(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-12
(45)【発行日】2022-12-20
(54)【発明の名称】扉のハンドル
(51)【国際特許分類】
E05B 5/02 20060101AFI20221213BHJP
E05B 5/00 20060101ALI20221213BHJP
E05B 41/00 20060101ALI20221213BHJP
E05B 13/00 20060101ALI20221213BHJP
【FI】
E05B5/02 C
E05B5/00 B
E05B5/00 A
E05B5/02 D
E05B41/00 D
E05B13/00 A
(21)【出願番号】P 2019012671
(22)【出願日】2019-01-29
【審査請求日】2021-12-08
(73)【特許権者】
【識別番号】398063744
【氏名又は名称】株式会社ホシモト
(74)【代理人】
【識別番号】100086346
【氏名又は名称】鮫島 武信
(72)【発明者】
【氏名】星本 龍二
【審査官】河内 悠
(56)【参考文献】
【文献】実開平06-048307(JP,U)
【文献】特開2002-161659(JP,A)
【文献】特開平09-287327(JP,A)
【文献】韓国公開実用新案第20-2011-0005319(KR,U)
【文献】米国特許第06263712(US,B1)
【文献】登録実用新案第3161336(JP,U)
【文献】特開2013-231304(JP,A)
【文献】実開昭56-119852(JP,U)
【文献】特開2014-105487(JP,A)
【文献】特開2001-140510(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1359303(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 1/00-85/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口を閉鎖する扉に設けられるものであって、前記扉に取り付けられる基体と、前記基体に対し起伏自在に軸止されたレバーと、前記レバーの回動にて前記扉から出没する掛金とを備え、前記レバーは起立状態にて前記扉の引き手となるものであり、前記掛金は前記扉から突出して扉を開口へ留めるものである扉のハンドルにおいて、
前記基体は、レバーを収容するレバー受容部を備え、
前記レバーの先端側は、伏状態とすることによって前記レバー受容部内に収まり、前記起立状態とすることによって前記レバー受容部から扉前方へ突出するものであり、
前記レバーの正面には、前記レバーの前方へ突出する摘みが、前記レバーに対し回転自在に設けられ、
当該ハンドルの正面視において、前記摘みは、長手を備える即ち一方向を長手方向とし当該長手方向の幅を当該長手方向と直交する直交方向の幅よりも大きなものとし、
前記直交方向の幅部分を摘まんで、前記摘みを回転させることができ、
前記レバーにおいて、前記伏状態にて前記レバー受容部内に収容される部分へ、前記摘みの回転に伴って出没するラッチが備えられ、
前記レバー受容部には、突出した前記ラッチを引っ掛けるラッチ掛部が備えられ、
前記摘みを摘まんで回転させ前記ラッチを没せしめて前記ラッチ掛部から前記ラッチを外すことにより、前記レバーを前記起立状態とすることができ、
当該ハンドルは、鍵の挿入によってラッチ片や閂の出没による施錠及び開錠の操作を行う錠を備えないものであるか、或いは、前記錠を備えつつも前記錠の有する施錠用のラッチ片とは別体に前記ラッチが形成されており前記鍵の操作に関わらず前記摘みの回転操作により前記ラッチが出没するものである扉のハンドル。
【請求項2】
開口を閉鎖する扉に設けられるものであって、前記扉に取り付けられる基体と、前記基体に対し起伏自在に軸止されたレバーと、前記レバーの回動にて前記扉から出没する掛金とを備え、前記レバーは起立状態にて前記扉の引き手となるものであり、前記掛金は前記扉から突出して扉を開口へ留めるものである扉のハンドルにおいて、
前記基体は、レバーを収容するレバー受容部を備え、
前記レバーの先端側は、伏状態とすることによって前記レバー受容部内に収まり、前記起立状態とすることによって前記レバー受容部から扉前方へ突出するものであり、
前記レバーには、前記レバーを前後に貫通する貫通孔が設けられ、
基体の前記レバー受容部には、摘みが回転自在に設けられ、
当該ハンドルの正面視において、前記摘みは、長手を備える即ち一方向を長手方向とし当該長手方向の幅を当該長手方向と直交する直交方向の幅よりも大きなものとし、
前記直交方向の幅部分を摘まんで、前記摘みを回転させることができ、
前記レバーの伏状態において、前記摘みは、前記貫通孔を通じて前記レバーの正面から突出しており、
前記レバー正面から突出した前記摘みを摘まんで回転させることにより前記摘みの向きを変えることができ、前記摘みの向きを変えることにより前記レバー正面へ前記摘みが引っ掛かって前記摘みは前記貫通孔を後戻りできないものとなり、前記摘みを元の向きに戻すことにより前記摘みを前記貫通孔内から抜いて前記レバーを起立させ前記レバーを回転可能とする扉のハンドル。
【請求項3】
前記レバーの正面に、前記レバーの起伏が可能か否かを示すインジケータを備えることを特徴とする請求項
1又は2に記載の扉のハンドル。
【請求項4】
当該ハンドルは、鍵の挿入によって施錠及び開錠を行う錠を設けないものであって、
シリンダ錠が取り付けられるハンドルのレバーを前記レバーとして利用するものであり、前記レバーが備えるシリンダ錠の収容部へ、前記摘みの回転操作にて回転する回転体と、前記ラッチとを収容し、
前記回転体の前記摘みと反対側の端面において、前記回転体の回転の中心から外れた位置に突起を設け、
前記ラッチには、前記突起を挿入する案内部を設け、
前記回転体の回転よって、前記中心の周りを前記突起が周回することにより、前記突起が前記案内部を押圧して前記ラッチを出没させることができるものとする請求項
1に記載の扉のハンドル製造方法。
【請求項5】
当該ハンドルは、ハンドルと別体に形成された南京錠等の錠の閂挿通用の環状部材をレバー受容部内へ取り付けるための基体を、前記基体として利用すると共に、伏状態において前記環状部材をレバーの正面側へ露出させることが可能な貫通穴を備えたレバーを前記レバーとして利用するものであり、
前記摘みを、前記環状部材に代え、前記基体の前記環状部材を取り付ける位置に設けるものであり、
前記貫通穴を前記貫通孔として前記摘みを通すことができるものとする請求項
2に記載の扉のハンドル製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、扉のハンドルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に扉のハンドルは、開口を閉鎖する扉に設けられるものであって、扉に取り付けられる基体と、基体に対し起伏自在に軸止されたレバーと、レバーの回動にて扉から出没する掛金とを備える。
特に扉の開閉と施錠を行うハンドルが普及しており、配電盤を収容する配電ボックスの扉などに広く使用されている(特許文献1~3)。
【0003】
特許文献1へ示すものは、基体の正面に押しボタンとシリンダ錠とを備える。鍵にて上記シリンダ錠を開錠後、上記押しボタンを指先で押すことにより、バネに付勢されているレバーを起立させることができる。
特許文献2へ示すものは、上記押しボタンを備えず、鍵にてシリンダ錠を開錠することによりレバーを基体へ留めていたラッチ片が没し、バネに付勢されているレバーを起立させることができる。
【0004】
特許文献3へ示すものは、レバーを収容する基体のレバー受容部に環状部材が取り付けられており、レバーにはレバーを前後に貫通する貫通穴が設けられている。レバーの伏状態において、上記環状部材は、上記貫通穴を通じてレバーの正面から突出する。レバーの正面から突出する上記環状部材へ南京錠の閂を通すことにより、レバー正面が南京錠に当たり、レバーの起立が制限される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特許第3339842号公報
【文献】特許第5964218号公報
【文献】実用新案登録第3161336号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の特許文献1~3へ示す平面ハンドルは、何れも錠を備え、施錠することにより、上記レバーの起立を制限していた。従って不特定の者が出入りする場所では、セキュリティの面で、特許文献1~3に示すハンドルは極めて効果的なものと言える。
ところが入退室の管理が徹底され外部の者が出入りできない工場内などのセキュリティ不要の場所では、いちいち鍵をかけるのは面倒であるため、鍵を用いず施錠を行わない状態にしておくことがしばしば行われた。
しかし、上記運用では不可抗力でレバー開いたりする危惧や、レバーの固定状態が不明で不便であるとの問題があった。特に、特許文献2に示すものを開錠状態で使用する場合や、特許文献3に示すものにおいて南京錠を外して使用する場合は、上記問題は顕著である。また、特許文献1へ示すものも、シリンダ錠以外に押しボタンを備えるものであるが、不意に押しボタンと接触すると、簡単にレバーが跳ね上げり、上記問題を払拭するには至っていない。
本発明は、上記作動杆の改良により、上記の問題点の解決を図るものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、開口を閉鎖する扉に設けられるものであって、前記扉に取り付けられる基体と、前記基体に対し起伏自在に軸止されたレバーと、前記レバーの回動にて前記扉から出没する掛金とを備え、前記レバーは起立状態にて前記扉の引き手となるものであり、前記掛金は前記扉から突出して扉を開口へ留めるものである扉のハンドルにおいて次の構成を採るものを提供する。
即ち、前記基体は、レバーを受容するレバー受容部を備え、前記レバーの先端側は、伏状態とすることによって前記レバー受容部に受容され、前記起立状態とすることによって前記レバー受容部から扉前方へ突出するものであり、前記レバーと前記基体の少なくとも一方へ、回転自在な摘みを備えるものとし、前記摘みは摘まんで回転させることができ、前記摘みが前記レバーと前記基体の他の一方へ直接引っ掛かることにて伏状態の前記レバーの起立を阻止し、前記摘みを摘まんで回転させることにより、摘みの前記引っ掛かりを解いて前記レバーを起立可能とするか或いは、前記摘みと連動するラッチを備えるものとし当該ラッチが前記レバーと前記基体の他の一方へ引っ掛かることにて伏状態の前記レバーの起立を阻止し、前記摘みを摘まんで回転させることにより、ラッチの前記引っ掛かりを解いて前記レバーを起立可能とする。
また本発明は、開口を閉鎖する扉に設けられるものであって、前記扉に取り付けられる基体と、前記基体に対し起伏自在に軸止されたレバーと、前記レバーの回動にて前記扉から出没する掛金とを備え、前記レバーは起立状態にて前記扉の引き手となるものであり、前記掛金は前記扉から突出して扉を開口へ留めるものである扉のハンドルについて、次の構成を採るものを提供する。
即ち、前記基体は、レバーを収容するレバー受容部を備え、前記レバーの先端側は、伏状態とすることによって前記レバー受容部内に収まり、前記起立状態とすることによって前記レバー受容部から扉前方へ突出するものであり、前記レバーの正面には、前記レバーの前方へ突出する摘みが、前記レバーに対し回転自在に設けられ、当該ハンドルの正面視において、前記摘みは、長手を備える即ち一方向を長手方向とし当該長手方向の幅を当該長手方向と直交する直交方向の幅よりも大きなものとし、前記直交方向の幅部分を摘まんで、前記摘みを回転させることができ、前記レバーにおいて、前記伏状態にて前記レバー受容部内に収容される部分へ、前記摘みの回転に伴って出没するラッチが備えられ、前記レバー受容部には、突出した前記ラッチを引っ掛けるラッチ掛部が備えられ、前記摘みを摘まんで回転させ前記ラッチを没せしめて前記ラッチ掛部から前記ラッチを外すことにより、前記レバーを前記起立状態とすることができ、当該ハンドルは、鍵の挿入によってラッチ片や閂の出没による施錠及び開錠の操作を行う錠を備えないものであるか、或いは、前記錠を備えつつも前記錠の有する施錠用のラッチ片とは別体に前記ラッチが形成されており前記鍵の操作に関わらず前記摘みの回転操作により前記ラッチが出没するものである。
更に本発明は、開口を閉鎖する扉に設けられるものであって、前記扉に取り付けられる基体と、前記基体に対し起伏自在に軸止されたレバーと、前記レバーの回動にて前記扉から出没する掛金とを備え、前記レバーは起立状態にて前記扉の引き手となるものであり、前記掛金は前記扉から突出して扉を開口へ留めるものである扉のハンドルについて、次の構成を採るものを提供する。
即ち前記基体は、レバーを収容するレバー受容部を備え、前記レバーの先端側は、伏状態とすることによって前記レバー受容部内に収まり、前記起立状態とすることによって前記レバー受容部から扉前方へ突出するものであり、前記レバーには、前記レバーを前後に貫通する貫通孔が設けられ、基体の前記レバー受容部には、摘みが回転自在に設けられ、当該ハンドルの正面視において、前記摘みは、長手を備える即ち一方向を長手方向とし当該長手方向の幅を当該長手方向と直交する直交方向の幅よりも大きなものとし、前記直交方向の幅部分を摘まんで、前記摘みを回転させることができ、前記レバーの伏状態において、前記摘みは、前記貫通孔を通じて前記レバーの正面から突出しており、前記レバー正面から突出した前記摘みを摘まんで回転させることにより前記摘みの向きを変えることができ、前記摘みの向きを変えることにより前記レバー正面へ前記摘みが引っ掛かって前記摘みは前記貫通孔を後戻りできないものとなり、前記摘みを元の向きに戻すことにより前記摘みを前記貫通孔内から抜いて前記レバーを起立させ前記レバーを回転可能とする。
更にまた本発明では、前記レバーの正面に、前記レバーの起伏が可能か否かを示すインジケータを備える扉のハンドルを提供できた。
また本発明では、当該ハンドルは、鍵の挿入によって施錠及び開錠を行う錠を設けないものであって、シリンダ錠が取り付けられるハンドルのレバーを前記レバーとして利用するものであり、前記レバーが備えるシリンダ錠の収容部へ、前記摘みの回転操作にて回転する回転体と、前記ラッチとを収容し、前記回転体の前記摘みと反対側の端面において、前記回転体の回転の中心から外れた位置に突起を設け、前記ラッチには、前記突起を挿入する案内部を設け、前記回転体の回転よって、前記中心の周りを前記突起が周回することにより、前記突起が前記案内部を押圧して前記ラッチを出没させることができるものとする扉のハンドル製造方法を提供できた。
更に本発明では、当該ハンドルは、ハンドルと別体に形成されたの閂挿通用の環状部材をレバー受容部内へ取り付けるための基体を、前記基体として利用すると共に、伏状態において前記環状部材をレバーの正面側へ露出させることが可能な貫通穴を備えたレバーを前記レバーとして利用するものであり、前記摘みを、前記環状部材に代え、前記基体の前記環状部材を取り付ける位置に設けるものであり、前記貫通穴を前記貫通孔として前記摘みを通すことができるものとする扉のハンドル製造方法を提供できた。
尚、上記南京錠等の錠には、南京錠の他、シリンダ錠を含む。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、入退出が管理された工場内などセキュリティの不要な場所で利用することができる扉のハンドルについて、鍵の施錠・開錠の動作を必要とすることなく、レバーを基体から出没させることができるものとした。その上で上記レバーの出没に際し、摘みを摘まんで回転させるという動作により、レバーの起伏を可能としまた起伏を制限するものとするので、不意の接触によりレバーを起立させてしまうという危惧を排除できた。
即ち本発明は、セキュリティ不要の現場に適した使い勝手の良い扉のハンドルを提供できた。
特に上記請求項4に係る本発明では、レバーの起伏可能か否かの状態についてインジケータを見ることによって、容易に把握することができる。
上記請求項5に係る本発明では、シリンダ錠を取り付ける既成のレバーを利用して、本発明に係る上記ハンドルを製造することを可能とした。このため、上記請求項2の本発明に係るハンドルを製造するにあたり、専用のレバーを用意する必要がない。
上記請求項6に係る本発明では、南京錠を用いる既成の基体とレバーを利用して、本発明に係る上記ハンドルを製造することを可能とした。このため上記請求項3の本発明に係るハンドルを製造するに当あたり、専用の基体やレバーを用意する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】(A)は本発明の一実施の形態を示すものでありレバーを閉じた状態の平面ハンドルhの使用状態を示す正面図、(B)は(A)の側面図、(C)は扉から取り外した状態を示す(A)の平面ハンドルhの平面図、(D)は(C)に示す平面ハンドルhの底面図。
【
図2】(A)は扉から取り外した状態を示す
図1(A)のハンドルの斜視図、(B)は(A)の平面ハンドルhについてレバーを開いた(起立した)状態を示す斜視図。
【
図3】(A)は
図2(A)の平面ハンドルhの一部切欠要部縦断面図、(B)は(A)の一部切欠要部正面図、(C)は(B)のレバーを透視した状態を示す正面図、(D)は(B)のラッチ周辺の背面図、(E)はレバーのラッチを没せしめた状態を示す(A)の平面ハンドルhの一部切欠要部縦断面図、(F)は(E)の一部切欠要部正面図、(G)は(F)のレバーを透視した状態を示す正面図、(H)は(F)のラッチ周辺の背面図。
【
図4】(A)は
図3(B)(F)に示す摘みを備える回転体の正面図、(B)は(A)の回転体の側面図、(C)は(A)の回転体の底面図、(D)は(A)の回転体の平面図、(E)は(A)~(D)に示す回転体へ装着されるインジケータの正面図、(F)は(A)~(D)へ示す回転体へ(E)のインジケータを装着した状態を示す正面図、(G)は(F)の回転体の側面図、(H)は(F)の回転体の底面図、(I)は(F)へ示す回転体の平面図。
【
図5】(A)は本発明の他の実施の形態に係る平面ハンドルhのレバーを閉じて摘みを横にした状態を示す斜視図、(B)は(A)に示すハンドルの摘みを縦にした状態を示す側面図、(C)は(B)に示す平面ハンドルhの正面図。
【
図6】(A)は
図5(A)へ示す平面ハンドルhの摘みを縦にしてレバーを開いた状態を示す一部切欠側面図、(B)は(A)に示す平面ハンドルhの斜視図。
【
図7】(A)は
図5(A)へ示す平面ハンドルhのレバーと摘みの正面視における位置関係を示す説明図、(B)は
図5(B)(C)へ示すハンドルのレバーと摘みの正面視における位置関係を示す説明図、(C)は基板へ取り付けた摘みの側面図、(D)は(C)の正面図、(E)は摘みの取付け前の状態を示す(D)の基板の正面図、(F)は(D)の摘みの変更例を示す正面図。
【
図8】(A)は
図6(B)へ示す平面ハンドルhのケーシングの変更例を示す斜視図、(B)は(A)へ示す平面ハンドルhの一部切欠側面図。
【
図9】(A)及び(B)は本発明の更に他の実施の形態に係るレバーを開いた状態の平面ハンドルhの斜視図、(C)は(A)(B)へ示すレバーを閉じた状態の平面ハンドルhの縦断面図、(D)は(C)の平面ハンドルのレバーを開いた状態を示す縦断面図。
【
図10】(A)は
図4(F)のインジケータの変更例を示す平面図、(B)は(A)の正面図、(C)は(A)の側面図、(D)は(A)~(C)のインジケータをレバー装着する状態を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面に基づき本願発明の実施の形態を説明する。尚、説明の便宜上、各図において、Uを上方、Sを下方、Fを前方、Bを後方とする。
【0011】
(第1の実施の形態)
(基本構成)
この平面ハンドルhは、配電盤ボックスtの本体t1を閉じる扉t2に取り付けられて、扉t2の把手として使用される(
図1(A)(B))。
この平面ハンドルhは、上記扉t2のハンドル取付面t3に設けられた取付孔t4へ挿入されて当該扉t2へ固定されるのである(
図1(B))。扉t2を閉じた状態において平面ハンドルhは、掛金jを扉t2の先端から突出させ、当該掛金jを配電盤ボックスtの本体t1へ設けられた掛金受け部t6へ係止させる(
図1(A))。
【0012】
平面ハンドルhは、上記取付孔t4へ挿入されるケーシング1と、当該ケーシング1に対して起伏するレバー2とを備える。この例では、ケーシング1が特許請求の範囲の「レバー受容部」を備える「基体」に対応する(
図1(A)(B))。
レバー2の先端側は、伏状態とすることによってケーシング1(レバー受容部13)内に収まり、起立状態とすることによってケーシング1から扉t2前方へ突出する。
当該レバー2は、ケーシング1から開かれた状態即ち上記起立状態においてケーシング1(扉t2)に対して回動させることができる。上記掛金jはレバー2の回動によって回動する。レバー2の当該回動操作により掛金jを掛金受け部t6から外し、扉t2を開くことができる。
【0013】
レバー2は、回転自在に設けられた摘み3と、ラッチ44とを備える(
図3(A)(E))。摘み3は、レバー2の正面から前方へ突出し、親指と人指し指などの他の指とで摘まむことができる。摘み3を摘まんでひねることによりレバー2に対し摘み3を回転させることができるのである。
レバー2を伏せて(伏状態として)レバー受容部13内へレバー2先端側を収容した状態において、摘み3を上記の通り回転させることによりレバー受容部13内で上記ラッチ44を出没させることができる。レバー受容部13内には、突出した上記ラッチ44を引っ掛けるラッチ掛部17が備えられている。
レバー2が伏状態にされラッチ44が突出してラッチ掛部17へ引っ掛かっている状態から、摘み3を摘まんで回転させることによって、ラッチ44を没せしめてレバー2を起立させることができる。
【0014】
尚、第1の実施の形態において、鍵の操作にて施錠・開錠を行うシリンダ錠等の錠は備えていない例を示すが、上記摘み3と共に鍵の操作にて施錠・開錠を行う錠を備えるものを排除するものではない。但しセキュリティが不要な場所専用とするものであれば、図示した例の通り、シリンダ錠等の錠を備えないもののほうが、製造コスト面で有利である。
以下、各部の構成について詳しく説明する。
【0015】
(ケーシング1)
上記ケーシング1は、ケーシング本体10と、固定部材11と、パッキン12とを備える(
図1(B))。
固定部材11とパッキン12とは、夫々ケーシング本体10と別体に形成されている。
ケーシング本体10には、レバー受容部13と、フランジ14とが形成されている(
図1(B)及び
図2(B))。
【0016】
レバー受容部13は、ケーシング本体10の正面から後方へ後退する凹部であり、上記レバー2を収容する。レバー受容部13の背面側はケーシング本体10の後方へ隆起する隆起部分である。レバー受容部13は、この例では上下に伸び、レバー2は縦に収容され先端を下方に向ける。尚図示はしないが、レバー受容部13を、左右に伸びるものとし、レバー2を横に収容するものとしてもよい。
レバー2の先端(下端)側は、ケーシング本体10の前面に開口するレバー受容部13の開放部13eから出没する(
図2(B))。
レバー受容部13は、レバー2の先端側を収容する第1後退部13aと、第1後退部13aと連続して形成されレバー2の基部側を収容する第2後退部13bとを備える(
図2(B)及び
図3(A)(E))。
第1後退部13aの内部は、第2後退部13bの内部よりも、後方へ後退している。第1後退部13aは、レバー2を閉じたとき、レバー2に取り付けられている回転体ケース4を収容する。
【0017】
第1後退部13aの内側面には、上記ラッチ掛部17が設けられている(
図3(A))。
ラッチ掛け部17は、この例では、第1後退部13aの内側面のうち、上側面に設けられた凹部である。但し、錠部材3のラッチ片44が引掛かるものであれば、ラッチ掛部17を当該上側面から突出する凸部として形成することも可能である。
第2後退部13bには、第1後退部13aと反対側即ちこの例では第2後退部13bの上端側に、筒部13cが形成されている(
図1(C)及び
図2(B))
筒部13cの内部には、ケーシング本体10(筒部13cの後端面部)を前後に貫通する貫通部が設けられている(図示しない)。
【0018】
フランジ14は、レバー受容部13の開放部13e(
図1(C)及び
図2(B))周縁に設けられて、扉t2の上記取付面t3に当接する鍔である(
図1(A)~(D)及び
図2(B))。
ケーシング本体10の後面から隆起するレバー受容部13の背面側が、扉t2の上記取付孔t4へ挿入される(
図1(B))。
パッキン12は、環状に形成されケーシング本体10(フランジ14)の背面においてレバー受容部13の背部を取り囲むように配置される。パッキン12は、扉t2の上記取付孔t4へケーシング1を取り付ける前に、上記フランジ14の後面(背面)に取り付けられる。パッキン12には、ゴム、ウレタン、プラスチック、またはその他の弾力性と防水性を備えた素材を採用すればよい。フランジ11の後面に上記パッキン12を配することで、フランジ14と扉t2の上記取付面t3との間の密閉性を向上させることができる。
【0019】
上記レバー受容部13を取付孔t4へ挿入した状態において、上記の固定部材11が、レバー受容部13の背面側へ配される留具16にて固定される(
図1(B))。
上記フランジ14と固定部材11とにて、扉t2の上記取付面t3が設けられた部位を前後から挟むことにて、平面ハンドルhは、扉t2へ固定される。
留具16には、ネジ、ボルトまたはピンといった周知の固定手段を採用することができる。
具体的には、固定部材11は、上下に伸び左右に並べられた2本の押え部11aと、両押え部11a間に設けられ両押え部11a同士を連結する連結部11bとを備える(
図1(B)~(D))。
連結部11bには上記留具16を通す留具挿通部が設けられている(図示は省略)。当該留具挿通部は、連結部11bを前後に貫通する孔や切欠部として形成することができる。上記の留具16にて連結部11bはレバー受容部13の背面へ固定される。この固定により、両押え部11aは、扉t2の上記取付面t3が設けられた部位を挟んで、フランジ14の後方に位置する(
図1(B))。
【0020】
(レバー2)
レバー2は、基体であるケーシング1へ、扉t2を開閉する際の把手として設けられたものである(
図1(A)(B)及び
図2(A)(B))。
レバー2は、起伏可能にケーシング1に取り付けられ、起立状態即ちケーシング1から開いた状態において、基端(上端)側を中心として左右に回転することができる。レバー2の当該回転により記掛金jを回転させることができるのである。
レバー2には、ヒンジ部(図示しない。)と、開口部21と、回転体ケース4とが形成されている(
図3(A))。
【0021】
上記のヒンジ部は、レバー2の基部後面に設けられている。このヒンジ部を中心に、ケーシング1に対しレバー2を起伏させることができる。上記ヒンジ部は、レバー2と別体に形成された基盤と、左右横方向に伸びる横軸とを備える(図示は省略)。上記の基盤は円盤であり、表面(盤面)に上記横軸を突き通すことが可能な一対の起立部分を備える。上記両起立部分の間へレバー2後端部が配置され上記起立部分とレバー2の後端部へ上記横軸を通すことにより、上記基盤がレバー2後端部へ軸止されている。上記横軸には周知のピンを用いることができる(図示は省略)。上記の基盤は、レバー受容部13の筒部13c(
図1(C)及び
図2(B))に収容される。円盤である上記基盤の中心軸は、筒部13cの中心軸と略一致する。上記基盤の中心軸と筒部13cの中心軸は何れも平面ハンドルhの前後方向に伸びる仮想線である。
上記貫通部には、前後に伸びる軸が挿通され、当該軸の先端側は上記基盤の中心に突き通されている。当該軸の基端側に上記掛金jが固定される。この例では、当該軸はボルトgのシャフトである。
レバー2を起こしてレバー3先端側を左右に回転させることにより、筒部13c内の基盤が上記軸と共に回転し、上記掛金jを回転させることができる。
【0022】
レバー2の背面側に、上記回転体ケース4が設けられている。回転体ケース4は、後述する回転体30を収容するケースである。レバー2はまた、回転体ケース4の口としてレバー2の正面側に開口する開口部21を備える。回転体ケース4と開口部21は、上記ヒンジ部よりもレバー2の先端側へ形成されている(
図1(A)、
図2(A)(B)及び
図3(A)(B)(E)(F))。
回転体ケース4は、この例では、レバー2と一体に賦形されてレバー2の後方へ陥没する凹部である。但し、回転体ケース4は、レバー2と別体に形成されてネジやボルト、ピン或いは溶接や接着剤などの固定手段にて形成するものとしてもよい。また上記固定手段を用いるのではなくレバー2側にレバー2と一体に係止部分を形成し、回転体ケース4側に回転体ケース4と一体に被係止部分を設けて実施することができる。当該係止部分は被係止部分を嵌め殺しにする、即ち係止した後は外れない形態を備えるものとするのである。例えば係止部分と被係止部分の一方について弾力性を有する鉤を備えた雄部材とし、他の一方について当該雄部材を収容すると共に当該鉤部材が引っ掛かる雌部材として形成することができる。
【0023】
回転体ケース4及びその開口部21の内径は、回転体30の外径よりも若干大きい。
上記の開口部21は、摘み3を露出させると共に、後述するインジケータ38を表出させるインジケータ表示部を兼ねる。
回転体ケース4の内部空間はレバー2の正面視において略円形であり、この例では開口部21も正面視において略円形である。
回転体ケース4の内周面には当該内周面の周方向に沿って溝状の部分(以下溝部41)が設けられている(
図3(A)(E))。
上述の回転体30は、円柱状に形成されたものである(
図3(A)(E))。回転体30には、抜止部材37が設けられている。この例では、回転体30は、内部に抜止部材37とバネなどの弾性部材(図示しない)を収容する収容室を備えると共に抜止部材37の一部を回転体30外部へ突出させる貫通口35を備える。抜止部材37は抜止部材37の一部を上記貫通口35を通じて回転体30の外周面から突出するように常時上記弾性部材に押圧されている。ハンドル製造時において回転体37を開口部21から回転体ケース4内へ挿入する当初、抜止部材37は回転体ケース4の内周面と接触し上記弾性部材の押圧に抗して上記貫通口35から回転体30内へ押し戻される。更に回転体30を回転体ケース4内へ押し込み、上記貫通口35が回転体30の内周面に設けられた上記溝部41へ到達すると、抜止部材37は上記貫通口35から張り出すことが可能となり、抜止部材37の一部が溝部41内へ入り込む。回転体30が回転体ケース4内から開口部21側へ後戻りしようとすると、抜止部材37が溝部41へ引っ掛かって回転体30の後戻りを阻止するのである。
【0024】
上記の例では、抜止部材37は上記の弾性部材の付勢を受けて上記の通り開口から突出するものとした。この他、抜止部材37自身が弾力性を備えるものとし、弾性部材を設けずに実施することも可能である。抜止部材37の弾力性を利用し抜止部材37の一部を上記溝部41内へ侵入させる場合、回転体30の内部へ上記の収容室や貫通口を設けずに実施することも可能である。回転体30へ上記収容室や貫通口を設けない場合、抜止部材37を径の内外方向に拡縮可能なC字ワッシャ等の発条部材とし、回転体30の外周面には回転体30の周方向(ラジアル方向)に沿って伸びる凹溝を設け、当該凹溝へ上記抜止部材37を嵌めるものとしても実施できる(図示しない)。
【0025】
また回転体ケース4には、上記ラッチ44を出没させる開口42が設けられている(
図3(A)(E))。開口42は、回転体ケース4を貫通し、レバー2を伏した状態(伏状態)において、回転体ケース4の上方側に設けられ、レバー受容部13内にて上方に向けラッチ44を出没させることができる。
【0026】
(摘み3)
回転体ケース4へ収容された回転体30の正面即ち回転体30の前端面31に上記摘み3が設けられている(
図3(A)及び
図4(B))。
摘み3は長手を有する。即ち、レバー2の正面視において、摘み3は一方向を長手方向とし、当該長手方向の幅w1(長さ)を、当該長手方向と直交する直交方向(幅方向)の幅w2よりも大きいものとする(
図3(B))。
図3(A)(B)(E)(F)へ示す状態において、摘み3の長手方向は上下方向である。摘み3の上記直交方向の幅部分を親指と人指し指や中指で摘まむことにより、摘み3をレバー2に対し回転させることができる。
摘み3は、上記の通り指で摘まんで回転させるのに適した、伏状態のレバー2の正面からの突出幅w3を備える(
図1(B))。突出幅w3は少なくとも3mm以上とするのが好ましく、特に4mm~15mmとするのが好ましい。但し、指先で摘まむことができれば、摘み3は、上記数値範囲外の寸法を採ることも可能である。
【0027】
この例(
図3(B))では、上記直交方向の幅部分即ち摘み3の左右側面3a間の厚みは、上記長手方向の全域に渡ってほぼ同じである。但し、摘み3の左右側面3a間の厚みは、上記長手方向の全域に渡って同じである必要はなく部分的に異なっていてもよい。例えば、摘み3の上記長手方向の中間部分が正面視において長手方向の両端側よりも幅が狭くなるよう摘み3の両側面3aが凹状のカーブを描くものであってもよいし、逆に摘み3の上記長手方向の中間部分が正面視において長手方向の両端側よりも幅が大きくなるよう摘み3の両側面3aは凸状のカーブを描くものであってもよい(図示しない)。即ち上記正面視において、摘み3を鼓状に縊れたものとしてもよいし樽状に膨らむものとしてもよいのである。
また、上記のカーブを描く何れの場合も、カーブは摘み3の左右一方の側面3aにのみ設けておくものとしてもよい。
【0028】
回転体30の後端面32は、回転体30の回転の中心xから外れた位置に突起36を備える(
図3(A)(C)(D)(E)(G)(H)及び
図4(B)~(D)(G)~(I))。
ラッチ44は、回転体30と別体に形成された小片であり、表裏に貫通する長孔を案内部44aとして備える(
図3(A)(C)(D)(E)(G)(H))。回転体ケース4内において、上記案内部44a内に回転体30の上記突起36が配置される。
回転体30に固定された摘み3を摘まんで回転させることにより、回転体30を回転させると、突起36は回転体30の中心軸xを中心として周回する。突起30の当該周回により、突起36は案内部44aを押圧しつつ案内部44a内で位置を変える。突起36の当該押圧・変位を受けてラッチ44はスライドし、上記の通り開口42から出没するのである。
そしてレバー2の伏状態において開口41から突出したラッチ44の先端側は、上記ラッチ掛部17内へ侵入し、レバー2がケーシング1から開くのを阻止する(
図3(A)~(D))。
尚、ラッチ掛け部17を第1後退部13aの内側面のうち上面側に設けると共に開口42を回転体ケース30の上側面側に設けてラッチ44を回転体ケース4から上方へ向け出没(突出)させるものとしてもよい(図示しない)。
【0029】
ラッチ44先端をラッチ掛部17へ挿入した状態において、摘み3を摘まんで更に回転させる或いは逆転させることにより、突起36を周回させてラッチ44を元の位置に没せしめることができる。
この例では、
図3(A)~(D)へ示すラッチ44の突出状態から摘み3を180度回転させる或いは180度逆転させることによって
図3(E)~(H)へ示す通りラッチ44を開口42から没せしめることができる。但し、摘み3の向きを上記180度以外の範囲で変えることにより、ラッチ44を出没させるものとしてもよい。
またこの例では、レバー2先端は、上記伏状態においてケーシング1から下方にはみ出している。このためラッチ44が没した状態において、レバー2先端に指を掛けて押し上げることでレバー2を起立させることができる。但し、ケーシング1にバネ等の弾発部材(図示しない。)を設けてレバー2を常時起立する方向へ付勢するものとし、ラッチ44が没することにより自動的にレバー2が起立するものとしてもよい。
【0030】
更にこの例では、ラッチ44の出没状態を示す上記インジケータ38が回転体30に装着されている(
図3(A)(E)及び
図4(E)~(I))。インジケータ38は、C字状のリングであり、C字の外周には切欠部分が回り止め38aとして設けられている(
図4(F))。回転体ケース4の内周面へ当該回り止め38aに嵌る突出部分(図示しない。)を設けて、摘み3の操作によって回転体30が回転してもインジケータ38は向きを変えないものとする。
インジケータ38は表面(正面)に色分けされた2つの領域を備える(
図4(E))。回転体30の外周面には、回転体30の周方向(ラジアル方向)に沿って溝33が形成されており(
図4(B)(D)(G)(I))、当該溝33へ上記インジケータ38が嵌められる(
図4(F)~(I))。
円柱状の回転体30は、正面視において概ね円弧を呈するものであるが、円弧の一部に切欠部34を有する(
図3(B)(F)及び
図4(A)(B)(F)(G))。この例では正面視において切欠部34は、上記円弧に対し直線を呈する。即ち切欠部34は、回転体3正面(前端面)の上記円弧に対し弦を呈している。
回転体30の側面視において切欠部34は、回転体30の前端面31から溝33にかけて設けられており、回転体30の正面視において切欠部34とレバー2の開口部21との間に隙間が生じている。当該隙間をインジケータ表示部とし、上記インジケータ38の表面の一部について当該隙間を通じて外部へ表出させる(
図3(B)(F))。切欠部34は当該隙間を生じさせるものであれば、曲線など上記の直線以外の輪郭を備えるものとして実施できる。
【0031】
摘み3を摘まんで回し回転体30を回転させることにより上記切欠部34の向きを変えて、インジケータ38表面の上記隙間から表出させる色分けされた領域を変化させることができる。
図4(E)では、C字のインジケータ38の一端側表面について濃色(黒色)を付した領域として描き、インジケータ38表面の当該濃色を付した領域以外の他の部分について斑点(灰色)を付した領域として描いてある。
この例では、ラッチ44が突出した状態において上記切欠部34は上方に向けられインジケータ38表面の上記濃色の領域が上記隙間から視認できる(
図3(B))。一方ラッチ44が没した状態において上記切欠部34は下方に向けられインジケータ表面の上記斑点の領域が上記隙間から視認できる(
図3(F))。
インジケータ38において、例えば上記濃色の領域を赤色に着色した領域とし、上記斑点の領域を緑色に着色した領域とすることができる。上記色分けについては赤と緑に限定するものではなく他の配色の組み合わせ或いは異なる模様を付した領域の組み合わせとして実施することができる。上記の通り補色同士、即ち赤色と赤色の補色である緑色との組み合わせにより、看者へラッチ44の出没状態を明確に区別して認識させることができる。
【0032】
ハンドル製造時上記の回転体ケース4として、シリンダ錠を備えるハンドルの、レバー2を流用することができる。当該シリンダ錠の収容部(錠ケース)を上記回転体ケース4として利用するのである。例えば特許第5964218号(特許文献2)へ示すハンドルのタンブラ錠の錠ケース(錠収容ケース)を上記回転体ケース44として利用することができる。
レバー2を新たに設計して実施することも可能であるが、上記の通り、既存の錠付きハンドルのレバーを本発明のレバー2として利用することにより、製造コストを抑えることができる。
【0033】
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態において、摘み3を、レバー2側へ設けて、レバー2から出没するラッチ44にてレバー2のケーシング1(ケーシング本体10)に対する伏状態を維持するものとした。この他摘み3を、ケーシング1(ケーシング本体10)側へ設けて、ケーシング1から出没するラッチ44にてレバー2のケーシング1に対する伏状態を維持するものとしてもよい。
また、ケーシング1側に摘み3を設け、摘み3を回転させることによりレバー2に直接摘み3を引っ掛けて上記レバー2の伏状態を維持するものとしてもよい。
以下第2の実施の形態として、レバー2へ直接摘み3を引っ掛ける例について説明する。
【0034】
第2の実施の形態において、レバー2は、レバー2を前後に貫通する貫通孔22を備える(
図5(A)(C)、
図6(B)及び
図7(A)(B))。
ケーシング1のレバー受容部13に、上記摘み3が回転自在に設けられている(
図6(A)(B))。
貫通孔22は、長手を有する。即ち貫通孔22は、一方向を長手方向とし、当該長手方向と直交する方向を直交方向として当該長手方向の孔幅w10を当該直交方向の孔幅w20よりも大きいものとする(
図5(C))。
【0035】
上記孔幅w10は、摘み3の長手方向の幅w1よりも若干大きい(
図5(C)及び
図7(A))。孔幅w20は摘み3の直交方向の幅w2よりも若干大きく摘み3の長手方向の幅w1よりも小さい。即ち、摘み3の長手方向を貫通孔22の長手方向と略一致させることにより、レバー2の起伏時摘み3は貫通孔22を通り抜けることができる(
図5(B)(C)、
図6(A)(B)及び
図7(B))。レバー3を伏状態にし貫通孔22からレバー2の前方へ突出する上記摘み3を摘まんで回し、摘み3の長手方向を貫通孔22の長手方向と交差させることにより、摘み3はレバー2に引っ掛かりレバー2の起立を阻止する(
図5(A)及び
図7(A))。
図示した例において、貫通孔22は長手方向を上下縦方向とするが、左右横方向やその他の上下方向以外の方向を長手方向として実施するもできる。またレバー2に貫通孔22に代えてレバー2の側辺へ左右へ伸びる切欠部分を設け、当該切欠部分を通じて摘み3をレバー2前面へ突出させるものとしてもよい(図示しない)。
【0036】
この例では、摘み3は、基板5の前面(表面)へ立設された軸部材6に対し回転自在に取り付けられている(
図6(A)(B)及び
図7(A)~(E))。
上記基板5については、矩形の板状の小片を例示するが、矩形以外の形状を採用して実施することも可能である。
正面視において基板5の四隅のうち対向する二隅へ基板5を前後(表裏)に貫通する螺子取付穴51が設けられている。基板5には両螺子取付穴51の間へ軸部材取付穴52が設けられている。軸部材取付穴51には雌螺子が形成されている。
尚上記の螺子取付穴51は基板5の四隅に設けるものとしてもよいし、軸部材取付穴52を挟んで軸部材取付穴52の上下に配置するものとしてもよい。
軸部材6の後端61には雄螺子が形成され、軸部材6の前端側には頭部62が形成されている(
図7(C))。頭部62は座面を備える。
摘み3の長手方向の中間位置には摘み3を前後に貫通する挿通孔39が備えられている。管状のスペーサ7と共に上記軸部材6を摘み3の挿通孔39へ通した後、軸部材6の後端を軸部材取付穴52へねじ込んで軸部材6を基板5へ固定(立設)することができる。上記頭部62の座面が当りとなって摘み3は軸部材6から抜けない。
【0037】
上記にて摘み3を装着した基板5の螺子取付穴51へ螺子53を通し、当該螺子53をケーシング1のレバー受容部13内に設けられた基板取付部13dへねじ込むことによって、基板5をケーシング1へ固定することができる(
図6(A)(B))。
基板取付部13dはケーシング1内においてレバー受容部13の奥底に設定されている基板5取付用の面である。基板取付部13dの上下にはレバー受容部13の上記奥底から隆起する隆起部13fが設けられている。隆起部13fは、基板5を上記螺子53により基板取付部13dへ固定する際の基板5の位置決めを行うために設けられている。
上記において、摘み3は、長手方向の中央に挿通孔39を備えるものとしたが、長手方向の一端側へ寄った位置に上記挿通孔39を備えるものとし(
図7(F))、レバー2正面において貫通孔22の左右片側にのみ引っ掛かるものとしても実施できる。
【0038】
図5~
図7へ示す実施の形態において、
図1~
図4へ示す実施の形態における回転体30を収容する回転体ケース4に相当する位置へ錠収容ケース7が設けられている。錠収容ケース7には、錠収容ケース7内から出没するラッチ片72がシリンダ錠70と共に収容されている(
図6(A))。
更に錠収容ケース7には、ラッチ片72を錠収容ケース7から突出する方向へ付勢するバネが収容されている(図示しない)。
ケーシング1のレバー受容部13内には、ラッチ片掛部81が設けられている(
図6(B))。レバー2を伏状態とすることによって、ラッチ片72(
図6(A))は、ラッチ片掛部81に引っ掛かる(図示しない)。
【0039】
ラッチ片掛部81は、ケーシング1内に搖動可能に軸止されている(
図6(B))。レバー2の正面には押しボタン8が設けられている。ケーシング1には押しボタン8の操作に連動してラッチ片72を押し戻す作動部材(図示しない)が設けられている。摘み3の長手方向をレバー2の貫通孔22の長手方向と一致させた状態で押しボタン8を押すことによって、ラッチ片72は、上記作動部材により没する方向へ押し戻されてラッチ片掛部81から外れる。上記にてラッチ片72をラッチ片掛部81から外すことにより、レバー2を起立させることができる。
この例では、ケーシング1にはレバー2を常時起立する方向へ付勢するバネ等の弾発部材が設けられており(図示しない。)、ラッチ片72が上記の通りラッチ片掛部81から解放されることによりレバー2は自動的に起立する。
【0040】
上記のシリンダ錠70は、鍵穴71へ鍵(図示しない。)を挿入して操作することにより、施錠及び解錠を行うことができる。シリンダ錠70の施錠状態において、ラッチ片72は没することを規制され錠収容ケース7から突出した状態を維持する。従って上記施錠において押しボタン8を押し込んで上記作動部材にてラッチ片72の上記押し戻すということが不能となる。
【0041】
第2の実施の形態では、摘み3の向きを見ればレバー2を起伏可能な状態か否か判断できる。即ち、第2の実施の形態において摘み3自身が、第1の実施の形態におけるインジケータ38を兼ねている。
第2の実施の形態において、特許第3161336号(特許文献3)へ示すケーシングを上記ケーシング1として利用することができる。特許第3161336号(特許文献3)へ示すケーシングは、南京錠の閂を通すことができる環状部材を設けることが可能であり、当該環状部材に代えてケーシングへ摘み3を装着した上記基板5を取り付ければよいのである。但し特許第3161336号へ示すハンドルのレバーの貫通孔は正面視円形であるので、摘み3を引っ掛けることができない。従って、上記第2の実施の形態のレバーには、上記環状部材を通す貫通孔として長手を有するタイプのものを採用する必要がある。
ケーシング1やレバー2等のハンドル各部の構成を新たに設計して実施するのを除外するものではないが、上記特許第3161336号等の既存のハンドルの構成部材を利用することで製造コストを抑制することができる。
また、上記の環状部材が南京錠以外の錠の閂、例えばダイヤル錠の閂を通すために形成されたものであってもよく、そのような環状部材を備えたレバーを本発明の実施(製造)に利用するものとしてもよい。
【0042】
尚、第2の実施の形態において、特に言及しなかった事項については、第1の実施の形態同様である。
また
図5~
図7へ示す例では、ハンドルは錠部材としてタンブラ錠(シリンダ錠)を備えるものとしたが、この他第2の実施の形態においてハンドルは上記錠部材を備えないものとしても実施できる。
更に、第2の実施の形態において、レバー2へ貫通孔22を設けてケーシング1側の摘み3を貫通孔22から突出させてレバー2へ摘み3を引っ掛けるものとしたが、この他ケーシング1の正面の開放部13e付近に摘み3を軸止するものとし、レバー2へ貫通孔を設けずに実施することも可能である。
【0043】
第2の実施の形態に関し、
図8へ(A)(B)へ、ケーシング1への摘み3の取り付け構造の変更例を示す。この例では、
図7(A)(B)へ示す隆起部13fをケーシング1へ設けず、基板取付部13dに、レバー受容部13の奥底から前方へ隆起した部分を位置決め部分13gとして形成している。基板5は、上記基板取付部13aの位置決め部分13gに嵌めることで基板5の位置決めを行うことができる窪みを背面側へ被取付部54として備える(
図8(B))。
基板5の正面側には、前方へ隆起し中空である丘状部55が形成されている。丘状部55の頂部は丘状部55を前後に貫通する穴部56を備え、穴部56は中空の丘状部55の内部空間と丘状部55の外部とを連絡する。
この例において、摘み3は、上記の挿通孔39(
図7(C))を備えず、また別体の上記軸部材6に代えて軸部が摘み3と一体に形成されている。当該軸部は、小径部6aと大径部6bとにて構成された軸である。小径部6aは摘み3の背面に形成され摘み3後方へ突出する。小径部6aの後方へ小径部6aと連続して大径部6bが形成されている。上記軸部において大径部6bの径は上記穴部56の内径より大きく、小径部6aの径は穴部56の内径より小さい。
【0044】
大径部6aを上記丘状部55の内部空間に収容し小径部6aを穴部56へ通すことにより、基板5へ摘み3を取り付けることができる。
この例では、基板5は、上半部5aと下半部5bとに分割して形成されたものであり、基板5のケーシング1への取り付け時、上半部5aと下半部5bとを分離した状態にして、上記大径部6bを分割された丘状部55の上記内部空間へ収容すればよい。基板5の上半部5aと下半部5bとは上記基板取付部13dへ夫々螺子53止めされて一体にされる。
【0045】
また、この
図8へ示す例では、押しボタン8の上端には係止部82が備えられ、レバー2の先端(下端)には当該係止部82を着脱自在に係止する被係止部23が備えられている。
押しボタン8はバネ等の弾性体(図示しない。)にて直接・間接的に付勢されており、当該付勢に抗して押しボタン8を押し込むことができる。摘み3の長手方向を貫通孔22の長手方向と一致させた状態において、押しボタン8を押し込むことで、被係止部23へ係止されていた係止部82は、被係止部23から外れ、レバー2を起立させることができる。この例では、係止部82は押しボタン8の上部へ形成された凸状部分であり、被係止部23はレバー2先端(下端)へ形成された凹状部分である。但し上記とは逆に押しボタン8の係止部82を上記凹状部分とし、レバー2の上記被係止部23を凸状部分として実施することも可能である。
また
図8へ示す例では、押しボタン8はアーム片82を介して上記弾性体へ間接的に付勢されている。アーム片82は、ケーシング1のレバー受容部13内に一端を軸止されており、上記弾性体の付勢を受けて他の一端を押しボタン8の背面へ常時当接させている。
【0046】
(その他)
図1~
図4へ示す第1の実施の形態に係るハンドルについて上記第2の実施の形態と同様の押しボタン8を備えるように変更して実施することも可能である(
図9(A)~(D))。即ち、第1の実施の形態のケーシング1へ上記
図8に示すものと同様の係止部82を備えた押しボタン8とアーム片83とアーム片を付勢する上記弾性体(図示しない。)を設けると共に、第1の実施の形態と同様レバー23先端へ上記被係止部23を設けて実施するのである。
【0047】
また、
図1~4及び
図9へ示す例では、インジケータ38の回り止め38aは切欠部分とした(
図4(F))。この他、レバー2の回転体ケース4の内周面24に回り止め受け部26を設け、回り止め部38aを当該回り止め受け部26へ挿入することができる挿入部として形成することができる(
図10(A)~(D))。
より具体的に説明すると、インジケータ38の外周面は、前後方向について、前端をインジケータ38の正面38bとする大径部分38cと、大径部分38cの後方で後端をインジケータ38の背面38eとする小径部分38dとにて構成されたものとする。小径部分38cにはインジケータ38の外周面の周方向(ラジアル方向)について異なる2箇所に、上記回り止め38aを設けておく。回り止め38aは、小径部分38dにおいて上記周方向の他の部分よりも突出する部分(凸部)とする。この例では、インジケータ38の正面視及び背面視において回り止め38aの突出方向の先端は大径部分38cの外径と一致している。即ちインジケータ38の前後方向について大径部分38cの外周面と回り止め38aの上記先端は連続するもの(段差のない面一)となっている。
またこの例では、回り止め38aは、インジケータの呈するC字の上部側と下部側の2箇所に設けられている(
図10(A)(C))。
尚、
図10(A)(D)において、図面の煩雑を避けるためインジケータ38は、正面側の色分けされ領域を省略して描かれている。
【0048】
一方回転体ケース4の内周面24の内径は、上記C字状のインジケータ38を収容可能な大きさを持ち、内周面24の奥側(レバー2の開口部21と反対側)には内周面24の入り口側(開口部21側)よりも内径の小さな小内径部25が設けられている。小内径部25の内径は、インジケータ38の大径部分38cの外径より小さく小径部分38dの外径よりも大きい。内周面24の周方向について上記小内径部25には、内周面24の上記入り口側と連続する即ち上記入り口側と内径を等しくする部分(凹部)として上記回り止め受け部26が設けられている。この例では、回り止め38aに対応して回転体ケース2の小内径部25の上下2箇所に回り止め受け部26が設けられている。
回転体30を収容した後の回転体ケース4へインジケータ38を収容し、回り止め38aを回り止め受け部26内へ配置することによって、摘み3と共に回転体30が回転してもインジケータ38は回転しない。
インジケータ38の回り止め38aの位置や数は上記に限定するものではなく、変更して実施することが可能であり、回り止め受け部26の配置や数も上記回り止め38aの配置や数の変更に応じて変更して実施することができる。例えば回り止め38aをインジケータ38の1箇所に設けるものとしても3箇所以上に設けるものとしてもよく、回り止め受け部26の配置や数も当該回り止め38aの配置や数の変更に応じて変更すればよい。
【0049】
図1~4、
図9及び
図10へ示す各実施の形態において、ハンドルは上記錠部材を備えないものを例示したが、第1及び第3の実施の形態においても錠部材を備えるものとして実施することができる。
上述してきた各実施の形態において、平面ハンドルhは、配電盤ボックスの扉に設けられるものとしたが、他の扉に設けられるものとしても実施できる。
また本発明は、平面ハンドルに限定するものではなく、他の形式のハンドルについて実施することも可能である。例えば、伏状態においてケーシング1へレバー2を収容しないタイプのハンドルに本発明を実施することも可能である。
【0050】
上記各実施の形態やその変更例の夫々において、摘み3は長手を備えるものとしたが、摘まんで回すことができれば、摘み3は長手を備えない形状のものとしても実施できる。例えば第1の実施の形態において、レバーの正面視摘み3の輪郭を円形や、正三角形や正方形その他の正多角形として実施することもできるし、当該輪郭を正多角形以外の多角形や円弧以外の曲線に囲まれた形状或いは曲線と直線を複合した形状を採るものとして実施することもできる。
また第2の実施の形態においても、摘み3は、レバー2の貫通孔22を通り抜けることができ、レバー2から前方へ露出した後摘まんで向きを変えることでレバー2へ引っ掛かって貫通孔22を後戻りできないものであればよく、上記の長手を備えないものとしても実施できる。例えば、レバー2の正面視において、摘み3を正三角形や正方形その他の正多角形とし、貫通孔22も摘み3の上記正三角形や正方形その他の正多角形と対応する正多角形、即ち摘み3を通すことができる形状を備えるものとし、摘み3をレバー2の前方へ露出させた後摘まんで向きを変えることで多角形の角がレバー2の正面へ引っ掛かるものとすればよい。また第2の実施の形態においても、摘み3の上記輪郭と対応する輪郭を貫通孔22が備え、摘み3を通しレバー2の前方へ突出させた後向きを変えることでレバー2へ摘み3を引っ掛かけることができるものであれば、摘み3と貫通孔22の上記輪郭の夫々を上記正多角形以外の多角形や円弧以外の曲線に囲まれた形状或いは曲線と直線を複合した形状を採るものとして実施してもよい。
【符号の説明】
【0051】
1 ケーシング(基体)
2 レバー
3 摘み
3a(摘み3の左右)側面
4 回転体ケース
5 基板
5a(基板5の)上半部
5b(規範6の)下半部
6 軸部材
6a(軸部の)小径部
6b(軸部の)大径部
7 錠収容ケース
8 押しボタン
81 ラッチ片掛部
10 ケーシング本体
11 固定部材
11a 押え部
11b 連結部
11c 留具挿通部
12 パッキン
13 レバー受容部
13a 第1後退部
13b 第2後退部
13c 筒部
13d 基板取付部
13e(レバー受容部13の)開放部
13f 隆起部
13g 位置決め部分
14 フランジ
16 留具
17 ラッチ掛部
21 (レバー2の)開口部
22 (レバー2の)貫通孔
23 (レバー2の)被係止部
24 (回転体ケース4の)内周面
25 (回転体ケース4内周面24の)小内径部
26 (回転体ケース4の)回り止め受け部
30 回転体
31 (回転体30の)前端面
32 (回転体30の)後端面
33 (回転体30の)溝
34 (回転体30の)切欠部
35 (回転体30の)貫通口
36 (回転体30の)突起
37 (回転体30の)抜止部材
38 インジケータ
38a(インジケータ38の)回り止め
38b(インジケータ38の)正面
38c(インジケータ38の)小径部分
38d(インジケータ38の)大径部分
38e(インジケータ38の)背面
39 (摘み3の)挿通孔
41 (回転体ケース4内周面の)溝部
42 開口
44 ラッチ
51 螺子取付穴
52 軸部材取付穴
53 螺子
54 (基板5の)被取付部
55 (基板5の)丘状部
56 (基板5の)穴部
60 スペーサ
61 (軸部材6の)後端部
62 (軸部材6の)頭部
70 シリンダ錠
71 鍵穴
72 ラッチ片
81 ラッチ片掛部
82 (押しボタン8の)係止部
83 アーム片
g ボルト
h 平面ハンドル
j 掛金
k 鍵
t 配電盤ボックス
t1 (配電盤ボックス1の)本体
t2 (配電盤ボックス1の)扉
t3 (扉t2の)取付面
t4 (扉t2の)取付孔
t5 (取付面t3と反対側の)反対面
t6 掛金受け部
w1 (摘み3の長手方向の)幅
w2 (摘み3の直交方向の)幅
w10(貫通孔22の長手方向の)孔幅
w20(貫通孔22の直交方向の)孔幅
x (回転体30の)中心