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特許7193176確認システム、確認方法、プログラム、製造実行システム、及び、製造システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-12
(45)【発行日】2022-12-20
(54)【発明の名称】確認システム、確認方法、プログラム、製造実行システム、及び、製造システム
(51)【国際特許分類】
   G05B 19/418 20060101AFI20221213BHJP
   G06Q 10/06 20120101ALI20221213BHJP
   G06Q 50/04 20120101ALI20221213BHJP
【FI】
G05B19/418 Z
G06Q10/06
G06Q50/04
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2021162936
(22)【出願日】2021-10-01
【審査請求日】2021-12-28
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519321683
【氏名又は名称】株式会社3D Printing Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100131808
【弁理士】
【氏名又は名称】柳橋 泰雄
(74)【代理人】
【識別番号】100135703
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 英隆
(74)【代理人】
【識別番号】100161883
【弁理士】
【氏名又は名称】北出 英敏
(72)【発明者】
【氏名】古賀 洋一郎
【審査官】大古 健一
(56)【参考文献】
【文献】特許第6902299(JP,B1)
【文献】特開2005-148869(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05B 19/418
G06Q 10/06
G06Q 50/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
立体物の形状を決定するための情報を含む立体物情報に基づいて決定されアディティブマニュファクチャリング技術を利用する付加工程を含む複数の工程を含む前記立体物の製造工程を示す製造工程情報を記憶する1以上の記憶装置と、
収集処理及び表示処理を実行する演算回路と、
を備え、
前記収集処理は、前記製造工程の複数の工程について、工程の進捗を示すフィードバック情報を収集して前記1以上の記憶装置に記憶させ、
前記表示処理は、
前記製造工程を示す製造工程画像を表示する確認画面を用意し、
前記複数の工程のうちの任意の工程が指定されると、前記1以上の記憶装置から取得した前記任意の工程に対応するフィードバック情報を、前記確認画面に表示
前記フィードバック情報は、工程の進捗に関するカメラ画像を含む、
確認システム。
【請求項2】
前記カメラ画像は、工程の結果物の画像を含む、
請求項1に記載の確認システム。
【請求項3】
前記表示処理は、前記任意の工程の目的物の画像を含む目的物情報を前記確認画面に表示する、
請求項1又は2に記載の確認システム。
【請求項4】
前記表示処理は、前記立体物情報に基づいて前記目的物の画像を生成する、
請求項3に記載の確認システム。
【請求項5】
立体物の形状を決定するための情報を含む立体物情報に基づいて決定されアディティブマニュファクチャリング技術を利用する付加工程を含む複数の工程を含む前記立体物の製造工程を示す製造工程情報を記憶する1以上の記憶装置と、
収集処理及び表示処理を実行する演算回路と、
を備え、
前記収集処理は、前記製造工程の複数の工程について、工程の進捗を示すフィードバック情報を収集して前記1以上の記憶装置に記憶させ、
前記表示処理は、
前記製造工程を示す製造工程画像を表示する確認画面を用意し、
前記複数の工程のうちの任意の工程が指定されると、前記1以上の記憶装置から取得した前記任意の工程に対応するフィードバック情報を、前記確認画面に表示し、
前記複数の工程は、前記付加工程で得られた造形物に所定の処理を行う補助工程を含み、
前記補助工程に対応するフィードバック情報は、前記補助工程が実行される施設において前記所定の処理を行う前の前記造形物のカメラ画像を含む、
確認システム。
【請求項6】
前記表示処理は、前記任意の工程の前の工程に対応するフィードバック情報を、前記確認画面に表示する、
請求項1~5のいずれか一つに記載の確認システム。
【請求項7】
前記表示処理は、前記製造工程画像上で前記複数の工程のうちの任意の工程が指定されると、前記任意の工程に対応するフィードバック情報を、前記製造工程画像と重ならないように前記確認画面に表示する、
請求項1~6のいずれか一つに記載の確認システム。
【請求項8】
前記表示処理は、前記製造工程画像において、フィードバック情報が前記1以上の記憶装置に記憶されている工程と、フィードバック情報が前記1以上の記憶装置に記憶されていない工程とを区別して表示する、
請求項7に記載の確認システム。
【請求項9】
前記表示処理は、前記任意の工程に対応するフィードバック情報が前記1以上の記憶装置に記憶されていない場合には、前記任意の工程が未完了であることを前記確認画面に表示する、
請求項1~8のいずれか一つに記載の確認システム。
【請求項10】
1以上の記憶装置にアクセス可能な演算回路により実行される確認方法であって、
前記1以上の記憶装置は、立体物の形状を決定するための情報を含む立体物情報に基づいて決定されアディティブマニュファクチャリング技術を利用する工程を含む複数の工程を含む前記立体物の製造工程を示す製造工程情報を記憶し、
前記確認方法は、
前記製造工程の複数の工程について、工程の進捗を示すフィードバック情報を収集して前記1以上の記憶装置に記憶させる収集処理と、
前記製造工程を示す製造工程画像を表示する確認画面を用意し、前記複数の工程のうちの任意の工程が指定されると、前記1以上の記憶装置から取得した前記任意の工程に対応するフィードバック情報を、前記確認画面に表示する表示処理と、
を含み、
前記フィードバック情報は、工程の進捗に関するカメラ画像を含む、
確認方法。
【請求項11】
1以上の記憶装置にアクセス可能な演算回路により実行される確認方法であって、
前記1以上の記憶装置は、立体物の形状を決定するための情報を含む立体物情報に基づいて決定されアディティブマニュファクチャリング技術を利用する付加工程を含む複数の工程を含む前記立体物の製造工程を示す製造工程情報を記憶し、
前記確認方法は、
前記製造工程の複数の工程について、工程の進捗を示すフィードバック情報を収集して前記1以上の記憶装置に記憶させる収集処理と、
前記製造工程を示す製造工程画像を表示する確認画面を用意し、前記複数の工程のうちの任意の工程が指定されると、前記1以上の記憶装置から取得した前記任意の工程に対応するフィードバック情報を、前記確認画面に表示する表示処理と、
を含み、
前記複数の工程は、前記付加工程で得られた造形物に所定の処理を行う補助工程を含み、
前記補助工程に対応するフィードバック情報は、前記補助工程が実行される施設において前記所定の処理を行う前の前記造形物のカメラ画像を含む、
確認方法。
【請求項12】
請求項10又は11に記載の確認方法を、前記演算回路に実行させるための、
プログラム。
【請求項13】
請求項1~のいずれか一つに記載の確認システムと、
前記製造工程情報にしたがって前記立体物の製造をするための製造実行指示を出力する実行システムと、
を備える、
製造実行システム。
【請求項14】
請求項13に記載の製造実行システムと、
前記確認画面を表示する表示システムと、
を備える、
製造システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、確認システム、確認方法、プログラム(コンピュータプログラム)、製造実行システム、及び、製造システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、アディティブマニュファクチャリング技術を利用して製造される立体物の製造工程を容易に決定可能とするための工程決定支援装置を開示する。特許文献1に開示された工程決定支援装置は、材料を付加する加工装置と材料を除去する加工装置とを含む複数の加工装置について、各加工装置の加工性能を示す加工性能データを格納する加工性能データ格納部と、加工性能データを參照して、複数の加工装置のいずれかの加工装置の組み合わせによる加工工程を順序付けて割り当てることによって、製品を製造可能な加工工程の組み合わせである工程パターンを生成する工程パターン生成部と、工程パターン生成部によって生成された工程パターンの内容を出力する出力部と、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】国際公開第2019/234898号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された工程決定支援装置は、製品の工程パターン(立体物の製造工程)を容易に決定可能とする。しかしながら、立体物の製造の進捗を確認することはできない。
【0005】
本開示は、アディティブマニュファクチャリング技術を利用する付加工程を含む複数の工程により製造される立体物の製造の進捗を容易に確認できる、確認システム、確認方法、プログラム、製造実行システム、及び、製造システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様の確認システムは、立体物の形状を決定するための情報を含む立体物情報に基づいて決定されアディティブマニュファクチャリング技術を利用する付加工程を含む複数の工程を含む立体物の製造工程を示す製造工程情報を記憶する1以上の記憶装置と、収集処理及び表示処理を実行する演算回路とを備える。収集処理は、製造工程の複数の工程について、工程の進捗を示すフィードバック情報を収集して1以上の記憶装置に記憶させる。表示処理は、製造工程を示す製造工程画像を表示する確認画面を用意し、複数の工程のうちの任意の工程が指定されると、1以上の記憶装置から取得した任意の工程に対応するフィードバック情報を、確認画面に表示する。フィードバック情報は、工程の進捗に関するカメラ画像を含む。本開示の別の態様の確認システムは、立体物の形状を決定するための情報を含む立体物情報に基づいて決定されアディティブマニュファクチャリング技術を利用する付加工程を含む複数の工程を含む立体物の製造工程を示す製造工程情報を記憶する1以上の記憶装置と、収集処理及び表示処理を実行する演算回路とを備える。収集処理は、製造工程の複数の工程について、工程の進捗を示すフィードバック情報を収集して1以上の記憶装置に記憶させる。表示処理は、製造工程を示す製造工程画像を表示する確認画面を用意し、複数の工程のうちの任意の工程が指定されると、1以上の記憶装置から取得した任意の工程に対応するフィードバック情報を、確認画面に表示する。複数の工程は、付加工程で得られた造形物に所定の処理を行う補助工程を含む。補助工程に対応するフィードバック情報は、補助工程が実行される施設において所定の処理を行う前の造形物のカメラ画像を含む。
【0007】
本開示の一態様の確認方法は、1以上の記憶装置にアクセス可能な演算回路により実行される確認方法である。1以上の記憶装置は、立体物の形状を決定するための情報を含む立体物情報に基づいて決定されアディティブマニュファクチャリング技術を利用する工程を含む複数の工程を含む立体物の製造工程を示す製造工程情報を記憶する。確認方法は、製造工程の複数の工程について、工程の進捗を示すフィードバック情報を収集して1以上の記憶装置に記憶させる収集処理と、製造工程を示す製造工程画像を表示する確認画面を用意し、複数の工程のうちの任意の工程が指定されると、1以上の記憶装置から取得した任意の工程に対応するフィードバック情報を、確認画面に表示する表示処理とを含む。フィードバック情報は、工程の進捗に関するカメラ画像を含む。本開示の別の態様の確認方法は、1以上の記憶装置にアクセス可能な演算回路により実行される確認方法である。1以上の記憶装置は、立体物の形状を決定するための情報を含む立体物情報に基づいて決定されアディティブマニュファクチャリング技術を利用する付加工程を含む複数の工程を含む立体物の製造工程を示す製造工程情報を記憶する。確認方法は、製造工程の複数の工程について、工程の進捗を示すフィードバック情報を収集して1以上の記憶装置に記憶させる収集処理と、製造工程を示す製造工程画像を表示する確認画面を用意し、複数の工程のうちの任意の工程が指定されると、1以上の記憶装置から取得した任意の工程に対応するフィードバック情報を、確認画面に表示する表示処理とを含む。複数の工程は、付加工程で得られた造形物に所定の処理を行う補助工程を含む。補助工程に対応するフィードバック情報は、補助工程が実行される施設において所定の処理を行う前の造形物のカメラ画像を含む。
【0008】
本開示の一態様のプログラムは、上記の確認方法を、演算回路に実行させるための、プログラムである。
【0009】
本開示の一態様の製造実行システムは、上記の確認システムと、製造工程情報にしたがって立体物の製造をするための製造実行指示を出力する実行システムとを備える。
【0010】
本開示の一態様の製造システムは、上記の製造実行システムと、確認画面を表示する表示システムとを備える。
【発明の効果】
【0011】
本開示の態様によれば、アディティブマニュファクチャリング技術を利用する付加工程を含む複数の工程により製造される立体物の製造の進捗を容易に確認できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】一実施の形態の製造システムの構成例のブロック図
図2図1の製造システムの製造実行システムの構成例のブロック図
図3図2の製造実行システムの動作の一例のフローチャート
図4図2の製造実行システムが生成する確認画面の一例の説明図
図5図2の製造実行システムが生成する確認画面の一例の説明図
図6図2の製造実行システムが生成する確認画面の一例の説明図
図7図2の製造実行システムが生成する確認画面の一例の説明図
図8図2の製造実行システムが生成する確認画面の一例の説明図
図9図2の製造実行システムが生成する確認画面の一例の説明図
図10図2の製造実行システムが生成する確認画面の一例の説明図
図11図2の製造実行システムが生成する確認画面の一例の説明図
図12図1の製造システムの管理システムの構成例のブロック図
図13図1の製造システムの端末装置の構成例のブロック図
【発明を実施するための形態】
【0013】
[1.実施の形態]
[1.1 概要]
図1は、一実施の形態の製造システム1の構成例のブロック図である。図1の製造システム1は、アディティブマニュファクチャリング技術を利用した立体物の製造のためのシステムである。特に、製造システム1は、アディティブマニュファクチャリング技術及びアディティブマニュファクチャリング技術とは異なる製造技術を利用した立体物の製造のためのシステムである。
【0014】
立体物(造形物)は、実体のある物(有体物)である。立体物は、食器、文房具、装身具、家具、工具、電化製品、乗り物等の種々の製品又は試作品であってよい。立体物は、完成品に限らず、部品であってもよい。完成品の例としては、コップ、ねじ、コンテナが挙げられる。部品の例としては、自動車及び航空機の基幹部品(ピストン、シリンダヘッド)やスペアパーツが挙げられる。アディティブマニュファクチャリング技術を利用すれば、立体物の形状の調整が容易になる。このようなアディティブマニュファクチャリング技術の利点を利用して、立体物は、対象の人に合わせてパーソナライズされてよい。この場合、立体物は、対象の人の身体の形状に適合する所定形状を有する。例えば、立体物がコップである場合には、コップの取手が対象の人の手指の形状に適合する所定形状を有してよい。これによって、対象の人にとってコップが持ちやすくなり使い勝手が向上する。
【0015】
図1の製造システム1は、複数の施設3にある複数の設備5を利用して、立体物の製造を可能とする。施設3は、少なくとも一つの設備5が設置され、設備5による作業が可能な場所である。施設3は、建物だけではなく、建物とその建物が存在する敷地とを含んでいてもよい。施設3の例としては、工場、店舗、ビル(ビル全体、フロア内)が挙げられる。施設3は、非住宅施設に限定されず、戸建住宅及び集合住宅等の住宅施設であってもよい。
【0016】
複数の設備5は、製造工程の実行に用いられる。複数の設備5は、アディティブマニュファクチャリング技術を利用する1以上の付加製造設備と、アディティブマニュファクチャリング技術とは異なる製造技術を利用する1以上の補助製造設備とを含む。付加製造設備の例としては、3Dプリンタ及び3Dプリンタ複合機が挙げられる。アディティブマニュファクチャリング技術による造形方法は特に限定されないが、例えば、国際標準化団体のASTMインターナショナルが規定する材料押出(material extrusion)、液槽光重合(vat photopolymerization)、材料噴射(material jetting)、結合剤噴射(binder jetting)、粉末床溶融結合(powder bed fusion)、シート積層(sheet lamination)、指向性エネルギ堆積(directed energy deposition)、及びこれらの組み合わせが挙げられる。3Dプリンタは、複数の造形方法を選択的又は並列的に実行可能であってよい。3Dプリンタ複合機は、3Dプリンタの機能を含む複数の機能を有する装置である。例えば、3Dプリンタ複合機は、補助製造設備と同様にアディティブマニュファクチャリング技術とは異なる製造技術を利用可能であってよい。補助製造設備は、付加製造設備を除く製造設備、すなわち、既存の製造設備である。アディティブマニュファクチャリング技術とは異なる製造技術の例としては、サブトラクティブマニュファクチャリング(除去製造)技術、フォーマティブ(フォーミング)マニュファクチャリング技術(射出成形、押出成形等)、表面処理技術(コーティング、塗装、メッキ、研磨等)、熱処理技術(焼結、冷却等)、接合技術(超音波接合、熱溶着、機械的接合、接着等)、組立技術(部品の組み立て、微細転写(インプリント)、含浸(インプリグネーション)等)が挙げられる。サブトラクティブマニュファクチャリングの例としては、切削加工、研削加工、放電加工、鋳造加工、ダイキャスト加工、プレス加工、鍛造加工、板金加工が挙げられる。
【0017】
本実施の形態では、立体物の製造工程は、複数の工程を含む。複数の工程は、アディティブマニュファクチャリング技術を利用する付加工程を含む。複数の工程は、必要に応じて、アディティブマニュファクチャリング技術とは異なる製造技術を利用する補助工程を含む。複数の工程は、付加工程及び補助工程のいずれにも分類されないその他の工程を含んでいてもよい。付加工程は、立体物の一部又は全部の造形を行う工程であってよい。付加工程は、予め用意された基礎(例えば、基板等)に立体物の一部又は全部の造形を行うことも含む。立体物の一部の造形は、立体物の複数のパーツの一つの全部又は途中までの造形、及び、立体物の途中までの造形を含む。製造工程は、複数の異なる付加工程を含んでもよい。例えば、複数の付加工程が異なるアディティブマニュファクチャリング技術を利用する場合、これらは複数の異なる付加工程であるといえる。補助工程は、付加工程で得られた造形物を対象とする工程であってよい。補助工程は、少なくとも一つの付加工程の後に実行されてよい。なお、複数の工程が複数の付加工程を含む場合、補助工程は、複数の付加工程の間に実行され得る。補助工程は、付加工程で途中まで造形された立体物を更に加工して完成品にする工程であってよい。補助工程は、付加工程で最後まで造形された立体物に表面処理や熱処理を施して完成品にする工程であってよい。補助工程は、1以上の付加工程で造形された複数のパーツから立体物を組み立てる工程であってよい。複数の工程は、複数の異なる補助工程を含んでもよい。例えば、複数の補助工程が異なる製造技術を利用する場合、これらは複数の異なる補助工程であるといえる。本実施の形態では、付加工程を実行可能な設備5を「第1設備」といい、必要に応じて符号51を付す。付加工程はアディティブマニュファクチャリング技術を利用する工程であるから、第1設備51は、上述の付加製造設備から選択される。補助工程を実行可能な設備5を「第2設備」といい、必要に応じて符号52を付す。補助工程はアディティブマニュファクチャリング技術とは異なる製造技術を利用する工程であるから、第2設備52は、上述の補助製造設備から選択される。
【0018】
図1に示すように、製造システム1は、製造実行システム2と、1以上(図1では、複数)の管理システム4と、1以上(図1では、複数)の端末装置6とを備える。
【0019】
図2は、製造システム1の製造実行システム2の構成例のブロック図である。図3は、製造実行システム2の動作の一例のフローチャートである。図1及び図2に示すように、製造実行システム2は、確認システム2Aと、実行システム2Bとを含む。確認システム2Aは、記憶装置23と、演算回路24とを備える。記憶装置23は、立体物の形状を決定するための情報を含む立体物情報D11に基づいて決定されアディティブマニュファクチャリング技術を利用する付加工程を含む複数の工程を含む立体物の製造工程を示す製造工程情報D12を記憶する。図3に示すように、演算回路24は、収集処理S50及び表示処理S70を実行する。収集処理S50は、製造工程の複数の工程について、工程の進捗を示すフィードバック情報D13を収集して1以上の記憶装置23に記憶させる。表示処理S70は、図4図10に示す確認画面G1を用意する。図4図10は確認画面G1の例の説明図である。確認画面G1は、製造工程を示す製造工程画像P1を表示する。表示処理S70は、複数の工程のうちの任意の工程が指定されると、図6に示すように、記憶装置23から取得した任意の工程に対応するフィードバック情報D13を、確認画面G1に表示する。
【0020】
このように、製造実行システム2の確認システム2Aは、製造工程を示す製造工程画像P1を表示する確認画面G1を用意し、複数の工程のうちの任意の工程が指定されると、任意の工程に対応するフィードバック情報D13を、確認画面G1に表示する。そのため、確認画面G1によって、立体物の製造工程を確認することができ、任意の工程を指定することでフィードバック情報D13を表示させることができる。したがって、確認システム2Aによれば、アディティブマニュファクチャリング技術を利用する付加工程を含む複数の工程により製造される立体物の製造の進捗を容易に確認できる。
【0021】
[1.2 詳細]
以下、本実施の形態の製造システム1について詳細に説明する。製造システム1は、図1に示すように、製造実行システム2と、複数の管理システム4と、複数の端末装置6と、を備える。製造実行システム2は、複数の管理システム4と通信ネットワーク71を介して通信可能に接続される。製造実行システム2は、複数の端末装置6と通信ネットワーク72を介して通信可能に接続される。
【0022】
[1.2.1 製造実行システム]
[1.2.1.1 構成]
以下、製造実行システム2について詳細に説明する。製造システム1において、製造実行システム2は、立体物情報D11に基づく立体物の製造に必要な設備5が存在する施設3の管理システム4に製造実行指示を送って、施設3にいる又は所属する作業者に立体物の製造を実行させるために利用される。図2に示すように、製造実行システム2は、インタフェース(入出力装置21及び通信装置22)と、記憶装置23と、演算回路24と、を備える。製造実行システム2は、例えば、1台のサーバで実現される。
【0023】
製造実行システム2は、確認システム2Aと実行システム2Bとを備える。確認システム2A及び実行システム2Bの各々は、インタフェース(入出力装置21及び通信装置22)と、記憶装置23と、演算回路24とにより実現される。
【0024】
入出力装置21は、ユーザからの情報の入力のための入力装置、及び、ユーザへの情報の出力のための出力装置としての機能を有する。つまり、入出力装置21は、製造実行システム2への情報の入力、及び、製造実行システム2からの情報の出力に利用される。入出力装置21は、1以上のヒューマン・マシン・インタフェースを備える。ヒューマン・マシン・インタフェースの例としては、キーボード、ポインティングデバイス(マウス、トラックボール等)、タッチパッド等の入力装置、ディスプレイ、スピーカ等の出力装置、タッチパネル等の入出力装置が挙げられる。
【0025】
通信装置22は、外部装置又はシステムと通信可能に接続される。通信装置22は、通信ネットワーク71を通じた管理システム4との通信及び通信ネットワーク72を通じた端末装置6との通信に用いられる。通信装置22は、1以上の通信インタフェースを備える。通信装置22は、通信ネットワーク71,72に接続可能であり、通信ネットワーク71,72を通じた通信を行う機能を有する。通信装置22は、所定の通信プロトコルに準拠している。所定の通信プロトコルは、周知の様々な有線及び無線通信規格から選択され得る。
【0026】
記憶装置23は、演算回路24が利用する情報及び演算回路24で生成される情報を記憶するために用いられる。記憶装置23は、1以上のストレージ(非一時的な記憶媒体)を含む。ストレージは、例えば、ハードディスクドライブ、光学ドライブ、及びソリッドステートドライブ(SSD)のいずれであってもよい。また、ストレージは、内蔵型、外付け型、及びNAS(network-attached storage)型のいずれであってもよい。なお、製造実行システム2は、複数の記憶装置23を備えてよい。複数の記憶装置23には情報が分散されて記憶されてよい。
【0027】
記憶装置23に記憶される情報は、立体物情報D11と、製造工程情報D12と、フィードバック情報D13と、目的物情報D14と、設備情報D21と、利用スケジュール情報D22とを含む。特に、立体物情報D11と、製造工程情報D12と、フィードバック情報D13と、目的物情報D14とは、確認システム2Aで利用される。立体物情報D11と、製造工程情報D12と、設備情報D21と、利用スケジュール情報D22とは、実行システム2Bで利用される。図2では、記憶装置23が、立体物情報D11と、製造工程情報D12と、フィードバック情報D13と、目的物情報D14と、設備情報D21と、利用スケジュール情報D22との全てを記憶している状態を示している。立体物情報D11と、製造工程情報D12と、フィードバック情報D13と、目的物情報D14と、設備情報D21と、利用スケジュール情報D22とは常に記憶装置23に記憶されている必要はなく、演算回路24で必要とされるときに記憶装置23に記憶されていればよい。
【0028】
立体物情報D11は、立体物の形状を決定するための情報(形状情報)を含む情報である。立体物情報D11は、例えば、立体物の製造を依頼する依頼者によって与えられる。形状情報の例としては、立体物の形状を直接的に特定する情報と、立体物の形状を間接的に特定する情報とが挙げられる。立体物の形状を直接的に特定する情報の例としては、立体物の形状を表現した3Dデータ(例えば、3DCADデータ、3DCGデータ)が挙げられる。立体物の形状を間接的に特定する情報の例としては、立体物の形状の特性の要求値を含む情報が挙げられる。特性は、立体物がその形状によって実現する性質又は性能である。立体物が車両や航空機のボディの一部であれば、特性としては、強度、空気抵抗、揚力が挙げられる。立体物の形状の特性の要求値が与えられれば、要求値を満たす立体物の形状の設計が可能(設計空間を絞り込んで設計解を導くことが可能)であるから、立体物の形状を決定することができる。立体物情報D11は、形状情報に加えて、立体物の形状以外の属性を特定するための情報を必要に応じて含む。立体物の形状以外の属性は、大きさ、色彩、材料等を含んでよい。立体物情報D11は、製造工程の決定において優先すべき優先項目を示す優先情報を含んでもよい。優先項目の例としては、納期の短さ、品質、立体物の材料に関する情報(材料自体又は材料の特性等)、立体物の表面処理(塗装やコーティング等)、成功確率の高さ、製造コストが挙げられる。
【0029】
製造工程情報D12は、立体物の製造工程を示す情報である。上述したように、製造工程は、複数の工程を含み、複数の工程は、アディティブマニュファクチャリング技術を利用する1以上の付加工程、及び、アディティブマニュファクチャリング技術とは異なる製造技術を利用する1以上の補助工程を少なくとも含む。製造工程は、立体物情報D11に基づいて決定される。本実施の形態では、演算回路24が、後述する決定処理S20によって、立体物情報D11から製造工程を決定して、製造工程情報D12を生成する。製造工程は、必要に応じて、品質確認工程を含む。品質確認工程は、品質の確認のための工程である。品質確認工程の例としては、付加工程の後に実行される品質確認工程(第1品質確認工程)と、補助工程の後に実行される品質確認工程(第2品質確認工程)とが挙げられる。第1品質確認工程では、例えば、付加工程により得られた造形物の形状を確認する。第2品質確認工程では、例えば、補助工程での加工や処理、組み立て結果を確認する。製造工程は、必要に応じて、輸送工程を含む。立体物に関する輸送のための工程である。輸送工程は、立体物(又は立体物の製造途中の造形物)の一部又は全部の輸送の工程であり得る。立体物の一部の輸送の工程は、立体物が複数のパーツで構成される場合に、立体物の複数のパーツの一つを輸送する工程である。輸送の例としては、設備5間の輸送と、設備5から立体物の届け先への輸送とが挙げられる。設備5間の輸送は、第1設備51と第2設備52との間の輸送、第1設備51間の輸送、及び第2設備52間の輸送を含む。
【0030】
フィードバック情報D13は、工程の進捗を示す。フィードバック情報D13は、工程の進捗に関するカメラ画像を含む。カメラ画像は、カメラで対象空間を撮影して得られた画像を意味する。カメラ画像は、静止画像であってもよいし、動画像であってもよい。工程の進捗に関するカメラ画像は、例えば、工程の結果物の画像を含む。工程の結果物は、工程の実行により得られた物である。例えば、工程が付加工程である場合、工程の結果物は、付加工程で得られた造形物である。工程が補助工程である場合、工程の結果物は、付加工程で得られた造形物二所定の処理を行って得られた物(完成品)である。工程が完了しておらず結果物が得られていない場合には、工程の進捗に関するカメラ画像は、工程を実行中の様子を示す画像を含んでよい。工程を実行中の様子を示す画像は、工程を実行中の設備5又は作業者の画像を含んでよい。フィードバック情報D13は、カメラ画像だけではなく、工程の進捗に関する情報を含んでよい。工程の進捗に関する情報は、工程が完了したかどうかの情報、工程の進捗の度合い、工程の作業者の情報、工程の設備の情報等を含んでもよい。詳しくは後述するが、フィードバック情報D13は、施設3の管理システム4から得られる。
【0031】
目的物情報D14は、工程の目的物を示す。工程の目的物は、工程の実行により得ようとする物である。例えば、工程が付加工程である場合、工程の結果物は、付加工程で得られた造形物である。工程が補助工程である場合、工程の結果物は、付加工程で得られた造形物二所定の処理を行って得られた物(完成品)である。目的物情報D14は、目的物の画像を含む。
【0032】
設備情報D21は、製造システム1で利用可能な設備5のリストである。設備情報D21は、アディティブマニュファクチャリング技術を利用する設備(付加製造設備)のリスト(第1リスト)と、アディティブマニュファクチャリング技術とは異なる製造技術を利用する設備(補助製造設備)のリスト(第2リスト)とを含む。第1リストは、各付加製造設備の属性情報を含む。属性情報は、例えば、付加製造設備で実行可能な工程と、付加製造設備で利用できる材料と、付加製造設備が造形可能な物のサイズと、付加製造設備の場所(例えば、付加製造設備のある施設3の地理的な場所)と、を含む。付加製造設備で実行可能な工程は、例えば、アディティブマニュファクチャリング技術による造形方法を用いた工程である。付加製造設備で利用できる材料は、合成樹脂、金属等種々あり、造形方法によって使用できる材料が制限される場合もある。第2リストは、各補助製造設備の属性情報を含む。属性情報は、例えば、補助製造設備で実行可能な工程と、補助製造設備の場所(例えば、補助製造設備のある施設3の地理的な場所)と、を含む。補助製造設備で実行可能な工程は、例えば、アディティブマニュファクチャリング技術とは異なる製造技術、例えば、サブトラクティブマニュファクチャリング技術、フォーマティブマニュファクチャリング技術、表面処理技術、熱処理技術、接合技術、組立技術を用いた工程である。
【0033】
利用スケジュール情報D22は、製造システム1で利用可能な設備5の利用のスケジュールを示す。例えば、製造システム1で利用可能な設備5から、付加工程を実行可能な第1設備51及び補助工程を実行可能な第2設備52が選択される。利用スケジュール情報D22は、付加工程を実行可能な第1設備51の利用のスケジュール及び補助工程を実行可能な第2設備52の利用のスケジュールを示す。設備5の利用のスケジュールは、任意の単位時間を基準にして定めることができる。一例として、設備5の利用のスケジュールは1時間単位で設定され得る。単位時間は、1時間に限定されず、15分、30分、6時間、12時間、1日等であってもよい。設備5の利用のスケジュールは、設備5自体の利用スケジュールであってもよいが、設備5自体の利用スケジュールと設備5を操作できる人(作業者)の利用スケジュールとの組み合わせであってもよい。例えば、ある時間帯において、設備5自体は使用されていなくても、設備5を操作できる人がいなければ、設備5は利用不可であるとしてよい。
【0034】
演算回路24は、製造実行システム2の動作を制御する回路である。特に、演算回路24は、製造実行システム2の確認システム2A及び実行システム2Bの動作を制御する回路である。演算回路24は、入出力装置21及び通信装置22に接続され、記憶装置23にアクセス可能である。演算回路24は、例えば、1以上のプロセッサ(マイクロプロセッサ)と1以上のメモリとを含むコンピュータシステムにより実現され得る。1以上のプロセッサが(1以上のメモリ又は記憶装置23に記憶された)プログラムを実行することで、演算回路24としての機能を実現する。プログラムは、ここでは記憶装置23に予め記録されているが、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
【0035】
図3に示すように、演算回路24は、取得処理S10と、決定処理S20と、設備選択処理S30と、実行処理S40と、収集処理S50と、表示処理S70とを実行するように構成される。収集処理S50と、表示処理S70とは、確認システム2Aの機能に関連する。取得処理S10と、決定処理S20と、設備選択処理S30と、実行処理S40とは、実行システム2Bの機能に関連する。
【0036】
取得処理S10は、インタフェース(入出力装置21及び通信装置22)を通じて立体物情報D11を取得して記憶装置23に記憶させる。製造実行システム2では、入出力装置21と通信装置22を利用して立体物情報D11の入力が可能である。製造実行システム2は、通信装置22によって、通信ネットワーク72を通じて端末装置6と通信可能に接続される。製造実行システム2は、取得処理S10によって、端末装置6に入力される立体物情報D11を、端末装置6から取得できる。
【0037】
決定処理S20は、立体物情報D11に基づいて立体物の製造工程を決定して製造工程情報D12を生成する。決定処理S20は、立体物情報D11に基づいて立体物の製造に必要な付加工程を含む1以上の工程を特定する。必要な工程が複数ある場合には、複数の工程の順番を決定する。決定処理S20は、順番が決められた複数の工程に必要に応じて品質確認工程と輸送工程とを加えて、製造工程を決定する。例えば、立体物の製造に、3Dプリンタで樹脂材料から造形物を形成する工程と、表面処理装置による造形物の表面処理をする工程とが必要であるとする。この例では、前者の工程が付加工程、後者の工程が補助工程として特定される。補助工程の実行には付加工程の完了が必要であるから、付加工程と補助工程との順番は、付加工程が先、補助工程が後になる。付加工程に第1品質確認工程と第1輸送工程とが付され、補助工程に第2品質確認工程と第2輸送工程とが付されて、付加工程、第1品質確認工程、第1輸送工程、補助工程、第2品質確認工程、第2輸送工程を順番に実行する製造工程が得られる。決定処理S20は、立体物情報D11の形状情報で特定される立体物の形状を、アディティブマニュファクチャリング技術とアディティブマニュファクチャリング技術と異なる製造技術との組み合わせでの造形に適した形状に変換する処理を含んでよい。この場合、決定処理S20は、変換後の立体物の形状に基づいて製造工程を決定してよい。例えば、立体物を複数のパーツに分解し、各パーツに組み立て用の部分(凹凸部分等)を付加した形状としてよい。例えば、立体物の形状を、立体物から不要な部分を除去した形状又は必要な部分を付加した形状としてもよい。不要な部分又は必要な部分は、立体物情報D11に含まれる形状情報、属性情報、優先情報等に基づいて決定されてよい。立体物情報D11に含まれる形状情報が立体物の形状を間接的に特定する情報である場合には、形状情報から立体物の形状を表現したデータを作成する処理が決定処理S20に含まれてよい。
【0038】
設備選択処理S30は、製造工程情報D12に基づいて立体物の製造に利用する設備5を設備情報D21から選択する。例えば、製造工程が付加工程と補助工程とを含む場合、設備選択処理S30は、設備情報D21の製造システム1で利用可能な設備5のリストから、付加工程を実行可能な1以上の第1設備51と、補助工程を実行可能な1以上の第2設備52とを選択する。より詳細には、設備選択処理S30は、製造工程情報D12に基づいてアディティブマニュファクチャリング技術を利用する設備のリスト(設備情報D15の第1リスト)を検索して、付加工程を実行可能な1以上の第1設備51を選択する。設備選択処理S30は、製造工程情報D12に基づいてアディティブマニュファクチャリング技術以外の製造技術を利用する設備のリスト(設備情報D15の第2リスト)を検索して、補助工程を実行可能な1以上の第2設備52を選択する。設備選択処理S30は、付加工程を実行可能な第1設備51が複数ある場合、利用スケジュール情報D22を参照して、立体物の製造にかかる時間が最も短くなる(立体物の納期が最も早くなる)第1設備51を選択してよい。設備選択処理S30は、補助工程を実行可能な第2設備52が複数ある場合、利用スケジュール情報D22を参照して、立体物の製造にかかる時間が最も短くなる(立体物の納期が最も早くなる)第2設備52を選択してよい。
【0039】
実行処理S40は、立体物の製造を実行させる。実行処理S40は、立体物の製造をするための製造実行指示を出力する。製造実行指示は、製造工程情報D12に基づいて生成される。製造実行指示は、例えば、設備選択処理S30で選択された設備5を用いた対応する工程の実行の指示である。したがって、実行処理S40は、作業者に、設備選択処理S30で選択された設備5を用いて対応する工程を実行するように指示を与える。実行処理S40は、設備選択処理S30で選択された設備5がある施設3の管理システム4に、製造実行指示を送る。実行処理S40は、必要な情報(製造実行指示)を必要な管理システム4に与えることで、立体物の製造を行わせる。
【0040】
収集処理S50は、製造工程の複数の工程について、工程の進捗を示すフィードバック情報D13を収集して記憶装置23に記憶させる。より詳細には、収集処理S50は、通信装置22を通じてフィードバック情報D13を取得して記憶装置23に記憶させる。製造実行システム2は、通信装置22によって、通信ネットワーク72を通じて管理システム4と通信可能に接続される。製造実行システム2は、収集処理S50によって、管理システム4に入力されるフィードバック情報D13を、管理システム4から取得できる。収集処理S50は、単に管理システム4から送信されるフィードバック情報D13を受け取ってもよいし、定期的に管理システム4に問い合わせをしてフィードバック情報D13を取得してもよい。
【0041】
表示処理S70は、図4図11に示す確認画面G1を用意する。表示処理S70は、確認画面G1を生成、又は、生成した確認画面G1を取得することによって、確認画面G1を用意する。表示処理S70は、確認要求に応答して実行される。確認要求は、例えば、管理システム4又は端末装置6から送信される。表示処理S70は、確認要求の送信元に対して確認画面G1を提供する。なお、図4図11において、符号及び当該符号の付随物(指示線や矢印等)は、確認画面G1の説明のために記載されており、確認画面G1自体に含まれているわけではない。
【0042】
図4は、初期状態の確認画面G1を示す。図4に示すように、確認画面G1は、製造工程を示す製造工程画像P1を表示する。図4の確認画面G1は、製造工程表示領域F1を含む。製造工程表示領域F1は、製造工程画像P1を表示する。製造工程画像P1が示す製造工程は、付加工程と補助工程とを含む。製造工程画像P1は、「付加工程」及び「補助工程」のテキストに加えて、製造工程の開始に対応する「受注」及び製造工程の終了に対応する「完了」のテキストを含む。製造工程表示領域F1は、製造工程画像P1の「受注」、「付加工程」、「補助工程」、及び「完了」にそれぞれ対応するボタンB1~B4を含む。
【0043】
表示処理S70は、製造工程の複数の工程のうちの任意の工程が指定されると、記憶装置23から取得した任意の工程に対応するフィードバック情報D13を、確認画面G1に表示する。確認画面G1において任意の工程の指定は、製造工程表示領域F1のボタンB2,B3により行えるようになっている。ボタンB2を選択することによって、製造工程の複数の工程から付加工程が指定される。ボタンB3を選択することによって、製造工程の複数の工程から補助工程が指定される。なお、「受注」に対応するボタンB1が選択されると、表示処理S70は、立体物の形状の画像及び立体物の製造の依頼者の情報を確認画面G1に表示してよい。製造工程が完了している場合に「完了」に対応するボタンB4が選択されると、表示処理S70は、製造工程の完了した日時等の情報を確認画面G1に表示してよい。
【0044】
表示処理S70は、製造工程画像P1において、フィードバック情報D13が記憶装置23に記憶されている工程と、フィードバック情報D13が記憶装置23に記憶されていない工程とを区別して表示する。図5は、付加工程に対応するフィードバック情報D13が記憶装置23に記憶され、補助工程に対応するフィードバック情報D13が記憶装置23に記憶されていない場合の確認画面G1を示す。図5の確認画面G1では、製造工程表示領域F1のボタンB2がボタンB3とは異なる色で表示されている。製造工程において、フィードバック情報D13が得られている工程までは立体物の製造が進んでいると考えられる。そのため、製造工程表示領域F1の製造工程画像P1では、フィードバック情報D13が得られている工程までが、その後の工程と異なる態様で表示される。
【0045】
図6は、図5において付加工程に対応するボタンB2が選択された場合の確認画面G1の第1例を示す。図6の確認画面G1は、付加工程に対応するフィードバック情報D13を表示する。図6の確認画面G1は、製造工程表示領域F1に加えて、フィードバック情報表示領域F2を含む。フィードバック情報表示領域F2は、フィードバック情報D13を表示する。図6では、フィードバック情報表示領域F2は、工程の進捗に関するカメラ画像P21を含む。フィードバック情報D13は、付加工程に対応しており、カメラ画像P21は、付加工程の結果物の画像を含む。フィードバック情報表示領域F2は、カメラ画像P21以外に、フィードバック情報D13に含まれる工程の進捗に関する情報を表示してよい。このように、表示処理S70は、製造工程の複数の工程のうちの任意の工程が指定されると、記憶装置23から取得した任意の工程に対応するフィードバック情報D13を示すフィードバック情報表示領域F2を確認画面G1に表示する。特に、表示処理S70は、製造工程画像P1上で複数の工程のうちの任意の工程が指定されると、任意の工程に対応するフィードバック情報D13を、製造工程画像P1と重ならないように確認画面G1に表示する。
【0046】
図7は、図5において付加工程に対応するボタンB2が選択された場合の確認画面G1の第2例を示す。図7の確認画面G1は、付加工程に対応する目的物情報D14を表示する。図7の確認画面G1は、製造工程表示領域F1及びフィードバック情報表示領域F2に加えて、目的物表示領域F3を含む。目的物情報表示領域F3は、目的物情報D14を表示する。図7では、目的物情報表示領域F3は、工程の目的物の画像P31を含む。フィードバック情報D13は、付加工程に対応しており、目的物の画像P31は、付加工程の目的物の画像を含む。このように、表示処理S70は、目的物情報D14を確認画面G1に表示してよい。表示処理S70は、目的物情報D14をフィードバック情報D13及び製造工程画像P1と重ならないように確認画面G1に表示する。表示処理S70は、目的物の画像P31を、立体物情報D11に基づいて生成する。より詳細には、表示処理S70は、目的物の画像P31を、立体物情報D11で定まる立体物の形状と、立体物情報D11により決定される製造工程の複数の工程の内容によって、製造工程の複数の工程それぞれについて目的物の画像P31を生成する。
【0047】
図8は、図5において付加工程に対応するボタンB2が選択された場合の確認画面G1の第3例を示す。図8の確認画面G1は、付加工程に対応するフィードバック情報D13を表示する。図8の確認画面G1は、製造工程表示領域F1に加えて、フィードバック情報表示領域F2を含む。フィードバック情報表示領域F2は、フィードバック情報D13を表示する。図8では、フィードバック情報表示領域F2は、工程の進捗に関するカメラ画像P22を含む。フィードバック情報D13は、付加工程に対応しており、カメラ画像P22は、付加工程の実行中の様子を示す画像を含む。特に、カメラ画像P22は、工程を実行中の設備5の画像であり、製造途中の造形物が写っている。フィードバック情報表示領域F2は、カメラ画像P22以外に、フィードバック情報D13に含まれる工程の進捗に関する情報を表示してよい。このように、表示処理S70は、製造工程の複数の工程のうちの任意の工程が指定されると、記憶装置23から取得した任意の工程に対応するフィードバック情報D13を示すフィードバック情報表示領域F2を確認画面G1に表示する。特に。表示処理S70は、製造工程画像P1上で複数の工程のうちの任意の工程が指定されると、任意の工程に対応するフィードバック情報D13を、製造工程画像P1と重ならないように確認画面G1に表示する。
【0048】
図9は、図5において補助工程に対応するボタンB3が選択された場合の確認画面G1の一例を示す。図9の確認画面G1は、補助工程が未完了であることを表示する。図9の確認画面G1は、製造工程表示領域F1に加えて、表示領域F4を含む。図6では、表示領域F4は、補助工程が未完了であることを示すテキストを含む。このように、表示処理S70は、製造工程の複数の工程のうちの任意の工程が指定された場合に、任意の工程に対応するフィードバック情報D13が記憶装置23に記憶されていなければ、任意の工程が未完了であることを確認画面G1に表示する。特に、表示処理S70は、任意の工程が未完了であることを示す表示領域F4を、製造工程画像P1と重ならないように確認画面G1に表示する。
【0049】
図10は、補助工程に対応するフィードバック情報D13が記憶装置23に記憶されている状態で、補助工程に対応するボタンB3が選択された場合の確認画面G1の第1例を示す。図10の確認画面G1の製造工程表示領域F1の製造工程画像P1では、フィードバック情報D13が得られている補助工程までが、その後の工程と異なる態様で表示される。補助工程に対応するボタンB3が選択されたことにより、図10の確認画面G1は、補助工程に対応するフィードバック情報D13を表示する。
【0050】
図10の確認画面G1は、製造工程表示領域F1に加えて、フィードバック情報表示領域F2を含む。フィードバック情報表示領域F2は、補助工程に対応するフィードバック情報D13を表示する。図10では、フィードバック情報表示領域F2は、工程の進捗に関するカメラ画像P23を含む。フィードバック情報D13は、補助工程に対応しており、カメラ画像P23は、補助工程の結果物の画像を含む。フィードバック情報表示領域F2は、カメラ画像P23以外に、フィードバック情報D13に含まれる工程の進捗に関する情報を表示してよい。このように、表示処理S70は、製造工程の複数の工程のうちの任意の工程が指定されると、記憶装置23から取得した任意の工程に対応するフィードバック情報D13を示すフィードバック情報表示領域F2を確認画面G1に表示する。表示処理S70は、製造工程画像P1上で複数の工程のうちの任意の工程が指定されると、任意の工程に対応するフィードバック情報D13を、製造工程画像P1と重ならないように確認画面G1に表示する。
【0051】
図10の確認画面G1は、製造工程表示領域F1及びフィードバック情報表示領域F2に加えて、参照フィードバック情報表示領域F5を含む。参照フィードバック情報表示領域F5は、補助工程の前の工程である付加工程に対応するフィードバック情報D13を表示する。図10では、参照フィードバック情報表示領域F5は、工程の進捗に関するカメラ画像P21を含む。参照フィードバック情報表示領域F5に表示されるフィードバック情報D13は、付加工程に対応しており、カメラ画像P21は、付加工程の結果物の画像を含む。参照フィードバック情報表示領域F5は、カメラ画像P21以外に、付加工程のフィードバック情報D13に含まれる工程の進捗に関する情報を表示してよい。このように、表示処理S70は、任意の工程の前の工程に対応するフィードバック情報D13を、確認画面G1に表示する。これによって、工程間でフィードバック情報D13の比較が可能となる。表示処理S70は、任意の工程の前の工程に対応するフィードバック情報D13、任意の工程に対応するフィードバック情報D13と重ならないように確認画面G1に表示する。
【0052】
図11は、補助工程に対応するフィードバック情報D13が記憶装置23に記憶されている状態で、補助工程に対応するボタンB3が選択された場合の確認画面G1の第2例を示す。図11の確認画面G1は、フィードバック情報表示領域F2の表示内容で、図10の確認画面G1と異なる。図11の確認画面G1のフィードバック情報表示領域F2は、補助工程に対応するフィードバック情報D13を表示する。図11では、フィードバック情報表示領域F2は、補助工程が実行される施設3において所定の処理を行う前の造形物のカメラ画像P23を表示する。このように、補助工程に対応するフィードバック情報D13は、補助工程が実行される施設3において所定の処理を行う前の造形物のカメラ画像P24を含む。換言すれば、カメラ画像P24は、付加工程を実行する施設から補助工程を実行する施設に付加工程で得られた造形物が輸送された後に、造形物に対して補助工程の所定の処理を行う前の造形物のカメラ画像である。カメラ画像P24により、付加工程と補助工程との間で生じた造形物の損傷等の検出が可能となる。特に、付加工程を実行する施設から補助工程を実行する施設への付加工程で得られた造形物の輸送に起因する造形物の損傷等の確認が可能となる。
【0053】
[1.2.1.2 動作]
以下、図3のフローチャートを参照して、製造実行システム2の動作の一例について簡単に説明する。
【0054】
製造実行システム2では、演算回路24が取得処理S10を実行し、立体物情報D11を取得する。演算回路24は、決定処理S20を実行し、立体物情報D11に基づいて立体物の製造工程を決定して製造工程情報D12を生成する。
【0055】
演算回路24は、設備選択処理S30を実行し、立体物の製造工程の各工程について設備5を選択する。演算回路24は、実行処理S40を実行し、設備選択処理S30で選択された設備5を用いて立体物の製造を実行するための製造実行指示を、管理システム4に出力する。これによって、立体物の製造が開始される。
【0056】
演算回路24は、収集処理S50を実行し、製造工程の複数の工程について、工程の進捗を示すフィードバック情報D13を収集して記憶装置23に記憶させる。製造工程の進み具合によっては、いずれの工程についてもフィードバック情報D13が得られていない場合がある。
【0057】
演算回路24は、管理システム4又は端末装置6から確認要求を受け取った場合に(S60:YES)、表示処理S70を実行する。これによって、演算回路24は、確認画面G1を、確認要求の送信元(管理システム4又は端末装置6)に提供し、確認要求の送信元が確認画面G1を表示できるようにする。これによって、確認要求の送信元(管理システム4又は端末装置6)では、確認画面G1により、製造工程の進捗の把握が可能となる。
【0058】
[1.2.2 管理システム]
以下、管理システム4について詳細に説明する。製造システム1において、管理システム4は、例えば、施設3にいる又は所属するユーザ(施設3の管理者、設備5の作業者等)により使用される。主に、管理システム4は、施設3の管理者から製造実行システム2への情報の入力、及び、製造実行システム2から管理者への情報の出力に用いられる。
【0059】
図12は、管理システム4の構成例のブロック図である。図12に示すように、管理システム4は、インタフェース(入出力装置41及び通信装置42)と、記憶装置43と、演算回路44と、を備える。管理システム4は、例えば、1台の端末装置で実現される。端末装置は、パーソナルコンピュータ(デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ)、携帯端末(スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末等)等により実現され得る。
【0060】
入出力装置41は、ユーザからの情報の入力のための入力装置、及び、ユーザへの情報の出力のための出力装置としての機能を有する。入出力装置41は、1以上のヒューマン・マシン・インタフェースを備える。ヒューマン・マシン・インタフェースの例としては、キーボード、ポインティングデバイス(マウス、トラックボール等)、タッチパッド等の入力装置、ディスプレイ、スピーカ等の出力装置、タッチパネル等の入出力装置が挙げられる。
【0061】
通信装置42は、外部装置又はシステムと通信可能に接続される。通信装置42は、通信ネットワーク71を通じた製造実行システム2との通信に用いられる。通信装置42は、1以上の通信インタフェースを備える。通信装置42は、所定の通信プロトコルに準拠している。所定の通信プロトコルは、周知の様々な有線及び無線通信規格から選択され得る。
【0062】
記憶装置43は、演算回路44が利用する情報及び演算回路44で生成される情報を記憶するために用いられる。記憶装置43は、1以上のストレージ(非一時的な記憶媒体)を含む。ストレージは、例えば、ハードディスクドライブ、光学ドライブ、及びソリッドステートドライブ(SSD)のいずれであってもよい。また、ストレージは、内蔵型、外付け型、及びNAS型のいずれであってもよい。
【0063】
記憶装置43に記憶される情報は、フィードバック情報D13を含む。図12は、記憶装置43が、フィードバック情報D13を記憶している状態を示す。フィードバック情報D13は常に記憶装置43に記憶されている必要はなく、演算回路44で必要とされるときに記憶装置43に記憶されていればよい。
【0064】
演算回路44は、管理システム4の動作を制御する回路である。演算回路44は、入出力装置41及び通信装置42に接続され、記憶装置43にアクセス可能である。演算回路44は、例えば、1以上のプロセッサ(マイクロプロセッサ)と1以上のメモリとを含むコンピュータシステムにより実現され得る。1以上のプロセッサが(1以上のメモリ又は記憶装置43に記憶された)プログラムを実行することで、演算回路44としての機能を実現する。プログラムは、ここでは記憶装置43に予め記録されているが、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
【0065】
演算回路44は、通信ネットワーク71を通じて製造実行システム2から立体物の製造をするための製造実行指示を通信装置42で受け取る。演算回路44は、受け取った製造実行指示を記憶装置43に記憶し、必要に応じて入出力装置41により提示する。演算回路44は、通信ネットワーク71を通じて製造実行システム2にフィードバック情報D13を送信する。これによって、製造実行システム2の確認システム2Aにフィードバック情報D13が蓄積される。演算回路44は、製造実行システム2に確認要求を送信する。これに応答して、製造実行システム2の確認システム2Aが表示処理S70を実行して、確認画面G1を管理システム4に提供する。これによって、管理システム4は、入出力装置41のディスプレイに確認画面G1を表示することが可能となる。
【0066】
このように、管理システム4は、製造実行システム2の確認システム2Aからの確認画面G1を表示する表示システムとして機能する。施設3では、管理システム4で表示される確認画面G1により、製造工程の進捗の把握が可能となる。
【0067】
[1.2.3 端末装置]
以下、端末装置6について詳細に説明する。製造システム1において、端末装置6は、例えば、立体物の製造を依頼する依頼者により使用される。製造システム1において、端末装置6は、立体物の製造の依頼者から製造実行システム2への情報の入力、及び、製造実行システム2から依頼者への情報の出力に用いられる。
【0068】
図13は、端末装置6の構成例のブロック図である。図13に示すように、端末装置6は、インタフェース(入出力装置61及び通信装置62)と、記憶装置63と、演算回路64とを備える。端末装置6は、パーソナルコンピュータ(デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ)、携帯端末(スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末等)等により実現され得る。
【0069】
入出力装置61は、ユーザからの情報の入力のための入力装置、及び、ユーザへの情報の出力のための出力装置としての機能を有する。入出力装置61は、1以上のヒューマン・マシン・インタフェースを備える。ヒューマン・マシン・インタフェースの例としては、キーボード、ポインティングデバイス(マウス、トラックボール等)、タッチパッド等の入力装置、ディスプレイ、スピーカ等の出力装置、タッチパネル等の入出力装置が挙げられる。
【0070】
通信装置62は、外部装置又はシステムと通信可能に接続される。通信装置62は、通信ネットワーク72を通じた製造実行システム2との通信に用いられる。通信装置62は、1以上の通信インタフェースを備える。通信装置62は、所定の通信プロトコルに準拠している。所定の通信プロトコルは、周知の様々な有線及び無線通信規格から選択され得る。
【0071】
記憶装置63は、演算回路64が利用する情報及び演算回路64で生成される情報を記憶するために用いられる。記憶装置63は、1以上のストレージ(非一時的な記憶媒体)を含む。ストレージは、例えば、ハードディスクドライブ、光学ドライブ、及びソリッドステートドライブ(SSD)のいずれであってもよい。また、ストレージは、内蔵型、外付け型、及びNAS型のいずれであってもよい。
【0072】
記憶装置63に記憶される情報は、立体物情報D11を含む。図13は、記憶装置63が、立体物情報D11を記憶している状態を示す。立体物情報D11は常に記憶装置63に記憶されている必要はなく、演算回路64で必要とされるときに記憶装置63に記憶されていればよい。
【0073】
演算回路64は、端末装置6の動作を制御する回路である。演算回路64は、入出力装置61及び通信装置62に接続され、記憶装置63にアクセス可能である。演算回路64は、例えば、1以上のプロセッサ(マイクロプロセッサ)と1以上のメモリとを含むコンピュータシステムにより実現され得る。1以上のプロセッサが(1以上のメモリ又は記憶装置63に記憶された)プログラムを実行することで、演算回路64としての機能を実現する。プログラムは、ここでは記憶装置63に予め記録されているが、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
【0074】
演算回路64は、例えば、入出力装置61により立体物情報D11を入力するための画面を提示し、依頼者は画面の指示にしたがって立体物情報D11を入力することが可能である。立体物情報D11の入力は、外部装置から立体物情報D11を端末装置6に入力することだけではなく、端末装置6が記憶しているデータから立体物情報D11として使用するデータを特定することも含んでよい。演算回路64は、入力された立体物情報D11を製造実行システム2に通信装置62を通じて送信する。これによって、依頼者は、立体物情報D11を、端末装置6を通じて製造実行システム2に入力することが可能である。
【0075】
演算回路64は、製造実行システム2に確認要求を送信する。これに応答して、製造実行システム2の確認システム2Aが表示処理S70を実行して、確認画面G1を端末装置6に提供する。これによって、端末装置6は、入出力装置61のディスプレイに確認画面G1を表示することが可能となる。
【0076】
このように、端末装置6は、製造実行システム2の確認システム2Aからの確認画面G1を表示する表示システムとして機能する。依頼者は、端末装置6で表示される確認画面G1により、製造工程の進捗の把握が可能となる。
【0077】
[1.3 効果等]
以上述べた確認システム2Aは、立体物の形状を決定するための情報を含む立体物情報D11に基づいて決定されアディティブマニュファクチャリング技術を利用する付加工程を含む複数の工程を含む立体物の製造工程を示す製造工程情報D12を記憶する1以上の記憶装置23と、収集処理S50及び表示処理S70を実行する演算回路24とを備える。収集処理S50は、製造工程の複数の工程について、工程の進捗を示すフィードバック情報D13を収集して1以上の記憶装置23に記憶させる。表示処理S70は、製造工程を示す製造工程画像P1を表示する確認画面G1を用意し、複数の工程のうちの任意の工程が指定されると、1以上の記憶装置23から取得した任意の工程に対応するフィードバック情報D13を、確認画面G1に表示する。この構成によれば、アディティブマニュファクチャリング技術を利用する付加工程を含む複数の工程により製造される立体物の製造の進捗を容易に確認できる。
【0078】
また、確認システム2Aにおいて、フィードバック情報D13は、工程の進捗に関するカメラ画像P21を含む。この構成によれば、製造工程の進捗をより容易に把握することができる。
【0079】
また、確認システム2Aにおいて、カメラ画像P21は、工程の結果物の画像を含む。この構成によれば、製造工程の進捗をより容易に把握することができる。
【0080】
また、確認システム2Aにおいて、表示処理S70は、任意の工程の目的物の画像P31を含む目的物情報D14を確認画面G1に表示する。この構成によれば、製造工程の進捗を目的物との対比により容易に把握することができる。
【0081】
また、確認システム2Aにおいて、表示処理S70は、立体物情報D11に基づいて目的物の画像P31を生成する。この構成によれば、立体物のモックアップ等の実体物が存在しない場合でも、目的物の画像を得ることができる。
【0082】
また、確認システム2Aにおいて、表示処理S70は、任意の工程の前の工程に対応するフィードバック情報D13を、確認画面G1に表示する。この構成によれば、連続する工程間のフィードバック情報D13の比較及び確認が容易になる。
【0083】
また、確認システム2Aにおいて、表示処理S70は、製造工程画像P1上で複数の工程のうちの任意の工程が指定されると、任意の工程に対応するフィードバック情報D13を、製造工程画像P1と重ならないように確認画面G1に表示する。この構成によれば、製造工程とフィードバック情報との関係を容易に把握できるようになる。
【0084】
また、確認システム2Aにおいて、表示処理S70は、製造工程画像P1において、フィードバック情報D13が1以上の記憶装置23に記憶されている工程と、フィードバック情報D13が1以上の記憶装置23に記憶されていない工程とを区別して表示する。この構成によれば、立体物の製造の進捗を容易に確認できる。
【0085】
また、確認システム2Aにおいて、表示処理S70は、任意の工程に対応するフィードバック情報D13が1以上の記憶装置23に記憶されていない場合には、任意の工程が未完了であることを確認画面G1に表示する。この構成によれば、立体物の製造の進捗を容易に確認できる。
【0086】
また、確認システム2Aにおいて、複数の工程は、付加工程で得られた造形物に所定の処理を行う補助工程を含む。補助工程に対応するフィードバック情報D13は、補助工程が実行される施設3において所定の処理を行う前の造形物のカメラ画像P24を含む。この構成によれば、付加工程と補助工程との間で生じた造形物の損傷等の検出が可能となる。
【0087】
換言すれば、確認システム2Aは、以下の方法(確認方法)を実行しているといえる。確認方法は、1以上の記憶装置23にアクセス可能な演算回路24により実行される。1以上の記憶装置23は、立体物の形状を決定するための情報を含む立体物情報D11に基づいて決定されアディティブマニュファクチャリング技術を利用する工程を含む複数の工程を含む立体物の製造工程を示す製造工程情報D12を記憶する。確認方法は、製造工程の複数の工程について、工程の進捗を示すフィードバック情報D13を収集して1以上の記憶装置23に記憶させる収集処理S50と、製造工程を示す製造工程画像P1を表示する確認画面G1を用意し、複数の工程のうちの任意の工程が指定されると、1以上の記憶装置23から取得した任意の工程に対応するフィードバック情報D13を、確認画面G1に表示する表示処理S70とを含む。この構成によれば、アディティブマニュファクチャリング技術を利用する付加工程を含む複数の工程により製造される立体物の製造の進捗を容易に確認できる。
【0088】
確認システム2Aは、演算回路24を利用して実現されている。つまり、確認システム2Aが実行する方法(確認方法)は、演算回路24がプログラムを実行することにより実現され得る。このプログラムは、演算回路24に、上記の確認方法を実行させるためのコンピュータプログラムである。この構成によれば、アディティブマニュファクチャリング技術を利用する付加工程を含む複数の工程により製造される立体物の製造の進捗を容易に確認できる。
【0089】
以上述べた製造実行システム2は、確認システム2Aと、製造工程情報D12にしたがって立体物の製造をするための製造実行指示を出力する実行システム2Bとを備える。この構成によれば、アディティブマニュファクチャリング技術を利用する付加工程を含む複数の工程により製造される立体物の製造の進捗を容易に確認できる。
【0090】
以上述べた製造システム1は、製造実行システム2と、確認画面G1を表示する表示システム(管理システム4、端末装置6)とを備える。この構成によれば、アディティブマニュファクチャリング技術を利用する付加工程を含む複数の工程により製造される立体物の製造の進捗を容易に確認できる。
【0091】
[2.変形例]
本開示の実施の形態は、上記実施の形態に限定されない。上記実施の形態は、本開示の課題を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下に、上記実施の形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
【0092】
一変形例において、取得処理S10は必須ではない。つまり、立体物情報D11は予め記憶装置23に記憶されていてよい。
【0093】
一変形例において、決定処理S20は必須ではない。つまり、製造実行システム2は、必ずしも製造工程を決定する必要はなく、製造工程は予め決められていてよい。
【0094】
一変形例において、設備選択処理S30は必須ではない。つまり、製造実行システム2は、必ずしも設備5を選択する必要はなく、製造工程に利用する設備5は予め決められていてよい。
【0095】
立体物の製造は、複数の施設3それぞれの複数の設備5を利用して実行され得る。この場合、実行処理S40は、各施設3の管理システム4には、製造実行指示のうち必要な部分だけを出力してよい。
【0096】
一変形例では、製造システム1において、製造実行システム2、管理システム4、及び端末装置6がそれぞれ異なるコンピュータシステムで実現されることは必須ではない。製造実行システム2、管理システム4、及び端末装置6は単一のコンピュータシステムで実現されてもよい。
【0097】
一変形例では、製造実行システム2、管理システム4及び端末装置6は、それぞれ、入出力装置21,41,61と通信装置22,42,62との両方を備える必要はない。
【0098】
一変形例では、製造実行システム2、管理システム4、及び端末装置6の各々は、複数台のサーバ等のコンピュータシステムで実現されてもよい。つまり、製造実行システム2、管理システム4、及び端末装置6の各々における複数の機能(構成要素)が、1つの筐体内に集約されていることは必須ではなく、製造実行システム2、管理システム4、及び端末装置6の各々の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。さらに、製造実行システム2、管理システム4、及び端末装置6の各々の少なくとも一部の機能、例えば、演算回路24,44,64の一部の機能がクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。
【0099】
[3.態様]
上記実施の形態及び変形例から明らかなように、本開示は、下記の態様を含む。以下では、実施の形態との対応関係を明示するためだけに、符号を括弧付きで付している。
【0100】
第1の態様は、確認システム(2A)であって、立体物の形状を決定するための情報を含む立体物情報(D11)に基づいて決定されアディティブマニュファクチャリング技術を利用する付加工程を含む複数の工程を含む前記立体物の製造工程を示す製造工程情報(D12)を記憶する1以上の記憶装置(23)と、収集処理(S50)及び表示処理(S70)を実行する演算回路(24)とを備える。前記収集処理(S50)は、前記製造工程の複数の工程について、工程の進捗を示すフィードバック情報(D13)を収集して前記1以上の記憶装置(23)に記憶させる。前記表示処理(S70)は、前記製造工程を示す製造工程画像(P1)を表示する確認画面(G1)を用意し、前記複数の工程のうちの任意の工程が指定されると、前記1以上の記憶装置(23)から取得した前記任意の工程に対応するフィードバック情報(D13)を、前記確認画面(G1)に表示する。この態様によれば、アディティブマニュファクチャリング技術を利用する付加工程を含む複数の工程により製造される立体物の製造の進捗を容易に確認できる。
【0101】
第2の態様は、第1の態様に基づく確認システム(2A)である。第2の態様において、前記フィードバック情報(D13)は、工程の進捗に関するカメラ画像(P21,P22)を含む。この態様によれば、製造工程の進捗をより容易に把握することができる。
【0102】
第3の態様は、第2の態様に基づく確認システム(2A)である。第3の態様において、前記カメラ画像(P21)は、工程の結果物の画像を含む。この態様によれば、製造工程の進捗をより容易に把握することができる。
【0103】
第4の態様は、第2又は第3の態様に基づく確認システム(2A)である。第4の態様において、前記表示処理(S70)は、前記任意の工程の目的物の画像(P31)を含む目的物情報(D14)を前記確認画面(G1)に表示する。この態様によれば、製造工程の進捗を目的物との対比により容易に把握することができる。
【0104】
第5の態様は、第4の態様に基づく確認システム(2A)である。第5の態様において、前記表示処理(S70)は、前記立体物情報(D11)に基づいて前記目的物の画像(P31)を生成する。この態様によれば、立体物のモックアップ等の実体物が存在しない場合でも、目的物の画像を得ることができる。
【0105】
第6の態様は、第1~第5の態様のいずれか一つに基づく確認システム(2A)である。第6の態様において、前記表示処理(S70)は、前記任意の工程の前の工程に対応するフィードバック情報(D13)を、前記確認画面(G1)に表示する。この態様によれば、連続する工程間のフィードバック情報(D13)の比較及び確認が容易になる。
【0106】
第7の態様は、第1~第6の態様のいずれか一つに基づく確認システム(2A)である。第7の態様において、前記表示処理(S70)は、前記製造工程画像(P1)上で前記複数の工程のうちの任意の工程が指定されると、前記任意の工程に対応するフィードバック情報(D13)を、前記製造工程画像(P1)と重ならないように前記確認画面(G1)に表示する。この態様によれば、製造工程とフィードバック情報との関係を容易に把握できるようになる。
【0107】
第8の態様は、第7の態様に基づく確認システム(2A)である。第8の態様において、前記表示処理(S70)は、前記製造工程画像(P1)において、フィードバック情報(D13)が前記1以上の記憶装置(23)に記憶されている工程と、フィードバック情報(D13)が前記1以上の記憶装置(23)に記憶されていない工程とを区別して表示する。この態様によれば、立体物の製造の進捗を容易に確認できる。
【0108】
第9の態様は、第1~第8の態様のいずれか一つに基づく確認システム(2A)である。第9の態様において、前記表示処理(S70)は、前記任意の工程に対応するフィードバック情報(D13)が前記1以上の記憶装置(23)に記憶されていない場合には、前記任意の工程が未完了であることを前記確認画面(G1)に表示する。この態様によれば、立体物の製造の進捗を容易に確認できる。
【0109】
第10の態様は、第1~第9の態様のいずれか一つに基づく確認システム(2A)である。第10の態様において、前記複数の工程は、前記付加工程で得られた造形物に所定の処理を行う補助工程を含む。前記補助工程に対応するフィードバック情報(D13)は、前記補助工程が実行される施設(3)において前記所定の処理を行う前の前記造形物のカメラ画像(P24)を含む。この態様によれば、付加工程と補助工程との間で生じた造形物の損傷等の検出が可能となる。
【0110】
第11の態様は、1以上の記憶装置(23)にアクセス可能な演算回路(24)により実行される確認方法である。前記1以上の記憶装置(23)は、立体物の形状を決定するための情報を含む立体物情報(D11)に基づいて決定されアディティブマニュファクチャリング技術を利用する工程を含む複数の工程を含む前記立体物の製造工程を示す製造工程情報(D12)を記憶する。前記確認方法は、前記製造工程の複数の工程について、工程の進捗を示すフィードバック情報(D13)を収集して前記1以上の記憶装置(23)に記憶させる収集処理(S50)と、前記製造工程を示す製造工程画像(P1)を表示する確認画面(G1)を用意し、前記複数の工程のうちの任意の工程が指定されると、前記1以上の記憶装置(23)から取得した前記任意の工程に対応するフィードバック情報(D13)を、前記確認画面(G1)に表示する表示処理(S70)とを含む。この態様によれば、アディティブマニュファクチャリング技術を利用する付加工程を含む複数の工程により製造される立体物の製造の進捗を容易に確認できる。
【0111】
第12の態様は、第11の態様の確認方法を、前記演算回路(24)に実行させるための、プログラムである。この態様によれば、アディティブマニュファクチャリング技術を利用する付加工程を含む複数の工程により製造される立体物の製造の進捗を容易に確認できる。
【0112】
第13の態様は、製造実行システム(2)であって、第1~第10の態様のいずれか一つの確認システム(2A)と、前記製造工程情報(D12)にしたがって前記立体物の製造をするための製造実行指示を出力する実行システム(2B)とを備える。この態様によれば、アディティブマニュファクチャリング技術を利用する付加工程を含む複数の工程により製造される立体物の製造の進捗を容易に確認できる。
【0113】
第14の態様は、製造システム(1)であって、第13の態様の製造実行システム(2)と、前記確認画面(G1)を表示する表示システム(管理システム4、端末装置6)とを備える。この態様によれば、アディティブマニュファクチャリング技術を利用する付加工程を含む複数の工程により製造される立体物の製造の進捗を容易に確認できる。
【0114】
なお、第2~第10の態様は、第11の態様にも適宜変更して適用することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0115】
本開示は、確認システム、確認方法、プログラム(コンピュータプログラム)、製造実行システム、及び、製造システムに適用可能である。具体的には、アディティブマニュファクチャリング技術を利用して製造される立体物の製造に関する確認システム、確認方法、プログラム(コンピュータプログラム)、製造実行システム、及び、製造システムに、本開示は適用可能である。
【符号の説明】
【0116】
1 製造システム
2 製造実行システム
2A 確認システム
2B 実行システム
23 記憶装置
D11 立体物情報
D12 製造工程情報
D13 フィードバック情報
D14 目的物情報
24 演算回路
S50 収集処理
S70 表示処理
P1 製造工程画像
P21,P22,P23 カメラ画像(工程の進捗に関するカメラ画像)
P24 カメラ画像(所定の処理を行う前の造形物のカメラ画像)
P31 目的物の画像
【要約】
【課題】アディティブマニュファクチャリング技術を利用する付加工程を含む複数の工程により製造される立体物の製造の進捗を容易に確認できる確認システム、確認方法、プログラム、製造実行システム、及び、製造システムを提供する。
【解決手段】確認システム2Aは、アディティブマニュファクチャリング技術を利用する付加工程を含む複数の工程を含む立体物の製造工程を示す製造工程情報D12を記憶する記憶装置23と、収集処理及び表示処理を実行する演算回路24とを備える。収集処理は、製造工程の複数の工程について、工程の進捗を示すフィードバック情報を収集して記憶装置23に記憶させる。表示処理は、製造工程を示す製造工程画像を表示する確認画面を用意し、複数の工程のうちの任意の工程が指定されると、記憶装置23から取得した任意の工程に対応するフィードバック情報D13を、確認画面に表示する。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13