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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-12
(45)【発行日】2022-12-20
(54)【発明の名称】透明電光掲示板装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/40 20060101AFI20221213BHJP
   G02B 5/04 20060101ALI20221213BHJP
   G02B 5/08 20060101ALI20221213BHJP
   G02B 3/06 20060101ALI20221213BHJP
   G09F 9/33 20060101ALI20221213BHJP
   G02B 27/14 20060101ALI20221213BHJP
   H04N 13/20 20180101ALI20221213BHJP
【FI】
G09F9/40 301
G02B5/04 B
G02B5/08 D
G02B3/06
G09F9/33
G02B27/14
H04N13/20
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2017139123
(22)【出願日】2017-07-18
(65)【公開番号】P2018013784
(43)【公開日】2018-01-25
【審査請求日】2020-07-14
(31)【優先権主張番号】10-2016-0090619
(32)【優先日】2016-07-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】515036545
【氏名又は名称】ヘ-ヨン・チョイ
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100166235
【弁理士】
【氏名又は名称】大井 一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100179914
【弁理士】
【氏名又は名称】光永 和宏
(74)【代理人】
【識別番号】100179936
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 明日香
(72)【発明者】
【氏名】ヘ-ヨン・チョイ
【審査官】新井 重雄
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-007734(JP,A)
【文献】特開2006-119167(JP,A)
【文献】特開2004-046261(JP,A)
【文献】特開2015-184431(JP,A)
【文献】特開2012-098394(JP,A)
【文献】特開平07-043686(JP,A)
【文献】登録実用新案第3119195(JP,U)
【文献】国際公開第2016/063343(WO,A1)
【文献】国際公開第2008/030080(WO,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2013-0101819(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/40
H04N 13/30
G02B 30/00
G02B 5/04
G02B 5/08
G02B 3/06
G09F 9/33
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
透明電光掲示板装置において、
2つの頂角を45度で構成し、残りの頂角を90度で構成する三角プリズム構造を、幅に対して長さの長いプリズム棒で構成する第1及び第2プリズム棒(3a、3b)と、
前記第1及び第2プリズム棒(3a、3b)の斜面を相互結合して構成する映像分割手段(400);と、
映像自体が発光源になる映像ディスプレイの全体映像を前記映像分割手段(400)の一面と同じ大きさに分割する映像テープ(1);と、
無光の黒色面で形成して前記映像分割手段(400)の一面と同じ大きさで構成する遮断板(5)とを備え、
前記映像テープ(1)は前記第1プリズム棒(3a)の一面に備えられ、
前記遮断板(5)は前記第2プリズム棒(3b)の一面に備えられ、
前記映像分割手段(400)と前記映像テープ(1)と前記遮断板(5)とを一つの構成単位で結合して映像ライン(100a)を構成し、
前記映像ライン(100a)を上下または左右の一方向に積層して全体映像を形成する透明映像板(100)で構成し、
前記透明映像板(100)が前記全体映像を提供する側を外部、前記透明映像板(100)を挟んで前記外部と反対側を内部とした場合、
前記映像分割手段(400)は、前記映像テープ(1)により分割された映像を前記斜面の反射により前記外部に提供するように、前記映像テープ(1)を前記第1プリズム棒(3a)の一面に備えると共に、前記斜面の向きを構成し、前記映像テープ(1)を備える面に対向する前記第2プリズム棒(3b)の一面に前記遮断板(5)を備え、
前記透明映像板(100)の映像が高解像度で具現されるように、前記映像ライン(100a)の幅に対して前記映像ライン(100a)が持つそれぞれの映像離隔間隔(D)を1:0.1以上、1:2未満で構成し、
前記透明映像板(100)の映像を前記外部に提供する場合は、前記透明映像板(100)を介して前記外部からの視聴では高解像度の映像を視聴可能であり、前記内部からの観測では前記外部を透明に見ることが可能であり、
前記透明映像板(100)の映像を提供しない場合は、前記内部からの観測前記外部からの観測との両方の観測方向から前記透明映像板(100)が透明な透明板になることを特徴とする透明電光掲示板装置。
【請求項2】
前記映像分割手段(400)の構造を45度の傾斜角で透過率対反射率の割合が2:8から8:2にして、一部は透過して一部は反射する映像分割板(4)で代替して構成することを特徴とする請求項1に記載の透明電光掲示板装置。
【請求項3】
立体映像用の左眼用映像と左眼用映像とがそれぞれ入力される前記映像ライン(100a);
前記映像ライン(100a)の映像を提供する側の面である前面にそれぞれ備えられる左右レンチキュラー(6a、6b);
を備えて立体映像を提供することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の透明電光掲示板装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、透明電光掲示板に係り、観測者にとって透明なガラス窓のような透明構造で高光度映像又はグラスレス立体映像を視聴すると同時に、透明映像板の前面では背面の外部全景を、透明映像板の背面では透明映像板前面の外部全景を視聴することができる装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、鮮明な映像条件は、映像自体の明るさが周りの明るさの2倍以上である時に可能である。
【0003】
LCDまたはOLEDの背面バックライト構造を削除し、透明板構造で視聴する映像装置は公知されている。しかし、このような映像は、周りの照明を利用しなければならないので暗い所では視聴できず、自体発光機能があるとしても明るさ自体が暗い。
【0004】
すなわち、透過率が5~15%と非常に低いので透明度が落ちるし、バックライトを使っても通常の明るさは200~300cd/m水準で暗い。
【0005】
一方、このような映像装置を設ける展示場所や営業場所の周りの照明は、通常1,000ルクス(330cd/m)程度であるため、相対的に映像が暗い。
【0006】
また、LED電光掲示板は、発光ダイオードとしてGa(ガリウム)、P(リン)、AS(ヒ素)を材料にして作られた半導体に電流が流れると、赤、緑、黄に発光し、それ自体を映像ピクセルで使用する時、明るさは最大1,000cd/m以上に至る。
【0007】
このような発光ダイオードモジュールは、発光面積が広い一方、その厚さは薄い構造で構成できる。
【0008】
下記の特許文献1には、モジュール型電光掲示板の構造の場合、内部で離隔されたLEDモジュールの間隔を通じて外部を視られる技術が公知されている。
【0009】
下記の特許文献2には、グラスレス 3D LED構造の場合、複数のLEDを一列に配置し、隣り合うストリップ基板は、映像の離隔間隔を置いて配置することにより、映像離隔間隔の間で裏面の背景が視られるようにしている。
【0010】
このような従来の技術は、電光掲示板の構造を光源として利用しているが、図14の(a)のように、裏面背景を同時に観測する目的で、LED板D1の間の映像離隔間隔D1が最小1:2ないし最大1:20までに離隔されて、映像のイメージがまともに形成されず、映像が荒く、使わない時はLED板D1自体が視野を遮るなどの拒否感によって実用化への障害要因となっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【文献】韓国特許出願10-2014-0013077号
【文献】韓国特許出願10-2014-0071281号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
前記のような問題点に鑑みて、硝子のような透明な映像装置にLED電光掲示板、LCD、OLED映像など、自ら発光する映像ソースを映像手段として使用し、映像がない時は透明なガラス窓の形態で活用し、映像現出時は各映像のピクセルが成す映像間の映像離隔間隔を最小化して1:0.1から1:2まで最小化することで従来に比べて2倍以上、最大200倍まで精密な映像と明るさを提供して精密化して従来に比べて最大6倍以上の明るい映像を提供し、前面では背面の背景を、背面では前面の背景を映像とともに視聴できる透明電光掲示板装置を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、図面に示したように、
薄板であって、テープ形態で形成し、立体用左眼用映像Rと立体用右眼用映像Lで形成する映像テープ1;
前記左、右眼用映像テープ1の前面にそれぞれ備えられる左右レンチキュラー6a、6b;
前記左右レンチキュラー6a、6bの前面に備え、前面映像と背面映像は直進透過し、左右両方向で入射する前記映像テープ1の左右眼用映像R、Lは、90度で直角反射する映像分割手段400:を含んで一つのラインで構成した映像ライン100aと、
前記映像ライン100aを順に積層してグラスレス立体映像板101で構成することで
グラスレス立体映像を提供する時は前記透明映像板100の外部に高鮮明度のグラスレス立体映像を提供すると同時に、内部では外部を透視できるようにし、
映像を提供しない時は硝子のように内部及び外部の両方向が全て透視されるグラスレス立体透明映像板101で作用することを特徴とする。
【0014】
前記透明映像板100とグラスレス立体映像板101の構成において、映像テープ1構造は自体映像を自ら発光する映像構造で構成する。映像分割手段400の構成を第1プリズム棒3a構造の斜面と第2プリズム棒3b構造の斜面を相互結合して構成するか、又は45度の傾斜角で透過率対反射率の割合が2:8~8:2になる半透明鏡を映像分割板4で代替して構成する。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、映像を提供しない時は、一般のガラス窓のように透明に作用し、映像を提供する時は、明るい照明下でも明るくて鮮明な映像を提供する。
また、グラスレス立体映像を提供する時も映像を提供しない時は一般ガラス窓のように透明に作用し、立体映像を提供する時は、明るい照明下でも明るくて鮮明な立体映像をグラスレスで提供する。
本発明の透明映像板自体が異物を含めない約5:5又は8:2-2:8の透過率と反射率を持つことで、従来液晶など異物が挿入されて透過率が低いLCDまたはOLEDの映像に比べて2~4倍の透過率と非常に鮮明な背面ないし前面の全景を観測することができ、透明映像板の映像もLEDのように映像を自体発光光源にすることで、日光下でも視聴できる明るさの映像を提供する。
また、映像と映像の間の映像離隔間隔がほぼ密集した状態で提供されるので、従来に比べて最大200倍の高解像度で映像を提供する。
透明映像板の前面では透明映像板の背面の外部全景を、透明映像板の背面では透明映像板の前面の外部全景を映像と同時に観測する。
したがって、このような本発明は、硝子のような透明な映像装置にLED電光掲示板、LCD、OLED映像など、自ら発光する映像ソースを映像手段として使用し、映像がない時は透明なガラス窓の形態で活用し、映像現出時は各映像のピクセルが成す映像間の映像離隔間隔を最小化して従来に比べて2倍以上、最大200倍まで精密な映像と明るさを提供して精密化することで、従来に比べて最大6倍以上の明るい映像を提供し、前面では背面背景を、背面では前面背景を映像とともに視聴できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】(a)は本発明の構成実施例、(b)は水平映像テープの拡大説明図。
図2】本発明の使用例1の説明図。
図3】本発明の使用例2の説明図。
図4】映像テープの説明図。
図5】映像テープ構成の説明図。
図6】プリズム棒で構成した映像ライン構成の説明図。
図7】映像分割板で構成した映像ライン構成の説明図。
図8】グラスレス立体映像を映像ラインで分離する過程の説明図。
図9】グラスレス立体映像をプリズム棒で構成した映像ライン構成の説明図。
図10】グラスレス立体映像を映像分割板で構成した映像ライン構成の説明図。
図11】グラスレス立体映像をプリズム棒で構成した映像ライン構成の実施例説明図。
図12】グラスレス立体映像を映像分割板で構成した映像ライン構成の実施例説明図。
図13】グラスレス立体映像構造で構成した透明映像板構造の説明図。
図14】従来電光掲示板の構造と本発明の比較説明図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付の図面を参照にして本発明の望ましい実施例をもって詳しく説明する。
本発明は、薄膜のテープのような形態で形成する映像テープ1;
直進入射する外光は透過し、直角で入射する映像は外部に反射する映像分割手段400;
無光の黒色面で形成して前記映像テープ1の各映像を映像単位で遮断するように構成する遮断板5;
を含む構造を
一つのバー(bar)の形態で結合した映像ライン板100a;
前記映像ライン板100aを順に積層して全体を透明映像板100で構成することにより
映像を提供する時は、前記透明映像板100の外部に高鮮明度の映像を提供すると同時に、内部では外部を透視するようにし、
映像を提供しない時は、硝子のように内部及び外部の両方向が全て透視される透明映像板100として作用することを特徴とする。
【0018】
本明細書及び請求範囲内で使われた用語や単語は、通常的や辞書的意味として解釈されてはならず、発明者は自分の発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適宜定義することができるという原則に基づいて本発明の技術的思想に合う意味と概念として解釈されなければならない。
【0019】
したがって、本明細書に記載した実施例と図面に図示された構成は、本発明の望ましい実施例に過ぎず、本発明の技術的思想を全て指すことではないので、出願時点でこれらに代わることのできる多様な均等物と変形例があってもよい。
【0020】
図1の(a)によれば、本発明は多数のCPUで構成された映像コントロールボックス10とフレーム9の内部に硝子、ポリカーボネート、PC、アクリルのような透明な素材を水平または垂直方向に構成し、前面では背面の外部全景が、背面では前面の外部全景が透明に見える映像分割手段400を構成する。
【0021】
前記映像分割手段400を具体的に実施すれば、透明映像板100で構成しながら図1の(b)のように第1プリズム棒3aと第2プリズム棒3bで構成し、両正角は45゜で構成して、中での残り正角は90゜のプリズム棒で構成し、第1、第2プリズム棒3a、3bが持つ斜面は当接するように結合構成することで、全体的形状がバー(bar)の形態になるように構成する。
【0022】
このような構成は、図1の(b)、図6の(b)、図7の(b)のように第1プリズム棒3aの上面部で入射される光は、第1、第2プリズム3a、3bが当接する斜面で90゜直角で反射し、第1プリズム棒3aの前面で直進して入射する外部全景cの光は第2プリズム棒3bの斜面を直進透過し、背面で直進入射する外部全景bの光は第1プリズム棒3aを直進透過するようになる。
【0023】
すなわち、このようなプリズム棒3構造は、前面、背面で入射される光量の中で5:5の割合で透過し、残りは90゜直角で屈折反射する、いわゆる光分割の機能をする。
【0024】
このような光分割機能をする映像分割手段400は、第1、2プリズム棒3a、3b自体が硝子、ポリカーボネート、アクリル、PCのように異物がない透明な単一素材なので、鮮明な映像を透過または反射屈折する。
【0025】
したがって、本発明を店の陳列窓に設ける時、図2のように外部の行人は透明映像板100の映像aと透明映像板100の背面の店の内部全景bを同時に観測可能であり、店の内部の顧客は透明映像板100の映像aと透明映像板100の前面の外部全景を同時に観測できる。
【0026】
また、図3のように、外部の行人は透明映像板100の映像aと透明映像板100の背面に陳列された製品を同時に観測することができ、映像を見せない時は透明なガラス窓そのものに見える。
【0027】
図4のように、映像テープ1の構造は薄い薄板で幅を狭く形成し、LEDを多層でテープ状で構成する。
【0028】
図5のように、電光掲示板の全体映像200は、映像テープ1を説明の便宜上映像番号1から8までの映像をAラインと、映像番号6から10までの映像をBラインとする方式で順にライン化した後、これをそれぞれ分離して図1の(b)、図6の(b)、図7の(b)のように映像テープ1で構成する。
【0029】
図1の映像コントロールボックス10は、図4のように映像テープ1が薄い薄板で幅が狭く形成され、両側端の前面に連結コネクターが形成されるし、多数のCPUが直列信号で伝送するように形成され、前面の上部または下部にサブボードコネクターが映像コントロールボックス10と繋がって映像をコントロールする。
【0030】
映像テープ1は、図4のように発光面がある映像板の大きさ8と厚さ7の差が非常に大きい。LEDを例えば映像板8の大きさが8mm×8mmである場合、映像板の厚さ7は1mmになり、横の長さwは画面の大きさによって異なる。
【0031】
図6の(a)、(b)と図7の(a)と(b)によって本発明の実施例を挙げると次のとおりである。
【0032】
100インチの横画面対縦画面比16:9である100インチ画面の大きさは、横2,214mm×縦1,246mmになる。
【0033】
すなわち、映像テープ1の厚さ7は1mmとし、幅8は3mmとし、長さwは2,214mmとする。
【0034】
映像分割手段400の第1、2プリズム棒3a、3bの断面の大きさは、2面が3mmである直角プリズムで構成し、長さは2,214mmとする。
【0035】
遮断板5は厚さは0.5とし、幅は3mmとし、長さは2,214mmとする。
【0036】
前記第1、第2プリズム3a、3bは、相互斜面をかみ合わせて結合することで、外形は各面が3mmの正四角形のバー(bar)になる。
【0037】
前記映像テープ1の3mm幅に前記第1プリズム3aの3mm幅の一面に結合し、前記遮断板5は前記第2プリズム3bの3mm幅の一面に結合する。
【0038】
前記のように結合した映像ライン板1の単位別総厚さは、映像テープ1の厚さ1mm+第1、第2のプリズム3a、3b棒の厚さ3mm+遮断板5の厚さ0.5mmで、総厚さは4.5mmとなり、厚さは3mm、長さは2,214mmとなる。
【0039】
図5のように、映像の縦幅wを、100インチの場合1,246mmを3mm幅で分離したので、約415ラインになる。
【0040】
すなわち、前記映像テープ1と、第1、第2プリズム3a、3bと、遮断板5が一つのバー(bar)で結合された映像ライン板100aのサイズは、厚さ4.5mm、長さ1,246mm、幅 3mmとなる。
【0041】
このような映像ライン板100aを415ラインで順に積層すれば、図1の(a)のような100インチの透明映像板100装置になる。
【0042】
このような本発明の映像構造は、前記のような論理で、左右方向に垂直に積層して構成しても同じ論理になる。
【0043】
また、図7の映像ライン板100aの構成も第1、第2プリズム棒3a、3bの構造の代わりに半透明鏡構造の映像分割板4の構造のみ異に構成されただけであって、同じ論理で適用される。
【0044】
このように形成した映像テープ1は、図6の(a)、(b)のように光源が下部方向に照射する方向で構成し、その下部に第1プリズム棒3aの上面と結合し、第1プリズム棒3aの斜面は内部の下向に形成した後、第1プリズム棒3aの斜面と同じ傾斜角で第2プリズム3bの斜面と相互結合して密着させるし、第2プリズム棒3bの底面は遮断板5と連接するように構成する。
【0045】
図7の(a)、(b)構成は、第1、第2プリズム棒3a、3bの代わりに45゜傾斜角で入射する光量の一部は透過し、一部は反射する映像分割板4で代替して構成したものであって、映像分割板4のみが異なって、全ての作用と構成論理は図6の(a)、(b)の論理と同様である。
【0046】
すなわち、硝子のような透明素材の斜面に入射光の一部は透過し、一部は反射する半透明鏡の機能を有する構造で映像分割板4を構成し、反射率と透過率は反比例するので、その反射率と透過率の割合は2:8~8:2の割合にして設置場所の用途に応じて使用する。
【0047】
すなわち、前記第1、第2プリズム棒3a、3bの結合による映像分割構造は、反射率と透過率が5:5と固定される。
【0048】
本発明を屋外に設けて使用する際には、映像反射率が高くて映像が明るいとよいので、このときは反射率と透過率が8:2が勧められるし、屋内の明るい所では5:5、暗い屋内では2:8が勧められる。
【0049】
遮断板5の表面は主に黒色の無光面と形成し、プリズム又は光分割板で構成された映像分割手段400を透過した光量が戻って反射することで映像のコントラストを阻害することを防止する。
【0050】
このような構成は、図1の(a)のフレーム9の内部構造に備えられるし、例えば、フレーム9の床から遮断板5、その上に第2プリズム棒3b、その上に第1プリズム棒3a、その上段に映像テープ1の順に次々と垂直に積層して構成する。
【0051】
前記手順を逆にして下向に順次に垂直で積層しても効果は同じであり、また、垂直映像ライン2bを水平に備え、映像コントロールボックス10を通じて映像を水平映像に調整して使うことができる。
【0052】
本発明は、図6の(b)のように、映像テープ1の光源は第1、2プリズム棒3a、3bの斜面で90゜で直角屈折して外部へ直進反射し、図2のように店の外部では透明映像板100を通じて店内部の全景と透明映像板100の映像aを同時に視聴することができ、図3のように透明映像板100を通じて映像aとその裏面に陳列された製品など、店内部の全景を同時に観測することができる。
【0053】
また、前記のような構成でLCDまたはOLEDのバック光源をLEDとする時、約1,000cd/m以上明るい光で映像を提供することができる。
【0054】
図8は透明映像板を通じてグラスレスで立体映像を見るために映像テープ1の構造を垂直方向に構成し、立体映像のための左眼用映像(1L)LEDと右眼用映像(1R)LEDを一つの垂直ラインにして構成する説明図である。
【0055】
すなわち、図8の(a)のように、垂直映像ライン2bを薄い薄板で幅が狭く形成し、両側端の前面に連結コネクターが形成され、多数のCPUが直列信号で伝送するように形成し、Aラインを垂直に1R、1L、その下部には5R、5Lの順に構成し、Bラインは2R、2L、その下部には6R、6Lの順に垂直構成して全体映像200を垂直方向に分離して垂直映像ライン2bを構成する。
【0056】
図9のように、このような垂直映像ライン2bは透明映像板100の上下、左右、深さの3方向の中で、深さ方向に図9のように配置し、その前面にそれぞれレンチキュラー6a、6bを構成し、レンチキュラー6a、6bの前面に第1プリズム棒3aと第2プリズム棒3bを構成する。
【0057】
前記構成は図13のようにフレーム9の内部に前記の構成順に左右方向に順に構成する。
【0058】
すなわち、フレーム9の内部に上下垂直方向に垂直映像ライン2bを厚さ7だけ前面に見られるようにし、その前面に左右レンチキュラー6a、6b、その前面に第1プリズム棒3a及び第2プリズム棒3bの斜面に当接して左から右へ、または右から左の方向へと順次に構成する。
【0059】
このような本発明の構造は、図9のように左右レンチキュラー6a、6bによって拡大された垂直映像ライン2bの立体映像を第1プリズム棒3aの斜面で90゜屈折した後、前面に反射して直進入射した外部全景と内部全景は直進して透過するので、外部ではグラスレスで立体映像を観測しながら裏面の内部全景bを同時に見られるし、内部では透明映像板100を通じて外部全景を同時に見られる。
【0060】
図10は前記図9の構造と同じ論理であるが、第1、第2プリズム棒3a、3bの代りに一部は反射して一部は透過し、反射率と透過率の割合が2:8~8:2で構成する映像分割板4で代替して構成されたことが異なる。
【0061】
このような構造は、図11図12のように、図8の垂直映像ライン2bの立体映像用左右眼用LED 1R、1L構造をそれぞれ分離して左右対称構造で一つの映像構造を構成し、真ん中には遮断板5を構成し、これを一つの単位として順次に左から右への方向、または右から左への方向の水平方向で構成する。
【0062】
図12は映像分割装置として第1、2プリズム棒3a、3bを使い、図12は映像分割板4で使用したこと以外は図11と同一である。
【0063】
したがって、このような構造は、図2の(a)、(b)、図9図10のように、透明映像板の前面にいるヒトはグラスレスで立体映像と同時に透明映像板100を通じてグラスレス立体映像と透明映像板100の裏面の内部全景bを、透明映像板の背面にいるヒトは透明映像板100映像と前面の外部全景cを同時に観測することができる。
【0064】
また、このような本発明の構造は、前記映像テープ1を同じ論理で光源が結合されたLCDまたはOLED、または全体映像をテープ形態で構成することができる全ての映像テープ1に適用することができ、図1ないし図13のいずれの構成に適用することができる。
【0065】
このような前記の第1、2プリズム棒3a、3bと映像分割板4の作用構造は、本発明の実施例に全て共通して適用される。
【0066】
また、前記既存の透明LCD、OLEDの背景のバックライト構造を本発明の構造である光分割機能を持つ映像分割手段400とLEDを光源として結合して使うことができる。
【0067】
この場合、LCD、OLEDの映像テープ1は、第1、2プリズム棒3a、3bと図7の(b)のような映像分割板4の前面透明映像板100の表面に構成することができる。
【0068】
また、映像分割手段400のプリズム棒3構造と映像分割板4の構造は、その傾斜面の方向を逆にする場合、映像の反射方向を逆にして映像視聴方向を外部から内部へと変えることができる。
【0069】
このような本発明の構造は、発光度が高いLEDをそのまま光源として使える長所があるので、従来LCD、OLEDの明るさ250cd/mに比べて1、000cd/mと4倍以上の明るさで映像を提供することができる。
【0070】
したがって、このような本発明はLED、LCD、OLEDのように、図4及び図5のように薄い薄板で幅が狭く形成され、映像が水平、または垂直方向のライン単位で形成する映像テープ1で構成し、
図6の(a)と(b)のように、前記透明テープの下部に備え、四角い斜面で反射面を持つ第1プリズム棒3aと第2プリズム棒3bがそれぞれ成す斜面が相互結合して直進透過する外部映像と内部映像は直進透過し、斜面に垂直に入射する前記映像テープ1の光は90度で直角に反射する映像分割手段400で構成し、
前記映像分割手段400の下面部に図1の(a)のように前記遮断板5と前記第1、第2プリズム棒3a、3bと前記映像テープ1を順に上向きまたは下向きに垂直に積層して透明映像板100で構成することを特徴とし、
映像テープ1構造は、LCDまたはOLEDで代わって構成することができる。
【0071】
前記映像分割手段400の構造は、図7の(a)と(b)、図10図12のように、45度傾斜角で50%は透過し、50%は反射する映像分割板4で代替して構成することができる。
【0072】
グラスレス立体映像構造では、図8のように薄い薄板で幅が狭く形成され、図9のように左眼用映像Rと右眼用映像Lが垂直ラインで形成する垂直映像テープ2bと、前記左右眼用映像R、Lの前面にそれぞれ構成する左右レンチキュラー6a、6bと、
前記左右レンチキュラー6a、6bの前面に斜面で反射面を持つ第1プリズム棒3aと第2プリズム棒3bがそれぞれ成す斜面が相互結合して、外部映像と内部映像は直進透過し、斜面に水平に入射する映像テープ1の光は90度で直角反射するように構成し、
図13のように前記映像テープ1と、左右レンチキュラー6a、6bと前記映像分割手段400が順に左右方向のうち、一方向に直立して結合し、グラスレス透明立体映像板101で構成することを特徴とする。
【0073】
したがって、このようなグラスレス立体映像構造は、水平映像テープ2aを適用することができるし、このときは映像コントロールボックスを通じて映像を水平配列から垂直配列に調整すれば良い。
【0074】
このように左右方向に構成する理由は、立体感を感知するヒトの目が左右水平方向に形成されているためである。
【0075】
したがって、本発明の映像テープ1の構成要素は、LCD、LED、マイクロLED、OLEDはもとより、映像自体を自ら発光するか、又は光源と結合して映像自体が発光源になる全ての映像装置を使うことができる。
【0076】
図10図12のように、映像分割手段400の構造を45度の傾斜角で50%を基準にして、一部は透過して一部は使用場所によって反射する映像分割板4で代替して構成することができる。
【0077】
すなわち、反射率対透過率を2:8~8:2に構成して使うことができる。
【0078】
したがってこのような装置は、図14の(a)のように、従来の技術は電光掲示板の構造を光源として利用し、裏面の背景を同時に観測する目的としてLED板D1の間の映像離隔間隔D1が1:2ないし1:20で離隔されて映像イメージがまともに形成されないが、
本発明は、映像離隔間隔D1が1:0.1から1:1まで構成されるので、2倍から200倍まで高解像度で提供し、使用しない時はLED板D1自体が視野を遮るなどの拒否感によって実用化できていない一方、使わない時は硝子のような透明板で視野を遮ることなく、映像を示現する時は内部で外部を、外部で内部を映像、グラスレス立体映像を同時に視聴することができる。映像離隔間隔D1が2倍から200倍となるので、明るさもまた2倍以上200倍まで拡大することができる。したがって、このような本発明は、透明な映像ディスプレイ、オフィスの映像、ガラス窓、ゲーム、店の陳列窓、広告装置、レストランの映像、硝仕切りなど、多様な大きさと用途として使用することができる。
【符号の説明】
【0079】
1 映像テープ
2 水平映像ライン
2a 水平映像ライン
2b 垂直映像ライン
3 プリズム映像棒
3a 第1プリズム棒
3b 第2プリズム棒
4 映像分割板
5 遮断板
6a 第1レンチキュラーライン
6b 第2レンチキュラーライン
7 映像板の厚さ
8 映像板の大きさ
9 フレーム
9a 映像
9a 立体映像
9b 前面全景
9c 後面全景
10 映像コントロールボックス
100 透明映像板
100a 映像ライン
101 グラスレス立体透明映像板
200 全体映像
300 店の陳列窓
400 映像分割手段
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14