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特許7193451グラフィックエンリッチメントを伴うテンプレートベースのカレンダイベント
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-12
(45)【発行日】2022-12-20
(54)【発明の名称】グラフィックエンリッチメントを伴うテンプレートベースのカレンダイベント
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/10 20120101AFI20221213BHJP
   G06F 3/0484 20220101ALI20221213BHJP
   G06F 3/0481 20220101ALI20221213BHJP
【FI】
G06Q10/10
G06F3/0484
G06F3/0481
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2019521457
(86)(22)【出願日】2017-10-24
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-12-12
(86)【国際出願番号】 US2017057946
(87)【国際公開番号】W WO2018081028
(87)【国際公開日】2018-05-03
【審査請求日】2020-09-15
(31)【優先権主張番号】62/415,420
(32)【優先日】2016-10-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】15/437,109
(32)【優先日】2017-02-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】314015767
【氏名又は名称】マイクロソフト テクノロジー ライセンシング,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】クマー,マイケル ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】ツカハラ,ヒロシ
(72)【発明者】
【氏名】カーバー,ブライアン ティー.
(72)【発明者】
【氏名】クリントン,マーガレット アール.
(72)【発明者】
【氏名】トゥオミ,エロナ
(72)【発明者】
【氏名】ウォン,ジャン
【審査官】塩田 徳彦
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0347982(US,A1)
【文献】特開平08-077111(JP,A)
【文献】特開2002-304500(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0319818(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0337751(US,A1)
【文献】特開平07-021262(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G06F 3/0484
G06F 3/0481
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
グラフィックエンリッチメントを伴うテンプレートベースのカレンダイベントを提供する方法であって、
カレンダ上にイベントを作成するための要求を受け付けること、
選択のための1つ又は複数の視覚教材であって、イベントテンプレートを表す非テキストのグラフィックを含む、前記1つ又は複数の視覚教材を提示することであって、前記1つ又は複数の視覚教材は、ローカルイベントテンプレート源、及び外部イベントテンプレート源の1つ又は複数から取得され、前記イベントテンプレートは、イベントの複数の特徴を有する、こと
前記1つ又は複数の視覚教材からの視覚教材の選択を受け付けること、
前記イベントの1つ又は複数の特徴を推論するために、前記イベントを要求している利用者に関連する情報を前記視覚教材の選択に基づいて取得すること、
前記1つ又は複数の推論された特徴を有する提案イベントを提示すること、
前記提案イベントに対する確認及び修正の1つを受け付けること、及び
前記確認を受け付けた場合は前記提案イベントの1つを前記カレンダ上に提示し、前記修正を受け付けた場合は修正済みイベントを前記カレンダ上に提示すること
を含む、方法。
【請求項2】
前記提案イベント又は前記修正済みイベントをグラフィック及び画像の1つを用いて前記カレンダ上の背景として提示することであって、前記グラフィック及び前記画像の前記1つは前記提案イベント又は修正済みイベントに関連する、提示すること
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記1つ又は複数の視覚教材が選択のための1つ又は複数のイベントテンプレートを表し、アイコン又は絵文字を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記1つ又は複数の推論された特徴を有する前記提案イベントを提示することが、
タイトルフィールド、タイミングフィールド、場所フィールド、予定なし/予定あり状態フィールド、参加者フィールド、リマインド時間フィールド、説明フィールド、及び非公開/公開状態フィールドの1つ又は複数を予め埋めること
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記利用者の使用履歴、1人又は複数の他の利用者の使用履歴、前記ローカルイベントテンプレート源、及び前記外部イベントテンプレート源のうちの1つ又は複数から前記イベントの前記1つ又は複数の特徴を推論すること
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記外部イベントテンプレート源が、1つ又は複数のイベントテンプレートをプロモーションとして提供するサードパーティサービスを含む、請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記ローカルイベントテンプレート源が組織の活動及び会議の組織データストアを含む、請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記利用者の使用履歴に基づいて、前記イベントを作成するための要求を受け付けることに応答して、前記1つ又は複数の視覚教材の中から1つの視覚教材を推論し、前記推論した視覚教材に基づいて前記イベントの1つ又は複数の特徴を推論し、前記1つ又は複数の推論された特徴を有する提案イベントを提示することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記1つ又は複数の視覚教材内の1の視覚教材を修正することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
グラフィックエンリッチメントを伴うテンプレートベースのカレンダイベントを提供するための計算装置であって、
前記計算装置と生産性サービスに関連する1つ又は複数のサーバとの間の通信を助けるように構成される通信インタフェースと、
命令を記憶するように構成されるメモリと、
前記メモリに結合される1個又は複数個のプロセッサと
を含み、前記1個又は複数個のプロセッサは前記メモリ内に記憶された前記命令と共にカレンダサービスのコンポーネントを実行するように構成され、前記カレンダサービスの前記コンポーネントは、
前記生産性サービスに関連してイベント及び会議のスケジューリングを助けるように構成されるカレンダアプリケーション、及び
カレンダ上にイベントを作成するための要求を受け付け、
選択のための1つ又は複数の視覚教材であって、イベントテンプレートを表す非テキストのグラフィックを含む、前記1つ又は複数の視覚教材を提示し、前記1つ又は複数の視覚教材は、ローカルイベントテンプレート源、及び外部イベントテンプレート源の1つ又は複数から取得され、前記イベントテンプレートは、イベントの複数の特徴を有し
前記1つ又は複数の視覚教材からの視覚教材の選択を受け付け、
前記イベントの1つ又は複数の特徴を推論するために、前記イベントを要求している利用者に関連する情報を前記視覚教材の選択に基づいて取得し、
前記1つ又は複数の推論された特徴を有する提案イベントを提示し、
前記提案イベントに対する確認及び修正の1つを受け付け、
前記確認を受け付けた場合は前記提案イベントの1つを前記カレンダ上に提示し、前記修正を受け付けた場合は修正済みイベントを前記カレンダ上に提示する
ように構成される視覚的イベントテンプレートモジュール
を含み、前記提案イベント又は前記修正済みイベントは前記提案イベント又は前記修正済みイベントに関連するグラフィック及び画像の1つを用いて前記カレンダ上の背景として提示される、
計算装置。
【請求項11】
前記視覚的イベントテンプレートモジュールが、
前記提案イベント又は前記修正済みイベント用の前記背景として前記カレンダ上で使用される前記グラフィック及び前記画像の前記1つを前記利用者が選択すること又は修正することを可能にする
ように更に構成される、請求項10に記載の計算装置。
【請求項12】
グラフィックエンリッチメントを伴うテンプレートベースのカレンダイベントを提供するためのシステムであって、
生産性サービスを実行するように構成される第1のサーバと、
カレンダサービスを実行するように構成される第2のサーバと、
視覚的イベントテンプレートサービスを実行するように構成される第3のサーバと
を含み、前記視覚的イベントテンプレートサービスは、
前記カレンダサービスからのカレンダ上にイベントを作成するための要求を受け付けること、
前記カレンダサービスによって表示される選択のための1つ又は複数の視覚教材を提供することであって、前記1つ又は複数の視覚教材のそれぞれはイベントテンプレートを表す非テキストのグラフィックを含む、提供することであって、前記1つ又は複数の視覚教材は、ローカルイベントテンプレート源、及び外部イベントテンプレート源の1つ又は複数から取得され、前記イベントテンプレートは、イベントの複数の特徴を有する、こと
前記1つ又は複数の視覚教材からの視覚教材の選択を受け付けること、
前記イベントの1つ又は複数の特徴を推論するために、前記イベントを要求している利用者に関連する情報を前記視覚教材の選択に基づいて取得すること、
前記カレンダサービスによって表示される前記1つ又は複数の推論された特徴を有する提案イベントを提供すること、
前記提案イベントに対する確認及び修正の1つを受け付けること、及び
前記確認を受け付けた場合は前記提案イベントの1つを前記カレンダサービスによって表示される前記カレンダ上に提供し、前記修正を受け付けた場合は修正済みイベントを前記カレンダサービスによって表示される前記カレンダ上に提供すること、
を行うように構成され、前記提案イベント又は前記修正済みイベントは前記提案イベント又は前記修正済みイベントに関連するグラフィック及び画像の1つを用いて前記カレンダ上の背景として提供される、
システム。
【請求項13】
1つ又は複数のイベントテンプレートを表す前記1つ又は複数の視覚教材がユニコード文字に基づき、それにより様々なプラットフォーム及び装置が前記1つ又は複数の視覚教材を一貫して解釈しレンダリングする、請求項12に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
[0001] 多忙な日々及び作業について人を支援するための多くのソフトウェアツールがある。カレンダアプリケーションは、会議、作業、約束等のイベントを人がスケジュールできるようにするかかるツールの1つである。最近のカレンダアプリケーションは典型的にはスケジューリングツールをはるかに上回り、多岐にわたる機能及び特徴を提供する。カレンダアプリケーションの本質は依然として同じ概念に基づく。例えばイベントを作成したいことを利用者が示し、そのイベントの全ての詳細を利用者が提供し、そのイベントが作成され、イベントのタイトル及びタイミング等のテキスト提示と共にカレンダ上に表示される。従って、カレンダアプリケーションの利用が増えるにつれて、ユーザエクスペリエンスが利用者を効率の点で支援する改善の余地を残し得る。
【発明の概要】
【0002】
[0002] この概要は、以下の詳細な説明の中で更に説明する一連の概念を単純化した形で紹介するために提供する。この概要は、特許請求の範囲に記載の内容の重要な特徴又は本質的な特徴を排他的に識別することも、特許請求の範囲に記載の内容の範囲を決定する際の助けとされることも意図しない。
【0003】
[0003] 実施形態は、グラフィックエンリッチメントを伴うテンプレートベースのカレンダイベントを提供することを対象とする。一部の例ではカレンダイベントを作成するための要求が受信されても良く、選択のための視覚教材が提示されても良く、視覚教材のそれぞれはイベントテンプレートを表す。視覚教材の選択を受け付けると、要求されたイベントの1つ又は複数の特徴を推論するために、イベントを要求している利用者に関連する情報を選択された視覚教材に基づいて取得することができる。推論された特徴を有する提案イベントを利用者に提示することができ、提案イベントに対する利用者の確認及び/又は修正を受け付けると、提案され又は修正されたイベントを利用者のカレンダに視覚的背景の提示と共に追加することができる。
【0004】
[0004] これらの並びに他の特徴及び利点が以下の詳細な説明を読み、関連図面を検討することによって明らかになる。上記の全般的な説明及び以下の詳細な説明はどちらも説明的であり、特許請求の範囲に記載の態様を制限しないことを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1A】[0005]グラフィックエンリッチメントを伴うテンプレートベースのカレンダイベントを提供するためのシステムを実装できるネットワーク環境の一例を含む。
図1B】[0005]グラフィックエンリッチメントを伴うテンプレートベースのカレンダイベントを提供するためのシステムを実装できるネットワーク環境の一例を含む。
図2】[0006]グラフィックエンリッチメントを伴うテンプレートベースのカレンダイベントをどのように実装できるのかを概念的に示す。
図3】[0007]グラフィックエンリッチメントを伴うテンプレートベースのカレンダイベントを作成できるカレンダアプリケーションユーザインタフェースの一例を示す。
図4A】[0008]グラフィックエンリッチメントを伴うテンプレートベースのカレンダイベントを採用するカレンダイベントの作成後のカレンダアプリケーションユーザインタフェースの一例を示す。
図4B】[0008]グラフィックエンリッチメントを伴うテンプレートベースのカレンダイベントを採用するカレンダイベントの作成後のカレンダアプリケーションユーザインタフェースの一例を示す。
図4C】[0008]グラフィックエンリッチメントを伴うテンプレートベースのカレンダイベントを採用するカレンダイベントの作成後のカレンダアプリケーションユーザインタフェースの一例を示す。
図4D】[0008]グラフィックエンリッチメントを伴うテンプレートベースのカレンダイベントを採用するカレンダイベントの作成後のカレンダアプリケーションユーザインタフェースの一例を示す。
図5】[0009]グラフィック背景の視覚化を使用してテンプレートベースのイベントが表示されているカレンダアプリケーションユーザインタフェースの一例を示す。
図6】[0010]実施形態によるシステムを実装できるネットワーク化された環境である。
図7】[0011]グラフィックエンリッチメントを伴うテンプレートベースのカレンダイベントを提供するために使用できる汎用計算装置の一例のブロック図である。
図8】[0012]グラフィックエンリッチメントを伴うテンプレートベースのカレンダイベントを提供するための方法の論理流れ図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0006】
[0013] 上記で簡潔に説明したように、実施形態はグラフィックエンリッチメントを伴うテンプレートベースのカレンダイベントを対象とする。一部の例では、カレンダイベントを作成するための要求を利用者から受け付けるとイベント作成プロンプトを提示することができる。イベント作成プロンプトは、選択可能な様々なイベントテンプレートをそれぞれ表すアイコンや絵文字等の視覚教材を含むテンプレートイベント選択メニューを含み得る。イベントテンプレートのコンテンツを利用者が視覚教材に基づいて熟知するように、様々なイベントテンプレートのそれぞれに関する視覚教材を選択することができる。例えば誕生日パーティ用のイベントテンプレートを表すために風船のアイコン又は絵文字を選択することができる。イベントテンプレートの選択を受け付けると、要求されたイベントの1つ又は複数の特徴を推論するために、イベントを要求している利用者又は他の利用者に関連する履歴又は使用等の情報を選択されたイベントテンプレートに基づいて取得することができる。次いで、推論された特徴を有する提案イベントを利用者に提示することができ、推論される特徴はイベントのタイトル、タイミング、場所、及び他の同様の特徴を含み得る。提案内容に対する確認及び/又は修正を受け付けると、提案され及び/又は修正されたイベントを利用者のカレンダに追加することができる。一部のイベントは、素早く認識されるようにカレンダ上で画像又はグラフィックス等の視覚的背景を用いて提示することができる。イベント用の背景として使用される画像又はグラフィックスはカレンダアプリケーション又はそのモジュールの1つによって作成すること、データストアから取得すること、他のアプリケーションによって作成すること等ができる。
【0007】
[0014] 以下の詳細な説明では、本明細書の一部を形成し、実例、具体的実施形態、又は例として示す添付図面を参照する。本開示の趣旨又は範囲から逸脱することなしにこれらの態様を組み合わせることができ、他の態様を利用することができ、構造上の変更を加えることができる。従って以下の詳細な説明は限定的な意味で解釈すべきではなく、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲及びその等価物によって定められる。
【0008】
[0015] パーソナルコンピュータ上のオペレーティングシステム上で実行されるアプリケーションプログラムに関連して実行されるプログラムモジュールの全般的な脈略の中で一部の実施形態を説明するが、態様は他のプログラムモジュールと組み合わせて実装しても良いことを当業者なら理解されよう。
【0009】
[0016] 概してプログラムモジュールは、特定のタスクを実行する又は特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、コンポーネント、データ構造、及び他の種類の構造を含む。更に、実施形態はハンドヘルド装置、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースの又はプログラム可能な家庭用電化製品、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、及び類似の計算装置を含む他のコンピュータシステム構成によって実践できることを当業者なら理解されよう。実施形態は、通信ネットワークを介してリンクされる遠隔処理装置によってタスクが実行される分散計算環境内で実践することもできる。分散計算環境では、プログラムモジュールがローカルメモリ記憶装置及び遠隔メモリ記憶装置の両方の中に位置し得る。
【0010】
[0017] 一部の実施形態は、コンピュータによって実装されるプロセス(方法)、計算システム、又はコンピュータプログラム製品又はコンピュータ可読媒体等の製品として実装することができる。コンピュータプログラム製品は、コンピュータシステムによって読取可能であり且つプロセスの例をコンピュータ又は計算システムに実行させるための命令を含むコンピュータプログラムを符号化するコンピュータ記憶媒体であり得る。コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータ可読メモリ装置である。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば揮発性コンピュータメモリ、不揮発性メモリ、ハードドライブ、フラッシュドライブ、フロッピディスク、又はコンパクトディスク、及び類似のハードウェア媒体のうちの1つ又は複数によって実装され得る。
【0011】
[0018] 本明細書の全体を通して、「プラットフォーム」という用語はグラフィックエンリッチメントを伴うテンプレートベースのカレンダイベントを提供するためのソフトウェアコンポーネント及びハードウェアコンポーネントの組合せであり得る。プラットフォームの例は、これだけに限定されないが複数のサーバ上で実行されるホスト型サービス、単一の計算装置上で実行されるアプリケーション、及び類似のシステムを含む。「サーバ」という用語は、典型的にはネットワーク化された環境内で1つ又は複数のソフトウェアプログラムを実行する計算装置を概して指す。但しサーバは、ネットワーク上のサーバと見なされる1つ又は複数の計算装置上で実行される仮想サーバ(ソフトウェアプログラム)として実装されても良い。これらの技術及び操作の例に関する更なる詳細を以下に示す。
【0012】
[0019] 図1Aから図1Bは、グラフィックエンリッチメントを伴うテンプレートベースのカレンダイベントを提供するためのシステムを実装できるネットワーク環境の例を含む。
【0013】
[0020] 図100A及び図100Bに示すように、システムの一例は、通信、文書処理、プレゼンテーション、カレンダ管理を提供するように構成されるクラウドベースの生産性サービス114及び複数の装置(例えば装置102及び装置128)及び利用者(例えば利用者104及び他の利用者126)にわたってアクセスされ得る類似のサービスをホストするデータセンタ112を含み得る。データセンタ112は、幾つかあるコンポーネントの中で特に生産性サービス114を実行するように構成される1つ又は複数の処理サーバ116を含み得る。一部の実施形態では、処理サーバ116の少なくとも1つが生産性サービス114を管理するように動作可能でも良く、装置102及び装置128からのデータを記憶サーバ120(又は関連するデータストア)に記憶することができる。本明細書に記載の通り、生産性サービス114はソフトウェア、ハードウェア、又はその組合せとして実装することができる。
【0014】
[0021] 一部の実施形態では、生産性サービス114が自らのサービスを提供するために様々なアプリケーションと相互運用するように構成され得る。例えば図100A及び図100Bに示すように、利用者104は装置102によってカレンダアプリケーション106のシン(例えばウェブブラウザ)バージョン又はシック(例えばローカルにインストールされたクライアントアプリケーション)バージョンを実行することができ、装置102により生産性サービス114はネットワーク110等の1つ又は複数のネットワーク上で統合し相互運用するように構成され得る。カレンダアプリケーション106は、例えばクライアント等の生産性サービス114によってホストされるアプリケーションであり得る。一実施形態では、図1A図100Aに示すようにカレンダアプリケーション114が視覚的イベントテンプレートモジュール118を含み得る。図1B図100Bに示すように、別の実施形態では、視覚的イベントテンプレートモジュール118が、生産性サービス114及び/又はカレンダアプリケーション106等の複数のサービス又はアプリケーションにサービス提供するように構成される視覚的イベントテンプレートサービス122の1つ又は複数の処理サーバ124に関連する及び/又はかかる処理サーバ124によって実行される別個のモジュールであり得る。視覚的イベントテンプレートサービス122は生産性サービス114と同じデータセンタ(即ち図示のデータセンタ112)によってホストされ得る。或いは、視覚的イベントテンプレートサービスは別のデータセンタによってホストされても良い。装置102は、幾つかある同様の装置の中で特にデスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、車載コンピュータ、スマートフォン、又はウェアラブル計算装置を含み得る。通信インタフェースは、ネットワーク110上での生産性サービス114とカレンダアプリケーション106との間の通信を助けることができる。
【0015】
[0022] 実施形態の一例では、利用者104は装置102上で実行されるカレンダアプリケーション106によってカレンダイベントの作成を要求することができる。要求を受け付けると、カレンダアプリケーション106は、活性化時にメニュー等のイベントテンプレート選択要素を表示させるイベントテンプレート選択コントロールを含むイベント作成プロンプトをカレンダアプリケーション106のユーザインタフェースによって提示することができる。例えばテンプレート選択要素は、選択可能な様々なイベントテンプレートをそれぞれ表すアイコンや絵文字等の視覚教材を含み得る。視覚教材は、イベントテンプレートのコンテンツを利用者104が視覚教材に基づいて熟知するように選択され得る。例えば、音符の視覚教材は音楽のレッスン用のイベントテンプレートを表すことができる。加えて視覚教材はユニコード文字とすることができ、それにより様々なプラットフォームが視覚教材を一貫してレンダリングしそれらをイベントテンプレートとして解釈することができ、カレンダアプリケーション106と対話するときの装置及びプラットフォーム間の一様性がもたらされる。ユーザインタフェースによって利用者104からイベントテンプレートの選択を受け付けると、要求されたイベントの1つ又は複数の特徴を推論するために、利用者104又は他者に関連する履歴又は使用等の情報を生産性サービス114によって取得することができ、カレンダアプリケーション106は推論された特徴に基づいて利用者104に提案イベントを提示することができる。推論される特徴はタイトル、タイミング、場所、及び同様のものを含み得る。
【0016】
[0023] 提案イベントに対する確認及び/又は修正を受け付けると、カレンダアプリケーション106はそのイベントを利用者のカレンダに追加することができる。追加されるイベントに関連するデータは装置102のローカル記憶域108においてローカルに記憶することができ、及び/又は記憶サーバ120において遠隔的に記憶することができる。一部のイベントは、素早く認識されるようにカレンダ上で画像又はグラフィックス等の視覚的背景を用いて提示することができる。利用者104は視覚的背景を選択し及び/又は修正することができる。次いで、必要に応じてイベントに関連する1人又は複数の他の利用者126の装置128に生産性サービス114によってイベントを伝送することができる。
【0017】
[0024] 実施形態によるシステムは、視覚教材を有するテンプレートイベントを提示し、利用者又は他の利用者の使用、履歴、及び同様の情報に基づいて提案するためのイベントの特徴を推論することにより、グラフィックエンリッチメントを伴うテンプレートベースのカレンダイベントを可能にする。カレンダ上の情報の焦点を絞った且つ効率的な提示を可能にすることにより、提携及び効率を向上させることができ、ローカルコンピューティング及びクラウドコンピューティング資源の使用量を減らすことができ、帯域幅の使用量を減らすことができ、セキュリティを高めることができる。
【0018】
[0025] 例えばテンプレートベースの選択により、イベントを作成するのに必要なステップの数を減らすことにより、利用者がカレンダにイベントを追加することがより容易になり得る。イベントテンプレートに基づいて新たなイベントを追加するとき、利用者はイベントのタイトル、場所、タイミング、又は他の詳細を埋める必要がない場合があり、それは選択されたイベントテンプレートに基づいてそれらの値が予め定められている場合があるからである。更に、特定のイベントの時間及び/又は場所に関する利用者の好みを徐々に学習することができ、同じテンプレートイベントが繰返し使用されると、過去に作成されたイベントをより素早く作成するためにフィールドの自動データ投入が有効にされ得る。この利点は、利用者が新たなイベントを作成するときタイトル、持続時間、及び場所を含む全てのフィールド内に手動で情報を入力しなければならない従来のカレンダアプリケーションからの改善である。
【0019】
[0026] 加えて、従来のカレンダアプリケーションでは、イベントが主にテキストに基づいてカレンダ面上に表示され、利用者は或るイベントの種類を別のイベントの種類と区別するためにそのテキストを読まなければならなかった。本明細書では、実施形態は作成したいイベントの種類を利用者が1組の精選された視覚教材(例えば誕生日パーティのアイコン、診察予約の絵文字、又はサッカーの練習の画像)から選択することを可能にする。利用者がイベントテンプレートに基づいて新たなイベントを追加すると、利用者はそのイベントを表す写真又はイラストをカレンダ上で見ることができる。このようにすぐ見えることは、カレンダ面に素早く目を通して同じ種類のイベントを利用者が見つけられるようにすることができ、より多くの視覚的な興味対象をカレンダ面に追加することができる。更に、視覚教材はユニコード文字とすることができ、つまり様々なプラットフォームが視覚教材を一貫してレンダリングしそれらをテンプレートとして解釈することができ、そのことはプラットフォーム間の一様性をもたらす。
【0020】
[0027] 本明細書に記載の実施形態は、人間によって管理できない、ソフトウェアベースのサービスによって作成される非常に大規模な操作から生じる需要に対処する。本明細書に記載のアクション/操作は単なるコンピュータの使用ではなく、スケジューリング情報を管理する多数の装置及び利用者に関連して提供されるサービスとして使用されるソフトウェアの直接の結果であるシステムの結果に対処する。
【0021】
[0028] 図2は、グラフィックエンリッチメントを伴うテンプレートベースのカレンダイベントをどのように実装できるのかを概念的に示す。図200に示すように、カレンダアプリケーション202(又はカレンダアプリケーション202内の視覚的テンプレートモジュール)が、会議、予約、スケジュールされている作業及び類似のもの等のカレンダイベントを生成するための要求を利用者から受け付けることができる。要求を受け付けると、カレンダアプリケーション202は例えばメニュー等のイベントテンプレート選択要素を含むカレンダ案内206を提示することができる。実施形態によれば、カレンダアプリケーション202は、テンプレートイベント選択要素内で提示される、視覚教材によってそれぞれ表される幾つかの既定のイベントテンプレートを保持することができる。イベントテンプレートはカレンダアプリケーション202の製造者によって提供されても良く、及び/又は利用者によって徐々に若しくは利用者の挙動を分析することに基づいてカレンダアプリケーション202によって自動で追加され得る。製造者によって提供されるイベントテンプレートは既定のテンプレートセットであり得る。但し利用者又はカレンダアプリケーション202は、既定のテンプレートセット内のイベントテンプレートを修正すること及び/又は既定のテンプレートセットに新たなイベントテンプレートを追加することを可能にされ得る。例えば予測可能な特徴(例えばタイミングや場所)を有する繰返しのイベント(例えば会議や予約等)を利用者が有する場合、そのイベントを使用して新たなイベントテンプレートを作成することができる。更に、イベントテンプレートのそれぞれを表す視覚教材は利用者がテンプレートイベントを素早く識別することを可能にし得る。例えば視覚教材は、それが表すイベントテンプレートに脈絡上対応するアイコン、絵文字、又は他の同様の要素を含み得る(例えば獣医の予約を表す犬の絵文字)。視覚教材は、カレンダアプリケーション202に関連するグラフィックス及び画像ストア204内に記憶することができる。
【0022】
[0029] カレンダ案内206のイベントテンプレート選択要素内の視覚教材を提示し、選択208を受け付けると、カレンダアプリケーション202は、特定の利用者の履歴及び使用210、(クラウドソーシングと同様に)他の利用者の履歴及び使用212、ローカルイベントテンプレート源214、及び外部イベントテンプレート源216に基づいて要求されたイベントの1つ又は複数の特徴を推論することができる。ローカルイベントテンプレート源214は、例えば組織で繰り返される会議又は活動用に組織によって準備されるテンプレートを含み得る。外部イベントテンプレート源216では、自らが関与するイベントに使用されるテンプレートを第三者が提出することができる。例えばコーヒー店は自らのロゴ、事前注文のコーヒー、及び支払へのリンクを有するイベントテンプレートを提供することができる。
【0023】
[0030] カレンダアプリケーション202は、上記で論じた様々な情報源からの推論に基づいてイベントの特徴又は詳細を埋めた状態で提案イベントを提示することができる。提案イベントはカレンダ案内206内に提示することができる。シナリオの一例では、利用者が特定の医師との定期的な診察予約を有する場合、利用者が自らの診察予約を通常有する時間のためのイベント作成要求の検出時に、カレンダアプリケーション202は診察予約のタイトル、タイミング、及び場所を予め埋めた状態で提案イベントを提示することができる。提案イベントを表す視覚教材は例えば医師に関連するアイコンや絵文字を含み得る。
【0024】
[0031] 利用者は提案イベントを承認することができ、又はそれに修正を加えることができる。利用者が承認し又は修正すると、カレンダアプリケーション202は確認済みの及び/又は修正済みのイベント220を利用者のカレンダ218上に提示することができる。更に区別するために及び識別を容易にするために、イベントの性質(例えば診察予約)に関係する背景画像又はグラフィックと共に確認済みの及び/又は修正済みのイベント220を提示することができる。従って、特定の日又は週に関して自分のカレンダを見ることにより、利用者は特定のイベントを直ちに検出することができる可能性がある。
【0025】
[0032] 図3は、グラフィックエンリッチメントを伴うテンプレートベースのカレンダイベントを作成できるカレンダアプリケーションユーザインタフェースの一例を示す。
【0026】
[0033] 図3のカレンダアプリケーションユーザインタフェース300の一例は、予約や会議等の利用者のスケジュールされたイベントをカレンダ302内に表示することができる。カレンダ302は、幾つかある同様の種類のビューの中で特に月ごとのビュー、(図示のように)週ごとのビュー、又は日ごとのビューによって表示することができる。週ごとのビューは、週のそれぞれの日を表す列及び1日の全体にわたる時間スロットを表す行で構成され得る。カレンダ302に新たなイベントを追加するために、利用者はカレンダアプリケーションユーザインタフェース300のツールバー304内に位置する特定のコントロール要素306を活性化し、(図示のように)時間スロット308上でダブルクリックし、又はイベント作成プロンプト318の表示をもたらし得る類似のアクションを実行することができる。
【0027】
[0034] ツールバー304は、カレンダ302内に表示されている日、週、又は月を陰影付け、強調表示、又は他の同様の視覚的表現312によって示し得るサムネイルカレンダ310も表示することができる。加えて、サムネイルカレンダ内のそれぞれの日を表す数字の視覚的表示もその日にイベントがスケジュールされているかどうかを示すことができる。例えば数字が他の数字と比較して太文字である場合、対応する日にイベントがスケジュールされている可能性がある。更に利用者は、サムネイルカレンダ310から日にちを選択して、その特定の日をカレンダ302上に表示させることができる。ツールバー304は、家族のカレンダ及び仕事のカレンダ等の利用者に関連する各カレンダの一覧314を更に含むことができる。一覧314上の特定のカレンダの隣にあるチェックマーク316は、カレンダ302内に特定のカレンダが表示されていることを示し得る。一部の例では、一度に複数のカレンダを表示することができる。
【0028】
[0035] 実施形態によれば、イベント作成プロンプト318は、イベントタイトルフィールド322(即ちイベントの主題)、イベントタイミングフィールド324(例えば日にち、開始時間、及び終了時間)、イベント場所フィールド326等の埋めることができるフィールドを含み得る。イベントタイミングフィールド324では、開始時間及び終了時間とは対照的に「終日」を選択するための選択肢325を設けることもできる。イベント作成プロンプト318は、カレンダタイプフィールド328(例えば家族のカレンダや仕事のカレンダ)も含むことができる。利用者がカレンダ302に新たなイベントを追加することを要求するとき表示されているカレンダの種類に対応するようにこのフィールドは自動でデータ投入され得る。他の例では、会議の参加者、イベントの種類、及び他の情報等の追加のフィールドも要求され得る。これらの追加のフィールドは、イベント作成プロンプト318内の「更なる詳細」リンク330を選択することによって要求され得る。
【0029】
[0036] イベント作成プロンプト318は、メニュー等のイベントテンプレート選択要素を利用者が活性化することを可能にする視覚的選択コントロール320も含み得る。イベントテンプレート選択要素が活性化されると、図4Aから図4Dに関連して以下で説明するように、所望のイベントテンプレートに対応する視覚教材を利用者が選択できるように予め定められたイベントテンプレートを表す幾つかのグラフィック視覚教材(例えばアイコンや絵文字)を表示することができる。利用者は、イベントタイトルフィールド322に隣接して追加されるように視覚的選択メニューから視覚教材を選択する選択肢を有し得る。1組の精選された視覚教材は、消費者が典型的に作成するイベントの種類に関係し得る。例えばそれらの視覚教材は、音楽、祝典、運航、旅行、休暇、ペット(例えば子猫や子犬)、勉強/仕事/学校、コーヒー、お茶、食事、野球、サッカー、バスケットボール、フットボール、運動、車、通話、クレジットカード、映画、診察予約、及び類似のものに関係し得る。他の例では、カレンダアプリケーションが利用者の挙動から、又は他の資源からの情報を使用して学習し、イベントのための時間スロットの選択時にイベントテンプレートを提案することができる。
【0030】
[0037] シナリオの一例では、利用者がイベントテンプレート選択要素から視覚教材を初めて選択する場合、利用者が値を入力する必要がないようにカレンダアプリケーションは埋めることができるフィールドのための値を提案することができる。例えば利用者は特定の時間スロット上でダブルクリックし、イベント作成プロンプトを提示され、イベント作成プロンプト内のイベントテンプレート選択コントロールを選択してイベントテンプレート選択要素を活性化することができる。利用者がイベントテンプレート選択要素から視覚教材としてコーヒーの絵文字を選択する場合、イベントタイトルフィールドが「コーヒー」で自動で埋められても良く、持続時間が30分として推定されても良く、それにより終了タイミングフィールドは、イベントの作成時に選択される特定の時間スロットの30分後に自動で設定され得る。利用者は、これらの自動で埋められるフィールドの何れかを変更する選択肢を有することもできる。利用者がその後のイベントでコーヒーの絵文字を再び選択した場合、カレンダアプリケーションはイベントのタイトル及び持続時間を記憶することができ、近くの又は最近使用された場所を提案することができる。イベントがコーヒーに関係していることをカレンダアプリケーションは知っているので、カレンダアプリケーションはイベントの背景をコーヒー又はコーヒー店の写真に設定することができる。
【0031】
[0038] 図3及びその後の図面の中のユーザインタフェース、要素、構成、及びレイアウトの例は例示を目的とする。実施形態を実装するために他のユーザインタフェース、要素、構成、及びレイアウトを使用しても良い。更に、本明細書で論じた特徴を向上させ補完するために様々な配色、陰影付け、テキスト、グラフィック、及び強調表示の手法を使用することができる。
【0032】
[0039] 図4Aから図4Dは、グラフィックエンリッチメントを伴うテンプレートベースのカレンダイベントを採用するカレンダイベントの作成後のカレンダアプリケーションユーザインタフェースの例を示す。
【0033】
[0040] 図4Aのユーザインタフェース400Aは、カレンダイベントを生成する最初の段階の一例である。表示されたカレンダ内の特定の時間スロットをダブルクリックすることによってカレンダアプリケーション内で新たなイベントを作成することを要求するとき、例えば利用者にイベント作成プロンプト402を提示することができる。イベント作成プロンプト402は、イベントタイトルフィールド404、イベントタイミングフィールド406(例えば持続時間を示すための開始時間及び終了時間)、イベント場所フィールド410等の埋めることができるフィールドを含み得る。イベントタイミングフィールド406では、開始時間及び終了時間とは対照的に「終日」を選択するための選択肢408を設けることもできる。イベント作成プロンプト402は、カレンダタイプフィールド412(例えば家族のカレンダや仕事のカレンダ)も含むことができる。利用者が新たなイベントを追加することを要求するとき表示されているカレンダの種類に対応するようにこのフィールドは自動でデータ投入され得る。他の例では、会議の参加者、イベントの種類、及び他の情報等の追加のフィールドも要求され得る。これらの追加のフィールドは、イベント作成プロンプト402内の「更なる詳細」リンク414を選択することによって要求され得る。イベント作成プロンプト402はイベントテンプレート選択コントロール416も含み得る。
【0034】
[0041] イベント作成プロンプト402を提示されると、利用者はイベントテンプレート選択コントロール416を活性化することができる(418)。一部の実施形態では、利用者によって選択されるタイミングに基づく推論イベントテンプレートの視覚教材をイベント作成プロンプト402上で提案することができる。例えば、利用者が特定のジムにおいて定期的な個人トレーニングの予約を有する場合、利用者が自らの個人トレーニングの予約を通常有する時間のためのイベント作成要求の検出時に、個人トレーニングの予約についてタイトル、タイミング、及びジムの場所を予め埋めた状態で運動に関する推論イベントテンプレートのバーベル等の視覚教材を提案することができる。図4Bに示すように、他の実施形態では利用者が利用可能な視覚教材、従って利用可能なイベントテンプレートの一覧から選択を行うことができる。
【0035】
[0042] 図4Bのユーザインタフェース400Bは、図4Aに関して記載したイベントテンプレート選択コントロールの活性化時に表示されるイベントテンプレート選択メニュー420を示す。所望の既定のイベントテンプレートに対応する視覚教材を利用者が選択することができるように、イベントテンプレート選択メニュー420は絵文字等の利用可能な視覚教材の一覧を提示することができる。絵文字はユニコード文字であり、つまり様々なプラットフォームが絵文字を一貫してレンダリングすることができる。一部の例では、カレンダアプリケーションが主題の文字列(イベントタイトルフィールド)の始めに絵文字を挿入することができ、他の如何なるカレンダアプリケーション又はウェブブラウザもそれを正しく解釈することができる。同様に、利用者が別のプラットフォーム上で主題の文字列内にテンプレートの絵文字を有するイベントを作成した場合、カレンダアプリケーションはそれをテンプレートとして解釈することができる。図4Bから図4D内で意図される解説では絵文字を使用するが、イベントテンプレートを選択するためにアイコン又は他のグラフィック/画像に基づく表現を使用することもできる。
【0036】
[0043] 図4Cのユーザインタフェース400Cは、イベントテンプレート選択メニュー420内の様々なイベントテンプレートに対応する視覚教材の提示された一覧の中の視覚教材422を利用者が選択すること(424)を示す。表示されている視覚教材を見ることによって利用者がテンプレートイベントを容易に識別できるように、視覚教材は一般に知られているアイテムとして選択することができる。図4Cの例では、選択された視覚教材422はサッカーの試合のイベントを表すサッカーボールである。
【0037】
[0044] 図4Dのユーザインタフェース400Dは、図4Cの視覚教材422の選択後、利用者によって選択されるイベントテンプレート(即ちサッカーの試合のイベント)に基づいてイベント作成プロンプト402のフィールドがどのように予め埋められ得るのかを示す。選択された視覚教材422が、イベント作成プロンプト402内のイベントテンプレート選択コントロール(図4Aの要素416参照)を置換することができる。イベントタイトルフィールドは「サッカー」426として予め埋めることができ、イベントタイミングフィールドは利用者の選択又は推論に基づいて予め埋めることができる(428)。例えばイベントタイミングフィールドは、利用者の履歴の中で見出される利用者に関連する過去のサッカーイベントのタイミングに基づいて予め埋めることができる(428)。しかし、利用者に関連する過去のサッカーイベントのタイミングに関して履歴を取得できない場合、少なくとも提案される持続時間を提供することができる。利用者の履歴又は外部データ源(例えば指定の時間における近くのサッカーの試合の一覧)に基づいてイベント場所フィールドも予め埋めることができる(430)。埋めることができる/予め埋められる他のフィールドは、これだけに限定されないがイベントの予定なし/予定あり状態、イベントの参加者、イベントのリマインド時間、イベントの説明、イベントの非公開/公開状態等を含み得る。利用者は予め埋められたこれらのフィールドの何れかを変更する選択肢も有し得る。予め埋められたフィールドを有するイベントを確認するために、及び/又は予め埋められたフィールドが利用者のコンテンツに修正されると、利用者は「完了」コントロール要素432を活性化することができる。
【0038】
[0045] 図5は、グラフィック背景の視覚化を使用してテンプレートベースのイベントが表示されているカレンダアプリケーションユーザインタフェースの一例を示す。
【0039】
[0046] 図5のカレンダアプリケーションユーザインタフェース500の一例はユーザエクスペリエンスの更なる向上を示し、カレンダアプリケーションユーザインタフェース500によって表示されるカレンダ502内でのスケジュールされたイベントの提示がイベントに関連する背景画像又はグラフィック等のグラフィック視覚教材を用いて拡充され得る。この例に示すように、スケジュールされたサッカーの試合を表すイベント504を、テキスト表示の代わりに(又はそれに加えて)カレンダ502上の背景画像又はグラフィック506を用いて表示することができる。この例ではサッカー場の画像を使用してイベント504を区別しており、そのため利用者は特定のイベントを他のイベントと区別することができ、それらのイベントを一目で識別することができる。加えて、図4Aから図4Dに関連して上述した手段によってイベントのために選択されるサッカーボール等の視覚教材508をサッカー場の画像と共に表示してイベントを更に区別することができる。一部の例では、背景画像又はグラフィックを利用者が選択し及び/又は修正することができる。
【0040】
[0047] 他の実施形態では、テキスト、グラフィック、陰影付け、配色、又は強調表示の手法を使用して追加の情報を表示することができる。例えばイベントの1つの幅に沿った有色バーは予定あり/予定なしの状態を示し得る。イベントに関連する追加のテキストを表示することができる。イベントに関連する様々な属性を示すために陰影付け又は配色を使用することができる。
【0041】
[0048] 図1から図5に示す例は、特定のシステム、サービス、アプリケーション、モジュール、視覚教材、及びユーザインタフェースを用いて示した。実施形態はこれらの例による環境に限定されない。グラフィックエンリッチメントを伴うテンプレートベースのカレンダイベントは、更に少ない又は追加のシステム、サービス、アプリケーション、モジュール、視覚教材、及びユーザインタフェースを使用する環境内で実装することができる。更に、図1から図5に示すシステム、サービス、アプリケーション、モジュール、視覚教材、及びユーザインタフェースsの例は本明細書に記載の原理を使用して他の値を用いて同様のやり方で実装することができる。
【0042】
[0049] 図6は、実施形態によるシステムを実装できるネットワーク化された環境である。ローカルにインストールされたアプリケーション(例えばカレンダアプリケーション106)に加えて、グラフィックエンリッチメントを伴うテンプレートベースのカレンダイベントは、図600に示す1つ又は複数のサーバ606、個別のサーバ608上で、又はクライアント装置において実行されるソフトウェアによって実装され得るホスト型アプリケーション及びサービス(例えば生産性サービス114及び/又は視覚的イベントテンプレートサービス122)と共に使用することもできる。ホスト型サービス又はアプリケーションは、ネットワーク610を介してハンドヘルドコンピュータ601、デスクトップコンピュータ602、ラップトップコンピュータ603、スマートフォン604、タブレットコンピュータ(又はスレート)605(クライアント装置)等の個々の計算装置上のクライアントアプリケーションと通信し、利用者に提示されるユーザインタフェースを制御することができる。
【0043】
[0050] クライアント装置601~605は、ホスト型サービス又はアプリケーションによって提供される機能にアクセスするために使用される。上記で論じたように、多岐にわたるサービスを提供するためにサーバ606又はサーバ608の1つ又は複数を使用することができる。カレンダデータ等の関連データ及び同様のものを1つ又は複数のデータストア(例えばデータストア614)内に記憶することができ、かかるデータストアはサーバ606の何れか1つによって又はデータベースサーバ612によって管理され得る。
【0044】
[0051] ネットワーク610は、サーバ、クライアント、インターネットサービスプロバイダ、及び通信媒体の任意のトポロジを含み得る。実施形態によるシステムは静的な又は動的なトポロジを有し得る。ネットワーク610は、企業ネットワーク等の安全なネットワーク、無線オープンネットワーク等の安全でないネットワークやインターネットを含み得る。ネットワーク610は、PSTN又はセルラネットワーク等の他のネットワーク上での通信を調整することもできる。ネットワーク610は本明細書に記載のノード間の通信を提供する。限定ではなく例として、ネットワーク610は音響、RF、赤外線、他の無線媒体等の無線媒体を含み得る。
【0045】
[0052] グラフィックエンリッチメントを伴うテンプレートベースのカレンダイベントを提供するために計算装置、アプリケーション、エンジン、データ源、及びデータ配信システムの他の多くの構成を使用することができる。更に、図6で論じたネットワーク化された環境は例示目的に過ぎない。実施形態はこれらのアプリケーション、エンジン、又はプロセスの例に限定されない。
【0046】
[0053] 図7は、グラフィックエンリッチメントを伴うテンプレートベースのカレンダイベントを提供するために使用できる汎用計算装置の一例のブロック図である。
【0047】
[0054] 例えば計算装置700は、サーバ、デスクトップコンピュータ、ポータブルコンピュータ、スマートフォン、専用コンピュータ、又は同様の装置として使用され得る。基本構成702の一例では、計算装置700が1個又は複数個のプロセッサ704及びシステムメモリ706を含み得る。プロセッサ704とシステムメモリ706との間の通信にメモリバス708を使用することができる。基本構成702は、内側の破線の中にあるコンポーネントによって図7に示す。
【0048】
[0055] 所望の構成にもよるが、プロセッサ704はこれだけに限定されないがマイクロプロセッサ(μP)、マイクロコントローラ(μC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、又はその任意の組合せを含む任意の種類のものとすることができる。レベルキャッシュメモリ712、1個又は複数個のプロセッサコア714、レジスタ716等、プロセッサ704はキャッシングの1つ又は複数のレベルを含み得る。プロセッサコア714の例は、論理演算ユニット(ALU)、浮動小数点ユニット(FPU)、デジタル信号処理コア(DSPコア)、又はその任意の組合せを(それぞれ)含み得る。メモリコントローラ718の一例をプロセッサ704と共に使用することもでき、又は一部の実装形態ではメモリコントローラ718がプロセッサ704の内蔵部分でも良い。
【0049】
[0056] 所望の構成にもよるが、システムメモリ706は、これだけに限定されないが揮発性メモリ(RAM等)、不揮発性メモリ(ROMやフラッシュメモリ等)、又はその任意の組合せを含む任意の種類のものとすることができる。システムメモリ706は、オペレーティングシステム720、生産性サービス722、カレンダアプリケーション726、視覚的イベントテンプレートモジュール725、及びプログラムデータ724を含み得る。視覚的イベントテンプレートモジュール725は選択のための視覚教材を提示し、イベントの1つ又は複数の特徴を推論するために、イベントを要求している利用者に関連する情報を選択された視覚教材に基づいて取得し、確認又は修正のために推論された特徴に基づいてイベントに関する提案を提示し、カレンダアプリケーション726によって管理されるカレンダ上でグラフィックエンリッチメントを使用して確認済みの又は修正済みのイベントを提示することができる。プログラムデータ724は、幾つかあるデータの中で特に本明細書に記載のテンプレートデータ728を含み得る。
【0050】
[0057] 計算装置700は、追加の特徴又は機能、及び基本構成702と所望の任意の装置及びインタフェースとの間の通信を助けるための追加のインタフェースを有し得る。例えば、記憶域インタフェースバス734を介した基本構成702と1つ又は複数のデータ記憶装置732との間の通信を助けるためにバス/インタフェースコントローラ730を使用することができる。データ記憶装置732は、1つ又は複数の脱着可能記憶装置736、1つ又は複数の脱着不能記憶装置738、又はその組合せとすることができる。脱着可能記憶装置及び脱着不能記憶装置の例は、幾つか例を挙げるとフレキシブルディスクドライブやハードディスクドライブ(HDD)等の磁気ディスク装置、コンパクトディスク(CD)ドライブやデジタル多用途ディスク(DVD)ドライブ等の光ディスクドライブ、ソリッドステートドライブ(SSD)、テープドライブ等を含む。コンピュータ記憶媒体の例は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、他のデータ等の情報を記憶するための任意の方法又は技術によって実装される揮発性及び不揮発性の脱着可能媒体又は脱着不能媒体を含み得る。
【0051】
[0058] システムメモリ706、脱着可能記憶装置736、及び脱着不能記憶装置738はコンピュータ記憶媒体の例である。コンピュータ記憶媒体は、これだけに限定されないがRAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ又は他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)、ソリッドステートドライブ又は他の光学記憶域、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶域又は他の磁気記憶装置、又は所望の情報を記憶するために使用することができ、計算装置700によってアクセスされ得る他の任意の媒体を含む。かかる任意のコンピュータ記憶媒体は計算装置700の一部であり得る。
【0052】
[0059] 計算装置700は、バス/インタフェースコントローラ730を介した様々なインタフェース装置(例えば1つ又は複数の出力装置742、1つ又は複数の周辺インタフェース744、及び1つ又は複数の通信装置746)から基本構成702への通信を助けるためのインタフェースバス740も含み得る。出力装置742の例の一部は、1つ又は複数のA/Vポート752を介してディスプレイ又はスピーカ等の様々な外部装置に通信するように構成され得るグラフィックス処理ユニット748及び音声処理ユニット750を含む。周辺インタフェース744の1つ又は複数の例は、1つ又は複数のI/Oポート758を介して入力装置(例えばキーボード、マウス、ペン、音声入力装置、タッチ入力装置等)又は他の周辺装置(例えばプリンタやスキャナ等)等の外部装置と通信するように構成され得るシリアルインタフェースコントローラ754又はパラレルインタフェースコントローラ756を含み得る。通信装置746の一例は、1つ又は複数の通信ポート764を介したネットワーク通信リンク上での1つ又は複数の他の計算装置762との通信を助けるように構成され得るネットワークコントローラ760を含む。1つ又は複数の他の計算装置762はサーバ、計算装置、及び類似の装置を含み得る。
【0053】
[0060] ネットワーク通信リンクは通信媒体の一例であり得る。通信媒体は、典型的にはコンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、又は搬送波又は他の搬送メカニズム等の変調データ信号内の他のデータによって実施することができ、任意の情報配信媒体を含み得る。「変調データ信号」は、信号内に情報を符号化するようにその特性の1つ又は複数が設定され又は変更される信号であり得る。限定ではなく例として、通信媒体は有線ネットワークや直接有線接続等の有線媒体及び音響、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)又は他の無線媒体等の無線媒体を含み得る。本明細書で使用するとき、コンピュータ可読媒体という用語は記憶媒体及び通信媒体の両方を含み得る。
【0054】
[0061] 計算装置700は、上記の機能の何れかを含む汎用サーバ又は専用サーバ、メインフレーム、又は同様のコンピュータの一部として実装され得る。計算装置700は、ラップトップコンピュータの構成及び非ラップトップコンピュータの構成の両方を含むパーソナルコンピュータとして実装することもできる。
【0055】
[0062] 実施形態の例は、グラフィックエンリッチメントを伴うテンプレートベースのカレンダイベントを提供するための方法も含み得る。それらの方法は、本明細書に記載の構造を含む任意の数のやり方で実装することができる。かかるやり方の1つは、本開示の中で記載する種類の装置の機械操作によるものであり得る。別の任意選択的なやり方は、操作の一部を実行する1人又は複数の人間のオペレータに関連して方法の個々の操作の1つ又は複数が実行される一方、他の操作が機械によって実行され得ることであり得る。それらの人間のオペレータは互いに一緒にいる必要はなく、それぞれがプログラムの一部を実行する機械と一緒にいるだけで良い。他の実施形態では、機械自動化され得る予め選択された基準等によって人間の対話を自動化することができる。
【0056】
[0063] 図8は、グラフィックエンリッチメントを伴うテンプレートベースのカレンダイベントを提供するための方法の論理流れ図を示す。
【0057】
[0064] プロセス800は計算装置、サーバ、又は他のシステム上で実装することができる。システムの一例は、生産性サービス又はカレンダ管理サービスをホストしているクラウドサーバに通信可能に結合されるコンピュータを含み得る。
【0058】
[0065] プロセス800は操作810で始まり、操作810ではカレンダ上にイベントを作成するための要求を受け付けることができる。操作820で、選択のための1つ又は複数の視覚教材を提示することができる。各視覚教材は1つ又は複数のテンプレートイベントを表すことができ、アイコン又は絵文字を含み得る。アイコン又は絵文字は、アイコン又は絵文字が表すテンプレートイベントを利用者が熟知できるように選択することができる。
【0059】
[0066] 操作830で、視覚教材の選択を受け付けることができる。操作840で、イベントの1つ又は複数の特徴を推論するために、イベントを要求している利用者に関連する情報を視覚教材の選択に基づいて取得することができる。操作850で、推論された特徴又は詳細を有する提案イベントを提示することができ、操作860で、要求されたイベントの推論された特徴に対する利用者の確認及び/又は修正を受け付けると、確認済みの及び/又は修正済みのイベントを視覚的背景の提示と共に利用者のカレンダに追加することができる。
【0060】
[0067] プロセス800内に含まれる操作は例示を目的とする。グラフィックエンリッチメントを伴うテンプレートベースのカレンダイベントは更に少ないステップ又は追加のステップを有する同様のプロセスによって、並びに本明細書に記載の原理を使用する異なる操作順序で実装することができる。本明細書に記載の操作は、幾つかある例の中で特に1つ又は複数の計算装置上で動作する1個又は複数個のプロセッサ、1個又は複数個のプロセッサコア、専用処理装置、及び/又は汎用プロセッサによって実行され得る。
【0061】
[0068] 一部の実施形態によれば、グラフィックエンリッチメントを伴うテンプレートベースのカレンダイベントを提供するための手段を提供する。手段の例は、カレンダ上にイベントを作成するための要求を受け付けること、選択のための1つ又は複数の視覚教材を提示すること、視覚教材からの視覚教材の選択を受け付けること、イベントの1つ又は複数の特徴を推論するために、イベントを要求している利用者に関連する情報を視覚教材の選択に基づいて取得することを含み得る。手段の例は、推論された特徴を有する提案イベントを提示すること、提案イベントに対する確認及び修正の1つを受け付けること、及び確認を受け付けた場合は提案イベントの1つをカレンダ上に提示し、修正を受け付けた場合は修正済みイベントをカレンダ上に提示することも含み得る。
【0062】
[0069] 一部の例によれば、グラフィックエンリッチメントを伴うテンプレートベースのカレンダイベントを提供するための方法を提供する。方法の一例は、カレンダ上にイベントを作成するための要求を受け付けること、選択のための1つ又は複数の視覚教材を提示すること、視覚教材からの視覚教材の選択を受け付けること、イベントの1つ又は複数の特徴を推論するために、イベントを要求している利用者に関連する情報を視覚教材の選択に基づいて取得することを含み得る。方法の例は、推論された特徴を有する提案イベントを提示すること、提案イベントに対する確認又は修正を受け付けること、及び確認を受け付けた場合は提案イベントをカレンダ上に提示し、又は修正を受け付けた場合は修正済みイベントをカレンダ上に提示することも含み得る。
【0063】
[0070] 他の例では、提案イベント又は修正済みイベントをグラフィック又は画像を用いてカレンダ上の背景として提示することができ、グラフィック又は画像は提案イベント又は修正済みイベントに関連し得る。視覚教材は1つ又は複数のイベントテンプレートを表すことができ、アイコン又は絵文字を含み得る。アイコン又は絵文字は、対応するイベントテンプレートが素早く識別可能であるように選択することができる。推論された特徴を有する提案イベントを提示することは、タイトルフィールド、タイミングフィールド、場所フィールド、予定なし/予定あり状態フィールド、参加者フィールド、リマインド時間フィールド、説明フィールド、及び/又は非公開/公開状態フィールドを予め埋めることを含み得る。
【0064】
[0071] 更なる例では、利用者の使用履歴、1人又は複数の他の利用者の使用履歴、ローカルイベントテンプレート源、及び/又は外部イベントテンプレート源のうちの1つ又は複数からイベントの特徴を推論することができる。外部イベントテンプレート源は、1つ又は複数のイベントテンプレートをプロモーションとして提供するサードパーティサービスを含み得る。ローカルイベントテンプレート源は、組織の活動及び会議の組織データストアを含み得る。イベントは会議、約束、又はスケジュールされている作業であり得る。
【0065】
[0072] 一部の実施形態によれば、グラフィックエンリッチメントを伴うテンプレートベースのカレンダイベントを提供するための計算装置について説明することができる。計算装置の一例は、計算装置と生産性サービスに関連する1つ又は複数のサーバとの間の通信を助けるように構成される通信インタフェースと、命令を記憶するように構成されるメモリと、メモリに結合される1個又は複数個のプロセッサとを含み得る。プロセッサはメモリ内に記憶された命令と共にカレンダサービスのコンポーネントを実行するように構成されても良く、カレンダサービスのコンポーネントは生産性サービスに関連してイベント及び会議のスケジューリングを助けるように構成されるカレンダアプリケーション、及び視覚的イベントテンプレートモジュールを含む。視覚的イベントテンプレートモジュールは、カレンダ上にイベントを作成するための要求を受け付け、選択のための1つ又は複数の視覚教材を提示し、視覚教材からの視覚教材の選択を受け付け、イベントの1つ又は複数の特徴を推論するために、イベントを要求している利用者に関連する情報を視覚教材の選択に基づいて取得するように構成され得る。視覚的イベントテンプレートモジュールは、推論された特徴を有する提案イベントを提示し、提案イベントに対する確認又は修正を受け付け、確認を受け付けた場合は提案イベントをカレンダ上に提示し、修正を受け付けた場合は修正済みイベントをカレンダ上に提示するようにも構成することができ、提案イベント又は修正済みイベントは提案イベント又は修正済みイベントに関連し得るグラフィック又は画像を用いてカレンダ上の背景として提示される。
【0066】
[0073] 他の実施形態では、それぞれが視覚教材の1つによって表される複数のイベントテンプレートを既定のテンプレートセットとして受信することができ、利用者は既定のテンプレートセット内のイベントテンプレートを修正すること又は既定のテンプレートセットに新たなイベントテンプレートを追加することを可能にされ得る。イベントをスケジュールする際に利用者の挙動を分析することができ、その分析に基づいて新たなイベントテンプレートを作成することができる。新たなイベントテンプレートは反復的イベント及び反復的イベントの1つ又は複数の特徴を明らかにすることに基づいて作成され得る。利用者は背景として使用されるグラフィック又は画像を選択すること又は修正することを可能にされ得る。イベントに関連する追加情報を提示するために、陰影付けの手法、強調表示の手法、配色の手法、及びテキストの手法のうちの1つ又は複数を使用することができる。
【0067】
[0074] 一部の例によれば、グラフィックエンリッチメントを伴うテンプレートベースのカレンダイベントを提供するためのシステムを説明することができる。システムの一例は、生産性サービスを実行するように構成される第1のサーバと、カレンダサービスを実行するように構成される第2のサーバと、視覚的イベントテンプレートサービスを実行するように構成される第3のサーバとを含み得る。視覚的イベントテンプレートサービスは、カレンダサービスからのカレンダ上にイベントを作成するための要求を受け付けること、カレンダサービスによって表示される選択のための1つ又は複数の視覚教材を提供することであって、1つ又は複数の視覚教材のそれぞれはイベントテンプレートを表す、提供すること、1つ又は複数の視覚教材からの視覚教材の選択を受け付けること、及びイベントの1つ又は複数の特徴を推論するために、イベントを要求している利用者に関連する情報を視覚教材の選択に基づいて取得することを行うように構成され得る。視覚的イベントテンプレートサービスは、カレンダサービスによって表示される推論された特徴を有する提案イベントを提供し、提案イベントに対する確認又は修正を受け付け、確認を受け付けた場合は提案イベントをカレンダサービスによって表示されるカレンダ上に提供し、又は修正を受け付けた場合は修正済みイベントをカレンダサービスによって表示されるカレンダ上に提供するようにも構成することができ、提案イベント又は修正済みイベントは提案イベント又は修正済みイベントに関連し得るグラフィック又は画像を用いてカレンダ上の背景として提供される。
【0068】
[0075] 他の例では利用者の挙動を学習することができ、その学習に基づいて新たなイベントテンプレートを作成することができる。イベントテンプレートはロケーションサービスと統合されても良い。イベントテンプレートは別個のデータストアの1つの中に、及びカレンダサービスに関連するカレンダデータストアの中に記憶することができる。様々なプラットフォーム及び装置が視覚教材を一貫して解釈しレンダリングするように、イベントテンプレートのそれぞれを表す視覚教材はユニコード文字とすることができる。
【0069】
[0076] 上記の明細書、例、及びデータは実施形態の構成の製造及び使用についての完全な説明を提供した。本内容は構造上の特徴及び/又は方法論上の行為に固有の言語で説明してきたが、添付の特許請求の範囲の中で定める内容は必ずしも上記の特定の特徴又は行為に限定されないことを理解すべきである。むしろ上記の特定の特徴及び行為は、特許請求の範囲及び実施形態の実装形式の例として開示した。
図1A
図1B
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図5
図6
図7
図8