(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-12
(45)【発行日】2022-12-20
(54)【発明の名称】通信方法、通信装置、および通信システム
(51)【国際特許分類】
H04W 28/04 20090101AFI20221213BHJP
H04L 1/16 20060101ALI20221213BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20221213BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04L1/16
H04W72/04 136
(21)【出願番号】P 2019569408
(86)(22)【出願日】2018-06-14
(86)【国際出願番号】 CN2018091273
(87)【国際公開番号】W WO2018228477
(87)【国際公開日】2018-12-20
【審査請求日】2020-02-10
【審判番号】
【審判請求日】2021-11-02
(31)【優先権主張番号】201710448527.4
(32)【優先日】2017-06-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】▲馬▼ 蕊香
(72)【発明者】
【氏名】▲呂▼ 永霞
【合議体】
【審判長】中木 努
【審判官】圓道 浩史
【審判官】齋藤 哲
(56)【参考文献】
【文献】Huawei, HiSilicon,Discussion on timing relations and signaling of HARQ timing for NR[online],3GPP TSG RAN WG1 #87,3GPP,R1-1611218,2016年11月05日アップロード,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_87/Docs/R1-1611218.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
3GPP TSG SA WG1-4
3GPP TSG CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信方法であって、
第1の指示情報を端末に送信するステップであって、前記第1の指示情報は、フィードバック時間の関連情報の第1の集合を示し、フィードバック時間の関連情報の前記第1の集合は、フィードバック時間の少なくとも1つの関連情報を含み、フィードバック時間の各関連情報は、第1のデータブロックのフィードバック時間に含まれる時間単位の数量を示し、前記第1のデータブロックの前記フィードバック時間は、前記第1のデータブロックに対する応答メッセージの送信時間と前記第1のデータブロックの受信時間との間の時間差を含み、前記第1のデータブロックの前記フィードバック時間に含まれる前記時間単位は、前記第1のデータブロックの伝送時間の長さに基づいて決定される、ステップと、
第2の指示情報を前記端末に送信するステップであって、前記第2の指示情報は、前記第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報を示し、フィードバック時間の前記第1の関連情報は、フィードバック時間の関連情報の前記第1の集合に属する、ステップと、
前記第1のデータブロックに対する、前記端末からの前記応答メッセージを受信するステップと
を含み、
フィードバック時間の関連情報の前記第1の集合の中のフィードバック時間の各関連情報は、フィードバック時間の16個の関連情報のうちの1つであり、
フィードバック時間の関連情報の前記第1の集合のサイズは、8であり、フィードバック時間の前記第1の関連情報を示すために使用される前記第2の指示情報におけるビット数は、3である、通信方法。
【請求項2】
前記第1の指示情報は、より高いレイヤのシグナリングである、請求項1に記載の通信方法。
【請求項3】
前記第2の指示情報は、ダウンリンク制御情報(DCI)の中で搬送される、請求項1または2に記載の通信方法。
【請求項4】
前記応答メッセージは、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)応答メッセージである、請求項1から3のいずれか一項に記載の通信方法。
【請求項5】
前記第2の指示情報は、フィードバック時間の関連情報の前記第1の集合の中の前記第1のデータブロックのフィードバック時間の前記第1の関連情報の位置またはインデックスを示す、請求項1から4のいずれか一項に記載の通信方法。
【請求項6】
通信方法であって、
ネットワークデバイスから第1の指示情報を受信するステップであって、前記第1の指示情報は、フィードバック時間の関連情報の第1の集合を示すために使用され、フィードバック時間の関連情報の前記第1の集合は、フィードバック時間の少なくとも1つの関連情報を含み、フィードバック時間の各関連情報は、第1のデータブロックのフィードバック時間に含まれる時間単位の数量を示し、前記第1のデータブロックの前記フィードバック時間は、前記第1のデータブロックに対する応答メッセージの送信時間と前記第1のデータブロックの受信時間との間の時間差を含み、前記第1のデータブロックの前記フィードバック時間に含まれる前記時間単位は、前記第1のデータブロックの伝送時間の長さに基づいて決定される、ステップと、
前記ネットワークデバイスからの第2の指示情報を受信するステップであって、前記第2の指示情報は、前記第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報を示すために使用され、フィードバック時間の前記第1の関連情報は、フィードバック時間の関連情報の前記第1の集合に属する、ステップと、
前記第2の指示情報および前記第1の指示情報に基づいて、前記第1のデータブロックに対する前記応答メッセージを前記ネットワークデバイスに送信するステップと
を含み、
フィードバック時間の関連情報の前記第1の集合の中のフィードバック時間の各関連情報は、フィードバック時間の16個の関連情報のうちの1つであり、
フィードバック時間の関連情報の前記第1の集合のサイズは、8であり、フィードバック時間の前記第1の関連情報を示すために使用される前記第2の指示情報におけるビット数は、3である、通信方法。
【請求項7】
前記第1の指示情報は、より高いレイヤのシグナリングである、請求項6に記載の通信方法。
【請求項8】
前記第2の指示情報は、ダウンリンク制御情報(DCI)の中で搬送される、請求項6または7に記載の通信方法。
【請求項9】
前記応答メッセージは、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)応答メッセージである、請求項6から8のいずれか一項に記載の通信方法。
【請求項10】
前記第2の指示情報は、フィードバック時間の関連情報の前記第1の集合の中の前記第1のデータブロックのフィードバック時間の前記第1の関連情報の位置またはインデックスを示す、請求項6から9のいずれか一項に記載の通信方法。
【請求項11】
通信装置であって、
第1の指示情報を端末に送信するように構成された送信モジュールであって、前記第1の指示情報は、フィードバック時間の関連情報の第1の集合を示し、フィードバック時間の関連情報の前記第1の集合は、フィードバック時間の少なくとも1つの関連情報を含み、フィードバック時間の各関連情報は、第1のデータブロックのフィードバック時間に含まれる時間単位の数量を示し、前記第1のデータブロックの前記フィードバック時間は、前記第1のデータブロックに対する応答メッセージの送信時間と前記第1のデータブロックの受信時間との間の時間差を含み、前記第1のデータブロックの前記フィードバック時間に含まれる前記時間単位は、前記第1のデータブロックの伝送時間の長さに基づいて決定され、
第2の指示情報を前記端末に送信するようにさらに構成され、前記第2の指示情報は、前記第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報を示し、フィードバック時間の前記第1の関連情報は、フィードバック時間の関連情報の前記第1の集合に属する、
送信モジュールと、
前記第1のデータブロックに対する、前記端末からの前記応答メッセージを受信するように構成された受信モジュールと
を備え、
フィードバック時間の関連情報の前記第1の集合の中のフィードバック時間の各関連情報は、フィードバック時間の16個の関連情報のうちの1つであり、
フィードバック時間の関連情報の前記第1の集合のサイズは、8であり、フィードバック時間の前記第1の関連情報を示すために使用される前記第2の指示情報におけるビット数は、3である、通信装置。
【請求項12】
前記第1の指示情報は、より高いレイヤのシグナリングである、請求項11に記載の通信装置。
【請求項13】
前記第2の指示情報は、ダウンリンク制御情報(DCI)の中で搬送される、請求項11または12に記載の通信装置。
【請求項14】
前記応答メッセージは、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)応答メッセージである、請求項11から13のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項15】
前記第2の指示情報は、フィードバック時間の関連情報の前記第1の集合の中の前記第1のデータブロックのフィードバック時間の前記第1の関連情報の位置またはインデックスを示す、請求項11から14のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項16】
通信装置であって、
ネットワークデバイスから第1の指示情報を受信するように構成された受信モジュールであって、前記第1の指示情報は、フィードバック時間の関連情報の第1の集合を示し、フィードバック時間の関連情報の前記第1の集合は、フィードバック時間の少なくとも1つの関連情報を含み、フィードバック時間の各関連情報は、第1のデータブロックのフィードバック時間に含まれる時間単位の数量を示し、前記第1のデータブロックの前記フィードバック時間は、前記第1のデータブロックに対する応答メッセージの送信時間と前記第1のデータブロックの受信時間との間の時間差を含み、前記第1のデータブロックの前記フィードバック時間に含まれる前記時間単位は、前記第1のデータブロックの伝送時間の長さに基づいて決定され、
前記ネットワークデバイスから第2の指示情報を受信するようにさらに構成され、前記第2の指示情報は、前記第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報を示し、フィードバック時間の前記第1の関連情報は、フィードバック時間の関連情報の前記第1の集合に属する、
受信モジュールと、
前記第2の指示情報に基づいて前記第1のデータブロックに対する前記応答メッセージを前記ネットワークデバイスに送信するように構成された送信モジュールと
を備え、
フィードバック時間の関連情報の前記第1の集合の中のフィードバック時間の各関連情報は、フィードバック時間の16個の関連情報のうちの1つであり、
フィードバック時間の関連情報の前記第1の集合のサイズは、8であり、フィードバック時間の前記第1の関連情報を示すために使用される前記第2の指示情報におけるビット数は、3である、通信装置。
【請求項17】
前記第1の指示情報は、より高いレイヤのシグナリングである、請求項16に記載の通信装置。
【請求項18】
前記第2の指示情報は、ダウンリンク制御情報(DCI)の中で搬送される、請求項16または17に記載の通信装置。
【請求項19】
前記応答メッセージは、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)応答メッセージである、請求項16から18のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項20】
前記第2の指示情報は、フィードバック時間の関連情報の前記第1の集合の中の前記第1のデータブロックのフィードバック時間の前記第1の関連情報の位置またはインデックスを示す、請求項16から19のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項21】
通信装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサによって実行されるべきプログラムを格納したコンピュータ可読媒体であって、前記プログラムは、請求項1から5のいずれか一項に記載の方
法を行うための命令を含む、コンピュータ可読媒体と、
を備える、通信装置。
【請求項22】
通信装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサによって実行されるべきプログラムを格納したコンピュータ可読媒体であって、前記プログラムは、請求項6から10のいずれか一項に記載の方法を行うための命令を含む、コンピュータ可読媒体と、
を備える、通信装置。
【請求項23】
命令を含むコンピュータプログラムであって、前記命令は、通信装置によって実行されるとき、前記通信装置に請求項1から5のいずれか一項に記載の方
法を行わせる、コンピュータプログラム。
【請求項24】
命令を含むコンピュータプログラムであって、前記命令は、通信装置によって実行されるとき、前記通信装置に請求項6から10のいずれか一項に記載の方法を行わせる、コンピュータプログラム。
【請求項25】
請求項11から15のいずれか一項に記載の通信装置と、請求項16から20のいずれか一項に記載の通信装置と、
を備える、通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、通信分野に関連し、より詳細には、通信方法、ネットワークデバイス、および端末に関する。
【背景技術】
【0002】
通信システムにおいて、物理ダウンリンク共有チャネル(physical downlink shared channel、PDSCH)において搬送されるダウンリンクデータを受信した後、ユーザ機器は、例えば、ダウンリンクデータがうまく受信されたことを示す肯定応答(acknowledgement、ACK)メッセージ、またはダウンリンクデータが受信されることに失敗したことを示す否定応答(negative acknowledgment、NACK)メッセージといった、データのデコード結果に基づいてハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request、HARQ)応答メッセージをネットワークデバイスにフィードバックする。
【0003】
一般的なケースにおいて、ユーザ機器がダウンリンクデータを受信する時間、およびユーザ機器がHARQ応答メッセージをネットワークデバイスに送信する時間は、n+k1という関係を満たす。本明細書において、nは、ユーザ機器がダウンリンクデータを受信する伝送時間単位の一連の番号であり、k1は、ユーザ機器がHARQ応答メッセージをネットワークデバイスに送信する時間とユーザ機器がダウンリンクデータを受信する時間との間の伝送時間単位の数量である。具体的には、ユーザ機器は、ダウンリンクデータが受信された時間を開始点として使用することによって、k1個の伝送時間単位の後、ダウンリンクデータに対するHARQ応答メッセージを送信する。
【0004】
例えば、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システムにおいて、k1は4であり、伝送時間単位はサブフレームである。具体的には、LTEシステムにおいて、ユーザ機器は、ダウンリンクデータが受信されたサブフレームを開始点として使用することによって、4つのサブフレームの後、ダウンリンクデータに対するHARQ応答メッセージを送信する。
【0005】
しかし、5G通信システムなどの新無線(new radio、NR)通信システムにおいて、基本伝送時間は、1つのシンボルから複数のスロット(slot)まで多様でありうる。HARQ応答メッセージをフィードバックする全てのシナリオにおいて前述の一般的な通信方法が使用される場合、いくつかのシナリオにおいて、HARQ応答メッセージは伝送されることができず、結果として通信信頼性が影響を受ける。
【0006】
例えば、ネットワークデバイスは、まず、伝送時間が4つのスロットであるトランスポートブロック(transport block、TB)をユーザ機器に送信し、次に、伝送時間が2つのシンボルであるTBをユーザ機器に送信する。
【0007】
2つのTBに対するHARQ応答メッセージが前述の通信方法に従ってフィードバックされ、k1が3に等しい場合、TBのフィードバック開始時間は、後者のTBが受信された後の第6のシンボルである。
【0008】
しかし、前者のTBのデコード時間は、6つのシンボルを超過する。具体的には、ユーザ機器が後者のTBを受信した後の第6のシンボルの時に、ユーザ機器は、前者のTBに対するデコードを完了しておらず、したがって、順次デコードされる必要がある後者のTBをデコードできない。必然的に、ユーザ機器は、ユーザ機器が後者のTBを受信した後の第6のシンボルにおいて後者のTBに対するHARQ応答メッセージを伝送することができない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
本出願は、通信信頼性を向上させるのに役立つ通信方法、ネットワークデバイス、および端末を提供する。
【0010】
第1の態様によれば、本出願は、通信方法を提供する。通信方法は、第1の指示情報を端末に送信することであって、第1の指示情報は、フィードバック時間の関連情報のN個の集合を示すために使用され、フィードバック時間の関連情報のN個の集合の各々は、フィードバック時間の少なくとも1つの関連情報を含み、フィードバック時間の各関連情報は、データブロックのフィードバック時間に含まれる時間単位の数量を示すために使用され、データブロックのフィードバック時間は、データブロックに対する応答メッセージの送信時間とデータブロックの受信時間との間の時間差を含み、Nは1より大きい整数である、送信することと、第2の指示情報を端末に送信することであって、第2の指示情報は、第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報を示すために使用され、フィードバック時間の第1の関連情報は、フィードバック時間の関連情報の第1の集合に属し、フィードバック時間の関連情報の第1の集合は、フィードバック時間の関連情報のN個の集合のうちの1つである、送信することと、第1のデータブロックに対する、第1の指示情報および第2の指示情報に基づいて端末によって送信された応答メッセージを受信することと、を含む。
【0011】
本通信方法において、ネットワークデバイスは、フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中の第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報を示すために第2の指示情報を端末に送信し、その結果、端末は、第2の指示情報に基づいてフィードバック時間の第1の関連情報を決定し、フィードバック時間の第1の関連情報に基づいて第1のデータブロックに対する応答メッセージを送信することができ、ネットワークデバイスは、応答メッセージに基づいて、再伝送が行われる必要があるかどうかを決定し、このことにより、通信信頼性を向上させる。
【0012】
任意選択で、第1の指示情報は、より高いレイヤの設定情報であってもよく、第1の指示情報は、フィードバック時間の関連情報のN個の集合を含んでもよい。
【0013】
任意選択で、前述の応答メッセージは、HARQ応答メッセージであってもよい。
【0014】
任意選択で、第2の指示情報は、フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中のフィードバック時間の第1の関連情報の位置を含んでもよく、その結果、端末は、第2の指示情報に基づいて、フィードバック時間の関連情報の第1の集合から第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報を取得することができる。
【0015】
この場合、フィードバック時間の関連情報の第1の集合は、フィードバック時間の関連情報のN個の集合のうちの任意の1つである。言い換えると、フィードバック時間の全ての可能な関連情報は、フィードバック時間の関連情報のN個の集合にグループ化されうる。したがって、フィードバック時間の第1の関連情報の位置を示すとき、第2の指示情報は、フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中のフィードバック時間の第1の関連情報の位置のみを示す。全ての可能なフィードバック時間が示される方法と比較して、第2の指示情報において、より少なくビットが使用されうる。このことは、第2の指示情報の通信オーバヘッドを低減させることができ、このことにより、通信効率を向上させる。
【0016】
フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中の第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報の位置は、フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中の第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報のインデックスとして理解されうることに留意されたい。
【0017】
第1の態様を参照して、第1の可能な実装形態において、フィードバック時間の関連情報のN個の集合の中で、フィードバック時間の関連情報の異なる集合の中のフィードバック時間の関連情報は、同じ時間単位に対応する。このことは、ネットワークデバイスと端末の間の通信の複雑性を低減させることができる。
【0018】
第1の可能な実装形態を参照して、第2の可能な実装形態において、フィードバック時間の関連情報の集合の中のフィードバック時間の関連情報に対応する時間単位は、予め設定される。
【0019】
具体的には、フィードバック時間の関連情報の異なる集合の中のフィードバック時間の関連情報によって示されるフィードバック時間に含まれる時間単位は、同じであってもよいだけでなく、また、システムにおいて予め設定された固定時間単位、またはプロトコルにおいて予め定義された固定時間単位であってもよい。このことは、ネットワークデバイスと端末の間の通信の複雑性をさらに低減させることができる。
【0020】
第1の可能な実装形態を参照して、第3の可能な実装形態において、フィードバック時間の関連情報の集合の中のフィードバック時間の関連情報に対応する時間単位の長さは、第1のデータブロックの伝送時間の長さに等しい。
【0021】
具体的には、フィードバック時間の関連情報の異なる集合の中のフィードバック時間の関連情報によって示されるフィードバック時間に含まれる時間単位は、現在のデータブロック(すなわち、第1のデータブロック)の伝送時間の長さでありうる。現在のデータブロックの伝送時間の長さが異なる場合、フィードバック時間の関連情報によって示されるフィードバック時間に含まれる時間単位は、異なりうる。このようにして、通信複雑性と通信柔軟性の両方が考慮されうる。
【0022】
第1の態様を参照して、第4の可能な実装形態において、フィードバック時間の関連情報のN個の集合において、フィードバック時間の関連情報の異なる集合の中のフィードバック時間の関連情報は、異なる時間単位に対応する。このことは、通信柔軟性を向上させることができる。
【0023】
第1の態様を参照して、第5の可能な実装形態において、フィードバック時間の関連情報の集合の中のフィードバック時間の関連情報に対応する時間単位は、第1のデータブロックに対応するアップリンク制御チャネルによって占有された時間単位である。このことは、通信柔軟性を向上させることができる。
【0024】
第1の態様または前述の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第6の可能な実装形態において、通信方法は、第3の指示情報を端末に送信することであって、第3の指示情報は、フィードバック時間の関連情報のN個の集合の中のフィードバック時間の関連情報の第1の集合を示すために使用される、送信すること、をさらに含む。
【0025】
具体的には、第3の指示情報は、フィードバック時間の関連情報のN個の集合のうちのいずれの1つが、第2の指示情報によって示されるフィードバック時間の第1の関連情報が属するフィードバック時間の関連情報の第1の集合であるか、を示すために端末に送信され、その結果、端末は、シナリオ情報などの他の情報に依存せずに、フィードバック時間の関連情報の第1の集合を決定することができる。このことは、端末の複雑性を低減させることができる。
【0026】
第2の態様によれば、本出願は、通信方法を提供する。通信方法は、ネットワークデバイスによって送信された第1の指示情報を受信することであって、第1の指示情報は、フィードバック時間の関連情報のN個の集合を示すために使用され、フィードバック時間の関連情報のN個の集合の各々は、フィードバック時間の少なくとも1つの関連情報を含み、フィードバック時間の関連情報は、データブロックのフィードバック時間に含まれる時間単位の数量を示すために使用され、データブロックのフィードバック時間は、データブロックに対する応答メッセージの送信時間とデータブロックの受信時間との間の時間差を含み、Nは1より大きい整数である、受信することと、ネットワークデバイスによって送信された第2の指示情報を受信することであって、第2の指示情報は、第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報を示すために使用され、フィードバック時間の第1の関連情報は、フィードバック時間の関連情報の第1の集合に属し、フィードバック時間の関連情報の第1の集合は、フィードバック時間の関連情報のN個の集合のうちの1つである、受信することと、第1の指示情報および第2の指示情報に基づいて、第1のデータブロックに対する応答メッセージをネットワークデバイスに送信することと、を含む。
【0027】
通信方法において、ネットワークデバイスによって送信された第2の指示情報を受信した後、端末は、第2の指示情報に基づいて、第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報を決定してもよく、その結果、端末は、第1のデータブロックに対する応答メッセージをネットワークデバイスに送信しうる。このことは、通信信頼性を向上させうる。
【0028】
任意選択で、第1の指示情報は、より高いレイヤの設定情報であり、第1の指示情報は、フィードバック時間の関連情報のN個の集合を含みうる。
【0029】
任意選択で、前述の応答メッセージは、HARQ応答メッセージであってもよい。
【0030】
任意選択で、第2の指示情報は、フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中のフィードバック時間の第1の関連情報の位置を含んでもよい。このようにして、端末は、第2の指示情報に基づいて、フィードバック時間の関連情報の第1の集合から第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報を取得することができる。
【0031】
この場合、フィードバック時間の関連情報の第1の集合は、フィードバック時間の関連情報のN個の集合のうちの任意の1つである。言い換えると、フィードバック時間の全ての可能な関連情報は、フィードバック時間の関連情報のN個の集合にグループ化されうる。したがって、フィードバック時間の第1の関連情報の位置を示すとき、第2の指示情報は、フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中のフィードバック時間の第1の関連情報の位置のみを示す。全ての可能なフィードバック時間が示される方法と比較して、第2の指示情報において、より少なくビットが使用されうる。このことは、第2の指示情報の通信オーバヘッドを低減させることができ、このことにより、通信効率を向上させる。
【0032】
フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中の第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報の位置は、フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中の第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報のインデックスとして理解されうることに留意されたい。
【0033】
第2の態様を参照して、第1の可能な実装形態において、フィードバック時間の関連情報のN個の集合において、フィードバック時間の関連情報の異なる集合の中のフィードバック時間の関連情報は、同じ時間単位に対応する。このことは、ネットワークデバイスと端末の間の通信の複雑性を低減させることができる。
【0034】
第1の可能な実装形態を参照して、第2の可能な実装形態において、フィードバック時間の関連情報の集合の中のフィードバック時間の関連情報に対応する時間単位は、予め設定される。
【0035】
具体的には、フィードバック時間の関連情報の異なる集合の中のフィードバック時間の関連情報によって示されるフィードバック時間に含まれる時間単位は、同じであるだけでなく、システムにおいて予め設定された固定時間単位、またはプロトコルにおいて指定された固定時間単位であってもよい。このことは、ネットワークデバイスと端末の間の通信の複雑性をさらに低減させることができる。
【0036】
第1の可能な実装形態を参照して、第3の可能な実装形態において、フィードバック時間の関連情報の集合の中のフィードバック時間の関連情報に対応する時間単位の長さは、第1のデータブロックの伝送時間の長さに等しい。
【0037】
具体的には、フィードバック時間の関連情報の異なる集合の中のフィードバック時間の関連情報によって示されるフィードバック時間に含まれる時間単位は、現在のデータブロック(すなわち、第1のデータブロック)の伝送時間の長さでありうる。現在のデータブロックの伝送時間の長さが異なる場合、フィードバック時間の関連情報によって示されるフィードバック時間に含まれる時間単位は、異なりうる。このようにして、通信複雑性と通信柔軟性の両方が考慮されることができる。
【0038】
第2の態様を参照して、第4の可能な実装形態において、フィードバック時間の関連情報のN個の集合において、フィードバック時間の関連情報の異なる集合の中のフィードバック時間の関連情報は、異なる時間単位に対応する。このことは、通信柔軟性を向上させることができる。
【0039】
第2の態様を参照して、第5の可能な実装形態において、フィードバック時間の関連情報の集合の中のフィードバック時間の関連情報に対応する時間単位は、第1のデータブロックに対応するアップリンク制御チャネルによって占有された時間単位である。このことは、通信柔軟性を向上させることができる。
【0040】
第2の態様または前述の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第6の可能な実装形態において、通信方法は、ネットワークデバイスによって送信された第3の指示情報を受信することであって、第3の指示情報は、フィードバック時間の関連情報のN個の集合の中のフィードバック時間の関連情報の第1の集合を示すために使用される、受信すること、をさらに含む。
【0041】
第3の態様によれば、本出願は、ネットワークデバイスを提供する。ネットワークデバイスは、第1の態様または第1の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つで通信方法を行うように構成されたモジュールを含む。
【0042】
第4の態様によれば、本出願は、端末を提供する。端末は、第2の態様または第2の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つで通信方法を行うように構成されたモジュールを含む。
【0043】
第5の態様によれば、本出願は、ネットワークデバイスを提供する。ネットワークデバイスは、プロセッサ、送信器、および受信器を含む。プロセッサは、プログラムコードを実行するように構成される。プロセッサがプログラムコードを実行するとき、プロセッサ、送信器、および受信器は、第1の態様または第1の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つで通信方法を実施する。
【0044】
任意選択で、ネットワークデバイスは、メモリをさらに含んでもよく、メモリは、プロセッサによって実行されるコードを格納するように構成される。
【0045】
第6の態様によれば、本出願は、端末を提供する。端末は、プロセッサ、受信器、および送信器を含む。プロセッサは、プログラムコードを実行するように構成される。プロセッサがプログラムコードを実行するとき、プロセッサ、受信器、および送信器は、第2の態様または第2の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つで通信方法を実施する。
【0046】
任意選択で、端末は、メモリをさらに含んでもよく、メモリは、プロセッサによって実行されるプログラムコードを格納するように構成される。
【0047】
第7の態様によれば、本出願は、コンピュータ可読記録媒体を提供する。コンピュータ可読記録媒体は、ネットワークデバイスによって実行されるべきプログラムコードを格納する。プログラムコードは、第1の態様または第1の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つで通信方法を行うために使用される命令を含む。
【0048】
第8の態様によれば、本出願は、コンピュータ可読記録媒体を提供する。コンピュータ可読記録媒体は、端末によって実行されるべきプログラムコードを格納する。プログラムコードは、第2の態様または第2の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つで通信方法を行うために使用される命令を含む。
【0049】
第9の態様によれば、本出願は、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がネットワークデバイス上で動くとき、ネットワークデバイスは、第1の態様または第1の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つで通信方法を行うことを可能にされる。
【0050】
第10の態様によれば、本出願は、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品が端末上で動くとき、端末は、第2の態様または第2の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つで通信方法を行うことを可能にされる。
【0051】
第11の態様によれば、本出願は、通信方法を提供する。通信方法は、第1の指示情報を第1の端末に送信することであって、第1の指示情報は、フィードバック時間の関連情報の第1の集合を示すために使用され、フィードバック時間の関連情報の第1の集合は、フィードバック時間の少なくとも1つの関連情報を含み、フィードバック時間の各関連情報は、第1のデータブロックのフィードバック時間に含まれる時間単位の数量を示すために使用され、第1のデータブロックのフィードバック時間は、第1のデータブロックに対する応答メッセージの送信時間と第1のデータブロックの受信時間との間の時間差を含む、送信することと、第2の指示情報を第1の端末に送信することであって、第2の指示情報は、第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報を示すために使用され、フィードバック時間の第1の関連情報は、フィードバック時間の関連情報の第1の集合に属する、送信することと、第1のデータブロックに対する、第1の指示情報および第2の指示情報に基づいて第1の端末によって送信された応答メッセージを受信することと、を含む。
【0052】
通信方法によれば、第1の端末は、第1の指示情報および第2の指示情報に基づいて、応答メッセージを送信するための時間を決定することができ、その結果、通信信頼性が向上されうる。
【0053】
任意選択で、前述の応答メッセージは、HARQ応答メッセージであってもよい。
【0054】
任意選択で、第2の指示情報は、ダウンリンク制御情報DCIの中で搬送され、第2の指示情報に含まれるビット数は、フィードバック時間の関連情報の第1の集合のサイズに基づいて決定されてもよい。
【0055】
第11の態様を参照して、第1の可能な実装形態において、第1のデータブロックのフィードバック時間に含まれる時間単位は、第1のデータブロックの伝送時間の長さに基づいて決定される。第1のデータブロックのフィードバック時間に含まれる時間単位は、第1のデータブロックの伝送時間の長さに基づいて決定されるので、伝送時間の長さが異なるデータブロックのフィードバック時間は、フィードバック時間の同じ関連情報を使用することによって示されてもよく、その結果、伝送時間の長さが異なるデータブロックのフィードバック時間は、フィードバック時間の関連情報の同じ集合を使用することによって決定されうる。このことは、フィードバック時間の関連情報の伝送されるべき集合の数量を低減させることができ、第1の指示情報の伝送オーバヘッドおよび複雑性を低減させるのに役立つ。他の観点から、このことは、フィードバック時間の関連情報の総数を低減させることができ、このことにより、第2の指示情報の伝送オーバヘッドを低減させるのに役立つ。結論として、通信効率が向上されうる。
【0056】
任意選択で、第1のデータブロックの前にある第2のデータブロックの伝送時間の長さが第1のデータブロックの伝送時間の長さより長いとき、フィードバック時間の第1の関連情報に対応するフィードバック時間に含まれる時間単位の長さは、第2のデータブロックの伝送時間の長さであってもよい。
【0057】
あるいは、第1のデータブロックの前にある第2のデータブロックの伝送時間の長さが第1のデータブロックの伝送時間の長さ以下であるとき、フィードバック時間の第1の関連情報に対応するフィードバック時間に含まれる時間単位の長さは、第1のデータブロックの伝送時間の長さであってもよい。
【0058】
本明細書において、第2のデータブロックが第1のデータブロックの前にあるということは、第2のデータブロックの伝送時間が第1のデータブロックの伝送時間の前にあるということを意味してもよく、より具体的には、第2のデータブロックの伝送時間が第1のデータブロックの伝送時間の前にあり、第2のデータブロックの伝送時間と第1のデータブロックの伝送時間との間の間隔が特定の時間範囲より小さいか、それ以下であるということを意味してもよく、その結果、第1のデータブロックに対する応答メッセージは、第1のデータブロックの伝送時間の長さを時間単位として使用することによって送信されることができない、ということが理解されよう。
【0059】
あるいは、第1のデータブロックの伝送時間と第2のデータブロックの伝送時間との間の間隔が、特定の時間範囲より大きいか、それ以上であるとき、フィードバック時間の第1の関連情報に対応するフィードバック時間に含まれる時間単位の長さは、第1のデータブロックの伝送時間の長さであってもよい。
【0060】
この場合、第1のデータブロックに対する応答メッセージおよび第2のデータブロックの応答メッセージは、互いに影響を及ぼさないということが理解されよう。
【0061】
第11の態様を参照して、第2の可能な実装形態において、第1のデータブロックのフィードバック時間に含まれる時間単位は、予め設定される。
【0062】
具体的には、データブロックのフィードバック時間に含まれる時間単位は、システムにおいて予め設定された固定時間単位、またはプロトコルにおいて予め定義された固定時間単位であってもよい。このことは、ネットワークデバイスと端末の間の通信の複雑性をさらに低減させうる。
【0063】
第11の態様を参照して、第3の可能な実装形態において、フィードバック時間の第1の関連情報に対応するフィードバック時間に含まれる時間単位は、第1のデータブロックに対応するアップリンク制御チャネルによって占有された時間単位である。このことは、通信柔軟性を向上させうる。
【0064】
第11の態様を参照して、第4の可能な実装形態において、通信方法は、第3の指示情報を第2の端末に送信することであって、第3の指示情報は、フィードバック時間の関連情報の第2の集合を示すために使用され、フィードバック時間の関連情報の第2の集合は、フィードバック時間の少なくとも1つの関連情報を含み、フィードバック時間の各関連情報は、第3のデータブロックのフィードバック時間に含まれる時間単位の数量を示すために使用され、第3のデータブロックのフィードバック時間は、第3のデータブロックに対する応答メッセージの送信時間と第3のデータブロックの受信時間との間の時間差を含む、送信することと、第4の指示情報を第2の端末に送信することであって、第4の指示情報は、第3のデータブロックのフィードバック時間の第2の関連情報を示すために使用され、フィードバック時間の第2の関連情報は、フィードバック時間の関連情報の第2の集合に属する、送信することと、第3のデータブロックに対する、第3の指示情報および第4の指示情報に基づいて第2の端末によって送信された応答メッセージを受信することと、をさらに含む。
【0065】
任意選択で、フィードバック時間の関連情報の第1の集合は、フィードバック時間の関連情報の第2の集合とは異なる。具体的には、フィードバック時間の関連情報の第1の集合のサイズは、フィードバック時間の関連情報の第2の集合のサイズとは異なる。この場合、第2の指示情報の中で使用されるビット数は、第4の指示情報の中で使用されるビット数とは異なる。
【0066】
任意選択で、フィードバック時間の関連情報の第1の集合のサイズは、フィードバック時間の関連情報の第2の集合のサイズと同じであり、フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中の少なくとも1つの要素は、フィードバック時間の関連情報の第2の集合の中の少なくとも1つの要素とは異なる。この場合、第2の指示情報の中で使用されるビット数は、第4の指示情報の中で使用されるビット数と同じである。
【0067】
第12の態様によれば、本出願は、通信方法を提供する。通信方法は、ネットワークデバイスによって送信された第1の指示情報を受信することであって、第1の指示情報は、フィードバック時間の関連情報の第1の集合を示すために使用され、フィードバック時間の関連情報の第1の集合は、フィードバック時間の少なくとも1つの関連情報を含み、フィードバック時間の関連情報は、第1のデータブロックのフィードバック時間に含まれる時間単位の数量を示すために使用され、第1のデータブロックのフィードバック時間は、第1のデータブロックに対する応答メッセージの送信時間と第1のデータブロックの受信時間との間の時間差を含む、受信することと、ネットワークデバイスによって送信された第2の指示情報を受信することであって、第2の指示情報は、第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報を示すために使用され、フィードバック時間の第1の関連情報は、フィードバック時間の関連情報の第1の集合に属する、受信することと、第2の指示情報に基づいて、第1のデータブロックに対する応答メッセージをネットワークデバイスに送信することと、を含む。
【0068】
通信方法によれば、端末は、第1の指示情報および第2の指示情報に基づいて、応答メッセージを送信するための時間を決定することができ、その結果、通信信頼性が向上されうる。
【0069】
任意選択で、前述の応答メッセージは、HARQ応答メッセージであってもよい。
【0070】
任意選択で、第2の指示情報に含まれるビット数は、フィードバック時間の関連情報の第1の集合のサイズに基づいて決定されてもよい。
【0071】
第12の態様を参照して、第1の可能な実装形態において、データブロックのフィードバック時間に含まれる時間単位は、データブロックの伝送時間の長さに基づいて決定される。データブロックのフィードバック時間に含まれる時間単位は、データブロックの伝送時間の長さに基づいて決定されるので、伝送時間の長さが異なるデータブロックのフィードバック時間は、フィードバック時間の同じ関連情報を使用することによって示されてもよく、その結果、伝送時間の長さが異なるデータブロックのフィードバック時間は、フィードバック時間の関連情報の同じ集合を使用することによって決定されてもよい。このことは、フィードバック時間の関連情報の伝送されるべき集合の数量を低減させることができ、第1の指示情報の伝送オーバヘッドおよび複雑性を低減させるのに役立つ。他の観点から、このことは、フィードバック時間の関連情報の総数を低減させることができ、このことにより、第2の指示情報の伝送オーバヘッドを低減させるのに役立つ。結論として、通信効率が向上されうる。
【0072】
任意選択で、第1のデータブロックの前にある第2のデータブロックの伝送時間の長さが第1のデータブロックの伝送時間の長さより長いとき、フィードバック時間の第1の関連情報に対応するフィードバック時間に含まれる時間単位の長さは、第2のデータブロックの伝送時間の長さであってもよい。
【0073】
あるいは、第1のデータブロックの前にある第2のデータブロックの伝送時間の長さが第1のデータブロックの伝送時間の長さ以下であるとき、フィードバック時間の第1の関連情報に対応するフィードバック時間に含まれる時間単位の長さは、第1のデータブロックの伝送時間の長さであってもよい。
【0074】
本明細書において、第2のデータブロックが第1のデータブロックの前にあるということは、第2のデータブロックの伝送時間が第1のデータブロックの伝送時間の前にあるということを意味してもよく、より具体的には、第2のデータブロックの伝送時間が第1のデータブロックの伝送時間の前にあり、第2のデータブロックの伝送時間と第1のデータブロックの伝送時間との間の間隔が特定の時間範囲より小さいか、それ以下であるということを意味してもよく、その結果、第1のデータブロックに対する応答メッセージは、第1のデータブロックの伝送時間の長さを時間単位として使用することによって送信されることができない、ということが理解されよう。
【0075】
あるいは、第1のデータブロックの伝送時間と第2のデータブロックの伝送時間との間の間隔が、特定の時間範囲より大きいか、それ以上であるとき、フィードバック時間の第1の関連情報に対応するフィードバック時間に含まれる時間単位の長さは、第1のデータブロックの伝送時間の長さであってもよい。
【0076】
この場合、第1のデータブロックに対する応答メッセージおよび第2のデータブロックの応答メッセージは、互いに影響を及ぼさないということが理解されよう。
【0077】
第12の態様に関して、第2の可能な実装形態において、データブロックのフィードバック時間に含まれる時間単位は、予め設定される。
【0078】
具体的には、データブロックのフィードバック時間に含まれる時間単位は、システムにおいて予め設定された固定時間単位、またはプロトコルにおいて予め定義された固定時間単位であってもよい。このことは、ネットワークデバイスと端末の間の通信の複雑性をさらに低減させうる。
【0079】
第12の態様を参照して、第3の可能な実装形態において、フィードバック時間の関連情報に対応するフィードバック時間に含まれる時間単位は、データブロックに対応するアップリンク制御チャネルによって占有された時間単位である。このことは、通信柔軟性を向上させうる。
【0080】
第12の態様を参照して、第4の可能な実装形態において、フィードバック時間の関連情報の第1の集合は、フィードバック時間の関連情報の第2の集合とは異なり、フィードバック時間の関連情報の第2の集合は、第2の端末のフィードバック時間の関連情報の集合である。
【0081】
第4の可能な実装形態を参照して、第5の可能な実装形態において、フィードバック時間の関連情報の第1の集合のサイズは、フィードバック時間の関連情報の第2の集合のサイズとは異なり、第2の指示情報の中で使用されるビット数は、第4の指示情報の中で使用されるビット数とは異なり、第4の指示情報は、フィードバック時間の関連情報の第2の集合の中の第2の端末のフィードバック時間の第2の関連情報を示す。
【0082】
第4の可能な実装形態を参照して、第6の可能な実装形態において、フィードバック時間の関連情報の第1の集合のサイズは、フィードバック時間の関連情報の第2の集合のサイズと同じであり、フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中の少なくとも1つの要素は、フィードバック時間の関連情報の第2の集合の中の少なくとも1つの要素とは異なり、第2の指示情報の中で使用されるビット数は、第4の指示情報の中で使用されるビット数と同じである。
【0083】
第13の態様によれば、本出願は、ネットワークデバイスを提供する。ネットワークデバイスは、第11の態様または第11の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つで通信方法を行うように構成されたモジュールを含む。
【0084】
第14の態様によれば、本出願は、端末を提供する。端末は、第12の態様または第12の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つで通信方法を行うように構成されたモジュールを含む。
【0085】
第15の態様によれば、本出願は、ネットワークデバイスを提供する。ネットワークデバイスは、プロセッサ、送信器、および受信器を含む。プロセッサは、プログラムコードを実行するように構成される。プロセッサがプログラムコードを実行するとき、プロセッサ、送信器、および受信器は、第11の態様または第11の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つで通信方法を実施する。
【0086】
任意選択で、ネットワークデバイスは、メモリをさらに含んでもよく、メモリは、プロセッサによって実行されるプログラムコードを格納するように構成される。
【0087】
第16の態様によれば、本出願は、端末を提供する。端末は、プロセッサ、受信器、および送信器を含む。プロセッサは、プログラムコードを実行するように構成される。プロセッサがプログラムコードを実行するとき、プロセッサ、受信器、および送信器は、第12の態様または第12の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つで通信方法を実施する。
【0088】
任意選択で、端末は、メモリをさらに含んでもよく、メモリは、プロセッサによって実行されるプログラムコードを格納するように構成される。
【0089】
第17の態様によれば、本出願は、コンピュータ可読記録媒体を提供する。コンピュータ可読記録媒体は、ネットワークデバイスによって実行されるべきプログラムコードを格納する。プログラムコードは、第11の態様または第11の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つで通信方法を行うために使用される命令を含む。
【0090】
第18の態様によれば、本出願は、コンピュータ可読記録媒体を提供する。コンピュータ可読記録媒体は、端末によって実行されるべきプログラムコードを格納する。プログラムコードは、第12の態様または第12の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つで通信方法を行うために使用される命令を含む。
【0091】
第19の態様によれば、本出願は、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がネットワークデバイス上で動くとき、ネットワークデバイスは、第11の態様または第11の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つで通信方法を行うことが可能とされる。
【0092】
第20の態様によれば、本出願は、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品が端末上で動くとき、端末は、第12の態様または第12の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つで通信方法を行うことが可能とされる。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【
図1】本出願の実施形態による通信方法が適用されうる通信システムの概略アーキテクチャ図である。
【
図2】本出願の実施形態による通信方法の応用シナリオの概略図である。
【
図3】本出願の実施形態による通信方法の概略流れ図である。
【
図4】本出願の他の実施形態による通信方法の概略流れ図である。
【
図5】本出願の実施形態による通信方法の概略的な対話の流れ図である。
【
図6】本出願の実施形態によるネットワークデバイスの概略構造図である。
【
図7】本出願の実施形態による端末の概略構造図である。
【
図8】本出願の他の実施形態によるネットワークデバイスの概略構造図である。
【
図9】本出願の他の実施形態による端末の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0094】
理解を容易にするために、本出願の実施形態における通信方法を実施することができる通信システムの概略アーキテクチャ図が、最初に全体的に説明される。本出願の実施形態は、
図1に示されるシステムアーキテクチャに限定されないことが理解されよう。さらに、
図1における装置はハードウェアであってもよく、または機能ソフトウェアまたはこれらの組合せであってもよい。
【0095】
図1に示される通信システムのインスタンスは、5G通信システムなどのNR通信システムである。
図1に示される通信システムは、ネットワークデバイス110および端末120を含みうる。ネットワークデバイス110および端末120は、互いに通信することができる。
【0096】
ネットワークデバイス110の例は基地局である。基地局の具体的なタイプは、本出願における実施形態に限定されないということが理解されよう。異なる無線アクセス技術を使用するシステムにおいて、基地局の機能を有するデバイスの名前は異なりうる。説明を容易にするために、本出願の全ての実施形態において、例えば、将来のネットワークにおける基地局デバイスおよびピコ(pico)基地局デバイスなどの、端末にワイヤレス通信機能を提供するための装置は、基地局として総称される。
【0097】
端末120は、ユーザ機器(user equipment、UE)でありうる。UEは、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)上で1つまたは複数のコアネットワーク(core network、CN)と通信しうる。UEは、アクセス端末、端末デバイス、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイルコンソール、リモート局、リモート端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、無線ネットワークデバイス、ユーザエージェント、またはユーザ装置と呼ばれてもよい。UEは、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(session initiation protocol、SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(wireless local loop、WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)、ワイヤレス通信機能を有するハンドヘルドデバイス、ワイヤレスモデムに接続されたコンピューティングデバイスもしくは他のデバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、モノのインターネットまたは車両のインターネットにおける端末デバイス、将来のネットワークにおける端末デバイスのいずれかの形式、または同様のものでありうる。
【0098】
図2は、本出願の実施形態による応用シナリオの概略図である。
図2に示される応用シナリオは例にすぎず、本出願の本実施形態における通信方法、ネットワークデバイス、および端末に対する限定とみなされるべきではないということが理解されよう。
【0099】
図2に示されるように、ネットワークデバイス110は、データブロックを端末120に送信する。データブロックを受信した後、端末120は、データブロックをデコードする。データブロックの例は、TB、コードブロック(code block、CB)、またはコードブロックグループ(code block group、CBG)でありうる。
【0100】
端末120によるデコードが成功した場合、これは、端末120がデータブロックをうまく受信したことを示しうる。端末120によるデコードが失敗した場合、これは、端末120がデータブロックの受信に失敗したことを示しうる。
【0101】
端末120は、ネットワークデバイス110に応答メッセージを送信するはずである。応答メッセージは、データブロックの受信ステータスが成功であるか、失敗であるかをネットワークデバイス110に通知するために、ACKおよび/またはNACKを搬送する。
【0102】
応答メッセージを受信した後、ネットワークデバイス110は、応答メッセージの中で搬送されたACKおよび/またはNACK情報に基づいて、データブロックが再伝送される必要があるかどうかを判断することができる。ネットワークデバイス110が、応答メッセージに基づいて、端末がデータブロックの受信に失敗したと判断する場合、ネットワークデバイス110は、通信信頼性を向上させるために、端末120にデータブロックを再伝送してもよい。
【0103】
端末120がデータブロックに対する応答メッセージを送信する時に、受信したデータブロックに対して端末120が処理を完了していること、例えばデコードを完了していること、を保証するために、端末120がデータブロックに対する応答メッセージを送信した時刻と端末120がデータブロックを受信した時刻との間に遅延が存在する必要がある。以下の説明を容易にするために、遅延は、データブロックのフィードバック時間と呼ばれる。端末120がデータブロックを受信した時刻は、データブロックの受信終了時刻とも呼ばれうる。
【0104】
端末120は、データブロックの受信終了時刻を直接的に決定することができるので、端末120は、データブロックの受信終了時刻およびデータブロックのフィードバック時間に基づいて、データブロックに対する応答メッセージのフィードバック時間を決定して、データブロックの受信ステータスをさらにフィードバックするために、データブロックのフィードバック時間を知る必要がある。
【0105】
本出願は、HARQ応答メッセージを送信してデータブロックの受信ステータスをフィードバックするために、端末120がデータブロックのフィードバック時間をどのように知るかについての問題に対する新しい通信方法を提案する。
【0106】
図3は、本出願の実施形態による通信方法の概略流れ図である。
図3は、通信方法のステップまたは動作を示しているが、これらのステップまたは動作は例にすぎないということが理解されよう。本出願の本実施形態において、
図3における他の動作または動作の変形形態が、さらに行われうる。本出願の本実施形態における通信方法は、ネットワークデバイス110などのネットワークデバイスによって行われうる。
【0107】
S310。第1の指示情報を端末に送信し、ここで、第1の指示情報は、フィードバック時間の関連情報のN個の集合を示すために使用され、フィードバック時間の関連情報のN個の集合の各々は、フィードバック時間の少なくとも1つの関連情報を含み、フィードバック時間の関連情報は、データブロックのフィードバック時間に含まれる時間単位の数量を示すために使用され、データブロックのフィードバック時間は、データブロックに対する応答メッセージの送信時間とデータブロックの受信時間との間の時間差を含み、Nは1より大きい整数である。
【0108】
具体的には、ネットワークデバイスは、第1の指示情報を端末に送信する。第1の指示情報は、フィードバック時間の関連情報のN個の集合を含む。次に、端末は、第1の指示情報に基づいて、フィードバック時間の関連情報のN個の集合を決定する。フィードバック時間の各関連情報は、具体的には、データブロックのフィードバック時間に含まれる時間単位の数量といった値でありうる。時間単位は、1つの時間ドメインのシンボルから複数のスロット(slot)まで異なり得る。
【0109】
応答メッセージは、HARQ応答メッセージでありうる。
【0110】
一般的なケースにおいて、端末がネットワークデバイスと同期した後、ネットワークデバイスは、フィードバック時間の関連情報のN個の集合の設定情報を端末に送信してもよく、例えば、より高いレイヤのシグナリングを使用することによってフィードバック時間の関連情報のN個の集合の設定情報を端末に送信する。異なる端末のフィードバック時間の関連情報の集合の数量は異なっていてよく、言い換えると、Nは異なってもよい。さらに、異なる端末に対して設定されたフィードバック時間の関連情報の集合は異なっていてもよく、具体的には、集合の中の要素は完全に同じというわけではない。さらに、フィードバック時間の関連情報の異なる集合の中のフィードバック時間の関連情報の数量は異なっていてよく、具体的には、フィードバック時間の関連情報の集合が4つの要素を含み、フィードバック時間の関連情報の他の集合が8つの要素を含む、などである。例えば、フィードバック時間の関連情報の2つの集合は、それぞれ{1, 2, 4, 8}および{2, 4, 8, 16}であり、第1の端末に対して設定され、フィードバック時間の関連情報の3つの集合は、それぞれ{1, 2, 6, 8}、{2, 3, 4, 6}、および{3, 5, 7, 9, 11}であり、他の端末に対して設定される。
【0111】
S320。第2の指示情報を端末に送信し、ここで、第2の指示情報は、第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報を示すために使用され、フィードバック時間の第1の関連情報は、フィードバック時間の関連情報の第1の集合に属し、フィードバック時間の関連情報の第1の集合は、フィードバック時間の関連情報のN個の集合のうちの1つである。
【0112】
具体的には、端末に対するフィードバック時間の関連情報のN個の集合を構成した後、ネットワークデバイスは、第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報を示すために第2の指示情報を端末に送信し、データブロックを送信してもよい(その後の説明を容易にするために、データブロックは第1のデータブロックと呼ばれる)。
【0113】
第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報は、応答メッセージの送信時間と第1のデータブロックの受信時間との間の時間差に含まれる時間単位の数量を示すために使用される。
【0114】
第1のデータブロックに対する応答メッセージの送信時間と第1のデータブロックの受信時間との間の時間差は、第1のデータブロックのフィードバック時間と呼ばれてもよい。具体的には、フィードバック時間の第1の関連情報は、第1のデータブロックのフィードバック時間に含まれる時間単位の数量を示すために使用される。
【0115】
ネットワークデバイスは、ダウンリンク制御情報を使用することによって、第2の指示情報を端末に送信してもよい。第2の指示情報は、ダウンリンク制御情報の中で搬送されうる。
【0116】
任意選択で、第2の指示情報は、具体的には、フィードバック時間の関連情報のN個の集合の中のフィードバック時間の関連情報の第1の集合におけるフィードバック時間の第1の関連情報の位置またはインデックスを示すために使用されてもよい。
【0117】
S330。第1のデータブロックに対する、第1の指示情報および第2の指示情報に基づいて端末によって送信された応答メッセージを受信する。
【0118】
第2の指示情報を受信した後、端末は、フィードバック時間の第1の関連情報に基づいて、第1のデータブロックのフィードバック時間に含まれる時間単位の数量を決定しうる。
【0119】
任意選択で、フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中のフィードバック時間の第1の関連情報の位置を示すために第2の指示情報が使用される場合、端末は、第2の指示情報に基づいて、フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中の対応する位置における、第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報を取得し、フィードバック時間の第1の関連情報に基づいて、第1のデータブロックのフィードバック時間に含まれる時間単位の数量を決定しうる。
【0120】
次に、端末は、第1のデータブロックの受信終了時刻を開始点として使用することによって、第1のデータブロックのフィードバック時間の後、具体的には、時間単位の対応する数量の後、第1のデータブロックに対する応答メッセージをネットワークデバイスに送信することができる。
【0121】
それに対応して、ネットワークデバイスは、第1のデータブロックに対する、指示情報に基づいて端末によって送信された応答メッセージを受信し、第1のデータブロックに対する応答メッセージに基づいてその後の処理を行う。このことは、通信信頼性を向上させることができる。
【0122】
フィードバック時間の関連情報の第1の集合は、フィードバック時間の関連情報の複数の集合のうちの1つであるということに留意されたい。具体的には、フィードバック時間の全ての関連情報は、フィードバック時間の関連情報の複数の集合にグループ化されうる。フィードバック時間の全ての関連情報は、フィードバック時間の関連情報の1つの総合的な集合にグループ化される方法と比較して、フィードバック時間の関連情報の第1の集合は、フィードバック時間のより少ない数量の関連情報を含むことができる。例えば、全体でフィードバック時間の16個の関連情報がある。指示が直接行われる場合、第2の指示情報は、指示のために4ビットを必要とする。しかし、フィードバック時間の16個の関連情報は、フィードバック時間の関連情報の4つの集合にグループ化される場合、第2の指示情報は、2ビットしか必要としない。このようにして、フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中のフィードバック時間の第1の関連情報の位置またはインデックスを第2の指示情報が示すとき、より少ないビット・オーバヘッドが使用されうる。このことは、第2の指示情報の通信オーバヘッドを低減させることができ、このことにより、通信効率を向上させる。
【0123】
本出願の本実施形態において、フィードバック時間の関連情報のN個の集合は、ネットワークデバイスにおいて予め設定されてもよい。フィードバック時間の関連情報の異なる集合は、異なるデータブロック伝送シナリオに対応しうる。
【0124】
例えば、フィードバック時間の関連情報の2つの集合は、以下の2つのデータブロック伝送シナリオ、すなわち、デフォルトのシナリオと呼ばれうる第1のデータブロック伝送シナリオであって、例えば、現在のデータブロック(すなわち、第1のデータブロック)のフィードバック時間に対する他のデータブロックのインパクトが考えられないシナリオ、すなわち、第1のデータブロックの前にあるデータブロックが、第1のデータブロックに対する応答に影響を及ぼさないシナリオと、第2のデータブロック伝送シナリオ、すなわち、第1のデータブロックの伝送時間の長さが第1のデータブロックの前に伝送される(第2のデータブロックと呼ばれうる)データブロックの伝送時間の長さより短く、第1のデータブロックの伝送時間と第2のデータブロックの伝送時間との間の間隔が、特定の時間範囲より小さいか、それ以下であり、それにより、デフォルトのシナリオにおける第1のデータブロックのフィードバック時間が、第2のデータブロックのフィードバック時間の前である、シナリオとのために、ネットワークデバイスにおいて設定されうる。
【0125】
2つのデータブロック伝送シナリオは、フィードバック時間の関連情報の2つの集合と1対1の対応関係である。フィードバック時間の関連情報の各集合は、フィードバック時間の関連情報の集合に対応するデータブロック伝送シナリオにおいて伝送時間の長さが異なる第1のデータブロックのフィードバック時間に含まれる時間単位の数量を含むことができる。
【0126】
第2の指示情報を送信するとき、ネットワークデバイスは、フィードバック時間の第1の関連情報を最初に決定することができる。具体的には、ネットワークデバイスは、第1のデータブロックのデータブロック伝送シナリオに基づいて、フィードバック時間の関連情報の2つの集合の中のフィードバック時間の関連情報の1つの集合、すなわち、フィードバック時間の関連情報の第1の集合を最初に決定し、次に、フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中のフィードバック時間の1つの関連情報、すなわち、フィードバック時間の第1の関連情報を決定することができる。このようにして、フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中のフィードバック時間の第1の関連情報の位置またはインデックスが送信されうる。
【0127】
前述の2つのデータブロック伝送シナリオは例にすぎないということが理解されよう。フィードバック時間の関連情報の異なる集合に対応する特定のシナリオは、本出願の本実施形態において限定されない。本出願の本実施形態は、他のデータブロック伝送シナリオにも適用可能である。
【0128】
さらに、第1の指示情報を使用することによって、端末に対するフィードバック時間の関連情報のN個の集合を設定するとき、ネットワークデバイスは、フィードバック時間の関連情報のN個の集合とデータブロック伝送シナリオとの間の対応関係をさらに設定することができる。
【0129】
このようにして、端末は、第1のデータブロックのデータブロック伝送シナリオに基づいて、フィードバック時間の関連情報のN個の集合の中の対応するフィードバック時間の関連情報の第1の集合を最初に決定すること、および受信した第2の指示情報に基づいて、フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中にあり、第2の指示情報によって示される位置にある、フィードバック時間の関連情報をフィードバック時間の第1の関連情報と決定することができる。最終的に、端末は、フィードバック時間の第1の関連情報によって示される値に、フィードバック時間の第1の関連情報に対応する時間単位を乗じて、第1のデータブロックのフィードバック時間を取得することができる。
【0130】
たしかに、あるいは、ネットワークデバイスは、フィードバック時間の関連情報のN個の集合とデータブロック伝送シナリオとの間の対応関係を端末に対して設定する必要がないことがある。この場合、ネットワークデバイスは、第3の指示情報を端末に送信してもよい。第3の指示情報は、第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報を含むフィードバック時間の関連情報のN個の集合の中のフィードバック時間の関連情報の特定の集合を示すため、具体的には、フィードバック時間の関連情報のN個の集合の中のフィードバック時間の関連情報の第1の集合を示すために使用される。
【0131】
フィードバック時間の関連情報のN個の集合とデータブロック伝送シナリオとの間の対応関係をネットワークデバイスが設定する方法は、フィードバック時間の関連情報のN個の集合とデータブロック伝送シナリオとの間の対応関係をネットワークデバイスが設定しない方法と比較され、第1の方法において、ネットワークデバイスは、第2の指示情報を後で送信するときに第3の指示情報をもはや送信する必要がなく、その結果、第3の指示情報のオーバヘッドが回避されることができ、通信効率がさらに向上されることができ、第2の方法において、フィードバック時間の関連情報のN個の集合とデータブロック伝送シナリオとの間の対応関係は端末に格納されて維持される必要がなく、その結果、端末の実行複雑性が低減されることができる。
【0132】
本出願の本実施形態において、任意選択で、フィードバック時間の関連情報のN個の集合において、フィードバック時間の関連情報の異なる集合の中のフィードバック時間の関連情報によって示されたフィードバック時間に含まれる時間単位は、同じであってもよい。このことは、ネットワークデバイスおよび端末の複雑性をさらに低減させうる。
【0133】
言い換えると、フィードバック時間の第1の関連情報は、第1のデータブロックのフィードバック時間に含まれる第1の時間単位の数量を示すために使用される。フィードバック時間の関連情報のN個の集合において、フィードバック時間の関連情報の第2の集合の中のフィードバック時間の第2の関連情報は、第2のデータブロックのフィードバック時間に含まれる第2の時間単位の数量を示すために使用され、第1の時間単位と第2の時間単位は同じ時間単位である。
【0134】
フィードバック時間の関連情報の異なる集合の中のフィードバック時間の関連情報によって示されるフィードバック時間に含まれる時間単位が同じであるとき、または、言い換えると、第1の時間単位と第2の時間単位が同じ時間単位であるとき、任意選択で、同じ時間単位は、システムにおいて予め設定された時間単位であってもよい。例えば、同じ時間単位は、通信規格もしくはプロトコルの中で指定された時間単位、またはより高いレイヤのシグナリングを使用することによって予め設定された時間単位であってもよい。本明細書における予め設定された時間単位は、1つもしくは複数のシンボル、1つもしくは複数のスロット(slot)、1つもしくは複数のサブフレーム、または同様のものであってもよい。このことは、ネットワークデバイスと端末の間の通信の複雑性を低減させることができる。
【0135】
フィードバック時間の関連情報の異なる集合の中のフィードバック時間の関連情報によって示されるフィードバック時間に含まれる時間単位が同じであるとき、または、言い換えると、第1の時間単位と第2の時間単位が同じ時間単位であるとき、任意選択で、第1の時間単位の時間の長さは、第1のデータブロックの伝送時間の長さに等しくともよい。
【0136】
具体的には、フィードバック時間の第1の関連情報を決定した後、端末は、例えば、フィードバック時間の第1の関連情報に対応する値に、第1のデータブロックの伝送時間の長さを乗じることによって、第1のデータブロックの伝送時間の長さに基づいて第1のデータブロックのフィードバック時間を決定する。第1のデータブロックの伝送時間の長さは、1つの時間ドメインのシンボルから複数のスロットまで異なってもよく、第1のデータブロックの伝送時間は、時間ドメインの中で不連続であってもよい。この場合、本明細書における伝送時間の長さは、伝送のために実際に使用される時間単位の全体の長さである。例えば、時間ドメインの中の3つの不連続の時間ドメインのシンボルを第1のデータブロックが占有する場合、第1のデータブロックの対応する伝送時間の長さは、3つの時間ドメインのシンボルの全体の時間の長さである。
【0137】
任意選択で、フィードバック時間の関連情報のN個の集合において、フィードバック時間の関連情報の異なる集合の中のフィードバック時間の関連情報によって示されるフィードバック時間に含まれる時間単位は、異なってもよい。このことは、フィードバック時間の指示の柔軟性を向上させることができる。
【0138】
言い換えると、フィードバック時間の関連情報のN個の集合において、フィードバック時間の関連情報の第3の集合の中のフィードバック時間の第3の関連情報は、第3のデータブロックのフィードバック時間に含まれる第3の時間単位の数量を示すために使用され、第1の時間単位と第3の時間単位は異なる時間単位である。例えば、シナリオ1において、第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報に対応する時間単位の長さは、第1のデータブロックの伝送時間単位の長さに等しい。シナリオ2において、第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報に対応する時間単位の長さは、第2のトランスポートブロックの伝送時間単位の長さに等しい。
【0139】
任意選択で、フィードバック時間の関連情報のN個の集合の中のフィードバック時間の関連情報の集合の中のフィードバック時間の関連情報に対応する時間単位は、第1のデータブロックに対応するアップリンク制御チャネルによって占有された時間単位であってもよく、本明細書におけるアップリンク制御チャネルは、第1のデータブロックに対する応答メッセージを伝送するために使用される。例えば、第1のデータブロックに対応するアップリンク制御チャネルが、2つの時間ドメインのシンボルを占有する場合、フィードバック時間の第1の関連情報に対応する時間単位は、2つの時間ドメインのシンボルである。このことは、データブロックのフィードバック時間の指示の柔軟性を向上させることができる。
【0140】
図4は、本出願の他の実施形態による通信方法の概略流れ図である。
図4は、通信方法のステップまたは動作を示すが、これらのステップまたは動作は例にすぎないということが理解されよう。本出願の本実施形態において、
図4における他の動作または動作の変形形態がさらに行われうる。本出願の本実施形態における通信方法は、端末120などの端末によって行われうる。
【0141】
S410。ネットワークデバイスによって送信された第1の指示情報を受信し、ここで、第1の指示情報は、フィードバック時間の関連情報のN個の集合を示すために使用され、フィードバック時間の関連情報のN個の集合の各々は、フィードバック時間の少なくとも1つの関連情報を含み、フィードバック時間の関連情報は、データブロックのフィードバック時間に含まれる時間単位の数量を示すために使用され、データブロックのフィードバック時間は、データブロックに対する応答メッセージの送信時間とデータブロックの受信時間との間の時間差を含み、Nは1より大きい整数である。
【0142】
データブロックに対する応答メッセージは、データブロックに対するHARQ応答メッセージであってもよい。
【0143】
S420。ネットワークデバイスによって送信された第2の指示情報を受信し、ここで、第2の指示情報は、第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報を示すために使用され、フィードバック時間の第1の関連情報は、フィードバック時間の関連情報の第1の集合に属し、フィードバック時間の関連情報の第1の集合は、フィードバック時間の関連情報のN個の集合のうちの1つである。
【0144】
S430。第1の指示情報および第2の指示情報に基づいて、第1のデータブロックに対する応答メッセージをネットワークデバイスに送信する。
【0145】
通信方法において、端末は、ネットワークデバイスから第2の指示情報を受信し、第2の指示情報に基づいて、第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報を決定する。このようにして、第1のデータブロックに対する応答メッセージは、フィードバック時間の第1の関連情報に対応するフィードバック時間において送信されることができ、このことにより、通信信頼性を向上させる。
【0146】
さらに、第2の指示情報は、フィードバック時間の関連情報のN個の集合のうちの1つにおけるフィードバック時間の第1の関連情報の位置を示す。したがって、第2の指示情報において、より少ないビットが使用されうる。このことは、第2の指示情報のシグナリングオーバヘッドを低減させることができ、このことにより、通信効率を向上させる。
【0147】
任意選択で、端末は、ネットワークデバイスによって送信された第3の指示情報をさらに受信してもよい。第3の指示情報は、フィードバック時間の関連情報のN個の集合の中のフィードバック時間の関連情報の第1の集合を示すために使用される。
【0148】
図4に示される通信方法は、
図3に示される通信方法における端末によって行われてもよい。したがって、
図3に示される通信方法における端末の技術的特徴は、
図4に示される通信方法にも適用可能である。簡潔さのために、詳細は本明細書において説明されない。
【0149】
図5は、本出願の他の実施形態による通信方法の概略的な対話の流れ図である。
図5は、通信方法のステップまたは動作を示しているが、これらのステップまたは動作は例にすぎないということが理解されよう。本出願の本実施形態において、
図5における他の動作または動作の変形形態がさらに行われうる。
【0150】
S510。ネットワークデバイスは、第1の指示情報を端末に送信し、ここで、第1の指示情報は、フィードバック時間の関連情報のN個の集合を示すために使用され、フィードバック時間の関連情報のN個の集合の各々は、フィードバック時間の少なくとも1つの関連情報を含み、フィードバック時間の関連情報は、データブロックのフィードバック時間に含まれる時間単位の数量を示すために使用され、データブロックのフィードバック時間は、データブロックに対する応答メッセージの送信時間とデータブロックの受信時間との間の時間差を含み、Nは1より大きい整数である。
【0151】
それに対応して、端末は、第1の指示情報を受信する。
【0152】
S520。ネットワークデバイスは、第2の指示情報を端末に送信し、ここで、第2の指示情報は、第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報を示すために使用され、フィードバック時間の第1の関連情報は、フィードバック時間の関連情報の第1の集合に属し、フィードバック時間の関連情報の第1の集合は、フィードバック時間の関連情報の複数の集合のうちの1つである。
【0153】
それに対応して、端末は、第2の指示情報を受信する。
【0154】
S530。端末は、第1の指示情報および第2の指示情報に基づいて、第1のデータブロックに対する応答メッセージを送信する。
【0155】
それに対応して、ネットワークデバイスは、第1のデータブロックに対する応答メッセージを受信する。
【0156】
通信方法において、ネットワークデバイスは、フィードバック時間の関連情報のN個の集合を示すために、第1の指示情報を端末に送信し、フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中の第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報を示すために、第2の指示情報を送信する。このようにして、端末は、第1の指示情報および第2の指示情報に基づいて、フィードバック時間の第1の関連情報を決定し、フィードバック時間の第1の関連情報に基づいて第1のデータブロックに対する応答メッセージを送信することができ、その結果、ネットワークデバイスは、応答メッセージに基づいて、再伝送が行われる必要があるかどうかを決定し、このことにより、通信信頼性を向上させる。
【0157】
ネットワークデバイスは、
図3に示される通信方法におけるネットワークデバイスであってもよい。端末は、
図3に示される通信方法における端末であってもよい。具体的には、
図3に示される通信方法におけるネットワークデバイスおよび端末の技術的特徴は、
図5に示される通信方法におけるネットワークデバイスおよび端末にも適用可能である。簡潔さのために、詳細は本明細書において説明されない。
【0158】
以下は、いくつかのより具体的な実施形態を使用することによって、本出願における通信方法を詳細にさらに説明する。
【0159】
第1の具体的な実施形態において、2つのデータブロック伝送シナリオ、およびフィードバック時間の関連情報の2つの対応する集合は、ネットワークデバイスにおいて設定される。2つのデータブロック伝送シナリオについては、上述のデータブロック伝送シナリオを参照されたい。
【0160】
第1のデータブロック伝送シナリオに対応するフィードバック時間の関連情報の集合において、フィードバック時間の各関連情報に対応するフィードバック時間に含まれる時間単位の長さは、第2の指示情報に対応するデータブロックの伝送時間の長さに等しい。
【0161】
第2のデータブロック伝送シナリオに対応するフィードバック時間の関連情報の集合において、フィードバック時間の各関連情報に対応するフィードバック時間に含まれる時間単位は、第2の指示情報に対応するデータブロックの前にあるデータブロックの伝送時間の長さと同じである。
【0162】
ネットワークデバイスは、第1の指示情報を使用することによって、フィードバック時間の関連情報の2つの集合、およびフィードバック時間の関連情報の2つの集合と2つのデータブロック伝送シナリオとの間の対応関係を端末に送信する。例えば、端末がネットワークデバイスと同期した後、ネットワークデバイスは、より高いレイヤのシグナリングを使用することによって、フィードバック時間の関連情報の2つの集合、および前述の対応関係を端末に送信する。
【0163】
フィードバック時間の関連情報の2つの集合、および前述の対応関係を受信した後、端末は、フィードバック時間の関連情報の2つの集合、および前述の対応関係を格納しうる。
【0164】
第1のデータブロックを送信するとき、ネットワークデバイスは、第1のデータブロックのデータブロック伝送シナリオ、およびデータブロック伝送シナリオとフィードバック時間の関連情報の集合との間の対応関係に基づいて、第1のデータブロックに対応するフィードバック時間の関連情報の集合、すなわち、フィードバック時間の関連情報の第1の集合を決定すること、次に、フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中にあり、第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報として使用されうる、フィードバック時間の特定の関連情報を決定すること、フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中のフィードバック時間の第1の関連情報のインデックスを決定すること、ならびにインデックスを示すために使用される第2の指示情報を送信すること、ができる。
【0165】
ネットワークデバイスは、第1のデータブロックの伝送時間、端末のデータ処理能力(デコード能力など)、第1のデータブロックの前にある第2のデータブロックの伝送時間、第2のデータブロックのフィードバック時間、第1のデータブロックに対応するアップリンク制御チャネルの伝送時間、および同様のものという情報のタイプのうちの少なくとも1つに基づいて、フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中にあり、第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報として使用されうる、フィードバック時間の特定の関連情報を具体的に決定することができる。
【0166】
ネットワークデバイスは、ダウンリンク制御情報を端末に送信してもよい。ダウンリンク制御情報は、第2の指示情報を搬送する。
【0167】
端末は、第1のデータブロックおよび第2の指示情報を受信し、第1のデータブロックのデータブロック伝送シナリオ、およびデータブロック伝送シナリオとフィードバック時間の関連情報の集合との間の対応関係に基づいて、第1のデータブロックに対応するフィードバック時間の関連情報の第1の集合をフィードバック時間の関連情報のN個の集合から決定し、次に、第2の指示情報に基づいて、フィードバック時間の関連情報の第1の集合からフィードバック時間の第1の関連情報を取得する。
【0168】
フィードバック時間の関連情報の第1の集合が、第1のデータブロック伝送シナリオに対応する場合、端末は、フィードバック時間の第1の関連情報に対応する値に、第1のデータブロックの伝送時間を乗じることによって、第1のデータブロックのフィードバック時間を取得しうる。
【0169】
第1のデータブロックのフィードバック時間を端末が取得した後、第1のケースにおいて、(より高いレイヤのシグナリング指示情報もしくは動的なシグナリング指示情報であってもよく、また第1の指示情報もしくは第2の指示情報であってもよい)他の指示情報に基づいて、複数の他のデータブロックに対する応答メッセージとともに第1のデータブロックに対する応答メッセージがフィードバックされると端末が決定する場合、端末は、複数のデータブロックの受信終了時刻を開始点として使用することによって、フィードバック時間の中で、第1のデータブロックに対する応答メッセージをネットワークデバイスに送信すること、または第2のケースにおいて、他の指示情報に基づいて、第1のデータブロックがデータブロックの冗長バージョン(RV)であると端末が決定する場合、端末は、正しくデコードされたRVの受信終了時刻を開始点として使用することによって、フィードバック時間の中で、第1のデータブロックに対する応答メッセージをネットワークデバイスに送信すること、または、そうでなければ、第1のデータブロックの受信終了時刻を開始点として使用することによって、フィードバック時間の中で、第1のデータブロックに対する応答メッセージをネットワークデバイスに送信すること、を行う。
【0170】
フィードバック時間の関連情報の第1の集合が、第2のデータブロック伝送シナリオに対応する場合、端末は、フィードバック時間の第1の関連情報に対応する値に、第1のデータブロックの前にある第2のデータブロックの伝送時間の長さを乗じることによって、第1のデータブロックのフィードバック時間を取得しうる。
【0171】
第1のデータブロックのフィードバック時間を取得した後、端末は、第1のデータブロックの受信終了時刻を開始点として使用することによって、フィードバック時間の中で、第1のデータブロックに対する応答メッセージをネットワークデバイスに送信する。
【0172】
それに対応して、ネットワークデバイスは、第1のデータブロックに対する、端末によって送信された応答メッセージを受信する。
【0173】
第2の具体的な実施形態において、2つのデータブロック伝送シナリオ、およびフィードバック時間の関連情報の2つの対応する集合は、ネットワークデバイスにおいて設定される。2つのデータブロック伝送シナリオについては、上述のデータブロック伝送シナリオを参照されたい。
【0174】
フィードバック時間の関連情報の2つの集合において、フィードバック時間の各関連情報に対応するフィードバック時間に含まれる時間単位は、通信規格またはプロトコルに従ってネットワークデバイスによって設定された時間単位である。予め設定された時間単位は、1つもしくは複数のシンボル、または1つもしくは複数のスロット(slot)、または1つもしくは複数のサブフレームでありうる。
【0175】
ネットワークデバイスは、第1の指示情報を使用することによって、フィードバック時間の関連情報の2つの集合、およびフィードバック時間の関連情報の2つの集合と2つのデータブロック伝送シナリオとの間の対応関係を端末に送信する。例えば、端末がネットワークデバイスと同期した後、ネットワークデバイスは、より高いレイヤのシグナリングを使用することによって、フィードバック時間の関連情報の2つの集合、および前述の対応関係を端末に送信する。
【0176】
フィードバック時間の関連情報の2つの集合、および前述の対応関係を受信した後、端末は、フィードバック時間の関連情報の2つの集合、および前述の対応関係を格納しうる。
【0177】
第1のデータブロックを送信するとき、ネットワークデバイスは、第1のデータブロックのデータブロック伝送シナリオ、およびデータブロック伝送シナリオとフィードバック時間の関連情報の集合との間の対応関係に基づいて、第1のデータブロックに対応するフィードバック時間の関連情報の集合、すなわち、フィードバック時間の関連情報の第1の集合を決定すること、次に、フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中にあり、第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報として使用されうる、フィードバック時間の特定の関連情報を決定すること、フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中のフィードバック時間の第1の関連情報のインデックスを決定すること、ならびにインデックスを示すために使用される第2の指示情報を送信すること、ができる。
【0178】
ネットワークデバイスは、第1のデータブロックの伝送時間、端末のデータ処理能力(デコード能力など)、第1のデータブロックの前にある第2のデータブロックの伝送時間、第2のデータブロックのフィードバック時間、第1のデータブロックに対応するアップリンク制御チャネルの伝送時間、および同様のものという情報のタイプのうちの少なくとも1つに基づいて、フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中にあり、第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報として使用されうる、フィードバック時間の特定の関連情報を具体的に決定することができる。
【0179】
ネットワークデバイスは、ダウンリンク制御情報を端末に送信してもよい。ダウンリンク制御情報は、第2の指示情報を搬送する。
【0180】
端末は、第1のデータブロックおよび第2の指示情報を受信し、第1のデータブロックのデータブロック伝送シナリオ、およびデータブロック伝送シナリオとフィードバック時間の関連情報の集合との間の対応関係に基づいて、第1のデータブロックに対応するフィードバック時間の関連情報の第1の集合をフィードバック時間の関連情報のN個の集合から決定し、次に、第2の指示情報に基づいて、フィードバック時間の関連情報の第1の集合からフィードバック時間の第1の関連情報を決定して取得する。
【0181】
端末は、フィードバック時間の第1の関連情報に対応する値に、端末において予め設定された時間単位を乗じることによって、第1のデータブロックのフィードバック時間を取得しうる。
【0182】
フィードバック時間の関連情報の第1の集合が、第1のデータブロック伝送シナリオに対応する場合、第1のデータブロックのフィードバック時間を端末が取得した後、第1のケースにおいて、(より高いレイヤのシグナリング指示情報もしくは動的なシグナリング指示情報であってもよく、また第1の指示情報もしくは第2の指示情報であってもよい)他の指示情報に基づいて、複数の他のデータブロックに対する応答メッセージとともに第1のデータブロックに対する応答メッセージがフィードバックされると端末が決定する場合、端末は、複数のデータブロックの受信終了時刻を開始点として使用することによって、フィードバック時間の中で、第1のデータブロックに対する応答メッセージをネットワークデバイスに送信すること、または第2のケースにおいて、他の指示情報に基づいて、第1のデータブロックがデータブロックの冗長バージョン(RV)であると端末が決定する場合、端末は、正しくデコードされたRVの受信終了時刻を開始点として使用することによって、フィードバック時間の中で、第1のデータブロックに対する応答メッセージをネットワークデバイスに送信すること、または、そうでなければ、第1のデータブロックの受信終了時刻を開始点として使用することによって、フィードバック時間の中で、第1のデータブロックに対する応答メッセージをネットワークデバイスに送信すること、を行う。
【0183】
フィードバック時間の関連情報の第1の集合が、第2のデータブロック伝送シナリオに対応する場合、第1のデータブロックのフィードバック時間を取得した後、端末は、第1のデータブロックの受信終了時刻を開始点として使用することによって、フィードバック時間の中で、第1のデータブロックに対する応答メッセージをネットワークデバイスに送信する。
【0184】
第1のデータブロックのフィードバック時間を取得した後、端末は、第1のデータブロックの受信終了時刻を開始点として使用することによって、フィードバック時間の中で、第1のデータブロックに対する応答メッセージをネットワークデバイスに送信する。
【0185】
それに対応して、ネットワークデバイスは、第1のデータブロックに対する、端末によって送信された応答メッセージを受信する。
【0186】
第3の具体的な実施形態において、2つのデータブロック伝送シナリオ、およびフィードバック時間の関連情報の2つの対応する集合は、ネットワークデバイスにおいて設定される。2つのデータブロック伝送シナリオについては、上述のデータブロック伝送シナリオを参照されたい。
【0187】
フィードバック時間の関連情報の2つの集合において、フィードバック時間の各関連情報に対応するフィードバック時間に含まれる時間単位の長さは、現在のデータブロックの伝送時間の長さに等しい。
【0188】
ネットワークデバイスは、第1の指示情報を使用することによって、フィードバック時間の関連情報の2つの集合、およびフィードバック時間の関連情報の2つの集合と2つのデータブロック伝送シナリオとの間の対応関係を端末に送信する。例えば、端末がネットワークデバイスと同期した後、ネットワークデバイスは、ブロードキャスト手法で、フィードバック時間の関連情報の2つの集合、および前述の対応関係を端末に送信する。
【0189】
フィードバック時間の関連情報の2つの集合、および前述の対応関係を受信した後、端末は、フィードバック時間の関連情報の2つの集合、および前述の対応関係を格納することができる。
【0190】
第1のデータブロックを送信するとき、ネットワークデバイスは、第1のデータブロックのデータブロック伝送シナリオ、およびデータブロック伝送シナリオとフィードバック時間の関連情報の集合との間の対応関係に基づいて、第1のデータブロックに対応するフィードバック時間の関連情報の集合、すなわち、フィードバック時間の関連情報の第1の集合を決定すること、次に、フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中にあり、第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報として使用されうる、フィードバック時間の特定の関連情報を決定すること、フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中のフィードバック時間の第1の関連情報のインデックスを決定すること、ならびにインデックスを示すために使用される第2の指示情報を送信すること、ができる。
【0191】
ネットワークデバイスは、第1のデータブロックの伝送時間、端末のデータ処理能力(デコード能力など)、第1のデータブロックの前にある第2のデータブロックの伝送時間、第2のデータブロックのフィードバック時間、第1のデータブロックに対応するアップリンク制御チャネルの伝送時間、および同様のものという情報のタイプのうちの少なくとも1つに基づいて、フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中にあり、第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報として使用されうる、フィードバック時間の特定の関連情報を具体的に決定しうる。
【0192】
ネットワークデバイスは、より高いレイヤのシグナリングを使用することによって、ダウンリンク制御情報を端末に送信してもよい。ダウンリンク制御情報は、第2の指示情報を搬送する。
【0193】
端末は、第1のデータブロックおよび第2の指示情報を受信し、第1のデータブロックのデータブロック伝送シナリオ、およびデータブロック伝送シナリオとフィードバック時間の関連情報の集合との間の対応関係に基づいて、第1のデータブロックに対応するフィードバック時間の関連情報の第1の集合をフィードバック時間の関連情報のN個の集合から決定し、次に、第2の指示情報に基づいて、フィードバック時間の関連情報の第1の集合からフィードバック時間の第1の関連情報を決定して取得する。
【0194】
端末は、フィードバック時間の第1の関連情報に対応する値に、第1のデータブロックの伝送時間の長さを乗じることによって、第1のデータブロックのフィードバック時間を取得しうる。
【0195】
フィードバック時間の関連情報の第1の集合が、第1のデータブロック伝送シナリオに対応する場合、第1のデータブロックのフィードバック時間を端末が取得した後、第1のケースにおいて、(より高いレイヤのシグナリング指示情報もしくは動的なシグナリング指示情報であってもよく、また第1の指示情報もしくは第2の指示情報であってもよい)他の指示情報に基づいて、複数の他のデータブロックに対する応答メッセージとともに第1のデータブロックに対する応答メッセージがフィードバックされると端末が決定する場合、端末は、複数のデータブロックの受信終了時刻を開始点として使用することによって、フィードバック時間の中で、第1のデータブロックに対する応答メッセージをネットワークデバイスに送信すること、または第2のケースにおいて、他の指示情報に基づいて、第1のデータブロックがデータブロックの冗長バージョン(RV)であると端末が決定する場合、端末は、正しくデコードされたRVの受信終了時刻を開始点として使用することによって、フィードバック時間の中で、第1のデータブロックに対する応答メッセージをネットワークデバイスに送信すること、または、そうでなければ、第1のデータブロックの受信終了時刻を開始点として使用することによって、フィードバック時間の中で、第1のデータブロックに対する応答メッセージをネットワークデバイスに送信すること、を行う。
【0196】
フィードバック時間の関連情報の第1の集合が、第2のデータブロック伝送シナリオに対応する場合、第1のデータブロックのフィードバック時間を取得した後、端末は、第1のデータブロックの受信終了時刻を開始点として使用することによって、フィードバック時間の中で、第1のデータブロックに対する応答メッセージをネットワークデバイスに送信する。
【0197】
それに対応して、ネットワークデバイスは、第1のデータブロックに対する、端末によって送信された応答メッセージを受信する。
【0198】
第4の具体的な実施形態において、2つのデータブロック伝送シナリオ、およびフィードバック時間の関連情報の2つの対応する集合は、ネットワークデバイスにおいて設定される。2つのデータブロック伝送シナリオについては、上述のデータブロック伝送シナリオを参照されたい。
【0199】
フィードバック時間の関連情報の2つの集合において、フィードバック時間の各関連情報に対応するフィードバック時間に含まれる時間単位は、アップリンク制御チャネルを通じて端末によってレポートされる時間単位である。
【0200】
ネットワークデバイスは、第1の指示情報を使用することによって、フィードバック時間の関連情報の2つの集合、およびフィードバック時間の関連情報の2つの集合と2つのデータブロック伝送シナリオとの間の対応関係を端末に送信する。例えば、端末がネットワークデバイスと同期した後、ネットワークデバイスは、ブロードキャスト手法で、フィードバック時間の関連情報の2つの集合、および前述の対応関係を端末に送信する。
【0201】
フィードバック時間の関連情報の2つの集合、および前述の対応関係を受信した後、端末は、フィードバック時間の関連情報の2つの集合、および前述の対応関係を格納することができる。
【0202】
第1のデータブロックを送信するとき、ネットワークデバイスは、第1のデータブロックのデータブロック伝送シナリオ、およびデータブロック伝送シナリオとフィードバック時間の関連情報の集合との間の対応関係に基づいて、第1のデータブロックに対応するフィードバック時間の関連情報の集合、すなわち、フィードバック時間の関連情報の第1の集合を決定すること、次に、フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中にあり、第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報として使用されうる、フィードバック時間の特定の関連情報を決定すること、フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中のフィードバック時間の第1の関連情報のインデックスを決定すること、ならびにインデックスを示すために使用される第2の指示情報を送信すること、ができる。
【0203】
ネットワークデバイスは、第1のデータブロックの伝送時間、端末のデータ処理能力(デコード能力など)、第1のデータブロックの前にある第2のデータブロックの伝送時間、第2のデータブロックのフィードバック時間、第1のデータブロックに対応するアップリンク制御チャネルの伝送時間、および同様のものという情報のタイプのうちの少なくとも1つに基づいて、フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中にあり、第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報として使用されうる、フィードバック時間の特定の関連情報を具体的に決定しうる。
【0204】
ネットワークデバイスは、より高いレイヤのシグナリングを使用することによって、ダウンリンク制御情報を端末に送信してもよい。ダウンリンク制御情報は、第2の指示情報を搬送する。
【0205】
端末は、第1のデータブロックおよび第2の指示情報を受信し、第1のデータブロックのデータブロック伝送シナリオ、およびデータブロック伝送シナリオとフィードバック時間の関連情報の集合との間の対応関係に基づいて、第1のデータブロックに対応するフィードバック時間の関連情報の第1の集合をフィードバック時間の関連情報のN個の集合から決定し、次に、第2の指示情報に基づいて、フィードバック時間の関連情報の第1の集合からフィードバック時間の第1の関連情報を決定して取得する。
【0206】
端末は、フィードバック時間の第1の関連情報に対応する値に、第1のデータブロックに対応するアップリンク制御チャネルの時間単位を乗じることによって、第1のデータブロックのフィードバック時間を取得しうる。
【0207】
フィードバック時間の関連情報の第1の集合が、第1のデータブロック伝送シナリオに対応する場合、第1のデータブロックのフィードバック時間を端末が取得した後、第1のケースにおいて、(より高いレイヤのシグナリング指示情報もしくは動的なシグナリング指示情報であってもよく、また第1の指示情報もしくは第2の指示情報であってもよい)他の指示情報に基づいて、複数の他のデータブロックに対する応答メッセージとともに第1のデータブロックに対する応答メッセージがフィードバックされると端末が決定する場合、端末は、複数のデータブロックの受信終了時刻を開始点として使用することによって、フィードバック時間の中で、第1のデータブロックに対する応答メッセージをネットワークデバイスに送信すること、または第2のケースにおいて、他の指示情報に基づいて、第1のデータブロックがデータブロックの冗長バージョン(RV)であると端末が決定する場合、端末は、正しくデコードされたRVの受信終了時刻を開始点として使用することによって、フィードバック時間の中で、第1のデータブロックに対する応答メッセージをネットワークデバイスに送信すること、または、そうでなければ、第1のデータブロックの受信終了時刻を開始点として使用することによって、フィードバック時間の中で、第1のデータブロックに対する応答メッセージをネットワークデバイスに送信すること、を行う。
【0208】
フィードバック時間の関連情報の第1の集合が、第2のデータブロック伝送シナリオに対応する場合、第1のデータブロックのフィードバック時間を取得した後、端末は、第1のデータブロックの受信終了時刻を開始点として使用することによって、フィードバック時間の中で、第1のデータブロックに対する応答メッセージをネットワークデバイスに送信する。
【0209】
それに対応して、ネットワークデバイスは、第1のデータブロックに対する、端末によって送信された応答メッセージを受信する。
【0210】
第5の具体的な実施形態において、2つのデータブロック伝送シナリオ、およびフィードバック時間の関連情報の2つの対応する集合は、ネットワークデバイスにおいて設定される。2つのデータブロック伝送シナリオについては、上述のデータブロック伝送シナリオを参照されたい。
【0211】
フィードバック時間の関連情報の2つの集合において、フィードバック時間の各関連情報に対応するフィードバック時間に含まれる時間単位は、前述の4つの具体的な実施形態において説明された様々な時間単位のうちの任意の1つでありうる。
【0212】
ネットワークデバイスは、第1の指示情報を使用することによって、フィードバック時間の関連情報の2つの集合を端末に送信する。例えば、端末がネットワークデバイスと同期した後、ネットワークデバイスは、ブロードキャスト手法で、フィードバック時間の関連情報の2つの集合を端末に送信する。
【0213】
端末は、フィードバック時間の関連情報の2つの集合を受信し、フィードバック時間の関連情報の2つの集合を格納しうる。
【0214】
第1のデータブロックを送信するとき、ネットワークデバイスは、第1のデータブロックのデータブロック伝送シナリオ、およびデータブロック伝送シナリオとフィードバック時間の関連情報の集合との間の対応関係に基づいて、第1のデータブロックに対応するフィードバック時間の関連情報の集合、すなわち、フィードバック時間の関連情報の第1の集合を決定すること、フィードバック時間の関連情報の第1の集合を示すために使用される第3の指示情報を送信すること、フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中にあり、第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報として使用されうる、フィードバック時間の特定の関連情報を決定すること、フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中のフィードバック時間の第1の関連情報のインデックスを決定すること、ならびにインデックスを示すために使用される第2の指示情報を送信すること、ができる。
【0215】
ネットワークデバイスは、第1のデータブロックの伝送時間、端末のデータ処理能力(デコード能力など)、第1のデータブロックの前にある第2のデータブロックの伝送時間、第2のデータブロックのフィードバック時間、第1のデータブロックに対応するアップリンク制御チャネルの伝送時間、および同様のものという情報のタイプのうちの少なくとも1つに基づいて、フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中にあり、第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報として使用されうる、フィードバック時間の特定の関連情報を具体的に決定しうる。
【0216】
ネットワークデバイスは、ダウンリンク制御情報を端末に送信してもよい。ダウンリンク制御情報は、第2の指示情報および第3の指示情報を搬送する。
【0217】
端末は、第1のデータブロック、第2の指示情報、および第3の指示情報を受信し、第3の指示情報に基づいて、フィードバック時間の関連情報のN個の集合の中のフィードバック時間の関連情報の第1の集合を決定し、次に、第2の指示情報に基づいて、フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中のフィードバック時間の第1の関連情報を決定する。
【0218】
端末は、フィードバック時間の第1の関連情報に対応する値に、対応する時間単位を乗じることによって、第1のデータブロックのフィードバック時間を取得してもよい。
【0219】
第1のデータブロックのフィードバック時間を取得した後、端末は、第1のデータブロックの受信終了時刻を開始点として使用することによって、フィードバック時間の中で、第1のデータブロックに対する応答メッセージをネットワークデバイスに送信する。
【0220】
それに対応して、ネットワークデバイスは、第1のデータブロックに対する、端末によって送信された応答メッセージを受信する。
【0221】
前述は、本出願の実施形態における通信方法を説明する。以下は、本出願の実施形態におけるネットワークデバイスおよび端末を説明する。
【0222】
図6は、本出願の実施形態によるネットワークデバイスの概略構造図である。
図6に示されるネットワークデバイス600は例にすぎないということが理解されよう。本出願の本実施形態におけるネットワークデバイスは、他のモジュールもしくはユニットをさらに含んでもよく、または
図6におけるモジュールの機能に類似の機能を有するモジュールを含んでもよく、または
図6における全てのモジュールを必ずしも含む必要はない。
【0223】
送信モジュール610は、第1の指示情報を端末に送信するように構成され、ここで、第1の指示情報は、フィードバック時間の関連情報のN個の集合を示すために使用され、フィードバック時間の関連情報のN個の集合の各々は、フィードバック時間の少なくとも1つの関連情報を含み、フィードバック時間の関連情報は、データブロックのフィードバック時間に含まれる時間単位の数量を示すために使用され、データブロックのフィードバック時間は、データブロックに対する応答メッセージの送信時間とデータブロックの受信時間との間の時間差を含み、Nは1より大きい整数である。
【0224】
送信モジュール610は、第2の指示情報を端末に送信するようにさらに構成され、ここで、第2の指示情報は、第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報を示すために使用され、フィードバック時間の第1の関連情報は、フィードバック時間の関連情報の第1の集合に属し、フィードバック時間の関連情報の第1の集合は、フィードバック時間の関連情報のN個の集合のうちの1つである。
【0225】
受信モジュール620は、第1のデータブロックに対する、第1の指示情報および第2の指示情報に基づいて端末によって送信された応答メッセージを受信するように構成される。
【0226】
ネットワークデバイスは、第2の指示情報を端末に送信する。端末は、第2の指示情報に基づいて、フィードバック時間の第1の関連情報を決定し、フィードバック時間の第1の関連情報に基づいて第1のデータブロックに対する応答メッセージを送信することができ、その結果、通信信頼性が向上されうる。
【0227】
任意選択で、第2の指示情報は、フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中の第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報の位置を示すために使用されてもよい。
【0228】
この場合、フィードバック時間の関連情報の第1の集合は、フィードバック時間の関連情報のN個の集合のうちの1つである。言い換えると、フィードバック時間の関連情報は、フィードバック時間の関連情報のN個の集合にグループ化されうる。したがって、フィードバック時間の第1の関連情報の位置を示すとき、第2の指示情報は、フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中のフィードバック時間の第1の関連情報の位置のみを示し、その結果、第2の指示情報において、より少ないビットが使用されうる。このことは、第2の指示情報の通信オーバヘッドを低減させることができ、このことにより、通信効率を向上させる。
【0229】
任意選択で、フィードバック時間の関連情報のN個の集合において、フィードバック時間の関連情報の異なる集合の中のフィードバック時間の関連情報に対応する時間単位は、同じであってもよい。
【0230】
任意選択で、フィードバック時間の関連情報の集合の中のフィードバック時間の関連情報に対応する時間単位は、予め設定されてもよい。
【0231】
任意選択で、フィードバック時間の関連情報の集合の中のフィードバック時間の関連情報に対応する時間単位の長さは、第1のデータブロックの伝送時間の長さに等しくてよい。
【0232】
任意選択で、フィードバック時間の関連情報のN個の集合において、フィードバック時間の関連情報の異なる集合の中のフィードバック時間の関連情報に対応する時間単位は、異なってもよい。
【0233】
任意選択で、フィードバック時間の関連情報の集合の中のフィードバック時間の関連情報に対応する時間単位は、第1のデータブロックに対応するアップリンク制御チャネルによって占有された時間単位であってもよい。
【0234】
任意選択で、送信モジュール610は、第3の指示情報を端末に送信するようにさらに構成されてもよく、ここで、第3の指示情報は、フィードバック時間の関連情報のN個の集合の中のフィードバック時間の関連情報の第1の集合を示すために使用される。
【0235】
図6に示されるネットワークデバイスは、
図3に示される通信方法におけるネットワークデバイスによって行われるステップを行ってもよく、具体的には、
図3に示される通信方法におけるネットワークデバイスの技術的特徴は、
図6に示されるネットワークデバイスにも適用可能である。簡潔さのために、詳細は本明細書において説明されない。
【0236】
図7は、本出願の実施形態による端末の概略構造図である。
図7に示される端末700は例にすぎないということが理解されよう。本出願の本実施形態における端末は、他のモジュールもしくはユニットをさらに含んでもよく、または
図7におけるモジュールの機能に類似の機能を有するモジュールを含んでもよく、または
図7における全てのモジュールを必ずしも含む必要はない。
【0237】
受信モジュール710は、ネットワークデバイスによって送信された第1の指示情報を受信するように構成され、ここで、第1の指示情報は、フィードバック時間の関連情報のN個の集合を示すために使用され、フィードバック時間の関連情報のN個の集合の各々は、フィードバック時間の少なくとも1つの関連情報を含み、フィードバック時間の関連情報は、データブロックのフィードバック時間に含まれる時間単位の数量を示すために使用され、データブロックのフィードバック時間は、データブロックに対する応答メッセージの送信時間とデータブロックの受信時間との間の時間差を含み、Nは1より大きい整数である。
【0238】
受信モジュール710は、ネットワークデバイスによって送信された第2の指示情報を受信するようにさらに構成され、ここで、第2の指示情報は、第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報を示すために使用され、フィードバック時間の第1の関連情報は、フィードバック時間の関連情報の第1の集合に属し、フィードバック時間の関連情報の第1の集合は、フィードバック時間の関連情報のN個の集合のうちの1つである。
【0239】
送信モジュール720は、第1の指示情報および第2の指示情報に基づいて、第1のデータブロックに対する応答メッセージをネットワークデバイスに送信するように構成される。
【0240】
ネットワークデバイスによって送信された第2の指示情報を受信した後、端末は、第2の指示情報に基づいて、フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中のフィードバック時間の第1の関連情報を決定し、フィードバック時間の第1の関連情報によって示される数量に基づいて、第1のデータブロックに対する応答メッセージを端末が送信すべきフィードバック時間を決定することができ、その結果、端末は、第1のデータブロックに対する応答メッセージをネットワークデバイスに送信することができる。このことは、通信信頼性を向上させることができる。
【0241】
任意選択で、第2の指示情報は、フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中の第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報の位置またはインデックスを示すために使用されてもよい。
【0242】
このように、フィードバック時間の関連情報の第1の集合は、フィードバック時間の関連情報のN個の集合のうちの1つであり、具体的には、フィードバック時間の関連情報の第1の集合は、フィードバック時間の関連情報のN個の集合の中にフィードバック時間のいくつかの関連情報を含みうる。したがって、フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中のフィードバック時間の第1の関連情報の位置を第2の指示情報が示すとき、比較的少ないビット数が使用されうる。このことは、第2の指示情報の通信オーバヘッドを低減させうる。
【0243】
任意選択で、フィードバック時間の関連情報のN個の集合において、フィードバック時間の関連情報の異なる集合の中のフィードバック時間の関連情報に対応する時間単位は、同じであってもよい。
【0244】
任意選択で、フィードバック時間の関連情報の集合の中のフィードバック時間の関連情報に対応する時間単位が設定されてもよい。
【0245】
任意選択で、フィードバック時間の関連情報の集合の中のフィードバック時間の関連情報に対応する時間単位の長さは、第1のデータブロックの伝送時間の長さに等しくてよい。
【0246】
任意選択で、フィードバック時間の関連情報のN個の集合において、フィードバック時間の関連情報の異なる集合の中のフィードバック時間の関連情報に対応する時間単位は、異なってもよい。
【0247】
任意選択で、フィードバック時間の関連情報の集合の中のフィードバック時間の関連情報に対応する時間単位は、第1のデータブロックに対応するアップリンク制御チャネルによって占有された時間単位であってもよい。
【0248】
任意選択で、受信モジュール710は、ネットワークデバイスによって送信された第3の指示情報を受信するようにさらに構成され、ここで、第3の指示情報は、フィードバック時間の関連情報のN個の集合の中のフィードバック時間の関連情報の第1の集合を示すために使用される。
【0249】
図7に示される端末は、
図4に示される通信方法における端末によって行われるステップを行ってもよく、具体的には、
図4に示される通信方法における端末の技術的特徴は、
図7に示される端末にも適用可能である。簡潔さのために、詳細は本明細書において説明されない。
【0250】
図8は、本出願の他の実施形態によるネットワークデバイスの概略構造図である。
図8に示されるネットワークデバイス800は例にすぎないということが理解されよう。本出願の本実施形態におけるネットワークデバイスは、他のモジュールもしくはユニットをさらに含んでもよく、または
図8におけるモジュールの機能に類似の機能を有するモジュールを含んでもよい。
【0251】
プロセッサ830は、プログラムコードを実行するように構成されうる。送信器810は、
図6における送信モジュール610によって実施されうる動作またはステップを実施するように構成されうる。受信器820は、
図6における受信モジュール620によって実施されうる動作またはステップを実施するように構成されうる。
【0252】
受信器820および送信器810は、送受信器に統合されてもよい。
【0253】
図8に示されるネットワークデバイスは、プロセッサによって実行されるプログラムコードを格納するように構成されたメモリをさらに含んでもよい。メモリは、プロセッサ830に統合されてもよい。
【0254】
図9は、本出願の他の実施形態による端末の概略構造図である。
図9に示される端末900は例にすぎないということが理解されよう。本出願の本実施形態における端末は、他のモジュールもしくはユニットをさらに含んでもよく、または
図9におけるモジュールの機能に類似の機能を有するモジュールを含んでもよい。
【0255】
プロセッサ930は、プログラムコードを実行するように構成されうる。受信器910は、
図7における受信モジュール710によって実施されうる動作またはステップを実施するように構成されうる。送信器920は、
図7における送信モジュール720によって実施されうる動作またはステップを実施するように構成されうる。
【0256】
受信器910および送信器920は、送受信器に統合されてもよい。
【0257】
図9に示される端末は、プロセッサによって実行されるプログラムコードを格納するように構成されたメモリをさらに含んでもよい。メモリは、プロセッサ930に統合されてもよい。
【0258】
以下は、本出願の他の実施形態における通信方法を説明する。
【0259】
本出願の他の実施形態における通信方法は、第1の指示情報を第1の端末に送信することであって、第1の指示情報は、フィードバック時間の関連情報の第1の集合を示すために使用され、フィードバック時間の関連情報の第1の集合は、フィードバック時間の少なくとも1つの関連情報を含み、フィードバック時間の各関連情報は、第1のデータブロックのフィードバック時間に含まれる時間単位の数量を示すために使用され、第1のデータブロックのフィードバック時間は、第1のデータブロックに対する応答メッセージの送信時間と第1のデータブロックの受信時間との間の時間差を含む、送信することと、第2の指示情報を第1の端末に送信することであって、第2の指示情報は、第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報を示すために使用され、フィードバック時間の第1の関連情報は、フィードバック時間の関連情報の第1の集合に属する、送信することと、第1のデータブロックに対する、第1の指示情報および第2の指示情報に基づいて第1の端末によって送信された応答メッセージを受信することと、を含みうる。
【0260】
通信方法は、ネットワークデバイスによって行われうる。具体的には、ネットワークデバイスは、第1の端末に対するフィードバック時間の関連情報の集合を設定しうる。一般的なケースにおいて、第1の端末がネットワークデバイスと同期した後、ネットワークデバイスは、フィードバック時間の関連情報の集合の設定情報を第1の端末に送信してもよく、例えば、より高いレイヤのシグナリングを使用することによって、フィードバック時間の関連情報の集合の設定情報を第1の端末に送信する。フィードバック時間の各関連情報は、具体的には、データブロックのフィードバック時間に含まれる時間単位の数量といった値でありうる。時間単位は、1つの時間ドメインのシンボルから複数のスロット(slot)まで異なりうる。
【0261】
任意選択で、第2の指示情報は、具体的には、フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中の第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報の位置またはインデックスを示すために使用されうる。
【0262】
第2の指示情報に含まれるビット数は、フィードバック時間の関連情報の第1の集合のサイズに基づいて決定されうることが理解されよう。フィードバック時間の関連情報の第1の集合のサイズが8であること、具体的には、フィードバック時間の関連情報の第1の集合は、フィードバック時間の8つの第1の関連情報を含むことが想定される。この場合、対応する第2の指示情報は、フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中のフィードバック時間の全ての第1の関連情報を示すために、少なくとも3ビットを含む。フィードバック時間の関連情報の第1の集合のサイズがPである場合、第2の指示情報は、フィードバック時間の全ての第1の関連情報を示すために、少なくともH個のビットを含み、ここで、Hは、log2P以上の最も小さい整数である。
【0263】
通信方法によれば、第1の端末は、第1の指示情報および第2の指示情報に基づいて、応答メッセージを送信するための時間を決定することができ、その結果、通信信頼性が向上されうる。
【0264】
本出願の本実施形態における通信方法は、第3の指示情報を第2の端末に送信することであって、第3の指示情報は、フィードバック時間の関連情報の第2の集合を示すために使用され、フィードバック時間の関連情報の第2の集合は、フィードバック時間の少なくとも1つの関連情報を含み、フィードバック時間の各関連情報は、第3のデータブロックのフィードバック時間に含まれる時間単位の数量を示すために使用され、第3のデータブロックのフィードバック時間は、第3のデータブロックに対する応答メッセージの送信時間と第3のデータブロックの受信時間との間の時間差を含む、送信することと、第4の指示情報を第2の端末に送信することであって、第4の指示情報は、第3のデータブロックのフィードバック時間の第2の関連情報を示すために使用され、フィードバック時間の第2の関連情報は、フィードバック時間の関連情報の第2の集合に属する、送信することと、第3のデータブロックに対する、第3の指示情報および第4の指示情報に基づいて第2の端末によって送信された応答メッセージを受信することと、をさらに含むことができる。
【0265】
フィードバック時間の関連情報の第1の集合は、フィードバック時間の関連情報の第2の集合とは異なってもよい。具体的には、フィードバック時間の関連情報の第1の集合のサイズは、フィードバック時間の関連情報の第2の集合のサイズとは異なってもよい。
【0266】
フィードバック時間の関連情報の第1の集合のサイズが、フィードバック時間の関連情報の第2の集合のサイズとは異なるとき、第2の指示情報の中で使用されるビット数は、第4の指示情報の中で使用されるビット数とは異なるということが理解されよう。
【0267】
任意選択で、フィードバック時間の関連情報の第1の集合のサイズは、フィードバック時間の関連情報の第2の集合のサイズと同じであってもよい。この場合、フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中の少なくとも1つの要素は、フィードバック時間の関連情報の第2の集合の中の少なくとも1つの要素とは異なってもよい。
【0268】
フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中の少なくとも1つの要素が、フィードバック時間の関連情報の第2の集合の中の少なくとも1つの要素とは異なるとき、第2の指示情報の中で使用されるビット数は、第4の指示情報の中で使用されるビット数と同じであってもよいことが理解されよう。
【0269】
言い換えると、異なる端末のフィードバック時間の関連情報の集合は、フィードバック時間の異なる数量の関連情報を含みうる。例えば、第1の端末に対して設定されたフィードバック時間の関連情報の第1の集合は、{1, 2, 4, 8}でありえ、第2の端末に対して設定されたフィードバック時間の関連情報の第2の集合は、{3, 5, 7, 9, 11}でありうる。この場合、第2の指示情報は、フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中のフィードバック時間の第1の関連情報のインデックスを示すために、2ビットを使用してもよく、第4の指示情報は、フィードバック時間の関連情報の第2の集合の中のフィードバック時間の第2の関連情報のインデックスを示すために、3ビットを使用してもよい。
【0270】
異なる端末のフィードバック時間の関連情報の集合は、フィードバック時間の同じ量の関連情報を含むことができるが、異なる端末のフィードバック時間の関連情報の集合の中には、少なくとも1つの異なる要素がある。例えば、第1の端末に対して設定されたフィードバック時間の関連情報の第1の集合は、{1, 2, 4, 8}であってもよく、第2の端末に対して設定されたフィードバック時間の関連情報の第2の集合は、{3, 5, 7, 9}である。この場合、第1の端末に送信された第2の指示情報および第2の端末に送信された第4の指示情報は、それぞれ、フィードバック時間の関連情報の個々の集合の中のフィードバック時間の個々の関連情報のインデックスを示すために、2ビットを使用しうる。
【0271】
さらに、通信方法において、可能な実装形態において、データブロックのフィードバック時間に含まれる時間単位は、データブロックの伝送時間の長さに基づいて決定される。データブロックのフィードバック時間に含まれる時間単位は、データブロックの伝送時間の長さに基づいて決定され、データブロックは、第1のデータブロックまたは第3のデータブロックであってもよいので、伝送時間の長さが異なるデータブロックのフィードバック時間は、フィードバック時間の同じ関連情報を使用することによって示されてもよく、その結果、伝送時間の長さが異なるデータブロックのフィードバック時間は、フィードバック時間の関連情報の同じ集合を使用することによって決定されることができる。このことは、フィードバック時間の関連情報の伝送されるべき集合の数量を低減させることができ、第1の指示情報の伝送オーバヘッドを低減させるのに役立つ。他の観点から、このことは、フィードバック時間の関連情報の総数を低減させることができ、このことにより、第2の指示情報の伝送オーバヘッドを低減させるのに役立つ。結論として、通信効率が向上されることができる。
【0272】
任意選択で、第1のデータブロックの前にある第2のデータブロックの伝送時間の長さが、第1のデータブロックの伝送時間の長さより長いとき、フィードバック時間の第1の関連情報に対応するフィードバック時間に含まれる時間単位の長さは、第2のデータブロックの伝送時間の長さであってもよい。
【0273】
あるいは、第1のデータブロックの前にある第2のデータブロックの伝送時間の長さが、第1のデータブロックの伝送時間の長さ以下であるとき、フィードバック時間の第1の関連情報に対応するフィードバック時間に含まれる時間単位の長さは、第1のデータブロックの伝送時間の長さであってもよい。
【0274】
本明細書において、第2のデータブロックが第1のデータブロックの前にあるということは、第2のデータブロックの伝送時間が第1のデータブロックの伝送時間の前にあるということを意味してもよく、より具体的には、第2のデータブロックの伝送時間が第1のデータブロックの伝送時間の前にあり、第2のデータブロックの伝送時間と第1のデータブロックの伝送時間との間の間隔が特定の時間範囲より小さいか、それ以下であるということを意味してもよく、その結果、第1のデータブロックに対する応答メッセージは、第1のデータブロックの伝送時間の長さを時間単位として使用することによって送信されることができない、ということが理解されよう。
【0275】
あるいは、第1のデータブロックの伝送時間と第2のデータブロックの伝送時間との間の間隔が、特定の時間範囲より大きいか、それ以上であるとき、フィードバック時間の第1の関連情報に対応するフィードバック時間に含まれる時間単位の長さは、第1のデータブロックの伝送時間の長さであってもよい。
【0276】
この場合、第1のデータブロックに対する応答メッセージおよび第2のデータブロックの応答メッセージは、互いに影響を及ぼさないということが理解されよう。
【0277】
通信方法において、任意選択で、データブロックの伝送時間の長さに基づいて、異なる伝送シナリオが決定されうる。異なる伝送シナリオにおいて、フィードバック時間の関連情報の集合は、異なる時間単位に対応する。
【0278】
具体的には、異なる伝送シナリオにおいてネットワークデバイスがデータブロックを端末に伝送するとき、端末は、伝送シナリオに基づいて、フィードバック時間の関連情報の集合に対応する特定のタイプの時間単位を決定してもよく、また第2の指示情報によって示されるフィードバック時間の第1の関連情報に基づいて、データブロックのフィードバック時間を決定してもよい。
【0279】
フィードバック時間の関連情報の集合と時間単位との間の対応関係については、
図3に示される2つの伝送シナリオにおけるフィードバック時間の関連情報の異なる集合と時間単位との間の対応関係を参照されたい。
【0280】
第2の可能な実装形態において、データブロックのフィードバック時間に含まれる時間単位は、予め設定される。具体的には、データブロックのフィードバック時間に含まれる時間単位は、システムにおいて予め設定された固定時間単位、またはプロトコルにおいて予め定義された固定時間単位でありうる。このことは、ネットワークデバイスと端末の間の通信の複雑性をさらに低減させることができる。
【0281】
第3の可能な実装形態において、データブロックのフィードバック時間に含まれる時間単位は、第1のデータブロックに対応するアップリンク制御チャネルによって占有された時間単位である。このことは、通信柔軟性を向上させることができる。
【0282】
本出願の他の実施形態における通信方法は、第1の端末によって、ネットワークデバイスによって送信された第1の指示情報を受信することであって、第1の指示情報は、フィードバック時間の関連情報の第1の集合を示すために使用され、フィードバック時間の関連情報の第1の集合は、フィードバック時間の少なくとも1つの関連情報を含み、フィードバック時間の関連情報は、第1のデータブロックのフィードバック時間に含まれる時間単位の数量を示すために使用され、第1のデータブロックのフィードバック時間は、第1のデータブロックに対する応答メッセージの送信時間と第1のデータブロックの受信時間との間の時間差を含む、受信することと、第1の端末によって、ネットワークデバイスによって送信された第2の指示情報を受信することであって、第2の指示情報は、第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報を示すために使用され、フィードバック時間の第1の関連情報は、フィードバック時間の関連情報の第1の集合に属する、受信することと、第1の端末によって、第1の指示情報および第2の指示情報に基づいて、第1のデータブロックに対する応答メッセージをネットワークデバイスに送信することと、を含むことができる。
【0283】
通信方法によれば、端末は、第1の指示情報および第2の指示情報に基づいて、応答メッセージを送信するための時間を決定することができ、その結果、通信信頼性が向上されうる。
【0284】
本実施形態における第1の端末は、前述の実施形態における第1の端末であることが可能であり、具体的には、前述の実施形態における第1の端末に関する技術的特徴は、本実施形態における第1の端末にも適用可能である。詳細は本明細書において説明されない。
【0285】
本出願の他の実施形態における通信方法は、第2の端末によって、第3の指示情報を受信することであって、第3の指示情報は、フィードバック時間の関連情報の第2の集合を示すために使用され、フィードバック時間の関連情報の第2の集合は、フィードバック時間の少なくとも1つの関連情報を含み、フィードバック時間の各関連情報は、第3のデータブロックのフィードバック時間に含まれる時間単位の数量を示すために使用され、第3のデータブロックのフィードバック時間は、第3のデータブロックに対する応答メッセージの送信時間と第3のデータブロックの受信時間との間の時間差を含む、受信することと、第2の端末によって、第4の指示情報を受信することであって、第4の指示情報は、第3のデータブロックのフィードバック時間の第2の関連情報を示すために使用され、フィードバック時間の第2の関連情報は、フィードバック時間の関連情報の第2の集合に属する、受信することと、第2の端末によって、第3の指示情報および第4の指示情報に基づいて、第3のデータブロックに対する応答メッセージを送信することと、を含みうる。
【0286】
フィードバック時間の関連情報の第2の集合は、以前の実施形態におけるフィードバック時間の関連情報の第1の集合とは異なってもよい。具体的には、フィードバック時間の関連情報の第1の集合のサイズは、フィードバック時間の関連情報の第2の集合のサイズとは異なってもよい。この場合、以前の実施形態における第2の指示情報の中で使用されるビット数は、第4の指示情報の中で使用されるビット数とは異なってもよい。
【0287】
任意選択で、フィードバック時間の関連情報の第1の集合のサイズは、フィードバック時間の関連情報の第2の集合のサイズと同じでありうる。この場合、フィードバック時間の関連情報の第1の集合の中の少なくとも1つの要素は、フィードバック時間の関連情報の第2の集合の中の少なくとも1つの要素とは異なってもよい。この場合、第2の指示情報の中で使用されるビット数は、第4の指示情報の中で使用されるビット数と同じである。
【0288】
本実施形態における第2の端末は、前述の実施形態における第2の端末であってもよく、具体的には、前述の実施形態における第2の端末に関する技術的特徴は、本実施形態における第2の端末にも適用可能である。詳細は本明細書において説明されない。
【0289】
本出願の他の実施形態におけるネットワークデバイスは、送信モジュールおよび受信モジュールを含みうる。
【0290】
送信モジュールは、第1の指示情報を第1の端末に送信するように構成され、ここで、第1の指示情報は、フィードバック時間の関連情報の第1の集合を示すために使用され、フィードバック時間の関連情報の第1の集合は、フィードバック時間の少なくとも1つの関連情報を含み、フィードバック時間の各関連情報は、第1のデータブロックのフィードバック時間に含まれる時間単位の数量を示すために使用され、第1のデータブロックのフィードバック時間は、第1のデータブロックに対する応答メッセージの送信時間と第1のデータブロックの受信時間との間の時間差を含む。
【0291】
送信モジュールは、第2の指示情報を第1の端末に送信するようにさらに構成され、ここで、第2の指示情報は、第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報を示すために使用され、フィードバック時間の第1の関連情報は、フィードバック時間の関連情報の第1の集合に属する。
【0292】
受信モジュールは、第1のデータブロックに対する、第2の指示情報および第1の指示情報に基づいて第1の端末によって送信された応答メッセージを受信するように構成される。
【0293】
ネットワークデバイスに応じて、第1の端末は、第1の指示情報および第2の指示情報に基づいて、応答メッセージを送信するための時間を決定することができ、その結果、通信信頼性が向上されうる。
【0294】
ネットワークデバイスの送信モジュールおよび受信モジュールは、前述の実施形態のいずれか1つにおける通信方法を実施するように構成されうる。簡潔さのために、詳細は本明細書において再び説明されない。
【0295】
本出願の他の実施形態における端末は、送信モジュールおよび受信モジュールを含みうる。
【0296】
受信モジュールは、ネットワークデバイスによって送信された第1の指示情報を受信するように構成され、ここで、第1の指示情報は、フィードバック時間の関連情報の集合を示すために使用され、フィードバック時間の関連情報の集合は、フィードバック時間の少なくとも1つの関連情報を含み、フィードバック時間の関連情報は、データブロックのフィードバック時間に含まれる時間単位の数量を示すために使用され、データブロックのフィードバック時間は、データブロックに対する応答メッセージの送信時間とデータブロックの受信時間との間の時間差を含む。
【0297】
受信モジュールは、ネットワークデバイスによって送信された第2の指示情報を受信するようにさらに構成され、ここで、第2の指示情報は、第1のデータブロックのフィードバック時間の第1の関連情報を示すために使用され、フィードバック時間の第1の関連情報は、フィードバック時間の関連情報の第1の集合に属する。
【0298】
送信モジュールは、第2の指示情報に基づいて、第1のデータブロックに対する応答メッセージをネットワークデバイスに送信するように構成される。
【0299】
端末に応じて、端末は、第1の指示情報および第2の指示情報に基づいて、応答メッセージを送信するための時間を決定することができ、その結果、通信信頼性が向上されうる。
【0300】
端末の送信モジュールおよび受信モジュールは、前述の実施形態における通信方法を実施するように構成されうる。簡潔さのために、詳細は本明細書において再び説明されない。
【0301】
本明細書において開示された実施形態を参照しながら説明された例におけるユニットおよびアルゴリズムのステップは、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組合せによって実施されうることを、当業者は認識するであろう。機能がハードウェアによって行われるか、ソフトウェアによって行われるかは、技術的解決策の特定の用途および設計制約に依存する。当業者は、それぞれの特定の用途のための説明された機能を実施するために種々の方法を使用しうるが、実装形態が本出願の範囲を超えるものとみなされるべきではない。
【0302】
便利かつ簡単な説明のために、前述のシステム、装置、およびユニットの詳細な作業プロセスについては、前述の方法の実施形態における対応する処理を参照されたい、ということが当業者によって明確に理解されよう。詳細は本明細書において再び説明されない。
【0303】
本出願において提供されるいくつかの実施形態において、開示のシステム、装置、および方法は、他の手法で実施されうることが理解されよう。例えば、説明された装置の実施形態は例にすぎない。例えば、ユニット分割は論理機能分割にすぎず、実際の実装形態においては他の分割であってもよい。例えば、複数のユニットまたは構成要素は、他のシステムに組み合わされるか、統合されてもよく、また特徴の中には、無視されるか、行われなくてもよいものもある。さらに、表示されるか、論じられた相互連結もしくは直接連結または通信接続は、いくつかのインターフェースを使用することによって実施されることが可能である。装置またはユニット間の間接連結または通信接続は、電子的、機械的、または他の形式で実施されることが可能である。
【0304】
別個の部品として説明されたユニットは、物理的に別個であっても、そうでなくてもよく、ユニットとして表示された部品は、物理的なユニットであっても、そうでなくてもよく、1つの場所にあってもよく、または複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。ユニットのいくつかまたは全ては、実施形態の解決策の目的を実現するために、実際の要件に基づいて選択されてもよい。
【0305】
さらに、本出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、またユニットのそれぞれは、単独で物理的に存在してもよく、または2つ以上のユニットが1つのユニットに統合される。
【0306】
前述の実施形態の全てまたはいくつかは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組合せを通じて実施されうる。実施形態を実施するためにソフトウェアが使用されるとき、実施形態は、コンピュータプログラム製品の形式で完全にまたは部分的に実施されることが可能である。コンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータ上にロードされ、実行されるとき、本発明の実施形態による手順または機能は、全てまたは部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または他のプログラム可能装置でありうる。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記録媒体に格納されてもよく、またはコンピュータ可読記録媒体から他のコンピュータ可読記録媒体に伝送されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、もしくはデジタル加入者線(DSL))、またはワイヤレス(例えば、赤外線、無線、またはマイクロ波)の手法で、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから、他のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタに伝送されうる。コンピュータ可読記録媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能媒体、または1つもしくは複数の使用可能媒体を統合するサーバまたはデータセンタなどのデータストレージデバイスでありうる。使用可能媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、または磁気テープ)、光媒体(例えば、DVD)、半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ(Solid-State Drive、SSD))、または同様のものでありうる。
【0307】
前述の説明は本出願の特定の実装形態にすぎず、本出願の保護範囲を限定することを意図するものではない。本出願において開示された技術範囲内で当業者によって容易に考え出される任意の変形または置換は、本出願の保護範囲の範囲に含まれる。したがって、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うべきである。
【符号の説明】
【0308】
110 ネットワークデバイス
120 端末
600 ネットワークデバイス
610 送信モジュール
620 受信モジュール
700 端末
710 受信モジュール
720 送信モジュール
800 ネットワークデバイス
810 送信器
820 受信器
830 プロセッサ
900 端末
910 受信器
920 送信器
930 プロセッサ