(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-12
(45)【発行日】2022-12-20
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
H05B 33/22 20060101AFI20221213BHJP
H01L 27/32 20060101ALI20221213BHJP
H01L 51/50 20060101ALI20221213BHJP
H05B 33/12 20060101ALI20221213BHJP
H05B 33/02 20060101ALI20221213BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20221213BHJP
【FI】
H05B33/22 Z
H01L27/32
H05B33/14 A
H05B33/12 B
H05B33/02
G09F9/30 365
G09F9/30 338
G09F9/30 348Z
G09F9/30 349Z
(21)【出願番号】P 2021100405
(22)【出願日】2021-06-16
【審査請求日】2021-06-17
(31)【優先権主張番号】10-2020-0073199
(32)【優先日】2020-06-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ク, ビョンヒョン
(72)【発明者】
【氏名】ユン, ソンウク
(72)【発明者】
【氏名】イ, ジョンフン
(72)【発明者】
【氏名】チャン, ドンミン
【審査官】越河 勉
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-082133(JP,A)
【文献】特開2003-229267(JP,A)
【文献】特開平08-315981(JP,A)
【文献】特開2015-170416(JP,A)
【文献】特開2016-110942(JP,A)
【文献】特開2015-064391(JP,A)
【文献】特開2020-057599(JP,A)
【文献】特開2011-216267(JP,A)
【文献】特開2012-216324(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 33/00-33/28
H01L 27/32
H01L 51/50
H05B 44/00
H05B 45/60
G09F 9/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光領域と非発光領域とを有し、複数のサブ画素が定義された基板;
前記複数のサブ画素それぞれに配置される複数の第1電極;
前記複数のサブ画素の間の前記非発光領域に配置され、開口部を通して前記第1電極を露出させるバンク;
前記非発光領域は、前記バンクの上部表面が平らな第1非発光領域及び前記バンクの上部表面が傾斜した第2非発光領域に区分され、前記第2非発光領域に
のみ配置される突出部;
前記複数の第1電極上に配置される有機層;
前記基板の非表示領域に配置され、複数の前記第1電極に電気的に接続された複数のトランジスタ;及び
前記有機層上に配置される第2電極を含
み、
前記突出部の断面が台形の形態を有し、
前記突出部は、前記サブ画素の前記開口部の形態に沿って前記第1電極の少なくとも一部の縁に配置される、表示装置。
【請求項2】
前記有機層は、前記複数のサブ画素それぞれに配置される発光層及び前記複数のサブ画素に共通して配置される共通層を含み、
前記共通層及び前記第2電極は、前記突出部で隣り合うサブ画素の間で互いに断絶される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記突出部は、前記第1電極の他の一部の縁には配置されない、請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記突出部は、前記開口部の縁に沿って配置され、少なくとも一部は、前記第1非発光領域に配置され、他の部分は、前記第2非発光領域に配置され、
前記第2非発光領域に配置される前記他の部分の突出部の長さは、前記第1非発光領域に配置される前記少なくとも一部の突出部の長さより長い、請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記突出部は、前記第1電極の縁の一部で切れて複数に分離される、請求項3に記載の表示装置。
【請求項6】
前記突出部は、前記第1電極と一部重畳する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項7】
前記突出部は、前記バンクと異なる材料で構成される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項8】
前記突出部は、前記バンクと同じ材料で構成されて前記バンクの一部を構成する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項9】
前記有機層は、
前記開口部に配置される第1有機層;及び
前記バンクの第1非発光領域から前記突出部の上部まで配置される第2有機層を含み、
前記第2有機層の末端は、前記突出部の一側面で前記第1有機層と離隔される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項10】
前記第1非発光領域のバンク上に配置されるスペーサーをさらに含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項11】
前記突出部は、前記スペーサーと同じ材料で構成される、請求項10に記載の表示装置。
【請求項12】
前記突出部の下底の底角は、90゜-αより大きな鋭角を有し、
前記αは、前記突出部が配置される前記バンクの上部表面の接線と前記基板との間の角度を意味する、請求項
1に記載の表示装置。
【請求項13】
前記突出部の下底の底角は、120゜より小さな鈍角を有する、請求項
1に記載の表示装置。
【請求項14】
前記突出部は、前記サブ画素の開口部の形態に沿って前記第1電極の少なくとも一部の縁に二以上の個数が配置される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項15】
前記サブ画素は、第1サブ画素、第2サブ画素及び第3サブ画素を含み、
複数の前記第1サブ画素及び複数の前記第3サブ画素は、同じ列または同じ行で交互に配置され、
複数の前記第2サブ画素は、前記複数の第1サブ画素及び前記複数の第3サブ画素とは異なる列及び異なる行に配置される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項16】
前記第1非発光領域に配置される前記突出部は、他の部分に比して外部にさらに突出して連結部を構成し、
前記有機層及び前記第2電極は、前記連結部で隣り合うサブ画素の間で互いに断絶される、請求項
15に記載の表示装置。
【請求項17】
前記サブ画素の間に対角線状に配置されるダミーパターンをさらに含み、
前記ダミーパターンは、前記突出部と同じ層に同じ材料で構成される、請求項
15に記載の表示装置。
【請求項18】
前記突出部と前記ダミーパターンは、金属で構成され、
前記突出部と前記ダミーパターンは、連結パターンを通して互いに接続される、請求項
17に記載の表示装置。
【請求項19】
複数のサブ画素それぞれに配置される複数の第1電極;
前記第1電極の縁の一部を覆うように配置され、上部表面が平らな第1領域及び前記上部表面が傾斜した第2領域を含むバンク;
前記バンク上に配置される突出部;
前記第1電極上に配置される有機層;
前記複数のサブ画素が定義された基板の非表示領域に配置され、複数の前記第1電極に電気的に接続された複数のトランジスタ;及び
前記有機層上に配置される第2電極を含み、
前記突出部は、前記第2領域に
のみ配置され、
前記有機層及び前記第2電極は、前記突出部の側面で隣り合うサブ画素間で互いに断絶され
、
前記突出部の断面が台形の形態を有し、
前記突出部は、前記サブ画素の開口部の形態に沿って前記第1電極の少なくとも一部の縁に配置される、表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関し、より詳細には、発光素子が漏れ電流により発光することを最小化できる表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、本格的な情報化時代に入るに伴い、電気的情報信号を視覚的に表示する表示装置分野が急速に発展しており、様々な表示装置に対して、薄型化、軽量化及び低消費電力化等の性能を開発させるための研究が続いている。
【0003】
このような多様な表示装置のうち、有機発光表示装置は、自体発光型表示装置であって、液晶表示装置とは異なり別途の光源が不要であり、軽量薄型に製造可能である。また、有機発光表示装置は、低電圧駆動により消費電力の側面で有利であるだけではなく、色相具現、応答速度、視野角、明暗対比比にも優れており、次世代のディスプレイとして適用されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、向上した効率及び寿命特性を具現するために複数の発光部の積層を利用するマルチスタック(multi stack)構造を適用した表示装置を提供することである。
【0005】
本発明が解決しようとする他の課題は、共通層を有する複数の発光素子のうち一部の発光素子が漏れ電流により発光することを最小化した表示装置を提供することである。
【0006】
本発明が解決しようとするまた他の課題は、安定して有機層の断絶構造を確保できる表示装置を提供することである。
【0007】
本発明の課題は、以上において言及した課題に制限されず、言及されていないまた他の課題は、下記の記載から当業者に明確に理解され得るだろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施例に係る表示装置は、発光領域と非発光領域とを有し、複数のサブ画素が定義された基板、前記複数のサブ画素それぞれに配置される複数の第1電極、前記複数のサブ画素の間の前記非発光領域に配置され、開口部を通して前記第1電極を露出させるバンク、前記非発光領域は、前記バンクの上部表面が平らな第1非発光領域及び前記バンクの上部表面が傾斜した第2非発光領域に区分され、前記第2非発光領域に少なくとも一部が配置される突出部、前記複数の第1電極上に配置される有機層、及び前記有機層上に配置される第2電極を含むことができる。
【0009】
本発明の他の実施例に係る表示装置は、複数のサブ画素それぞれに配置される複数の第1電極、前記第1電極の縁の一部を覆うように配置され、上部表面が平らな第1領域及び前記上部表面が傾斜した第2領域を含むバンク、前記バンク上に配置される突出部、前記第1電極上に配置される有機層、及び前記有機層上に配置される第2電極を含み、前記突出部は、前記第2領域に配置され、前記有機層及び前記第2電極は、前記突出部の側面で隣り合うサブ画素間で互いに断絶され得る。
その他の実施例の具体的な事項は、詳細な説明及び図面に含まれている。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、マルチスタック構造の有機発光素子を適用することで高い効率を示すことができ、低電流駆動が可能で有機発光素子の寿命が向上し得る。
【0011】
本発明は、複数の発光素子の共通層を通して電流が漏れることを改善することができる。
【0012】
本発明は、マルチスタック構造の表示装置の駆動時、意図しない発光素子の発光を最小化して、色再現率を向上させることができる。
【0013】
本発明は、安定して有機層の断絶構造を確保することができ、収率及び工程性が向上し得る。
【0014】
本発明に係る効果は、以上において例示された内容により制限されず、さらに多様な効果が本発明内に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の第1実施例に係る表示装置の概略的な構成図である。
【
図2】本発明の第1実施例に係る表示装置のサブ画素回路図である。
【
図3a】本発明の第1実施例に係るサブ画素の拡大平面図である。
【
図3b】
図3aのIII-III’線に沿った断面図である。
【
図4】本発明の第1実施例に係るサブ画素の断面図である。
【
図5】本発明の突出部の角度範囲を説明するための図である。
【
図6a】本発明の第2実施例に係るサブ画素の拡大平面図である。
【
図6b】
図6aのVI-VI’線に沿った断面図である。
【
図7a】本発明の第3実施例に係るサブ画素の拡大平面図である。
【
図7b】
図7aのVIIa-VIIa’線に沿った断面図である。
【
図7c】
図7aのVIIb-VIIb’線に沿った断面図である。
【
図8】本発明の第4実施例に係るサブ画素の断面図である。
【
図9】本発明の第5実施例に係るサブ画素の断面図である。
【
図10a】本発明の第6実施例のサブ画素の断面図である。
【
図10b】本発明の第6実施例のサブ画素の断面図である。
【
図11a】本発明の第7実施例のサブ画素の断面図である。
【
図11b】本発明の第7実施例のサブ画素の断面図である。
【
図12a】本発明の第8実施例に係るサブ画素の拡大平面図である。
【
図13a】本発明の第3実施例に係る表示装置の一部の製造過程を順次に示す断面図である。
【
図13b】本発明の第3実施例に係る表示装置の一部の製造過程を順次に示す断面図である。
【
図13c】本発明の第3実施例に係る表示装置の一部の製造過程を順次に示す断面図である。
【
図13d】本発明の第3実施例に係る表示装置の一部の製造過程を順次に示す断面図である。
【
図14a】本発明の第6実施例に係る表示装置の一部の製造過程を順次に示す断面図である。
【
図14b】本発明の第6実施例に係る表示装置の一部の製造過程を順次に示す断面図である。
【
図14c】本発明の第6実施例に係る表示装置の一部の製造過程を順次に示す断面図である。
【
図14d】本発明の第6実施例に係る表示装置の一部の製造過程を順次に示す断面図である。
【
図15a】本発明の第3実施例に係る表示装置の一部の他の製造過程を順次に示す断面図である。
【
図15b】本発明の第3実施例に係る表示装置の一部の他の製造過程を順次に示す断面図である。
【
図15c】本発明の第3実施例に係る表示装置の一部の他の製造過程を順次に示す断面図である。
【
図15d】本発明の第3実施例に係る表示装置の一部の他の製造過程を順次に示す断面図である。
【
図16a】本発明の第3実施例に係る表示装置の一部のまた他の製造過程を順次に示す断面図である。
【
図16b】本発明の第3実施例に係る表示装置の一部のまた他の製造過程を順次に示す断面図である。
【
図16c】本発明の第3実施例に係る表示装置の一部のまた他の製造過程を順次に示す断面図である。
【
図16d】本発明の第3実施例に係る表示装置の一部のまた他の製造過程を順次に示す断面図である。
【
図16e】本発明の第3実施例に係る表示装置の一部のまた他の製造過程を順次に示す断面図である。
【
図16f】本発明の第3実施例に係る表示装置の一部のまた他の製造過程を順次に示す断面図である。
【
図17a】本発明の第6実施例に係る表示装置の一部の他の製造過程を順次に示す断面図である。
【
図17b】本発明の第6実施例に係る表示装置の一部の他の製造過程を順次に示す断面図である。
【
図17c】本発明の第6実施例に係る表示装置の一部の他の製造過程を順次に示す断面図である。
【
図17d】本発明の第6実施例に係る表示装置の一部の他の製造過程を順次に示す断面図である。
【
図17e】本発明の第6実施例に係る表示装置の一部の他の製造過程を順次に示す断面図である。
【
図17f】本発明の第6実施例に係る表示装置の一部の他の製造過程を順次に示す断面図である。
【
図18a】本発明の第9実施例に係る表示装置の一部の製造過程を順次に示す断面図である。
【
図18b】本発明の第9実施例に係る表示装置の一部の製造過程を順次に示す断面図である。
【
図18c】本発明の第9実施例に係る表示装置の一部の製造過程を順次に示す断面図である。
【
図19a】本発明の第10実施例に係る表示装置の一部の製造過程を順次に示す断面図である。
【
図19b】本発明の第10実施例に係る表示装置の一部の製造過程を順次に示す断面図である。
【
図19c】本発明の第10実施例に係る表示装置の一部の製造過程を順次に示す断面図である。
【
図20a】本発明の第11実施例に係る表示装置の一部の製造過程を順次に示す断面図である。
【
図20b】本発明の第11実施例に係る表示装置の一部の製造過程を順次に示す断面図である。
【
図20c】本発明の第11実施例に係る表示装置の一部の製造過程を順次に示す断面図である。
【
図21a】本発明の第12実施例に係る表示装置の一部の製造過程を順次に示す断面図である。
【
図21b】本発明の第12実施例に係る表示装置の一部の製造過程を順次に示す断面図である。
【
図21c】本発明の第12実施例に係る表示装置の一部の製造過程を順次に示す断面図である。
【
図22】本発明の第9実施例に係るサブ画素の一部の断面図である。
【
図23】本発明の第13実施例に係るサブ画素の一部の断面図である。
【
図24】本発明の一実施例に係る表示装置の平面図である。
【
図25】本発明の他の実施例に係る表示装置の平面図である。
【
図26】本発明のまた他の実施例に係る表示装置の平面図である。
【
図27】本発明のまた他の実施例に係る表示装置の平面図である。
【
図28】本発明のまた他の実施例に係る表示装置の平面図である。
【
図29】本発明のまた他の実施例に係る表示装置の平面図である。
【
図30】本発明のまた他の実施例に係る表示装置の平面図である。
【
図31】本発明のまた他の実施例に係る表示装置の平面図である。
【
図32】本発明のまた他の実施例に係る表示装置の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の利点及び特徴、そして、それらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すると、明確になるだろう。しかし、本発明は、以下において開示される実施例に制限されるものではなく、互いに異なる多様な形状に具現され、単に、本実施例は、本発明の開示が完全なものとなるようにし、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は、請求項の範疇により定義されるだけである。
【0017】
本発明の実施例を説明するための図面に開示された形状、面積、比率、角度、個数等は、例示的なものであるので、本発明は、図示された事項に制限されるものではない。明細書全体にわたって、同じ参照符号は、同じ構成要素を指す。また、本発明を説明するにあたって、関連した公知技術についての具体的な説明が本発明の要旨を不要に濁す恐れがあると判断される場合、その詳細な説明は省略する。本発明上において言及された「含む」、「有する」、「なされる」等が使用される場合、「~だけ」が使用されない以上、他の部分が加えられ得る。構成要素を単数で表現した場合、特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
【0018】
構成要素を解釈するにあたって、別途の明示的な記載がなくても誤差範囲を含むものと解釈する。
【0019】
位置関係についての説明である場合、例えば、「~上に」、「~上部に」、「~下部に」、「~隣に」等と二部分の位置関係が説明される場合、「すぐ」または「直接」が使用されない以上、二部分の間に一つ以上の他の部分が位置してもよい。
【0020】
素子または層が他の素子または層の「上(on)」と称されるものは、他の素子のすぐ上または中間に他の層または他の素子を介在した場合をいずれも含む。
【0021】
また、第1、第2等が多様な構成要素を述べるために使用されるが、これらの構成要素は、これらの用語により制限されない。これらの用語は、単に一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用するものである。従って、以下において言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素であってもよい。
【0022】
明細書全体にわたって、同じ参照符号は、同じ構成要素を指す。
図面で示された各構成の面積及び厚さは、説明の便宜のために示されたものであり、本発明は、示された構成の面積及び厚さに必ずしも限定されるものではない。
【0023】
本発明の様々な実施例のそれぞれの特徴は、部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能であり、技術的に多様な連動及び駆動が可能であり、各実施例が互いに対して独立して実施可能であってもよく、関連関係で共に実施してもよい。
【0024】
以下においては、添付の図面を参照して、本発明の多様な実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施例に係る表示装置の概略的な構成図である。
図1においては、説明の便宜のために、表示装置100の多様な構成要素の中で表示パネルPN、ゲートドライバ(Gate Driver)GD、データドライバ(Data Driver)DD及びタイミングコントローラ(Timing Controller)TCだけを示している。ただし、本発明は、これに制限されるものではない。
【0025】
図1を参照すると、表示装置100は、複数のサブ画素SPを含む表示パネルPN、表示パネルPNに各種の信号を供給するゲートドライバGD及びデータドライバDD、及びゲートドライバGDとデータドライバDDを制御するタイミングコントローラTCを含むことができる。
【0026】
ゲートドライバGDは、タイミングコントローラTCから提供された複数のゲート制御信号GCSによって複数のスキャン配線SLに複数のスキャン信号を供給できる。複数のスキャン信号は、第1スキャン信号SCAN1及び第2スキャン信号SCAN2を含むことができる。
図1においては、一つのゲートドライバGDが表示パネルPNの一側に離隔されて配置されたものと示したが、これに制限されるものではない。
【0027】
ゲートドライバGDは、GIP(Gate In Panel)方式で配置されてもよく、本発明は、ゲートドライバGDの個数及び配置に制限されない。
【0028】
データドライバDDは、タイミングコントローラTCから提供された複数のデータ制御信号DCSによってタイミングコントローラTCから入力される映像データRGBを基準ガンマ電圧を利用してデータ信号に変換できる。そして、データドライバDDは、変換されたデータ信号を複数のデータ配線DLに供給できる。
【0029】
タイミングコントローラTCは、外部から入力された映像データRGBを整列してデータドライバDDに供給できる。
【0030】
タイミングコントローラTCは、外部から入力される同期信号SYNC、例えば、ドットクロック信号、データイネーブル信号、水平/垂直同期信号を利用してゲート制御信号GCS及びデータ制御信号DCSを生成することができる。そして、タイミングコントローラTCは、生成されたゲート制御信号GCS及びデータ制御信号DCSをゲートドライバGD及びデータドライバDDに供給してゲートドライバGD及びデータドライバDDをそれぞれ制御することができる。
【0031】
表示パネルPNは、ユーザに映像を表示するための構成であり、複数のサブ画素SPを含むことができる。表示パネルPNで複数のスキャン配線SL及び複数のデータ配線DLが互いに交差し、複数のサブ画素SPそれぞれは、スキャン配線SL及びデータ配線DLに連結され得る。この他にも、図面に示されてはいないが、複数のサブ画素SPそれぞれは、高電位電源配線、低電位電源配線、初期化信号配線、発光制御信号配線等に連結され得る。
【0032】
サブ画素SPは、画面を構成する最小単位であり、複数のサブ画素SPそれぞれは、発光素子及びそれを駆動するための画素回路を含むことができる。複数の発光素子は、表示パネルPNの種類によって異なるように定義され得、例えば、表示パネルPNが有機発光表示パネルである場合、発光素子は、アノード、発光部及びカソードを含む有機発光素子であってよい。以下においては、発光素子が有機発光素子であると仮定して説明するが、発光素子の種類は、これに制限されることはない。
【0033】
画素回路は、発光素子の駆動を制御するための回路である。画素回路は、例えば、複数のトランジスタ及びキャパシタを含んで構成され得るが、これに制限されるものではない。
【0034】
以下においては、
図2を参照して、サブ画素SPの画素回路についてより詳細に説明する。
図2は、本発明の第1実施例に係る表示装置のサブ画素回路図である。
図2を参照すると、複数のサブ画素SPそれぞれの画素回路は、第1~第6トランジスタT1、T2、T3、T4、T5、T6及びキャパシタCstを含むことができる。
【0035】
第1トランジスタT1は、第2スキャン配線と連結され、第2スキャン配線を通して供給される第2スキャン信号SCAN2により制御され得る。第1トランジスタT1は、データ信号Vdataを供給するデータ配線とキャパシタCstとの間に電気的に連結され得る。第1トランジスタT1は、第2スキャン配線を通してターン-オンレベルの第2スキャン信号SCAN2が印加されると、データ配線からのデータ信号VdataをキャパシタCstに伝達できる。このような第1トランジスタT1は、キャパシタCstにデータ信号Vdataが印加されるタイミングを制御するスイッチングトランジスタと称され得る。
【0036】
第2トランジスタT2は、高電位電源信号EVDDが供給される高電位電源配線と第5トランジスタT5との間に電気的に連結され得る。そして、第2トランジスタT2のゲート電極は、キャパシタCstと電気的に連結され得る。第2トランジスタT2は、ゲート電極に印加された電圧によって発光素子130に流れる電流を制御して発光素子130の輝度を制御する駆動トランジスタと称され得る。
【0037】
また、第3トランジスタT3は、第1スキャン配線を通して供給される第1スキャン信号SCAN1により制御され得る。第3トランジスタT3は、第3トランジスタT3のタイプによって、第2トランジスタT2のゲート電極とドレイン電極との間またはゲート電極とソース電極との間に電気的に連結され得る。
【0038】
一方、駆動トランジスタである第2トランジスタT2は、サブ画素SPに印加されるデータ信号Vdataによって発光素子130に流れる電流を制御しなければならないが、サブ画素SP毎に配置された第2トランジスタT2の閾値電圧偏差によってサブ画素SPそれぞれに配置された発光素子130の輝度偏差が発生し得る。
【0039】
このとき、第3トランジスタT3を配置して第2トランジスタT2の閾値電圧を補償することができ、第3トランジスタT3は、補償トランジスタと称され得る。例えば、第3トランジスタT3をターン-オンさせる第1スキャン信号SCAN1が印加された場合、高電位電源信号EVDDで第2トランジスタT2の閾値電圧が減じられた電圧が第2トランジスタT2のゲート電極に印加され得る。第2トランジスタT2のゲート電極に閾値電圧が減じられた高電位電源信号EVDDが印加された状態でキャパシタCstにデータ信号Vdataが印加されるようにして、第2トランジスタT2の閾値電圧を補償することができる。
【0040】
第3トランジスタT3は、第1トランジスタT1と互いに異なるスキャン配線から互いに異なるスキャン信号SCAN1、SCAN2の伝達を受けるものと示したが、第3トランジスタT3と第1トランジスタT1は、同じスキャン配線に連結されて同じスキャン信号SCAN1、SCAN2の伝達を受けてもよく、これに制限されない。
【0041】
第4トランジスタT4は、キャパシタCstと初期化信号Viniが供給される初期化信号配線に電気的に連結され得る。そして、第4トランジスタT4は、発光制御信号配線を通して供給される発光制御信号EMにより制御され得る。第4トランジスタT4は、発光制御信号配線を通してターン-オンレベルの発光制御信号EMが印加されると、キャパシタCstの電圧を初期化するか、キャパシタCstに印加されたデータ信号Vdataを徐々に放電させてデータ信号Vdataによる電流が発光素子130に流れるようにすることができる。
【0042】
第5トランジスタT5は、第2トランジスタT2と発光素子130との間に電気的に連結され、発光制御信号配線を通して供給される発光制御信号EMにより制御され得る。第5トランジスタT5は、キャパシタCstにデータ信号Vdataが印加され、第2トランジスタT2のゲート電極に閾値電圧が補償された高電位電源信号EVDDが印加された状態で、ターン-オンレベルの発光制御信号EMが印加されると、ターンオンされて低電位電力信号EVSSに接続さ発光素子130に電流が流れるようにすることができる。
【0043】
第6トランジスタT6は、初期化信号Viniが供給される初期化信号配線と発光素子130のアノードとの間に電気的に連結され、第1スキャン配線を通して供給される第1スキャン信号SCAN1により制御され得る。第6トランジスタT6は、第1スキャン配線を通してターン-オンレベルの第1スキャン信号SCAN1が印加されると、初期化信号Viniで発光素子130のアノードや、第2トランジスタT2と第5トランジスタT5との間のノードを初期化することができる。
【0044】
キャパシタCstは、駆動トランジスタである第2トランジスタT2のゲート電極に印加される電圧を貯蔵する貯蔵キャパシタCstであってよい。ここで、キャパシタCstは、第2トランジスタT2のゲート電極と発光素子130のアノードとの間に電気的に連結され得る。従って、キャパシタCstは、第2トランジスタT2のゲート電極の電圧と発光素子130のアノードに供給される電圧の差を貯蔵することができる。
【0045】
以上においては、複数のサブ画素SPそれぞれの画素回路が第1~第6トランジスタT1、T2、T3、T4、T5、T6及びキャパシタCstを含んで構成される場合を例に説明しているが、前述したように、本発明は、これに制限されるものではない。
【0046】
以下においては、
図3aと
図3b及び
図4を参照して、本発明の第1実施例に係る表示装置100のサブ画素SPをより詳細に説明する。
図3aは、本発明の第1実施例に係るサブ画素の拡大平面図である。
図3bは、
図3aのIII-III’線に沿った断面図である。
図4は、本発明の第1実施例に係るサブ画素の断面図である。
【0047】
図3aは、サブ画素の形態が六角形である場合を例に示しているが、本発明は、サブ画素の形態に制限されるものではない。
図3bは、平坦化層113の下の下部構造を省略して示しており、
図4は、
図3bの断面図で任意のトランジスタ120を含む下部構造を例に示している。ただし、本発明は、
図4の下部構造に制限されるものではない。
【0048】
図3aにおいては、説明の便宜のために、発光素子130の構成のうち第1電極131及びバンク114だけを示している。バンク114は、開口部OPにより露出される領域を除く残りの領域に配置され得る。また、
図4においては、説明の便宜のために、サブ画素の画素回路の複数のトランジスタT1、T2、T3、T4、T5、T6及びキャパシタCstのうち一つのトランジスタ120だけを示している。
【0049】
図3aと
図3b及び
図4を参照すると、本発明の第1実施例に係る表示装置は、基板110、トランジスタ120、発光素子130、平坦化層113、バンク114及び封止部150を含むことができる。表示装置は、トップエミッション(top emission)方式の表示装置に具現され得るが、これに制限されるものではない。
【0050】
複数のサブ画素は、光を発光する個別単位であり、複数のサブ画素それぞれに発光素子130が配置され得る。複数のサブ画素は、互いに異なる色相の光を発光する第1サブ画素、第2サブ画素及び第3サブ画素を含むことができる。例えば、第1サブ画素は青色サブ画素であり、第2サブ画素は緑色サブ画素であり、第3サブ画素は赤色サブ画素であってよい。ただし、本発明は、これに制限されるものではない。
【0051】
複数のサブ画素は、バンク114により定義され得る。即ち、バンク114は、複数のサブ画素で平坦化層113及び発光素子130の第1電極131の一部を覆うように配置され得る。基板110は、発光領域EA及び非発光領域NEAに区分され得る。例えば、非発光領域NEAでバンク114は第1電極131上に配置され、非発光領域NEAでの光生成を遮断することができる。これに対して、発光領域EAにはバンク114が配置されないので、第1電極131上に有機層132が直に位置して有機層132で光が生成され得る。
【0052】
そして、非発光領域NEAは、第1非発光領域NEA1及び第2非発光領域NEA2に区分され得る。
第1非発光領域NEA1は、バンク114の上部表面が平らな領域であり、第2非発光領域NEA2は、バンク114の上部表面が傾斜した側面領域であってよい。第2非発光領域NEA2は、第1非発光領域NEA1と発光領域EAとの間に位置し得る。
【0053】
一方、本発明は、第2非発光領域NEA2に少なくとも一つの突出部140が配置されたことを特徴とする。
図3aと
図3b及び
図4は、バンク114の一側面(即ち、第2非発光領域NEA2)に一つの突出部140が配置された場合を例に示しているが、これに制限されるものではない。本発明の突出部140は、バンク114の両側面(即ち、第2非発光領域NEA2)に配置されてもよく、バンク114の少なくとも一側面に二つ以上の突出部140が配置されてもよい。
【0054】
図3aに示されたように、突出部140は、サブ画素の第1電極131の一部を囲む形態に配置され得る。また、突出部140は、サブ画素の開口部OPの形態に沿って第1電極131の縁に配置され得るが、これに制限されるものではない。
図3aは、突出部140がサブ画素の第1電極131の一部の縁にのみ配置された場合を例に示しているが、これに制限されるものではない。ただし、本発明の突出部140は、隣り合うサブ画素の間の第2電極133の接続のために、サブ画素の第1電極131の縁の一部には配置されなくてよい。または、本発明の突出部140は、少なくとも一部は、第2非発光領域NEA2でない第1非発光領域NEA1に配置され得る。あるいは、本開示の突起140は、開口部OPの縁に沿って配置され得、少なくとも1つの部分は、第1の非放出領域NEA1に配置され、他の部分は、第2の非放出領域NEA2に配置され、 第2の非放出領域NEA2に配置された他の部分は、第1の非放出領域NEA1に配置された突起の少なくとも一部よりも長さが長い。
【0055】
突出部140は、複数に分離されてもよい。即ち、突出部140は、第1電極131の縁の一部で切れて複数に分離され得る。ただし、本発明は、これに制限されるものではない。
【0056】
また、突出部140は、その下部の第1電極131と一部重畳し得るが、これに制限されるものではない。
【0057】
本発明の突出部140は、その断面が略台形状を有し得るが、これに制限されるものではない。この場合、下の辺、即ち、下底の両底角θ1、θ2は、所定範囲の鋭角や鈍角を有し得る。本発明の突出部140は、その断面が三角形、四角形等の多角形または鐘形等、多様な形態を有し得る。
【0058】
本発明の突出部140は、例えば、マルチスタック(multi stack)構造で発生する側面漏れ電流を遮断する役割を果たすことができる。即ち、本発明の突出部140構造によって隣り合うサブ画素の間の有機層132及びカソード133が互いに断絶され得る。ただし、本発明は、マルチスタック構造にのみ限定されるものではなく、一般的な有機発光表示装置で側面漏れ電流が発生する場合には効果的に適用され得る。
【0059】
本発明は、特に、有機発光表示装置の工程特性上、共通層の使用により発生する漏れ電流、主に低階調領域で電流パス(path)が強く形成されて発生する漏れ電流の効果を低減するために電流パスの経路を増加させるか、または断線(または、断絶)させる方法の中で断絶させる方法により効果的である。
【0060】
特に、本発明は、突出部140をバンク114の傾斜した側面、即ち、第2非発光領域NEA2に配置することで、テーパ角度が大きな鈍角だけではなく、90度以下の鋭角でも有機層132の断絶が可能であることを特徴とする。ここで、テーパ角度(または、接線角度)は、第2非発光領域NEA2で突出部140が配置されるバンク114の上部表面の接線と基板110との間の角度を意味する。
【0061】
また、本発明の突出部140は、バンク114とは異なる材料で構成されてもよいが、これに制限されるものではない。本発明の突出部140は、バンク114と同じ材料で構成されてもよく、この場合、同一工程で形成され得る。
突出部140は、バンク114と共にパターニングされてもよい。
【0062】
このように、本発明の電流パスの断絶方法は、食刻比(etch rate)偏差を利用した以前の方式に比して工程条件が単純であり、材料の選択が自由な利点がある。
【0063】
図3b及び
図4を参照すると、基板110は、表示装置の他の構成要素を支持するための支持部材であり、絶縁物質からなり得る。
【0064】
例えば、基板110は、ガラスまたは樹脂等からなり得る。また、基板110は、高分子またはポリイミド(Polyimide、PI)等のプラスチックを含んでなってもよく、フレキシビリティ(flexibility)を有する物質からなってもよい。
【0065】
基板110上にバッファ層111が配置され得る。バッファ層111は、基板110を通した水分または不純物の浸透を低減できる。バッファ層111は、例えば、シリコン酸化物(SiOx)またはシリコン窒化物(SiNx)の単一層または複層に構成され得るが、これに制限されない。ただし、バッファ層111は、基板110の種類やトランジスタの種類によって省略されてもよく、これに制限されない。
【0066】
バッファ層111上にトランジスタ120が配置され得る。トランジスタ120は、ゲート電極121、アクティブ層122、ソース電極123及びドレイン電極124を含むことができる。
【0067】
図4に示されたトランジスタ120は、ゲート電極121上にアクティブ層122が配置され、アクティブ層122上にソース電極123及びドレイン電極124が配置された構造であり、ゲート電極121が最も下部に配置されたボトムゲート(bottom gate)構造のトランジスタであるが、本発明は、これに制限されるものではない。
【0068】
バッファ層111上にゲート電極121が配置され得る。
ゲート電極121は、導電性物質、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、クロム(Cr)またはこれに対する合金で構成され得るが、これに制限されない。
ゲート電極121上にゲート絶縁層112が配置され得る。
ゲート絶縁層112は、アクティブ層122とゲート電極121を絶縁させるための絶縁層であり、シリコン酸化物(SiOx)またはシリコン窒化物(SiNx)の単一層または複層に構成され得るが、これに制限されない。
【0069】
ゲート絶縁層112上にアクティブ層122が配置され得る。
アクティブ層122は、酸化物半導体、非晶質シリコンまたはポリシリコン等のような半導体物質からなり得るが、これに制限されない。例えば、アクティブ層122が酸化物半導体で形成された場合、アクティブ層122は、チャネル領域、ソース領域及びドレイン領域からなり、ソース領域及びドレイン領域は、導体化された領域であってよいが、これに制限されない。
【0070】
アクティブ層122上にエッチストッパー(etch stopper)117が配置され得る。エッチストッパー117は、エッチング方法でソース電極123及びドレイン電極124をパターニングして形成する場合、アクティブ層122の表面がプラズマ(plasma)によって損傷することを防止するためにさらに形成され得る。エッチストッパー117の一端はソース電極123と重畳し、他端はドレイン電極124と重畳し得る。しかし、エッチストッパー117は、省略されてもよい。
【0071】
アクティブ層122及びエッチストッパー117上にソース電極123及びドレイン電極124が配置され得る。互いに離隔されて配置されたソース電極123及びドレイン電極124は、アクティブ層122と電気的に接続され得る。ソース電極123及びドレイン電極124は、導電性物質、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、クロム(Cr)またはこれに対する合金で構成され得るが、これに制限されない。
【0072】
トランジスタ120上に平坦化層113が配置され得る。平坦化層113は、基板110の上部を平坦化する絶縁層である。平坦化層113は、有機物質で構成され得、例えば、ポリイミド(Polyimide)またはフォトアクリル(Photo Acryl)の単一層または複層に構成され得るが、これに制限されない。
【0073】
平坦化層113上に複数のサブ画素には複数の発光素子130が配置され得る。発光素子130は、第1電極131、有機層132及び第2電極133を含むことができる。図示しないが、有機層132は、発光領域EAに配置された発光層と発光領域EAと非発光領域NEAを含んで基板110の前面に配置された共通層で構成され得る。
【0074】
平坦化層113上に第1電極131が配置され得る。
第1電極131は、トランジスタ120と電気的に接続され、画素回路の駆動電流の供給を受けることができる。第1電極131は、発光層に正孔を供給するので、仕事関数の高い導電性物質からなり得る。第1電極131は、例えば、インジウムスズ酸化物(Indium Tin Oxide、ITO)、インジウム亜鉛酸化物(Indium Zinc Oxide、IZO)等のような透明導電性物質で形成され得るが、これに制限されない。
【0075】
表示装置は、トップエミッション(Top Emission)またはボトムエミッション(Bottom Emission)方式に具現され得る。トップエミッション方式である場合、発光層から発光された光が第1電極131に反射して上部方向、即ち、第2電極133方向に向かうように、第1電極131の下部に反射効率に優れた金属物質、例えば、アルミニウム(Al)または銀(Ag)のような物質からなる反射層が加えられ得る。逆に、表示装置がボトムエミッション方式である場合、第1電極131は、透明導電性物質のみからなり得る。以下においては、本発明の表示装置がトップエミッション方式であると仮定して説明する。
【0076】
第1電極131は、例えば、反射層を含む2層以上の積層構造になされ得る。
有機層132は、第1電極131と第2電極133との間に配置され得る。
有機層132は、第1電極131及び第2電極133から供給された電子と正孔の結合により光が発光する領域である。
一方、有機発光表示装置の品質及び生産性向上のために有機発光素子の効率、寿命向上及び消費電力低減等のための多様な有機発光素子構造が提案されている。
【0077】
これによって、一つのスタック(stack)、即ち、一つの発光ユニット(electroluminescence unit:EL unit)を適用する有機発光素子だけではなく、向上した効率及び寿命特性を具現するために複数のスタック、即ち、複数の発光ユニットの積層を利用するタンデム(Tandem)構造の有機発光素子130が提案されている。ただし、本発明は、タンデム構造に制限されるものではなく、以下においては、説明の便宜上、タンデム構造を例に説明しようとする。
【0078】
タンデム構造、即ち、第1発光ユニットと第2発光ユニットの積層を利用した2スタック構造の有機発光素子130は、電子と正孔の再結合(recombination)を通して発光が起こる発光領域が第1発光ユニットと第2発光ユニットそれぞれに位置し、第1発光ユニットの第1発光層と第2発光ユニットの第2発光層でそれぞれ発光する光が補強干渉を起こしながら単一スタック構造の有機発光素子130に対比して高い輝度を提供できる。
【0079】
スタック構造は、例えば、第1電極131と第2電極133との間に配置された電荷生成層、電荷生成層と第1電極131との間に配置された第1スタック、及び第2電極133と電荷生成層との間に配置された第2スタックを含むことができる。電荷生成層は、第1スタックと第2スタックとの間に配置されて電荷を発生させることができる。電荷生成層は、p型電荷生成層とn型電荷生成層が積層された構造に形成され得る。即ち、電荷生成層は、正電荷と負電荷を両方向に発生するp型電荷生成層とn型電荷生成層で構成され得、実質的に電極の役割を果たすことができる。
【0080】
第1スタックと第2スタックそれぞれは、少なくとも一つ以上の発光層を含み、それぞれの発光層を挟んで、その上部及び下部に共通層を含むことができる。
【0081】
また、有機発光素子130において一つの画素を構成する複数のサブ画素間の距離は、有機発光表示装置が高解像度へ行くほど小さくなるが、発光層(emission layer:EML)を除く正孔注入層(EIL)、正孔輸送層(HTL)、電荷生成層(CGL)、電子注入層(EIL)、電子輸送層(ETL)等のような補助有機層は、共通マスク(Common Mask)を利用して複数個のサブ画素全てに対応するように蒸着されて共通層(common layer)に形成され、それぞれ異なる波長の光を発生させる複数のサブ画素内の発光層は、ファインメタルマスク(fine metal mask)を利用してそれぞれのサブ画素に対応するように個別的に蒸着されて形成され得る。
【0082】
前記のような有機発光素子130の場合、第1電極131と第2電極133との間に電圧が印加されるとき、前記のように有機発光素子130内に形成された共通層を通して有機発光素子130の水平方向への水平漏れ電流(lateral leakage current)が発生しながら、発光が要求されるサブ画素だけではなく隣接して位置した所望しないサブ画素が発光しながら現れる混色不良が発生している。
【0083】
前記のような混色不良は、単一スタック構造の有機発光素子に対比して光の補強干渉を利用する第1発光ユニットと第2発光ユニットの積層を利用した2スタック構造の有機発光素子130においてさらに激しく現れ得る。
【0084】
そこで、本発明においては、
図3aと
図3b及び
図4に示されたように、バンク114の傾斜した第2非発光領域NEA2に突出部140を形成して隣り合うサブ画素間の有機層132及び第2電極133を一部断絶させることで、特にマルチスタック構造の表示装置の駆動時、漏れ電流を最小化することを特徴とする。
【0085】
また
図3b及び
図4を参照すると、第1電極131及び平坦化層113上にバンク114が配置され得る。バンク114は、複数のサブ画素を区分するために、複数のサブ画素の間に配置された絶縁層である。
【0086】
バンク114は、第1電極131の一部を露出させる開口部OPを含むことができる。バンク114は、第1電極131のエッジまたは縁部分を覆うように配置された有機絶縁物質であってよい。バンク114は、例えば、ポリイミド(polyimide)、アクリル(acryl)またはベンゾシクロブテン(benzocyclobutene:BCB)系樹脂からなり得るが、これに制限されるものではない。
【0087】
第1非発光領域NEA1のバンク114上に複数のスペーサーが配置され得る。即ち、スペーサーは、上面が平らな第1非発光領域NEA1のバンク114上に配置され得る。スペーサーは、発光素子130を形成するとき、蒸着マスクと一定の距離を維持するために第1非発光領域NEA1のバンク114上に配置され得る。スペーサーにより蒸着マスクとスペーサーの下のバンク114及び第1電極131は蒸着マスクと一定の距離を維持でき、接触による損傷を防止することができる。このとき、複数のスペーサーは、蒸着マスクと接触する面積を最小化するように、上部へ行くほど幅が狭くなる形態、例えば、テーパ形状になされ得る。
【0088】
第1電極131上に有機層132が配置され得る。有機層132は、複数のサブ画素それぞれに配置される発光層及び複数のサブ画素に共通して配置される共通層を含むことができる。発光層は、特定色相の光を発光するための有機層であり、第1サブ画素、第2サブ画素及び第3サブ画素それぞれに互いに異なる発光層が配置され得る。ただし、本発明は、これに限定されるものではなく、全てのサブ画素それぞれに複数の発光層を備えて白色を発光してもよい。
【0089】
共通層は、発光層の発光効率を改善するために配置される有機層である。共通層は、複数のサブ画素にわたって一つの層に形成され得る。即ち、複数のサブ画素それぞれの共通層は、互いに連結されて一体になされ得る。共通層は、正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層、電子注入層、電荷生成層等を含むことができるが、これに制限されるものではない。
【0090】
有機層132上に第2電極133が配置され得る。
第2電極133は、本発明の第1実施例に係る有機発光素子130に電子を供給する電極である。第2電極133は、仕事関数の低い物質からなり得る。第2電極133は、透明導電性物質を含むことができる。例えば、第2電極133は、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、IGZO(Indium Gallium Zinc Oxide)等からなり得る。または、第2電極133は、金(Au)、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、マグネシウム(Mg)、パラジウム(Pd)、銅(Cu)等のような金属物質またはこれらの合金からなる群のうちのいずれか一つを含むことができる。例えば、第2電極133は、マグネシウム(Mg)と銀(Ag)の合金(Mg:Ag)からなり得る。または、第2電極133は、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、IGZO(Indium Gallium Zinc Oxide)のような透明導電性物質からなる層と、金(Au)、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、マグネシウム(Mg)、パラジウム(Pd)、銅(Cu)等のような金属物質またはこれらの合金からなる層が積層されて構成され得、これに制限されない。
【0091】
一方、図面に示されてはいないが、第2電極133は、低電位電源配線と電気的に連結されて低電位電源信号の供給を受けることができる。
【0092】
このとき、第2電極133上に封止部150が配置され得る。封止部150は、バンク114及び発光素子130の上部に配置され得る。封止部150は、外部から表示装置の内部に浸透する酸素と水分を遮断することができる。例えば、表示装置が水分や酸素に露出されると、発光領域EAが縮小されるピクセル収縮現象が現れるか、発光領域EA内に黒点が生じる問題が発生し得る。そこで、封止部150は、酸素と水分を遮断して表示装置を保護することができる。
【0093】
封止部150は、第1封止層、第2封止層、及び第3封止層を含むことができる。
【0094】
第1封止層は、第2電極133上に配置され、水分や酸素の浸透を抑制することができる。第1封止層は、シリコン窒化物(SiNx)、シリコン酸窒化物(SiNxOy)または酸化アルミニウム(AlyOz)等の無機物からなり得るが、これに制限されるものではない。
【0095】
第2封止層は、第1封止層上に配置され、表面を平坦化できる。また、第2封止層は、表示装置の製造工程上発生し得る異物またはパーティクルをカバーできる。第2封止層は、有機物、例えば、シリコンオキシカーボン(SiOxCz)、アクリルまたはエポキシ系列のレジン(Resin)等からなり得るが、これに制限されるものではない。
【0096】
第3封止層は、第2封止層上に配置され、第1封止層のように水分や酸素の浸透を抑制することができる。第3封止層は、シリコン窒化物(SiNx)、シリコン酸窒化物(SiNxOy)、シリコン酸化物(SiOx)または酸化アルミニウム(AlyOz)等の無機物からなり得るが、これに制限されるものではない。
【0097】
一方、前述したように、複数の発光素子130の共通層は、複数のサブ画素全体にわたって一つの層に形成され得る。このとき、複数のサブ画素の発光素子130が共通層を共有する構造に形成されることで、特定サブ画素の発光素子130を発光させるとき、隣り合うサブ画素の発光素子130に電流が流れる現象、即ち、電流漏れ現象が発生し得る。電流漏れ現象は、意図しない他のサブ画素の発光素子130が発光するようになって、複数のサブ画素間の混色を誘発し、消費電力を増加させ得る。また、漏れ電流により色異常及び斑等が視認されて表示品質が低下し得る。例えば、複数のサブ画素のうち第1サブ画素のみが発光する場合、第1サブ画素の発光素子130を駆動するために供給された電流のうち一部が共通層を通して隣接した第2サブ画素および/または第3サブ画素に漏れ得る。
【0098】
そこで、本発明の表示装置においては、前述したように、バンク114の傾斜した側面である第2非発光領域NEA2に突出部140を形成することで発光素子130の共通層を通した漏れ電流を最小化することを特徴とする。まず、バンク114の傾斜した側面に突出部140が形成され、突出部140上に有機層132及び第2電極133が蒸着されるので、漏れ電流が流れる経路の長さを増加させることができる。側面漏れ電流の経路となる有機層132の共通層がバンク114から突出した突出部140上を通るので、有機層132の断絶の有無と関係なく漏れ電流の経路が長くなり得る。そこで、漏れ電流が隣接したサブ画素の発光素子130に流れることを低減させることができる。有機層132は、開口部OPに配置される第1有機層及びバンク114の第1非発光領域NEA1から突出部140の上部まで配置される第2有機層に区分され得、このとき、第2有機層の末端は、突出部140の一側面で第1有機層と離隔され得る。
【0099】
また、本発明の表示装置は、突出部140がバンク114の傾斜した側面である第2非発光領域NEA2に配置されることで隣り合うサブ画素の間の有機層132及び第2電極133が少なくとも一部で互いに断絶され得る。従って、隣り合うサブ画素に流れる漏れ電流が最小化され得る。
【0100】
図3b及び
図4においては、突出部140の右側、即ち、発光領域EAと第2非発光領域NEA2との間で有機層132及び第2電極133が互いに断絶される場合を例に示しているが、本発明は、これに制限されるものではない。突出部140の下底の左側底角θ2の大きさによって右側だけではなく左側でも有機層132及び第2電極133が互いに断絶され得る。
【0101】
このような有機層132と第2電極133の断絶構造は、突出部140の少なくとも一側面で発生し得るが、突出部140がバンク114の傾斜した側面である第2非発光領域NEA2に配置されることで実質的に水平面に対する突出部140の下底の右側底角θ1の大きさが大きくなる効果を得ることができ、
図5を参照して詳細に説明する。
【0102】
図5は、本発明の突出部の角度範囲を説明するための図である。
図5は、
図3bに示された本発明の第1実施例に係る突出部140を、例えば、本発明の突出部140の角度範囲を説明するための図である。
【0103】
図5を参照すると、断絶構造のために本発明の突出部140は、下底の右側底角θ1の大きさが90゜-αより大きな鋭角を有し得る。また、突出部140の下底の左側底角θ2もまた鋭角を有し得る。
【0104】
この場合、突出部140は、有機物または無機物で構成され得る。
また、突出部140は、金属材料で構成され得、金属で構成される場合、初期タイミング(initial timing)区間に放電(discharge)(または、グラウンド)で側面漏れ電流を根本的に封鎖できる利点がある。
【0105】
ここで、αは、突出部140が配置されるバンク114の上部表面と水平線との間の角度を意味する。即ち、αは、突出部140が配置される第2非発光領域NEA2でのバンク114の上部表面の接線と基板110との間の角度を意味する。このとき、水平線は、有機層132の蒸着方向と一致し得る。
【0106】
そして、βは、突出部140が配置されるバンク114の上部表面と垂直線との間の角度を意味する。
【0107】
γ1、γ2は、突出部140の下底の右側底角θ1の例を示している。
また、突出部140の下底の右側底角θ1が垂直(90゜)に近い値であるほど、バンク114のテーパ角度と独立して断絶構造に有利である。ただし、本発明は、これに制限されるものではなく、突出部140の下底の右側底角θ1は、90゜を有してもよい。
【0108】
αは、90゜-βの値を有するので、突出部140の下底の右側底角θ1は、βより大きな鋭角を有しなければならない。仮に、突出部140の下底の右側底角θ1が水平線となす角に一致するようになると、有機層132とカソード133が突出部140の側面にも蒸着され得るためである。ただし、有機層132の蒸着時、回折及び干渉マージンを考慮すると、突出部140の下底の右側底角θ1は、βより非常に大きな鋭角を有しなければならない。
【0109】
また、本発明の突出部140は、下底の右側底角θ1の大きさが120゜より小さな鈍角を有し得る。仮に、下底の右側底角θ1の大きさが120゜以上であれば、上底と下底の大きさの差が大きくて突出部140が崩れることもあり得るが、本発明は、これに制限されるものではない。鈍角の範囲は、突出部140の高さやCD(Critical Dimension)によって変わり得る。また、突出部140の下底の左側底角θ2もまた鈍角を有し得る。
【0110】
この場合、突出部140は、架橋剤(cross linker)を形成するCAR(Chemically Amplified Resist)系列のネガティブPR(Photo Resist)の有機物で構成され得る。
【0111】
一方、本発明の突出部140は、下底の底角θ1、θ2が鋭角を有する場合に、一部でも第2非発光領域NEA2に配置されると断絶構造を形成することができ、鈍角を有する場合は、領域に関係なく断絶構造を形成することができる。
【0112】
また、本発明の突出部140が第2非発光領域NEA2に配置される場合にも、バンク114のテーパの接線角度が45゜以下である領域では、接線角度が45゜から90゜の間である領域より、安定して工程性を確保することができる。
【0113】
一方、前述したように、本発明の突出部は、バンクの両側面に配置され得、これを本発明の第2実施例を通して詳細に説明する。
【0114】
図6aは、本発明の第2実施例に係るサブ画素の拡大平面図である。
図6bは、
図6aのVI-VI’線に沿った断面図である。
図6a及び
図6bに示された本発明の第2実施例は、突出部240a、240bがバンク114の両側面に、即ち、開口部OPの両側縁に配置され、それによって、有機層232とカソード233が開口部OPの両側縁で断絶される点を除いては、本発明の第1実施例と実質的に同じ構成となっている。従って、同じ構成については、重複した説明は省略する。
【0115】
図6aは、サブ画素の形態が六角形である場合を例に示しているが、本発明は、サブ画素の形態に制限されるものではない。
図6bは、便宜上、平坦化層113の下の下部構造を省略して示している。
【0116】
図6aにおいては、説明の便宜のために、発光素子230の構成のうち第1電極231及びバンク114だけを示している。バンク114は、開口部OPにより露出される領域を除く残りの領域に配置され得る。
【0117】
図6aと
図6bを参照すると、本発明の第2実施例に係る表示装置は、バンク114の両側面(即ち、開口部OPの両側縁)に突出部240a、240bが配置され得る。
【0118】
バンク114の両側面に二つ以上の突出部240a、240bが配置されてもよい。
【0119】
図6aに示されたように、突出部240a、240bは、サブ画素の第1電極231の一部を囲む形態に配置され得る。また、突出部240a、240bは、サブ画素の開口部OPの形態に沿って第1電極231の縁に配置され得るが、これに制限されるものではない。
【0120】
突出部240a、240bは、第1突出部240aと第2突出部240bとに分離されるが、本発明は、これに制限されるものではない。第1突出部240aと第2突出部240bは、上部や下部で互いに接続するように延びてもよい。ただし、隣り合うサブ画素の間の第2電極233の接続のために、サブ画素の第1電極231の縁の一部には配置されなくてよい。または、本発明の突出部240a、240bは、少なくとも一部は、第2非発光領域でない第1非発光領域に配置され得る。
【0121】
また、突出部240a、240bは、その下部の第1電極231と一部重畳し得るが、これに制限されるものではない。
【0122】
本発明の突出部240a、240bは、その断面が略台形状を有し得るが、これに制限されるものではない。この場合、下底の両底角は、所定範囲の鋭角や鈍角を有し得る。本発明の突出部240a、240bは、その断面が三角形、四角形等の多角形または鐘形等、多様な形態を有し得る。
【0123】
また、本発明の突出部240a、240bは、バンク114とは異なる材料で構成されてもよいが、これに制限されるものではない。本発明の突出部240a、240bは、バンク114と同じ材料で構成されてもよく、この場合、同一工程で形成され得る。
【0124】
突出部240a、240bは、バンク114と共にパターニングされてもよい。
【0125】
一方、本発明の第2実施例の場合は、バンク114の傾斜した両側面に突出部240a、240bを形成することで、第1電極231上に蒸着される有機層232及び第2電極233がバンク114の傾斜した両側面で互いに断絶され得る。そこで、前述した本発明の第1実施例に比してより効果的に漏れ電流を最小化できるようになる。また、開口部OPの縁の左右に突出部240a、240bが対称となって配置される場合、視野角が向上する利点がある。
【0126】
次に、前述したように、本発明の突出部は、サブ画素の第1電極を囲む形態に配置され、少なくとも一部は、第2非発光領域でない第1非発光領域に配置され得、これを本発明の第3実施例を通して詳細に説明する。
【0127】
図7aは、本発明の第3実施例に係るサブ画素の拡大平面図である。
図7bは、
図7aのVIIa-VIIa’線に沿った断面図である。
図7cは、
図7aのVIIb-VIIb’線に沿った断面図である。
【0128】
図7a乃至
図7cの本発明の第2実施例は、突出部340がサブ画素の第1電極231を囲む形態に配置され、少なくとも一部は、第2非発光領域NEA2でない第1非発光領域NEA1に配置される点を除いては、本発明の第1実施例と実質的に同じ構成となっている。従って、同じ構成については、重複した説明は省略する。
【0129】
図7bは、サブ画素の左右、即ち、
図7aのVIIa-VIIa’線に沿った断面図であり、
図7cは、サブ画素の下部、即ち、
図7aのVIIb-VIIb’線に沿った断面図である。
【0130】
図7bは、第2非発光領域NEA2と発光領域EAの断面を例に示しており、
図7cは、第1、第2非発光領域NEA1、NEA2と発光領域EAの断面を例に示している。
【0131】
図7aは、サブ画素の形態が六角形である場合を例に示しているが、本発明は、サブ画素の形態に制限されるものではない。
図7b及び
図7cは、便宜上、平坦化層113の下の下部構造を省略して示している。
【0132】
図7aにおいては、説明の便宜のために、発光素子230の構成の中でアノード231及びバンク114だけを示している。バンク114は、開口部OPにより露出される領域を除く残りの領域に配置され得る。
【0133】
図7aと
図7bを参照すると、本発明の第3実施例に係る表示装置は、バンク114の開口部OPの縁に突出部340が配置され得る。
【0134】
このとき、突出部340は、サブ画素の第1電極231全体を囲む形態に配置され得る。また、突出部340は、サブ画素の開口部OPの形態に沿って第1電極231の縁に配置され得るが、これに制限されるものではない。
【0135】
このように、本発明の第3実施例の場合は、突出部340がサブ画素の第1電極231全体を囲む形態に配置されることで、第1電極231上に蒸着される有機層232及び第2電極233が少なくとも開口部OPの上部及び左右の縁で互いに断絶され得る。そこで、前述した本発明の第1、第2実施例に比してより効果的に漏れ電流を最小化できるようになる。
【0136】
また、突出部340は、その下部の第1電極231と一部重畳し得るが、これに制限されるものではない。
【0137】
本発明の突出部340は、その断面が略台形状を有し得るが、これに制限されるものではない。この場合、下底の両底角は、所定範囲の鋭角や鈍角を有し得る。本発明の突出部340は、その断面が三角形、四角形等の多角形または鐘形等、多様な形態を有し得る。
【0138】
また、本発明の突出部340は、バンク114とは異なる材料で構成されてもよいが、これに制限されるものではない。本発明の突出部340は、バンク114と同じ材料で構成されてもよく、この場合、同一工程で形成され得る。
【0139】
突出部340は、バンク114と共にパターニングされてもよい。
図7aと
図7cを参照すると、本発明の突出部340は、隣り合うサブ画素の間の第2電極233の接続のために、少なくとも一部は、第2非発光領域NEA2でない第1非発光領域NEA1に配置され得る。
【0140】
第1非発光領域NEA1に配置された突出部340は、バンク114の傾斜した側面、即ち、第2非発光領域NEA2に配置された突出部340に比して、下底の底角が水平線に対してより小さな角度を有することで有機層232及びカソード233が突出部340を挟んで断絶なしに連続的に蒸着がなされ得るようになる。
【0141】
一方、透湿防止及び支持のために基板を二重に構成してもよく、これを本発明の第4実施例を通して詳細に説明する。
【0142】
図8は、本発明の第4実施例に係るサブ画素の断面図である。
図8に示された本発明の第4実施例は、基板410a、410bが二重に構成された点を除いては、本発明の第1実施例と実質的に同じ構成となっている。従って、同じ構成については、重複した説明は省略する。
【0143】
図8は、下部構造を例に示しているが、これに制限されるものではない。
また、
図8においては、説明の便宜のために、サブ画素の画素回路の複数のトランジスタ及びキャパシタのうち一つのトランジスタ120だけを示している。
【0144】
図8を参照すると、本発明の第4実施例に係る表示装置は、第1、第2基板410a、410b、トランジスタ120、発光素子130、平坦化層113、バンク114及び封止部150を含むことができる。表示装置は、トップエミッション(top emission)方式の表示装置に具現され得るが、これに制限されるものではない。
【0145】
即ち、本発明の第4実施例に係る表示装置は、第1基板410aと第2基板410bを含み、第1基板410aと第2基板410bとの間にバッファ層415をさらに含むことができる。
【0146】
第1基板410aと第2基板410bは、表示装置の他の構成要素を支持するための支持部材であり、絶縁物質からなり得る。例えば、第1基板410aと第2基板410bは、高分子またはポリイミド(Polyimide、PI)等のようなプラスチックを含んでなってもよく、フレキシビリティ(flexibility)を有する物質からなってもよい。また、バッファ層415は、例えば、シリコン酸化物(SiOx)またはシリコン窒化物(SiNx)の単一層または複層に構成され得るが、これに制限されない。
【0147】
図8に示されたトランジスタ120は、ゲート電極121上にアクティブ層122が配置され、アクティブ層122上にソース電極123及びドレイン電極124が配置された構造であり、ゲート電極121が最も下部に配置されたボトムゲート(bottom gate)構造のトランジスタであるが、本発明は、これに制限されるものではない。
【0148】
図8は、バンク114の一側面(即ち、第2非発光領域NEA2)に一つの突出部140が配置された場合を例に示しているが、これに制限されるものではない。本発明の突出部140は、バンク114の両側面(即ち、第2非発光領域NEA2)に配置されてもよく、バンク114の少なくとも一側面に二つ以上の突出部140が配置されてもよい。
【0149】
また、本発明の突出部140は、サブ画素の第1電極131の縁の一部を除くサブ画素の第1電極131を囲む形態に配置されてもよい。または、本発明の突出部140は、少なくとも一部は、第2非発光領域NEA2でない第1非発光領域NEA1に配置され得る。
【0150】
また、本発明の突出部140は、サブ画素の開口部の形態に沿って第1電極131の少なくとも一部の縁に二以上の個数が配置され得る。
【0151】
一方、画素回路を構成する複数のトランジスタそれぞれの機能を考慮してアクティブ層を互いに異なる物質で構成でき、これを本発明の第5実施例を通して詳細に説明する。
【0152】
図9は、本発明の第5実施例に係るサブ画素の断面図である。
図9に示された本発明の第5実施例は、
図8の表示装置と比較してトランジスタ520a、520bのみが異なるだけで、他の構成は実質的に同一である。従って、同じ構成については、重複した説明は省略する。
【0153】
図9は、下部構造を例に示しているが、これに制限されるものではない。
また、
図9においては、説明の便宜のために、サブ画素の画素回路の複数のトランジスタのうち任意の第1、第2トランジスタ520a、520bだけを示している。
【0154】
図9を参照すると、本発明の第5実施例に係る表示装置は、第1、第2基板310a、310b、第1、第2トランジスタ520a、520b、発光素子130、平坦化層113、バンク114及び封止部150を含むことができる。
【0155】
即ち、本発明の第5実施例に係る表示装置は、第1基板310aと第2基板310bを含み、第1基板310aと第2基板310bとの間にバッファ層315をさらに含むことができる。
【0156】
このとき、
図9は、バンク114の一側面(即ち、第2非発光領域NEA2)に一つの突出部140が配置された場合を例に示しているが、これに制限されるものではない。本発明の突出部140は、バンク114の両側面(即ち、第2非発光領域NEA2)に配置されてもよく、バンク114の少なくとも一側面に二つ以上の突出部140が配置されてもよい。
【0157】
また、本発明の突出部140は、サブ画素の第1電極131の縁の一部を除くサブ画素の第1電極131を囲む形態に配置されてもよい。または、本発明の突出部140は、少なくとも一部は、第2非発光領域NEA2でない第1非発光領域NEA1に配置され得る。
【0158】
第1基板310aと第2基板310bは、表示装置の他の構成要素を支持するための支持部材であり、絶縁物質からなり得る。例えば、第1基板310aと第2基板310bは、高分子またはポリイミド(Polyimide、PI)等のようなプラスチックを含んでなってもよく、フレキシビリティ(flexibility)を有する物質からなってもよい。また、バッファ層415は、例えば、シリコン酸化物(SiOx)またはシリコン窒化物(SiNx)の単一層または複層に構成され得るが、これに制限されない。
【0159】
第1基板310a上に他のバッファ層311aが配置され得る。
他のバッファ層311aは、第1基板310aを通した水分または不純物の浸透を低減できる。他のバッファ層311aは、例えば、シリコン酸化物(SiOx)またはシリコン窒化物(SiNx)の単一層または複層に構成され得るが、これに制限されない。
【0160】
図示しないが、他のバッファ層311a上にまた他のバッファ層が配置され得る。
【0161】
また他のバッファ層は、第1トランジスタ520aの結晶化過程で発生するイオンまたは不純物の浸透を防止できる。
【0162】
他のバッファ層311a上に第1、第2トランジスタ520a、520bが配置され得る。
【0163】
第1トランジスタ520aは、第1アクティブ層522a、第1ゲート電極521a、第1ソース電極523a及び第1ドレイン電極524aを含むことができる。
【0164】
第2トランジスタ520bは、第2アクティブ層522b、第2ゲート電極521b、第2ソース電極523b及び第2ドレイン電極524bを含むことができる。
【0165】
他のバッファ層311a上に第1アクティブ層522aが配置され得る。
例えば、第1アクティブ層522aは、低温ポリシリコン(Low Temperature Poly-Silicon、LTPS)からなり得る。ポリシリコンの場合、移動度が高くてエネルギー消費電力が低く、信頼性に優れて、駆動トランジスタ等に適用され得る。
【0166】
第1アクティブ層522a上にゲート絶縁層312が配置され得る。
ゲート絶縁層312上に第1ゲート電極521aが配置され得る。
【0167】
ゲート絶縁層312上に第1ストレージ電極ST1及び遮光層525bが配置され得る。
【0168】
遮光層525bは、第2トランジスタ520bの第2アクティブ層522bに重畳するように配置され、外部から流入した光または外部から流入した水分から第2トランジスタ520bを保護して、第2トランジスタ520bの素子特性が変動することを最小化できる。
図9においては、遮光層525bがフローティング(floating)されたものと示されているが、遮光層525bは、他の構成、一例として複数の配線等に電気的に接続され得、これに制限されない。
【0169】
第1ゲート電極521a、第1ストレージ電極ST1及び遮光層525b上に層間絶縁層313が配置され得る。
【0170】
層間絶縁層313上に第1ストレージ電極ST1の一部と重畳するように第2ストレージ電極ST2が配置され得る。
【0171】
第2ストレージ電極ST2上に第1、第2パッシベーション層314a、314bが配置され得る。第1、第2パッシベーション層314a、314bには、第1ソース電極523a及び第1ドレイン電極524aそれぞれが第1アクティブ層522aに接続するためのコンタクトホールが形成され得る。また、第2パッシベーション層314bには、第2ソース電極523b及び第2ドレイン電極524bそれぞれが第2アクティブ層522bに接続するためのコンタクトホールが形成され得る。
【0172】
第1パッシベーション層314a上に第2アクティブ層522bが配置され得る。
【0173】
第2アクティブ層522bは、酸化物半導体物質からなり得る。酸化物半導体物質は、シリコンよりバンドギャップがさらに大きな物質であり、オフ(off)状態で電子がバンドギャップを越えることができず、オフ-電流(off-current)が低い。従って、酸化物半導体物質からなるトランジスタの場合、オン(on)時間が短く、オフ(off)時間を長く維持するスイッチングトランジスタに適用され得る。
【0174】
第2アクティブ層522b上にゲート絶縁層が配置され、ゲート絶縁層上に第2ゲート電極521bが配置され得る。
【0175】
ゲート絶縁層は、第2ゲート電極521bと同一にパターニングされ得る。
そして、第2パッシベーション層314b上に第1ソース電極523a及び第1ドレイン電極524aが配置され得る。互いに離隔されて配置された第1ソース電極523a及び第1ドレイン電極524aは、第1アクティブ層522aと電気的に接続され得る。また、第2パッシベーション層314b上に第2ソース電極523b及び第2ドレイン電極524bが配置され得る。互いに離隔されて配置された第2ソース電極523b及び第2ドレイン電極524bは、第2アクティブ層522bと電気的に接続され得る。
【0176】
第2パッシベーション層314b上に平坦化層113が配置され得る。
図9においては、第1トランジスタ520aの第1アクティブ層522aが低温ポリシリコンで構成され、第2トランジスタ520bの第2アクティブ層522bが酸化物半導体物質で構成された場合を例に挙げて説明しているが、第1アクティブ層522aが酸化物半導体物質で構成されるか、第2アクティブ層522bが低温ポリシリコンで構成されてもよく、これに制限されない。
【0177】
本発明の第5実施例に係る表示装置においては、画素回路の複数のトランジスタ520a、520bを互いに異なるタイプに構成して画素回路の性能を向上させることができる。画素回路は、複数のトランジスタ520a、520b及びキャパシタを含み、複数のトランジスタ520a、520bは、互いに異なるタイプのトランジスタになされ得る。例えば、複数のトランジスタ520a、520bのうち一部の第1トランジスタ520aは、第1アクティブ層522aが低温ポリシリコンで構成され、他の一部の第2トランジスタ520bは、第2アクティブ層522bが酸化物半導体物質で構成され得る。低温ポリシリコンを含む第1トランジスタ520aの場合、移動度が高く、消費電力が低くて駆動トランジスタに適用され得る。酸化物半導体物質を含む第2トランジスタ520bの場合、オン時間が短く、オフ時間を長く維持することができてスイッチングトランジスタに適用され得る。従って、本発明の第5実施例に係る表示装置においては、画素回路を構成する複数のトランジスタ520a、520bそれぞれの機能を考慮して第1、第2アクティブ層522a、522bを互いに異なる物質で構成でき、画素回路の性能を向上させることができる。
次に、前述したように、本発明の突出部は、下底の底角が鈍角を有してもよく、これを本発明の第6実施例を通して詳細に説明する。
【0178】
図10a及び
図10bは、本発明の第6実施例のサブ画素の断面図である。
図10a及び
図10bの本発明の第6実施例は、突出部640の下底の両底角θ1、θ2が鈍角を有する点を除いては、前述した本発明の第1実施例と実質的に同じ構成となっている。従って、同じ構成について、重複した説明は省略する。
【0179】
図10bは、
図10aにおいて便宜上、平坦化層113の下の下部構造を省略し、残りの構成を拡大して示している。
【0180】
図10a及び
図10bを参照すると、本発明の第6実施例に係る表示装置は、バンク114の一側面(即ち、開口部OPの一側縁)に突出部640が配置され得る。ただし、前述したように、本発明は、これに制限されるものではなく、バンク114の両側面に突出部640が配置されてもよい。
【0181】
また、バンク114の少なくとも一側面に二つ以上の突出部640が配置され得る。
【0182】
突出部640は、サブ画素の第1電極131の少なくとも一部を囲む形態に配置され得る。また、突出部640は、サブ画素の開口部OPの形態に沿って第1電極131の縁に配置され得るが、これに制限されるものではない。
【0183】
突出部640は、複数に分離されてもよいが、本発明は、これに制限されるものではない。即ち、突出部640は、第1電極131の縁の一部で切れて複数に分離され得る。ただし、隣り合うサブ画素の間の第2電極133の接続のために、サブ画素の第1電極131の縁の一部には配置されなくてよい。または、本発明の突出部640は、少なくとも一部は、第2非発光領域NEA2でない第1非発光領域NEA1に配置され得る。
【0184】
また、突出部640は、その下部の第1電極131と一部重畳してもよいが、これに制限されるものではない。
【0185】
本発明の突出部640は、その断面が略台形状を有し得るが、これに制限されるものではない。この場合、下底の両底角θ1、θ2は、所定範囲の鈍角を有し得る。本発明の突出部640は、その断面が三角形、四角形等の多角形または鐘形等、多様な形態を有し得る。
【0186】
また、本発明の突出部640は、バンク114とは異なる材料で構成されてもよいが、これに制限されるものではない。本発明の突出部640は、バンク114と同じ材料で構成されてもよく、この場合、同一工程で形成され得る。
突出部640は、バンク114と共にパターニングされてもよい。
【0187】
本発明の第6実施例に係る突出部640は、下底の右側底角θ1の大きさが120゜より小さな鈍角を有し得る。仮に、下底の右側底角θ1の大きさが120゜以上であれば、上底と下底の大きさの差が大きくて突出部640が崩れ得るが、本発明は、これに制限されるものではない。鈍角の範囲は、突出部640の高さやCD(Critical Dimension)によって変わることもある。また、突出部640の下底の左側底角θ2もまた鈍角を有し得る。
【0188】
この場合、突出部640は、架橋剤(cross linker)を形成するCAR(Chemically Amplified Resist)系列のネガティブPR(Photo Resist)の有機物で構成され得る。
【0189】
次に、本発明の突出部は、バンクと同じ材質でバンクと共にパターニングされ得、これを本発明の第7実施例を通して詳細に説明する。
【0190】
図11a及び
図11bは、本発明の第7実施例のサブ画素の断面図である。
図11a及び
図11bの本発明の第7実施例は、突出部714aがバンク714と同じ材質でバンク714と共にパターニングされる点を除いては、前述した本発明の第1実施例と実質的に同じ構成となっている。従って、同じ構成については、重複した説明は省略する。
【0191】
図11bは、
図11aにおいて便宜上、平坦化層113の下の下部構造を省略し、残りの構成を拡大して示している。
【0192】
図11a及び
図11bを参照すると、本発明の第7実施例に係る表示装置は、バンク714の一側面(即ち、開口部OPの一側縁)に突出部714aが配置され得る。ただし、本発明は、これに制限されるものではなく、バンク714の両側面に突出部714aが配置されてもよい。
【0193】
また、バンク714の少なくとも一側面に二つ以上の突出部714aが配置され得る。
【0194】
突出部714aは、サブ画素の第1電極131の少なくとも一部を囲む形態に配置され得る。また、突出部714aは、サブ画素の開口部OPの形態に沿って第1電極131の縁に配置され得るが、これに制限されるものではない。
【0195】
突出部714aは、複数に分離されてもよいが、本発明は、これに制限されるものではない。即ち、突出部714aは、第1電極131の縁の一部で切れて複数に分離され得る。ただし、隣り合うサブ画素の間の第2電極133の接続のために、サブ画素の第1電極131の縁の一部には配置されなくてよい。または、本発明の突出部714aは、少なくとも一部は、第2非発光領域NEA2でない第1非発光領域NEA1に配置され得る。
【0196】
また、突出部714aは、その下部の第1電極131と一部重畳し得るが、これに制限されるものではない。
【0197】
本発明の突出部714aは、その断面が略台形状を有し得るが、これに制限されるものではない。下底の両底角は、所定範囲の鋭角や鈍角を有し得る。本発明の突出部714aは、その断面が三角形、四角形等の多角形または鐘形等、多様な形態を有し得る。
【0198】
本発明の突出部714aは、バンク714と同じ材料で構成され得、この場合、同一工程で形成され得る。
【0199】
バンク714と突出部714aは、有機物からなり得る。例えば、バンク714と突出部714aは、ポリイミド、アクリルまたはベンゾシクロブテン系樹脂等の有機物からなり得るが、これに制限されるものではない。
【0200】
例えば、バンク714と突出部714aにポリイミドが使用される場合に、バンク714と突出部714aの屈折率は、約1.6程度であり得る。
【0201】
突出部714aは、バンク714と共にパターニングされ得る。この場合に、ハーフ-トーンマスク(half-tone mask)やトリプル-トーン(triple-tone)マスク、またはマルチ-トーン(multi-tone)マスクを利用できる。また、この場合、スペーサーも突出部714aと共に形成することもできる。
【0202】
特に、本発明の第7実施例の場合は、バンク714と突出部714aとの間のアラインが不要であり、工程的に利点がある。
【0203】
一方、前述したように、バンクの少なくとも一側面に二つ以上の突出部が配置されてもよく、これを本発明の第8実施例を通して詳細に説明する。
【0204】
図12aは、本発明の第8実施例に係るサブ画素の拡大平面図である。
図12bは、
図12aのXII-XII’線に沿った断面図である。
【0205】
図12a及び
図12bに示された本発明の第8実施例は、二つの第1、第2突出部840a、840bがバンク114の一側面に配置される点を除いては、前述した本発明の第1実施例と実質的に同じ構成となっている。従って、同じ構成については、重複した説明は省略する。
【0206】
図12aは、サブ画素の形態が六角形である場合を例に示しているが、本発明は、サブ画素の形態に制限されるものではない。
図12bは、説明の便宜上、平坦化層113の下の下部構造を省略して示している。
【0207】
図12aにおいて、説明の便宜のために、発光素子130の構成のうち第1電極131及びバンク114だけを示している。バンク114は、開口部OPにより露出される領域を除く残りの領域に配置され得る。
【0208】
図12aと
図12bを参照すると、本発明の第8実施例に係る表示装置は、バンク114の一側面(即ち、開口部OPの一側縁)に第1、第2突出部840a、840bが配置され得る。
【0209】
また、バンク114の両側面に二つの第1、第2突出部840a、840bが配置されてもよい。即ち、バンク114の少なくとも一側面に二つ以上の第1、第2突出部840a、840bが配置されてもよい。
【0210】
図12aに示されたように、第1、第2突出部840a、840bは、サブ画素の第1電極131の一部を囲む形態に配置され得る。第1、第2突出部840a、840bは、サブ画素の開口部OPの形態に沿って第1電極131の縁に配置され得るが、これに制限されるものではない。
【0211】
第1、第2突出部840a、840bは、互いに分離され得るが、本発明は、これに制限されるものではない。第1突出部840aと第2突出部840bは、下底が互いに連結されてもよい。
【0212】
また、第1、第2突出部840a、840bは、隣り合うサブ画素の間の第2電極133の接続のために、サブ画素の第1電極131の縁の一部には配置されなくてよい。または、本発明の第1、第2突出部840a、840bは、少なくとも一部は、第2非発光領域でない第1非発光領域に配置され得る。
【0213】
また、第1、第2突出部840a、840bは、その下部の第1電極131と一部重畳し得るが、これに制限されるものではない。
【0214】
本発明の第1、第2突出部840a、840bそれぞれは、断面が略台形状を有し得るが、これに制限されるものではない。この場合、下底の両底角は、所定範囲の鋭角や鈍角を有し得る。本発明の第1、第2突出部840a、840bそれぞれは、その断面が三角形、四角形等の多角形または鐘形等、多様な形態を有し得る。
【0215】
本発明の第1、第2突出部840a、840bは、バンク114とは異なる材料で構成されてもよいが、これに制限されるものではない。また、本発明の第1、第2突出部840a、840bは、バンク114と同じ材料で構成されてもよく、この場合、同一工程で形成され得る。
【0216】
第1、第2突出部840a、840bは、バンク114と共にパターニングされてもよい。
第1突出部840aと第2突出部840bは、互いに異なる大きさを有し得る。
第1突出部840aと第2突出部840bは、互いに異なる高さを有し得る。
第1突出部840aと第2突出部840bは、互いに異なる位置に配置されてもよい。
【0217】
本発明の第8実施例の場合は、バンク114の少なくとも一側面に少なくとも二つの第1、第2突出部840a、840bを形成することで、電流パスの経路が増加し得る。また、第1、第2突出部840a、840bの下底の底角を調節する場合に、第2突出部840bの一側面だけではなく第1突出部840aの一側面、即ち、第1突出部840aと第2突出部840bとの間でも有機層132及び第2電極133が断絶され得、前述した本発明の第1実施例に比してより効果的に漏れ電流を最小化できるようになる。
【0218】
本発明の断絶構造は、さらなるマスク工程を通して形成することもでき、既存のバンクやスペーサーを形成するマスク工程を通しても形成することができ、これを図面を参照して詳細に説明する。
【0219】
図13a乃至
図13dは、本発明の第3実施例に係る表示装置の一部の製造過程を順次に示す断面図である。
説明の便宜上、平坦化層113の下の下部構造を省略して説明する。
図13aを参照すると、複数のトランジスタとキャパシタを含む基板上に平坦化層113を形成する。
【0220】
平坦化層113は、基板の上部を平坦化する絶縁層である。平坦化層113は、有機物質で構成され得、例えば、ポリイミドまたはフォトアクリルの単一層または複層に構成され得るが、これに制限されない。
【0221】
平坦化層113は、約2μmの厚さに形成することができるが、これに制限されるものではない。
【0222】
平坦化層113上に複数のサブ画素には、複数の発光素子が配置され得る。発光素子は、第1電極231、有機層及び第2電極を含むことができる。
【0223】
まず、平坦化層113上に第1電極231を形成する。
第1電極231は、トランジスタと電気的に接続され、画素回路の駆動電流の供給を受けることができる。第1電極231は、発光層に正孔を供給するので、仕事関数の高い導電性物質からなり得る。第1電極231は、例えば、インジウムスズ酸化物(Indium Tin Oxide、ITO)、インジウム亜鉛酸化物(Indium Zinc Oxide、IZO)等のような透明導電性物質で形成され得るが、これに制限されない。
【0224】
表示装置は、トップエミッション(Top Emission)またはボトムエミッション(Bottom Emission)方式に具現され得る。トップエミッション方式である場合、第1電極231の下部に反射効率に優れた金属物質、例えば、アルミニウム(Al)または銀(Ag)のような物質からなる反射層が加えられ得る。逆に、表示装置がボトムエミッション方式である場合、第1電極231は、透明導電性物質のみからなり得る。以下においては、本発明の表示装置がトップエミッション方式であると仮定して説明する。
【0225】
第1電極231は、例えば、反射層を含む2層以上の積層構造になされ得る。
第1電極231は、約0.1μmの厚さに形成することができるが、これに制限されるものではない。
【0226】
以後、
図13bを参照すると、第1電極231が形成された基板上にバンク114とスペーサー360を形成する。
【0227】
バンク114とスペーサー360は、同一マスク工程で形成することもでき、または異なるマスク工程で形成することもできる。
【0228】
バンク114は、第1電極231の一部を露出させる開口部OPを含むことができる。バンク114は、第1電極231のエッジまたは縁部分を覆うように配置された有機絶縁物質であってよい。バンク114は、例えば、ポリイミド(polyimide)、アクリル(acryl)またはベンゾシクロブテン(benzocyclobutene:BCB)系樹脂からなり得るが、これに制限されるものではない。
【0229】
スペーサー360は、バンク114の平らな上部表面、即ち、第1非発光領域上に形成され得る。スペーサー360は、発光素子を形成するとき、蒸着マスクと一定の距離を維持するためにバンク114上に配置され得る。スペーサー360により蒸着マスクとスペーサー360の下のバンク114及び第1電極231は蒸着マスクと一定の距離を維持でき、接触による損傷を防止することができる。このとき、複数のスペーサー360は、蒸着マスクと接触する面積を最小化するように、上部へ行くほど幅が狭くなる形態、例えば、テーパ形状になされ得る。
【0230】
バンク114及びスペーサー360は、それぞれ1~2μm及び1.5~2.5μmの厚さに形成することができるが、これに制限されるものではない。
【0231】
次に、
図13cを参照すると、基板の前面に光反応性有機物をコーティングする。
【0232】
光反応性有機物は、フォトレジスト(Photo Resist;PR)を含むことができる。
【0233】
このとき、ポジティブタイプのフォトレジストを利用でき、この場合、正テーパを有する突出部が形成され得る。
【0234】
フォトレジストは、0.5μm以下の厚さにコーティングされ得るが、これに制限されるものではない。
【0235】
次いで、所定のマスク390を通して露光及び現像を進行してバンク114の側面、即ち、第2非発光領域に突出部340を形成することができる。
【0236】
このとき、ポジティブタイプのフォトレジストを利用することでマスク390の遮断領域は形成される突出部340に対応して位置し得る。
【0237】
突出部340は、その断面が略台形状を有し得るが、これに制限されるものではない。本発明の突出部340は、その断面が三角形、四角形等の多角形または鐘形等、多様な形態を有し得る。
【0238】
突出部340は正テーパ、即ち、下底の底角が鋭角を有し得る。
次に、
図13dを参照すると、熱処理を通して突出部340を硬化させることができる。硬化工程は、有機物からなる突出部340がテーパによってずり落ちることを防止する役割を果たすことができる。
【0239】
このとき、形成された突出部340は、スペーサー360より低い高さを有し得る。
【0240】
次いで、有機層とカソードを形成することができ、前述したように、有機層とカソードは、開口部OPの両側縁で断絶され得る。有機層以降の工程は、既存と実質的に同一であり、説明を省略する。
【0241】
図14a乃至
図14dは、本発明の第6実施例に係る表示装置の一部の製造過程を順次に示す断面図である。
【0242】
図14a乃至
図14dに示された本発明の第6実施例に係る表示装置の製造過程は、有機物としてネガティブタイプのフォトレジストを利用する点を除いては、前述した
図13a乃至
図13dの製造過程と実質的に同一であり、従って、同じ構成及び製造過程については、重複した説明は省略する。
【0243】
図14aを参照すると、複数のトランジスタとキャパシタを含む基板上に平坦化層113を形成する。
【0244】
そして、平坦化層113上に第1電極231を形成する。
以後、
図14bを参照すると、第1電極231が形成された基板上にバンク114とスペーサー360を形成する。
【0245】
次に、
図14cを参照すると、基板の前面に光反応性有機物をコーティングする。
【0246】
光反応性有機物は、フォトレジスト(Photo Resist;PR)を含むことができる。
【0247】
このとき、ネガティブタイプのフォトレジストを利用でき、この場合、逆テーパを有する突出部が形成され得る。
【0248】
フォトレジストは、約1.5μmの厚さにコーティングされ得るが、これに制限されるものではない。
【0249】
次いで、所定のマスク690を通して露光及び現像を進行してバンク114の側面、即ち、第2非発光領域に突出部640を形成することができる。
【0250】
このとき、ネガティブタイプのフォトレジストを利用することでマスク690の透過領域は形成される突出部640に対応して位置し得る。
【0251】
突出部640は、その断面が略台形状を有し得るが、これに制限されるものではない。本発明の突出部640は、その断面が三角形、四角形等の多角形または鐘形等、多様な形態を有し得る。
【0252】
突出部640は、逆テーパ、即ち、下底の底角が鈍角を有し得る。この場合、逆テーパによって安定した断絶構造が形成され得る。
【0253】
次に、
図14dを参照すると、熱処理を通して突出部640を硬化させることができる。
【0254】
このとき、形成された突出部640は、スペーサー360より低い高さを有し得る。
【0255】
一方、追加マスク工程で突出部340、640を形成する場合に、前述した有機物以外に無機物も利用でき、無機物を利用する場合、突出部340、640のテーパ及び高さの制御が容易な利点がある。
【0256】
図15a乃至
図15dは、本発明の第3実施例に係る表示装置の一部の他の製造過程を順次に示す断面図である。
【0257】
図15a乃至
図15dに示された本発明の第3実施例に係る表示装置の他の製造過程は、FMM(Fine metal mask)を利用して無機物で突出部を形成する点を除いては、前述した
図13a乃至
図13dの製造過程と実質的に同一であり、同じ構成及び製造過程については、重複した説明は省略する。
【0258】
図15aを参照すると、複数のトランジスタとキャパシタを含む基板上に平坦化層113を形成する。
【0259】
そして、平坦化層113上に第1電極231を形成する。
以後、
図15bを参照すると、第1電極231が形成された基板上にバンク114とスペーサー360を形成する。
【0260】
以後、
図15c及び
図15dを参照すると、基板の上部に蒸着マスク390’であるFMMを配置する。
【0261】
次いで、シリコン酸化物(SiOx)の無機物を蒸着マスク390’を通して基板上に蒸着し、バンク114の側面、即ち、第2非発光領域に突出部340’を形成する。
【0262】
この場合、正テーパを有する突出部340’が蒸着され得る。
突出部340’は、約0.7~1.5μmの厚さに形成され得るが、これに制限されるものではない。
【0263】
次いで、BOE(Buffered Oxide Etch)を利用した食刻を進行してもよい。
【0264】
蒸着マスク390’を利用して突出部340’を形成する場合は、露出される領域に対する露光及び現像による損傷が防止される利点がある。
【0265】
図16a乃至
図16fは、本発明の第3実施例に係る表示装置の一部のまた他の製造過程を順次に示す断面図である。
【0266】
図16a乃至
図16fに示された本発明の第3実施例に係る表示装置のまた他の製造過程は、突出部として無機物や、金属を利用する点を除いては、
図13a乃至
図13dの製造過程と実質的に同一であり、同じ構成及び製造過程については、重複した説明は省略する。
【0267】
図16aを参照すると、複数のトランジスタとキャパシタを含む基板上に平坦化層113を形成する。
【0268】
そして、平坦化層113上に第1電極231を形成する。
以後、
図16bを参照すると、第1電極231が形成された基板上にバンク114とスペーサー360を形成する。
【0269】
次に、
図16cを参照すると、基板の前面に第1層370及び第2層380を形成する。
【0270】
第1層370は、突出部を形成するための層であり、シリコン酸化物(SiOx)またはシリコン窒化物(SiNx)の無機物や、モリブデンまたは銅の伝導性のある金属で形成することができる。
【0271】
無機物は、化学気相蒸着(Chemical Vapor Deposition;CVD)で形成することができ、金属は、スパッタ(sputter)で形成することができる。
【0272】
第2層380は、フォトレジストの光反応性有機物で形成することができる。
このとき、ポジティブタイプのフォトレジストを利用でき、この場合、正テーパを有する突出部が形成され得る。
【0273】
次に、
図16dを参照すると、第1層370及び第2層380が形成された基板の上部に所定のマスク390を配置できる。
【0274】
以後、マスク390を通して第2層を選択的に露光(exposure)して第2層からなる第1フォトレジストパターン380’及び第2フォトレジストパターン380’’を形成する。
【0275】
露光された第1フォトレジストパターン380’は、現像液により除去され得る。
【0276】
次に、
図16eを参照すると、現像液により除去されずに残っている第2フォトレジストパターン380’’をマスクでその下部の第1層を選択的に食刻してバンク114の側面、即ち、第2非発光領域に突出部340を形成する。
【0277】
このとき、第1層に無機物を適用する場合、食刻液としてBOEを利用できる。
【0278】
突出部340は、その断面が略台形状を有し得るが、これに制限されるものではない。本発明の突出部340は、その断面が三角形、四角形等の多角形または鐘形等、多様な形態を有し得る。
【0279】
突出部340は、正テーパ、即ち、下底の底角が鋭角を有し得る。
次に、
図16fを参照すると、残っている第2フォトレジストパターン380’’をストリップ(strip)を通して除去する。
【0280】
図17a乃至
図17fは、本発明の第6実施例に係る表示装置の一部の他の製造過程を順次に示す断面図である。
【0281】
図17a乃至
図17fに示された本発明の第6実施例に係る表示装置の他の製造過程は、ネガティブタイプのフォトレジストを利用する点を除いては、
図16a乃至
図16fの製造過程と実質的に同一であり、同じ構成及び製造過程については、重複した説明は省略する。
【0282】
図17aを参照すると、複数のトランジスタとキャパシタを含む基板上に平坦化層113を形成する。
【0283】
そして、平坦化層113上に第1電極231を形成する。
以後、
図17bを参照すると、第1電極231が形成された基板上にバンク114とスペーサー660を形成する。
【0284】
次に、
図17cを参照すると、基板の前面に第1層670及び第2層680を形成する。
【0285】
第1層670は、突出部を形成するための層であり、シリコン酸化物(SiOx)またはシリコン窒化物(SiNx)の無機物や、モリブデンまたは銅の伝導性のある金属で形成することができる。
【0286】
第2層680は、フォトレジストの光反応性有機物で形成することができる。
このとき、ネガティブタイプのフォトレジストを利用でき、この場合、逆テーパを有する突出部が形成され得る。
【0287】
次に、
図17dを参照すると、第1層670及び第2層680が形成された基板の上部に所定のマスク690を配置できる。
【0288】
以後、マスク690を通して第2層を選択的に露光(exposure)して第2層からなる第1フォトレジストパターン680’及び第2フォトレジストパターン680’’を形成する。
【0289】
ネガティブタイプのフォトレジストを利用することで露光(exposure)されていない第1フォトレジストパターン680’は現像液により除去され得る。
【0290】
次に、
図17eを参照すると、現像液により除去されずに残っている第2フォトレジストパターン680’’をマスクでその下部の第1層を選択的に食刻してバンク114の側面、即ち、第2非発光領域に突出部640を形成する。
【0291】
突出部640は、その断面が略台形状を有し得るが、これに制限されるものではない。本発明の突出部640は、その断面が三角形、四角形等の多角形または鐘形等、多様な形態を有し得る。
【0292】
突出部640は、逆テーパ、即ち、下底の底角が鈍角を有し得る。ただし、本発明は、これに制限されるものではなく、工程条件によって正テーパを有してもよい。
【0293】
次に、
図17fを参照すると、残っている第2フォトレジストパターン680’’をストリップ(strip)を通して除去する。
【0294】
一方、無機物で突出部340、640を形成する場合は、急な(steep)テーパ等、パターン形成が容易であり、ずり落ちる現象が減る利点がある。
【0295】
また、ネガティブタイプのフォトレジストを利用する場合は、露出される領域が最小化されることで露光及び現像による損傷が最小化される利点がある。特に、第1電極231とバンク114及びスペーサー660が工程に露出されなくて済む。
【0296】
図18a乃至
図18cは、本発明の第9実施例に係る表示装置の一部の製造過程を順次に示す断面図である。
【0297】
図18a乃至
図18cに示された本発明の第9実施例に係る表示装置の製造過程は、ハーフ-トーンマスク(half-tone mask)を利用してバンク914とスペーサー960及び突出部940を一度のマスク工程を通して形成することを特徴とする。同じ構成及び製造過程については、重複した説明は省略する。
【0298】
図18aを参照すると、複数のトランジスタとキャパシタを含む基板上に平坦化層113を形成する。
【0299】
そして、平坦化層113上に第1電極231を形成する。
次に、
図18bを参照すると、第1電極231が形成された基板上に第1層及び第2層を形成する。
【0300】
図示しないが、第1層は、バンク914を構成するために有機物で形成され得、第2層は、スペーサー960及び突出部940を構成するために光反応性有機物で形成することができる。
【0301】
光反応性有機物は、フォトレジスト(Photo Resist;PR)を含むことができる。
【0302】
以後、第1層及び第2層が形成された基板上にハーフ-トーンマスク990を配置する。
【0303】
ハーフ-トーンマスク990は、バンクフォトマスク部分990aとスペーサーフォトマスク部分990bを含むことができる。
【0304】
以後、ハーフ-トーンマスク990を通して露光及び現像を進行してバンク914とスペーサー960及び突出部940を形成する。
【0305】
バンク914とスペーサー960及び突出部940のテーパ角度は、類似してよい。
【0306】
スペーサー960及び突出部940は、図示された台形(trapezoid)状の代わりにドーム(dome)状も可能であるが、台形状が構造形成に有利である。スペーサー960及び突出部940は、正テーパ、即ち、下底の底角が鋭角を有し得る。ただし、本発明は、これに制限されるものではない。
【0307】
以後、
図18cを参照すると、熱処理を通してスペーサー960及び突出部940を硬化させることができる。
【0308】
このとき、形成された突出部940は、スペーサー960と同じ高さを有し得る。
【0309】
図19a乃至
図19cは、本発明の第10実施例に係る表示装置の一部の製造過程を順次に示す断面図である。
【0310】
図19a乃至
図19cに示された本発明の第10実施例に係る表示装置の製造過程は、スペーサー1060及び突出部1040がドーム状に形成される点を除き、前述した本発明の第9実施例と実質的に同一である。従って、同じ構成及び製造過程については、重複した説明は省略する。
【0311】
図19aを参照すると、複数のトランジスタとキャパシタを含む基板上に平坦化層113を形成する。
【0312】
そして、平坦化層113上に第1電極231を形成する。
次に、
図19bを参照すると、第1電極231が形成された基板上に第1層及び第2層を形成する。
【0313】
図示しないが、第1層は、バンク1014を構成するために有機物で形成され得、第2層は、スペーサー1060及び突出部1040を構成するために光反応性有機物で形成することができる。
【0314】
光反応性有機物は、フォトレジスト(Photo Resist;PR)を含むことができる。
【0315】
以後、第1層及び第2層が形成された基板上にハーフ-トーンマスク1090を配置する。
【0316】
ハーフ-トーンマスク1090は、バンクフォトマスク部分1090aとスペーサーフォトマスク部分1090bを含むことができる。
【0317】
以後、ハーフ-トーンマスク1090を通して露光及び現像を進行してバンク1014、スペーサー1060及び突出部1040を形成する。
【0318】
バンク1014とスペーサー1060及び突出部1040のテーパ角度は、類似してよい。
【0319】
スペーサー1060及び突出部1040は、ドーム(dome)状を有し得る。
【0320】
突出部1040は、二重傾斜を有し得、上部の傾斜に比して下部の傾斜がさらに急であってよいが、これに制限されない。
【0321】
以後、
図19cを参照すると、熱処理を通してスペーサー1060と突出部1040を硬化させることができる。
【0322】
図20a乃至
図20cは、本発明の第11実施例に係る表示装置の一部の製造過程を順次に示す断面図である。
【0323】
図20a乃至
図20cに示された本発明の第11実施例に係る表示装置の製造過程は、トリプル-トーン(triple-tone)マスクを利用してバンク1114とスペーサー1160及び突出部1140を一度のマスク工程を通して形成する点を除いては、前述した本発明の第9実施例と実質的に同一である。そこで、同じ構成及び製造過程については、重複した説明は省略する。
【0324】
図20aを参照すると、複数のトランジスタとキャパシタを含む基板上に平坦化層113を形成する。
【0325】
そして、平坦化層113上に第1電極231を形成する。
次に、
図20bを参照すると、第1電極231が形成された基板上に第1層及び第2層を形成する。
【0326】
図示しないが、第1層は、バンク1114を構成するために有機物で形成され得、第2層は、スペーサー1160及び突出部1140を構成するために光反応性有機物で形成することができる。
【0327】
光反応性有機物は、フォトレジスト(Photo Resist;PR)を含むことができる。
【0328】
以後、第1層及び第2層が形成された基板上にトリプル-トーンマスク1190を配置する。
【0329】
トリプル-トーンマスク1190は、バンクフォトマスク部分1190aとスペーサーフォトマスク部分1190b及び突出部フォトマスク部分1190cを含むことができる。
【0330】
次に、トリプル-トーンマスク1190を通して露光及び現像工程を進行してバンク1114とスペーサー1160及び突出部1140を形成する。
【0331】
バンク1114とスペーサー1160及び突出部1140のテーパ角度は、類似してよい。
【0332】
スペーサー1160及び突出部1140は、台形状を有し得る。
以後、
図20cを参照すると、熱処理を通してスペーサー1160と突出部1140を硬化させることができる。
【0333】
図21a乃至
図21cは、本発明の第12実施例に係る表示装置の一部の製造過程を順次に示す断面図である。
【0334】
図21a乃至
図21cに示された本発明の第12実施例に係る表示装置の製造過程は、スペーサー1260及び突出部1240がドーム状に形成される点を除き、前述した本発明の第11実施例と実質的に同一である。従って、同じ構成及び製造過程については、重複した説明は省略する。
【0335】
図21aを参照すると、複数のトランジスタとキャパシタを含む基板上に平坦化層113を形成する。
【0336】
そして、平坦化層113上に第1電極231を形成する。
次に、
図21bを参照すると、第1電極231が形成された基板上に第1層及び第2層を形成する。
【0337】
図示しないが、第1層は、バンク1214を構成するために有機物で形成され得、第2層は、スペーサー1260及び突出部1240を構成するために光反応性有機物で形成することができる。
【0338】
光反応性有機物は、フォトレジスト(Photo Resist;PR)を含むことができる。
【0339】
以後、第1層及び第2層が形成された基板上にトリプル-トーンマスク1290を配置する。
【0340】
トリプル-トーンマスク1290は、バンクフォトマスク部分1290aとスペーサーフォトマスク部分1290b及び突出部フォトマスク部分1290cを含むことができる。
【0341】
次に、トリプル-トーンマスク1290を通して露光及び現像工程を進行してバンク1214とスペーサー1260及び突出部1240を形成する。
【0342】
バンク1214とスペーサー1260及び突出部1240のテーパ角度は、類似してよい。
【0343】
スペーサー1260及び突出部1240は、ドーム状を有し得る。
一方、トリプル-トーンマスク1190、1290を利用する場合、スペーサー1160、1260及び突出部1140、1240は、互いに異なる高さを有し得る。
【0344】
図22は、本発明の第9実施例に係るサブ画素の一部の断面図である。
図23は、本発明の第13実施例に係るサブ画素の一部の断面図である。
【0345】
図22は、一般的なマスク990のレイアウト(layout)及びこれによって形成されたサブ画素の一部の断面図を例に示している。
【0346】
図23は、マルチ-トーンマスク1390のレイアウト及びこれによって形成されたサブ画素の一部の断面図を例に示している。
【0347】
ここで、説明の便宜上、突出部は省略して示している。
図22及び
図23を参照すると、マルチ-トーンマスク1390を利用してバンク1314及びスペーサー1360を形成する場合、一般的なマスク990に比してフォト露光領域が増加し、バンク1314のテーパ領域が増加することが分かる。
【0348】
即ち、マルチ-トーンマスク1390を利用する場合に、第2非発光領域NEA2がさらに増加し、バンク1314のテーパ角度が低くなることが分かる。
【0349】
図示しないが、マルチ-トーンマスク1390を利用する場合に、バンク1314とスペーサー1360及び突出部のテーパ角度もまた類似してよい。
【0350】
スペーサー1360及び突出部は、図示された台形状以外にドーム状も可能であるが、台形状が構造形成に有利である。
【0351】
このように形成された本発明の突出部は、ペンタイル(pentile)構造やリアル(real)構造のサブ画素に適用され得、これを次の図面を参照して詳細に説明する。
【0352】
図24は、本発明の一実施例に係る表示装置の平面図である。
図25は、本発明の他の実施例に係る表示装置の平面図である。
図26は、本発明のまた他の実施例に係る表示装置の平面図である。
図27は、本発明のまた他の実施例に係る表示装置の平面図である。
図28は、本発明のまた他の実施例に係る表示装置の平面図である。
図29は、本発明のまた他の実施例に係る表示装置の平面図である。
図30は、本発明のまた他の実施例に係る表示装置の平面図である。
【0353】
図24乃至
図30は、第1、第2及び第3サブ画素SP1、SP2、SP3がダイヤモンド状に配列されたダイヤモンドペンタイル画素配列構造を例に示しており、この場合、認知画質に優れるものと知られている。ただし、本発明は、画素構造に制限されるものではない。
【0354】
図24乃至
図30を参照すると、サブ画素SPは、第1サブ画素SP1、第2サブ画素SP2及び第3サブ画素SP3を含むことができる。
【0355】
複数の第1サブ画素SP1と複数の第3サブ画素SP3は、同じ列または同じ行で交互に配置され得る。例えば、同じ列で第1サブ画素SP1と第3サブ画素SP3は交互に配置され、同じ行で第1サブ画素SP1と第3サブ画素SP3は交互に配置され得る。
【0356】
複数の第2サブ画素SP2は、複数の第1サブ画素SP1及び複数の第3サブ画素SP3とは異なる列及び異なる行に配置され得る。例えば、一つの行に複数の第2サブ画素SP2が配置され、一つの行に隣り合う行に複数の第1サブ画素SP1と複数の第3サブ画素SP3が交互に配置され得る。一つの列に複数の第2サブ画素SP2が配置され、一つの列に隣り合う列に複数の第1サブ画素SP1と複数の第3サブ画素SP3が交互に配置され得る。また、複数の第1サブ画素SP1と第2サブ画素SP2は、対角線方向に向かい合い、複数の第3サブ画素SP3と第2サブ画素SP2もまた対角線方向に向かい合い得る。従って、複数のサブ画素SPは、格子状に配置され得る。
【0357】
図24乃至
図30においては、複数の第1サブ画素SP1及び複数の第3サブ画素SP3が同一列及び同一行に配置され、複数の第2サブ画素SP2は、複数の第1サブ画素SP1及び複数の第3サブ画素SP3とは異なる列及び異なる行に配置されたものと示したが、複数のサブ画素SPの配置は、これに制限されない。
【0358】
一方、複数の第2サブ画素SP2の形態は互いに異なるが、これに制限されない。
【0359】
図24乃至
図29を参照すると、突出部340がそれぞれのサブ画素SPの第1電極231を囲む形態に配置され得る。突出部340は、サブ画素SPの開口部OPの形態に沿って第1電極231の縁に配置され得るが、これに制限されるものではない。
【0360】
また、本発明の突出部340は、前述した
図7a乃至
図7cのように、少なくとも一部は、第2非発光領域NEA2でない第1非発光領域NEA1に配置され得る。即ち、突出部340の少なくとも一部は、第1非発光領域NEA1に配置されることで隣り合うサブ画素SPの間で第2電極が互いに接続され得る。
【0361】
図24乃至
図29(及び
図30)においては、第1非発光領域NEA1に配置される突出部340が他の部分に比して外部にさらに突出して連結部CPを形成する場合を例に示しているが、これに制限されない。
【0362】
また、突出部340は、その下部の第1電極231と一部重畳し得るが、これに制限されるものではない。
【0363】
本発明の突出部340は、その断面が略台形状を有し得るが、これに制限されるものではない。この場合、突出部340の下底の底角は、所定範囲の鋭角や鈍角を有し得る。本発明の突出部340は、その断面が三角形、四角形等の多角形または鐘形等、多様な形態を有し得る。
【0364】
本発明の突出部340は、マルチスタック(multi stack)構造で発生する側面漏れ電流を遮断する役割を果たすことができる。即ち、本発明の突出部340の構造によって一部の領域で隣り合うサブ画素SPの間の有機層及びカソードが互いに断絶され得る。
【0365】
本発明の突出部340は、有機物や無機物で構成され得る。
本発明の突出部340は、バンク114とは異なる材料で構成されてもよいが、これに制限されるものではない。本発明の突出部340は、バンク114と同じ材料で構成されてもよく、この場合、同一工程で形成され得る。
突出部340は、バンク114と共にパターニングされてもよい。
【0366】
図24乃至
図26は、突出部340の形態を多様な例に示しており、
図24は、全てのサブ画素SPで同じ位置に連結部CPが位置した場合を例に示している。即ち、例えば、サブ画素SPの左側上部角に突出部340の連結部CPが位置し得る。突出部340の連結部CPは、第1サブ画素SP1と第2サブ画素SP2との間及び第2サブ画素SP2と第3サブ画素SP3との間に位置し得る。
【0367】
また、
図25及び
図26は、第1サブ画素SP1が第2サブ画素SP2及び第3サブ画素SP3とは異なる位置に突出部340の連結部CPが位置した場合を例に示している。
【0368】
図27及び
図28は、前述した
図24の実施例において、サブ画素SPの間にダミーパターン1440、1440a、1440bを形成した点を除いては、実質的に同じ構成となっている。
【0369】
図27及び
図28は、サブ画素SPの間に対角線状にダミーパターン1440、1440a、1440bが配置された場合を例に示しているが、これに制限されない。
【0370】
ダミーパターン1440、1440a、1440bは、隣り合うサブ画素SPの間の電流パスの経路を増加させる役割を果たすことができる。
【0371】
図28は、第1ダミーパターン1440aと第2ダミーパターン1440bで構成される例を示しており、ダミーパターンの個数には制限がない。
【0372】
ダミーパターン1440、1440a、1440bは、突出部340と同じ材料で構成され得るが、これに制限されない。
【0373】
一方、
図29は、突出部340とダミーパターン1440が金属で構成される例を示しており、この場合は、連結パターン1445を利用して突出部340とダミーパターン1440が互いに接続され得る。
【0374】
ダミーパターン1440には、初期信号や接地信号が印加され得、初期区間に電圧を放電させる役割を果たすことができる。
【0375】
図30は、突出部1540a、1540bが二重に構成された例を示しており、以外の構成は、前述した
図24の実施例と実質的に同一である。このように、本発明は、突出部1540a、1540bの個数に制限がない。
【0376】
図31は、本発明のまた他の実施例に係る表示装置の平面図である。
図32は、本発明のまた他の実施例に係る表示装置の平面図である。
図31及び
図32は、リアル構造のサブ画素を例に示している。
【0377】
図31及び
図32を参照すると、サブ画素SPは、第1サブ画素SP1、第2サブ画素SP2及び第3サブ画素SP3を含むことができる。
【0378】
複数の第1サブ画素SP1と複数の第3サブ画素SP3は、同じ列または同じ行で交互に配置され得る。例えば、同じ列で第1サブ画素SP1と第3サブ画素SP3は交互に配置され得る。
【0379】
複数の第2サブ画素SP2は、複数の第1サブ画素SP1及び複数の第3サブ画素SP3とは異なる列または異なる行に配置され得る。例えば、一つの列に複数の第2サブ画素SP2が配置され、一つの列に隣り合う列に複数の第1サブ画素SP1と複数の第3サブ画素SP3が交互に配置され得る。
【0380】
図31及び
図32においては、複数の第1サブ画素SP1及び複数の第3サブ画素SP3が同一列に配置され、複数の第2サブ画素SP2は、複数の第1サブ画素SP1及び複数の第3サブ画素SP3とは異なる列に配置された場合を例に示したが、複数のサブ画素SPの配置は、これに制限されない。
一方、サブ画素SPの形態は互いに異なるが、これに制限されない。
【0381】
図31及び
図32を参照すると、突出部1640、1740がそれぞれのサブ画素SPの第1電極231を囲む形態に配置され得る。突出部1640、1740は、サブ画素SPの開口部OPの形態に沿って第1電極231の縁に配置され得るが、これに制限されるものではない。
【0382】
また、本発明の突出部1640は、前述した
図7a乃至
図7cのように、少なくとも一部は、第2非発光領域NEA2でない第1非発光領域NEA1に配置され得る。即ち、突出部1640の少なくとも一部は、第1非発光領域NEA1に配置されることで隣り合うサブ画素SPの間で第2電極が互いに接続され得る。
【0383】
ただし、本発明は、これに制限されるものではなく、
図32を参照すると、本発明の突出部1740は、少なくとも一部では配置されなくてもよい。
【0384】
本発明の実施例に係る表示装置は、下記のように説明され得る。
本発明の一実施例に係る表示装置は、発光領域と非発光領域とを有し、複数のサブ画素が定義された基板、前記複数のサブ画素それぞれに配置される複数の第1電極、前記複数のサブ画素の間の前記非発光領域に配置され、開口部を通して前記第1電極を露出させるバンク、前記非発光領域は、前記バンクの上部表面が平らな第1非発光領域及び前記バンクの上部表面が傾斜した第2非発光領域に区分され、前記第2非発光領域に少なくとも一部が配置される突出部、前記複数の第1電極上に配置される有機層、及び前記有機層上に配置される第2電極を含むことができる。
【0385】
本発明の他の特徴によれば、前記有機層は、前記複数のサブ画素それぞれに配置される発光層及び前記複数のサブ画素に共通して配置される共通層を含み、前記共通層及び前記第2電極は、前記突出部で隣り合うサブ画素の間で互いに断絶され得る。
【0386】
本発明のまた他の特徴によれば、前記突出部は、前記サブ画素の開口部の形態に沿って前記第1電極の少なくとも一部の縁に配置され、前記突出部は、前記第1電極の他の一部の縁には配置されなくてよい。
【0387】
本発明のまた他の特徴によれば、前記突出部は、前記開口部の縁に沿って配置され、少なくとも一部は、前記第1非発光領域に配置され、他の部分は、前記第2非発光領域に配置され、前記第2非発光領域に配置される前記他の部分の突出部の長さは、前記第1非発光領域に配置される前記少なくとも一部の突出部の長さより長くてよい。
【0388】
本発明のまた他の特徴によれば、前記突出部は、前記第1電極の縁の一部で切れて複数に分離され得る。
【0389】
本発明のまた他の特徴によれば、前記突出部は、前記第1電極と一部重畳し得る。
【0390】
本発明のまた他の特徴によれば、前記突出部は、前記バンクと異なる材料で構成され得る。
【0391】
本発明のまた他の特徴によれば、前記突出部は、前記バンクと同じ材料で構成され得る。
【0392】
本発明のまた他の特徴によれば、前記突出部は、前記バンクの一部を構成できる。
【0393】
本発明のまた他の特徴によれば、前記有機層は、前記開口部に配置される第1有機層及び前記バンクの第1非発光領域から前記突出部の上部まで配置される第2有機層を含み、前記第2有機層の末端は、前記突出部の一側面で前記第1有機層と離隔され得る。
【0394】
本発明のまた他の特徴によれば、前記第1非発光領域のバンク上に配置されるスペーサーをさらに含むことができる。
【0395】
本発明のまた他の特徴によれば、前記突出部は、前記スペーサーと同じ材料で構成され得る。
【0396】
本発明のまた他の特徴によれば、前記突出部は、その断面が四角形、または台形の多角形や、ドーム形または鐘形の形態を有し得る。
【0397】
本発明のまた他の特徴によれば、前記突出部の断面が台形の形態を有するとき、下底の底角は、鋭角や鈍角を有し得る。
本発明のまた他の特徴によれば、前記下底の底角は、90゜-αより大きな鋭角を有し、前記αは、前記突出部が配置される前記バンクの上部表面の接線と前記基板との間の角度を意味し得る。
【0398】
本発明のまた他の特徴によれば、前記下底の底角は、120゜より小さな鈍角を有し得る。
【0399】
本発明のまた他の特徴によれば、前記突出部は、前記サブ画素の開口部の形態に沿って前記第1電極の少なくとも一部の縁に二以上の個数が配置され得る。
【0400】
本発明のまた他の特徴によれば、前記サブ画素は、第1サブ画素、第2サブ画素及び第3サブ画素を含み、複数の前記第1サブ画素及び複数の前記第3サブ画素は、同じ列または同じ行で交互に配置され、複数の前記第2サブ画素は、前記複数の第1サブ画素及び前記複数の第3サブ画素とは異なる列及び異なる行に配置され得る。
【0401】
本発明のまた他の特徴によれば、前記第1非発光領域に配置される前記突出部は、他の部分に比して外部にさらに突出して連結部を構成し、前記有機層及び前記第2電極は、前記連結部で隣り合うサブ画素の間で互いに断絶され得る。
【0402】
本発明のまた他の特徴によれば、前記サブ画素の間に対角線状に配置されるダミーパターンをさらに含み、前記ダミーパターンは、前記突出部と同じ層に同じ材料で構成され得る。
【0403】
本発明のまた他の特徴によれば、前記突出部と前記ダミーパターンは、金属で構成され、前記突出部と前記ダミーパターンは、連結パターンを通して互いに接続され得る。
【0404】
本発明の他の実施例に係る表示装置は、複数のサブ画素それぞれに配置される複数の第1電極、前記第1電極の縁の一部を覆うように配置され、上部表面が平らな第1領域及び前記上部表面が傾斜した第2領域を含むバンク、前記バンク上に配置される突出部、前記第1電極上に配置される有機層、及び前記有機層上に配置される第2電極を含み、前記突出部は、前記第2領域に配置され、前記有機層及び前記第2電極は、前記突出部の側面で隣り合うサブ画素間で互いに断絶され得る。
【0405】
以上、添付の図面を参照して、本発明の実施例をさらに詳細に説明したが、本発明は、必ずしもこのような実施例に限定されるものではなく、本発明の技術思想を外れない範囲内で多様に変形実施され得る。従って、本発明に開示された実施例は、本発明の技術思想を制限するためのものではなく、説明するためのものであり、このような実施例によって本発明の技術思想の範囲が制限されるものではない。それゆえ、以上において記述した実施例は、全ての面で例示的なものであり、制限的ではないものと理解すべきである。本発明の保護範囲は、下記の請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。