IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 清水 正捷の特許一覧

<>
  • 特許-テープノート 図1
  • 特許-テープノート 図2
  • 特許-テープノート 図3
  • 特許-テープノート 図4
  • 特許-テープノート 図5
  • 特許-テープノート 図6
  • 特許-テープノート 図7
  • 特許-テープノート 図8
  • 特許-テープノート 図9
  • 特許-テープノート 図10
  • 特許-テープノート 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-13
(45)【発行日】2022-12-21
(54)【発明の名称】テープノート
(51)【国際特許分類】
   B42D 15/00 20060101AFI20221214BHJP
   B42D 19/00 20060101ALI20221214BHJP
【FI】
B42D15/00 301Z
B42D15/00 301D
B42D19/00 A
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2018185651
(22)【出願日】2018-09-10
(65)【公開番号】P2020040371
(43)【公開日】2020-03-19
【審査請求日】2021-09-01
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、実施許諾の用意がある。
(73)【特許権者】
【識別番号】592131456
【氏名又は名称】清水 正捷
(72)【発明者】
【氏名】清水 正捷
【審査官】小池 俊次
(56)【参考文献】
【文献】実開昭50-003642(JP,U)
【文献】実公昭36-006016(JP,Y1)
【文献】実開昭53-132300(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B42D 15/00
B42D 19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項2】
前記裏表紙(7)にはさらにその上に窓(8)を複数個並列した表紙(9)を重ねて、前記本体内部(1)の外枠の左上縁部に前記裏表紙(7)と同様に連結させることを特徴とする請求項1に記載のテープノート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、窓(8)を切り取った表紙(9)の全体を見て、過去の窓枠内の記入を確認したり、今現在のそれぞれの行の変化を記入(記載・印字)し直すことで、新たな全体像を把握できるテープノートに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、日常生活での覚書や会計処理等は、その変化に対応するために、判った時点で、ノートや会計簿等に記入する前に、紙片にその内容を記入したり、数値であればそこで計算し直したりして処理をしていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
日常生活の中で書き留めておきたい事項や通常の金銭処理などでは、その多くは別の紙片を使い、その内容の抹消や変更、金額の増減を記入し、必要でなくなった場合は二重線を用いたり、消しゴム等を用いて消したりして、その上に新たに変更した文字や数字等を書き入れるなどして処理していたが、紙片が汚れたり不明確になったりして間違いも多かった。
本発明は、それらの問題点を解決するために補助的な文具として又は帳簿本体として発明されたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本体内部(1)の右側に設置した枡(3)群のテープ片(2)をそれぞれのスリット(6)から引き出し、捻りながら左側の棒状の部材(5)を介して折り返し、すぐ上の、裏表紙(7)のスリット(6)から引き出し、同じ行のスリット(6)を上下して通し、右側面まで引き出す。その上で中央に窓(8)を切り取った表紙(9)を重ね合わせて置くことで窓(8)内に現れたテープ片(2)面に変更した文字や記号、絵等を記載・印字できるようにする。
【発明の効果】
【0005】
本発明を使用することによって、不要になった文字や記号、絵等を同一画面上でテープ片(2)を引き出すことにより、即座に消したり、記入することができる。
【0006】
そのことにより、日常生活のメモや会計処理等が素早くでき、同一画面上で直ちに処理でき、その部分だけの訂正は勿論、全体の把握も直ちに且つ正確にできる。
【0007】
また、このテープノートは個人の生活習慣や年齢、環境、好み、趣味等に応じて様々に対応でき、目的に合わせて工夫して使用できる。
【0008】
そして、一般のノートと同じように行数を増やしたり、窓の位置やレイアウト等を工夫したり、縦書きは勿論、上・下・左・右を転換したり、吊るしたり、さらには、大きくして引出し方式のカレンダー等を作成することもできる。
【0009】
さらに大きなサイズにすれば、飲食店、商店、一般の公共施設等あらゆる場所での掲示物として使用できる。又、テープ片(2)が無くなったら枡群の中の予備のロールテープ(2)に繋いで連続して使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の全体像の斜視図
図2】本発明の切り抜いた窓(8)、主要項目記入欄(14)、予備の窓枠(15)を設けた表紙(9)の平面図
図3】本発明のテープ片(2)を通すスリット(6)を並列して設けた裏表紙(7)の平面図
図4】裏表紙(7)のテープ片(2)を通すルートを本体の手前正面から見た断面図
図5】本発明の本体内部(1)の斜視図
図6】本発明の本体内部(1)の上から見た断面図
図7】本発明の本体内部(1)の手前から見た断面図
図8】本体内部(1)の縦枠一枚目(10)の左から見た断面図
図9】本体内部(1)の縦枠二枚目(11)、縦枠三枚目(12)、縦枠四枚目(13)の左から見たそれぞれの断面図。
図10】最終引き出し口の右斜視図
図11】棒状の部材(5)及び回転体(4)群の左から見た断面図
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
本発明は、本体内部(1)の右側にロールテープ(2)を保管するために必要な複数の枡(3)を設け、左側にテープ片(2)を折り返すために縦に組み込んだ棒状の部材(5)と回転体(4)、さらにテープ片(2)を通すためのスリット(6)を複数個設けた裏表紙(7)、そして、左側に主要項目記入欄(14)、中程には並列する窓(8)を複数個切り抜き、さらに予備の窓枠(15)を備えた表紙(9)とで構成されている。
【0012】
縦枠一枚目(10)と縦枠二枚目(11)、縦枠三枚目(12)、縦枠四枚目(13)にはそれぞれスリット(6)を設け、それらから引き出したテープ片(2)を縦枠一枚目(10)のスリット(6)を出て左右いずれかに90度ひねり、回転体(4)に到達させる。その際、ロールテープ(2)が飛び出さないよう引き出す側に枠の幅の4分の1程度の枠用の蓋(16)を設ける。
【0013】
複数の回転体(4)と一体の棒状の部材(5)は本体内部(1)の横枠1枚目(18)、横枠2枚目(19)、横枠3枚目(20)、横枠4枚目(21)、横枠5枚目(22)の左側(図4図6)にそれぞれ穴を開けて貫通させ、同時に回転体(4)を組み込んで両端はE型止め輪(17)等で固定する。
【0014】
さらに回転体(4)を介して折り返したテープ片(2)はスリット(6)を複数設けた裏表紙(7)と面平行にし、その面のスリット(6)をその行ごとに上下させて通す。
【0015】
通したテープ片(2)は最終引き出し口の右側面まで引き出す。図[10]
本発明は以上の構成よりなる。
【0016】
本発明は、あらかじめ筆記・印字等可能なロールテープ(2)を用意し、複数個の保管する枡(3)からそれぞれの縦枠に設けた長方形のスリット(6)を通して本体内部の左内側の棒状の部材(5)と一体の回転体(4)を折り返して、さらに、裏表紙(7)のスリット(6)を上下して通過させ、本体の右端まで引き出して使用する。
【0017】
本発明はテープ片(2)を引き出すものであるが、本体内部(1)の右側のテープ片(2)引出し口に新たな回転体(4)を組み込むことにより、内部巻き取り方式にすることも可能である。
【0018】
表紙(9)の主要項目記入欄(14)にはあらかじめ項目を書き込んでおき、この欄の窓(8)内の記入事項に変化があれば、その窓(8)内のテープ片(2)を引いて消し、続く新たな白紙のテープ片(2)面に、変化した事項を記入できる。
【0019】
従って、本発明の表紙(9)の画面上だけで、その時点での全体の進捗状況や総合計等の確認が即座に、正確にできる。
【0020】
また、本体(1)を木製にしたり、回転体(4)を管玉やビーズ等にして、日常的に楽しんだりもできる。
【0021】
さらに、本体(1)を小さくしたり、行を少なくするなどして、ポケット・サイズにし、簡単に持ち歩くこともできる。
【符号の説明】
【0022】
1 本体内部
2 ロールテープ
2 テープ片
3 枡
4 回転体
5 棒状の部材
5 短い棒状の部材
6 スリット
7 裏表紙
8 窓
9 表紙
10 縦枠一枚目
11 縦枠二枚目
12 縦枠三枚目
13 縦枠四枚目
14 主要項目記入欄
15 予備の窓枠
16 枠用の蓋
17 E型止め輪
18 横枠一枚目
19 横枠二枚目
20 横枠三枚目
21 横枠四枚目
22 横枠五枚目
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11