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特許7193922タービンシステムのタービン翼形部に設置される取付け装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-13
(45)【発行日】2022-12-21
(54)【発明の名称】タービンシステムのタービン翼形部に設置される取付け装置
(51)【国際特許分類】
   F01D 25/00 20060101AFI20221214BHJP
   F02C 7/00 20060101ALI20221214BHJP
【FI】
F01D25/00 V
F02C7/00 A
【請求項の数】 13
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2018063949
(22)【出願日】2018-03-29
(65)【公開番号】P2018184952
(43)【公開日】2018-11-22
【審査請求日】2021-03-19
(31)【優先権主張番号】15/476,224
(32)【優先日】2017-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】390041542
【氏名又は名称】ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ
(74)【代理人】
【識別番号】100105588
【弁理士】
【氏名又は名称】小倉 博
(74)【代理人】
【識別番号】100151286
【弁理士】
【氏名又は名称】澤木 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100113974
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 拓人
(72)【発明者】
【氏名】サンドラ・ビバリー・コルビック
(72)【発明者】
【氏名】ダリル・ポール・カプリオッティ
(72)【発明者】
【氏名】アンスレー・ミシェル・ハード
(72)【発明者】
【氏名】レイチェル・ケイト・キング
(72)【発明者】
【氏名】トラビス・エドウィン・リプスタイン
(72)【発明者】
【氏名】マイスリ・ムッダサニ
(72)【発明者】
【氏名】テオドロス・フィシェハ・ウォンディム
【審査官】中村 大輔
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-196839(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2006/0157906(US,A1)
【文献】特開2015-136789(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F01D 1/00-11/24
F01D 13/00-15/12
F01D 23/00-25/36
F02C 1/00- 9/58
F23R 3/00- 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タービンシステム(10)の第1の翼形部(42A)と第2の翼形部(42B)との間に少なくとも部分的に配置されるように構成された本体部分(102,202)と、
前記本体部分(102,202)の第1の側面(104,204)に形成され、前記タービンシステム(10)の前記第1の翼形部(42A)の負圧側面(46)の一部と接触するように構成された調整可能な第1の保持部品(108,208)と、
前記本体部分(102,202)の前記第1の側面(104,204)に対向する第2の側面(106,206)に形成され、前記タービンシステム(10)の前記第2の翼形部(42B)の正圧側面(44)の一部と接触するように構成された第2の保持部品(120,220)と、
を備え
前記調整可能な第1の保持部品(108)が、前記本体部分(102)の前記第1の側面(104)に配置された第1の膨張可能なパウチ(110)を含み、前記第1の膨張可能なパウチ(110)は、
前記第1の膨張可能なパウチ(110)の膨張状態で前記第1の翼形部(42A)の前記負圧側面(46)の前記部分に接触し、実質的に輪郭を形成し、
前記第1の膨張可能なパウチ(110)の収縮状態で前記本体部分(102)の前記第1の側面(104)と接触し、実質的に平坦に向けられる
ように構成される、取付け装置(100,200)。
【請求項2】
前記第1の膨張可能なパウチ(110)上に配置され、前記第1の膨張可能なパウチ(110)の前記膨張状態で前記第1の翼形部(42A)の前記負圧側面(46)に直接接触する少なくとも1つの把持パッド(112)
をさらに備える、請求項に記載の取付け装置(100)。
【請求項3】
前記少なくとも1つのパッド(112)が、前記タービンシステム(10)の前記第2の翼形部(42B)の前記正圧側面(44)の前記部分と実質的に同様の形状(126)を有する、請求項に記載の取付け装置(100)。
【請求項4】
前記第1の膨張可能なパウチ(110)内に配置され、前記タービンシステム(10)の前記第1の翼形部(42A)の前記負圧側面(46)の前記部分と実質的に同様の形状(130)を有するインサート(128)
をさらに備える、請求項に記載の取付け装置(100)。
【請求項5】
前記第2の保持部品(120)が、前記本体部分(102)の前記第2の側面(106)と一体に形成された湾曲部分(122)を含み、前記湾曲部分(122)は、前記第1の膨張可能なパウチ(110)の前記膨張状態および前記収縮状態で前記タービンシステム(10)の前記第2の翼形部(42B)の前記正圧側面(44)の前記部分に接触するように構成される、請求項に記載の取付け装置(100)。
【請求項6】
前記湾曲部分(122)が、前記タービンシステム(10)の前記第2の翼形部(42B)の前記正圧側面(44)の前記部分と実質的に同様の形状(126)を有する、請求項に記載の取付け装置(100)。
【請求項7】
前記第2の保持部品(120)が、前記本体部分(102)の前記第2の側面(106)に配置された可撓性部品(134)を含み、前記可撓性部品(134)は、前記第1の膨張可能なパウチ(110)の前記膨張状態および前記収縮状態で前記タービンシステム(10)の前記第2の翼形部(42B)の前記正圧側面(44)の前記部分に接触し、実質的に輪郭を形成するように構成される、請求項に記載の取付け装置(100)。
【請求項8】
前記第2の保持部品(120)が、前記本体部分(102)の前記第2の側面(106)に配置された第2の膨張可能なパウチ(138)を含み、前記第2の膨張可能なパウチ(138)は、
前記第2の膨張可能なパウチ(138)の膨張状態で前記第2の翼形部(42B)の前記正圧側面(44)の前記部分に接触し、実質的に輪郭を形成し、
前記第2の膨張可能なパウチ(138)の収縮状態で前記本体部分(102)の前記第2の側面(106)と接触し、実質的に平坦に向けられる
ように構成される、請求項に記載の取付け装置(100)。
【請求項9】
タービンシステム(10)の第1の翼形部(42A)と第2の翼形部(42B)との間に少なくとも部分的に配置されるように構成された本体部分(102,202)と、
前記本体部分(102,202)の第1の側面(104,204)に形成され、前記タービンシステム(10)の前記第1の翼形部(42A)の負圧側面(46)の一部と接触するように構成された調整可能な第1の保持部品(108,208)と、
前記本体部分(102,202)の前記第1の側面(104,204)に対向する第2の側面(106,206)に形成され、前記タービンシステム(10)の前記第2の翼形部(42B)の正圧側面(44)の一部と接触するように構成された第2の保持部品(120,220)と、
を備え、
前記本体部分(202)が、
ヒンジ(242)を含む第1のリンケージ(240)であって、前記第1のリンケージ(240)の前記ヒンジ(242)は、前記第1のリンケージ(240)の拡張状態で前記タービンシステム(10)の前記第1の翼形部(42A)の前記負圧側面(46)に向かって移動するように構成される、第1のリンケージ(240)と、
前記第1のリンケージ(240)に対向して配置され、ヒンジ(242)を含む第2のリンケージ(244)と、
を含み、
前記第2のリンケージ(244)の前記ヒンジ(242)は、前記第2のリンケージ(244)の拡張状態で前記タービンシステム(10)の前記第2の翼形部(42B)の前記正圧側面(44)に向かって移動するように構成され
前記調整可能な第1の保持部品(208)が、前記第1のリンケージ(240)の前記ヒンジ(242)に隣接して配置され、前記第1のリンケージ(240)の前記ヒンジ(242)から延在する第1のピン(258)を含み、前記第1のピン(258)は、前記第1のリンケージ(240)の前記ヒンジ(242)の周りで少なくとも部分的に枢動するように構成される、取付け装置(200)。
【請求項10】
前記第1のピン(258)が、前記第1のリンケージ(240)の前記ヒンジ(242)に取り外し可能に連結され、前記第1のリンケージ(240)の前記拡張状態で前記第1の翼形部(42A)の前記負圧側面(46)に接触するように構成される、請求項に記載の取付け装置(200)。
【請求項11】
前記第2の保持部品(220)が、前記第2のリンケージ(244)の前記ヒンジ(242)に隣接して配置され、前記第2のリンケージ(244)の前記ヒンジ(242)から延在する第2のピン(260)を含み、前記第2のピン(260)は、前記第2のリンケージ(244)の前記ヒンジ(242)の周りで少なくとも部分的に枢動するように構成される、請求項に記載の取付け装置(200)。
【請求項12】
前記第2のピン(260)が、前記第2のリンケージ(244)の前記ヒンジ(242)に取り外し可能に連結され、前記第2のリンケージ(244)の前記拡張状態で前記第2の翼形部(42B)の前記正圧側面(44)に接触するように構成される、請求項11に記載の取付け装置(200)。
【請求項13】
タービンシステム(10)の第1の翼形部(42A)と第2の翼形部(42B)との間に少なくとも部分的に配置されるように構成された本体部分(102,202)と、
前記本体部分(102,202)の第1の側面(104,204)に形成され、前記タービンシステム(10)の前記第1の翼形部(42A)の負圧側面(46)の一部と接触するように構成された調整可能な第1の保持部品(108,208)と、
前記本体部分(102,202)の前記第1の側面(104,204)に対向する第2の側面(106,206)に形成され、前記タービンシステム(10)の前記第2の翼形部(42B)の正圧側面(44)の一部と接触するように構成された第2の保持部品(120,220)と、
を備え、
前記本体部分(202)が、
ヒンジ(242)を含む第1のリンケージ(240)であって、前記第1のリンケージ(240)の前記ヒンジ(242)は、前記第1のリンケージ(240)の拡張状態で前記タービンシステム(10)の前記第1の翼形部(42A)の前記負圧側面(46)に向かって移動するように構成される、第1のリンケージ(240)と、
前記第1のリンケージ(240)に対向して配置され、ヒンジ(242)を含む第2のリンケージ(244)と、
を含み、
前記第2のリンケージ(244)の前記ヒンジ(242)は、前記第2のリンケージ(244)の拡張状態で前記タービンシステム(10)の前記第2の翼形部(42B)の前記正圧側面(44)に向かって移動するように構成され、
前記調整可能な第1の保持部品(208)が、前記第1のリンケージ(240)の前記ヒンジ(242)に連結され、前記第1のリンケージ(240)の前記ヒンジ(242)から延在する第1の柔軟な部品(264)を含み、前記第1の柔軟な部品(264)は、前記第1のリンケージ(240)の前記拡張状態で前記タービンシステム(10)の前記第1の翼形部(42A)の前記負圧側面(46)の前記部分に接触し、実質的に輪郭を形成するように構成され、
前記第2の保持部品(220)が、前記第2のリンケージ(244)の前記ヒンジ(242)に連結され、前記第2のリンケージ(244)の前記ヒンジ(242)から延在する第2の柔軟な部品(266)を含み、前記第2の柔軟な部品(266)は、前記第2のリンケージ(244)の前記拡張状態で前記タービンシステム(10)の前記第2の翼形部(42B)の前記正圧側面(44)の前記部分に接触し、実質的に輪郭を形成するように構成される取付け装置(200)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に取付け装置に関し、より詳細には、タービンシステムのタービン翼形部の取付け装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ガスタービンシステムなどの従来のターボ機械は、発電機のための動力を生成するために利用される。一般に、ガスタービンシステムは、ガスタービンシステムの圧縮機およびタービン部品に流体(例えば、高温ガス)を通すことによって動力を生成する。より具体的には、吸入空気を圧縮機に吸入し、圧縮することができる。一旦圧縮されると、吸入空気は燃料と混合されて燃焼生成物を形成し、燃焼生成物はガスタービンシステムの燃焼器によって点火されてガスタービンシステムの作動流体(例えば高温ガス)を形成することができる。次に、流体は、動力を生成するために、タービン部品の複数の回転ブレードおよびロータまたはシャフトを回転させるために、流体流路を通って流れることができる。複数の回転ブレードと、回転ブレードの間に配置された複数の固定ノズルまたはベーンとを介して、タービン部品を通して流体を導くことができる。複数の回転ブレードがガスタービンシステムのロータを回転させると、ロータに連結された発電機がロータの回転から動力を生成することができる。
【0003】
従来のガスタービンシステムの各部品が所望の効率レベルで動作すること、および/または所望の動力量を生成することを確実にするために、システムおよびその部品は検査されおよび/または検査プロセスを受けることが多い。一例では、従来のガスタービンシステムの動作では、特定の部品が整列したままであり、および/または所定のクリアランスを維持することが重要である。特に、一例では、タービン部品内で回転するタービンブレードが、タービンブレードを囲むシェルまたはケーシングと所定のクリアランスを維持することが重要である。従来の検査プロセスは、連結部品を介してタービン部品の1つまたは複数のタービンブレードに連結され得る検査装置を利用する。検査装置が連結部品を使用して1つまたは複数のタービンブレードに連結されると、検査装置と共にタービンブレードが回転されて、タービンブレードとシェルとの間のクリアランスが測定される。しかし、これらの連結部品は、大きく、および/または煩雑であることが多く、このことは、タービン部品を介して連結部品を操作することを困難または不可能にし、特に、タービンブレードを挿入またはアクセスするための空間が制限されている場合には特に当てはまる。さらに、サイズおよび構成のために、従来の連結部品は、検査プロセス中に検査装置を1つまたは複数のタービンブレードに適切に連結することができない。このため、検査プロセス中に検査装置の位置が変化することがあり(例えば、連結部品の滑り)、タービンブレードとタービン部品のシェルまたはケーシングとの間のクリアランスの不正確な測定が生じる。これは、最終的に、ガスタービンシステムのオペレータが、タービンブレードとタービン部品のシェルとの間の不整合および/または望ましくないクリアランスによって引き起こされる動作非効率および/または発電量の低下を修正する能力に影響を及ぼす。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】米国特許第9325388号明細書
【発明の概要】
【0005】
本開示の第1の態様は、タービンシステムの第1の翼形部と第2の翼形部との間に少なくとも部分的に配置されるように構成された本体部分と、本体部分の第1の側面に形成され、タービンシステムの第1の翼形部の負圧側面の一部と接触するように構成された調整可能な第1の保持部品と、本体部分の第1の側面に対向する第2の側面に形成され、タービンシステムの第2の翼形部の正圧側面の一部と接触するように構成された第2の保持部品と、を含む取付け装置を提供する。
【0006】
本開示の第2の態様は、正圧側面および負圧側面を含む第1の翼形部と、第1の翼形部に隣接して配置され、正圧側面および負圧側面を含む第2の翼形部と、第1の翼形部および第2の翼形部に取り外し可能に連結された取付け装置と、を含むタービンシステムを提供し、この取付け装置は、第1の翼形部と第2の翼形部との間に少なくとも部分的に配置されるように構成された本体部分と、本体部分の第1の側面に形成され、第1の翼形部の負圧側面の一部と接触するように構成された調整可能な第1の保持部品と、本体部分の第1の側面に対向する第2の側面に形成され、第2の翼形部の正圧側面の一部と接触するように構成された第2の保持部品と、を含む。
【0007】
本開示の例示的な態様は、本明細書で説明される問題および/または検討されていない他の問題を解決するように設計される。
【0008】
本開示のこれらのおよび他の特徴は、本開示の様々な実施形態を示す添付の図面と併せて、本開示の様々な態様の以下の詳細な説明から、より容易に理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施形態によるガスタービンシステムの概略図である。
図2】実施形態によるタービンブレード、ステータベーン、およびロータを含むガスタービンシステムのタービンの一部の斜視図である。
図3】実施形態による、収縮状態にある膨張可能なパウチを含む取付け装置の斜視図である。
図4】実施形態による、膨張状態にある図3の取付け装置の斜視図である。
図5】実施形態による、ガスタービンシステムのタービンの翼形部に取り外し可能に連結された図3の取付け装置の斜視図である。
図6】追加の実施形態による、膨張可能なパウチおよび予め形成された把持パッドを含む取付け装置の側面図である。
図7】さらなる実施形態による、膨張可能なパウチおよび予め形成されたインサートを含む取付け装置の上面図である。
図8】実施形態による、収縮状態の線CS-CSに沿った図7の取付け装置の側面断面図である。
図9】実施形態による、膨張状態の線CS-CSに沿った図7の取付け装置の側面断面図である。
図10】別の実施形態による、膨張可能なパウチおよび可撓性部品を含む取付け装置の側面図である。
図11】別の実施形態による、変位した可撓性部品を含む図10の取付け装置の側面図である。
図12】実施形態による、第1および第2の膨張可能なパウチを含む取付け装置の側面図である。
図13】実施形態による、拡張状態のヒンジ式リンケージおよびピンを含む取付け装置の側面図である。
図14】実施形態による、折り畳まれた状態の図13の取付け装置の側面図である。
図15】実施形態による、ガスタービンシステムのタービンの翼形部に取り外し可能に連結された図13の取付け装置の斜視図である。
図16】実施形態による、折り畳まれた状態のヒンジ式リンケージおよび柔軟な部品を含む取付け装置の側面図である。
図17】実施形態による、拡張状態の図16の取付け装置の側面図である。
図18】実施形態による、ヒンジ式リンケージ、ピン、および剛性支持体を含む取付け装置の側面図である。
図19】実施形態による、固定保持部品および枢動保持部品を含む取付け装置の斜視図である。
図20】実施形態による、タービンブレードに取り外し可能に連結された図19の取付け装置の斜視図である。
図21】実施形態による、固定保持部品と、タービンブレードに取り外し可能に連結された調整可能な保持部品とを含む取付け装置の斜視図である。
図22】追加の実施形態による、固定保持部品と、タービンブレードに取り外し可能に連結された調整可能な保持部品とを含む取付け装置の斜視図である。
図23】さらなる実施形態による、固定保持部品と、タービンブレードに取り外し可能に連結された調整可能な保持部品とを含む取付け装置の斜視図である。
図24】別の実施形態による、固定保持部品と調整可能な保持部品とを含む取付け装置の斜視図である。
図25】実施形態による、タービンブレードに取り外し可能に連結された図24の取付け装置の斜視図である。
図26】さらなる実施形態による、2つの異なるタービンブレードに取り外し可能に連結された調整可能な保持部品を含む取付け装置の斜視図である。
図27】実施形態による多関節取付け装置の上面図である。
図28】実施形態による、図27の多関節取付け装置の側面図である。
図29】実施形態による、タービンブレードに取り外し可能に連結された図27の多関節取付け装置の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の図面は、原寸に比例して示されていないことに留意されたい。図面は、本開示の典型的な態様だけを示すことを目的としており、したがって、本開示の範囲を限定するものとみなすべきではない。図面において、図面間で類似する番号は類似する要素を示している。
【0011】
最初の問題として、本開示を明確に説明するために、本開示の範囲内の関連する機械部品を参照して説明するときに、特定の専門用語を選択することが必要になる。これを行う場合、可能な限り、一般的な工業専門用語が、その受け入れられた意味と同じ意味で使用および利用される。別途記載のない限り、このような専門用語は、本出願の文脈および添付の特許請求の範囲と一致する広義の解釈を与えられるべきである。当業者であれば、多くの場合、特定の構成要素がいくつかの異なるまたは重複する用語を使用して参照されることがあることを理解するであろう。単一の部品であるとして本明細書に記載され得るものは、複数の構成要素からなるものとして別の文脈を含み、かつ別の文脈で参照されてもよい。あるいは、複数の構成要素を含むものとして本明細書に記載され得るものは、単一の部品として他の場所で参照されてもよい。
【0012】
さらに、本明細書ではいくつかの記述上の用語を定常的に使用する場合があり、この点についてこれらの用語を定義することが有用であることが証明されるはずである。これらの用語およびその定義は、別途記載のない限り、以下の通りである。本明細書で使用する場合、「下流」および「上流」とは、タービンエンジンを通る作動流体または、例えば、燃焼器を通る空気の流れ、またはタービンの部品システムの1つを通る冷却剤のような流体の流れに対する方向を示す用語である。「下流」という用語は、流体の流れの方向に相当し、「上流」という用語は、流れの反対の方向を指す。「前方」および「後方」という用語は、別途指定のない限り、方向を指し、「前方」はエンジンの前方または圧縮機端部を指し、「後方」はエンジンの後方またはタービン端部を指す。さらに、「先導する」および「後続する」という用語は、それぞれ、「前方」および「後方」という用語と同様の記述で使用され、および/または理解され得る。多くの場合、異なる半径方向、軸方向および/または円周方向の位置にある部品を記述することが要求される。「A」軸線は、軸方向を表す。本明細書で使用する場合、「軸方向の」および/または「軸方向に」という用語は、タービンシステム(特に、ロータセクション)の回転軸と実質的に平行な軸線Aに沿った物体の相対的な位置/方向を指す。さらに本明細書で使用する場合、「半径方向の」および/または「半径方向に」という用語は、軸線Aと実質的に垂直でありかつただ1つの位置において軸線Aと交差する軸線「R」(例えば、図1)に沿った物体の相対的な位置/方向を指す。最後に、「円周方向の」という用語は、軸線A(例えば、軸線「C」)周りの移動または位置を指す。
【0013】
以下の開示は、一般に取付け装置に関し、より詳細には、タービンシステムのタービン翼形部の取付け装置に関する。
【0014】
これらおよび他の実施形態は、図1図29を参照して以下に説明される。しかし、当業者であれば、これらの図に関して本明細書に与えられた詳細な説明は例示のためのものであり、限定するものとして解釈すべきではないことを容易に理解するであろう。
【0015】
図1は、例示的なガスタービンシステム10の概略図を示している。ガスタービンシステム10は、圧縮機12を含むことができる。圧縮機12は、流入する空気18の流れを圧縮する。圧縮機12は、圧縮された空気20の流れを燃焼器22に送る。燃焼器22は、圧縮された空気20の流れを加圧された燃料24の流れと混合し、この混合物に点火して、燃焼ガス26の流れを生成する。単一の燃焼器22のみが示されているが、ガスタービンシステム10は、任意の数の燃焼器22を含むことができる。次いで、燃焼ガス26の流れは、典型的には翼形部(図2参照)およびステータベーンを含む複数のタービンブレードを含むタービン28に送られる。燃焼ガス26の流れは、タービン28を駆動して機械的仕事を発生させる。タービン28で発生された機械的仕事は、タービン28を通って延びるロータ30を介して圧縮機12を駆動し、発電機などの外部負荷32を駆動するために使用することができる。
【0016】
ガスタービンシステム10はまた、排気フレーム34を含むことができる。図1に示すように、排気フレーム34を、ガスタービンシステム10のタービン28に隣接して配置することができる。より具体的には、排気フレーム34を、タービン28に隣接して配置することができ、タービン28の、および/または燃焼器22からタービン28に流れる燃焼ガス26の流れの実質的に下流に配置することができる。本明細書で説明するように、排気フレーム34の一部(例えば、外側ケーシング)を、タービン28のエンクロージャまたはシェル36に直接連結することができる。
【0017】
燃焼ガス26が流れてタービン28を駆動した後、燃焼ガス26は、排気フレーム34を通って流れ方向(D)に排気、流入および/または排出され得る。図1に示す非限定的な例では、燃焼ガス26は、流れ方向(D)に排気フレーム34を通って流れ、ガスタービンシステム10から(例えば、大気に)排出され得る。ガスタービンシステム10が複合サイクル発電プラント(例えば、ガスタービンシステムおよび蒸気タービンシステムを含む)の一部である別の非限定的な例では、燃焼ガス26は排気フレーム34から排出され、流れ方向(D)で複合サイクル発電プラントの排熱回収ボイラに流入してもよい。
【0018】
図2、および引き続き図1を参照すると、ガスタービンシステム10の一部が示されている。具体的には、図2は、タービンブレード38の第1段と、タービン28のシェル36に連結されたステータベーン40の第1段とを含むガスタービンシステム10の一部を示している。本明細書で説明するように、ロータ30は、ロータ30の周りに円周方向に連結されて配置され、燃焼ガス26によって駆動されてロータ30を回転させることができる複数のタービンブレード38を含むことができる。タービン28の各タービンブレード38は、ロータ30から半径方向に延び、タービン28を通って流れる燃焼ガス26の流路内に配置された翼形部42を含むことができる。翼形部42はまた、タービン28のステータベーン40に軸方向に隣接して配置されてもよい。図2に示す非限定的な例では、明瞭化のために、タービン28の第1段のすべてのタービンブレード38、ステータベーン40および/またはロータ30のすべてが示されているわけではない。さらに、タービンブレード38の第1段およびタービン28のステータベーン40の一部のみが図2に示されているが、タービン28は、タービン28のシェル36を通って軸方向に配置された複数段のタービンブレードおよびステータベーンを含むことができる。
【0019】
タービンブレード38の各翼形部42は、それぞれ、正圧側面44および負圧側面46を含むことができる。具体的には、第1の翼形部42Aおよび第2の翼形部42Bは、それぞれ、正圧側面44と、正圧側面44とは反対側に位置する負圧側面46とを含むことができる。さらに、各翼形部42は、正圧側面44と負圧側面46との間に配置された前縁48および後縁50を含むことができる。すなわち、前縁48、および前縁48とは反対側に位置する後縁50は別々に、タービン28の各翼形部42について正圧側面44と負圧側面46と間に配置され、および/または正圧側面44と負圧側面46とを画定することができる。図2に示すように、第1の翼形部42Aの負圧側面46は、第2の翼形部42Bの正圧側面44に隣接して円周方向に配置され得る。第1の翼形部42Aと第2の翼形部42Bとの間に、より具体的には、第1の翼形部42Aの負圧側面46と第2の翼形部42Bの正圧側面44との間に間隙または空間52(以下、「空間52」)が形成され得る。本明細書で説明されるいくつかの非限定的な例では、取付け装置は、空間52内および/またはタービン28(図1参照)の第1の翼形部42Aと第2の翼形部42Bとの間に配置され得る。
【0020】
図3および図4は、タービン28の翼形部42と連結されるように構成された取付け装置100の斜視図を示している。取付け装置100は、本体部分102を含む。本体部分102は、本明細書で説明する取付け装置100および/またはその様々な機構もしくは部品を支持することができる取付け装置100の実質的に剛性の構造または部分であり得る。図3および図4に示すように、本体部分102は、第1の側面104と、第1の側面104に対向して配置された第2の側面106とを含むことができる。取付け装置100の本体部分102は、取付け装置100の様々な機構を支持することができ、および/または取付け装置100をタービン28の翼形部42に連結するのを助けることができる任意の適切な材料から形成され得る。例えば、本体部分102は、限定はしないが、金属、金属合金、プラスチック、セラミック、木材などを含む任意の材料から形成され得る。本明細書で説明するように、本体部分102は、取付け装置100が第1の翼形部42Aおよび第2の翼形部42Bに取り外し可能に連結されるとき、本体部分102および/または取付け装置100が第1の翼形部42Aと第2の翼形部42Bとの間に少なくとも部分的に配置され得るような大きさにされることができる。
【0021】
取付け装置100は、本体部分102の第1の側面104に形成された調整可能な第1の保持部品108を含むことができる。具体的には、取付け装置100は、本体部分102の第1の側面104上に形成され、配置され、および/またはそこから延びる構成可能な、適合可能な、および/または調整可能な第1の保持部品108を含むことができる。本明細書で説明するように、調整可能な第1の保持部品108は、取付け装置100をタービン28の翼形部42に取り外し可能に連結するとき、第1の翼形部42Aの負圧側面46の少なくとも一部と接触するように構成され得る様々な機構もしくは部品として構成され、および/またはそれらを含むことができる(図2および図5参照)。
【0022】
図3および図4に示す非限定的な例では、調整可能な第1の保持部品108は、第1の膨張可能なベローまたはパウチ110(以下、「第1の膨張可能なパウチ110」)を含むことができる。第1の膨張可能なパウチ110は、本体部分102の第1の側面104上に配置および/または形成され得る。第1の膨張可能なパウチ110は、本明細書で説明するように、膨張および収縮して、タービン28の翼形部42への取付け装置100の取り外し可能な連結を助けるように構成され得る。具体的には、図3は、収縮状態にある第1の膨張可能なパウチ110を示し、図4は、膨張状態にある第1の膨張可能なパウチ110を示している。図3に示すように、第1の膨張可能なパウチ110が収縮状態にあるとき、第1の膨張可能なパウチ110は、本体部分102の第1の側面104と接触し、および/または実質的に平坦に向けられてもよい。すなわち、第1の膨張可能なパウチ110は、収縮状態で本体部分102の第1の側面104の上に実質的に延びていなくてもよく、取付け装置100の厚さ(T)は本体部分102の厚さと実質的に同じであってもよい。膨張状態では、図4に示すように、第1の膨張可能なパウチ110は、本体部分102の第1の側面104から膨張し、成長し、および/または延在することができる。膨張状態では、取付け装置100の厚さ(T)を、本体部分102の合計厚さと、第1の膨張可能なパウチ110が本体部分102の第1の側面104の上に膨張および/または延在する高さとすることができる。本明細書で説明するように、第1の膨張可能なパウチ110は、膨張状態の翼形部42Aの負圧側面46の一部に接触し、実質的に輪郭を形成して、取付け装置100を翼形部42に取り外し可能に連結することができる。第1の膨張可能なパウチ110は、任意の適切な材料から形成されてもよく、膨張状態で本体部分102の第1の側面104から膨張し、成長し、および/または延在するように構成され得る任意の適切な部品として構成されてもよく、および/またはそれらを含んでもよい。非限定的な例において、第1の膨張可能なパウチ110は、バルーンと同様に機能してもよく、第1の膨張可能なパウチ110の膨張状態で膨張および/または成長し、収縮状態で収縮し得る実質的に弾性の材料から形成されてもよい。
【0023】
図3および図4に示すように、取付け装置100は、少なくとも1つの把持パッド112も含むことができる。1つまたは複数の把持パッド112を、第1の膨張可能なパウチ110上に配置することができる。具体的には、1つまたは複数の把持パッド112は、第1の膨張可能なパウチ110の膨張状態で、本体部分102の第1の側面104から変位され、および/またはそこから離れて延在することができる第1の膨張可能なパウチ110の接触面または露出面118(以下、「露出面118」)上に配置され得る。複数の把持パッド112が示されているが、第1の膨張可能なパウチ110は、露出面118上に配置された単一の把持パッド112を含んでもよいことが理解される。本明細書で説明するように、第1の膨張可能なパウチ110の膨張状態において、1つまたは複数の把持パッド112は、第1の翼形部42Aの負圧側面46に直接接触して、取付け装置100と翼形部42との間の取り外し可能な連結を助けることができる。1つまたは複数の把持パッド112は、第1の膨張可能なパウチ110の膨張状態において、接触した翼形部42Aに対して付加的な把持および/または摩擦を提供することができる任意の適切な材料から形成され、および/またはそのような任意の適切な材料でコーティングされてもよい。さらに、または代替的に、1つまたは複数の把持パッド112は、接触した翼形部42Aの周りで変形および/または輪郭を形成するように実質的に可撓性であり得る任意の適切な材料から形成されてもよい。非限定的な例では、1つまたは複数の把持パッド112は、ゴムまたはプラスチック、発泡体などのポリマー材料から形成され、および/またはそのようなポリマー材料でコーティングされてもよい。あるいは、本明細書で説明される他の非限定的な例において、1つまたは複数の把持パッド112は、実質的に剛性の材料から形成されてもよい(図6参照)。
【0024】
取付け装置100はまた、第2の保持部品120を含むことができる。第2の保持部品120は、本体部分102の第2の側面106、対向側の第1の側面104、および/または調整可能な第1の保持部品108に形成されてもよい。具体的には、取付け装置100は、本体部分102の第2の側面106上に形成され、配置され、および/またはそこから延在する第2の保持部品120を含むことができる。本明細書で説明するように、第2の保持部品108は、タービン28の翼形部42に取付け装置100を取り外し可能に連結するときに、第2の翼形部42Bの正圧側面44の少なくとも一部と接触するように構成され得る様々な機構もしくは部品として構成されてもよく、および/またはそれらを含んでもよい(図2および図5参照)。
【0025】
図3および図4に示す非限定的な例では、第2の保持部品120は、湾曲部分122を含むことができる。非限定的な例において、湾曲部分122を、本体部分102および/または本体部分102の第2の側面106と一体的に形成することができる。別の非限定的な例では、湾曲部分122は、本体部分102の第2の側面106に連結された、および/またはそれに固定された別個の部品として形成されてもよい。本明細書で説明するように、湾曲部分122は、第1の膨張可能なパウチ110の膨張状態および収縮状態で第2の翼形部42Bの正圧側面44の一部と接触して、取付け装置100を翼形部42に取り外し可能に連結するように構成され得る。第2の保持部品120を形成する湾曲部分122は、任意の適切な材料から形成されてもよく、第2の翼形部42Bの正圧側面44に接触および/または内部に着座するように構成され得る1つまたは複数の任意の適切な部品として構成されてもよく、および/またはそれらを含んでもよい。例えば、湾曲部分122は、金属、金属合金、セラミック、ポリマー材料(例えば、ゴム、プラスチック)、発泡体、木材などを含むが、これらに限定されない実質的に剛性の材料から形成されてもよい。さらに、本明細書で説明するように、湾曲部分122は、第2の翼形部42Bの正圧側面44の一部に実質的に類似および/または対応し得る形状を有する表面124を含むことができる。
【0026】
図5を参照すると、図3および図4の取付け装置100は、ガスタービンシステム10のタービン28(図1参照)の翼形部42に取り外し可能に連結されているものとして示されている。すなわち、取付け装置100は、第1の翼形部42Aと第2の翼形部42Bとの間に形成された空間52内に配置され得、第1の翼形部42Aおよび第2の翼形部42Bにそれぞれ取り外し可能に連結され得る。図5に示すように、調整可能な第1の保持部品108は、第1の翼形部42Aの負圧側面46に接触することができる。調整可能な第1の保持部品108が第1の膨張可能なパウチ110として形成される非限定的な例では、第1の膨張可能なパウチ110は、膨張状態の第1の翼形部42Aの負圧側面46の一部に接触し、実質的に輪郭を形成して、取付け装置100を翼形部42に取り外し可能に連結するのを助けることができる。すなわち、取付け装置100は、第1の膨張可能なパウチ110が収縮状態(図3参照)にある間に、第1の翼形部42Aと第2の翼形部42Bとの間に挿入および/または配置され得る。第1の翼形部42Aと第2の翼形部42Bとの間に配置されると、第1の膨張可能なパウチ110を膨張させることができ、露出面118は第1の翼形部42Aの負圧側面46の一部の形状および/または輪郭に接触し、実質的に輪郭を形成することができる。さらに、図5に示すように、第1の膨張可能なパウチ110が1つまたは複数の把持パッド112を含む場合、1つまたは複数の把持パッド112は、第1の翼形部42Aの負圧側面46の一部の形状および/または輪郭に直接接触し、および/または実質的に輪郭を形成して、取付け装置100とタービン28の翼形部42との間の取り外し可能な連結を助ける、および/または維持することができる。
【0027】
第2の保持部品120(図3および図4参照)は、第2の翼形部42Bの正圧側面44に接触することができる。第2の保持部品120が湾曲部分122を形成する非限定的な例において、湾曲部分122は、第1の膨張可能なパウチ110の膨張状態および収縮状態において、第2の翼形部42Bの正圧側面44の一部に直接接触するおよび/または実質的に内部に着座することができる。すなわち、取付け装置100は、第1の翼形部42Aと第2の翼形部42Bとの間に挿入および/または配置され得、湾曲部分122は、第2の翼形部42Bの正圧側面44の一部に配置され、直接接触し、接触を維持し、および/または内部に着座することができる。第2の翼形部42Bの正圧側面44に直接接触および/または内部に着座するために、湾曲部分122は、第2の翼形部42Bの正圧側面44の一部に実質的に類似および/または対応し得る形状を有する表面124を含むことができる。
【0028】
取付け装置100は、調整可能な第1の保持部品108および/または第2の保持部品120によって加えられる圧縮力によって、第1の翼形部42Aと第2の翼形部42Bとの間に取り外し可能に連結され、および/または維持され得る。具体的には、図5に示す非限定的な例では、取付け装置100が第1の翼形部42Aと第2の翼形部42Bとの間に配置されると、湾曲部分122は、第2の翼形部42Bの正圧側面44に(例えば、重力に起因する)円周方向の圧縮力を加えることができる。その後、第1の膨張可能なパウチ110が膨張状態にあるとき、第1の膨張可能なパウチ110は、第1の翼形部42Aの負圧側面46に接触し、次に、円周方向の圧縮力を加えることができる。さらに、膨張状態になると、第1の膨張可能なパウチ110は、湾曲部分122に向かって円周方向の圧縮力を加えることができ、次に、これにより、第2の翼形部42Bの正圧側面44に加えられる円周方向の圧縮力を増加させて、取付け装置100を翼形部42に取り外し可能に連結する。第1の膨張可能なパウチ110が収縮状態になると、取付け装置100はもはや翼形部42に取り外し可能に連結されず、タービン28から取り外されてもよい。
【0029】
図6図12は、取付け装置100の追加の非限定的な例を示している。同様の符号を付したおよび/または名前をつけた部品は、実質的に同様の態様で機能し得ることが理解される。これらの部品の冗長な説明は、明確化のために省略されている。
【0030】
図6は、第1の膨張可能なパウチ110(例えば、調整可能な第1の保持部品108)および第1の膨張可能なパウチ110上に形成および/または配置された1つまたは複数の把持パッド112を含む取付け装置100の側面図を示している。図3図5に関して本明細書に示され説明された1つまたは複数の把持パッド112とは異なり、図6に示される1つまたは複数の把持パッド112は、実質的に剛性の材料から形成されてもよい。すなわち、図6の非限定的な例に示される1つまたは複数の把持パッド112は、実質的に剛性の材料から形成されて、第1の膨張可能なパウチ110が膨張状態にあるとき、第1の膨張可能なパウチ110は、第1の翼形部42Aの負圧側面46の一部に輪郭を形成することができるが、1つまたは複数の把持パッド112はそうではない。むしろ、剛性材料から形成された1つまたは複数の把持パッド112は、第1の翼形部42Aの負圧側面46の形状および/または輪郭に実質的に類似および/または対応し得る形状126を有することができる。このため、第1の膨張可能なパウチ110が膨張状態にあるとき、形状126を有する1つまたは複数の把持パッド112は、第1の翼形部42Aの負圧側面46に直接接触してもよく、および/または第1の翼形部42Aの負圧側面46の一部を実質的に受け入れてもよい。非限定的な例では、形状126を有する1つまたは複数の把持パッド112は、金属、金属合金、セラミック、ポリマー材料(例えば、ゴム、プラスチック)、発泡体、木材などから形成されてもよい。
【0031】
図7図9は、インサート128を含む取付け装置100の別の非限定的な例を示している。具体的には、図7は、インサート128を含む取付け装置100の上面図を示し、図8は、収縮状態にあるインサート128を含む取付け装置100の側面断面図を示し、図9は、膨張状態にあるインサート128を含む取付け装置100の側面断面図を示している。図7図9に示すように、インサート128は、第1の膨張可能なパウチ110内に配置されてもよい。すなわち、インサート128は、本体部分102の第1の側面104に配置されてもよく、第1の膨張可能なパウチ110内に配置されてもよく、および/または第1の膨張可能なパウチ110で実質的に包囲されてもよい。インサート128が予め形成された形状130を有する非限定的な例において、インサート128は、金属、金属合金、セラミック、ポリマー材料(例えば、ゴム、プラスチック)、発泡体、木材などを含むが、これらに限定されない実質的に剛性の材料から形成されてもよい。別の非限定的な例では、インサート128は、第1の翼形部42Aの負圧側面46に接触する前に予め形成された形状130を有していなくてもよい。この非限定的な例では、インサート128は、第1の膨張可能なパウチ110およびインサート128が第1の翼形部42Aの負圧側面46に接触したときに、インサート128が形状130を形成するために翼形部42Aの負圧側面46の一部に実質的に輪郭を形成し得るように、実質的に弾性のある、変形可能なおよび/または柔軟な材料から形成されてもよい。
【0032】
図8および図9に示すように、第1の膨張可能なパウチ110内に配置されたインサート128は、所定のおよび/または予め形成された形状130を有することができる。インサート128に含まれる形状130は、第1の翼形部42Aの負圧側面46の形状および/または輪郭に実質的に類似してもよく、および/または対応してもよい。第1の膨張可能なパウチ110は、膨張状態で構成されてもよく、形状130を有するインサート128は、内部の膨張可能な支持体132(図9参照)を介して、第1の翼形部42Aに向かって変位されてもよい。第1の膨張可能なパウチ110が膨張状態にあり、インサート128が内部の膨張可能な支持体132を介して変位されると、インサート128は、本明細書で説明するように、第1の翼形部42Aの負圧側面46に接触してもよく、および/または第1の翼形部42Aの負圧側面46の一部を実質的に受け入れてもよく、これにより取付け装置100を翼形部42に取り外し可能に連結するのを助ける。
【0033】
図10および図11は、可撓性部品134を含む取付け装置100の非限定的な例を示している。具体的には、取付け装置100の第2の保持部品120は、本体部分102の第2の側面106に配置された可撓性部品134を含むことができる。可撓性部品134は、本体部分102の第2の側面106に連結されるか、または固定され得る別個の部品として形成されてもよい。取付け装置100の可撓性部品134は、第1の膨張可能なパウチ110の膨張状態および収縮状態で、第2の翼形部42Bの正圧側面44の一部に接触し、実質的に輪郭を形成するように構成され得る。すなわち、非限定的な例において、可撓性部品134は、取付け装置100がタービン28の翼形部42の間に配置される(図2および図5参照)ときに、可撓性部品134は、第2の翼形部42Bの正圧側面44に直接接触し、実質的に輪郭を形成することができるように、実質的に弾性のある、変形可能なおよび/または柔軟な材料から形成されてもよい。比較すると、図10は、タービン28の翼形部42間に配置される前の可撓性部品134を含む取付け装置100を示し、図11は、タービン28の翼形部42を挿入および/または配置した後の可撓性部品134を含む取付け装置100を示している。図10では、可撓性部品134は、実質的に屈曲されていなくてもよく、および/または圧縮されていなくてもよい。逆に図11では、取付け装置100が翼形部42間に配置されると、可撓性部品134は第2の翼形部42Bの正圧側面44に接触してもよく、実質的に屈曲、変形および/または圧縮されてもよい。可撓性部品134の屈曲、変形および/または圧縮は、第2の翼形部42Bの正圧側面44の形状および/または輪郭に実質的に類似および/または対応する形状を有する可撓性部品134の接触面136をもたらすことができる。可撓性部品134は、ゴムまたはプラスチック、発泡体などのポリマー材料を含むが、これらに限定されない材料から形成されてもよい。
【0034】
図12は、2つの異なる膨張可能なパウチ110,138を含む取付け装置100の側面図を示している。図3および図4に関して本明細書で説明したのと同様に、図12に示す取付け装置100の調整可能な第1の保持部品108は、第1の膨張可能なパウチ110を含むことができる。さらに、図12に示すように、第2の保持部品120は、別のすなわち第2の膨張可能なパウチ138を含むことができる。第2の膨張可能なパウチ138は、第1の側面104および/または第1の膨張可能なパウチ110に対向して、本体部分102の第2の側面106に配置および/または形成され得る。非限定的な例では、第2の膨張可能なパウチ138は、本明細書で説明されるように、第1の膨張可能なパウチ110と同様の機構(例えば、1つまたは複数の把持パッド112)を含んでもよく、および/または第1の膨張可能なパウチ110と実質的に同様の態様で機能もしくは動作してもよい。すなわち、第2の膨張可能なパウチ138は、タービン28の翼形部42への取付け装置100の取り外し可能な連結を助けるために、膨張および収縮するように構成されてもよい。具体的には、第2の膨張可能なパウチ138が収縮状態にあるとき、第2の膨張可能なパウチ138は、本体部分102の第2の側面106と接触し、および/または実質的に平坦に向けられてもよい。すなわち、第2の膨張可能なパウチ138は、本体部分102の第2の側面106の下に実質的に延在しなくてもよく、収縮状態で第2の翼形部42Bの正圧側面44に接触しなくてもよい。膨張状態(図示せず)において、第2の膨張可能なパウチ138は、本体部分102の第2の側面106から膨張し、成長し、および/または延在することができる。膨張状態では、第2の膨張可能なパウチ138は、第2の翼形部42Bの正圧側面44に向かって膨張し、成長し、および/または延在することができる。第1の膨張可能なパウチ110に関して本明細書で説明されているように、第2の膨張可能なパウチ138は、膨張状態の第2の翼形部42Bの正圧側面44の一部に接触し、実質的に輪郭を形成して、取付け装置100を翼形部42に取り外し可能に連結するのを助けることができる。さらに、本明細書で説明されているように、第2の保持部品120、より具体的には第2の膨張可能なパウチ138が1つまたは複数の把持パッド112を含む場合には、1つまたは複数の把持パッド112もまた、第2の膨張可能なパウチ138の膨張状態の第2の翼形部42Bの正圧側面44の一部に接触し、実質的に輪郭を形成することができる。
【0035】
図3図12に関して本明細書に示され説明されている取付け装置100の非限定的な例の各々は、ガスタービンシステム10のタービン28(図1参照)のための検査装置(図示せず)を受け入れ、収容し、および/または含むように構成され得る。すなわち、図3図12に示されている取付け装置100の例はすべて、検査装置を受け入れ、収容し、および/または含むように構成され得、検査プロセスを実行するために、検査装置がタービン28の翼形部42に取り外し可能に連結されてもよい。本明細書で説明するように、取付け装置100を翼形部42に取り外し可能に連結するために使用される圧縮嵌めは、取付け装置100上に配置された検査装置を使用して検査プロセスを実行する際に、取付け装置100の翼形部42からの滑り、移動および/または連結解除を実質的に防止することができる。さらに、取付け装置100を翼形部42に取り外し可能に連結するために使用される圧縮嵌めは、取付け装置100上に配置された検査装置によって行われる検査プロセス中に、翼形部42および/またはロータ30の移動(例えば、回転)を妨害および/または防止しなくてもよい。
【0036】
図13および図14は、タービン28の翼形部42と連結されるように構成された取付け装置200の別の非限定的な例の側面図を示している。図3図12に関して本明細書で説明された取付け装置100と同様に、図13および図14に示す取付け装置200は、本体部分202と、本体部分202の第1の側面204に形成された調整可能な第1の保持部品208と、本体部分202の第1の側面204に対向する第2の側面206に形成された第2の保持部品220とを含むことができる。同様の符号を付したおよび/または名前をつけた部品は、実質的に同様の態様で機能し得ることが理解される。これらの部品の冗長な説明は、明確化のために省略されている。
【0037】
ただし、取付け装置100とは異なり、取付け装置200は、本体部分202、調整可能な第1の保持部品208および/または第2の保持部品220の別個の機構、部品および/または構成を含むことができる。図13および図14に示す非限定的な例において、取付け装置200の本体部分202は、リンクヒンジ242を含む第1のアーマチュアまたはリンケージ240(以下、「第1のリンケージ240」)および別個のリンクヒンジ242を含む第2のリンケージ244を含むことができる。第1のリンケージ240は、本体部分202の第1の側面204を画定および/または図示することができ、第2のリンケージ244は、本体部分202の第1の側面204に対向する第2の側面206を画定および/または図示することができる。このため、第2のリンケージ244を、取付け装置200において第1のリンケージ240に隣接しておよび/または対向して配置することができる。第1のリンケージ240および第2のリンケージ244の各々は、リンクヒンジ242によって枢動可能に接続され、および/または枢動可能に連結された2つの別個のセクションまたは部材を含むことができる。2つの別個のセクションが示されているが、第1のリンケージ240および/または第2のリンケージ244は、より多くのセクションまたは部材を含み得ることが理解される。第1のリンケージ240および/または第2のリンケージ244はまた、複数のリンクヒンジ242を含んでもよく、第1のリンケージ240および/または第2のリンケージ244は、3つ以上のセクションまたは部材を含む。
【0038】
第1のリンケージ240および第2のリンケージ244はまた、連結ヒンジ246を介して互いに連結され得る。より具体的には、第1のリンケージ240および第2のリンケージ244のそれぞれの第1の遠位端248,250は、連結ヒンジ246を介して互いに枢動可能に接続され、および/または枢動可能に連結され得る。さらに、第1のリンケージ240の第2の遠位端252は、別個の連結ヒンジ246を介して、それぞれの第1の遠位端248,250に対向して第2のリンケージ244の第2の遠位端254に枢動可能に接続され、および/または枢動可能に連結され得る。図13および図14に示すように、連結ヒンジ246はまた、第1のリンケージ240および第2のリンケージ244の第2の遠位端252,254をエクステンダ256にそれぞれ枢動可能に連結し得る。エクステンダ256はまた、タービン28(図2および図15参照)の翼形部42に取付け装置200を配置しかつ取り外し可能に連結するのを助けるために、それぞれ第1のリンケージ240および第2のリンケージ244の遠位端252,254に取り外し可能に連結され得る。すなわち、本明細書で説明するように、エクステンダ256は、翼形部42の中におよび/または翼形部42の間に延在して、翼形部42の間に取付け装置200を配置することができ、したがって、取付け装置200は、その後、翼形部42に取り外し可能に連結され得る。本明細書で説明するように、取付け装置200が翼形部42に取り外し可能に連結されると、エクステンダ256は、それぞれ第1のリンケージ240および第2のリンケージ244から連結解除され得、一方、第1のリンケージ240および第2のリンケージ244の第2の遠位端252,254は、連結ヒンジ246を介して枢動可能に連結されたままである。さらに、第1のリンケージ240および第2のリンケージ244をエクステンダ256に連結する連結ヒンジ246の結果として、第1のリンケージ240および第2のリンケージ244は集合的にエクステンダ256の周りを回転方向(R)に回転するように構成され得る。
【0039】
第1のリンケージ240および第2のリンケージ244は、拡張状態と折り畳まれた状態との間で移動し、位置シフトし、および/または調整されるように構成され得る。具体的には、第1のリンケージ240および第2のリンケージ244は、第1のリンケージ240および第2のリンケージ244の拡張状態と折り畳まれた状態との間で変化するときに、第1の方向(D)および第2の方向(D)に移動し、位置シフトし、および/または調整されるように構成され得る。非限定的な例において、図13は、拡張状態の第1のリンケージ240および第2のリンケージ244を示し、図14は、折り畳まれた状態の第1のリンケージ240および第2のリンケージ244を示している。拡張状態では、図13に示すように、第1のリンケージ240は、第2のリンケージ244から第2の方向(D)に離れるように移動することができる。その結果、第1のリンケージ240はまた、エクステンダ256に向かって第1の方向(D)に移動することができる。さらに、本明細書で説明するように、第1のリンケージ240は、拡張状態で第1の翼形部42Aの負圧側面46に向かって移動し、取付け装置200を翼形部42に取り外し可能に連結するのを助けることができる。図13に示すように、第2のリンケージ244もまた、拡張状態では、第1のリンケージ240から第2の方向(D)に離れるように移動することができる。第1のリンケージ240と同様に、第2のリンケージ244も、エクステンダ256に向かって第1の方向(D)に移動することができる。また、本明細書で説明するように、第2のリンケージ244は、拡張状態で第2の翼形部42Bの正圧側面44に向かって移動し、取付け装置200を翼形部42に取り外し可能に連結するのを助けることができる。
【0040】
図14に示すように、第1のリンケージ240および第2のリンケージ244は、折り畳まれた状態でさらに明確に移動し、シフトし、および/または調整されることができる。具体的には、折り畳まれた状態では、図14に示すように、第1のリンケージ240は、第2の方向(D)に第2のリンケージ244に向かって移動することができる。結果として、第1のリンケージ240はまた、エクステンダ256から離れて第1の方向(D)に移動することができる。さらに、本明細書で説明するように、第1のリンケージ240は、折り畳まれた状態で第1の翼形部42Aの負圧側面46から離れて、翼形部42間に取付け装置200を配置するのを助けることができる。図14に示すように、第2のリンケージ244はまた、折り畳まれた状態で第2方向(D)に第1のリンケージ240に向かって移動することができる。第1のリンケージ240と同様に、第2のリンケージ244も、エクステンダ256から離れる第1の方向(D)に移動することができる。また、本明細書で説明するように、第2のリンケージ244は、折り畳まれた状態で第2の翼形部42Bの正圧側面44から離れるように移動して、翼形部42間に取付け装置200を配置するのを助けることができる。
【0041】
取付け装置200の本体部分202を形成する第1のリンケージ240および第2のリンケージ244は、ヒンジ242,246および/または本体部分202を形成するリンケージ構成の結果として拡張するおよび/または折り畳まれることができる。すなわち、本明細書で説明するリンクヒンジ242と連結ヒンジ246との枢動連結関係に基づいて、平行四辺形のリンケージを介して第1のリンケージ240も第2のリンケージ244に連結され、本体部分202は、拡張状態と折り畳まれた状態との間で移動または調整するように構成され得る。本明細書で説明するように、本体部分202、具体的には第1のリンケージ240および第2のリンケージ244は、拡張状態で、取付け装置200の翼形部42への取り外し可能な連結を助けることができる。さらに、本体部分202、具体的には第1のリンケージ240および第2のリンケージ244は、折り畳まれた状態で、取付け装置200を翼形部42の間に配置するのを助けることができる。
【0042】
図13および図14に示すように、取付け装置200の調整可能な第1の保持部品208は、第1のピン258を含むことができる。第1のピン258は、第1のリンケージ240のリンクヒンジ242に隣接して、および/またはそこから延びるように配置され得る。具体的には、第1のピン258は、第2のリンケージ244とは反対側の第1のリンケージ240のリンクヒンジ242に隣接して、および/またはそこから外向きに延びるように配置され得る。非限定的な例において、第1のピン258は、第1のリンケージ240のリンクヒンジ242に枢動可能に連結されてもよい。その結果、第1のピン258は、取付け装置200をタービン28(図2および図15参照)の翼形部42に連結するのを助けるために、リンクヒンジ242を中心として回転方向(R)に少なくとも部分的に回転するように構成され得る。すなわち、本明細書で説明するように、第1のピン258は、第1のリンケージ240のリンクヒンジ242を中心として少なくとも部分的に枢動および/または回転し、第1のリンケージ240の拡張状態において、第1の翼形部42Aの負圧側面46と整列して、実質的に接触し、取付け装置200を翼形部42に連結するのを助けるように構成され得る。さらに、または別の非限定的な例において、第1のピン258は、第1のリンケージ240のリンクヒンジ242に取り外し可能に連結されてもよい。非限定的な例では、第1のリンケージ240は、第1のリンケージ240のリンクヒンジ242と交換され、および/または取り外し可能に連結され得る、異なるサイズの(例えば、長さ、幅などが異なる)複数の第1のピン258を利用することができる。個々の翼形部42(図2参照)の間に異なるサイズの間隙または空間52を有することができるタービン28の翼形部42の様々な段に取付け装置200を連結するのを助けるために、別個の第1のピン258を第1のリンケージ240上で交換することができる。
【0043】
第1のピン258は、本明細書で説明するように、任意の適切な材料から形成されてもよく、取付け装置200を翼形部42に接触させて連結するのを助けるように構成され得る任意の適切な部品として構成されてもよく、および/またはそれらを含んでもよい。非限定的な例では、第1のピン258は、金属、金属合金、セラミック、ポリマー材料(例えば、ゴム、プラスチック)、発泡体、木材などを含むが、これらに限定されない実質的に剛性の材料から形成されてもよい。第1の翼形部42Aの負圧側面46に接触し得る第1のピン258は、実質的に直線状であるように示されているが、第1の翼形部42Aの負圧側面46の一部に実質的に類似および/または対応し得る形状を有する表面を含んでもよい。
【0044】
図13および図14に示す非限定的な例では、取付け装置200の第2の保持部品220は、第2のピン260を含むことができる。第2のピン260は、調整可能な第1の保持部品208を形成する第1のピン258と実質的に同様または同一の構造であってもよく、実質的に同様にまたは同一に構築されてもよく、および/または実質的に同様にまたは同一に動作してもよい。例えば、第2のピン260は、第2のリンケージ244のリンクヒンジ242に隣接して、および/またはそこから延びるように配置されてもよい。具体的には、第2のピン260は、第1のリンケージ240および/または第1のピン258とは反対側の、第2のリンケージ244のリンクヒンジ242に隣接して、および/またはそこから外向きに延びるように配置され得る。非限定的な例では、第2のピン260は、第2のリンケージ244のリンクヒンジ242に枢動可能に連結されてもよい。その結果、第2のピン260は、取付け装置200をタービン28(図2および図15参照)の翼形部42に連結するのを助けるために、リンクヒンジ242を中心として回転方向(R)に少なくとも部分的に回転するように構成され得る。すなわち、本明細書で説明するように、第2のピン260は、第2のリンケージ244のリンクヒンジ242を中心として少なくとも部分的に枢動および/または回転し、第2のリンケージ244の拡張状態において、第2の翼形部42Bの正圧側面44と整列して、実質的に接触し、取付け装置200を翼形部42に連結するのを助けるように構成され得る。さらに、または別の非限定的な例において、第2のピン260は、第2のリンケージ244のリンクヒンジ242に取り外し可能に連結されてもよい。非限定的な例では、第2のリンケージ244は、第2のリンケージ244のリンクヒンジ242と交換され、および/または取り外し可能に連結され得る、異なるサイズの(例えば、長さ、幅などが異なる)複数の第2のピン260を利用することができる。個々の翼形部42(図2参照)の間に異なるサイズの間隙または空間52を有することができるタービン28の翼形部42の様々な段に取付け装置200を連結するのを助けるために、別個の第2のピン260を第2のリンケージ244上で交換することができる。
【0045】
第1のピン258と同様に、第2のピン260は、本明細書で説明するように、任意の適切な材料から形成されてもよく、取付け装置200を翼形部42に接触させて連結するのを助けるように構成され得る任意の適切な部品として構成されてもよく、および/またはそれらを含んでもよい。非限定的な例では、第2のピン260は、金属、金属合金、セラミック、ポリマー材料(例えば、ゴム、プラスチック)、発泡体、木材などを含むが、これらに限定されない実質的に剛性の材料から形成されてもよい。第2の翼形部42Bの正圧側面44に接触し得る第2のピン260は、実質的に直線状であるように示されているが、第2の翼形部42Bの正圧側面44の一部に実質的に類似および/または対応し得る形状を有する表面を含んでもよい。
【0046】
図13および図14に示すように、取付け装置200は、任意選択として破線で示されたプラットフォーム262を含むこともできる。プラットフォーム262は、第1のリンケージ240と第2のリンケージ244との間の連結ヒンジ246に取り外し可能に、および/または枢動可能に連結され得る。さらに、プラットフォーム262は、エクステンダ256とは反対側の連結ヒンジ246に取り外し可能に、および/または枢動可能に連結され得る。プラットフォームは、タービン28を検査するために利用される検査装置(図示せず)を受け取ることができる任意の適切な部品または機構として構成され得る。すなわち、プラットフォーム262は、本明細書で説明するように、ガスタービンシステム10のタービン28(図1参照)の検査装置(図示せず)を受け入れ、収容し、および/または含むように構成することができる任意の適切な部品または機構として形成され得る。
【0047】
図15を参照すると、図13および図14の取付け装置200は、ガスタービンシステム10のタービン28(図1参照)の翼形部42に取り外し可能に連結されているものとして示されている。すなわち、取付け装置200は、第1の翼形部42Aと第2の翼形部42Bとの間に形成された空間52内に配置され得、第1の翼形部42Aおよび第2の翼形部42Bにそれぞれ取り外し可能に連結され得る。図15に示すように、調整可能な第1の保持部品208は、第1の翼形部42Aの負圧側面46に接触することができる。調整可能な第1の保持部品208が第1のピン258として形成される非限定的な例において、第1のピン258は、拡張状態にあるとき、リンクヒンジ242を中心として実質的に回転し、第1の翼形部42Aの負圧側面46に接触して、取付け装置100を翼形部42に取り外し可能に連結するのを助けることができる。すなわち、取付け装置200を、第1の翼形部42Aと第2の翼形部42Bとの間に挿入および/または配置することができ、一方、第1のリンケージ240および第2のリンケージ244は折り畳まれた状態にある(図14参照)。第1の翼形部42Aと第2の翼形部42Bとの間に配置されると、第1のピン258は、第1の翼形部42Aの負圧側面46に向かって第1のリンケージ240を介して移動または拡張することができ、第1のピン258は第1の翼形部42Aの負圧側面46と接触することができる。第1の翼形部42Aの負圧側面46に接触することに加えて、第1の翼形部42Aの負圧側面46の一部の形状および/または輪郭に基づいて、第1のピン258は、リンクヒンジ242を中心として回転方向(R)に実質的に回転して、第1のピン258と負圧側面46との間の接触を確実にし、および/または改善することができる。第1のピン258と第1の翼形部42Aの負圧側面46との間の接触を確実にしおよび/または改善するための第1のピン258の回転は、最終的に、本明細書で説明するように、タービン28の取付け装置200と翼形部42との間の取り外し可能な連結を助け、および/または維持することができる。
【0048】
さらに、図15に示すように、第2の保持部品220は、第2の翼形部42Bの正圧側面44に接触することができる。第2の保持部品220が第2のピン260である非限定的な例において、第2のピン260は、第1の翼形部42Aの負圧側面46に接触する第1のピン258と同様の方法で第2の翼形部42Bの正圧側面44の一部に直接接触することができる。すなわち、取付け装置200を、第1の翼形部42Aと第2の翼形部42Bとの間に挿入および/または配置することができ、一方、第1のリンケージ240および第2のリンケージ244は折り畳まれた状態にある(図14参照)。第1のピン258に関して本明細書で説明したのと同様に、第1の翼形部42Aと第2の翼形部42Bとの間に配置されると、第2のピン260は、第2の翼形部42Bの正圧側面44に向かって第2のリンケージ244を介して移動または拡張することができ、第2のピン260は第2の翼形部42Bの正圧側面44と接触することができる。第2の翼形部42Bの正圧側面44に接触することに加えて、第2の翼形部42Bの正圧側面44の一部の形状および/または輪郭に基づいて、第2のピン260は、リンクヒンジ242を中心として回転方向(R)に実質的に回転して、第2のピン260と正圧側面44との間の接触を確実にし、および/または改善することができる。第2のピン260と第2の翼形部42Bの正圧側面44との間の接触を確実にしおよび/または改善するための第2のピン260の回転は、最終的に、本明細書で説明するように、取付け装置200とタービン28の翼形部42との間の取り外し可能な連結を助け、および/または維持することができる。
【0049】
図5に関して本明細書で説明した取付け装置100と同様に、取付け装置200は、調整可能な第1の保持部品208および/または第2の保持部品220によって加えられる圧縮力によって、第1の翼形部42Aと第2の翼形部42Bとの間に取り外し可能に連結され、および/または維持され得る。具体的には、図15に示す非限定的な例において、取付け装置200の第1のリンケージ240および第2のリンケージ244が拡張状態にあると(図13および図15参照)、第1のリンケージ240の第1のピン258は、第1の翼形部42Aの負圧側面46に円周方向の圧縮力を加えることができ、第2のリンケージ244の第2のピン260は、第2の翼形部42Bの正圧側面44に円周方向の圧縮力を加えることができる。取付け装置200の第1のリンケージ240および第2のリンケージ244が折り畳まれた状態にあると(図14参照)、取付け装置200はもはや翼形部42に取り外し可能に連結されず、タービン28から取り外されてもよい。
【0050】
図16図18は、取付け装置200の追加の非限定的な例を示している。同様の符号を付したおよび/または名前をつけた部品は、実質的に同様の態様で機能し得ることが理解される。これらの部品の冗長な説明は、明確化のために省略されている。
【0051】
図16および図17に示す非限定的な例では、取付け装置200は、柔軟な部品264,266を含むことができる。取付け装置200の調整可能な第1の保持部品208は、第1の柔軟な部品264を含むことができ、第2の保持部品220は、第2の柔軟な部品266を含むことができる。第1の柔軟な部品264は、第2のリンケージ244とは反対側の第1のリンケージ240のリンクヒンジ242に連結されてもよく、そこから延びていてもよい。さらに、第2の柔軟な部品266は、第1のリンケージ240とは反対側の第2のリンケージ244のリンクヒンジ242に連結されてもよく、そこから延びていてもよい。第1の柔軟な部品264および第2の柔軟な部品266の両方は、本明細書で説明するように、取付け装置200を翼形部42に取り外し可能に連結するときに、タービン28のそれぞれの翼形部42(図2参照)に接触し、実質的に輪郭を形成するように構成され得る。具体的には、第1の柔軟な部品264は、第1のリンケージ240の拡張状態で第1の翼形部42Aの負圧側面46の一部に接触し、実質的に輪郭を形成するように構成され得る。さらに、第2の柔軟な部品266は、第2のリンケージ244の拡張状態で第2の翼形部42Bの正圧側面44の一部に接触し、実質的に輪郭を形成するように構成され得る。翼形部42のそれぞれの側面に輪郭を形成することによって、第1の柔軟な部品264および第2の柔軟な部品266は、実質的に屈曲、変形および/または圧縮され得る。第1の柔軟な部品264および第2柔軟な部品266の屈曲、変形および/または圧縮の結果として、第1の柔軟な部品264および第2の柔軟な部品266は、接触した翼形部42のそれぞれの側面の形状および/または輪郭に実質的に類似および/または対応する形状を有する。すなわち、図17に示すように、第1の柔軟な部品264は、実質的に屈曲、変形および/または圧縮されてもよく、第1の翼形部42Aの負圧側面46の形状および/または輪郭に実質的に類似および/または対応する形状を有してもよい。さらに、図17に示すように、第2の柔軟な部品266は、実質的に屈曲、変形および/または圧縮されてもよく、第2の翼形部42Bの正圧側面44の形状および/または輪郭に実質的に類似および/または対応する形状を有してもよい。非限定的な例では、第1の柔軟な部品264および第2の柔軟な部品266は、ゴムまたはプラスチック、発泡体などのポリマー材料を含むがこれらに限定されない実質的に弾性のある、変形可能なおよび/または柔軟な材料から形成されてもよい。
【0052】
図18は、剛性支持体268を含む取付け装置200の非限定的な例の側面図を示している。図18に示すように、剛性支持体268を、連結ヒンジ246を介してエクステンダ256に連結することができる。非限定的な例において、剛性支持体268は、取り外し可能に連結され、エクステンダ256に位置的に(例えば、回転しないで)固定されてもよい。別の非限定的な例では、剛性支持体268は、エクステンダ256に取り外し可能に連結されてもよく、エクステンダ256を中心として回転方向(R)に回転するように構成されてもよい。さらに、剛性支持体268は、第1のリンケージ240と第2のリンケージ244との間に配置されてもよく、第1のリンケージ240および第2のリンケージ244に連結されてもよい。第1のリンケージ240および第2のリンケージ244は、スライダ270を介して剛性支持体268に摺動可能に連結されてもよく、および/または摺動可能に係合してもよい。スライダ270は、第1のリンケージ240および第2のリンケージ244の第1の遠位端248,250上にそれぞれ配置されてもよく、剛性支持体268に係合して、第1のリンケージ240および第2のリンケージ244を第1の方向(D)および/または第2の方向(D)に互いに独立して移動可能にしてもよい。図18に示す非限定的な例では、第1のリンケージ240および第2のリンケージ244のそれぞれの第2の遠位端252,254は、剛性支持体268に固定されてもよい。
【0053】
図19図26は、タービン28の1つまたは複数の翼形部42と連結されるように構成された取付け装置300の追加の非限定的な例の様々な図を示している。図3図18に関して本明細書で説明された取付け装置100,200と同様に、図19図26に示す取付け装置300は、本体部分302と、調整可能な第1の保持部品308と、本体部分302に形成された第2の保持部品320とを含むことができる。同様の符号を付したおよび/または名前をつけた部品は、実質的に同様の態様で機能し得ることが理解される。これらの部品の冗長な説明は、明確化のために省略されている。
【0054】
図19および図20は、取付け装置300の斜視図を示している。具体的には、図19は、取付け装置300の斜視図を示し、図20は、翼形部42に取り外し可能に連結された取付け装置300の斜視図を示している。本体部分302上に形成された調整可能な第1の保持部品308は、少なくとも1つの旋回留め具372を含むことができる。非限定的な例では、取付け装置300は、一緒にもしくは同時に移動することができるか、または互いに独立して移動することができる2つの別個の旋回留め具372を含むことができる。図19および図20に示すように、旋回留め具372は、本体部分302の第1の側面304の周りでおよび/またはそこに隣接して回転方向(R)に回転するように構成され得る。旋回留め具372はまた、旋回留め具372が取付け装置300を翼形部42に取り外し可能に連結するために接触し得る翼形部42の一部に実質的に類似および/または対応し得る形状を有することができる接触面374を含み得る。具体的には、図20に示すように、旋回留め具372の接触面374は、翼形部42の前縁48、正圧側面44の一部および/または負圧側面46の一部に実質的に類似および/または対応し得る形状を有することができる。旋回留め具372の接触面374の対応する形状は、本明細書で説明するように、取付け装置300を翼形部42に取り外し可能に連結するのを助けることができる。非限定的な例では、旋回留め具372は、翼形部42の前縁48、正圧側面44の一部および/または負圧側面46の一部に対する圧縮力を取付け装置300に提供することができる。圧縮力は、同様の圧縮力を加えることができるばねまたは他の適切な機構を介して、翼形部42に加えられてもよい。本明細書では、2つの旋回留め具372が示され説明されているが、取付け装置300は、取付け装置300を翼形部42に取り外し可能に連結するために利用されるより多くのまたはより少ない旋回留め具を含むことができると理解される。
【0055】
さらに、本体部分302上に形成された第2の保持部品320は、その中に形成された凹部376を含むことができる。具体的には、凹部376は、第2の側面306においておよび/またはそれに隣接して、本体部分302内におよび/または本体部分302を部分的に貫通して形成され得る。さらに、凹部376は、取付け装置300の旋回留め具372に対向して形成され得る。非限定的な例では、凹部376は、凹部376が取付け装置300を翼形部42に取り外し可能に連結するために接触および/または受け入れることができる翼形部42の一部に実質的に類似および/または対応し得る形状を有することができる。具体的には、図19および図20に示すように、凹部376は、翼形部42の後縁50、正圧側面44の一部および/または負圧側面46の一部に実質的に類似および/または対応し得る形状を有することができる。このため、取付け装置300が翼形部42に取り外し可能に連結されると、翼形部42の後縁50、正圧側面44の一部および/または負圧側面46の一部は、凹部376内に実質的に受け入れられ、および/または配置され得る(図20参照)。凹部376の対応する形状は、本明細書で説明するように、取付け装置300を翼形部42に取り外し可能に連結するのを助けることができる。
【0056】
図21は、翼形部42に取り外し可能に連結された取付け装置300の別の非限定的な例の斜視図を示している。図21に示す取付け装置300は、図19および図20に関して本明細書に示され説明された取付け装置300と実質的に同様の機構および/または部品を含むことができる。例えば、図21の取付け装置300は、凹部376を含むことができ、この凹部376は、第2の側面306においておよび/またはそれに隣接して、本体部分302内におよび/または本体部分302を部分的に貫通して形成され得る。
【0057】
図19および図20に示す取付け装置300とは異なり、図21に示す取付け装置300の調整可能な第1の保持部品308は、調整可能な留め具378を含むことができる。図21に示すように、調整可能な留め具378は、本体部分302の第1の側面304に配置および/または形成され得る。非限定的な例では、調整可能な留め具378は、本体部分302の(幅の)部分の上にのみ広がることができる。このため、本体部分302の第1の側面304の残りの部分は、前縁48上におよび/またはこれに隣接して存在してもよいし、あるいは前縁48より上におよび/または実質的に離れて配置されてもよい。別の非限定的な例において、調整可能な留め具378を含まない第1の側面304の残りの部分は、本体部分302の第2の側面306に形成された凹部376と同様の凹部(図示せず)を含むことができる。調整可能な留め具378に隣接する第1の側面304に形成された凹部は、翼形部42の前縁48、正圧側面44および/または翼形部42の負圧側面46の少なくとも一部を受け入れるように構成され得る。
【0058】
調整可能な留め具378は、取付け装置300を翼形部42に取り外し可能に連結するように、前縁48に向かって軸方向(A)に移動するように構成され得る。調整可能な留め具378は、任意の適切な位置調整機構、部品および/または装置を使用して軸方向(A)に移動するように構成されてもよい。図21に示す非限定的な例において、調整可能な留め具378は、調整可能な留め具378の軸方向位置を調整するために回転および/または駆動され得るねじ山付きねじ380に連結されてもよく、および/または機械的に接続されてもよい。ねじ山付きねじ380は、取付け装置300を軸方向に横切って配置されてもよく、および/または第1の側面304から第2の側面306まで延びてもよい。回転すると、ねじ山付きねじ380は、軸方向(A)に調整可能な留め具378を移動させて、翼形部42に近づくおよび/または接触するか、あるいは調整可能な留め具378を翼形部42から離すように移動させることができる。
【0059】
調整可能な留め具378はまた、旋回留め具372(図19および図20参照)の接触面374と同様の接触面374を含むことができる。すなわち、調整可能な留め具378の接触面374は、調整可能な留め具378が取付け装置300を翼形部42に取り外し可能に連結するために接触し得る翼形部42の一部に実質的に類似および/または対応し得る形状を有することができる。具体的には、図21に示すように、調整可能な留め具378の接触面374は、翼形部42の前縁48、正圧側面44の一部および/または負圧側面の46一部に実質的に類似および/または対応し得る形状を有することができる。調整可能な留め具378の接触面374の対応する形状は、本明細書で説明するように、取付け装置300を翼形部42に取り外し可能に連結するのを助けることができる。非限定的な例では、調整可能な留め具378は、翼形部42の前縁48、正圧側面44の一部および/または負圧側面46の一部に対する圧縮力を取付け装置300に提供することができる。
【0060】
図22は、翼形部42に取り外し可能に連結された取付け装置300の追加の非限定的な例の斜視図を示している。図22に示す取付け装置300は、図21に関して本明細書に示され説明された取付け装置300と実質的に同様の機構および/または部品を含むことができる。例えば、図22の取付け装置300は、凹部376を含むことができ、この凹部376は、第2の側面306においておよび/またはそれに隣接して、本体部分302内におよび/または本体部分302を部分的に貫通して形成され得る。さらに、図22の取付け装置300は、接触面374を含む調整可能な留め具378を含むことも可能であり、この調整可能な留め具378は、取付け装置300を翼形部42に連結するときに翼形部42に接触するようにねじ山付きねじ380を介して軸方向に移動可能である。同様の符号を付したおよび/または名前をつけた部品は、実質的に同様の態様で機能し得る。これらの部品の冗長な説明は、明確化のために省略されている。
【0061】
ただし、図21に示されている取付け装置300とは異なり、図22に示されている取付け装置300の調整可能な留め具378は、実質的に本体部分302の幅全体に広がっていてもよい。より具体的には、調整可能な留め具378は、取付け装置300の本体部分302の第1の側面304の全幅に広がっていてもよい。図19図21に示す前述の取付け装置300と比較すると、図22に示す取付け装置300は、合計の幅または全体の幅がより小さくてもよい。
【0062】
図23は、翼形部42に取り外し可能に連結された取付け装置300の非限定的な例の斜視図を示している。図23に示す取付け装置300は、図22に関して本明細書に示され説明された取付け装置300と実質的に同様の機構および/または部品を含むことができる。例えば、図23の取付け装置300は、凹部376を含むことができ、この凹部376は、第2の側面306においておよび/またはそれに隣接して、本体部分302内におよび/または本体部分302を部分的に貫通して形成され得る。加えて、図23の取付け装置300は、本体部分302および/または第1の側面304の全幅に広がる接触面374を含む調整可能な留め具378を含むこともできる。同様の符号を付したおよび/または名前をつけた部品は、実質的に同様の態様で機能し得る。これらの部品の冗長な説明は、明確化のために省略されている。
【0063】
ただし、図22に示す取付け装置300とは異なり、図23に示す取付け装置300の調整可能な留め具378は、円周方向(C)に移動して翼形部42に接触する。より具体的には、調整可能な留め具378は、円周方向(C)に沿って翼形部42に接近および/または接触することができる。調整可能な留め具378を円周方向(C)に移動させるために、ねじ山付きねじ380は、本体部分302の第1の側面304におよび/またはこれに隣接して配置され得る。さらに、ねじ山付きねじ380は、本体部分302から、および/または調整可能な留め具378に向けて、円周方向に向けられおよび/または延びることができる。図22に示す非限定的な例では、翼形部42に接触するように円周方向(C)に移動する調整可能な留め具378の結果として、調整可能な留め具378は、取付け装置300を翼形部42に取り外し可能に連結するとき、調整可能な留め具378は翼形部42の負圧側面46にのみ接触することができる。負圧側面46にのみ接触する結果として、調整可能な留め具378の接触面374は、翼形部42の負圧側面46に実質的に類似および/または対応し得る形状を有することができる。
【0064】
図24および図25は、取付け装置300の別の非限定的な例を示している。前述の取付け装置300とは異なり、図24および図25に示す取付け装置300は、翼形部42の一方の縁部(例えば、前縁48)上におよび/またはこれに隣接してのみ配置され得、および/または翼形部42を横切って軸方向に拡張することはできない。非限定的な例では、調整可能な第1の保持部品308は、本体部分302の第1の側面304上に配置された調整可能な留め具378を含むことができる。図24および図25に示すように、また図23に関して本明細書に示され説明された取付け装置の調整可能な留め具378と同様に、調整可能な留め具378は、ねじ山付きねじ380を介して円周方向(C)に移動して、翼形部42の負圧側面46に接触するように構成され得る。また、本明細書で説明するように、調整可能な留め具378の接触面374は、取付け装置300を翼形部42に取り外し可能に連結するのを助けるために、翼形部42の負圧側面46と実質的に類似および/または対応し得る形状を有することができる。
【0065】
さらに、図24および図25に示す取付け装置300の第2の保持部品320は、第1の側面304に対向する第2の側面306に形成された凹部376を含むことができる。具体的には、凹部376は、第2の側面306においておよび/またはそれに隣接して、本体部分302内におよび/または本体部分302を部分的に貫通して形成され得る。非限定的な例では、凹部376は、凹部376が取付け装置300を翼形部42に取り外し可能に連結するために接触および/または受け入れることができる翼形部42の一部に実質的に類似および/または対応し得る形状を有することができる。具体的には、図25に示すように、凹部376は、翼形部42の前縁48、正圧側面44の一部および/または負圧側面46の一部に実質的に類似および/または対応し得る形状を有することができる。このため、取付け装置300が翼形部42に取り外し可能に連結されると、翼形部42の前縁48、正圧側面44の一部および/または負圧側面46の一部は、凹部376内に実質的に受け入れられおよび/または配置され得る(図25参照)。凹部376の対応する形状は、本明細書で説明するように、取付け装置300を翼形部42に取り外し可能に連結するのを助けることができる。
【0066】
図26は、第1の翼形部42Aおよび第2の翼形部42Bにそれぞれ取り外し可能に連結された取付け装置300の追加の非限定的な例の斜視図を示している。図26に示す非限定的な例では、調整可能な第1の保持部品308および第2の保持部品320はそれぞれ、空間52内に軸方向に延在し、タービン28のそれぞれの翼形部42(図2参照)に実質的に接触し得る輪郭部材382を含むことができる。より具体的には、調整可能な第1の保持部品308は、本体部分302の第1の側面304に隣接して形成され得、第1の翼形部42Aに隣接する空間52内に軸方向に延在し得る第1の輪郭部材382Aを含むことができる。取付け装置300の第1の輪郭部材382Aは、本明細書で説明するように、取付け装置300を翼形部42に取り外し可能に連結するのを助けるために、第1の翼形部42Aの負圧側面46に接触して円周方向の力を加えるように構成され得る。図26に示す非限定的な例では、第1の輪郭部材382Aの接触面374は、第1の翼形部42Aの負圧側面46に実質的に類似および/または対応し得る形状を有することができる。別の非限定的な例では、第1の輪郭部材382Aは、実質的に柔軟な材料から形成され得る部分、機構および/または部品を含んでもよい。第1の輪郭部材382Aの柔軟な材料は、第1の翼形部42Aの負圧側面46に接触するときに屈曲、変形および/または圧縮されてもよく、第1の翼形部42Aの負圧側面46に実質的に類似および/または対応し得る形状を有するように変形されてもよい。
【0067】
第2の保持部品320はまた、空間52内に軸方向に延在し、タービン28のそれぞれの翼形部42(図2参照)に実質的に接触し得る第2の輪郭部材382Bを含むことができる。より具体的には、第2の保持部品320は、本体部分302の第2の側面306に隣接して形成され得、第2の翼形部42Bに隣接する空間52内に軸方向に延在し得る第2の輪郭部材382Bを含むことができる。取付け装置300の第2の輪郭部材382Bは、本明細書で説明するように、取付け装置300を翼形部42に取り外し可能に連結するのを助けるために、第2の翼形部42Bの正圧側面44に接触して円周方向の力を加えるように構成され得る。図26に示す非限定的な例では、第2の輪郭部材382Bの接触面374は、第2の翼形部42Bの正圧側面44と実質的に類似および/または対応し得る形状を有することができる。別の非限定的な例では、第2の輪郭部材382Bは、実質的に柔軟な材料から形成され得る部分、機構および/または部品を含んでもよい。第2の輪郭部材382Bの柔軟な材料は、第2の翼形部42Bの正圧側面44に接触するときに屈曲、変形および/または圧縮されてもよく、第2の翼形部42Bの正圧側面44に実質的に類似および/または対応し得る形状を有するように変形されてもよい。
【0068】
図27図29は、翼形部42の周りを実質的に覆うことができる、別個の相互接続セグメント484を含む取付け装置400の別の非限定的な例の様々な図を示している。具体的には、図27は、相互接続セグメント484を含む取付け装置400の上面図を示し、図28は、相互接続セグメント484を含む取付け装置400の側面図を示し、図29は、翼形部42の周りに覆われおよび/または翼形部42に取り外し可能に連結された相互接続セグメント484を含む取付け装置400の側面図を示している。
【0069】
図27図29に示すように、取付け装置400は、4つの別個の相互接続セグメント484を含むことができる。具体的には、取付け装置400は、第1のセグメント484Aと、第1のセグメント484Aに連結された第2のセグメント484Bと、第2のセグメント484Bに連結された第3のセグメント484Cと、第3のセグメント484Cに連結された第4のセグメント484Dとを含むことができる。非限定的な例では、取付け装置400の各セグメント484は、隣接するセグメント484に枢動可能に連結されるように構成され得、および/または隣接するセグメント484の周りを回転するように構成され得る。例えば、第1のセグメント484Aは、第2のセグメント484Bの周りを回転するように、枢動可能に連結および/または構成され得る。第2のセグメント484Bは、第1のセグメント484Aおよび/または第3のセグメント484Cの周りを回転するように、枢動可能に連結および/または構成され得る。さらに、第3のセグメント484Cは、第2のセグメント484Bおよび/または第4のセグメント484Dの周りを回転するように、枢動可能に連結および/または構成され得る。第4のセグメント484Dは、第3のセグメント484Cの周りを回転するように、枢動可能に連結および/または構成され得る。取付け装置400のセグメント484間の枢動連結および/または回転関係は、本明細書で説明するように、取付け装置400が翼形部42の周りに覆われおよび/または取り外し可能に連結されるのを助けることができる。
【0070】
図28を参照すると、セグメント484の少なくとも一部は、取付け装置400を翼形部42に取り外し可能に連結するのを助けることができる機構および/または部品を含むことができる。非限定的な例では、第1のセグメント484Aは凹部476を含むことができる。凹部476は、取付け装置300に形成された凹部376(図19および図20参照)と実質的に同様であってもよい。すなわち、凹部476は、第2のセグメント484Bに隣接して、第1のセグメント484A内におよび/または第1のセグメント484Aを部分的に貫通して形成され得る。非限定的な例では、凹部476は、凹部476が取付け装置400を翼形部42に取り外し可能に連結するために接触および/または受け入れることができる翼形部42の一部に実質的に類似および/または対応し得る形状を有することができる。具体的には、図28および図29に示すように、凹部476は、翼形部42の後縁50、正圧側面44の一部および/または負圧側面46の一部に実質的に類似および/または対応し得る形状を有することができる。このため、取付け装置400が翼形部42に取り外し可能に連結されると、翼形部42の後縁50、正圧側面44の一部および/または負圧側面46の一部は、凹部476内に実質的に受け入れられおよび/または配置され得る(図29参照)。凹部476の対応する形状は、本明細書で説明するように、取付け装置400を翼形部42に取り外し可能に連結するのを助けることができる。
【0071】
さらに、第3のセグメント484Cは、少なくとも1つのインサート428を含むことができる。1つまたは複数のインサート428は、取付け装置100の第1の膨張可能なパウチ110内に配置されたインサート128(図7図9参照)と実質的に同様であってもよい。インサート428は、所定の形状および/または予め形成された形状を有することができる。形状は、翼形部42の負圧側面46の形状および/または輪郭に実質的に類似および/または対応することができ、取付け装置400を翼形部42に取り外し可能に連結するときに、第2のセグメント484Bを隣接して配置することができ、および/またはインサート428を接触させることができる(図29参照)。第3のセグメント484C上に形成されたインサート428は、本明細書で説明するように、取付け装置400を翼形部42に取り外し可能に連結するのを助けるために、翼形部42の負圧側面46に接触することができ、および/または翼形部42の負圧側面46の一部を実質的に受け入れることができる。
【0072】
1つまたは複数のインサート428が予め形成された形状430を有する非限定的な例において、インサート428は、金属、金属合金、セラミック、ポリマー材料(例えば、ゴム、プラスチック)、発泡体、木材などを含むが、これらに限定されない実質的に剛性の材料から形成されてもよい。別の非限定的な例では、インサート428は、翼形部42の負圧側面46に接触する前に予め形成された形状430を有していなくてもよい。この非限定的な例では、インサート428は、インサート428が翼形部42の負圧側面46に接触したときに、インサート428は、翼形部42の負圧側面46の一部に実質的に輪郭を形成して形状430を形成し得るように、実質的に弾性のある、変形可能なおよび/または柔軟な材料から形成されてもよい。
【0073】
さらに、取付け装置400の第4のセグメント484Dは、フック486を含むことができる。フック486を、第3のセグメント484Cとは反対側の第4のセグメント484Dの端部に配置することができる。フック486は、第4のセグメント484Dを第1のセグメント484Aの一部に取り外し可能に連結するように構成され得る。すなわち、図29に示されるように、取付け装置400が翼形部42の周りに覆われ、および/または翼形部42に取り外し可能に連結されるとき、フック486を第1のセグメント484Aに取り付けることができ、および/または第4のセグメント484Dを第1のセグメント484Aに取り外し可能に連結することができる。第4のセグメント484Dを第1のセグメント484Aに取り外し可能に連結することは、本明細書で説明するように、取付け装置400を翼形部42に取り外し可能に連結するのを助けることができる。フック486を利用するものとして示されているが、第4のセグメント484Dは、任意の適切な取り外し可能な連結機構および/または技術を使用して、第1のセグメント484Aに取り外し可能に連結され得ることが理解される。例えば、取付け装置400の第4のセグメント484Dは、磁石、締め具、結び具などを使用して第1のセグメント484Aに取り外し可能に連結されてもよい。
【0074】
本明細書で使用される専門用語は、単に特定の実施形態を説明するためのものに過ぎず、本開示を限定するものではない。本明細書で使用する場合、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」、および「この(the)」は、特に明示しない限り、複数形も含むことが意図される。「備える(comprise)」および/または「備えている(comprising)」という用語は、本明細書で使用される場合、記載した特徴、整数、ステップ、動作、要素、および/または部品が存在することを明示するが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、部品、および/またはそれらの組が存在することまたは追加することを除外しないことがさらに理解されよう。「任意の」または「任意に」は、後で述べられる事象または状況が、起こる場合も起こらない場合もあることを意味し、この記述は、その事象が起こる事例と、起こらない事例とを含むことを意味する。
【0075】
本明細書および特許請求の範囲を通してここで使用される、概略を表す言葉(Approximating language)は、関連する基本的機能に変化をもたらすことなく、差し支えない程度に変動できる任意の量的表現を修飾するために適用することができる。したがって、「およそ」、「約」および「実質的に」などの用語で修飾された値は、明記された厳密な値に限定されるものではない。少なくともいくつかの例では、近似する文言は、値を測定するための機器の精度に対応することができる。ここで、ならびに本明細書および特許請求の範囲を通して、範囲の限定は組み合わせおよび/または置き換えが可能であり、文脈および文言が特に指示しない限り、このような範囲は識別され、それに包含されるすべての部分範囲を含む。範囲の特定の値に適用される「約」は、両方の値に適用され、値を測定する機器の精度に特に依存しない限り、記載された値(単数または複数)の+/-10%を示し得る。
【0076】
添付の特許請求の範囲におけるミーンズプラスファンクションまたはステッププラスファンクションの要素すべての、対応する構造、材料、動作および均等物は、具体的に請求された他の請求要素と組み合わせてその機能を遂行するための、一切の構造、材料または動作を包含することが意図されている。本開示の記述は、例示および説明の目的で提示されたもので、網羅的であることも、または本開示を開示した形態に限定することも意図されていない。多くの変更および変形は、本開示の範囲および趣旨から逸脱することなく、当業者には明らかであろう。本開示の原理および実際の応用を最もよく説明し、想定される特定の使用に適するように様々な変更を伴う様々な実施形態の開示を他の当業者が理解できるようにするために、実施形態を選択し説明した。
[実施態様1]
タービンシステム(10)の第1の翼形部(42A)と第2の翼形部(42B)との間に少なくとも部分的に配置されるように構成された本体部分(102,202)と、
前記本体部分(102,202)の第1の側面(104,204)に形成され、前記タービンシステム(10)の前記第1の翼形部(42A)の負圧側面(46)の一部と接触するように構成された調整可能な第1の保持部品(108,208)と、
前記本体部分(102,202)の前記第1の側面(104,204)に対向する第2の側面(106,206)に形成され、前記タービンシステム(10)の前記第2の翼形部(42B)の正圧側面(44)の一部と接触するように構成された第2の保持部品(120,220)と、
を備える、取付け装置(100,200)。
[実施態様2]
前記調整可能な第1の保持部品(108)が、前記本体部分(102)の前記第1の側面(104)に配置された第1の膨張可能なパウチ(110)を含み、前記第1の膨張可能なパウチ(110)は、
前記第1の膨張可能なパウチ(110)の膨張状態で前記第1の翼形部(42A)の前記負圧側面(46)の前記部分に接触し、実質的に輪郭を形成し、
前記第1の膨張可能なパウチ(110)の収縮状態で前記本体部分(102)の前記第1の側面(104)と接触し、実質的に平坦に向けられる
ように構成される、実施態様1に記載の取付け装置(100)。
[実施態様3]
前記第1の膨張可能なパウチ(110)上に配置され、前記第1の膨張可能なパウチ(110)の前記膨張状態で前記第1の翼形部(42A)の前記負圧側面(46)に直接接触する少なくとも1つの把持パッド(112)
をさらに備える、実施態様2に記載の取付け装置(100)。
[実施態様4]
前記少なくとも1つのパッド(112)が、前記タービンシステム(10)の前記第2の翼形部(42B)の前記正圧側面(44)の前記部分と実質的に同様の形状(126)を有する、実施態様3に記載の取付け装置(100)。
[実施態様5]
前記第1の膨張可能なパウチ(110)内に配置され、前記タービンシステム(10)の前記第1の翼形部(42A)の前記負圧側面(46)の前記部分と実質的に同様の形状(130)を有するインサート(128)
をさらに備える、実施態様2に記載の取付け装置(100)。
[実施態様6]
前記第2の保持部品(120)が、前記本体部分(102)の前記第2の側面(106)と一体に形成された湾曲部分(122)を含み、前記湾曲部分(122)は、前記第1の膨張可能なパウチ(110)の前記膨張状態および前記収縮状態で前記タービンシステム(10)の前記第2の翼形部(42B)の前記正圧側面(44)の前記部分に接触するように構成される、実施態様2に記載の取付け装置(100)。
[実施態様7]
前記湾曲部分(122)が、前記タービンシステム(10)の前記第2の翼形部(42B)の前記正圧側面(44)の前記部分と実質的に同様の形状(126)を有する、実施態様6に記載の取付け装置(100)。
[実施態様8]
前記第2の保持部品(120)が、前記本体部分(102)の前記第2の側面(106)に配置された可撓性部品(134)を含み、前記可撓性部品(134)は、前記第1の膨張可能なパウチ(110)の前記膨張状態および前記収縮状態で前記タービンシステム(10)の前記第2の翼形部(42B)の前記正圧側面(44)の前記部分に接触し、実質的に輪郭を形成するように構成される、実施態様2に記載の取付け装置(100)。
[実施態様9]
前記第2の保持部品(120)が、前記本体部分(102)の前記第2の側面(106)に配置された第2の膨張可能なパウチ(138)を含み、前記第2の膨張可能なパウチ(138)は、
前記第2の膨張可能なパウチ(138)の膨張状態で前記第2の翼形部(42B)の前記正圧側面(44)の前記部分に接触し、実質的に輪郭を形成し、
前記第2の膨張可能なパウチ(138)の収縮状態で前記本体部分(102)の前記第2の側面(106)と接触し、実質的に平坦に向けられる
ように構成される、実施態様2に記載の取付け装置(100)。
[実施態様10]
前記本体部分(202)が、
ヒンジ(242)を含む第1のリンケージ(240)であって、前記第1のリンケージ(240)の前記ヒンジ(242)は、前記第1のリンケージ(240)の拡張状態で前記タービンシステム(10)の前記第1の翼形部(42A)の前記負圧側面(46)に向かって移動するように構成される、第1のリンケージ(240)と、
前記第1のヒンジ式リンケージ(240)に対向して配置され、ヒンジ(242)を含む第2のリンケージ(244)と、
を含み、
前記第2のリンケージ(244)の前記ヒンジ(242)は、前記第2のリンケージ(244)の拡張状態で前記タービンシステム(10)の前記第2の翼形部(42B)の前記正圧側面(44)に向かって移動するように構成される、
実施態様1に記載の取付け装置(200)。
[実施態様11]
前記調整可能な第1の保持部品(208)が、前記第1のリンケージ(240)の前記ヒンジ(242)に隣接して配置され、前記第1のリンケージ(240)の前記ヒンジ(242)から延在する第1のピン(258)を含み、前記第1のピン(258)は、前記第1のリンケージ(240)の前記ヒンジ(242)の周りで少なくとも部分的に枢動するように構成される、実施態様10に記載の取付け装置(200)。
[実施態様12]
前記第1のピン(258)が、前記第1のリンケージ(240)の前記ヒンジ(242)に取り外し可能に連結され、前記第1のリンケージ(240)の前記拡張状態で前記第1の翼形部(42A)の前記正圧側面(44)に接触するように構成される、実施態様11に記載の取付け装置(200)。
[実施態様13]
前記第2の保持部品(220)が、前記第2のリンケージ(244)の前記ヒンジ(242)に隣接して配置され、前記第2のリンケージ(244)の前記ヒンジ(242)から延在する第2のピン(260)を含み、前記第2のピン(260)は、前記第2のリンケージ(244)の前記ヒンジ(242)の周りで少なくとも部分的に枢動するように構成される、実施態様11に記載の取付け装置(200)。
[実施態様14]
前記第2のピン(260)が、前記第2のリンケージ(244)の前記ヒンジ(242)に取り外し可能に連結され、前記第2のリンケージ(244)の前記拡張状態で前記第2の翼形部(42B)の前記正圧側面(44)に接触するように構成される、実施態様13に記載の取付け装置(200)。
[実施態様15]
前記調整可能な第1の保持部品(208)が、前記第1のリンケージ(240)の前記ヒンジ(242)に連結され、前記第1のリンケージ(240)の前記ヒンジ(242)から延在する第1の柔軟な部品(264)を含み、前記第1の柔軟な部品(264)は、前記第1のリンケージ(240)の前記拡張状態で前記タービンシステム(10)の前記第1の翼形部(42A)の前記負圧側面(46)の前記部分に接触し、実質的に輪郭を形成するように構成される、実施態様10に記載の取付け装置(200)。
[実施態様16]
前記第2の保持部品(220)が、前記第2のリンケージ(244)の前記ヒンジ(242)に連結され、前記第2のリンケージ(244)の前記ヒンジ(242)から延在する第2の柔軟な部品(266)を含み、前記第2の柔軟な部品(266)は、前記第2のリンケージ(244)の前記拡張状態で前記タービンシステム(10)の前記第2の翼形部(42B)の前記正圧側面(44)の前記部分に接触し、実質的に輪郭を形成するように構成される、実施態様15に記載の取付け装置(200)。
[実施態様17]
正圧側面(44)および負圧側面(46)含む第1の翼形部(42A)と、
前記第1の翼形部(42A)に隣接して配置され、正圧側面(44)および負圧側面(46)を含む第2の翼形部(42B)と、
前記第1の翼形部(42A)および前記第2の翼形部(42B)に取り外し可能に連結された取付け装置(100,200)と、
を備えるタービンシステム(10)であって、前記取付け装置(100,200)は、
前記第1の翼形部(42A)と前記第2の翼形部(42B)との間に少なくとも部分的に配置されるように構成された本体部分(102,202)と、
前記本体部分(102,202)の第1の側面(104,204)に形成され、前記第1の翼形部(42A)の前記負圧側面(46)の一部と接触するように構成された調整可能な第1の保持部品(108,208)と、
前記本体部分(102,202)の前記第1の側面(104,204)に対向する第2の側面(106,206)に形成され、前記第2の翼形部(42B)の前記正圧側面(44)の一部と接触するように構成された第2の保持部品(120,220)と
を含む、タービンシステム(10)。
[実施態様18]
前記取付け装置(100)の前記調整可能な第1の保持部品(108)が、前記本体部分(102)の前記第1の側面(104)に配置された第1の膨張可能なパウチ(110)を含み、前記第1の膨張可能なパウチ(110)は、
前記第1の膨張可能なパウチ(110)の膨張状態で前記第1の翼形部(42A)の前記負圧側面(46)の前記部分に接触し、実質的に輪郭を形成し、
前記第1の膨張可能なパウチ(110)の収縮状態で前記本体部分(102)の前記第1の側面(104)と接触し、実質的に平坦に向けられる
ように構成される、実施態様17に記載のタービンシステム(10)。
[実施態様19]
前記取付け装置(100)の前記第2の保持部品(120)が、前記本体部分(102)の前記第2の側面(106)と一体に形成された湾曲部分(122)を含み、前記湾曲部分(122)は、前記第1の膨張可能なパウチ(110)の前記膨張状態および前記収縮状態で前記第2の翼形部(42B)の前記正圧側面(44)の前記部分に接触するように構成される、実施態様18に記載のタービンシステム(10)。
[実施態様20]
前記取付け装置(200)の前記調整可能な第1の保持部品(208)が、前記本体部分(202)から延在する第1のピン(258)を含み、
前記取付け装置(200)の前記第2の保持部品(220)が、前記第1のピン(258)とは反対側に前記本体部分(202)から延在する第2のピン(260)を含む、
実施態様17に記載のタービンシステム(10)。
【符号の説明】
【0077】
10 ガスタービンシステム
12 圧縮機
18 空気
20 圧縮された空気
22 燃焼器
24 燃料
26 燃焼ガス
28 タービン
30 ロータ
32 外部負荷
34 排気フレーム
36 シェル
38 タービンブレード
40 ステータベーン
42 翼形部
42A 第1の翼形部
42B 第2の翼形部
44 正圧側面
46 負圧側面
48 前縁
50 後縁
52 空間
100 取付け装置
102 本体部分
104 第1の側面
106 第2の側面
108 第1の保持部品
110 第1の膨張可能なパウチ
112 把持パッド
118 露出面
120 第2の保持部品
122 湾曲部分
124 表面
126 形状
128 インサート
130 形状
132 内部の膨張可能な支持体
134 可撓性部品
136 接触面
138 第2の膨張可能なパウチ
200 取付け装置
202 本体部分
204 第1の側面
206 第2の側面
208 第1の保持部品
220 第2の保持部品
240 第1のリンケージ
242 リンクヒンジ
244 第2のリンケージ
246 連結ヒンジ
248 第1の遠位端
250 第1の遠位端
252 第2の遠位端
254 第2の遠位端
256 エクステンダ
258 第1のピン
260 第2のピン
262 プラットフォーム
264 第1の柔軟な部品
266 第2の柔軟な部品
268 剛性支持体
270 スライダ
300 取付け装置
302 本体部分
304 第1の側面
306 第2の側面
308 第1の保持部品
320 第2の保持部品
372 旋回留め具
374 接触面
376 凹部
378 調整可能な留め具
380 ねじ山付きねじ
382 輪郭部材
382A 第1の輪郭部材
382B 第2の輪郭部材
400 取付け装置
428 インサート
430 形状
476 凹部
484 相互接続セグメント
484A 第1のセグメント
484B 第2のセグメント
484C 第3のセグメント
484D 第4のセグメント
486 フック
A 軸線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図17
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