(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-13
(45)【発行日】2022-12-21
(54)【発明の名称】刷毛塗り可能な物質を表面上に分注するための装置及び方法
(51)【国際特許分類】
B05C 1/02 20060101AFI20221214BHJP
B05C 11/10 20060101ALI20221214BHJP
B05B 12/00 20180101ALI20221214BHJP
B05D 1/28 20060101ALI20221214BHJP
B25J 15/04 20060101ALI20221214BHJP
【FI】
B05C1/02 101
B05C11/10
B05B12/00 A
B05D1/28
B25J15/04 Z
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2018236074
(22)【出願日】2018-12-18
【審査請求日】2021-12-14
(32)【優先日】2017-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500520743
【氏名又は名称】ザ・ボーイング・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】プリングル-ザ フォース, ジョン ダブリュ.
(72)【発明者】
【氏名】トムタ, ラウル
(72)【発明者】
【氏名】エリクソン, クリス ジェイ.
【審査官】市村 脩平
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-74581(JP,A)
【文献】特表2018-521313(JP,A)
【文献】特表2016-514036(JP,A)
【文献】特開2005-152802(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B05B1/00-17/08
B05C1/00-21/00
B05D1/00-7/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面(154)上に刷毛塗り可能な物質(102)を分注するための装置(100)であって、前記装置(100)は、
ロボット(116)に取り外し可能に連結されるように構成されたブラケット(104)と、
内側管状スリーブ壁(114)と、前記内側管状スリーブ壁(114)に外接する外側管状スリーブ壁(112)を備えるスリーブ(110)であって、前記ブラケット(104)に連結され、第1の軸(118)の周りで、前記ブラケット(104)に対して回転可能であるスリーブ(110)と、
内側管状カートリッジ壁(126)と、前記内側管状カートリッジ壁(126)に外接する外側管状カートリッジ壁(128)を備えるカートリッジ(124)であって、前記内側管状スリーブ壁(114)と前記外側管状スリーブ壁(112)との間に配置されるように構成されたカートリッジ(124)と、
前記カートリッジ(124)と連通可能に連結されるように構成されたバルブ(140)と、
前記スリーブ(110)と連結されたブラシアームアセンブリ(152)と、
前記バルブ(140)からの前記刷毛塗り可能な物質(102)の流れを制御するリニアアクチュエータ(138)と、
前記内側管状カートリッジ壁(126)と前記外側管状カートリッジ壁(128)との間に配置され、前記第1の軸(118)に沿って移動可能な環状プランジャー(148)と、
前記カートリッジ(124)に密閉連結されるように構成されたプッシュロック圧力キャップ(150)とを備え、
前記カートリッジ(124)は、前記プッシュロック圧力キャップ(150)と前記バルブ(140)との間に配置されるように構成される、装置(100)。
【請求項2】
前記スリーブ(110)は更に、前記内側管状スリーブ壁(114)と前記外側管状スリーブ壁(112)を分離する環状スリーブ端開口部(162)を備えるスリーブ第1端部(120)を備え、
前記スリーブ(110)は、前記環状スリーブ端開口部(162)を通って、前記カートリッジ(124)を受容するように構成される、請求項1に記載の装置(100)。
【請求項3】
前記スリーブ(110)は更に、前記スリーブ(110)から前記環状スリーブ端開口部(162)を通って、前記カートリッジ(124)を少なくとも部分的に取り出すように、選択的に動作可能なカートリッジ取出システム(164)の少なくとも一部を備える、請求項2に記載の装置(100)。
【請求項4】
前記スリーブ(110)は更に、
前記スリーブ第1端部(120)の反対側にあるスリーブ第2端部(122)と、
前記内側管状スリーブ壁(114)と前記外側管状スリーブ壁(112)を前記スリーブ第2端部(122)で相互接続する環状スリーブ端壁(168)とを備え、
前記カートリッジ取出システム(164)は、前記カートリッジ(124)を前記環状スリーブ端開口部(162)の外へ少なくとも部分的に押し出すため、前記環状スリーブ端壁(168)を通って空気圧を伝えるように構成されたスリーブ圧力入力(166)を備える、請求項3に記載の装置(100)。
【請求項5】
前記第1の軸(118)の周りで前記ブラケット(104)に対して、前記スリーブ(110)を選択的に制御可能に回転させるように構成された第1の駆動アセンブリ(192)を更に備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の装置(100)。
【請求項6】
前記カートリッジ(124)は更に、前記内側管状カートリッジ壁(126)と前記外側管状カートリッジ壁(128)を分離する環状カートリッジ端開口部(170)を備えるカートリッジ第1端部(130)を備え、
前記カートリッジ(124)は、前記環状カートリッジ端開口部(170)を通って、前記刷毛塗り可能な物質(102)を受容するように構成される、請求項1から5のいずれか一項に記載の装置(100)。
【請求項7】
前記プッシュロック圧力キャップ(150)は、ばね式ラッチ(256)が前記スリーブ(110)に係合される固定位置と、前記ばね式ラッチ(256)が前記スリーブ(110)との係合から外れる解放位置との間で、前記スリーブ(110)に対して移動可能な前記ばね式ラッチ(256)を備える、請求項1から6のいずれか一項に記載の装置(100)。
【請求項8】
前記環状プランジャー(148)は、
環状プランジャー本体(282)と、
前記環状プランジャー本体(282)に連結され、前記環状プランジャー本体(282)と前記内側管状カートリッジ壁(126)との間に配置された環状内側シール(284)と、
前記環状プランジャー本体(282)に連結され、前記環状プランジャー本体(282)と前記外側管状カートリッジ壁(128)との間に配置された環状外側シール(286)と、
前記環状プランジャー本体(282)に連結された環状シール固定具(288)とを備え、
前記環状内側シール(284)及び前記環状外側シール(286)は、前記環状プランジャー本体(282)と前記環状シール固定具(288)との間に挟まれる、請求項1から7のいずれか一項に記載の装置(100)。
【請求項9】
前記バルブ(140)を前記スリーブ(110)に解放可能に連結するように構成されたバルブロックアセンブリ(218)を更に備える、請求項1から8のいずれか一項に記載の装置(100)。
【請求項10】
前記バルブロックアセンブリ(218)は、
前記スリーブ(110)に連結された第1のブラケット(244)と、
前記スリーブ(110)に連結され、前記第1のブラケット(244)から離間された第2のブラケット(248)とを備え、
前記バルブ(140)は、前記第1のブラケット(244)と前記第2のブラケット(248)との間に適合するように構成され、前記第1のブラケット(244)と前記第2のブラケット(248)に連結されるように構成される、請求項9に記載の装置(100)。
【請求項11】
前記バルブ(140)は、
第1のバルブ本体部分(260)と、
前記第1のバルブ本体部分(260)に連結された第2のバルブ本体部分(262)とを備え、
前記バルブ(140)が前記バルブロックアセンブリ(218)に解放可能に固定された状態で、前記第1のバルブ本体部分(260)は前記第1のブラケット(244)と前記第2のブラケット(248)との間に配置され、前記第2のバルブ本体部分(262)は前記内側管状スリーブ壁(114)内に配置される、請求項10に記載の装置(100)。
【請求項12】
刷毛塗り可能な物質(102)を表面(154)上に分注する方法(1000)であって、
カートリッジ(124)が、内側管状スリーブ壁(114)と前記内側管状スリーブ壁(114)に外接する外側管状スリーブ壁(112)との間のスリーブ(110)内部に配置され、また、前記カートリッジ(124)に密閉連結されたプッシュロック圧力キャップ(150)と前記カートリッジ(124)と連通可能に連結されたバルブ(140)との間に配置された状態で、前記刷毛塗り可能な物質(102)を前記カートリッジ(124)から前記バルブ(140)を経由して、前記バルブ(140)と連通可能に連結されたブラシ(176)まで付勢するため、内側管状カートリッジ壁(126)と前記内側管状カートリッジ壁(126)に外接する外側管状カートリッジ壁(128)との間に受容された環状プランジャー(148)を、第1の軸(118)に沿って前記バルブ(140)に向かって直線的に動かすステップと、
前記バルブ(140)から前記ブラシ(176)までの前記刷毛塗り可能な物質(102)の流れを制御するステップとを含む、方法(1000)。
【請求項13】
前記スリーブ(110)がブラケット(104)に連結された状態で、前記表面(154)に対して前記ブラシ(176)を制御可能に配置するため、前記第1の軸(118)の周りで前記ブラケット(104)に対して、前記スリーブ(110)を選択的に回転させることを更に含む、請求項12に記載の方法(1000)。
【請求項14】
前記ブラシ(176)がブラシアームアセンブリ(152)によって解放可能に保持され、前記スリーブ(110)に連結された状態で、前記第1の軸(118)に平行な第3の軸(362)の周りで、前記ブラシ(176)を回転させることを更に含む、請求項13に記載の方法(1000)。
【請求項15】
帰還エレメント(186)が前記スリーブ(110)上に配置された状態で、前記スリーブ(110)の近傍に配置された近接センサ(190)を作動させることによって、前記ブラケット(104)に対して前記スリーブ(110)が所定の回転配向になった時を検出することを更に含む、請求項13又は14に記載の方法(1000)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[001] 本開示は刷毛塗り可能な(brushable)物質を表面上に分注するための装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
[002] 航空機又はその構成要素などの構造体の組み立て中、刷毛塗り可能な物質を構造体の表面に分注しなければならないことがしばしばある。コスト削減及び製造リードタイム短縮のため、刷毛塗り可能な物質の塗布などは完全自動化することが望ましい。しかしながら、多くの場合に、構造体の幾何形状によって強いられる空間的制約があるため、刷毛塗り可能な物質の分注の自動化は困難になる。例えば、ロボットは、表面に刷毛塗り可能な物質を分注する必要があり、先端ではわずか数インチの高さしかない、航空機のウイングボックスの内側など、構造体内の狭い空間内に配置される。ロボットは多くの場合、小さなアクセスポートを通って狭い空間に入らなければならず、また、構造体の表面に沿って所望の場所に刷毛塗り可能な物質を分注するためのエンドエフェクタを操作する間、障害物の周囲を迂回しなければならないという現実によって、刷毛塗り可能な物質の自動分注は更に複雑になっている。
【発明の概要】
【0003】
[003] したがって、少なくとも上述の懸念に対処することを意図した装置及び方法が有用性を見いだすであろう。
【0004】
[004] 以下の記載は、本発明による主題の実施例をすべて網羅した一覧ではないが、これらの実施例は、特許請求される場合があり、されない場合もある。
【0005】
[005] 本発明による主題の一実施例は、刷毛塗り可能な物質を表面に分注するための装置に関する。装置は、ロボットに取り外し可能に連結されるように構成されたブラケットを備える。装置は更に、内側管状スリーブ壁と、内側管状スリーブ壁に外接する外側管状スリーブ壁を含むスリーブを備える。スリーブはブラケットに連結され、第1の軸の周りでブラケットに対して回転可能である。装置はまた、内側管状カートリッジ壁と、内側管状カートリッジ壁に外接する外側管状カートリッジ壁を含むカートリッジを備える。カートリッジは、内側管状スリーブ壁と外側管状スリーブ壁との間に配置されるように構成される。装置は追加的に、カートリッジと連通可能に連結されたバルブを備える。装置は更に、スリーブに連結されたブラシアームアセンブリを備える。装置100はまた、バルブからの刷毛塗り可能な物質の流れを制御するリニアアクチュエータを備える。装置は追加的に、内側管状カートリッジ壁と外側管状カートリッジ壁との間に配置され、第1の軸に沿って移動可能な環状プランジャーを備える。装置は更に、カートリッジに密閉連結されるように構成されたプッシュロック圧力キャップを備える。カートリッジは、プッシュロック圧力キャップとバルブとの間に配置されるように構成される。
【0006】
[006] 装置は、例えば、狭い空間内に配置された加工対象物の表面に、刷毛塗り可能な物質をカートリッジからブラシアームアセンブリを経由して分注する。スリーブとカートリッジの構成は、刷毛塗り可能な物質の保管に要するサイズを小さくし、リニアアクチュエータ及びバルブの一部をスリーブ内に配置又は収納することを可能にする。プッシュロック圧力キャップは、環状プランジャーを駆動するカートリッジ内の内部空間を加圧することを可能にする。スリーブの回転は、刷毛塗り可能な物質を分注する間に、ブラケット及び表面に対するブラシアームアセンブリの角配向を制御する。バルブがカートリッジに連通可能なように直接連結されることにより、例えば、カートリッジ交換及び/又はパージ処理中に、刷毛塗り可能な物質の無駄を減らすことができる。
【0007】
[007] 本発明による主題の別の一実施例は、刷毛塗り可能な物質を表面上に分注する方法に関する。本方法は、(1)カートリッジが、内側管状スリーブ壁と内側管状スリーブ壁に外接する外側管状スリーブ壁との間のスリーブ内部に配置され、また、カートリッジに密閉連結されたプッシュロック圧力キャップとカートリッジと連通可能に連結されたバルブとの間に配置された状態で、刷毛塗り可能な物質をカートリッジからバルブを経由して、バルブと連通可能に連結されたブラシまで付勢するため、内側管状カートリッジ壁と内側管状カートリッジ壁に外接する外側管状カートリッジ壁との間に受容された環状プランジャーを、第1の軸に沿ってバルブに向かって直線的に動かすこと、並びに、(2)バルブからブラシまでの刷毛塗り可能な物質の流れを制御すること、を含む。
【0008】
[008] 本方法は、刷毛塗り可能な物質をカートリッジから、ブラシアームアセンブリを経由して、例えば、狭い空間内に配置された加工対象物の表面に分注する。スリーブとカートリッジの構成は、刷毛塗り可能な物質の保管に要するサイズを小さくし、リニアアクチュエータ及びバルブの一部をスリーブ内に配置することを可能にする。プッシュロック圧力キャップは、環状プランジャーを駆動するカートリッジ内の内部空間を加圧することを可能にする。スリーブの回転は、ブラケット及び表面に対するブラシアームアセンブリの角配向を制御する。バルブがカートリッジに連通可能なように直接連結されることにより、例えば、カートリッジ交換及び/又はパージ処理中に、刷毛塗り可能な物質の無駄を減らすことができる。
【0009】
[009] したがって、本発明の一又は複数の実施例を一般論として説明したが、次に、添付図面を参照することとなる。それらは必ずしも一定の縮尺で描かれている訳ではなく、複数の図を通して、類似の参照記号は同一又は類似の部分を示している。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1A】本開示の一又は複数の実施例による、刷毛塗り可能な物質を分注するための装置のブロック図の一部である。
【
図1B】本開示の一又は複数の実施例による、刷毛塗り可能な物質を分注するための装置のブロック図の一部である。
【
図1C】本開示の一又は複数の実施例による、刷毛塗り可能な物質を分注するための装置のブロック図の一部である。
【
図2】本開示の一又は複数の実施例による、ロボットに装着された
図1A、
図1B及び
図1Cの装置の概略斜視図である。
【
図6】本開示の一又は複数の実施例による、
図1A、
図1B及び
図1Cの装置のサブアセンブリの概略斜視断面図である。
【
図7】本開示の一又は複数の実施例による、
図1A、
図1B及び
図1Cの装置のサブアセンブリの概略立面断面図である。
【
図8】本開示の一又は複数の実施例による、
図1A、
図1B及び
図1Cの装置のサブアセンブリの概略立面断面図である。
【
図9】本開示の一又は複数の実施例による、
図1A、
図1B及び
図1Cの装置のサブアセンブリの概略立面断面図である。
【
図10】本開示の一又は複数の実施例による、
図1A、
図1B及び
図1Cの装置のスリーブ及びカートリッジの概略斜視図である。
【
図11】本開示の一又は複数の実施例による、
図10のスリーブ及びカートリッジの概略分解斜視図である。
【
図12】本開示の一又は複数の実施例による、
図1A、
図1B及び
図1Cの装置のスリーブ、カートリッジ及び環状プランジャーの概略立面断面図である。
【
図13】本開示の一又は複数の実施例による、
図1A、
図1B及び
図1Cの装置のプッシュロック圧力キャップの概略斜視図である。
【
図14】本開示の一又は複数の実施例による、
図13のプッシュロック圧力キャップの概略立面断面図である。
【
図15】本開示の一又は複数の実施例による、
図13のプッシュロック圧力キャップの概略分解斜視図である。
【
図17】本開示の一又は複数の実施例による、
図16の環状プランジャーの概略分解斜視図である。
【
図18】本開示の一又は複数の実施例による、
図1A、
図1B及び
図1Cの装置のリニアアクチュエータ、バルブ、及びバルブロックアセンブリの一部の概略斜視図である。
【
図19】本開示の一又は複数の実施例による、
図18のリニアアクチュエータ、バルブ、及びバルブロックアセンブリの一部の概略部分分解斜視図である。
【
図21】本開示の一又は複数の実施例による、
図1A、
図1B及び
図1Cの装置のリニアアクチュエータ及びバルブの概略立面断面図である。
【
図22】本開示の一又は複数の実施例による、
図1A、
図1B及び
図1Cの装置のリニアアクチュエータ及びバルブの概略立面断面図である。
【
図23】本開示の一又は複数の実施例による、
図1A、
図1B及び
図1Cの装置のリニアアクチュエータ及びバルブの概略立面断面図である。
【
図24】本開示の一又は複数の実施例による、
図1A、
図1B及び
図1Cの装置のバルブ、及びバルブロックアセンブリの概略面図である。
【
図25】本開示の一又は複数の実施例による、
図1A、
図1B及び
図1Cの装置のバルブ、及びバルブロックアセンブリの概略斜視図である。
【
図26】本開示の一又は複数の実施例による、
図25の装置のバルブ及びバルブロックアセンブリの概略分解斜視図である。
【
図27】本開示の一又は複数の実施例による、
図1A、
図1B及び
図1Cの装置のスリーブ、バルブ、バルブロックアセンブリ、及びブラシアームアセンブリの概略斜視図である。
【
図28】本開示の一又は複数の実施例による、
図27のスリーブ、バルブ、バルブロックアセンブリ、及びブラシアームアセンブリの概略部分分解斜視図である。
【
図36】本開示の一又は複数の実施例による、
図1A、
図1B及び
図1Cの装置のブラシアームアセンブリの概略立面断面図である。
【
図37A】本開示の一又は複数の実施例による、
図1の装置を利用する面上に、刷毛塗り可能な物質を分注する方法のブロック図の一部である。
【
図37B】本開示の一又は複数の実施例による、
図1の装置を利用する面上に、刷毛塗り可能な物質を分注する方法のブロック図の一部である。
【
図38】航空機の製造及び保守方法のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[0049] 上記で言及した
図1A、
図1B及び
図1Cで、様々なエレメント及び/または構成要素を接続する実線が存在する場合、これらの実線は、機械的、電気的、流体的、光学的、電磁的、及びその他の連結、及び/又はその組合せを表わしうる。本書で使用されているように、「連結(coupled)」とは、直接的並びに間接的に関連付けられていることを意味する。例えば、部材Aは部材Bに直接的に関連付けられるか、又は、例えば、別の部材Cを介して間接的に関連付けられ得る。様々な開示された要素間のすべての関係が必ずしも表わされているわけではないことが理解されるであろう。そのため、ブロック図に示されているもの以外の連結も存在し得る。様々なエレメント及び/又は構成要素を示すブロックを接続する破線が存在する場合、これらの破線は、機能及び目的の点で実線によって表されているものに類似した連結を表わす。しかしながら、破線によって表わされた連結は、選択的に設けられるか、又は、本開示の代替的な実施例に関連するかのいずれかでありうる。同様に、破線で表わされたエレメント及び/又は構成要素が存在する場合、それらは本開示の代替的な実施例を示す。実線及び/又は破線で示されている一又は複数のエレメントは、本開示の範囲から逸脱することなく、特定の実施例から省略してもよい。環境エレメントが存在する場合、それらは点線で表わされる。仮想的な(架空の)エレメントも、明確性のために示されうる。
図1A、
図1B及び
図1Cに示す特徴のうちの幾つかは、
図1A、
図1B及び
図1Cに記載された他の特徴を含むことを必要とせずに、様々な方法で組み合わされうることを(一又は複数のこのような組み合わせは本書で明示的に示されていないが)、当業者は理解するであろう。同様に、提示された実施例に限定されない追加の特徴を本書で図示され説明されている特徴の一部又は全部と組み合わせることができる。
【0012】
[0050] 上記の
図37A、
図37B、
図37C、及び
図38では、ブロックは工程及び/又はその一部を表すことが可能であり、様々なブロックを接続する線は、工程又はその一部のいかなる特定の順番または従属関係も暗示しない。破線で示されるブロックは、代替的な工程及び/又はその一部を示す。様々なブロックを接続する破線がある場合、その破線は工程又はその一部の代替的な従属関係を表す。様々な開示された工程間のすべての従属関係が必ずしも表されるわけではないことが理解されよう。本書に明記された方法の諸工程を記載した、
図37A、
図37BC、
図37C、及び
図38並びにこれらに付随する開示は、必ずしも、工程が実行される順序を決定するものと解釈されるべきではない。むしろ、1つの例示的な順序が示されているが、工程のシーケンスは、適切な場合に修正することができることを理解されたい。したがって、ある特定の工程は、異なる順序で又は同時に実行されうる。更に、当業者であれば、記載されたすべての工程を実施する必要はないことを認識するであろう。
【0013】
[0051] 以下の説明において、開示された概念の完全な理解をもたらすために、多数の特定の詳細が明記されるが、その概念はこれらの特定事項の一部又は全てがなくとも実施されうる。他の事例においては、開示を不必要に分かりにくくすることを避けるために、既知のデバイス及び/又はプロセスの詳細が省略されている。一部の概念は特定の実施例と併せて説明されることになるが、それらの実施例は、限定を目的とするものではないことが理解されよう。
【0014】
[0052] 別途指示されない限り、「第1(first)」、「第2(second)」などの語は、本書では単に符号として使用されており、これらの語が表わすアイテムに、順序的、位置的、又は序列的な要件を課すことを意図するものではない。更に、例えば「第2」のアイテムへの言及は、例えば「第1」の、又はより小さい数が振られたアイテム、及び/又は、例えば「第3」の、又はより大きな数が振られたアイテムの存在を、必要とすることも、排除することもない。
【0015】
[0053] 本書における「一実施例」への言及は、その実施例に関連して説明される一又は複数の特徴、構造、又は特性が、少なくとも1つの実装に含まれることを意味する。明細書内で頻出する「一実施例」という表現は、同一の実施例を表すこともあり、又は同一の実施例を表さないこともある。
【0016】
[0054] 本書で使用されているように、特定の機能を実施するように「構成された」システム、装置、構造、物品、エレメント、構成要素、又はハードウェアは、実際には、任意の変更も伴わずにその特定の機能を実施することが可能であり、更なる改変の後にその特定の機能を実施する可能性があるにすぎないというものではない。言い換えるならば、特定の機能を実行するように「構成された」システム、装置、構造、物品、エレメント、構成要素、又はハードウェアは、特定の機能を実行するという目的のために、特に選択され、作り出され、実装され、利用され、プログラムされ、及び/又は設計される。本書で使用されているように、「構成された」という表現は、システム、装置、構造、物品、エレメント、構成要素、又はハードウェアが更なる改変を伴わずに特定の機能を実施することを可能にする、システム、装置、構造、物品、エレメント、構成要素、又はハードウェアの特性が、存在することを意味する。この開示において、特定の機能を実施するように「構成された」と説明されているシステム、装置、構造、物品、エレメント、構成要素、又はハードウェアは、追加的又は代替的には、その機能を実施するよう「適合されている(adapted to)」、及び/又は、「動作可能である(operative to)」とも説明されうる。
【0017】
[0055] 本開示による主題の例示的で非網羅的な実施例が、以下で提供される。これらの実施例は、特許請求されることもあり、又はされないこともある。
【0018】
[0056] 一般的に、
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図2~
図5を参照すると、表面154の上に刷毛塗り可能な物質102を分注するための装置100が開示される。装置100は、ロボット116に取り外し可能に連結されるように構成されたブラケット104を備える。装置100は更に、内側管状スリーブ壁114と、内側管状スリーブ壁114に外接する外側管状スリーブ壁112を含むスリーブ110を備える。スリーブ110はブラケット104に連結され、第1の軸118の周りでブラケット104に対して回転可能である。装置100はまた、内側管状カートリッジ壁126と、内側管状カートリッジ壁126に外接する外側管状カートリッジ壁128を含むカートリッジ124を備える。カートリッジ124は、内側管状スリーブ壁114と外側管状スリーブ壁112との間に配置されるように構成される。装置100は追加的に、カートリッジ124と連通可能に連結されるように構成されたバルブ140を備える。装置100は更に、スリーブ110に連結されたブラシアームアセンブリ152を備える。装置100はまた、バルブ140からの刷毛塗り可能な物質102の流れを制御するリニアアクチュエータ138を備える。装置100は追加的に、内側管状カートリッジ壁126と外側管状カートリッジ壁128との間に配置され、第1の軸118に沿って移動可能な環状プランジャー148を備える。装置100は更に、カートリッジ124に密閉連結されるように構成されたプッシュロック圧力キャップ150を備える。カートリッジ124は、プッシュロック圧力キャップ150とバルブ140との間に配置されるように構成される。この段落の前述の主題は、本開示の実施例1を特徴付ける。
【0019】
[0057] 装置100は、例えば、狭い空間内に配置された加工対象物の表面154に、刷毛塗り可能な物質102をブラシアームアセンブリ152によってカートリッジ124から分注する。スリーブ110とカートリッジ124の構成は、刷毛塗り可能な物質102の保管に要するサイズを小さくし、リニアアクチュエータ138及びバルブ140の一部をスリーブ110内に配置又は収納することを可能にする。プッシュロック圧力キャップ150は、環状プランジャー148を駆動するカートリッジ124内の内部空間を加圧することを可能にする。スリーブ110の回転は、刷毛塗り可能な物質102を分注する間に、ブラケット104及び表面154に対するブラシアームアセンブリ152の角配向を制御する。バルブ140がカートリッジ124に連通可能なように直接連結されることにより、例えば、カートリッジ124の交換及び/又はパージ処理中に、刷毛塗り可能な物質102の無駄を減らすことができる。
【0020】
[0058] 装置100は、加工対象物の表面154(及び/又は他の表面)への刷毛塗り可能な物質102の塗布に関連する作業を軽減し、時間を短縮し、不正確さを減らすように構成されている。装置100は更に、航空機のウイングボックスなどの狭い空間内での刷毛塗り可能な物質102の自動塗布を容易にするように構成されている。
【0021】
[0059] 本書で使用されているように、刷毛塗り可能な物質102とは、例えば、毛を有する器具を用いて、面に対してブラシがけすること、拭き取ること、磨くこと、或いは広げることが可能な任意の物質又は材料を意味する。刷毛塗り可能な物質102の例には、限定するものではないが、ペンキ、接着剤、保護コーティング、研磨剤、封止剤などが含まれる。幾つかの実施例では、刷毛塗り可能な物質102は、塗装、表面保護、耐食、及び/又は固定、その他の目的で使用される。
【0022】
[0060] 一般的に、装置100は、ロボット116の端部に動作可能に連結される自動エンドエフェクタ(
図2)、或いは、刷毛塗り可能な物質102を表面154上に分注することによって、環境と相互作用するように設計されたその他のロボットアーム機構として機能する。装置100のカートリッジ124は、刷毛塗り可能な物質102の格納容器を提供する。装置100のスリーブ110は、カートリッジ124の装置100への確実な連結を可能にする。プッシュロック圧力キャップ150は、カートリッジ124をスリーブ110に挿入するため、及びカートリッジ124をスリーブ110内から取り除くため、スリーブ110にアクセスすることができる。プッシュロック圧力キャップ150はまた、第1の軸118に沿ってバルブ140の方向に環状プランジャー148を動かすため、カートリッジ124に(例えば、内部へ)圧力を印加することができる。バルブ140の方向への環状プランジャー148の移動は、刷毛塗り可能な物質102をカートリッジ124の外へ、及びバルブ140の中へ付勢する。閉鎖され固定された位置で、スリーブ110及びプッシュロック圧力キャップ150内にカートリッジ124が受容されると、環状プランジャー148に圧力を印加することによって、カートリッジ124からバルブ140まで刷毛塗り可能な物質102の密閉された流れを可能にするため、カートリッジ124はバルブ140に密閉された状態で連通可能に連結される。ブラシアームアセンブリ152は、刷毛塗り可能な物質102をバルブ140から表面154上へ分注する。リニアアクチュエータ138は、バルブ140を選択的に開閉することによって、バルブ140からブラシアームアセンブリ152まで、刷毛塗り可能な物質102の流れの制御を容易にする。幾つかの実施例では、リニアアクチュエータ138は、空気圧、電気、油圧などの様々な方式のいずれか1つによって駆動される様々なリニアアクチュエータのうちの1つである。
【0023】
[0061] スリーブ110がブラケット104に連結された状態で、スリーブ110の内側管状スリーブ壁114は第1の軸118に外接する。幾つかの実施例では、スリーブ110の内側管状スリーブ壁114及び外側管状スリーブ壁112の各々は、カートリッジ124を受容し、ブラケット104に対して回転させるのに適した管状の形状を有する。一実施例では、スリーブ110の内側管状スリーブ壁114及び外側管状スリーブ壁112の各々は、円形断面形状を有する。別の実施例では、スリーブ110の内側管状スリーブ壁114及び外側管状スリーブ壁112の各々は、楕円断面形状を有する。同様に、カートリッジ124がスリーブ110内に受容された状態で、カートリッジ124の内側管状カートリッジ壁126は第1の軸118及び内側管状スリーブ壁114に外接し、外側管状スリーブ壁112は外側管状カートリッジ壁128に外接する。幾つかの実施例では、カートリッジ124の内側管状カートリッジ壁126及び外側管状カートリッジ壁128の各々は、刷毛塗り可能な物質102を収納し、内側管状スリーブ壁114と外側管状スリーブ壁112との間に適合するのに適した管状の形状を有する。一実施例では、カートリッジ124の内側管状カートリッジ壁126及び外側管状カートリッジ壁128の各々は、円形断面形状を有する。別の実施例では、カートリッジ124の内側管状カートリッジ壁126及び外側管状カートリッジ壁128の各々は、楕円断面形状を有する。幾つかの実施例では、第1の軸118は装置100の中央長手方向軸である。
【0024】
[0062] 幾つかの実施例では、スリーブ110は、第1の軸118の周りでブラケット104に対してスリーブ110を回転させるのに適した方法で、ブラケット104に連結される。幾つかの実施例では、装置100はまた、スリーブ110の外側管状スリーブ壁112の外側に連結された、一又は複数の環状ベアリング404を含む。幾つかの実施例では、環状ベアリング404の1番目はスリーブ110の一端に配置され、環状ベアリング404の2番目はスリーブ110の他端に配置される。
【0025】
[0063] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図10~
図12を参照すると、スリーブ110は更に、内側管状スリーブ壁114と外側管状スリーブ壁112を分離する環状スリーブ端開口部162を備えるスリーブ第1端部120を備える。スリーブ110は、環状スリーブ端開口部162を通って、カートリッジ124を受容するように構成されている。この段落の前述の主題は、本開示の実施例2を特徴付けており、実施例2は、上述の実施例1による主題も含む。
【0026】
[0064] 環状スリーブ端開口部162はスリーブ110へのアクセス開口部を提供し、スリーブ110へのカートリッジ124の挿入、及びスリーブ110からのカートリッジ124の取り出しを容易にする。しかも、プッシュロック圧力キャップ150がスリーブ110に連結された状態で、プッシュロック圧力キャップ150の少なくとも一部は、プッシュロック圧力キャップ150のスリーブ110への固定を可能にするため、環状スリーブ端開口部162内に配置される。
【0027】
[0065] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図12を参照すると、スリーブ110は更に、スリーブ110から環状スリーブ端開口部162を経由してカートリッジ124を少なくとも部分的に取り出すように、選択的に動作可能なカートリッジ取出システム164の少なくとも一部を含む。この段落の前述の主題は、本開示の実施例3を特徴付けており、実施例3は、上述の実施例2による主題も含む。
【0028】
[0066] カートリッジ取出システム164は、カートリッジ124をスリーブ110内から取り除くため、環状スリーブ端開口部162を通って、第1の軸118に沿ってカートリッジ124を少なくとも部分的に移動するのに十分な取出力の印加を可能にする。
【0029】
[0067] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図12を参照すると、スリーブ110は更に、スリーブ第1端部120の反対側にあるスリーブ第2端部122、及び、スリーブ第2端部122で内側管状スリーブ壁114と外側管状スリーブ壁112を相互接続する環状カートリッジ端壁168を備える。カートリッジ取出システム164は、カートリッジ124を環状スリーブ端開口部162の外へ少なくとも部分的に押し出すため、環状スリーブ端壁168を通って空気圧を伝えるように構成されたスリーブ圧力入力166を備える。この段落の前述の主題は、本開示の実施例4を特徴付けており、実施例4は、上述の実施例3による主題も含む。
【0030】
[0068] スリーブ圧力入力166の選択的な空気圧操作により、環状スリーブ端壁168とカートリッジ124との間に空気圧を加えることが可能にしなり、環状スリーブ端開口部162を経由してスリーブ110の外へカートリッジ124を押し出すことができる。加えて、スリーブ圧力入力166の選択的な空気圧操作は、スリーブ110のスリーブ圧力入力166の空気圧操作を制御するための、自動空気圧制御の利用を容易にする。
【0031】
[0069] 幾つかの実施例では、カートリッジ取出システム164のスリーブ圧力入力166は、環状スリーブ端壁168に連結され、環状スリーブ端壁168を通って空気圧を伝えるように構成された空気圧接続器具を含む(又は空気接続器具である)。カートリッジ取出システム164は、カートリッジ124に空気圧を加えて、第1の軸118に沿ってカートリッジ124を動かす取出力を生み出すことができる。幾つかの実施例では、カートリッジ124をスリーブ110から少なくとも部分的に取り出すため、環状スリーブ端壁168とカートリッジ124との間に空気圧が加えられる。幾つかの実施例では、カートリッジ取出システム164はまた、スリーブ圧力入力166への圧力の伝達を容易にする圧力チューブ(例えば、空気ホース)を含む。幾つかの実施例では、圧力チューブは空気圧源からの圧力をスリーブ圧力入力166へ伝える。幾つかの実施例では、カートリッジ取出システム164の残りの部分(例えば、空気圧源、コントローラ、圧力アクチュエータなど)は、例えば、ロボット116の上の装置100の外側などに配置される。
【0032】
[0070] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図4、
図5及び
図29を参照すると、装置100は更に、第1の軸118の周りでブラケット104に対してスリーブ110を選択的に制御可能に回転させるように構成された第1の駆動アセンブリ192を備える。この段落の前述の主題は、本開示の実施例5を特徴付けており、実施例5は、上述の実施例1から4のいずれかによる主題も含む。
【0033】
[0071] 第1の駆動アセンブリ192は、第1の軸118の周りでブラケット104に対するスリーブ110の正確な回転の自動化を容易にする。ブラケット104に対するスリーブ110の制御された選択的な回転運動により、第1の軸118の周りでブラケット104に対するスリーブ110の回転配向の選択的な調整、並びに、ブラケット104に対する、また、表面154に対するブラシアームアセンブリ152の角配向の選択的な調整が可能になる。ブラケット104に対するブラシアームアセンブリ152の角配向が選択的に調整可能なため、第1の軸118の周りでブラケット104及び表面154に対する多数の角配向のうちの任意の1つにブラシアームアセンブリ152を配置することができる。表面154に対するブラシアームアセンブリ152の回転移動により、表面154上の様々な領域に刷毛塗り可能な物質102を分注することが容易になり、例えば、ロボット116によって装置100の位置を変更することは不要になる。
【0034】
[0072] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図4、
図5及び
図29を参照すると、第1の駆動アセンブリ192は、第1のモーター136、及び、第1のモーター136とスリーブ110に動作可能に連結された第1の動力伝達構成要素184を備える。スリーブ110は更に、外側管状スリーブ壁112から外に向かって突出したスプライン180を備える。第1の動力伝達構成要素184は、スリーブ110のスプライン180と嵌合するように構成された歯172を備える。この段落の前述の主題は、本開示の実施例6を特徴付けており、実施例6は、上述の実施例5による主題も含む。
【0035】
[0073] 第1のモーター136が第1の動力伝達構成要素184に動作可能に連結されること、及び、スリーブ110が第1の動力伝達構成要素184に動作可能に連結可能であることにより、第1のモーター136は、スリーブ110を選択的に制御可能に回転させることができる。第1の動力伝達構成要素184の歯172及びスリーブ110のスプライン180により、第1の動力伝達構成要素184とスリーブ110との締まりばめが可能になる。第1の動力伝達構成要素184の歯172とスリーブ110のスプライン180とのはめ合い係合により、第1の動力伝達構成要素184とスリーブ110との共回転が可能になる。第1のモーター136による第1の動力伝達構成要素184の制御された選択的な回転により、ブラケット104に対するスリーブ110の回転トラッキングが可能になる。
【0036】
[0074] 幾つかの実施例では、第1のモーター136は、第1のモーター136が動作したときに回転力又はトルクを生成するため、第1のモーター136によって回転可能な出力シャフトを含む。幾つかの実施例では、第1のモーター136は、電気モーター、油圧モーター、空気モーター、電磁モーターなど、様々な回転式モーターの任意の1つである。幾つかの実施例では、第1のモーター136はインターフェースブラケット224に連結されている。
【0037】
[0075] 第1の動力伝達構成要素184は動力の伝達を容易にし、第1の軸118が第1のモーター136の回転軸と同軸でないときに、第1のモーター136からスリーブ110に動力を伝える効率的かつ信頼性の高い機構を提供する。一実施例では、第1の動力伝達構成要素184は、第1のモーター136の出力シャフトに動作可能に連結されているベルトである。他の実施例では、第1の動力伝達構成要素184は、チェーン、歯車、歯車列などのいずれかである。有利には、ベルトは第1の動力伝達構成要素184の他の実装よりも軽量かつクリーンであり、例えば、ベルトは効率的に動作させるための潤滑油を必要としない。
【0038】
[0076] 幾つかの実施例では、第1の駆動アセンブリ192は、第1のモーター136を第1の動力伝達構成要素184に動作可能に連結するように構成された一又は複数の他の伝達構成要素を含み、限定するものではないが、歯車、ベルト、スプロケットなどを含む。
【0039】
[0077] 幾つかの実施例では、スプライン180は外側管状スリーブ壁112の外表面から外に向かって放射状に突出し、外側管状スリーブ壁112の円周方向に配置されている。幾つかの実施例では、スリーブ110がブラケット104に連結された状態で、スプライン180は第1の軸118に平行に配向されている。幾つかの実施例では、スプライン180は、スリーブ110のスリーブ第1端部120の近傍から、スリーブ110のスリーブ第2端部122の近傍まで延在する。幾つかの実施例では、スプライン180は、外側管状スリーブ壁112に連結された環状ベアリング404の間に延在する。幾つかの実施例では、スプライン180は、第1の動力伝達構成要素184によって係合される外側管状スリーブ壁112の円周部分のみに配置される。本開示全体を通して、「平行」という用語は、ほぼ同じ方向に延在するアイテム間の配向を意味する。
【0040】
[0078] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図30~
図32を参照すると、ブラケット104は、第1のモーター136とスリーブ110に関して、第1の動力伝達構成要素184を引っ張るように構成されたテンショナー194を備える。この段落の前述の主題は、本開示の実施例7を特徴付けており、実施例7は、上述の実施例6による主題も含む。
【0041】
[0079] テンショナー194は、第1の動力伝達構成要素184に調整可能な張力を加えることを容易にする。第1の動力伝達構成要素184に係合して張力を適用するテンショナー194により、第1の動力伝達構成要素184の歯172がスリーブ110のスプライン180に嵌合した状態に留まるように、第1の動力伝達構成要素184は、外側管状スリーブ壁112の一部と接触した状態を維持する。
【0042】
[0080] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図31を参照すると、テンショナー194は、ブラケット104に連結されたテンショナーベース196、並びに、テンショナーベース196に連結され、第1の軸118に平行な第2の軸200の周りでテンショナーベース196に対して回転可能なテンショナープーリー198を備える。テンショナープーリー198は、第1の動力伝達構成要素184に係合するように構成されている。この段落の前述の主題は、本開示の実施例8を特徴付けており、実施例8は、上述の実施例7による主題も含む。
【0043】
[0081] テンショナーベース196は、ブラケット104に対するテンショナープーリー198の位置を設定し、第1の動力伝達構成要素184が引っ張られた状態を維持する。第2の軸200の周りのテンショナープーリー198の回転は、第1の動力伝達構成要素184の自由回転運動を可能にする。
【0044】
[0082] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図30~
図32を参照すると、テンショナーベース196はブラケット104に対して直線的に移動可能である。この段落の前述の主題は、本開示の実施例9を特徴付けており、実施例9は、上述の実施例8による主題も含む。
【0045】
[0083] テンショナーベース196の直線運動は、ブラケット104に対するテンショナーベース196の位置の調整、及び、テンショナープーリー198によって第1の動力伝達構成要素184に印加される張力の調整を可能にする。
【0046】
[0084] 幾つかの実施例では、テンショナーベース196は、ブラケット104から離れ、ブラケット104に向かって直線的に移動するように構成されている。幾つかの実施例では、ブラケット104はブラケット壁440を含む。テンショナーベース196はブラケット壁440の内側に連結され、ブラケット壁440に対して直線的に移動可能である。幾つかの実施例では、ブラケット壁440はブラケット開口部438を画定する。ブラケット開口部438は、ブラケット開口部438を通過する第1の動力伝達構成要素184に対して、スリーブ110へのアクセスを可能にする。幾つかの実施例では、テンショナー194はブラケット開口部438内に配置されている。
【0047】
[0085] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図30~
図32を参照すると、テンショナーベース196はブラケット104に対して回転可能ではない。この段落の前述の主題は、本開示の実施例10を特徴付けており、実施例10は、上述の実施例9による主題も含む。
【0048】
[0086] ブラケット104に対してテンショナーベース196の回転配向を固定することにより、テンショナープーリー198の第2の軸200は第1の軸118に対して平行に固定され、テンショナープーリー198は第1の動力伝達構成要素184とのポジティブな接触を維持することができる。
【0049】
[0087] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図32を参照すると、テンショナー194は更に、第1の動力伝達構成要素184に対してテンショナープーリー198を付勢するように構成されたテンショナー付勢エレメント204を含む。この段落の前述の主題は、本開示の実施例11を特徴付けており、実施例11は、上述の実施例10による主題も含む。
【0050】
[0088] テンショナー付勢エレメント204により、テンショナープーリー198は第1の動力伝達構成要素184との係合を維持することができる。テンショナープーリー198の第1の動力伝達構成要素184との係合は、第1の動力伝達構成要素184の回転中に、第1の動力伝達構成要素184に一定の張力を加えることを容易にする。
【0051】
[0089] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図32を参照すると、ブラケット104は更に、クリアランス穴210及びクリアランス穴210と同軸の座ぐり212を備える。テンショナー194は更に、クリアランス穴210を通り、座ぐり212を通るファスナ208を備える。ファスナ208はテンショナーベース196に螺入される。この段落の前述の主題は、本開示の実施例12を特徴付けており、実施例12は、上述の実施例11による主題も含む。
【0052】
[0090] ファスナ208はテンショナー194をブラケット104に連結する。ファスナ208はまた、ブラケット104に対してテンショナーベース196の直線移動を可能にする。幾つかの実施例では、ファスナ208は、ブラケット104に対するテンショナーベース196の位置を制御するように構成されている。ブラケット104に対するテンショナーベース196の直線運動は、例えば、テンショナープーリー198によって第1の動力伝達構成要素184に印加される張力を増減するため、第1の動力伝達構成要素184に対するテンショナープーリー198の位置の調整を容易にする。
【0053】
[0091] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図32を参照すると、テンショナー194は更に、ブラケット104又はテンショナーベース196のうちの一方に対して固定され、かつ、ブラケット104又はテンショナーベース196のうちのもう一方に対して移動可能なスライドピン214を備える。この段落の前述の主題は、本開示の実施例13を特徴付けており、実施例13は上述の実施例12による主題も含む。
【0054】
[0092] スライドピン214は、ブラケット104に対するテンショナーベース196の直線運動を可能にし、ブラケット104に対するテンショナーベース196のファスナ208の周りでの回転運動を禁止する。テンショナーベース196の直線運動は、第1の動力伝達構成要素184に対するテンショナープーリー198の位置の調整を容易にする。テンショナープーリー198の非回転は、第1の動力伝達構成要素184とスリーブ110の共回転中に、第1の動力伝達構成要素184の配向を維持する。
【0055】
[0093] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図32を参照すると、テンショナー付勢エレメント204は、ブラケット104とテンショナーベース196との間に配置された圧縮ばね216を備える。圧縮ばね216は座ぐり212に配置される。この段落の前述の主題は、本開示の実施例14を特徴付けており、実施例14は、上述の実施例12又は13による主題も含む。
【0056】
[0094] 圧縮ばね216により、テンショナーベース196はブラケット104から離れるように押圧又は付勢されることが可能となり、第1の動力伝達構成要素184によってテンショナープーリー198が引っ張られた状態に配置することができる。幾つかの実施例では、圧縮ばね216は、一方の端部がテンショナーベース196に係合され、もう一方の端部が座ぐり212の内面に係合した状態でファスナ208の周囲に配置された、らせん状、又はコイル状の圧縮ばねである。
【0057】
[0095] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図2及び
図3を参照すると、ブラケット104はロボット116に対して第1の軸118に沿って直線的に移動可能である。この段落の前述の主題は、本開示の実施例15を特徴付けており、実施例15は、上述の実施例5から14のいずれかによる主題も含む。
【0058】
[0096] ロボット116に対するブラケット104の直線運動により、ロボット116及び表面154に対するブラシアームアセンブリ152の直線運動が可能になる。表面154に対するブラシアームアセンブリ152の直線運動により、不規則な形状を有する加工対象物の表面154上に、或いは加工対象物の複数の他の表面に刷毛塗り可能な物質102を堆積することが容易になり、例えば、ロボット116によって装置100の位置を変更することは不要になる。
【0059】
[0097] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図2~
図5を参照すると、装置100は更に、ロボット116に連結されるように構成されたロボットインターフェース222、及び、ロボットインターフェース222に連結され、ロボットインターフェース222に対して直線的に移動可能に構成されたインターフェースブラケット224を備える。ブラケット104は、インターフェースブラケット224に連結される。この段落の前述の主題は、本開示の実施例16を特徴付けており、実施例16は、上述の実施例15による主題も含む。
【0060】
[0098] ロボットインターフェース222により、装置100とロボット116の迅速な連結、及びロボット116からの装置100の迅速な分離が可能になる。インターフェースブラケット224により、ロボットインターフェース222へのブラケット104の可動連結が可能になる。ロボットインターフェース222に対するインターフェースブラケット224の直線運動により、ロボット116に対するブラケット104の直線運動が可能になる。
【0061】
[0099] 幾つかの実施例では、ロボットインターフェース222は、装置100とロボット116との間に通信ラインの迅速な連結を容易にする。幾つかの実施例では、ロボットインターフェース222は、装置100とロボット116の自動連結、及び装置100のロボット116からの自動分離を可能にする。幾つかの実施例では、ロボットインターフェース222は空気式迅速交換機構のツール側の部分で、ロボット116は空気式迅速交換機構のツールインターフェースを含む。
【0062】
[00100] 幾つかの実施例では、インターフェースブラケット224はブラケットアーム406のペアを含む。ブラケットアーム406は、インターフェースブラケット224とロボットインターフェース222の係合を容易にし、ロボットインターフェース222に対するインターフェースブラケット224の直線運動を誘導する。幾つかの実施例では、ブラケットアーム406の各々は誘導チャネル408を含み、ロボットインターフェース222は誘導レール410のペアを含む。ブラケットアーム406の誘導チャネル408は、誘導レールに関連するものを受容し、誘導レール410に沿って移動する。
【0063】
[00101] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図4、
図5及び
図29を参照すると、装置100は更に、インターフェースブラケット224に連結され、スリーブ110がブラケット104に対して所定の回転配向にあるときを検出するように構成された、近接センサ190を備える。装置100はまた、スリーブ110に連結され、スリーブ110が第1の軸118の周りに所定の回転配向まで回転したときに、近接センサ190を作動させるように構成された帰還エレメント186を備える。この段落の前述の主題は、本開示の実施例17を特徴付けており、実施例17は、上述の実施例16による主題も含む。
【0064】
[00102] スリーブ110がブラケット104に対して所定の回転配向まで回転し、スリーブ110が帰還位置(home position)にあることを示すとき、帰還エレメント186は近接センサ190の作動を可能にする。帰還位置を示すために帰還エレメント186と近接センサ190を使用することによって、停電の場合にブラケット104に対するスリーブ110の回転配向の決定が不可能になる絶対位置エンコーダではなく、停電後にブラケット104に対するスリーブ110の回転配向の決定が可能な増分位置エンコーダの使用が可能になる。
【0065】
[00103] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、帰還エレメント186は外側管状スリーブ壁112上に磁石188を備える。近接センサ190は磁気センサ220を備える。この段落の上述の記載は、本開示の実施例18を特徴付けており、実施例18は、上記の実施例17に係る主題も含む。
【0066】
[00104] スリーブ110がブラケット104に対して所定の回転配向まで回転し、スリーブ110が帰還位置にあることを示すとき、磁石188は磁気センサ220の非接触作動を可能にする。
【0067】
[00105] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図2及び
図3を参照すると、インターフェースブラケット224はロボットインターフェース222に対して第1の軸118に沿って選択的に直線移動可能である。この段落の前述の主題は、本開示の実施例19を特徴付けており、実施例19は、上述の実施例16から18のいずれかによる主題も含む。
【0068】
[00106] ロボットインターフェース222に対して第1の軸118に沿ったインターフェースブラケット224の選択的な直線運動により、ロボット116に対するブラケット104の直線位置の制御された選択的な調整、並びに表面154に対するブラシアームアセンブリ152の直線位置の制御された選択的な調整が可能になる。表面154に対するブラシアームアセンブリ152の制御された選択的な直線運動は、不規則な形状を有する加工対象物の表面154上に、或いは加工対象物の複数の他の表面への刷毛塗り可能な物質102の分注を容易にする。
【0069】
[00107] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図4及び
図5を参照すると、装置100は更に、第1の軸118に沿ってロボットインターフェース222に対してインターフェースブラケット224を選択的に制御可能に並進運動させるように構成された、第2の駆動アセンブリ228を備える。この段落の前述の主題は、本開示の実施例20を特徴付けており、実施例20は、上述の実施例19による主題も含む。
【0070】
[00108] 第2の駆動アセンブリ228は、第1の軸118に沿ってロボットインターフェース222に対するインターフェースブラケット224の正確な直線並進運動の自動化を容易にする。ロボットインターフェース222に対するインターフェースブラケット224の制御された選択的な直線運動は、第1の軸118に沿ったロボットインターフェース222に対するブラケット104の直線位置の制御された選択的な調整、並びに表面154に対するブラシアームアセンブリ152の直線位置の制御された選択的な調整を容易にする。
【0071】
[00109] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図4及び
図5を参照すると、第2の駆動アセンブリ228は、第2のモーター206、及び、第2のモーター206とインターフェースブラケット224に動作可能に連結された第2の動力伝達構成要素226を備える。この段落の前述の主題は、本開示の実施例21を特徴付けており、実施例21は、上述の実施例20による主題も含む。
【0072】
[00110] 第2のモーター206が第2の動力伝達構成要素226に動作可能に連結されること、及び、インターフェースブラケット224が第2の動力伝達構成要素226に動作可能に連結されることにより、第2のモーター206は、ロボットインターフェースに対してインターフェースブラケット224を制御可能に並進運動させることができる。第2の動力伝達構成要素226は、第1の軸118に平行な軸に沿って、ロボットインターフェース222に対するインターフェースブラケット224の選択的な直線運動を可能にする。インターフェースブラケット224に動作可能に連結された第2の動力伝達構成要素226により、第2の動力伝達構成要素226の動作は、ロボットインターフェース222に対するインターフェースブラケット224の選択的な直線運動を可能にする。加えて、ロボットインターフェース222に対するインターフェースブラケット224の制御された選択的な並進運動により、ロボットインターフェース222に対するインターフェースブラケット224の直線的な追跡の自動化が可能になる。
【0073】
[00111] 幾つかの実施例では、第2のモーター206は、第2のモーター206が動作したときに回転力又はトルクを生成するため、第2のモーター206によって回転可能な出力シャフトを含む。幾つかの実施例では、第2のモーター206は、電気モーター、油圧モーター、空気モーター、電磁モーターなど、様々な回転式モーターの任意の1つである。幾つかの実施例では、第2のモーター206はロボットインターフェース222に連結されている。
【0074】
[00112] 第2の動力伝達構成要素226は、動力の伝達を容易にし、第2のモーター206からインターフェースブラケット224に動力を伝える効率的かつ信頼性の高い機構を提供する。幾つかの実施例では、第2の動力伝達構成要素226は、並進スクリュードライバ、チェーン、ベルト、歯車、歯車列などのいずれかである。
【0075】
[00113] 幾つかの実施例では、第2の駆動アセンブリ228はまた、第2のモーター206を第2の動力伝達構成要素226に動作可能に連結するように構成された一又は複数の他の伝達構成要素を含み、限定するものではないが、歯車、ベルト、スプロケットなどを含む。
【0076】
[00114] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図4及び
図5を参照すると、第2の駆動アセンブリ228の第2の動力伝達構成要素226は、ロボットインターフェース222に回転可能に連結されたボールねじ230、及び、インターフェースブラケット224に連結され、ボールねじ230に動作可能に連結されたボールナット232を備える。この段落の前述の主題は、本開示の実施例22を特徴付けており、実施例22は上述の実施例21による主題も含む。
【0077】
[00115] ボールねじ230及びボールナット232は、第2のモーター206の回転運動を、第2の動力伝達構成要素226を介して、ロボットインターフェース222に対するインターフェースブラケット224の直線運動に変換することができる。有利には、ボールねじ230とボールナット232の選択により、装置100は高いスラスト荷重に耐えることが可能になり、ロボットインターフェース222に対するインターフェースブラケット224の直線運動の正確な制御が可能になる。
【0078】
[00116] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図11及び
図12を参照すると、カートリッジ124は更に、内側管状カートリッジ壁126と外側管状カートリッジ壁128を分離する環状カートリッジ端開口部170を備えるカートリッジ第1端部130を備える。カートリッジ124は、環状カートリッジ端開口部170を通って、刷毛塗り可能な物質102を受容するように構成されている。この段落の上述の主題は、本開示の実施例23を特徴付けており、実施例23は、上記の実施例1から22のいずれかによる主題も含む。
【0079】
[00117] 環状カートリッジ端開口部170は、カートリッジ124への刷毛塗り可能な物質102の堆積のためのアクセスを可能にする。しかも、プッシュロック圧力キャップ150がスリーブ110に連結されているときには、プッシュロック圧力キャップ150の少なくとも一部は、プッシュロック圧力キャップ150とカートリッジ124との間に気密シールを形成するため、環状カートリッジ端開口部170内に配置される。
【0080】
[00118] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図11、
図12、及び
図28を参照すると、カートリッジ124は更に、カートリッジ第1端部130の反対側にあるカートリッジ第2端部132、及び、カートリッジ第2端部132で内側管状スリーブ壁114と外側管状スリーブ壁112を相互接続する環状カートリッジ端壁174を備える。カートリッジ124はまた、環状カートリッジ端壁174を通り、バルブ140と連通可能に連結されるように構成されたカートリッジ排出ポート134を備える。この段落の前述の主題は、本開示の実施例24を特徴付けており、実施例24は、上述の実施例23による主題も含む。
【0081】
[00119] カートリッジ124のカートリッジ排出ポート134は、刷毛塗り可能な物質102をカートリッジ124からバルブ140まで移送することができる。
【0082】
[00120] 幾つかの実施例では、カートリッジ124は2つ以上のカートリッジ排出ポート134を含む。各カートリッジ排出ポート134は、バルブ140と連通可能に連結されるように構成されている。幾つかの実施例では、カートリッジ排出ポート134は、カートリッジ排出ポート134とバルブ140との間にシールを形成するように構成されたガスケットを含む。
【0083】
[00121] 幾つかの実施例では、スリーブ110はまた、環状スリーブ端壁168を通る少なくとも1つの通過ポート412を含む。刷毛塗り可能な物質102がカートリッジ124からバルブ140に流れ出ることができるように、スリーブ110の通過ポート412は、カートリッジ排出ポート134がバルブ140と連通可能に連結されることが可能なように構成されている。
【0084】
[00122] 幾つかの実施例では、カートリッジ取出システム164は、スリーブ110からカートリッジ124を少なくとも部分的に取り出すため、環状スリーブ端壁168と環状カートリッジ端壁174との間に空気圧を加えることができる。
【0085】
[00123] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図10及び
図11を参照すると、装置100は更に、第1の軸118の周りでスリーブ110とバルブ140に対してカートリッジ124の配向を決めるように構成された、カートリッジ位置決め機構160を備える。この段落の上述の主題は、本開示の実施例25を特徴付けており、実施例25は、上記の実施例1から24のいずれかによる主題も含む。
【0086】
[00124] カートリッジ124がスリーブ110によって受容されると、カートリッジ124がバルブ140と連通するように、カートリッジ位置決め機構160は、バルブ140に対するカートリッジ124の適切な位置決めを可能にする。スリーブ110に対して、また、その結果としてバルブ140に対してカートリッジ124の回転配向を設定すると、カートリッジ124はバルブ140と流体連通することが容易になる。カートリッジ排出ポート134をバルブ140に揃えて、連通可能に連結するため、カートリッジ位置決め機構160は、カートリッジ124がバルブ140に対して適切な回転配向にあることを保証する。
【0087】
[00125] 幾つかの実施例では、カートリッジ位置決め機構160は位置決め突起416と位置決め溝418を含む。位置決め突起416と位置決め溝418との位置合わせと係合により、カートリッジ124がバルブ140に流体連通した状態で、バルブ140に対してカートリッジ124の適切な回転配向を容易にする。幾つかの実施例では、位置決め突起416は内側管状カートリッジ壁126の内面に配置され、外側に向かって突出し、位置決め溝418は内側管状スリーブ壁114の外面に配置され、内側に向かってくぼんでいる。幾つかの実施例では、位置決め突起416と位置決め溝418はそれぞれ、外側管状カートリッジ壁128と外側管状スリーブ壁112上に配置される。幾つかの実施例では、内側管状カートリッジ壁126、外側管状カートリッジ壁128、内側管状スリーブ壁114、及び/又は外側管状スリーブ壁112のそれぞれの上での位置決め突起416と位置決め溝418の位置は変化する。幾つかの実施例では、内側管状カートリッジ壁126、外側管状カートリッジ壁128、内側管状スリーブ壁114、及び/又は外側管状スリーブ壁112の内面及び/又は外面に対する位置決め突起416及び位置決め溝418の構成は変化する。
【0088】
[00126] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図2~
図6及び
図13~
図15を参照すると、プッシュロック圧力キャップ150は、ばね式ラッチ256がスリーブ110に係合している固定位置と、ばね式ラッチ256がスリーブ110に係合していない解放位置との間で、スリーブ110に対して移動可能なばね式ラッチ256を備える。この段落の上述の主題は、本開示の実施例26を特徴付けており、実施例26は、上記の実施例1から25のいずれかによる主題も含む。
【0089】
[00127] ばね式ラッチ256により、プッシュロック圧力キャップ150はスリーブ110に解放可能に固定され、カートリッジ124と密閉される。ばね式ラッチ256がスリーブ110に係合した状態で、プッシュロック圧力キャップ150はスリーブ110に解放可能に固定される。ばね式ラッチ256がスリーブ110との係合から外れると、プッシュロック圧力キャップ150はスリーブ110から解放される。閉鎖位置でプッシュロック圧力キャップ150を解放可能に固定するばね式ラッチ256を使用すると、環状プランジャー148を第1の軸118に沿ってバルブ140に向かって動かすようにカートリッジ124に圧力が加わったとき、プッシュロック圧力キャップ150とスリーブ110との間の、並びに、プッシュロック圧力キャップ150とカートリッジ124との間の係合が外れるのを防止する。
【0090】
[00128] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図13~
図15を参照すると、互いに隣接したばね式ラッチ256の1つのペアの個々の部材と、互いに隣接したばね式ラッチ256の他の任意のペアの個々の部材は、第1の軸118から見たとき、等しい角距離を有する。この段落の前述の主題は、本開示の実施例27を特徴付けており、実施例27は、上述の実施例26による主題も含む。
【0091】
[00129] ばね式ラッチ256の1つのペアのばね式ラッチ256の第1の軸118から見た等しい角距離と、ばね式ラッチ256の他の任意のペアのばね式ラッチ256により、プッシュロック圧力キャップ150と環状プランジャー148との間のカートリッジ124に空気圧が加えられたときに、プッシュロック圧力キャップ150上での等しい力の分散が可能になる。
【0092】
[00130] 幾つかの実施例では、ばね式ラッチ256の各々は、ばね式ラッチ256の隣接する1つに対して、プッシュロック圧力キャップ150の周りで、等しい角距離で離間されて配置される。幾つかの実施例では、プッシュロック圧力キャップ150は、等しく離間された2つのばね式ラッチ256、等しく離間された3つのばね式ラッチ256などを含む。
【0093】
[00131] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図13を参照すると、ばね式ラッチ256は固定位置でもともと付勢されている。この段落の前述の主題は、本開示の実施例28を特徴付けており、実施例28は、上述の実施例26又は27による主題も含む。
【0094】
[00132] ばね式ラッチ256が固定位置でもともと付勢されていることにより、ばね式ラッチ256が解放位置まで移動されるまで、ばね式ラッチ256はプッシュロック圧力キャップ150をスリーブ110に固定することができる。言い換えるならば、ばね式ラッチ256の付勢は、プッシュロック圧力キャップ150をスリーブ110から解放するための、ばね式ラッチ256の能動的な係合を必要とする。
【0095】
[00133] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図13~
図15を参照すると、プッシュロック圧力キャップ150は更に、内側管状スリーブ壁114と外側管状スリーブ壁112との間のスリーブ110内に少なくとも部分的に受容されるように構成された環状キャップ250を備える。プッシュロック圧力キャップ150はまた、環状キャップ250に連結され、内側管状カートリッジ壁126と外側管状カートリッジ壁128との間のカートリッジ124内に少なくとも部分的に受容されるように構成された環状カートリッジインターフェース252を備える。この段落の前述の主題は、本開示の実施例29を特徴付けており、実施例29は上述の実施例28による主題も含む。
【0096】
[00134] 環状キャップ250は、プッシュロック圧力キャップ150とスリーブ110との間の連結インターフェースを提供する。環状カートリッジインターフェース252は、プッシュロック圧力キャップ150とカートリッジ124とを密閉連結するため、プッシュロック圧力キャップ150とカートリッジ124との間に密閉インターフェースを提供する。
【0097】
[00135] 幾つかの実施例では、プッシュロック圧力キャップ150はまた、内側キャップガスケット420と外側キャップガスケット422を含む。内側キャップガスケット420は、プッシュロック圧力キャップ150がスリーブ110に連結されるとき、プッシュロック圧力キャップ150と内側環状カートリッジ壁126との間にシールを形成するように構成されている。外側キャップガスケット422は、プッシュロック圧力キャップ150がスリーブ110に連結されるとき、プッシュロック圧力キャップ150と外側環状カートリッジ壁128との間にシールを形成するように構成されている。幾つかの実施例では、内側キャップガスケット420は、プッシュロック圧力キャップ150がスリーブ110に連結されるとき、環状カートリッジインターフェース252と内側管状カートリッジ壁126との間にシールを形成するため、環状カートリッジインターフェース252に連結される。幾つかの実施例では、外側キャップガスケット422は、プッシュロック圧力キャップ150がスリーブ110に連結されるとき、環状カートリッジインターフェース252と外側管状カートリッジ壁128との間にシールを形成するため、環状カートリッジインターフェース252に連結される。プッシュロック圧力キャップ150とカートリッジ124との間にシールを形成することによって、内側キャップガスケット420と外側キャップガスケット422は、カートリッジ124内に圧力を封じ込め、環状プランジャー148を動かすことを容易にする。幾つかの実施例では、内側キャップガスケット420と外側キャップガスケット422の各々は、ラバーシリコンやプラスチックポリマーなどの成形しやすい材料又は圧縮可能な材料から作られたOリングである。
【0098】
[00136] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図13~
図15を参照すると、プッシュロック圧力キャップ150は更に、環状キャップ250に対して第1の軸118の周りに回転可能なキャム258を備える。キャム258の回転は、ばね式ラッチ256を固定位置と解放位置との間で遷移させる。この段落の前述の主題は、本開示の実施例30を特徴付けており、実施例30は、上述の実施例29による主題も含む。
【0099】
[00137] キャム258が第1の軸118の周りで回転可能であることによって、プッシュロック圧力キャップ150をスリーブ110に連結する固定位置と、プッシュロック圧力キャップ150をスリーブ110から外す解放位置との間で、ばね式ラッチ256の遷移(例えば、移動)が可能になる。キャム258は、キャム258の選択的な操作まで、ばね式ラッチ256を固定位置に付勢した状態で保持可能にする。ばね式ラッチ256がスリーブ110に対して固定位置にある状態で、ばね式ラッチ256はプッシュロック圧力キャップ150とスリーブ110をインターロックする。第1の軸118の周りで環状キャップ250に対してキャム258を回転させることによって、キャム258の選択的な操作は、ばね式ラッチ256をスリーブ110に対する解放位置に移動して、プッシュロック圧力キャップ150とスリーブ110を解放する。
【0100】
[00138] 幾つかの実施例では、第1の軸118の周りで第1の回転方向(例えば、反時計回り)に回転されると、キャム258は、ばね式ラッチ256の各々が解放位置から固定位置に同時に遷移するように、ばね式ラッチ256との係合から同時に外れるように構成されている。幾つかの実施例では、第1の軸118の周りで第2の回転方向(例えば、時計回り)に回転されると、キャム258は、ばね式ラッチ256の各々が固定位置から解放位置に同時に遷移するように、ばね式ラッチ256に同時に係合するように構成されている。ばね式ラッチ256の固定位置と解放位置との間での同時遷移は、プッシュロック圧力キャップ150に対してスリーブ110を固定及び解放するときに、ばね式ラッチ256のすべてが適切なそれぞれの位置にあることを保証する。
【0101】
[00139] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図13~
図15を参照すると、ばね式ラッチ256の各々は、環状キャップ250に連結されたリニアガイド234、リニアガイド234に沿って相互に移動可能なキーパー236を備える。ばね式ラッチ256の各々は更に、キーパー236に連結されたラッチばね238を備える。キャム258が第1の回転配向にある状態で、ラッチばね238は、スリーブ110に形成された固定開口240にキーパー236を押し込む。キャム258が第1の回転配向にある状態で、キャム258は、スリーブ110に形成された固定開口240からキーパー236を押し出す。この段落の前述の主題は、本開示の実施例31を特徴付けており、実施例31は上述の実施例30による主題も含む。
【0102】
[00140] ばね式ラッチ256及びキャム258は、スリーブ110へのプッシュロック圧力キャップ150の迅速で、容易で、効果的な固定及び解放を可能にする。キャム258が第1の回転配向へ回転した状態で、キャム258は、リニアガイド234に沿ってプッシュロック位置へのキーパー236の直線運動を可能にし、その際、プッシュロック圧力キャップ150をスリーブ110に固定するため、キーパー236は固定開口240内に挿入される。キャム258が第2の回転配向へ回転した状態で、キャム258は、プッシュアンロック位置へのキーパー236の直線運動を可能にし、その際、プッシュロック圧力キャップ150をスリーブ110から解放するため、キーパー236は固定開口240から引き戻される。
【0103】
[00141] 幾つかの実施例では、ばね式ラッチ256の各々は、単純に構成されるが、プッシュロック圧力キャップ150が不用意にスリーブ110から解放されるのを防止するのに有効な受動的な固定機構である。幾つかの実施例では、リニアガイド234は、プッシュロック圧力キャップ150の環状キャップ250に連結される一又は複数のスライドピンを含む。幾つかの実施例では、キーパー236はリニアガイド234に移動可能に連結され、リニアガイド234に沿って直線的に動くように構成される。幾つかの実施例では、ラッチばね238は、キーパー236に連結されるらせん、又はコイル状の圧縮ばねである。幾つかの実施例では、プッシュロック圧力キャップ150をスリーブ110に固定するため、ラッチばね238は、キーパー236がスリーブ110の固定開口240内に配置された状態で、キーパー236をプッシュロック位置に付勢するように構成されている。ラッチばね238は、プッシュロック圧力キャップ150をスリーブ110に固定するため、ばね式ラッチ256を固定位置に付勢する受動的かつ単純な方法を容易にする。
【0104】
[00142] 幾つかの実施例では、キーパー236は、キーパー236がプッシュロック位置とプッシュアンロック位置との間で移動すると、スリーブ110の固定開口240に対して挿入及び引き出しが行われるように構成されたバー464を含む。幾つかの実施例では、スリーブ110の固定開口240は、スリーブ110の一部の中のスリーブ第1端部120に近接して配置され、プッシュロック圧力キャップ150の環状キャップ250の少なくとも一部を受容するように構成されている。幾つかの実施例では、スリーブ110の固定開口240は、スリーブ110の外側管状スリーブ壁112を通って形成される。幾つかの実施例では、キーパー236がプッシュロック位置にある状態で、バー464は、プッシュロック圧力キャップ150からスリーブ110の固定開口240の外に向かって放射状に突出する。幾つかの実施例(図示せず)では、スリーブ110の固定開口240は、スリーブ110の内側管状スリーブ壁114を通って形成される。幾つかの実施例では、キーパー236がプッシュロック位置にある状態で、バー464は、プッシュロック圧力キャップ150からスリーブ110の固定開口240の内に向かって放射状に突出する。幾つかの実施例では、バー464及び固定開口240は、バー464が固定開口240内にぴったりと適合するように、補完的な形状又は輪郭を有する。
【0105】
[00143] 幾つかの実施例では、キャム258は、環状の又は準環状のキャム本体、及びキャム本体から突出するキャム面466を有する。幾つかの実施例では、キャム面466の各々は、キャム258が第2の回転配向まで回転すると、ばね式ラッチ256の関連する1つと係合するように構成されている。幾つかの実施例では、キーパー236はまた、フォロワ面468を含む。幾つかの実施例では、キャム258の回転によって、キャム面466の各々は移動し、ばね式ラッチ256の関連する各々のキーパー236のフォロワ面468と係合するか、係合から外れる。キャム258が第2の回転配向に回転されるにつれ、キャム面466は、ばね式ラッチ256の関連する各々のキーパー236のフォロワ面468に沿って移動し、ラッチばね238によって印加される付勢力に打ち勝ち、スリーブ110から離れるようにキーパー236を押圧し、バー464を固定開口240内から取り除く。キャム258が第1の回転配向に逆回転されるにつれ、キャム面466は、ばね式ラッチ256の関連する各々のキーパー236のフォロワ面468から離れるように移動し、ラッチばね238がキーパー236をスリーブ110に向かって押圧し、固定開口240内にバー464を挿入することができる。
【0106】
[00144] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図13~
図15を参照すると、プッシュロック圧力キャップ150は更に、キャム258を少なくとも第1の回転配向に解放可能に連結するように構成されたキャムロック178を備える。この段落の前述の主題は、本開示の実施例32を特徴付けており、実施例32は、上述の実施例31による主題も含む。
【0107】
[00145] キャムロック178により、環状キャップ250へのキャム258の迅速で、容易で、効果的な固定及び解放が可能になる。キャムロック178によってキャム258を解放可能に固定することにより、環状キャップ250に対するキャム258の不用意な回転を防止する。
【0108】
[00146] 幾つかの実施例では、キャムロック178はばね付勢固定機構である。幾つかの実施例では、キャムロック178は環状キャップ250に移動可能に連結されたプランジャー424を含む。幾つかの実施例では、プランジャー424の端部は、キャム258の本体に形成された固定開口426内に挿入され、固定開口426から引き出されるように構成されている。幾つかの実施例では、キャムロック178はまた、プランジャー424に連結され、キャム258の固定開口426内に係合されるようにプランジャー424を付勢するように構成された固定ばね428を含む。キャムロック178のプランジャー424の端部がキャム258の固定開口426に挿入された状態で、キャムロック178はキャム258の回転を制限する。幾つかの実施例では、キャムロック178はまた、オペレータが手動でプランジャー424をキャム258の固定開口426から引き出すことができるよう、プランジャー424の反対側の端部に、例えば、環状キャップ250の外側に配置されたグリップエレメントを含む。キャムロック178のプランジャー424がキャム258の固定開口426から取り外されると、キャム258は回転可能になる。幾つかの実施例では、キャム258が第1の回転配向にあって、キャム258の第2の回転配向への不用意な回転と、ばね式ラッチ256の解放位置への移動を防止するときには、キャム258は、キャムロック178に係合するように適切に配置された1つの固定開口426を含む。幾つかの実施例では、キャム258が第2の回転配向にあって、キャム258の第1の回転配向への不用意な回転と、ばね式ラッチ256の固定位置への移動を防止するときには、キャム258はまた、キャムロック178に係合するように適切に配置された別の固定開口426を含む。
【0109】
[00147] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図13~
図15を参照すると、ばね式ラッチ256及びキャム258は、環状キャップ250と環状カートリッジインターフェース252との間に挟まれている。この段落の前述の主題は、本開示の実施例33を特徴付けており、実施例33は、上述の実施例31又は32による主題も含む。
【0110】
[00148] 環状キャップ250及び環状カートリッジインターフェース252は、キャム258が第1の軸118の周りで環状キャップ250に対して回転可能で、ばね式ラッチ256がスリーブ110に対して固定位置と解放位置との間で移動可能であるように、ばね式ラッチ256とキャム258を挟む。
【0111】
[00149] 幾つかの実施例では、環状キャップ250はキャップ開口部430を含む。幾つかの実施例では、キャップ開口部430の各々は、ばね式ラッチ256の関連する1つのキーパー236を少なくとも部分的に受容するように構成されている。幾つかの実施例では、ばね式ラッチ256の各々のリニアガイド234は、キャップ開口部430の関連する1つの中の環状キャップ250に連結されている。幾つかの実施例では、ばね式ラッチ256の各々のラッチばね238は、キャップ開口部430の関連する1つの中のプッシュアンロック位置へのキーパー236の移動が環状キャップ250に対してラッチばね238を圧縮するように、キャップ開口部430の関連する1つの中に配置されている。幾つかの実施例では、ラッチばね238はリニアガイド234の周囲に配置され、キーパー236への一端に連結され、また、環状キャップ250への他端に連結される。幾つかの実施例では、環状カートリッジインターフェース252はキャップ凹部432を含む。幾つかの実施例では、キャップ凹部432の各々は、ばね式ラッチ256の関連する1つのキーパー236を少なくとも部分的に受容するように構成されている。幾つかの実施例では、キャップ開口部430とキャップ凹部432は、組み合わせにより、ばね式ラッチ256の関連する1つのキーパー236を保持し、環状キャップ250と環状カートリッジインターフェース252に対するばね式ラッチ256の相互運動を可能にする。
【0112】
[00150] 幾つかの実施例では、キャム258は環状キャップ250に移動可能に連結される。幾つかの実施例では、ファスナ434は、キャム258が環状キャップ250に対して回転運動が可能になるように、キャム258を環状キャップ250に連結する。幾つかの実施例では、環状キャップ250はガイドスロット436を含む。幾つかの実施例では、ファスナ434は、ガイドスロット436内部に配置され、キャム258が環状キャップ250に対して回転するに連れて、ガイドスロット436に沿って移動する。幾つかの実施例では、ファスナ434の各々はまた、ガイドスロット436に沿ってファスナ434を動かすことによって、オペレータが手動でキャム258を回転させることができるグリップエレメントを含む。
【0113】
[00151] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図13~
図15を参照すると、プッシュロック圧力キャップ150は更に、環状プランジャー148を第1の軸118に沿ってバルブ140に向かって押圧するため、カートリッジ124内に空気圧を伝えるように構成されたキャップ圧力入力246を備える。この段落の上述の主題は、本開示の実施例34を特徴付けており、実施例34は、上記の実施例30から33のいずれかによる主題も含む。
【0114】
[00152] キャップ圧力入力246は、環状プランジャー148をカートリッジ124内の第1の軸118に沿って動かす駆動力を加えるため、環状キャップ250と環状カートリッジインターフェース部分252を通る空気圧を伝えることが可能で、これにより次に刷毛塗り可能な物質102をカートリッジ124からバルブ140の中へ付勢する。
【0115】
[00153] 幾つかの実施例では、装置100はまた、プッシュロック圧力キャップ150に圧力を伝えることを容易にする圧力チューブ(図示せず)を含む。幾つかの実施例では、圧力チューブは、環状プランジャー148を第1の軸118に沿ってバルブ140に向かって直線的動かすなど、カートリッジ124の加圧を容易にして環状プランジャー148の操作を制御するため、キャップ圧力入力246に圧力を伝える。幾つかの実施例では、キャップ圧力入力246は空気圧接続器具である。
【0116】
[00154] プッシュロック圧力キャップ150のキャップ圧力入力246の選択的な空気圧操作によって、カートリッジ124内の刷毛塗り可能な物質102への正確な空気圧印加が可能になり、カートリッジ124から出てバルブ140に入る刷毛塗り可能な物質102の流れを正確に制御することができる。加えて、キャップ圧力入力246の選択的な空気圧操作によって、キャップ圧力入力246の空気圧操作を制御するための、自動空気圧制御の利用を容易にする。
【0117】
[00155] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図16及び
図17を参照すると、環状プランジャー148は環状プランジャー本体282を含む。環状プランジャー148は更に、環状プランジャー本体282に連結され、環状プランジャー本体282と内側管状カートリッジ壁126との間に配置された環状第1内側シール284を備える。環状プランジャー148はまた、環状プランジャー本体282に連結され、環状プランジャー本体282と外側管状カートリッジ壁128との間に配置された環状外側シール286を備える。環状プランジャー148は追加的に、環状プランジャー本体282に連結された環状シール固定具288を備える。環状内側シール284と環状外側シール286は、環状プランジャー本体282と環状シール固定具288との間に挟まれる。この段落の前述の主題は、本開示の実施例35を特徴付けており、実施例35は、上述の実施例1から34のいずれかによる主題も含む。
【0118】
[00156] 環状プランジャー148の2つの部材のシールは、環状プランジャー148を、プッシュロック圧力キャップ150と環状プランジャー148との間のカートリッジ124内に印加された空気圧と反応させ、環状プランジャー148を第1の軸118に沿ってバルブ140に向かって動かすことができる。環状内側シール284は、環状プランジャー本体282と内側管状カートリッジ壁126との間に内側シールを形成する。環状外側シール286は、環状プランジャー本体282と外側管状カートリッジ壁128との間に外側シールを形成する。環状プランジャー本体282は、プッシュロック圧力キャップ150と環状プランジャー148との間の圧力の封じ込めを容易にする。環状シール固定具288を環状プランジャー本体282に連結することで、環状内側シール284と環状外側シール286を保持する。
【0119】
[00157] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図30及び
図31を参照すると、ブラケット104は、第1のブラケット部分106と、第1のブラケット部分106に取り外し可能に連結された第2のブラケット部分108を備える。スリーブ110は、第2のブラケット部分108が第1のブラケット部分106から取り外されると、第1の軸118に沿ってブラケット104から分離することができる。この段落の上述の主題は、本開示の実施例36を特徴付けており、実施例36は、上記の実施例1から35のいずれかによる主題も含む。
【0120】
[00158] 2つの部分を有するブラケット104により、ブラケット104をインターフェースブラケット224から完全に取り外すことなく、スリーブ110を、スリーブ110に連結された装置100の他の構成要素から取り外すことができる。幾つかの実施例では、ブラケット104の第1のブラケット部分106から、ブラケット104の第2のブラケット部分108を取り外すと、スリーブ110を第1の軸118に沿って、ブラケット104の第1のブラケット部分106内から引き出すことができる。
【0121】
[00159] 幾つかの実施例では、第1の動力伝達構成要素184がブラケット104をブラケット開口部438に入れることができるように、ブラケット104の第1のブラケット部分106と第2のブラケット部分108のうちの少なくとも1つは、インターフェースブラケット224に取り外し可能に連結される。幾つかの実施例では、ブラケット104は、ブラケット壁440から内側に向かって突出するショルダー442を含む。幾つかの実施例では、ブラケット104の第2のブラケット部分108がブラケット104の第1のブラケット部分106及びインターフェースブラケット224に連結されると、ブラケット104は、ショルダー442間にスリーブ110を捕捉及び保持するように構成されている。幾つかの実施例では、ショルダー442の1番目はスリーブ110に連結された環状ベアリング404の1番目に係合し、ショルダー442の2番目はスリーブ110に連結された環状ベアリング404の2番目に係合する。
【0122】
[00160] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図18、
図19及び
図25~
図28を参照すると、装置100は更に、バルブ140をスリーブ110に解放可能に連結するように構成されたバルブロックアセンブリ218を備える。この段落の上述の主題は、本開示の実施例37を特徴付けており、実施例37は、上記の実施例1から36のいずれかによる主題も含む。
【0123】
[00161] バルブロックアセンブリ218により、スリーブ110へのバルブ140の迅速で、容易で、効果的な固定及び解放が可能になる。バルブ140をスリーブ110に固定することで、バルブ140はカートリッジ124と流体連通した状態に保持することが容易になる。例えば、バルブ140又は装置100の他の構成要素の修理及び/又は交換を目的として、バルブ140をスリーブ110から解放することで、バルブ140の取り外しが容易になる。
【0124】
[00162] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図18、
図19及び
図25~
図28を参照すると、バルブロックアセンブリ218は、スリーブ110に連結された第1のブラケット244、及び、スリーブ110に連結され、第1のブラケット244から離間された第2のブラケット248を備える。バルブ140は、第1のブラケット244と第2のブラケット248との間に適合するように構成され、第1のブラケット244及び第2のブラケット248に連結されるように構成されている。この段落の前述の主題は、本開示の実施例38を特徴付けており、実施例38は、上述の実施例37による主題も含む。
【0125】
[00163] 第1のブラケット244と第2のブラケット248により、バルブ140がカートリッジ124に流体連通した状態で、バルブ140が第1のブラケット244と第2のブラケット248との間で安全に保持されるように促進することによって、バルブ140をバルブロックアセンブリ218に解放可能に固定することができる。
【0126】
[00164] 幾つかの実施例では、第1のブラケット244はスリーブ110の第2の端部122に連結され、第1の軸118と平行な軸に沿ってスリーブ110から突出する。幾つかの実施例では、第2のブラケット248はスリーブ110の第2の端部122に連結され、第1の軸118と平行な軸に沿ってスリーブ110から突出する。幾つかの実施例では、第1のブラケット244と第2のブラケット248は、バルブ140を受容するように構成された開口部を画定するため、横方向に離間されている。幾つかの実施例では、第1のブラケット244と第2のブラケット248は、第1のブラケット244と第2のブラケット248との間にバルブ140の締りばめを容易にするように、横方向に十分に離間されている。幾つかの実施例では、バルブ140が、第1のブラケット244と第2のブラケット248との間に形成された開口部内に配置された状態で、バルブロックアセンブリ218は、第1のブラケット244と第2のブラケット248との間にバルブ140を捕捉する。第1のブラケット244と第2のブラケット248との間のバルブ140の係合は、カートリッジ124に対するバルブ140の適切な配向を容易にし、バルブ140をカートリッジ排出ポート134と流体連通するように配置する。
【0127】
[00165] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図25~
図28を参照すると、バルブロックアセンブリ218は更に、第1のブラケット244及びバルブ140と取り外し可能に連結されるように構成された第1の固定ピン266を備える。バルブ固定アセンブリ218は更に、第2のブラケット248及びバルブ140と取り外し可能に連結されるように構成された第2の固定ピン368を備える。この段落の前述の主題は、本開示の実施例39を特徴付けており、実施例39は、上述の実施例38による主題も含む。
【0128】
[00166] 第1の固定ピン266と第2の固定ピン368により、カートリッジ124と流体連通している第1のブラケット244及び第2のブラケット248に、バルブ140を取り外し可能に連結することができる。バルブ140が第1のブラケット244と第2のブラケット248との間に配置された状態で、第1の固定ピン266及び第2の固定ピン368を第1のブラケット244及び第2のブラケット248にそれぞれ連結することにより、第1のブラケット244と第2のブラケット248との間へのバルブ140の保持を容易にする。
【0129】
[00167] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図25~
図28を参照すると、第1の固定ピン266は、第1の軸118に垂直な軸に沿って、第1のブラケット244を通るように構成されている。第2の固定ピン368は、第1の軸118に垂直な軸に沿って、第2のブラケット248を通過するように構成されている。この段落の前述の主題は、本開示の実施例40を特徴付けており、実施例40は、上述の実施例39による主題も含む。
【0130】
[00168] 第1の固定ピン266と第2の固定ピン368を第1の軸118に垂直に配向することによって、第1の軸118に沿って、バルブロックアセンブリ218に対するバルブ140の位置を固定する。バルブ140が第1のブラケット244と第2のブラケット248との間に配置された状態で、第1の固定ピン266及び第2の固定ピン368を第1のブラケット244及び第2のブラケット248にそれぞれ取り外し可能に連結することにより、第1の軸118に沿ったバルブ140の直線運動の防止が容易になる。
【0131】
[00169] 幾つかの実施例では、第1のブラケット244は、第1の軸118に垂直な軸に沿って、第1のブラケット244の本体を完全に通って延在する第1のブラケット貫通路446を含む。第1のブラケット貫通路446は、第1の固定ピン266が第1のブラケット244に連結されるとき、第1の固定ピン266を受容するように構成される。同様に、幾つかの実施例では、第2のブラケット248は、第1の軸118に垂直な軸に沿って、第2のブラケット248の本体を完全に通って延在する第2のブラケット貫通路448を含む。第2のブラケット貫通路448は、第2の固定ピン368が第2のブラケット248に連結されるとき、第2の固定ピン368を受容するように構成される。幾つかの実施例では、バルブ140は、第1の軸118に垂直な軸に沿って、バルブ140の本体を完全に通って延在するバルブ貫通路444を含む。バルブ貫通路444の第1端部は、第1の固定ピン266が第1のブラケット244に取り外し可能に連結されるとき、第1の固定ピン266を受容するように構成される。バルブ貫通路444の第2端部は、第2の固定ピン368が第2のブラケット248に取り外し可能に連結されるとき、第2の固定ピン368を受容するように構成される。バルブ140が第1のブラケット244と第2のブラケット248との間に配置された状態で、第1の固定ピン266は、第1の軸118に垂直な軸に沿って、第1のブラケット244を通ってバルブ140の中へ延在し、また、第2の固定ピン368は、第1の軸118に垂直な軸に沿って、第2のブラケット248を通ってバルブ140の中へ延在する。第1の固定ピン266及び第2の固定ピン368と第1のブラケット244及び第2のブラケット248とのそれぞれの係合は、第1の軸118に沿った第1のブラケット244及び第2のブラケット248のそれぞれに対する第1の固定ピン266及び第2の固定ピン368の直線位置を固定する。第1の固定ピン266及び第2の固定ピン368とバルブ140との係合は、第1の軸118に沿った第1のブラケット244及び第2のブラケット248に対するバルブ140の直線位置を固定する。
【0132】
[00170] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図25~
図28を参照すると、第1の固定ピン266及び第2の固定ピン368はバルブ140に解放可能に係合する。この段落の前述の主題は、本開示の実施例41を特徴付けており、実施例41は、上述の実施例40による主題も含む。
【0133】
[00171] 第1の固定ピン266及び第2の固定ピン368がバルブ140に係合することにより、バルブ140とバルブロックアセンブリ218との間の確実なインターロックが可能になる。第1の固定ピン266及び第2の固定ピン368とバルブ140との解放可能な係合により、第1のブラケット244、第2のブラケット248、及びバルブ140に対する不用意な移動の防止が容易になる。
【0134】
[00172] 幾つかの実施例では、第1の固定ピン266及び第2の固定ピン368の各々は、第1の固定ピン266及び第2の固定ピン368のうちの関連する1つの本体の端部から外に向かって突出する位置に、付勢エレメント(例えば、ばね)によって付勢された突起(例えば、ボール又はピン)を有する戻り止め(detent)を含む。バルブ140が、第1のブラケット244及び第2のブラケット248と、第1のブラケット244に連結された第1の固定ピン266との間に配置された状態で、第1の固定ピン266の端部はバルブ貫通路444の中へ延在する。同様に、バルブ140が第1のブラケット244及び第2のブラケット248と、第2のブラケット248に連結された第2の固定ピン368との間に配置された状態で、第2の固定ピン368の端部はバルブ貫通路444の中へ延在する。外向きに付勢された位置で、第1の固定ピン266及び第2の固定ピン368の戻り止めは、バルブ貫通路444に沿ってバルブ140の本体内に形成された開口に係合し、第1の固定ピン266及び第2の固定ピン368がバルブ貫通路444から外れるのを防止する。
【0135】
[00173] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図6~
図9、
図20、及び
図25~
図28を参照すると、バルブ140は、第1のバルブ本体部分260、並びに、第1のバルブ本体部分260に連結された第2のバルブ本体部分262を備える。バルブ140がバルブロックアセンブリ218に解放可能に固定された状態で、第1のバルブ本体部分260は第1のブラケット244と第2のブラケット248との間に配置され、第2のバルブ本体部分262は内側管状スリーブ壁114内に配置される。この段落の前述の主題は、本開示の実施例42を特徴付けており、実施例42は、上述の実施例38から41のいずれかによる主題も含む。
【0136】
[00174] バルブ140がバルブロックアセンブリ218に固定されているとき、第1の固定ピン266及び第2の固定ピン368の連結のため、バルブ140の第2のバルブ本体部分262をスリーブ110内に配置し、バルブ140の第1のバルブ本体部分260を第1のブラケット244と第2のブラケット248との間に配置することによって、バルブ140の構成は、装置100全体のサイズを小さくすることを容易にする。
【0137】
[00175] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図26を参照すると、バルブ140は更に、第1の側面254及び第1の側面254の反対側にある第2の側面264を有する。第1のブラケット244は、バルブ140の第1の側面254と係合するように構成される。第2のブラケット248は、バルブ140の第2の側面264と係合するように構成される。この段落の前述の主題は、本開示の実施例43を特徴付けており、実施例43は、上述の実施例42による主題も含む。
【0138】
[00176] バルブ140の第1の側面254とバルブロックアセンブリ218の第1のブラケット244との係合、並びに、バルブ140の第2の側面264とバルブロックアセンブリ218の第2のブラケット248との係合により、バルブ140の正確な配置、並びに、バルブ140とバルブロックアセンブリ218との間の確実なインターロックが可能になる。第2のバルブ本体部分262がスリーブ110内にある状態で、バルブ140が第1のブラケット244と第2のブラケット248との間に配置されることで、装置100のサイズを小さくし、バルブ140をカートリッジ124と直接流体連通するように配置することが容易になる。バルブ140とカートリッジ124との連通可能な直接連結によって、例えば、カートリッジ124が交換されるとき、パージ処理によって無駄になる刷毛塗り可能な物質102の量は減少する。
【0139】
[00177] 幾つかの実施例では、第1のブラケット244はバルブ140の第1の側面254と係合又は嵌合するように構成され、第2のブラケット248はバルブ140の第2の側面264と係合又は嵌合するように構成される。幾つかの実施例では、第1の固定ピン266は、第1のブラケット244を通って、バルブ140の第1のバルブ本体部分260に配置されたバルブ貫通路444の中へ延在し、また、第2の固定ピン368は、第2のブラケット248を通って、バルブ140の第1のバルブ本体部分260に配置されたバルブ貫通路444の中へ延在する。幾つかの実施例では、バルブ140の第1の側面254と第1のブラケット244は、バルブ140と第1のブラケット244との間のかみ合い係合を容易にするため、幾何学的に補完し合う。同様に、幾つかの実施例では、バルブ140の第2の側面264と第2のブラケット248は、バルブ140と第2のブラケット248との間のかみ合い係合を容易にするため、幾何学的に補完し合う。
【0140】
[00178] 一般的に、
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図7、
図8、
図25、及び
図26を参照すると、第1のブラケット244及び第2のブラケット248の各々は、スリーブ110に連結された第1のブラケット本体部分376、並びに、第1のブラケット本体部分376から延在し、内側管状スリーブ壁114内に配置された第2のブラケット本体部分378を備える。バルブ140がバルブロックアセンブリ218に解放可能に固定された状態で、第1のバルブ本体部分260は、第1のブラケット244の第1のブラケット本体部分376と第2のブラケット248との間に配置され、また、第2のバルブ本体部分262は、第1のブラケット244の第2のブラケット本体部分378と第2のブラケット248との間に配置される。この段落の前述の主題は、本開示の実施例44を特徴付けており、実施例44は、上述の実施例43による主題も含む。
【0141】
[00179] 第1のブラケット244及び第2のブラケット248の第1のブラケット本体部分376及び第2のブラケット本体部分378は、第1のブラケット244及び第2のブラケット248と、バルブ140の第1の側面及び第2の側面264との完全かつ確実な係合を可能にする。第1のブラケット244及び第2のブラケット248の第1のブラケット本体部分376は、バルブ140の第1のバルブ本体部分260のカートリッジ124に対する位置決めを容易にし、バルブ140がカートリッジ124と直接流体連通するように配置する。第1のブラケット244及び第2のブラケット248の第2のブラケット本体部分378は、
スリーブ110の内側管状スリーブ壁114内へのバルブ140の第2のバルブ本体部分262の位置決めを容易にし、装置100のサイズを小さくする。
【0142】
[00180] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図20~
図22を参照すると、バルブ140は更に、第1の軸118に平行な軸に沿って、バルブ140を通って延在するバルブチャンバ274及びバルブ通路276を含む。バルブ140はまた、バルブチャンバ274と同軸に配置されたバルブ付き排出ポート142を備える。バルブ140は追加的に、バルブ140を通ってバルブチャンバ274の中へ延在するバルブ付き排出口144を備える。バルブ通路276はバルブチャンバ274の中へ開いている。バルブ付き流入ポート142はバルブチャンバ274に連通可能に連結され、カートリッジ124と連通可能に連結されるように構成される。バルブ付き排出口144は、ブラシアームアセンブリ152と連通可能に連結されるように構成される。この段落の上述の主題は、本開示の実施例45を特徴付けており、実施例45は、上記の実施例42から44のいずれかによる主題も含む。
【0143】
[00181] バルブ付き流入ポート142、バルブチャンバ274、及びバルブ付き排出口144は、バルブ140を通る刷毛塗り可能な物質102の流路を画定する。バルブチャンバ274の外に向かって放射状の配置で第1のバルブ本体部分260にバルブ付き流入ポート142を形成することで、バルブ付き流入ポート142をカートリッジ124のカートリッジ排出ポート134に揃え、密閉係合することが容易になる。第1のバルブ本体部分260にバルブ付き排出口144が形成されることで、バルブ140をブラシアームアセンブリ152に連通可能に連結することが容易になる。第2のバルブ本体部分262にバルブ通路276が形成されることで、バルブチャンバ274を備えるリニアアクチュエータ138へのアクセスが容易になる。
【0144】
[00182] 幾つかの実施例では、バルブ140は2つ以上のバルブ付き流入ポート142を含む。バルブ付き流入ポート142の各々は、カートリッジ124の1つのカートリッジ排出ポート134に連通可能に連結されるように構成される。幾つかの実施例では、バルブ付き流入ポート142はまた、バルブ付き流入ポート142とカートリッジ排出ポート134との間にシールを形成するように構成されたガスケットを含む。
【0145】
[00183] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図8、
図9、及び
図20~
図22を参照すると、バルブ140はバルブチャネル280を備える。バルブチャンバ274は、第1のチャンバ部分370に連通可能に連結された第1のチャンバ部分370及び第2のチャンバ部分372を備える。バルブ付き流入ポート142は、バルブチャネル280によって第1のチャンバ部分370に連通可能に連結される。バルブチャネル280は、刷毛塗り可能な物質102がバブル付き流入ポート142からバルブチャネル280を通って第1のチャンバ部分370へ移動できるように、円周方向に閉じられ、バルブ付き流入ポート142と第1のチャンバ部分370との間に延在する。バルブ付き排出口144は、バルブ140を通って第2のチャンバ部分372へ延在する。バルブ140は更に、第1のチャンバ部分370と第2のチャンバ部分372との間にバルブシート380を備える。リニアアクチュエータ138は、バルブシート380を選択的に密閉するように構成される。この段落の前述の主題は、本開示の実施例46を特徴付けており、実施例46は、上述の実施例45による主題も含む。
【0146】
[00184] バルブチャネル280は、第1の軸118に平行な流れの方向を有するバルブ付き流入ポート142と、第1の軸118に平行な流れの方向を有するバルブチャンバ274とを流体連結することができる。第1のチャンバ部分370を第2のチャンバ部分372から分離し、バルブ付き流入ポート142からバルブチャンバ274を経由してバルブ付き排出口144に至るまでの刷毛塗り可能な物質102の流路をブロックするため、バルブシート380は、第1のチャンバ部分370とリニアアクチュエータ138による選択的な密閉係合のための第2のチャンバ部分372との間に、密閉可能なインターフェースを提供する。
【0147】
[00185] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図8、
図9、
図21、及び
図22を参照すると、リニアアクチュエータ138は、第2のバルブ本体部分262に取り外し可能に連結されたバレル292、及び、バレル292内の第1の軸118に沿って、延在位置と格納位置との間で移動可能なピストン294を備える。リニアアクチュエータ138は更に、ピストン294に連結され、バルブ通路276を通って延在するアクチュエータロッド146、及び、ピストン294とは反対側にあるアクチュエータロッド146に連結された第1のプラグ296を備える。ピストン294が延在位置にある状態では、第1のプラグ296は完全に第2のチャンバ部分372内にあり、第1のバルブ通路370と第2のチャンバ部分372との間のバルブシート380と密閉的に係合しない。ピストン294が格納位置にある状態では、第1のプラグ296は、第1のチャンバ部分370と第2のチャンバ部分372との間のバルブシート380と密閉的に係合する。この段落の前述の主題は、本開示の実施例47を特徴付けており、実施例47は、上述の実施例46による主題も含む。
【0148】
[00186] リニアアクチュエータ138により、バルブ140から出てブラシアームアセンブリ152に入る刷毛塗り可能な物質102の流量の正確な制御が可能になる。リニアアクチュエータ138は、第1のプラグ296を開放位置に配置することによって、刷毛塗り可能な物質102がバルブ付き排出口144から流れ出るのを容易にする。その際、ピストン294が延在位置まで移動したときには、第1のプラグ296は完全に第2のチャンバ部分372内に配置され、バルブシート380と密閉的に係合しない(
図22)。リニアアクチュエータ138はまた、第1のプラグ296を閉鎖位置に配置することによって、刷毛塗り可能な物質102がバルブ付き排出口144から流れ出るのを制限するのを容易にする。その際、ピストン294が格納位置まで移動したときには、第1のプラグ296はバルブシート380内に配置され、バルブシート380と密閉的に係合する(
図21)。
【0149】
[00187] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図8、
図9、
図21、及び
図22を参照すると、リニアアクチュエータ138は更に、アクチュエータロッド146に沿って第1のプラグ296から離間され、バルブ通路276内に配置された第2のプラグ298を備える。この段落の前述の主題は、本開示の実施例48を特徴付けており、実施例48は、上述の実施例47による主題も含む。
【0150】
[00188] 第2のプラグ298により、バルブチャンバ274からバルブ通路276に入る刷毛塗り可能な物質102の流れを制限することができる。言い換えるならば、刷毛塗り可能な物質102がバルブ140を通って流れる際に、また、リニアアクチュエータ138の動作中に、第2のプラグ298がバルブ通路276内に配置されることで、刷毛塗り可能な物質102のバルブチャンバ274からバルブ通路276へ逆流の防止を容易にする。
【0151】
[00189] 幾つかの実施例では、アクチュエータロッド146はまた、ピストン294に連結された第1のロッド本体を含む。幾つかの実施例では、第2のプラグ298は第1のロッド本体に連結される。幾つかの実施例では、アクチュエータロッド146はまた、第2のプラグ298に連結された第2のロッド本体を含む。幾つかの実施例では、第1のプラグ296は、第2のプラグ298の反対側にある第2のロッド本体に連結される。
【0152】
[00190] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図23を参照すると、リニアアクチュエータ138は更に、延在位置へ向かって第1の方向へピストン294を動かすように空気圧を伝えるように構成された第1のアクチュエータ圧力入力324、及び、格納位置へ向かって、第1の方向とは反対の第2の方向へピストン294を動かすように空気圧を伝えるように構成された第2のアクチュエータ圧力入力326を備える。この段落の前述の主題は、本開示の実施例49を特徴付けており、実施例49は、上述の実施例47又は48による主題も含む。
【0153】
[00191] 第1のアクチュエータ圧力入力324と第2のアクチュエータ圧力入力326によって、リニアアクチュエータ138の2方向の動きが可能になり、バレル292に対してピストン294を動かすための空気圧駆動力を提供することができる。
【0154】
[00192] 幾つかの実施例では、装置100はまた、リニアアクチュエータ138との間で圧力の伝達を容易にする圧力チューブ(図示せず)を含む。幾つかの実施例では、例えば、バルブ140からブラシ176への刷毛塗り可能な物質102の流れを制御するように、バルブ140に対して第1のプラグ296を動かすため、圧力チューブは第1のアクチュエータ圧力入力324及び第2のアクチュエータ圧力入力326との間で圧力を伝え、バレル292の内側シリンダ450の加圧を容易にし、リニアアクチュエータ138の動作を制御するため、ピストン294に空気圧を加える。幾つかの実施例では、第1のアクチュエータ圧力入力324及び第2のアクチュエータ圧力入力326の各々は空気圧接続器具である。
【0155】
[00193] リニアアクチュエータ138の第1のアクチュエータ圧力入力324及び第2のアクチュエータ圧力入力326の選択的な空気圧操作により、ピストン294への空気圧の正確な印加が可能になり、バルブ140を出てブラシ176に至る刷毛塗り可能な物質102の流れを正確に制御することができる。加えて、第1のアクチュエータ圧力入力324及び第2のアクチュエータ圧力入力326の選択的な空気圧操作により、第1のアクチュエータ圧力入力324及び第2のアクチュエータ圧力入力326の空気圧操作を制御するための自動空気圧制御の使用が容易になる。
【0156】
[00194] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図18~
図23を参照すると、装置100は更に、ピストン294が延在位置にあるときを検出するように構成された第1の位置センサ328、及び、ピストン294が格納位置にあるときを検出するように構成された第2の位置センサ330を備える。装置100はまた、ピストン294上に配置された位置決めエレメント332を備える。位置決めエレメント332は、ピストン294が延在位置にあるときに第1の位置センサ328を作動するように構成されており、ピストン294が格納位置にあるときに第2の位置センサ330を作動するように構成されている。この段落の上述の主題は、本開示の実施例50を特徴付けており、実施例50は、上記の実施例47から49のいずれかによる主題も含む。
【0157】
[00195] 第1の位置センサ328及び第2の位置センサ330は、ピストン294の位置に基づいて、第1のプラグ296が開放位置にあるのか閉鎖位置にあるのかを検出することができる。バルブ140が開いていることを示すため、ピストン294が延在位置にあるときには、位置決めエレメント332は第1の位置センサ328の作動を可能にする。バルブ140が閉じていることを示すため、ピストン294が格納位置にあるときには、位置決めエレメント332は第2の位置センサ330の作動を可能にする。
【0158】
[00196] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図21及び
図22を参照すると、位置決めエレメント332は、ピストン294に連結された磁石312を備える。第1の位置センサ328は、バレル292の一端に近接した第1の磁気センサ334を備える。第2の位置センサ330は、バレル292の他端に近接した第2の磁気センサ336を備える。この段落の前述の主題は、本開示の実施例51を特徴付けており、実施例51は、上述の実施例50による主題も含む。
【0159】
[00197] 磁石312は、バレル292に対するピストン294の運動に応答して、第1の磁気センサ334及び第2の磁気センサ336の非接触作動を可能にする。
【0160】
[00198] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図21及び
図22を参照すると、ピストン294は、アクチュエータロッド146に連結された第1の環状ピストン部分308、及び、アクチュエータロッド146に連結され、第1の環状ピストン部分308から離間された第2の環状ピストン部分310を備える。磁石312は、第1の環状ピストン部分308と第2の環状ピストン部分310との間のアクチュエータロッド146に連結された環状磁石である。この段落の前述の主題は、本開示の実施例52を特徴付けており、実施例52は、上述の実施例51による主題も含む。
【0161】
[00199] 磁石312が環状磁石であることにより、第1の磁気センサ334及び第2の磁気センサ336を、ピストン294に対してバレル292の外側の周囲の任意の場所に配置することができる。
【0162】
[00200] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図19~
図23、
図25、及び
図26を参照すると、第2のバルブ本体部分262は更に、バルブ140に対してリニアアクチュエータ138のバレル292を解放可能に固定するように構成された第1のツイストロックインターフェース346を備える。この段落の上述の主題は、本開示の実施例53を特徴付けており、実施例53は、上記の実施例45から52のいずれかによる主題も含む。
【0163】
[00201] 第1のツイストロックインターフェース346により、リニアアクチュエータ138をバルブ140に単純に、容易に、かつ効果的に連結することが可能になる。第1のツイストロックインターフェース346は、バルブ140の第2のバルブ本体部分262に対してリニアアクチュエータ138をねじ込む動作によって、アクチュエータロッド146がバルブ通路276を通ってバルブチャンバ274の中へ延在した状態で、リニアアクチュエータ138をバルブ140に解放可能に固定することを容易にする。
【0164】
[00202] 幾つかの実施例では、リニアアクチュエータ138は、バレル292に連結され、第1の軸118に平行な軸に沿って延在する少なくとも1つのツイストロック固定具452を含む。幾つかの実施例では、バルブ140の第2のバルブ本体部分262の第1のツイストロックインターフェース346は、少なくとも1つのツイストロッククランプ454を含む。幾つかの実施例では、ツイストロッククランプ454は断面がツイストロック固定具452を補完するようになっていて、ツイストロック固定具452がツイストロッククランプ454に挿入され、バルブ140に対してリニアアクチュエータ138をねじ込む動作が行われると、ツイストロック固定具452を受容し、解放可能に保持するように構成される。幾つかの実施例では、ツイストロック固定具452は、リニアアクチュエータ138のバレル292から外に向かって突出するシャフト、及び、シャフトの端部に配置される円板様のヘッドを含む。幾つかの実施例では、ツイストロック固定具452は、リニアアクチュエータ138のバレル292に連結されたショルダーボルトである。第1のツイストロックインターフェース346は、バルブチャンバ274内に部分的に配置されたアクチュエータロッド146を有するバルブ140に、リニアアクチュエータ138が確実に連結されることを保証する。
【0165】
[00203] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図9、
図19、及び
図24を参照すると、装置100は更に、刷毛塗り可能な物質102がバルブチャンバ274内に導入されると、刷毛塗り可能な物質102と連通するように構成される圧力センサ340を備える。この段落の上述の主題は、本開示の実施例54を特徴付けており、実施例54は、上記の実施例45から53のいずれかによる主題も含む。
【0166】
[00204] 圧力センサ340は、バルブ140内の刷毛塗り可能な物質102の圧力の検出を可能にする。幾つかの実施例では、圧力センサ340によって検出されるバルブ140内の刷毛塗り可能な物質102の圧力は、カートリッジ124からバルブ140へ流れる刷毛塗り可能な物質102の流量を制御するために使用される。加えて、幾つかの実施例では、圧力センサ340によって検出されるバルブ140内の刷毛塗り可能な物質102の圧力は、バルブ140からブラシアームアセンブリ152に流れる刷毛塗り可能な物質102の流量を調節するリニアアクチュエータ138の作動を制御するために使用される。幾つかの実施例では、圧力センサ340はバルブ140に取り外し可能に連結されるように構成される。
【0167】
[00205] 幾つかの実施例では、バルブ140は、バルブ140内の刷毛塗り可能な物質102と連通している圧力センサポート456を含む。幾つかの実施例では、圧力センサポート456はバルブ140の第2のバルブ本体部分262に配置され、バルブチャネル280に連通しているバルブ140の外側から延在する。幾つかの実施例では、例えば、刷毛塗り可能な物質102がバルブチャンバ274に導入されるため、圧力センサ340が、バルブ140のバルブチャネル280内に配置され、そこを通って流れる刷毛塗り可能な物質102と連通しているように、圧力センサ340は少なくとも部分的に圧力センサポート456内に配置される。
【0168】
[00206] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図9、
図19、及び
図24を参照すると、装置100は更に、圧力センサ340を格納するように構成された圧力センサハウジング344を備える。バルブ140の第2のバルブ本体部分262は更に、圧力センサハウジング344をバルブ140に解放可能に固定するように構成された、第2のツイストロックインターフェース348を備える。この段落の前述の主題は、本開示の実施例55を特徴付けており、実施例55は上述の実施例54による主題も含む。
【0169】
[00207] 圧力センサハウジング344及び第2のツイストロックインターフェース348により、バルブ140内の刷毛塗り可能な物質102と連通しているバルブ140に、圧力センサ340を単純に、容易に、かつ効果的に連結することが可能になる。圧力センサハウジング344は、圧力センサ340がバルブ140内に配置された刷毛塗り可能な物質102と、例えば、バルブチャネル280内に配置された刷毛塗り可能な物質102と連通するように(例えば、接触するように)、バルブ140に対して圧力センサ340を解放可能に固定されることを容易にする。
【0170】
[00208] 幾つかの実施例で、圧力センサハウジング344は少なくとも1つのツイストロック固定具458を含む。幾つかの実施例では、バルブ140の第2のバルブ本体部分262の第2のツイストロックインターフェース348は、圧力センサレセプタクル460及び少なくとも1つのツイストロッククランプ462を含む。幾つかの実施例では、圧力センサレセプタクル460は断面が圧力センサハウジング344を補完するようになっている。幾つかの実施例では、圧力センサレセプタクル460は、圧力センサハウジング344が圧力センサレセプタクル460に挿入されるとき、圧力センサ340がバルブ140へ延在して刷毛塗り可能な物質102と連通するように、圧力センサポート456へ開いている。幾つかの実施例では、ツイストロック溝462は、圧力センサハウジング344が圧力センサレセプタクル460に挿入され、バルブ140に対して圧力センサハウジング344のねじ込み動作が行われると、ツイストロック固定具458を受容し保持するように構成されている。圧力センサハウジング344及び第2のツイストロックインターフェース348は、圧力センサ340がバルブ140内の刷毛塗り可能な物質102と連通する状態でバルブ140に確実に連結されることを保証する。
【0171】
[00209] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、装置100は更に、圧力センサ340に電気的に連結された圧力信号調節器342を備える。この段落の前述の主題は、本開示の実施例56を特徴付けており、実施例56は、上述の実施例54又は55による主題も含む。
【0172】
[00210] 圧力信号調節器342により、圧力センサ340からの圧力関連情報を電子コントローラに、電子コントローラで使用可能な形式で伝えることができる。幾つかの実施例では、圧力信号調節器342は、電子コントローラではなく、装置100に搭載されたデータ形式変換機能を提供する。
【0173】
[00211] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、装置100は更に、温度センサ340から得られた信号に基づいて、バルブ140を通る刷毛塗り可能な物質102の流量を制御するため、圧力源360、並びに、圧力源360及び圧力センサ340に動作可能に連結されたコントローラ322を備える。この段落の前述の主題は、本開示の実施例57を特徴付けており、実施例57は、上述の実施例56による主題も含む。
【0174】
[00212] バルブ140を通る刷毛塗り可能な物質102の流量を制御する圧力センサ340を使用することにより、刷毛塗り可能な物質の正確かつ予測可能な流れを可能にする。
【0175】
[00213] 幾つかの実施例では、カートリッジ124に圧力を伝え、環状プランジャー148の動きを引き起こすため、圧力源360はプッシュロック圧力キャップ150のキャップ圧力入力246に動作可能に連結される。圧力源360はまた、リニアアクチュエータ138に圧力を伝え、ピストン294の動きを引き起こすため、リニアアクチュエータ138の第1のアクチュエータ圧力入力324及び第2のアクチュエータ圧力入力326に動作可能に連結される。
【0176】
[00214] 幾つかの実施例では、コントローラ322は、少なくとも1つの電子コントローラ(例えば、プログラム可能なプロセッサ)と、圧力源360に空気圧によって連結された少なくとも1つの制御バルブと、プッシュロック圧力キャップ150及びリニアアクチュエータ138のうちの少なくとも1つとを含む(或いは、これらのいずれかである)。コントローラ322は、圧力源360の圧力を、プッシュロック圧力キャップ150のキャップ圧力入力246、並びに、リニアアクチュエータ138の第1のアクチュエータ圧力入力324及び第2のアクチュエータ圧力入力326のうちの少なくとも1つへ印加することを制御するように構成される。幾つかの実施例では、制御バルブは双方向バルブである。幾つかの実施例では、制御バルブは電磁的に操作されるソレノイドバルブである。
【0177】
[00215] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、装置100は更に、圧力信号調節器342をコントローラ322に連通可能に連結する入出力コネクタ358を備える。この段落の前述の主題は、本開示の実施例58を特徴付けており、実施例58は、上述の実施例57による主題も含む。
【0178】
[00216] 入出力コネクタ358により、コントローラ322と圧力信号調節器342との間の電気通信が可能になる。入出力コネクタ358は、コントローラ322と圧力信号調節器342との間に、便利で信頼度の高い電気接続を容易にする。
【0179】
[00217] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図6~
図8及び
図33~
図36を参照すると、装置100は更に、バルブ140と連通可能に連結されるように構成されたブラシ176を備える。ブラシアームアセンブリ152は、ブラシ176を保持し、第1の軸118に平行な第3の軸362の周りにブラシ176を回転できるように構成されている。この段落の前述の主題は、本開示の実施例59を特徴付けており、実施例59は、上述の実施例45から58のいずれかによる主題も含む。
【0180】
[00218] ブラシ176は、表面154の上への刷毛塗り可能な物質102の分注を可能にする。第3の軸362の周りのブラシ176の回転は、刷毛塗り可能な物質102を表面154の上への分散、又は塗布を容易にする。カートリッジ124内の刷毛塗り可能な物質102に圧力が印加されると、リニアアクチュエータ138の選択的な操作によって、少なくともブラシアームアセンブリ152がブラシ176を第3の軸362の周りにスピン(例えば、回転)させると、刷毛塗り可能な物質102はカートリッジ124からバルブ140を通ってブラシ176まで流れることができる。
【0181】
[00219] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図7、
図8、
図18及び
図19を参照すると、装置100は更に、ブラシアームアセンブリ152に動作可能に連結され、第3の軸362の周りにブラシ176を選択的に回転させるように動作可能な第3のモーター366を備える。この段落の前述の主題は、本開示の実施例60を特徴付けており、実施例60は、上述の実施例59による主題も含む。
【0182】
[00220] 第3のモーター366がブラシアームアセンブリ152に動作可能に連結されていることにより、第3のモーター366はブラシ176を選択的に回転させることができる。
【0183】
[00221] 幾つかの実施例では、第3のモーター366は、第3のモーター366によって回転可能な出力シャフトを含み、第3のモーター366が動作すると回転力又はトルクを生成する。幾つかの実施例では、第3のモーター366は、電気モーター、油圧モーター、空気モーター、電磁モーターなど、様々な回転式モーターの任意の1つである。幾つかの実施例では、第3のモーター366は出力シャフトによってバルブロックアセンブリ218に連結され、ブラシ176を選択的に回転させるため、ブラシアームアセンブリ152に動作可能に連結されている。幾つかの実施例では、バルブロックアセンブリ218はまた、第1のブラケット244に取り外し可能に連結されたブラケットプレート470を含む。幾つかの実施例では、ブラケットプレート470が第1のブラケット244に連結された状態で、第1のブラケット244とブラケットプレート470は組み合わされ、第3のモーター366の一部を受容し保持するように構成されたモーターレセプタクル472を画定する。
【0184】
[00222] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図7、
図8、
図33及び
図36を参照すると、ブラシアームアセンブリ152は、第3の軸362の周りに回転可能な第1の駆動構成要素364を備える。第3のモーター366は、第1の駆動構成要素364に動作可能に連結され、第3の軸362の周りに第1の駆動構成要素364を選択的に回転させるように動作可能である。ブラシ176は第1の駆動構成要素364に連結されるように構成される。この段落の前述の主題は、本開示の実施例61を特徴付けており、実施例61は、上述の実施例60による主題も含む。
【0185】
[00223] 第1の駆動構成要素364と動作可能に連結された第3のモーター366、及び第1の駆動構成要素364と共回転可能に連結されるブラシ176により、第3のモーター366はブラシ176を選択的に回転させることができる。幾つかの実施例では、第3の軸362は、第3のモーター366の回転軸及び第1の軸118から横方向に平行に離間される。第3の軸362を第3のモーター366の回転軸に対して平行に構成することで、第3のモーター366と第1の駆動構成要素364との間の動作可能な連結の複雑さの軽減、信頼性の改善が容易になる。第3の軸362を第1の軸118から横方向に離間して構成することで、ブラシ176を第1の軸118の横方向外向きに配置することが容易になる。
【0186】
[00224] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図36を参照すると、第1の駆動構成要素364は、ブラシ176を解放可能に保持するように構成されたブラシレセプタクル382を備える。この段落の前述の主題は、本開示の実施例62を特徴付けており、実施例62は、上述の実施例61による主題も含む。
【0187】
[00225] ブラシレセプタクル382により、ブラシ176は第1の駆動構成要素364によって迅速かつ容易に保持され、第1の駆動構成要素364から取り外すことができる。
【0188】
[00226] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図36を参照すると、ブラシ176は係合部分384を備える。ブラシレセプタクル382は、ブラシ176の係合部分384と締りばめを形成するように構成されている。この段落の前述の主題は、本開示の実施例63を特徴付けており、実施例63は、上述の実施例62による主題も含む。
【0189】
[00227] ブラシレセプタクル382とブラシ176の係合部分384との間の締りばめは、ブラシレセプタクル382によるブラシ176の確実な保持を容易にし、ブラシ176と第1の駆動構成要素364との共回転を容易にする。加えて、ブラシレセプタクル382とブラシ176の係合部分384との締りばめにより、追加のファスナを必要とせずに、ブラシ176の係合部分384をブラシレセプタクル382に単純に挿入することによって、ブラシレセプタクル382はブラシ176を保持することができる。幾つかの実施例では、ブラシレセプタクル382は六角ソケットを含み、ブラシ176の係合部分384は、ブラシレセプタクル382の六角ソケットの開口部なしで適合するように構成された六角ヘッドを含む。幾つかの実施例では、ブラシレセプタクル382はまた、ブラシレセプタクル382とブラシ176の係合部分384との間に締りばめを容易にするように構成されたガスケット(例えば、Oリング)を含む。
【0190】
[00228] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図34~
図36を参照すると、ブラシアームアセンブリ152は更に、第3のモーター366と動作可能に連結された第2の駆動構成要素386、並びに、第2の駆動構成要素386及び第1の駆動構成要素364と動作可能に連結された第3の動力伝達構成要素388を備える。第3のモーター366は、第2の駆動構成要素386を第3のモーター366の第4の軸392の周りに回転させるように、選択的に操作可能である。この段落の上述の主題は、本開示の実施例64を特徴付けており、実施例64は、上記の実施例61から63のいずれかによる主題も含む。
【0191】
[00229] 第3のモーター366が第2の駆動構成要素386に動作可能に連結され、第2の駆動構成要素386が第1の駆動構成要素364に動作可能に連結されると、第3のモーター366は第1の駆動構成要素364を選択的に回転させることができる。言い換えるならば、第2の駆動構成要素386及び第3の動力伝達構成要素388は、第3のモーター366から第1の駆動構成要素364への動力伝達を容易にし、ブラシ176を回転させる。幾つかの実施例では、第3のモーター366の第4の軸392が、第3のモーター366の回転軸である。
【0192】
[00230] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図34~
図36を参照すると、第3の動力伝達構成要素388は歯車列390を備える。この段落の前述の主題は、本開示の実施例65を特徴付けており、実施例65は、上述の実施例64による主題も含む。
【0193】
[00231] 歯車列390は、第1の駆動構成要素364が第3のモーター366の第4の軸392と同軸でないとき(例えば、ブラシ176の第3の軸362が、第3のモーター366の第4の軸392から横方向にオフセットされているとき)などに、第3のモーター366から第1の駆動構成要素364まで、効率的かつ確実に動力を伝達する機構を提供する。代替的に、幾つかの実施例では、第3の動力伝達構成要素388はベルト又はチェーンである。
【0194】
[00232] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図7及び
図33~
図36を参照すると、ブラシアームアセンブリ152は更に、第3のモーター366を第2の駆動構成要素386に動作可能に連結するユニオンカップリング394を備える。この段落の前述の主題は、本開示の実施例66を特徴付けており、実施例66は、上述の実施例64又は65による主題も含む。
【0195】
[00233] ユニオンカップリング394は、第3のモーター366から第2の駆動構成要素386への動力伝達を容易にする。幾つかの実施例では、ユニオンカップリング394は、ユニオンカップリング394の1つの端部で、第3のモーター366の出力シャフトに共回転可能に連結され、ユニオンカップリング394の反対側の端部で、第2の駆動構成要素386の入力シャフトに共回転可能に連結される、回転ユニオンである。
【0196】
[00234] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図33~
図36を参照すると、ブラシアームアセンブリ152は更に、第1の駆動構成要素364、第2の駆動構成要素386、及び第3の動力伝達構成要素388を少なくとも部分的に取り囲む駆動構成要素ハウジング396を備える。駆動構成要素ハウジング396は、第1のブラケット244又は第2のブラケット248のうちの1つに連結される。この段落の前述の主題は、本開示の実施例67を特徴付けており、実施例67は、上述の実施例64から66のいずれかによる主題も含む。
【0197】
[00235] 駆動構成要素ハウジング396により、第1の駆動構成要素364、第2の駆動構成要素386、及び第3の動力伝達構成要素388の確実な保持が可能になる。駆動構成要素ハウジング396はまた、第1の駆動構成要素364、第2の駆動構成要素386、及び第3の動力伝達構成要素388の衝撃及び/又は汚染からの保護を容易にする。幾つかの実施例では、駆動構成要素ハウジング396は、第1の駆動構成要素364、第2の駆動構成要素386、及び第3の動力伝達構成要素388の低摩擦回転を容易にするベアリングを含む。幾つかの実施例では、ベアリングはラジアルボールベアリングなど、様々なタイプのベアリングのうちの任意の1つである。
【0198】
[00236] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図3、
図6、
図27及び
図28を参照すると、駆動構成要素ハウジング396はスリーブ110に対して固定されている。ブラシアームアセンブリ152の角配向は、スリーブ110の回転に応答して、ブラケット104に対して第1の軸118の周りに選択的に調整可能である。この段落の前述の主題は、本開示の実施例68を特徴付けており、実施例68は、上述の実施例67による主題も含む。
【0199】
[00237] 駆動構成要素ハウジング396がスリーブ110に対して固定されることで、ブラケット104に対する第1の軸118の周りでのブラシアームアセンブリ152とスリーブ110の共回転が可能になる。ブラケット104に対する第1の軸118の周りでのスリーブ110の制御された選択的な回転運動は、ブラシアームアセンブリ152を第1の軸118の周りでの自動的かつ正確な回転を容易にする。駆動構成要素ハウジング396の角配向の選択的な調整機能は、表面154に対するブラシ176の角配向の制御された選択的な調整を容易にする。幾つかの実施例では、ブラシアームアセンブリ152の駆動構成要素ハウジング396は第1のブラケット244に連結される。
【0200】
[00238] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図7及び
図8を参照すると、装置100は更に、バルブ140をブラシ176に連通可能に連結する、刷毛塗り可能な物質の送達チューブ398を備える。この段落の上述の主題は、本開示の実施例69を特徴付けており、実施例69は、上記の実施例59から68のいずれかによる主題も含む。
【0201】
[00239] 刷毛塗り可能な物質の送達チューブ398により、バルブ140からブラシ176まで刷毛塗り可能な物質102の送達が可能になる。カートリッジ124の選択的な加圧とバルブ140を開閉するリニアアクチュエータ138の選択的な操作は、少なくともブラシ176がブラシアームアセンブリ152によって解放可能に保持され、ブラシアームアセンブリ152がブラシ176を回転させるとき、バルブ140から刷毛塗り可能な物質の送達チューブ398を通ってブラシ176に至る刷毛塗り可能な物質102の流れの制御を容易にする。幾つかの実施例では、刷毛塗り可能な物質の送達チューブ398はまた、ブラシアームアセンブリ152の駆動構成要素ハウジング396の外部経路に沿って、バルブ140からブラシ176まで、刷毛塗り可能な物質102の送達を可能にし、第3のモーター366から第1の駆動構成要素364までの効率的な動力伝達の簡素化を容易にする。
【0202】
[00240] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図7及び
図8を参照すると、装置100は更に、ブラシアームアセンブリ152に取り外し可能に連結されるように構成されたキャップ400を備える。ブラシ176がブラシアームアセンブリ152によって解放可能に保持され、ブラシアームアセンブリ152がブラシ176を回転させるとき、キャップ400は、刷毛塗り可能な物質102を、刷毛塗り可能な物質の送達チューブ398からブラシ176へ向かわせるように構成される。この段落の前述の主題は、本開示の実施例70を特徴付けており、実施例70は、上述の実施例69による主題も含む。
【0203】
[00241] キャップ400により、例えば、ブラシ176が回転している間に、刷毛塗り可能な物質102は、刷毛塗り可能な物質の送達チューブ398からブラシ176へ流れることが可能になる。幾つかの実施例では、キャップ400により、例えば、ブラシ176が回転している間に、刷毛塗り可能な物質102が漏れることなく、刷毛塗り可能な物質の送達チューブ398からブラシ176へ送達することが可能になる。
【0204】
[00242] 一般的に
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図7、
図8、及び
図36を参照すると、キャップ400は、キャップ400を通って延在するキャップチャネル402を備える。キャップチャネル402は円周方向に閉じられている。ブラシ176がブラシアームアセンブリ152によって解放可能に保持され、ブラシアームアセンブリ152がブラシ176を回転させるとき、刷毛塗り可能な物質102は、刷毛塗り可能な物質の送達チューブ398からキャップ400のキャップチャネル402を通ってブラシ176へ移動する。この段落の前述の主題は、本開示の実施例71を特徴付けており、実施例71は、上述の実施例70による主題も含む。
【0205】
[00243] キャップ400のキャップチャネル402は円周方向に閉じられているため、刷毛塗り可能な物質102が、刷毛塗り可能な物質の送達チューブ398からブラシ176まで移動する際、刷毛塗り可能な物質102の閉じ込めが可能になる。幾つかの実施例では、刷毛塗り可能な物質の送達チューブ398は、バルブ付き排出口144及びキャップ400のキャップチャネル402に連通可能に連結されている。幾つかの実施例では、ブラシ176はキャップチャネル402に連通可能に連結された中空シャフトを含む。幾つかの実施例では、キャップ400は、キャップチャネル402に連通可能に連結され、ブラシ176の中空シャフトを受容するように構成されたキャップレセプタクルを含む。幾つかの実施例では、キャップ400はまた、ブラシ176の中空シャフトとキャップ400との間にシールを形成するように構成されたガスケットを含む。幾つかの実施例では、ブラシ176の中空シャフトはキャップ400のキャップレセプタクルに対して回転可能である。
【0206】
[00244] 一般的に、
図1A、
図1B、
図1C、及び
図2~
図9を参照すると、特に、例えば、
図37A及び
図37Bを参照すると、表面154の上に刷毛塗り可能な物質102を分注する方法1000が開示される。方法1000は、(ブロック1002で)カートリッジ124が内側管状スリーブ壁114と内側管状スリーブ壁114に外接する外側管状スリーブ壁112との間のスリーブ110の内部に配置され、また、カートリッジ124に密閉連結されたプッシュロック圧力キャップ150と、カートリッジ124に連通可能に連結されたバルブ140との間に配置された状態で、内側管状カートリッジ壁126と内側管状カートリッジ壁126に外接する外側管状カートリッジ壁128との間に受容された環状プランジャー148を、第1の軸118に沿いバルブ140に向かって直線的に移動し、刷毛塗り可能な物質102をカートリッジ124から、バルブ140を通って、バルブ140に連通可能に連結されたブラシ176まで付勢すること、及び(ブロック1004で)バルブ140からブラシ176までの刷毛塗り可能な物質102の流れを制御することを含む。この段落の前述の主題は、本開示の実施例72を特徴付けるものである。
【0207】
[00245] 方法1000は、例えば、狭い空間内に置かれた加工対象物の表面154に、カートリッジ124からブラシアームアセンブリ152を経由して刷毛塗り可能な物質102を分注することができる。スリーブ110とカートリッジ124の構成は、刷毛塗り可能な物質102の保管に要するサイズを小さくし、リニアアクチュエータ138及びバルブ140の一部をスリーブ110内に配置することを可能にする。プッシュロック圧力キャップ150は、環状プランジャー148を駆動するカートリッジ124内の内部空間を加圧することを可能にする。スリーブ110の回転は、ブラケット104及び表面154に対するブラシアームアセンブリ152の角配向を制御する。バルブ140がカートリッジ124に連通可能なように直接連結されることにより、例えば、カートリッジ124の交換及び/又はパージ処理中に、刷毛塗り可能な物質102の無駄を減らすことができる。
【0208】
[00246] 一般的に、
図1A、
図1B、
図1C、及び
図2~
図9を参照すると、特に、例えば、
図37A及び
図37Bを参照すると、方法1000は更に、(ブロック1006で)スリーブ110がブラケット104に連結された状態で、表面154に対してブラシ176を制御可能に配置するため、第1の軸118の周りでブラケット104に対して、スリーブ110を選択的に回転させることを含む。この段落の前述の主題は、本開示の実施例73を特徴付けており、実施例73は、上述の実施例72による主題も含む。
【0209】
[00247] ブラケット104に対してスリーブ110を選択的に回転させることにより、刷毛塗り可能な物質102を分注するための表面154に対するブラシアームアセンブリ152の位置決めが可能になる。
【0210】
[00248] 一般的に、
図1A、
図1B、
図1C、及び
図2~
図9を参照すると、特に、例えば、
図37A及び
図37Bを参照すると、方法1000は更に、(ブロック1008で)ブラシ176がスリーブ110に連結されたブラシアームアセンブリ152によって解放可能に保持された状態で、第1の軸118に平行な第3の軸362の周りにブラシ176を回転させることを含む。この段落の前述の主題は、本開示の実施例74を特徴付けており、実施例74は、上述の実施例73による主題も含む。
【0211】
[00249] ブラシ176の回転は、表面154の上に刷毛塗り可能な物質102を広げるのを容易にする。
【0212】
[00250] 一般的に、
図1A、
図1B、
図1C、
図5、及び
図29を参照すると、特に、例えば、
図37A及び
図37Bを参照すると、方法1000は更に、(ブロック1010で)帰還エレメント186がスリーブ110上に配置された状態で、スリーブ110の近傍に配置された近接センサ190を作動させることによって、スリーブ110がブラケット104に対して所定の回転配向にあるときを検出することを含む。この段落の前述の主題は、本開示の実施例75を特徴付けており、実施例75は、上述の実施例73又は74による主題も含む。
【0213】
[00251] ブラケット104に対するスリーブ110の回転配向を検出することにより、スリーブ110がブラケット104に対して所定の回転配向まで回転されると、近接センサ190の作動が可能になり、スリーブ110が帰還位置にあることを示すことができる。また、スリーブ110の回転配向を検出することにより、停電の場合にブラケット104に対するスリーブ110の回転配向の決定が不可能になる絶対位置エンコーダではなく、増分位置エンコーダの使用が可能になる。
【0214】
[00252] 一般的に、
図1A、
図1B、
図1C、及び
図2~
図5を参照すると、特に、例えば、
図37A及び
図37Bを参照すると、方法1000は更に、(ブロック1012で)ブラケット104がロボット116に連結されたロボットインターフェース222に連結された状態で、ブラケット104を第1の軸118に沿ってロボットインターフェース222に対して選択的に直線移動することを含む。この段落の上述の主題は、本開示の実施例76を特徴付けており、実施例76は、上記の実施例73から75のいずれかによる主題も含む。
【0215】
[00253] ロボットインターフェース222に対するブラケット104の直線運動により、ロボット116に対するブラケット104の直線運動、及び表面154に対するブラシアームアセンブリ152の直線運動が可能になる。
【0216】
[00254] 一般的に、
図1A、
図1B、
図1C、及び
図6~
図8を参照すると、特に、例えば、
図37A及び
図37Bを参照すると、方法1000は更に、(ブロック1014で)スリーブ110にプッシュロック圧力キャップ150を解放可能に固定することを含む。この段落の上述の主題は、本開示の実施例77を特徴付けており、実施例77は、上記の実施例72から76のいずれかによる主題も含む。
【0217】
[00255] プッシュロック圧力キャップ150をスリーブ110に解放可能に固定することで、プッシュロック圧力キャップ150をカートリッジ124に密閉連結し、カートリッジ124内の第1の軸118に沿って、バルブ140に向かって環状プランジャー148を動かすように空気圧を使用し、これによって刷毛塗り可能な物質102をカートリッジ124からバルブ140の中へ付勢することができる。
【0218】
[00256] 一般的に、
図1A、
図1B、
図1C、
図6~
図8、及び
図13~
図15を参照すると、特に、例えば、
図37A及び
図37Bを参照すると、方法1000によれば、(ブロック1014で)プッシュロック圧力キャップ150をスリーブ110に解放可能に固定することは、(ブロック1016で)プッシュロック圧力キャップ150のばね式ラッチ256をスリーブ110に対して固定位置まで動かすことを含み、これによりばね式ラッチ256はスリーブ110に係合される。この段落の前述の主題は、本開示の実施例78を特徴付けており、実施例78は、上述の実施例77による主題も含む。
【0219】
[00257] プッシュロック圧力キャップ150のばね式ラッチ256をスリーブ110に対して固定位置まで動かすことにより、プッシュロック圧力キャップ150はスリーブ110に解放可能に固定され、プッシュロック圧力キャップ150をカートリッジ124に密閉することが容易になる。
【0220】
[00258] 一般的に、
図1A、
図1B、
図1C、
図6~
図8、及び
図13~
図15を参照すると、特に、例えば、
図37A及び
図37Bを参照すると、方法1000によれば、(ブロック1014で)ばね式ラッチ256を固定位置まで動かすことは、(ブロック1018で)ばね式ラッチ256の各々のキーパー236を、キーパー236に連結されたラッチばね238によって、スリーブ110の固定開口240に押圧することを含む。この段落の前述の主題は、本開示の実施例79を特徴付けており、実施例79は、上述の実施例78による主題も含む。
【0221】
[00259] ばね式ラッチ256の各々のキーパー236をスリーブ110の固定開口240に押圧することにより、スリーブ110へのプッシュロック圧力キャップ150の迅速で、容易で、効果的な固定が可能になる。プッシュロック圧力キャップ150のキャム258が第1の軸118の周りで第1の回転配向まで回転された状態で、ばね式ラッチ256は固定位置まで自動的に戻る。幾つかの実施例では、キャム258は環状である。幾つかの実施例では、キャム258は準環状である。
【0222】
[00260] 一般的に、
図1A、
図1B、
図1C、及び
図6~
図8を参照すると、特に、例えば、
図37A及び
図37Bを参照すると、方法1000は更に、(ブロック1020で)スリーブ110からプッシュロック圧力キャップ150を解放することを含む。この段落の前述の主題は、本開示の実施例80を特徴付けており、実施例80は、上述の実施例79による主題も含む。
【0223】
[00261] プッシュロック圧力キャップ150をスリーブ110から解放することにより、プッシュロック圧力キャップ150のスリーブ110からの取り外しが容易になる。プッシュロック圧力キャップ150をスリーブ110から取り外すことにより、カートリッジ124のスリーブ110内からの取り外しが容易になる。
【0224】
[00262] 一般的に、
図1A、
図1B、
図1C、
図6~
図8、及び
図13~
図15を参照すると、特に、例えば、
図37A及び
図37Bを参照すると、方法1000によれば、(ブロック1020で)プッシュロック圧力キャップ150をスリーブ110から解放することは、(ブロック1022で)プッシュロック圧力キャップ150のばね式ラッチ256をスリーブ110に対して解放位置まで動かすことを含み、ばね式ラッチ256はスリーブ110との係合から外れる。この段落の前述の主題は、本開示の実施例81を特徴付けており、実施例81は、上述の実施例80による主題も含む。
【0225】
[00263] プッシュロック圧力キャップ150のばね式ラッチ256をスリーブ110に対して解放位置まで動かすことにより、プッシュロック圧力キャップ150のスリーブ110からの解放を単純な1回の動作にすることができる。
【0226】
[00264] 一般的に、
図1A、
図1B、
図1C、
図6~
図8、及び
図13~
図15を参照すると、特に、例えば、
図37A及び
図37Bを参照すると、方法1000によれば、(ブロック1022で)ばね式ラッチ256を解放位置に動かすことは、(ブロック1024で)第1の軸118の周りのキャム258の回転によって、スリーブ110に形成された固定開口240の外へ、ばね式ラッチ256の各々のキーパー236を押圧することを含む。この段落の前述の主題は、本開示の実施例82を特徴付けており、実施例82は、上述の実施例81による主題も含む。
【0227】
[00265] ばね式ラッチ256の各々のキーパー236を固定開口240の外へ押圧することにより、プッシュロック圧力キャップ150のスリーブ110からの迅速で、容易で、効果的な解放が可能になる。キャム258を第1の軸118の周りに第2の回転配向まで回転させることにより、ばね式ラッチ256を解放位置へ移動する。
【0228】
[00266] 一般的に、
図1A、
図1B、
図1C、及び
図12を参照すると、特に、例えば、
図37A及び
図37Bを参照すると、方法1000は更に、(ブロック1026で)プッシュロック圧力キャップ150がスリーブ110から取り外された状態で、内側管状スリーブ壁114と外側管状スリーブ壁112を分離する環状スリーブ端開口部162を通って、カートリッジ124をスリーブ110から少なくとも部分的に取り出すことを含む。この段落の前述の主題は、本開示の実施例83を特徴付けており、実施例83は、上述の実施例82による主題も含む。
【0229】
[00267] カートリッジ124をスリーブ110から少なくとも部分的に取り出すことにより、スリーブ110内からのカートリッジ124の取り外しが容易になる。一実施例では、スリーブ110から環状スリーブ端開口部162を経由してカートリッジ124を取り出すことは、環状スリーブ端開口部162からカートリッジ124を押し出すように空気圧を伝えることによって実現される。
【0230】
[00268] 一般的に、
図1A、
図1B、及び
図1C、
図6を参照すると、特に、例えば、
図37A及び
図37Bを参照すると、方法1000は更に、(ブロック1028で)プッシュロック圧力キャップ150がスリーブ110に解放可能に固定された状態で、バルブ140を通る刷毛塗り可能な物質102の流量を制御することを含む。この段落の上述の主題は、本開示の実施例84を特徴付けており、実施例84は、上記の実施例78から83のいずれかによる主題も含む。
【0231】
[00269] 環状プランジャー148に印加された圧力は、環状プランジャー148を第1の軸118に沿ってバルブ140に向かって移動し、これによって、刷毛塗り可能な物質102をカートリッジ124からバルブ140の中へ付勢することができる。環状プランジャー148に連通する空気圧を制御することで、バルブ140を通る刷毛塗り可能な物質102の流量の制御が容易になる。
【0232】
[00270] 一般的に、
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図37A及び
図37Bを参照すると、方法1000によれば、(ブロック1028で)バルブ140を通る刷毛塗り可能な物質102の流量を制御することは、バルブ140内に配置された刷毛塗り可能な物質102の圧力に少なくとも部分的に基づいている。この段落の前述の主題は、本開示の実施例85を特徴付けており、実施例85は、上述の実施例84による主題も含む。
【0233】
[00271] 刷毛塗り可能な物質102の圧力に基づいて、刷毛塗り可能な物質102の流量を制御することにより、正確かつ予測可能な刷毛塗り可能な物質102の流れが可能になる。刷毛塗り可能な物質102がバルブ140を通ってブラシ176に流れる際に、バルブ140内に配置された刷毛塗り可能な物質102の圧力など、刷毛塗り可能な物質102のパラメータをモニタすることによって、一貫性のある及び/又は所望の量の刷毛塗り可能な物質102をブラシ176によって表面154上に分注又は塗布することができる。一実施例では、バルブ140内の刷毛塗り可能な物質102の圧力バルブを操作するため、コントローラ322は圧力センサ340に動作可能に連結されている。コントローラ322は、バルブ140を通る刷毛塗り可能な物質102の流量を制御するための処理値に基づいて、環状プランジャー148に印加された空気圧を制御し、また、バルブ140に対する第1のプラグ296の位置を制御する。
【0234】
[00272] 一般的に、
図1A、
図1B、及び
図1Cを参照すると、特に、例えば、
図37A及び
図37Bを参照すると、方法1000は更に、(ブロック1032で)バルブ140を通って流れる刷毛塗り可能な物質102の圧力を決定することを含む。方法1000はまた、(ブロック1034で)刷毛塗り可能な物質102の圧力に基づいて、第1の軸118に沿ってバルブ140に向かって環状プランジャー148を直線的に動かし、バルブ140を通る刷毛塗り可能な物質102の流量を制御することを含む。この段落の前述の主題は、本開示の実施例86を特徴付けており、実施例86は、上述の実施例85による主題も含む。
【0235】
[00273] 刷毛塗り可能な物質102の圧力に基づいて、刷毛塗り可能な物質102の流量を制御することにより、正確かつ予測可能な刷毛塗り可能な物質102の流れが可能になる。刷毛塗り可能な物質102がバルブ140を通ってブラシ176から流れ出る際に、バルブ140内に配置された刷毛塗り可能な物質102の圧力をモニタすることによって、一貫性のある及び/又は所望の量の刷毛塗り可能な物質102を表面154上に分注又は塗布することができる。
【0236】
[00274] 一般的に、
図1A、
図1B、
図1C、
図21、及び
図22を参照すると、特に、例えば、
図37A及び
図37Bを参照すると、方法1000によれば、(ブロック1004で)バルブ140からブラシ176まで刷毛塗り可能な物質102の流れを制御することは、(ブロック1036で)バルブ140に連結されたリニアアクチュエータ138を作動して、第1のプラグ296がバルブ140のバルブシート380に密閉的に係合していない開放位置、或いは第1のプラグ296がバルブ140のバルブシート380に密閉的に係合している閉鎖位置、のうちの1つにリニアアクチュエータ138の第1のプラグ296を移動することを含む。この段落の上述の主題は、本開示の実施例87を特徴付けており、実施例87は、上記の実施例72から86のいずれかによる主題も含む。
【0237】
[00275] リニアアクチュエータ138の作動により、
バルブ140から刷毛塗り可能な物質の送達チューブ398を経由してブラシ176に入る、刷毛塗り可能な物質102の正確な制御が可能になる。一実施例では、コントローラ322はリニアアクチュエータ138に動作可能に連結され、バルブ140のバルブシート380に対する第1のプラグ296の位置を制御し、バルブ140を通る刷毛塗り可能な物質102の流量を制御する。
【0238】
[00276] 一般的に、
図1A、
図1B、
図1C、
図21、及び
図22を参照すると、特に、例えば、
図37A及び
図37Bを参照すると、方法1000は更に、(ブロック1038で)リニアアクチュエータ138のピストン294が延在位置にあるときを検出して、第1のプラグ296が開放位置にあることを示すこと、及び、(ブロック1040で)リニアアクチュエータ138のピストン294が格納位置にあるときを検出して、第1のプラグ296が閉鎖位置にあることを示すことを含む。この段落の前述の主題は、本開示の実施例88を特徴付けており、実施例88は、上述の実施例87による主題も含む。
【0239】
[00277] ピストン294が延在位置及び格納位置にあることを検出することで、開放位置と閉鎖位置との間で第1のプラグ296の相対位置を制御することによって、バルブ140からブラシ176までの刷毛塗り可能な物質102の流れの正確な制御が可能になる。第1のプラグ296がバルブシート380に密閉的に係合していない開放位置へ第1のプラグ296を移動することによって、バルブ付き排出口144を出て、ブラシ176へ提供するための刷毛塗り可能な物質の送達チューブ398に入る刷毛塗り可能な物質102の流れが可能になる。第1のプラグ296がバルブシートに密閉的に係合している閉鎖位置へ第1のプラグ296を移動することによって、刷毛塗り可能な物質102がバルブ付き排出口144から流れ出るのを防止する。
【0240】
[00278] 一般的に、
図1A、
図1B、
図1C、
図21、及び
図22を参照すると、特に、例えば、
図37A及び
図37Bを参照すると、方法1000によれば、(ブロック1042で)第1のプラグ296が開放位置から閉鎖位置へ動かされると、刷毛塗り可能な物質102は、バルブ140の第2のチャンバ部分372からバルブ140の第1のチャンバ部分370へ引き戻される。この段落の前述の主題は、本開示の実施例89を特徴付けており、実施例89は、上述の実施例87による主題も含む。
【0241】
[00279] 第1のプラグ296の開放位置から閉鎖位置までの運動は、刷毛塗り可能な物質102をバルブ140まで引き戻し、第1のプラグ296の直線運動中に、過剰な量の刷毛塗り可能な物質102がバルブ付き排出口144を通過して、刷毛塗り可能な物質の送達チューブ398に入るのを防止する。
【0242】
[00280] 一般的に、
図1A、
図1B、
図1C、及び
図25~
図27を参照すると、特に、例えば、
図37A及び
図37Bを参照すると、方法1000は更に、(ブロック1044で)バルブ140の第1のバルブ本体部分260のバルブ付き流入ポート142がカートリッジ124のカートリッジ排出ポート134に連通可能に連結され、バルブ140の第2のバルブ本体部分262が内側管状スリーブ壁114内に配置されるように、スリーブ110に連結されたバルブロックアセンブリ218にバルブ140を解放可能に固定することを含む。この段落の上述の主題は、本開示の実施例90を特徴付けており、実施例90は、上記の実施例72から89のいずれかによる主題も含む。
【0243】
[00281] バルブ140がバルブロックアセンブリ218に固定され、バルブ付き流入ポート142がカートリッジ排出ポート134に密閉的に係合しているとき、バルブ140の第2のバルブ本体部分262をスリーブ110の内側管状スリーブ壁114に配置することによって、装置100の全体サイズの縮小が容易になる。
【0244】
[00282] 一般的に、
図1A、
図1B、
図1C、及び
図25~
図28を参照すると、特に、例えば、
図37A及び
図37Bを参照すると、方法1000によれば、(ブロック1044で)バルブ140をバルブロックアセンブリ218に解放可能に固定することは、(ブロック1046で)スリーブ110に連結された第1のブラケット244とスリーブ110に連結された第2のブラケット248との間にバルブ140を配置すること、並びに(ブロック1048で)バルブ140を第1のブラケット244及び第2のブラケット248に取り外し可能に固定することを含む。この段落の前述の主題は、本開示の実施例91を特徴付けており、実施例91は、上述の実施例90による主題も含む。
【0245】
[00283] 第1のブラケット244と第2のブラケット248との間にバルブ140を配置することにより、カートリッジ124と流体連通しているバルブロックアセンブリ218にバルブ140を解放可能に固定することができる。
【0246】
[00284] 本開示の実施例は、
図38に示した航空機の製造及び保守方法1100、並びに
図39に示した航空機1102に照らして記載されうる。製造前の段階で、例示的な方法1100は、航空機1102の仕様及び設計(ブロック1104)と材料の調達(ブロック1106)とを含みうる。製造段階では、航空機1102の構成要素及びサブアセンブリの製造(ブロック1108)と、システムインテグレーション(ブロック1110)とが行われうる。その後、航空機1102は、認可及び納品(ブロック1112)を経て運航(ブロック1114)に供されうる。運航中、航空機1102には、定期的な整備及び保守(ブロック1116)が予定されうる。定期的な整備及び保守は、航空機1102の一又は複数のシステムの改変、再構成、改修等を含みうる。
【0247】
[00285] 例示的な方法1100の各プロセスは、システムインテグレータ、第三者、及び/又はオペレータ(例えば、顧客)によって実行又は実施されうる。本書において、システムインテグレータは、任意の数の航空機製造業者及び主要システム下請業者を含みうるがそれらに限定されず、第三者は、任意の数のベンダー、下請業者、及び供給業者を含みうるがそれらに限定されず、かつ、オペレータとは、航空会社、リース会社、軍事団体、サービス機関などでありうる。
【0248】
[00286]
図39に示されるように、例示的な方法1100によって製造された航空機1102は、複数の高レベルシステム1120及び内装1122を有する機体1118を含むことができる。高レベルシステム1120の実施例としては、推進システム1124、電気システム1126、油圧システム1128、及び環境システム1130のうちの一又は複数が含まれる。任意の数の他のシステムも含まれてよい。ここでは航空宇宙産業の実施例を示したが、本書で開示される原理は、自動車産業のような他の産業にも適用することができる。そのため、本書で開示される原理は、航空機1102に加えて、他のビークル(例えば、陸上ビークル、海洋ビークル、宇宙ビークル等)にも適用することができる。
【0249】
[00287] 本書で示され又は説明された装置及び方法は、製造及び保守方法1100の、一又は複数の任意の段階において利用することができる。例えば、構成要素及びサブアセンブリの製造(ブロック1108)に対応する構成要素又はサブアセンブリは、航空機1102の運航(ブロック1114)中に製造される構成要素又はサブアセンブリと同様の様態で製作又は製造されうる。更に、装置、方法、又はこれらの組み合わせの一又は複数の実施例は、例えば、航空機1102の組立てを著しく効率化するか、又はコストを削減することにより、製造段階1108及び1110において利用することができる。同様に、装置又は方法を実現する一又は複数の実施例、或いはこれらの組み合わせは、例えば、限定するわけではないが、航空機1102の運航(ブロック1114)中に、及び/又は整備及び保守(ブロック1116)において利用することができる。
【0250】
[00288] 本書で開示された装置及び方法の種々の実施例は、多種多様な構成要素、特徴、及び機能を含む。本書で開示された装置及び方法の様々な実施例は、本書で開示された装置及び方法のその他の任意の実施例の任意の構成要素、特徴、及び機能を任意の組み合わせで含んでもよく、かかる可能性は全て本開示の範囲内に含まれることが意図されていることを理解すべきである。
【0251】
[00289] 上記の説明及び添付図面に提示された教示を利用して、本開示が関係する当業者には、本書に明記された実施例の多数の修正例が、想起されるであろう。
【0252】
[00290] したがって、本開示は例示された特定の実施例に限定されることがないことと、修正例及びその他の実施例は添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図されていることとを理解されたい。更に、上述の記載及びこれに関連する図面では、要素及び/または機能の特定の例示的な組み合わせに照らして本開示の実施例が記載されているが、添付の特許請求の範囲から逸脱することなく、代替的な実装形態によって、要素及び/又は機能の異なる組み合わせを提供することができることを理解されたい。そのため、添付の特許請求の範囲で括弧でくくられた参照番号は、例示目的でのみ提示されており、特許請求される主題の範囲を本開示で提供される特定の実施例に限定することを意図しているわけではない。