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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-13
(45)【発行日】2022-12-21
(54)【発明の名称】照明用灯具
(51)【国際特許分類】
   F21V 33/00 20060101AFI20221214BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20221214BHJP
   H05B 47/125 20200101ALI20221214BHJP
【FI】
F21V33/00 400
F21S2/00 230
H05B47/125
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2019049739
(22)【出願日】2019-03-18
(65)【公開番号】P2020155213
(43)【公開日】2020-09-24
【審査請求日】2021-12-24
(73)【特許権者】
【識別番号】521475989
【氏名又は名称】川崎車両株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000556
【氏名又は名称】特許業務法人 有古特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】原田 昇司
(72)【発明者】
【氏名】山下 洋
(72)【発明者】
【氏名】藤井 一毅
【審査官】坂口 達紀
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-133311(JP,A)
【文献】特開2018-174706(JP,A)
【文献】特開2018-185934(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21V 23/00-99/00
F21K 9/00-9/90
F21S 2/00-2/00,390
2/00,500-45/70
H05B 39/00-39/10
45/00-45/58
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方向に延びた本体部と、前記本体部の長手方向の両側部で室内側に向かって突出した第1接続部及び第2接続部とを有し、輸送機の天井に設けられた照明ホルダーの、前記第1接続部と第2接続部との間の領域に配置され、周囲を照らす照明用灯具であって、
前記照明ホルダーの前記本体部の長手方向に延び、前記第1接続部に対して一端が着脱可能に取り付けられ、前記第1接続部から電力を受け取ることで光を発することが可能な発光ユニットと、
前記発光ユニットの他端と前記第2接続部との間に配置されて前記発光ユニットに対して着脱可能に取り付けられ、前記発光ユニットによる発光とは異なる機能を有する追加機能ユニットとを備え
前記追加機能ユニットは、前記本体部に固定されるケーシングを有し、
前記ケーシングは、内部に前記追加機能ユニットの機能部を収納した状態で施錠される施錠部を有する、照明用灯具。
【請求項2】
前記発光ユニットは、内部に、前記第1接続部を通して供給された電力の一部を前記発光ユニットで使用可能な電力に変換することが可能な第1電力変換回路を備える、請求項1に記載の照明用灯具。
【請求項3】
前記発光ユニットは、内部に、前記第1接続部を通して供給された電力の一部を前記追加機能ユニットで使用可能な電力に変換することが可能な第2電力変換回路を備える、請求項1または2に記載の照明用灯具。
【請求項4】
前記ケーシングは、前記本体部に固定されると共に、前記第2接続部に接続される、請求項1から3のいずれか1項に記載の照明用灯具。
【請求項5】
前記ケーシングは、前記発光ユニットの前記他端に接続される第3接続部を有する、請求項からのいずれか1項に記載の照明用灯具。
【請求項6】
一方向に延びた本体部を有し、輸送機の天井に設けられた照明ホルダーの、前記一方向に関し、一端部に配置された第1接続部と前記照明ホルダーの他端部との間の領域に配置され、周囲を照らす照明用灯具であって、
前記照明ホルダーの前記本体部の長手方向に延び、前記第1接続部から電力を受け取ることで光を発することが可能な発光ユニットと、
前記発光ユニットによる発光とは異なる機能を有し、前記本体部に着脱可能に支持された、前記発光ユニットを支持する追加機能ユニットと、を備え、
前記発光ユニットは、一端が前記第1接続部に対して着脱可能に取り付けられ、他端が前記追加機能ユニットに対して着脱可能に取り付けられ、
前記追加機能ユニットは、前記本体部に固定されるケーシングを有し、
前記ケーシングは、内部に前記追加機能ユニットの機能部を収納した状態で施錠される施錠部を有する、照明用灯具
【請求項7】
記ケーシングは、前記発光ユニットの前記他端に接続される第3接続部を有し、
前記発光ユニットは、前記他端が前記第3接続部に対して着脱可能に取り付けられる、請求項に記載の照明用灯具。
【請求項8】
前記追加機能ユニットは、画像情報を取得するカメラである、請求項5または7に記載の照明用灯具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、輸送機で用いられる照明用灯具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、輸送機において、客室内部を照らすのに直管形の発光ユニットを用いた照明用灯具が用いられている。また同時に、設置スペースに制限がある輸送機においては、照明用灯具に発光ユニットによる発光とは別の機能を備えることで、省スペース化を図っている。
【0003】
特許文献1には、直管形のLEDを用いた照明用灯具において、センサー、カメラ等の機能部品が設けられたものが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2017-10725号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示された照明用灯具では、発光ユニットと、発光とは別の機能を備えた追加機能ユニットとが一体で構成されているため、いずれかの交換のタイミングになると、発光ユニットと追加機能ユニットとの両方が同時に交換されることになる。通常、発光ユニットと追加機能ユニットとの間では、求められる交換の頻度が異なるため、他方については交換しなくてもよいタイミングで交換することになる。従って、照明用灯具のメンテナンスに必要とされるコストが増加する可能性がある。
【0006】
そこで、本発明は上記の事情に鑑み、輸送機などの設置スペースが限られた空間において、既存の照明用灯具から置き換えが容易かつ、発光ユニットと、追加機能ユニットとが、それぞれ適切なタイミングで交換可能な照明用灯具を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の照明用灯具は、一方向に延びた本体部と、前記本体部の長手方向の両側部で室内側に向かって突出した第1接続部及び第2接続部とを有し、輸送機の天井に設けられた照明ホルダーの、前記第1接続部と第2接続部との間の領域に配置され、周囲を照らす照明用灯具であって、前記照明ホルダーの前記本体部の長手方向に延び、前記第1接続部に対して一端が着脱可能に取り付けられ、前記第1接続部から電力を受け取ることで光を発することが可能な発光ユニットと、前記発光ユニットの他端と前記第2接続部との間に配置されて前記発光ユニットに対して着脱可能に取り付けられ、前記発光ユニットによる発光とは異なる機能を有する追加機能ユニットとを備える。
【0008】
また、本発明の照明用灯具は、一方向に延びた本体部を有し、輸送機の天井に設けられた照明ホルダーの、前記一方向に関し、一端部に配置された第1接続部と前記照明ホルダーの他端部との間の領域に配置され、周囲を照らす照明用灯具であって、前記照明ホルダーの前記本体部の長手方向に延び、前記第1接続部から電力を受け取ることで光を発することが可能な発光ユニットと、前記発光ユニットによる発光とは異なる機能を有し、前記本体部に着脱可能に支持された、前記発光ユニットを支持する追加機能ユニットと、を備え、前記発光ユニットは、一端が前記第1接続部に対して着脱可能に取り付けられ、他端が前記追加機能ユニットに対して着脱可能に取り付けられる。
【0009】
上記構成の照明用灯具では、発光ユニットが第1接続部に着脱可能に取り付けられると共に、追加機能ユニットが発光ユニットに対し着脱可能に取り付けられているので、既存の照明用灯具設備を用いて、発光ユニットと追加機能ユニットとを別々に取り外すことができる。従って、既存の照明用灯具から容易に置き換え可能であることと、発光ユニットと追加機能ユニットとをそれぞれ適切なタイミングで交換することを同時に達成できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、輸送機などの設置スペースが限られた空間において、既存の照明用灯具から置き換えが容易かつ、発光ユニットと、追加機能ユニットとが、それぞれ適切なタイミングで交換可能な照明用灯具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施形態に係る照明用灯具の側面図である。
図2図1の照明用灯具の分解斜視図である。
図3】(a)は、図1の照明用灯具における扉部が開けられた状態の追加機能ユニットについての斜視図であり、(b)は扉部が閉じられた状態の追加機能ユニットの側面図である。
図4図1の照明用灯具における追加機能ユニットのケーシングが照明ホルダーの本体部に取り付けられた部分について一部を破断して示した断面斜視図である。
図5】(a)は、図1の照明用灯具の変形例における追加機能ユニットのケーシングが照明ホルダーの本体部に取り付けられた部分について一部を破断して示した断面斜視図であり、(b)は別の変形例について追加機能ユニットのケーシングが照明ホルダーの本体部に取り付けられた部分について一部を破断して示した断面斜視図である。
図6図1の照明用灯具における電力供給の流れについて説明するためのブロック図である。
図7】(a)は、図1の照明用灯具における発光ユニットと追加機能ユニットとの接続が行われている部分について示した斜視図であり、(b)~(d)は、変形例における発光ユニットと追加機能ユニットとの接続が行われている部分について示した斜視図である。
図8】記録媒体の配置された位置についての変形例について示した照明用灯具の分解斜視図である。
図9】(a)は、追加機能ユニットの変形例について示した照明用灯具の側面図であり、(b)は、追加機能ユニット及び照明ホルダーの変形例について示した照明用灯具の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、実施形態について、各図を参照して説明する。
【0013】
図1は、実施形態に係る照明用灯具1の側面図であり、図2は、実施形態に係る照明用灯具1について分解して示した分解斜視図である。図1及び2に示されるように、照明用灯具1は、照明ホルダー2に取り付けられるように構成されている。照明用灯具1は、光を発することが可能な発光ユニット3と、発光ユニット3による発光とは異なる追加的な機能を発揮させる追加機能ユニット4とを備えている。
【0014】
照明ホルダー2は、輸送機(例えば、鉄道車両)の天井5に設けられ、一方向に延びた本体部6と、本体部6の長手方向両側部で下方に向かって突出した第1接続部7及び第2接続部8とを有している。
【0015】
本体部6の長手方向をD1方向として図2に示す。第1接続部7及び第2接続部8は、本体部6から下方に突出して設けられており、それぞれがソケット(コンセント)として構成されている。
【0016】
第1接続部7には、プラグを挿入可能な穴部9が形成され、第2接続部8には、プラグを挿入可能な穴部10が形成されている。穴部9、10は、第1接続部7及び第2接続部8において互いに向かい合う面にそれぞれ形成されている。
【0017】
第1接続部7と第2接続部8との間の長さが、従来の蛍光灯タイプの照明がちょうど入るような長さとなるように、照明ホルダー2が構成されている。従って、第1接続部7及び第2接続部8は、従来の蛍光灯タイプの照明に設けられたプラグが穴部9、10に挿入されることにより、従来の蛍光灯タイプの照明を支持することができる。つまり、照明ホルダー2は、従来の蛍光灯タイプの照明に対応し、照明ホルダー2に従来の蛍光灯タイプの照明を取り付けることにより、蛍光灯タイプの照明によって周囲を照らすことができる。
【0018】
本実施形態では、第1接続部7と第2接続部8との間の空間に、発光ユニット3と、追加機能ユニット4とが取り付けられる。発光ユニット3は、照明ホルダー2における本体部6の下方の位置の、第1接続部7と、追加機能ユニット4との間の位置に取り付けられる。
【0019】
照明用灯具1が照明ホルダー2に取り付けられた状態では、第1接続部7側に発光ユニット3が取り付けられ、第2接続部8側に追加機能ユニット4が取り付けられている。発光ユニット3は、D1方向に延びている。発光ユニット3は、D1方向の両端部に第1プラグ11及び第2プラグ12を有している。本実施形態では、発光ユニット3の、D1方向の一端に第1プラグ11が設けられ、D1方向の他端に第2プラグ12が設けられている。
【0020】
発光ユニット3は、内部にLED(light emitting diode)を用いた発光体13を備えている。発光体13に電力が供給されることにより、発光体13が光を発し、発光ユニット3が照明として機能する。
【0021】
第1接続部7は、輸送機からの電力を、発光ユニット3に向けて供給することができる。また、発光ユニット3は、第1プラグ11を通じて、外部から電力を取り入れることができる。そのため、輸送機からの電力は、第1接続部7及び第1プラグ11を介して、発光ユニット3内の発光体13に供給される。
【0022】
第1プラグ11が穴部9の内部に挿入され、発光ユニット3が輸送機に設けられた照明ホルダー2の第1接続部7に接続されることにより、発光ユニット3が輸送機からの電力を受け取ることができる。発光ユニット3の内部には、輸送機から受け取った電力を、発光体13で使用できる形式の電力に変換する第1電力変換回路23(図6)が設けられている。また、発光ユニット3の内部には、受け取った電力を追加機能ユニット4で使用可能な形式の電力に変換する第2電力変換回路24(図6)が設けられている。また、発光ユニット3は、第1プラグ11で受け取った電力の一部を、第2プラグ12を通じて、第2プラグ12に接続されたユニットに供給することができる。本実施形態では、第2プラグ12は、追加機能ユニット4に設けられた後述する第3接続部14に接続されるので、発光ユニット3が輸送機から受け取った電力の一部を追加機能ユニット4に向けて供給することができる。
【0023】
なお、本実施形態では、発光体としてLEDによる発光体13が用いられているが、発光ユニットで用いられる発光体としては、LED以外のものであってもよい。
【0024】
追加機能ユニット4は、D1方向の一端(発光ユニット3側)に第3接続部14を有している。第3接続部14は、ソケットとして構成されている。第3接続部14には、プラグを挿入可能な穴部15が形成されている。穴部15は、第3接続部14における、発光ユニット3の第2プラグ12に対向する位置に形成されている。
【0025】
また、追加機能ユニット4は、D1方向の他端に、第3プラグ16を備えている。第3プラグ16は、照明ホルダー2における第2接続部8の穴部10に挿入可能に構成されている。従って、第3プラグ16が穴部10に挿入されることにより、追加機能ユニット4が照明ホルダー2に取り付けられ、そこで支持される。
【0026】
本実施形態では、追加機能ユニット4は、画像情報を記録することが可能なカメラとして構成されている。追加機能ユニット4には、外側を覆うようにケーシング17が設けられ、ケーシング17の内部にカメラ本体部20(機能部)が収容されている。
【0027】
追加機能ユニット4は、画像の撮影を行うための、レンズ部18を有している。レンズ部18を通して、カメラとしての追加機能ユニット4が画像の撮影を行い、画像情報を取得することができる。
【0028】
カメラ本体部20には不図示の挿入口が形成され、記録媒体25(図6)が挿入口に挿入されて配置されることが可能に構成されている。記録媒体25としては、例えばSDカードが用いられる。また、記録媒体25は、カメラ本体部20の内部に挿入された状態から、カメラ本体部20の外部に取り出すことが可能に構成されている。記録媒体25がカメラ本体部20の内部に挿入された状態で、カメラ本体部20によって取得された画像情報を記録媒体25の内部に記録することができる。また、記録媒体25をカメラ本体部20から取り出して、記録媒体25の内部に記録された画像情報を確認することができる。
【0029】
また、本実施形態では、ケーシング17には、開閉可能な扉部19が設けられている。図3(a)に、扉部19が開かれた状態の、追加機能ユニット4についての斜視図を示し、図3(b)に、扉部19が閉じられた状態の追加機能ユニット4についての側面図を示す。
【0030】
図3(a)、(b)に示すように、扉部19は、ヒンジを中心にA1方向に回転することにより開閉することが可能に構成されている。また、扉部19は、開けられたときにカメラ本体部20をケーシング17から取り出すことが可能に構成されている。扉部19が開けられ、カメラ本体部20をケーシング17から取り外すことにより、作業者がカメラ本体部20にアクセスし、挿入口から記録媒体を取り出す作業を容易に行うことができる。
【0031】
また、ケーシング17は、閉じた状態(扉部19が閉じられた状態)で内部にカメラ本体部20を収納し、そこで施錠を行うことが可能なように、施錠部21を有している。施錠部21は、ケーシング17は閉じた状態で、鍵22を用いて施錠されることができる。また、逆に、施錠部21が施錠された状態から、鍵22を用いて開錠することができる。
【0032】
なお、上記実施形態では、鍵22によって施錠部21を施錠する構成について説明したが、施錠部21は、鍵によって施錠される構成でなくてもよい。例えば、扉部19が閉じられた状態で、特殊なツールを用いることによって取り外すことが可能なボルトによって締結されるように構成されていてもよい。例えば、星形といった特殊な構成の溝がボルトの頭部に形成され、それに対応した特殊な構成のドライバーによってボルトが回されて、扉部19が閉じた状態で締結されるように構成されてもよい。扉部19がこのように構成されることにより、特殊なツールを用いてのみ扉部19を開けることが可能になり、盗難防止の機能を確保することができる。このように、特殊な構成のドライバーによってボルトが回されて扉部19が開けられるように施錠部21が構成されてもよい。また、施錠部21の構成は、その他の構成であってもよい。
【0033】
図4は、追加機能ユニット4が、照明ホルダー2に取り付けられる部分について一部を破断して示した断面斜視図である。図4に示すように、追加機能ユニット4のケーシング17は、座金26を挟んで、照明ホルダー2の本体部6に取り付けられている。本体部6とケーシング17との間は、リベットによる締結が行われてもよいし、ネジによって締結が行われてもよい。このように、ネジあるいはリベットによって締結されることにより、ケーシング17が本体部6に固定されて取り付けられる。ここで、ネジ等の取り外し容易な締結具によって締結すれば、本体部6からケーシング17を取り外すことが容易となる。ケーシング17内部に、本体部6とケーシング17との間の締結部を設けることで、ケーシング17が閉じた状態では締結部へのアクセスを困難とし、盗難防止の機能を確保することができる。また、ケーシング17は、上側ケーシング27と下側ケーシング28とを有している。上側ケーシング27と下側ケーシング28とは、例えばリベット29によって締結されている。このように、ケーシング17が本体部6に取り付けられることによって、本体部6の下方のケーシング17内部に空間R1が区画される。空間R1の内部にカメラ本体部20を収納することができる。なお、上側ケーシング27と下側ケーシング28の締結は、特殊なツールを用いることによって取り外すことが可能なボルトによってもよいし、溶接されていてもよい。またケーシング17は、上側と下側に分割された形状に限らず、例えば樹脂による一体成型品でもよい。
【0034】
なお、追加機能ユニット4の構成については、上記実施形態に限定されない。例えば、図5(a)に示されるように、下側ケーシング28の下方にカバー30が取り付けられる構成であってもよい。
【0035】
図5(a)に、変形例の追加機能ユニット4aにおいて、照明ホルダー2の本体部6に取り付けられる部分の一部を破断して示した断面斜視図を示す。図5(a)に示される変形例の追加機能ユニット4aでは、下側ケーシング28の底面の外側に、カバー30が取り付けられている。カバー30は、例えば、リベット31によって下側ケーシング28に締結されて取り付けられている。このように、ケーシング17及びカバー30が、本体部6に取り付けられることによって、本体部6の下方のケーシング17の内部に空間R2が区画される。空間R2の内部にカメラ本体部20を収納することができる。なお、追加機能ユニット4aは、カメラ本体部20によって室内が撮影されるように構成される必要がある。そのため、例えば、追加機能ユニット4aにおけるレンズ部18の形成されている部分については、ケーシング17及びカバー30が形成されず、光路が確保されるように追加機能ユニット4aが構成されてもよい。
【0036】
図5(a)の変形例では、下側ケーシング28の下側を覆うように下側ケーシング28にカバー30が取り付けられているので、輸送機の室内から照明用灯具を見たときに、カバー30によってケーシング17が隠される。従って、カバー30が目隠しとなり、ケーシング17を目立たなくすることができる。これにより、照明用灯具の意匠性を向上させることができる。
【0037】
また、図5(b)を用いて、別の変形例の追加機能ユニット4bについて説明する。図5(b)に、別の変形例の追加機能ユニット4bにおいて、照明ホルダー2の本体部6に取り付けられる部分の一部を破断して示した断面斜視図を示す。図5(b)に示される変形例の追加機能ユニット4bでは、図5(a)に示される構成とは別の構成のカバー37がケーシング17に取り付けられている。
【0038】
下側ケーシング28の底面の内側に座金32が配置されている。また、下側ケーシング28の底面の外側には、追加機能ユニット4aの長手方向のD1方向に長く延びる第1板状部材33及び第2板状部材34が、互いに照明ホルダー2の本体部6に向かう方向に重なるように配置されている。第1板状部材33は、第2板状部材34よりも本体部6に近い位置に配置されている。座金32、第1板状部材33及び第2板状部材34は、ネジ35によって下側ケーシング28に締結されている。第1板状部材33は、第2板状部材34に比べて幅方向の長さが狭くなるように構成されている。従って、第1板状部材33よりも幅方向の外側の位置には、第2板状部材34の幅方向の外側の端部よりも内側に凹んだ溝36が形成される。
【0039】
カバー37には、いったん上方に向かって突出し、そこから幅方向の内側に向かって突出した爪部38が形成されている。第1板状部材33の幅方向の両側に形成された溝36に、爪部38が挿入されて、カバー37がケーシング17に取り付けられる。
【0040】
このように、ケーシング17及びカバー37が、本体部6に取り付けられることによって、本体部6の下方のケーシング17内部に空間R3が区画される。空間R3の内部にカメラ本体部20を収納することができる。このように追加機能ユニット4bが構成されることにより、照明用灯具を室内側から見たときに、ネジ35がカバー37によって覆われることになる。輸送機の室内から照明用灯具を見たときに、カバー37によってケーシング17及びネジ35が覆われて隠されるので、カバー37が目隠しとなり、ケーシング17及びネジ35を目立たなくすることができる。これにより、照明用灯具の意匠性をさらに向上させることができる。
【0041】
次に、本実施形態の照明用灯具1における電力供給の流れについて説明する。図6に、本実施形態の照明用灯具1における電力供給の流れを説明するためのブロック図を示す。
【0042】
まず、輸送機からの電力が、照明ホルダー2における第1接続部7を介して、発光ユニット3に供給される。発光ユニット3が受け取った電力のうち、一部の電力が第1電力変換回路23に供給される。第1電力変換回路23に供給された電力は、発光体13で使用可能な形式に変換される。本実施形態では、例えば、輸送機からの電力を発光体13で使用可能な電圧とするために、第1電力変換回路23で電圧変換が行われる。第1電力変換回路23で変換された電力が発光体13に供給され、発光体13が発光する。
【0043】
発光ユニット3が受け取った電力のうち、一部の電力が第2電力変換回路24に供給される。第2電力変換回路24は、輸送機から受け取った電力を、追加機能ユニット4で使用可能な形式に変換する。第2電力変換回路24で追加機能ユニット4の使用可能な形式に変換された電力は、第2プラグ12を介して追加機能ユニット4に供給される。追加機能ユニット4は、第3接続部14で、第2プラグ12からの電力を受け取る。本実施形態では、追加機能ユニット4がカメラとして構成されているので、カメラとしての追加機能ユニット4が画像を撮影し、記録媒体25に画像情報を記録するのに必要とされる電力が追加機能ユニット4に供給される。本実施形態では、例えば、第2電力変換回路24が電圧変換を行う。電力が第2電力変換回路24を通されることにより、追加機能ユニット4が受け取った電力が追加機能ユニット4内で使用可能な電圧の電力に変換される。このように、追加機能ユニット4は、第1接続部7、第2電力変換回路24及び第3接続部14を通して電力を受け取ることが可能に構成されている。
【0044】
なお、上記実施形態では、第2プラグ12と、第3接続部14との間の接続は、図7(a)に示されるように、プラグとソケットである形態について説明したが、発光ユニット3と追加機能ユニット4との間の接続は、図7(b)に示されるように、発光ユニット3にUSB端子39が配置され、追加機能ユニット4に、発光ユニット3の径に対応した発光ユニット接続用挿入口40が形成されると共に、発光ユニット接続用挿入口40の内部に、USB端子39に対応したUSB端子接続用挿入口41が形成されていてもよい。
【0045】
また、図7(c)に示されるように、発光ユニット3にDCプラグ42が配置され、追加機能ユニット4に、発光ユニット3の径に対応した発光ユニット接続用挿入口40が形成されると共に、発光ユニット接続用挿入口40の内部に、DCプラグ42に対応したDCプラグ接続用挿入口43が形成されていてもよい。
【0046】
また、発光ユニット3には、図7(d)に示されるようにコネクタ44が配置され、追加機能ユニット4に、発光ユニット3の径に対応した発光ユニット接続用挿入口40が形成されると共に、発光ユニット接続用挿入口40とは別の位置に、コネクタ44に対応したコネクタ接続用挿入口45が形成されていてもよい。
【0047】
また、上記実施形態においては、追加機能ユニット4がカメラとして構成されている形態について説明したが、追加機能ユニットは、カメラ以外の機能を備えたものであってもよい。例えば、追加機能ユニットが、スピーカー、通信装置、空気浄化装置等の機能を備えていてもよい。
【0048】
また、上記実施形態では、追加機能ユニット4がカメラとして構成され、カメラによって得られた画像情報が記録される記録媒体25としてSDカードが用いられている形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。記録媒体としては、SDカード以外のものが用いられてもよく、例えばHDD(hard disk drive)が用いられてもよい。その場合、記録媒体は、カメラ本体部20の挿入口に挿入される形態でなくてもよく、例えば、追加機能ユニット4とは別の位置に配置される形態であってもよい。
【0049】
記録媒体が追加機能ユニット4とは別の位置に配置される形態の一例について、図8に示す。図8に示されるように、例えば、HDDによって構成された記録媒体25aが、輸送機の天井5の裏側のスペースに配置され、その記録媒体25aに画像情報が記録される形態であってもよい。例えば、カメラ本体部20と記録媒体25aとの間にはケーブル等の配線が接続され、カメラ本体部20によって取得された画像情報が、配線を通して記録媒体25aに送られるように、追加機能ユニット4及び記録媒体25aが構成されてもよい。また、画像情報が、無線通信によって記録媒体25aに送られるように、追加機能ユニット4及び記録媒体25aが構成されてもよい。また、記録媒体は、照明用灯具1とは異なる位置に配置されてもよい。例えば、HDDといった記録媒体が、照明用灯具1とは離れた場所に配置された機器ロッカーの内部に配置され、その記録媒体に向けて画像情報が送られる形態であってもよい。また、記録媒体は、SDカードやHDD以外の別のものが用いられてもよい。
【0050】
また、上記実施形態では、追加機能ユニット4で用いられる電力については、輸送機からの電力が第2電力変換回路24で変換されて用いられる形態について説明したが、電池等からの電力が追加機能ユニット4に供給される形態であってもよい。
【0051】
また、上記実施形態では、第1電力変換回路23及び第2電力変換回路24が電圧変換を行う形態について説明したが、第1電力変換回路23及び第2電力変換回路24は電圧変換以外の処理を行ってもよい。例えば、第1電力変換回路23あるいは第2電力変換回路24が、直流、交流の電流の形式を変更する処理を行うように構成されてもよい。
【0052】
また、上記実施形態では、追加機能ユニット4は、第2接続部8に接続されることにより照明ホルダー2に支持される構成について説明したが、追加機能ユニット4は、第2接続部8に接続されなくてもよい。他の構成によって追加機能ユニット4が照明ホルダー2に支持される構成であってもよい。
【0053】
第3プラグ16は、必ずしも第2接続部8に接続されなくてもよい。第3プラグ16が第2接続部8に接続されたときには、第2接続部8によっても追加機能ユニット4が支持されるので追加機能ユニット4が照明ホルダー2によってより確実に支持されるが、第2接続部8以外の部分で追加機能ユニット4が照明ホルダー2によって確実に支持されるのであれば、第3プラグ16は第2接続部8に接続されなくてもよい。その場合、追加機能ユニット4から第3プラグが除去され、追加機能ユニット4が第3プラグを有しないように構成されてもよい。
【0054】
図9(a)に、第3プラグが除去された形態の追加機能ユニット4cを備えた照明用灯具1bについての側面図を示す。図9(a)に示されるように、第3プラグを有しない追加機能ユニット4cが本発明の照明用灯具に適用されてもよい。こうすることにより、追加機能ユニット4cの構成がより簡易になり、照明用灯具1bの製造コストを少なく抑えることができる。
【0055】
また、図9(b)に、第2接続部が除去された照明ホルダー2aに、第3プラグを有しない追加機能ユニット4dを備えた照明用灯具1cが取り付けられた形態の照明用灯具1cについての側面図を示す。図9(b)に示されるように、照明ホルダー2aの一端部6bに第1接続部7が設けられているが、照明ホルダー2aの他端部6cには第2接続部は設けられていない。照明ホルダー2aは、第2接続部を有していないので、その分本体部6aが短くなるように構成されている。照明用灯具1cは、本体部6aの延びる方向(一方向)に関し、照明ホルダー2aの一端部6bに配置された第1接続部7と照明ホルダー2aの他端部6cの間の領域に配置されている。このように構成されることにより、第2接続部の構成が省略され、追加機能ユニット4d及び照明ホルダー2aの構成がより簡易になり、照明ホルダー2a及び照明用灯具1cの製造コストをさらに少なく抑えることができる。なお、図9(b)では、発光ユニット3は、一端が第1接続部7に対して着脱可能に取り付けられ、他端が第3接続部14に対して着脱可能に取り付けられているが、本発明は上記実施形態に限定されない。発光ユニット3は、第3接続部14に対して接続されるように構成されなくてもよい。発光ユニット3の一端が第1接続部7に対して着脱可能に取り付けられ、他端が追加機能ユニット4dに対して着脱可能に取り付けられるのであれば、発光ユニット3は、必ずしも第3接続部14に接続されなくてもよい。例えば、ケーシング17にネジ穴が形成され、発光ユニット3の径方向の外側にネジ山が形成され、ケーシング17と発光ユニット3とがネジによって係合される構成であってもよい。
【0056】
また、本実施形態では、ケーシング17の内部にカメラ本体部20が収納される形態について説明したが、カメラ本体部20が盗難されないように本体部6に固定されているのであれば、ケーシング17の無い状態で、カメラ本体部20が、追加機能ユニットとして発光ユニット3と第2接続部8との間の位置に取り付けられていてもよい。
【0057】
また、上記実施形態では、第2電力変換回路24が発光ユニット3の内部に設けられる構成について説明したが、第2電力変換回路24は、追加機能ユニット4の内部に設けられてもよい。上記実施形態では、追加機能ユニット4の構成をできるだけ小さくすることにより、発光ユニット3をできるだけ大きくし、発光ユニット3からの発光量を大きくしている。そのため、追加機能ユニット4を小型化するために第2電力変換回路24が、発光ユニット3の内部に設けられている。しかしながら、発光ユニット3からの発光量が十分である場合には、第2電力変換回路24は、追加機能ユニット4の内部に設けられてもよい。
【0058】
上記実施形態によれば、発光ユニット3が第1接続部7に着脱可能に取り付けられると共に、追加機能ユニット4が発光ユニット3に対し着脱可能に取り付けられているので、既存の照明用灯具設備を用いて、発光ユニット3と追加機能ユニット4とを別々に取り外すことができる。従って、既存の照明用灯具から容易に置き換え可能であることと、発光ユニット3と追加機能ユニット4とをそれぞれ適切なタイミングで交換することを同時に達成できる。
【0059】
発光ユニット3と追加機能ユニット4とをそれぞれ別々のタイミングで交換することができるので、発光ユニット3と追加機能ユニット4とを、それぞれ寿命に至るまで使用することができる。従って、発光ユニット3あるいは追加機能ユニット4のいずれかがまだ使用できるにも関わらず両方についての交換が行われることを抑えることができるので、無駄に交換が行われることを抑えることができる。従って、発光ユニット3及び追加機能ユニット4の交換の頻度を少なくすることができる。これにより、照明用灯具1のメンテナンスにかかるコストを少なく抑えることができる。
【0060】
また、発光ユニット3と追加機能ユニット4とを別々に取り外すことができるので、発光ユニット3と追加機能ユニット4とのうち、一方を比較的容易に取り外すことのできる構成にすると共に、他方を比較的取り外し難くすることができる。本実施形態では、発光ユニット3に比べてカメラとしての追加機能ユニット4が高価である。そのため、追加機能ユニット4を取り外し難くすることで、追加機能ユニット4の盗難防止を図ることができる。
【0061】
また、発光ユニット3のように、定期的に交換を行うことが必要な構成に対しては、取り外しを比較的容易にし、定期的な交換作業を行い易くすることができる。これにより発光ユニット3の交換作業を容易にすることができ、作業者の手間を煩わせることを抑えることができる。
【0062】
また、本実施形態では、D1方向についての第1接続部7と第2接続部8との間の長さが、従来の蛍光灯タイプの照明がちょうど入るような長さとなるように、照明ホルダー2が構成されると共に、第1接続部7と第2接続部8との間の位置に、本実施形態の照明用灯具1及び追加機能ユニット4が配置されるように、照明用灯具1が構成されている。つまり、輸送機において、従来用いられていた蛍光灯タイプの照明を取り付けるために用いられていた照明ホルダー2に対し、本実施形態の照明用灯具1を取り付けることができる。そのため、本実施形態の照明用灯具1を使用するに当たって、従来用いられている照明ホルダー2をそのまま用いることができる。従って、本実施形態の照明用灯具1を適用するに当たって、照明ホルダー2に対し、照明用灯具1の取り付けのための構成の変更を少なくすることができる。そのため、本実施形態の照明用灯具1を適用するためのコストを少なく抑えることができる。
【0063】
また、本実施形態では、第1接続部7を通し、第1プラグ11で受け取った電力の一部を発光ユニット3の発光体13で使用可能な電力に変換する第1電力変換回路23と、第1プラグ11で受け取った電力の一部を追加機能ユニット4で使用可能な電力に変換する第2電力変換回路24とが、発光ユニット3の内部に設けられている。従って、従来用いられている蛍光灯タイプの照明のために用いられていた電力を、本実施形態の発光体13及び追加機能ユニット4のためにそのまま用いることができる。従って、本実施形態の照明用灯具1を適用するに当たって、照明ホルダー2に対し、電力の供給のための構成の変更を少なくすることができる。そのため、本実施形態の照明用灯具1を適用するためのコストをさらに少なく抑えることができる。また、照明用灯具1は、より簡易な構成で、発光ユニット3で使用される電力を得ることができる。
【0064】
本実施形態では、カメラ本体部20がケーシング17によって収納され、ケーシング17が本体部6に固定されているので、カメラ本体部20を、本体部6に固定されたケーシング17の内部で保護することができる。従って、カメラ本体部20が盗難の被害に遭うことを抑えることができる。また、本実施形態では、ケーシング17に開閉可能な扉部19が形成され、扉部19の施錠を行うことが可能なように、施錠部21が扉部19に設けられている。扉部19に施錠部21が設けられることにより、ケーシング17の内部にカメラ本体部20を収納した状態で施錠することが可能に構成されている。従って、カメラ本体部20が盗難被害に遭うことをより確実に抑えることができる。
【0065】
また、施錠部21によって扉部19の施錠が行われるので、カメラ本体部20の盗難を防止することができると共に、カメラ本体部20の内部に配置された記録媒体25が盗難被害に遭うことを抑えることができる。上記実施形態の照明用灯具1が取り付けられた輸送機が鉄道車両である場合には、迷惑行為が発生したときに、迷惑行為の当事者がカメラ本体部20の内部に配置された記録媒体25を抜き取り、迷惑行為の現場の記録を持ち去ろうとする可能性がある。本実施形態の照明用灯具1では、追加機能ユニット4がケーシング17内部に記録媒体25が収納するように構成され、ケーシング17の扉部19が施錠部21によって施錠されるように構成されているので、記録媒体25が盗難被害に遭うことを確実に抑えることができる。
【0066】
また、本実施形態では、発光ユニット3及び追加機能ユニット4が、従来用いられていた第1接続部7及び第2接続部8の間の位置に取り付けられ、さらに、従来用いられていた灯具に対し電力供給の行われていた構成を用いて発光ユニット3及び追加機能ユニット4への電力の供給が行われるので、発光ユニット3及び追加機能ユニット4を適用するに当たって輸送機側の装置の変更が少なく済む。本実施形態では、輸送機からの電力の一部を、発光ユニット3側に配置された第1電力変換回路23により発光ユニット3で使用可能な電力に変換し、変換された電力が発光ユニット3の発光体13で用いられる。従って、発光ユニット3及び追加機能ユニット4を適用する際に、輸送機側の構成についての改造が少なく済むので、照明用灯具1の適用のためのコストを少なく抑えることができる。
【0067】
また、本実施形態では、ケーシング17は、本体部6に固定されると共に、第2接続部8に接続されているので、ケーシング17が本体部6及び第2接続部8によってより確実に支持される。これにより、照明用灯具1の信頼性を向上させることができる。
【0068】
また、本実施形態では、ケーシング17が第3接続部14を有しているので、発光ユニット3が第1接続部7及び第3接続部14によって支持され、発光ユニット3がより確実に支持される。これにより、照明用灯具1がより確実に支持され、照明用灯具1の信頼性を向上させることができる。
【0069】
また、本実施形態では、発光ユニット3が追加機能ユニット4で使用可能な電力に変換する第2電力変換回路24を備えているので、追加機能ユニット4側の構成が簡易になり、追加機能ユニット4を小型化させることができる。また、その分発光ユニット3を大きくすることができ、発光ユニット3からの発光量を十分に確保することができる。
【符号の説明】
【0070】
1 照明用灯具
3 発光ユニット
23 第1電力変換回路
24 第2電力変換回路
4 追加機能ユニット
17 ケーシング
20 カメラ本体部(機能部)
21 施錠部
2 照明ホルダー
6 本体部
7 第1接続部
8 第2接続部
5 天井
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9