(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-13
(45)【発行日】2022-12-21
(54)【発明の名称】DCIの伝送方法、端末及び基地局
(51)【国際特許分類】
H04W 72/04 20090101AFI20221214BHJP
H04W 68/02 20090101ALI20221214BHJP
H04W 28/06 20090101ALI20221214BHJP
【FI】
H04W72/04 136
H04W68/02
H04W28/06 110
(21)【出願番号】P 2020563608
(86)(22)【出願日】2019-04-30
(86)【国際出願番号】 CN2019085104
(87)【国際公開番号】W WO2019214498
(87)【国際公開日】2019-11-14
【審査請求日】2020-12-03
(31)【優先権主張番号】201810445110.7
(32)【優先日】2018-05-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】陳 力
(72)【発明者】
【氏名】鮑 ▲ウェイ▼
(72)【発明者】
【氏名】呉 凱
(72)【発明者】
【氏名】潘 学明
(72)【発明者】
【氏名】姜 大潔
【審査官】伊東 和重
(56)【参考文献】
【文献】LG Electronics,Paging design in NR[online],3GPP TSG RAN WG1 #92,3GPP,2018年03月02日,R1-1802205,検索日[2021.12.21],Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_92/Docs/R1-1802205.zip>
【文献】LG Electronics,Paging design in NR[online],3GPP TSG RAN WG1 #92bis,3GPP,2018年04月20日,R1-1804537,検索日[2021.12.21],Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_92b/Docs/R1-1804537.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に適用されるDCI(Downlink Control Information)の伝送方法であって、
アイドル状態の端末に対するページングメッセージとシステム情報の変更がネットワークに同時に存在する場合、前記ページングメッセージのPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)のスケジューリング情報と前記システム情報の変更を指示するショートメッセージとが付帯されており、そうでなければ、前記スケジューリング情報又は前記ショートメッセージが付帯されているDCIを受信することと、
前記DCIから前記スケジューリング情報と前記ショートメッセージのうちの少なくとも1種を取得することとを含
み、
前記DCIは、前記DCIに付帯されているコンテンツを指示する指示情報をさらに含み、
前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されており、前記指示情報は前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されているか否かを指示し、
前記DCIはK1ビットを含み、前記指示情報は前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていることを指示すれば、前記K1ビットは前記スケジューリング情報を指示し、前記指示情報が前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていないことを指示すれば、前記K1ビットは予約ビットであり、K1が1以上の整数である、DCIの伝送方法。
【請求項2】
前記DCIは、前記指示情報を含むヘッダフィールドを含み、
ここで、前記指示情報は、前記DCIに前記スケジューリング情報と前記ショートメッセージのうちの少なくとも1種が付帯されていることを指示し、又は、
前記指示情報の一部のビットは、前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されているか否かを指示し、他の一部のビットは、前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されているか否かを指示する、請求項1に記載のDCIの伝送方法。
【請求項3】
前記DCIはヘッダフィールドを含み、前記ヘッダフィールドは、前記DCIに前記ショートメッセージと前記スケジューリング情報のうちの一方が付帯されていることを指示する前記指示情報を含み、前記DCIに前記ショートメッセージと前記スケジューリング情報のうちの他方も付帯されていれば、前記DCI中のKxビットにより前記ショートメッセージと前記スケジューリング情報のうちの他方を指示し、Kxが1以上の整数である、請求項1に記載のDCIの伝送方法。
【請求項4】
前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されており、前記DCIはK4ビットをさらに含み、前記K4ビットが特定のコードポイントでなければ、前記K4ビットは前記スケジューリング情報を指示し、前記K4ビットが前記特定のコードポイントであれば、前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていないことを示し、K4が1以上の整数である、請求項1に記載のDCIの伝送方法。
【請求項5】
前記DCI中の残りビットは予約ビットである、請求項1~4のいずれか1項に記載のDCIの伝送方法。
【請求項6】
前記システム情報の変更は、通常システム情報の変更とパブリックセーフティのシステム情報の変更のうちの少なくとも1項を含み、
ここで、前記ショートメッセージに残りビットが存在すれば、該残りビットが予約ビットである、請求項1~4のいずれか1項に記載のDCIの伝送方法。
【請求項7】
前記スケジューリング情報又は前記DCIに指示情報が付帯されており、該指示情報は前記ページングメッセージにシステム情報の変更指示が付帯されているか否かを指示する、請求項1~4のいずれか1項に記載のDCIの伝送方法。
【請求項8】
基地局に適用されるDCIの伝送方法であって、
アイドル状態の端末に対するページングメッセージとシステム情報の変更がネットワークに同時に存在する場合、前記ページングメッセージのPDSCHのスケジューリング情報と前記システム情報の変更を指示するショートメッセージとが付帯されており、そうでなければ、前記スケジューリング情報又は前記ショートメッセージが付帯されているDCIを生成することと、
PDCCHで前記DCIを伝送することとを含み、
前記DCIは、前記DCIに付帯されているコンテンツを指示する指示情報をさらに含み、
前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されており、前記指示情報は前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されているか否かを指示し、
前記DCIはK1ビットを含み、前記指示情報は前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていることを指示すれば、前記K1ビットは前記スケジューリング情報を指示し、前記指示情報が前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていないことを指示すれば、前記K1ビットは予約ビットであり、K1が1以上の整数である、
DCIの伝送方法。
【請求項9】
前記DCIは、前記指示情報を含むヘッダフィールドを含み、
ここで、前記指示情報は、前記DCIに前記スケジューリング情報と前記ショートメッセージのうちの少なくとも1種が付帯されていることを指示し、又は、
前記指示情報の一部のビットは、前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されているか否かを指示し、他の一部のビットは、前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されているか否かを指示する、請求項8に記載のDCIの伝送方法。
【請求項10】
前記DCIはヘッダフィールドを含み、前記ヘッダフィールドは、前記DCIに前記ショートメッセージと前記スケジューリング情報のうちの一方が付帯されていることを指示する前記指示情報を含み、前記DCIに前記ショートメッセージと前記スケジューリング情報のうちの他方も付帯されていれば、前記DCI中のKxビットにより前記ショートメッセージと前記スケジューリング情報のうちの他方を指示し、Kxが1以上の整数である、請求項8に記載のDCIの伝送方法。
【請求項11】
アイドル状態の端末に対するページングメッセージとシステム情報の変更がネットワークに同時に存在する場合、前記ページングメッセージのPDSCHのスケジューリング情報と前記システム情報の変更を指示するショートメッセージとが付帯されており、そうでなければ、前記スケジューリング情報又は前記ショートメッセージが付帯されているDCIを受信する受信モジュールと、
前記DCIから前記スケジューリング情報と前記ショートメッセージのうちの少なくとも1種を取得する取得モジュールとを含み、
前記DCIは、前記DCIに付帯されているコンテンツを指示する指示情報をさらに含み、
前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されており、前記指示情報は前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されているか否かを指示し、
前記DCIはK1ビットを含み、前記指示情報は前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていることを指示すれば、前記K1ビットは前記スケジューリング情報を指示し、前記指示情報が前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていないことを指示すれば、前記K1ビットは予約ビットであり、K1が1以上の整数である、端末。
【請求項12】
前記DCIは、前記指示情報を含むヘッダフィールドを含み、
ここで、前記指示情報は、前記DCIに前記スケジューリング情報と前記ショートメッセージのうちの少なくとも1種が付帯されていることを指示し、又は、
前記指示情報の一部のビットは、前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されているか否かを指示し、他の一部のビットは、前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されているか否かを指示する、請求項11に記載の端末。
【請求項13】
前記DCIはヘッダフィールドを含み、前記ヘッダフィールドは、前記DCIに前記ショートメッセージと前記スケジューリング情報のうちの一方が付帯されていることを指示する前記指示情報を含み、前記DCIに前記ショートメッセージと前記スケジューリング情報のうちの他方も付帯されていれば、前記DCI中のKxビットにより前記ショートメッセージと前記スケジューリング情報のうちの他方を指示し、Kxが1以上の整数である、請求項11に記載の端末。
【請求項14】
前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されており、前記DCIはK4ビットをさらに含み、前記K4ビットが特定のコードポイントでなければ、前記K4ビットは前記スケジューリング情報を指示し、前記K4ビットが前記特定のコードポイントであれば、前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていないことを示し、K4が1以上の整数である、請求項11に記載の端末。
【請求項15】
前記DCI中の残りビットは予約ビットである、請求項11~14のいずれか1項に記載の端末。
【請求項16】
前記システム情報の変更は、通常システム情報の変更とパブリックセーフティのシステム情報の変更のうちの少なくとも1項を含み、
ここで、前記ショートメッセージに残りビットが存在すれば、該残りビットが予約ビットである、請求項11~14のいずれか1項に記載の端末。
【請求項17】
アイドル状態の端末に対するページングメッセージとシステム情報の変更がネットワークに同時に存在する場合、前記ページングメッセージのPDSCHのスケジューリング情報と前記システム情報の変更を指示するショートメッセージとが付帯されており、そうでなければ、前記スケジューリング情報又は前記ショートメッセージが付帯されているDCIを生成する生成モジュールと、
PDCCHで前記DCIを伝送する伝送モジュールとを含
み、
前記DCIは、前記DCIに付帯されているコンテンツを指示する指示情報をさらに含み、
前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されており、前記指示情報は前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されているか否かを指示し、
前記DCIはK1ビットを含み、前記指示情報は前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていることを指示すれば、前記K1ビットは前記スケジューリング情報を指示し、前記指示情報が前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていないことを指示すれば、前記K1ビットは予約ビットであり、K1が1以上の整数である、基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2018年5月10日に提出された中国特許出願第201810445110.7号の優先権を主張するものであり、その全ての内容は参照により本願に組み込まれるものとする。
本開示は、通信の技術分野に関し、特にDCI(Downlink Control Information)の伝送方法、端末及び基地局に関する。
【背景技術】
【0002】
NR(New Radio)システム端末の状態は、接続状態、アイドル状態及び非アクティブ状態を含み、システム情報の更新通知はPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)で伝送されてもよく、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)で伝送されてもよい。しかしながら、関連技術における通信システムにおいて、異なる状態の端末に対して、システム情報の更新通知を異なるチャネルにより伝送し、例えば、アイドル状態の端末の性能を保証するためにPDSCHでシステム情報の更新通知を伝送し、接続状態の端末の性能を保証するためにPDCCHでシステム情報の更新通知を伝送する。しかしながら、それぞれPDSCHとPDCCHでシステム情報の更新通知を伝送する必要があるため、シグナリングの伝送オーバーヘッドが大きくなっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示の実施例は、シグナリングの伝送オーバーヘッドが大きいという課題を解決するために、DCIの伝送方法、端末及び基地局を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の態様では、本開示の実施例に係る、端末に適用されるDCIの伝送方法は、
端末に適用されるDCI(Downlink Control Information)の伝送方法であって、
アイドル状態の端末に対するページングメッセージとシステム情報の変更がネットワークに同時に存在する場合、前記ページングメッセージのPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)のスケジューリング情報と前記システム情報の変更を指示するショートメッセージとが付帯されており、そうでなければ、前記スケジューリング情報又は前記ショートメッセージが付帯されているDCIを受信することと、
前記DCIから前記スケジューリング情報と前記ショートメッセージのうちの少なくとも1種を取得することとを含む。
【0005】
第2の態様では、本開示の実施例に係る、基地局に適用されるDCIの伝送方法は、
アイドル状態の端末に対するページングメッセージとシステム情報の変更がネットワークに同時に存在する場合、前記ページングメッセージのPDSCHのスケジューリング情報と前記システム情報の変更を指示するショートメッセージとが付帯されており、そうでなければ、前記スケジューリング情報又は前記ショートメッセージが付帯されているDCIを生成することと、
PDCCHで前記DCIを伝送することとを含む。
【0006】
第3の態様では、本開示の実施例に係る端末は、
アイドル状態の端末に対するページングメッセージとシステム情報の変更がネットワークに同時に存在する場合、前記ページングメッセージのPDSCHのスケジューリング情報と前記システム情報の変更を指示するショートメッセージとが付帯されており、そうでなければ、前記スケジューリング情報又は前記ショートメッセージが付帯されているDCIを受信する受信モジュールと、
前記DCIから前記スケジューリング情報と前記ショートメッセージのうちの少なくとも1種を取得する取得モジュールとを含む。
【0007】
第4の態様では、本開示の実施例に係る基地局は、
アイドル状態の端末に対するページングメッセージとシステム情報の変更がネットワークに同時に存在する場合、前記ページングメッセージのPDSCHのスケジューリング情報と前記システム情報の変更を指示するショートメッセージとが付帯されており、そうでなければ、前記スケジューリング情報又は前記ショートメッセージが付帯されているDCIを生成する生成モジュールと、
PDCCHで前記DCIを伝送する伝送モジュールとを含む。
【0008】
第5の態様では、本開示の実施例に係る端末は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサ上で実行可能で、前記プロセッサによって実行されると、本開示の実施例に係る端末側のDCIの伝送方法を実現するコンピュータプログラムとを含む。
【0009】
第6の態様では、本開示の実施例に係る基地局は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサ上で実行可能で、前記プロセッサによって実行されると、本開示の実施例に係る基地局側のDCIの伝送方法を実現するコンピュータプログラムとを含む。
【0010】
第7の態様では、本開示の実施例に係るコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体には、前記コンピュータプログラムが、プロセッサによって実行されると、本開示の実施例に係る端末側のDCIの伝送方法又は本開示の実施例に係る基地局側のDCIの伝送方法を実現する。
【発明の効果】
【0011】
本開示の実施例において、アイドル状態の端末に対するページングメッセージとシステム情報の変更がネットワークに同時に存在する場合、前記ページングメッセージのPDSCHのスケジューリング情報と前記システム情報の変更を指示するショートメッセージとが付帯されており、そうでなければ、前記スケジューリング情報又は前記ショートメッセージが付帯されているDCIを受信し、前記DCIから前記スケジューリング情報と前記ショートメッセージのうちの少なくとも1種を取得する。シグナリングの伝送オーバーヘッドを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本開示の実施例が適用可能なネットワークシステムの構成図である。
【
図2】本開示の実施例に係るDCIの伝送方法のフローチャートである。
【
図3】本開示の実施例に係る別のDCIの伝送方法のフローチャートである。
【
図4】本開示の実施例に係るDCIの概略図である。
【
図5】本開示の実施例に係る別のDCIの概略図である。
【
図6】本開示の実施例に係る別のDCIの概略図である。
【
図7】本開示の実施例に係る別のDCIの概略図である。
【
図8】本開示の実施例に係る別のDCIの伝送方法のフローチャートである。
【
図10】本開示の実施例に係る基地局の構成図である。
【
図11】本開示の実施例に係る別の端末の構成図である。
【
図12】本開示の実施例に係る別の基地局の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本開示の実施例における図面を参照しながら、本開示の実施例における技術手段を明確かつ完全的に説明する。明らかに、説明される実施例は、本開示の実施例の一部に過ぎず、全てではない。本開示の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働をしない前提で得る他の全ての実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属するものである。
【0014】
本願の明細書及び特許請求の範囲における用語「含む」及びその任意の変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図し、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は機器は、明確に示されたステップ又はユニットに限定されず、明確に示されていないか又はこれらのプロセス、方法、製品又は機器に固有の、他のステップ又はユニットを含んでもよい。また、明細書及び特許請求の範囲において使用される「及び/又は」は、接続している対象の少なくとも1つを表し、例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在すること、Bのみが存在すること、A及びBの両方が存在すること、の3つの場合を表す。
【0015】
本開示の実施例において、「例示的」又は「例えば」などの用語は、例、例証又は例示として表すためのものである。本開示の実施例で「例示的」又は「例えば」と説明される任意の実施例又は設計案は、他の実施例又は設計案よりも好ましい又は有利であると解釈されるべきではない。具体的には、使用される「例示的」又は「例えば」などの用語は、関連する概念を具体的に提示することを目的とする。
【0016】
以下、図面を参照しながら、本開示の実施を説明する。本開示の実施例に係るDCIの伝送方法、端末及び基地局は無線通信システムに適用することができる。該無線通信システムは、5Gシステム、又はeLTE(Evolved Long Term Evolution)システム、又は後続進化通信システムを採用することができる。
【0017】
図1は、本開示の実施例が適用可能なネットワークシステムの構成図である。
図1に示すように、ネットワークシステムは端末11と基地局12を含み、端末11は、UE(User Equipment)又は他の端末側機器であってよく、例えば、携帯電話、タブレットコンピュータ(Tablet Personal Computer)、ラップトップパソコン(Laptop Computer)、PDA(personal digital assistant)、MID(Mobile Internet Device)又はウェアラブルデバイス(Wearable Device)などの端末側機器であってもよい。なお、本開示の実施例において、端末11の具体的なタイプを限定しない。上記基地局12は、4G基地局又は5G基地局、又はより新しいバージョンの基地局、又は他の通信システムにおける基地局であってよく、又は、ノードB、進化型ノードB又は上記分野における他の用語で呼ばれ、同じ技術的効果を達成するものであれば、上記基地局は特定の技術用語に限定されない。また、上記基地局12は、MN(Master Node)又はSN(Secondary Node)であってもよい。なお、本開示の実施例において、5G基地局のみを例とするが、基地局の具体的なタイプを限定しない。
【0018】
図2は、本開示の実施例に係るDCIの伝送方法のフローチャートである。該伝送方法は、接続状態、アイドル状態又は非アクティブ状態の端末であってもよい端末に適用され、
図2に示すように、以下のステップ201~202を含む。
【0019】
ステップ201では、アイドル状態の端末に対するページングメッセージとシステム情報の変更がネットワークに同時に存在する場合、上記ページングメッセージのPDSCHのスケジューリング情報(Paging PDSCH scheduling)と前記システム情報の変更を指示するショートメッセージ(short message)とが付帯されている。そうでなければ、前記スケジューリング情報又は前記ショートメッセージが付帯されているDCIを受信する。
【0020】
ここで、上記DCIを受信することは、PDCCHで上記DCIを受信することであってよく、具体的には、基地局がPDCCHで上記DCIを伝送することであってもよい。
【0021】
アイドル状態の端末に対するページングメッセージとシステム情報の変更がネットワークに同時に存在する場合、前記DCIに上記ページングメッセージのPDSCHのスケジューリング情報とショートメッセージとが付帯されている。そうでなければ、前記DCIに前記スケジューリング情報又は前記ショートメッセージが付帯されていることは、アイドル状態の端末に対するページングメッセージとシステム情報の変更がネットワークに同時に存在する場合、DCIにスケジューリング情報とショートメッセージとが付帯されている。アイドル状態の端末に対するページングメッセージのみがネットワークに存在する場合、DCIに該スケジューリング情報が付帯されており、システム情報の変更のみがネットワークに存在する場合、DCIにショートメッセージが付帯されていることであってもよい。ここで、アイドル状態の端末に対するページングメッセージとシステム情報の変更がネットワークに同時に存在することは、上記ページングメッセージとシステム情報の変更が基地局に同時に存在するか若しくは基地局がそれらを同時に送信する必要がある。又は基地局がページングメッセージを既に送信した際、ページングメッセージの送信中若しくはページングメッセージを送信しようとする際に、システム情報の変更がさらに存在することであってもよい。
【0022】
上記ページングメッセージは、アイドル状態の端末又は非アクティブ状態の端末に対するページングメッセージであってもよいため、上記ページングメッセージのPDSCHは上記ページングメッセージに対応するPDSCHと呼ばれてもよく、上記スケジューリング情報は、
周波数領域リソース(Frequency domain resource)情報、時間領域リソース(Time domain resource)情報、VRB(Virtual Resource Block)とPRB(physical resource block)のマッピング情報、変調及び符号化方式(modulation and coding scheme)、トランスポートブロックスケーリング(Transport Block scaling、TB scaling)及び予約ビット(bit)のうちの少なくとも1項を含んでよい。ここで、TB scalingは2ビットであってもよく、予約ビットは15ビットであってもよく、これらについて限定しない。
【0023】
上記システム情報の変更は、通常システム情報の変更とパブリックセーフティのシステム情報の変更のうちの少なくとも1項を含んでよい。また、上記ショートメッセージに残りビットが存在すれば、該残りビットは予約ビットである。ここで、残りビットは、システム情報の変更とパブリックセーフティのシステム情報の変更を指示するビット以外の残りビットである。
【0024】
なお、本開示の実施例において、通常システム情報はシステム情報と略称してもよく、通常システム情報はパブリックセーフティのシステム情報以外のシステム情報であってもよい。上記パブリックセーフティのシステム情報は、ETWS(Earthquake and Tsunami Warning System)情報とCMAS(Commercial Mobile Alert Service)情報のうちの少なくとも1つであってもよい。
【0025】
また、本開示の実施例において、上記ショートメッセージは、システム情報の変更を指示するMビットを含んでよく、Mが0より大きい整数である。システム情報の変更は、
全てのシステム情報(通常システム情報を指す)が変更するか否か、全てのシステム情報(パブリックセーフティのシステム情報と通常システム情報を含む)が変更するか否か、MIB(Master Information Block)以外のシステム情報が変更するか否か、MIB及びSIB(System Information Block)1以外のシステム情報が変更するか否か、各SIB(per-SIB)システム情報が変更するか否か、各システムメッセージ(per-SI message)が変更するか否か、パブリックセーフティのシステム情報(CMAS及び/又はETWS)が変更するか否かのうちの少なくとも1項を含んでよく、余分なビットは予約され、上記SIはシステム情報(System Information)を指示する。
【0026】
なお、本開示の実施例において、システム情報の変更は、システム情報の変化と呼ばれてもよい。
【0027】
ステップ202では、前記DCIから前記スケジューリング情報と前記ショートメッセージのうちの少なくとも1種を取得する。
【0028】
該ステップは、DCIから解析(又は復調)して前記スケジューリング情報と前記ショートメッセージのうちの少なくとも1種を取得することであってもよく、例えば、上記DCIにスケジューリング情報とショートメッセージが付帯されていれば、ステップ202では、スケジューリング情報とショートメッセージを取得し、上記DCIにスケジューリング情報又はショートメッセージが付帯されていれば、ステップ202では、スケジューリング情報又はショートメッセージを取得する。
【0029】
上記方法では、ページングメッセージのPDSCHのスケジューリング情報とシステム情報の変更がネットワークに同時に存在する場合、前記DCIに前記スケジューリング情報とショートメッセージが付帯されている。そのため、システム情報の更新とアイドル状態の端末のページングが同時に存在する場合、DCIにページングメッセージのPDSCHのスケジューリング情報とショートメッセージを付帯することにより、アイドル状態の端末に対するページングの遅延時間を低減し、さらにアイドル状態と接続状態の端末がシステム情報の更新指示を取得する遅延時間を低減することができる。システム情報の更新とアイドル状態の端末のページングが同時に存在しない場合、DCIにページングメッセージのPDSCHのスケジューリング情報又はショートメッセージを付帯して、スケジューリング情報の伝送又はシステム情報の変更の指示を実現することができる。また、DCIにより前記スケジューリング情報及び前記ショートメッセージのうちの少なくとも1種を付帯するため、接続状態の端末とアイドル状態の端末の需要を同時に満たすことができる。というのも、接続状態の端末とアイドル状態の端末がいずれもDCIを復調できるからである。当然のことながら、本開示の実施例を、非アクティブ状態の端末に適用することもでき、かつ同じ有益な効果を達成することができる。
【0030】
また、本開示の実施例において、DCIの付帯しているスケジューリング情報はスケジューリング情報フィールドと呼ばれてよく、付帯しているショートメッセージはショートメッセージフィールドと呼ばれてよい。また、DCIは予約ビットを含む予約フィールドをさらに含んでもよく、当然のことながら、これに限定されない。なぜなら、幾つかの実施形態ではDCIがヘッダ(header)フィールド又は指示フィールドをさらに含んでもよいからである。また、本開示の実施例において、ショートメッセージがシステム情報の変更を指示するため、ショートメッセージは、システム情報変更指示情報などの他の名称で呼ばれてもよい。
【0031】
なお、本開示の実施例に係る上記方法は5G NRシステムに適用できるが、これに限定されず、基本的に同じ機能を実現できれば、他の通信システムにも適用される。例えば、4G又は6Gシステム又は、システム情報の変更及びスケジューリング情報の伝送を適用する他の通信システムなどに適用される。
【0032】
本開示の実施例において、ページングメッセージのPDSCHのスケジューリング情報とシステム情報の変更を指示するショートメッセージのうちの少なくとも1種が付帯されているDCIを受信し、前記DCIから前記スケジューリング情報と前記ショートメッセージのうちの少なくとも1種を取得する。シグナリングの伝送オーバーヘッドを低減することができ、さらに、アイドル状態及び接続状態の端末がシステム情報の更新指示を取得する遅延時間を低減し、かつアイドル状態の端末に対するページングの遅延時間を低減するという効果を達成することができる。
【0033】
図3は、本開示の実施例に係る別のDCIの伝送方法のフローチャートである。該伝送方法は端末に適用され、
図3に示すように、以下のステップ301~302を含む。
【0034】
ステップ301では、アイドル状態の端末に対するページングメッセージとシステム情報の変更がネットワークに同時に存在する場合、前記ページングメッセージのPDSCHのスケジューリング情報と前記システム情報の変更を指示するショートメッセージとが付帯されている。そうでなければ、前記スケジューリング情報又は前記ショートメッセージが付帯されているDCIを受信し、前記DCIは、前記DCIに付帯されているコンテンツを指示する指示情報をさらに含む。
【0035】
ここで、上記指示情報は、前記DCIに上記スケジューリング情報が付帯されているか否か、及び/又は、前記ショートメッセージが付帯されているか否かを指示することができる。このように、該指示情報により、DCIに付帯されているコンテンツを端末に知らせることができ、さらに、端末は自体のニーズに応じて上記DCIを復調して、端末の消費電力を節約するという効果を達成することができる。例えば、上記指示情報はDCIにショートメッセージが付帯されていないことを指示し、かつ接続状態の端末が上記スケジューリング情報を必要としない場合、上記スケジューリング情報を取得せず、端末の消費電力を節約することができる。
【0036】
選択的な実施形態として、前記DCIは前記指示情報を含むヘッダフィールドを含む。
ここで、前記指示情報は、前記DCIに前記スケジューリング情報と前記ショートメッセージのうちの少なくとも1種が付帯されていることを指示し、又は、
前記指示情報の一部のビットは、前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されているか否かを指示し、他の一部のビットは、前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されているか否かを指示する。
【0037】
ここで、上記指示情報は前記DCIに前記スケジューリング情報と前記ショートメッセージのうちの少なくとも1種が付帯されていることを指示することは、該指示情報コードポイントにより前記DCIに前記スケジューリング情報と前記ショートメッセージのうちの少なくとも1種が付帯されていることを指示すること、又は指示情報はジョイント符号化の方式で前記DCIに前記スケジューリング情報と前記ショートメッセージのうちの少なくとも1種が付帯されていることを指示することであってもよい。また、上記指示情報はNビットの指示情報であってよく、Nが正の整数であり、例えば、Nが2であることを例とすると、
図4に示すように、指示情報は、10であると、DCIにショートメッセージが付帯されていることを指示し、01であると、DCIにスケジューリング情報が付帯されていることを指示し、11であると、DCIにスケジューリング情報とショートメッセージが付帯されていることを指示する。上記指示情報は前記DCIに前記スケジューリング情報と前記ショートメッセージのうちの少なくとも1種が付帯されていることを指示するため、指示情報のコードポイントを節約することができ、例えば、スケジューリング情報とショートメッセージとの指示は3個のコードポイントのみが必要であるため、別のコードポイント(例えば、00)を以降で他のケース(case)を指示するために予約することができる。
【0038】
上記指示情報の一部のビットが、前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されているか否かを指示し、他の一部のビットが、前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されているか否かを指示することは、上記指示情報が2部分のビットを含み、一部がスケジューリング情報が付帯されているか否かを指示し、他の一部がショートメッセージが付帯されているか否かを指示することであってよい。例えば、上記指示情報がNビットであり、Nが2であることを例とすると、
図5に示すように、1番目のビットはショートメッセージが付帯されているか否かを指示し、1番目のビットが1であると、ショートメッセージが付帯されていることを指示し、0であると、ショートメッセージが付帯されていないことを指示し、2番目のビットはスケジューリング情報が付帯されているか否かを指示し、
2番目のビットが1であると、スケジューリング情報が付帯されていることを指示し、0であると、スケジューリング情報が付帯されていないことを指示する。このように、専用ビットによるスケジューリング情報とショートメッセージの指示を実現し、複雑度を低減することができる。
【0039】
なお、本開示の実施例において、DCI中のスケジューリング情報とショートメッセージの位置を限定せず、例えば、
図4及び
図5に示す位置であってもよく、スケジューリング情報が前にあり、ショートメッセージが後にあってもよい。
【0040】
上記実施形態では、DCIがヘッダフィールド(headerフィールド)+ショートメッセージフィールド及び/又はPaging PDSCHのスケジューリングフィールド+予約フィールドを含むことを実現することができる。ここで、ショートメッセージフィールド及び/又はPaging PDSCHのスケジューリングフィールドは、DCIがショートメッセージフィールドとスケジューリングフィールドのうちの少なくとも1項を含むことを示す。
【0041】
例えば、一態様では、N bitで構成されるヘッダ(ジョイント符号化を採用してよい)は、ヘッダの後に下記のA~Cのいずれかの情報が付帯されるか指示する。
【0042】
A、ショートメッセージ。即ち、ヘッダのうちのM bitはシステム情報の変化を指示する。ここで、システム情報の変化は、全てのシステム情報(通常システム情報を指す)が変化するか否か、全てのシステム情報(パブリックセーフティのシステム情報を含む)が変化するか否か、MIB以外のシステム情報が変化するか否か、MIB及びSIB1以外のシステム情報が変化するか否か、per-SIBシステム情報が変化するか否か、per-SI messageシステムメッセージが変化するか否か、パブリックセーフティのシステム情報(CMAS及び/又はETWS)が変化するか否かのうちの少なくとも1項を含み、余分なbitは予約される。
【0043】
B、ヘッダのうちのK bitはページングメッセージのPDSCHのスケジューリング情報を付帯していることを指示する。さらに、このスケジューリング情報に指示情報が付帯されてよく、該指示情報は、該ページングメッセージにシステム情報の変更指示が付帯されているか否かを指示し、Kは1以上の整数である。
【0044】
C、ショートメッセージとページングのPDSCHのスケジューリング情報を同時に付帯している。
【0045】
例えば、N=2の場合、
図4に示すように、2bitはスケジューリング情報とショートメッセージのうちの少なくとも1種を示し、ここで、コードポイント00を、以降で他のcaseを指示するため予約する。
【0046】
また、例えば、別の態様では、ヘッダフィールド中のN bitは、以下のように、それぞれヘッダの後にA,Bいずれかの情報が付帯されているか否かを指示する。
【0047】
A、
図5に示すように、1bitはheaderの後にショートメッセージがあるか否かを指示し、
B、
図5に示すように、1bitは後にページングメッセージに対応するPDSCHのスケジューリング情報があるか否かを指示する。
【0048】
ここで、上記2つの態様では、ショートメッセージ(short message)とページングメッセージのPDSCHのスケジューリング(Paging PDSCH scheduling)情報との位置を変更してもよい。
【0049】
別の選択的な実施形態として、前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されており、前記指示情報は前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されているか否かを指示する。
【0050】
ここで、上記ショートメッセージはMビットであってよく、Mが1以上の整数であり、該ショートメッセージについて上記実施形態の説明を参照すればよく、ここでは説明を省略する。
【0051】
上記指示情報は1ビットであってよく、例えば、
図6に示すように、1であると、前記スケジューリング情報が付帯されていることを指示し、0であると、前記スケジューリング情報が付帯されていないことを指示する。当然のことながら、本開示の実施例において、該指示情報のビット数を限定せず、例えば、上記指示情報はNビットであってよく、Nは1以上の整数である。
【0052】
なお、指示情報は、
図6に示すように、ショートメッセージの後、スケジューリング情報の前に位置してもよいが、本開示の実施例において、ショートメッセージとスケジューリング情報の位置を限定せず、かつ上記指示情報の位置も限定せず、例えば、上記指示情報はDCIの最後に位置してもよく、予約ビットの前に位置してもよい。
【0053】
該実施形態では、指示情報は前記スケジューリング情報が付帯されているか否かのみを指示すればよいため、DCIのオーバーヘッドを節約することができる。
【0054】
選択的に、該実施形態では、前記DCIはK1ビットを含み、ここで、前記指示情報は前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていることを指示すれば、前記K1ビットは前記スケジューリング情報を指示し、前記指示情報は前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていないことを指示すれば、前記K1ビットは予約ビットであり、K1は1以上の整数である。
【0055】
このように、DCIの予約ビットを合理的に利用して上記スケジューリング情報を指示することにより、DCIのオーバーヘッドを低減することを実現することができ、新たなフォーマットのDCIを設計する必要がないため、複雑度を低減する効果を達成することができる。
【0056】
上記実施形態では、ヘッダフィールドの除去を実現することができ、DCIはショートメッセージフィールド+スケジューリング指示フィールド及び/又はPaging PDSCHのスケジューリングフィールド+予約フィールドを含み、ここで、該スケジューリング指示フィールドは、前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されているか否かを指示する上記指示情報を含む。
【0057】
一態様では、上記DCIは、具体的には、以下のa~cを含んでよい。
【0058】
a、M bitは、システム情報の変化を指示し、上記実施例において説明されたM bitを参照することができる。
【0059】
b、H1 bitは、後にPagingのPDSCHのスケジューリング情報が付帯されているか否かを指示し、該H1は、選択的に、1ビットである。
【0060】
c、PagingのPDSCHのスケジューリング情報が付帯されていることを指示すれば、K bitは、ページングメッセージのPDSCHのスケジューリング情報が付帯されていることを指示する。ここで、このスケジューリング情報がないことを示すためのK bitの1つのコードポイント(code point)を予約する必要がない。付帯されていないことを指示すれば、後続の全てのビットを予約ビットとする。
【0061】
別の選択的な実施形態として、上記DCIはヘッダフィールドを含み、前記ヘッダフィールドは、前記DCIに前記ショートメッセージと前記スケジューリング情報のうちの一方が付帯されていることを指示する前記指示情報を含み、前記DCIに前記ショートメッセージと前記スケジューリング情報のうちの他方も付帯されていれば、前記DCIのうちのKxビットにより前記ショートメッセージと前記スケジューリング情報のうちの他方を指示し、Kxは1以上の整数である。
【0062】
該実施形態では、ヘッダフィールドでDCIにショートメッセージ又はスケジューリング情報が付帯されていることを指示し、DCIにショートメッセージとスケジューリング情報が同時に付帯されていると、Kxビットにより、ヘッダフィールドで指示されないコンテンツを指示することを実現することができる。それにより、ヘッダフィールドは1ビットによりDCIにショートメッセージ又はスケジューリング情報が付帯されていることを指示できるため、DCIのオーバーヘッドを低減することができる。また、他方のコンテンツを指示しないため、DCIの複雑度を低減することができる。
【0063】
以下、4つの選択的な実施形態を例として説明する。
【0064】
1つの選択的な実施形態では、前記指示情報は前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されていることを指示し、かつ前記DCIのうちのK2ビットが特定のコードポイントでなければ、前記K2ビットは前記スケジューリング情報を指示し、前記K2ビットが前記特定のコードポイントであれば、前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていないことを示し、K2は1以上の整数である。
【0065】
該実施形態では、上記指示情報はDCIに前記ショートメッセージが付帯されていることを指示する場合、上記K2ビットによりスケジューリング情報を指示するか、又はDCIにスケジューリング情報が付帯されていないことを指示することを実現することができる。ここで、上記特定のコードポイントは、予め設定されたものであってもよく、プロトコルにおいて定義されたものであってもよく、ネットワーク側が端末に対して設定するものであってもよい。例えば、K2ビットは全て0である。
【0066】
該実施形態では、上記特定のコードポイントによりスケジューリング情報が付帯されているか否かを指示し、特定のコードポイントでない場合に、K2ビットにより前記スケジューリング情報を指示して、スケジューリング情報が付帯されているか否かを指示する追加のビットは必要がないため、DCIのオーバーヘッドを節約することができる。
【0067】
該実施形態では、DCIがヘッダフィールド+ショートメッセージフィールド及び/又はPaging PDSCHのスケジューリングフィールド+指示フィールド+予約フィールドを含むことを実現することができる。なお、ここの指示フィールドは上記K2ビットが上記特定のコードポイントである時のK2ビットを示し、スケジューリングフィールドは上記K2ビットが上記特定のコードポイントでない時のK2ビットを示す。
【0068】
例えば、上記DCIは、具体的には、以下のa~cを含んでよい。
【0069】
a、N1 bitヘッダフィールド、それは、後にショートメッセージが付帯されているか、それともページングメッセージのPDSCHのスケジューリング情報が付帯されているかを指示する。
【0070】
b、ショートメッセージが付帯されていれば、cは以下のように解釈される:
c、ページングメッセージのPDSCHのスケジューリング情報が付帯されていることを、ショートメッセージの後の予約ビットのうちのK bitにより指示する。ここで、K bitの1つのコードポイント(code point)は、ページングメッセージのPDSCHのスケジューリング情報が付帯されていないことを指示するために予約され、例えば、K bitが全て00000であることは、このページングメッセージのPDSCHのスケジューリング情報が付帯されていないことを示す。
【0071】
1つの選択的な実施形態では、前記指示情報は上記DCIに前記ショートメッセージが付帯されていることを指示すれば、前記DCIは前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されているか否かを指示する第1の指示ビットを含み、ここで、前記第1の指示ビットは前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていることを指示すれば、前記DCI中のK3ビットは前記スケジューリング情報を指示し、K3は1以上の整数である。
【0072】
該実施形態では、指示情報は前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されていることを指示する場合、第1の指示ビットにより前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されているか否かを指示し、付帯されていれば、K3ビットが前記スケジューリング情報を指示することを実現することができる。上記第1の指示ビットは1ビットであってよく、例えば、1であると、前記スケジューリング情報が付帯されていることを指示し、0であると、前記スケジューリング情報が付帯されていないことを指示する。当然のことながら、上記第1の指示ビットのビット数と位置は限定しない。
【0073】
このように、第1の指示ビットにより、DCIに前記スケジューリング情報が付帯されているか否かを具体的に指示することで、DCIの複雑度を低減することができる。
【0074】
該実施形態では、DCIがヘッダフィールド+ショートメッセージフィールド及び/又はPaging PDSCHのスケジューリングフィールド+指示フィールド+予約フィールドを含むことを実現することができる。
【0075】
例えば、DCIは、具体的には、以下のa~dを含んでよい。
【0076】
a、N1 bitヘッダフィールド、それは、後にショートメッセージが付帯されているか、それともページングメッセージのPDSCHのスケジューリング情報が付帯されているかを指示し、例えば、1bitである。
【0077】
b、ショートメッセージが付帯されていれば、cとdは以下のように解釈される:
c、ページングメッセージのPDSCHのスケジューリング情報が付帯されていることを、ショートメッセージの後の予約ビットのうちのK bitにより指示する。
【0078】
d、ページングメッセージのPDSCHのスケジューリング情報が付帯されているか否かをショートメッセージの後のN2 bitにより指示し、N2 bitはショートメッセージの後の任意の位置にあってよく、例えば、N2=1bit。
【0079】
1つの選択的な実施形態では、前記指示情報は前記DCIに上記スケジューリング情報が付帯されていることを指示すれば、前記DCI中のM1ビットは前記ショートメッセージを指示する。ここで、M1は1以上の整数である。
【0080】
該実施形態では、DCIにスケジューリング情報とショートメッセージが付帯されている場合に、指示情報のみによりスケジューリング情報が付帯されているか否かを指示することを実現できるため、DCIのオーバーヘッドを低減することができる。
【0081】
該実施形態では、DCIがヘッダフィールド+ショートメッセージフィールド及び/又はPaging PDSCHのスケジューリングフィールド+予約フィールドを含むことを実現することができる。
【0082】
例えば、DCIは、具体的には、以下のa~cを含んでよい。
【0083】
a、N1 bit header、それは、後にショートメッセージが付帯されているか、それともpagingメッセージのPDSCHのスケジューリング情報が付帯されているかを指示する。
【0084】
b、ページングメッセージのPDSCHのスケジューリング情報が付帯されていれば、cは以下のように解釈される:
c、システム情報の更新を、スケジューリング情報の後の予約bitのうちのM bitにより指示する。
【0085】
1つの選択的な実施形態では、前記指示情報は前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていることを指示すれば、前記DCIは前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されているか否かを指示する第2の指示ビットを含み、前記第2の指示ビットは前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されていることを指示すれば、前記DCI中のM2ビットは前記ショートメッセージを指示し、M2は1以上の整数である。
【0086】
該実施形態では、指示情報は前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていることを指示する場合、第2の指示ビットにより前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されているか否かを指示し、付帯されていれば、M2ビットにより前記ショートメッセージを指示することを実現することができる。ここで、上記第2の指示ビットは1ビットであってよく、例えば、1であると、前記ショートメッセージが付帯されていることを指示し、0であると、前記ショートメッセージが付帯されていないことを指示する。当然のことながら、上記第2の指示ビットのビット数と位置を限定しない。
【0087】
このように、DCIに前記ショートメッセージが付帯されているか否かを第2の指示ビットにより具体的に指示することで、DCIの複雑度を低減することができる。
【0088】
該実施形態では、DCIがヘッダフィールド+ショートメッセージフィールド及び/又はPaging PDSCHのスケジューリングフィールド+指示フィールド+予約フィールドを含むことを実現することができる。
【0089】
例えば、DCIは、具体的には、以下のa~dを含んでよい。
【0090】
a、N1 bitヘッダフィールド、それは、後にショートメッセージが付帯されているか、それとも、ページングメッセージのPDSCHのスケジューリング情報が付帯されているかを指示し、例えば、1bitである。
【0091】
b、ページングメッセージのPDSCHのスケジューリング情報が付帯されていれば、cとdは以下のように解釈される:
c、システム情報の更新を、スケジューリング情報の後の予約bitのうちのM bitにより指示する。
【0092】
d、システム情報の更新が付帯されているか否かを、スケジューリング情報の後のH2 bitにより指示する。H2 bitは、スケジューリング情報の後の任意の位置にあってよく、例えば、H2=1bit。なお、ここのH2 bitは上記第2の指示ビットである。
【0093】
ステップ302では、前記DCIから前記スケジューリング情報と前記ショートメッセージのうちの少なくとも1種を取得する。
【0094】
なお、本実施例において、幾つかの実施形態では、上記DCIはステップ301における指示情報を含まなくてもよく、
例えば、選択的な実施形態では、前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されており、前記DCIはK4ビットをさらに含み、前記K4ビットが特定のコードポイントでなければ、前記K4ビットは前記スケジューリング情報を指示し、前記K4ビットが前記特定のコードポイントであれば、前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていないことを示し、K4は1以上の整数である。
【0095】
該実施形態では、DCIに前記ショートメッセージが付帯されている場合に、K4ビットによりスケジューリング情報を指示するとともに、K4ビットが上記特定のコードポイントであると、前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていないことを示すことを実現できるため、DCIのオーバーヘッドを節約することができる。ここで、上記特定のコードポイントは、端末によって予め設定されたものであってもよく、プロトコルにおいて予め定義されたものであってもよく、ネットワーク側が端末に対して予め設定するものであってもよく、選択的に、K4ビットは全て0である。
【0096】
該実施形態では、ヘッダフィールドを除去してもよく、例えば、
図7に示すように、DCIは、ショートメッセージフィールド及び/又はPaging PDSCHのスケジューリングフィールド+予約フィールドを含む。
【0097】
一態様では、DCIは、具体的には、以下のa~bを含んでよい。
【0098】
a、M bit、それは、システム情報の変化を指示し、ここのM bitについては上記実施形態の説明を参照することができるため、ここでは説明を省略する。
【0099】
b、K bit、それは、ページングメッセージのPDSCHのスケジューリング情報が付帯されていることを指示する。ここで、K bitの1つのコードポイント(code point)は、後にPagingメッセージのPDSCHがスケジューリングされないことを示すために予約される。例えば、K bitが全て00000であることは、このページングメッセージのPDSCHのスケジューリング情報が付帯されていないことを示す。
【0100】
なお、本開示の実施例において説明されたK、K1、K2、K3、K4及びKxは同じ数値であってもよく、当然のことながら、異なる数値であってもよく、これについて限定しない。同様に、M1とM2は同じ数値であってもよく、当然のことながら、異なる数値であってもよく、これについて限定しない。
【0101】
選択的に、本開示の実施例において、上記DCI中の残りビットは予約ビット(Reserved bits)である。ここの残りビットは、本開示の実施例におけるDCIについて定義していないビットであってもよい。例えば、
図4~
図7に示す予約フィールド(Reserved)である。
【0102】
選択的に、本開示の実施例において、前記スケジューリング情報又は前記DCIに指示情報が付帯されており、該指示情報は前記ページングメッセージにシステム情報の変更指示が付帯されているか否かを指示する。
【0103】
スケジューリング情報又は上記DCIにおいて前記ページングメッセージにシステム情報の変更指示が付帯されているか否かを指示できるため、端末はページングメッセージにシステム情報の変更指示が付帯されているか否かを迅速に特定して、端末の動作効率を向上させ、遅延時間を低減することができる。
【0104】
本開示の実施例において、
図1に示す実施例を基に多くの選択的な実施形態を追加し、かつシグナリングの伝送オーバーヘッドを低減することができ、さらに、アイドル状態及び接続状態の端末がシステム情報の更新指示を取得する遅延時間を低減し、アイドル状態の端末に対するページングの遅延時間を低減するという有益な効果を達成することができる。DCIが以下のDCIフォーマットを含むが、これらに限定されないことを実現することができる。
【0105】
ヘッダフィールド+ショートメッセージ及び/又はPaging PDSCHのスケジューリングフィールド、
ショートメッセージフィールド及び/又はPaging PDSCHのスケジューリングフィールド+予約フィールド、
ショートメッセージフィールド+スケジューリング指示フィールド及び/又はPaging PDSCHのスケジューリングフィールド+予約フィールド、
header+ショートメッセージフィールド及び/又はPaging PDSCHのスケジューリングフィールド+指示フィールド+予約フィールド。
【0106】
ここで、ショートメッセージフィールド及び/又はpaging PDSCHのスケジューリングフィールドは、DCIがショートメッセージとpaging PDSCHのスケジューリングフィールドのうちの少なくとも1項を含むことを示す。
【0107】
図8は、本開示の実施例に係る別のDCIの伝送方法のフローチャートである。該伝送方法は基地局に適用され、
図8に示すように、以下のステップ801~802を含む。
【0108】
ステップ801では、アイドル状態の端末に対するページングメッセージとシステム情報の変更がネットワークに同時に存在する場合、前記ページングメッセージのPDSCHのスケジューリング情報と前記システム情報の変更を指示するショートメッセージとが付帯されており、そうでなければ、前記スケジューリング情報又は前記ショートメッセージが付帯されているDCIを生成し、
ステップ802では、PDCCHで前記DCIを伝送する。
【0109】
選択的に、前記DCIは、上記DCIに付帯されているコンテンツを指示する指示情報をさらに含む。
【0110】
選択的に、前記DCIは前記指示情報を含むヘッダフィールドを含み、
ここで、前記指示情報は、前記DCIに前記スケジューリング情報と前記ショートメッセージのうちの少なくとも1種が付帯されていることを指示し、又は、
前記指示情報の一部のビットは、前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されているか否かを指示し、他の一部のビットは、前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されているか否かを指示する。
【0111】
選択的に、前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されており、前記指示情報は前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されているか否かを指示する。
【0112】
選択的に、前記DCIはK1ビットを含み、前記指示情報は前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていることを指示すれば、前記K1ビットは前記スケジューリング情報を指示し、前記指示情報が前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていないことを指示すれば、前記K1ビットは予約ビットであり、K1は1以上の整数である。
【0113】
選択的に、前記DCIはヘッダフィールドを含み、前記ヘッダフィールドは、前記DCIに前記ショートメッセージと前記スケジューリング情報のうちの一方が付帯されていることを指示する前記指示情報を含み、前記DCIに前記ショートメッセージと前記スケジューリング情報のうちの他方も付帯されていれば、前記DCI中のKxビットにより前記ショートメッセージと前記スケジューリング情報のうちの他方を指示し、Kxは1以上の整数である。
【0114】
選択的に、前記指示情報は前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されていることを指示し、かつ前記DCI中のK2ビットが特定のコードポイントでなければ、前記K2ビットは前記スケジューリング情報を指示し、前記K2ビットが前記特定のコードポイントであれば、前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていないことを示し、K2が1以上の整数であり、又は、
前記指示情報は前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されていることを指示すれば、前記DCIは前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されているか否かを指示する第1の指示ビットを含み、ここで、前記第1の指示ビットが前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていることを指示すれば、前記DCI中のK3ビットは前記スケジューリング情報を指示し、K3が1以上の整数であり、又は、
前記指示情報は前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていることを指示すれば、前記DCI中のM1ビットは前記ショートメッセージを指示し、M1が1以上の整数であり、又は、
前記指示情報は前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていることを指示すれば、前記DCIは前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されているか否かを指示する第2の指示ビットを含み、ここで、前記第2の指示ビットは、前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されていることを指示すれば、前記DCI中のM2ビットは前記ショートメッセージを指示し、M2は1以上の整数である。
【0115】
選択的に、前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されており、前記DCIはK4ビットをさらに含み、前記K4ビットが特定のコードポイントでなければ、前記K4ビットは前記スケジューリング情報を指示し、前記K4ビットが前記特定のコードポイントであれば、前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていないことを示し、K4は1以上の整数である。
【0116】
選択的に、前記DCI中の残りビットは予約ビットである。
【0117】
選択的に、前記システム情報の変更は、通常システム情報の変更とパブリックセーフティのシステム情報の変更のうちの少なくとも1項を含み、
ここで、前記ショートメッセージに残りビットが存在すれば、該残りビットが予約ビットである。
【0118】
選択的に、前記スケジューリング情報又は前記DCIに指示情報が付帯されており、該指示情報は前記ページングメッセージにシステム情報の変更指示が付帯されているか否かを指示する。
【0119】
なお、本実施例は、
図2及び
図3に示す実施例に対応する基地局の実施形態として、その具体的な実施形態について、
図2及び
図3に示す実施例に関連する説明を参照すればよく、同じ有益な効果を達成し、重複を避けるために、ここでは説明を省略する。
【0120】
図9は、本開示の実施例に係る端末の構成図であり、
図9に示すように、端末900は、
アイドル状態の端末に対するページングメッセージとシステム情報の変更がネットワークに同時に存在する場合、前記ページングメッセージのPDSCHのスケジューリング情報と前記システム情報の変更を指示するショートメッセージとが付帯されており、そうでなければ、前記スケジューリング情報又は前記ショートメッセージが付帯されているDCIを受信する受信モジュール901と、
前記DCIから前記スケジューリング情報と前記ショートメッセージのうちの少なくとも1種を取得する取得モジュール902とを含む。
【0121】
選択的に、前記DCIは、前記DCIに付帯されているコンテンツを指示する指示情報をさらに含む。
【0122】
選択的に、前記DCIは、前記指示情報を含むヘッダフィールドを含み、
ここで、前記指示情報は、前記DCIに前記スケジューリング情報と前記ショートメッセージのうちの少なくとも1種が付帯されていることを指示し、又は、
前記指示情報の一部のビットは、前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されているか否かを指示し、他の一部のビットは、前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されているか否かを指示する。
【0123】
選択的に、前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されており、前記指示情報は前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されているか否かを指示する。
【0124】
選択的に、前記DCIはK1ビットを含み、前記指示情報は前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていることを指示すれば、前記K1ビットは前記スケジューリング情報を指示し、前記指示情報が前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていないことを指示すれば、前記K1ビットは予約ビットであり、K1は1以上の整数である。
【0125】
選択的に、前記DCIはヘッダフィールドを含み、前記ヘッダフィールドは、前記DCIに前記ショートメッセージと前記スケジューリング情報のうちの一方が付帯されていることを指示する前記指示情報を含み、前記DCIに前記ショートメッセージと前記スケジューリング情報のうちの他方も付帯されていれば、前記DCI中のKxビットにより前記ショートメッセージと前記スケジューリング情報のうちの他方を指示し、Kxは1以上の整数である。
【0126】
選択的に、前記指示情報は前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されていることを指示し、かつ前記DCI中のK2ビットが特定のコードポイントでなければ、前記K2ビットは前記スケジューリング情報を指示し、前記K2ビットが前記特定のコードポイントであれば、前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていないことを示し、K2が1以上の整数であり、又は、
前記指示情報は前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されていることを指示すれば、前記DCIは前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されているか否かを指示する第1の指示ビットを含み、ここで、前記第1の指示ビットが前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていることを指示すれば、前記DCI中のK3ビットは前記スケジューリング情報を指示し、K3が1以上の整数であり、又は、
前記指示情報は前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていることを指示すれば、前記DCI中のM1ビットは前記ショートメッセージを指示し、M1が1以上の整数であり、又は、
前記指示情報は前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていることを指示すれば、前記DCIは前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されているか否かを指示する第2の指示ビットを含み、ここで、前記第2の指示ビットは、前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されていることを指示すれば、前記DCI中のM2ビットは前記ショートメッセージを指示し、M2は1以上の整数である。
【0127】
選択的に、前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されており、前記DCIはK4ビットをさらに含み、前記K4ビットが特定のコードポイントでなければ、前記K4ビットは前記スケジューリング情報を指示し、前記K4ビットが前記特定のコードポイントであれば、前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていないことを示し、K4は1以上の整数である。
【0128】
選択的に、前記DCI中の残りビットは予約ビットである。
【0129】
選択的に、前記システム情報の変更は、通常システム情報の変更とパブリックセーフティのシステム情報の変更のうちの少なくとも1項を含み、
ここで、前記ショートメッセージに残りビットが存在すれば、該残りビットが予約ビットである。
【0130】
選択的に、前記スケジューリング情報又は前記DCIに指示情報が付帯されており、該指示情報は前記ページングメッセージにシステム情報の変更指示が付帯されているか否かを指示する。
【0131】
本開示の実施例に係る端末は、
図2及び
図3の方法の実施例における端末によって実現される各プロセスを実現することができ、重複を避けるために、ここでは説明を省略し、シグナリングの伝送オーバーヘッドを低減することができ、さらに、アイドル状態及び接続状態の端末がシステム情報の更新指示を取得する遅延時間を低減し、かつアイドル状態の端末に対するページングの遅延時間を低減するという効果を達成することができる。
【0132】
図10は、本開示の実施例に係る基地局の構成図であり、
図10に示すように、基地局1000は、
アイドル状態の端末に対するページングメッセージとシステム情報の変更がネットワークに同時に存在する場合、前記ページングメッセージのPDSCHのスケジューリング情報と前記システム情報の変更を指示するショートメッセージとが付帯されており、そうでなければ、前記スケジューリング情報又は前記ショートメッセージが付帯されているDCIを生成する生成モジュール1001と、
PDCCHで前記DCIを伝送する伝送モジュール1002とを含む。
【0133】
選択的に、前記DCIは、前記DCIに付帯されているコンテンツを指示する指示情報をさらに含む。
【0134】
選択的に、前記DCIは、前記指示情報を含むヘッダフィールドを含む。
ここで、前記指示情報は、前記DCIに前記スケジューリング情報と前記ショートメッセージのうちの少なくとも1種が付帯されていることを指示し、又は、
前記指示情報の一部のビットは、前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されているか否かを指示し、他の一部のビットは、前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されているか否かを指示する。
【0135】
選択的に、前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されており、前記指示情報は前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されているか否かを指示する。
【0136】
選択的に、前記DCIはK1ビットを含み、前記指示情報は前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていることを指示すれば、前記K1ビットは前記スケジューリング情報を指示し、前記指示情報が前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていないことを指示すれば、前記K1ビットは予約ビットであり、K1は1以上の整数である。
【0137】
選択的に、前記DCIはヘッダフィールドを含み、前記ヘッダフィールドは、前記DCIに前記ショートメッセージと前記スケジューリング情報のうちの一方が付帯されていることを指示する前記指示情報を含み、前記DCIに前記ショートメッセージと前記スケジューリング情報のうちの他方も付帯されていれば、前記DCI中のKxビットにより前記ショートメッセージと前記スケジューリング情報のうちの他方を指示し、Kxは1以上の整数である。
【0138】
選択的に、前記指示情報は前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されていることを指示し、かつ前記DCI中のK2ビットが特定のコードポイントでなければ、前記K2ビットは前記スケジューリング情報を指示し、前記K2ビットが前記特定のコードポイントであれば、前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていないことを示し、K2が1以上の整数であり、又は、
前記指示情報は前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されていることを指示すれば、前記DCIは前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されているか否かを指示する第1の指示ビットを含み、ここで、前記第1の指示ビットが前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていることを指示すれば、前記DCI中のK3ビットは前記スケジューリング情報を指示し、K3が1以上の整数であり、又は、
前記指示情報は前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていることを指示すれば、前記DCI中のM1ビットは前記ショートメッセージを指示し、M1が1以上の整数であり、又は、
前記指示情報は前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていることを指示すれば、前記DCIは前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されているか否かを指示する第2の指示ビットを含み、ここで、前記第2の指示ビットは、前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されていることを指示すれば、前記DCI中のM2ビットは前記ショートメッセージを指示し、M2は1以上の整数である。
【0139】
選択的に、前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されており、前記DCIはK4ビットをさらに含み、前記K4ビットが特定のコードポイントでなければ、前記K4ビットは前記スケジューリング情報を指示し、前記K4ビットが前記特定のコードポイントであれば、前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていないことを示し、K4は1以上の整数である。
【0140】
選択的に、前記DCI中の残りビットは予約ビットである。
【0141】
選択的に、前記システム情報の変更は、通常システム情報の変更とパブリックセーフティのシステム情報の変更のうちの少なくとも1項を含み、
ここで、前記ショートメッセージに残りビットが存在すれば、該残りビットが予約ビットである。
【0142】
選択的に、前記スケジューリング情報又は前記DCIに指示情報が付帯されており、該指示情報は前記ページングメッセージにシステム情報の変更指示が付帯されているか否かを指示する。
【0143】
本開示の実施例に係る基地局は、
図8の方法の実施例における基地局によって実現される各プロセスを実現することができ、重複を避けるために、ここでは説明を省略し、シグナリングの伝送オーバーヘッドを低減することができ、さらに、アイドル状態及び接続状態の端末がシステム情報の更新指示を取得する遅延時間を低減し、かつアイドル状態の端末に対するページングの遅延時間を低減するという効果を達成することができる。
【0144】
図11は、本開示の各実施例を実現する端末のハードウェア概略構成図である。
【0145】
該端末1100は、無線周波数ユニット1101、ネットワークモジュール1102、オーディオ出力ユニット1103、入力ユニット1104、センサ1105、表示ユニット1106、ユーザ入力ユニット1107、インタフェースユニット1108、メモリ1109、プロセッサ1110及び電源1111などの部品を含むが、これらに限定されない。当業者が理解できるように、
図11に示す端末の構造は、端末を限定するものではなく、端末は、図示より多いか又は少ない部品を含んでもよく、ある部品を組み合わせたり、部品を異なるように配置したりしてもよい。本開示の実施例において、端末は、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載端末、ウェアラブルデバイス及び歩数計などを含むが、これらに限定されない。
【0146】
無線周波数ユニット1101は、アイドル状態の端末に対するページングメッセージとシステム情報の変更がネットワークに同時に存在する場合、前記ページングメッセージのPDSCHのスケジューリング情報と前記システム情報の変更を指示するショートメッセージとが付帯されており、そうでなければ、前記スケジューリング情報又は前記ショートメッセージが付帯されているDCIを受信し、
プロセッサ1110は、前記DCIから前記スケジューリング情報と前記ショートメッセージのうちの少なくとも1種を取得する。
【0147】
選択的に、前記DCIは、前記DCIに付帯されているコンテンツを指示する指示情報をさらに含む。
【0148】
選択的に、前記DCIは、前記指示情報を含むヘッダフィールドを含む。
ここで、前記指示情報は、前記DCIに前記スケジューリング情報と前記ショートメッセージのうちの少なくとも1種が付帯されていることを指示し、又は、
前記指示情報の一部のビットは、前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されているか否かを指示し、他の一部のビットは、前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されているか否かを指示する。
【0149】
選択的に、前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されており、前記指示情報は前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されているか否かを指示する。
【0150】
選択的に、前記DCIはK1ビットを含み、前記指示情報は前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていることを指示すれば、前記K1ビットは前記スケジューリング情報を指示し、前記指示情報が前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていないことを指示すれば、前記K1ビットは予約ビットであり、K1は1以上の整数である。
【0151】
選択的に、前記DCIはヘッダフィールドを含み、前記ヘッダフィールドは、前記DCIに前記ショートメッセージと前記スケジューリング情報のうちの一方が付帯されていることを指示する前記指示情報を含み、前記DCIに前記ショートメッセージと前記スケジューリング情報のうちの他方も付帯されていれば、前記DCI中のKxビットにより前記ショートメッセージと前記スケジューリング情報のうちの他方を指示し、Kxは1以上の整数である。
【0152】
選択的に、前記指示情報は前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されていることを指示し、かつ前記DCI中のK2ビットが特定のコードポイントでなければ、前記K2ビットは前記スケジューリング情報を指示し、前記K2ビットが前記特定のコードポイントであれば、前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていないことを示し、K2が1以上の整数であり、又は、
前記指示情報は前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されていることを指示すれば、前記DCIは前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されているか否かを指示する第1の指示ビットを含み、ここで、前記第1の指示ビットが前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていることを指示すれば、前記DCI中のK3ビットは前記スケジューリング情報を指示し、K3が1以上の整数であり、又は、
前記指示情報は前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていることを指示すれば、前記DCI中のM1ビットは前記ショートメッセージを指示し、M1が1以上の整数であり、又は、
前記指示情報は前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていることを指示すれば、前記DCIは前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されているか否かを指示する第2の指示ビットを含み、ここで、前記第2の指示ビットは、前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されていることを指示すれば、前記DCI中のM2ビットは前記ショートメッセージを指示し、M2は1以上の整数である。
【0153】
選択的に、前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されており、前記DCIはK4ビットをさらに含み、前記K4ビットが特定のコードポイントでなければ、前記K4ビットは前記スケジューリング情報を指示し、前記K4ビットが前記特定のコードポイントであれば、前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていないことを示し、K4は1以上の整数である。
【0154】
選択的に、前記DCI中の残りビットは予約ビットである。
【0155】
選択的に、前記システム情報の変更は、通常システム情報の変更とパブリックセーフティのシステム情報の変更のうちの少なくとも1項を含み、
ここで、前記ショートメッセージに残りビットが存在すれば、該残りビットが予約ビットである。
【0156】
選択的に、前記スケジューリング情報又は前記DCIに指示情報が付帯されており、該指示情報は前記ページングメッセージにシステム情報の変更指示が付帯されているか否かを指示する。
【0157】
上記端末は、シグナリングの伝送オーバーヘッドを低減することができ、さらに、アイドル状態及び接続状態の端末がシステム情報の更新指示を取得する遅延時間を低減し、かつアイドル状態の端末に対するページングの遅延時間を低減するという効果を達成することができる。
【0158】
本開示の実施例において、無線周波数ユニット1101は、情報の送受信中又は通話中の信号の送受信に用いられてよい。具体的には、基地局からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ1110に処理させ、また、アップリンクデータを基地局に送信することを理解されたい。一般的に、無線周波数ユニット1101は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、これらに限定されない。また、無線周波数ユニット1101は、さらに、無線通信システムによりネットワーク及び他の機器と通信することができる。
【0159】
端末は、ネットワークモジュール1102によりユーザに無線のブロードバンドインターネットアクセスを提供して、例えば、ユーザの電子メールの送受信、ウェブの閲覧及びストリーミングメディアのアクセス等を支援する。
【0160】
オーディオ出力ユニット1103は、無線周波数ユニット1101又はネットワークモジュール1102によって受信される又はメモリ1109に記憶されているオーディオデータをオーディオ信号に変換して音声として出力することができる。そして、オーディオ出力ユニット1103は、さらに端末1100によって実行される特定の機能に関連するオーディオ出力(例えば、呼出音、メッセージ着信音等)を提供することができる。オーディオ出力ユニット1103は、スピーカ、ブザー及びレシーバーなどを含む。
【0161】
入力ユニット1104は、オーディオ又はビデオ信号を受信する。入力ユニット1104は、GPU(Graphics Processing Unit)11041及びマイクロフォン11042を含んでよく、GPU11041は、動画撮影モード又は画像撮影モードで撮影装置(例えば、カメラ)によって取得された静止画像又はビデオの画像データを処理する。処理後の画像フレームは、表示ユニット1106に表示することができる。グラフィック処理ユニット11041によって処理された画像フレームは、メモリ1109(又は他の記憶媒体)に記憶し、又は無線周波数ユニット1101又はネットワークモジュール1102を介して送信することができる。マイクロフォン11042は、音声を受信し、かつ、このような音声をオーディオデータに処理することができる。処理後のオーディオデータは、電話通話モードで無線周波数ユニット1101によって移動通信基地局に送信可能なフォーマットに変換して出力することができる。
【0162】
端末1100は、光センサ、動きセンサ及び他のセンサなどの少なくとも1種のセンサ1105をさらに含んでよい。具体的には、光センサは、環境光線の明るさに応じて表示パネル11061の輝度を調節することができる環境光センサと、端末1100が耳元に移動するときに、表示パネル11061及び/又はバックライトをオフにすることができる近接センサとを含む。動きセンサの1種として、加速センサは、各方向(一般に3軸)の加速度の大きさを検出でき、静止時に重力の大きさ及び方向を検出でき、端末姿勢(例えば、縦向き/横向きの切替、ゲーム関連、磁力計の姿勢較正)の識別、振動識別に関連する機能(例えば、歩数計、タッピング)等に用いられてよく、センサ1105は、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなどをさらに含んでよく、ここでは説明を省略する。
【0163】
表示ユニット1106は、ユーザによって入力された情報又はユーザに提供する情報を表示する。表示ユニット1106は、表示パネル11061を含んでよく、LCD(Liquid Crystal Display)、OLED(Organic Light-Emitting Diode)などの形態で表示パネル11061を構成することができる。
【0164】
ユーザ入力ユニット1107は、入力された数字又は文字情報を受信すること、及び端末のユーザ設定及び機能制御に関連するキー信号入力を生成することができる。具体的には、ユーザ入力ユニット1107は、タッチパネル11071及び他の入力装置11072を含む。タッチパネル11071は、タッチスクリーンとも呼ばれ、タッチパネル又はその近くでのユーザのタッチ操作(例えば、指、スタイラスペンなどの任意の適切な物体又は付属品を用いたタッチパネル11071で又はタッチパネル11071の近くでのユーザの操作)を収集することができる。タッチパネル11071は、タッチ検出装置及びタッチコントローラの二部分を含んでよい。タッチ検出装置は、ユーザのタッチ方向を検出し、タッチ操作による信号を検出し、信号をタッチコントローラに伝送し、タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、タッチポイント座標に変換して、プロセッサ1110に送信し、プロセッサ1110から送信されたコマンドを受信し、実行する。また、抵抗式、容量式、赤外線式及び表面弾性波式などの様々なタイプでタッチパネル11071を実現することができる。タッチパネル11071に加えて、ユーザ入力ユニット1107は、他の入力機器11072をさらに含んでよい。具体的には、他の入力機器11072は、物理キーボード、機能キー(例えば、ボリューム調節キー、スイッチキーなど)、トラックボール、マウス及び操作レバーを含み得るが、これらに限定されず、ここでは説明を省略する。
【0165】
さらに、タッチパネル11071は、表示パネル11061をカバーすることができ、タッチパネル11071がタッチパネル又はその近くでのタッチ操作を検出した後、プロセッサ1110に伝送してタッチイベントのタイプを特定し、その後に、プロセッサ1110は、タッチイベントのタイプに応じて対応する視覚的出力を表示パネル11061に提供する。
図11において、タッチパネル11071と表示パネル11061は、2つの独立した部品として端末の入出力機能を実現するが、いくつかの実施例において、タッチパネル11071と表示パネル11061を一体化して端末の入出力機能を実現してもよく、ここでは具体的に限定しない。
【0166】
インタフェースユニット1108は、外部装置と端末1100を接続するインタフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドフォンポート、外部電源(又は電池充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、識別モジュールを備えた装置との接続用ポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、ヘッドフォンポート等を含んでよい。インタフェースユニット1108は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力など)を受信すると共に、受信した入力を端末1100内の1つ以上の素子に伝送するか又は端末1100と外部装置との間のデータ伝送に用いる。
【0167】
メモリ1109は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶することができる。メモリ1109は、主に、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)に必要なアプリケーションプログラムなどを記憶することができるプログラム記憶領域と、携帯電話の使用に応じて作成されたデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳など)などを記憶することができるデータ記憶領域とを含んでよい。また、メモリ1109は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、少なくとも1つの磁気ディスクメモリ素子、フラッシュメモリ素子又は他の揮発性固体メモリ素子などの不揮発性メモリを含んでもよい。
【0168】
プロセッサ1110は、端末の制御センターであり、様々なインタフェースと回線により端末全体の各部分に接続され、メモリ1109に記憶されているソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを動作させるか又は実行し、メモリ1109に記憶されたデータを呼び出すことにより、端末の様々な機能とデータ処理を実行して、端末全体を制御する。プロセッサ1110は、1つ以上の処理ユニットを含んでよく、選択的に、プロセッサ1110は、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーションプログラムなどを処理するアプリケーションプロセッサと、主に無線通信を処理するモデムプロセッサとを集積することができる。上記モデムプロセッサは、プロセッサ1110に集積されなくてもよいことを理解されたい。
【0169】
端末1100は、各部品に給電する電源1111(例えば、電池)を含んでよく、選択的に、電源1111は、電源管理システムによりプロセッサ1110と論理的に接続されて、電源管理システムにより充電、放電の管理及び消費電力の管理等の機能を実現する。
【0170】
また、端末1100は、いくつかの未図示の機能モジュールを含み、ここでは説明を省略する。
【0171】
選択的に、本開示の実施例は、プロセッサ1110と、メモリ1109と、メモリ1109に記憶されて前記プロセッサ1110上で実行可能で、プロセッサ1110によって実行されると、上記DCIの伝送方法の実施例の各プロセスを実現し、かつ同じ技術的効果を達成できるコンピュータプログラムとを含む、端末をさらに提供し、重複を避けるために、ここでは説明を省略する。
【0172】
図12は、本開示の実施例に係る別の基地局の構成図であり、
図12に示すように、該基地局1200は、プロセッサ1201、トランシーバ1202、メモリ1203及びバスインタフェースを含み、
プロセッサ1201は、アイドル状態の端末に対するページングメッセージとシステム情報の変更がネットワークに同時に存在する場合、前記ページングメッセージのPDSCHのスケジューリング情報と前記システム情報の変更を指示するショートメッセージとが付帯されており、そうでなければ、前記スケジューリング情報又は前記ショートメッセージが付帯されているDCIを生成し、
トランシーバ1202は、PDCCHで前記DCIを伝送する。
【0173】
選択的に、前記DCIは、前記DCIに付帯されているコンテンツを指示する指示情報をさらに含む。
【0174】
選択的に、前記DCIは、前記指示情報を含むヘッダフィールドを含み、
ここで、前記指示情報は、前記DCIに前記スケジューリング情報と前記ショートメッセージのうちの少なくとも1種が付帯されていることを指示し、又は、
前記指示情報の一部のビットは、前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されているか否かを指示し、他の一部のビットは、前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されているか否かを指示する。
【0175】
選択的に、前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されており、前記指示情報は前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されているか否かを指示する。
【0176】
選択的に、前記DCIはK1ビットを含み、前記指示情報は前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていることを指示すれば、前記K1ビットは前記スケジューリング情報を指示し、前記指示情報が前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていないことを指示すれば、前記K1ビットは予約ビットであり、K1は1以上の整数である。
【0177】
選択的に、前記DCIはヘッダフィールドを含み、前記ヘッダフィールドは、前記DCIに前記ショートメッセージと前記スケジューリング情報のうちの一方が付帯されていることを指示する前記指示情報を含み、前記DCIに前記ショートメッセージと前記スケジューリング情報のうちの他方も付帯されていれば、前記DCI中のKxビットにより前記ショートメッセージと前記スケジューリング情報のうちの他方を指示し、Kxは1以上の整数である。
【0178】
選択的に、前記指示情報は前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されていることを指示し、かつ前記DCI中のK2ビットが特定のコードポイントでなければ、前記K2ビットは前記スケジューリング情報を指示し、前記K2ビットが前記特定のコードポイントであれば、前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていないことを示し、K2が1以上の整数であり、又は、
前記指示情報は前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されていることを指示すれば、前記DCIは前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されているか否かを指示する第1の指示ビットを含み、ここで、前記第1の指示ビットが前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていることを指示すれば、前記DCI中のK3ビットは前記スケジューリング情報を指示し、K3が1以上の整数であり、又は、
前記指示情報は前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていることを指示すれば、前記DCI中のM1ビットは前記ショートメッセージを指示し、M1が1以上の整数であり、又は、
前記指示情報は前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていることを指示すれば、前記DCIは前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されているか否かを指示する第2の指示ビットを含み、ここで、前記第2の指示ビットは、前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されていることを指示すれば、前記DCI中のM2ビットは前記ショートメッセージを指示し、M2は1以上の整数である。
【0179】
選択的に、前記DCIに前記ショートメッセージが付帯されており、前記DCIはK4ビットをさらに含み、前記K4ビットが特定のコードポイントでなければ、前記K4ビットは前記スケジューリング情報を指示し、前記K4ビットが前記特定のコードポイントであれば、前記DCIに前記スケジューリング情報が付帯されていないことを示し、K4は1以上の整数である。
【0180】
選択的に、前記DCI中の残りビットは予約ビットである。
【0181】
選択的に、前記システム情報の変更は、通常システム情報の変更とパブリックセーフティのシステム情報の変更のうちの少なくとも1項を含み、
ここで、前記ショートメッセージに残りビットが存在すれば、該残りビットが予約ビットである。
【0182】
選択的に、前記スケジューリング情報又は前記DCIに指示情報が付帯されており、該指示情報は前記ページングメッセージにシステム情報の変更指示が付帯されているか否かを指示する。
【0183】
上記基地局は、シグナリングの伝送オーバーヘッドを低減することができ、さらに、アイドル状態及び接続状態の端末がシステム情報の更新指示を取得する遅延時間を低減し、かつアイドル状態の端末に対するページングの遅延時間を低減するという効果を達成することができる。
【0184】
トランシーバ1202は、プロセッサ1201による制御下で、データを送受信し、上記トランシーバ1202は少なくとも2つのアンテナポートを含む。
【0185】
図12において、バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続されたバス及びブリッジを含んでよく、具体的には、プロセッサ1201を代表とする1つ以上のプロセッサ及びメモリ1203を代表とするメモリの様々な回路によって一体に接続される。バスアーキテクチャは、さらに、周辺機器、スタビライザ及びパワー管理回路等の様々なその他の回路を一体に接続してもよく、これらはいずれも本分野において既知のものであるため、本明細書においてさらに説明しない。バスインタフェースは、インタフェースを提供する。トランシーバ1202は、複数の部品であってよく、即ち、送信機及び受信機を含み、伝送媒体で様々な他の装置と通信するためのユニットを提供する。異なるユーザ機器に応じて、ユーザインタフェースは、必要な機器を外接及び内接できるインタフェースであってもよく、接続された機器は、キーパッド、ディスプレイ、スピーカ、マイクロフォン、ジョイスティックなどを含むが、それらに限定されない。
【0186】
プロセッサ1201は、バスアーキテクチャ及び一般的な処理の管理を担当し、メモリ1203は、プロセッサ1201が操作実行時に用いられるデータを記憶してよい。
【0187】
選択的に、本開示の実施例は、プロセッサ1201と、メモリ1203と、メモリ1203に記憶されて前記プロセッサ1201上で実行可能で、プロセッサ1201によって実行されると、上記DCIの伝送方法の実施例の各プロセスを実現し、かつ同じ技術的効果を達成できるコンピュータプログラムとを含む、基地局をさらに提供し、重複を避けるために、ここでは説明を省略する。
【0188】
本開示の実施例に係るコンピュータ可読記憶媒体は、プロセッサによって実行されると、本開示の実施例に係る端末側のDCIの伝送方法の実施例の各プロセスを実現するか、又は本開示の実施例に係る基地局側のDCIの伝送方法の実施例の各プロセスを実現し、かつ同じ技術的効果を達成できるコンピュータプログラムが記憶されており、重複を避けるために、ここでは説明を省略する。上記コンピュータ可読記憶媒体は、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ディスク又は光ディスクなどであってもよい。
【0189】
なお、本明細書において、用語「含む」、「備える」及びそれらの任意の変形は、非排他的な包含をカバーするものであることにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけでなく、明確に例示されていない他の要素をさらに含むか、又はこれらのプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をさらに含む。更なる限定がない限り、語句「…を1つ含む」により限定された要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同一の要素がさらに存在する可能性がある。
【0190】
以上の実施形態の説明により、当業者が明確に理解できるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームを併用した方法で実現でき、当然のことながら、ハードウェアでも実現できるが、多くの場合に前者がより好ましい実施形態である。このような理解に基づいて、本開示の技術手段は、本質的又は従来技術に寄与する部分が、ソフトウェア製品の形態で具現化されてよく、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えば、ROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶されており、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン又はネットワーク機器などであってもよい)に本開示の各実施例に記載の方法を実行させるための複数の命令を含む。
【0191】
以上で図面を参照して本開示の実施例を説明したが、本開示は、上記具体的な実施形態に限定されるものではなく、上記具体的な実施形態は、ただ例示的なものであり、制限的なものではなく、当業者であれば本開示の示唆で、本開示の趣旨及び特許請求の範囲の保護範囲から逸脱することなく、その他種々の態様が可能で、これらはいずれも本開示の保護範囲内に属する。