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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-13
(45)【発行日】2022-12-21
(54)【発明の名称】情報提供装置及び情報提供システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20221214BHJP
   G08G 1/00 20060101ALI20221214BHJP
   G06Q 50/30 20120101ALI20221214BHJP
【FI】
G06Q50/10
G08G1/00 D
G06Q50/30
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021030281
(22)【出願日】2021-02-26
(65)【公開番号】P2022131368
(43)【公開日】2022-09-07
【審査請求日】2021-03-31
(73)【特許権者】
【識別番号】000237592
【氏名又は名称】株式会社デンソーテン
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】加茂 麻由
(72)【発明者】
【氏名】片岡 智春
(72)【発明者】
【氏名】重松 愛弓
【審査官】青柳 光代
(56)【参考文献】
【文献】再公表特許第2014/148229(JP,A1)
【文献】特開2020-201434(JP,A)
【文献】特開2020-030492(JP,A)
【文献】特開2010-233161(JP,A)
【文献】特開2014-186582(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
G08G 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を有し、
前記制御部は、車載装置によって撮影された映像を収集し、
集された映像を端末に提供し、
前記端末からの前記映像に対するリアクションであって、前記端末に表示される複数のアイコンのうちどのアイコンが選択されたかを示す情報であるリアクションを受け付け、
前記映像及び前記リアクションを対応付けた情報に、前記映像の撮影範囲を示す情報をタグとして付加することを特徴とする情報提供装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記映像が、車外向けのカメラによって撮影されたか、または車内向けのカメラによって撮影されたか、を示す情報を前記タグとして付加することを特徴とする請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項3】
制御部は、前記複数のアイコンのそれぞれに対応付けられた評価と、前記複数のアイコンのそれぞれが選択された回数と、対応付けて前記映像に付加することを特徴とする請求項に記載の情報提供装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記複数のアイコンのうち、あらかじめポジティブな評価に対応付けられたアイコンが選択された回数が多いほど、前記映像を優先して提供することを特徴とする請求項に記載の情報提供装置。
【請求項5】
前記制御部は、第1のタグが付加された前記映像に対して、前記複数のアイコンのうち、あらかじめポジティブな評価に対応付けられたアイコンが選択された回数が、第2のタグが付加された前記映像に対して、前記複数のアイコンのうち、あらかじめポジティブな評価に対応付けられたアイコンが選択された回数よりも多い場合、前記第1のタグが付加された前記映像を、前記第2のタグが付加された前記映像より優先して提供することを特徴とする請求項に記載の情報提供装置。
【請求項6】
車載装置と、情報提供装置と、端末と、を有する情報提供システムであって、
前記車載装置の制御部は、
撮影した映像を前記情報提供装置に送信し、
前記情報提供装置の制御部は、
前記車載装置によって撮影された映像を収集し、
収集された映像を端末に提供し、
前記端末からの前記映像に対するリアクションであって、前記端末に表示される複数のアイコンのうちどのアイコンが選択されたかを示す情報であるリアクションを受け付け、
前記映像及び前記リアクションを対応付けた情報に、前記映像の撮影範囲を示す情報をタグとして付加し、
前記端末の制御部は、
前記提供する処理によって提供された映像を再生し、
前記複数のアイコンのうちどのアイコンが選択されたかを示す情報を、前記映像に対するリアクションとして前記情報提供装置に送信す
とを特徴とする情報提供システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供装置及び情報提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車載装置によって撮影された映像を危険パターンと対応付ける技術が知られている。また、社有車に搭載されたドライブレコーダから取得できる交通違反映像及びヒヤリハット映像が、企業内における事故防止教育のための教材として利用されることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-52634号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、交通に関する教育のための映像の質を評価することが難しい場合がある。例えば、ドライブレコーダの映像を見たユーザが、当該映像に対してどのような感想を持ったかを把握できない場合がある。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、交通に関する教育のための映像の質を評価することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る情報提供装置は、収集部と、提供部と、受付部と、を有する。収集部は、車載装置によって撮影された映像を収集する。提供部は、前記収集部によって収集された映像を端末に提供する。受付部は、前記端末からの前記映像に対するリアクションを受け付ける。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、交通に関する教育のための映像の質を評価することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報提供システムについて説明する図である。
図2図2は、実施形態に係る情報提供装置の構成例を示す図である。
図3図3は、要素情報の一例を示す図である。
図4図4は、映像情報の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る情報提供装置の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本願の開示する情報提供装置及び情報提供システムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0010】
まず、図1を用いて、実施形態に係る情報提供システムの構成及び処理について説明する。図1は、実施形態に係る情報提供システムについて説明する図である。
【0011】
図1に示すように、情報提供システム1は、車両V、車載装置10、情報提供装置20及び端末30を有する。例えば、車両Vは自動車である。
【0012】
例えば車載装置10は、車両Vの内部に備え付けられたドライブレコーダである。また、例えば情報提供装置20はサーバである。また、例えば端末30は、所定の形式の動画ファイルを再生可能なパーソナルコンピュータ及びスマートフォン等である。
【0013】
また、車載装置10及び端末30は、ネットワークNを介して情報提供装置20とデータ通信可能に接続されている。例えば、ネットワークNはインターネットである。
【0014】
図1を用いて、情報提供システム1の処理の流れを説明する。図1に示すように、まず、車載装置10は、映像を撮影する(ステップS1)。
【0015】
車載装置10は、常時映像を撮影してもよいし、Gセンサ(加速度センサ)のセンサ値を基に衝撃が検出された場合に映像を撮影してもよい。また、車載装置10は、交通違反又はヒヤリハットが発生した際に映像を撮影するようにしてもよい。
【0016】
ヒヤリハットは、交通違反又は交通事故につながるような事象である。例えば、車両V又は周囲の車両による急な加減速、急ハンドル、歩行者及び物体への異常接近等がヒヤリハットに相当する。
【0017】
次に、車載装置10は、撮影した映像を情報提供装置20に送信する(ステップS2)。車載装置10は、映像を情報提供装置20に送信する送信部を有する。車載装置10は、撮影した全ての映像を送信してもよいし、交通違反又はヒヤリハットが発生した際の映像を送信してもよい。
【0018】
また、車載装置10は、所定のタイミングで自動的に映像を送信してもよいし、情報提供装置20からの指示に応じて映像を送信してもよい。
【0019】
さらに、車載装置10は、Gセンサ等のセンサ値を映像とともに情報提供装置20に送信することができる。
【0020】
ここで、情報提供装置20は、車載装置10から取得した映像に情報を付加する(ステップS3)。
【0021】
例えば、情報提供装置20は、映像の内容及びメタデータに基づくタグを付加することができる。また、情報提供装置20は、ユーザに提供済みの映像に、ユーザからのリアクションに関する情報を付加してもよい。
【0022】
そして、情報提供装置20は、提供する映像を選択する(ステップS4)。情報提供装置20は、各映像に付加された情報を基に映像を選択する。
【0023】
例えば、情報提供装置20は、リアクションに関する情報を基に高品質であると判断できる映像を選択してもよい。
【0024】
続いて、情報提供装置20は、情報を付加した映像を端末30に提供する(ステップS5)。ここでは、情報提供装置20は、ステップS4で選択された映像を提供する。
【0025】
そして、端末30は、提供された映像を再生する(ステップS6)。端末30は、提供された映像を再生する再生部を有する。
【0026】
そして、端末30は、映像に対するユーザのリアクションを受け付ける(ステップS7)。例えば、図1に示すように、ユーザは、顔を模した3つのアイコンのいずれかを押下(クリック又はタップ)することで、リアクションを端末30に入力する。
【0027】
図1のアイコン51a、アイコン51b及びアイコン51cは、それぞれ「良い」、「悪い」、「分かりにくい」という評価に対応している。
【0028】
情報提供装置20は、端末30からリアクションのフィードバックを受け付ける(ステップS8)。
【0029】
さらに、情報提供装置20は、リアクションを基にした情報を映像に付加する。例えば、図1に示すように、情報提供装置20は、アイコンごとの選択された回数を集計した結果を映像に付加する。
【0030】
図1には、アイコン51aが24回選択され、アイコン51bが8回選択され、アイコン51cが2回選択されたことが示されている。
【0031】
図2を用いて情報提供装置20の構成について説明する。図2は、実施形態に係る情報提供装置の構成例を示す図である。
【0032】
図2に示すように、情報提供装置20は、インタフェース部21、記憶部22及び制御部23を有する。
【0033】
インタフェース部21は、データの入力及び出力のためのインタフェースである。例えば、インタフェース部21はNIC(Network Interface Card)である。インタフェース部21は他の装置との間でデータの送受信を行うことができる。
【0034】
また、インタフェース部21は、マウスやキーボード等の入力装置と接続されていてもよい。また、インタフェース部21は、ディスプレイ及びスピーカ等の出力装置と接続されていてもよい。
【0035】
情報提供装置20の制御部23及び記憶部22は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、入出力ポート等を有するコンピュータや各種の回路により実現される。
【0036】
記憶部22は、要素情報221、映像情報222及び映像データ223を記憶する。
【0037】
要素情報221は、映像に付加される情報である。図3は、要素情報の一例を示す図である。
【0038】
図3に示すように、要素情報221には、付加要素、種別、条件といった項目が含まれる。図3に示す項目は一例であり、要素情報221は他の項目を含んでいてもよい。
【0039】
付加要素は、映像に付加される情報の要素である。映像には、複数の要素を組み合わせた情報が付加されてもよい。
【0040】
また、映像に付加された付加要素をタグと呼ぶ場合がある。
【0041】
要素情報221の種別は、付加要素の種別である。
【0042】
要素情報221の条件は、付加要素のそれぞれが付加されるための条件である。
【0043】
例えば、図3には、付加要素「ヒヤリハット」の種別が「内容」であり、条件が「危険発生かつ事故非発生」であることが示されている。
【0044】
また、例えば、図3には、付加要素「10秒~20秒」の種別が「映像の長さ」であり、条件が「映像の長さが10秒以上20秒未満」であることが示されている。
【0045】
また、例えば、図3には、付加要素「車外カメラ(前方カメラ)」の種別が「撮影範囲」であり、条件が「前方カメラあり」であることが示されている。
【0046】
映像情報222は、映像に関する情報である。図4は、映像情報の一例を示す図である。
【0047】
図4に示すように、映像情報222には、ファイルパス、タグ、フィードバック情報といった項目が含まれる。図4に示す項目は一例であり、映像情報222は他の項目を含んでいてもよい。
【0048】
ファイルパスは、映像ファイルを特定するための情報である。例えば、ファイルパスは、映像ファイルの相対的なパス及びファイル名から構成される。
【0049】
タグは、映像ファイルに付加されたタグである。タグは、例えば、要素情報221の1つ以上の付加要素から構成されるものであってもよい。
【0050】
フィードバック情報は、リアクションを基に生成される情報である。例えば、フィードバック情報は、図1に示す各アイコンの選択回数を集計した結果である。
【0051】
図4の例では、ファイルパス「/001.mp4」で特定される映像のタグが「ヒヤリハット、10秒~20秒、車外(前方カメラ)」であり、フィードバック情報が「良い:24、悪い:8、分かりにくい:2」であることが示されている。
【0052】
フィードバック情報が「良い:24、悪い:8、分かりにくい:2」であることは、「良い」に対応するアイコンが24回選択され、「悪い」に対応するアイコンが8回選択され、「分かりにくい」に対応するアイコンが2回選択されたことを意味している。
【0053】
映像データ223は、メッセージが挿入された映像の実体データである。例えば、映像データ223は映像ファイルの集合であり、個々のファイルは映像情報222のファイルパスによって特定される。
【0054】
制御部23は、収集部231、付加部232、提供部233及び受付部234を有する。
【0055】
収集部231は、車載装置によって撮影された映像を収集する。図1では、車載装置10のみが記載されているが、収集部231は、車載装置10と同様の機能を持つ複数の車載装置から映像を収集することができる。
【0056】
付加部232は、映像の内容に基づくタグを映像に付加する。例えば、付加部232は、映像のメタデータ及び内容に基づいてタグを付加する。タグにより映像のカテゴリ分けが可能になる。
【0057】
例えば、付加部232は、要素情報221を参照し、映像の内容を基に種別が「内容」である付加要素のうち1つ以上を選択する。
【0058】
また、付加部232は、要素情報221を参照し、映像の長さを基に種別が「映像の長さ」である付加要素のうち1つ以上を選択する。
【0059】
また、付加部232は、要素情報221を参照し、映像を撮影した車両のカメラに関する情報を基に、種別が「撮影範囲」である付加要素のうち1つ以上を選択する。
【0060】
そして、付加部232は、選択した付加要素をタグとして映像情報222に追加する。
【0061】
このように、映像に情報を付加しておくことにより、情報提供装置20は、各ユーザに合った映像を提供し、教育効果を高めることができる。
【0062】
さらに、付加部232は、受付部234によって受け付けられたリアクションに関する情報を映像に付加する。
【0063】
これにより、情報提供装置20は、実際のリアクションを基に、映像を評価するための情報を各映像に付加することができる。
【0064】
例えば、図4のフィードバック情報に示すように、付加部232は、種別を特定する情報を基に、評価の種別ごとの選択された回数を映像に付加する。
【0065】
これにより、情報提供装置20は、定量的かつ客観的な評価指標を映像に付加することができる。
【0066】
提供部233は、収集部231によって収集された映像を端末に提供する。
【0067】
提供部233は、付加部232によって付加された情報に基づき、ネガティブなリアクションよりもポジティブなリアクションが多い傾向の映像を優先して提供することができる。
【0068】
ここで、「良い」、「分かりやすい」といったリアクションはポジティブなものということができる。一方、「悪い」、「分かりにくい」といったリアクションはネガティブなものということができる。
【0069】
例えば、提供部233は、映像情報222のフィードバック情報を参照し、「良い」の回数が多い映像を優先して提供する。
【0070】
また、例えば、提供部233は、「良い」の回数から「悪い」及び「分かりにくい」の回数を引いた値が大きい映像を優先して提供してもよい。
【0071】
なお、情報提供装置20は、「良い」、「悪い」及び「分かりにくい」に限られず、「驚いた」、「分かりやすい」といったリアクションを受け付けてもよい。
【0072】
情報提供装置20は、ポジティブなリアクションが多い映像を高品質なものとみなし、提供することができる。
【0073】
例えば、情報提供装置20は、ある会社の社員からポジティブなリアクションが多かった映像を、他社の同じ職種の社員に提供することで、教育効果を高めることができる。
【0074】
このように、情報提供装置20は、映像に対してポジティブなリアクションを行ったユーザと同じ属性のユーザに映像を提供することで、教育効果を高めることができる。属性は職種に限られず、世代、性別、車両を運転するエリア等であってもよい。
【0075】
また、例えば、情報提供装置20は、ある会社の社員からポジティブなリアクションが多かった映像を、同社の他部署の社員に提供することで、会社全体の交通安全に対する意識を効率良く高めることができる。
【0076】
さらに、提供部233は、付加部232によって付加されたリアクションに関する情報に基づき、ポジティブなリアクションとの相関が大きいタグが付加された映像を優先して提供する。
【0077】
これにより、情報提供装置20は、リアクション及びタグを基に、未だに提供されていない映像の中から高品質と思われる映像を探し出し、提供することができる。
【0078】
例えば、付加要素「~10秒未満」を含むタグが付加された映像の方が、付加要素「20秒~30秒」を含むタグが付加された映像よりもポジティブなリアクションが多い場合、情報提供装置20は、付加要素「~10秒未満」を含むタグが付加された映像を優先して提供する。
【0079】
受付部234は、端末からの映像に対するリアクションを受け付ける。
【0080】
このように、情報提供装置20は、車載装置から収集した映像を提供するだけでなく、映像に対するリアクションを受け付けるため、交通に関する教育のための映像の質を評価することができる。
【0081】
受付部234は、映像に対する複数の評価の種別のうち、端末のユーザが選択した種別を特定する情報を受け付ける。
【0082】
例えば、受付部234は、アイコン51a、アイコン51b及びアイコン51cのうちどのアイコンが選択されたかを示す情報を受け付ける。
【0083】
これにより、ユーザは容易にリアクションを入力することができる。
【0084】
図5は、実施形態に係る情報提供装置の処理手順を示すフローチャートである。図5に示すように、まず、情報提供装置20は、車載装置から映像を収集する(ステップS101)。次に、情報提供装置20は、収集した映像に要素情報を付加する(ステップS102)。
【0085】
情報提供装置20は、要素情報を付加した映像を提供する(ステップS103)。そして、 情報提供装置20は、映像に対するフィードバックを受け付ける(ステップS104)。フィードバックは、例えばユーザのリアクションに基づいて行われる。
【0086】
情報提供装置20は、フィードバックを受け付けると、フィードバックに関する情報をさらに映像に付加することができる。
【0087】
上述してきたように、情報提供装置20は、収集部231と、提供部233と、受付部234と、を有する。収集部231は、車載装置によって撮影された映像を収集する。提供部233は、収集部231によって収集された映像を端末に提供する。受付部234は、端末からの映像に対するリアクションを受け付ける。
【0088】
このように、情報提供装置20は、車載装置から収集した映像を提供するだけでなく、映像に対するリアクションを受け付ける。その結果、本実施形態によれば、交通に関する教育のための映像の質を評価することができる。
【0089】
なお、情報提供装置20の各機能は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、入出力ポート等を有するコンピュータや各種の回路により実現される。
【0090】
また、情報提供装置20は、有線や無線のネットワークで接続された他のコンピュータや可搬型記録媒体を介して上記したプログラムや各種情報を取得することとしてもよい。
【0091】
コンピュータのCPUは、例えばROMに記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、収集部231と、付加部232と、提供部233及び受付部234として機能する。
【0092】
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細及び代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲及びその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神又は範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
【符号の説明】
【0093】
N ネットワーク
V 車両
1 情報提供システム
10 車載装置
20 情報提供装置
21 インタフェース部
22 記憶部
23 制御部
30 端末
221 要素情報
222 映像情報
223 映像データ
231 収集部
232 付加部
233 提供部
234 受付部
図1
図2
図3
図4
図5