(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-13
(45)【発行日】2022-12-21
(54)【発明の名称】フィルムロール用コア部材
(51)【国際特許分類】
B65H 75/22 20060101AFI20221214BHJP
【FI】
B65H75/22
(21)【出願番号】P 2021513876
(86)(22)【出願日】2019-09-06
(86)【国際出願番号】 IB2019001007
(87)【国際公開番号】W WO2020053653
(87)【国際公開日】2020-03-19
【審査請求日】2021-04-05
(32)【優先日】2018-09-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-02-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】000238005
【氏名又は名称】株式会社フジシールインターナショナル
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】トロクセル,ザッカリア
【審査官】松林 芳輝
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-034468(JP,A)
【文献】実開平01-062260(JP,U)
【文献】実開昭57-141962(JP,U)
【文献】中国実用新案第206798827(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 54/02
B65H 75/00-75/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
収縮フィルムを収納するためのコア部材アセンブリであって、
前記コア部材アセンブリは、第1の外側円板と前記第1の外側円板の中心部分から上方に延在する第1のコアとを含む内側ローラを備え、前記内側ローラは、前記内側ローラの中心部分を通って延在する第1の開口を画定し、
前記コア部材アセンブリはさらに、第1の内側円板と前記第1の内側円板の周囲の周りに上向きに延在する第1の環状フランジとを含む中間ローラを備え、前記中間ローラは、前記第1の環状フランジの底部から外向きに延在する第2の外側円板を含み、前記中間ローラは、前記中間ローラの中心部分を通って延在する第2の開口を画定し、
前記コア部材アセンブリはさらに、第2の内側円板と前記第2の内側円板の周囲の周りに上向きに延在する第2の環状フランジとを含む外側ローラを備え、前記外側ローラは、前記第2の環状フランジの底部から外向きに延在する第3の外側円板を含み、前記外側ローラは、前記外側ローラの中心部分を通って延在する第3の開口を画定し、
前記内側ローラ、前記中間ローラ、および前記外側ローラは、前記第1の開口、前記第2の開口、および前記第3の開口が長手方向に整列し、前記第1、第2、および第3の外側円板が平面に沿って横方向に整列するように、同心状に整列され、前記内側ローラ、前記中間ローラ、および前記外側ローラは、互いに対して長手方向に平行移動可能である、収縮フィルムを収納するためのコア部材アセンブリ。
【請求項2】
前記第1の外側円板が前記第1の内側円板の上面上に位置決めされ、前記第1の内側円板が前記第2の内側円板上に位置決めされ、前記第1の外側円板が前記第1の内側円板を挟んで前記第2の内側円板と重なる、請求項1に記載のコア部材アセンブリ。
【請求項3】
前記中間ローラは、前記第1の内側円板の中心部分から下方に延在する第2のコアを含み、前記外側ローラは、前記第2の内側円板の中心部分から下方に延在する第3のコアを含み、前記第1のコアは、前記第2のコア上に位置決めされ、前記第2のコアは、前記第3のコア上に位置決めされる、請求項1または2に記載のコア部材アセンブリ。
【請求項4】
前記第1の開口、前記第2の開口、および前記第3の開口の内面は、各々、前記内面の底部内を延在する少なくとも1つのチャネルを含み、前記第1の開口、前記第2の開口、および前記第3の開口の前記内面は、各々、前記内面の周りに等距離に離間された3つのチャネルを含み、前記第3の開口の前記チャネルは、前記第2の開口に対してオフセットされており、前記第2の開口の前記チャネルは、前記第1の開口の前記チャネルに対してオフセットされている、請求項1から3のいずれか1項に記載のコア部材アセンブリ。
【請求項5】
前記第1の外側円板の底面は、前記第1の外側円板内を延在する少なくとも1つの切欠きを含み、前記第2の外側円板および前記第3の外側円板は、前記第1の外側円板の前記少なくとも1つの切欠きと長手方向に整列した少なくとも1つの開口を含む、請求項1から4のいずれか1項に記載のコア部材アセンブリ。
【請求項6】
前記第1の内側円板の上面は、前記第2の外側円板の上面より低く、前記第1の内側円板の前記上面は、前記第1の外側円板の底面を受けるように構成される、請求項1から5のいずれか1項に記載のコア部材アセンブリ。
【請求項7】
前記第2の内側円板の上面は、前記第3の外側円板の上面より低く、前記第2の内側円板の前記上面は、前記第1の内側円板の底面を受けるように構成される、請求項1から6のいずれか1項に記載のコア部材アセンブリ。
【請求項8】
前記外側ローラは、前記第2の内側円板と前記第3の外側円板との間に位置決めされる中間円板を含み、前記中間円板の上面は、前記第3の外側円板の上面より低く、前記中間円板の前記上面は、前記第2の外側円板の底面を受けるように構成される、請求項1から7のいずれか1項に記載のコア部材アセンブリ。
【請求項9】
前記外側ローラは、前記第2の内側円板と前記第3のコアとの間に位置決めされるフランジを含み、前記フランジの上面は、前記第2の内側円板の上面より低く、前記フランジの前記上面は、前記第1の内側円板の中心部分から下方に延在する前記中間ローラの第2のコアの底面を受けるように構成される、請求項
3に記載のコア部材アセンブリ。
【請求項10】
前記外側ローラは、前記第3の外側円板の周囲の周りに位置決めされた第3の環状フランジを含み、前記第3の環状フランジは、前記第3の外側円板から下方に延在する、請求項1から9のいずれか1項に記載のコア部材アセンブリ。
【請求項11】
前記第1の環状フランジは、前記第1の環状フランジを通って延在する第1の凹部を含み、前記第2の環状フランジは、前記第2の環状フランジを通って延在する第2の凹部を含み、前記第2の凹部は、前記第1の凹部と横方向に整列している、請求項1から10のいずれかに記載のコア部材アセンブリ。
【請求項12】
第1のローラおよび第2のローラを含むコア部材アセンブリ上にフィルムを巻回する方法であって、前記第1のローラは、第1の外側円板と、前記第1の外側円板の中心部分から上方に延在する第1のコアとを含み、前記第2のローラは、第2の外側円板と、前記第2の外側円板の内側部分から上方に延在する第1の環状フランジとを含み、前記方法は、 前記フィルムの端部を前記第1のローラの前記第1のコアの外面に連結するステップと、
前記第1のローラを回転させて、前記フィルムを前記第1の外側円板の上面上で前記第1のコアの周りに巻回するステップと、
前記第2のローラを前記第1のローラの周りに位置決めして、前記第2のローラの前記第2の外側円板を前記第1の外側円板の平面に沿って横方向に、および前記第1の環状フランジを前記第1の外側円板の外側に整列させるステップと、
前記第1のローラおよび前記第2のローラを同時に回転させてフィルムを前記第2の外側円板の上面上において前記第1の環状フランジの周りに巻回することにより、前記フィルムを前記第2のローラの周りに連続的に巻回するステップとを含み、
前記第1のローラおよび前記第2のローラは各々、前記第1のローラおよび前記第2のローラの中心部分を通って延在する開口を含み、前記第1のローラおよび前記第2のローラは、巻回装置のシリンダが前記第1のローラおよび前記第2のローラの前記開口を通して挿入されるように、前記巻回装置上に位置決めされる、第1のローラおよび第2のローラを含むコア部材アセンブリ上にフィルムを巻回する方法。
【請求項13】
前記第1のローラは、前記第1のローラに前記フィルムが巻回されるとき、前記第2のローラに対して上昇した位置にある、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第2のローラに前記フィルムが巻回されるとき、前記第2のローラを前記第1のローラに対して上昇させて、前記第2のローラを前記第1のローラの周りに位置決めすることをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
第3のローラを前記第2のローラの周りに位置決めして、前記第3のローラの第3の外側円板を前記第2の外側円板の平面に沿って横方向に、および前記第3のローラの第2の環状フランジを前記第2の外側円板の外側に整列させることと、第1、第2および第3のローラを同時に回転させてフィルムを前記第3の外側円板の上面上において前記第2の環状フランジの周りに巻回することによって、前記フィルムを前記第3のローラの周りに連続して巻回することとをさらに含む、請求項
12から14のいずれか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権
本出願は、2019年2月14日に提出された「Core Member for a Film Roll(フィルムロール用コア部材)」と題される米国特許出願第16/275,481号、および2018年9月12日に提出された「Core Member for a Film Roll(フィルムロール用コア部材)」と題される米国特許出願第16/128,668号に対する優先権を主張し、その開示を参照により本明細書に組み込む。
【0002】
技術分野
開示される実施形態は、一般に、フィルムロール用のコア部材に関し、特に、熱収縮フィルムの細長いシートを収納するためのコア部材に関する。
【背景技術】
【0003】
背景
一般に、熱収縮フィルムの細長いシートは、コア部材上の熱収縮フィルムのロールが製造設備から顧客に輸送され得るように、コア部材上に製造および巻回され得る。次いで、顧客は、使用のためにコア部材から熱収縮フィルムを解くことができる。例えば、
図1および
図2に示されるように、フィルム(12)の細長いシートは、ロール(14)を形成するようにコア部材(10)の周りに巻回される。各コア部材(10)は、
図2に示されるように、円板(13)の中心部分から上方に延在する内側コア(11)を備えてもよい。したがって、フィルム(12)の細長いシートの端部は、内側コア(11)の側壁に取り付けられ、フィルム(12)が巻回されると、フィルム(12)が外向きに膨張して円板(13)の上面に留まるように、内側コア(11)の周りに巻回され得る。巻回されると、各ロール(14)は、典型的には、1つのコア部材(10)上に約1000メートルのフィルム(12)を含むことができる。
【0004】
次いで、各ロール(14)は、
図1に示されるように、顧客に輸送するために、パレット(6)上において、コンテナ(2)のコンパートメント(4)内に置くことができる。典型的には、フィルム(12)の4つのロール(14)をパレット(6)上で互いに隣接して配置して、層(8)を形成することができる。ロール(14)の追加の層(8)は、次に、パレット(6)上で互いの上に置くことができる。これにより、パレット(6)は、層(8)当たり約4,000メートルまでのフィルム(12)、およびパレット(6)当たり約16,000メートル~約50,400メートルまでのフィルム(12)を保持することができる。フィルム(12)の4つのロール(14)の層(8)を形成するために、フィルム(12)の細長いシートを3回切断して、フィルム(12)を4つの異なるコア部材(10)上に巻回するために、3つの継ぎ合わせがなされ得る。したがって、9つの継ぎ合わせが、約10,000メートルのフィルム(12)を走らせるためになされ得る。巻回プロセス中、フィルム(12)がコア部材(10)上に巻回される平均速度は、毎分約175メートルとすることができ、フィルム(12)をコア部材(10)上に巻回する時間の量は約5.7分とすることができる。したがって、フィルム(12)を約10,000メートルのフィルム(12)を含むスリットロールから解き、フィルム(12)を継ぎ合わせ、フィルム(12)を複数のコア部材(10)に巻回するまでの時間は、約57分である。したがって、より少ない継ぎ合わせでより多くのフィルムを保持し、より効率的にフィルムをコア部材上に巻回することができるコア部材を提供することが望ましい。
【0005】
フィルムロール用の様々なコア部材が製造および使用されてきたが、発明者らより以前には誰も本明細書に記載する発明を製造または用いていないと考えられる。
【発明の概要】
【0006】
概要
場合によっては、単一のコア部材がより多くのフィルムを保持すること、および/またはそのコア部材の周りにフィルムをより効率的に巻回することを可能にするために、複数のローラを含むコア部材を提供することが望ましい場合がある。いくつかの変形例では、コア部材は、より容易な輸送のために拡張可能および/または折り畳み可能であってもよい。このようなコア部材については、以下でより詳細に説明する。
【0007】
本発明は、同様の参照番号が同じ要素を識別する添付の図面と併せて以下の特定の実施例の説明からよりよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】フィルムの細長いシートを巻回してパレット上に収納した複数の先行技術のコア部材の上面斜視図である。
【
図2】フィルムを巻回された
図1の先行技術のコア部材の横断面を示す。
【
図3】ギアがコア部材内に挿入された、複数のローラを含むコア部材の一実施形態の上面斜視図である。
【
図4】ギアがコア部材内に挿入された、
図3のコア部材の底面斜視図である。
【
図5】ギアがコア部材内に挿入された、
図3のコア部材の上面図である。
【
図6】ギアがコア部材内に挿入された、
図3のコア部材の底面図である。
【
図7】ギアがコア部材内に挿入された、
図3のコア部材の正面図である。
【
図8】ギアがコア部材内に挿入された、
図3のコア部材の背面図である。
【
図9】ギアと共に示される、
図3のコア部材の分解上面斜視図である。
【
図10】
図3のコア部材と共に用いるためのギアの上面斜視図である。
【
図14】
図3のコア部材の内側ローラの上面斜視図である。
【
図19】
図3のコア部材の中間ローラの上面斜視図である。
【
図24】
図3のコア部材の外側ローラの上面斜視図である。
【
図29A】内側ローラ、中間ローラ、および外側ローラが一緒に組み付けられた、
図3のコア部材の上面斜視図である。
【
図29B】ギアが内側ローラ内において上側位置で挿入される、
図29Aのコア部材の上面斜視図である。
【
図29C】
図29Bのコア部材の上面斜視図を描写し、フィルムが内側ローラ上に巻回されているのを示す。
【
図29D】
図29のコア部材の上面斜視図を示し、フィルムが内側ローラ上に巻回されるのと、ギアが内側ローラおよび中間ローラ内で中間位置において挿入されるのとを示す。
【
図29E】フィルムが中間ローラ上に巻回されているのを示す、
図29Dのコア部材の上面斜視図である。
【
図29F】
図29Eのコア部材の上面斜視図であり、フィルムが中間ローラ上に巻回されるのと、ギアが内側ローラ、中間ローラ、および外側ローラ内で下側位置において挿入されるのとを示す。
【
図29G】フィルムが外側ローラに巻回されているのを示す、
図29Fのコア部材の上面斜視図である。
【
図29H】フィルムが外側ローラ上に巻回されるのを示す、
図29Gのコア部材の上面斜視図である。
【
図30A】ギアが上側位置にあるのを示す、
図3のコア部材の断面図である。
【
図30B】ギアが中間位置にあるのを示す、
図3のコア部材の断面図である。
【
図30C】ギアが下側位置にあるのを示す、
図3のコア部材の断面図である。
【
図31】フィルムの細長いシートが、コア部材の周りに巻回され、パレット上に収納された、
図3のコア部材の上面斜視図である。
【
図32】完全に拡張された位置にある複数のローラを含むコア部材の別の実施形態の上面斜視図である。
【
図34】部分的に拡張された位置にある
図32のコア部材の上面斜視図である。
【
図36】折り畳まれた位置にある
図32のコア部材の上面斜視図である。
【
図38A】フィルムが内側ローラ上に位置決めされた、完全に拡張された位置にある
図32のコア部材の上面斜視図である。
【
図38B】フィルムが内側ローラの周りに巻回された、完全に拡張された位置にある
図38Aのコア部材の上面斜視図である。
【
図38C】フィルムが内側ローラの周りに巻回された、部分的に拡張された位置にある
図38Bのコア部材の上面斜視図である。
【
図38D】フィルムが中間ローラの周りに巻回された、部分的に拡張された位置にある
図38Cのコア部材の上面斜視図である。
【
図38E】フィルムが中間ローラの周りに巻回された、折り畳まれた位置にある
図38Dのコア部材の上面斜視図である。
【
図38F】フィルムが外側ローラの周りに巻回された、折り畳まれた位置にある
図38Eのコア部材の上面斜視図である。
【
図39A】パレットからコア部材をピックアップするためのロボットの概略図である。
【
図39C】コア部材およびコア部材上に転がるためのフィルムのロールが装填された
図39Bのシーマの概略図である。
【
図41B】
図41Aのコンベヤに沿って巻き出し機へと搬送されるコア部材の概略図である。
【
図41C】巻き出し機によって解かれる、
図41Bのコア部材上のフィルムの概略図である。
【
図41D】ロボットによってパレット上に配置される
図41Cのコア部材の概略図である。
【
図42A】コア部材と共に用いるためのローラの一実施形態の上面斜視図である。
【
図43】折り畳まれた位置にある複数のローラを含むコア部材の別の実施形態の上面斜視図である。
【
図55】
図43のコア部材と共に用いるための巻回装置の上面斜視図である。
【
図56B】昇降ロッドが上昇位置にある
図55の巻回装置の断面図である。
【
図57A】内側ローラが上昇位置にある、
図55の巻回装置上に装填された
図43のコア部材の断面図である。
【
図57B】内側ローラおよび中間ローラが上昇位置にある、
図55の巻回装置上に装填された
図43のコア部材の断面図である。
【
図57C】内側ローラ、中間ローラ、および外側ローラが上昇位置にある、
図55の巻回装置上に装填された
図43のコア部材の断面図である。
【
図59A】
図55の巻回装置のシリンダの上面断面図を示し、シリンダの内側ローラロックシャフトを示す。
【
図59B】
図60Aのシリンダの上面断面図を示し、シリンダの中間ローラロックシャフトを示す。
【
図59C】
図60Aのシリンダの上面断面図を示し、シリンダの外側ローラロックシャフトを示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図面は、決して限定を意図するものではなく、本発明の様々な実施形態は、図面に必ずしも示されていないものを含めて、様々な他の方法で実行されてもよいことが企図される。本明細書に組み込まれ、その一部を形成する添付の図面は、本発明のいくつかの態様を示し、本明細書の説明と共に、本発明の原理を説明するのに役立つが、本発明は、示される厳密な構成に限定されないことを理解されたい。
【0010】
詳細な説明
本発明の特定の例に関する以下の説明は、本発明の範囲を限定するよう用いられるべきではない。本発明の他の例、特徴、態様、実施形態、および利点は、例示的に、本発明を実施するために企図される最良のモードの1つである以下の説明から当業者に明らかになるであろう。理解されるように、本発明は、すべて本発明から逸脱することなく、他の異なる明白な態様が可能である。したがって、図面および説明は、本質的に例示的であり、限定的ではないと見なされるべきである。
【0011】
I.複数のローラを備えるコア部材
図3~
図9を参照すると、内側ローラ(50)、中間ローラ(60)、および外側ローラ(70)を備えるコア部材(30)が示されている。図示の実施形態では、内側ローラ(50)は中間ローラ(60)内に入れ子にされ、中間ローラ(60)は外側ローラ(70)内に入れ子にされる。したがって、ローラ(50、60、70)は、
図7~
図8に最もよく見られるように、長手方向軸(A)に沿って同心状に整列される。次いで、コア部材(30)にフィルムを巻回し(wind)、および/またはコア部材(30)からフィルムを解く(unwind)ために、ギア(40)が、ローラ(50、60、70)内において、軸(A)に沿って、位置決めされてもよい。
【0012】
コア部材(30)の各ローラ(50、60、70)は、プラスチック、ポリマー、または他の好適な材料から形成されてもよい。いくつかの変形例では、各ローラ(50、60、70)は、コア部材(30)を形成するために、射出成形され、一緒に組み付けられてもよい。したがって、各ローラ(50、60、70)は、長手方向軸(A)の周りで互いに対して回転することができる。いくつかの他の変形例では、ローラ(50、60、70)は、一体型コア部材(30)として製造されてもよい。コア部材(30)のさらに他の好適な構成は、本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであろう。例えば、図示された実施形態は、3つのローラ(50、60、70)を備えるコア部材(30)を示しているが、任意の他の好適な数のローラが使用されてもよい。
【0013】
ギア(40)は、コア部材(30)内に挿入されて、フィルムをコア部材(30)に巻回し、および/またはコア部材(30)から解くためにローラ(50、60、70)を回転させることができる。
図10~
図13に示すように、ギア(40)は、ヘッド(42)と、ヘッド(42)から延在するシャフト(46)とを備えている。ヘッド(42)は、ヘッド(42)の周りに外向きに延在する複数の歯(44)を備える。ヘッド(42)の下部は、シャフト(46)に向かって内向きに延在する面取り壁(48)を備える。これにより、面取り壁(48)は、ギア(40)を内側ローラ(50)内に案内するように構成することができる。ギア(40)のシャフト(46)は、コア部材(30)にフィルムを巻回および/またはコア部材(30)から解くためにギア(40)を回転させるよう、シーマ(seamer)または他の好適な機械と連結されてもよい。ギア(40)のさらに他の好適な構成は、本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであろう。
【0014】
図14~
図18を参照すると、内側ローラ(50)は、円板(56)の中心部分から上方に延在するコア(54)を備え、円板(56)はコア(54)の底部の周りに位置決めされる。コア(54)は、複数の凹部(57)を有する、コア(54)の中心部分を貫通する上側開口(58)を画定する。凹部(57)はギア(40)の歯(44)に対応し得、歯(44)は凹部(57)内に挿入され得る。図示した実施形態では、上側開口(58)の上部および底部は、ギア(40)を開口(58)内に案内するように構成され得る面取り部(59)を備える。
図18に最もよく見られるように、上側開口(58)の底部の面取り部(59)は、より大きな直径を有する下側開口(53)に結合されて、コア(54)内において上側開口(58)と下側開口(53)との間に棚部(52)を形成する。次いで、円板(56)の底面と下側開口(53)との間に、湾曲壁(51)が形成される。円板(56)の底面は、円板(56)の底面に内向きに延在する面取り部(55)をさらに含むことができる。そのような面取り部(55)は、円板(56)を中間ローラ(60)内に案内し得る。内側ローラ(50)のさらに他の好適な構成は、本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであろう。
【0015】
コア部材(30)の中間ローラ(60)は、
図19~
図23により詳細に示されている。中間ローラ(60)は、コア(64)と、内側円板(86)と、環状フランジ(82)と、外側円板(66)とを備えている。図示の実施形態では、内側円板(86)は、コア(64)が内側円板(86)の内側部分から上方に延在し、環状フランジ(82)が内側円板(86)の外側部分から上方に延在するように、コア(64)と環状フランジ(82)との間に位置決めされる。次いで、外側円板(66)は、環状フランジ(82)の底部から外向きに延在する。図示した実施形態では、中間ローラ(60)のコア(64)は、中間ローラ(60)のコア(64)が内側ローラ(50)のコア(54)内に位置決めされるように、内側ローラ(50)のコア(54)より低い高さを有する。中間ローラ(60)のコア(64)の外面は、コア(64)を内側ローラ(50)のコア(54)の下側開口(53)内に案内するように構成された面取り部(85)をさらに含むことができる。したがって、中間ローラ(60)のコア(64)は、中間ローラ(60)のコア(64)の外側上面が内側ローラ(50)の棚部(52)に隣接して位置決めされるように、内側ローラ(50)の下側開口(53)に対応するようサイズ決めされる。図示した実施形態では、中間ローラ(60)のコア(64)の外径は、内側ローラ(50)の下側開口(53)の内径よりも僅かに小さく、コア(64)が下側開口(53)内で回転して、内側ローラ(50)および中間ローラ(60)が長手方向軸(A)の周りで互いに対して回転できるようにする。
【0016】
図20~
図21に最もよく見られるように、中間ローラ(60)のコア(64)は、複数の凹部(67)を有する、コア(64)の中心部分を貫通する上側開口(68)を画定する。凹部(67)はギア(40)の歯(44)に対応し得、歯(44)は凹部(67)内に挿入され得る。図示した実施形態では、上側開口(68)の上部および底部は、ギア(40)を開口(68)内に案内するように構成され得る面取り部(69)を備える。
図23に最もよく見られるように、上側開口(68)の底部における面取り部(69)は、コア(64)内において上側開口(68)と下側開口(63)との間に棚部(80)を形成するよう、より大きな直径を有する下側開口(63)と結合される。次いで、内側円板(86)の底面と下側開口(63)との間には、底部湾曲壁(61)が形成される。上部湾曲壁(81)が、内側円板(86)の上面とコア(64)の側壁との間に形成されてもよい。内側円板(86)はまた、内側円板(86)の上面から内側円板(86)の底面まで内側円板(86)を貫通する開口(84)を備える。したがって、第1のピンを内側円板(86)の開口(84)と整列させて中間ローラ(60)の位置を維持し、それによって、中間ローラ(60)が長手方向軸(A)の周りで回転するのを選択的に防止してもよい。ピンはソレノイド等であり得る。
【0017】
コア(64)の外面から環状フランジ(82)の内面までの内側円板(86)のサイズは、内側円板(86)の上面が内側ローラ(50)の円板(56)の底面を受けるように構成されるように、内側ローラ(50)の円板(56)に対応するようにサイズ決めされてもよい。図示した実施形態では、内側ローラ(50)の円板(56)の外径は、内側ローラ(50)が中間ローラ(60)に対して回転することを可能にするように、環状フランジ(82)の内径よりもわずかに小さい。図示した実施形態の環状フランジ(82)は、フランジ(82)から内向き延在する複数の歯(83)をさらに含み、これらの歯は、環状フランジ(82)に追加的な支持を与え得る。凹部(62)は、フィルムが凹部(62)を通って挿入され得るように、環状フランジ(82)の側壁を通って画定される。次いで、外側円板(66)は、外側円板(66)の底面が内側円板(86)の底面と整列するように、環状フランジ(82)から外向きに延在する。
図22~
図23に最もよく見られるように、外側円板(66)の下端は、外側円板(66)の底面まで内向きに延在する面取り部(65)をさらに含んでもよい。これにより、中間ローラ(60)を外側ローラ(70)内に案内することができる。外側円板(66)は、内側ローラ(50)が中間ローラ(60)内に位置決めされるときに外側円板(66)の上面が内側ローラ(50)の円板(56)の上面と整列されるように、内側円板(86)よりも大きい厚みを有してもよい。中間ローラ(60)のさらに他の好適な構成は、本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであろう。
【0018】
コア部材(30)の外側ローラ(70)は、
図24~
図28により詳細に示されている。外側ローラ(70)は、コア(74)、内側円板(96)、環状フランジ(92)、および外側円板(76)を備える。図示の実施形態では、内側円板(96)は、コア(74)が内側円板(96)の内側部分から上方に延在し、環状フランジ(92)が内側円板(96)の外側部分から上方に延在するように、コア(74)と環状フランジ(92)との間に位置決めされる。次いで、外側円板(76)が、環状フランジ(92)の底部から外向きに延在する。図示した実施形態では、外側ローラ(70)のコア(74)は、外側ローラ(70)のコア(74)が中間ローラ(60)のコア(64)内に位置決めされ得るように、中間ローラ(60)のコア(64)より低い高さを有する。外側ローラ(70)のコア(74)の外面は、コア(74)を中間ローラ(60)のコア(64)の下側開口(63)内に案内するように構成された面取り部(95)をさらに含むことができる。したがって、外側ローラ(70)のコア(74)は、外側ローラ(70)のコア(74)の外側上面が中間ローラ(60)の棚部(82)に隣接して位置するように、中間ローラ(60)の下側開口(63)に対応するようサイズ決めされる。図示した実施形態では、外側ローラ(70)のコア(74)の外径は、中間ローラ(60)の下側開口(63)の内径よりも僅かに小さく、コア(74)が下側開口(63)内で回転して、中間ローラ(60)および外側ローラ(70)が軸(A)の周りで互いに対して回転することを可能にする。
【0019】
図25~
図26に最もよく見られるように、外側ローラ(70)のコア(74)は、複数の凹部(77)を有する、コア(74)の中心部分を貫通する上側開口(78)を画定する。凹部(77)はギア(40)の歯(44)に対応し得、歯(44)は凹部(77)内に挿入され得る。図示した実施形態では、上側開口(78)の上部および底部は、ギア(40)を開口(78)内に案内するように構成され得る面取り部(79)を備える。次いで、内側円板(96)の上面とコア(74)の側壁との間に上部湾曲壁(91)を形成してもよい。内側円板(96)は、内側円板(96)の上面から内側円板(96)の底面まで内側円板(96)を貫通する第1の開口(94)を備える。内側円板(96)は、内側円板(96)の上面から内側円板(96)の底面まで内側円板(96)を貫通する第2の開口(98)をさらに含む。したがって、第1の開口(94)は、中間ローラ(60)の開口(84)および第1のピン(またはソレノイド)と整列されてもよく、第1のピンは、外側ローラ(70)および中間ローラ(60)の両方の位置を維持して、ローラ(60、70)が長手方向軸(A)の周りを回転するのを防止するように構成されてもよい。次いで、第2のピン(またはソレノイド)を内側円板(96)の第2の開口(98)と整列させて、外側ローラ(70)の位置を維持し、それによって、外側ローラ(70)のみが軸(A)の周りで回転するのを防止してもよい。
【0020】
コア(74)の外面から環状フランジ(92)の内面までの内側円板(96)のサイズは、内側円板(96)の上面が中間ローラ(60)の外側円板(66)の底面を受けるように構成されるように、中間ローラ(60)の外側円板(66)に対応するようにサイズ決めされてもよい。図示した実施形態では、中間ローラ(60)の外側円板(66)の外径は、中間ローラ(60)が外側ローラ(70)に対して回転することを可能にするように、環状フランジ(92)の内径よりもわずかに小さい。図示した実施形態の環状フランジ(92)は、フランジ(92)から内向きに延在する複数の歯(93)をさらに含み、これらの歯は、環状フランジ(92)に追加的な支持を提供し得る。凹部(72)は、フィルムが凹部(92)を通して挿入され得るように、環状フランジ(92)の側壁を通して画定される。次いで、外側円板(76)は、外側円板(76)の底面が内側円板(96)の底面と整列するように、環状フランジ(92)から外向きに延在する。外側円板(76)は、中間ローラ(60)が外側ローラ(70)内に位置決めされると外側円板(76)の上面が中間ローラ(60)の外側円板(66)の上面と整列されるように、内側円板(96)よりも大きい厚みを有してもよい。外側ローラ(70)のさらに他の好適な構成は、本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであろう。コア(54)およびフランジ(82、92)の高さは、内側ローラ、中間ローラおよび外側ローラ(50、60、70)に巻回されるフィルムの上面が同じ平面に沿って整列するように、コア部材(30)に巻回されるフィルムの幅に基づいて決定することができる。
【0021】
これにより、
図29Aに示すように、外側ローラ(70)のコア(74)を中間ローラ(60)のコア(64)内に入れ子にし、中間ローラ(60)のコア(64)を内側ローラ(50)のコア(54)内に入れ子にして、ローラ(50、60、70)が長手方向軸(A)の周りに同心状に整列されることによって、コア部材(30)が組み立てられる。この組み立てられた位置において、ローラ(50、60、70)の円板(56、66、76)は、それによって、
図7~
図8に示されるように、同じ平面(P)に沿って横方向に整列される。例えば、中間ローラ(60)のコア(64)を内側ローラ(50)の下側開口(53)内に挿入して、中間ローラ(60)を内側ローラ(50)の下に位置決めしてもよい。この位置において、内側ローラ(50)の円板(56)の底面は、中間ローラ(60)の環状フランジ(82)が内側ローラ(50)の円板(56)を通り過ぎて上方に延在するように、中間ローラ(60)の内側円板(86)の上面上に位置決めされてもよい。次いで、外側ローラ(70)のコア(74)を中間ローラ(60)の下側開口(63)内において挿入して、外側ローラ(70)を中間ローラ(60)の下に位置決めする。それによって、中間ローラ(60)の外側円板(66)の底面は、外側ローラ(70)の環状フランジ(92)が中間ローラ(60)の外側円板(66)を通り過ぎて上方に延在するように、外側ローラ(70)の内側円板(96)の上面上に位置決めされ得る。次いで、外側ローラ(70)の外側円板(76)が、外側ローラ(90)の環状フランジ(92)から外向きに延在する。図示した実施形態では、外側ローラ(70)の外側円板(76)は他の円板(56、66、86、96)よりも厚く、ローラ(50、60、70)が組み付けられるとき、内側および中間ローラ(50、60)の外側円板(56、66)の上面は、
図30Aに示されるように、同じ平面に沿って外側ローラ(70)の外側円板(76)の上面と整列される。
【0022】
中間ローラおよび外側ローラ(60、70)の凹部(62、72)も、フィルムが凹部(62、72)を通って内側ローラ(50)に挿入され得るように、互いに整列されてもよい。中間および外側ローラ(60、70)の開口(84、94)も、中間および外側ローラ(60、70)の両方の回転を選択的に防止するために第1のピンが開口(84、94)の両方と位置決めされ得るように、互いに整列されてもよい。第2のピンは、外側ローラ(70)のみの回転を選択的に防止するために、外側ローラ(70)の他方の開口(98)と位置決めされてもよい。次いで、ギア(40)が、ローラ(50、60、70)がコア部材(30)にフィルムを巻回し、および/またはコア部材(30)からフィルムを解くよう互いに対して回転され得るように、ローラ(50、60、70)の上側開口(58、68、78)を通って位置決めされ得る。コア部材(30)のさらに他の好適な構成は、本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであろう。
【0023】
例えば、いくつかの変形例では、中間および外側ローラ(60、70)の環状フランジ(82、92)の各々は、環状フランジ(82、92)の内部部分に凹部を備えて、ローラ(50、60、70)が組み付けられるときにローラ(50、60、70)の位置を軸(A)沿って互いに対して維持するよう、対応する内側および中間ローラ(60、70)の外側円板(56、66)を受けるようにしてもよい。さらに、コア(54、64、74)、フランジ(82、92)、および円板(56、66、76、86、96)は円形輪郭で示されているが、任意の他の好適な形状(例えば、正方形、三角形、楕円形、長方形、六角形など)が使用されてもよい。)
II.複数のローラを含むコア部材の巻回方法
ローラ(50、60、70)がコア部材(30)を形成するように組み付けられた状態で、ギア(40)は、ローラ(50、60、70)の上側開口(58、68、78)内に位置決めされて、
図29Bおよび30Aに示されるように、コア部材(30)上にフィルムを巻回することができる。例えば、ギア(40)を内側ローラ(50)の上側開口(58)の上部を通して挿入してもよいし(
図29B)、ギア(40)を、コア部材(30)の底部を通して(
図30A)上側位置に挿入してもよく、ギア(40)の歯(44)は内側ローラ(50)の凹部(57と係合されるに過ぎない。この位置において、第1のソレノイドは、中間ローラ(60)および外側ローラ(70)の両方の回転を阻止するように活性化され得る。次いで、フィルム(20)の細長いシートの一方の端部が、
図29Cに示されるように、中間ローラおよび外側ローラ(60、70)の凹部(62、72)を通して挿入され、内側ローラ(50)のコア(54)の外側側壁表面に取り付けられ得る。次いで、ギア(40)を回転させて、それにより、内側ローラ(50)だけを回転させて、フィルム(20)を内側ローラ(50)のコア(54)の周りに巻回することができる。内側ローラ(50)が回転すると、フィルム(20)は、
図29Dに示されるように、内側ローラ(50)の円板(56)上で外側に向かって巻回される。
【0024】
フィルム(20)が内側ローラ(50)のコア(54)の周りにおいて中間ローラ(60)の環状フランジ(82)の内部表面まで巻回されると、ギア(40)は、
図29Eおよび
図30Bに示される中間位置まで下降され得る。中間位置では、ギア(40)の歯(44)は、内側ローラ(50)および中間ローラ(60)の両方の凹部(57、67)と係合する。第1のソレノイドは非活性化され、第2のソレノイドは活性化され、中間ローラ(60)を回転させることができるが、第2のソレノイドは外側ローラ(70)の回転を阻止する。したがって、同じ細長いフィルム(20)のシートは、外側ローラ(70)の凹部(72)を通してコア部材(30)の周りに巻回され続けることができる。
図29Fに示すように、内側ローラ(50)と中間ローラ(60)とを共に回転させながら、中間ローラ(60)の環状フランジ(82)の外面にフィルム(20)を巻回する。中間ローラ(60)が回転すると、フィルム(20)は中間ローラ(60)の外側円板(66)上で外側に向かって巻回される。
【0025】
フィルム(20)が中間ローラ(60)の周りにおいて、外側ローラ(70)の環状フランジ(92)の内部表面まで巻回された状態で、ギア(40)を
図29Gおよび
図30Cに示す下側位置に下降させてもよい。下側位置では、ギア(40)の歯(44)は、内側ローラ(50)、中間ローラ(60)、および外側ローラ(70)の各々の凹部(57、67、77)と係合する。第2のソレノイドは、内側ローラ(50)、中間ローラ(60)、および外側ローラ(70)の各々を回転させるように、非活性化され得る。したがって、同じ細長いフィルム(20)のシートは、
図29Gに示されるように、コア部材(30)の外側ローラ(70)の周りに巻回され続けることができる。各ローラ(50,60,70)が同時に回転する状態で、外側ローラ(70)の環状フランジ(92)の外面にフィルム(20)が巻回される。外側ローラ(70)が回転すると、フィルム(20)は、
図29Hに示されるように、外側ローラ(70)の外側円板(76)上で外側に向かって巻回される。それによって、フィルム(20)は、外側ローラ(70)の外側円板(76)の外縁に巻回され得る。次いで、巻回されたコア部材(30)は、
図31に示されるように、パレット(6)上に載置され得る。コア部材(30)に巻回するためのさらに他の好適な構成は、本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであろう。
【0026】
したがって、コア部材(30)は、フィルム(20)の連続的な細長いシートをより効率的に巻回され、より多くの量のフィルム(20)を保持する。コア部材(30)は、より多くの量のフィルム(20)を保持することができるので、1つのコア部材(30)をパレット(6)上の1つの層(8)として用いることができる。これは、より多くのメートルのフィルム(20)が1つのパレット(6)上で輸送されることを可能にし得る。また、フィルム継ぎ合わせの量および切り替え時間を低減することによって、フィルム(20)をコア部材(30)に巻回するための時間を短縮し、フィルム(20)をより効率的に巻回し、コストを低減させることもできる。
【0027】
コア部材(30)は、それによって、層(8)当たり約5,500メートルまでのフィルム(20)を保持することができ、それは、層(8)当たり約20%~約30%多いフィルム(20)である。コア部材(30)はまた、パレット(6)当たり約27,500メートル~約137,500メートルのフィルム(20)を保持し得、これは、パレット(6)当たり約130%~約250%多いフィルム(20)である。コア部材(30)は、約10,000メートルのフィルム(20)を走らせるのに、フィルム(20)に1つの継ぎ合わせしか必要としない。巻回プロセス中、フィルム(20)がコア部材(30)上に巻回され得る平均速度は、毎分約325メートルであり得、フィルム(20)をコア部材(30)上に巻回するための時間の量は約15分であり得る。したがって、フィルム(20)を約10,000メートルのフィルム(20)を含むスリットロールから解き、フィルム(20)を継ぎ合わせ、フィルム(20)を複数のコア部材(30)上に巻回する時間の量は、約28分であり得る。これにより、コア部材(30)は、フィルム(20)をより効率的に巻回することができる。
【0028】
コア部材(30)が保持できるフィルム(20)の量が増加するため、複数のローラ(50、60、70)が使用され、フィルム(20)がコア部材(30)に巻回される際のフィルム(20)への圧力の量を減少させることができる。例えば、中間ローラおよび外側ローラ(60、70)の環状フランジ(82、92)は、フィルム(20)がコア部材(30)に巻回される際にフィルム(20)を支持することができ、複数のローラ(50、60、70)は、フィルム(20)がコア部材(30)から解かれる際にフィルム(20)がカールした形状を維持するのを防止し得、それは、フィルム(20)がボトルに移されないようにすることができる。コア部材(30)の複数のローラ(50、60、70)は、さらに、フィルム(20)のセクションのトレーサビリティを提供することができる。したがって、複数のローラ(50、60、70)をコア部材(30)に用いることができる。
【0029】
III.複数のローラを含むコア部材の装填方法
いくつかの変形例では、ロボット(210)を用いて、より容易および/または効率的に巻回するためにコア部材(30)をシーマ(200)上に装填または装填解除することができる。図示した実施形態では、
図39Aに示されるように、ロボット(210)は、アーム(212)と、アーム(212)の端部に位置決めされた爪(claw)(214)とを備える。したがって、アーム(212)は、ロボット(210)に対して回転および/または平行移動して爪(214)を位置決めすることができる。いくつかの変形例では、ロボット(210)は、ロボット(210)の爪(214)を選択的に位置決めおよび/または作動させて、爪(214)でコア部材(30)を持ち上げ、運搬し、および/または降ろすためのモータおよび/または制御ユニットを備える。ロボット(210)のさらに他の好適な構成は、本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであろう。
【0030】
図39A~
図39Cを参照すると、ロボット(210)は、コア部材(30)上にフィルム(20)を巻回するためにシーマ(200)上にコア部材(30)を装填しているのが示されている。例えば、複数の空のコア部材(30)が、パレット(6)上に互いに積み重ねられる。ロボット(210)は、ロボット(210)のアーム(212)を平行移動させて、ロボット(210)の爪(214)をコア部材(30)の積層の上方に位置決めするために使用され得る。次いで、ロボット(210)のアーム(212)を下降させて、爪(214)を一番上のコア部材(30)上に位置決めすることができる。次いで、
図39Aに示されるように、爪(214)を作動させて一番上のコア部材(30)を把持し、アーム(212)を上昇させてコア部材(30)を持ち上げることができる。例えば、爪(214)は、コア部材(30)を上部から、側部から、底部から、および/または磁石によって把持してもよい。次いで、アーム(212)は、
図39Bに示されるように、爪(214)をシーマ(200)に隣接して位置決めするために平行移動されることができる。次いで、爪(214)を作動させて、空のコア部材(30)をシーマ(200)のアーム(202)上に降ろすことができる。アーム(212)を操作して爪(214)を回転させて、コア部材(30)を
図39Cに示すように垂直位置から水平位置に位置決めすることができる。次いで、フィルム(20)が、上記のようにシーマ(200)からコア部材(30)上に巻回されてもよい。
【0031】
一旦フィルム(20)がコア部材(30)上に巻回されると、ロボット(210)は、
図40A~
図40Bに示されるように、巻回されたコア部材(30)を別のパレット(6)上に載置するために使用され得る。例えば、ロボット(210)を作動させて、爪(214)を、巻回されたコア部材(30)に隣接するよう位置決めして、巻回されたコア部材(30)をシーマ(200)上で把持してもよい。次いで、アーム(212)は、
図40Aに示されるように、パレット(6)の上方に爪(214)を位置決めするために平行移動されてもよい。次いで、アーム(212)を下降させ、爪(214)を作動させて、巻回されたコア部材(30)をパレット(6)上に降ろしてもよい。このプロセスを繰り返して、
図40Bに示されるように、追加の巻回されたコア部材(30)を、パレット(6)上で互いの上に積み重ねて、層(8)を形成してもよい。次いで、巻回されたコア部材(130)の積み重ねられたパレット(6)は、顧客に、より容易に輸送され得る。コア部材(30)を装填および/または取り外しのためのさらに他の好適な構成は、本明細書の教示を考慮すれば当業者には明白であろう。
【0032】
IV.複数のローラを含むコア部材を解く方法
図41A~
図41Dを参照すると、巻回されたコア部材(30)上のフィルム(20)は、次いで、顧客などによって解かれ、コア部材(30)から取り除かれてもよい。例えば、上述のロボット(210)を用いて、フィルムが巻回されたコア部材(30)を、フィルムを解くために、パレット(6)から取り外すことができる。ロボット(210)のアーム(212)を作動させて、
図41Aに示されるように、ロボット(210)の爪(214)を、巻回されたコア部材(30)に隣接して位置決めして、巻回されたコア部材(30)を、積み重ねられたパレット(6)から把持することができる。次いで、ロボット(210)のアーム(212)は、爪(214)が巻回されたコア部材(30)をコンベヤ(206)上に載置できるように、爪(214)をコンベヤ(206)の上に位置決めするように平行移動させることができる。次いで、コンベヤ(206)は、
図41Bに示されるように、巻回されたコア部材(30)を巻き出し機(unwinder)(204)に移送することができる。次いで、巻き出し機(204)は、顧客による使用のために、
図41Cに示されるように、コア部材(30)からフィルム(20)を解くことができる。例えば、フィルム(20)の端部は、外側ローラ(70)から巻き出し機(204)内に装填されてもよい。次いで、巻き出し機(204)は、コア部材(30)を回転させて、外側ローラ(70)、次いで中間ローラ(60)、次いで内側ローラ(50)からフィルム(20)を取り外すことによって、上記とは反対の方法で、コア部材(30)からフィルム(20)を解くことができる。一旦フィルム(20)がコア部材(30)から解かれると、
図41Dに示されるように、コンベヤ(206)は、ロボット(210)が空のコア部材(30)を爪(214)でパレット(6)上に置くことができるように、空のコア部材(30)をロボット(210)に移送してもよい。コア部材(30)を解くためのさらに他の好適な方法は、本明細書の教示を考慮すれば当業者に明白であろう。
【0033】
V.複数の拡張可能ローラを含むコア部材
図32~
図37に示されるコア部材(130)の別の実施形態は、コア部材(130)が拡張可能であることを除き、上述のコア部材(30)と同様である。例えば、
図32~
図33を参照すると、コア部材(130)は、内側ローラ(150)が中間ローラ(160)から上方に延在し、中間ローラ(160)が外側ローラ(170)から上方に延在する、完全に拡張された位置において示される。したがって、内側ローラ(150)の外側円板(156)は、中間ローラ(160)のコア(164)および環状フランジ(182)の上部に位置決めされる。外側円板(166)は、外側ローラのコア(174)および環状フランジ(192)の上部に位置決めされる。この完全に拡張された位置において、フィルム(20)の一端は、
図38Aに示されるように、内側ローラ(150)のコア(154)の側壁に取り付けられてもよい。次いで、
図38Bに示されるように、内側ローラ(150)を回転させて、フィルム(20)をこの拡張位置において内側ローラ(150)上に巻回してもよい。フィルム(20)は、それによって、フィルム(20)が内側ローラ(150)の外側円板(156)上で膨張するように、内側ローラ(150)上に巻回される。フィルム(20)が内側ローラ(150)に巻回されるとき、内側ローラ(150)は中間ローラ(160)および外側ローラ(170)に対して回転してもよく、または中間ローラ(160)および/または外側ローラ(170)は内側ローラ(150)と共に回転してもよい。
【0034】
フィルム(20)が、内側ローラ(150)の周りの巻回されたフィルムの外径が中間ローラ(160)の環状フランジ(182)の内径よりもわずかに小さい径となるまで内側ローラ(150)の周りに巻回されると、コア部材(130)は、
図34~
図35に示されるように、部分的に拡張された位置に下降され得、内側ローラ(150)は中間ローラ(160)内に入れ子にされる。この位置において、内側ローラ(150)のコア(154)は、中間ローラ(160)のコア(164)を囲む。中間ローラ(160)のコア(164)は、内側ローラ(150)のコア(154)の歯(157)を受けるための凹部を備えてもよい。内側ローラ(150)のコア(154)の歯(157)が凹部に挿入されると、コア部材(130)は部分的に拡張された位置に下降することができる。これにより、歯(157)は、中間ローラ(160)と共に内側ローラ(150)の位置を維持し、中間ローラ(160)と共に内側ローラ(150)を同時に回転させることができる。次いで、内側ローラ(150)の外側円板(156)は、中間ローラ(160)の内側円板(186)上に位置決めされることができる。次いで、中間ローラ(160)を回転させて、
図38Cに示されるように、この部分的に拡張された位置において中間ローラ(160)上にフィルム(20)を巻回し続けることができる。フィルム(20)は、それによって、
図38Dに示されるように、フィルム(20)が中間ローラ(160)の外側円板(166)上で膨張するように、中間ローラ(160)上に巻回される。
【0035】
中間ローラ(160)の周りの巻回されたフィルムの外径が外側ローラ(170)の環状フランジ(192)の内径よりも僅かに小さい径となるまで、フィルム(20)が中間ローラ(160)の周りに巻回されると、コア部材(130)は、
図36~
図37に示されるように、折り畳まれた位置に下降され得、内側ローラ(150)が中間ローラ(160)内に入れ子にされ、中間ローラ(160)が外側ローラ(170)内に入れ子にされる。この位置では、内側ローラ(150)のコア(154)は、中間ローラ(160)のコア(164)を取り囲み、中間ローラ(160)のコア(164)は、外側ローラ(174)のコア(174)を取り囲む。外側ローラ(170)のコア(174)は、内側ローラ(150)のコア(154)の歯(157)および中間ローラ(160)のコア(164)の歯(167)を受けるための凹部を備えてもよい。コア(154、164)の歯(157、167)が凹部に挿入されると、コア部材(130)は折り畳まれた位置に下降することができる。それによって、歯(157、167)は、ローラ(150、160、170)を互いと共に同時に回転させることができる。次いで、中間ローラ(160)の外側円板(166)は、外側ローラ(170)の内側円板(196)上に位置決めされることができる。次いで、外側ローラ(170)を回転させて、
図38Eに示されるように、この折り畳まれた位置において外側ローラ(170)上にフィルム(20)を巻回し続けることができる。フィルム(20)は、それによって、
図38Fに示されるように、フィルム(20)が外側ローラ(170)の外側円板(176)上で膨張するように、外側ローラ(170)上に巻回される。拡張可能なコア部材(130)のさらに他の好適な構成は、本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであろう。
【0036】
VI.折り畳み可能なローラを含むコア部材
図42A~
図42Bは、上述のコア部材(30、130)のいずれかと共に使用され得るローラ(250)の実施形態を示す。図示の実施形態では、ローラ(250)は、円板(256)と、円板(256)に結合されたコア(254)とを備える。コア(254)は、複数のフィン(252)を備える。伸張された位置では、
図42Aに示されるように、フィン(252)は直立しており、フィン(252)は円形プロファイルで円板(256)から上方に延びている。折り畳まれた位置では、
図42Bに示されるように、フィン(252)は、フィン(252)が円板(256)の上面上に横たわるように内側に曲げられるように折り畳まれる。フィン(252)は、円板(256)の上面上に横たわるように外側に曲げられることも可能である。したがって、ローラ(250)が伸張された位置にある間に、ローラ(250)はフィルムを巻回され、および/または解かれる。フィルムがローラ(250)から除去されると、フィン(252)は折り畳まれた位置まで折り畳まれ、それによってローラ(250)の体積を低減させることができる。これは、ローラ(250)がより容易に輸送可能であることを可能にし得る。折り畳み可能なローラ(250)のさらに他の好適な構成は、本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであろう。例えば、いくつかの変形例では、ローラのコアは使い捨て可能であってもよい。いくつかの他の変形例では、コア部材は、2つのローラまたは4つ以上のローラなど、任意の好適な数のローラを備えてもよい。
【0037】
VII.複数の平行移動可能なローラを含むコア部材
図43~
図45は、コア部材(330)にフィルムを巻回するおよび/または解くために互いに対して垂直に平行移動可能な複数のローラ(350、360、370)を備えることを除き、コア部材(30)に類似する、コア部材(330)の別の実施形態を示す。例えば、コア部材(330)は、内側ローラ(350)と、中間ローラ(360)と、外側ローラ(370)とを備え、ローラ(350、360、370)は、以下でより詳細に説明するように、各々、他のローラに対して、垂直に持ち上げられ得る。
【0038】
図46~
図48を参照すると、内側ローラ(350)は、円板(356)がコア(354)の底部の周りに位置決めされるように、円板(356)の中心部分から上方に延在するコア(354)を備える。コア(354)は、コア(354)の中心部分を貫通する開口(358)を画定する。図示した実施形態では、コア(354)および開口(358)は、概して円筒形の形状を有するが、他の好適な形状(例えば、正方形、五角形、六角形、八角形など)が使用されてもよい。コア(354)の内部表面は、コア(354)の底部で内向きに延在する複数のチャネル(353)を備える。1つ以上のチャネル(353)は、以下でより詳細に説明するように、巻回装置に対する内側ローラ(350)の位置を維持するために使用されてもよい。図示した実施形態では、コア(354)は、チャネル(353)が互いに約120度離れて位置決めされるように、コア(354)の高さに沿って約40%延在する3つのチャネル(353)を備える。チャネル(353)のさらに他の好適な構成および/または寸法を用いることができる。円板(356)の底面は、円板(356)の対向する側部上において、円板(356)内へと内向きに延在する切欠き(352)の対をさらに含む。1つ以上の切欠き(352)はまた、巻回装置に対する内側ローラ(350)の位置を維持するために使用されてもよい。チャネル(353)および/または切欠き(352)は、単に任意選択であることに留意されたい。内側ローラ(350)のさらに他の好適な構成は、本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであろう。
【0039】
コア部材(330)の中間ローラ(360)は、
図49~
図51により詳細に示されている。中間ローラ(360)は、内側円板(386)と、環状フランジ(382)と、外側円板(366)とを備える。図示の実施形態では、環状フランジ(382)は、環状フランジ(382)が内側円板(386)の外側部分から上方に延在するように、内側円板(386)と外側円板(366)との間に位置決めされる。凹部(362)は、フィルムが凹部(362)を通して挿入され得るように、環状フランジ(382)の側壁を通して画定される。次いで、外側円板(366)は、外側円板(366)の底面が内側円板(386)の上面と整列するように、環状フランジ(382)から外向きに延在する。内側円板(386)は、コア(364)が内側円板(386)を貫通する開口(368)を画定するように、内側円板(386)の中心部分から下方に延在するコア(364)を備える。中間ローラ(360)は、概して円筒形を画定するが、他の好適な形状(例えば、正方形、五角形、六角形、八角形など)も用いることができる。コア(364)の内部表面は、コア(364)の底部で内向きに延在する複数のチャネル(363)を備える。1つ以上のチャネル(363)は、以下でより詳細に説明するように、巻回装置に対する中間ローラ(360)の位置を維持するために使用されてもよい。図示した実施形態では、コア(364)は、チャネル(363)が互いに約120度離れて位置決めされるように、コア(364)の高さに沿って部分的に延在する3つのチャネル(363)を備える。チャネル(363)のさらに他の好適な構成および/または寸法を用いることができる。内側円板(386)は、内側円板(386)の対向する側部上において、内側円板(386)を通って延在する開口(384)の対をさらに含む。1つ以上の開口(384)も、巻回装置に対する中間ローラ(360)の位置を維持するために使用されてもよい。開口(384)は、内側円板(386)の底面に向かって狭くなるように先細りであってもよく、または先細りでなくてもよい。チャネル(363)および/または開口(384)は、単に任意選択であることに留意されたい。
【0040】
それによって、中間ローラ(360)は、内側ローラ(350)が中間ローラ(360)上に載るように、内側ローラ(350)の周りに位置決めされるように構成される。したがって、中間ローラ(360)のコア(364)は、内側ローラ(350)の開口(358)が中間ローラ(360)の開口(368)と整列するように、内側ローラ(350)のコア(354)に対応するサイズにされる。コア(364)の外面から環状フランジ(382)の内面までの内側円板(386)のサイズは、内側円板(386)の上面が内側ローラ(350)の円板(356)の底面を受けるように構成されるように、内側ローラ(350)の円板(356)に対応するようにサイズ決めされてもよい。図示の実施形態では、内側ローラ(350)の円板(356)の外径は、内側ローラ(350)が中間ローラ(360)に対して平行移動することを可能にするように、環状フランジ(382)の内径よりもわずかに小さい。中間ローラ(360)のさらに他の好適な構成は、本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであろう。
【0041】
コア部材(330)の外側ローラ(370)は、
図52~
図54により詳細に示されている。外側ローラ(370)は、内側円板(396)、中間円板(397)、環状フランジ(392)、および外側円板(376)を備える。図示の実施形態では、環状フランジ(392)は、環状フランジ(392)が中間円板(397)の外側部分から上方に延在するように、中間円板(397)と外側円板(376)との間に位置決めされる。凹部(372)は、フィルムが凹部(372)を通して挿入され得るように、環状フランジ(372)の側壁を通して画定される。次いで、外側円板(376)は、外側円板(376)の底面が中間円板(397)の上面と整列するように、環状フランジ(392)から外向きに延在する。図示した実施形態では、外側円板(376)は、外側円板(376)の外周の周りで下方に突出する環状フランジ(398)を備える。次いで、内側円板(396)は、内側円板(396)の上面が中間円板(397)の底面と整列されるか、またはそれよりも低くなるように、中間円板(397)内に位置決めされる。外側ローラ(370)は、概して円筒形を画定するが、他の好適な形状(例えば、正方形、五角形、六角形、八角形など)も用いることができる。
【0042】
内側円板(396)の底面は、内側円板(396)の両側部分において内側円板(396)を通って延在する開口(394)の対をさらに含む。1つ以上の開口(394)はまた、巻回装置に対する外側ローラ(370)の位置を維持するために使用され得る。開口(394)は、内側円板(396)の底面に向かって狭くなるように先細りであってもよく、または先細りでなくてもよい。次いで、フランジ(399)が、フランジ(399)の上面が内側円板(396)の底面と整列されるか、またはそれよりも低くなるように、内側円板(396)内に位置決めされる。フランジ(399)は、コア(374)がフランジ(399)を貫通する開口(378)を画定するように、フランジ(399)の中心部分から下方に延在するコア(374)を備える。コア(374)の内部表面は、コア(374)の底部で内向きに延在する複数のチャネル(373)を備える。1つ以上のチャネル(373)は、以下でより詳細に説明するように、巻回装置に対する外側ローラ(370)の位置を維持するために使用されてもよい。図示した実施形態では、コア(374)は、チャネル(373)が互いに約120度離れて位置決めされるように、コア(374)の高さに沿って部分的に延在する3つのチャネル(373)を備える。チャネル(373)のためのさらに他の好適な構成および/または寸法を用いることができる。チャネル(373)および/または開口(394)は、単に任意選択であることに留意されたい。
【0043】
それによって、外側ローラ(370)は、中間ローラ(360)が外側ローラ(370)上に載るように、中間ローラ(360)の周りに位置決めされるように構成される。したがって、外側ローラ(370)のコア(374)は、中間ローラ(360)の開口(368)が外側ローラ(370)の開口(378)と整列するように、中間ローラ(360)のコア(364)に対応するサイズにされる。外側ローラ(370)の中間円板(397)のサイズは、中間円板(397)の上面が中間ローラ(360)の外側円板(366)の底面を受けるように構成されるように、中間ローラ(360)の外側円板(366)に対応するようにサイズ決めされてもよい。図示した実施形態では、中間ローラ(360)の外側円板(366)の外径は、中間ローラ(360)が外側ローラ(370)に対して平行移動することを可能にするように、環状フランジ(392)の内径よりもわずかに小さい。外側ローラ(370)のさらに他の好適な構成は、本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであろう。
【0044】
したがって、コア部材(330)は、
図43~
図45に示されるように組み立てられてもよい。図示した実施形態では、内側ローラ(350)は中間ローラ(360)内に位置決めされ、中間ローラ(360)は外側ローラ(370)内に位置決めされる。
図44に最もよく見られるように、ローラ(350、360、370)のコア(354、364、374)は、ローラ(350、360、370)の開口(358、368、378)を長手方向に整列させるために、垂直に積み重ねられる。例えば、図示の実施形態では、各ローラ(350、360、370)のコア(354、364、374)の内径は、コア(354、364、374)の開口(358、368、378)がコア部材(330)を通る実質的に同じ直径を有するように、実質的に類似しているが、他の好適な寸法を用いてもよい。
【0045】
内側ローラ(350)の円板(356)の底面は、中間ローラ(360)の内側円板(386)の上面上に位置決めされ、中間ローラ(360)は、外側ローラ(370)の内側円板(396)の上面上に位置決めされる。同様に、中間ローラ(360)の外側円板(366)の底面は、外側ローラ(370)の中間円板(397)の上面上に位置決めされる。したがって、中間ローラ(360)のコア(364)は、外側ローラ(370)のフランジ(374)内に位置決めされ、中間ローラ(360)の内側円板(386)は、外側ローラ(370)の内側円板(396)内に位置決めされる。図示した実施形態では、これは、内側ローラ(350)の円板(356)、中間ローラ(360)の外側円板(366)、および外側ローラ(370)の外側円板(376)の各々の上面が横方向に整列されることを可能にする。中間ローラ(360)のコア(364)と外側ローラ(370)のフランジ(374)、および中間ローラ(360)の内側円板(386)と外側ローラ(370)の内側円板(396)の間の相互作用によって、ローラ(350、360、370)間の任意の横方向の移動を制限することもできる。次いで、外側ローラ(370)の環状フランジ(398)は、環状フランジ(398)の底面が外側ローラ(370)のコア(374)の底面と実質的に横方向に整列するように、下方に延在する。これは、コア部材(330)が平坦な表面上に置かれたときに独立して直立することを可能にし得る。
【0046】
組み立てられた位置では、内側ローラ(350)の切欠き(352)、ならびに中間および外側ローラ(360、370)の開口(384、394)も、長手方向に整列される。
図43を参照すると、中間ローラおよび外側ローラ(360、370)の凹部(362、372)は、横方向に互いに整列している。これは、フィルムが中間ローラおよび外側ローラ(360、370)を通って内側ローラ(350)のコア(354)まで通過することを可能にし得る。図示した実施形態では、凹部(362、372)は、凹部(362、372)の各々の一端が整列するように位置決めされる。次いで、外側ローラ(372)の凹部(372)は、凹部(372)の他端が凹部(362)の他端を越えて位置決めされるように、中間ローラ(360)の凹部(362)よりも広い。これは、フィルムを曲げることなく、内側ローラ(354)のコア(354)に対してある角度で凹部(362、372)を通してフィルムを挿入することを可能にし得る。コア部材(330)のさらに他の構成は、本明細書の教示を考慮すれば当業者には明白であろう。
【0047】
VIII.複数の平行移動可能なローラを含むコア部材を巻回するための巻回装置
コア部材(330)からフィルムを巻回および/または巻き出すための巻回装置(400)を
図55~
図56Bに示す。巻回装置(400)はシリンダ(410)を備え、シリンダ(410)は先細の上部(414)を有し、シリンダ(410)の上面(412)はシリンダ(410)の底部より小さい外径を有する。シリンダ(410)の外径は、シリンダ(410)が開口(350、360、370)内に挿入され得るように、コア部材(330)のローラ(350、360、370)の中心開口(358、368、378)に対応するようなサイズにされ得る。したがって、先細の上部(414)は、開口(358、368、378)内でシリンダ(410)を案内するのに役立ち得る。
【0048】
図示の実施形態のシリンダ(410)は、さらに、複数の上側ロックシャフト(411)と、上側ロックシャフト(411)の下方に位置決めされる複数の中間ロックシャフト(413)と、中間ロックシャフト(413)の下方に位置決めされる複数の下側ロックシャフト(415)とを備える。各ロックシャフト(411、413、415)は、シリンダ(410)内において横断方向に位置決めされる。
図59A~
図59Cに最もよく見られるように、上側ロックシャフト、中間ロックシャフト、および下側ロックシャフト(411、413、415)は各々、互いに対して約120度でシリンダ(410)の周りに等しく位置決めされた3つのシャフトを含む。図示した実施形態では、ロックシャフト(411、413、415)は、ロックシャフト(411、413、415)をそれぞれのローラ(350、360、370)のチャネル(353、363、373)と整列させるために、互いに対してオフセットされる。いくつかの他の変形例では、ロックシャフト(411、413、415)および/またはチャネル(353、363、373)は、オフセットされる代わりに、長手方向に整列され得る。
【0049】
それによって、これらのロックシャフト(411、413、415)を、シリンダ(410)の側壁の中および/または外に延在するように選択的に平行移動させて、ローラ(350、360、370)のチャネル(353、363、373)を選択的に係合させて、シリンダ(410)に対する各ローラ(350、360、370)の長手方向および横方向の位置を選択的に維持することができる。例えば、上側ロックシャフト(411)は、内側ローラ(350)のチャネル(353)内に上側ロックシャフト(411)を選択的に挿入するために、内側ローラ(350)のチャネル(353)と整列してもよい。中間ロックシャフト(413)は、中間ローラ(360)のチャネル(363)内に中間ロックシャフト(413)を選択的に挿入するために、中間ローラ(360)のチャネル(363)と整列してもよい。下側ロックシャフト(415)は、外側ローラ(370)のチャネル(373)内に下側ロックシャフト(415)を選択的に挿入するために、外側ローラ(370)のチャネル(373)と整列してもよい。
【0050】
ロックシャフト(411、413、415)は、シリンダ(410)を通して空気圧で作動され得る。例えば、
図56A~
図56Bおよび
図59A~
図59Cに最もよく見られるように、シリンダ(410)は、シリンダ(410)の中心部分を通って互いに実質的に平行に長手方向に延在する第1、第2、および第3の導管(conduit)(440、442、444)を備える。各上側ロックシャフト(411)は、上側ロックシャフト(411)と第1導管(440)との間を延在するダクト(441)によって第1導管(440)に連結される。各中間ロックシャフト(413)は、中間ロックシャフト(413)と第2の導管(442)との間を延在するダクト(443)によって第2の導管(442)に連結される。各下側ロックシャフト(415)は、下側ロックシャフト(415)と第3の導管(444)との間を延在するダクト(445)によって第3の導管(444)に連結される。次いで、各導管(440、442、444)は、アクチュエータ(図示せず)と結合されて、上側ロックシャフト(411)、中間ロックシャフト(413)、および/または下側ロックシャフト(415)を独立して作動させることができる。ロックシャフト(411、413、415)ためのさらに他の好適な構成は、当業者には明らかであろう。例えば、ロックシャフト(411、413、415)は、空気圧で、油圧で、および/または電気的に駆動されてもよい。
【0051】
図57A~
図57Cを参照すると、シリンダ(410)の底面は、プラットフォーム(420)上に位置決めされる。プラットフォーム(420)は、プラットフォーム(420)の対向する側部から、シリンダ(410)より外側で、上方に延在する支持シャフト(416)の対をさらに含む。これらの支持シャフト(416)は、内側ローラ(350)の切欠き(352)ならびに中間および外側ローラ(360、370)の開口(384、394)内に挿入するようにサイズ決めおよび整列される。したがって、支持シャフト(416)もまた、ロックシャフト(411、413、415)がローラ(350、360、370)と係合されていないときでも、シリンダ(410)に対するローラ(350、360、370)の回転位置を維持し得る。プラットフォーム(420)は、コア部材(330)を巻回および/または解くために、シリンダ(410)および支持シャフト(416)を同時に回転させるように回転可能である。
【0052】
プラットフォーム(420)は、静止基部(422)の上に位置決めされる。基部(422)は、プラットフォーム(420)より外側で基部(422)を通って延在する複数の開口(424)を備える。複数の昇降シャフト(434)が、基部(422)の下に、複数の開口(424)と整列して位置決めされる。例えば、各昇降シャフト(434)は、ハウジング(430)の導管(432)内に収容されてもよい。ハウジング(430)は、連結部(438)によって基部(422)に連結されてもよい。各昇降シャフト(434)は、各昇降シャフト(434)が開口(424)を通って基部(422)の上方に延在するように、ハウジング(430)内で選択的に上昇(
図56B)および/または下降(
図56A)されることができる。それによって、昇降シャフト(434)は、コア部材(330)のローラ(350、360、370)を上昇および/または下降させることができる。ロックシャフト(411、413、415)は、空気圧式、油圧式、および/または電気的に駆動されてもよい。巻回装置(400)のさらに他の好適な構成は、本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであろう。
【0053】
IX.複数の平行移動可能なローラを含むコア部材の巻回方法
図57A~
図57Cおよび
図60A~
図60Cを参照して、巻回装置(400)を用いてコア部材(330)を巻回および/または解く方法が示される。例えば、コア部材(330)は、
図57Aに示されるように、巻回装置(400)上に装填されることができる。コア部材(330)を装填するために、巻回装置(400)のシリンダ(410)は、ローラ(350、360、370)の中心開口(358、368、378)内に挿入される。巻回装置(400)の支持シャフト(416)は、中間および外側ローラ(360、370)の内側円板(386、396)の開口(384、394)内に挿入され、中間および外側ローラ(360、370)は、外側ローラ(370)のコア(374)の底面がプラットフォーム(420)に接触するまで、シリンダ(410)を滑り降りることができる。内側ローラ(350)は、内側ローラ(350)の円板(356)が巻回装置(400)の支持シャフト(416)の上面に接触して支持シャフト(416)の上部を内側ローラ(350)の切欠き(352)内に挿入するまで、シリンダ(410)を滑り降りることができる。それによって、支持シャフト(416)は、内側ローラ(350)を中間ローラおよび外側ローラ(360、370)の上方の上昇位置に保持する。中間および外側ローラ(360、370)の開口(384、394)を通る支持シャフト(416)の位置はまた、中間および外側ローラ(360、370)の凹部(362、372)の互いに対する整列を維持する。
【0054】
内側ローラ(350)が上昇位置にある状態で、上側ロックシャフト(411)は、内側ローラ(350)のチャネル(353)に係合するようにシリンダ(410)の外に延在するように作動され得る。これにより、シリンダ(410)に対する内側ローラ(350)の回転位置および長手方向の位置をロックすることができる。次いで、フィルム(20)が、
図60Aに示されるように、内側ローラ(350)のコア(354)の周りに巻回されてもよい。フィルム(20)を巻回するために、プラットフォーム(420)を基部(422)に対して回転させて、シリンダ(410)および内側ローラ(350)を同時に回転させることができる。支持シャフト(416)および/またはローラ(360、370)も、プラットフォーム(420)と共に回転してもよい。それによって、フィルム(20)は、フィルム(20)が円板(356)の外側部分に達するまで、円板(356)の上面において内側ローラ(350)のコア(354)の周りに巻回される。
【0055】
フィルム(20)が内側ローラ(350)の周りに巻回されると、フィルム(20)は中間ローラ(360)上に連続的に巻回されてもよい。例えば、昇降シャフト(434)は、基部(422)を通して作動されて、外側ローラ(370)の底面に接触し、それによって、
図57Cに示されるように、中間ローラおよび外側ローラ(360、370)の両方を同時に上昇させることができる。中間ローラ(360)を上昇させて、中間ローラ(360)の外側円板(366)を内側ローラ(350)の円板(356)と横方向に整列させる。ローラ(350、360、370)が上昇位置にある状態で、中間ロックシャフト(413)は、中間ローラ(360)のチャネル(363)に係合するようにシリンダ(410)の側壁から外に延在するように作動されることができる。これは、中間ローラ(360)を上昇位置に維持し、シリンダ(410)に対する中間ローラ(360)の回転位置および長手方向位置をロックすることができる。次いで、昇降シャフト(434)は、
図57Bに示されるように、プラットフォーム(420)上に外側ローラ(370)の位置を再び下降させるために、下降され得る。次いで、フィルム(20)は、
図60Bに示されるように、中間ローラ(360)の環状フランジ(382)の外面の周りに巻回されてもよい。フィルム(20)を巻回するために、プラットフォーム(420)を基部(422)に対して回転させて、シリンダ(410)、内側ローラ(350)、および中間ローラ(360)を同時に回転させることができる。支持シャフト(416)および/またはローラ(370)も、プラットフォーム(420)と共に回転してもよい。それによって、フィルム(20)は、フィルム(20)が外側円板(366)の外側部分に達するまで、外側円板(366)の上面において中間ローラ(360)の環状フランジ(382)の周りに巻回される。
【0056】
フィルム(20)が中間ローラ(360)の周りに巻回されると、フィルム(20)は外側ローラ(370)上に連続的に巻回されてもよい。例えば、昇降シャフト(434)は、基部(422)を通して作動されて、外側ローラ(370)の底面に接触し、それによって、
図57Cに示されるように、外側ローラ(370)を上昇させることができる。外側ローラ(370)を上昇させて、外側ローラ(370)の外側円板(376)を中間ローラ(360)の外側円板(366)と横方向に整列させる。ローラ(350、360、370)が上昇位置にある状態で、下側ロックシャフト(415)は、外側ローラ(370)のチャネル(373)と係合するように、シリンダ(410)の側壁から外に延在するように作動されることができる。これにより、外側ローラ(370)を上昇位置に維持し、シリンダ(410)に対する外側ローラ(370)の回転位置および長手方向位置をロックすることができる。次いで、昇降シャフト(434)は再び下降されてもよい。次いで、フィルム(20)は、
図60Cに示されるように、外側ローラ(370)の環状フランジ(392)の外面の周りに巻回されてもよい。フィルム(20)を巻回するために、プラットフォーム(420)を基部(422)に対して回転させて、シリンダ(410)、内側ローラ(350)、中間ローラ(360)、および外側ローラ(370)を同時に回転させてもよい。それによって、フィルム(20)は、フィルム(20)が外側円板(376)の外側部分に達するまで、外側円板(376)の上面上で外側ローラ(370)の環状フランジ(392)の周りに巻回される。
【0057】
コア部材(330)からフィルム(20)を解くために、プラットフォーム(420)は、フィルム(20)が外側ローラ(370)から除去されるまで、他の方向に回転されることができる。昇降シャフト(343)は、外側ローラ(370)の底面に接触するように上昇させることができ、下側ロックシャフト(415)は、外側ローラ(370)を解放するためにシリンダ(410)内に戻るように再び作動させることができる。次いで、昇降シャフト(434)を下降させて、外側ローラ(370)をプラットフォーム(420)に下降させることができる。次いで、プラットフォーム(420)を再び回転させて、中間ローラ(370)からフィルム(20)を解くことができる。昇降シャフト(343)は、外側ローラ(370)が中間ローラ(360)の底面に接触するように上昇させることができ、中間ロックシャフト(413)は、中間ローラ(360)を解放するためにシリンダ(410)内に戻るように再び作動させることができる。次いで、昇降シャフト(434)を下降させて、外側ローラ(370)および中間ローラ(360)をプラットフォーム(420)に下降させることができる。次いで、プラットフォーム(420)を再び回転させて、フィルム(20)を内側ローラ(350)から解くことができる。上側ロックシャフト(411)は、シリンダ(410)内に戻るように駆動されて、内側ローラ(350)を解放することができる。次いで、コア部材(330)を持ち上げて、コア部材(330)を巻回装置(400)から取り外すことができる。コア部材(330)にフィルム(20)を巻回および/または解くためのさらに他の方法は、本明細書の教示を考慮すれば当業者に明白であろう。
【0058】
X. 実施例
以下の実施例は、本明細書の教示を組み合わせるかまたは適用することができる様々な非網羅的な方法に関する。以下の実施例は、本出願または本出願のその後の提出物において何時でも提示され得る特許請求の範囲を制限することを意図しないことを理解されたい。ディスクレーマーは意図されない。以下の実施例は、単なる例示にすぎない。本明細書の様々な教示は、多くの他の方法で構成および適用することができることが企図される。また、いくつかの変形例は、以下の実施例において言及される特定の特徴を省略し得ることも企図される。したがって、以下で言及される態様または特徴のいずれも、発明者によって後日、または発明者にとって関心のある後継者によってそうであると明示的に示されない限り、必要不可欠と見なされるべきではない。任意の請求項が本出願において、または以下で言及されるものを超える追加の特徴を含む、本出願に関連する後続の提出物において提示される場合、それらの追加の特徴は、特許性に関連するいかなる理由についても追加されたとは推定されない。
【0059】
実施例
例1
収縮フィルムを収納するためのコア部材アセンブリであって、第1の外側円板と、第1の円板の中心部分から上方に延在する第1のコアとを含む内側ローラを備え、内側ローラは、内側ローラの中心部分を通って延在する第1の開口を画定し、コア部材アセンブリはさらに、第1の内側円板と、第1の内側円板の周囲の周りに上向きに延在する第1の環状フランジとを含む中間ローラを備え、中間ローラは、第1の環状フランジの底部から外向きに延在する第2の外側円板を含み、中間ローラは、中間ローラの中心部分を通って延在する第2の開口を画定し、コア部材アセンブリはさらに、第2の内側円板と、第2の内側円板の周囲の周りに上向きに延在する第2の環状フランジとを含む外側ローラを備え、外側ローラは、第2の環状フランジの底部から外向きに延在する第3の外側円板を含み、外側ローラは、外側ローラの中心部分を通って延在する第3の開口を画定し、内側ローラ、中間ローラ、および外側ローラは、第1の開口、第2の開口、および第3の開口が長手方向に整列し、第1、第2、および第3の外側円板が平面に沿って横方向に整列するように、同心状に整列され、内側ローラ、中間ローラ、および外側ローラは、互いに対して長手方向に平行移動可能である、収縮フィルムを収納するためのコア部材アセンブリ。
【0060】
例2
中間ローラは、第1の内側円板の中心部分から下方に延在する第2のコアを含み、外側ローラは、第2の内側円板の中心部分から下方に延在する第3のコアを含む、例1のコア部材アセンブリ。
【0061】
例3
第1のコアは、第2のコア上に位置決めされ、第2のコアは、第3のコア上に位置決めされる、例2のコア部材アセンブリ。
【0062】
例4
第1の開口、第2の開口および第3の開口の内面は、各々、該内面の底部内を延在する少なくとも1つのチャネルを含む、例1~3のいずれかのコア部材アセンブリ。
【0063】
例5
第1の開口、第2の開口および第3の開口の内面は、各々、該内面の周りに等距離に離間した3つのチャネルを含む、例4のコア部材アセンブリ。
【0064】
例6
第3の開口のチャネルは、第2の開口に対してオフセットされており、第2の開口のチャネルは、第1の開口のチャネルに対してオフセットされている、例5のコア部材アセンブリ。
【0065】
例7
第1の外側円板の底面は、第1の外側円板内を延在する少なくとも1つの切欠きを含む、例1から6のいずれかのコア部材アセンブリ。
【0066】
例8
第2の外側円板および第3の外側円板は、第1の外側円板の少なくとも一つの切欠きと長手方向に整列する少なくとも一つの開口を含む、例7のコア部材アセンブリ。
【0067】
例9
第1の内側円板の上面が第2の外側円板の上面よりも低く、第1の内側円板の上面が第1の外側円板の底面を受けるように構成される、例1から8のいずれかのコア部材アセンブリ。
【0068】
例10
第2の内側円板の上面は、第3の外側円板の上面よりも低く、第2の内側円板の上面は、第1の内側円板の底面を受けるように構成される、例1から9のいずれかのコア部材アセンブリ。
【0069】
例11
外側ローラは、第2の内側円板と第3の外側円板との間に位置決めされた中間円板を備え、中間円板の上面は、第3の外側円板の上面よりも低く、中間円板の上面は、第2の外側円板の底面を受けるように構成される、例1から10のいずれかのコア部材アセンブリ。
【0070】
例12
外側ローラは、第2の内側円板とコアとの間に位置決めされたフランジを備え、フランジの上面は、第2の内側円板の上面より低く、フランジの上面は、第1の内側円板の中心部分から下方に延在する中間ローラの第2のコアの底面を受けるように構成される、例1から11のいずれかのコア部材アセンブリ。
【0071】
例13
外側ローラは、第3の外側円板の周囲の周りに位置決めされた第3の環状フランジを備え、第3の環状フランジは、第3の外側円板から下方に延在する、例1から12のいずれかのコア部材アセンブリ。
【0072】
例14
第1の環状フランジは、第1の環状フランジを通って延在する第1の凹部を備え、第2の環状フランジは、第2の環状フランジを通って延在する第2の凹部を備え、第2の凹部は、第1の凹部と横方向に整列される、例1~13のいずれかのコア部材アセンブリ。
【0073】
例15
第2の凹部は、第1の凹部よりも広い、例14のコア部材アセンブリ。
【0074】
例16
収縮フィルムを収納するためのコア部材であって、コア部材は少なくとも2つのローラを備え、各ローラはフィルムを受けるための円板を備え、少なくとも2つのローラは、各ローラの円板が平面に沿って横方向に整列するように、同心状に整列され、少なくとも2つのローラは互いに対して長手方向に平行移動可能である、コア部材。
【0075】
例17
第1のローラおよび第2のローラを含むコア部材アセンブリ上にフィルムを巻回する方法であって、第1のローラは、第1の外側円板と、第1の外側円板の中心部分から上方に延在する第1のコアとを含み、第2のローラは、第2の外側円板と、第2の外側円板の内側部分から上方に延在する第1の環状フランジとを含み、この方法は、フィルムの端部を第1のローラの第1のコアの外面に連結するステップと、第1のローラを回転させて、フィルムを第1の外側円板の上面上で第1のコアの周りに巻回するステップと、第2のローラを第1のローラの周りに位置決めして、第2のローラの第2の外側円板を第1の外側円板の平面に沿って横方向に、および第1の環状フランジを第1の外側円板の外側に整列させるステップと、第1のローラおよび第2のローラを同時に回転させてフィルムを第2の外側円板の上面上において第1の環状フランジの周りに巻回することにより、フィルムを第2のローラの周りに連続的に巻回するステップとを含む、第1のローラおよび第2のローラを含むコア部材アセンブリ上にフィルムを巻回する方法。
【0076】
例18
第1のローラは、第1のローラにフィルムが巻回されるとき、第2のローラに対して上昇位置にある、例17の方法。
【0077】
例19
第2のローラにフィルムが巻回されるとき、第2のローラは第1のローラに対して上昇されて、第2のローラが第1のローラの周りに位置決めされる、例17~18のいずれかの方法。
【0078】
例20
第1および第2のローラは各々、第1および第2のローラの中心部分を通って延在する開口を備え、第1および第2のローラは、巻回装置のシリンダが第1および第2のローラの開口を通って挿入されるように巻回装置上に位置決めされる、例17~19のいずれかの方法。
【0079】
例21
第1および第2のローラは、少なくとも1つのロックシャフトを介してシリンダと選択的に連結されて、シリンダに対する第1および第2のローラの位置を維持し、第1および第2のローラは、シリンダを回転させると、選択的に回転される、例20の方法。
【0080】
例22
第3のローラを第2のローラの周りに位置決めして、第3のローラの第3の外側円板を第2の外側円板の平面に沿って横方向に、および第3のローラの第2の環状フランジを第2の外側円板の外側に整列させることと、第1、第2および第3のローラを同時に回転させてフィルムを第3の外側円板の上面上において第2の環状フランジの周りに巻回することによって、フィルムを第3のローラの周りに連続して巻回することとをさらに含む、例17~21のいずれかの方法。
【0081】
例23
第1および第2のローラを他の方向に回転させて、フィルムをコア部材アセンブリから解くことをさらに含む、例17~22のいずれかの方法。
【0082】
本発明の様々な実施形態を図示し、説明してきたが、本明細書で説明される方法およびシステムのさらなる適応は、本発明の範囲から逸脱することなく、当業者による適切な修正によって達成され得る。そのような潜在的な修正物のいくつかが言及されており、他のものは当業者に明白であろう。例えば、上記で考察した例、実施形態、幾何学的形状、材料、寸法、比、ステップなどは例示的であり、必須ではない。したがって、本発明の範囲は、提示され得る任意の請求項に関して考慮されるべきであり、明細書および図面に示され記載される構造および動作の詳細に限定されないことが理解される。