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特許7194435仮設足場の構造及びこれに用いる連結金具
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-14
(45)【発行日】2022-12-22
(54)【発明の名称】仮設足場の構造及びこれに用いる連結金具
(51)【国際特許分類】
   E04G 7/20 20060101AFI20221215BHJP
   F16B 7/22 20060101ALI20221215BHJP
   F16B 7/20 20060101ALI20221215BHJP
【FI】
E04G7/20 A
F16B7/22
F16B7/20 C
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2019172990
(22)【出願日】2019-09-24
(65)【公開番号】P2021050490
(43)【公開日】2021-04-01
【審査請求日】2021-11-09
(73)【特許権者】
【識別番号】395002098
【氏名又は名称】平和技研株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090697
【弁理士】
【氏名又は名称】中前 富士男
(74)【代理人】
【識別番号】100176142
【弁理士】
【氏名又は名称】清井 洋平
(74)【代理人】
【識別番号】100127155
【氏名又は名称】来田 義弘
(72)【発明者】
【氏名】内橋 幹雄
【審査官】佐藤 史彬
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-287304(JP,A)
【文献】特開2002-242427(JP,A)
【文献】特開2017-203375(JP,A)
【文献】特開2014-105572(JP,A)
【文献】特開2017-106274(JP,A)
【文献】登録実用新案第3044078(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04G 7/20
F16B 7/22
F16B 7/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
先側外周面に平面視してコ字状の掛止金具が対向して設けられた仮設足場に使用する支柱パイプと、該支柱パイプの先側に取付けられ前記支柱パイプの直径と同径の延長支柱パイプと、前記支柱パイプの先端部及び前記延長支柱パイプの基端部にそれぞれ嵌入する第1、第2の差し込み部を両側に有し、中間部は前記支柱パイプの直径と同径となった連結金具と、前記掛止金具に装着される楔機構付き水平パイプとを有する仮設足場の構造であって、
前記支柱パイプの先端高さは前記楔機構付きの水平パイプの上端高さと±2cmの誤差範囲で同一となって、前記第1、第2の差し込み部はそれぞれ弾性部材によって外側に付勢される対向配置された突出ピンを備えたロック機構を有し、前記第1、第2の差し込み部を前記支柱パイプ及び前記延長支柱パイプに完全装着した場合には、前記支柱パイプ及び前記延長支柱パイプの途中位置に対向して設けられた掛止孔に前記突出ピンが嵌入し、前記支柱パイプ及び前記延長支柱パイプから、前記第1、第2の差し込み部が抜けないこと及び前記支柱パイプに設けられた前記掛止孔は、対向して設けられた前記掛止金具の上端位置と下端位置の間で、前記掛止金具を避けて形成されていることを特徴とする仮設足場の構造。
【請求項2】
請求項記載の仮設足場の構造において、前記支柱パイプは、前記コ字状の掛止金具が設けられた短尺の補助支柱パイプとその下部に前記連結金具と同一構造の別の連結金具を介して連結される下部支柱パイプを有していることを特徴とする仮設足場の構造。
【請求項3】
請求項1又は2記載の仮設足場の構造に使用する連結金具であって、前記対向配置された突出ピンは、それぞれ一円周方向に又は両円周方向に傾斜する斜面を有し、前記延長支柱パイプ又は前記連結金具を回動させることにより前記突出ピンが前記掛止孔から外れることを特徴とする連結金具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築や土木工事の現場に構築する仮設足場(組立足場)を利用した平面ステージの構造及びこれに用いる連結金具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
建築や土木工事の現場では、図9に示すように、平面視してコ字状の掛止金具80を前後と左右に高さを変えて設けた長尺の支柱パイプ82を必要本数立設する。そして掛止金具80に掛止する金具81を両端部に有する水平パイプ(横架材)83で対向する支柱パイプ82(他方は図示せず)を連結保持し、水平パイプ83の間に水平な足場板(足場部材)を架設して、建築途中の建物の周囲又は内部に作業者の作業床(床、座張り)を有する仮設足場を形成することが行われている。図中、86は楔材を示す。なお、支柱パイプ82と水平パイプ83の連結については、特許文献1、2に詳細に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2010-222946号公報
【文献】特開2017-53094号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の仮設足場の構造においては、以下のような問題があった。
支柱パイプ82として、従来の仮設足場用の部材をそのまま使用しているので、掛止金具80の上に長尺のパイプや差し込み管(支柱を継ぎ足すための連結パイプで支柱パイプに固定されている)が存在し、これが作業床から上方に突出して、作業の邪魔になる。また、この作業床の上に空間を設け、更にその上に作業床を追加する場合があり、このような場合、従来工法では、支柱パイプの交換を行い、交換した支柱パイプの上に、連結金具を介して掛止金具80を有する別の支柱パイプを取り付けていたので、作業に手間がかかるという問題がある。ここで、従来の支柱パイプ82の上に連結金具を介して、別の支柱パイプを取り付けることも可能であるが、支柱パイプ82は単にパイプであるので連結金具が固定され難いという問題がある。
【0005】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、支柱パイプが作業床から上方に突出しないで、しかも必要な場合は、支柱パイプを継ぎ足して更に上部に別の作業床を構築可能な仮設足場の構造及びこれに用いる連結金具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的に沿う第1の発明に係る仮設足場の構造は、先側外周面に平面視してコ字状の掛止金具が対向して設けられた仮設足場に使用する支柱パイプと、該支柱パイプの先側に取付けられ前記支柱パイプの直径と同径の延長支柱パイプと、前記支柱パイプの先端部及び前記延長支柱パイプの基端部にそれぞれ嵌入する第1、第2の差し込み部を両側に有し、中間部は前記支柱パイプの直径と同径となった連結金具と、前記掛止金具に装着される楔機構付き水平パイプとを有する仮設足場の構造であって、
前記支柱パイプの先端高さは前記楔機構付きの水平パイプの上端高さと±2cmの誤差範囲で同一となって、前記第1、第2の差し込み部はそれぞれ弾性部材によって外側に付勢される対向配置された突出ピンを備えたロック機構を有し、前記第1、第2の差し込み部を前記支柱パイプ及び前記延長支柱パイプに完全装着した場合には、前記支柱パイプ及び前記延長支柱パイプの途中位置に対向して設けられた掛止孔に前記突出ピンが嵌入し、前記支柱パイプ及び前記延長支柱パイプから、前記第1、第2の差し込み部が抜けないこと及び前記支柱パイプに設けられた前記掛止孔は、対向して設けられた前記掛止金具の上端位置と下端位置の間で、前記掛止金具を避けて形成されていることを特徴としている。
【0007】
【0008】
また、前記仮設足場の構造において、前記支柱パイプは、前記コ字状の掛止金具が設けられた短尺の補助支柱パイプとその下部に前記連結金具と同一の構造の別の連結金具を介して連結される下部支柱パイプを有している場合もある。なお、補助支柱パイプと下部支柱パイプには、それぞれ前記別の連結金具の弾性部材を有する突出ピンが嵌入する掛止孔が対向して設けられている。
【0009】
第2の発明に係る連結金具は、第1の発明に係る仮設足場の構造に使用する連結金具であって、前記対向配置された突出ピンは、それぞれ一円周方向に又は両円周方向に傾斜する斜面を有し、前記延長支柱パイプ又は前記連結金具を回動させることにより前記突出ピンが前記掛止孔から外れるようにしている。
【発明の効果】
【0010】
第1の発明に係る仮設足場の構造は、支柱パイプの先端高さが楔機構付きの水平パイプの上端高さと同一となっているので、楔機構付きの水平パイプの上に作業床を構築しても、作業者やその他の物の載置、移動に対して支柱パイプが邪魔になることはない。
そして、この支持パイプを延長する場合は、支柱パイプの先端部及び延長支柱パイプの基端部にそれぞれ嵌入する第1、第2の差し込み部を両側に有し、中間部は支柱パイプの直径と同径となった連結金具を用いるが、連結金具の第1、第2の差し込み部はそれぞれ弾性部材によって外側に付勢される対向配置された突出ピンを備え、第1、第2の差し込み部を支柱パイプ及び延長支柱パイプに完全装着した場合には支柱パイプ及び延長支柱パイプの途中位置に対向して設けられた掛止孔に突出ピンが嵌入するので、支柱パイプ及び延長支柱パイプから、連結金具の第1、第2の差し込み部が容易に抜けない。
【0011】
第1の発明に係る仮設足場の構造、支柱パイプに設けられた掛止孔が、対向して設けられた掛止金具の上端位置と下端位置の間で、掛止金具を避けて形成されているので、掛止孔と掛止金具が干渉せず、設置工事及び解体工事が容易となる。
【0012】
なお、支柱パイプが、コ字状の掛止金具が設けられた補助支柱パイプとその下部に連結金具と同一の構造の別の連結金具を介して連結される下部支柱パイプを有する場合、支柱パイプの長さを調整できる。
【0013】
また、第2の発明に係る連結金具は、対向配置された突出ピンが、それぞれ断面円形の掛止孔に対して、一円周方向に又は両円周方向に傾斜する斜面を有しているので、延長支柱パイプ又は連結金具を回動させることにより突出ピンが掛止孔から外れ、連結金具を支柱パイプ及び延長支柱パイプから外すのが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の第1の実施の形態に係る仮設足場の構造の各部品の説明図である。
図2】同仮設足場の構造を組立てた状態の部分斜視図である。
図3】同仮設足場の構造を組立てた状態の部分斜視図である。
図4】(A)~(D)は同仮設足場の構造に使用するロック機構の一部省略説明図である。
図5】(A)~(C)は同仮設足場の構造に使用する変形例に係るロック機構の一部省略説明図である。
図6】同ロック機構の断面図である。
図7】本発明の第2の実施の形態に係る仮設足場の構造の各部品の説明図である。
図8】同仮設足場の構造の一部省略説明図である。
図9】従来の仮設足場の構造の一部省略説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1図4を参照しながら、本発明の第1の実施の形態に係る仮設足場の構造10について説明する。
図1図2に示すように、仮設足場の構造10は、先側外周面に平面視してコ字状の掛止金具11が前後及び左右に対向してかつ上下に設けられた仮設足場に使用する支柱パイプ12と、支柱パイプ12の先側に取付けられ支柱パイプ12の直径と同径の延長支柱パイプ13と、支柱パイプ12の先端部及び延長支柱パイプ13の基端部にそれぞれ嵌入する第1、第2の差し込み部14、15を両側に有し、中間部16は支柱パイプ12の直径と同径となった連結金具17と、掛止金具11に装着される楔機構付き水平パイプ18とを有している。
【0016】
図2図3に示すように、支柱パイプ12の先端部12aの先端高さは装着した状態の楔機構付きの水平パイプ18の上端高さと同一(±2cmの誤差範囲、好ましくは-12mm~+12mmの誤差範囲を含む)となっている。なお、18bは楔を示す。そして、両差し込み部14、15はそれぞれ弾性部材(バネ)29を使用したロック機構19aによって丸孔19から外側に付勢される対向配置された突出ピン21、22を前後に備え、差し込み部14、15を支柱パイプ12及び延長支柱パイプ13に完全装着した場合に、支柱パイプ12及び延長支柱パイプ13の途中位置に前後に対向して設けられた掛止孔23、24に突出ピン21、22が嵌入し、支柱パイプ12及び延長支柱パイプ13から、連結金具17の差し込み部14、15が容易に抜けない構造となっている。なお、掛止孔23は支柱パイプ12の対向配置された掛止金具11の高さ方向及び円周方向中間位置(即ち、対向して設けられた掛止金具11の上端位置と下端位置の間で掛止金具11を避けた位置)に形成されている。ここで、図4(A)~(D)に示すように、ロック機構19aは、先部に突出ピン21、22が形成された操作部材27、28、操作部材27、28を回動自由に連結する連結ピン30、連結ピン30に装着された弾性部材(バネ)29を有している。
【0017】
この実施の形態においては、支柱パイプ12、延長支柱パイプ13、連結金具17の中間部16の直径は同一(例えば、外径48.6mm)となっている。この場合、第1、第2の差し込み部14、15の外径は41.8~42.7mmとなってその突出長さは、例えば125mmとなって、連結金具17の長さAは365mm、中間部16の長さBは115mmとなっている。
【0018】
前記した突出ピン21、22は、図4に示すように、弾性部材29で直径外方向に常時付勢され、連結金具17を支柱パイプ12及び延長支柱パイプ13に装着した状態で、第1、第2の差し込み部14、15に形成された丸孔19並びに支柱パイプ12及び延長支柱パイプ13に形成された掛止孔23、24に貫通する。これによって、支柱パイプ12、延長支柱パイプ13が、連結金具17から容易に分解しないようになっている。
【0019】
突出ピン21、22の先側は平面視して三角形状となって円周方向一側に斜面(滑り面)25、26を有し、支柱パイプ12、延長支柱パイプ13又は連結金具17を回すと、突出ピン21、22が掛止孔23、24から抜ける構造(ロック機構19a)となっている。この実施の形態においては、突出ピン21、22の先側に、一円周方向にのみ傾斜する斜面25、26を設けたが、円周方向両側に傾斜する斜面を設けることもできる。また、図4において突出ピン21、22の上側にも外方向に下る傾斜面(滑り面)が設けられて、引っ込んだ突出ピン21、22が掛止孔23、24から容易に抜けるようにすることもできる。
第1、第2の差し込み部14、15の差し込み端部は絞り加工によって、略円錐台状に縮径し、円滑に支柱パイプ12、又は延長支柱パイプ13に挿入でき、縮径部の内側に操作部材27、28の端部が当接している。
なお、これらのロック機構の基本的構造については、出願人が先に開示した特開2010-261296号公報に詳細に記載されている。
【0020】
次に、図5(A)、(B)、(C)を参照しながら、変形例に係るロック機構35について説明する。
この、ロック機構35は、帯状板材36を折り曲げて形成され、第1のパイプ(例えば、支柱パイプ12)と第1のパイプ内に装着した第2のパイプ(例えば、第1の差し込み部14)を、第1のパイプ及び第2のパイプの180度位置に設けられた貫通孔(掛止孔23、丸孔19)を突出片36a、36b(突出ピン21、22に対応)を介して連結するパイプ連結具である。
【0021】
帯状板材36は、略立設状態にある2つの側片37、38と2つの側片37、38の上部に連続する水平片39を有する形状に折り曲げられ、両側片37、38の先端部又は両側片37、38の先端部より中央部寄りに、それぞれ帯状板材36の幅方向両外側に形成された突出板片40、41を、外側に折り曲げて突出片36a、36bが形成されている。突出片36a、36bは、使用時に貫通孔に挿通し、外側に対となって対称に傾斜して先細となった傾斜面と、その上部が外側に向いて下降する傾斜辺を有している。これによって、第1のパイプに対して第2のパイプを相対的に回動させると貫通孔の端部に傾斜面及び傾斜辺が当たって突出片36a、36bが押し込まれ掛止状態が解除される。なお、突出片36a、36bを外側に付勢する弾性部材は、2つの側片37、38とその上部に連結された水平片39自身によって形成される。
【0022】
このロック機構35を使用する場合は、図6に示すように、先が絞り加工された連結金具44の差し込み部45にロック機構35を装着する。この場合、突出片36a、36bが差し込み部45の180度位置に対向して設けられた丸孔48に外側に飛び出た状態で嵌入するようになっている。なお、46a、46b、47は補強リブを示す。また、このロック機構35については出願人が先に出願して公開された特開2019-60103号公報に詳細に記載されている。
【0023】
続いて、図1図4を参照しながら本発明の第1の実施の形態に係る平面ステージを形成する仮設足場の構造10について説明する。
この実施の形態においては、支柱パイプ12、その上に接合される連結金具17、及び更にその上に連接される延長支柱パイプ13を備えている。支柱パイプ12の上位置には、前後左右にそれぞれ対となる掛止金具11が上下に設けられて、楔機構付き水平パイプ18が連結されている。この支柱パイプ12の先端部12aの(上端)高さ位置は水平パイプ18の上端高さと±2cm以内(好ましくは±1cm)の誤差範囲で一致している。
【0024】
この支柱パイプ12の先端部12aには連結金具17の第1の差し込み部14が嵌入し、差し込み部14の180度位置に対向して設けられた丸孔19から突出する突出ピン21、22が、支柱パイプ12に設けられた掛止孔23から突出し、そのままの状態では、連結金具17が支柱パイプ12から抜けないようになっている。なお、連結金具17を支柱パイプ12から外す場合は、支柱パイプ12を固定して連結金具17を回すか、対向する突出ピン21、22を外側から内側に押し込んで連結金具17を回すことになる。
【0025】
次に、延長支柱パイプ13を連結金具17を介して支持パイプ12に継ぎ足す場合は、下部所定位置に対向する掛止孔24が形成された延長支柱パイプ13に第2の差し込み部15を差し込んで、突出ピン21、22を延長支柱パイプ13の掛止孔24に嵌入させる。これによって支柱パイプ12、連結金具17及び延長支柱パイプ13の連結が完了し、延長支柱パイプ13が不要な場合は連結金具17及び延長支柱パイプ13を取り外すことになる。これらを取り外せば、楔機構付き水平パイプ18の上端位置にある作業床(座張り)48aの高さ位置に支柱パイプ12の先端部12aを合わせることができ、支柱パイプ12が障害とはならない。
【0026】
続いて、図7図8を参照しながら、本発明の第2の実施の形態に係る平面ステージを形成する仮設足場の構造50について説明するが、第1の実施の形態と同一の構成要素は同一の番号を付して詳しい説明を省略する。この仮設足場の構造50において、支柱パイプ51は、コ字状の掛止金具11が設けられた短尺の補助支柱パイプ52と、その下部に連結金具17と同一の構造の別の連結金具53を介して連結される下部支柱パイプ54を有している。なお、補助支柱パイプ52と下部支柱パイプ54には、連結金具53に設けられ、弾性部材を有して半径方向外側に付勢された突出ピン21、22が嵌入する丸孔(掛止孔の一例)23a、23bを有する。この突出ピン21、22が丸孔23a、23bに嵌入することによって補助支柱パイプ52と下部支柱パイプ54との連結を行っている。
【0027】
なお。図1図7で示される丸孔56は溶接栓のための貫通孔であって、内側の差し込み部を形成するパイプと外側の中間部を形成するパイプを溶接固定している。
前記第1、第2の実施の形態においては、パイプのロック機構に図4に示す機械的機構を使用したが、図5図6に示すように板状のロック機構を使用することもできる。
【符号の説明】
【0028】
10:仮設足場の構造、11:掛止金具、12:支柱パイプ、12a:先端部、13:延長支柱パイプ、14:第1の差し込み部、15:第2の差し込み部、16:中間部、17:連結金具、18:楔機構付き水平パイプ、18b:楔、19:丸孔、19a:ロック機構、21、22:突出ピン、23、24:掛止孔、23a、23b:丸孔、25、26:斜面、27、28:操作部材、29:弾性部材(バネ)、30:連結ピン、35:ロック機構、36:帯状板材、36a、36b:突出片、37、38:側片、39:水平片、40、41:突出板片、44:連結金具、45:差し込み部、46a、46b、47:補強リブ、48:丸孔、48a:作業床、50:仮設足場の構造、51:支柱パイプ、52:補助支柱パイプ、53:連結金具、54:下部支柱パイプ、56:丸孔
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9