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▶ 奥村 真理子の特許一覧

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  • 特許-空気から飲料水急速生成装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-14
(45)【発行日】2022-12-26
(54)【発明の名称】空気から飲料水急速生成装置
(51)【国際特許分類】
   E03B 3/28 20060101AFI20221215BHJP
   B67D 1/08 20060101ALI20221215BHJP
   F25D 11/00 20060101ALI20221215BHJP
   F28B 1/06 20060101ALI20221215BHJP
【FI】
E03B3/28
B67D1/08 Z
F25D11/00 102H
F25D11/00 102F
F28B1/06
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020000045
(22)【出願日】2020-01-05
(65)【公開番号】P2021110086
(43)【公開日】2021-08-02
【審査請求日】2020-10-14
(73)【特許権者】
【識別番号】513226922
【氏名又は名称】奥村 真理子
(72)【発明者】
【氏名】奥村 真理子
【審査官】柿原 巧弥
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-003368(JP,A)
【文献】特開2016-121529(JP,A)
【文献】特開2014-224399(JP,A)
【文献】特表2008-523283(JP,A)
【文献】特開平01-027602(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0031546(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E03B 3/28
B67D 1/08
F25D 11/00
F28B 1/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体が三重構造になっており、水蒸気を含む空気層である中間層(c)が、その中間層の外側の外部層(d)、中間層の内側の内部層(b)の両方で、外部層(d)が温める断熱層であって、もう一方の内部層(b)は冷やす層である、飲料水生成装置。
【請求項2】
外部層(d)には温暖ヒーター、内部層(b)には電気クーラーの、両方の層の表面に温度差を生じさせる装置がそれぞれ内蔵してある請求項1記載の、飲料水生成装置。
【請求項3】
排気口(f)から空気が装置外部に出る面積は、吸気口(h)の空気が装置に入る面積よりも狭く、装置内を空気が正圧になることで水を素早く生成するために吸気ファン(a)は配置してあ、請求項1―2記載の、飲料水生成装置。
【請求項4】
吸気ファン(a)のある吸気口(h)から吸い込まれた空気が中間層(c)の中を通って冷却板(l)に空気が触れることにより空気は冷却されて結露し、中間層(c)の中に水滴が出来て流水となるように設計された、請求項1―3記載の、飲料水生成装置。
【請求項5】
中間層(c)で液化した水蒸気が水となって流れ込むための貯水槽(g)がある請求項1―4記載の、飲料水生成装置。
【請求項6】
温暖ヒーター層、つまり外部層(d)と冷却クーラー層、つまり内部層(b)の熱源を制御する制御盤(e)が設けてある請求項1―5記載の、飲料水生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料水を空気中から生成するための飲料水急速生成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
これまで地球上に存在した技術で、従来のこのような技術は見当たらず、今回の出願が真新しく人類の産業技術発展の1つである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
水が無いような非常地帯や災害緊急時、発展途上国で水道が普及してい無いような箇所で水汲みに行く手間が面倒で時間が無い場合や、危険な場合、あるいは日常生活やキャンプなどでも水道がなく、急遽、水を必要とする時に安全に水を当機械一つで生成する事を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するため、本発明の空気から飲料水急速生成装置は、三重構造などにした三重の壁でできている三重の空間のうち、真ん中の中間空気層に吸気ファンを使って正圧状態の空気流入とし、外側層および内側層の温熱ヒーターと冷却クーラーにより空気中の水蒸気を飽和水蒸気と露点の概念により液化し、飲料可能な安全な水として貯蓄水槽に水を貯蓄する、空気から飲料水を急速に生成する事を特徴とするものである。
【発明の効果】
【0005】
水が存在しないような場所や水道システムがない場所でも、寒冷地帯から熱帯地域まで、この機械一つで安全な飲み水をその場で生成する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】断面図
図2】正面図
図3】上面図
図4】底面図
図5】右面図
図6】左面図
図7】背面図
【発明を実施するための形態】
【0007】
空気や風が循環しやすい3重構造の立体で、空気を吸い込む強力な吸気ファン(a)が吸気口(h)に付属し、その吸気ファンは3重構造の内の中間空気層(c)にのみつながっており、その中間層に空気を送り込む。
【0008】
三重構造になっている壁に囲まれた3つの空間のうちの内部層(b)には冷却クーラー、外部層(d)には温暖ヒーターなど温度差を生じさせる機械が内蔵されており、それらを電子制御板(e)で温度をコントロールするものであり、外部断熱層(d)にて装置の外部空気の温度影響を受けないように断熱しつつ、内部層(b)では冷却することによって、装置内の飽和水蒸気量の最大値が低くなり、露点を下げることができることから、装置内で結露が生じる状況を科学的、人工的に作り出すことによって中間層(c)内部に水滴を発生させ、空気中の湿度の要素である水蒸気(H20)が液化現象を起こし、水に変化し、飲料水が生成できる。
【0009】
中間層内部はなるべく水蒸気の液化(水の生成)を速める為に空気圧を正圧にするので、換気ファンは強い吸気力のあるものとし、逆に排気側は空気圧を正圧にする為に吸気ファンの空気入り口面積より小さな面積の空気出口にする。
【0010】
中間層(c)はホース形式のような細い管、あるいは細い空間にすることで、熱伝導率の高い板(l)が装置内に入ってきた空気に触れる機会を増やし、結露を発生しやすくし、貯水槽(g)に急速に流れ落ちて貯まる仕組みとする。
【産業上の利用可能性】
【0011】
水道が発達していない地域や緊急医療、キャンプ場や非常災害時などの緊急事態にも非常に役に立つ装置である。
【符号の説明】
【0012】
a.吸気ファン
b.冷却クーラー内蔵の内部層
c.水生成中間層
d.温熱ヒーター内蔵の外部層
e.制御盤
f.排気口
g.貯水槽
h.吸気口
i.外部層の外側外皮
j外部層と中間層を隔てる壁
k.中間層と内部層を隔てる壁
l.中間層に張り巡らされ、空気を冷やす熱電動率の高い素材の板
m.結露によって液化した水の排出口
n.貯まった水を出す止水弁付き蛇口
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7