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特許7194502プログラム、情報処理方法、及び情報処理装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-14
(45)【発行日】2022-12-22
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理方法、及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 51/04 20220101AFI20221215BHJP
【FI】
H04L51/04
【請求項の数】 23
(21)【出願番号】P 2018014030
(22)【出願日】2018-01-30
(65)【公開番号】P2019133343
(43)【公開日】2019-08-08
【審査請求日】2021-01-20
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 以下の公開の事実に対して、新規性喪失例外規定が適用された。1.WEBサイト(1)https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2017/1945(2)http://official-blog.line.me/ja/archives/73556750.html2.アプリ(1)https://itunes.apple.com/jp/app/line/id443904275(2)https://playgoogle.com/store/apps/details?id=jp.naver.line.android
(73)【特許権者】
【識別番号】321003371
【氏名又は名称】LINE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】入江 和孝
(72)【発明者】
【氏名】クルニアワン リサンディ
(72)【発明者】
【氏名】カーウォーダイン ルーク
(72)【発明者】
【氏名】キム キョンジン
(72)【発明者】
【氏名】ペリカ ヴァンサン
(72)【発明者】
【氏名】キム ダヨン
【審査官】木村 雅也
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0178502(US,A1)
【文献】特開2015-232867(JP,A)
【文献】特開2010-224842(JP,A)
【文献】特表2015-537289(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0048180(US,A1)
【文献】特開2015-133038(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0099491(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 51/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置に、
第1ユーザ及び第2ユーザを含む第1グループにおいて、第1コンテンツを受信する処理と、
前記第1グループにおいて送受信された、前記第1コンテンツを含む1以上のコンテンツを画面に表示させる処理と、
前記第1ユーザの操作に応答して送信された前記第1コンテンツの送信取り消し要求を受信すると、前記第1グループにおいて送受信された前記1以上のコンテンツから、前記第1コンテンツを非表示にし、複数のグループの一覧画面において、前記第1グループの表示順を前記第1コンテンツの送信取り消しに応じて変更させる処理と、を実行させるプログラム。
【請求項2】
情報処理装置に、
第1ユーザ及び第2ユーザを含む第1グループにおいて、第1コンテンツを受信する処理と、
前記第1グループにおいて送受信された、前記第1コンテンツを含む1以上のコンテンツを画面に表示させる処理と、
前記第1ユーザの操作に応答して送信された前記第1コンテンツの送信取り消し要求を受信すると、所定の条件に基づいて前記第1ユーザにより前記第1コンテンツの送信取り消しが可能な期間を決定し、前記期間に基づいて前記第1グループにおいて送受信された前記1以上のコンテンツから、前記第1コンテンツを非表示にさせる処理と、を実行させるプログラム。
【請求項3】
情報処理装置に、
第1ユーザ及び第2ユーザを含む第1グループにおいて、第1コンテンツを受信する処理と、
前記第1グループにおいて送受信された、前記第1コンテンツを含む1以上のコンテンツを画面に表示させる処理と、
前記第1ユーザの操作に応答して送信された前記第1コンテンツの送信取り消し要求を受信すると、所定の条件に基づいて前記第1コンテンツの送信取り消しを制限するか否かを判定し、判定結果に基づいて前記第1グループにおいて送受信された前記1以上のコンテンツから、前記第1コンテンツを非表示にさせる処理と、を実行させ
前記所定の条件は、前記第2ユーザによる送信取り消し可否の設定、前記第1ユーザが所定の関係として登録しているユーザの数、前記第1ユーザにより送受信されたコンテンツの数、前記第1ユーザのアカウントが作成されてから現在までの期間、及び前記第1ユーザによる送信取り消し回数の少なくとも一つを含むプログラム。
【請求項4】
情報処理装置に、
第1ユーザ及び第2ユーザを含む第1グループにおいて、第1コンテンツを受信する処理と、
前記第1グループにおいて送受信された、前記第1コンテンツを含む1以上のコンテンツを画面に表示させる処理と、
前記第1ユーザの操作に応答して送信された前記第1コンテンツの送信取り消し要求を受信すると、所定の条件に基づいて前記第1コンテンツの送信取り消し要求に対して課金し、前記第1グループにおいて送受信された前記1以上のコンテンツから、前記第1コンテンツを非表示にさせる処理と、を実行させるプログラム。
【請求項5】
前記情報処理装置に、
前記第1コンテンツを受信すると、複数のグループの一覧画面において、前記第1グループの表示順を先頭に変更させ、
前記第1コンテンツの送信取り消し要求を受信すると、当該一覧画面において、前記第1グループの表示順を変更前の順に変更させる処理を実行させる、請求項1に記載のプログラム。
【請求項6】
前記所定の条件は、前記第1ユーザが所定の関係として登録しているユーザ数、前記第1ユーザにより送受信されたコンテンツの数、前記第1ユーザのアカウントが作成されてから現在までの期間、前記第1ユーザによる送信取り消し回数、前記第1コンテンツが送受信された時間帯、前記第1コンテンツの内容、前記第1ユーザの信用度、前記第1ユーザと前記第2ユーザとがともに所定の関係として登録しているユーザの数、前記第1ユーザと前記第2ユーザとが所定の関係として登録している期間、及び前記第1ユーザと前記第2ユーザとでコンテンツが送受信された頻度の少なくとも一つを含む、請求項に記載のプログラム。
【請求項7】
前記所定の条件は、前記第1ユーザによる送信取り消し回数、前記第2ユーザによる送信取り消し可否の設定、所定の期間からの経過時間、及び前記第1グループに含まれるユーザの数の少なくとも一つを含む、請求項に記載のプログラム。
【請求項8】
情報処理装置に、
第1ユーザ及び第2ユーザを含む第1グループにおいて、ネットワークを介して接続された他の情報処理装置を介して、第1コンテンツを受信する処理と、
前記第1コンテンツを記憶し、前記第1グループにおいて送受信された、前記第1コンテンツを含む1以上のコンテンツを画面に表示させる処理と、
前記第1ユーザの操作に応答して送信された前記第1コンテンツの送信取り消し要求を受信すると、前記第1コンテンツの記憶を削除し、複数のグループの一覧画面において、前記第1グループの表示順を前記第1コンテンツの送信取り消しに応じて変更する処理と、を実行させるプログラム。
【請求項9】
情報処理装置に、
第1ユーザ及び第2ユーザを含む第1グループにおいて、ネットワークを介して接続された他の情報処理装置を介して、第1コンテンツを受信する処理と、
前記第1コンテンツを記憶し、前記第1グループにおいて送受信された、前記第1コンテンツを含む1以上のコンテンツを画面に表示させる処理と、
前記第1ユーザの操作に応答して送信された前記第1コンテンツの送信取り消し要求を受信すると、所定の条件に基づいて前記第1ユーザにより前記第1コンテンツの送信取り消しが可能な期間を決定し、前記期間に基づいて前記第1コンテンツの記憶を削除する処理と、を実行させるプログラム。
【請求項10】
情報処理装置に、
第1ユーザ及び第2ユーザを含む第1グループにおいて、ネットワークを介して接続された他の情報処理装置を介して、第1コンテンツを受信する処理と、
前記第1コンテンツを記憶し、前記第1グループにおいて送受信された、前記第1コンテンツを含む1以上のコンテンツを画面に表示させる処理と、
前記第1ユーザの操作に応答して送信された前記第1コンテンツの送信取り消し要求を受信すると、所定の条件に基づいて前記第1コンテンツの送信取り消しを制限するか否かを判定し、判定結果に基づいて前記第1コンテンツの記憶を削除する処理と、を実行させ
前記所定の条件は、前記第2ユーザによる送信取り消し可否の設定、前記第1ユーザが所定の関係として登録しているユーザの数、前記第1ユーザにより送受信されたコンテンツの数、前記第1ユーザのアカウントが作成されてから現在までの期間、及び前記第1ユーザによる送信取り消し回数の少なくとも一つを含むプログラム。
【請求項11】
情報処理装置に、
第1ユーザ及び第2ユーザを含む第1グループにおいて、ネットワークを介して接続された他の情報処理装置を介して、第1コンテンツを受信する処理と、
前記第1コンテンツを記憶し、前記第1グループにおいて送受信された、前記第1コンテンツを含む1以上のコンテンツを画面に表示させる処理と、
前記第1ユーザの操作に応答して送信された前記第1コンテンツの送信取り消し要求を受信すると、所定の条件に基づいて前記第1コンテンツの送信取り消し要求に対して課金し、前記第1コンテンツの記憶を削除する処理と、を実行させるプログラム。
【請求項12】
情報処理装置に、
第1ユーザ及び第2ユーザを含む第1グループにおいて、ネットワークを介して接続された他の情報処理装置を介して、第1コンテンツを送信または受信する処理と、
前記第1ユーザの操作に応答して、前記第1コンテンツの送信取り消し要求を、前記他の情報処理装置を介して送信する処理と、
前記他の情報処理装置から返信された当該送信取り消し要求を受信すると、前記第1グループにおいて送受信された1以上のコンテンツから、前記第1コンテンツの記憶を削除し、複数のグループの一覧画面において、前記第1グループの表示順を前記第1コンテンツの送信取り消しに応じて変更する処理と、を実行させるプログラム。
【請求項13】
情報処理装置に、
第1ユーザ及び第2ユーザを含む第1グループにおいて、ネットワークを介して接続された他の情報処理装置を介して、第1コンテンツを送信または受信する処理と、
前記第1ユーザの操作に応答して、前記第1コンテンツの送信取り消し要求を、前記他の情報処理装置を介して送信する処理と、
前記他の情報処理装置から返信された当該送信取り消し要求を受信すると、所定の条件に基づいて前記第1ユーザにより前記第1コンテンツの送信取り消しが可能な期間を決定し、前記期間に基づいて前記第1グループにおいて送受信された1以上のコンテンツから、前記第1コンテンツの記憶を削除する処理と、を実行させるプログラム。
【請求項14】
情報処理装置に、
第1ユーザ及び第2ユーザを含む第1グループにおいて、ネットワークを介して接続された他の情報処理装置を介して、第1コンテンツを送信または受信する処理と、
前記第1ユーザの操作に応答して、前記第1コンテンツの送信取り消し要求を、前記他の情報処理装置を介して送信する処理と、
前記他の情報処理装置から返信された当該送信取り消し要求を受信すると、所定の条件に基づいて前記第1コンテンツの送信取り消しを制限するか否かを判定し、判定結果に基づいて前記第1グループにおいて送受信された1以上のコンテンツから、前記第1コンテンツの記憶を削除する処理と、を実行させ
前記所定の条件は、前記第2ユーザによる送信取り消し可否の設定、前記第1ユーザが所定の関係として登録しているユーザの数、前記第1ユーザにより送受信されたコンテンツの数、前記第1ユーザのアカウントが作成されてから現在までの期間、及び前記第1ユーザによる送信取り消し回数の少なくとも一つを含むプログラム。
【請求項15】
情報処理装置に、
第1ユーザ及び第2ユーザを含む第1グループにおいて、ネットワークを介して接続された他の情報処理装置を介して、第1コンテンツを送信または受信する処理と、
前記第1ユーザの操作に応答して、前記第1コンテンツの送信取り消し要求を、前記他の情報処理装置を介して送信する処理と、
前記他の情報処理装置から返信された当該送信取り消し要求を受信すると、所定の条件に基づいて前記第1コンテンツの送信取り消し要求に対して課金し、前記第1グループにおいて送受信された1以上のコンテンツから、前記第1コンテンツの記憶を削除する処理と、を実行させるプログラム。
【請求項16】
情報処理装置が、
第1ユーザ及び第2ユーザを含む第1グループにおいて、第1コンテンツを受信する処理と、
前記第1グループにおいて送受信された、前記第1コンテンツを含む1以上のコンテンツを画面に表示させる処理と、
前記第1ユーザの操作に応答して送信された前記第1コンテンツの送信取り消し要求を受信すると、前記第1グループにおいて送受信された前記1以上のコンテンツから、前記第1コンテンツを非表示にし、複数のグループの一覧画面において、前記第1グループの表示順を前記第1コンテンツの送信取り消しに応じて変更させる処理と、を実行する情報処理方法。
【請求項17】
情報処理装置が、
第1ユーザ及び第2ユーザを含む第1グループにおいて、第1コンテンツを受信する処理と、
前記第1グループにおいて送受信された、前記第1コンテンツを含む1以上のコンテンツを画面に表示させる処理と、
前記第1ユーザの操作に応答して送信された前記第1コンテンツの送信取り消し要求を受信すると、所定の条件に基づいて前記第1ユーザにより前記第1コンテンツの送信取り消しが可能な期間を決定し、前記期間に基づいて前記第1グループにおいて送受信された前記1以上のコンテンツから、前記第1コンテンツを非表示にさせる処理と、を実行する情報処理方法。
【請求項18】
情報処理装置が、
第1ユーザ及び第2ユーザを含む第1グループにおいて、第1コンテンツを受信する処理と、
前記第1グループにおいて送受信された、前記第1コンテンツを含む1以上のコンテンツを画面に表示させる処理と、
前記第1ユーザの操作に応答して送信された前記第1コンテンツの送信取り消し要求を受信すると、所定の条件に基づいて前記第1コンテンツの送信取り消しを制限するか否かを判定し、判定結果に基づいて前記第1グループにおいて送受信された前記1以上のコンテンツから、前記第1コンテンツを非表示にさせる処理と、を実行し、
前記所定の条件は、前記第2ユーザによる送信取り消し可否の設定、前記第1ユーザが所定の関係として登録しているユーザの数、前記第1ユーザにより送受信されたコンテンツの数、前記第1ユーザのアカウントが作成されてから現在までの期間、及び前記第1ユーザによる送信取り消し回数の少なくとも一つを含む情報処理方法。
【請求項19】
情報処理装置が、
第1ユーザ及び第2ユーザを含む第1グループにおいて、第1コンテンツを受信する処理と、
前記第1グループにおいて送受信された、前記第1コンテンツを含む1以上のコンテンツを画面に表示させる処理と、
前記第1ユーザの操作に応答して送信された前記第1コンテンツの送信取り消し要求を受信すると、所定の条件に基づいて前記第1コンテンツの送信取り消し要求に対して課金し、前記第1グループにおいて送受信された前記1以上のコンテンツから、前記第1コンテンツを非表示にさせる処理と、を実行する情報処理方法。
【請求項20】
第1ユーザ及び第2ユーザを含む第1グループにおいて、第1コンテンツを受信する受信部と、
前記第1グループにおいて送受信された、前記第1コンテンツを含む1以上のコンテンツを画面に表示させる表示制御部と、
前記第1ユーザの操作に応答して送信された前記第1コンテンツの送信取り消し要求を受信すると、前記第1グループにおいて送受信された前記1以上のコンテンツから、前記第1コンテンツを非表示にし、複数のグループの一覧画面において、前記第1グループの表示順を前記第1コンテンツの送信取り消しに応じて変更させる制御部と、を有する情報処理装置。
【請求項21】
第1ユーザ及び第2ユーザを含む第1グループにおいて、第1コンテンツを受信する受信部と、
前記第1グループにおいて送受信された、前記第1コンテンツを含む1以上のコンテンツを画面に表示させる表示制御部と、
前記第1ユーザの操作に応答して送信された前記第1コンテンツの送信取り消し要求を受信すると、所定の条件に基づいて前記第1ユーザにより前記第1コンテンツの送信取り消しが可能な期間を決定し、前記期間に基づいて前記第1グループにおいて送受信された前記1以上のコンテンツから、前記第1コンテンツを非表示にさせる制御部と、を有する情報処理装置。
【請求項22】
第1ユーザ及び第2ユーザを含む第1グループにおいて、第1コンテンツを受信する受信部と、
前記第1グループにおいて送受信された、前記第1コンテンツを含む1以上のコンテンツを画面に表示させる表示制御部と、
前記第1ユーザの操作に応答して送信された前記第1コンテンツの送信取り消し要求を受信すると、所定の条件に基づいて前記第1コンテンツの送信取り消しを制限するか否かを判定し、判定結果に基づいて前記第1グループにおいて送受信された前記1以上のコンテンツから、前記第1コンテンツを非表示にさせる制御部と、を有し、
前記所定の条件は、前記第2ユーザによる送信取り消し可否の設定、前記第1ユーザが所定の関係として登録しているユーザの数、前記第1ユーザにより送受信されたコンテンツの数、前記第1ユーザのアカウントが作成されてから現在までの期間、及び前記第1ユーザによる送信取り消し回数の少なくとも一つを含む情報処理装置。
【請求項23】
第1ユーザ及び第2ユーザを含む第1グループにおいて、第1コンテンツを受信する受信部と、
前記第1グループにおいて送受信された、前記第1コンテンツを含む1以上のコンテンツを画面に表示させる表示制御部と、
前記第1ユーザの操作に応答して送信された前記第1コンテンツの送信取り消し要求を受信すると、所定の条件に基づいて前記第1コンテンツの送信取り消し要求に対して課金し、前記第1グループにおいて送受信された前記1以上のコンテンツから、前記第1コンテンツを非表示にさせる制御部と、を有する情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、情報処理方法、及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、一の端末からメールサーバにメールを送信した後、当該メールが宛先の端末に配信されるまでの間であれば、当該メールサーバが、当該一の端末からの要求に従い、当該メールを削除する技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
また、近年、インスタントメッセージングサービス(IMS、Instant Messaging Service)を利用するコミュニケーションが増加している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2006-330853号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術では、インスタントメッセージングサービス等において、複数のユーザを含むグループでメッセージ等のコンテンツが誤送信等をされた場合、一のユーザの端末において受信された当該コンテンツを、他のユーザの端末からの操作等では削除できないという問題がある。
【0006】
本開示は、上記問題に鑑みてなされたものであり、グループに含まれる一のユーザの端末にて受信されたコンテンツを、当該グループに含まれる他のユーザの端末からの操作等により削除できる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一実施形態に係るプログラムは、情報処理装置に、第1ユーザ及び第2ユーザを含む第1グループにおいて、第1コンテンツを受信する処理と、前記第1グループにおいて送受信された、前記第1コンテンツを含む1以上のコンテンツを画面に表示させる処理と、前記第1ユーザの操作に応答して送信された前記第1コンテンツの送信取り消し要求を受信すると、前記第1グループにおいて送受信された前記1以上のコンテンツから、前記第1コンテンツを非表示にさせる処理と、を実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本開示の一実施形態に係る通信システムの構成を示す図である。
図2】本開示の一実施形態に係る通信システムの処理の一例を示すシーケンス図である。
図3A】端末に表示されるトークルーム画面の一例を示す図である。
図3B】端末に表示されるトークルーム画面の一例を示す図である。
図3C】端末に表示されるトークルーム画面の一例を示す図である。
図3D】端末に表示されるトークルーム画面の一例を示す図である。
図3E】端末に表示されるトークルーム画面の一例を示す図である。
図4】本開示の一実施形態に係る受信済みのコンテンツに対する送信取消処理の一例を示すフローチャートである。
図5】端末のホーム画面における通知バッジの一例を示す図である。
図6A】端末に表示されるトークルームの一覧画面の一例を示す図である。
図6B】端末に表示されるトークルームの一覧画面の一例を示す図である。
図6C】端末に表示されるトークルームの一覧画面の一例を示す図である。
図7】本開示の一実施形態に係る送信取り消しの可否等の判定処理の一例を示すフローチャートである。
図8】アカウント情報の一例を示す図である。
図9】本開示の一実施形態に係る送信取り消しの可否等の判定処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<法的事項の遵守>
本明細書に記載の開示は、通信の秘密など、本開示の実施に必要な実施国の法的事項遵守を前提とすることに留意されたい。
【0010】
本開示に係るプログラム等を実施するための実施形態について、図面を参照して説明する。
【0011】
<システム構成>
図1は、本開示の一実施形態に係る通信システム1の構成を示す。図1に開示されるように、通信システム1では、ネットワーク30を介してサーバ10と、端末20(端末20A,端末20B,端末20C)とが接続される。サーバ10は、ネットワーク30を介してユーザが所有する端末20に、端末20間でのメッセージの送受信を実現するサービスを提供する。なお、ネットワーク30に接続される端末20の数は限定されない。
【0012】
ネットワーク30は、1以上の端末20と、1以上のサーバ10とを接続する役割を担う。すなわち、ネットワーク30は、端末20がサーバ10に接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する通信網を意味する。
【0013】
ネットワーク30のうちの1つまたは複数の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよい。ネットワーク30は、限定でなく例として、アドホック・ネットワーク(ad hoc network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(virtual private network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(local area network:LAN)、ワイヤレスLAN(wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(wide area network:WAN)、ワイヤレスWAN(wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(metropolitan area network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDNs(integrated service digital networks)、無線LANs、LTE(long term evolution)CDMA(code division multiple access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信など、または、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。ネットワーク30は、1つまたは複数のネットワーク30を含むことができる。
【0014】
端末20(端末20A,端末20B,端末20C)は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理端末であればどのような端末であってもよい。端末20は、限定ではなく例として、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA・(personal digital assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、または他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、端末20は情報処理端末と表現されても良い。
【0015】
端末20A、端末20Bおよび端末20Cの構成は基本的には同一であるため、以下の説明においては、端末20について説明する。なお、ユーザ情報とは、所定のサービスにおいてユーザが利用するアカウントに対応付けられたユーザの情報である。ユーザ情報は、限定でなく例として、ユーザにより入力される、または、所定のサービスにより付与される、ユーザの名前、ユーザのアイコン(動画像)、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの住所、ユーザの趣味趣向、ユーザの識別子などのユーザに対応づけられた情報を含み、これらのいずれか一つまたは、組み合わせであってもよい。
【0016】
サーバ10は、端末20に対して、所定のサービスを提供する機能を備える。サーバ10は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理装置であればどのような装置であってもよい。サーバ10は、限定でなく例として、サーバ装置、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA、電子メールクライアントなど)、あるいは他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、サーバ10は情報処理装置と表現されても良い。サーバ10と端末20とを区別する必要がない場合は、サーバ10と端末20とはそれぞれ情報処理装置と表現されてもよい。
【0017】
<ハードウェア(HW)構成>
図1を用いて、通信システム1に含まれる各装置のHW構成について説明する。
【0018】
(1)端末のHW構成
端末20は、制御装置21(CPU:central processing unit(中央処理装置))、記憶装置28、通信I/F22(インタフェース)、入出力装置23、表示装置24、マイク25、スピーカ26、カメラ27を備える。端末20のHWの各構成要素は、限定でなく例として、バスBを介して相互に接続される。
【0019】
通信I/F22は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F22は、ネットワーク30を介して、サーバ10との通信を実行する機能を有する。通信I/F22は、各種データを制御装置21からの指示に従って、サーバ10に送信する。また、通信I/F22は、サーバ10から送信された各種データを受信し、制御装置21に伝達する。
【0020】
入出力装置23は、端末20に対する各種操作を入力する装置、および、端末20で処理された処理結果を出力する装置を含む。入出力装置23は、入力装置と出力装置が一体化していても良いし、入力装置と出力装置に分離していてもよい。
【0021】
入力装置は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報を制御装置21に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力装置は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
【0022】
出力装置は、制御装置21で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力装置は、限定でなく例として、 タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音声出力)、レンズ(限定でなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
【0023】
表示装置24は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。表示装置24は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定でなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))、ヘッドマウントディスプレイ(HDM:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよい)に動画像やテキスト情報等を表示可能な装置を含む。なお、これらの表示装置24は、3Dで表示データを表示可能であってもよい。
【0024】
入出力装置23がタッチパネルの場合、入出力装置23と表示装置24とは、略同一の大きさおよび形状で対向して配置されていても良い。
【0025】
制御装置21は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定でなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。
【0026】
制御装置21は、限定でなく例として、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(application-specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)を含む。
【0027】
記憶装置28は、端末20が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶装置28は、限定でなく例として、HDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)など各種の記憶媒体を含む。
【0028】
端末20は、プログラムPを記憶装置28に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御装置21が、制御装置21に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶装置28に記憶されるプログラムPは、端末20に、制御装置21が実行する各機能を実現させる。
【0029】
マイク25は、音声データの入力に利用される。スピーカ26は、音声データの出力に利用される。カメラ27は、動画像データの取得に利用される。
【0030】
(2)サーバのHW構成
サーバ10は、制御装置11(CPU)、記憶装置15、通信I/F14(インタフェース)、入出力装置12、ディスプレイ13を備える。サーバ10のHWの各構成要素は、限定でなく例として、バスBを介して相互に接続される。
【0031】
制御装置11は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定でなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。
【0032】
制御装置11は、代表的には中央処理装置(CPU)、であり、その他にマイクロプロセッサ、プロセッサコア、マルチプロセッサ、ASIC、FPGAであってもよい。ただし、本開示において、制御装置11は、これらに限定されない。
【0033】
記憶装置15は、サーバ10が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶装置15は、HDD、SSD、フラッシュメモリなど各種の記憶媒体により実現される。ただし、本開示において、記憶装置15は、これらに限定されない。
【0034】
通信I/F14は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F14は、ネットワーク30を介して、端末20との通信を実行する機能を有する。通信I/F14は、各種データを制御装置11からの指示に従って、端末20に送信する。また、通信I/F14は、端末20から送信された各種データを受信し、制御装置11に伝達する。
【0035】
入出力装置12は、サーバ10に対する各種操作を入力する装置により実現される。入出力装置12は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報を制御装置11に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入出力装置12は、代表的にはキーボード等に代表されるハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイスで実現される。なお、入出力装置12、限定でなく例として、タッチパネルやカメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含んでいてもよい。ただし、本開示において、入出力装置12は、これらに限定されない。
【0036】
ディスプレイ13は、代表的にはモニタ(限定でなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))で実現される。なお、ディスプレイ13は、ヘッドマウントディスプレイ(HDM)などであってもよい。なお、これらのディスプレイ13は、3Dで表示データを表示可能であってもよい。ただし、本開示において、ディスプレイ13は、これらに限定されない。
【0037】
サーバ10は、プログラムPを記憶装置15に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御装置11が、制御装置11に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶装置15に記憶されるプログラムPは、サーバ10に、制御装置11が実行する各機能を実現させる。
【0038】
本開示の各実施形態においては、端末20および/またはサーバ10のCPUがプログラムPを実行することにより、実現するものとして説明する。
【0039】
なお、端末20の制御装置21、および/または、サーバ10の制御装置11は、CPUだけでなく、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各処理を実現してもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。
【0040】
また、本開示の各実施形態のプログラムP(ソフトウェアプログラム/コンピュータプログラム)は、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよい。 記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムを記憶可能である。
【0041】
記憶媒体は適切な場合、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定でなく例として、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カードもしくはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。なお、記憶媒体はこれらの例に限られず、プログラムPを記憶可能であれば、どのようなデバイスまたは媒体であってもよい。
【0042】
サーバ10および/または端末20は、記憶媒体に記憶されたプログラムPを読み出し、読み出したプログラムPを実行することによって、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現することができる。
【0043】
また、本開示のプログラムPは、当該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、サーバ10および/または端末20に提供されてもよい。サーバ10および/または端末20は、限定でなく例として、インターネット等を介してダウンロードしたプログラムPを実行することにより、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現する。
【0044】
また、本開示の各実施形態は、プログラムPが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
【0045】
サーバ10および/または端末20における処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよい。
【0046】
端末20における処理の少なくとも一部を、サーバ10により行う構成としてもよい。この場合、端末20の制御装置21の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、サーバ10で行う構成としてもよい。
【0047】
サーバ10における処理の少なくとも一部を、端末20により行う構成としてもよい。この場合、サーバ10の制御装置11の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、端末20で行う構成としてもよい。
【0048】
明示的な言及のない限り、本開示の実施形態における判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしてもよい。
【0049】
なお、本開示のプログラムは、限定でなく例として、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのオブジェクト指向プログラミング言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装される。
【0050】
本実施形態は、グループに含まれる一のユーザが、当該グループに含まれる他のユーザの端末20にて受信済みのコンテンツを削除できるようにする形態である。
【0051】
<機能構成>
(1)端末の機能構成
図1に示すように、端末20は、記憶装置28により、当該端末20のユーザに関するデータを含むアカウント情報281を記憶する。アカウント情報281には、例えば、サーバ10で記憶されているアカウント情報151に含まれる各端末のユーザのデータのうち、当該端末20のユーザに関するデータのみが含まれる。
【0052】
また、図1に示すように、端末20は、制御装置21により実現される機能として、受付部210、制御部211、送受信部212、及び表示制御部213を有する。
【0053】
受付部210は、端末20のユーザからの各種操作を受け付ける。受付部210は、例えば、複数のユーザを含むグループにおいて既に送受信されたコンテンツに対する、送信取り消しのための操作を受け付ける。なお、送信取り消しとは、例えば、当該コンテンツに対する送信取り消しのための操作を受け付けた端末20のみならず、当該コンテンツを受信した端末20においても、当該コンテンツの表示及び記録の少なくとも一方を削除することにより、当該コンテンツを非表示とさせることである。
【0054】
制御部211は、例えば、サーバ10により提供されるSNS(Social Networking Service)のインスタントメッセージングサービスを用いるための各種処理を行う。制御部211は、例えば、受付部210により所定のコンテンツに対する送信取り消し操作が受け付けられると、当該所定のコンテンツに対する送信取り消し要求を、送受信部212によりサーバ10に送信する。また、制御部211は、例えば、所定のコンテンツに対する送信取り消し要求をサーバ10から受信すると、当該所定のコンテンツを表示制御部213または記憶装置28に削除させる。
【0055】
送受信部212は、複数のユーザを含むグループにおいて各種のコンテンツを、サーバ10を介して他の端末20と送受信する。
【0056】
表示制御部213は、制御部211、またはサーバ10の表示制御部112からの指示に従い、端末20の画面の表示を制御する。
【0057】
(2)サーバの機能構成
図1に示すように、サーバ10は、記憶装置15により、各端末20のユーザに関するデータを含むアカウント情報151を記憶する。アカウント情報151に記憶されるデータについては後述する。
【0058】
また、図1に示すように、サーバ10は、制御装置11により実現される機能として、制御部110、送受信部111、及び表示制御部112を有する。
【0059】
制御部110は、例えば、SNSにおけるインスタントメッセージングサービス等を提供するための各種処理を行う。制御部110は、例えば、一のユーザの端末20に転送されたコンテンツに対する送信取り消し要求を、他のユーザの端末20から受信すると、当該一のユーザの端末20に記憶されている当該コンテンツを削除させる。
【0060】
送受信部111は、インスタントメッセージングサービス等により、複数のユーザを含むグループにおいて、端末20から受信したメッセージ、スタンプ、動画像、音声等のコンテンツの転送を行う。
【0061】
表示制御部112は、制御部110の指示に従い、端末20の画面に、インスタントメッセージングサービス等におけるトークルーム画面等の表示画面を表示させる。
【0062】
<処理>
次に、図2、及び図3A乃至図3Eを参照し、通信システム1の処理について説明する。図2は、本開示の一実施形態に係る通信システム1の処理の一例を示すシーケンス図である。図3A乃至図3Eは、端末20に表示されるトークルーム画面の一例を示す図である。
【0063】
以下では、端末20A、及び端末20BのユーザをユーザA(「第1ユーザ」の一例。)、端末20CのユーザをユーザB(「第2ユーザ」の一例。)として説明する。なお、端末20Aは、例えばスマートフォン等であり、端末20Bは、例えばパーソナルコンピュータ等である。ユーザAが端末20Aまたは端末20Bのインスタントメッセージングサービス用のアプリケーションを起動すると、起動された端末20Aまたは端末20Bはサーバ10から最新のメッセージ等のデータを取得する。端末20A、及び端末20Bの両方で当該アプリケーションが起動されている場合は、端末20A、及び端末20Bにおいて、サーバ10から最新のメッセージ等のデータが取得される。
【0064】
なお、以下では、ユーザAが送信したコンテンツを、ユーザAの操作により送信の取り消しする例について説明するが、同様の操作により、ユーザBが送信したコンテンツを、ユーザAの操作により送信の取り消しをできるようにしてもよい。
【0065】
なお、以下で、トークルームに係るグループに含まれるユーザのうち、コンテンツを送信したユーザ以外のユーザのことを、「他のユーザ」と称する。
【0066】
ステップS1において、端末20Aの受付部210は、ユーザA、及びユーザB等を含む所定のグループ(「第1グループ」)のトークルーム画面において、ユーザAからコンテンツ(「第1コンテンツ」)の送信操作を受け付ける。
【0067】
続いて、端末20Aの表示制御部213は、当該所定のグループのトークルーム画面において、当該コンテンツを右揃えで表示させる(ステップS2)。
【0068】
なお、当該トークルーム画面では、当該所定のグループ内で送受信された各コンテンツが、送受信された日時順に表示される。図3A等のトークルーム画面の表示例を示す図では、端末20のトークルーム画面において、端末20から送信されたコンテンツは右揃えで表示され、他の端末20からサーバ10を介して受信したコンテンツは、当該他の端末20のユーザのアイコンに対応付けて、左揃えで表示される。また、端末20のトークルーム画面において、送受信された各コンテンツに対応付けて、送受信された日時、及び他のユーザの端末20のトークルーム画面においてコンテンツが表示されたことを示す「既読」の文字が表示される。トークルームに係るグループに、3人以上のユーザが含まれる場合、「既読1」、「既読2」のように、コンテンツを表示した他のユーザの数も表示される。
【0069】
図3Aには、端末20Aに表示されるトークルーム画面の一例が示されている。図3Aの例では、メッセージ301A、及びメッセージ303Aは、ユーザAが送信したメッセージであり、メッセージ302Aは、ユーザBから送信されたメッセージである。付加情報301B、付加情報302B、及び付加情報303Bは、それぞれ、メッセージ301A、メッセージ302A、及びメッセージ303Aが送信された日時等を示す付加情報である。メッセージ302Aに対応付けられたアイコン302Cは、メッセージ302Aを送信したユーザBを示すアイコンである。
【0070】
続いて、端末20Aの送受信部212は、当該コンテンツを、サーバ10を介して、ユーザAから指定された当該所定のグループ宛てに送信する(ステップS3)。ここで、端末20Aの送受信部212は、当該コンテンツ、宛先のグループのIDまたは宛先のグループに含まれる各ユーザのID、及び当該コンテンツを送信したユーザのIDを、サーバ10に送信する。
【0071】
続いて、サーバ10の送受信部111は、当該所定のグループに含まれるユーザA、及びユーザBの端末20である、端末20A、端末20B、及び端末20Cのうち、当該コンテンツの送信元の端末20A以外の端末B、及び端末20Cに、当該コンテンツを転送する(ステップS4-1、ステップS4-2)。
【0072】
続いて、端末20B、及び端末20Cの表示制御部213は、それぞれ、ユーザA、及びユーザBの操作等に応答して、当該所定のグループのトークルーム画面において、当該コンテンツを表示させる(ステップS5-1、ステップS5-2)。ここで、端末20Bの表示制御部213は、当該コンテンツの送信元のユーザがユーザAであるため、当該所定のグループのトークルーム画面において、当該コンテンツを右揃えで表示させる。また、端末20Bには、端末20Aと同様に、図3Aの表示画面が表示される。
【0073】
一方、端末20Cの表示制御部213は、図3Bに示すように、当該所定のグループのトークルーム画面において、当該コンテンツを左揃えで表示させるとともに、当該コンテンツに対応付けて、ユーザAの表示名およびアイコンを表示させる。図3Bの例では、図3Aと同様に、メッセージ301A、及びメッセージ303Aは、ユーザAが送信したメッセージであり、メッセージ302Aは、ユーザBから送信されたメッセージである。付加情報311、付加情報312、及び付加情報313は、それぞれ、メッセージ301A、メッセージ302A、及びメッセージ303Aが送信された日時等を示す付加情報である。メッセージ301A、及びメッセージ303Aにそれぞれ対応付けられたアイコン310、及びアイコン314は、メッセージ301A、及びメッセージ303Aを送信したユーザAを示すアイコンである。
【0074】
続いて、端末20Aの受付部210は、当該所定のグループのトークルーム画面において、ユーザAから当該コンテンツの送信取り消し操作を受け付ける(ステップS6)。図3Cには、端末20Aに表示されるトークルーム画面の一例が示されている。端末20Aの表示制御部213は、例えば、図3Aの画面においてメッセージ303Aが表示された領域をユーザAにより長押し操作されると、図3Cのように、メッセージ303Aに対するアクションの一覧320を表示させる。そして、端末20Aの受付部210は、「送信取消」ボタン322が押下操作されると、メッセージ303Aに対する送信取り消し操作を受け付ける。なお、端末20Aの制御部211は、「削除」ボタン321が押下操作されると、端末20Aにおいてのみメッセージ303Aの表示を削除する。
【0075】
なお、端末20Aの表示制御部213は、例えば、図3Aの画面においてメッセージ303Aが表示された領域をユーザAにより2回連続して押下操作されると、メッセージ303Aに対して、既読の各ユーザの表示名またはアイコン、及び未読の各ユーザの表示名またはアイコンを表示させてもよい。これにより、ユーザAは、所定のユーザが既に既読の場合は、送信取り消しを行わずに誤送信を謝罪するメッセージを送信する等の判断を行うことができる。なお、コンテンツの「既読」とは、例えば、トークルーム画面において当該コンテンツを既に表示させたことを言う。また、コンテンツの「未読」とは、例えば、トークルーム画面において当該コンテンツを未だ表示させていないことを言う。
【0076】
続いて、端末20Aの制御部211は、当該コンテンツの送信取り消し要求を、送受信部212によりサーバ10に送信する(ステップS7)。ここで、当該コンテンツの送信取り消し要求には、メッセージ303AのメッセージIDが含まれる。なお、メッセージIDは、メッセージ等のコンテンツの識別情報である。メッセージIDは、例えば、コンテンツが送受信された際にサーバ10により付与され、当該コンテンツを送受信した端末20に通知される。または、限定でなく例として、メッセージIDは、コンテンツが送受信されたトークルームのID、当該コンテンツを送信したユーザのユーザID、及びコンテンツが送受信された日時の組み合わせ等を用いたメッセージを識別可能な識別子であってもよい。
【0077】
続いて、サーバ10の制御部110は、送信取り消しの可否等を判定する(ステップS8)。なお、当該判定処理は後述する。
【0078】
続いて、サーバ10の制御部110は、当該所定のグループに含まれるユーザA、及びユーザBの端末20である、端末20A、端末20B、及び端末20Cに、当該コンテンツの送信取り消し要求を送受信部111により転送する(ステップS9-1、ステップS9-2、ステップS9-3)。
【0079】
続いて、端末20A、端末20B、及び端末20Cの制御部211は、当該所定のグループのトークルーム画面等において、当該コンテンツの表示を削除させる(ステップS10-1、ステップS10-2、ステップS10-3)。ここで、各端末20の制御部211は、当該コンテンツの送信取り消しを行ったユーザ、及び送信取り消しが行われた日時とともに、当該コンテンツが削除された旨を示すメッセージ等を表示制御部213により表示させてもよい。
【0080】
図3Dには、ユーザAの端末20A、及び端末20Bに表示されるトークルーム画面の一例が示されている。図3Dの例では、図3Cの表示画面から、メッセージ303A、メッセージ303Aの付加情報303B、及びメッセージ303Aに対するアクションの一覧320の表示が取り消されている。そして、送信取り消し操作が行われた日時、及び「メッセージの送信を取り消しました」というメッセージを含む表示領域330が表示されている。
【0081】
なお、当該コンテンツの送信取り消しを行ったユーザAの端末20A、及び端末20Bの制御部211は、当該コンテンツの表示を取り消さなくてもよい。または、端末20A、及び端末20Bの制御部211は、当該コンテンツをサーバ10から取得できるようにしてもよい。これにより、例えば、当該コンテンツの送信取り消しを行ったユーザは、当該コンテンツをコピーして、本来の宛先のトークルームにおいて送信できるようになる。
【0082】
図3Eには、ユーザBの端末20Cに表示されるトークルーム画面の一例が示されている。図3Eの例では、図3Bの表示画面から、メッセージ303A、及びメッセージ303Aの付加情報313の表示が取り消されている。そして、送信取り消し操作が行われた日時341、及び「田中太郎がメッセージの送信を取り消しました」というメッセージ342の表示領域343が表示されている。ここで、「田中太郎」は、ユーザAの表示名である。
【0083】
≪受信したコンテンツに対する送信取消処理≫
次に、図4乃至図6Cを参照し、図2のステップS10-3の、端末20Cにおける受信したコンテンツに対する送信取消処理について説明する。図4は、本開示の一実施形態に係る受信済みのコンテンツに対する送信取消処理の一例を示すフローチャートである。
【0084】
ステップS101において、端末20Cの制御部211は、送受信部212により、所定のコンテンツに対する送信取り消し要求をサーバ10から受信する。
【0085】
続いて、端末20Cの制御部211は、当該所定のコンテンツが、既読であるか否かを判定する(ステップS102)。なお、既読の場合は、当該所定のコンテンツを送信したユーザAの端末20A、及び端末20Bの表示制御部213により、トークルーム画面において、当該所定のコンテンツに対する付加情報において、「既読」であることが表示されている。これにより、ユーザAは、送信取り消し操作を行う前に、当該所定のコンテンツが既にユーザBにより見られているか否かを判断できる。
【0086】
当該所定のコンテンツが既読の場合(ステップS102でYES)、後述するステップS106の処理に進む。
【0087】
一方、当該所定のコンテンツが既読でない(未読)の場合(ステップS102でNO)、端末20Cの制御部211は、OS(Operating System)の機能等を用いた当該所定のコンテンツの通知を削除させる(ステップS103)。
【0088】
なお、端末20Cの制御部211は、図2のステップS4-2で、サーバ10から当該所定のコンテンツを受信した際、OSの通知機能を用いて、端末20Cの画面をオンにし、ホーム画面またはロック画面における上部等の領域に、当該所定のコンテンツを含む通知を表示させる。そして、端末20Cの制御部211は、所定時間(例えば、10秒)経過後、画面をオフにしている。当該通知は、例えば、ユーザBが端末20Cの電源をオンにし、ロック画面を表示させた際、またはホーム画面において所定の操作をされた際等に、再度画面に表示される。そして、ユーザCの操作により、トークルーム画面において当該所定のコンテンツが表示されたため、当該所定のコンテンツが既読となった場合、端末20Cの制御部211は、当該通知を削除する。なお、ホーム画面とは、例えば、端末20においてアプリケーションが起動されていない際の画面であり、待ち受け画面、またはデスクトップ画面等と称することもできる。また、ロック画面においてユーザ認証が成功した場合、ホーム画面が表示される。
【0089】
そのため、当該所定のコンテンツが未読の場合は、当該通知は削除されていないため、ユーザBにより当該所定のコンテンツを含む当該通知を見られる可能性がある。そこで、端末20Cの制御部211は、ステップS103の処理により、当該通知を削除する。なお、上述した当該所定のコンテンツの通知は、「未読であることを示すオブジェクト」の一例である。
【0090】
続いて、端末20Cの制御部211は、ホーム画面におけるインスタントメッセージングサービス用のアプリケーションのアイコンに対する通知バッジでのコンテンツの未読数を1つ減算する(ステップS104)。
【0091】
図5は、端末20Cのホーム画面における通知バッジの一例を示す図である。図5の例では、端末20Cのホーム画面において、インスタントメッセージングサービス用のアプリケーションのアイコン501の右上の通知バッジ502に、受信したコンテンツのうち、未読のコンテンツの数が「4」と表示されている。この場合、ステップS104の処理により、当該数は「3」と表示されることとなる。
【0092】
続いて、端末20Cの制御部211は、当該所定のコンテンツが受信されたトークルームに対する通知バッジにおけるコンテンツの未読数を1つ減算する(ステップS105)。なお、端末20Cの制御部211は、当該未読数が0になった場合は、当該通知バッジの表示を消去させてもよい。
【0093】
図6A乃至図6Cは、端末20Cに表示されるトークルームの一覧画面の一例を示す図である。ユーザAにより図3Cのメッセージ303Aが送信取り消し操作されるまでの間に、ユーザBが端末20Cにおいてインスタントメッセージングサービス用のアプリケーションを起動し、トークルームの一覧画面(トークルームに係るグループの一覧画面)を表示させる操作を行った場合には、図6Aの画面が表示される。
【0094】
図6Aの例では、トークルーム601A乃至606Aに対応付けて、各トークルームに対する通知バッジ601B乃至606Bと、各トークルームにおいて最後に送受信されたコンテンツ601C乃至606Cとが表示されている。また、コンテンツ601C乃至606Cが送受信された日時601D乃至606D、当該各トークルームのグループに含まれるユーザのうち端末20CのユーザC以外の1以上のユーザの表示名601E乃至606Eと、当該1以上のユーザの各アイコン601F乃至606Fとが表示されている。
【0095】
通知バッジ601Bでは、トークルーム601Aの未読のコンテンツの数が「1」と表示されている。送信取り消しされたコンテンツが受信されたトークルームがトークルーム601Aである場合、ステップS105の処理により、通知バッジ601Bの表示が無くなる、または当該数が「0」と表示されることとなる。
【0096】
なお、ユーザCの操作により、トークルーム画面において当該所定のコンテンツが表示されたため、当該所定のコンテンツが既読となった場合、端末20Cの制御部211は、当該所定のコンテンツが受信されたトークルームに対する通知バッジにおけるコンテンツの未読数を1つ減算する。なお、通知バッジにおける未読数の値、及び通知バッジは、「未読であることを示すオブジェクト」の一例である。
【0097】
なお、図6Aの例では、トークルーム601AがユーザBに押下された場合には、図3Bの画面が表示される。図6Aの例では、トークルーム601において最後に送受信されたコンテンツ601Cは、図3Cのメッセージ303Aである。
【0098】
続いて、端末20Cの制御部211は、トークルームの一覧画面において、当該所定のコンテンツが受信されたトークルームに対する、最後に送受信されたコンテンツ、当該コンテンツが送受信された日時、及び当該トークルームの表示順を、送信取り消しされたコンテンツに応じて変更し(ステップS106)、処理を終了する。ここで、端末20Cの制御部211は、例えば、当該所定のコンテンツを受信すると、トークルームの一覧画面において、当該所定のコンテンツが送受信されたトークルームの表示順を先頭に変更させる。そして、端末20Cは、当該所定のコンテンツの送信取り消し要求を受信すると、当該一覧画面において、当該トークルームの表示順を変更前の順に変更させる。
【0099】
図6Bは、変更後のトークルームの一覧画面の一例を示す図である。ユーザAにより図3Cのメッセージ303Aが送信取り消し操作された後に、ユーザBが端末20Cにおいてトークルームの一覧画面を表示させる操作を行った場合には、図6Bの画面が表示される。
【0100】
端末20Cの制御部211は、図3Cのメッセージ303Aが送信取り消しされた場合、トークルーム601において最後に送受信されたコンテンツ601Cを、図6Bに示すように、図3Cのメッセージ302Aに変更する。また、端末20Cの制御部211は、コンテンツ601Cが送受信された日時601Dを、図3Cのメッセージ302Aに対する付加情報302Bに含まれる日時に変更する。
【0101】
また、端末20Cの制御部211は、図6A、及び図6Bのトークルームの一覧画面において、トークルームにおいて最後にコンテンツが送受信された日時が新しい順に、上から並べて表示させる。図6Aの例では、トークルーム601において最後に送受信されたコンテンツ601Cが送受信された日時601Dは、他のトークルームのものよりも新しいため、トークルーム601がトークルームの一覧の先頭(一番上)の位置に表示されている。図6Bの例では、トークルーム601において最後に送受信されたコンテンツ601Cが送受信された日時601Dは、全てのトークルームのうち3番目に新しいため、トークルーム601がトークルームの一覧の上から3番目の位置に表示されている。
【0102】
なお、当該所定のコンテンツが既読の場合、端末20Cの制御部211は、当該所定のコンテンツが送信取り消しされた旨を示すメッセージに応じて、トークルームの一覧画面において、当該トークルームの表示順等を変更してもよい。この場合、例えば、端末20Cにおいて、図3Bのようにトークルーム画面においてメッセージ303Aが既に表示されていた場合に、ユーザBが端末20Cにおいてトークルームの一覧画面を表示させる操作が行われた場合には、端末20Cの制御部211は、図6Cの画面を表示させてもよい。図6Cの例では、端末20Cの制御部211は、図6Aの画面と比較して、通知バッジ601Bの表示が消去された、または当該数が「0」と表示された画面を表示させる。また、端末20Cの制御部211は、トークルーム601において最後に送受信されたコンテンツ601Cを、図3Eの「田中太郎がメッセージの送信を取り消しました」というメッセージ342に変更させる。また、コンテンツ601Cが送受信された日時601Dを、図3Eの送信取り消し操作が行われた日時341に変更させる。図6Cの例においても、図6Aの場合と同様に、トークルーム601において最後に送受信されたコンテンツ601Cが送受信された日時601Dは、他のトークルームのものよりも新しいため、トークルーム601がトークルームの一覧の一番上の位置に表示されている。
【0103】
続いて、端末20Cの制御部211は、当該所定のコンテンツが送信取り消しされた旨を示すメッセージを、トークルーム画面において表示させ(ステップS107)、処理を終了する。ここで、端末20Cの制御部211は、ユーザBからトークルーム601のトークルーム画面を表示させる操作を受け付けると、図3Dに示すように、送信取り消し操作が行われた日時341、及び「田中太郎がメッセージの送信を取り消しました」というメッセージ342の表示領域343を表示させる。
【0104】
なお、当該所定のコンテンツが送信取り消しされた場合に、端末20Cにおいて当該所定のコンテンツが未読の場合、端末20Cの制御部211は、当該メッセージを当該トークルーム画面において表示しないようにさせてもよい。一方、当該トークルーム画面において当該所定のコンテンツが既に表示されていた場合は、端末20Cの制御部211は、当該所定のコンテンツが送信取り消しされた旨を示すメッセージを、当該トークルーム画面において表示させてもよい。これにより、当該所定のコンテンツを未読であるユーザに対しては、当該所定のコンテンツが送信されたことを知られないようにすることができるとともに、既読のユーザに対しては、送信取り消しされたことを知らせることができる。
【0105】
<既読の場合の変形例>
なお、当該所定のコンテンツが送信取り消しされた場合に、当該トークルーム画面において当該所定のコンテンツが既に表示されていた場合は、端末20Cの制御部211は、以下のような処理を行ってもよい。
【0106】
端末20Cの制御部211は、例えば、当該トークルーム画面において当該所定のコンテンツの表示を取り消すまでの残り時間(カウントダウンタイマー)を表示させ、当該残り時間が0になると、当該所定のコンテンツの表示を削除させるようにしてもよい。これにより、ユーザはメッセージが削除されるまでの残り時間を明確に認識することができる。
【0107】
また、端末20Cの制御部211は、例えば、当該トークルーム画面において、当該所定のコンテンツに対し、モザイクをかける等により視認性を低下させ、時間の経過に伴いモザイクを細かくする等により、当該所定のコンテンツの視認性を時間の経過とともに徐々に低下させてもよい。これにより、ユーザは直感的に当該所定のコンテンツが削除されていく経過を認識できる。なお、当該所定のコンテンツの視認性が低下し、ユーザによる当該所定のコンテンツの判読が困難となることにより、当該所定のコンテンツが非表示(削除)とされたということができる。
【0108】
また、端末20Cの制御部211は、例えば、当該所定のコンテンツを、当該所定のコンテンツとは異なるコンテンツまたはオブジェクトに置換して表示させてもよい。この場合、端末20Cの制御部211は、例えば、当該所定のコンテンツを、所定のスタンプ、所定のメッセージ、または所定のアイコン等に置換して表示させてもよい。この場合、当該異なるコンテンツ等は、端末20Aにて送信取り消し操作を行うユーザAにより指定されたコンテンツ等でもよい。
【0109】
≪送信取り消しの可否等の判定処理≫
次に、図7を参照し、図2のステップS8の、サーバ10の制御部110による送信取り消しの可否等の判定処理の一例について説明する。なお、以下の処理は、端末20の制御部211により行われてもよい。図7は、本開示の一実施形態に係る送信取り消しの可否等の判定処理の一例を示すフローチャートである。
【0110】
ステップS201において、サーバ10の制御部110は、送受信部111により、所定のコンテンツに対する送信取り消し要求を端末20から受信する。
【0111】
(送信取り消しが可能な期間の判定)
続いて、サーバ10の制御部110は、当該所定のコンテンツの送信取り消しが可能な期間及び回数を判定する(ステップS202)。送信取り消しが可能な期間、及び回数を設けるのは、例えば、一定時間を経過した後等でも取り消しを可能とすると、コミュニケーションの履歴としての使い勝手がかえって悪くなる可能性があるためである。なお、ステップS202において、サーバ10の制御部110は、期間及び回数の一方のみを判定してもよい。
【0112】
ここで、サーバ10の制御部110は、当該所定のコンテンツが送受信されてから、予め設定されている時間(例えば、24時間)または、送信取り消しを行うユーザにより予め設定された時間が経過するまでの期間を、送信取り消しが可能な期間としてもよい。また、サーバ10の制御部110は、各端末20のユーザ毎、または各端末20のユーザ毎かつトークルーム毎に予め設定されている、所定期間(例えば、1か月)以内に送信取り消しできる回数を、送信取り消しが可能な回数としてもよい。
【0113】
または、サーバ10の制御部110は、以下のように、送信取り消しを行ったユーザが所定の関係として登録しているユーザ数、当該ユーザにより送受信されたコンテンツの数、当該ユーザのアカウントが作成されてから現在までの期間、当該ユーザによる送信取り消し回数、当該コンテンツが送受信された時間帯、送信取り消しされるコンテンツの内容、送信取り消しされるコンテンツが送受信されたトークルームに係るグループに含まれる各ユーザがともに所定の関係として登録しているユーザの数、当該各ユーザが互いに所定の関係として登録している期間、及び当該各ユーザでコンテンツが送受信された頻度の少なくとも一つに基づいて、送信取り消しが可能な期間及び回数を決定してもよい。
【0114】
((アカウントの信用度等))
また、サーバ10の制御部110は、アカウント情報151において、送信取り消し要求を送信した端末20のユーザに対応付けられたデータに基づいて、当該所定のコンテンツの送信取り消しが可能な期間及び回数を判定してもよい。これにより、例えば、ユーザの信用度(信頼度)等が高い程、送信取り消しが可能な期間を比較的長くし、送信取り消しが可能な回数を比較的多くすることができる。
【0115】
図8は、アカウント情報151の一例を示す図である。図8の例では、アカウント情報151には、ユーザIDに対応付けて、友だち(「所定の関係」の一例。)のユーザID、アカウント作成日時、1以上のトークルームIDが記憶されている。また、各トークルームIDに対応付けて、送受信コンテンツ、他のユーザによる送信取り消しの可否、及び送信取り消し回数が記憶されている。
【0116】
ユーザIDは、端末20のユーザの識別情報である。友だちのユーザIDは、当該端末20のユーザにより友だちとして登録されているユーザのユーザIDである。アカウント作成日時は、サーバ10上で、ユーザIDに係るユーザのアカウントが、当該ユーザにより作成された日時である。なお、ユーザのアカウントが作成されると、アカウント情報151において、当該ユーザのデータが記憶される。
【0117】
トークルームIDは、当該端末20におけるトークルームの識別情報である。トークルームIDは、トークルームに係るグループに含まれる、当該端末20のユーザ以外の1以上のユーザのユーザIDでもよい。
【0118】
送受信コンテンツは、トークルームIDに係るトークルームにおいて送受信された各コンテンツのデータであり、各コンテンツのデータには、コンテンツ自体のデータ、当該コンテンツを送信したユーザのユーザID、当該コンテンツが送信または受信された日時、当該コンテンツがトークルーム画面において表示されたか否かを示すデータ等が含まれる。
【0119】
他のユーザによる送信取り消しの可否は、トークルームIDに係るトークルームにおいて、当該端末20が受信したコンテンツを、他のユーザにより送信取り消しされてもよいか否かを指定するデータである。他のユーザによる送信取り消しの可否は、例えば、当該端末20のユーザにより設定されてもよい。
【0120】
送信取り消し回数は、トークルームIDに係るトークルームにおいて、当該端末20のユーザが、当該端末20のユーザまたは他のユーザにより送信されたコンテンツを送信取り消しした回数である。
【0121】
なお、他のユーザによる送信取り消しの可否は、ユーザID毎に記憶されてもよい。この場合、他のユーザによる送信取り消しの可否は、当該端末20のユーザを含む全てのトークルームにおいて、当該端末20のユーザが送信したコンテンツを、他のユーザにより送信取り消しされてもよいか否かを指定するデータである。また、送信取り消し回数は、ユーザID毎に記憶されてもよい。この場合、送信取り消し回数は、当該端末20のユーザが、当該端末20のユーザを含む全てのトークルームにおいて、当該端末20のユーザまたは他のユーザにより送信されたコンテンツを送信取り消しした回数の合計値である。
【0122】
サーバ10の制御部110は、例えば、当該端末20のユーザが友だちとして登録しているユーザの数が多い程、当該所定のコンテンツの送信取り消しが可能な期間を長く決定し、送信取り消しが可能な回数を比較的多く決定してもよい。
【0123】
また、サーバ10の制御部110は、当該端末20のユーザのアカウントが作成されてから現在までの利用量が多い程、または当該端末20のユーザのアカウントが作成されてから現在までの利用頻度が高い程、当該所定のコンテンツの送信取り消しが可能な期間を長く決定し、送信取り消しが可能な回数を比較的多く決定してもよい。この場合、例えば、送信したコンテンツの数、及び受信したコンテンツの数の一方または両方を、当該利用量としてもよい。また、例えば、コンテンツを送信した頻度、及びコンテンツを送信した頻度の一方または両方を、利用頻度としてもよい。
【0124】
また、サーバ10の制御部110は、当該アカウントが作成されてから現在までの期間が長い程、当該所定のコンテンツの送信取り消しが可能な期間を長く決定し、送信取り消しが可能な回数を比較的多く決定してもよい。これにより、例えば、トークルームに係るグループに含まれるユーザが、サブアカウントを新規に生成し、当該トークルームに当該サブアカウントを招待し、当該サブアカウントにより当該トークルームにおいて送受信されたコンテンツの送信取り消しを比較的多くの回数行うようなケースを防ぐことができる。
【0125】
((送信取り消し機能の使用履歴))
また、サーバ10の制御部110は、端末20のユーザが送信取り消し操作を行った回数または頻度に基づいて、当該ユーザが当該所定のコンテンツの送信取り消しが可能な期間及び回数を判定してもよい。この場合、サーバ10の制御部110は、例えば、当該端末20のユーザが送信取り消し操作を行った回数が多いまたは頻度が高い程、当該ユーザに対する当該所定のコンテンツの送信取り消しが可能な期間を長く決定し、送信取り消しが可能な回数を比較的多く決定してもよい。この場合、サーバ10の制御部110は、誤送信が比較的多いユーザに対して、比較的長い期間、及び比較的多い回数、送信取り消しを可能としてもよい。
【0126】
また、サーバ10の制御部110は、各トークルームにおいて当該端末20のユーザが送信取り消し操作を行った回数または頻度に基づいて、各トークルームにおける当該所定のコンテンツの送信取り消しが可能な期間及び回数を判定してもよい。この場合、サーバ10の制御部110は、所定のトークルームにおいて誤送信が比較的多いユーザに対して、当該所定のトークルームにおいて比較的長い期間、及び比較的多い回数、送信取り消しを可能としてもよい。
【0127】
((時間帯))
また、サーバ10の制御部110は、端末20のユーザが所定のコンテンツの送信操作を行った等の時間帯に基づいて、当該所定のコンテンツの送信取り消しが可能な期間及び回数を判定してもよい。この場合、サーバ10の制御部110は、例えば、当該所定のコンテンツが夜中に送受信された場合、当該所定のコンテンツの送信取り消しが可能な期間を比較的長く決定し、送信取り消しが可能な回数を多く決定してもよい。これにより、例えば、誤送信が発生し易い時間帯に送受信されたコンテンツは、比較的長い期間、及び比較的多い回数、送信取り消しを可能とすることができる。
【0128】
((コンテンツの内容))
また、サーバ10の制御部110は、当該所定のコンテンツの内容に基づいて、当該所定のコンテンツの送信取り消しが可能な期間及び回数を判定してもよい。この場合、サーバ10の制御部110は、例えば、当該所定のコンテンツが送受信されたトークルームにおいて、端末20のユーザが丁寧語を含むメッセージを送信した割合が所定の閾値以上の場合であり、かつ当該ユーザにより送信された当該所定のコンテンツに丁寧語が含まれない場合に、当該所定のコンテンツの送信取り消しが可能な期間を比較的長く決定し、送信取り消しが可能な回数を比較的多く決定してもよい。
【0129】
または、サーバ10の制御部110は、例えば、送信された所定のコンテンツに、例えば、不適切なキーワード等の所定の語句が含まれる場合、当該所定のコンテンツの送信取り消しが可能な期間を比較的長く決定し、送信取り消しが可能な回数を比較的多く決定してもよい。この場合、サーバ10の制御部110は、例えば、誤送信である可能性が高いコンテンツは、比較的長い期間、送信取り消しを可能とし、当該コンテンツの送信取り消しを行ったユーザ等に対する送信取り消しが可能な回数を比較的多くしてもよい。なお、サーバ10の制御部110は、ユーザから承認を得た場合にのみ、当該所定のコンテンツの内容に基づいて、当該所定のコンテンツの送信取り消しが可能な期間等を判定する機能を当該ユーザが利用できるようにする。
【0130】
((相手ユーザとの親密度))
また、サーバ10の制御部110は、端末20のユーザと、他のユーザとの親密度に基づいて、当該所定のコンテンツの送信取り消しが可能な期間及び回数を判定してもよい。この場合、サーバ10の制御部110は、例えば、トークルームに係るグループに含まれる複数のユーザ間の親密度が高い程、当該所定のコンテンツの送信取り消しが可能な期間を比較的長く決定し、当該複数のユーザ及び当該トークルームに対する送信取り消しが可能な回数を比較的多く決定してもよい。これにより、例えば、親密度が高い他のユーザに対する誤送信を取り消しし易くすることができる。
【0131】
この場合、サーバ10の制御部110は、例えば、端末20のユーザと、他のユーザとでともに友だちとして登録されているユーザ(共通の友だち)の数が多い程、当該親密度を高く決定してもよい。また、サーバ10の制御部110は、例えば、端末20のユーザに友だちとして登録されている全ユーザの数に対する当該共通の友だちの数の割合、及び当該他のユーザに友だちとして登録されている全ユーザの数に対する当該共通の友だちの数の割合が高い程、当該親密度を高く決定してもよい。
【0132】
サーバ10の制御部110は、さらに、例えば、端末20のユーザと当該他のユーザとが友だちとして設定されている期間が長い程、当該親密度を高く決定してもよい。この場合、サーバ10の制御部110は、例えば、端末20のユーザ及び当該他のユーザの少なくとも一方が他方を友だちとして登録した日時から現在日時までの長さを、当該期間としてもよい。
【0133】
サーバ10の制御部110は、さらに、例えば、端末20のユーザと当該他のユーザとの間でコンテンツが送受信された頻度が高い程、当該親密度を高く決定してもよい。
【0134】
続いて、当該所定のコンテンツの送信取り消し要求の操作が、当該期間内かつ当該回数以内で実行されたか否かを判定する(ステップS203)。ここで、サーバ10の制御部110は、例えば、当該所定のコンテンツの送信取り消し要求を、当該期間内に受信された場合、当該操作が当該期間内に実行されたと判定してもよい。
【0135】
操作が当該期間内等に実行されていない場合(ステップS203でNO)、サーバ10の制御部110は、送信取り消しができない旨を、送信取り消し要求を送信した端末20の画面に表示させ(ステップS204)、送信取り消しが不可能と判定し(ステップS205)、処理を終了する。ここで、サーバ10の制御部110は、当該期間を経過している旨を、当該端末20の画面に表示させてもよい。
【0136】
操作が当該期間内等に実行されている場合(ステップS203でYES)、サーバ10の制御部110は、当該所定のコンテンツの送信取り消しを制限するか否かを判定する(ステップS206)。
【0137】
ここで、サーバ10の制御部110は、当該所定のコンテンツを受信した端末20のユーザの送信取り消し可否の設定に応じて、当該所定のコンテンツの送信取り消しを制限するか否かを判定してもよい。この場合、当該設定は、アカウント情報151において、「他のユーザによる送信取り消しの可否」の項目に記憶されてもよい。これにより、例えば、ユーザは、当該ユーザの端末20において受信されたコンテンツを、他のユーザの送信取り消し操作により削除されることを防ぐことができる。
【0138】
また、サーバ10の制御部110は、端末20のユーザからの通報に応じて、通報されたユーザによる送信取り消しを一時的に禁止してもよい。
【0139】
また、サーバ10の制御部110は、当該所定のコンテンツが、トークルームに係るグループに含まれるユーザのうち、当該所定のコンテンツを送信したユーザ以外の全てのユーザにより未読である場合に、当該所定のコンテンツの送信取り消しを可能としてもよい。
【0140】
送信取り消しを制限しない場合(ステップS206でNO)、後述するステップS208の処理に進む。送信取り消しを制限する場合(ステップS206でYES)、課金により送信取り消しが可能である旨を、送信取り消し要求を送信した端末20の画面に表示させる(ステップS207)。
【0141】
続いて、サーバ10の制御部110は、端末20のユーザからの課金の承認操作を受け付けたか否かを判定し(ステップS208)、承認操作を受け付けなかった場合(ステップS208でNO)、ステップS204の処理に進む。
【0142】
一方、承認操作を受け付けた場合(ステップS208でYES)、サーバ10の制御部110は、端末20のユーザからの課金の承認操作に応答して、当該送信取り消しに対する課金処理を行い(ステップS209)、送信取り消しを可能と判定し(ステップS210)、処理を終了する。なお、送信取り消しを制限する場合(ステップS206でYES)、ステップS207の処理に進む代わりに、ステップS204の処理に進むようにしてもよい。
【0143】
また、サーバ10の制御部110は、端末20のユーザが、サーバ10においてスタンプ、マンガ、及びミュージック等のコンテンツを購入した場合、所定回数は非課金で送信取り消しをできるようにしてもよい。サーバ10の制御部110は、送信取り消し可能な所定回数を、例えば、送信取り消しを行うユーザが利用するアカウントの課金額、及び課金回数等に基づいて決定してもよい。
【0144】
<送信取り消しの可否の判定処理の変形例>
次に、図9を参照し、図2のステップS8の、サーバ10の制御部110による送信取り消しの可否等の判定処理の一例について説明する。図9は、本開示の一実施形態に係る送信取り消しの可否等の判定処理の一例を示すフローチャートである。図9におけるステップS301乃至ステップS310の処理は、上述した図7のステップS201乃至ステップS210の処理と同様である。以下では、図7と異なる点について説明する。
【0145】
図9の例では、ステップS303で、操作が、送信取り消し可能な期間内等に実行されていない場合(ステップS303でNO)、ステップS307の処理に進み、課金により送信取り消しが可能である旨を、送信取り消し要求を送信した端末20の画面に表示させる。これにより、送信取り消し可能な期間または回数を経過した場合においても、ユーザによる送信取り消しが可能となる。
【0146】
図9のステップS309の課金処理において、サーバ10の制御部110は、送信取り消し可能な期間から現在までの経過時間応じて課金額を設定してもよい。サーバ10の制御部110は、例えば、当該経過時間が長い程、当該課金額を大きく設定してもよい。
【0147】
また、サーバ10の制御部110は、送信取り消し可能な回数を超えて送信取り消しを行う回数応じて課金額を設定してもよい。サーバ10の制御部110は、例えば、当該回数が多い程、当該課金額を大きく設定してもよい。
【0148】
また、サーバ10の制御部110は、送信取り消しされたトークルームに係るグループに含まれるユーザの数に応じて課金額を大きく設定してもよい。サーバ10の制御部110は、例えば、他のユーザの数が多い程、当該課金額を大きく設定してもよい。また、サーバ10の制御部110は、所定の関数に基づいて当該課金額を決定してもよい。
【0149】
<実施形態の効果>
開示の技術によれば、複数のユーザを含むグループにおいて、コンテンツが誤送信された場合や、送受信されたコンテンツが不適切である場合等に、一のユーザの端末20にて受信されたコンテンツを、他のユーザの端末20からの操作等により削除できる。
【0150】
また、開示の技術によれば、誤送信に対する謝罪等のコミュニケーションを削減できるため、ユーザの利便性を向上することができ、ユーザの操作を減少させることができる。それにより、端末20を操作する回数や、端末20がサーバ10と通信する回数を減らすことができるため、結果的に端末20やサーバ10の負荷や通信回数を軽減できるという効果も得られる。
【0151】
本開示の実施形態を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。限定でなく例として、各手段、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。また、各実施形態に示す構成を適宜組み合わせることとしてもよい。なお、サーバ10、及び端末20は、それぞれ、「情報処理装置」の一例である。
【符号の説明】
【0152】
1 通信システム
10 サーバ
110 制御部
111 送受信部
112 表示制御部
151 アカウント情報
20 端末
210 受付部
211 制御部
212 送受信部
213 表示制御部
281 アカウント情報
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図7
図8
図9