(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-14
(45)【発行日】2022-12-22
(54)【発明の名称】隙間の充填工法
(51)【国際特許分類】
E02D 3/00 20060101AFI20221215BHJP
E02D 9/02 20060101ALI20221215BHJP
【FI】
E02D3/00 101
E02D9/02
(21)【出願番号】P 2019084466
(22)【出願日】2019-04-25
【審査請求日】2021-08-02
(73)【特許権者】
【識別番号】000172961
【氏名又は名称】あおみ建設株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100169960
【氏名又は名称】清水 貴光
(72)【発明者】
【氏名】高橋 強
(72)【発明者】
【氏名】大古利 勝己
【審査官】荒井 良子
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-121449(JP,A)
【文献】特許第6489569(JP,B1)
【文献】特許第5140879(JP,B1)
【文献】特開2003-064680(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E02D 3/00
E02D 9/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
地中に形成された隙間の充填工法であって、
炭酸カルシウムを生成可能な微生物を溶媒で溶解させたバイオ水溶液に
土又はスラグである粒状材料を混合
して充填砂を得る工程と、
前記隙間内に前記充填砂を注入する工程と、
前記隙間内
の前記バイオ水溶液
を排水させるとともに前記隙間内を
沈殿した前記粒状材料で充填させる工程と、
を含むことを特徴とする隙間の充填工法。
【請求項2】
前記隙間は、地中に埋設された既設杭を引き抜いて形成された隙間であり、
前記既設杭を引き抜きながら
前記隙間内に前記充填砂を注入し、前記隙間内
の前記バイオ水溶液
を排水させるとともに前記隙間内を前記粒状材料で充填させることを特徴とする請求項
1記載の隙間の充填工法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地中に形成された隙間を充填する工法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
地中に形成された隙間、例えばシートパイルや残置杭を引き抜いて形成される隙間、地下空洞、山と構造物との隙間等は崩落の虞があるため、充填材で充填することが一般に行われている。
【0003】
例えば、特許文献1には、ケーシング20の空間部31及び開口部24を通して、調整泥水及び固化材を混合した流動化処理土からなる土砂32を地上から空間部31へ送り込み、空間部31を土砂32で埋め戻すことが開示されている。なお、符号は特許文献1記載のものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のように埋め戻し後の地中にセメント類の固化材やベントナイト類が残存することを避け、天然素材である自然材料に置き換えたいというニーズがあった。
【0006】
そこで、流動化処理土を用いることなく地中に形成された隙間を充填するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するために、本発明に係る隙間の充填工法は、地中に形成された隙間の充填工法であって、炭酸カルシウムを生成可能な微生物を溶媒で溶解させたバイオ水溶液に土又はスラグである粒状材料を混合して充填砂を得る工程と、前記隙間内に前記充填砂を注入する工程と、前記隙間内の前記バイオ水溶液を排水させるとともに前記隙間内を沈殿した前記粒状材料で充填させる工程と、を含む。
【0014】
この構成によれば、粒状材料が隙間に堆積して流動化処理土を用いることなく隙間を埋め戻すことができ、また、粒状材料が隙間に堆積した後に微生物が生成する炭酸カルシウムが粒状材料を早期に生成物固結させることにより、粒状材料を早期に安定化させることができる。
【0015】
また、本発明に係る隙間の充填工法は、前記隙間は、地中に埋設された既設杭を引き抜いて形成された隙間であり、前記既設杭を引き抜きながら前記隙間内に前記充填砂を注入し、前記隙間内の前記バイオ水溶液を排水させるとともに前記隙間内を前記粒状材料で充填させることが好ましい。
【0016】
この構成によれば、粒状材料が既設杭を引き抜いて形成された隙間内に充填されるため、流動化処理土を用いることなく隙間を埋め戻すことができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、流動化処理土を用いることなく地中に形成された隙間を充填することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の第1の実施形態に係る隙間の充填工法の手順を示すフローチャート。
【
図3】本発明の第2の実施形態に係る隙間の充填工法の手順を示すフローチャート。
【
図5】本発明の第3の実施形態に係る隙間の充填工法の手順を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。なお、以下では、構成要素の数、数値、量、範囲等に言及する場合、特に明示した場合及び原理的に明らかに特定の数に限定される場合を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも構わない。
【0020】
また、構成要素等の形状、位置関係に言及するときは、特に明示した場合及び原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似又は類似するもの等を含む。
【0021】
また、図面は、特徴を分かり易くするために特徴的な部分を拡大する等して誇張する場合があり、構成要素の寸法比率等が実際と同じであるとは限らない。また、断面図では、構成要素の断面構造を分かり易くするために、一部の構成要素のハッチングを省略することがある。
【0022】
なお、本実施形態において、上下や左右等の方向を示す表現は、絶対的なものではなく、各構成要素が図面に描かれている姿勢である場合に適切であるが、その姿勢が変化した場合には姿勢の変化に応じて変更して解釈されるべきものである。
【0023】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る隙間の充填工法の手順を示すフローチャートである。本実施形態に係る隙間の充填工法は、地中に埋設された既設杭を引き抜いて形成される隙間に充填材を注入して隙間を埋め戻すものである。
【0024】
まず、充填材としての充填砂を注入する注入機を既設杭の周辺に設置する(S1)。注入機は、例えば三点杭打ち機、バックホウ又はボーリング機材等である。
【0025】
次に、注入ロッド1を地盤2に挿入する(S2)。注入ロッド1は、充填材を地盤2内に供給するものであり、
図2(a)に示すように、既設杭3の近傍で地盤2内に挿入される。注入ロッド1は、その下端が既設杭3を引き抜いて形成される後述の隙間4に達するように挿入される。
【0026】
次に、充填砂を作成する(S3)。具体的には、まず増粘剤と溶媒とを混合してポリマー水溶液が製造され、このポリマー水溶液に粒状材料を混練することにより充填砂が製造される。ポリマー水溶液、充填砂の製造は、例えばミキシングプラントを用いて行われる。
【0027】
ポリマー水溶液は、増粘剤と溶媒とを含有している。溶媒は、増粘剤を溶解させるものであり、例えば、水、有機溶媒である。
【0028】
増粘剤は、溶媒に溶かした状態で所望の粘度を得られ、かつ、地盤2中で分解されて粘度が低下するものであれば良い。増粘剤に中性水溶性高分子を用いることにより、増粘剤は地盤2中で金属イオンと反応して金属錯体を生成する。これにより、増粘剤は分解される。
【0029】
増粘剤として用いられる中性水溶性高分子としては、例えば、ポリエチレンオキサイド(明星化学工業株式会社製、商品名:アルコックス)や、ポリエチレンオキサイドより分子量の小さいポリエチレングレコールが考えられるが、これらに限定されるものではない。なお、ポリエチレンオキサイドは、良好な粘性、曳糸性及びすべり性を示す。ポリエチレングレコールは粘性を得られるものの、ポリエチレンオキサイドと比べると、曳糸性、すべり性が極端に低下する。
【0030】
増粘剤としてポリエチレンオキサイドを用いた場合には、ポリマー水溶液中のポリエチレンオキサイドの濃度が同一であれば、増粘剤の平均分子量の増加に伴って、粘度も増加する。即ち、平均分子量が高い増粘剤は、低濃度でも所望の粘度を得られる。例えば、増粘剤の濃度を0.5wt%とし、増粘剤の平均分子量を400万とすると、粘度200mPa・sのポリマー水溶液を得ることができる。後述するポンプの吐出圧、注入ロッド1の管路摩擦等を考慮すると、JISZ8803に準拠してB型粘度計を用いて測定されたポリマー水溶液の粘度は、100~50000mPa・sに設定されるのが好ましい。なお、ここで「平均分子量」とは、数平均分子量をいう。
【0031】
増粘剤の平均分子量は、5万以上に設定される。増粘剤の平均分子量は、30万以上であるのが好ましい。さらに好ましくは、増粘剤の平均分子量は、200万以上である。これにより、低濃度のポリエチレンオキサイドでも所望の粘度を確保できるため、低コストでポリマー水溶液を得られる。
【0032】
ポリマー水溶液に混練される粒状材料は、従来より公知の材料であって、例えば、砂、シルト若しくは礫を含む土、砕石、再生砕石、ガラス砂、又はスラグ等である。
【0033】
次に、既設杭3を引き抜く(S4)。既設杭3の引き抜き工法として、例えば、大口径フライヤー工法、PG工法等が知られている。
【0034】
大口径フライヤー工法とは、ケーシングで既設杭3の周囲を掘削して縁切りした後に、既設杭3の外周に巻かれたワイヤーを引き上げて、既設杭3を引き抜く工法である。
【0035】
また、PG工法とは、既設杭3の外周を包み込むようにケーシングを杭の先端まで掘削した後に、ケーシング内部の爪で既設杭をチャックし、既設杭3をケーシング内に収容したまま引き上げる工法である。既設杭3を引き抜くことにより、地中に隙間4が形成される。なお、工程S1~4は、この順に限定されず、先後を適宜入れ換えたものであっても構わない。
【0036】
次に、充填砂5を地盤2中に注入する(S5)。
図2(b)に示すように、充填砂5は、注入ロッド1を介して既設杭3の引き上げに伴って形成される隙間4に注入される。充填砂5の注入は、図示しないポンプを用いて圧送されることにより行われる。ポンプは、充填砂5を注入ロッド1内に供給可能なものであればよく、例えば、コンクリートポンプ等が考えられるが、これに限定されるものではない。
【0037】
以下、既設杭3の引上と充填砂5の注入とを繰り返し、
図2(c)に示すように、地盤2中に埋設された既設杭3を引き抜いて形成される隙間4を充填砂5で充填して埋め戻すことができる(S6)。
【0038】
上述したように、本実施形態に係る隙間の充填方法は、ポリマー水溶液の粘性で充填砂5を圧送する際の適度な粘度を確保しつつ、隙間4内に堆積された充填砂5が分解されて粘性が低下する、即ち、充填砂5が隙間4内に堆積された状態で塑性化するため、既設杭3を引き抜き後に形成される隙間4を埋め戻すことができる。
【0039】
次に、本発明の第2の実施形態に係る隙間の充填工法について説明する。なお、本実施形態に係る構成は、以下に説明する構成を除き、上述した第1の実施形態と同様であり、その重複する説明を省略する。
図3は、本発明の第2の実施形態に係る隙間の充填工法の手順を示すフローチャートである。
【0040】
まず、充填材としての充填砂を注入する注入機及び後述する循環水を地中から吸い上げるポンプ等の排水機を既設杭3の周辺に設置する(S10)。
【0041】
次に、注入ロッド1及び排水ロッド6を地盤2に挿入する(S11)。
図4(a)に示すように、注入ロッド1及び排水ロッド6は、既設杭3の近傍で地盤2中に挿入される。注入ロッド1は、その下端が既設杭3を引き抜いて形成される後述の隙間4に達するように挿入される。排水ロッド6は、その下端が所定深さまで達するように挿入される。
【0042】
次に、充填砂を作成する(S12)。具体的には、まず微生物を溶媒に溶解させてバイオ水溶液が製造され、このバイオ水溶液に粒状材料を混ぜて充填砂が製造される。バイオ水溶液は、例えば0.5mol(約1000Lの溶媒(水)に5kg程度)の微生物を溶かすことにより製造される。溶媒は、例えば、水である。なお、バイオ水溶液中の微生物の濃度は、適宜変更可能である。
【0043】
微生物は、土壌から単離されたウレアーゼ産生微生物を用いて生成される炭酸塩である。微生物は、方解石又は苦灰石等の石灰岩の微粒子であり、例えば炭酸塩カルシウムを生成可能で、その結晶成長や陽イオン交換反応を通して粒状物質を生成物固結させる。なお、生成物固結の反応時間は、バイオ水溶液中の微生物の濃度が高いほど速くなる。また、バイオ水溶液は粘性が低く容易に浸透する。
【0044】
次に、既設杭3を引き抜く(S13)。既設杭3を引き抜くことにより、地盤2中に隙間4が形成される。なお、工程S11~13は、この順に限定されず、先後を適宜入れ換えたものであっても構わない。
【0045】
次に、充填砂7を地盤2中に注入する(S14)。
図4(b)に示すように、充填砂7は、注入ロッド1を介して既設杭3の引き上げに伴って形成される隙間4に注入される。
【0046】
具体的には、まず、充填砂7が図示しないポンプ等により隙間4内に送られる。バイオ水溶液8は粘性が低いため、圧送ポンプを用いて充填砂7を押し出すことはできないため、バイオ水溶液8を圧縮空気で送る。
【0047】
次に、隙間4内では、比重が重い粒状材料9が沈殿して堆積する。また、隙間4内に堆積した粒状材料9は、微生物によって生成物固結されるため、初期強度が早期に発現する。
【0048】
次に、バイオ水溶液8を外部に排水する(S15)。隙間4内のバイオ水溶液8が外部に溢れ出すことなく粒状材料9を隙間4内に送り続けるために、隙間4内のバイオ水溶液8のみが排水ロッド6を介して図示しない水槽に汲み上げられる。なお、汲み上げられたバイオ水溶液8は、粒状材料9を混ぜた後に再び地盤2中に送られることにより、隙間4と水槽との間を循環するように構成されるのが好ましい。これにより、バイオ水溶液8の使用量が低減される。
【0049】
以下、既設杭3の引上と充填砂7の注入とを繰り返し、
図4(c)に示すように、地盤2中に埋設された既設杭3を引き抜いて形成される隙間4を粒状材料9で充填して埋め戻すことができる(S16)。
【0050】
上述したように、本実施形態に係る隙間の充填方法は、粒状材料9が、バイオ水溶液8を介して隙間4に堆積し、その後に粒状材料9が微生物によって早期に生成物固結することにより、既設杭3を引き抜き後に形成される隙間4を埋め戻すとともに粒状材料9を早期に安定化させることができる。
【0051】
次に、本発明の第3の実施形態に係る隙間の充填工法について説明する。なお、本実施形態に係る構成は、以下に説明する構成を除き、上述した第1の実施形態と同様であり、その重複する説明を省略する。
図5は、本発明の第3の実施形態に係る隙間の充填工法の手順を示すフローチャートである。
【0052】
まず、充填材としての充填砂を注入する注入機を既設杭3の周辺に設置する(S20)。
【0053】
次に、注入ロッド1を地盤2に挿入する(S21)。
図6(a)に示すように、注入ロッド1は、既設杭3の近傍で地盤2中に挿入される。注入ロッド1は、その下端が既設杭3を引き抜いて形成される後述の隙間4に達するように挿入される。
【0054】
次に、充填砂を作成する(S22)。具体的には、具体的には、まず増粘剤と溶媒とを混合してポリマー水溶液が製造され、このポリマー水溶液に粒状材料を混練することにより充填砂が製造される。
【0055】
次に、既設杭3を引き抜く(S23)。既設杭3を引き抜くことにより、地盤2中に隙間4が形成される。なお、工程S21~23は、この順に限定されず、先後を適宜入れ換えたものであっても構わない。
【0056】
次に、充填砂5を地中に注入する(S24)。
図6(b)に示すように、充填砂5は、注入ロッド1を介して既設杭3の引き上げに伴って形成される隙間4に注入される。充填砂5の注入は、図示しないポンプを用いて圧送されることにより行われる。
【0057】
以下、既設杭3の引上と充填砂5の注入とを繰り返し、
図6(c)に示すように、地盤2中に埋設された既設杭3を引き抜いて形成される隙間4を充填砂5で充填して埋め戻すことができる(S25)。
【0058】
次に、ボーリングマシン等の穿孔機を既設杭3の周辺に設置する(S26)。
【0059】
次に、
図6(d)に示すように、穿孔機を用いて注入砂に縦孔を穿孔し、この縦孔からバイオ水溶液10を地中に注入する(S27)。
【0060】
具体的には、微生物を溶媒に溶解させて製造されるバイオ水溶液10を、注水ロッド11を介して隙間4に堆積した充填砂5内部に浸透させる。バイオ水溶液10は、例えば0.5mol(約1000Lの溶媒(水)に5kg程度)の微生物を溶かすことにより製造される。溶媒は、例えば、水である。なお、バイオ水溶液10中の微生物の濃度は、適宜変更可能である。
【0061】
微生物は、土壌から単離されたウレアーゼ産生微生物を用いて生成される炭酸塩である。微生物は、方解石又は苦灰石等の石灰岩の微粒子であり、例えば炭酸塩カルシウムを生成可能で、その結晶成長や陽イオン交換反応を通して粒状物質を生成物固結させる。なお、生成物固結の反応時間は、バイオ水溶液10中の微生物の濃度が高いほど速くなる。また、バイオ水溶液10は粘性が低く容易に浸透する。
【0062】
したがって、隙間4に堆積した充填砂5がバイオ水溶液10の浸透により、生成物固結して初期強度が早期に発現する。
【0063】
上述したように、本実施形態に係る隙間の充填方法は、ポリマー水溶液の粘性で充填砂5を圧送する際の適度な粘度を確保しつつ、充填砂5が隙間4内に堆積された状態で塑性化するため、既設杭3を引き抜き後に形成される隙間4を埋め戻し、さらに、充填砂5が、バイオ水溶液10の微生物によって早期に生成物固結することにより、隙間4を埋め戻した充填砂を早期に安定化させることができる。
【0064】
なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変をなることができ、そして、本発明が該改変されたものにも及ぶことは当然である。
【0065】
本発明に係る隙間の充填工法は、上述した既設杭を引き抜いて形成される隙間の埋め戻しに適用されるものに限定されず、例えば地下空洞、山と構造物との隙間等を充填する場合にも適用可能である。
【符号の説明】
【0066】
1 ・・・ 注入ロッド
2 ・・・ 地盤
3 ・・・ 既設杭
4 ・・・ 隙間
5、7 ・・・ 充填砂
6 ・・・ 排水ロッド
8、10 ・・・バイオ水溶液
9 ・・・ 粒状材料
11・・・ 注水ロッド