(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-14
(45)【発行日】2022-12-22
(54)【発明の名称】振動膜のためのテンションシステム
(51)【国際特許分類】
G10D 13/10 20200101AFI20221215BHJP
G10D 13/02 20200101ALI20221215BHJP
【FI】
G10D13/10 110
G10D13/02 100
(21)【出願番号】P 2020515650
(86)(22)【出願日】2018-09-04
(86)【国際出願番号】 US2018049350
(87)【国際公開番号】W WO2019055244
(87)【国際公開日】2019-03-21
【審査請求日】2021-06-23
(32)【優先日】2017-09-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-09-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】520400081
【氏名又は名称】ウェルチ チューニング システムズ, インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】WELCH TUNING SYSTEMS, INC.
【住所又は居所原語表記】4340 S. Pennsylvania St. Englewood, CO 80113 USA
(74)【代理人】
【識別番号】110001494
【氏名又は名称】前田・鈴木国際特許弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ウェルチ, サムエル, ジャスティン
(72)【発明者】
【氏名】アウエル, パトリック, ビー.
【審査官】中村 天真
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0240175(US,A1)
【文献】特開昭62-080697(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0040005(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0027295(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0202311(US,A1)
【文献】米国特許第00440192(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G10D 1/00- 3/22
13/00-99/00
G10G 5/00- 7/02
G10H 3/00- 3/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
振動膜を、ドラムシェル上でチューニング、およびドラムシェル上に固定するためのテンションシステムであって、
前記ドラムシェル上に、前記振動膜を適合させる上部フープ、
前記上部フープと、底部フープまたは前記ドラムシェルのいずれかとの各々に装着される複数のプーリアセンブリであって、前記複数のプーリアセンブリの各々は、さらに、当該プーリアセンブリによって前記ドラムシェルに対して所定の角度で支持されるプーリを有している、前記複数のプーリアセンブリ、
前記プーリアセンブリの各々の前記プーリ上を走行し、
前記ドラムシェルの周に沿って走行されているケーブル、および
前記ケーブルを締め付けるか緩めるかのいずれかによってテンションを調整し、前記振動膜をチューニングするテンション機構
を有
し、
前記プーリが前記プーリアセンブリによって支持される前記所定の角度は、当該プーリのプーリ軸に垂直な方向が、前記ケーブルの経路に平行となる角度であるテンションシステム。
【請求項2】
前記プーリアセンブリの各々は、前記上部フープと、前記底部フープまたは前記ドラムシェルのいずれかとに、接続されているか、または永久的に取り付けられている請求項1に記載のテンションシステム。
【請求項3】
少なくとも1つの前記プーリアセンブリは、爪状固定具により、前記上部フープに取り外し可能に取り付けられている請求項1に記載のテンションシステム。
【請求項4】
前記プーリは、前記上部フープに回転可能または旋回可能に取り付けられている請求項1に記載のテンションシステム。
【請求項5】
前記プーリアセンブリは、ガイドアセンブリまたはグロメットアセンブリのいずれかを有する請求項1に記載のテンションシステム。
【請求項6】
前記プーリアセンブリは、前記プーリの前記ドラムシェルに対する角度に係る動きを制限する角度調整手段をさらに備える請求項1に記載のテンションシステム。
【請求項7】
前記テンション機構は、前記ドラムシェルに配設されている請求項1に記載のテンションシステム。
【請求項8】
前記テンション機構は、さらに、
1つ以上のボルトを介して前記ドラムシェルに取り付けられた取り付けプレートと、穴を有する外側に隆起した部分とを有する取り付けブラケット、および
結合プレートと、前記結合プレートから突出する巻回ポストとを有するテンション構成要素、を有し、
前記巻回ポストは、前記外側に隆起した部分の前記穴に受け入れられている請求項7に記載のテンションシステム。
【請求項9】
前記テンション構成要素は、さらに、前記
結合プレートを前記外側に隆起した部分に固定設置する1組のボルトを有する請求項8に記載のテンションシステム。
【請求項10】
前記巻回ポストは、さらに、スロットと、前記チューニング中に前記ケーブルを巻き取るための円筒形シャフトとを有する請求項8に記載のテンションシステム。
【請求項11】
前記円筒形シャフトは、さらに、1つ以上の穴と、前記ケーブルを前記円筒形シャフト上に締め付けるためのレセプタクルとを有する請求項10に記載のテンションシステム。
【請求項12】
前記結合プレートは、さらに、
当該結合プレートによって回転可能に支持された調整ハンドル、
前記調整ハンドルに固定された歯車軸、
前記歯車軸に連結された歯車アセンブリ、および
前記結合プレートから突出する一組のブラケット
を有する請求項8に記載のテンションシステム。
【請求項13】
前記調整ハンドルは、前記歯車軸に回転連結され、前記一組のブラケットによって支持されている請求項12に記載のテンションシステム。
【請求項14】
前記歯車アセンブリは、さらに、歯車と、前記調整ハンドルを回転させることによって前記歯車が駆動されるように前記歯車に係合するねじ切り部とを有する請求項12に記載のテンションシステム。
【請求項15】
前記テンショ
ン機構
は、
前記ドラムシェルに取り付けられた第1のプレート、
前記第1のプレートに平行で、前記第1のプレートからオフセットされた第2のプレートであって、ポストを受け入れるように構成された穴を有する前記第2のプレート、
前記穴に配置された巻き取りポストであって、円筒形シャフトと、前記円筒形シャフトに形成されて前記円筒形シャフトの周辺に沿ってケーブルが係合されるように構成されたレセプタクルとを有する前記巻き取りポスト、および
前記第2のプレートに連結され、歯車アセンブリを有する第3のプレート
を有する
請求項1~14のいずれかに記載のテンションシステム。
【請求項16】
前記歯車アセンブリは、遊星歯車を有する請求項15に記載の
テンションシステム。
【請求項17】
前記第3のプレートによって回転可能に支持された調整ハンドル、
前記調整ハンドルに固定された歯車軸、
前記歯車軸に連結された歯車アセンブリ、および
前記第3のプレートから突出する一組のブラケット、をさらに有する請求項15に記載の
テンションシステム。
【請求項18】
前記調整ハンドルは、前記歯車軸に回転連結され、前記一組のブラケットによって支持されている請求項
17に記載の
テンションシステム。
【請求項19】
前記歯車アセンブリは、さらに、歯車と、前記調整ハンドルを回転させることによって前記歯車が駆動されるように前記歯車に係合するねじ切り部とを有する請求項
17に記載の
テンションシステム。
【請求項20】
前記円筒形シャフトは、さらに、1つ以上の穴と、前記ケーブルを前記円筒形シャフト上に締め付けるためのレセプタクルとを有する請求項15に記載の
テンションシステム。
【請求項21】
前記テンショ
ン機構
は、
前記ドラムシェルに取り付けられたプレート、
前記プレートに取り付けられた巻き取りポストであって、ケーブルを巻くように構成された円筒形シャフトを有する前記巻き取りポスト、
前記プレートに取り付けられ、前記巻き取りポストに係合する遊星歯車、および
前記プレートに取り付けられ、前記遊星歯車に係合する調整ハンドル
を有する
請求項1~14のいずれかに記載のテンションシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、振動膜のためのテンションシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
音楽ドラムに関しては、ドラムの種類に関係なく、ヘッドは演奏前に適切に張力(テンション)をかけられなければならない(または調整されなければならない)。従来のドラムヘッドテンションシステム(
図13)は、ねじ付きテンションロッド42およびブラケット40のシステムを含む。内側雌ねじを有するブラケット40は、ドラム10のシェル(胴)の外側にボルト止めされる。外部雄ねじ42を備えたテンションロッド44は、ドラムヘッド20のリム上に固定されたテンションフープ50の穴に挿入される。次に、テンションロッド44は、シェル10のブラケット40に個々にねじ込まれる。ドラムが調整されると、各テンションロッド44が個別に締め付けられ、ドラムヘッド20をドラム棒で打つか、または各テンションロッド44の近傍でドラムヘッドを軽くたたく手段によって、ドラムヘッド全体が調整され、ドラムヘッド全体を所望の張力およびそれに伴う音色に次第に調整される。
【0003】
1つのテンションロッドの締め付けは、全体的な張力に影響を及ぼすので、このプロセスは、ヘッドを最終的な張力にするために、何度も繰り返されなければならない。ドラムが各端部にヘッドを有する場合、このプロセス全体が両方のヘッドに対して繰り返される。このアプローチにはいくつかの欠点があり、ブラケットをドラムシェルに取り付けるには、多数の穴でシェルを貫通する必要があり、これは音に悪影響を及ぼす可能性があり、製造コストを著しく増大させる。より深刻なことは、叩いて締め付ける方法(タップ・アンド・タイテンスアプローチ)によるチューニングは時間がかかり、個々のテンションロッドの音を聞くことができるに適度に静かな環境を必要とするので、演奏中にドラムを容易にチューニングすることができないことである。ドラムヘッドが、リムまたはテンションロッドの近くを叩かれると、ドラムヘッドの中心でドラムを叩かれるよりも、音量がはるかに小さくなる。全てのテンションロッドが等しく調整された後にのみ、ドラムヘッドを中央にヒットさせて全体のチューニングをチェックすることが有用である。ボトムヘッドの場合には、ドラムをスタンドから取り外し、それをひっくり返してプロセスを繰り返すことも必要となる。必要な時間も静かな環境も、生の音楽会場で利用可能ではない可能性があり、演奏中のチューニングまたは再チューニングを事実上不可能にする。これらの問題は、一般に、同様の膜(ヘッド)-シェル(胴)構造(メンブレン-シェル構造)を有する他の楽器にも存在する。
【0004】
ケーブル張力付きドラムチューニング装置を開発しようとする従来の試みは、以下のようないくつかの理由で、実用的でないか、または欠陥がある。
【0005】
それらは、誤調整に敏感な多数の可動部品を有する非常に複雑な機構を含み、したがって打楽器を行う必要性に対して非実用的である(米国特許第9,349,355号の
図2を参照)。
【0006】
それらは、問題となっている特定のチューニング機構をとるために専用に作られたドラムを必要とし、したがって、標準的なドラムキットを使用する打楽器奏者にとって役に立たない(米国特許第7,488,882号を参照)。
【0007】
それらは、かさばる構成要素または別個の手工具を必要とする(米国特許第795,034号を参照)。
【0008】
それらは、ドラムシェルの頂部-底部を貫通する軸に平行に固定され、プーリがドラムシェルの周と交差する角度に配設されることを可能せず(
図10の従来技術のプーリは、ドラムシェルに平行に固定され、斜めの角度でプーリを横切るケーブル巻線をもたらす)、(
図1は、ドラムの周に沿うケーブルの経路を示し、ドラムの円周に沿って配設される際に、プーリがドラムシェルに平行であるときは、ケーブルがプーリ軸に垂直な軸に平行にプーリから離れることができないことを示す)。この最後の場合、ケーブルがプーリを通過する斜めの角度はプーリアセンブリ(プーリ組立体)およびケーブルの両方に不均一な応力を誘発する。この現象を考慮しないプーリアセンブリを使用する任意のケーブルテンションシステムは、より高い摩擦を生成し、不均一なケーブル張力、したがって、ドラムの周囲全体にわたる不均一なドラムヘッド張力をもたらし、不十分なチューニングをもたらす。さらに、プーリの軸に垂直でない角度でプーリからケーブルが出ると、プーリ、プーリのシャフト、およびプーリのハウジングに不均一な力が加わる。ドラムヘッドは、非常に高い張力に調整され、この不均一な力は必然的に、プーリ軸の不均一な摩耗、プーリアセンブリおよびハウジングの変形、およびプーリアセンブリ全体の早期故障につながる。これは、ドラムにおける特に望ましくない特徴である。それらは非常に粗く、非常に頻繁に使用され、大規模な修理が不可能な状況では耐久性および信頼性が非常に優れた品質である。
【発明の概要】
【0009】
本発明はあらゆる種類の従来のドラムヘッドテンションシステムと容易に区別することができ、これらの欠点のすべてを回避する。
【0010】
単一のケーブルを走行させ(配設し)使用する構成(
図1)においては、ドラム上の両方のヘッドは、単一の調整点で同時に引っ張られる。ケーブルは頂部フープと底部フープとの間に、複数の傾斜したプーリまたはガイドアセンブリ(ガイド組立体)を介して通され、次いで、テンション機構に供給される。ケーブルの単一配設構成は最も単純であり、可動部品の数が最も少なく、ドラムシェルの唯一の貫通部は張力機構取り付けブラケットである。ドラムは全体としてチューニングされているので、ドラムの音は各個々のテンションロッドではなくドラムヘッドの中心を打つことによって聞くことができ、これはずっと大きく、したがって騒々しい環境でのより容易なチューニングを可能にする。この構成はまた、上部および下部ドラムヘッドの張力が同時に調整されるので、下部ドラムヘッドの張力をチェックするためにドラムを取り外す必要性を排除する。
【0011】
別の構成(
図15)では、本発明は、ドラムシェル自体1501に取り付けられた角度付きプーリまたはガイドアセンブリを追加して、各ドラムヘッドに個別に対応する二重システムを使用して、独立して調整可能なトップヘッドおよびボトムヘッドまたはシングルヘッドドラムに適用することができる。必要とされるハードウェアアイテムは、アングルプーリまたはガイドアセンブリ、テンション機構、テンション機構取り付けブラケットおよびケーブルだけである。傾斜プーリまたはガイドアセンブリは、標準的なドラムフープおよび修正されたドラムフープの両方に取り付けることができる。この手段は、新しいドラムに使用されることに加えて、ドラムフープを変更することなく、またドラムシェル自身をほとんどまたは全く変更することなく、現存するドラムに改造することができる。それは、ドラムが有する標準的なフープを使用してこれを行い、したがって、ドラムキット全体(各シェルにつき2つ)上のフープのすべてを、新しいカスタムフープと交換する必要性を排除する。
【0012】
従来のテンションロッドおよびブラケットシステム(
図13)とは異なり、本発明は、ドラムシェルに取り付けられたブラケットを使用しても使用しなくてもよく、テンションロッドを全く使用しない。これはまた、ドラムを調整するためのドラムキーまたは他の任意の別個の手工具の必要性を排除する。
【0013】
従来のケーブルシステム(
図10)とは異なり、このシステムは、プーリハウジングの角度が、シェルの頂部-底部軸に平行ではなく、いかなるサイズのシェルに配設されるときでも、ケーブルの自然な経路に平行であることを可能にし、したがって、本質的により正確なチューニングを提供し、システム全体の信頼性を著しく高める。
【0014】
プーリアセンブリが不具合に陥った場合、それを交換することは、古いものを解体し、新しいものにボルトを取り付け、ケーブルを張り直すという単純な問題である。個々のプーリアセンブリはモジュール式であるので、ドラムキットに予備品を保持することは、余分な弦を所持するギタリスト、またはドラマーが余分なスティックを保持するのと同様に、容易かつ安価であり、システムの全体的な有用性をさらに増大させる。
【0015】
本発明はハンドパーカッション、コンサートパーカッション、及びマーチングパーカッションのような調整可能な振動膜(ヘッド)を有する任意のドラム、並びに、器具の共振チャンバがフープ及びラグを有する平坦なドラムシェル及びヘッドアセンブリ(ヘッド組立体)であるバンジョー又はシタールのような、調整可能な振動膜を基本的に有する任意の他の器具に適用することができる。
【0016】
本開示の他のシステム、方法、特徴、および利点は、以下の図面および詳細な説明を検討することにより、当業者には明らかになるであろう。説明された特徴、機能、および利点は、本発明の様々な実施形態において独立して達成されることができ、または、以下の説明および図面を参照してさらなる詳細を見ることができる。さらに他の実施形態において組み合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1A】
図1Aは、本発明の基本的な形態の全体的なレイアウト、ならびにケーブルがシェルの円周を横切るときのケーブルの自然な角度のシェルに対する関係を示す円筒形シェルの側面図である。
【
図1B】
図1Bは、本発明の基本的な形態の全体的なレイアウト、ならびにケーブルがシェルの円周を横切るときのケーブルの自然な角度のシェルに対する関係を示す円筒形シェルの頭上図である。
【
図2A】
図2Aは、ボルト留め型のための突出フランジを有するフープに取り付けられた角度調整可能なプーリアセンブリ、および、ケーブルがシェルの円周を横切るときのケーブルの自然経路に対するプーリ角度の関係を示す。
【
図2B】
図2Bは、環状フープのための爪型の側面図、ならび。ケーブルがシェルの円周を横切るときのケーブルの自然経路に対するプーリ角度の関係を示す。
【
図3A】
図3Aは、角度調整可能なプーリアセンブリの突出フランジ付きフープボルト締め型の第1の詳細図を示す。
【
図3B】
図3Bは、角度調整可能なプーリアセンブリの突出フランジ付きフープボルト締め型の第2の詳細図を示す。
【
図4】
図4は、角度調整可能なプーリアセンブリの環状フープ爪型の詳細図を示す。
【
図5】
図5は、角度調整可能なプーリアセンブリの爪型のより詳細な図を示す。
【
図6】
図6は、可能なテンション機構及び取り付けブラケットの詳細図を示す。
【
図7】
図7は、特定の角度に手動で設定することができる角度調整可能プーリアセンブリの図を示す。
【
図8】
図8は、角度調整可能なプーリアセンブリの金属薄板型の図を示す。
【
図9】
図9は、対応するシェルのサイズに応じてケーブルの角度に直接相関する固定角度プーリアセンブリの図を示す。"
【
図10】
図10は米国特許第9,006,548号(ベッドソン(Bedson)
図4)の従来技術を示しており、プーリがシェルに平行に固定されているとき、ケーブルがプーリ自体とは異なる角度でプーリに出入りしていることを示している。"
【
図12】
図12は、ドロップダウン・デチューナ・テンショニング機構の一実施形態の従来技術を示す。
【
図13】
図13は、標準的なテンションロッドおよびブラケットテンションシステムの従来技術を示す。
【
図14】
図14は、シェルに取り付けられた張力または歪みゲージの組み込みを示す。
【
図15】
図15は、独立してチューニング可能なトップヘッドおよびボトムヘッドに適用されるシステムの構成を示す。
【
図16】
図16は、フープに一体化された角度付きプーリアセンブリの構成を示す。
【
図17】
図17は、一体化されたウォーム歯車機構を有するテンション機構取り付けブラケットを示す。
【
図19】
図19は、
図3に示された角度調整可能プーリと、
図17に示されたテンション機構取り付けブラケットとを有する本発明の側面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の範囲内には、2つのタイプの傾斜プーリ(プーリ、ガイドまたはグロメット205)アセンブリ106、すなわち、固定角度プーリ(
図9)および角度調整可能プーリ(
図1-5、7、8)がある。固定角度プーリアセンブリ(
図9)は、角度調整が不能であり、プーリハウジング901の角度は、シェル103の特定の直径及び深さ上のケーブル(
図1、
図2、
図10)の自然角度に直接対応して固定される。固定角度プーリアセンブリは、フープ102上のその所望の位置から固定具が回転しないようにするためにリッジ902またはボス903を利用するボルト留め固定具(
図9)であってもよく、または爪状固定具402に組み込まれてもよく、またはフープ102に組み込まれてもよい。
【0019】
角度調整可能プーリアセンブリ(
図1-5、7、8)は、フープ102上のその所望の位置から固定具が回転しないようにするためにリッジ216またはボス903も使用するボルト留め固定具(
図2A)、またはベルクロ(登録商標)、テープ、止めねじ、またはケーブル張力がないときに爪501がフープ401上のそのそれぞれの位置に留まり、意図せずに分離しないような任意の他の形態の取り付け具を使用する接触面512を使用する爪状固定具(
図2B)とすることができる。両方の形態は、板状金属が切削、鋳造、屈曲またはプレス加工され、フープ201に取り付けられた別個の固定具209/211に1つ以上の軸または回転点207によって取り付けられているプーリハウジング206から構成されている(
図2-5、7)。
【0020】
角度調整可能プーリアセンブリ(
図1-5、7、8)は、異なるサイズのドラムに対して異なる角度に調整する能力を有する。角度調整可能プーリアセンブリは、ケーブル張力下で角度自体を調整するために自由に浮動することができ(
図2-5、8)、または手動で調整可能であり(
図7)、調整ボルト706はプーリハウジング701によって受けられるボルト留め固定具702内にある部品705にねじ込まれる。ボルト706が回転されると、軸704上で回転するプーリハウジング701の上部を引っ張るか、または押し抜くことにより、プーリハウジング701がボルト締め固定具702と係合している角度を調整する。角度は、ボルト留め固定具708上のマーキングおよびプーリハウジング707上のマーキングによって読み取ることができる。
【0021】
非垂直固定角度型の(
図9)、または角度調整可能型のプーリアセンブリの使用(
図1-5、7、8)は、プーリ205がドラムシェル103の周りに配設されながら、ケーブル104が上下フープ102の間に位置するアングルに通されることを可能にする。ケーブル104はドラムシェル103(
図1)の周に沿って走行(配設)されているので、ケーブル104の角度はシェル103自体の頂部-底部軸に直接平行になることは決してない。ケーブル104の角度は、プーリアセンブリ106の数、およびシェル103の直径と深さに応じて変化する 。したがって、角度の付いたプーリハウジングアセンブリ(プーリハウジング組立体)の使用は、プーリ205がケーブルの最小抵抗の自然な角度204に追従することを可能にするので、摩擦および摩耗が最小の環境を作り出し、この角度は、プーリ205および車軸207の外縁に斜めの負荷を与えるのではなく、プーリ205および車軸207へのケーブルからの張力の負荷を均等に分配する。角度調整可能プーリアセンブリ(
図2)は、アセンブリが遠すぎてシェル自体103と接触しないようにする制御ストッパ314を組み込むことによって強化される。
図3の314(ボルト締めアセンブリ)および
図5の506(爪アセンブリ)を参照されたい。
【0022】
ケーブル張力を締めたり緩めたりするために、遊星歯車(
図11)またはウォーム歯車(
図6)として例示される減速歯車張力機構が、フープ102に組み込まれるか、または取り付けブラケット612によってシェル103に取り付けられることができるが、これに限定されない。
遊星歯車の使用は、駆動歯車を採用してもしなくてもよい。
【0023】
図6において、テンションメカニズム構成要素601-606は、調整ハンドルアセンブリ601/602/604を保持するブラケット603と、歯車605を取り付けるボルト606との手段によって、取り付けプレート608に取り付けられる。取り付けプレート608は、取り付けブラケット612にボルト留めされる(607)。張力機構構成要素601-606は、また、
図17に記載されるように、取り付けプレート608の必要性を排除するために、取り付けブラケット612自体に組み込まれ得、ケーブル104は、ケーブル104の一端または両端がケーブルの一端または両端のためのレセプタクル610を使用して、巻回ポスト609中のスロット611を通過し、複数の角度を付けられたプーリアセンブリ106に通される。調整ハンドル601を回すと、車軸602が回転し、巻き取りポスト609にボルト606で止めされた歯車605と関係するねじ604を回転させ、ケーブル104を巻き取る。
【0024】
図17では、ウォーム歯車(ウォームギア)または遊星歯車(遊星ギア)構成要素が取り付けブラケットに一体化され、
図6の608に記載されるような取り付けプレートの必要性を排除する。ハンドル付き駆動歯車(駆動ギア)は、本体1704にボルト留めされた230上部ブラケット1703によって支持され、したがって、駆動歯車1702を適所に捕捉しながら、それを自由に回転させることができる。ケーブルが1806を通過するためのスロット、ボールまたは圧着端部1804のためのレセプタクル、およびケーブルの非圧着端部が通過し、締め付けるための2つの穴1805を使用する巻回ポスト1705は、取り付けブラケットを通過し、上部1802のねじ穴および巻回ポストからメイン歯車(メインギア)が自由に回転することを防ぐプロファイル1803によってメイン歯車に取り付けられる。
【0025】
テンション機構(
図6、
図11)内の歯車減速および摩擦力は、ケーブル104およびヘッド101の張力を増減させるための無限の非増分チューニング制御、ならびに巻き取りポスト609と調整点601との間の力の分離を可能にする。この機構(
図6、
図11)は、ケーブル104の張力を、張力の増減方向に滑らかかつ正確に調整する。減速歯車(減速ギア)、遊星歯車(
図11)またはウォーム歯車(
図6)の使用は、手動調整点601から必要とされるトルク入力または労力の量を減少させる。これは使用者が、ほとんど労力なしに非常に高いケーブル張力に達することを可能にする。これにより、力または使用者の強度をほとんど必要としないドラムの迅速かつ比較的労力のかからない再調整が可能になる。減速機構(
図6、11)はラチェット止めまたは爪止めがないので、張力を増減させながら、非常に正確に両方向に調整することができる。
【0026】
減速歯車、ウォーム歯車(
図6)または遊星歯車テンション機構(
図11)の使用は、また、ラチェットまたは類似の機構が有する可聴クリック音を有さないサイレントチューニングを提供する。サイレントテンション機構を使用することには多くの利点がある。可聴クリックがないので、これにより、ユーザは張力を調整しながら共振ドラムの音のみを聞くことができ、これにより、所望のピッチをより容易に認識することができ、また、ドラムを演奏している間にピッチを容易に変更することができるようにすることによって、ドラム自体の有用性を拡張することができる。
【0027】
遊星歯車(
図11)またはウォーム歯車(
図6)の張力調整機構は、「ドロップダウン」または「デチューナ」調整機構(
図12)を組み込むことによってさらに強化することができ、これにより張力の迅速な降下または増加が可能になる。これは、複数の所定の張力設定が急いでこっそりと容易に達成されることを可能にする。
【0028】
本発明の有用性は、張力機構1405とは別個のインライン張力ゲージ1407を含むことによって高めることができ(
図14)、これはケーブル1404を所定の張力にすることによって、特定の所望のピッチに正確にチューニングすることを容易にする。テンションゲージは、カスタムフープ1402に組み込まれてもよく、テンション機構アセンブリ1405に一体化されてもよく、自由に浮動してもよく、またはシェル1403(図示されている)に取り付けられてもよい。ドラムヘッドのピッチは、ケーブル1404およびヘッド1401の張力の関数であるので、システムは、ケーブル1404およびヘッド1401が老朽化し、伸びるときでさえ、また、ピッチを聞くことによる再チューニングが非実用的であり得る騒々しい場所、またはの大気変動が頻繁な再チューニングを必要とする場所でさえ、正確な再チューニングを可能にする。
【0029】
図1Aおよび
図1Bは、本発明の側面図(
図1A)および上面図(
図1B)を示す。
101は、チューニング可能な振動膜である。
102は、突出フランジを有するフープである。
103は、シェルである。
104は、ケーブルである。
105は、テンション機構である。
106は、角度調整可能プーリアセンブリである。
【0030】
図2Aおよび
図2Bは、ボルト締め角度調整可能プーリアセンブリの実施例を示しており、突出フランジを有するフープ280(
図2A)、環状フープのための角度調整可能なプーリアセンブリの爪型(
図2B)、及びプーリ自体がシェルの円周を横切るときのプーリ自体に対するケーブルの自然角度の関係が表されている。
201は、フープである。
202は、ヘッドである。
203は、シェルである。
204は、ケーブルである。
205は、プーリである。
206は、プーリハウジングである。
207は、プーリハウジングをボルト留め固定具に取り付ける軸である。
208は、プーリハウジング内の適所にプーリを保持する軸である。
209は、突出フランジを有するフープとプーリハウジングにボルト締めされるボルト締め固定具である。
210は、フープをボルト固定具に取り付けるボルトである。
211は、環状フープ用のボルト留め固定具の代わりとなる爪である。
【0031】
図3Aおよび
図3Bは、角度調整可能プーリアセンブリに係る異なる図であって、分解図(
図3A)および切開図(
図3B)である。
301は、突出フランジを有するフープにボルト固定具を取り付けるボルトである。
302は、プーリハウジングをボルト留め固定具に取り付ける軸であり、プーリハウジングの角度を自己調整することを可能にする。
303は、は、プーリをプーリハウジングに取り付ける軸である。
304は、プーリハウジングと突出フランジを有するフープに接続するボルト留め固定具である。
305は、プーリである。
306は、プーリハウジングである。
307は、ボルト締め角度調整可能プーリアセンブリを角度をもって見た図である。
308は、ボルト締め角度調整可能プーリアセンブリのアングルビューである。
309は、ボルト締め角度調整可能プーリアセンブリの正面図である。
310は、ボルト締め角度調整可能プーリアセンブリの側面図である。
311は、ボルト締め角度調整可能プーリアセンブリの背面図である。
312は、突出フランジを有するフープである。
313は、はドラムヘッドリムである。
314は、プーリアセンブリが遠すぎてシェルと接触しないようにする制御ストッパの接点である。
315は、シェルである。
316は、固定具がフープ上に所望の位置から回転しないようにするためのリッジである。
【0032】
図4は、環状フープに適用された角度調整可能プーリアセンブリの爪型を示す。
401は、フープである。
402は、爪状固定具である。
403は、プーリハウジングである。
【0033】
図5は、分解図を含む、角度調整可能なプーリアセンブリの爪型の異なる図を示す。
501は、爪状固定具である。
502は、プーリハウジングである。
503は、プーリである。
504は、プーリをプーリハウジングに取り付ける軸である。
505は、プーリハウジングを爪状固定具に取り付ける軸である。
506は、プーリハウジングが遠すぎてシェルと接触しないようにする制御ストップである。
507は、角度調整可能なプーリアセンブリの爪型の斜視図である。
508は、角度調整可能なプーリアセンブリの爪型の斜視図である。
509は、角度調整可能なプーリアセンブリの爪型の正面図である。
510は、角度調整可能なプーリアセンブリの爪型の側面図である。
511は、角度調整可能なプーリアセンブリの爪型の背面図である。
512は、ベルクロ(登録商標)(velcro)、テープ、止めねじ、または任意の他の形態の取り付け具を使用する接触面であり、ケーブルの張力がない場合、爪はフープ上のそれぞれの位置に留まり、意図せずに分離しない。
【0034】
図6は、テンション機構及び取り付けブラケットの詳細図を示す。
601は、調整ハンドルである。
602は、ウォーム歯車調整の中心軸である。
603は、調整ハンドルを所定の位置に保持するブラケットである。
604は、ウォーム歯車調整軸の一部であるねじ切りである。
605は、取り付けプレートを介して巻き取りポストにボルト締めされる歯車(ギア)である。
606は、歯車を巻き取りポストに取り付けるボルトである。
607は、ウォーム歯車取り付けプレートを取り付けブラケットに取り付けるボルトである。
608は、ウォーム歯車取り付け板である。
609は、巻回ポストである。
610は、ケーブルのボールまたはクリンプされた端部を受け入れるレセプタクルである。
611は、ケーブルが完全に通過することを可能にする巻回ポスト内のスロットである。
612は、ウォーム歯車取り付けプレートをシェルに接続する取り付けブラケットである。
613は、組み立てられたウォーム歯車テンション機構の斜視図である。
614は、組み立てられたウォーム歯車テンション機構の上面図である。
615は、組み立てられたウォーム歯車テンション機構の側面図である。
616は、組み立てられたウォーム歯車テンション機構の正面図である。
617は、組み立てられたウォーム歯車テンション機構の側面図である。
【0035】
図7は、手動角度調整を伴うボルト締め角度調整可能プーリアセンブリの詳細図を示す。
701は、プーリハウジングである。
702は、ボルト留め固定具である。
703は、フープの穴またはスロット内に固定具を中心に置き、固定具がフープ上のその所望の配置から回転しないようにするためのガイド、隆起部またはボスである。
704は、プーリハウジングをボルト留め固定具に取り付ける軸である。
705は、ボルト(706)が回されたときにプーリハウジング角度が調整されることを可能にする、固定具上のボルト内の切欠きによって受け入れられるねじ付き部品である。
706は、角度調整ボルトである。
707は、角度のマーキングである。
708は、プーリハウジング上のマーキングに対応するボルト留め固定具上のマーキングである。
709は、手動角度調整を伴うボルト締め角度調整可能プーリアセンブリの斜視図である。
710は、手動角度調整を伴うボルト締め角度調整可能プーリアセンブリの正面図である。
711は、手動角度調整を伴うボルト締め角度調整可能プーリアセンブリの側面図である。
712は、手動角度調整を伴うボルト締め角度調整可能プーリアセンブリの底面図である。
713は、手動角度調整を伴うボルト締め角度調整可能プーリアセンブリの背面図である。
714は、手動角度調整を伴うボルト締め角度調整可能プーリアセンブリの断面図である。
【0036】
図8は、プーリハウジングの金属薄板型を使用するボルト締め角度調整可能プーリアセンブリの型を示す。
801は、
図2-209で説明したボルト固定具である。
802は、折り畳まれた金属薄板プーリハウジングである。
803は、プーリである。
804は、プーリハウジングをボルト留め固定具に取り付ける軸である。
805は、プーリをプーリハウジングに取り付ける軸である。
806は、プーリアセンブリを案内してフープの孔又はスロット内に固定具をセンタリングし、及び/又は
図7(706)に示すように、固定具がフープ上に所望の位置から回転しないようにするリッジである。
807は、プーリハウジングの金属薄板型を使用する角度調整可能プーリアセンブリの上面図である。
808は、プーリハウジングの金属薄板型を使用する角度調整可能プーリアセンブリの正面図である。
809は、プーリハウジングの金属薄板型を使用する角度調整可能プーリアセンブリの側面図である。
810は、プーリハウジングの金属薄板型を使用する角度調整可能プーリアセンブリの背面図である。
811は、プーリハウジングの金属薄板型を使用する角度調整可能プーリアセンブリの底面図である。
【0037】
図9は、プーリの角度がケーブルがシェルの周囲を移動しているときのケーブルの自然経路に直接関係している、固定角度ボルト締めプーリアセンブリの詳細図である。
901は、プーリハウジングである。
902は、フープ上のその所望の配置から固定具が回転しないようにするためのリッジである。
903は、フープの穴またはスロットに固定具を中心に置くためのボスであり、固定具がフープにボルト留めされる点である。
904は、固定角度プーリアセンブリの斜視図である。
905は、固定角プーリアセンブリの上面図である。
906は、固定角度プーリアセンブリの正面図である。
907は、固定角プーリアセンブリの側面図である。
908は、固定角度プーリアセンブリの背面図である。
909は、固定角プーリアセンブリの底面図である。
【0038】
図10は、米国特許第9,006,548号(ベッドソン(Bedson)
図4)の従来技術を示しており、プーリがシェルに平行に固定されているとき、ケーブルがプーリ自体とは異なる角度でプーリに出入りしていることを示している。
【0039】
図11は、遊星歯車テンション機構を示す。
1101は、調整ハンドルである。
1102は、取り付けブラケットである。
1103は、取り付けプレートを取り付けブラケットに取り付けるボルトである。
1104は、遊星歯車と相関するねじ切りである。
1105は、遊星歯車である。
1106は、遊星歯車取り付け板である。
【0040】
図12は、ドロップダウン・デチューナ・テンショニング機構の構成要素を示す従来技術を示す。
【0041】
図13は、標準的なテンションロッド及びブラケットテンションシステムを示す従来技術を示す。
【0042】
図14は、ケーブルにどれだけの張力がかかっているか、したがって頭部にはどれだけの張力がかかっているか、を測定する、別個の歪みゲージまたは張力ゲージの1つの可能な構成を示す。
1401は、ヘッドである。
1402は、フープである。
1403は、シェルである。
1404は、ケーブルである。
1405は、テンション機構である。
1406は、角度付きプーリアセンブリである。
1407は、ひずみまたは張力ゲージである。
【0043】
図15は、傾斜プーリアセンブリを受け入れるシェルに取り付けられたブラケットを組み込むことによって、独立してチューニング可能な上部及び下部振動膜に適用されるシステムの構成を示す。
1501は、角度付きプーリアセンブリを受け入れるブラケットである。
【0044】
図16は、角度付きプーリアセンブリがフープに一体化された可能な構成を示す。
1601は、フープである。
1602は、プーリハウジングの取り付け点であるフープに一体化された固定具上のボルトである。
1603は、プーリをプーリハウジングに取り付ける軸である。
1604は、プーリハウジングである。
1605は、一体化されたフープ上の組み立てられたプーリアセンブリである。
1606は、シェルである。
【0045】
図17は、ウォーム歯車または遊星歯車構成要素を一体化し、取り付けプレートの必要性を排除する取り付けブラケットアセンブリを示す。
1701はハンドルである。
1702は、ハンドルに接続された駆動歯車である。
1703は、トップブラケットである。
1704は、ボトムブラケット/ボディである。
1705は、巻回ポストである。
1706は、取り付けブラケットアセンブリの側面図である。
1707は、取り付けブラケットアセンブリの斜視図である。
1708は、取り付けブラケットアセンブリの上面図である。
【0046】
図18は、巻回ポストである。
1801は、巻回ポストの上面図である。
1802は、歯車を取り付けるためのねじ穴である。
1803は、歯車の対応するスロットに嵌合するように鋳造または機械加工された輪郭である。
1804は、ケーブルのボールまたはクリンプされた端部を受け入れるためのレセプタクルである。
1805は、ケーブルのクリンプされていない端部が通過し、締め付けられることを可能にするための穴である。
1806は、巻回ポストを完全に貫通するスロットである。
1807は、巻回ポストの側面図である。
【0047】
図19は、
図3に示された角度調整可能プーリと、
図17に示されたテンション機構取り付けブラケットとを有する本発明の側面図を示す。
1901は、チューニング可能な振動膜である。
1902は、フープである。
1903は、
図3の1904 に示すように角度調整可能プーリアセンブリである。
1905は、シェルである。
1906は、
図17に示されるような取り付けブラケットアセンブリである。