(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-14
(45)【発行日】2022-12-22
(54)【発明の名称】注入モジュールのためのインターフェース・ディスプレイ
(51)【国際特許分類】
G16H 20/10 20180101AFI20221215BHJP
A61M 5/14 20060101ALI20221215BHJP
【FI】
G16H20/10
A61M5/14
(21)【出願番号】P 2020564528
(86)(22)【出願日】2019-05-17
(86)【国際出願番号】 US2019032870
(87)【国際公開番号】W WO2019222628
(87)【国際公開日】2019-11-21
【審査請求日】2021-11-18
(32)【優先日】2018-05-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】505403186
【氏名又は名称】ケアフュージョン 303、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ランガン、ジョン
(72)【発明者】
【氏名】ダニエルズ、トレッサ
(72)【発明者】
【氏名】ミッチェル、クレイグ
(72)【発明者】
【氏名】スミス、ウェンディ
(72)【発明者】
【氏名】ダウスト、ケリー
(72)【発明者】
【氏名】コリンズ、ローラ
(72)【発明者】
【氏名】ウェスト、パトリシア
(72)【発明者】
【氏名】ナイト、クレア
【審査官】木村 慎太郎
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-527940(JP,A)
【文献】特表2007-526024(JP,A)
【文献】国際公開第2015/146663(WO,A1)
【文献】特開2012-101101(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 20/10
A61M 5/14
G06F 3/048
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者ケア・ユニットのメイン・フレームにおいて、
第1の薬剤送達モジュールが前記メイン・フレーム
の第1のプラグイン・ポートを介して前記メイン・フレームに電子的に結合された
という第1のインジケーションを受信することと、
前記第1のインジケーションを受信したことに応答して、前記メイン・フレームのディスプレイ上に
、前記第1のグラフィカル・チャネル・カードの縁部に沿って第1の視覚インジケータを有す
る第1のグラフィカル・チャネル・カードを表示することと、
前記第1のインジケーションを受信したことに応答して、前記第1のグラフィカル・チャネル・カードの前記縁部及び前記第1の視覚インジケータを、
前記第1の薬剤送達モジュールの前記第1のプラグイン・ポート
に向いた方向で動的に配向することと、
前記第1の薬剤送達モジュールから注入情報を受信することと、
前記メイン・フレームの前記ディスプレイ上で、前記第1のグラフィカル・チャネル・カード内で前記受信した注入情報の少なくとも一部を表示することと、
前記メイン・フレームにおいてユーザ選択を受信することと、
ユーザ選択を受信したとき、前記注入情報の詳細な部分を表示するために、前記第1のグラフィカル・チャネル・カードを拡大することと
を含む、コンピュータ実装方法。
【請求項2】
前記メイン・フレームの前記ディスプレイ上に前記第1のグラフィカル・チャネル・カードを表示することが、前記第1の薬剤送達モジュールにおける前記注入情報の前記少なくとも前記一部分のディスプレイをミラーリングすることを含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項3】
前記第1の薬剤送達モジュールにおけるディスプレイを促進するために、ディスプレイ情報が前記メイン・フレームから前記第1の薬剤送達モジュールの前記ディスプレイに与えられる、請求項2に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項4】
前記第1の視覚インジケータが、前記第1のグラフィカル・チャネル・カードの前記縁部に沿ってグラフィカル・ストリップを含み、前記第1のグラフィカル・チャネル・カードを前記メイン・フレームの前記ディスプレイ上に表示することが、前記第1の薬剤送達モジュールが注入を送達しているときに、前記第1のグラフィカル・チャネル・カードの前記第1の視覚インジケータ中に流体フローのインジケーションを表示することを含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項5】
前記第1の薬剤送達モジュールが前記第1のプラグイン・ポートから電子的に分離され、次いで、前記メイン・フレームの、前記第1のプラグイン・ポートと反対の側の前記メイン・フレーム
の第2のプラグイン・ポートを介して前記メイン・フレームに電子的に結合されたという第2のインジケーションを受信することと、
前記第2のインジケーションを受信したことに応答して、前記第1のグラフィカル・チャネル・カードの前記縁部及び前記第1の視覚インジケータを前記第2のプラグイン・ポートに向けて動的に
再配向することと
をさらに含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項6】
第2の薬剤送達モジュールが、前記メイン・フレームの、前記第1のプラグイン・ポート及び前記第1の薬剤送達モジュールと反対の側において、前記メイン・フレーム
の第2のプラグイン・ポートを介して前記メイン・フレームに電子的に結合されたという
第2のインジケーションを受信することと、
前記
第2のインジケーションを受信したことに応答して、
前記第2のプラグイン・ポートに向いて配向された第2のグラフィカル・チャネル・カードを
前記第1のグラフィカル・チャネル・カードと共に動的に表示
して、当該第2のグラフィカル・チャネル・カードの縁部は、前記第1のグラフィカル・チャネル・カードの前記縁部の反対方向に配向されるようにすることと
をさらに含み、
前記第2のグラフィカル・チャネル・カードを動的に表示することが、前記第2のプラグイン・ポート及び前記第2の薬剤送達モジュールに向けて、前記メイン・フレームの、前記第1の薬剤送達モジュールが前記第1のプラグイン・ポートを介して電子的に結合されている側と反対の側に配向された前記第2のグラフィカル・チャネル・カードを表示することを含む、
請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項7】
前記第1の視覚インジケータが、前記第1のグラフィカル・チャネル・カードの側部にカラー・バナーを含み、前記カラー・バナーの色が、前記第1の薬剤送達モジュールのステータスに基づいて動的に選択される、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項8】
前記注入情報の詳細な部分を表示するために、前記第1のグラフィカル・チャネル・カードを拡大することが、閲覧者の視認性を高めるために前記第1のグラフィカル・チャネル・カードについてのフォント・サイズを調整することを含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項9】
前記第1の薬剤送達モジュールが、前記患者ケア・ユニットに登録された患者に関連付けられていることを、前記メイン・フレームによって検証することをさらに含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項10】
前記メイン・フレームが通信モジュールを含み、前記コンピュータ実装方法が、前記通信モジュールを介して前記注入情報をコントローラに送信することをさらに含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項11】
命令を記憶するメモリと、
前記メモリと結合され、前記命令を実行するように構成された1つ又は複数のプロセッサと
を備えるシステムであって、前記命令は、
患者ケア・ユニットのメイン・フレームにおいて、
第1の薬剤送達モジュールが前記メイン・フレーム
の第1のプラグイン・ポートを介して前記メイン・フレームと電子的に結合された
というインジケーションを受信することと、
前記インジケーションを受信したことに応答して、前記メイン・フレーム
のディスプレイ上に、前記第1のグラフィカル・チャネル・カードの縁部に沿って第1の視覚インジケータを有する、第1のグラフィカル・チャネル・カードを表示すること
を提供することと、
前記インジケーションを受信したことに応答して、前記第1のグラフィカル・チャネル・カード
の前記縁部及び第1の視覚インジケータを、前記メイン・フレームに対する前記第1のプラグイン・ポートの位置
に向いた方向で動的に配向することと、
前記第1の薬剤送達モジュールから第1の注入情報を受信することと、
前記メイン・フレームの前記ディスプレイ上で、前記第1のグラフィカル・チャネル・カード内で前記受信した第1の注入情報の少なくとも一部を表示することを提供することと、
前記第1のグラフィカル・チャネル・カードの前記縁部の配向後に、第2の薬剤送達モジュールが、前記メイン・フレームの、前記第1のプラグイン・ポートと反対の側の前記メイン・フレーム
の第2のプラグイン・ポートを介して前記メイン・フレームに電子的に結合されたと決定することと、
前記第2の薬剤送達モジュールからの第2の注入情報を受信することと、
前記メイン・フレームの前記ディスプレイ
装置上に
表示するために、前記第1のグラフィカル・チャネル・カードに隣接して、第2のグラフィカル・チャネル・カード
を第2の視覚インジケータと共に動的に
提供することであって、
前記第2の視覚インジケータは、前記第2のグラフィカル・チャネル・カードの
縁部に沿って前記第2の
プラグイン・ポートに向けて配向され
ると共に前記第1のグラフィカル・チャネル・カードの前記縁部の反対方向に配向された、動的に
提供することと
を前記システムに行わせる、システム。
【請求項12】
前記メイン・フレームがメモリ回路を備え、前記1つ又は複数のプロセッサが、前記第1の注入情報を前記メモリ回路に記憶するための前記命令を実行するようにさらに構成された、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記1つ又は複数のプロセッサが、前記第1のグラフィカル・チャネル・カードのユーザ選択を受信することと、前記ユーザ選択を受信したとき、前記第1の注入情報の詳細な部分を表示するために、前記第1のグラフィカル・チャネル・カードを第1の概要状態から第2の詳細状態に動的に拡大し、前記患者ケア・ユニット中のアクティブ・チャネルの数に基づいて前記第1のグラフィカル・チャネル・カードを拡大又は縮小するように前記命令を実行することとを行うようにさらに構成された、請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記1つ又は複数のプロセッサが、前記第1の薬剤送達モジュールにおけるディスプレイを促進するために、前記第1の薬剤送達モジュールの前記ディスプレイにディスプレイ情報を与えるための前記命令を実行するように構成された、請求項11に記載のシステム。
【請求項15】
前記1つ又は複数のプロセッサは、前記第1の薬剤送達モジュールが、前記患者ケア・ユニットに登録された患者に関連付けられていることを検証するための命令をさらに実行する、請求項11に記載のシステム。
【請求項16】
前記メイン・フレームが、電子ネットワーク上で前記メイン・フレームから離れたコントローラと通信するように構成された通信モジュールを備え、前記1つ又は複数のプロセッサが、前記通信モジュールを介して前記第1の注入情報を前記コントローラに送信するための命令をさらに実行する、請求項11に記載のシステム。
【請求項17】
コンピュータ中のプロセッサによって実行されたときに、前記コンピュータに方法を実行させる命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記方法は、
患者ケア・ユニットのメイン・フレームにおいて、
第1の薬剤送達モジュールが前記メイン・フレーム
の第1のプラグイン・ポートを介して前記メイン・フレームと電子的に結合された
という第1の
インジケーションを受信することと、
前記第1のインジケーションを受信したことに応答して、前記メイン・フレームのディスプレイ上に
、前記第1のグラフィカル・チャネル・カードの縁部に沿って第1の視覚インジケータを有する、第1のグラフィカル・チャネル・カードを表示することと、
前記第1のインジケーションを受信したことに応答して、前記第1のグラフィカル・チャネル・カード
の前記縁部及び前記第1の視覚インジケータを前記メイン・フレーム
の前記第1のプラグイン・ポートの位置に
向いた方向で動的に配向することと、
前記第1の薬剤送達モジュールから注入情報を受信することと、
前記メイン・フレームの前記ディスプレイ上で、前記第1のグラフィカル・チャネル・カード内で前記受信した注入情報の少なくとも一部を表示することと、
ユーザ選択を受信したとき、前記注入情報の詳細な部分を表示するために、前記第1のグラフィカル・チャネル・カードを第1の概要状態から第2の詳細状態に拡大することと
を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項18】
前記方法において、前記メイン・フレームにおいて前記第1のグラフィカル・チャネル・カードを表示することが、前記第1の薬剤送達モジュールにおけるディスプレイをミラーリングすることを含む、請求項17に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項19】
前記方法が、
前記第1の薬剤送達モジュールが、前記第1のプラグイン・ポートから電子的に分離され、次いで、前記メイン・フレームの、前記第1のプラグイン・ポートと反対の側の前記メイン・フレームに関連付けられた第2のプラグイン・ポートを介して前記メイン・フレームに電子的に結合されたというインジケーションを受信することと、
前記第1のグラフィカル・チャネル・カードの前記縁部及び前記第1の視覚インジケータを前記第2のプラグイン・ポートに向けて動的に配向することと
をさらに含む、請求項17に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項20】
前記方法が、
第2の薬剤送達モジュールが、前記メイン・フレームの、前記第1のプラグイン・ポート及び前記第1の薬剤送達モジュールと反対の側において、前記メイン・フレーム
の第2のプラグイン・ポートを介して前記メイン・フレームに電子的に結合されたという
第2のインジケーションを受信することと、
前記
第2のインジケーションを受信したことに応答して、前記メイン・フレームの前記ディスプレイ上に、
前記第2のプラグイン・ポートに向いた方向に配向された第2のグラフィカル・チャネル・カードを前記第1のグラフィカル・チャネル・カードと共に動的に表示することであって、前記第2のグラフィカル・チャネル・カードの縁部は前記第1のグラフィカル・チャネル・カードの前記縁部の反対方向に配向され、前記第2のグラフィカル・チャネル・カードは第2の注入情報の少なくとも一部分を含
む、動的に表示することと
をさらに
含む、請求項17に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、薬剤送達(medication delivery)のために構成された患者ケア・ユニット(PCU)に関する。より詳細には、本開示は、複数の薬剤送達モジュールを有する拡大可能な患者ケア・ユニットにおいて注入情報を表示するための方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
注入薬剤デバイスなどの患者ケア・ユニットは、患者への2種類以上の薬剤送達を処理するために複数の薬剤送達モジュールを用いて拡大可能であるモジュール式プラットフォームを含み得る。注入モジュールが拡大されると、一般に、モジュール中の各個々の注入型デバイスは、それ自体のユーザ・ディスプレイ及びインターフェースを提供する。これにより、多種多様なディスプレイ・タイプが注入及び他の薬剤送達手順中にユーザを混乱させるか又は注意散漫にすることになり得る。さらに、患者ケア・ユニット中の薬剤送達モジュールのうちの1つ又は複数が適切に実行していないときの警報通知は、見落とされることもユーザにとって気づきにくいこともある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
第1の実施例では、コンピュータ実装方法は、患者ケア・ユニットのメイン・フレームにおいて、メイン・フレームに関連付けられた第1のプラグイン・ポートを介してメイン・フレームに電子的に結合された第1の薬剤送達モジュールからの注入情報を受信することと、メイン・フレームのディスプレイ上に、第1の薬剤送達モジュールから受信された注入情報の少なくとも一部分を含む第1のグラフィカル・チャネル・カードを表示することであって、第1のグラフィカル・チャネル・カードが第1のグラフィカル・チャネル・カードの縁部に沿って第1の視覚インジケータを有する、第1のグラフィカル・チャネル・カードを表示することと、第1のグラフィカル・チャネル・カードの縁部及び第1の視覚インジケータを、メイン・フレームに対する第1のプラグイン・ポート及び第1の薬剤送達モジュールの位置に向けて動的に配向することと、メイン・フレームにおいてユーザ選択を受信することと、ユーザ選択を受信したとき、注入情報の詳細な部分を表示するために、第1のグラフィカル・チャネル・カードを拡大することとを含む。他の態様は、本方法の実装のための対応するシステム、装置、及びコンピュータ・プログラム製品を含む。
【0004】
いくつかの実施例では、システムは、命令を記憶するメモリと、メモリと結合され、命令を実行するように構成された1つ又は複数のプロセッサとを備え、命令は、患者ケア・ユニットのメイン・フレームにおいて、メイン・フレームに関連付けられた第1のプラグイン・ポートを介してメイン・フレームと電子的に結合された第1の薬剤送達モジュールからの第1の注入情報を受信することと、メイン・フレームにおいて、第1の薬剤送達モジュールからの第1の注入情報の少なくとも一部分を含む第1のグラフィカル・チャネル・カードを表示することであって、第1のグラフィカル・チャネル・カードが第1のグラフィカル・チャネル・カードの縁部に沿って第1の視覚インジケータを有する、第1のグラフィカル・チャネル・カードを表示することと、第1のグラフィカル・チャネル・カードを、メイン・フレームに対する第1のプラグイン・ポートの位置に向けて動的に配向することと、第2の薬剤送達モジュールが、メイン・フレームの、第1のプラグイン・ポートと反対の側のメイン・フレームに関連付けられた第2のプラグイン・ポートを介してメイン・フレームに電子的に結合されたと決定することと、第2の薬剤送達モジュールからの第2の注入情報を受信することと、メイン・フレームのディスプレイ上に、第1のグラフィカル・チャネル・カードに隣接して、第2のグラフィカル・チャネル・カード中の第2の注入情報を動的に表示することであって、第2のグラフィカル・チャネル・カードの視覚インジケータが第2の薬剤送達モジュールに向けて配向された、第2の注入情報を動的に表示することとをシステムに行わせるように構成される。他の態様は、本システムの実装のための対応する方法、装置、及びコンピュータ・プログラム製品を含む。
【0005】
さらなる実施例では、非一時的コンピュータ可読媒体は、コンピュータ中のプロセッサによって実行されたときに、コンピュータに方法を実行させる命令を記憶する。本方法は、患者ケア・ユニットのメイン・フレームにおいて、メイン・フレームに関連付けられた第1のプラグイン・ポートを介してメイン・フレームと電子的に結合された第1の薬剤送達モジュールからの注入情報を受信することと、メイン・フレームのディスプレイ上に、第1の薬剤送達モジュールから受信された注入情報の少なくとも一部分を含む第1のグラフィカル・チャネル・カードを表示することであって、第1のグラフィカル・チャネル・カードが第1のグラフィカル・チャネル・カードの縁部に沿って第1の視覚インジケータを有する、第1のグラフィカル・チャネル・カードを表示することと、縁部及び第1の視覚インジケータが、メイン・フレームの、第1のプラグイン・ポートに対応する側に向けて配向されるように、第1のグラフィカル・チャネル・カードをメイン・フレームに対する第1のプラグイン・ポートの位置に向けて配向することと、ユーザ選択を受信したとき、注入情報の詳細な部分を表示するために、第1のグラフィカル・チャネル・カードを第1の概要状態から第2の詳細状態に拡大することとを含む。他の態様は、本コンピュータ可読媒体の実装のための対応するシステム、装置、方法、及びコンピュータ・プログラム製品を含む。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】いくつかの実施例による、患者ケア・ユニットとコントローラとを含む薬剤送達システムを示す図である。
【
図2】いくつかの実施例による、薬剤送達モジュールを用いて拡大された患者ケア・ユニットを示す図である。
【
図3】いくつかの実施例による、個々のモジュール・スクリーンをミラーリングするメイン・ディスプレイを含む患者ケア・ユニットを示す図である。
【
図4】いくつかの実施例による、薬剤送達モジュールと、患者ケア・ユニットと、コントローラとの間で共有される薬剤送達データ構造を示す図である。
【
図5】いくつかの実施例による、薬剤送達情報を表示するための方法におけるフローチャートを示す図である。
【
図6A】様々な実装形態による、拡大及び縮小され得る例示的なチャネル・カードを示す図である。
【
図6B】様々な実装形態による、拡大及び縮小され得る例示的なチャネル・カードを示す図である。
【
図6C】様々な実装形態による、拡大及び縮小され得る例示的なチャネル・カードを示す図である。
【
図6D】様々な実装形態による、拡大及び縮小され得る例示的なチャネル・カードを示す図である。
【
図6E】様々な実装形態による、拡大及び縮小され得る例示的なチャネル・カードを示す図である。
【
図6F】様々な実装形態による、拡大及び縮小され得る例示的なチャネル・カードを示す図である。
【
図6G】様々な実装形態による、拡大及び縮小され得る例示的なチャネル・カードを示す図である。
【
図7】いくつかの実施例による、
図1及び
図2のクライアント及びサーバと
図5の方法とがそれとともに実装され得る、例示的なコンピュータ・システムを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図において、別段に明記されていない限り、同じ又は同様の参照番号を有する要素は同じ又は同様の機能又は構成を有する。
【0008】
本明細書で開示される実施例は、患者への2種類以上の薬剤の送達を処理するために複数の薬剤送達モジュールを用いて拡大されるように構成されたPCUを含む。PCUは、個々の薬剤送達モジュールの各々から受信された薬剤送達情報を表示するメイン・ディスプレイを有するメイン・フレームを含む。したがって、本明細書で開示される実施例は、ユーザの混乱又は注意散漫を回避するために、異なる薬剤送達ユニットについて統一的なディスプレイ・タイプを提供する。また、複数のタイプの薬剤送達モジュールにわたって統一的なデータ・ディスプレイを提供することによって、本明細書で開示される実施例は、ユーザ検証及び妥当性確認を促進するので、(たとえば、緊急事態の場合に)薬剤送達設定のいずれかを確認又は調整するためにユーザが必要とする時間が短縮される。いくつかの実施例では、薬剤送達モジュールのうちの1つ又は複数が適切に実行していないときに、警報通知がPCUのメイン・フレーム中に目立つように表示され得る。
【0009】
本開示と一致する実施例の利点のうちのいくつかは、薬剤送達プロトコルにおける改善された安全性を含む。本明細書で開示される実施例は、迅速な行動が望ましいとき、たとえば、薬剤送達モジュールが動作を停止している、又はそれが停止するべきときに薬剤を送達し続け、間違った薬剤、間違った用量を与え、若しくは間違ったレートで与えている緊急事態のために好適である。緊急事態のうちのいくつかは、合計用量が患者に送達される前にある流体又は薬剤容器が空になると決定することを含み得る。したがって、看護師又は他の職員による迅速な行動により、緊急事態がより深刻な問題になる前に緊急事態を解決し得る。
【0010】
図1は、いくつかの実施例による、患者ケア・ユニット(PCU)100とコントローラ110とを含む薬剤送達システム10を示す。薬剤送達システム10は、流体170を有する容器143を支持するフレーム140を含み得る。
【0011】
いくつかの実施例では、薬剤送達システム10は静脈内(intravenous)送達システムであり、流体170は、血管を通して患者160に投与されるべき静脈内流体を含み得る。したがって、流体170は血液、血漿、又は薬剤を含み得る。流体170は、静脈内送達のために好適な任意の液体であり得る。一般的な静脈内液体は、患者160に静脈内注入されることが望まれる、晶質(crystalloid)(たとえば、生理食塩水、乳酸リンゲル液、ブドウ糖、デキストロース)、コロイド(たとえば、ヒドロキシエチルデンプン、ゼラチン)、液剤、緩衝液、及び血液製剤(たとえば、濃厚(packed)赤血球、血漿、凝固因子(clotting factor))、又は代用血液(たとえば、人工血液)を含む。流体ライン130は流体170を容器143から患者160に搬送する。いくつかの実施例では、PCU100は、流体ライン130を通して流体170を移動するためのポンプ145を含む。
【0012】
薬剤送達システム10は、流体ライン130と機械的に結合されたPCU100を含む。いくつかの実施例では、PCU100は、流体フローの複数の測定値をもたらすように構成される。いくつかの実施例では、PCU100は、流体圧力、流体流量などを測定するように構成される。PCU100は、プロセッサ152によって実行されたときに、PCU100に本明細書で開示される方法におけるステップを少なくとも部分的に実行させる命令を記憶するメモリ151を含み得る。
【0013】
いくつかの実施例では、PCU100の動作は、たとえばナースステーションに位置するリモート・コントローラ110によって、ワイヤレスで制御され得る。ワイヤレス通信は、コントローラ側のアンテナ175と、フレーム140上のアンテナ155とによって実行され得る。コントローラ110はプロセッサ112とメモリ120とを含む。メモリ120は、プロセッサ112によって実行されたときに、コントローラ110に本開示と一致する方法に含まれるステップのうちのいくつかを少なくとも部分的に実行させるコマンド及び命令を含み得る。さらに、PCU100は、コントローラ110からの命令を受信し、コントローラ110にデータをもたらすために、アンテナ155を介してコントローラ110とワイヤレスで通信し得る。いくつかの実施例では、PCU100は、(たとえば、看護師又は他の薬剤職員のために)薬剤送達の視覚ステータス(たとえば、進捗報告)を提供し、視覚ステータス及び他の薬剤送達情報をコントローラ110に送信するように構成される。
【0014】
コントローラ110中のメモリ120は、薬剤送達に関する臨床情報を記憶する。したがって、コントローラ110は、送達されるべき薬剤の総量、どのようなレートであるか、送達を開始する時間はいつか、及び薬剤送達を停止又は休止する時間はいつかを含む、臨床情報の少なくとも動的な部分をPCU100に与える。PCU100は、それがある送達目標にどこまで進捗したかのステータスをコントローラ110に与える。さらに、いくつかの実施例では、PCU100は臨床情報の少なくとも一部分と薬剤送達のステータスとをメモリ151に記憶する。
【0015】
いくつかの実施例では、(たとえば、患者が1つの部屋又はユニットから別の部屋又はユニットに移され、第1のコントローラは部屋にとどまり、第2のコントローラは患者とともに移動するときに)第2のコントローラ110がPCU100の制御を引き継ぎ得る。
【0016】
コントローラ110及びPCU100は、アンテナ155及び175によって、Bluetooth、Wi-Fi、又は任意の他の無線周波数プロトコルを介して通信し得る。したがって、コントローラ110は、PCU100からのデータを処理し、薬剤送達進捗状況更新情報をメモリ120に記憶するように構成され得る。いくつかの実施例では、薬剤送達又は注入に関連がある流体の他の特性がコントローラ110によってメモリ120に記憶され得る。流体ライン130中の弁190は、PCU100が、所定のしきい値よりも低い気泡含有量(bubble content)を検出したときに、流体170が患者160に流れることを可能にするように操作され得る。いくつかの実施例では、弁190は、(たとえば、流体ライン130中に閉塞が検出されるか、又は気泡レベルが、事前選択されたしきい値を上回る)PCU100中のモーターによって閉じられ得る。
【0017】
さらに、コントローラ110は、PCU100中の気泡数がしきい値よりも高くなったときに、集中システムに警報を与え得る。いくつかの実施例では、コントローラ110はまた、PCU100によって与えられる気泡数又は温度測定値に基づいて、(たとえば、サーモスタットを介して)流体170の温度を調整するためのコマンドを提供し得る。
【0018】
図2は、いくつかの実施例による、薬剤送達モジュール220-1及び220-2(以下では、まとめて「薬剤送達モジュール220」と呼ぶ)を用いて拡大されたメイン・フレーム201を含むPCU200を示す。いくつかの実施例では、薬剤送達モジュール220は拡大のためのプラグイン・ポート231及び235を含む。したがって、新しい薬剤送達モジュールが、プラグイン・ポート231及び235を通してコネクタを結合することによってPCU200に取り付けられ得る。プラグイン・ポート235は、追加された薬剤送達モジュール220がメイン・フレーム201に情報を送信し、メイン・フレーム201から情報を受信し得るように、電気端子を含み得る。いくつかの実施例では、追加された薬剤送達モジュール220はまた、プラグイン・ポート235を通してメイン・フレーム201から電力を受け取り得る。メイン・フレーム201は、メイン・ディスプレイ210と、メモリ251と、プロセッサ252(たとえば、メモリ151及びプロセッサ152)とを含み得る。モジュール・ディスプレイ211-1及び211-2(以下では、まとめて「モジュール・ディスプレイ211」と呼ぶ)は、薬剤送達モジュール220の各々に関連付けられた薬剤送達ステータスとさらなる情報とを表示するように構成され得る。
【0019】
メイン・ディスプレイ210は、個々のチャネル・カード213-1及び213-2(以下では、まとめて「グラフィック・チャネル・カード」又は「個々のチャネル・カード213」と呼ぶ)を表示するように構成される。各個々のチャネル・カード213は、同じく対応するモジュール・ディスプレイ211上に表示される情報を含む、薬剤モジュール220の各々から受信される情報をグラフィカルに表示する。いくつかの実施例では、メイン・フレーム201は、コントローラ(たとえば、コントローラ110)と又はネットワークとワイヤレスで通信するように構成された通信モジュール218とアンテナ255とを含む。
【0020】
図3は、いくつかの実施例による、個々のモジュール・ディスプレイ311-1、311-2及び311-3(以下では、まとめて「モジュール・ディスプレイ311」と呼ぶ)をミラーリングするメイン・ディスプレイ310を有するメイン・フレーム301を含むPCU300を示す。メイン・フレーム301は、命令を記憶するメモリ351と、メイン・フレーム301に本明細書で開示する方法におけるステップのうちのいくつかを少なくとも部分的に実行させるための命令を実行するように構成されたプロセッサ352とを含む。いくつかの実施例では、メイン・フレーム301はまた、コントローラ(たとえば、コントローラ110)と又はネットワークとワイヤレスで通信するように構成された通信モジュール318とアンテナ355とを含む。
【0021】
メイン・フレーム301は、流体370-1を送達するように構成された薬剤送達モジュール320-1と、薬剤送達モジュール320-2と、流体370-2を送達するように構成された薬剤送達モジュール320-3とを用いて拡大される。薬剤送達モジュール320-1、320-2及び320-3は、以下では、まとめて「薬剤送達モジュール320」と呼ぶ。モジュール・ディスプレイ311は、薬剤送達モジュール320の各々に関連付けられた薬剤送達ステータスとさらなる情報とを表示するように構成され得る。
【0022】
PCU200中のメイン・ディスプレイ210と同様に、メイン・ディスプレイ310は、個々のチャネル・カード313-1、313-2、及び313-3(以下では、まとめて「個々のチャネル・カード313」と呼ぶ)を含む。個々のチャネル・カード313は、モジュール・ディスプレイ311の各々からのグラフィカルに表示された情報を含む。いくつかの実施例では、個々のチャネル・カード313は、それぞれ、チャネル・カードの向きを特定し得る視覚インジケータ323-1、323-2及び323-3(以下では、まとめて「視覚インジケータ323」と呼ぶ)を含み得る。様々な実装例では、視覚インジケータ323は、チャネル・カードの縁部に沿ったグラフィックスである。チャネル・カードのどちらの縁部に視覚インジケータが表示されるかによって、視覚インジケータは、対応する薬剤送達モジュールの位置をユーザに視覚的に関連付ける。たとえば、視覚インジケータ323-1は識別カード313-1の左側に配置され、薬剤送達モジュール320-1がメイン・フレーム301の左側に差し込まれていることを示す。同様に、視覚インジケータ323-2は識別カード313-2の右側に配置され、薬剤送達モジュール320-2がメイン・フレーム301の右側に差し込まれていることを示す。また、視覚インジケータ323-3は識別カード313-3の右側に配置され、薬剤送達モジュール320-3がメイン・フレーム301の右側に差し込まれていることを示す。
【0023】
いくつかの実施例では、視覚インジケータ323は、それらに関連付けられた薬剤送達モジュール320の各々のステータスを示すために、別個のカラー・バナーを含み得る。たとえば、視覚インジケータ323-1は、薬剤送達モジュール320-1がアクティブであり、適切に動作していることを示す、緑色のバナーを含み得る。視覚インジケータ323-2は、薬剤送達モジュール320-2が休止されているか、アクティブでないか、又はエラー状態を有し得ることを示す、オレンジ色のバナーを含む。視覚インジケータ323-3は、薬剤送達モジュール320-3がアクティブであり、適切に動作していることを示す、緑色のバナーを含む。他のカラー・コードが使用され得、たとえば、赤色のバナーは、警報フラグを有する薬剤送達モジュールを示し得る。いくつかの実施例では、識別カード313のそれぞれの視覚インジケータ323はまた、識別カード313に関連付けられたモジュール320によって注入されている流体の量を示すグラフィックスを表示するように構成され得る。たとえば、視覚インジケータ323は、流体滴のグラフィックス373、又は(たとえば、バナー内に、縁部に沿って)流体滴下のアニメーションを含み得る。
【0024】
いくつかの実施例では、薬剤送達モジュール320のうちの1つが、第2のPCUに取り付けられるか又は差し込まれるために、PCU300から取り外され得る。したがって、いくつかの実施例では、薬剤送達モジュール320がプラグを抜かれている間、対応するモジュール・ディスプレイ311中の注入情報が依然として表示され得る。
【0025】
第1の薬剤送達モジュールは、メイン・フレームに関連付けられた第1のプラグイン・ポートを介してメイン・フレームに電子的に結合され得る。この点について、プラグイン・ポートは、(たとえば、
図3中のモジュール311-2を受け入れるために)モジュールがメイン・フレームに取り付けられたときに、モジュールがプラグイン・ポートに直接差し込まれるように、メイン・フレームの第1の側に直接あるプラグイン・ポートであり得る。又は、プラグイン・ポートは、(たとえば、
図3のモジュール311-3を受け入れるために)第1の薬剤送達モジュールが他のモジュールを介してメイン・フレームに電子的に結合されるような、別のモジュールの側のプラグイン・ポートであり得る。薬剤送達モジュールが取り付けられる際、新しいグラフィック・チャネル・カードがメイン・フレームのディスプレイ上に表示され、各グラフィック・チャネル・カードは、新たに取り付けられたモジュールに向けて配向される。メイン・フレームは、第2の薬剤送達モジュールが、メイン・フレームの、第1のプラグイン・ポート及び第1の薬剤送達モジュールと反対の側において、メイン・フレームに関連付けられた第2のプラグイン・ポートを介してメイン・フレームに電子的に結合されたというインジケーションを受信し得る。メイン・フレームは、次いで、インジケーションを受信したことに応答して、メイン・フレームのディスプレイ・スクリーン上に、第2の注入情報の少なくとも一部分を含む第2のグラフィカル・チャネル・カードを動的に表示し得る。第2のグラフィカル・チャネル・カードは、第2のプラグイン・ポート及び第2の薬剤送達モジュールに向けて、メイン・フレームの、第1の薬剤送達モジュールが第1のプラグイン・ポートを介して電子的に結合されている側と反対の側に配向されて表示される。
図3に示されているように、グラフィカル・チャネル・カードは、それらが新たにディスプレイ310上に表示される際、互いに隣接して表示される。
【0026】
図4は、いくつかの実施例による、薬剤送達モジュール(たとえば、薬剤送達モジュール220及び320)と、PCU(たとえば、PCU100、200及び300)と、コントローラ(たとえば、コントローラ110)との間で共有される注入情報400のディスプレイを示す。注入情報400は、薬剤送達モジュールの設定と薬剤送達のステータスとに関する更新された情報をもたらす。様々な実施例によれば、注入情報400は、個々のチャネル・カード213又は313のいずれかに示されているように、ディスプレイ・スクリーン上にグラフィカルに表示され得る。
【0027】
いくつかの実施例では、注入情報400は患者識別(ID)402及び看護師ID404を含む。薬剤名ラベル(「薬」)412は、看護師404の看護下にある患者402への送達のために構成された薬の名前を示す。様々な実施例によれば、注入情報400は、モジュール320によって注入されている流体に関する情報(たとえば、量、ボーラス(bolus)、注入のレートなど)を含み得る。表示されたとき、注入情報400は、用量インジケータ414と、送達レート・インジケータ416と、ステータス・インジケータ418とを含み得る。ステータス・インジケータ418は、患者に送達される薬の量を示し得る。
【0028】
図5は、いくつかの実施例による、薬剤送達情報を表示するための方法500におけるフローチャートを示す。方法500は、コントローラ(たとえば、コントローラ110)と通信しながら、少なくとも部分的にPCU(たとえば、PCU100、200及び300)によって実行され得る。方法500におけるステップのうちの少なくともいくつかは、コンピュータのメモリに記憶されたコマンドを実行するプロセッサ(たとえば、プロセッサ112、152、252及び352、及びメモリ120、151、251及び351)を有するコンピュータによって実行され得る。いくつかの実施例では、方法500において開示されているステップは、メモリ(たとえば、メモリ251及び351)の一部であるか又はそれに通信可能に結合されたデータベース中のファイルを取り出すこと、編集すること、及び/又は記憶することを含み得る。いくつかの実施例では、方法500を実行するシステム中の1つ又は複数のデバイス間で送信される情報は注入情報(たとえば、流体注入情報400)を含み得る。本開示と一致する方法は、異なる順序で実行される、方法500において示されたステップのすべてではないが少なくともいくつかを含み得る。さらに、本開示と一致する方法は、時間的に重複して、又はほとんど同時に実行される方法500におけるような少なくとも2つ又はそれ以上のステップを含み得る。
【0029】
ステップ502は、患者ケア・ユニット中のプラグイン・ポート上にドッキングされたデバイスを識別することを含む。いくつかの実施例では、ステップ502は、デバイスが、モジュール・ディスプレイに関連付けられたPCUに登録された患者に関連付けられていることを検証することを含む。
【0030】
ステップ504は、患者ケア・ユニットのメイン・フレーム(たとえば、メイン・フレーム201又は301)において、メイン・フレームと結合された薬剤送達モジュール(たとえば、薬剤送達モジュール220又は320)からの注入情報を受信することを含み、薬剤送達モジュールは、メイン・フレーム(たとえば、プラグイン・ポート231及び235)に関連付けられたプラグイン・ポート上に取り付けられる。いくつかの実施例では、メイン・フレームはメモリ回路(たとえば、メモリ251及び351)を備え、ステップ504は、注入情報をメモリ回路に記憶することを含む。
【0031】
ステップ506は、メイン・フレームにおいて、薬剤送達モジュールからの注入情報の少なくとも一部分を含む個々のチャネル・カードを表示することを含む。いくつかの実施例では、ステップ506は、薬剤送達モジュール(たとえば、ディスプレイ210及び310)におけるディスプレイをミラーリングすることを含む。いくつかの実施例では、ステップ506は、薬剤送達モジュールにおけるディスプレイにディスプレイ情報を与えることを含む。いくつかの実施例では、ステップ506は、薬剤送達モジュールが注入を送達しているときに、流体滴、又は滴下流体のアニメーションを表示することを含む。いくつかの実施例では、ステップ506は、メイン・フレームと結合された第2の薬剤送達モジュールからの第2の注入情報の少なくとも一部分を含む第2の個々のチャネル・カードを表示することを含む。いくつかの実施例では、ステップ506は、個々のチャネル・カード中に視覚インジケータを提供することを含み、視覚インジケータは、個々のチャネル・カードの側部にカラー・バナーを備え、カラー・バナーは、薬剤送達モジュールのステータス、又はアクティブな注入を示す、流体滴のアイコン(たとえば、流体滴373)と一致する。
【0032】
ステップ508は、個々のチャネル・カードを、メイン・フレームに対するプラグイン・ポートの位置に向けて配向することを含む。たとえば、いくつかの実施例では、薬剤送達モジュールがメイン・フレームのいずれかの側にあるとき、2つの個々のチャネル・カードがメイン・フレームにおいて表示され得、ステップ508は、2つの個々のチャネル・カードの各々を反対方向に配向することを含み得る。さらに、いくつかの実施例では、ステップ508は、関連付けられた薬剤送達モジュールがメイン・フレームの一方の側のプラグイン・ポートからメイン・フレームの他方の側のプラグイン・ポートに切り替えられたときに、個々のチャネル・カードの向きを変更することを含み得る。
【0033】
またいくつかの実装では、ステップ508は、ユーザが、関連付けられた薬剤送達モジュールをメイン・フレームの一方の側からメイン・フレームの反対側に移動することと、薬剤送達モジュールに関連付けられ、関連付けられた薬剤送達モジュールの位置変更を表示するために向きを切り替えた、個々のチャネル・カードからの注入情報を取得することとを含み得る。この点について、メイン・フレームは、第1の薬剤送達モジュールが第1のプラグイン・ポートから電子的に分離され、次いで、メイン・フレームの、第1のプラグイン・ポートと反対の側のメイン・フレームに関連付けられた第2のプラグイン・ポートを介してメイン・フレームに電子的に結合されたというインジケーションを受信する。メイン・フレームは、次いで、第1の薬剤送達モジュールのためのチャネル・カードを再表示し、チャネル・カードの縁部及び第1の視覚インジケータを第2のプラグイン・ポートに向けて動的に配向する。
【0034】
ステップ510は、ユーザ選択を受信したとき、注入情報の詳細な部分を表示するために、個々のチャネル・カードを拡大することを含む。個々のチャネル・カードは、患者ケア・ユニット中のアクティブ・チャネルの数、及び/又は同じディスプレイ・スクリーン上に表示される個々のチャネル・カードの数に基づいて、動的に(たとえば、自動的に)拡大又は縮小され得る。
図6A~
図6Gに関してさらに説明するように、拡大されたとき、個々のチャネル・カードは、注入に関する情報のより記述的な又は詳細なセット、又は注入に関するパラメータを提供し得る。
【0035】
いくつかの実施例では、モジュール・ディスプレイはタッチスクリーン・ディスプレイを備え、ステップ510は、タッチスクリーン・ディスプレイ中の個々のチャネル・カードを使用して、デバイスのための再プログラミング・コマンドを受信することを含む。いくつかの実施例では、モジュール・ディスプレイはタッチスクリーン・ディスプレイを備え、ステップ510は、個々のチャネル・カードのタッチスクリーン・ディスプレイ上のユーザによるタッチを検出することを含む。いくつかの実施例では、ステップ510は、プラグイン・ポート上にドッキングされたデバイスが、モジュール・ディスプレイに関連付けられたPCUによって認識されないときに、中央サーバに警報を発することを含む。いくつかの実施例では、ステップ510は、視覚インジケータを用いて、プラグイン・ポート上にドッキングされたデバイスの状態を示すことを含み、デバイスの状態はエラー状態及び動作状態のうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施例では、ステップ510は、閲覧者視認性を高めるために個々のチャネル・カードについてのフォント・サイズを調整することを含む。いくつかの実施例では、ステップ510は、薬剤送達モジュールが、患者ケア・ユニットに登録された患者に関連付けられていることを検証することを含む。いくつかの実施例では、メイン・フレームは通信モジュールを備え、ステップ510は、通信モジュールを介して、注入情報をコントローラに送信することを含む。
【0036】
図6A~
図6Gは、本技術の様々な実装形態による、拡大又は縮小され得る例示的なチャネル・カードの図である。
図6Aは、モジュール・ディスプレイ(たとえば、モジュール・ディスプレイ311)に対応する4つのそれぞれの個々のチャネル・カード(たとえば、個々のチャネル・カード313)について、メイン・ディスプレイ(たとえば、メイン・ディスプレイ310)上に表示されている、4つのチャネル・カードの実例である。チャネル・カードA及びBは、メイン・フレーム301の左側に取り付けられた薬剤送達モジュール(たとえば、薬剤送達モジュール320)を表すために、それらのインジケータが左側に位置合わせされ、チャネル・カードC及びDは、メイン・フレーム(たとえば、メイン・フレーム301)の右側に取り付けられた薬剤送達モジュールを表すために、インジケータが右側に位置合わせされる。
【0037】
各チャネル・カードは、最初は情報なしで表示され得る。チャネル・カード(たとえば、チャネル・カード613-1A、613-2B、623-1C、又は623-2D)を選択すると、チャネル・カードを情報スクリーン(たとえば、
図6B)に拡大するようにメイン・ディスプレイが更新され、情報スクリーンには、注入における利用のために、注入パラメータがメモリへの(たとえば、メモリ120への)記憶のために入力され得る。
図6Cは、情報の記述的な又は詳細な注入に関するセット、又は注入に関するパラメータを表示するために拡大されたチャネル・カードAの実例である。情報が入力された後、
図6Dに示すように、メモリに記憶された情報、及び進行中の注入のパラメータを表示するために、カードはグラフィカルに更新され得る。図示された実例では、
図6Dは、対応する薬剤送達モジュール320のためにプログラムされた、能動的にプログラムされた注入動作のための情報を表示しているとしてチャネル・カードAを表示し、チャネル・カード613-2、623-1及び623-2(B-D)はこの情報なしで表示され、対応する薬剤送達モジュールが未だプログラムされなければならないことを示す。
【0038】
図6Eは、対応する薬剤送達モジュールの注入動作のための情報を表示するチャネル・カードの実例である。チャネル・カードを選択すると、
図6Fに示されているように、チャネル・カードを、プログラミング情報が表示された、拡大状態で表示するために、メイン・ディスプレイが更新される。表示された情報は、注入動作をアクティブ化及び終了するためのグラフィカルなボタン又は仮想ボタンを含み得る。
図6Gは、注入動作が仮想ボタン入力によって終了された後に(たとえば、もはや注入情報400を表示していない)それの事前プログラムされた状態に戻る、チャネル・カードAの実例である。いくつかの態様では、パラメータが注入動作にコミットされるか又は記憶されるか、或いはアクティブな注入動作が開始されるか又は終了される前に、ユーザからのさらなる確認入力を要求する、確認スクリーンが表示され得る。
【0039】
図7は、いくつかの実施例による、
図1及び
図2のクライアント及びサーバと、
図5の方法とがそれとともに実装され得る、例示的なコンピュータ・システム700を示すブロック図である。コンピュータ・システム700(たとえば、メイン・フレーム301)は、情報を通信するためのバス708又は他の通信機構と、情報を処理するためのバス708と結合されたプロセッサ702(たとえば、プロセッサ152、252及び352)とを含む。例として、コンピュータ・システム700は、1つ又は複数のプロセッサ702を用いて実装され得る。プロセッサ702は、汎用マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、コントローラ、状態機械、ゲート論理、個別ハードウェア構成要素、又は、情報の計算又は他の操作を実行することができる任意の他の好適なエンティティであり得る。
【0040】
コンピュータ・システム700は、ハードウェアに加えて、当該コンピュータ・プログラムのための実行環境を作成するコード、たとえば、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、フラッシュ・メモリ、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブル読取り専用メモリ(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブル・ディスク、CD-ROM、DVD、又は、プロセッサ702によって実行されるべき情報及び命令を記憶するためのバス708に結合された任意の他の好適な記憶デバイスなど、内蔵メモリ704(たとえば、メモリ151、251及び351)に記憶された、プロセッサ・ファームウェア、プロトコル・スタック、データベース管理システム、オペレーティング・システム、又はそれらのうちの1つ又は複数の組合せを構成するコードを含むことができる。プロセッサ702及びメモリ704は、専用論理回路によって補足されるか、又は専用論理回路に組み込まれ得る。
【0041】
命令は、メモリ704に記憶され、1つ又は複数のコンピュータ・プログラム製品、すなわち、コンピュータ・システム700による実行のために、又はコンピュータ・システム700の動作を制御するために、及び、限定はしないが、データ指向言語(たとえば、SQL、dBase)、システム言語(たとえば、C、Objective-C、C++、Assembly)、アーキテクチャ言語(たとえば、Java(登録商標)、.NET)、及びアプリケーション言語(たとえば、PHP、Ruby、Perl、Python)などのコンピュータ言語を含む、当業者によく知られている任意の方法に従って、コンピュータ可読媒体上に符号化されたコンピュータ・プログラム命令の1つ又は複数のモジュールに実装され得る。命令はまた、配列言語、アスペクト指向言語、アセンブリ言語、オーサリング言語、コマンド・ライン・インターフェース言語、コンパイラ型言語、並行言語、中括弧言語、データフロー言語、データ構造化言語、宣言型言語、難解言語、拡張言語、第4世代言語、関数型言語、対話型言語、インタープリタ型言語、反復型言語、リストベース言語、リトル言語、論理ベース言語、機械言語、マクロ言語、メタプログラミング言語、マルチパラダイム言語、数値解析言語、非英語ベース言語、オブジェクト指向クラスベース言語、オブジェクト指向プロトタイプベース言語、オフサイド・ルール言語、手続き型言語、リフレクティブ言語、ルールベース言語、スクリプト言語、スタックベース言語、同期言語、構文処理言語、ビジュアル言語、ヴィルト言語、及びXMLベース言語などのコンピュータ言語で実装され得る。メモリ704はまた、プロセッサ702によって実行されるべき命令の実行中に、一時変数又は他の中間情報を記憶するために使用され得る。
【0042】
本明細書で説明するコンピュータ・プログラムは、必ずしもファイル・システム中のファイルに対応するとは限らない。プログラムは、他のプログラム又はデータを保持するファイルの一部分(たとえば、マークアップ言語ドキュメントに記憶された1つ又は複数のスクリプト)、当該プログラムに専用の単一のファイル、又は複数の連携されたファイル(たとえば、1つ又は複数のモジュール、サブプログラム、又はコードの一部分を記憶するファイル)に記憶され得る。コンピュータ・プログラムは、1つのコンピュータ上で、又は1つのサイトに配置されるか又は複数のサイトにまたがって分散され、通信ネットワークによって相互接続された複数のコンピュータ上で実行されるように展開され得る。本明細書で説明するプロセス及び論理フローは、入力データ上で動作し、アウトプットを生成することによって機能を実行するために1つ又は複数のコンピュータ・プログラムを実行する、1つ又は複数のプログラマブル・プロセッサによって実行され得る。
【0043】
コンピュータ・システム700は、情報と命令とを記憶するためのバス708に結合された、磁気ディスク又は光ディスクなど、データ記憶デバイス706をさらに含む。コンピュータ・システム700は、入出力モジュール710を介して様々なデバイスに結合され得る。入出力モジュール610は任意の入出力モジュールであり得る。例示的な入出力モジュール710は、USBポートなどのデータ・ポートを含む。入出力モジュール710は、通信モジュール712に接続するように構成される。例示的な通信モジュール712(たとえば、通信モジュール218及び318)は、イーサネット(登録商標)・カード及びモデムなど、ネットワーキング・インターフェース・カードを含む。いくつかの態様では、入出力モジュール710は、入力デバイス714(たとえば、メイン・ディスプレイ310)及び/又は出力デバイス716(たとえば、メイン・ディスプレイ310)など、複数のデバイスに接続するように構成される。例示的な入力デバイス714は、ユーザがそれによってコンピュータ・システム700に入力を与えることができる、キーボードと、ポインティング・デバイス、たとえば、マウス又はトラックボールとを含む。触覚入力デバイス、視覚入力デバイス、音声入力デバイス、又は脳コンピュータ・インターフェース・デバイスなど、ユーザとの対話を行うために、他の種類の入力デバイス714も使用され得る。たとえば、ユーザに提供されるフィードバックは、任意の形式の感覚フィードバック、たとえば、視覚フィードバック、音声フィードバック、又は触覚フィードバックであり得、ユーザからの入力は、音響、発話、触覚、又は脳波入力を含む、任意の形式で受信され得る。例示的な出力デバイス716は、ユーザに対して情報を表示するための、LCD(液晶ディスプレイ)モニターなど、ディスプレイ・デバイスを含む。
【0044】
本開示の一態様によれば、PCU100及びコントローラ110は、プロセッサ702が、メモリ704に含まれている1つ又は複数の命令の1つ又は複数のシーケンスを実行したことに応答して、コンピュータ・システム700を使用して実装され得る。そのような命令は、データ記憶デバイス706など、別の機械可読媒体からメモリ704に読み込まれ得る。メイン・メモリ704に含まれている命令のシーケンスの実行により、プロセッサ702は、本明細書で説明するプロセス・ステップを実行する。メモリ704に含まれている命令のシーケンスを実行するために、マルチプロセシング構成中の1つ又は複数のプロセッサも使用され得る。代替態様では、本開示の様々な態様を実装するために、ハードワイヤード回路がソフトウェア命令の代わりに又はソフトウェア命令と組み合わせて使用され得る。したがって、本開示の態様は、ハードウェア回路及びソフトウェアの任意の特定の組合せに限定されない。
【0045】
本明細書で説明する主題の様々な態様は、バックエンド構成要素を、たとえば、データ・サーバとして含むか、又はミドルウェア構成要素、たとえば、アプリケーション・サーバを含むか、又はフロントエンド構成要素、たとえば、ユーザがそれによって本明細書で説明する主題の実装と対話することができるグラフィカル・ユーザ・インターフェース又はウェブ・ブラウザを有する、クライアント・コンピュータ、又は1つ又は複数のそのようなバックエンド構成要素、ミドルウェア構成要素、又はフロントエンド構成要素の任意の組合せを含む、計算システムにおいて実装され得る。システムの構成要素は、デジタル・データ通信の任意の形式又は媒体、たとえば、通信ネットワークによって相互接続され得る。通信ネットワークは、たとえば、LAN、WAN、インターネットなどのうちの任意の1つ又は複数を含むことができる。さらに、通信ネットワークは、限定はしないが、たとえば、バス型ネットワーク、スター型ネットワーク、リング型ネットワーク、メッシュ型ネットワーク、スター・バス型ネットワーク、ツリー型又は階層型ネットワークなどを含む、ネットワーク・トポロジーの任意の1つ又は複数を含むことができる。通信モジュールは、たとえば、モデム又はイーサネット(登録商標)・カードであり得る。
【0046】
コンピュータ・システム700は、クライアントとサーバとを含むことができる。クライアント及びサーバは、一般に互いに離れており、一般に通信ネットワークを通して対話する。クライアントとサーバの関係は、それぞれのコンピュータ上で動作しており、互いとクライアント・サーバ関係を有する、コンピュータ・プログラムによって発生する。コンピュータ・システム700は、たとえば、限定はしないが、デスクトップ・コンピュータ、ラップトップ・コンピュータ、又はタブレット・コンピュータであり得る。コンピュータ・システム700はまた、別のデバイス、たとえば、限定はしないが、携帯電話、PDA、モバイル・オーディオ・プレーヤ、全地球測位システム(GPS)受信機、ビデオ・ゲーム・コンソール、及び/又はテレビジョン・セット・トップ・ボックスに組み込まれ得る。
【0047】
「機械可読記憶媒体」又は「コンピュータ可読媒体」という用語は、本明細書で使用される際は、実行のためにプロセッサ702に命令を与えることに関与する任意の1つ又は複数の媒体を指す。そのような媒体は、限定はしないが、不揮発性媒体、揮発性媒体、及び伝送媒体を含む、多くの形態を取り得る。不揮発性媒体は、たとえば、データ記憶デバイス706など、光ディスク又は磁気ディスクを含む。揮発性媒体は、メモリ704など、ダイナミック・メモリを含む。伝送媒体は、バス708を含むワイヤを含む、同軸ケーブル、銅線、及び光ファイバーを含む。機械可読媒体の一般的な形態は、たとえば、フロッピー(登録商標)・ディスク、フレキシブル・ディスク、ハードディスク、磁気テープ、任意の他の磁気媒体、CD-ROM、DVD、任意の他の光媒体、パンチ・カード、紙テープ、穴のパターンをもつ任意の他の物理媒体、RAM、PROM、EPROM、フラッシュEPROM、任意の他のメモリ・チップ又はカートリッジ、或いはコンピュータがそれから読み取ることができる任意の他の媒体を含む。機械可読記憶媒体は、機械可読記憶デバイス、機械可読記憶基板、メモリ・デバイス、機械可読伝搬信号に影響及ぼす組成物、又はそれらのうちの1つ又は複数の組合せであり得る。
【0048】
上記の説明は、当業者が本明細書で説明された様々な構成を実施することを可能にするために与えられている。本技術について様々な図及び構成に関して詳細に説明したが、これらは、説明のみを目的としており、本技術の範囲を限定するものとして解釈されるべきではないことを理解されたい。
【0049】
本技術を実装するための多くの他の方法があり得る。本明細書で説明された様々な機能及び要素は、本技術の範囲から逸脱することなく、示されたものとは異なって区分され得る。これらの構成に対する様々な改変は当業者には直ちに明らかになり、本明細書で定義された一般原理は他の構成に適用され得る。したがって、多くの変更及び改変が、本技術の範囲から逸脱することなく、当業者によって、本技術に対して行われ得る。
【0050】
本明細書で使用される際、項目のいずれかを区別するための「及び」又は「又は」という用語とともに、一連の項目に先行する「のうちの少なくとも1つ」という句は、リストの各要素(たとえば、各項目)ではなく、リストを全体として修飾する。「のうちの少なくとも1つ」という句は、リストされた各項目の少なくとも1つの選択を必要とせず、むしろ、その句は、複数の項目のうちの任意の項目のうちの少なくとも1つ、及び/又は複数の項目の任意の組合せのうちの少なくとも1つ、及び/又は複数の項目の各々の少なくとも1つを含む意味を可能にする。例として、「A、B、及びCのうちの少なくとも1つ」又は「A、B、又はCのうちの少なくとも1つ」という句は、それぞれ、Aのみ、Bのみ、又はCのみ、A、B、及びCの任意の組合せ、及び/又はA、B、及びCの各々の少なくとも1つを指す。
【0051】
さらに、「含む」、「有する」などの用語が本明細書又は特許請求の範囲において使用される限り、そのような用語は、「備える」が請求項における移行語として使用されるときに解釈される際の「備える」という用語と同様に、包括的であるものとする。「例示的な」という単語は、「例、実例、又は例示として働く」を意味するために本明細書で使用される。本明細書で「例示的な」として説明されたいずれの実施例も、必ずしも他の実施例よりも好ましい又は有利であると解釈されるべきであるとは限らない。
【0052】
単数形の要素への言及は、特に明記されていない限り、「唯一の」を意味するものではなく、むしろ「1つ又は複数の」を意味するものとする。「いくつかの」という用語は、1つ又は複数の、を指す。当業者に知られているか又は後に知られるようになる本開示全体を通して説明された様々な構成の要素に対するすべての構造的及び機能的等価物は、参照により本明細書に明示的に組み込まれ、本技術によって包含されるものである。さらに、本明細書で開示された一切の内容は、そのような開示が上記説明において明示的に記載されているかどうかにかかわらず、公衆に提供されたものではない。
【0053】
本技術のいくつかの態様及び実施例について説明したが、これらは、単に例として提示されたものであり、本技術の範囲を限定するものではない。実際、本明細書で説明された新規の方法及びシステムは、その趣旨から逸脱することなく様々な他の形態で実施され得る。添付の特許請求の範囲及びそれらの等価物は、本技術の範囲及び趣旨内に入るであろうそのような形態又は改変をカバーするものである。