(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-14
(45)【発行日】2022-12-22
(54)【発明の名称】通信装置、通信方法、及び集積回路
(51)【国際特許分類】
H04W 92/18 20090101AFI20221215BHJP
H04W 76/14 20180101ALI20221215BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20221215BHJP
H04W 4/46 20180101ALI20221215BHJP
【FI】
H04W92/18
H04W76/14
H04W72/04 131
H04W72/04 132
H04W4/46
(21)【出願番号】P 2020567900
(86)(22)【出願日】2018-08-07
(86)【国際出願番号】 CN2018099150
(87)【国際公開番号】W WO2020029067
(87)【国際公開日】2020-02-13
【審査請求日】2021-05-17
(73)【特許権者】
【識別番号】514136668
【氏名又は名称】パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカ
【氏名又は名称原語表記】Panasonic Intellectual Property Corporation of America
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワン リレイ
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 秀俊
【審査官】石原 由晴
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-530653(JP,A)
【文献】Intel Corporation,Short TTI Design Options for LTE V2V Sidelink Communication[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #90 R1-1712487,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_90/Docs/R1-1712487.zip>,2017年08月12日
【文献】ITRI,Discussion on Short TTI for V2X Phase 2[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting 91 R1-1719683,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_91/Docs/R1-1719683.zip>,2017年11月17日
【文献】ZTE,Consideration on short TTI based PC5 operation[online],3GPP TSG-RAN WG2 Meeting #99 R2-1708511,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_99/Docs/R2-1708511.zip>,2017年08月11日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スロット内のサイドリンク通信に用いられる連続するシンボルを決定する制御回路と、
前記連続するシンボルにおいてサイドリンクデータチャネルを送信する送信機と、を具備し、
前記連続するシンボルの数は、前記スロット内のシンボルの数よりも少な
く、
前記連続するシンボルの数は、前記スロット内のサイドリンク制御チャネルに用いられる連続するシンボルの数よりも多く、
前記サイドリンクデータチャネル及び前記サイドリンク制御チャネルは周波数多重で配置される、
通信装置。
【請求項2】
前記連続するシンボルの最終シンボルに隣接するシンボルをガード期間とする、
請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記連続するシンボルの数は2以上である、
請求項1に記載の通信装置。
【請求項4】
前記連続するシンボルの数に関わらず、前記スロット内の第1のシンボルに復調用参照信号を配置しない、
請求項1に記載の通信装置。
【請求項5】
前記連続するシンボルの数が小さい場合は、前記連続するシンボルの数が大きい場合と比較して、前記連続するシンボルにおいて復調用参照信号が配置されるシンボルの数が少ない、
請求項1に記載の通信装置。
【請求項6】
前記連続するシンボルの数が少ない場合、前記スロット内の第2のシンボルは復調用参照信号に用いられる、
請求項1に記載の通信装置。
【請求項7】
前記連続するシンボルの数は複数のシンボルの数から選択される、
請求項1に記載の通信装置。
【請求項8】
スロット内のサイドリンク通信に用いられる連続するシンボルを決定し、
前記連続するシンボルにおいてサイドリンクデータチャネルを送信し、
前記連続するシンボルの数は、前記スロット内のシンボルの数よりも少な
く、
前記連続するシンボルの数は、前記スロット内のサイドリンク制御チャネルに用いられる連続するシンボルの数よりも多く、
前記サイドリンクデータチャネル及び前記サイドリンク制御チャネルは周波数多重で配置される、
通信方法。
【請求項9】
スロット内のサイドリンク通信に用いられる連続するシンボルを決定する処理と、
前記連続するシンボルにおいてサイドリンクデータチャネルを送信する処理と、を制御し、
前記連続するシンボルの数は、前記スロット内のシンボルの数よりも少な
く、
前記連続するシンボルの数は、前記スロット内のサイドリンク制御チャネルに用いられる連続するシンボルの数よりも多く、
前記サイドリンクデータチャネル及び前記サイドリンク制御チャネルは周波数多重で配置される、
集積回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信の分野に関し、詳細には、NR(新しい無線アクセス技術)において物理サイドリンクチャネルを送信又は受信するための物理リソース設定に関連するユーザ機器(UE)、基地局(gNB)、及び無線通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:the Third Generation Partnership Project)のロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)では、キャリア(「セル」とも呼ばれる)は、時間領域及び周波数領域における無線リソースである。キャリアは、周波数領域において複数のサブキャリアに細分化されてよく、時間領域において複数のフレームに細分化されてよい。1フレームは、10個のサブフレームに細分化されてよく、各サブフレームは、2つのスロットに細分化されてよい。各サブフレームは、時間領域における所定数のOFDMシンボル(12シンボル又は14シンボル)からなる。OFDMシンボルの各々は、それぞれのサブキャリアにおいて送信される複数の変調シンボルからなる。データ及び制御情報の送信及び/又は受信は、時間領域における送信時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)をベースにして実行されてよく、TTI期間(duration)は、1サブフレーム又は複数サブフレームであってよい。
【0003】
LTEサイドリンクベースのV2X(Vehicle to anything)は、3GPP仕様のリリース14及びリリース15において規定されている。LTEでは、短縮TTIは、物理サイドリンクチャネルに対してサポートされておらず、TTIの割当ては、サブフレームレベルである。LTEでは、PSCCH(サイドリンク制御チャネル)及び関連するPSSCH(サイドリンクデータチャネル)は、同じサブフレームに配置され、周波数分割多重(FDM)される。
【0004】
LTE V2Xでは、検知(sensing)は、サブフレームレベルで行われ、次の2つの側面を含む:(1)選択ウィンドウにおける不適切なリソース候補を除外するために、検知ウィンドウにおいて、PSCCHを復号し、PSSCHのサイドリンク参照信号受信電力(S-RSRP:Sidelink Reference Signal Receiving Power)を測定すること;(2)選択ウィンドウにおけるリソース候補をランク付けするために、サイドリンク受信信号強度指示(S-RSSI:Sidelink Received Signal Strength Indication)を測定すること。LTE V2Xでは、例えば、UEは、100msの周期でPSSCHの複数のS-RSSI値を測定し、リソース候補セット内の複数の候補の中のあるリソース候補をランク付けするための基準として、複数のS-RSSI値を平均化する。
【0005】
ここで、3GPPは、新(しい)無線(NR:New Radio)におけるV2Xベースのサイドリンクにおける物理チャネルの設計について議論する予定である。これまでのところ、NRにおける物理サイドリンクチャネルのための物理リソース設定の議論は、まだ非常に初期の段階にあり、サイドリンクに対して物理チャネルリソースをどのように割当てるかは不明である。
【発明の概要】
【0006】
非限定的且つ例示的な一実施形態は、UEのフレキシブルな送信タイミング又は受信タイミングをサポートし、システム性能を向上させるために、NRにおける物理サイドリンクチャネルのための物理リソース設定を決定することを容易にする。
【0007】
本開示の第1の概括的な態様において、動作中、キャリアにおいて物理サイドリンクチャネルを送信又は受信するために割当てられる送信時間間隔(TTI)を決定する回路と、動作中、キャリアにおいてTTIに基づいて物理サイドリンクチャネルを送信又は受信する送受信機と、を備え、TTIの期間はスロット期間よりも短い、ユーザ機器(UE)が提供される。
【0008】
本開示の第2の概括的な態様において、ユーザ機器についての無線通信方法であって、キャリアにおいて物理サイドリンクチャネルを送信又は受信するために割当てられるTTIを決定することと、キャリアにおいてTTIに基づいて物理サイドリンクチャネルを送信又は受信することと、を含み、TTIの期間はスロット期間よりも短い、無線通信方法が提供される。
【0009】
本開示の第3の概括的な態様において、動作中、キャリアにおいて物理サイドリンクチャネルを送信又は受信するための時間領域リソースを示す設定信号を生成する回路と、動作中、設定信号をユーザ機器に送信する送信機と、を備え、キャリアにおいて物理サイドリンクチャネルを送信又は受信するために割当てられるTTIは、ユーザ機器によって、設定信号に基づいて決定され、TTIの期間はスロット期間よりも短い、基地局が提供される。
【0010】
本開示の第4の概括的な態様において、基地局についての無線通信方法であって、キャリアにおいて物理サイドリンクチャネルを送信又は受信するための時間領域リソースを示す設定信号を生成することと、設定信号をユーザ機器に送信することと、を含み、キャリアにおいて物理サイドリンクチャネルを送信又は受信するために割当てられるTTIは、ユーザ機器によって、設定信号に基づいて決定され、TTIの期間はスロット期間よりも短い、無線通信方法が提供される。
【0011】
なお、一般的な実施形態又は特定の実施形態は、UE、基地局、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム、記憶媒体、又はこれらの任意の選択的な組み合わせとして、実現可能であることに留意されたい。
【0012】
開示されている実施形態の更なる恩恵及び利点は、本明細書及び図面から明らかになるであろう。これらの恩恵及び/又は利点は、本明細書及び図面の様々な実施形態及び特徴によって個別に得られることが可能である。ただし、このような恩恵及び/又は利点のうちの1つ以上を得るために、これらの特徴全てを設ける必要はない。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本開示の前述の特徴及び他の特徴は、添付の図面と併せて読まれる、以下の説明及び添付の特許請求の範囲から、より完全に明らかになるであろう。これらの図面は、本開示に従ったいくつかの実施形態を示しているだけに過ぎず、したがって、その範囲を限定するものとみなされるべきではないという理解の下で、本開示は、添付の図面を使用することによって、更に具体的且つ詳細に説明される。
【
図1】本開示の一実施形態に従ったユーザ機器の一部のブロック図。
【
図2】NRにおけるサイドリンク通信の例示的なシナリオを示す図。
【
図3】NRにおけるサイドリンク通信の別の例示的なシナリオを示す図。
【
図4】本開示の一実施形態に従った、物理サイドリンクチャネルを送信又は受信するために割当てられるTTIの例示的なシナリオを示す図。
【
図5】本開示の一実施形態に従った、物理サイドリンクチャネルを送信又は受信するために割当てられるTTIの別の例示的なシナリオを示す図。
【
図6】本開示の一実施形態に従った、物理サイドリンクチャネルを送信又は受信するために割当てられるTTIの更なる例示的なシナリオを示す図。
【
図7】本開示の一実施形態に従った、物理サイドリンクチャネルを送信又は受信するために割当てられるTTIの更に別の例示的なシナリオを示す図。
【
図8】本開示の一実施形態に従った、物理サイドリンクチャネルを受信及び送信するための信号検知及びリソース選択動作の例示的なシナリオを示す図。
【
図9】本開示の一実施形態に従った、物理サイドリンクチャネルを受信及び送信するための信号検知及びリソース選択動作の別の例示的なシナリオを示す図。
【
図10】本開示の一実施形態に従った基地局の一部のブロック図。
【
図11】本開示の一実施形態に従ったユーザ機器の細部のブロック図。
【
図12】本開示の一実施形態に従った、2つのユーザ機器の間の通信のフローチャートの一例を示す図。
【
図13】本開示の一実施形態に従った、ユーザ機器についての無線通信方法のフローチャート。
【
図14】本開示の一実施形態に従った、基地局についての無線通信方法のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下の詳細な説明では、本開示の一部を形成する添付の図面を参照する。図面において、同様の記号は、一般に、文脈がそうでないと示さない限り、同様の構成要素を識別するものである。本開示の態様は、多種多様な構成で、配置し、置換し、組み合わせ、設計することができ、その全てが、明示的に企図されており、本開示の一部を構成することが容易に理解されるであろう。
【0015】
NRでは、1フレームは、10個のサブフレームに細分化されてよいが、LTEとは異なり、各サブフレームは、所定数(1個、2個、4個、8個、16個)のスロットからなる。各スロットは、時間領域における所定数のOFDMシンボル(12シンボル又は14シンボル)からなる。データ及び制御情報の送信及び/又は受信は、時間領域におけるTTIをベースにして実行される。
【0016】
本開示に従うと、短縮TTIが、NR物理サイドリンクチャネルに対してサポートされる。この場合、物理リソース割当ては非常にフレキシブルであり、例えば、TTIは、スロットにおいて、任意の期間を有して任意の位置で開始することができる。しかしながら、NR物理サイドリンクチャネルに関して、PSCCH/PSSCHを復号する可能性が多すぎるので、TTIのフレキシブルな送信タイミング(例えば、開始位置)及びフォーマット(例えば、期間、DMRSパターン)をサポートすることは、受信機にとって非常に難しい。この考察に基づいて、本開示は、サイドリンク送信及び/又は受信のTTIの期間がスロット期間よりも短いという特徴、及び、TTIの開始位置及び/又は期間が、異なるユースケースに応じて、設定、事前設定、又は指定されるという特徴を提案する。異なるユースケースは、より大きなカバレッジをサポートすること及び低遅延をサポートすることを含むが、これらに限定されるものではない。
【0017】
本出願において開示されている実施形態は、NRサイドリンクを用いる、V2I(vehicle to infrastructure)、V2P(vehicle to pedestrian)、V2V(vehicle to vehicle)、及び任意の他の通信を含むが、これらに限定されるものではないV2X(Vehicle to anything)に適用可能である。
【0018】
本開示の一実施形態において、
図1に示されているようなユーザ機器が提供される。
図1は、本開示の一実施形態に従ったユーザ機器(UE)の一部のブロック図を示している。
図1に示されているように、UE100は、回路110及び送受信機120を含むことができる。回路110は、キャリアにおいて物理サイドリンクチャネルを送信及び/又は受信するために割当てられるTTIを決定する。送受信機120は、キャリアにおいて決定されたTTIに基づいて物理サイドリンクチャネルを送信及び/又は受信する。本開示に従うと、TTIの期間はスロット期間よりも短い。
【0019】
本開示の一実施形態に従うと、「TTI」及び/又は「スロット」という用語は、NRにおけるサイドリンク送信及び/又は受信のために割当てられるリソースを指すが、これは、本開示を限定するものではなく、「リソース」、「時間リソース」等といった他の用語で置き換えられてもよい。
【0020】
図2は、NRにおけるサイドリンク通信の例示的なシナリオを示している。
図2に示されているように、通信は、「SL」と表記されている2つの太い矢印によって示されているサイドリンクを介して2つの車両201及び202の間で実行されてよい。
図1に示されているUE100が、車両201として用いられてもよく、UE100と同じ機能を有する別のUEが、車両202として用いられてもよく、その逆であってもよい。
【0021】
例えば、車両201は、キャリアにおいて物理サイドリンクチャネルを送信又は受信するために割当てられるTTIを決定し、次いで、キャリアにおいてTTI内でサイドリンク信号を車両202に送信することができる。ここで、UE100(例えば、車両201)から別のUE(例えば、車両202)に送信されるサイドリンク信号は、例えば、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)のような制御チャネル、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)のようなデータチャネル、復調用参照信号(DMRS)、又は、物理サイドリンク報知チャネル(PSBCH)及び/又はプライマリサイドリンク同期信号(PSSS)のような同期チャネルであってよい。また、車両201は、決定されたTTIに基づいて、車両202からサイドリンクを受信することができる。
【0022】
図3は、NRにおけるサイドリンク通信の別の例示的なシナリオを示している。
図2と同様に、
図3において、通信は、「SL」と表記されている2つの太い矢印によって示されているサイドリンクを介して2つの車両201及び202の間で実行されてよい。
図1に示されているUE100が、車両201として用いられてもよく、UE100と同じ機能を有する別のUEが、車両202として用いられてもよく、その逆であってもよい。冗長さを避けるために、
図2に示されているのと同じ内容は再度詳述されない。
図2とは異なり、
図3において、基地局(BS、gNB)310が更に存在し、2つの車両201及び202は両方とも、BS310のカバレッジ内にある。基地局310と2つの車両201及び202の各々との間では、「DL」又は「UL」と表記されているそれぞれの矢印で示されているように、Uu通信も実行されてよい。ここで、「DL」はダウンリンクを示し、「UL」はアップリンクを示す。すなわち、NRにおいて、サイドリンク通信とUu通信とが共存し得る。Uuを介して伝送されるシグナリングは、サイドリンクの伝送を制御することができる。
図1に示されているような本開示の実施形態は、
図2及び
図3に示されている両方のシナリオに適用可能である。
【0023】
物理サイドリンクチャネルについてTTIの期間がスロット期間よりも短いことが、NR標準規格仕様において指定され得る。しかしながら、本開示は、これに限定されるものではない。このことは、物理サイドリンクチャネルについてTTIの期間がスロット期間よりも短いことをシグナリングすることによって、設定又は事前設定されてもよい。例えば、UE100が基地局のカバレッジ内にある場合、UE100は、基地局から、物理サイドリンクチャネルについてTTIの期間がスロット期間よりも短いことを設定する設定信号を受信することができる。設定信号は、DCI、MAC CE、又はRRCシグナリングであってよい。一方、UE100がいずれの基地局のカバレッジ外にある場合、例えば、UE100に事前に設定及び/又は記憶されるシグナリングを介して、物理サイドリンクチャネルについてTTIの期間がスロット期間よりも短いことを事前設定することが可能である。
【0024】
図1に示されているUE100によれば、物理サイドリンクチャネルについてTTIの期間がスロット期間よりも短いので、物理リソース設定のフレキシビリティが向上する。
【0025】
本開示の一実施形態に従うと、スロット内のTTIの開始位置及び/又は期間は、異なるユースケースに応じて、設定、事前設定、又は指定される。ここで、NRサイドリンクの物理チャネルは、モードA及びモードB等の2つのモードに分類される。例えば、モードAは、ロング(長)TTI期間がサポートされる、且つ/又は、前方DMRS(front-loaded DMRS)及び付加的なDMRS(additional DMRS)の両方が常に存在する、大きなカバレッジを対象とすることができる。例えば、モードBは、ショート(短)TTI期間がサポートされる、且つ/又は、前方DMRSのみが存在する、物理チャネルの低遅延を対象とすることができる。検知ウィンドウ及び/又はリソース選択ウィンドウの期間は、ロングTTI若しくはショートTTI又はこれら両方の期間に応じて決定され得る。
【0026】
図4は、本開示の一実施形態に従った、物理サイドリンクチャネルを送信及び/又は受信するために割当てられるTTIの例示的なシナリオを示している。
図4において、横軸は時間を表し、縦軸は周波数を表す。時間方向では、「スロット1」及び「スロット2」等の2つのスロットが示されており、各スロットは14OFDMシンボルを含むことができる。周波数方向では、周波数リソースは複数のサブキャリアからなる。各OFDMシンボルと各サブキャリアとの交差によって形成される領域は、リソースエレメント(この図では詳細には示されていない)と称され、サイドリンク通信のために割当てることができる物理リソースの最小エレメントである。
図4において、右上から左下への斜線で示されている物理リソースはPSCCHを表し、左上から右下への斜線で示されている物理リソースはPSSCHを表し、空白ブロックで示されている物理リソースはDMRSを表す。
【0027】
図4に示されているように、本開示の一実施形態に従うと、物理サイドリンクチャネルを送信及び/又は受信するために割当てられるTTIは、スロット期間よりも短くなるように設定される。例えば、スロット1内のTTIは、スロットに含まれる14OFDMシンボル全体よりも少ない13OFDMシンボルを含み、TTIは、スロット1の最初のシンボルから開始し、スロット1の最後のシンボルは、ガード期間(GP)処理のために予約されている。
図4において、スロット1に含まれるTTIのみが一例として示されているが、スロット2に含まれるTTIの状況は示されていない。
【0028】
本開示の一実施形態に従うと、13シンボルを含むTTIは、ロングTTI期間と定義され得る。しかしながら、本開示の実施形態は、この条件に限定されるものではない。ロングTTI期間は、OFDMシンボルの数が閾値以上である複数のOFDMシンボルを含むものと定義されてもよい。ロングTTI期間は、より大きなカバレッジをサポートするユースケースを対象とし、TTIモードA又はTTIモード1と称されることもある。
【0029】
本開示の一実施形態に従うと、閾値は、5、6、7、8、9、及び10のうちのいずれか1つに等しくてよい。例えば、閾値が6に等しい場合、6個以上のOFDMシンボルを含むTTIは、ロングTTI期間と呼ばれる。TTIが長い期間を有するか又は短い期間を有するかを決定するための特定の閾値は、NR標準規格仕様において指定され得る。しかしながら、本開示は、これに限定されるものではない。本開示の別の実施形態に従うと、特定の閾値は、シグナリングによって設定又は事前設定されてもよい。例えば、UE100は、基地局から、TTIが長い期間を有するか又は短い期間を有するかを決定するための特定の閾値をUE100に通知することができる設定信号を受信することができる。設定信号は、DCI、MAC CE、又はRRCシグナリングであってよい。
【0030】
本開示の一実施形態に従うと、前方DMRS及び付加的なDMRSの両方が、ロングTTI期間において送信される。ここで、前方DMRSは、ロングTTI期間の2番目のOFDMシンボルにおいて送信され、付加的なDMRSは、2番目のOFDMシンボルより後の他のOFDMシンボルにおいて送信される。
図4に示されているように、DMRS401は、2番目のOFDMシンボルにおいて送信される前方DMRSである。スロットの最初のシンボルは、潜在的なAGC処理に使用されるので、スロットの最初のシンボルは、DMRSを送信するために使用され得ない。ロングTTI期間において、付加的なDMRSも送信される。
図4に示されているように、DMRS402及びDMRS403は、ロングTTI期間において送信され得る。DMRS402及びDMRS403を送信する位置は、ロングTTIにおいてフレキシブルに設定可能である。例えば、付加的なDMRSを送信する位置は、2番目のOFDMシンボルより後の任意の他のOFDMシンボルである。DMRSを送信する位置は、上位レイヤから受信されるダウンリンク制御信号(DCI)において設定又は指示され得る。
【0031】
より少ないシンボルを含むTTI期間は、ショートTTI期間と定義され得る。例えば、ショートTTI期間は、少なくとも1つのOFDMシンボルを含むが、OFDMシンボルの数は、閾値よりも少ない。ショートTTI期間は、低遅延をサポートするユースケースを対象とし、TTIモードB又はTTIモード2と称されることもある。
【0032】
本開示の一実施形態に従うと、閾値は、5、6、7、8、9、及び10のうちのいずれか1つに等しくてよい。例えば、閾値が6に等しい場合、5個以下のOFDMシンボルを含むTTIは、ショートTTI期間と呼ばれる。TTIが長い期間を有するか又は短い期間を有するかを決定するための特定の閾値は、NR標準規格仕様において指定され得る。しかしながら、本開示は、これに限定されるものではない。本開示の別の実施形態に従うと、特定の閾値は、シグナリングによって設定又は事前設定されてもよい。例えば、UE100は、基地局から、TTIが長い期間を有するか又は短い期間を有するかを決定するための特定の閾値をUE100に通知することができる設定信号を受信することができる。設定信号は、DCI、MAC CE、又はRRCシグナリングであってよい。
【0033】
図5は、本開示の一実施形態に従った、物理サイドリンクチャネルを送信及び/又は受信するために割当てられるTTIの別の例示的なシナリオを示している。
図5において、TTI期間は、4OFDMシンボルを含み、ショートTTI期間である。
【0034】
本開示の一実施形態に従うと、付加的なDMRSは送信されず、前方DMRSのみが、ショートTTI期間の2番目のOFDMシンボルにおいて送信される。具体的には、
図5に示されているように、DMRS501は、TTIの2番目のOFDMシンボルにおいて送信される前方DMRSである。ショートTTI期間において、付加的なDMRSは送信され得ない。最初のシンボルは、潜在的なAGC処理に使用されるので、最初のシンボルは、DMRSを送信するために使用され得ない。モードA又はモードBのいずれにおいても、最初のシンボルでAGCに関する潜在的な処理がなされるので、前方DMRSは、TTIの2番目のシンボルに配置される。
【0035】
図6は、本開示の一実施形態に従った、物理サイドリンクチャネルを送信及び/又は受信するために割当てられるTTIの更なる例示的なシナリオを示している。
図6において、スロット1は、3つのショートTTIを含む。最初のショートTTI(TTI1)の期間は、4OFDMシンボルを含み、TTI1は、スロット1内の最初のシンボルから開始する。2番目のショートTTI(TTI2)の期間は、3OFDMシンボルを含み、TTI2は、スロット1の6番目のシンボルから開始する。3番目のショートTTI(TTI3)の期間は、4OFDMシンボルを含み、TTI3は、スロット1内の10番目のシンボルから開始する。2つのTTIの間に配置されている2つのOFDMシンボルとスロット1の最後のOFDMシンボルとは、GP1、GP2、及びGP3でそれぞれ示されているように、ガード期間(GP)処理のために予約されている。
【0036】
本開示の実施形態に従うと、スロットは、
図4に示されているTTI及び
図6に示されている3つのTTI等の少なくとも1つのTTIを含む。TTIの各々は、1つ以上のOFDMシンボルを含み、最初のTTI期間は、スロットの最初のOFDMシンボルから開始し、TTI期間の各々の直後のOFDMシンボルは、ガード期間(GP)処理のために予約されている。ガード期間は、物理チャネル伝搬遅延の悪影響を回避するために使用される。GPは、それぞれのTTIの間に設定され得るので、各TTIの開始位置及び/又は期間は、GPの存在に応じて、設定、事前設定、又は指定される必要がある。
【0037】
本開示の別の実施形態に従うと、DFT-S-OFDMの場合、DMRSは、1シンボルにおいて送信される必要があるので、TTI期間は、少なくとも2つのOFDMシンボルを含む。
【0038】
本開示の上記の実施形態に従うと、付加的なDMRSは、ロングTTI期間において送信されるが、ショートTTI期間においては送信されない。DFT-S-OFDMの場合、DMRSは、1OFDMシンボルにおいて送信される必要があるので、TTIは、少なくとも2つのOFDMシンボルを含む必要があり、そのうちの他のOFDMシンボルは、PSSCH及び/又はPSCCHを送信するために使用される。この場合、スロット内の各TTIの開始位置及び/又は期間は、DMRSの存在、及び/又は、付加的なDMRSが送信されるかどうか、に応じて、設定、事前設定、又は指定される必要がある。
【0039】
本開示の一実施形態に従うと、TTI期間において、PSCCHによって使用されるOFDMシンボルは、PSSCHによって使用されるOFDMシンボルよりも少ない。例えば、スロット内のショートTTIの各々について、PSCCHの期間は、制御チャネルの処理時間を短縮するために、PSSCHの期間よりも短い。
図5に示されているように、TTIの期間は、OFDMシンボル502、503、504、及び505を含む。OFDMシンボル502及び504は、PSCCHによって使用され、OFDMシンボル502、504、及び505は、PSSCHによって使用され、PSCCHによって使用されるOFDMシンボルは、PSSCHによって使用されるOFDMシンボルよりも少ない。本開示の別の実施形態に従うと、PSCCHによって使用されるOFDMシンボルがPSSCHによって使用されるOFDMシンボルよりも少ないという特徴は、スロット内のロングTTIにも適用される。
【0040】
本開示の一実施形態に従うと、PSCCH及びPSSCHは、キャリアにおいて同じOFDMシンボル内で周波数分割多重(FDM)される。
図5に示されているように、OFDMシンボル502では、PSCCHは、周波数帯域の一部分を占有し、PSSCHは、周波数帯域の別の部分を占有し、これらは、同じOFDMシンボル502内で周波数分割多重(FDM)される。本開示の別の実施形態に従うと、PSCCH及びPSSCHがキャリアにおいて同じOFDMシンボル内で周波数分割多重(FDM)されるという特徴は、ロングTTI及びショートTTIの両方に適用される。
【0041】
本開示の一実施形態に従うと、スロット内の異なるTTIにおけるOFDMシンボルは、時間領域において直交する。
図7は、本開示の一実施形態に従った、物理サイドリンクチャネルを送信及び/又は受信するために割当てられるTTIの更に別の例示的なシナリオを示している。
図7において、スロットは、TTI1及びTTI2等の2つのTTIを含み、TTI1はロングTTI期間であり、TTI2はショートTTI期間である。2つのTTIの間に配置されているOFDMシンボルとスロットの最後のOFDMシンボルとは、GP1及びGP2でそれぞれ示されているように、ガード期間(GP)処理のために予約されている。本開示の別の実施形態に従うと、スロット内の異なるTTIにおけるOFDMシンボルが時間領域において直交するという特徴は、ロングTTI及びショートTTIの両方に適用される。
【0042】
図7に示されているように、ロングTTI期間「TTI1」には、8OFDMシンボルが含まれ、ショートTTI期間「TTI2」には、4OFDMシンボルが含まれる。本開示の一実施形態に従うと、ロングTTI期間「TTI1」におけるOFDMシンボルとショートTTI期間「TTI2」におけるOFDMシンボルとは、時間領域において直交する。各TTIの開始位置及び/又は期間は、TTIが時間領域において直交するかどうかに応じて、設定、事前設定、又は指定される必要がある。
【0043】
本開示の一実施形態に従うと、リソース選択ウィンドウの期間及び/又は信号検知ウィンドウの期間は、TTIの期間に応じて決定される。TTIモードA及びモードBでは、長い期間を有するTTIと短い期間を有するTTIとで異なるリソース選択ウィンドウが使用される。長い期間での送信については、より長い選択ウィンドウが使用され、短い期間での送信については、より短い選択ウィンドウが使用される。しかしながら、モードA及びモードBの両方について、長い期間を有するTTI及び短い期間を有するTTIの両方が検知される必要がある。長い期間を有するTTI用の検知ウィンドウと短い期間を有するTTI用の検知ウィンドウとは、同じサイズであることもあるし、又は、異なるサイズであることもある。例えば、短い期間を有するTTIの送信については、長い期間を有するTTIの検知ウィンドウと比較して短い検知ウィンドウが使用される。
【0044】
本開示の別の例示的な実施形態に従うと、閾値よりも長い期間を有するTTIは、長い期間を有するTTIの送信用の検知ウィンドウにおいて検知される。すなわち、長い期間を有するTTI、及び、特定の閾値よりも長い期間を有するTTIだけが、長い期間を有するTTIを対象として検知される必要がある。例えば、13シンボルを含むTTIの送信に関して、2シンボル又は3シンボルを含むTTIは、2シンボル又は3シンボルによって引き起こされる干渉が、13シンボルを含むTTIの送信によって無視され得るので、検知される必要がない。
【0045】
以下の表1は、NRサイドリンクが、2シンボル、7シンボル、及び14シンボルという、TTIの3つの期間のみをサポートする場合の更なる例を示している。
【表1】
【0046】
上に示されている表1において、TTI期間が検知ウィンドウにおいてモニタされるかどうかは、リソース選択ウィンドウにおいて送信されるTTI期間に基づく。例えば、リソース選択ウィンドウにおいて送信されるTTI期間が2シンボルである場合、14シンボルを含むTTI、7シンボルを含むTTI、及び2シンボルを含むTTIの全てが、検知ウィンドウにおいてモニタされる。リソース選択ウィンドウにおいて送信されるTTI期間が7シンボル又は14シンボルである場合、2シンボルを含むTTIは、検知ウィンドウにおいて無視される。
【0047】
図8は、本開示の一実施形態に従った、物理サイドリンクチャネルのための信号検知及びリソース選択動作の例示的なシナリオを示している。
図8において、検知ウィンドウ801及びリソース選択ウィンドウ802が示されている。検知ウィンドウ801は、タイミング「n-a」からタイミング「n」までであり、検知ウィンドウ801において、上述したように、ロングTTI及びショートTTIが検知される必要がある場合があり、これは、リソース選択ウィンドウ802において送信されるリソース候補のTTI長に基づく。ショートTTIが検知ウィンドウ801に含まれる場合、検知ウィンドウ801の期間は、短縮されることもあるし、又は、短縮されることなく同じに保たれることもある。検知ウィンドウ801の後、リソース選択動作がトリガされ(803)、送信に使用される時間リソース及び周波数リソースが、検知ウィンドウ801からの検知結果に基づいて、リソース選択ウィンドウ802において選択される。例えば、あるTTI内のPSSCH804が、検知ウィンドウ801において強い干渉を有するとして検知された場合、UEは、PSSCH2に使用されるリソース候補が、検知された干渉によって周期的に影響され得る、リソース選択ウィンドウ802におけるリソース候補セットから、PSSCH2に使用されるリソース候補を除去する(805)。
図8に示されているように、リソース選択ウィンドウ802の期間は、長い期間を有するTTIに基づいて決定されるので、長い。
【0048】
図9は、本開示の一実施形態に従った、物理サイドリンクチャネルのための信号検知及びリソース選択動作の別の例示的なシナリオを示している。
図9において、検知ウィンドウ901及びリソース選択ウィンドウ902が示されている。検知ウィンドウ901は、タイミング「n-a」からタイミング「n」までであり、検知ウィンドウ901において、上述したように、ロングTTI及びショートTTIが検知される必要がある場合があり、これは、リソース選択ウィンドウ902において送信されるリソース候補のTTI長に基づく。ショートTTIが検知ウィンドウ901に含まれる場合、検知ウィンドウ901の期間は、短縮されることもあるし、又は、短縮されることなく同じに保たれることもある。検知ウィンドウ901の後、リソース選択動作がトリガされ(903)、送信に使用される時間リソース及び周波数リソースが、検知ウィンドウ901からの検知結果に基づいて、リソース選択ウィンドウ902において選択される。
図9において、リソース選択ウィンドウ902におけるTTIは、短縮TTIであるので、リソース選択ウィンドウ902の期間は短い。この状況では、システム遅延を低減することができ、システム性能を向上させることができる。
【0049】
NRでは、検知は、TTIレベルで行われる。別の例示的なシナリオでは、選択ウィンドウにおける候補リソースのランク付けは、検知ウィンドウにおけるリソース選択のTTI期間と同じTTI期間において測定された平均化されたS-RSSIに基づく。表2は、更なる例を示している。
【表2】
【0050】
上に示されている表2において、検知ウィンドウにおいてS-RSSIを測定するために使用されるTTI期間は、リソース選択ウィンドウにおいてリソース候補をランク付けするために使用されるTTI期間と同じである。例えば、リソース候補をランク付けするためのリソース選択ウィンドウにおけるTTI期間が7シンボルである場合、平均化されるS-RSSIは、7シンボルを含むTTI期間において測定される必要がある。
【0051】
本開示の上記の実施形態において、UE100及びその動作が、
図1~
図9を参照して詳細に説明されている。送信機及び/又は受信機の両方として使用されるUE100の場合、UE100は、本開示の上記の実施形態に基づいて、ロングTTI及び/又はショートTTIを送信及び/又は受信する。受信機の場合、上記の動作は、TTIの期間、開始位置、及びDMRS位置のようなチャネルフォーマットの構成を大幅に低減し、その結果、システムの複雑さが大幅に低減される。
【0052】
本開示の別の実施形態において、基地局が提供される。
図10は、本開示の一実施形態に従った基地局の一部のブロック図を示している。
図10に示されているように、基地局1000は、回路1010及び送信機1020を備えることができる。回路1010は、キャリアにおいて物理サイドリンクチャネルを送信及び/又は受信するための時間領域リソースを示す設定信号を生成する。送信機1020は、設定信号をユーザ機器に送信する。キャリアにおいて物理サイドリンクチャネルを送信及び/又は受信するために割当てられるTTIは、ユーザ機器によって、設定信号に基づいて決定され、TTIの期間はスロット期間よりも短い。
【0053】
例えば、基地局1000は、
図3に示されているような基地局310であってもよく、ユーザ機器は、
図1に示されているようなUE100であってもよく、
図2及び
図3に示されているような車両201又は202であってもよい。上述したように、UE100が、基地局1000のカバレッジ内になる場合、UE100は、基地局1000から設定信号を受信し、キャリアにおいて物理サイドリンクチャネルを送信及び/又は受信するために割当てられるTTIを決定することができる。設定信号は、DCI、MAC CE、又はRRCシグナリングであってよい。
【0054】
例えば、
図3を参照して上述したように、車両201は、基地局310との間でUu通信を実行してよく、車両202との間でサイドリンク送信及び/他は受信を実行してよい。
【0055】
図11は、本開示の一実施形態に従ったユーザ機器の細部のブロック図を示している。
図11に示されているように、UE1100は、符号化器1101、変調器1102、リソースマッパ1103、リソースマルチプレクサ1104、第1の信号プロセッサ1105、送信機1106、アンテナ1107、受信機1108、第2の信号プロセッサ1109、リソースデマルチプレクサ1110、リソースデマッパ1111、復調器1112、復号器1113、及び制御回路1114を含む。本開示の別の実施形態に従うと、送信機1106及び受信機1108は、送受信機1115として実現可能である。
【0056】
例えば、符号化器1101は、送信データに対して符号化処理を実行し、変調器1102は、符号化された送信データに対して変調処理を実行して、データシンボル及び制御シンボルを生成する。リソースマッパ1103は、データシンボル及び制御シンボルを物理リソースにマッピングする。例えば、送信データが、別のUEに送信されるサイドリンクデータに属する場合、リソースマッパ1103は、データシンボル及び制御シンボルを、上記の実施形態に従って決定されたロングTTI期間及び/又はショートTTI期間を用いて物理サイドリンクチャネルにマッピングする。リソースマルチプレクサ1104は、データシンボル、制御シンボル、及び/又は同期情報等といった他の情報を多重化する。第1の信号プロセッサ1105は、リソースマルチプレクサ1104から出力された多重化された信号に対してアップコンバージョン等の信号処理を実行する。送信機1106は、処理されたサイドリンク信号を、アンテナ1107を介して別のUEに送信する。
【0057】
ここで、符号化器1101、変調器1102、リソースマッパ1103、及びリソースマルチプレクサ1104の動作は、制御回路1114によって制御される。本開示の別の実施形態に従うと、制御回路1114は、
図11に示されている他の全てのユニット若しくはモジュール又は回路の動作を制御することができる。例えば、制御回路1114は、キャリアにおいて物理サイドリンクチャネルを送信及び/又は受信するために割当てられるTTIを決定することができる。リソースマッパ1103は、サイドリンクデータシンボル及びサイドリンク制御シンボルを、決定されたTTIにマッピングし、送信機1106は、キャリアにおいて決定されたTTIでサイドリンク信号を別のUEに送信する。本開示の実施形態に従うと、決定されたTTIの期間はスロット期間よりも短い。
【0058】
加えて、受信機1108は、別のUEからアンテナ1107を介してサイドリンク信号を受信することができる。第2の信号プロセッサ1109は、受信機1108によって受信されたサイドリンク信号に対してダウンコンバージョン等の信号処理を実行する。リソースデマルチプレクサ1110は、処理されたサイドリンク信号を、サイドリンク制御シンボル及び/又はサイドリンクデータシンボルに逆多重化する。リソースデマッパ1111は、物理サイドリンクチャネルを送信及び/又は受信するために割当てられたTTI(ここで、TTIの期間はスロットの期間よりも短い)等の物理リソースから、サイドリンク制御シンボル及び/又はサイドリンクデータシンボルをデマッピングする。復調器1112は、サイドリンク制御シンボル及び/又はサイドリンクデータシンボルに対して復調処理を実行し、復号器1113は、復調されたサイドリンク制御シンボル及び/又はサイドリンクデータシンボルに対して復号処理を実行して、受信データを得る。
【0059】
図11に示されているユーザ機器1100は、
図1に示されているようなUE100として機能してもよいことに留意されたい。具体的には、送信機1106と受信機1108との組み合わせは、送受信機120に対応してもよい。回路110は、符号化器1101、変調器1102、リソースマッパ1103、リソースマルチプレクサ1104、第1の信号プロセッサ1105、第2の信号プロセッサ1109、リソースデマルチプレクサ1110、リソースデマッパ1111、復調器1112、復号器1113、及び制御回路1114を含んでもよい。あるいは、これらのユニットのうちの1つ以上は、具体的な要件に応じて、回路110から分離されてもよい。
【0060】
UE1100は、本開示の上記の実施形態に基づいて、ロングTTI及び/又はショートTTIを送信及び/又は受信するので、TTIの期間、開始位置、及びDMRS位置のようなチャネルフォーマットの構成を大幅に低減し、その結果、システムの複雑さが大幅に低減される。
【0061】
図12は、本開示の一実施形態に従った、2つのUEの間の通信のフローチャートを示している。例えば、UE1210及びUE1220の両方は、
図1に示されているようなUE100又は
図11に示されているUE1100として実現可能である。
【0062】
例えば、
図12は、
図2又は
図3に同様に示されている、UE1210及び1220がいずれの基地局のカバレッジ外にある場合又はUE1210及び1220が基地局のカバレッジ内にある場合に対応してもよい。すなわち、UE1210及び1220は、
図2又は
図3に示されている車両201及び202にそれぞれ対応してもよい。
【0063】
図12に示されているように、ステップST1201において、UE1210は、物理サイドリンクリソースを決定する。例えば、UE1210は、キャリアにおいて物理サイドリンクチャネルを送信及び/又は受信するために割当てられるTTIを決定する。ここで、TTIの期間はスロット期間よりも短い。
【0064】
ステップST1202において、UE1210及びUE1220は、決定されたTTIに基づいて、互いとの間でサイドリンク送信及び/又は受信を実行することができる。
【0065】
本開示の更なる実施形態において、
図13に示されているような、ユーザ機器についての無線通信方法が提供される。
図13は、本開示の一実施形態に従った、ユーザ機器についての無線通信方法のフローチャートを示している。例えば、無線通信方法1300は、
図1及び
図11にそれぞれ示されているようなUE100/1100に適用されてもよい。
【0066】
図13に示されているように、無線通信方法1300は、ステップS1301で開始し、ステップS1301において、キャリアにおいて物理サイドリンクチャネルを送信及び/又は受信するために割当てられるTTIが決定される。ステップS1302において、サイドリンク送信及び/又は受信が、キャリアにおいて決定されたTTIに基づいて実行される。本開示の実施形態に従うと、決定されたTTIの期間はスロット期間よりも短い。ステップS1302の後、無線通信方法1300は終了する。例えば、互いとの間でサイドリンク送信及び/又は受信を実行するUEは、
図2及び
図3に示されているような車両201及び202であってもよい。
【0067】
上述したような又は以下で説明するようなUE100における他の技術的特徴が、無線通信方法1300に組み込まれてもよいが、冗長さを避けるためにここでは説明されないことに留意されたい。
【0068】
無線通信方法1300によれば、送信機及び受信機の両方として使用されるUEの場合、送信機及び受信機は、本開示の上記の実施形態に基づいて、ロングTTI及び/又はショートTTIを送信及び/又は受信し、TTIの期間、開始位置、及びDMRS位置のようなチャネルフォーマットの構成が大幅に低減され、その結果、システムの複雑さが大幅に低減される。
【0069】
本開示の更なる実施形態において、
図14に示されているような、基地局についての無線通信方法が提供される。
図14は、本開示の一実施形態に従った、基地局についての無線通信方法のフローチャートを示している。例えば、無線通信方法1400は、
図10に示されているような基地局1000に適用されてもよい。
【0070】
図14に示されているように、無線通信方法1400は、ステップS1401で開始し、ステップS1401において、キャリアにおいて物理サイドリンクチャネルを送信及び/又は受信するための時間領域リソースを示す設定信号が生成される。ステップS1402において、設定信号がユーザ機器に送信される。本開示の一実施形態に従うと、キャリアにおいて物理サイドリンクチャネルを送信及び/又は受信するために割当てられるTTIは、ユーザ機器によって、制御信号に基づいて決定され、TTIの期間はスロット期間よりも短い。ステップS1402の後、無線通信方法1400は終了する。例えば、ユーザ機器は、
図1及び
図11に示されているようなUE100/1100であってもよい。
【0071】
無線通信方法1400によれば、送信機及び受信機の両方として使用されるUEの場合、送信機及び受信機は、本開示の上記の実施形態に基づいて、ロングTTI及び/又はショートTTIを送信及び/又は受信し、TTIの期間、開始位置、及びDMRS位置のようなチャネルフォーマットの構成が大幅に低減され、その結果、システムの複雑さが大幅に低減される。
【0072】
上述したような又は以下で説明するような基地局1000における他の技術的特徴が、無線通信方法1400に組み込まれてもよいが、冗長さを避けるためにここでは説明されないことに留意されたい。
【0073】
本開示は、ソフトウェアによって、ハードウェアによって、又はハードウェアと協働するソフトウェアによって、実現可能である。上述した各実施形態の説明において使用されている各機能ブロックは、集積回路としてのLSIによって実現可能であり、各実施形態において説明された各プロセスは、LSIによって制御可能である。LSIは、チップとして個別に形成可能である、又は、機能ブロックの一部又は全てを含むように1つのチップを形成することができる。LSIは、自身に結合されたデータ入出力部を含むことができる。ここで、LSIは、集積度の違いに応じて、IC、システムLSI、スーパーLSI、又はウルトラLSIと称されることがある。しかしながら、集積回路を実現する技術は、LSIに限定されるものではなく、専用回路又は汎用プロセッサを使用することによって実現可能である。更に、LSIの製造後にプログラムすることができるFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)や、LSI内部に配置されている回路セルの接続及び設定を再設定できるリコンフィギャラブル・プロセッサを使用することもできる。
【0074】
本開示は、本開示の内容及び範囲から逸脱することなく、本明細書において提示された説明及び既知の技術に基づいて、当業者によって様々に変形又は変更されることを意図しており、そのような変更及び応用は、保護されることを請求する範囲に含まれる。更に、本開示の内容から逸脱しない範囲で、上述した実施形態の構成要素は、任意に組み合わされてもよい。
【0075】
本開示の実施形態は、少なくとも以下の主題を提供することができる。
【0076】
(1)
動作中、キャリアにおいて物理サイドリンクチャネルを送信又は受信するために割当てられる送信時間間隔(TTI)を決定する回路と、
動作中、キャリアにおいてTTIに基づいて物理サイドリンクチャネルを送信又は受信する送受信機と、
を備え、
TTIの期間はスロット期間よりも短い、
ユーザ機器。
【0077】
(2)
スロット期間は、少なくとも1つのTTIを含み、少なくとも1つのTTIの各々は、1つ以上のOFDMシンボルを含み、最初のTTI期間は、スロットの最初のOFDMシンボルから開始し、少なくとも1つのTTIの各々のTTI期間の直後のOFDMシンボルは、ギャップのために予約されている、
(1)に記載のユーザ機器。
【0078】
(3)
ロングTTI期間は、閾値以上の数の複数のOFDMシンボルを含む、
(1)~(2)のうちのいずれかに記載のユーザ機器。
【0079】
(4)
前方DMRS及び付加的なDMRSの両方が、ロングTTI期間において送信され、前方DMRSは、ロングTTI期間の2番目のOFDMシンボルにおいて送信され、付加的なDMRSは、2番目のOFDMシンボルより後の他のOFDMシンボルにおいて送信される、
(1)~(3)のうちのいずれかに記載のユーザ機器。
【0080】
(5)
ショートTTI期間は、閾値未満の数の少なくとも1つのOFDMシンボルを含む、
(1)~(4)のうちのいずれかに記載のユーザ機器。
【0081】
(6)
付加的なDMRSは送信されず、前方DMRSのみが、ショートTTI期間の2番目のOFDMシンボルにおいて送信される、
(1)~(5)のうちのいずれかに記載のユーザ機器。
【0082】
(7)
TTIにおいて、PSCCHによって使用されるOFDMシンボルは、PSSCHによって使用されるOFDMシンボルよりも少ない、
(1)~(6)のうちのいずれかに記載のユーザ機器。
【0083】
(8)
PSCCH及びPSSCHは、キャリアにおいて同じOFDMシンボル内で周波数分割多重(FDM)される、
(1)~(7)のうちのいずれかに記載のユーザ機器。
【0084】
(9)
リソース選択ウィンドウの期間及び/又は検知ウィンドウの期間は、TTIの期間に応じて決定される、
(1)~(8)のうちのいずれかに記載のユーザ機器。
【0085】
(10)
閾値よりも長い期間を有するTTIは、長い期間を有するTTIの送信用の検知ウィンドウにおいて検知される、
(9)に記載のユーザ機器。
【0086】
(11)
検知ウィンドウにおいてS-RSSIを測定するために使用されるTTI期間は、リソース選択ウィンドウにおいてリソース候補をランク付けするために使用されるTTI期間と同じである、
(9)に記載のユーザ機器。
【0087】
(12)
スロット内の異なるTTIにおけるOFDMシンボルは、時間領域において直交する、
(1)~(11)のうちのいずれかに記載のユーザ機器。
【0088】
(13)
DFT-S-OFDMの場合、TTI期間は、少なくとも2つのOFDMシンボルを含む、
(1)~(12)のうちのいずれかに記載のユーザ機器。
【0089】
(14)
閾値は、5、6、7、8、9、及び10のうちの1つに等しい、
(1)~(13)のうちのいずれかに記載のユーザ機器。
【0090】
(15)
ユーザ機器についての無線通信方法であって、
キャリアにおいて物理サイドリンクチャネルを送信又は受信するために割当てられる送信時間間隔(TTI)を決定することと、
キャリアにおいてTTIに基づいて物理サイドリンクチャネルを送信又は受信することと、
を含み、
TTIの期間はスロット期間よりも短い、
無線通信方法。
【0091】
(16)
スロット期間は、少なくとも1つのTTIを含み、少なくとも1つのTTIの各々は、1つ以上のOFDMシンボルを含み、最初のTTI期間は、スロットの最初のOFDMシンボルから開始し、少なくとも1つのTTIの各々のTTI期間の直後のOFDMシンボルは、ギャップのために予約されている、
(15)に記載の無線通信方法。
【0092】
(17)
ロングTTI期間は、閾値以上の数の複数のOFDMシンボルを含む、
(15)~(16)のうちのいずれかに記載の無線通信方法。
【0093】
(18)
ロングTTI期間の2番目のOFDMシンボルにおいて前方DMRSを送信し、2番目のOFDMシンボルより後の他のOFDMシンボルにおいて付加的なDMRSを送信すること
を更に含む、(15)~(17)のうちのいずれかに記載の無線通信方法。
【0094】
(19)
ショートTTI期間は、閾値未満の数の少なくとも1つのOFDMシンボルを含む、
(15)~(18)のうちのいずれかに記載の無線通信方法。
【0095】
(20)
付加的なDMRSを送信せず、ショートTTI期間の2番目のOFDMシンボルにおいて前方DMRSのみを送信すること
を更に含む、(15)~(19)のうちのいずれかに記載の無線通信方法。
【0096】
(21)
TTIにおいて、PSCCHによって使用されるOFDMシンボルは、PSSCHによって使用されるOFDMシンボルよりも少ない、
(15)~(20)のうちのいずれかに記載の無線通信方法。
【0097】
(22)
PSCCH及びPSSCHは、キャリアにおいて同じOFDMシンボル内で周波数分割多重(FDM)される、
(15)~(21)のうちのいずれかに記載の無線通信方法。
【0098】
(23)
TTIの期間に応じて、リソース選択ウィンドウの期間及び/又は検知ウィンドウの期間を決定すること
を更に含む、(15)~(22)のうちのいずれかに記載の無線通信方法。
【0099】
(24)
閾値よりも長い期間を有するTTIは、長い期間を有するTTIの送信用の検知ウィンドウにおいて検知される、
(23)に記載の無線通信方法。
【0100】
(25)
検知ウィンドウにおいてS-RSSIを測定するために使用されるTTI期間は、リソース選択ウィンドウにおいてリソース候補をランク付けするために使用されるTTI期間と同じである、
(23)に記載の無線通信方法。
【0101】
(26)
スロット内の異なるTTIにおけるOFDMシンボルは、時間領域において直交する、
(15)~(25)のうちのいずれかに記載の無線通信方法。
【0102】
(27)
DFT-S-OFDMの場合、TTI期間は、少なくとも2つのOFDMシンボルを含む、
(15)~(26)のうちのいずれかに記載の無線通信方法。
【0103】
(28)
閾値は、5、6、7、8、9、及び10のうちの1つに等しい、
(15)~(27)のうちのいずれかに記載の無線通信方法。
【0104】
(29)
動作中、キャリアにおいて物理サイドリンクチャネルを送信又は受信するための時間領域リソースを示す設定信号を生成する回路と、
動作中、設定信号をユーザ機器に送信する送信機と、
を備え、
キャリアにおいて物理サイドリンクチャネルを送信又は受信するために割当てられる送信時間間隔(TTI)は、ユーザ機器によって、設定信号に基づいて決定され、TTIの期間はスロット期間よりも短い、
基地局。
【0105】
(30)
スロット期間は、少なくとも1つのTTIを含み、少なくとも1つのTTIの各々は、1つ以上のOFDMシンボルを含み、最初のTTI期間は、スロットの最初のOFDMシンボルから開始し、少なくとも1つのTTIの各々のTTI期間の直後のOFDMシンボルは、ギャップのために予約されている、
(29)に記載の基地局。
【0106】
(31)
ロングTTI期間は、閾値以上の数の複数のOFDMシンボルを含む、
(29)~(30)のうちのいずれかに記載の基地局。
【0107】
(32)
前方DMRS及び付加的なDMRSの両方が、ロングTTI期間において送信され、前方DMRSは、ロングTTI期間の2番目のOFDMシンボルにおいて送信され、付加的なDMRSは、2番目のOFDMシンボルより後の他のOFDMシンボルにおいて送信される、
(29)~(31)のうちのいずれかに記載の基地局。
【0108】
(33)
ショートTTI期間は、閾値未満の数の少なくとも1つのOFDMシンボルを含む、
(29)~(32)のうちのいずれかに記載の基地局。
【0109】
(34)
付加的なDMRSは送信されず、前方DMRSのみが、ショートTTI期間の2番目のOFDMシンボルにおいて送信される、
(29)~(33)のうちのいずれかに記載の基地局。
【0110】
(35)
TTIにおいて、PSCCHによって使用されるOFDMシンボルは、PSSCHによって使用されるOFDMシンボルよりも少ない、
(29)~(34)のうちのいずれかに記載の基地局。
【0111】
(36)
PSCCH及びPSSCHは、キャリアにおいて同じOFDMシンボル内で周波数分割多重(FDM)される、
(29)~(35)のうちのいずれかに記載の基地局。
【0112】
(37)
リソース選択ウィンドウの期間及び/又は検知ウィンドウの期間は、TTIの期間に応じて決定される、
(29)~(36)のうちのいずれかに記載の基地局。
【0113】
(38)
閾値よりも長い期間を有するTTIは、長い期間を有するTTIの送信用の検知ウィンドウにおいて検知される、
(37)に記載の基地局。
【0114】
(39)
検知ウィンドウにおいてS-RSSIを測定するために使用されるTTI期間は、リソース選択ウィンドウにおいてリソース候補をランク付けするために使用されるTTI期間と同じである、
(37)に記載の基地局。
【0115】
(40)
スロット内の異なるTTIにおけるOFDMシンボルは、時間領域において直交する、
(29)~(39)のうちのいずれかに記載の基地局。
【0116】
(41)
DFT-S-OFDMの場合、TTI期間は、少なくとも2つのOFDMシンボルを含む、
(29)~(40)のうちのいずれかに記載の基地局。
【0117】
(42)
閾値は、5、6、7、8、9、及び10のうちの1つに等しい、
(29)~(41)のうちのいずれかに記載の基地局。
【0118】
(43)
基地局についての無線通信方法であって、
キャリアにおいて物理サイドリンクチャネルを送信又は受信するための時間領域リソースを示す設定信号を生成することと、
設定信号をユーザ機器に送信することと、
を含み、
キャリアにおいて物理サイドリンクチャネルを送信又は受信するために割当てられる送信時間間隔(TTI)は、ユーザ機器によって、設定信号に基づいて決定され、TTIの期間はスロット期間よりも短い、
無線通信方法。
【0119】
(44)
スロット期間は、少なくとも1つのTTIを含み、少なくとも1つのTTIの各々は、1つ以上のOFDMシンボルを含み、最初のTTI期間は、スロットの最初のOFDMシンボルから開始し、少なくとも1つのTTIの各々のTTI期間の直後のOFDMシンボルは、ギャップのために予約されている、
(43)に記載の無線通信方法。
【0120】
(45)
ロングTTI期間は、閾値以上の数の複数のOFDMシンボルを含む、
(43)~(44)のうちのいずれかに記載の無線通信方法。
【0121】
(46)
ロングTTI期間の2番目のOFDMシンボルにおいて前方DMRSを送信し、2番目のOFDMシンボルより後の他のOFDMシンボルにおいて付加的なDMRSを送信すること
を更に含む、(43)~(45)のうちのいずれかに記載の無線通信方法。
【0122】
(47)
ショートTTI期間は、閾値未満の数の少なくとも1つのOFDMシンボルを含む、
(43)~(46)のうちのいずれかに記載の無線通信方法。
【0123】
(48)
付加的なDMRSを送信せず、ショートTTI期間の2番目のOFDMシンボルにおいて前方DMRSのみを送信すること
を更に含む、(43)~(47)のうちのいずれかに記載の無線通信方法。
【0124】
(49)
TTIにおいて、PSCCHによって使用されるOFDMシンボルは、PSSCHによって使用されるOFDMシンボルよりも少ない、
(43)~(48)のうちのいずれかに記載の無線通信方法。
【0125】
(50)
PSCCH及びPSSCHは、キャリアにおいて同じOFDMシンボル内で周波数分割多重(FDM)される、
(43)~(49)のうちのいずれかに記載の無線通信方法。
【0126】
(51)
TTIの期間に応じて、リソース選択ウィンドウの期間及び/又は検知ウィンドウの期間を決定すること
を更に含む、(43)~(50)のうちのいずれかに記載の無線通信方法。
【0127】
(52)
閾値よりも長い期間を有するTTIは、長い期間を有するTTIの送信用の検知ウィンドウにおいて検知される、
(51)に記載の無線通信方法。
【0128】
(53)
検知ウィンドウにおいてS-RSSIを測定するために使用されるTTI期間は、リソース選択ウィンドウにおいてリソース候補をランク付けするために使用されるTTI期間と同じである、
(51)に記載の無線通信方法。
【0129】
(54)
スロット内の異なるTTIにおけるOFDMシンボルは、時間領域において直交する、
(43)~(53)のうちのいずれかに記載の無線通信方法。
【0130】
(55)
DFT-S-OFDMの場合、TTI期間は、少なくとも2つのOFDMシンボルを含む、
(43)~(54)のうちのいずれかに記載の無線通信方法。
【0131】
(56)
閾値は、5、6、7、8、9、及び10のうちの1つに等しい、
(43)~(55)のうちのいずれかに記載の無線通信方法。