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特許7194761制御システム、移動体、制御方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-14
(45)【発行日】2022-12-22
(54)【発明の名称】制御システム、移動体、制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 8/65 20180101AFI20221215BHJP
   B60R 16/02 20060101ALI20221215BHJP
【FI】
G06F8/65
B60R16/02 660U
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2021003352
(22)【出願日】2021-01-13
(65)【公開番号】P2022108393
(43)【公開日】2022-07-26
【審査請求日】2021-09-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山口 浩平
【審査官】坂庭 剛史
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-207219(JP,A)
【文献】特開2020-030607(JP,A)
【文献】特開2020-062909(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 8/65-8/658
B60R 16/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体を制御する移動体制御部と、
無線通信により前記移動体制御部の更新プログラムの受信を制御し、前記移動体制御部の制御プログラムの更新を指示する制御を行う更新制御部と、
を備え、
前記更新制御部は、前記更新プログラムの受信中に前記移動体の電源スイッチがオフされた場合に、
予め定められた時間内に前記更新プログラムの受信が完了することが予測されることを条件として前記更新プログラムの受信を継続し、
前記予め定められた時間内に前記更新プログラムの受信が完了しないことが予測される場合に前記更新プログラムの受信を停止する
制御システム。
【請求項2】
前記更新制御部は、前記更新プログラムの受信スループットと前記更新プログラムの未受信のデータ量とに基づいて、前記予め定められた時間内に前記更新プログラムの受信が完了することが予測される場合に、前記更新プログラムの受信を継続する
請求項1に記載の制御システム。
【請求項3】
前記移動体は車両であり、
前記電源スイッチは、イグニッションスイッチである
請求項1又は2に記載の制御システム。
【請求項4】
前記更新制御部は、複数の通信方式で前記更新プログラムの受信制御が可能であり、
前記更新制御部は、
前記複数の通信方式のうちの予め定められた第1通信方式で前記更新プログラムの受信中に前記移動体の電源スイッチがオフされた場合に、前記第1通信方式で予め定められた時間内に前記更新プログラムの受信が完了することが予測されることを条件として前記更新プログラムの受信を継続し、前記第1通信方式で予め定められた時間内に前記更新プログラムの受信が完了しないことが予測される場合に前記更新プログラムの受信を停止し、
前記複数の通信方式のうち予め定められた第2通信方式で前記更新プログラムを受信中に前記移動体の電源スイッチがオフされた場合に、前記更新プログラムの受信を停止する
請求項1から3のいずれか一項に記載の制御システム。
【請求項5】
前記第1通信方式は、無線LAN方式であり、
前記第2通信方式は、移動体通信方式である
請求項4に記載の制御システム。
【請求項6】
前記更新制御部は、前記第1通信方式による接続が確立されていない状態で前記移動体の電源スイッチがオフされた場合に、前記第1通信方式による接続を確立するための予め定められた時間が経過するまでの間、前記第1通信方式による接続の確立を待つ
請求項4又は5に記載の制御システム。
【請求項7】
前記更新制御部は、前記移動体の電源スイッチがオフされた場合において前記更新プログラムの受信を継続した後、前記予め定められた時間内に前記更新プログラムの受信が完了しなかった場合に、前記更新プログラムの受信を停止する
請求項1から6のいずれか一項に記載の制御システム。
【請求項8】
前記移動体の移動先が前記第1通信方式で通信可能なエリア内である場合に、前記移動体制御部を前記更新プログラムで更新する場合の電力を供給するバッテリを充電する充電制御部
をさらに備える請求項4から6のいずれか一項に記載の制御システム。
【請求項9】
前記充電制御部は、前記移動体のナビゲーション装置に設定された目的地が前記第1通信方式で通信可能なエリア内の位置にある場合に、前記バッテリを充電する
請求項8に記載の制御システム。
【請求項10】
前記第1通信方式による接続が確立された位置情報の履歴を記憶する位置情報記憶部
をさらに備え、
前記充電制御部は、前記位置情報記憶部が記憶している前記位置情報及び前記移動体の現在の位置情報に基づいて、前記移動体の移動先が前記第1通信方式で通信可能なエリア内であるか否かを判断する
請求項8又は9に記載の制御システム。
【請求項11】
請求項1から10のいずれか一項に記載の制御システム
を備える移動体。
【請求項12】
前記移動体は車両である
請求項11に記載の移動体。
【請求項13】
移動体を制御する移動体制御部の更新プログラムを無線通信による受信し、前記移動体制御部の制御プログラムの更新を指示する制御を行う段階と、
前記更新プログラムの受信中に前記移動体の電源スイッチがオフされた場合に、予め定められた時間内に前記更新プログラムの受信が完了することが予測されることを条件として前記更新プログラムの受信を継続し、予め定められた時間内に前記更新プログラムの受信が完了しないことが予測される場合に前記更新プログラムの受信を停止する段階と
を備える制御方法。
【請求項14】
プログラムであって、コンピュータを、
移動体を制御する移動体制御部、及び
無線通信により前記移動体制御部の更新プログラムの受信を制御し、前記移動体制御部の制御プログラムの更新を指示する制御を行う更新制御部
として機能させ、
前記プログラムにより、前記更新制御部は、前記更新プログラムの受信中に前記移動体の電源スイッチがオフされた場合に、
予め定められた時間内に前記更新プログラムの受信が完了することが予測されることを条件として前記更新プログラムの受信を継続し、
予め定められた時間内に前記更新プログラムの受信が完了しないことが予測される場合に前記更新プログラムの受信を停止する
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御システム、移動体、制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両用のECUとして、アプリプログラムを書換え可能なECUが開示されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1] 特開2020-27666号公報
【発明の概要】
【0003】
第1の態様において、制御システムが提供される。制御システムは、移動体を制御する移動体制御部を備える。制御システムは、無線通信により移動体制御部の更新プログラムの受信を制御し、移動体制御部の制御プログラムの更新を指示する制御を行う更新制御部を備える。更新制御部は、更新プログラムの受信中に移動体の電源スイッチがオフされた場合に、予め定められた時間内に更新プログラムの受信が完了することが予測されることを条件として更新プログラムの受信を継続し、予め定められた時間内に更新プログラムの受信が完了しないことが予測される場合に更新プログラムの受信を停止する。
【0004】
更新制御部は、更新プログラムの受信スループットと更新プログラムの未受信のデータ量とに基づいて、予め定められた時間内に更新プログラムの受信が完了することが予測される場合に、更新プログラムの受信を継続してよい。
【0005】
移動体は車両であり、電源スイッチは、イグニッションスイッチであってよい。
【0006】
更新制御部は、複数の通信方式で更新プログラムの受信制御が可能であってよい。更新制御部は、複数の通信方式のうちの予め定められた第1通信方式で更新プログラムの受信中に移動体の電源スイッチがオフされた場合に、第1通信方式で予め定められた時間内に更新プログラムの受信が完了することが予測されることを条件として更新プログラムの受信を継続し、第1通信方式で予め定められた時間内に更新プログラムの受信が完了しないことが予測される場合に更新プログラムの受信を停止し、複数の通信方式のうち予め定められた第2通信方式で更新プログラムを受信中に移動体の電源スイッチがオフされた場合に、更新プログラムの受信を停止してよい。
【0007】
第1通信方式は、無線LAN方式であり、第2通信方式は、移動体通信方式であってよい。
【0008】
更新制御部は、第1通信方式による接続が確立されていない状態で移動体の電源スイッチがオフされた場合に、第1通信方式による接続を確立するための予め定められた時間が経過するまでの間、第1通信方式による接続の確立を待ってよい。
【0009】
更新制御部は、移動体の電源スイッチがオフされた場合において更新プログラムの受信を継続した後、予め定められた時間内に更新プログラムの受信が完了しなかった場合に、更新プログラムの受信を停止してよい。
【0010】
制御システムは、移動体の移動先が第1通信方式で通信可能なエリア内である場合に、移動体制御部を更新プログラムで更新する場合の電力を供給するバッテリを充電する充電制御部を備えてよい。
【0011】
充電制御部は、移動体のナビゲーション装置に設定された目的地が第1通信方式で通信可能なエリア内の位置にある場合に、バッテリを充電してよい。
【0012】
制御システムは、第1通信方式による接続が確立された位置情報の履歴を記憶する位置情報記憶部を備えてよい。充電制御部は、位置情報記憶部が記憶している位置情報及び移動体の現在の位置情報に基づいて、移動体の移動先が第1通信方式で通信可能なエリア内であるか否かを判断してよい。
【0013】
第2の態様において、移動体が提供される。移動体は、上記の制御システムを備える。
【0014】
移動体は車両であってよい。
【0015】
第3の態様において、制御方法が提供される。制御方法は、移動体を制御する移動体制御部の更新プログラムを無線通信による受信し、移動体制御部の制御プログラムの更新を指示する制御を行う段階を備える。制御方法は、更新プログラムの受信中に移動体の電源スイッチがオフされた場合に、予め定められた時間内に更新プログラムの受信が完了することが予測されることを条件として更新プログラムの受信を継続し、予め定められた時間内に更新プログラムの受信が完了しないことが予測される場合に更新プログラムの受信を停止する段階を備える。
【0016】
第4の態様において、プログラムが提供される。プログラムは、コンピュータを、移動体を制御する移動体制御部として機能させる。プログラムは、コンピュータを、無線通信により移動体制御部の更新プログラムの受信を制御し、移動体制御部の制御プログラムの更新を指示する制御を行う更新制御部として機能させる。プログラムにより、更新制御部は、更新プログラムの受信中に移動体の電源スイッチがオフされた場合に、予め定められた時間内に更新プログラムの受信が完了することが予測されることを条件として更新プログラムの受信を継続し、予め定められた時間内に更新プログラムの受信が完了しないことが予測される場合に更新プログラムの受信を停止する。
【0017】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】一実施形態に係る更新システム10を模式的に示す。
図2】制御システム200のシステム構成を模式的に示す。
図3】更新プログラムをダウンロードする場合のタイムチャートを模式的に示す。
図4】更新プログラムをダウンロードする場合のタイムチャートの他の例を模式的に示す。
図5】位置情報記憶部260が記憶する接続位置情報のデータ構造の一例を示す。
図6】制御システム200が実行する制御方法に関する処理手順を示すフローチャートである。
図7】コンピュータ2000の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0020】
図1は、一実施形態に係る更新システム10を模式的に示す。更新システム10は、車両20と、サーバ80とを備える。車両20は、制御システム200を備える。制御システム200は、車両20の制御と、通信ネットワーク90を通じたサーバ80との間の通信とを担う。通信ネットワーク90は、インターネット等のIPネットワーク、P2Pネットワーク、VPNを含む専用回線、仮想ネットワーク、移動体通信網等を含む。
【0021】
基地局12及び無線アクセスポイント14は、通信ネットワーク90に接続される。基地局12は移動体通信網に属する基地局である。無線アクセスポイント14は、例えば無線LANアクセスポイントである。無線アクセスポイント14は、例えば、車両20のユーザの自宅の無線LANルータであってよい。無線アクセスポイント14は、公衆無線LANアクセスポイントであってよい。無線アクセスポイント14は、交通インフラに設置された無線アクセスポイントであってよい。無線アクセスポイント14は、交通インフラに近接して設けられた施設に設置された無線アクセスポイントであってよい。無線アクセスポイント14は、駐車場等に設置された無線アクセスポイントであってよい。
【0022】
車両20において、制御システム200は、移動体通信機能と、無線LAN通信機能を持つ。制御システム200は、車両20の制御を行うECU(Electronic Control Unit)を備える。制御システム200は、通信ネットワーク90を通じてサーバ80から、制御システム200が備える各ECUのプログラム更新を行うための更新プログラムを基地局12又は無線アクセスポイント14を介して無線通信により受信する。制御システム200は、受信した更新プログラムによって各ECUをリプログラミングする。リプログラミングは、制御システム200が備えるECUの機能のアップグレード等を目的として行われる。このように、制御システム200は、OTA(Over The Air)によりECUをリプログラミングすることによって、ECUを更新する。
【0023】
例えば、車両20がユーザの自宅に到着した場合、制御システム200は、自宅の無線LANルータを通じて自動的に通信ネットワーク90に接続される。制御システム200は、サーバ80から更新プログラムが存在することが通知されると、サーバ80からの更新プログラムのダウンロードを開始する。ここで、ユーザが車両20のIG(イグニッション)電源がオフした場合、制御システム200は、更新プログラムのダウンロードが完了するまでに要する時間を予測する。制御システム200は、ダウンロードが完了するまでに要する時間が10分以下であれば、IG電源がオフされていても、制御システム200の無線LAN通信機能を10分を上限として維持して、更新プログラムのダウンロードを継続する。制御システム200は、更新プログラムのダウンロードが完了すると、制御システム200の無線LAN通信機能を停止する。
【0024】
制御システム200の制御によれば、ユーザが無線アクセスポイント14にアクセス可能な場所に到着し、IG電源をオフしても、更新プログラムのダウンロードを継続することができる。そのため、更新プログラムをダウンロードする機会を増やすことができる。これにより、例えば重要なプログラム更新を速やかに車両20に適用することができる。また、ダウンロードを継続する時間に上限を設けることで、車両20が備えるバッテリの電力が必要以上に消費されることを抑制することができる。
【0025】
図2は、制御システム200のシステム構成を模式的に示す。制御システム200は、TCU201と、ECU202と、ECU204と、ECU205と、MID298及びIVI299とを備える。
【0026】
ECU202は、TCU201、ECU204、ECU205と車内通信回線280を通じて接続される。TCU201、ECU204及びECU205は、車内通信回線280及びECU202を通じて、相互に通信する。ECU202は、TCU201、ECU204及びECU205を統括制御する。車内通信回線280は、例えばCAN(Controller Area Network)やイーサ・ネットワーク等を含んで構成されてよい。
【0027】
TCU201は、テレマティクス制御ユニット(Telematics Control Unit)である。TCU201は、主として移動体通信を担う。TCU201は、ECU202の制御によりサーバ80との間でデータの送受信を行う。TCU201は、通信部の一例である。
【0028】
MID298は、マルチインフォメーションディスプレイである。IVI299は、例えば車内インフォテインメント情報機器(IVI)である。MID298及びIVI299は、車内通信回線280を介してECU202に接続される。MID298及びIVI299は表示制御部として機能し得る。IVI299は、無線LAN通信機能を備える。IVI299は、ECU202の制御により、無線LАN通信により更新プログラムをサーバ80から受信する。
【0029】
ECU204及びECU205は、それぞれ車両20を制御する車両制御部である。ECU204及びECU205は、「移動体制御部」の一例である。ECU204及びECU205は、車両20が備える各種の機器を制御する。例えば、ECU204は、燃料噴射装置であるFI294を制御する。ECU205は、高圧バッテリであるBATT295を制御する。
【0030】
本実施形態では、制御システム200がTCU201、ECU202、ECU204及びECU205を備えるシステム構成を例示するが、制御システム200のシステム構成は本実施形態の例に限られない。また、本実施形態では、例示として、プログラム更新の対象となり得るECUはECU204であるとするが、プログラム更新の対象となり得るECUはこれらのECUに限られない。なお、ECU202は、ECU204のプログラム更新を制御する更新制御部として機能する。
【0031】
更新制御部220と、無線通信によりECU204の更新プログラムの受信を制御し、ECU204の制御プログラムの更新を指示する制御を行う。例えば、更新制御部220は、ECU204のプログラム記憶エリアに更新プログラムを書き込みむ指示を行う。また、更新制御部220は、プログラム記憶エリアに書き込まれた更新プログラムが起動時にロードされるように設定するよう指示する。
【0032】
更新制御部220は、更新プログラムの受信中に車両20の電源スイッチがオフされた場合に、予め定められた時間内に更新プログラムの受信が完了することが予測されることを条件として更新プログラムの受信を継続し、予め定められた時間内に更新プログラムの受信が完了しないことが予測される場合に更新プログラムの受信を停止する。電源スイッチは、例えば、イグニッションスイッチである。
【0033】
更新制御部220は、更新プログラムの受信スループットと更新プログラムの未受信のデータ量とに基づいて、予め定められた時間内に更新プログラムの受信が完了することが予測される場合に、更新プログラムの受信を継続する。
【0034】
更新制御部220は、複数の通信方式で更新プログラムの受信制御が可能であってよい。更新制御部220は、複数の通信方式のうちの予め定められた第1通信方式で更新プログラムの受信中に車両20の電源スイッチがオフされた場合に、第1通信方式で予め定められた時間内に更新プログラムの受信が完了することが予測されることを条件として更新プログラムの受信を継続し、第1通信方式で予め定められた時間内に更新プログラムの受信が完了しないことが予測される場合に更新プログラムの受信を停止し、複数の通信方式のうち予め定められた第2通信方式で更新プログラムを受信中に車両20の電源スイッチがオフされた場合に、更新プログラムの受信を停止してよい。
【0035】
例えば、第1通信方式は、無線LAN方式であり、第2通信方式は、移動体通信方式である。しかし、第1通信方式が移動体通信方式であり、第2通信方式が無線LAN方式であってよい。第1通信方式及び第2通信方式は互いに異なる無線通信方式であれば、任意の無線通信方式を適用できる。
【0036】
更新制御部220は、第1通信方式による接続が確立されていない状態で車両20の電源スイッチがオフされた場合に、第1通信方式による接続を確立するための予め定められた時間が経過するまでの間、第1通信方式による接続の確立を待ってよい。更新制御部220は、車両20の電源スイッチがオフされた場合において更新プログラムの受信を継続した後、予め定められた時間内に更新プログラムの受信が完了しなかった場合に、更新プログラムの受信を停止する。
【0037】
充電制御部250は、車両20の移動先が第1通信方式で通信可能なエリア内である場合に、ECU204を更新プログラムで更新する場合の電力を供給するバッテリを充電してよい。充電制御部250は、車両20のナビゲーション装置に設定された目的地が第1通信方式で通信可能なエリア内の位置にある場合に、バッテリを充電してよい。なお、ECU204を更新プログラムで更新する場合の電力を供給するバッテリは、例えば車両20が備えるアクセサリ電源用の低圧バッテリであってよい。車両20がモータ駆動用の高圧バッテリを備える場合、高圧バッテリで低圧バッテリを充電してよい。車両20が内燃機関及び発電機を備える場合、内燃機関で発電機を駆動することによって得られた電力で低圧バッテリを充電してよい。
【0038】
位置情報記憶部260は、第1通信方式による接続が確立された位置情報の履歴を記憶する。位置情報記憶部260は、ECU202が備える不揮発性メモリによって実現されてよい。充電制御部250は、位置情報記憶部260が記憶している位置情報及び車両20の現在の位置情報に基づいて、車両20の移動先が第1通信方式で通信可能なエリア内であるか否かを判断してよい。これにより、車両20が目的地に到着したときに第1通信方式による通信できるか否かを適切に予測することができるこのため、車両20が目的地に到着したときにバッテリに電力を充電しておくことができる。
【0039】
図3は、更新プログラムをダウンロードする場合のタイムチャートを模式的に示す。図3は、IG電源状態、IVI299の無線LAN通信機能の動作状態、及び制御システム200が実行するOTA関連処理の実行状態を示す。以降の実施形態において、第1通信方式が無線LAN通信(WiFi通信)方式である場合を説明する。
【0040】
時刻t1において、WiFi接続が確立される。例えば、ユーザの自宅に車両20が到着した場合に、IVI299は自宅の無線LANルータと無線LAN接続を行う。更新制御部220は、更新プログラムが存在することがサーバ80から通知されると、時刻t2において、IVI299の無線LAN機能により、サーバ80からの更新プログラムをダウンロードを開始させる。時刻t2の後、時刻t3において、ユーザがIG電源をオフにする。
【0041】
更新制御部220は、時刻t2から開始した更新プログラムのダウンロードのスループットを算出して、更新プログラムの未受信のデータ量とスループットとに基づいて、更新プログラムの受信を完了するまでに要するダウンロード時間を算出する。更新制御部220は、ダウンロード時間が予め定められたWiFi通信延長許容時間以下である場合に、IVI299の無線LAN機能を維持して、更新プログラムのダウンロードを継続する。
【0042】
時刻t4において更新プログラムのダウンロードが完了すると、更新制御部220は、IVI299の電源状態を完全オフ状態にして、IVI299の無線LAN機能を停止する。時刻t5においてIG電源がオンされると、更新制御部220は、IVI299及びMID298を制御して、更新プログラムが存在することをユーザに通知し、ユーザの指示に応じて、更新プログラムによる更新をECU204に指示する。
【0043】
なお、WiFi通信延長許容時間は、例えば10秒である。WiFi通信延長許容時間は120秒未満であることが好ましい。WiFi通信延長許容時間が長すぎると、バッテリの消費電力が増大し、低圧バッテリの劣化が進んでしまう場合がある。WiFi通信延長許容時間が短すぎると、更新プログラムをダウンロードする機会が減少するので、重要な更新プログラムを適用するのが遅れてしまう場合がある。
【0044】
図4は、更新プログラムをダウンロードする場合のタイムチャートの他の例を模式的に示す。図4は、図3と同様に、IG電源状態、IVI299の無線LAN通信機能の動作状態、及び制御システム200が実行するOTA関連処理の実行状態を示す。
【0045】
時刻t1からt3までのタイムチャートは、図3のタイムチャートと同様である。すなわち、時刻t1においてWiFi接続が確立され、時刻t2においてIVI299の無線LAN機能により更新プログラムをダウンロードが開始され、時刻t3においてIG電源がオフにされる。また、更新制御部220は、更新プログラムの受信を完了するまでに要するダウンロード時間を算出して、ダウンロード時間が予め定められたWiFi通信延長許容時間以下であると判断し、IVI299の無線LAN機能を維持して、更新プログラムのダウンロードを継続する。
【0046】
図4のタイムチャートは、更新プログラムのダウンロード時間の予測とは異なり、更新プログラムのダウンロードがWiFi通信延長許容時間内に完了しなかった場合のタイムチャートである。図4に示されるように、時刻t3からWiFi通信延長許容時間が経過すると、時刻t4において、更新制御部220は、IVI299の電源状態を完全オフ状態にして、IVI299の無線LAN機能を停止する。これにより、更新プログラムのダウンロードは中断される。
【0047】
時刻t5においてIG電源がオンされると、時刻t6においてWiFi接続が確立され、時刻t7においてIVI299の無線LAN機能により更新プログラムのダウンロードが再開され、時刻t8においてダウンロードが完了する。更新プログラムのダウンロードが完了すると、更新制御部220は、IVI299及びMID298を制御して、更新プログラムが存在することをユーザに通知し、ユーザの指示に応じて、更新プログラムによる更新をECU204に指示する。
【0048】
図5は、位置情報記憶部260が記憶する接続位置情報のデータ構造の一例を示す。接続位置情報は、データ項目として「位置」及び「通信速度」を含む。「位置」は、IVI299が過去に無線LAN接続が確立できた地理的な位置情報である。「通信速度」は、IVI299が行うことができた無線LAN通信の通信速度である。
【0049】
充電制御部250は、車両20の過去の走行履歴及びGPS機能で検出された車両20の現在位置と、接続位置情報とに基づいて、車両20の予測される目的地で無線LAN接続を確立できるか否かを予測する。車両20の目的地で無線LAN接続を確立できると判断した場合、車両20が走行中に、低圧バッテリの残容量が予め定められた値以上になるように充電させる。例えば、充電制御部250は、走行用の高圧バッテリから、アクセサリ電源用の低圧バッテリに充電させてよい。これにより、無線LAN接続を確立できる場所で、低圧バッテリの残量不足でIVI299の無線LAN機能を維持できなくなる可能性を低減することができる。なお、充電制御部250は、接続位置情報に基づいて、車両20の目的地の無線LAN通信の通信速度が予め定められた値より速いことが予測されることを条件として、低圧バッテリの残容量が予め定められた値以上になるように充電させてよい。
【0050】
図6は、制御システム200が実行する制御方法に関する処理手順を示すフローチャートである。本フローチャートの処理は、車両20のIG電源がユーザ操作によってオフにされた場合に開始される。
【0051】
S502において、更新制御部220は、無線LAN通信によって更新プログラムをダウンロード中であるか否かを判断する。無線LAN通信によって更新プログラムをダウンロード中でない場合は、本フローチャートの処理を終了する。無線LAN通信によって更新プログラムをダウンロード中である場合、S504において、WiFi通信延長許容時間内に更新プログラムをダウンロード可能であるか否かを判断する。WiFi通信延長許容時間内に更新プログラムをダウンロード可能でない場合、本フローチャートの処理を終了する。WiFi通信延長許容時間内に更新プログラムをダウンロード可能である場合、S506において、更新制御部220は、IVI299の無線LAN通信機能を維持させる。このとき、更新制御部220は、IVI299の無線LAN通信機能以外の機能を停止させてよい。
【0052】
続いて、S508において、更新制御部220は、更新プログラムのダウンロードが完了したか否かを判断する。更新プログラムのダウンロードが完了した場合、S512に処理を移行する。更新プログラムのダウンロードが完了していない場合、S510において、WiFi通信延長許容時間が経過したか否かを判断する。WiFi通信延長許容時間が経過していない場合は、S508に処理を移行する。WiFi通信延長許容時間が経過した場合、S512に処理を移行する。
【0053】
S512において、更新制御部220は、IVI299の無線LAN機能を停止して、IVI299の電源状態を完全にオフ状態にして、本フローチャートの処理を終了する。
【0054】
以上の実施形態では、IG電源がオフになった場合に、IVI299の無線LAN通信によって更新プログラムのダウンロードが行われている場合に、無線LAN通信によるダウンロードを継続するものとした。本実施形態の変形例として、IG電源のスイッチがオフされた場合に、IVI299の無線LAN接続が確立されていないときは、IVI299の無線LAN機能を予め定められた時間だけ維持し、予め定められた時間の間に無線LAN接続が確立された場合に、WiFi通信延長許容時間を上限として更新プログラムのダウンロードを行ってよい。例えば、無線LAN接続が可能な場所に車両20が停車したときに、IVI299の無線LAN接続が確立される前にユーザがすぐにIG電源スイッチをオフにすると、更新プログラムを無線LANでダウンロードできない可能性がある。そのため、IG電源のスイッチがオフされた後、IVI299の無線LAN機能を予め定められた時間だけ維持することで、更新プログラムをダンロードする機会を増やすことが期待できる。
【0055】
上述した実施形態によれば、無線LAN通信が可能な場所に到着したときに、IG電源をオフしても、更新プログラムのダウンロードを継続することができる。そのため、更新プログラムをダウンロードできる機会を増やすことができる。また、ダウンロードを継続できる許容時間を設けることで、車両20が備えるバッテリの電力が必要以上に消費されることを抑制することができる。
【0056】
図7は、本発明の複数の実施形態が全体的又は部分的に具現化され得るコンピュータ2000の例を示す。コンピュータ2000にインストールされたプログラムは、コンピュータ2000を、実施形態に係る制御システム等のシステム又は装置もしくは当該システム又は装置の各部として機能させる、各部に関連付けられるオペレーションを実行させる、及び/又は、実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ2000に、本明細書に記載の処理手順及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU2012によって実行されてよい。
【0057】
本実施形態によるコンピュータ2000は、CPU2012、及びRAM2014を含み、それらはホストコントローラ2010によって相互に接続されている。コンピュータ2000はまた、ROM2026、フラッシュメモリ2024、通信インタフェース2022、及び入力/出力チップ2040を含む。ROM2026、フラッシュメモリ2024、通信インタフェース2022、及び入力/出力チップ2040は、入力/出力コントローラ2020を介してホストコントローラ2010に接続されている。
【0058】
CPU2012は、ROM2026及びRAM2014内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。
【0059】
通信インタフェース2022は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。フラッシュメモリ2024は、コンピュータ2000内のCPU2012によって使用されるプログラム及びデータを格納する。ROM2026は、アクティブ化時にコンピュータ2000によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ2000のハードウエアに依存するプログラムを格納する。入力/出力チップ2040はまた、キーボード、マウス及びモニタ等の様々な入力/出力ユニットをシリアルポート、パラレルポート、キーボードポート、マウスポート、モニタポート、USBポート、HDMI(登録商標)ポート等の入力/出力ポートを介して、入力/出力コントローラ2020に接続してよい。
【0060】
プログラムは、CD-ROM、DVD-ROM、又はメモリカードのようなコンピュータ可読記憶媒体又はネットワークを介して提供される。RAM2014、ROM2026、又はフラッシュメモリ2024は、コンピュータ可読記憶媒体の例である。プログラムは、フラッシュメモリ2024、RAM2014、又はROM2026にインストールされ、CPU2012によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ2000に読み取られ、プログラムと上記様々なタイプのハードウエアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ2000の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0061】
例えば、コンピュータ2000及び外部デバイス間で通信が実行される場合、CPU2012は、RAM2014にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース2022に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース2022は、CPU2012の制御下、RAM2014及びフラッシュメモリ2024のような記録媒体内に提供される送信バッファ処理領域に格納された送信データを読み取り、読み取った送信データをネットワークに送信し、ネットワークから受信された受信データを、記録媒体上に提供される受信バッファ処理領域等に書き込む。
【0062】
また、CPU2012は、フラッシュメモリ2024等のような記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM2014に読み取られるようにし、RAM2014上のデータに対し様々な種類の処理を実行してよい。CPU2012は次に、処理されたデータを記録媒体にライトバックする。
【0063】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理にかけられてよい。CPU2012は、RAM2014から読み取られたデータに対し、本明細書に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々な種類のオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々な種類の処理を実行してよく、結果をRAM2014にライトバックする。また、CPU2012は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU2012は、第1の属性の属性値が指定されている、条件に一致するエントリを当該複数のエントリの中から検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0064】
上で説明したプログラム又はソフトウェアモジュールは、コンピュータ2000上又はコンピュータ2000近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバーシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能である。コンピュータ可読記憶媒体に格納されたプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ2000に提供してよい。
【0065】
コンピュータ2000にインストールされ、コンピュータ2000を制御システム200として機能させるプログラムは、CPU2012等に働きかけて、コンピュータ2000を、制御システム200の各部としてそれぞれ機能させてよい。これらのプログラムに記述された情報処理は、コンピュータ2000に読込まれることにより、ソフトウエアと上述した各種のハードウエア資源とが協働した具体的手段である制御システム200の各部として機能する。そして、これらの具体的手段によって、本実施形態におけるコンピュータ2000の使用目的に応じた情報の演算又は加工を実現することにより、使用目的に応じた特有の制御システム200が構築される。
【0066】
様々な実施形態が、ブロック図等を参照して説明された。ブロック図において各ブロックは、(1)オペレーションが実行されるプロセスの段階又は(2)オペレーションを実行する役割を持つ装置の各部を表してよい。特定の段階及び各部が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウエア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、論理AND、論理OR、論理XOR、論理NAND、論理NOR、及び他の論理オペレーション、フリップフロップ、レジスタ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックアレイ(PLA)等のようなメモリ要素等を含む、再構成可能なハードウエア回路を含んでよい。
【0067】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、処理手順又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段をもたらすべく実行され得る命令を含む製品の少なくとも一部を構成する。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(RTM)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0068】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0069】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ又はプログラマブル回路に対し、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して提供され、説明された処理手順又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段をもたらすべく、コンピュータ可読命令を実行してよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0070】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0071】
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0072】
10 更新システム
12 基地局
14 無線アクセスポイント
20 車両
80 サーバ
90 通信ネットワーク
200 制御システム
201 TCU
202 ECU
204 ECU
205 ECU
220 更新制御部
250 充電制御部
260 位置情報記憶部
280 車内通信回線
294 FI
295 BATT
298 MID
299 IVI
2000 コンピュータ
2010 ホストコントローラ
2012 CPU
2014 RAM
2020 入力/出力コントローラ
2022 通信インタフェース
2024 フラッシュメモリ
2026 ROM
2040 入力/出力チップ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7