特許7194784IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

フルオロスルホニルイミド類、詳しくは、N-(フルオロスルホニル)-N-(フルオロアルキルスルホニル)イミド、ジ(フルオロスルホニル)イミドを含有する電解液材料、並びに、その製造方法

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

しかしながら、特許文献1に記載の製造方法では、フルオロスルホニルイミドのアルカリ金属塩中に、1000ppm程度の残留溶媒(特に、フルオロスルホニルイミドの製造に用いた溶媒)が残ってしまう。また、フルオロスルホニルイミド塩を一旦粉体化すると、残留溶媒(製造溶媒)が粉体内部に取り込まれ、その除去は単純に乾燥するだけでは困難である。たとえば、フルオロスルホニルイミド塩を、リチウム電池の電解質として用いる場合には、残存溶媒は、電池の膨れの原因となる虞がある。特にハロゲン系溶媒は、分解によりリチウム電池のアルミ集電体を腐食する虞があるため、長期の使用を想定する自動車用の電池に使用する電解液においては特に低減が望まれている。 本発明はの様な事情に着目してなされたものであって、その目的は、電解液材料の特性に影響を与える残留溶媒を削減した電解液材料とその製造方法を提供することにある。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

課題を解決した本発明の製造方法とは、下記一般式(1)で表されるフルオロスルホニルイミド塩と電解液溶媒を含む電解液材料の製造方法であって、フルオロスルホニルイミド塩と電解液溶媒を含む溶液を減圧及び/又は加熱して、フルオロスルホニルイミド塩の製造溶媒を揮発させるところに特徴を有する。

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明によれば、電解液材料の特性に影響を与える残留溶媒を削減した、N-(フルオロスルホニル)-N-(フルオロアルキルスルホニル)イミド、ジ(フルオロスルホニル)イミドを含有する電解液材料が得られる。また電解液材料は液体であり、吸湿性の高いフルオロスルホニルイミド塩粉体を取扱うための設備が不要となるため生産コストが低減できる。さらに、本発明の電解液材料をそのまま、又は希釈するだけで、非水電解液を得ることができるため、作業性が向上し、安価且つ簡便に非水電解液を製造することができる。また予め液体の電解液材料を調製しておくことで、フルオロスルホニルイミド塩粉体を電解液用の溶媒と混合する際の発熱(溶解熱)を抑制できるという効果が発現する。さらに、本発明の電解液材料は、溶液状態で保存している際にHFの発生量が少ないというメリットも有する。
また、一般式(1)で表されるフルオロスルホニルイミド塩(以下、「フルオロスルホニルイミド塩(1)」ということがある)と環状カーボネート系溶媒または環状エステル系溶媒を主成分として含む電解液材料を用いることで、非水電解液の分解を生じるような温度上昇を抑制できると共に、非水電解液を調製する際に、フルオロスルホニルイミド塩(1)の添加速度の調整が不要となるため、生産性を向上できる。したがって、本発明法によれば、従来の製造方法と比べて短時間で良好な品質を有するフルオロスルホニルイミド塩含有非水電解液を製造できる。

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