(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-14
(45)【発行日】2022-12-22
(54)【発明の名称】ビーム障害検出に用いるユーザー装置、および、ビーム障害検出方法。
(51)【国際特許分類】
H04W 72/04 20090101AFI20221215BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20221215BHJP
H04W 76/19 20180101ALI20221215BHJP
【FI】
H04W72/04 136
H04W16/28
H04W76/19
H04W72/04 132
(21)【出願番号】P 2021129324
(22)【出願日】2021-08-05
【審査請求日】2021-08-05
(32)【優先日】2020-08-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-07-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】509024640
【氏名又は名称】エイサー インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】ACER INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110001494
【氏名又は名称】前田・鈴木国際特許弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】羅 立中
(72)【発明者】
【氏名】李 建民
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】Samsung,On Rel.17 FeMIMO WI,3GPP TSG RAN WG1 #101-e R1-2003918,フランス,3GPP,2020年05月15日
【文献】ASUSTeK,Missing parts in the beam failure detection and recovery procedure,3GPP TSG RAN WG2 #101bis R2-1804278,フランス,3GPP,2018年04月03日
【文献】MediaTek Inc.,Summary 2 on Remaing issues on Beam Failure Recovery,3GPP TSG RAN WG1 #92b R1-1805689,フランス,3GPP,2018年04月24日
【文献】Qualcomm Incorporated,Discussion on BFR in multi-TRP operation,3GPP TSG RAN WG2 #107 R2-1911378,フランス,3GPP,2019年08月16日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビーム障害検出(BFD)に用いるユーザー装置(UE)であって、
少なくとも一つの参照信号を有する第一BFD参照信号(BFD-RS)集合に従って、第一無線リンク品質を査定する無線周波数(RF)信号処理装置、および、
前記RF信号処理装置に結合されるプロセッサ、を有し、
前記第一無線リンク品質が一スレショルドより低いとき、 前記プロセッサは第一指示を生成し、前記第一指示は、第一ビーム障害インスタンス(BFI)、あるいは、前記第一BFD-RS集合であり、
前記プロセッサは、前記第一指示により、第一タイマーと第一カウンターを起動させ
、
サービングセルのバンド幅部分(BWP)に対し、前記UEに前記第一BFD-RS集合が提供されていない場合、前記プロセッサは、前記第一BFD-RS集合を決定し、
前記第一BFD-RS集合は、第一制御リソース集合(CORESET)に関連付けられ、前記UEには、前記第一制御リソース集合(CORESET)のCORESETPoolIndex の最初の値が提供されることを特徴とするUE。
【請求項2】
前記第一BFD-RS集合は、ネットワークにより配置され、前記第一BFD-RS集合は、第一
集合索引、あるいは、第一群識別子と関連することを特徴とする請求項1に記載のUE。
【請求項3】
前記第一BFD-RS集合は、周期的な少なくとも1つの基準信号を含み、前記少なくとも1つの基準信号は、前記第一CORESETの送信配置指示(TCI)状態によって示される前記第一BFD-RS集合内の前記RS索引と同じ値を持つことを特徴とする請求項1に記載のUE。
【請求項4】
前記第一指示は、一周期を有し、前記周期は、前記少なくとも一つの参照信号
の最短周期と固定値間
の最大値に
基づいて決定されることを特徴とする請求項1に記載のUE。
【請求項5】
前記RF信号処理装置は、少なくとも1つの基準信号を含む第二BFD-RS集合に従って第2の無線リンク品質を評価し、前記第2の無線リンク品質が、前記スレショルドより低いとき、前記プロセッサは第二指示を生成するとともに、第二タイマー、および、前記第一カウンターを起動させ、前記第二指示は、第二ビーム障害インスタンス(BFI)、あるいは、
前記第二BFD-RS集合であり、前記プロセッサは、前記第一カウンターの第一数値に対して、
フロア計算を実行して、第一計算結果を生成し、前記第一計算結果が、第一スレショルド以上であるとき、前記プロセッサは、前記第一BFD-RS集合に関連するビーム障害が発生したと判断するとともに、前記プロセッサは、前記第一カウンターの第二数値に対して
モジュール計算を実行して、第二計算結果を生成し、前記第二計算結果が第二スレショルド以上であるとき、前記プロセッサは、前記第二BFD-RS集合に関連するビーム障害が発生したと判断
することを特徴とする請求項1に記載のUE。
【請求項6】
前記RF信号処理装置は、少なくとも1つの基準信号を含む第二BFD-RS集合に従って第2の無線リンク品質を評価し、前記第2の無線リンク品質が、前記スレショルドより低いとき、前記プロセッサは第二指示を生成するとともに、前記第一タイマー、および、前記第一カウンターを起動させ、前記第二指示は、第二ビーム障害インスタンス(BFI)、あるいは、
前記第二BFD-RS集合であり、前記第一指示が生成されるとき、前記プロセッサは、
モジュール計算により、前記第一タイマーをアップデートするとともに、前記第二指示が生成されるとき、前記プロセッサは、
フロア計算により、前記第一タイマーをアップデートし
、前記プロセッサは、前記第一カウンターの第一数値に対して、
フロア計算を実行して、第一計算結果を生成し、前記第一計算結果が、第一スレショルド以上であるとき、前記プロセッサは、前記第一BFD-RS集合に関連するビーム障害が発生したと判断するとともに、前記プロセッサは、前記第一カウンターの第二数値に対して
モジュール計算を実行して、第二計算結果を生成し、前記第二計算結果が第二スレショルド以上であるとき、前記プロセッサは、前記第二BFD-RS集合に関連するビーム障害が発生したと判断し
、前記第一タイマー、および、前記第二タイマーは、前記UEの低層で配置されることを特徴とする請求項1に記載のUE。
【請求項7】
前記RF信号処理装置は、少なくとも1つの基準信号を含む第二BFD-RS集合に従って第2の無線リンク品質を評価し、前記第2の無線リンク品質が、前記スレショルドより低いとき、前記プロセッサは第二指示を生成するとともに、第二タイマー、および、第二カウンターを起動させ、前記第二指示は、第二ビーム障害インスタンス(BFI)、あるいは、
前記第二BFD-RS集合であり、前記プロセッサは、
前記第一指示の数を計算して、前記第一カウンターの第一数値に対
する第一計算結果を生成し、前記第一計算結果が、第一スレショルド以上であるとき、前記プロセッサは、前記第一BFD-RS集合に関連するビーム障害が発生したと判断するとともに、前記プロセッサは、
前記第二指示の数を計算して、前記第二カウンターの第二数値に対
する第二計算結果を生成し、前記第二計算結果が第二スレショルド以上であるとき、前記プロセッサは、前記第二BFD-RS集合に関連するビーム障害が発生したと判
断することを特徴とする請求項1に記載のUE。
【請求項8】
前記UEは、第1のスケジューリング要求によって、第1のリンクリカバリー要求(LRR)に関連付けられた第1の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)送信のための第1の構成と、第2のLRRに関連付けられた第2のPUCCH送信のための第2の構成とを提供され、前記UEは、前記第1の構成を使用して前記第1のPUCCHを送信し、前記第2の構成を使用して第2のPUCCHを送信し、前記第1のLRRは前記第一BFD-RS集合に関連付けられ、前記第2のLRRは前記第二BFD-RS集合に関連付けられることを特徴とする請求項1に記載のUE。
【請求項9】
前記第2の構成は、第2のスケジューリング要求に関連付けられることを特徴とする請求項8に記載のUE。
【請求項10】
前記第一BFD-RS集合に関連付けられたビーム障害回復(BFR)がトリガーされた場合、前記UEは、BFRがトリガーされた前記第一BFD-RS集合の前記BFRに対する前記第1のスケジューリング要求をトリガーすることを特徴とする請求項8に記載のUE。
【請求項11】
前記プロセッサは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースを送信して、媒体アクセス制御素子(MAC CE)を搭載して、BFRに関連する情報を報告するか否か判断し、新規の送信に使用可能なPUSCHリソースが、前記第一ビーム障害を宣告されていないBFD-RS集合に関連する場合、前記プロセッサは、前記PUSCHリソースを送信して、前記MAC CEを搭載して、前記BFRに関連する情報を報告することを決定し、新規の送信に使用可能なPUSCHリソースが、ビーム障害が宣告されている第二BFD-RS集合と関連する場合、前記プロセッサは、前記PUSCHリソースを送信して、前記MAC CEを搭載して、 前記BFRに関連する情報を報告しないことを決定することを特徴とする請求項1に記載のUE。
【請求項12】
前記プロセッサは、PDSCHの少なくとも一つの復調参照信号(DMーRS)ポートが、ビーム障害を宣告されていないBFD-RS集合と関連すると仮定することを特徴とする請求項1に記載のUE。
【請求項13】
ユーザー装置(UE)に適用するビーム障害検出(BFD)方法であって、
少なくとも一つの参照信号を有する第一BFD参照信号(BFD-RS)集合にしたがって、前記UEの無線周波数(RF)信号処理装置により、第一無線リンク品質を査定する工程と、
前記第一無線リンク品質が一スレショルドより低いとき、前記プロセッサにより、第一指示を生成し、前記第一指示は、第一ビーム障害インスタンス(BFI)、あるいは、前記第一BFD-RS集合である工程、および、
前記第一指示にしたがって、前記プロセッサにより、第一タイマー、および、第一カウンターを起動させる工程
、を有
し、
サービングセルのバンド幅部分(BWP)に対し、前記UEに前記第一BFD-RS集合が提供されていない場合、前記プロセッサは、前記第一BFD-RS集合を決定し、
前記第一BFD-RS集合は、第一制御リソース集合(CORESET)に関連付けられ、前記UEには、前記第一制御リソース集合(CORESET)のCORESETPoolIndex の最初の値が提供されることを特徴とする方法。
【請求項14】
前記第一BFD-RS集合は、ネットワークにより配置され、前記第一BFD-RS集合は、第一
集合索引、あるいは、第一群識別子に関連することを特徴とする請求項
13に記載のBFD方法。
【請求項15】
前記第一BFD-RS集合は、周期的な少なくとも1つの基準信号を含み、前記少なくとも1つの基準信号は、前記第一CORESETの送信配置指示(TCI)状態によって示される前記第一BFD-RS集合内の前記RS索引と同じ値を持つことを特徴とする請求項
13に記載のBFD方法。
【請求項16】
前記第一指示は、一周期を有し、前記周期は、前記少なくとも一つの参照信号の最短周期と固定値間
の最大値に
基づいて決定されることを特徴とする請求項
13に記載のBFD方法。
【請求項17】
さらに
、
前記RF信号処理装置により、少なくとも1つの基準信号を含む第二BFD-RS集合に従って第2の無線リンク品質を評価する工程と、
前記第2の無線リンク品質が、前記スレショルドより低いとき、前記プロセッサにより、第二指示を生成するとともに、第二タイマー、および、前記第一カウンターを起動させ、前記第二指示は、第二ビーム障害インスタンス(BFI)、あるいは、
前記第二BFD-RS集合である工程と、
前記プロセッサにより、前記第一カウンターの第一数値に対して、
フロア計算を実行して、第一計算結果を生成し、前記第一計算結果が、第一スレショルド以上であるとき、前記プロセッサは、前記第一BFD-RS集合に関連するビーム障害が発生したと判断する工程、および、
前記プロセッサにより、前記第一カウンターの第二数値に対して、
モジュール計算を実行して、第二計算結果を生成し、前記第二計算結果が第二スレショルド以上であるとき、前記プロセッサは、前記第二BFD-RS集合に関連するビーム障害が発生したと判断する工程と、を
有することを特徴とする請求項
13に記載のBFD方法。
【請求項18】
さらに、
前記RF信号処理装置により、少なくとも1つの基準信号を含む第二BFD-RS集合に従って第2の無線リンク品質を評価する工程と、
前記第2の無線リンク品質が、前記スレショルドより低いとき、前記プロセッサにより、第二指示を生成し、前記第一タイマー、および、前記第二カウンターを起動させ、前記第二指示は、第二ビーム障害インスタンス(BFI)、あるいは、
前記第二BFD-RS集合である工程と、
前記第一指示が生成されるとき、前記プロセッサは、
モジュール計算により、前記第一タイマーをアップデートするとともに、前記第二指示が生成されるとき、前記プロセッサは、
フロア計算により、前記第一タイマーをアップデー
トする工程、および、
前記プロセッサは、前記第一カウンターの第一数値に対して、
フロア計算を実行して、第一計算結果を生成し、前記第一計算結果が、第一スレショルド以上であるとき、前記プロセッサは、前記第一BFD-RS集合に関連するビーム障害が発生したと判断するとともに、前記プロセッサは、前記第一カウンターの第二数値に対して
モジュール計算を実行して、第二計算結果を生成し、前記第二計算結果が第二スレショルド以上であるとき、前記プロセッサは、第二BFD-RS集合に関連するビーム障害が発生したと判
断する工程、を有し、
前記第一タイマー、および、前記第二タイマーは、前記UEの低層で配置されることを特徴とする請求項
13に記載のBFD方法。
【請求項19】
さらに、
前記RF信号処理装置により、少なくとも1つの基準信号を含む第二BFD-RS集合に従って第2の無線リンク品質を評価する工程と、
前記第2の無線リンク品質が、前記スレショルドより低いとき、前記プロセッサは第二指示を生成するとともに、第二タイマー、および、第二カウンターを起動させる工程を有し、前記第二指示は、第二ビーム障害インスタンス(BFI)、あるいは、
前記第二BFD-RS集合である工程と、
前記プロセッサは、
前記第一指示の数を計算して、前記第一カウンターの第一数値に
する第一計算結果を生成し、前記第一計算結果が、第一スレショルド以上であるとき、前記プロセッサは、前記第一BFD-RS集合に関連するビーム障害が発生したと判断する工程、および、
前記プロセッサは、
前記第二指示の数を計算して、前記第二カウンターの第二数値に
する第二計算結果を生成し、前記第二計算結果が第二スレショルド以上であるとき、前記プロセッサは、第二BFD-RS集合に関連するビーム障害が発生したと判断する工程、を有し、
前記第一計算は、前記第一指示の数量を計算し、前記第二計算は、前記第二指示の数量を計算することを特徴とする請求項
13に記載のBFD方法。
【請求項20】
前記UEは、第1のスケジューリング要求によって、第1のリンクリカバリー要求(LRR)に関連付けられた第1の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)送信のための第1の構成と、第2のLRRに関連付けられた第2のPUCCH送信のための第2の構成とを提供され、前記UEは、前記第1の構成を使用して前記第1のPUCCHを送信し、前記第2の構成を使用して第2のPUCCHを送信し、前記第1のLRRは前記第一BFD-RS集合に関連付けられ、前記第2のLRRは前記第二BFD-RS集合に関連付けられることを特徴とする請求項13に記載のBFD方法。
【請求項21】
前記第2の構成は、第2のスケジューリング要求に関連付けられることを特徴とする請求項20に記載のBFD方法。
【請求項22】
前記第一BFD-RS集合に関連付けられたビーム障害回復(BFR)がトリガーされた場合、前記UEにより、BFRがトリガーされた前記第一BFD-RS集合の前記BFRに対する前記第1のスケジューリング要求をトリガーする工程をさらに有することを特徴とする請求項20に記載のBFD方法。
【請求項23】
さらに、
前記プロセッサにより、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースを送信して、媒体アクセス制御素子(MAC CE)を搭載して、BFRに関連する情報を報告するか否か判断する工程と、
新規の送信に使用可能なPUSCHリソースが、前記第一ビーム障害を宣告されていないBFD-RS集合に関連する場合、前記プロセッサは、前記PUSCHリソースを送信して、前記MAC CEを搭載して、前記BFRに関連する情報を報告することを決定する工程、および、
新規の送信に使用可能なPUSCHリソースが、ビーム障害が宣告されている第二BFD-RS集合に関連する場合、前記プロセッサは、前記PUSCHリソースを送信して、前記MAC CEを搭載して、前記BFRに関連する情報を報告しないことを決定する工程、
を有することを特徴とする請求項
13に記載のBFD方法。
【請求項24】
前記プロセッサは、PDSCHの少なくとも一つの復調参照信号(DMーRS)ポートが、ビーム障害を宣告されていないBFD-RS集合と関連すると仮定することを特徴とする請求項
13に記載のBFD方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビーム障害検出(beam failure detection、BFD)技術に関するものであって、特に、マルチ送受信ポイント(multi-TRP)操作のBFD技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在の3GPP(Under current 3rd-Generation Partnership Project)中、NR(New Radio)モバイル通信の規格において、サービングビームが取得できないとき、ユーザー装置(UE)は、候補ビームのリストから、別のビームを選択することができる。この操作は、ビーム障害検出(beam failure detection、BFD)、および、ビーム障害回復(beam failure recovery、BFR)を含む。
【0003】
しかし、BFR工程が、マルチ送受信ポイント操作に適用されるとき、一TRPの制御ビームに障害が発生する場合、BFR工程はトリガーされない。つまり、全TRPの制御ビームに障害が発生するときだけ、BFR工程が、マルチTRP操作中でトリガーされる。よって、UEは、非連結のTRPからのダウンリンク制御情報(DCI)の検出に失敗する。このほか、UEは、アンテナパネルをオンにして、非連結のTRPから信号を受信する必要があるので、電力消耗する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ビーム障害検出、および、ビーム障害検出方法に用いるユーザー装置を提供して、上述の問題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施形態は、ビーム障害検出(BFD)に用いられるユーザー装置(UE)を提供する。UEは、無線周波数(RF)信号処理装置、および、プロセッサを有する。RF信号処理装置は、少なくとも一つの参照信号を有する第一BFD参照信号(BFD-RS)集合にしたがって、第一無線リンク品質を査定する。プロセッサは、RF信号処理装置に結合される。第一無線リンク品質が一スレショルドより低いとき、プロセッサは第一指示を生成する。第一指示は、第一ビーム障害インスタンス(BFI)、あるいは、第一BFD-RS集合である。このほか、プロセッサは、第一指示により、第一タイマーと第一カウンターを有効にする。
【0006】
本発明のいくつかの実施形態において、BFD方法において、第一BFD-RS集合は、ネットワークにより配置され、第一BFD-RS集合は、第一群索引(index)、あるいは、第一群識別子(identity)に関連する。
【0007】
本発明のいくつかの実施形態において、プロセッサは、第一BFD-RS集合を決定し、第一BFD-RS集合中の少なくとも一つの参照信号は、第一群索引、あるいは、第一群識別子に関連する。いくつかの実施形態において、少なくとも一つの参照信号、および、少なくとも一つの参照信号の各自CORESETは、TCI状態(transmission configuration indicator-state)に指示されるRS索引の数値と関連する。
【0008】
本発明のいくつかの実施形態において、第一指示は、一周期を有し、この周期は、少なくとも一つの参照信号の最短周期と固定値間の最大値により決定される。
【0009】
本発明のいくつかの実施形態において、第二参照信号の第二無線リンク品質が、スレショルドより低いとき、プロセッサは第二指示を生成するとともに、第二タイマー、および、第一カウンターを起動させ、第二指示は、第二ビーム障害インスタンス(BFI)、あるいは、第二BFD-RS集合である。いくつかの実施形態において、プロセッサは、第一カウンターの第一数値に対して第一計算を実行して、第一計算結果を生成する。第一計算結果が第一スレショルド以上であるとき、プロセッサは、第一BFD-RS集合に関連するビーム障害が発生したと判断するとともに、プロセッサは、第一カウンターの第二数値に対して第二計算を実行して、第二計算結果を生成する。第二計算結果が第二スレショルド以上であるとき、プロセッサは、第二BFD-RS集合に関連するビーム障害が発生したと判断する。第一計算はフロア計算(floor calculation)、第二計算はモジュール計算(module calculation)である。
【0010】
本発明のいくつかの実施形態において、第二参照信号の第二無線リンク品質が、スレショルドより低いとき、プロセッサは、第二指示を生成するとともに、第一タイマー、および、第一カウンターを起動させる。第二指示は、第二ビーム障害インスタンス(BFI)、あるいは、第二BFD-RS集合である。いくつかの実施形態において、第一指示が生成されるとき、プロセッサは、第三計算により、第一タイマーをアップデートする。第二指示が生成されるとき、プロセッサは、第四計算により、第一タイマーをアップデートする。第三計算は、モジュール計算に関連し、第四計算はフロア計算に関連する。このほか、プロセッサは、第一カウンターの第一数値に対して第一計算を実行して、第一計算結果を生成する。第一計算結果が、第一スレショルド以上であるとき、プロセッサは、第一BFD-RS集合に関連するビーム障害が発生したと判断するとともに、プロセッサは、第一カウンターの第二数値に対して第二計算を実行して、第二計算結果を生成する。第二計算結果が、第二スレショルド以上であるとき、プロセッサは、第二BFD-RS集合に関連するビーム障害が発生したと判断する。第一計算はフロア計算であり、第二計算はモジュール計算である。いくつかの実施形態において、第一タイマー、および、第二タイマーはUEの低層で配置される。
【0011】
本発明のいくつかの実施形態において、第二無線リンク品質が、スレショルドより低いとき、プロセッサは第二指示を生成するとともに、第二タイマー、および、第二カウンターを起動させ、第二指示は、第二ビーム障害インスタンス(BFI)、あるいは、第二BFD-RS集合である。いくつかの実施形態において、プロセッサは、第一カウンターの第一数値に対して第一計算を実行して、第一計算結果を生成する。第一計算結果が、第一スレショルド以上であるとき、プロセッサは、第一BFD-RS集合に関連するビーム障害が発生したと判断するとともに、プロセッサは、第二カウンターの第二数値に対して第二計算を実行して、第二計算結果を生成する。第二計算結果が、第二スレショルド以上であるとき、プロセッサは、第二BFD-RS集合に関連するビーム障害が発生したと判断する。第一計算は第一指示の数量を計算し、第二計算は第二指示の数量を計算する。
【0012】
本発明のいくつかの実施形態において、RF信号処理装置は、ビーム障害回復(beam failure recovery、BFR)に用いる第一スケジューリング要求を送信する。第一スケジューリング要求は、第一BFD-RS集合に関連する。一実施形態において、第二BFD-RS集合に関連するビーム障害が発生するとき、RF信号処理装置は、第一スケジューリング要求に対応する第一物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースを送信する。別の実施形態において、第一BFD-RS集合に関連するビーム障害が発生するとき、RF信号処理装置は、第一スケジューリング要求に対応する第一PUCCHリソースを送信する。
【0013】
本発明のいくつかの実施形態において、BFD方法はさらに、プロセッサが、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースを送信して、媒体アクセス制御素子(MAC CE)を搭載して、BFRに関連する情報を報告するか否か判断する工程を有する。いくつかの実施形態において、新規の送信に使用可能なPUSCHリソースが、ビーム障害を宣告されていない第一BFD-RS集合に関連する場合、プロセッサは、PUSCHリソースを送信して、MAC CEを搭載して、BFRに関連する情報を報告することを決定する。新規の送信に使用可能なPUSCHリソースが、ビーム障害が宣告されている第二BFD-RS集合に関連する場合、プロセッサは、PUSCHリソースを送信して、MAC CEを搭載して、BFRに関連する情報を報告しないことを決定する。
【0014】
本発明のいくつかの実施形態において、プロセッサは、PDSCHの少なくとも一つの復調参照信号(DMーRS)ポートが、ビーム障害を宣告されていないBFD-RS集合と関連すると仮定する。
【0015】
本発明の一実施形態は、さらに、ビーム障害検出(BFD)方法を提供する。BFD方法はユーザー装置(UE)に適用され、UEは、少なくとも第一TRP、および、第二TRPを有する複数の送受信ポイント(TRP)と通信する。BFD方法は、第一参照信号の第一品質、あるいは、第二参照信号の第二品質が、スレショルドより低いか否か判断し、第一参照信号は第一TRPと関連し、第二参照信号は第二TRPと関連する工程と、第一品質がスレショルドより低いとき、第一ビーム障害インスタンス(BFI)指示を生成するとともに、第一タイマー、および、第一カウンターを起動させる工程と、第一カウンターの第一数値に対して第一計算を実行して、第一計算結果を生成する工程、および、第一計算結果が、第一スレショルド以上であるとき、プロセッサにより、第一TRPで、ビーム障害が発生したと判断する工程、を有する。
【0016】
本発明のその他の態様と特徴は、以下のBFDに用いるUE、および、BFD方法の特定の実施形態の記述を参照すれば、理解できる。
【発明の効果】
【0017】
UEが、非連結のTRPからのダウンリンク制御情報(DCI)の検出に失敗することを改善する。また、電力消耗を改善する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
後続の詳細な記述と例、および、添付図面を読むことにより、本発明が十分に理解できる。
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態によるユーザー装置(UE)110のブロック図である。
【
図2】
図2は、本発明の一実施形態による無線通信システム200を示す図である。
【
図3】
図3は、本発明の一実施形態によるビーム障害回復(BFR)工程を示す図である。
【
図4】
図4は、本発明の一実施形態による第一報告期間 P
TRP#0 と第二報告期間 P
TRP#1を示す図である。
【
図5A】
図5Aは、本発明のBFD工程の第一実施形態によるビーム障害がTRP120で発生することを宣告することを示す図である。
【
図5B】
図5Bは、本発明のBFD工程の第一実施形態によるビーム障害がTRP130で発生することを宣告することを示す図である。
【
図5C】
図5Cは、本発明のBFD工程の第一実施形態による第一BFDタイマー T
TRP,0 、第二BFDタイマーT
TRP,1の期限切れを示す図である。
【
図6】
図6は、本発明のBFD工程の第二実施形態によるBFD操作を示す図である。
【
図7】
図7は、本発明のBFD工程の第三実施形態によるTRP120、および、TRP130のビーム障害を示す図である。
【
図8A】
図8Aは、本発明の一実施形態による配置された候補ビームRSリストを示す図である。
【
図8B】
図8Bは、本発明の別の実施形態による配置された候補ビームRSリストを示す図である。
【
図9A】
図9Aは、本発明の一実施形態による候補ビームRSに対する測定を示す図である。
【
図9B】
図9Bは、本発明の別の実施形態による候補ビームRSに対する測定を示す図である。
【
図9C】
図9Cは、本発明の別の実施形態による候補ビームRSに対する測定を示す図である。
【
図9D】
図9Dは、本発明の別の実施形態による候補ビームRSに対する測定を示す図である。
【
図9E】
図9Eは、本発明の別の実施形態による候補ビームRSに対する測定を示す図である。
【
図9F】
図9Fは、本発明の別の実施形態による候補ビームRSに対する測定を示す図である。
【
図9G】
図9Gは、本発明の別の実施形態による候補ビームRSに対する測定を示す図である。
【
図10】
図10は、本発明の一実施形態による候補ビームRSの測定方法を説明するフローチャートである。
【
図11】
図11は、本発明の別の実施形態による候補ビームRSの測定方法を説明するフローチャートである。
【
図12】
図12は、本発明の別の実施形態による候補ビームRSの測定方法を説明するフローチャートである。
【
図13A】
図13Aは、本発明の一実施形態によるスケジューリング要求に対応するPUCCHリソース送信を示す図である。
【
図13B】
図13Bは、本発明の一実施形態によるスケジューリング要求に対応するPUCCHリソース送信を示す図である。
【
図14A】
図14Aは、本発明の一実施形態によるPUSCHリソースの決定を示す図である。
【
図14B】
図14Bは、本発明の別の実施形態によるPUSCHリソースの決定を示す図である。
【
図15】
図15は、本発明の一実施形態によるデフォルトビームを示す図である。
【
図16】
図16は、本発明の一実施形態によるビーム障害検出方法を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本明細書で記述されるのは、本発明を実施する最適な方式であり、この記述の目的は、本考案の精神を説明することであり、本発明の範囲を限定するものではなく、特許請求の範囲をもって結論とする。
【0020】
本発明のいくつかの実施形態において、本発明のビーム障害検出参照信号(beam-failure-detection reference-signal、BFD-RS)は、チャネル状態情報-参照信号(Channel state information-reference signal、CSI-RS)、同期信号ブロック(synchronization signal block、SSB)、復調参照信号(demodulation reference signal、DMRS)、あるいは、探測参照信号(sound reference signal、SRS)であるが、本発明はそれらに制限されない。
【0021】
本発明のいくつかの実施形態において、本発明の索引、あるいは、識別子は、CORESETPoolIndex、TRP_ID、候補ビームRSリストID(candidate beam RS List ID)、パネルID、群/集合ID、群/集合索引であるが、本発明はそれらに制限されない。
【0022】
本発明のいくつかの実施形態において、UEは、以下の情報の少なくとも一つを配置して、マルチ送受信ポイント(TRP)操作を実行し、この情報は、一組の CORESETPoolIndexes、一組のTRP、一組の候補ビームRSリスト、および、一組のパネルを有するが、本発明はそれらに制限されない。
【0023】
本発明のいくつかの実施形態において、本発明の基地局は、次世代ノードB(gNodeB)、セル、サービングセル、TRP、パネル、無認可のセル、無認可のサービングセル、無認可のTRP、進化型NodeB(eNodeB)であるが、本発明はそれらに制限されない。
【0024】
本発明のいくつかの実施形態において、UEが、TRPでビーム障害を宣告するというのは、UEが、TRPに関連するビーム障害回復(BFR)工程をトリガーする、あるいは、UEが、TRPに関連するランダムプロセスBFRを起動することを意味するが、本発明はそれらに制限されない。
【0025】
図1は、本発明の一実施形態によるユーザー装置(UE)110のブロック図である。
図1に示されるように、UE110は、少なくとも一つのベースバンド信号処理装置111、無線周波数(RF)信号処理装置112、プロセッサ113、および、メモリデバイス114、および、少なくとも一つのアンテナを有するアンテナモジュールを有する。注意すべきことは、本発明の概念をはっきりとさせるため、
図1は、本発明に関する素子だけが示されているが、本発明は、
図1に示される素子に制限されるべきではないことである。
【0026】
本発明のいくつかの実施形態において、UE110は、スマートフォン、PDA、ポケットベル、ラップトップ型コンピュータ、デスクトップ型コンピュータ、無線ハンドセット、あるいは、無線通信インターフェースを含む任意の計算装置である。
【0027】
RF信号処理装置112は、アンテナにより、RF信号を受信するとともに、受信したRF信号を処理して、受信したRF信号をベースバンド信号に変換して、ベースバンド信号処理装置111により処理する、あるいは、ベースバンド信号処理装置111からベースバンド信号を受信するとともに、受信したベースバンド信号をRF信号に変換して、ピア通信装置に送信する。RF信号処理装置112は、複数のハードウェア素子を有して、無線周波数変換を実行する。たとえば、RF信号処理装置112は、電力増幅器、ミキサー、アナログデジタルコンバータ(ADC)/デジタルアナログコンバータ(DAC)等を有する。
【0028】
ベースバンド信号処理装置111はさらに、ベースバンド信号を処理して、ピア通信装置により送信される情報、あるいは、データを得る。ベースバンド信号処理装置111はさらに、複数のハードウェア素子を有して、ベースバンド信号処理を実行する。
【0029】
プロセッサ113は、ベースバンド信号処理装置111、および、RF信号処理装置112の操作を制御する。本発明の一実施形態によると、プロセッサ113はさらに、対応するベースバンド信号処理装置111、および/または、RF信号処理装置112のソフトウェアモジュールのプログラムコードを実行する。プログラムが実行されるとき、データ構造中の特定のデータが付随するプログラムコードは、プロセッサロジックユニット、あるいは、スタックインスタンス(stack instance)とも称される。よって、プロセッサ113は、複数のプロセッサロジックユニットから構成されると見なされ、プロセッサは、それぞれ、対応するソフトウェアモジュールの一つ以上の特定の機能、あるいは、タスクを実行する。
【0030】
メモリデバイス114は、UE110のソフトウェアとファームウェアプログラムコード、システムデータ、ユーザーデータ等を保存する。メモリデバイス114は、揮発性メモリ、たとえば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、不揮発性メモリ、たとえば、フラッシュメモリ、あるいは、リードオンリーメモリ(ROM)、ハードディスク、あるいは、それらの組み合わせである。
【0031】
本発明の一実施形態によると、RF信号処理装置112、および、ベースバンド信号処理装置111は、共同で、無線モジュールと見なされ、無線ネットワークと通信することができ、所定の無線アクセス技術(RAT)にしたがって、無線通信サービスを提供する。注意すべきことは、本発明のいくつかの実施形態において、UE110は拡張されて、さらに、二個以上のアンテナ、および/または、二個以上の無線モジュールを有するが、本発明は、
図1に示される構造に限定されない。
【0032】
図2は、本発明の一実施形態による無線通信システム200を示す図である。無線通信システム200は、マルチ送受信ポイント(TRP)操作に適用される。
図2に示されるように、無線通信システム200は、UE110、第一送受信ポイント(TRP)120、および、第二TRP130を有する。TRP120、および、TRP130は、バックホール接続(backhaul connection)で通信する。注意すべきことは、本発明の概念をはっきりとさせるため、
図2は簡潔なブロック図を表示しているが、本発明は、
図2で示される構造に制限されない。無線通信システム200は、さらに多くのTRPを有し、マルチTRP操作を実行する。さらに、TRP120、および、TRP130が用いられて、以下で、本発明の実施形態中で討論されるビーム障害回復(BFR)工程(たとえば、ビーム障害検出操作、および、ビーム障害報告操作)を説明するが、本発明はそれらに制限されない。本発明の実施形態中で討論されるBFR工程は、さらに多くのTRPにも適用できる。
【0033】
図3は、本発明の一実施形態によるBFR工程を示す図である。UE310はUE110と見なされ、TRP320は、TRP120、および、TRP130と見なされる。
図3に示されるように、工程310において、TRP320は、周期的に、ビーム障害検出参照信号(BFD-RS)をUE310に送信、あるいは、配置して、ビーム障害検出を行う。
【0034】
本発明の一実施形態において、基地局(たとえば、TRP120、および、TRP130)は、高層パラメータ(たとえば、failureDetectionResources)をUE110に配置する。サービングセルの各バンド幅部分(BWP)に対し、一組の周期性チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソース(すなわち、BFD-RS)配置索引が、高層パラメータ(たとえば、failureDetectionResources)に配置され、各CSI-RSリソース(すなわち、BFD-RS)は、一索引、あるいは、一識別子(たとえば、CORESETPoolIndex、TRP_ID、群/集合ID、あるいは、群/集合索引であるが、本発明はそれらに制限されない)と関連する。BFD-RSの索引、あるいは、識別子によると、UE110は、このBFD-RSが、どのTRPと関連するか知ることができる。たとえば、TRP120により配置されるBFD-RS#0とBFD-RS#2は、TRP120に対応するTRP_ID TRP#0と関連し、TRP130により配置されるBFD-RS#1とBFD-RS#3は、TRP130に対応する別のTRP_ID TRP#1に関連する。本発明の実施形態において、UE110は、BWP毎に、二個のBFD-RS集合に配置され、BFD-RS集合事に、N個のリソースに配置され、Nは{1,2}である。異なるBFD-RS集合は、異なるTRP、あるいは、異なる CORESETpoolindexesに対応する。
【0035】
別の実施形態において、サービングセルのBWPに対し、基地局(たとえば、TRP120とTRP130)が、高層パラメータ(たとえば、failureDetectionResources あるいは beamFailureDetectionResourcesList)により、一組のBFD-RSをUE110に配置しない場合、UE110は、配置された制御リソース集合(CORESET)情報にしたがって、少なくとも一つのBFD-RS集合を決定する。UE110は、配置されたCORESET情報にしたがって、受信したBFD-RSを、異なるBFD-RS集合に分類する。CORESET情報は、CORESETPoolIndex、および/または、送信配置指示状態(Transmission Configuration Indicator-state、TCI状態)で配置される。 CORESETPoolIndex は、その対応するCORESETがどのTRPに属するかを示す。TCI状態は、各自CORESETが、RS集合中で対応するRS索引を示す。たとえば、CORESET#0が、CORESETPoolIndex #0、および/または、TCI状態#0で配置され、且つ、RS#A0が、準コロケーション(quasi co-located、QCL)タイプの空間RxパラメータのTCI状態#0により示されるとともに、CORESET#1が、CORESETPoolIndex #1、および/または、TCI状態#1で配置され、且つ、RS#A1 が、準コロケーション(QCL)タイプの空間RxパラメータのTCI状態#1で示される場合、UE110が、RS#A0 がCORESET#0と関連し、RS#A1 がCORESET#1と関連することを知る。よって、UE110は、その関連性に従って、少なくとも一つのBFD-RS集合を決定する。本実施形態において、各自CORESETのTCI状態により示されるRS集合中のRS索引と同じ値を有するBFD-RS索引はそれぞれ、同じ索引、あるいは、識別子(たとえば、CORESETPoolIndex、TRP_ID、群/集合ID、あるいは、群/集合索引であるが、本発明はそれらに制限されない)で配置される。たとえば、UE110は、TRP120のBFDのBFD-RS集合#0を決定し、BFD-RS集合#0中の各RSは、CORESETPoolIndex#0(あるいは、TRP#0)に対応するCORSETと関連するTCI状態中で配置されるRSと同じ空間情報を有する。つまり、サービングセルのBWPに対し、UE110が、failureDetectionResources あるいはbeamFailureDetectionResourceListにより、一集合q0(たとえば、一組のBFD-RS)が提供されない場合、UE110は、周期性CSI-RSリソース配置索引を含む集合q0 が、TCI状態により示される各自CORESET(UEは、PDCCHを監視する)のRS集合中のRS索引と同じ値を有すると判断し、且つ、TCI状態で、二個のRS索引がある場合、この集合は、対応するTCI状態のQCL-タイプD配置を有するRS索引を含む。このほか、UE110は、各CSI-RSリソース配置索引が、一索引、あるいは、一識別子(たとえば、CORESETPoolIndex、TRP ID、群/集合ID、あるいは、群/集合索引であるが、本発明はそれらに制限されない)と関連すると判断し、各自CORESETのTCI状態により示されるRS集合中のRS索引と同じ値を有するBFD-RS索引はそれぞれ、同じ索引、あるいは、識別子(たとえば、CORESETPoolIndex、TRP ID、群/集合ID、あるいは、群/集合索引であるが、本発明はそれらに制限されない)で配置され、且つ、UE110は、CORESETを用いて、PDCCHを監視する。
【0036】
本発明の別の実施形態において、基地局(たとえば、TRP120、および、TRP130)は、高層パラメータ(たとえば、failureDetectionResources)をUE110に配置する。一組の周期性CSI-RSリソース(すなわち、BFD-RS)配置索引は、高層パラメータ(たとえば、failureDetectionResources)で配置される。しかし、本実施形態において、高層パラメータ(たとえば、failureDetectionResources)中で、各CSI-RSリソース(すなわち、BFD-RS)は、一索引、あるいは、一識別子(たとえば、CORESETPoolIndex、TRP_ID、群/集合ID、あるいは、群/集合索引であるが、本発明はそれらに制限されない)と関連しない。よって、本実施形態において、UE110は、各CSI-RSリソース(すなわち、BFD-RS)配置索引が、一索引、あるいは、一識別子(たとえば、CORESETPoolIndex、TRP_ID、群/集合ID、あるいは、群/集合索引であるが、本発明はそれらに制限されない)と関連するか判断し、CORESETと関連するTCI状態により指示されるRS集合中のRS索引と同じ値を有する各BFD-RS索引は、同じ索引、あるいは、識別子(たとえば、CORESETPoolIndex、TRP_ID、群/集合ID、あるいは、群/集合索引であるが、本発明はそれらに制限されない)で配置される。つまり、サービングセルの各BWPにとって、UE110は、failureDetectionResourcesにより、周期性CSI-RSリソース配置索引の一集合q0(たとえば、一組のBFD-RS)が提供される。UE110が、ControlResourceSet中のCORESETPoolIndexの少なくとも一つの数値を含む高層パラメータPDCCH-Configにより配置される、および/または、各CSI-RSリソースが、一索引、あるいは、一識別子(たとえば、CORESETPoolIndex、TRP ID、群/集合ID、あるいは、群/集合索引であるが、本発明はそれらに制限されない)と関連しない場合、UE110は、各CSI-RSリソース配置索引が、一索引、あるいは、一識別子(たとえば、CORESETPoolIndex、TRP ID、群/集合ID、あるいは、群/集合索引であるが、本発明はそれらに制限されない)と関連するか判断し、各自CORESETのTCI状態により示されるRS集合中のRS索引と同じ値を有する各BFD-RS索引は同じ索引、あるいは、識別子(たとえば、CORESETPoolIndex、TRP ID、群/集合ID、あるいは、群/集合索引であるが、本発明はそれらに制限されない)で配置され、且つ、UE110は、CORESETを用いて、PDCCHを監視する。
【0037】
本発明の別の実施形態において、基地局(たとえば、TRP120とTRP130)は、高層パラメータ(たとえば、failureDetectionResources)をUE110に配置する。一索引、あるいは、一識別子(たとえば、CORESETPoolIndex、TRP_ID、群/集合ID、あるいは、群/集合索引であるが、本発明はそれらに制限されない)が、高層パラメータ(たとえば、failureDetectionResources)中で配置され、各索引、あるいは、識別子は、少なくとも一つのBFD-RSと関連する。たとえば、BFD-RS#0、および、BFD-RS#2は、TRP_ID TRP#0に対応するTRP120により配置され、BFD-RS#1、および、BFD-RS#3は、TRP_ID TRP#1に対応するTRP130により配置される場合、BFD-RS#0、および、BFD-RS#2は、TRP_ID TRP#0に関連する集合に配置され、且つ、BFD-RS#1、および、BFD-RS#3は、別のTRP_ID TRP#1に関連する別の集合に配置される。本発明の実施形態において、UE110は、BWP毎に、2個のBFD-RS集合が配置され、および、BFD-RS集合毎に、N個のリソースが配置され、Nは{1、2}である。異なるBFD-RS集合は、異なるTRP、あるいは、異なる CORESETpoolindexesに対応する。
【0038】
本発明のいくつかの実施形態において、UE110中の物理層は、BFD-RS集合毎に、無線リンク品質を査定する。UE110は、周期的に、BFD-RSを監視する。周期性BFD-RSの無線リンク品質が、スレショルドより悪いとき、ビーム障害インスタンス(BFI)(あるいは、BFI指示)は、UE110の低層(たとえば、物理層)中で検出され、UE110は、BFI指示を、UE110の高層(たとえば、MAC層)に送信する。別の実施形態において、BFIは、BFD-RS集合になる。異なるBFI指示は、異なるTRP(たとえば、TRP120、および、TRP130)、あるいは、異なるCORESETpoolindexesに対応する。本発明の一実施形態において、TRP120において、UE110の低層(たとえば、物理層)から、UE110の高層(たとえば、MAC層)の第一BFI指示BFI
TRP#0 の第一報告期間 P
TRP#0 は、第一 CORESETPoolIndex、あるいは、TRP_ID(たとえば、TRP#0)に対応する第一組のBFD-RS(たとえば、BFD-RS#0)と関連する。第一報告期間 P
TRP#0 は以下のように定義される:
P
TRP#0=Max{P
0,T
0 ms},
P
0 は、TRP120と関連して配置されたBFD-RSの周期の最小値として定義され、T
0 は、固定、あるいは、配置された期間である。このほか、TRP130において、UE110の低層(たとえば、物理層)から、UE110の高層(たとえば、MAC層)の第二BFI指示BFI
TRP#1の第二報告期間 P
TRP#1 は、第二CORESETPoolIndex、あるいは、TRP_ID(たとえば、TRP#1)に対応する第二BFD-RS集合(たとえば、BFD-RS#1)と関連する。第二報告期間 P
TRP#1は以下のように定義される:
P
TRP#1=Max{P
1,T
1 ms},
P
1 は、TRP130と関連する配置されたBFD-RSの周期の最小値で、T
1 は固定、あるいは、配置された期間である。
図4は、本発明の一実施形態による第一報告期間 P
TRP#0 と第二報告期間 P
TRP#1 を示す図である。
【0039】
本発明のBFD工程の第一実施形態によると、TRP120、および、TRP130の個別のBFDタイマーが、UE110中に配置される。低層(たとえば、物理層)から、高層(たとえば、MAC層)に送信される対応する第一BFI指示BFITRP#0 を受信するとき、UE110は、第一BFDタイマー TTRP,0 を開始、あるいは、再開始する。第一BFDタイマー TTRP,0 は以下のように定義される:
TTRP,0=NTRP#0* PTRP#0,
NTRP#0 は、整数である。低層(たとえば、物理層)から、高層(たとえば、MAC層)に送信される対応する第二BFI指示BFITRP#1 を受信するとき、UE110は、第二BFDタイマー TTRP,1を開始、あるいは、再開始する。第二BFDタイマー TTRP,1は以下のように定義される:
TTRP,1=NTRP#1* PTRP#1,
NTRP#1 は、整数である。
【0040】
さらに、本発明の第一実施形態において、報告される第一BFI指示BFITRP#0の数量、および、報告される第二BFI指示BFITRP#1の数量にしたがって、UE110は、BFIカウンターを決定する。第一実施形態中のBFIカウンターは以下のように定義される:
BFI counter=nBFI,0*K+nBFI,1,
nBFI,0 は、報告される第一BFI指示BFITRP#0の数量、nBFI,1 は、報告される第二BFI指示BFITRP#1の数量であり、Kは、所定、あるいは、事前設定されたカウンターステップ(counter step)の数値である。以下の条件が満たされる場合、UE110は、TRP120で発生するビーム障害を宣告する:
Floor(BFI counter/K)≧Cmax, TRP0,
Cmax, TRP0 は、TRP120と関連するビーム障害回復をトリガーする第一スレショルドである。第一スレショルド Cmax, TRP0は、基地局(たとえば、TRP120)により配置される。以下の条件が満たされる場合、UE110は、TRP130中で、ビーム障害が発生することを宣告する。
Mod(BFI counter, K)≧Cmax, TRP1,
Cmax, TRP1は、TRP130に関連するビーム障害回復をトリガーする第二スレショルドで、Kは、第二スレショルドCmax, TRP1より大きい。第二スレショルド Cmax, TRP1は、基地局(たとえば、TRP130)により配置される。以下の条件が満たされる場合、UE110は、TRP120とTRP130がともに、ビーム障害であることを宣告する:
Floor(BFI counter/K)*K+Mod(BFI counter, K)≧Cmax,
Cmax は、TRP120、および、TRP130と関連するビーム障害回復をトリガーする第三スレショルドである。第三スレショルド Cmax は、基地局(たとえば、TRP120、および/または、TRP130)により配置される。
【0041】
図5Aは、本発明のBFD工程の第一実施形態によるビーム障害がTRP120で発生することを宣告することを示す図である。
図5A中、カウンターファクターK=10、および、第一スレショルド C
max, TRP0=3であると仮定する。
図5Aにおいて、記号 “×”は、BFD-RSの無線リンク品質が一スレショルドより悪いこと(すなわち、BFI指示が検出される)を意味し、記号 “v” は、BFD-RSの無線リンク品質が、スレショルドよりよい(すなわち、ビーム障害インスタンス指示が検出される)ことを意味する。
図5Aに示されるように、BFD-RS#0の無線リンク品質が、第一報告期間 P
TRP#0の第一監視時間点で、スレショルドより悪いとき、第一BFI指示BFI
TRP#0 が、UE110の低層(たとえば、物理層)で検出されるとともに、UE110は、第一BFI指示BFI
TRP#0 を、UE110の高層(たとえば、MAC層)に送信する。高層(たとえば、MAC層)が、第一BFI指示BFI
TRP#0,を受信するとき、UE110は第一BFDタイマー T
TRP,0 を開始するとともに、BFIカウンターの現在の数値に10を加える(すなわち、BFI counter= 1*10+0)。第一BFDタイマー T
TRP,0 が起動した後、第一BFDタイマー T
TRP,0 の数値は、徐々に、0に戻る。BFD-RS#0の無線リンク品質が、第一報告期間 P
TRP#0の第二監視時間点で、一スレショルドより悪いとき、第一BFI指示BFI
TRP#0 が、UE110の低層(たとえば、物理層)中で検出されるとともに、UE110は、第一BFI指示BFI
TRP#0 を、UE110の高層(たとえば、MAC層)に送信する。高層(たとえば、MAC層)が、第一BFI指示BFI
TRP#0を受信するとき、UE110は、第一BFDタイマー T
TRP,0 を再開始するとともに、BFIカウンターの現在の数値に10を加える(すなわち、BFI counter= 2*10+0)。BFD-RS#0の無線リンク品質が、第一報告期間 P
TRP#0の第三監視時間点で、一スレショルドより悪いとき、第一BFI指示BFI
TRP#0 が、UE110の低層(たとえば、物理層)で検出されるとともに、UE110は、第一BFI指示BFI
TRP#0 を、UE110の高層(たとえ
ば、MAC層)に送信する。高層(たとえば、MAC層)が、第一BFI指示BFI
TRP#0を受信するとき、UE110は、第一BFDタイマー T
TRP,0 を再開始するとともに、BFIカウンターの現在の数値に10を加える(すなわち、BFI counter= 3*10+0)。BFIカウンター=30は、この条件: Floor(BFI counter/K)≧C
max, TRP0を満たしているので、UE110は、ビーム障害が、TRP120中で発生することを宣告し、すなわち、TRP120のために、新しい候補ビームを見つけることが必要である。
【0042】
図5Bは、本発明のBFD工程の第一実施形態によるビーム障害がTRP130で発生することを宣告することを示す図である。
図5B中、カウンターファクターK=10、および、第二スレショルド C
max, TRP1=3であると仮定する。
図5Bにおいて、記号 “×”は、BFD-RSの無線リンク品質が、スレショルドより悪い(すなわち、BFI指示が検出される)ことを意味し、記号 “v” は、BFD-RSの無線リンク品質が、スレショルドより良い(すなわちビーム障害インスタンス指示が検出されない)ことを意味する。
図5Bに示されるように、BFD-RS#1の無線リンク品質が、第二報告期間 P
TRP#1の第一監視時間点で、スレショルドより悪いとき、UE110の低層(たとえば、物理層)中で、第二BFI指示BFI
TRP#1 が検出されるとともに、UE110は、第二BFI指示BFI
TRP#1 を、UE110の高層(たとえば、MAC層)に送信する。高層(たとえば、MAC層)が、第二BFI指示BFI
TRP#1を受信するとき、UE110は、第二BFDタイマー T
TRP,1 を開始すると共に、BFIカウンターの現在の数値に1を加える(すなわち、BFI counter= 0*10+1)。第二BFDタイマー T
TRP,1 が起動した後、第二BFDタイマー T
TRP,1 の数値は、徐々に、0に戻る。BFD-RS#1の無線リンク品質が、第二報告期間 P
TRP#1の第二監視時間点で、スレショルドより悪いとき、UE110の低層(たとえば、物理層)中で、第二BFI指示BFI
TRP#1 が検出されるとともに、UE110は、第二BFI指示BFI
TRP#1 を、UE110の高層(たとえば、MAC層)に送信する。高層(たとえば、MAC層)が、第二BFI指示BFI
TRP#1を受信するとき、UE110は、第二BFDタイマー T
TRP,1 を再開始するとともに、BFIカウンターの現在の数値に1を加える(すなわち、BFI counter= 0*10+2)。BFD-RS#1の無線リンク品質が、第二報告期間 P
TRP#1の第三監視時間点で、スレショルドより悪いとき、第二BFI指示BFI
TRP#1が、UE110の低層(たとえば、物理層)中で検出されるとともに、UE110は、第二BFI指示BFI
TRP#1 を、UE110の高層(たとえば、MA
C層)に送信する。高層(たとえば、MAC層)が、第二BFI指示BFI
TRP#1を受信するとき、UE110は、第二BFDタイマー T
TRP,1 を再開始するとともに、BFIカウンターの現在の数値に1を加える(すなわち、BFI counter= 0*10+3)。BFIカウンター=3は条件: Mod(BFI counter, K)≧C
max, TRP1を満たしているので、UE110は、TRP130中で、ビーム障害が発生することを宣告する。すなわち、TRP130のために、新しい候補ビーム(candidate beam)を見つけることが必要である。
【0043】
図5Cは、本発明のBFD工程の第一実施形態による第一BFDタイマー T
TRP,0 と第二BFDタイマーT
TRP,1の期限切れを示す図である。
図5C中、カウンターファクターK=10であると仮定する。
図5C中、記号 “×”は、BFD-RSの無線リンク品質が、スレショルドより悪い(すなわち、BFI指示が検出される)ことを意味し、記号 “v”は、BFD-RSの無線リンク品質が、スレショルドよりよい(すなわち、ビーム障害インスタンス指示が検出されない)ことを意味する。本発明の第一実施形態において、第二BFDタイマー T
TRP,1 が期限切れの時、UE110は、BFIカウンターを、Floor(BFI counter/K)*Kに設定する。このほか、第一BFDタイマー T
TRP,0 が期限切れの時、UE110は、BFIカウンターを、Mod(BFI counter, K)に設定する。
図5Cに示されるように、高層(たとえば、MAC層)が、第二BFI指示BFI
TRP#1を受信するとき、UE110は、第二BFDタイマー T
TRP,1 を開始するとともに、BFIカウンターの現在の数値に1を加える(すなわち、BFI counter= 0*10+1)。第二BFDタイマー T
TRP,1 が起動した後、第二BFDタイマー T
TRP,1 の数値は、徐々に、0に戻る。BFD-RS#1の無線リンク品質が、第二報告期間 P
TRP#1の第二監視時間点で、スレショルドより悪いとき、第二BFI指示BFI
TRP#1 が、UE110の低層(たとえば、物理層)で検出されるとともに、UE110は、第二BFI指示BFI
TRP#1 を、UE110の高層(たとえば、MAC層)に送信する。高層(たとえば、MAC層)が第二BFI指示BFI
TRP#1を受信するとき、UE110は、第二BFDタイマー T
TRP,1 を再開始するとともに、BFIカウンターの現在の数値に1を加える(すなわち、BFI counter= 0*10+2)。その後、BFD-RS#0の無線リンク品質が、第一報告期間 P
TRP#0の第二監視時間点で、スレショルドより悪いとき、第一BFI指示BFI
TRP#0 が、UE110の低層(たとえば、物理層)中で検出されるとともに、UE110は、第一BFI指示BFI
TRP#0 を、UE110の高層(たとえば、MAC層)に送信する。高層(たとえば、MAC層)が第一BFI指示BFI
TRP#0を受信するとき、UE110は第一BFDタイマー T
TRP,0 を開始するとともに、BFIカウンターの現在の数値に10を加える(すなわち、BFI counter= 1*10+2)。第二BFDタイマー T
TRP,1 が、時間点T1で期限切れの時、UE110は、BFIカウンターを、 Floor(BFI counter/K)*Kに設定する(すなわち、時間点T1で、BFIカウンターの2デジタル値は12から10に変化する)。第一BFDタイマー T
TRP,0 が、時間点T2で期限切れの時、UE110は、BFIカウンターを、Mod(BFI counter, K)に設定する(すなわち、BFIカウンターの2デジタル(2-digit)値は、時間点T2で、10から00に変化する)。
【0044】
本発明のBFD工程の第二実施形態によると、一個のBFDタイマーだけが、UE110中に配置される。低層(たとえば、物理層)から、高層(たとえば、MAC層)に送信される第一BFI指示BFITRP#0 、および/または、第二BFI指示BFITRP#1 を受信するとき、UE110は、BFDタイマーをアップデート(あるいは、セット、リセット、開始、再開始)する。UE110が、第一BFI指示BFITRP#0を受信するとき、UE110は、以下のように、BFDタイマーをアップデートする:
BFD timer = T’TRP,0*M+Mod(BFD timer, M),
T’TRP,0 は、TRP120に関連するBFDの事前設定、あるいは、配置された第一タイムファクターであり、Mは、事前設定、あるいは、配置された時間ステップファクター(time step factor)の数値である。このほか、T’TRP,0は NTRP#0* PTRP#0に等しく、NTRP#0 は、整数である。UE110が第二BFI指示BFITRP#1を受信するとき、UE110は、以下のように、BFDタイマーをアップデートする:
BFD timer = Floor(BFD timer/M)*M+ T’TRP,1,
T’TRP,1 は、TRP130に関連するBFDの事前設定、あるいは、配置された第二タイムファクターである。このほか、第二タイムファクターT’TRP,1 は NTRP#1* PTRP#1に等しく、NTRP#1 は、整数である。たとえば、BFDタイマーが4デジタル値(x1x0y1y0)を有し、第一タイムファクター T’TRP,0=6、第二タイムファクター T’TRP,1=3、および、時間ステップファクターM=100であると仮定する。UE110が、第一BFI指示BFITRP#0を受信するとき、UE110は、等式BFD timer = T’TRP,0*M+Mod(BFD timer, M)に従って、(x1x0y1y0)から(06y1y0)に、BFDタイマーの数値をアップデートする。UE110が、第二BFI指示BFITRP#1を受信するとき、等式BFD timer = Floor(BFD timer/M)*M+ T’TRP,1.にしたがって、UE110は、(x1x0y1y0)から(x1x003)に、BFDタイマーの数値をアップデートする。
【0045】
本発明の第二実施形態において、第一報告期間(あるいは、第一カウントダウン期間)PTRP#0の後、UE110は、第一カウントダウンステップファクター STRP#0 にしたがって、BFDタイマー数値を決定する。BFDタイマー数値は、以下の条件にしたがって決定される:
If [Floor(BFD timer/M)- STRP#0]>0,
BFD timer = [Floor(BFD timer/M)- STRP#0]*M+ Mod(BFD timer, M),
else
BFD timer = Mod(BFD timer, M),
第一カウントダウンステップファクター STRP#0 は、事前設定、あるいは、配置されたTRP120と関連するカウントダウンステップファクターである。たとえば、BFDタイマーが4デジタル値(x1x0y1y0)を有し、第一カウントダウンステップファクター STRP#0=2、第一カウントダウン期間 PTRP#0=2、時間ステップファクターM=100、および、BFDタイマーの現在の数値が(06y1y0)であると仮定する。第一カウントダウン期間 PTRP#0の後、第一BFI指示BFITRP#0 が検出されず、且つ、[Floor(BFD timer/M)- STRP#0]>0である場合、BFDタイマーの現在の数値は、(06y1y0)から(04y1y0)に変化する。
【0046】
このほか、本発明の第二実施形態において、第二報告期間(あるいは、第二カウントダウン期間)PTRP#1の後、UE110は、第二カウントダウンステップファクター STRP#1 にしたがって、BFDタイマー数値を決定する。BFDタイマー数値は、以下の条件にしたがって決定される:
If [Mod(BFD timer, M)- STRP#1]>0,
BFD timer = [Floor(BFD timer/M)]*M+ [Mod(BFD timer, M)- STRP#1],
else
BFD timer = Floor(BFD timer/M)]*M,
第二カウントダウンステップファクター STRP#1は、事前設定、あるいは、配置されたTRP130と関連するカウントダウンステップファクターである。たとえば、BFDタイマーが4デジタル値(x1x0y1y0)を有し、第二カウントダウンステップファクター STRP#1=1、第二カウントダウン期間 PTRP#1=1、時間ステップファクターM=100、および、BFDタイマーの現在の数値が(x1x003)であると仮定する。第二カウントダウン期間 PTRP#1の後、第二BFI指示BFITRP#1 が検出されず、且つ、[Mod(BFD timer, M)- STRP#1]>0である場合、BFDタイマーの現在の数値は、(x1x003)から(x1x002)に変化する。
【0047】
本発明の第二実施形態において、UE110は、報告される第一BFI指示BFITRP#0の数量、および、報告される第二BFI指示BFITRP#1の数量にしたがって、BFIカウンターを決定する。BFIカウンターの定義と操作は、第一実施形態に類似する。よって、詳細は繰り返さない。
【0048】
図6は、本発明のBFD工程の第二実施形態によるBFD操作を示す図である。
図6中、時間ステップファクターM=10、第一カウントダウンステップファクター S
TRP#0=2、第二カウントダウンステップファクター S
TRP#1=1、第一タイムファクター T’
TRP,0=6、第二タイムファクター T’
TRP,1=3、および、カウンターファクターK=10であると仮定する。
図6において、記号 “×”は、BFD-RSの無線リンク品質が、スレショルドより悪い(すなわち、BFI指示が検出される)ことを意味し、記号 “v”は、BFD-RSの無線リンク品質が、スレショルドよりよい(すなわち、ビーム障害インスタンス指示が検出されない)ことを意味する。第二実施形態において、Mod(BFD timer, M)=0の時、UE110は、BFIカウンターを、Floor(BFI counter/K)*Kに設定する。このほか、Floor(BFD timer/M)=0の時、UE110は、BFIカウンターを、 Mod(BFI counter, K)に設定する。
図6に示されるように、高層(たとえば、MAC層)が第二BFI指示BFI
TRP#1を受信するとき、UE110は、BFD timer = Floor(BFD timer/M)*M+ T’
TRP,1にしたがって、BFDタイマー(すなわち、BFDタイマー=3)を開始、および、アップデートするとともに、BFIカウンターの現在の数値に1を加える(すなわち、BFI counter= 0*10+1)。BFD-RS#1の無線リンク品質が、第二報告期間 P
TRP#1の第二監視時間点で、スレショルドより悪いとき、第二BFI指示BFI
TRP#1 が、UE110の低層(たとえば、物理層)中で検出され、UE110は、第二BFI指示BFI
TRP#1 を、UE110の高層(たとえば、MAC層)に送信する。高層(たとえば、MAC層)が、第二BFI指示BFI
TRP#1を受信するとき、UE110は、等式BFD timer = Floor(BFD timer/M)*M+ T’
TRP,1にしたがって、BFDタイマー(すなわち、BFDタイマー=3)を再開始、および、アップデートするとともに、BFIカウンターの現在の数値に1を加える(すなわち、BFI counter= 0*10+2)。BFD-RS#1の無線リンク品質が、第二報告期間 P
TRP#1の第三監視時間点で、スレショルドより悪くないとき、UE110は、BFDタイマーにより、第二カウントダウンステップファクター S
TRP#1を減少させることにより、BFDタイマーをアップデートする(すなわち、BFDタイマーが2に変化する)。
【0049】
BFD-RS#1の無線リンク品質が、第二報告期間 PTRP#1 の第四監視時間点で、スレショルドより悪くないが、BFD-RS#0の無線リンク品質が、第一報告期間 PTRP#0の第二監視時間点で、スレショルドより悪いとき、UE110の低層(たとえば、物理層)で、第一BFI指示BFITRP#0 が検出されるとともに、UE110は、第一BFI指示BFITRP#0 をUE110の高層(たとえば、MAC層)に送信する。高層(たとえば、MAC層)が第一BFI指示BFITRP#0を受信するとき、UE110は、第二カウントダウンステップファクター STRP#1 を減少させることにより、BFDタイマーをアップデートするとともに、等式BFD timer = T’TRP,0*M+Mod(BFDタイマー、M)により、BFDタイマーをアップデートする(すなわち、BFDタイマーは61に変化する)。UE110は、BFIカウンターの現在の数値に10を加える(すなわち、BFI counter= 1*10+2)。
【0050】
BFD-RS#1の無線リンク品質が、第二報告期間 PTRP#1の第五監視時間点で、スレショルドより悪くない時、UE120は、BFDタイマーにより、第二カウントダウンステップファクター STRP#1を減少させることにより、BFDタイマーをアップデートする(すなわち、BFDタイマーの2デジタル値は61から60に変化する)。このほか、監視時間点(すなわち、時間点T1)で、Mod(BFD timer, M)=0,であるので、UE110は、BFIカウンターを、 Floor(BFI counter/K)*K にする(すなわち、BFIカウンターの2デジタル値は、時間点T1で、12から10に変化する)。
【0051】
第一報告期間 PTRP#1、および、第二報告期間 PTRP#1の次の監視時間点で、第一BFI指示BFITRP#0、および、第二BFI指示BFITRP#1 が、UE110の低層(たとえば、物理層)で検出されない時、UE110は、BFDタイマーにより、第一カウントダウンステップファクター STRP#0を減らすことにより、第一報告期間 PTRP#1の次の監視時間点それぞれで、BFDタイマーが0に戻るまで、BFDタイマーをアップデートする。BFDタイマーが、時間点T2で期限切れの時、Floor(BFD timer/M)=0であるので、UE110は、BFIカウンターを、Mod(BFI counter, K)に設定する(すなわち、BFIカウンターの2デジタル値は、時間点T2で、10から00に変化する)。
【0052】
本発明のBFD工程の第三実施形態によると、TRP120、および、TRP130の個別のBFDタイマーが、UE110で配置される。UE110は、低層(たとえば、物理層)から、高層(たとえば、MAC層)に送信される対応する第一BFI指示BFITRP#0 を受信するとき、第一BFDタイマー TTRP,0を開始、あるいは、再開始するとともに、低層(たとえば、物理層)から、高層(たとえば、MAC層)に送信される対応する第二BFI指示BFITRP#1を受信するとき、第二BFDタイマー TTRP,1を開始、あるいは、再開始する。第一BFDタイマー、および、第二BFDタイマーの定義と操作は、第一実施形態に類似する。よって、詳細は繰り返さない。このほか、第三実施形態において、TRP120、および、TRP130の個別のBFIカウンターは、UE110により決定される。UE110は、報告される第一BFI指示BFITRP#0の数量(すなわち、第一BFIカウンター=nBFI,0)にしたがって、TRP120の第一BFIカウンターを決定するとともに、報告される第二BFI指示BFITRP#1の数量(すなわち、第二BFIカウンター=nBFI,1)にしたがって、TRP130の第二BFIカウンターを決定する。第三実施形態において、報告される第一BFI指示BFITRP#0の数量が、第一スレショルド Cmax, TRP0(すなわち、nBFI,0≧Cmax, TRP0)以上であるとき、UE110は、ビーム障害が、TRP120中で発生することを宣告し、Cmax, TRP0は、TRP120に関連するビーム障害回復をトリガーする第一スレショルドである。このほか、報告される第二BFI指示BFITRP#1の数量が、第二スレショルド Cmax, TRP1 以上である(すなわち、nBFI,1≧Cmax, TRP1)とき、UE110は、TRP130中で、ビーム障害が発生することを宣告し、Cmax, TRP1 は、TRP130と関連するビーム障害回復をトリガーする第二スレショルドである。このほか、報告される第一BFI指示BFITRP#0の数量が、第一スレショルド Cmax, TRP0 以上、且つ、報告される第二BFI指示BFITRP#1の数量が、第二スレショルド Cmax, TRP1 以上(すなわち、nBFI,0 ≧ Cmax )と(nBFI,1 ≧ Cmax )である場合、UE110は、ビーム障害が、TRP120とTRP130の両方で発生することを宣告する。
【0053】
図7は、本発明のBFD工程の第三実施形態によるTRP120、および、TRP130のビーム障害を示す図である。
図7中、第一スレショルド C
max, TRP0=3、且つ、第二スレショルド C
max, TRP1=3であると仮定する。
図7中、記号 “×”は、BFD-RSの無線リンク品質が、スレショルドより悪い(すなわち、BFI指示が検出される)ことを意味し、記号 “v”は、BFD-RSの無線リンク品質が、スレショルドよりよい(すなわち、ビーム障害インスタンス指示が検出されない)ことを意味する。
図7に示されるように、BFD-RS#0の無線リンク品質が、第一報告期間 P
TRP#0の第一監視時間点で、スレショルドより悪いとき、UE110の低層(たとえば、物理層)で、第一BFI指示BFI
TRP#0が検出されるとともに、UE110は、第一BFI指示BFI
TRP#0をUE110の高層(たとえば、MAC層)に送信する。高層(たとえば、MAC層)が第一BFI指示BFI
TRP#0を受信するとき、UE110は第一BFDタイマー T
TRP,0を開始するとともに、第一BFIカウンターの現在の数値に1を加える(すなわち、第一BFIカウンター=1)。BFD-RS#0の無線リンク品質が、第一報告期間 P
TRP#0の第二監視時間点で、スレショルドより悪いとき、UE110の低層(たとえば、物理層)で、第一BFI指示BFI
TRP#0が検出されるとともに、UE110は、第一BFI指示BFI
TRP#0 をUE110の高層(たとえば、MAC層)に送信する。高層(たとえば、MAC層)が第一BFI指示BFI
TRP#0を受信するとき、UE110は、第一BFDタイマー T
TRP,0を再開始するとともに、第一BFIカウンターの現在の数値に1を加える(すなわち、第一BFIカウンター= 2)。BFD-RS#0の無線リンク品質が、第一報告期間 P
TRP#0の第三監視時間点で、スレショルドより悪いとき、UE110の低層(たとえば、物理層)で、第一BFI指示BFI
TRP#0が検出されるとともに、UE110は、第一BFI指示BFI
TRP#0をUE110の高層(たとえば、MAC層)に送信する。高層(たとえば、MAC層)が第一BFI指示BFI
TRP#0を受信するとき、UE110は、第一BFDタイマー T
TRP,0を再開するとともに、第一B
FIカウンターの現在の数値に1を加える(すなわち、BFIカウンター=3)。第一BFIカウンター=3は、この条件: n
BFI,0≧C
max, TRP0を満たしているので、UE110は、ビーム障害が、TRP120中で発生することを宣告する。すなわち、TRP120のために、新しい候補ビームを見つけることが必要である。
【0054】
さらに、
図7に示されるように、BFD-RS#1の無線リンク品質が、第二報告期間 P
TRP#1の第一監視時間点で、スレショルドより悪いとき、UE110の低層(たとえば、物理層)中で、第二BFI指示BFI
TRP#1が検出されるとともに、UE110は、第二BFI指示BFI
TRP#1 をUE110の高層(たとえば、MAC層)に送信する。高層(たとえば、MAC層)が第二BFI指示BFI
TRP#1を受信するとき、UE110は、第二BFDタイマー T
TRP,1を開始するとともに、第二BFIカウンターの現在の数値に1を加える(すなわち、第二BFIカウンター=1)。BFD-RS#1の無線リンク品質が、第二報告期間 P
TRP#1の第二監視時間点で、スレショルドより悪いとき、UE110の低層(たとえば、物理層)で、第二BFI指示BFI
TRP#1 が検出されるとともに、UE110は、第二BFI指示BFI
TRP#1 をUE110の高層(たとえば、MAC層)に送信する。高層(たとえば、MAC層)が、第二BFI指示BFI
TRP#1を受信するとき、UE110は、第二BFDタイマー T
TRP,1を再開始するとともに、第二BFIカウンターの現在の数値に1を加える(すなわち、第二BFIカウンター=2)。BFD-RS#1の無線リンク品質が、第二報告期間 P
TRP#1の第三監視時間点で、スレショルドより悪いとき、第二BFI指示BFI
TRP#1が、UE110の低層(たとえば、物理層)中で検出されるとともに、UE110は、第二BFI指示BFI
TRP#1をUE110の高層(たとえば、MAC層)に送信する。高層(たとえば、MAC層)が、第二BFI指示BFI
TRP#1を受信するとき、UE110は、第二BFDタイマー T
TRP,1 を再開始するとともに、第二BFIカウンターの現在の数値に1を加える(すなわち、BFIカウンター=3)。第二BFIカウンター=3は、この条件: n
BFI,1≧C
max, TRP1を満たしているので、UE110は、TRP130中で、ビーム障害が発生することを宣告する。すなわち、TRP130のために、新しい候補ビームを見つけることが必要である。
【0055】
本発明のBFD工程の第四実施形態によると、一個のBFDタイマーだけがUE110中に配置され、UE110は、報告される第一BFI指示BFITRP#0の数量、および、報告される第二BFI指示BFITRP#1の数量にしたがって、BFIカウンターを決定する。第二実施形態と第四実施形態の差異は、第四実施形態中、BFDタイマーが、UE110の低層(たとえば、物理層)中で配置されることである。よって、第四実施形態において、UE110が、低層中で、第一BFI指示BFITRP#0、および/または、第二BFI指示BFITRP#1を検出するとき、UE110は、低層中で、BFDタイマーをアップデートする。BFDタイマー、および、BFIカウンターの定義と操作は、第二実施形態に類似する。よって、詳細は繰り返さない。
【0056】
図3に戻ると、工程320において、UE310は、ビーム障害がTRP310中で発生することを宣告し、その後、TRP310に、新しい候補ビームを見つける。
【0057】
本発明の一実施形態において、UE110は、基地局(たとえば、TRP120、TRP130)により、少なくとも一つの候補ビームRSリストが配置され、各候補ビームRSリストは、索引、あるいは、識別子(たとえば、CORESETPoolIndex、TRP_ID、あるいは、BFD-RS集合ID/索引であるが、本発明はそれらに制限されない)と関連する。
図8Aは、本発明の一実施形態による配置された候補ビームRSリストを示す図である。
図8Aに示されるように、TRP120に関連する候補ビームRSリスト #0、TRP130に関連する候補ビームRSリスト #1、および、別のTRP(あるいは、その他のTRP)と関連する候補ビームRSリスト #2が、それぞれ、TRP120、TRP130、および、別のTRPにより、UE110に配置される。候補ビームRSリスト#0は、RS#A
0とRS#A
2を有する。候補ビームRSリスト#1は、RS#A
1とRS#A
3を有する。候補ビームRSリスト#2は、RS#A
4 とRS#A
5を有する。注意すべきことは、
図8Aの候補ビームRSリストは、本発明の実施形態を説明するためだけに用いられ、本発明はそれらに制限されないことである。
【0058】
本発明の別の実施形態において、UE110は、基地局(たとえば、TRP120、TRP130)により、一個の候補ビームRSリストだけを配置し、候補ビームRSリスト中の各RSは、索引、あるいは、識別子(たとえば、CORESETPoolIndex、TRP_ID、あるいは、BFD-RS集合ID/索引であるが、本発明はそれらに制限されない)と関連する。
図8Bは、本発明の別の実施形態による配置された候補ビームRSリストを示す図である。
図8Bに示されるように、候補ビームRSリストはUE110に配置され、候補ビームRSリストは、TRP120と関連するRS#A
0とRS#A
2、TRP130と関連するRS#A
1とRS#A
3、および、別のTRP(あるいは、別のTRP)と関連するRS#A
4とRS#A
5を有する。注意すべきことは、
図8Bの補ビームRSリストは、本発明の実施形態を説明するためだけに用いられ、本発明はそれらに制限されないことである。
【0059】
本発明のいくつかの実施形態において、UE110は、以下の情報の少なくとも一つ、生涯測定報告、報告タイプ、および、高層配置(たとえば、ランダムリソース制御(RRC)、および/または、媒体アクセス制御制御要素(medium-access-control control-element、MAC CE))、および、UEの能力にしたがって、候補ビームRSの測定報告、および、測定タイプを決定する。このほか、本発明のいくつかの実施形態において、測定と報告タイプは、単一TRP、あるいは、マルチTRP操作をサポートする。
【0060】
本発明の一実施形態において、一索引、あるいは、一識別子(たとえば、CORESETPoolIndex、TRP_ID、あるいは、BFD-RS集合ID/索引であるが、本発明はそれらに制限されない)に関連するビーム障害イベントが宣告される場合、UE110は、ビーム障害が宣告されないTRPに関連する候補ビームRSリストから、候補ビームを決定(あるいは、見つける)。
図9Aを例とすると、
図9Aは、本発明の一実施形態による候補ビームRSの測定を示す図である。
図9Aに示されるように、ビーム障害がTRP120中で発生するとき、UE110は、TRP130に関連する候補ビームRSリスト #1中で、RSの測定を実行して、候補ビームを見つける、あるいは、決定する。注意すべきことは、
図9Aは、本発明の実施形態を説明するためだけに用いられ、本発明はそれらに制限されないことである。
【0061】
本発明の別の実施形態において、一索引、あるいは、一識別子(たとえば、CORESETPoolIndex、TRP_ID、あるいは、BFD-RS集合ID/索引であるが、本発明はそれらに制限されない)に関連するビーム障害イベントが宣告される場合、UE110は、サービングTRPと関連する全候補ビームRSリストから、候補ビームを決定する。
図9Bを例とすると、
図9Bは、本発明の別の実施形態による候補ビームRSの測定を示す図である。
図9Bに示されるように、ビーム障害がTRP120で発生するとき、UE110は、TRP120に関連する候補ビームRSリスト #0、および、TRP130に関連する候補ビームRSリスト #1中で、RSの測定を実行して、候補ビームを探す、あるいは、決定する。注意すべきことは、
図9Bは、本発明の実施形態を説明するためだけに用いられ、本発明はそれらに制限されないことである。
【0062】
本発明の別の実施形態において、一索引、あるいは、一識別子(たとえば、 CORESETPoolIndex、TRP_ID、あるいは、BFD-RS集合ID/索引であるが、本発明はそれらに制限されない)と関連するビーム障害イベントが宣告される場合、UE110は、全候補ビームRSリストから、候補ビームを決定する。
図9Cを例とすると、
図9Cは、本発明の別の実施形態による候補ビームRSの測定を示す図である。
図9Cに示されるように、ビーム障害がTRP120で発生するとき、UE110は、TRP120と関連する候補ビームRSリスト#0、TRP130と関連する候補ビームRSリスト#1、および、サービングTRPではない別のTRPと関連する候補ビームRSリスト #2中で、RSの測定を実行して、候補ビームを探す、あるいは、決定する。注意すべきことは、
図9Cは、本発明の実施形態を説明するためだけに用いられ、本発明はそれらに制限されないことである。
【0063】
本発明の別の実施形態において、一索引、あるいは、一識別子(たとえば、CORESETPoolIndex、TRP_ID、あるいは、BFD-RS集合ID/索引であるが、本発明はそれらに制限されない)と関連するビーム障害イベントが宣告される場合、UE110は、測定を実行して、可能な候補ビームを決定せず、すなわち、UEは、TRP操作にフォールバックする。たとえば、ビーム障害がTRP120で発生するとき、UE110は、全候補ビームRSリスト中で、RSの測定を実行しない。
【0064】
本発明の別の実施形態において、一索引、あるいは、一識別子(たとえば、CORESETPoolIndex、TRP_ID、あるいは、BFD-RS集合ID/索引であるが、本発明はそれらに制限されない)と関連するビーム障害イベントが宣告される場合、UE110は、ビーム障害を宣告するTRPと関連する候補ビームRSリストから、候補ビームを決定する。本実施形態において、UE110は、サービングビームRSと同時に受信される候補ビームRSを決定する。つまり、本実施形態において、マルチTRP操作をリカバーするために、UE110は、ビーム障害を宣告されていないTRPのほかに、その他のTRPとの接続を再構築することを試みる。
図9Dを例とすると、
図9Dは、本発明の別の実施形態による候補ビームRSの測定を示す図である。
図9Dに示されるように、ビーム障害がTRP120で発生するとき、UE110は、TRP120と関連する候補ビームRSリスト#0 中で、RSの測定を実行して、サービングBFD-RS#1と同時に受信される候補ビームRSを見つける、あるいは、決定する。注意すべきことは、
図9Dは、本発明の実施形態を説明するためだけに用いられ、本発明はそれらに制限されないことである。
【0065】
本発明の別の実施形態において、一索引、あるいは、一識別子(たとえば、CORESETPoolIndex、TRP_ID、あるいは、BFD-RS集合ID/索引であるが、本発明はそれらに制限されない)と関連するビーム障害イベントが宣告される場合、UE110は、ビーム障害を宣告されていないTRPを除くTRPと関連する候補ビームRSリストから、候補ビームを決定する。本実施形態において、UE110は、ビーム障害を宣告されていないTRPと関連するサービングビームRSと同時に受信される候補ビームRSを決定する。つまり、本実施形態において、マルチTRP操作をリカバーするため、UE110は、ビーム障害を宣告されていないTRPを除くその他のTRPとの接続を再構築することを試みる。
図9Eを例とすると、
図9Eは、本発明の別の実施形態による候補ビームRSの測定を示す図である。
図9Eに示されるように、ビーム障害がTRP120で発生するとき、UE110は、TRP120と関連する候補ビームRSリスト #0、および、別のTRPと関連する候補ビームRSリスト #2中で、RSの測定を実行して、サービングBFD-RS#1と同時に受信される候補ビームRSを見つける、あるいは、決定する。注意すべきことは、
図9Eは、本発明の実施形態を説明するためだけに用いられ、本発明はそれらに制限されないことである。
【0066】
本発明の別の実施形態において、一索引、あるいは、一識別子(たとえば、CORESETPoolIndex、TRP_ID、あるいは、BFD-RS集合ID/索引であるが、本発明はそれらに制限されない)と関連するビーム障害イベントが宣告される場合、UE110は、サービングTRPと関連する全候補ビームRSリストから、少なくとも二個の候補ビームを決定する。本実施形態において、UE110は、同時に受信される少なくとも二個の候補ビームRSを決定する。つまり、本実施形態において、マルチTRP操作をリカバーするため、UE110は、ビーム障害を宣告されていないTRPを除くその他のTRPとの接続を再構築することを試みる。
図9Fを例とすると、
図9Fは、本発明の別の実施形態による候補ビームRSの測定を示す図である。
図9Fに示されるように、ビーム障害がTRP120で発生するとき、UE110は、TRP120と関連する候補ビームRSリスト #0、および、TRP130と関連する候補ビームRSリスト #1中で、RSの測定を実行して、UEにより同時に受信される少なくとも二個の候補ビームRS(たとえば、RS#A
2とRS#A
1)を見つける、あるいは、決定する。注意すべきことは、
図9Fは、本発明の実施形態を説明するためだけに用いられ、本発明はそれらに制限されないことである。
【0067】
本発明の別の実施形態において、一索引、あるいは、一識別子(たとえば、CORESETPoolIndex、TRP_ID、あるいは、BFD-RS集合ID/索引であるが、本発明はそれらに制限されない)と関連するビーム障害イベントが宣告される場合、UE110は、全候補ビームRSリストから、少なくとも二個の候補ビームを決定する。本実施形態において、UE110は、同時に受信される少なくとも二個の候補ビームRSを決定する。つまり、本実施形態において、マルチTRP操作をリカバーするために、UE110は、ビーム障害を宣告されていないTRPを除くその他のTRPとの接続を再構築することを試みる。
図9Gを例とすると、
図9Gは、本発明の別の実施形態による候補ビームRSの測定を示す図である。
図9Gに示されるように、ビーム障害がTRP120で発生するとき、UE110は、TRP120と関連する候補ビームRSリスト#0、TRP130と関連する候補ビームRSリスト#1、および、別のTRPと関連する候補ビームRSリスト#2中で、RSの測定を実行して、UE110により同時に受信される少なくとも二個の候補ビームRS(たとえば、RS#A
2とRS#A
1)を見つける、あるいは、決定する。注意すべきことは、
図9Gは、本発明の実施形態を説明するためだけに用いられ、本発明はそれらに制限されないことである。
【0068】
図10は、本発明の一実施形態による候補ビームRSの測定方法を説明するフローチャートである。測定方法は無線通信システム200に適用される。工程1010において、UE110が、ビーム障害がTRP120で発生することを宣告するとき、UE110は、TRP130に関連するBFD-RS#1と同時に受信される候補ビームRSが見つかるか否か判断する。測定方法において、
図9D、あるいは、
図9E中で討論される操作は工程1010に適用される。
【0069】
TRP130と関連するBFD-RS#1と同時に受信される候補ビームRSが見つからない場合、工程1020が実行される。工程1020中、UE110は、同時に受信される少なくとも二個の候補ビームRSが、全候補ビームRSリストから見つけることができるか否か判断する。測定方法において、
図9F、あるいは、
図9Gで討論される操作は、工程1020に適用される。
【0070】
同時に受信される少なくとも二個の候補ビームRSが、全候補ビームRSリストから見つけることができない場合、工程1030が実行される。工程1030において、UE110は、単一TRP操作中で、候補ビームRSを決定する。測定方法において、
図9A、
図9B、あるいは、
図9Cで討論される操作は、工程1030に適用される。
【0071】
図11は、本発明の別の実施形態による候補ビームRSの測定方法を説明するフローチャートである。測定方法はUE110に適用される。工程1110中、UE110が、TRP120でビーム障害が発生することを宣告するとき、UE110は、TRP130と関連するBFD-RS#1と同時に受信される候補ビームRSが見つかるかどうか判断する。測定方法において、
図9D、あるいは、
図9Eで討論される操作は、工程1110に適用される。
【0072】
TRP130に関連するBFD-RS#1と同時に受信される候補ビームRSが見つからない場合、工程1120が実行される。工程1120において、UE110は、単一TRP操作中で、候補ビームRSを決定する。測定方法において、
図9A、
図9B、あるいは、
図9C中で討論される操作は、工程1120に適用される。
【0073】
図12は、本発明の別の実施形態による候補ビームRSの測定方法を説明するフローチャートである。測定方法はUE110に適用される。工程1210において、UE110が、TRP120中で、ビーム障害を発生することを宣告するとき、UE110は、同時に受信される少なくとも二個の候補ビームRSが、全候補ビームRSリストから見つかるかどうか判断する。測定方法において、
図9F、あるいは、
図9Gで討論される操作は、工程1210に適用される。
【0074】
同時に受信される少なくとも二個の候補ビームRSが、全候補ビームRSリストから見つからない場合、工程1220を実行する。工程1220において、UE110は、単一TRP操作で、候補ビームRSを実行する。測定方法において、
図9A、
図9B、あるいは、
図9Cで討論される操作は、工程1220に適用される。
【0075】
図3に戻り、工程330において、UE310は、BFRに用いるスケジューリング要求をTRP310に送信する。
【0076】
本発明の一実施形態において、UE110は、対応するスケジューリング要求に関連して配置された 少なくとも一つの物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースであり、BFRに関連する情報を報告する。各PUCCHリソースは、一索引、あるいは、一識別子に関連する(たとえば、CORESETPoolIndex、TRP_ID、あるいは、BFD-RS集合ID/索引であるが、本発明はそれらに制限されない)。本実施形態において、UE110は、BFD-RS集合、あるいは、ビーム障害が宣告されないTRPと関連するスケジューリング要求に対応するPUCCHリソースを送信する。このほか、本実施形態において、UE110は、少なくとも一つの schedulingRequestIDForBFR が、ビーム障害回復要求、および/または、リンクリカバリー要求(LRR)と一緒に送信されるPUCCHに配置、あるいは、提供され、各PUCCHリソースは、一索引、あるいは、一識別子(たとえば、CORESETPoolIndex、TRP ID、候補ビームRSリストID、パネルID、あるいは、TRP ID)と関連し、各schedulingRequestIDForBFR は、PUCCHリソースIDと関連し、UE110は、PUCCHリソースIDを有するPUCCHリソース中で、スケジューリング要求を送信する。
図13Aを例として説明すると、
図13Aは、本発明の一実施形態によるスケジューリング要求に対応するPUCCHリソース送信を示す図である。
図13Aに示されるように、UE110は、それぞれ、対応するスケジューリング要求 #0、および、スケジューリング要求 #1に関連する二個のPUCCHリソースを配置して、BFRに関連する情報を報告する。UE110が、ビーム障害がTRP120で発生することを宣告する場合、UE110は、スケジューリング要求 #1(RRCにより配置されるが、本発明はそれらに制限されない)をトリガーして、BFRに関連する情報を報告する。その後、UE110は、TRP130に関連するスケジューリング要求 #1に対応するPUCCHリソースを、TRP130に送信する。注意すべきことは、
図13Aは、本発明の実施形態を説明するためだけに用いられ、本発明はそれらに制限されないことである。
【0077】
本発明の別の実施形態において、UE110は、対応するスケジューリング要求に関連して配置された少なくとも一つの物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースであり、BFRに関連する情報を報告する。各PUCCHリソースは、一索引、あるいは、一識別子に関連する(たとえば、CORESETPoolIndex、TRP_ID、あるいは、BFD-RS集合ID/索引、本発明はそれらに制限されない)。本実施形態において、ビーム障害がBFD-RS集合で発生する、あるいは、TRPがUE110により宣告されるとき、UE110は、TRPと関連するスケジューリング要求に対応するPUCCHリソースを送信する。
図13Bを例とすると、
図13Bは、本発明の別の実施形態によるスケジューリング要求に対応するPUCCHリソース送信を示す図である。
図13Bに示されるように、UE110は、それぞれ、対応するスケジューリング要求#0とスケジューリング要求 #1に関連する二個のPUCCHリソースが配置されて、BFRに関連する情報を報告する。UE110が、ビーム障害がTRP120で発生することを宣告する場合、UE110は、スケジューリング要求#0(RRCにより配置されるが、本発明はそれらに制限されない)をトリガーして、BFRに関連する情報を報告する。その後、UE110は、TRP120に関連するスケジューリング要求 #0に対応するPUCCHリソースを、TRP130に送信する。注意すべきことは、
図13Bは、本発明の実施形態を説明するためだけに用いられ、本発明はそれらに制限されないことである。
【0078】
図3に戻り、工程340において、UE310は、BFRに関連する情報をTRP320に報告する。
【0079】
本発明の一実施形態において、UE110は、PUSCHリソースの空間関連情報にしたがって、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースを送信して、MAC CEを搭載して、BFRに関連する情報を報告するか否か決定する。本実施形態において、PUSCHリソースは、ダウンリンク制御情報(DCI)によりスケジュールされる、あるいは、半静的に、高層パラメータ(たとえば、configuredGrantConfigであるが、本発明はそれらに制限されない)により配置される。
【0080】
DCIによりスケジュールされるPUSCHリソースにおいて、DCIは、一索引、あるいは、一識別子と関連する(たとえば、CORESETPoolIndex、TRP_ID、群/集合ID、あるいは、群/集合索引であるが、本発明はそれらに制限されない)。たとえば、PUSCHリソース#0 は、CORESETPoolIndex 0を有するCORESET#A中のDCIによりスケジュールされ、および、PUSCHリソース#1は、CORESETPoolIndex 1を有するCORESET#B 中のDCIによりスケジュールされる。
【0081】
高層パラメータ, configuredGrantConfigにより半静的に配置されることによりスケジュールされるPUSCHリソースにおいて、configuredGrantConfig は、一索引、あるいは、一識別子(たとえば、CORESETPoolIndex、TRP_ID、群/集合ID、あるいは、群/集合索引であるが、本発明はそれらに制限されない)と関連する。このほか、configuredGrantConfigは、srs-ResourceIndicatorを有する。configuredGrantConfigにより配置される指示された探測参照信号(SRS)リソースは、一索引、あるいは、一識別子に関連する(たとえば、CORESETPoolIndex、TRP_ID、群/集合ID、あるいは、群/集合索引であるが、本発明はそれらに制限されない)。
【0082】
新規の送信に使用可能なPUSCHリソースが、ビーム障害を宣告されていないTRPと関連する場合、UE110は、PUSCHリソースを送信して、MAC CEを搭載し、BFRに関連する情報を報告する。
図14Aを例とすると、
図14Aは、本発明の一実施形態によるPUSCHリソースを決定することを示す図である。
図14Aに示されるように、UE110が、TRP120でビーム障害が発生することを宣告し、且つ、新規の送信に使用可能なPUSCHリソースが、ビーム障害を宣告されていないTRP130と関連するとき、UE110は、TRP130に関連するPUSCHリソースを送信して、MAC CEを搭載して、BFRに関連する情報を報告する。注意すべきことは、
図14Aは本発明の実施形態の説明のためだけに用いられ、本発明はそれらに制限されないことである。
【0083】
新規の送信に使用可能なPUSCHリソースが、ビーム障害が宣告されるTRPと関連する場合、UE110は、PUSCHリソースを送信して、MAC CEを搭載して、BFRに関連する情報を報告しないとともに、UE110は、BFRに用いるスケジューリング要求をトリガーする。
図14Bを例とすると、
図14Bは、本発明の別の実施形態によるPUSCHリソースを決定することを示す図である。
図14Bに示されるように、UE120が、TRP120でビーム障害が発生することを宣告し、且つ、新規の送信に使用可能なPUSCHリソースが、TRP120に関連するとき、UE110は、TRP120と関連するPUSCHリソースを送信して、MAC CEを搭載して、BFRに関連する情報を報告しない。UE110は、BFRに用いるスケジューリング要求をトリガーする。注意すべきことは、
図14Bは、本発明の実施形態を説明するためだけに用いられ、本発明はそれらに制限されないことである。
【0084】
本発明の一実施形態において、UE110が、TRPがビーム障害を発生すると宣告する場合、UE110は、TRPに関連するアップリンク(UL)送信を実行しない。UL送信は、PUCCH、ランダムアクセスチャネル(RACH)、PUSCH(たとえば、配置された承諾、動的承諾)、探測参照信号(SRS)、および/または、復調参照信号(DM-RS)を有するが、本発明はそれらに制限されない。
【0085】
本発明の一実施形態において、UE110が、ビーム障害が宣告されないTRPと関連する候補ビームRSリストから、候補ビームを決定(あるいは、見つける)時、UEは、以下の情報の少なくとも一つを、基地局に報告し、情報は、ビーム障害が宣告されるTRPと関連する一索引、あるいは、一識別子(たとえば、CORESETPoolIndex、TRP_ID、群/集合ID、あるいは、群/集合索引であるが、本発明はそれらに制限されない)、候補ビームRS ID、および、サービングセル索引を有するが、本発明はそれらに制限されない。本実施形態において、報告される候補ビームRS IDを有する候補ビームRSの無線リンク品質は、サービングBFD-RSより高い。
図9Aを例とすると、
図9Aに示されるように、UE110は、ビーム障害が、TRP120中で発生することを宣告するとともに、UE110は、TRP130に関連する候補ビームRSリスト #1中でRSの測定を実行する。UE110は、候補ビームRSリスト #1中のRS#A
1 が、BFR情報を報告する候補ビームRSであると判断するとき、候補ビームRSリスト #1中のRS#A
1 の無線リンク品質は、TRP130と関連するサービングBFD-RS#1の無線リンク品質より高い。注意すべきことは、上記の例は、本発明の実施形態を説明するためだけに用いられ、本発明はそれらに制限されないことである。
【0086】
本発明の別の実施形態において、UE110が、全候補ビームRSリストから、候補ビームを決定するとき、UEは、以下の情報の少なくとも一つを基地局に報告し、情報は、ビーム障害が宣告されるTRPと関連する一索引、あるいは、一識別子(たとえば、CORESETPoolIndex、TRP_ID、群/集合ID、あるいは、群/集合索引であるが、本発明はそれらに制限されない)、候補ビームRS ID、および、サービングセル索引を有するが、本発明はそれらに制限されない。本実施形態において、報告される候補ビームRS IDを有する候補ビームRSの無線リンク品質は、サービング BFD-RSより高い。
図9Aを例とすると、
図9Aに示されるように、UE110は、TRP120中でビーム障害が発生することを宣告するとともに、UE110は、TRP120に関連する候補ビームRSリスト#0、および、TRP130に関連する候補ビームRSリスト #1中でRS測定を実行する。UE110は、候補ビームRSリスト #1中のRS#A
1 が、BFR情報を報告する候補ビームRSであると判断するとき、候補ビームRSリスト #1中のRS#A
1 の無線リンク品質は、TRP130に関連するサービングBFD-RS#1の無線リンク品質より高い。注意すべきことは、上記の例は、本発明の実施形態を説明するためだけに用いられ、本発明はそれらに制限されないことである。
【0087】
本発明の別の実施形態において、UE110が測定を実行して、可能な候補ビームを決定しない時、すなわち、UEは、単一TRP操作にフォールバックし、UEは、以下の情報の少なくとも一つを、基地局に報告し、情報は、ビーム障害が宣告されるTRP一索引、あるいは、一識別子(たとえば、CORESETPoolIndex、TRP_ID、群/集合ID、あるいは、群/集合索引であるが、本発明はそれらに制限されない)、および、サービングセル索引を有するが、本発明はそれらに制限されない。たとえば、ビーム障害がTRP120中で発生するとき、UE110は、全候補ビームRSリスト中のRSの測定を実行しない。その後、UE110は、TRP120、および/または、サービングセル索引に関連する一索引、あるいは、一識別子を報告する(たとえば、CORESETPoolIndex、TRP_ID、群/集合ID、あるいは、群/集合索引であるが、本発明はそれらに制限されない)。注意すべきことは、上記の例は、本発明の実施形態を説明するためだけに用いられ、本発明はそれらに制限されないことである。
【0088】
本発明の別の実施形態において、UE110が、ビーム障害を宣告するTRPと関連する候補ビームRSリストから候補ビームを決定(あるいは、探す)とき、UEは、以下の情報の少なくとも一つを、基地局に報告し、情報は、ビーム障害が宣告されるTRP一索引、あるいは、一識別子(たとえば、CORESETPoolIndex、TRP_ID、群/集合ID、あるいは、群/集合索引であるが、本発明はそれらに制限されない)、候補ビームRS ID、および、サービングセル索引を有するが、本発明はそれらに制限されない。本実施形態において、報告される候補ビームRS IDを有する候補ビームRSの無線リンク品質は、サービングBFD-RSより高い。
図9Dを例とすると、
図9Dに示されるように、UE110は、TRP120中でビーム障害が発生することを宣告するとともに、UE110は、TRP120と関連する候補ビームRSリスト#0中のRSの測定を実行する。UE110が、候補ビームRSリスト#0中のRS#A
2 が、BFR情報を報告する候補ビームRSであると判断するとき、候補ビームRSリスト#0中のRS#A
2 の無線リンク品質は、TRP130に関連するサービングBFD-RS#1の無線リンク品質より高い。注意すべきことは、上記の例は、本発明の実施形態を説明するためだけに用いられ、本発明はそれらに制限されないことである。
【0089】
本発明の別の実施形態において、UE110が、サービングTRPと関連する全候補ビームRSリストから、少なくとも二個の候補ビームを決定する(あるいは、探す)時、UEは、以下の情報の少なくとも一つを、基地局に報告する。情報は、ビーム障害が宣告されるTRPと関連する一索引、あるいは、一識別子(たとえば、CORESETPoolIndex、TRP_ID、群/集合ID、あるいは、群/集合索引であるが、本発明はそれらに制限されない)、同時に受信される候補ビームRSの少なくとも二個の候補ビームRS ID、および、サービングセル索引を有するが、本発明はそれらに制限されない。本実施形態において、UE110は、サービングBFD-RSと同時に受信される任意の候補ビームRSを探すことができない。
図9Fを例とすると、
図9Fに示されるように、UE110は、ビーム障害が、TRP120中で発生することを宣告するとともに、UE110は、TRP120と関連する候補ビームRSリスト#0、および、TRP130と関連する候補ビームRSリスト #1中で、RSの測定を実行する。UE110は、サービングBFD-RS#1と同時に受信される任意の候補ビームRSを見つけることができない。その後、UE110は、候補ビームRSリスト#0中のRS#A
2を見つけるとともに、候補ビームRSリスト #1中のRS#A
1 は、候補ビームRSと同時に受信されて、BFR情報を報告する。注意すべきことは、上記の例は、本発明の実施形態を説明するためだけに用いられ、本発明はそれらに制限されないことである。
【0090】
本発明の一実施形態において、UE110が、ビーム障害回復要求を基地局に報告後、UE110は、デフォルトビームは、ビーム障害が宣告されないTRPに対応する一索引、あるいは、一識別子(たとえば、CORESETPoolIndex、TRP ID、群/集合ID、あるいは、群/集合索引であるが、本発明はそれらに制限されない)と関連すると仮定する。本実施形態において、ビーム障害回復要求を有するPUCCHリソースを送信後、UE110が、PUSCHリソースを送信して、MAC CEを搭載して、BFR関連情報を報告した後、あるいは、UE110が、CORESETのTCI状態のアップデート情報を受信する前、DCIの受信と対応するPDSCH間のオフセットが、スレショルド timeDurationForQCLより低い場合、UE110は、サービングセルのCORESETPoolIndex の数値と関連するPDSCHのDM-RSポートが、QCLパラメータと関連するRSと準コロケーションされると仮定し、QCLパラメータは、CORESET間で最低 controlResourceSetIdを有する監視検索空間(monitored search space)と関連するCORESETのPDCCH準コロケーション指示に用いられ、且つ、同じ数値の CORESETPoolIndexを有して配置される。CORESETPoolIndex は、ビーム障害が宣告されないTRPと関連する。
図15を例とすると、
図15は、本発明の一実施形態によるデフォルトビームを示す図である。
図15中、第一Rxビーム#0は、アンテナパネル #A中で、TRP120から送信されるPDSCHリソースを受信するのに用いられ、第二Rxビーム #1は、アンテナパネル#B中で、TRP130から送信されるPDSCHリソースを受信するのに用いられると仮定する。
図15に示されるように、UE110は、ビーム障害が、TRP120中で発生することを宣告する。UE110が、ビーム障害回復要求を報告した後、デフォルトRxビーム(第二Rxビーム #1)は、UEが、ビーム障害を宣告していないTRP130と関連する。注意すべきことは、
図15は、本発明の実施形態を説明するためだけに用いられ、本発明はそれらに制限されないことである。
【0091】
図16は、本発明の一実施形態によるビーム障害検出方法を説明するフローチャート1600である。ビーム障害検出方法は、UE110に適用される。
図16に示されるように、工程1610において、UE110の無線周波数(RF)信号処理装置は、少なくとも一つの参照信号を有する第一BFD参照信号(BFD-RS)集合にしたがって、第一無線リンク品質を査定する。
【0092】
工程1620において、第一無線リンク品質が一スレショルドより低いとき、UE110のプロセッサは第一指示を生成し、第一指示は、第一ビーム障害インスタンス(BFI)、あるいは、第一BFD-RS集合である。
【0093】
工程1630において、UE110のプロセッサは、第一指示により、第一タイマーと第一カウンターを起動させる。
【0094】
本発明のいくつかの実施形態によると、BFD方法において、第一BFD-RS集合は、ネットワークにより配置され、第一BFD-RS集合は、第一群索引、あるいは、第一群識別子に関連する。
【0095】
本発明のいくつかの実施形態によると、BFD方法において、プロセッサは、第一BFD-RS集合を決定し、第一BFD-RS集合中の少なくとも一つの参照信号は、第一群索引、あるいは、第一群識別子に関連する。いくつかの実施形態において、少なくとも一つの参照信号、および、少なくとも一つの参照信号の各自CORESETは、TCI状態に指示されるRS索引の数値と関連する。
【0096】
本発明のいくつかの実施形態によると、BFD方法において、第一指示は、一周期を有し、この周期は、少なくとも一つの参照信号の最短周期と固定値間の最大値により決定される。
【0097】
本発明のいくつかの実施形態によると、BFD方法はさらに、第二参照信号の第二無線リンク品質が、スレショルドより低いとき、UE110のプロセッサは第二指示を生成するとともに、第二タイマー、および、第一カウンターを起動させる工程を有し、第二指示は、第二ビーム障害インスタンス(BFI)、あるいは、第二BFD-RS集合である。いくつかの実施形態において、UE110のプロセッサは、第一カウンターの第一数値に対して第一計算を実行して、第一計算結果を生成し、第一計算結果が、第一スレショルド以上であるとき、プロセッサは、第一BFD-RS集合に関連するビーム障害が発生したと判断するとともに、プロセッサは、第一カウンターの第二数値に対して第二計算を実行して、第二計算結果を生成するとともに、第二計算結果が第二スレショルド以上であるとき、プロセッサは、第二BFD-RS集合に関連するビーム障害が発生したと判断し、第一計算はフロア計算、第二計算はモジュール計算である。
【0098】
本発明のいくつかの実施形態によると、BFD方法はさらに、第二参照信号の第二無線リンク品質が、スレショルドより低いとき、UE110のプロセッサは第二指示を生成するとともに、第一タイマー、および、第一カウンターを起動させる工程を有し、第二指示は、第二ビーム障害インスタンス(BFI)、あるいは、第二BFD-RS集合である。いくつかの実施形態において、第一指示が生成されるとき、プロセッサは、第三計算により、第一タイマーをアップデートするとともに、第二指示が生成されるとき、プロセッサは、第四計算により、第一タイマーをアップデートする。第三計算は、モジュール計算に関連し、第四計算はフロア計算に関連する。プロセッサは、第一カウンターの第一数値に対して第一計算を実行して、第一計算結果を生成する。前記第一計算結果が、第一スレショルド以上であるとき、プロセッサは、第一BFD-RS集合に関連するビーム障害が発生したと判断するとともに、プロセッサは、第一カウンターの第二数値に対して第二計算を実行して、第二計算結果を生成する。第二計算結果が第二スレショルド以上であるとき、プロセッサは、前記第二BFD-RS集合に関連するビーム障害が発生したと判断する。第一計算はフロア計算であり、第二計算はモジュール計算である。いくつかの実施形態において、第一タイマー、および、第二タイマーは、UE110の低層に設置される。
【0099】
本発明のいくつかの実施形態によると、BFD方法はさらに、第二無線リンク品質が、スレショルドより低いとき、UE110のプロセッサは第二指示を生成するとともに、第二タイマー、および、第二カウンターを起動させる工程を有し、第二指示は、第二ビーム障害インスタンス(BFI)、あるいは、第二BFD-RS集合である。いくつかの実施形態において、プロセッサは、第一カウンターの第一数値に対して第一計算を実行して、第一計算結果を生成する。第一計算結果が、第一スレショルド以上であるとき、プロセッサは、第一BFD-RS集合に関連するビーム障害が発生したと判断するとともに、プロセッサは、第二カウンターの第二数値に対して第二計算を実行して、第二計算結果を生成する。第二計算結果が第二スレショルド以上であるとき、プロセッサは、第二BFD-RS集合に関連するビーム障害が発生したと判断する。第一計算は、第一指示の数量を計算し、第二計算は、第二指示の数量を計算する。
【0100】
本発明のいくつかの実施形態によると、BFD方法はさらに、UE110のRF信号処理装置が、ビーム障害回復(BFR)に用いる第一スケジューリング要求を送信する工程を有し、第一スケジューリング要求は、第一BFD-RS集合に関連する。一実施形態において、第二BFD-RS集合に関連するビーム障害が発生するとき、RF信号処理装置は、第一スケジューリング要求に対応する第一物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースを送信する。別の実施形態において、第一BFD-RS集合に関連するビーム障害が発生するとき、RF信号処理装置は、第一スケジューリング要求に対応する第一PUCCHリソースを送信する。
【0101】
本発明のいくつかの実施形態によると、BFD方法はさらに、UE110のプロセッサが、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースを送信して、媒体アクセス制御素子(MAC CE)を搭載して、BFRに関連する情報を報告するか否か判断する工程を有する。いくつかの実施形態において、新規の送信に使用可能なPUSCHリソースが、第一ビーム障害を宣告されていないBFD-RS集合に関連する場合、プロセッサは、PUSCHリソースを送信して、MAC CEを搭載して、BFRに関連する情報を報告することを決定し、新規の送信に使用可能なPUSCHリソースが、ビーム障害が宣告されている第二BFD-RS集合と関連する場合、プロセッサは、PUSCHリソースを送信して、MAC CEを搭載して、BFRに関連する情報を報告しないことを決定する。
【0102】
本発明のいくつかの実施形態によると、BFD方法はさらに、UE110のプロセッサが、PDSCHの少なくとも一つの復調参照信号(DMーRS)ポートが、ビーム障害を宣告されていないBFD-RS集合と関連すると仮定する工程を有する。
【0103】
本発明中で提供されるBFD方法によると、一TRPの制御ビームが障害を発生する場合、BFRがトリガーされる。よって、本発明中で提供されるBFD方法は、良好なリソース利用を達成するとともに、UEの電力を節約する。
【0104】
明細書、および、請求項中の “第一”, “第二”, “第三”等の序数の使用は、説明目的である。互いの間には、順序上の前後関係はない。
【0105】
ここで開示される態様に関連して記述される方法の工程は、プロセッサの実行により、直接、ハードウェア、ソフトウェアモジュール、あるいは、二個の組み合わせに応用される。ソフトウェアモジュール(たとえば、実行命令と関連データを含む)、および、その他のデータは、データメモリ、たとえば、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROM、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、あるいは、本領域中のその他の任意の形式のコンピュータ可読媒体中に存在する。サンプルストレージ媒体は、機器、たとえば、コンピュータ/プロセッサ(便宜性のため、ここで、 “プロセッサ”と称する)に結合されて、プロセッサは、ストレージ媒体から情報(たとえば、コード)を読みとったり、情報を書き込んだりすることができる。サンプルストレージ媒体は、プロセッサに整合される。プロセッサ、および、ストレージ媒体は、ASIC中に存在する。ASICは、ユーザー装置中に存在する。あるいは、プロセッサ、および、ストレージ媒体は、ユーザー装置中で個別部品として存在する。さらに、いくつかの態様において、任意の適当なコンピュータプログラム製品は、一つ以上の本開示の態に関連するコードを有するコンピュータ可読媒体を有する。いくつかの態様において、コンピュータプログラム製品は、パッケージ材料を有する。
【0106】
上記の段落で、多くの態様を記述している。明らかに、本発明の教示は、多種の方法で実現され、範例中、任意の特定の配置や機能は、代表的な状況を示す。当業者なら、本文の教示に基づいて、本発明中で開示される態様すべてが、独立して、あるいは、組み込まれて実行できることが理解できる。
【0107】
本発明では好ましい実施例を前述の通り開示したが、これらは決して本発明に限定するものではなく、当該技術を熟知する者なら誰でも、本発明の思想を脱しない範囲内で各種の変形を加えることができる。
【符号の説明】
【0108】
110、310…ユーザー装置
111…ベースバンド信号処理装置
112…無線周波数(RF)信号処理装置
113…プロセッサ
114…メモリデバイス
120…第一TRP
130…第二TRP
200…無線通信システム
320…TRP
BFD-RS#0、BFD-RS#1…ビーム障害検出参照信号
RS#A0、RS#A1、RS#A2、RS#A3、RS#A4…候補ビーム