(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-14
(45)【発行日】2022-12-22
(54)【発明の名称】フラッシングポンプ
(51)【国際特許分類】
F04B 43/12 20060101AFI20221215BHJP
A61B 1/015 20060101ALI20221215BHJP
【FI】
F04B43/12 Z
A61B1/015
(21)【出願番号】P 2021199766
(22)【出願日】2021-12-09
【審査請求日】2021-12-09
(32)【優先日】2021-01-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】501472618
【氏名又は名称】ケイメッド(メディカル アンド インダストリアル イクイプメント) リミテッド
【氏名又は名称原語表記】KEYMED (MEDICAL & INDUSTRIAL EQUIPMENT) LTD.
【住所又は居所原語表記】Keymed House, Stock Road, SOUTHEND-ON-SEA, Essex, SS2 5QH, United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【氏名又は名称】森下 賢樹
(72)【発明者】
【氏名】ワング、チュ
(72)【発明者】
【氏名】モリソン、シモン
(72)【発明者】
【氏名】サイクス、ガレス
【審査官】岸 智章
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第3088021(EP,A1)
【文献】米国特許出願公開第2003/0097232(US,A1)
【文献】特開2003-070730(JP,A)
【文献】特開昭63-046550(JP,A)
【文献】特開2004-108307(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04B 43/12
F04B 51/00
F04C 5/00
A61B 1/015
A61M 5/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
貯蔵器から流体を引き出し、前記引き出された流体を流体出口から排出するためのポンプと、
前記ポンプの動作を制御するように構成されたプロセッサと、
前記プロセッサと電気的に通信するリモートコントローラ接続ポートと、を備え、
前記リモートコントローラ接続ポートは、出力システム接続ポイントと、入力システム接続ポイントと、デバッグ接続ポイントと、基準電圧レベルに保持された接地接続ポイントと、を有し、
前記プロセッサは、前記デバッグ接続ポイントが前記基準電圧レベルの信号を受信したことに応じて、前記出力システム接続ポイントに診断情報を出力するように動作可能である、
フラッシングポンプ。
【請求項2】
前記基準電圧レベルは、アース接地電圧である、
請求項1に記載のフラッシングポンプ。
【請求項3】
前記接続ポートへの接続のためのリモートコントローラコネクタを有するリモートコントローラをさらに備え、
前記リモートコントローラは、前記フラッシングポンプを動作させるように前記プロセッサに指示するために、前記入力システム接続ポイントに制御信号を送信するように動作可能である、
請求項1または2に記載のフラッシングポンプ。
【請求項4】
前記リモートコントローラコネクタは、前記デバッグ接続ポイントをフローティング電圧にしたままにするように構成されている、
請求項3に記載のフラッシングポンプ。
【請求項5】
前記接続ポートに接続するためのデバッグコネクタを有するデバッグケーブルをさらに備え、
前記デバッグコネクタは、前記基準電圧レベルを前記デバッグ接続ポイントに提供するように構成されている、
請求項1から4のいずれか一項に記載のフラッシングポンプ。
【請求項6】
前記デバッグコネクタは、前記デバッグコネクタが前記接続ポートに挿入されたときに、前記デバッグ接続ポイントと前記接地接続ポイントとを接続するように構成された電気コネクタを有する、
請求項5に記載のフラッシングポンプ。
【請求項7】
前記デバッグコネクタは、シリアル出力をさらに有する、
請求項5または6に記載のフラッシングポンプ。
【請求項8】
前記デバッグコネクタは、シリアルUSBアダプタをさらに有する、
請求項7に記載のフラッシングポンプ。
【請求項9】
それぞれの接続ポイントは、ソケットである、
請求項1から8のいずれか一項に記載のフラッシングポンプ。
【請求項10】
前記接続ポートは、4ピンコネクタを受けるためのものである、
請求項1から9のいずれか一項に記載のフラッシングポンプ。
【請求項11】
前記4ピンコネクタは、ヒロセ4ピンコネクタである、
請求項10に記載のフラッシングポンプ。
【請求項12】
前記プロセッサは、前記診断情報を出力する前に、前記デバッグ接続ポイントが前記基準電圧レベルの信号を受信したことに応じて、ハンドシェイク処理を実行するように、さらに動作可能である、
請求項1から11のいずれか一項に記載のフラッシングポンプ。
【請求項13】
前記ポンプは、蠕動ポンプである、
請求項1から12のいずれか一項に記載のフラッシングポンプ。
【請求項14】
請求項1から13のいずれか一項に記載のフラッシングポンプを用意することと、
前記基準電圧レベルを前記デバッグ接続ポイントに提供するために、デバッグケーブルを前記接続ポートに接続することと、
前記フラッシングポンプから出力された前記診断情報を検討することと、を含む、
フラッシングポンプの点検方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、一般的にフランシングポンプに関し、特に内視鏡手術の間に使用されるフラッシングポンプに関する。
【背景技術】
【0002】
フラッシングポンプは、内視鏡検査などの医療処置の間に、フラッシングおよび洗浄のために、医療機器に液体を供給するために用いられる。一般に、滅菌水は、貯蔵器から引き出され、手術中に関心領域をフラッシングおよび洗浄するために使用される離れた出力にポンプで送られる。フラッシングポンプは、2つのポンプ(1つは圧力下で液体を供給するためのもの、もう1つは吸引を提供するためのもの)を含む場合があり、または1つのポンプが両方の機能を促進する場合がある。特にフラッシングポンプでは、蠕動ポンプを使用して、機械部品と滅菌フラッシング水との接触を回避できる。フラッシングポンプの例は、特許文献1および特許文献2に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】国際公開第2018/211259号
【文献】欧州特許出願公開3543531号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
既存のフラッシングポンプでは、そのフラッシングポンプに関する有用な診断を実行するために、その使用法と性能を評価することはできない。このため、フラッシングポンプ全体を設備から外し、検査できるように分解する必要がある。したがって、改良されたフラッシングポンプが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書は、貯蔵器から流体を引き出し、引き出された流体を流体出口から排出するためのポンプと、ポンプの動作を制御するように構成されたプロセッサと、プロセッサと電気的に通信するリモートコントローラ接続ポートと、を備え、リモートコントローラ接続ポートは、出力システム接続ポイントと、入力システム接続ポイントと、デバッグ接続ポイントと、基準電圧レベルに保持された接地接続ポイントと、を有し、プロセッサは、デバッグ接続ポイントが基準電圧レベルの信号を受信したことに応じて、出力システム接続ポイントに診断情報を出力するように動作可能である、フラッシングポンプを提供する。これにより、容易に遠隔で診断および点検をすることが可能になる。
【0006】
基準電圧レベルは、アース接地電圧であってよい。これは、便利な基準電圧であり、接続ポートに接続されるリモートコントローラによっても使用される。
【0007】
フラッシングポンプは、接続ポートへの接続のためのリモートコントローラコネクタを有するリモートコントローラをさらに備え、リモートコントローラは、フラッシングポンプを動作させるようにプロセッサに指示するために、入力システム接続ポイントに制御信号を送信するように動作可能であってよい。リモートコントローラは、ポンピングを開始したり停止したりするなど、ユーザがフラッシングポンプを遠隔で動作させることを可能にする。
【0008】
リモートコントローラコネクタは、デバッグ接続ポイントをフローティング電圧にしたままにするように構成されてよい。フローティング電圧のままにすると、プロセッサは診断情報が出力されるデバッグモードに入らない。これは、デバッグ接続ポイントに何も接続しないことにより簡便に実現できる。
【0009】
フラッシングポンプは、接続ポートに接続するためのデバッグコネクタを有するデバッグケーブルをさらに備え、デバッグコネクタは、基準電圧レベルをデバッグ接続ポイントに提供するように構成されてよい。これは、サービス提供者に提供される可能性のある正しいケーブルを接続することにより、簡便なデバッグ方法を提供する。
【0010】
デバッグコネクタは、デバッグコネクタが接続ポートに挿入されたときに、デバッグ接続ポイントと接地接続ポイントとを接続するように構成された電気コネクタを有してよい。これにより、既存の接続ポイントを使用してデバッグモードに入るハードワイヤードの解決策が提供される。
【0011】
デバッグコネクタは、シリアル出力をさらに有してよい。特に、デバッグコネクタは、シリアルUSBアダプタをさらに有してよい。これにより、診断情報に適した出力形式が提供される。
【0012】
それぞれの接続ポイントは、ソケットであってよい。すなわち、プラグコネクタまたはメスコネクタであってよい。外部コンポーネント(つまり、診断ケーブルまたはリモートコントローラ)をソケットに挿入する方が、その逆よりも便利な場合がある。
【0013】
接続ポートは、4ピンコネクタを受けるためのものであってよい。特に、4ピンコネクタは、ヒロセ4ピンコネクタであってよい。4ピンコネクタは、このようなフラッシングポンプにとって、回復力のある効果的なコネクタである。
【0014】
プロセッサは、診断情報を出力する前に、デバッグ接続ポイントが基準電圧レベルの信号を受信したことに応じて、ハンドシェイク処理を実行するように、さらに動作可能であってよい。これにより、デバッグ接続ポイントのハードウェアチェックに加えて、ソフトウェアチェックが提供される。これにより、セキュリティがさらに強化され、許可されていないユーザが誤ってプロセッサをデバッグモードに入らせ、診断情報を出力することを防ぐことができる。
【0015】
ポンプは、蠕動ポンプであってよい。これにより、流体とポンプの機械部品との接触が抑制され、汚染のリスクが軽減される。
【0016】
本明細書は、フラッシングポンプの点検方法を提供し、この方法は、本明細書に係るフラッシングポンプを用意することと、基準電圧レベルをデバッグ接続ポイントに提供するために、デバッグケーブルを接続ポートに接続することと、フラッシングポンプから出力された診断情報を検討することと、を含む。この方法により、本明細書で説明されている構成を使用してフラッシングポンプを点検することが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本説明は、単なる例として、以下の添付の図面を参照する。
【
図1】
図1は、リモートコントローラ接続ポートを含むフラッシングポンプの概略図を示す。
【
図2】
図2は、
図1のリモートコントローラ接続ポートの概略図を示す。
【
図3】
図3は、リモートコントローラ接続ポートおよびリモートコントローラコネクタの概略回路図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1は、フラッシングポンプ100の概略図を示す。フラッシングポンプ100は、ポンプ10を含む。ポンプ10は、任意の適切な形態のポンプであってよい。特定の実施形態では、ポンプ10は、圧送される流体にポンプ10の機械的要素が接触しないように、蠕動ポンプ(ローラポンプとしても知られている。)であってよい。蠕動ポンプでは、流体は、ポンプケース内の空洞内に取り付けられた可撓性チューブ内に含まれている。外周に多数の押圧要素が取り付けられたロータは、可撓性チューブを徐々に圧縮する。ロータが回転すると、圧縮されているチューブの一部が縮んで閉じ、送り出される流体が可撓性チューブ内を移動するように強制される。さらに、押圧要素の通過後にチューブが自然な状態に開くと、蠕動ポンプに流体の流れが誘導される。
【0019】
ポンプ10は、給水設備または容器などの貯蔵器20から流体を引き出すように構成されている。流体は、特に、滅菌水などの滅菌流体であってよい。この流体は、ポンプ10によって貯蔵器20から引き出される。次に、引き出された流体は、ポンプ10の流体出口14から排出される。流体出口14は、単にそれに可撓性チューブを取り付けるための接続箇所であってよい。可撓性チューブは、洗浄される部位において患者の体内に配置可能であってよい。ポンプ10が動作するとき、流体は、貯蔵器20から引き出され、流体出口14に送られ、次に、洗浄される領域に送られる。
【0020】
ポンプ10は、ポンプ10の動作を制御するプロセッサ16(
図1には示されていない。)を含む。これは、例えば、ポンプ10の動作の始動および/または停止、ポンプ速度の制御、および/または他の関連するポンプ10の制御を含んでよい。ポンプ10は、リモートコントローラ接続ポート40をさらに備える。リモートコントローラ接続ポート40は、プロセッサ16と電気的に通信している。
【0021】
リモートコントローラ30は、リモートコントローラ接続ポート40に接続可能である。特に、リモートコントローラ30は、リモートコントローラ接続ポート40に取り付け可能なリモートコントローラコネクタ34を含んでよい。例えば、リモートコントローラコネクタ34は、リモートコントローラ接続ポート40に挿入可能であってよい。すなわち、リモートコントローラコネクタ34は、オスコネクタ(ピンコネクタとしても知られている。)であってよく、リモートコントローラ接続ポート40は、メスコネクタ(プラグコネクタまたはソケットコネクタとしても知られている。)であってよい。当然、これは、本開示から逸脱することなく逆転させてもよい。
【0022】
リモートコントローラコネクタ34がリモートコントローラ接続ポート40に接続された状態で、リモートコントローラ30は、プロセッサ16と電気的に通信している。これにより、リモートコントローラ30は、ポンプ10の動作を制御するためにプロセッサ16に命令を送信できる。例えば、リモートコントローラ30は、ポンプ10の動作を制御する1つまたは複数のボタン32を備えてよい。特定の実施形態では、リモートコントローラ30は、ポンプ10の始動および停止を制御できる。リモートコントローラは、任意の適切なメカニズムを介して作動させることができるが、特定の実施形態では、それは、ユーザの足によって操作されるフットペダルの形態をとることができる。
【0023】
通常、リモートコントローラ30は、処置(内視鏡検査など)で使用されているカメラからの出力を表示するためにユーザが使用しているビデオモニタの近くに配置される。
【0024】
リモートコントローラ接続ポート40の概略図を
図2に示す。この図は円形の4ピンコネクタの特定の実施形態を示しているが、リモートコントローラ接続ポート40は任意の適切なコネクタであってよい。特定の実施形態では、リモートコントローラ接続ポート40は、ヒロセ4ピンコネクタを受けるように構成されたポートであってよい。
【0025】
リモートコントローラ接続ポート40は、いくつかの接続ポイントを含む。これらの接続ポイントは、ピン(すなわち、対応するプラグでの受け取りに適した、リモートコントローラ接続ポート40の面から延びる細長い要素。)またはプラグ(すなわち、対応するピンを受けるのに適した、リモートコントローラ接続ポート40の面に形成された空洞。)、またはその他の適切な機構であってよい。接続ポートの配線は、
図3に最もよく示されている。図示の実施形態は4つの接続ポイントを含むが、任意の適切な数の接続ポイントを使用できることに留意すべきである。たとえば、機能を向上させるために追加の接続ポイントを提供してもよい。あるいは、またはさらに、1つまたは複数の接続ポイントを組み合わせてもよい。
【0026】
接続ポイントは、出力システム接続ポイント41および入力システム接続ポイント42を含む。リモートコントローラ30が接続されると、これらの2つのシステム接続ポイント41、42を使用して、リモートコントローラ30との間で信号を送受信し、リモートコントローラ30がポンプ10の動作を制御できるようにすることができる。これらのシステム接続ポイント41、42は、システム情報をプロセッサ16との間で送受信できるように、プロセッサ16と電気的に通信し得る。特に、リモートコントローラ30は、制御信号を入力システム接続ポイント42に送信できる。これは、次に、ポンプ10、したがってフラッシングポンプ100を動作させるようにプロセッサに指示するために、プロセッサ16に送信される。
【0027】
基準電圧レベルに保持される接地接続ポイント44が提供される。この基準電圧レベルは、アース接続18を介して供給されるアース接地電圧であってよい。
図3に示すように、接地接続ポイント44を基準電圧に直接的に接続できる。あるいは、接地接続ポイント44は、プロセッサ16または他の中間構成要素に接続できる。リモートコントローラ30がリモートコントローラ接続ポート40に接続されている場合、接地接続ポイント44は、リモートコントローラ30に基準電圧を提供してよい。
【0028】
デバッグ接続ポイント43が提供される。デバッグ接続ポイント43は、プロセッサ16に電気的に接続されている。プロセッサ16がデバッグ接続ポイント43から基準電圧レベルの信号を受信すると、プロセッサ16は診断モードに入る。この診断モードでは、プロセッサ16は、出力システム接続ポイント41を介して診断情報を出力してよい。リモートコントローラ30が接続されている場合、デバッグ接続ポイント43はフローティングのままであり得る。すなわち、リモートコントローラコネクタ34は、デバッグ接続ポイント43のための電気的接続を有していなくてもよい。これにより、デバッグ接続ポイント43がフローティングのままになるため、プロセッサ16は診断モードに入らない。
【0029】
フラッシングポンプ100は、デバッグケーブルをさらに含んでよい。デバッグケーブルを使用して、フラッシングポンプ100の診断を実行してもよい。デバッグケーブルは、リモートコントローラ接続ポート40に接続可能なデバッグコネクタ50を備えてよい。したがって、デバッグコネクタ50は、一般に、リモートコントローラコネクタ34と同様の物理的形態であってよい。
【0030】
デバッグコネクタ50は、デバッグ接続ポート43に基準電圧レベルを提供するように構成されている。例えば、デバッグコネクタ50は、デバッグ接続ポート43を接地接続ポイント44に接続する電気接続55を含んでよい。したがって、これは、デバッグコネクタ50がリモートコントローラ接続ポート40に接続されているときに、2つのポート間のハードワイヤードのリンクとして機能する。
【0031】
デバッグコネクタ50がリモートコントローラ接続ポート40に接続された状態で、基準電圧がデバッグ接続ポイント43からプロセッサ16に提供される。これにより、プロセッサ16は、デバッグモードに入る。
【0032】
デバッグケーブルは、もう一方の端で端末やコンピュータなどのデバッグシステムに接続するように構成されている。たとえば、デバッグケーブルは、シリアル出力を含んでよい。これは、たとえば、デバッグケーブルをUSBポートに接続できるような、シリアルUSBアダプタの形式にできる。
【0033】
デバッグケーブルがデバッグシステムに接続された状態で、プロセッサ16は、ハンドシェイク処理を実行して、デバッグシステムとの接続を確立できる。これは、接続の確認、速度の決定、または接続の承認の1つ以上のステップを含んでよい。例えば、デバッグシステムは、診断情報がプロセッサ16から出力される前に、パスワードをプロセッサ16に送信する必要があり得る。
【0034】
プロセッサ16が診断情報を出力するとき、これは、出力システム接続ポイント41を介してもよい。この診断情報は、さらなる処理および分析のために、デバッグシステムに伝達されてよい。次に、この診断情報を検討し、フラッシングポンプ100を点検するためにこの診断情報を使用できる。診断情報は、フラッシングポンプ100の動作に関する任意の情報であってよい。これは、使用期間、使用速度、使用間の時間、特定の速度での使用期間、エラーメッセージを含んでよいが、これらに限定されるものではない。
【0035】
ユーザは、特定の診断情報の要求をデバッグシステムに入力できる。これは、入力システム接続ポイント42に送信され、それによってプロセッサ16に送信されてよい。次に、プロセッサ16は、この要求を受信し、出力システム接続ポイント41を介して適切な診断情報を出力する。
【0036】
次に、この診断情報のすべては、自動的にまたは人間の入力によって検討され、フラッシングポンプ100に必要な適切な点検を決定するために使用できる。診断情報を分析して、フラッシングポンプ100がどの処置のために使用されたかを特定できる。たとえば、特定の特性使用プロファイルは、特定の処置が実施されたことを示している場合がある。一例として、外科手術では、フラッシングポンプ100の速度は低速である可能性が高いが、それはこの低速で長期間使用される。
【0037】
このようにして、フラッシングポンプ100を点検する方法が提供される。デバッグケーブルは、リモートコントローラ接続ポート40に接続される。デバッグケーブルは、デバッグ接続ポイント43に基準電圧レベルを提供するように構成されている。次に、これは、プロセッサ16をデバッグモードに入らせ、診断情報を出力させる。上述のように、プロセッサ16は、最初にハンドシェイクステップを実行して、診断情報が出力されるべきであることを検証してよい。最後に、診断情報を使用して、例えば、フラッシングポンプ100からの診断情報の出力を検討することによって、フラッシングポンプ100を評価できる。
【0038】
フラッシングポンプ100を点検するこの方法は、どの構成要素が修理および/または交換を必要とするかを保守チームに示し、それによってフラッシングポンプ100の寿命を延ばすことができる。