(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-14
(45)【発行日】2022-12-22
(54)【発明の名称】状態確定方法、状態指示方法、通信装置、通信システムおよび記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 52/02 20090101AFI20221215BHJP
H04W 76/28 20180101ALI20221215BHJP
【FI】
H04W52/02 111
H04W76/28
(21)【出願番号】P 2021507511
(86)(22)【出願日】2019-08-12
(86)【国際出願番号】 CN2019100148
(87)【国際公開番号】W WO2020030169
(87)【国際公開日】2020-02-13
【審査請求日】2021-02-10
(31)【優先権主張番号】201810911007.7
(32)【優先日】2018-08-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】張晨晨
(72)【発明者】
【氏名】▲ハウ▼鵬
(72)【発明者】
【氏名】劉星
(72)【発明者】
【氏名】韓▲ショウ▼輝
(72)【発明者】
【氏名】梁亜超
(72)【発明者】
【氏名】賀海港
【審査官】久松 和之
(56)【参考文献】
【文献】特表2021-521670(JP,A)
【文献】Intel Corporation,Power Saving Signal for efeMTC,3GPP TSG RAN WG1 #92b R1-1804694,2018年04月07日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信方法であって、
ユーザー装置
が、基地局から情報を受信することであって、前記情報は、(1)前記ユーザー装置のターゲット状態を指示する状態指示情報であって、前記ターゲット状態は、第1の状態
または第2の状態であ
り、前記第2の状態での電力消費
は、前記第1の状態
での電力消費より
も大きい、状態指示情報と、(2)前記第2の状態に入るために前記ユーザー装置によって使用されるべき周波数領域リソースを指示する周波数領域リソース情報とを含む、ことと、
前記ユーザー装置
が、前記情報に基づいて動作を実行することと
を含
み、
前記情報は、追加の情報が前記ユーザー装置によって受信されるべきであることを指示する第1の指示をさらに含み、
前記第1の指示に応答して、前記ユーザー装置は、前記追加の情報を受信する動作を実行する、無線通信方法。
【請求項2】
前記情報は、事前に決定されたチャネルにおいて担持される、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項3】
前記状態指示情報は、前記ユーザー装置が前記第1の状態に入るかまたは前記第2の状態に入るかを指示する状態識別子を用いて前記ターゲット状態を指示する、請求項1または
請求項2に記載の無線通信方法。
【請求項4】
前記周波数領域リソース情報は、帯領域幅パート(BWP)インデックスまたはキャリアインデックスのうちの少なくとも1つを含む、請求項1または
請求項2に記載の無線通信方法。
【請求項5】
無線通信方法であって、
基地局
が、ユーザー装置に情報を送信することを含み、
前記情報は、(1)前記ユーザー装置のターゲット状態を指示する状態指示情報であって、前記ターゲット状態は、第1の状態
または第2の状態であ
り、前記第2の状態での電力消費
は、前記第1の状態
での電力消費より
も大きい、状態指示情報と、(2)前記第2の状態に入るために前記ユーザー装置によって使用されるべき周波数領域リソースを指示する周波数領域リソース情報とを含
み、
前記情報は、追加の情報が前記ユーザー装置によって受信されるべきであることを指示する第1の指示をさらに含み、
前記第1の指示に応答して、前記基地局は、前記追加の情報を前記ユーザー装置にさらに送信する、無線通信方法。
【請求項6】
前記状態指示情報は、前記ユーザー装置が前記第1の状態に入るかまたは前記第2の状態に入るかを指示する状態識別子を用いて前記ターゲット状態を指示する、請求項
5に記載の無線通信方法。
【請求項7】
前記周波数領域リソース情報は、帯領域幅パート(BWP)インデックスまたはキャリアインデックスのうちの少なくとも1つを含む、請求項
5または
請求項6に記載の無線通信方法。
【請求項8】
プロセッサとメモリとを備える通信装置であって、
前記プロセッサは、
基地局から情報を受信することであって、前記情報は、(1)ユーザー装置のターゲット状態を指示する状態指示情報であって、前記ターゲット状態は、第1の状態
または第2の状態であ
り、前記第2の状態での電力消費
は、前記第1の状態
での電力消費より
も大きい、状態指示情報と、(2)前記第2の状態に入るために前記ユーザー装置によって使用されるべき周波数領域リソースを指示する周波数領域リソース情報とを含む、ことと、
前記情報に基づいて動作を実行することと
を行うように構成されて
おり、
前記情報は、追加の情報が前記ユーザー装置によって受信されるべきであることを指示する第1の指示をさらに含み、
前記第1の指示に応答して、前記基地局は、前記追加の情報を前記ユーザー装置にさらに送信する、通信装置。
【請求項9】
プロセッサとメモリとを備える通信装置であって、
前記プロセッサは、ユーザー装置に情報を送信するように構成され
ており、
前記情報は、(1)前記ユーザー装置のターゲット状態を指示する状態指示情報であって、前記ターゲット状態は、第1の状態
または第2の状態であ
り、前記第2の状態での電力消費
は、前記第1の状態
での電力消費より
も大きい、状態指示情報と、(2)前記第2の状態に入るために前記ユーザー装置によって使用されるべき周波数領域リソースを指示する周波数領域リソース情報とを含
み、
前記情報は、追加の情報が前記ユーザー装置によって受信されるべきであることを指示する第1の指示をさらに含み、
前記第1の指示に応答して、前記通信装置は、前記追加の情報を前記ユーザー装置にさらに送信する、通信装置。
【請求項10】
前記情報は、事前に決定されたチャネルにおいて担持される、請求項
8または
請求項9に記載の通信装置。
【請求項11】
前記状態指示情報は、前記ユーザー装置が前記第1の状態に入るかまたは前記第2の状態に入るかを指示する状態識別子を用いて前記ターゲット状態を指示する、請求項
8~
10のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項12】
前記周波数領域リソース情報は、帯領域幅パート(BWP)インデックスまたはキャリアインデックスのうちの少なくとも1つを含む、請求項
8~
10のいずれか1項に記載の通信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2018年8月10日に中国専利局に提出された出願番号が201810911007.7である中国特許出願に対して優先権を主張するものであり、該出願の全ての内容を引用により本発明に援用する。
【0002】
本開示は、通信領域に関し、特に、状態確定方法、状態指示方法、通信装置、通信システムおよび記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、第4世代移動通信技術(4G、the 4th Generation mobile communication technology)、ロングタームイボリューション(LTE、Long-Term Evolution)、ロングタームイボリューションアドバンスト(LTE-Advance、Long-Term Evolution Advance)および第5世代移動通信技術(5G、the 5th Generation mobile communication technology)に対する要求はますます多くなり、4Gおよび5Gシステムのそれぞれにおいて、eMMB、URLLC、mMTCの特徴へのサポートが深く研究されている。端末は、上記特徴のサポートを実現するために、エネルギー消費も増加している。端末のエネルギー消費の問題を解決するために、現在、5Gシステムにおいて提出された省エネメカニズムに、DRX(Discontinuous Reception、連続しない待ち受け)メカニズムが含まれている。しかし、現在のDRXメカニズムの柔軟性が低く、現在の5Gのリソース構成に対する動的な要求を満たすことができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の実施例は、状態確定方法、状態指示方法、通信装置、通信システムおよび記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施例は、
基地局から送信される、端末の状態切り替えを指示するための状態指示情報を受信することを含む状態確定方法を提供する。
【0006】
本開示の実施例は、
端末の状態切り替えを指示するための状態指示情報を端末に送信することを含む状態指示方法を更に提供する。
【0007】
本開示の実施例は、通信装置を更に提供する。通信装置は、プロセッサおよびメモリを備え、プロセッサとメモリが結合されている。プロセッサは、メモリに記憶された状態確定プログラムを実行することにより、上記状態確定方法のステップを実現するように構成される。
【0008】
本開示の実施例は、通信装置を更に提供する。通信装置は、プロセッサおよびメモリを備え、プロセッサとメモリが結合されている。プロセッサは、メモリに記憶された状態指示プログラムを実行することにより、上記状態指示方法のステップを実現するように構成される。
【0009】
本開示の実施例は、端末および基地局を備える通信システムを更に提供する。端末は、上記プロセッサがメモリに記憶された状態確定プログラムを実行することにより状態確定方法のステップを実現するように構成される通信装置であり、基地局は、上記プロセッサがメモリに記憶された状態指示プログラムを実行することにより状態指示方法のステップを実現するように構成される通信装置である。
【0010】
本開示の実施例は、状態確定プログラムおよび状態指示プログラムのうちの少なくとも
1つが記憶され、状態確定プログラムは、1つまたは複数のプロセッサにより実行されて
上記状態確定方法のステップを実現可能であり、状態指示プログラムは、1つまたは複数
のプロセッサにより実行されて上記状態指示方法のステップを実現可能である記憶媒体を
更に提供する。
本願明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
基地局から送信される、端末の状態切り替えを指示するための状態指示情報を受信する
ことを含む、状態確定方法。
(項目2)
前記状態指示情報は、状態切り替え信号および状態切り替えチャネルの少なくとも1つ
により担持される、項目1に記載の状態確定方法。
(項目3)
前記状態指示情報は、
第1状態および第2状態のうち、どの状態に入ることを端末に指示するための状態標識
と、
周波数領域リソースインデックスと、
行動レベル指示と、
第1指示情報の受信要否の指示と、
第1指示情報の関連受信指示と、
タイマーと、
カウンターと、
フレーム構造と、
関連信号および関連チャネルの少なくとも1つを受信する必要があることと、
のうちの少なくとも1つの指示情報を指示するために用いられる、項目1または2に記載の状態確定方法。
(項目4)
前記状態指示情報は、
前記状態指示情報に担持されているシーケンスにより前記指示情報を指示するという方
式と、
前記状態指示情報におけるシーケンスの生成パラメータにより前記指示情報を指示する
という方式と、
前記状態指示情報の直交カバーコードにより前記指示情報を指示するという方式と、
前記状態指示情報にターゲット情報指示フィールドが存在するか否かにより前記指示情
報を指示するという方式と、
前記状態指示情報のターゲット情報指示フィールドに担持されている情報により前記指
示情報を指示するという方式と、
前記状態指示情報の送信ポートにより前記指示情報を指示するという方式と、
前記状態指示情報の送信ポート数により前記指示情報を指示するという方式と、
前記状態指示情報の送信時間領域リソースにより前記指示情報を指示するという方式と
、
前記状態指示情報の送信周波数領域リソースにより前記指示情報を指示するという方式
と、
のうちの少なくとも1つにより前記指示情報を指示する、項目3に記載の状態確定方法。
(項目5)
前記周波数領域リソースインデックスは、帯領域幅パートBWPインデックスおよびキ
ャリアインデックスの少なくとも1つを含む、項目3に記載の状態確定方法。
(項目6)
前記行動レベル指示は、複数の行動レベルのうちの1種を指示するために用いられ、
前記行動レベルは、
第1状態または第2状態にある時間領域範囲と、
第1状態または第2状態にある周波数領域範囲と、
第1下りチャネルおよび第1下り信号の少なくとも1つを受信する必要があるか否かと
、
第1上りチャネルおよび第1上り信号の少なくとも1つを送信する必要があるか否かと
、
第1状態または第2状態でサポートされる送信電力レベルと、
の少なくとも1種の内容を含む、項目3に記載の状態確定方法。
(項目7)
前記第1指示情報の関連受信指示は、
前記第1指示情報の時間領域リソースを受信することと、
前記第1指示情報の周波数領域リソースを受信することと、
前記第1指示情報の変調およびシンボル化方式MCSを受信することと、
前記第1指示情報の関連情報をブラインド検出することと、
の少なくとも1つを含む、項目3に記載の状態確定方法。
(項目8)
前記第1指示情報の関連情報をブラインド検出することは、
前記第1指示情報に対応する候補数をブラインド検出することと、
前記第1指示情報に対応する集約レベルをブラインド検出することと、
前記第1指示情報に用いられる無線ネットワーク一時識別子RNTIをブラインド検出
することと、
前記第1指示情報の負荷の大きさをブラインド検出することと、
前記第1指示情報の下りリンク制御情報フォーマットのタイプをブラインド検出するこ
とと、
の少なくとも1種を含む、項目7に記載の状態確定方法。
(項目9)
前記フレーム構造は、
N個(Nは正の整数である)の時間単位における伝送方向と、
M個(Mは正の整数である)の周波数単位における伝送方向と、
の少なくとも1つを指示するために用いられる、項目3に記載の状態確定方法。
(項目10)
前記時間単位のタイプは、無線フレーム、ハーフフレーム、サブフレーム、スロット、
ミニスロットおよび直交周波数区分多重OFDMシンボルのうちのいずれか1種である、
項目9に記載の状態確定方法。
(項目11)
前記周波数単位のタイプは、キャリア、BWP、リソースブロック集合RBG、リソー
スブロックRBのうちのいずれか1種である、項目9に記載の状態確定方法。
(項目12)
前記Nの値は第1長さのK倍で、前記Kは正の整数であり、前記第1長さは前記基地局
により準静的に設定される、項目9に記載の状態確定方法。
(項目13)
前記Nの値は、
前記状態指示情報を受信する時間単位インデックスと、
前記基地局により準静的に設定される第1長さの大きさと、
前記状態指示情報を受信する時間単位の1つの第1長さにおける位置と、
の少なくとも1つに関連する、項目9に記載の状態確定方法。
(項目14)
前記フレーム構造が指示する開始時間単位は、前記状態指示情報を受信した時間単位で
あり、
または、
前記フレーム構造が指示する開始時間単位は、前記状態指示情報を受信した時間単位の
前の時間単位であり、
または、
前記フレーム構造が指示する開始時間単位は、前回のターゲット信号およびターゲット
チャネルの少なくとも1つの検出機会が位置する時間単位である、項目9に記載の状態確定方法。
(項目15)
前記フレーム構造は、ターゲット時間単位の、前記フレーム構造が指示する全ての時間
単位における位置を指示するための時間領域位置標識を更に含む、項目14に記載の状態確定方法。
(項目16)
前記ターゲット時間単位は、前記状態指示情報を受信した時間単位、または前回のター
ゲット信号およびターゲットチャネルの少なくとも1つの検出機会が位置する時間単位で
ある、項目15に記載の状態確定方法。
(項目17)
前記周波数単位は、
前記状態指示情報を受信する周波数領域リソースと、
前記状態指示情報で指示する周波数領域リソースと、
プライマリキャリアと、
アクテイブされたプライマリキャリアおよびセカンダリキャリアと、
アクテイブされたBWPと、
デフォルトBWPと、
所定の周波数領域リソースまたは前記基地局により準静的に設定された周波数領域リソ
ースと、
の少なくとも1つを含む、項目9に記載の状態確定方法。
(項目18)
前記状態確定方法は、
前記状態指示情報を受信すると、ターゲット第1時間リソースにおけるターゲット第2
時間リソースにおいて関連信号および関連チャネルの少なくとも1つを検出することを更
に含み、
前記ターゲット第1時間リソースは前記状態指示情報を受信した第1時間リソースであ
る、または、前記ターゲット第1時間リソースは前記状態指示情報を受信した第1時間リ
ソースの後のN個目の第1時間リソースで、nは正の整数であり、前記第1時間リソース
は、無線フレーム、ハーフフレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット、OFDM
シンボルのうちのいずれか1種であり、
前記ターゲット第2時間リソースは前記状態指示情報を受信した第2時間リソースであ
る、または、前記ターゲット第2時間リソースは前記状態指示情報を受信した第2時間リ
ソースの後のm個目の第2時間リソースで、mは正の整数であり、前記第2時間リソース
は、サブフレーム、スロット、ミニスロット、OFDMシンボルのうちのいずれか1種で
ある、項目1または2に記載の状態確定方法。
(項目19)
前記状態確定方法は、
システムにより所定のまたは前記基地局により設定された時間領域リソースで前記状態
指示情報を受信していないと、関連信号および関連チャネルの少なくとも1つの直近の検
出をキャンセルすることを更に含む、項目1または2に記載の状態確定方法。
(項目20)
前記状態確定方法は、
関連信号および関連チャネルの少なくとも1つを受信する時間領域リソース構成T1に
基づき、状態指示情報を受信する時間領域リソース構成T2を確定すること、
または、
状態指示情報を受信する時間領域リソース構成T2に基づき、関連信号および関連チャ
ネルの少なくとも1つを受信する時間領域リソース構成T1を確定すること、
を更に含む、項目1または2に記載の状態確定方法。
(項目21)
前記T1とT2との間には、
前記T1が前記T2の後のi個目(iは非負整数である)の第1時間リソースにあると
いう関連と、
前記T2が前記T1の後のj個目(jは非負整数である)の第1時間リソースにあると
いう関連と、
前記T1および前記T2が同一の第1時間リソースにあり、前記T1が前記T2の後の
p個目(pは非負整数である)の第2時間リソースにあるという関連と、
前記T1および前記T2が同一の第1時間リソースにあり、前記T2が前記T1の後の
q個目(qは非負整数である)の第2時間リソースにあるという関連と、
の少なくとも1つが存在する、項目20に記載の状態確定方法。
(項目22)
前記端末の状態切り替えを指示するための状態指示情報を端末に送信することを含む、
状態指示方法。
(項目23)
前記状態指示情報は、状態切り替え信号および状態切り替えチャネルの少なくとも1つ
により担持される、項目22に記載の状態指示方法。
(項目24)
前記状態指示情報は、
第1状態および第2状態のうち、どの状態に入ることを端末に指示するための状態標識
と、
周波数領域リソースインデックスと、
行動レベル指示と、
第1指示情報の受信要否の指示と、
第1指示情報の関連受信指示と、
タイマーと、
カウンターと、
フレーム構造と、
関連信号および関連チャネルの少なくとも1つを受信する必要があることと、
のうちの少なくとも1つの指示情報を指示するために用いられる、項目22または23に記載の状態指示方法。
(項目25)
前記状態指示方法は、
ターゲット第1時間リソースにおけるターゲット第2時間リソースにおいて関連信号お
よび関連チャネルの少なくとも1つを送信することを更に含み、
前記ターゲット第1時間リソースは前記状態指示情報を送信する第1時間リソースであ
る、または、前記ターゲット第1時間リソースは前記状態指示情報を送信する第1時間リ
ソースの後N個目の第1時間リソースで、nは正の整数であり、前記第1時間リソースは
、無線フレーム、ハーフフレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット、OFDMシ
ンボルのうちのいずれか1種であり、
前記ターゲット第2時間リソースは前記状態指示情報を送信する第2時間リソースであ
る、または、前記ターゲット第2時間リソースは前記状態指示情報を送信する第2時間リ
ソースの後のm個目の第2時間リソースで、mは正の整数であり、前記第2時間リソース
は、サブフレーム、スロット、ミニスロット、OFDMシンボルのうちのいずれか1種で
ある、項目22または23に記載の状態指示方法。
(項目26)
前記状態指示方法は、
システムにより所定のまたは前記基地局により設定された時間領域リソースで状態指示
情報を送信していないと、関連信号および関連チャネルの少なくとも1つの直近の送信を
キャンセルすることを更に含む、項目22または23に記載の状態指示方法。
(項目27)
前記状態指示方法は、
関連信号および関連チャネルの少なくとも1つを受信する時間領域リソース構成T1に
基づき、状態指示情報を受信する時間領域リソース構成T2を確定すること、
または、
状態指示情報を受信する時間領域リソース構成T2に基づき、関連信号および関連チャ
ネルの少なくとも1つを受信する時間領域リソース構成T1を確定すること、
を更に含む、項目22または23に記載の状態指示方法。
(項目28)
プロセッサおよびメモリを備え、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶された状態確定プログラムを実行することにより
、項目1~21のいずれか1項に記載の状態確定方法のステップを実現するために用いられ、または、前記プロセッサは、前記メモリに記憶された状態指示プログラムを実行することにより、項目22~27のいずれか1項に記載の状態指示方法のステップを実現するために用いられ、
前記メモリと前記プロセッサが結合されている、通信装置。
(項目29)
端末および基地局を備え、
前記端末は、項目28に記載のプロセッサが前記メモリに記憶された状態確定プログラムを実行することにより状態確定方法のステップを実現するために用いられる通信装置であり、前記基地局は、項目28に記載のプロセッサが前記メモリに記憶された状態指示プログラムを実行することにより状態指示方法ステップを実現するために用いられる通信装置である、通信システム。
(項目30)
状態確定プログラムおよび状態指定プログラムのうちの少なくとも1つが記憶され、前
記状態確定プログラムは、1つまたは複数のプロセッサにより実行されて項目1~21のいずれか1項に記載の状態確定方法のステップを実現可能であり、前記状態指示プログラムは、1つまたは複数のプロセッサにより実行されて項目22~27のいずれか1項に記載の状態指示方法のステップを実現可能である、記憶媒体。
【発明の効果】
【0011】
本開示の実施例に係る状態確定方法、状態指示方法、通信装置、通信システムおよび記憶媒体によれば、基地局は、端末に状態指示情報を送信し、端末は、状態指示情報を受信すると、状態指示情報に基づいて状態切り替えを行うことができ、基地局により準静的に設定される方式に対し、このような方式は、柔軟性がより高く、端末の伝送要求に応じた基地局による端末状態の制御に寄与し、端末の伝送要求が大きくないまたは伝送要求がない場合、端末を省エネ状態にして端末の消費電力を低減することができ、端末の伝送要求が多い場合、端末をアウェイク状態にあるように制御することができ、関連技術のように端末に予め設定されたそれをアウェイク状態にする時間後になってから情報伝送を行う必要がなく、関連形態に対し、本開示の実施例に係る形態は、状態指示の柔軟性が高く、端末のエネルギー消費を大きく低減し、端末の電力量を節約し、端末の持続動作可能時間を延長することができるだけでなく、更に、端末に対する伝送要求がある場合、伝送機会を早く得て情報伝送を実現することを確保することができ、通信効率を向上させ、リソースの最適化設定および端末側のユーザーエクスペリエンスの向上に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本開示の実施例1に係る状態指示方法のフローチャートである。
【
図2】本開示の実施例1に係る端末側の状態切り替えのシーケンス図である。
【
図3】本開示の実施例2に示す端末のDCI format 2_0に対する検出機会の分布模式図である。
【
図4】本開示の実施例3に示すcombinationの構造模式図である。
【
図5a】本開示の実施例3に示す端末の各スロットにおける状態模式図である。
【
図5b】本開示の実施例3に示すDCI format 2_0に対応するcombinationの構造模式図である。
【
図6】本開示の実施例4に係る状態確定方法のフローチャートである。
【
図7】本開示の実施例5に係る状態指示方法のフローチャートである。
【
図8】本開示の実施例6に係る状態指示装置の構造模式図である。
【
図9】本開示の実施例6に係る状態確定装置の構造模式図である。
【
図10】本開示の実施例6に係る状態指示装置の別の構造模式図である。
【
図11】本開示の実施例6に係る状態確定装置の別の構造模式図である。
【
図12】本開示の実施例6に係る通信装置のハードウェアの構造模式図である。
【
図13】本開示の実施例6に係る通信システムの模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本開示の目的、技術案および利点をより明確にするために、以下、具体的な実施形態および図面を参照しながら、本開示の実施例について更に詳細に説明する。ここで説明する具体的な的な実施例は、本開示を解説するためのものに過ぎず、本開示を限定するものではないことが理解されるべきである。矛盾しない限り、以下の実施例と実施例における特徴は、互いに任意に組み合わせることができる。
【0014】
<実施例1>
関連技術におけるDRXメカニズムにより端末状態を制御することは柔軟性が高くないという問題を解決するために、本実施例は、基地局側が状態指示方法を実行し、端末側が状態確定方法を実行することにより実現される状態指示形態を提供する。
【0015】
本実施例において、端末は少なくとも2種の状態にあり得て、それぞれ第1状態および第2状態であり、ここで、第1状態において端末の通信によるエネルギー消費がより低いと仮定する。第1状態において端末の通信によるエネルギー消費がより低いことは、第1状態において端末によりアクテイブされる周波数領域リソースがより少ないためである可能性があるか、端末が第1状態で検出受信した下り情報がより少ないためである可能性があるか、端末が上り送信を行う電力がより低いためである可能性があるか、更に上記様々な原因の組み合わせである可能性もあることが理解できる。
【0016】
いくつかの例において、第1状態を「省エネ状態」と呼ぶことができ、それに対応し、第2状態を「アウェイク状態」と呼びことができる。ただし、「省エネ状態」、「アウェイク状態」はいくつかの場合における第1状態、第2状態の具体的な名称に過ぎず、他の場合、第1状態は「省電力状態」、「低消費電力状態」、「半休眠状態」等と呼ばれる可能性があり、同様に、他のいくつかの場合、第2状態は「動作状態」、「高性能状態」等と呼ばれる可能性があることが理解できる。これにより分かるように、第1状態および第2状態の例における具体的な名称は、本実施例を限定するものではない。
【0017】
第1状態または第2状態において、複数のサブ状態が存在してもよく、または第1状態または第2状態において、複数種の異なるレベルが存在してもよく、異なるレベルで、端末の行動は異なってもよいことが理解できる。例えば、省エネ状態は、第1レベル省エネ状態、第2レベル省エネ状態等を含む可能性があり、異なる省エネレベルで、端末の通信によるエネルギー消費も異なる。従って、本実施例でいう第1状態および第2状態は、2つの固定状態だけを意味することではない。
【0018】
図1に示すように、状態指示方法は以下のステップを含む。
【0019】
S102において、基地局は状態指示情報を端末に送信する。
【0020】
状態指示情報を端末に送信する必要がある場合、基地局は状態指示情報を設定した後、状態指示情報を端末に送信し、端末に該状態指示を受信した後に状態切り替えを行わせることができる。
【0021】
基地局は、状態切り替え信号により該状態指示情報を担持し、即ち、該状態指示情報を状態切り替え信号の形式で端末に送信することができる。本実施例のいくつかの例において、状態指示情報は状態切り替えチャネルを介して端末に担持され得る。状態切り替え信号に対し、状態切り替えチャネルはより多くの領域を含むことができ、端末により多くの情報を担持することができるとともに、より多くのリソースを占有することが理解できる。また、本実施例はいくつかの例を更に提供し、これらの例において、状態指示情報は状態切り替え信号および状態切り替えチャネルを共に介して端末に送信され得る。端末は、状態切り替え信号を検出する必要があるとともに、状態切り替えチャネルを検出する必要もある可能性がある。状態切り替えチャネルおよび状態切り替え信号を取得していないと、端末は基地局の完全な指示を取得することができない。
【0022】
基地局から端末に送信される状態指示情報は、通常、端末に現在の状態から切り替えて別の状態に入るように指示するが、ある場合、基地局から端末に送信される状態指示情報が指示する状態が端末の現在の状態と同じであり、この場合、端末は現在の状態を維持してもよく、状態切り替えを行う必要がないことが理解できる。
【0023】
本実施例の一例において、基地局から端末に送信される状態指示情報により、端末は該状態指示情報を受信した後、現在の状態から別の異なる状態に直接切り替えることができる。つまり、このような状態指示情報は、端末に切り替え対象とする目的状態を指示する必要がなく、主に端末の状態切り替えをトリガする作用を果たす。従って、このような場合、端末は、基地局からの状態指示情報を検出受信した後、現在の状態から別の状態に直接切り替えることができる。もちろん、このような形態は、端末が2種の状態のみを有する場合、または端末が複数種の状態を有するが、各状態間の切り替え順序が既定されている場合に適用される。
【0024】
第1種の場合、端末にA状態およびB状態が存在すると仮定すると、A状態にある端末は状態指示情報を受信した後、B状態に直接切り替えることができる。逆に、端末がB状態にある場合に自分の状態切り替えをトリガする状態指示情報を受信すると、端末はA状態に直接切り替えることができる。第2種の場合、端末がA1、A2、B1およびB2という4種の状態にあり得ると仮定し、
図2にこの4種の状態の切り替え順序が示され、即ち、A1→A2→B1→B2→A1であれば、端末が基地局からの状態指示情報を受信すると、自分の現在の状態に応じて次の状態にジャンプすることができる。端末側の各状態の切り替え順序は、システムにより予め定義されて確定されてもよいし、基地局が上位層シグナリングにより端末に対して準静的に設定してもよいことが理解できる。
【0025】
本実施例は、基地局から端末に状態指示情報を送信することにより、端末が受信した状態指示情報に基づいて対応する状態に入るという状態切り替え形態を提供し、端末の状態制御の柔軟性を増強する。
【0026】
<実施例2>
本実施例の別の例において、基地局から端末に送信される状態指示情報は、
1)状態標識と、
2)周波数領域リソースインデックスと、
3)行動レベル指示と、
4)第1指示情報の受信要否の指示と、
5)第1指示情報の関連受信指示と、
6)タイマーと、
7)カウンターと、
8)フレーム構造と、
9)関連信号および関連チャネルの少なくとも1つを受信する必要があることと、
のうちの少なくとも1種の情報を含む。
【0027】
以下、上記いくつかの指示情報についてそれぞれ更に説明する。
【0028】
●「状態標識」
状態標識は、基地局から、第1状態および第2状態のうち、どの状態に入ることを端末に指示すること、すなわち、目的状態が第1状態および第2状態のうちのどの状態であることを表す。
【0029】
●「周波数領域リソースインデックス」
周波数領域リソースインデックスは、目的状態に入る必要がある端末の周波数領域リソースが何であるかを指示するために用いられる。本実施例において、周波数領域リソースインデックスは、BWP(Band width Parts、帯領域幅パート)インデックスおよびキャリアインデックスのうちの少なくとも1種を含む。BWPおよびキャリアに加え、周波数領域リソースは更に、サブキャリア、最小システム帯域幅、RBG(Resource Block Group、リソースグループ)、RB(Resource Block、リソースブロック)等のような様々な他のタイプに分類できることが理解できる。従って、本実施例の他のいくつかの例において、周波数領域リソースインデックスは他の周波数領域リソースタイプのインデックスであってもよい。
【0030】
●「行動レベル指示」
行動レベル指示は、対応する目的状態に入った後の端末の行動を端末に指示するために用いられ、または端末がどのレベルの目的状態に入ったかを指示するために用いられ、目的状態が省エネ状態であることを例とし、行動レベルは、端末が入った省エネ状態の省エネレベルを指示する。状態指示情報が端末に指示する行動レベル指示は、複数種の行動レベルから複数種の行動レベルのうちの1種を指示するように指定することができる。1つの行動レベルにおいて、
(1)目的状態(第1状態または第2状態)にある時間領域範囲と、
(2)目的状態(第1状態または第2状態)にある周波数領域範囲と、
(3)第1下りチャネルおよび第1下り信号の少なくとも1つを受信する必要があるか否かと、
(4)第1上りチャネルおよび第1上り信号の少なくとも1つを送信する必要があるか否かと、
(5)目的状態(第1状態または第2状態)でサポートされる送信電力レベルと、
のうちの少なくとも1種の内容を含んでもよい。
【0031】
つまり、異なる行動レベルにおいて、端末は上記(5)個の面で1つまたは複数の区別が存在し、第1省エネレベルおよび第2省エネレベルを例とし、第1省エネレベルの省エネ効果が第2省エネレベルの省エネ効果よりも優れていると仮定すると、第1省エネレベルで、端末が第1状態にある時間領域範囲はより大きい、または周波数領域範囲はより大きい可能性がある。第1省エネレベルに対応する時間領域範囲および周波数領域範囲はいずれも第2省エネレベルよりも大きい可能性がある。また、第1省エネレベルで、端末の行う必要がある伝送動作はより少ない可能性があり、例えば、端末は第1下りチャネルおよび第1下り信号の少なくとも1つのみを受信するか、または第1上りチャネルおよび第1上り信号の少なくとも1つのみを送信するか、更に第1上りチャネルおよび第1上り信号の少なくとも1つの送信を行わないとともに、第1下りチャネルおよび第1下り信号の少なくとも1つの受信も行わない。しかし、第2省エネレベルにおいて、端末は、第1下りチャネルおよび第1下り信号の少なくとも1つを受信する必要があるとともに、第1上りチャネルおよび第1上り信号の少なくとも1つを送信する必要もある可能性がある。その他、端末は異なる省エネレベルで異なる送信電力を有する可能性もあり、例えば、端末の第1省エネレベルでの送信電力は第2省エネレベルでの送信電力よりも小さい。
【0032】
本実施例の一例において、第1下りチャネルおよび第1下り信号の少なくとも1つは、同期信号SS、物理報知チャネルPBCH、チャネル状態情報測定パイロットCSI-RS、物理下りリンク制御チャネルPDCCH、システム情報ブロックSIB1、他のSIB、ページング情報Pagingのうちの少なくとも1種を少なくとも含む。
【0033】
第1上りチャネルおよび第1上り信号の少なくとも1つは、サウンディング参照信号SRS、スケジューリングレス物理上りリンク共用チャネルgrant-free PUSCH、復調参照信号DMRSのうちの少なくとも1種を少なくとも含む。
【0034】
従って、本実施例の一例において、端末がそれぞれ第1省エネレベルおよび第2省エネレベルにある場合、受信する必要のある第1下りチャネルおよび第1下り信号の少なくとも1つの数は異なり、例えば、第1省エネレベルで、端末はSSおよびPBCHを受信する必要があるが、第2省エネレベルで、端末はSS、PBCHおよびCSI-RSを受信する必要がある。
【0035】
●「第1指示情報の受信要否の指示」
「第1指示情報の受信要否の指示」は、主に、端末が状態指示情報を受信した後に第1指示情報を受信する必要があるか否かを指示する。
【0036】
●「第1指示情報の関連受信指示」
「第1指示情報の関連受信指示」は、状態指示情報において、「第1指示情報の受信要否の指示」が、端末が第1指示情報を更に受信する必要があることを表す場合、第1指示情報の受信について説明する。本実施例の一例において、第1指示情報の関連受信指示は、
(1)第1指示情報の時間領域リソースを受信することと、
(2)第1指示情報の周波数領域リソースを受信することと、
(3)第1指示情報のMCS(Modulation and Coding Scheme、変調およびシンボル化方式)を受信することと、
(4)第1指示情報の関連情報をブラインド検出することと、
のうちの少なくとも1種を含む。
【0037】
上記第(4)点における「第1指示情報の関連情報をブラインド検出すること」は、第1指示情報に対応する候補Candidate数をブラインド検出することと、第1指示情報に対応する集約レベルをブラインド検出することと、第1指示情報に用いられる無線ネットワーク一時識別子RNTIをブラインド検出することと、第1指示情報の負荷長さをブラインド検出することと、第1指示情報の下りリンク制御情報フォーマットDCI formatのタイプをブラインド検出することとのうちのいずれか1種または複数種の組み合わせを含んでもよい。
【0038】
●「タイマー」および「カウンター」
タイマーおよびカウンターは、いずれも端末に、対応する目的状態に入った時間長、即ち目的状態がいつ終了するかを確定させるために用いられる。
【0039】
●「フレーム構造」
フレーム構造は、以下の2種の情報のうちの少なくとも1種を端末に指示するために用いられてもよい。
【0040】
第1種、時間領域では、フレーム構造は、N個の時間単位における伝送方向を端末に指示することができ、ただし、Nは正の整数である。本実施例において、時間単位は、無線フレーム、ハーフフレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロットmini-slotおよび直交周波数区分多重OFDMシンボルのうちのいずれか1種を含んでもよいが、これらに限定されない。具体的な伝送方向は、下り伝送、上り伝送、フレキシブル伝送等を含む。
【0041】
第2種、周波数領域では、フレーム構造は、m個の周波数単位における伝送方向を端末に指示することができ、Mは正の整数である。ここでいう周波数単位のタイプは、キャリア、BWP、リソースブロック集合RBG、リソースブロックRBのうちのいずれか1種であってもよいことが理解できる。
【0042】
本実施例のいくつかの例において、フレーム構造が指示する周波数単位は、
(1)状態指示情報を受信する周波数領域リソースと、
(2)状態指示情報で指示する周波数領域リソースと、
(3)プライマリキャリアと、
(4)アクテイブされたプライマリキャリアおよびセカンダリキャリアと、
(5)アクテイブされたBWPと、
(6)デフォルトDefault BWPと、
(7)所定の周波数領域リソースまたは基地局により準静的に設定された周波数領域リソースと、
のうちの少なくとも1種であってもよい。
【0043】
本実施例において、プライマリキャリアは、プライマリパケットプライマリキャリアPcellおよびセカンダリパケットプライマリキャリアPscellに分かることができる。
【0044】
上記Nの値方式については、ここで簡単に説明する。Nは、システムにより所定のまたは基地局により準静的に設定されて確定されてもよいし、もちろん、基地局により状態指示情報を送信する時間領域位置に基づいて動的に決定されてもよい。
【0045】
例えば、本実施例の一例において、Nの値は第1長さのK倍であり、ただし、Kは正の整数であり、第1長さは基地局により準静的に設定され、例えば、第1長さは、基地局により設定された端末のDCI format2_0またはDCI format 2_0をサポートするサーチスペースに対するブラインド検出周期であってもよい。
【0046】
別の場合、Nの値は、
状態指示情報を受信する時間単位インデックスと、
基地局により準静的に設定された第1長さの大きさと、
状態指示情報を受信する時間単位の1つの第1長さにおける位置と、
の少なくとも1つの要素に関連する。
【0047】
システムにより所定のまたは基地局により準静的に設定された場合、例えば、基地局により設定された端末の特定の指示情報またはサーチスペースに対する検出周期に等しくなってもよく、一例において、N値は基地局により設定された端末のDCI format 2_0またはDCI format 2_0をサポートするサーチスペースに対するブラインド検出周期に等しい。
【0048】
基地局が状態指示情報を送信する時間領域位置に基づいて動的に決定する場合、例えば、基地局が状態指示情報を送信する時間単位がQで、端末の後続の直近の特定の指示情報またはサーチスペースのブラインド検出機会が位置する時間単位がPで、PとQとの間の間隔がn個の時間単位であると仮定し、状態指示情報が指示する「フレーム構造」はn+1個の時間単位の伝送方向情報を端末に指示することができ、または状態指示情報が指示する「フレーム構造」は、n+1個よりも大きい時間単位の伝送方向情報を端末に指示することができる。
【0049】
図3に示すように、端末のDCI format 2_0に対する検出機会は、それぞれ番号「#0」、「#5」および「#10」のスロットに分布され、基地局は番号「#2」のスロットで状態指示情報を端末に送信する。これにより分かるように、端末が状態指示情報を受信した後、番号「#5」のスロットでしか基地局から送信されるDCI format 2_0を検出できない可能性があり、且つ、該DCI format 2_0に基づいて番号「#5」および後続のスロットの伝送方向の指示を取得する。端末が状態指示情報を受信した後、スロット「#2」、「#3」および「#4」における伝送方向を知ることができるようにするために、基地局は、状態指示情報を用いてこの3つのスロットにおける伝送方向を端末に指示する必要があり、このような場合、Nの値は、状態指示情報を基地局から端末に送信する時間領域位置および端末の直近のDCI format2_0検出機会が位置する時間領域位置に関連する。
【0050】
また、システムにより所定のまたは基地局により準静的に設定された端末が、DCI format2_0またはDCI format 2_0を含むサーチスペースを検出する時間単位のみで状態指示情報を受信すれば、状態指示情報が指示する「フレーム構造」は、A個の時間単位の伝送方向情報を少なくとも指示し、Aは、端末がDCI format 2_0またはDCI format 2_0を含むサーチスペースを検出する周期であるという場合がある。
【0051】
●「関連信号および関連チャネルの少なくとも1つを受信する必要がある」
状態指示情報が「関連信号および関連チャネルの少なくとも1つを受信する必要がある」ことを指示するために用いられることについては、主に、端末がある時間領域位置で状態指示情報を受信した後、該時間領域位置に関連する位置で関連信号および関連チャネルの少なくとも1つを受信する必要があることを指示するために用いられる。
【0052】
本実施例の一例において、端末が状態指示情報を受信すると、ターゲット第1時間リソースにおけるターゲット第2時間リソースにおいて関連信号および関連チャネルの少なくとも1つを検出する。基地局の関連信号および関連チャネルの少なくとも1つを送信する時間領域リソース位置がT1で、状態指示情報を送信する時間領域リソース位置がT2であると仮定する。すると、システムは、T2とT1とが同じ第1時間リソース内にあると予め定義でき、ただし、T1はT2の後のq個の第2時間リソースにあり、qは非負整数である。ここで、第1時間リソースおよび第2時間リソースとは、粒度が異なる2種の時間リソースを指し、例えば、第1時間リソースは無線フレーム、ハーフフレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット等であってもよく、第2時間リソースはサブフレーム、スロット、ミニスロット、OFDMシンボル等であってもよい。もちろん、第1時間リソースの粒度は、通常、第2時間リソースの粒度よりも大きいため、第1時間リソースが無線フレームである場合、第2時間リソースはサブフレーム、スロット、ミニスロット、更にOFDMシンボルであってもよい。第1時間リソースがスロットである場合、第2スロットはミニスロットまたはOFDMシンボルであってもよい。状態指示情報の送信時間領域リソース構成T2に基づき、端末は、関連信号および関連チャネルの少なくとも1つの送信時間領域リソース構成T1を確定した後、T1で関連信号および関連チャネルの少なくとも1つを検出受信することができる。
【0053】
従って、端末は、T1で状態指示情報を検出した後、T1と同じ第1時間リソースにおいて関連信号および関連チャネルの少なくとも1つを検出することができ、更に、qが非負整数であってもよいため、T1およびT2は完全に一致し、端末はT1で関連信号および関連チャネルの少なくとも1つを同時に検出することができる。もちろん、関連信号および関連チャネルの少なくとも1つの送信時間領域リソース構成T1と状態指示情報の送信時間領域リソース構成T2との間の関連関係は上記1種に限定されず、上記関連のほか、以下の複数種のうちの少なくとも1種であってもよい。
【0054】
第1種、T1は、T2の後のi個目の第1時間リソースにあり、iは非負整数である。
【0055】
第2種、T1は、T2の後のi個目の第1時間リソースにおけるk個目の第2時間リソースにあり、ただし、kおよびiはいずれも非負整数である。
【0056】
上記ターゲット第1時間リソースは、状態指示情報を受信した第1時間リソースであってもよく、状態指示情報を受信した第1時間リソースの後のn個目の第1時間リソースであってもよく、nは正の整数である。
【0057】
上記ターゲット第2時間リソースは、状態指示情報を受信した第2時間リソースであってもよく、状態指示情報を受信した第2時間リソースの後のm個目の第2時間リソースであってもよく、mは正の整数であり、第2時間リソースは、サブフレーム、スロット、ミニスロット、OFDMシンボルのうちのいずれか1種である。
【0058】
T1とT2との間の関連関係は、システムにより予め定義されてもよいし、基地局により端末に準静的に設定されてもよいことが理解できる。また、上記例において、端末は、状態指示情報を受信する時間領域リソース構成T2に基づいて関連信号および関連チャネルの少なくとも1つを受信する時間領域リソース構成T1を確定し、このように、端末の状態指示情報に対する受信により端末の関連信号および関連チャネルの少なくとも1つに対する受信を指示することができる。ただし、本実施例の別の例において、システムは、予め定義するまたは基地局により準静的に設定されることにより、端末に、関連信号および関連チャネルの少なくとも1つを受信する時間領域リソース構成T1に基づいて状態指示情報を受信する時間領域リソース構成T2を確定させることができ、このように、端末は、関連信号および関連チャネルの少なくとも1つに対する検出受信に基づいて状態指示情報の検出受信を行うことができる。このような形態については、後続の実施例で説明し、ここで説明を省略する。
【0059】
要するに、本実施例において、T1とT2との間の関連関係は、
(1)T1はT2の後のi個目の第1時間リソースにあり、iは非負整数であることと、
(2)T2はT1の後のj個目の第1時間リソースにあり、jは非負整数であることと、
(3)T1およびT2は同一の第1時間リソースにあり、T1はT2の後のp個目の第2時間リソースにあり、pは非負整数であることと、
(4)T1およびT2は同一の第1時間リソースにあり、T2はT1の後のq個目の第2時間リソースにあり、qは非負整数であることと、
のうちの少なくとも1種であってもよい。
【0060】
本実施例の一例において、端末は、システムにより所定のまたは基地局により設定された時間領域リソースで状態指示情報を受信していないと、関連信号および関連チャネルの少なくとも1つに対する直近の検出をキャンセルしてもよい。
【0061】
本実施例において、関連信号および関連チャネルの少なくとも1つは、PDCCH、CSI-RS、同期情報ブロックSS、PBCH、Paging、SIB1および他のSIB等のような複数種のうちの少なくとも1種であってもよい。一例において、関連信号および関連チャネルの少なくとも1つがPDCCHを指す場合、特定のDCI formatを担持するPDCCH、または特定のRNTIでCRC(Cyclic Redundancy Check、巡回冗長検査)パリティビットをスクランブルしたPDCCHであってもよい。
【0062】
本実施例は状態指示情報を提供し、該状態指示情報は、前述した複数種の指示情報のうちの1種または複数種を端末に指示することができ、端末は受信した状態指示情報に基づいて対応する状態に入ることができ、関連技術案の基に、端末状態制御の柔軟性を向上させ、端末のエネルギー消費と通信効率との矛盾をバランスさせることに寄与する。
【0063】
<実施例3>
本実施例は、実施例2の基に、状態指示情報がフレーム構造を端末に指示する形態について更に説明する。
【0064】
本実施例において、基地局がフレーム構造を端末に指示する2種の形態を提供する。
【0065】
形態1:基地局は、端末のために専門なスロットフォーマット指示を設定することができる。このような場合、状態指示情報に対応するフレーム構造は、端末が該状態指示情報を受信してからのN個の時間単位における伝送方向を指示する。ここで、Nの大きさは、combinationインデックスがcombination集合から指示するcombinationに含まれる時間単位数に等しい。このような場合、combinationの1つ目の時間単位である開始時間単位は、端末が状態指示情報を受信した時間単位であることが理解できる。
【0066】
図4に示すように、
図4には、あるcombinationインデックスに対応するcombinationの模式図を示し、該combinationに7つの時間単位が含まれる。基地局が上記形態1によりフレーム構造を端末に指示すれば、端末が状態指示情報を受信した時間単位はcombinationにおける1つ目の時間単位であるため、端末は状態指示情報に基づいて対応するcombinationを確定した後、combinationにおける各時間単位の伝送方向に基づいて状態指示情報を受信する時間単位を含む7つの時間単位における伝送方向を確定することができる。
【0067】
形態2:基地局は、前に送信したDCI format 2_0と合わせて端末が該状態指示情報を受信してからのN個の時間単位における伝送方向を端末に指示する。
【0068】
端末がこの前に省エネ状態にあることで基地局がこの前に送信したDCI format2_0を受信していない可能性があるため、基地局は、端末が見逃したDCI format 2_0を再送することができる。基地局が再送するこのDCI format 2_0は、通常、端末が見逃した直近のDCI format 2_0である。ただし、このような場合、DCI format 2_0が指示するフレーム構造の開始時間単位は既に経た可能性があり、即ち、該フレーム構造が指示する1つ目の時間単位は端末が状態指示情報を受信する前にあり、従って、端末は、該DCI format 2_0に基づいて対応するcombinationを確定した後、該combinationの1つ目の時間単位の伝送方向を直接状態指示情報を受信する時間単位の伝送方向とすることができない。
【0069】
端末に、状態指示情報を受信した時間単位が対応するcombinationのうちのどれであるかを確定させるために、基地局は状態指示情報を送信する時、時間領域位置標識を更に端末に指示する必要があり、該時間領域位置標識は、ターゲット時間単位の、対応するcombinationの全ての時間単位における位置を端末に指示するために用いられる。
【0070】
ここで、時間単位がスロットslotであることを例として説明する。
図5a~5bに示すように、
図5aには、端末の番号「#0」~「#20」のスロットにおける状態を示し、端末は番号「#3」のslotから省エネ状態に入り、番号「#16」のslotで基地局から送信された状態指示情報を受信したまでアウェイクされる。基地局が状態指示情報により端末を省エネ状態からアウェイク状態に進入させるとともに、基地局は、更に、端末が見逃した直近のDCI format 2_0を端末に担持する。該DCI format 2_0に対応するcombination構造は
図5bに示すとおりであると仮定する。端末は、自分が「#16」slotでアウェイクされることを知ることができるが、「#16」slotが
図5b中のcombinationにおけるどの位置にあるかを端末は直接確定することができないため、基地局は、フレーム構造を端末に指示する時、更に時間領域位置標識によりある特定のスロット(即ち、ターゲットスロット)の
図5b中のcombinationにおける位置を明示し、端末はターゲットslotのcombinationにおける位置により、「#16」slotのcombinationにおける位置を確定する。
【0071】
上記ターゲット時間単位は、端末がフレーム構造指示を受信した時間単位(即ち、基地局から送信される状態指示情報を受信した時間単位)を意味してもよく、例えば、上記例におけるターゲットslotは「#16」slotそのものであってもよいことが理解できる。ほかに、ターゲット時間単位は他の時間単位であってもよく、例えば、端末がフレーム構造指示を受信した時間単位の前の直近のターゲット信号およびターゲットチャネルの少なくとも1つの検出機会が位置する時間単位であってもよく、ターゲット信号およびターゲットチャネルの少なくとも1つがDCI format 2_0であることを例とし、ターゲット時間単位は、前回のDCI format 2_0の検出機会が位置する時間単位であってもよい。もちろん、端末がフレーム構造指示を受信した時間単位の前の直近のDCI format 2_0検出機会が位置する時間単位のほか、ターゲット時間単位は他の一般的な時間単位であってもよく、例えば、上記例におけるターゲットslotは「#16」slotの前のあるslotまたは「#16」slotの後のあるslotであってもよい。例えば、時間領域位置標識が「#17」slotのcombinationにおける位置を指示する場合、端末は、時間領域位置標識に基づいて「#17」slotのcombinationにおける位置を確定した後、「#16」slotのcombinationにおける位置も自然的に確定できる。端末がその状態指示情報を受信するスロットのcombinationにおける位置を確定する時の作業を低減するために、基地局は、時間領域位置標識を用いて状態指示情報を受信するスロットのcombinationにおける位置を直接端末に指示することができることは言うまでもない。
【0072】
前述した内容でcombination集合が言及され、該combination集合は、システムにより予め定義されてもよく、または基地局により準静的に設定されてもよい。本実施例のいくつかの例において、端末は更に、基地局がDCI format 2_0のために設定したcombination集合に基づいて特定のルールを適用して派生して得られる。説明の便宜上、ここで、基地局がDCI format 2_0を設定するために設定するcombination集合を「combination集合1」と呼び、派生して得られたcombination集合を「combination集合2」と呼んでもよい。本実施例のいくつかの例において、端末がcombination集合2を取得するためのルールは、以下の2種のうちの少なくとも1種であってもよい。
【0073】
(1)combination集合1から含まれるslot数が所定の長さに等しいcombinationを選択してcombination集合2を構成する。もちろん、いくつかの場合、端末は、combination集合1から含まれるslot数が所定の長さ以下のcombinationを選択してcombination集合2を構成することを考えてもよい。ここで、所定の長さは準静的に設定された値であってもよい。
【0074】
(2)combination集合1からインデックス番号の小さい順に最初のm個のcombinationを取ってcombination集合2を取得し、ただし、mは正の整数であり、システムにより予め定義されるかまたは基地局により準静的に設定される。
【0075】
本実施例のいくつかの例において、状態指示情報が指示するフレーム構造、指示する開始時間単位は、この前の直近のターゲット信号およびターゲットチャネルの少なくとも1つの検出機会が位置する時間単位であってもよく、例えば、いくつかの例において、ターゲット信号およびターゲットチャネルの少なくとも1つがDCI format 2_0であるため、状態指示情報に対応するフレーム構造は、前回のDCI format 2_0検出機会が位置する時間単位であってもよい。本実施例の他のいくつかの例において、ターゲット信号およびターゲットチャネルの少なくとも1つは、DCI format 2_0以外の他の信号またはチャネルであってもよいことが理解できる。
【0076】
本実施例は、端末が目的状態に入った後に基地局が一定の数の時間単位の伝送方向を端末に指示するために2種の形態を提供し、これにより、端末が任意の時間領域位置でアウェイクされても、基地局はいずれもフレーム構造を端末に指示することができ、フレーム構造指示が柔軟でないことにより基地局が固定された時間領域位置でしか端末をアウェイクできないことを回避し、基地局の端末状態指示に対する柔軟性を向上させる。
【0077】
<実施例4>
実施例2は、基地局から端末に送信される状態指示情報が指示可能な各種の指示情報について説明し、実施例3は、状態指示情報がフレーム構造をどのように指示するかについて更に説明し、本実施例は、状態指示情報がフレーム構造以外の指示情報をどのように指示するかについて説明する。
【0078】
図6に示す状態指示形態における端末側が状態確定方法を実行するフローチャートを参照する。
【0079】
S602において、端末は基地局から送信された状態指示情報を受信する。
【0080】
端末は、システムにより予め設定された時間領域リソースで状態情報検出を行うことができ、基地局が端末に状態切り替えを行うように指示する必要があれば、基地局はこれらの時間領域リソースにおける1つまたは複数で状態指示情報を送信する。例えば、端末がある特定の信号および特定のチャネルの少なくとも1つを検出する必要がある可能性があるため、これらの特定の信号および特定のチャネルの少なくとも1つの検出機会は、システムにより予め定義されるまたは基地局により準静的に設定されてもよい。このような場合、システムにより予め定義されるまたは基地局により準静的に設定されるという方式でこれらの検出機会も同時に状態指示情報に設定してもよく、端末はこれらの検出機会で特定の信号および特定のチャネルの少なくとも1つを検出するとともに、状態指示情報も検出することができる。本実施例の一例において、特定の信号および特定のチャネルの少なくとも1つはDCI format2_0であってもよいため、端末はDCI format 2_0に対応する検出機会で状態指示情報を検出することができる。
【0081】
本実施例の別の例において、システムは予め定義される方式により状態指示情報と関連信号および関連チャネルの少なくとも1つの送信時間領域リソースとの関連関係を設定することができる。このように、端末は、関連信号および関連チャネルの少なくとも1つの時間領域リソースを受信することにより状態指示情報をいつ受信するかを確定することができる。例えば、関連信号および関連チャネルの少なくとも1つの送信時間領域リソース構成がT1で、状態指示情報の送信時間領域リソース構成がT2であり、システムは、T2およびT1が同じ第1時間リソース内にあることを予め定義し、ただし、T2はT1の後のp個の第2時間リソースにあると仮定する。ここで、第1時間リソースおよび第2時間リソースは粒度が異なる2種の時間リソースを指し、例えば、第1時間リソースは無線フレーム、ハーフフレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット等であってもよく、第2時間リソースはサブフレーム、スロット、ミニスロット、OFDMシンボル等であってもよい。もちろん、第1時間リソースの粒度は通常第2時間のリソースの粒度よりも大きいため、第1時間リソースが無線フレームである場合、第2時間リソースはサブフレーム、スロット、ミニスロット、更にOFDMシンボルであってもよく、第1時間リソースがスロットである場合、第2スロットはミニスロットまたはOFDMシンボルであってもよい。関連信号および関連チャネルの少なくとも1つの送信時間領域リソース構成T1に基づき、端末は、状態指示情報の送信時間領域リソース構成T2を確定した後、T2で状態指示情報を検出受信することができる。
【0082】
もちろん、関連信号および関連チャネルの少なくとも1つの送信時間領域リソース構成T1と状態指示情報の送信時間領域リソース構成T2との間の関連関係は上記1種に限定されず、上記関連のほか、以下の複数種のうちの少なくとも1種であってもよい。
【0083】
第1種、T2はT1の後のj個目の第1時間リソースであり、jは非負整数である。
【0084】
第2種、T2はT1の後のj個目の第1時間リソースにおけるk個目の第2時間リソースにあり、ここで、kおよびjはいずれも非負整数である。
【0085】
T1とT2との関連関係は他の例を有してもよいことが理解でき、具体的には、実施例2には対応する説明があるため、ここで説明を省略する。
【0086】
S604において、端末は状態指示情報に基づいて指示情報を取得する。
【0087】
端末がどのような方式により状態指示情報の送信時間領域リソースを確定しても、端末は、基地局からの状態指示情報を受信した後、状態指示情報に基づいて状態指示情報が指示する指示情報を取得する。
【0088】
本実施例のいくつかの例において、状態指示情報は、自体が担持している情報内容により対応する指示情報を端末に指示することができ、別の例において、状態指示情報は自分の送信状況により対応する指示情報を端末に指示することができる。以下、このような2種の場合に端末が指示情報を取得する過程についてそれぞれ説明する。
【0089】
方式1:端末は、状態指示情報の内容に基づいて指示情報を取得する。好ましくは、端末は、
1)端末は、状態指示情報が担持しているシーケンスに基づいて指示情報を取得するという方式と、
2)状態指示情報におけるシーケンスの生成パラメータに基づいて指示情報を取得するという方式と、
3)状態指示情報の直交カバーコードに基づいて指示情報を取得するという方式と、
4)状態指示情報にターゲット情報指示フィールドが存在するか否かに基づいて指示情報を取得するという方式と、
5)状態指示情報のターゲット情報指示フィールドに担持されている情報に基づいて指示情報を取得するという方式と、
のうちのいずれか1種に従って指示情報を確定することができる。
【0090】
以下、端末が状態指示情報に基づいて状態標識を取得することを例として説明する。
【0091】
上記形態1)によれば、端末および基地局は、使用可能なシーケンスを予め複数のグループに分けることができ、異なるグループは異なる状態標識に対応し、例えば、ここで、Aグループは第1状態標識(第1状態に入ることを表す)に対応し、Bグループは第2状態標識(第2状態に入ることを表す)に対応する。端末は、異なるシーケンスと異なる状態標識との対応関係に基づいて受信した状態指示情報に対応する状態標識が第1状態の状態標識であるか第2状態の状態標識であるかを判断し、即ち、端末は受信した状態指示情報に担持されているシーケンスに基づいて基地局が自分に第1状態に入るように指示するか第2状態に入るように指示するかを判断する。端末は、状態指示情報のシーケンスがAグループに属すると検出した場合、該状態指示情報が自分に第1状態に入るように指示することを知り、端末は、状態指示情報に担持されているシーケンスがBグループに属すると検出した場合、該状態指示情報が自分に第2状態に入るように指示することを知る。
【0092】
上記形態2)によれば、端末および基地局は、状態指示情報シーケンスの生成パラメータ値を予め複数のグループに分けることができ、異なるグループは異なる状態標識に対応し、例えば、ここで、Aグループは第1状態標識に対応し、Bグループは第2状態標識に対応する。端末は、異なるシーケンスの生成パラメータ値と異なる状態との対応関係に基づき、受信した状態指示情報が自分に第1状態に入る必要があるように指示するか第2状態に入る必要があるように指示するかを判断する。端末は、状態切り替え信号シーケンスの生成パラメータ値がAグループに属すると検出した場合、該状態切り替え信号が自分に第1状態に入るように指示することを知り、端末は、状態切り替え信号シーケンスの生成パラメータ値がBグループに属すると検出した場合、該状態切り替え信号が自分に第2状態に入るように指示することを知る。
【0093】
形態3)において、端末および基地局は、状態指示情報の直交カバーコードを複数のグループに分け、異なるグループは異なる状態に対応し、例えば、ここで、Aグループは第1状態に対応し、Bグループは第2状態に対応する。端末は、異なる直交カバーコードと異なる状態との対応関係に基づき、受信した状態指示情報が自分に第1状態に入る必要がるように指示するか第2状態に入る必要がるように指示するかを判断する。端末は、状態指示情報の直交カバーコードがAグループに属すると検出した場合、該状態指示情報が自分に第1状態に入るように指示することを知り、この場合、状態指示情報の直交カバーコードは第1状態の状態標識に相当し、端末は、状態指示情報の直交カバーコードがBグループに属すると検出した場合、該状態指示情報が自分に第2状態に入るように指示することを知り、この場合、状態指示情報に担持されている直交カバーコードは第2状態の状態標識に相当する。
【0094】
形態4)において、基地局は、状態指示情報を設定する場合、端末に入るように指示する目的状態に基づいて状態指示情報にターゲット情報指示フィールドを担持するか否かを決定することができる。例えば、基地局および端末は、ターゲット情報指示フィールドが担持されていると、基地局が端末に第1状態に入るように指示すること表し、そうでない場合、基地局が端末に第2状態に入るように指示することを表すと予め約束する。端末は状態指示情報を受信した後、状態指示情報におけるターゲット情報指示フィールドが存在するか否かに基づき、対応する状態標識が何であるか、自分がどのような状態に入るべきであるかを確定することができる。
【0095】
例えば、ターゲット情報指示フィールドが「状態標識」を端末に指示するために用いられる場合、該ターゲット情報指示フィールドは「状態指示フィールド」と呼ばれてもよく、ターゲット情報指示フィールドが「行動レベル指示」を端末に指示するために用いられる場合、該ターゲット情報指示フィールドは「行動レベル指示フィールド」と呼ばれてもよく、ターゲット情報指示フィールドが「第1指示情報の受信要否の指示」を端末に指示するために用いられる場合、該ターゲット情報指示フィールドは「第1指示情報受信指示フィールド」と呼ばれてもよい……ここで示されたのは、具体的な状態指示シーンでのターゲット情報指示フィールドの可能な名称に過ぎず、ターゲット情報指示フィールドの唯一の呼び名ではないことが理解できる。
【0096】
形態4)において、状態指示情報にはターゲット情報指示フィールドが存在する可能性があるが、形態5)において、基地局が端末を進入させたい目的状態がいずれであっても、状態指示情報はいずれもターゲット情報指示フィールドを担持し、ただし、指示する目的状態が異なる場合、ターゲット情報指示フィールドに担持されている情報は異なる。例えば、本実施例の一例において、端末は、ターゲット情報指示フィールドに担持されている情報が「0」であると検出した場合、自分が第1状態に入る必要があることを表し、端末は、ターゲット情報指示フィールドに担持されている情報が「1」であると検出した場合、自分が第2状態に入る必要があることを表す。
【0097】
方式1の5種の形態において、端末は、直接状態指示情報の内容に基づいて基地局が指示する状態標識を確定することができる。ただし、以下、端末は状態指示情報の送信状況に基づいて基地局が指示する状態を確定する形態を更に説明する。
【0098】
方式2:端末は、状態指示情報の送信状況に基づいて指示情報を取得する。好ましくは、端末は、
6)状態指示情報の送信ポートに基づいて指示情報を取得するという方式と、
7)状態指示情報の送信ポート数に基づいて指示情報を取得するという方式と、
8)状態指示情報の送信時間領域リソースに基づいて指示情報を取得するという方式と、
9)状態指示情報の送信周波数領域リソースに基づいて指示情報を取得するという方式と、
のうちのいずれか1種の方式に従って指示情報を確定することができる。
【0099】
形態6)において、端末および基地局は、状態指示情報の送信ポートを複数のグループに分け、異なるグループが異なる状態に対応し、例えば、ここで、Aグループが第1状態に対応し、Bグループが第2状態に対応すると約束することができる。端末は、異なるポートグループと異なる状態との対応関係に基づき、受信した状態指示情報が自分に第1状態に入る必要があるように指示するか第2状態に入る必要があるように指示するかを判断する。端末は、状態指示情報の送信ポートがAグループに属すると検出した場合、該状態指示情報が自分に第1状態に入るように指示することを知り、端末は、状態指示情報の送信ポートがBグループに属すると検出した場合、該状態指示情報が自分に第2状態に入るように指示することを確定することができる。
【0100】
形態7)において、基地局は、端末に指示する必要のある目的状態に基づいて状態指示情報を送信するポート数を確定し、異なる送信ポート数は異なる状態に対応し、例えば、1つの送信ポートは第1状態に対応し、2つの送信ポートは第2状態に対応する。このような場合、端末は、送信ポート数と各状態との対応関係に基づき、受信した状態指示情報が自分に第1状態に入るように指示するか第2状態に入るように指示するかを判断することができる。端末は、状態指示情報の送信ポート数が1つであると検出した場合、該状態指示情報が自分に第1状態に入るように指示することを知り、端末は、状態指示情報の送信ポート数が2つであると検出した場合、該状態指示情報が自分に第2状態に入るように指示することを知る。
【0101】
形態6)および形態7)において、基地局は、状態指示情報が端末に入るように指示する目的状態に基づいて送信ポートを選択し、目的状態を端末に指示する。ただし、形態8)および9)において、基地局は、状態指示情報の送信時間領域リソースおよび周波数領域リソースの少なくとも1つにより目的状態を端末に指示することができる。つまり、異なる送信時間領域リソースおよび周波数領域リソースの少なくとも1つは異なる状態に対応する。例えば、基地局および端末は、端末が第1種の時間領域リソースで状態指示情報を検出すると、基地局は端末に第1状態に入るように指示することを意味し、端末が第2種の時間領域リソースで状態指示情報を検出すると、基地局は端末に第2状態に入るように指示することを意味すると約束したと仮定する。このように、端末が状態指示情報を受信した後、状態指示情報を受信する時間領域リソースに基づいて基地局が指示する状態を確定することができる。
【0102】
方式1および方式2に係る9種の形態は状態標識の確定に適用されるだけでなく、更に、「行動レベル指示」、「第1指示情報の受信要否の指示」および「第1指示情報の関連受信指示」等の指示情報のうちの1種または複数種の確定にも用いられてもよいことは言うまでもない。
【0103】
方式1および方式2において合計9種の形態が提出されたため、端末および基地局は、最大でこの9種の方式により複数種の異なる指示情報を指示することができ、例えば、基地局および端末は、形態1)により状態標識を指示し、形態2)により行動レベル指示を指示し、形態3)により第1指示情報を受信する必要があるか否かを指示する……と約束し、このように、基地局は、状態指示情報を設定する時、対応する方式に従って設定した後、設定した状態指示情報を対応する送信方式により端末に送信することができることが理解できる。端末が基地局から送信された状態指示情報を受信した後、状態指示情報に担持されている様々な内容または状態指示情報の様々な送信状況に基づいて基地局が指示する複数種の指示情報を確定し、その後、これらの指示情報の指示に基づいて基地局の所望の目的状態に入ることができる。
【0104】
以下、他の指示方式を更に提供し、これらの指示方式は、主にBWPインデックス、キャリアインデックス、タイマー、カウンター、第1指示情報の関連受信指示における第1指示情報のブラインド検出に用いられるRNTI等に対するものである。
【0105】
●BWPインデックスに対する方式
基地局は、状態指示情報を設定する時、状態指示情報に「BWP指示フィールド」を設け、該領域の値により、どのBWPが状態切り替えを発生する必要があるかを端末に指示する。該領域は、ビットマップbitmapにより、各候補BWPが状態切り替えを発生する必要があるか否かを端末に指示することができる。具体的には、BWP bitmapにおける複数のbitは、各候補BWPにそれぞれ対応し、候補BWPがm個あれば、該領域はm bitである。BWP bitmapにおけるあるbitが「0」に設定されていると、該bitに対応する候補BWPで状態切り替えを発生する必要がないことを表し、該bitが「1」に設定されていると、該bitに対応する候補BWPで状態切り替えを発生する必要があることを表す。
【0106】
ここでいう候補BWPは、システムにより所定のまたは基地局により準静的に設定されたものであってもよく、例えば、候補BWPはアクテイブされたBWPであってもよい。
【0107】
●キャリアインデックスに対する方式
基地局は、状態指示情報を設定する時、状態指示情報に「キャリア指示フィールド」を設け、該領域の値により、どのキャリアが状態切り替えを発生する必要があるかを端末に指示するに指示する。該領域は、ビットマップbitmapにより、各候補キャリアが状態切り替えを発生する必要があるか否かを端末に指示する。具体的には、キャリアbitmapにおける複数のbitは各候補キャリアにそれぞれ対応し、候補キャリアがm個あれば、該領域はm bitであってもよい。キャリアbitmapにおけるあるbitが「0」に設定されていると、該bitに対応する候補キャリアで状態切り替えを発生する必要がないことを表し、該bitが「1」に設定されていると、該bitに対応する候補キャリアで状態切り替えを発生する必要があることを表す。
【0108】
ここでいう候補キャリアは、システムにより所定のまたは基地局に準静的に設定されたものであってもよく、例えば、候補キャリアはアクテイブキャリアであってもよい。
【0109】
●タイマーに対する方式
方法1:基地局は、状態指示情報を設定する時、状態指示情報に「タイマー領域」を設け、該領域の異なる値は以下のとおりであってもよい。
【0110】
1)特定のタイマーを起動するか否かを指示するために用いられ、例えば、状態指示情報における「タイマー領域」の値が「0」であると仮定し、基地局は端末にタイマー1を起動する必要がないように指示することを意味し、逆に、「タイマー領域」の値が「1」であれば、基地局は端末にタイマー1を起動するように指示することを意味する。
【0111】
2)あるタイマーの値を指示するために用いられ、例えば、「タイマー領域」が「00」であれば、基地局は端末にタイマー1を起動するように指示し、且つ、タイマー1の計時閾値(計時上限とも呼ばれる)はT1個の計時単位であり、「タイマー領域」が「01」であれば、タイマー1を起動するように指示し、且つタイマー1の計時閾値はT2個の計時単位であり、「タイマー領域」が「10」であれば、タイマー1を起動するように指示し、且つ、タイマー1の計時閾値はT3個の計時単位であり、「タイマー領域」が「11」であれば、タイマー1を起動するように指示し、且つ、タイマー1の計時閾値はT4個の計時単位であり、T1、T2、T3、T4は整数であり、具体的な値は、システムにより予め定義されてもよいし、基地局準静的に設定されてもよいし、動的に設定されてもよい。
【0112】
3)複数のタイマーのうちの1つのタイマーを指示するために用いられ、例えば、「タイマー領域」が「00」であれば、基地局はタイマー1を起動するように指示することを表し、「タイマー領域」が「01」であれば、基地局はタイマー1を起動するように指示することを表し、「タイマー領域」が「10」であれば、基地局はタイマー3を起動するように指示することを表す。
【0113】
方法2:端末は、状態指示情報を検出したか否かに基づいてある特定のタイマーを起動するか否かを確定し、状態指示情報を検出した場合、端末はタイマーを起動し、状態指示情報を検出していない場合、端末は該タイマーを起動しない。
【0114】
●カウンターに対する方式
方法1:基地局は、状態指示情報を設定する時、状態指示情報に「カウンター領域」を設け、該領域の異なる値は以下のとおりであってもよい。
【0115】
1)ある特定のカウンターを起動するか否かを指示するために用いられ、例えば、状態指示情報における「カウンター領域」の値が「0」であれば、基地局は端末にカウンター1を起動する必要ながいように指示することを意味し、逆に、「カウンター領域」の値が「1」であれば、基地局は端末にカウンター1を起動するように指示することを意味する。
【0116】
2)あるカウンターの値を指示するために用いられ、例えば、「カウンター領域」が「00」であれば、基地局は端末にカウンター1を起動するように指示し、且つ、カウンター1の計数閾値(計数上限とも呼ばれる)はT1個の計数単位であり、「カウンター領域」が「01」であれば、カウンター1を起動するように指示し、且つ、カウンター1の計数閾値はT2個の計数単位であり、「カウンター領域」が「10」であれば、カウンター1を起動するように指示し、且つ、カウンター1の計数閾値はT3個の計数単位であり、「カウンター領域」が「11」であれば、カウンター1を起動するように指示し、且つ、カウンター1の計数閾値はT4個の計数単位である。T1、T2、T3、T4は整数であり、具体的な値はシステムにより予め定義されてもよいし、基地局により準静的に設定されてもよいし、動的に設定されてもよい。
【0117】
3)複数のカウンターのうちの1つのカウンターを指示するために用いられ、例えば、「カウンター領域」が「00」であれば、基地局はカウンター1を起動するように指示することを意味し、「カウンター領域」が「01」であれば、基地局はカウンター1を起動するように指示することを意味し、「カウンター領域」が「10」であれば、基地局はカウンター3を起動するように指示することを意味する。
【0118】
方法2:端末は、状態指示情報を検出したか否かに基づいてある特定のカウンターを起動するか否かを確定し、状態指示情報を検出した場合、端末はカウンターを起動し、状態指示情報を検出していない場合、端末は該カウンターを起動しない。
【0119】
方法3:端末は、状態指示情報を検出した回数に基づき、カウンターを増加または低減する必要があるか否かを決定する。例えば、端末が状態指示情報を検出した度に、カウンターに1を増加させるまたは1を低減し、端末が特定の時間周波数リソースで状態指示情報を検出していなければ、カウンター状態を変更しない。
【0120】
●第1指示情報のブラインド検出に用いられるRNTIに対する方式
「第1指示情報のブラインド検出に用いられるRNTI」は、端末が状態指示情報を受信する時にどのRNTIを用いてブラインド検出を行うか、またはどのRNTIを用いてCRCパリティビットをデスクランブルするかを指示するために用いられてもよい。RNTIは、C-RNTI(Cell RNTI、セル無線ネットワーク一時識別子)、CS-RNTI(Configured scheduling-RNTI、設定されたスケジューリングRNTI)、SI-RNTI(System Information RNTI、システム情報RNTI)、P-RNTI(Paging RNTI、ページングRNTI)、SFI-RNTI(スロットフォーマット指示RNTI)、INT-RNTI(Interrupted transmission indication-RNTI、中断された伝送指示RNTI)、RA-RNTI(Random Access RNTI、ランダムアクセスRNTI)のうちのいずれか1種であってもよく、1グループのユーザのために設定される新たなRNTIであってもよい。
【0121】
本実施例において、基地局は、状態指示情報を設定する時、状態指示情報に「RNTI指示フィールド」を設けてもよく、該領域の異なる値は端末のブラインド検出または状態切り替えチャネルを受信する際に使用するRNTIに対応する。例えば、該領域の値が「0」であれば、基地局は端末にC-RNTIを用いて第1指示情報をブラインド検出するように指示することを表し、該領域の値が「1」であれば、基地局は端末にRA-RNTIを用いて第1指示情報をブラインド検出するように指示することを表す。
【0122】
<実施例5>
図6において、端末が状態指示情報を受信した後、状態指示情報に基づいて各指示情報をどのように取得するかの形態を示し、基地局が状態指示情報により前述した指示情報のうちの1種または複数種を端末に指示しようとすると、基地局は、状態指示情報を設定するまたは状態指示情報を送信する過程において対応する方式に従って行う必要があることが理解でき、
図7に示す基地局が状態指示方法を実行する1種のフローチャートを参照する。
【0123】
S702において、端末に状態指示情報を設定する。
【0124】
基地局が端末に指示しようとする指示情報が状態指示情報の内容により具現化する必要があれば、基地局は、状態指示情報を設定する際に、担持している情報内容が指示情報に対応する状態指示情報を表すことができるように設定する必要がある。
【0125】
例えば、一例において、基地局が状態指示情報により第1指示情報のMCSを端末に指示する必要があると仮定すると、基地局は、以下のようないくつかの方式のうちのいずれか1種により、担持している情報内容が第1指示情報のMCSの状態指示情報を表すことができるように端末に設定することができる。
【0126】
第1種、基地局は、担持しているシーケンスが第1指示情報のMCSに対応する状態指示情報を端末に設定することができる。例えば、基地局は状態指示情報の使用可能なシーケンスを複数のグループに分け、異なるグループは異なるMCS形態に対応する。例えば、Aグループは第1指示情報のMCS1に対応し、Bグループは第1指示情報のMCS2に対応する。基地局は、端末に通知する必要のあるMCSに基づき、状態指示情報にどのようなシーケンスが担持されているかを確定する。基地局は、端末に第1指示情報のMCSがMCS1であるように指示すれば、生成した状態指示情報にAグループのシーケンスを担持することができ、基地局は、端末に第1指示情報のMCSがMCS2であるように指示すれば、生成した状態指示情報にBグループのシーケンスを担持することができる。
【0127】
第2種、基地局は、担持しているシーケンスの生成パラメータが第1指示情報のMCSに対応する状態指示情報を端末に設定することができる。例えば、基地局は、状態指示情報シーケンスの生成パラメータ値を予め複数のグループに分け、異なるグループが第1指示情報の異なるMCSに対応することができ、例えば、ここで、Aグループは第1指示情報のMCS1に対応し、Bグループは第1指示情報のMCS2に対応する。基地局は、端末に通知する必要のあるMCSに基づき、状態指示情報に担持されている生成パラメータがどのようなシーケンスであるかを確定する。基地局は、端末に第1指示情報のMCSがMCS1であるように指示すれば、生成した状態指示情報に生成パラメータがAグループに属するシーケンスを担持することができ、基地局は、端末に第1指示情報のMCSがMCS2であるように指示すれば、生成した状態指示情報に生成パラメータがBグループに属するシーケンスを担持することができる。
【0128】
第3種、基地局は、直交カバーコードが第1指示情報のMCSに対応する状態指示情報を端末に設定することができる。例えば、端末および基地局は、状態指示情報の直交カバーコードを複数のグループに分け、異なるグループは異なる状態に対応し、例えば、ここで、Aグループは第1指示情報のMCS1に対応し、Bグループは第1指示情報のMCS2に対応する。基地局は、端末に通知する必要のあるMCSに基づき、状態指示情報の直交カバーコードがどれであるかを確定する。基地局は、端末に第1指示情報のMCSがMCS1であるように指示すれば、直交カバーコードがAグループに属する状態指示情報を端末に設定することができ、基地局は、端末に第1指示情報のMCSがMCS2であるように指示すれば、直交カバーコードがBグループに属する状態指示情報を端末に設定することができる。
【0129】
第4種、基地局は、端末に指示する必要のある第1指示情報のMCSに基づき、生成した状態指示情報にMCS指示フィールドを担持する必要があるか否かを確定し、確定結果に基づいて状態指示情報を生成することができる。例えば、基地局は、端末に第1指示情報のMCSがMCS1であるように指示すれば、状態指示情報にMCS指示フィールドを担持することができ、基地局は、端末に第1指示情報のMCSがMCS2であるように指示すれば、MCS指示フィールドを担持しない状態指示情報を設定することができる。端末は、状態指示情報にMCS指示フィールドが担持されているか否かに基づいて第1指示情報のMCSを確定することができる。
【0130】
第5種、基地局は、端末に指示する必要のある第1指示情報のMCSに基づき、状態指示情報におけるMCS指示フィールドに含まれる情報を確定し、確定結果に基づいて状態指示情報を生成することができる。例えば、基地局は、端末に第1指示情報のMCSがMCS1であるように指示すれば、状態指示情報におけるMCS指示フィールドの値を「0」に設定することができ、基地局は、端末に第1指示情報のMCSがMCS2であるように指示すれば、状態指示情報におけるMCS指示フィールドの値を「1」に設定することができる。
【0131】
S704において、状態指示情報を端末に送信する。
【0132】
基地局が状態指示情報を設定した後、基地局は状態指示情報を端末に送信することができる。本実施例において、基地局により設定された状態指示情報は、状態切り替え信号および状態切り替えチャネルの少なくとも1つであってもよいことが理解でき、言い換えれば、基地局は、状態切り替え信号を介して端末に状態指示情報を担持することができ、状態切り替えチャネルを介して端末に状態指示情報を担持することもでき、更に、状態切り替え信号および状態切り替えチャネルを介して状態指示情報を端末に担持することができる。
【0133】
前述した例において、基地局が状態指示情報に担持されている内容により対応する指示情報を端末に指示する形態について説明し、以下、基地局が状態指示情報により対応する指示情報を端末に指示する形態を更に説明し、基地局が端末に指示する指示情報を第1指示情報のMCSとすることを例として説明し続ける。
【0134】
方式1:基地局は、第1指示情報のMCSに対応するポートを選択して状態指示情報を端末に送信する。例えば、基地局は、状態指示情報の送信ポートを複数のグループに分け、異なるグループは異なるMCSに対応し、例えば、ここで、Aグループは第1指示情報のMCS1に対応し、Bグループは第1指示情報のMCS2に対応する。基地局は、端末に通知する必要のあるMCSに基づき、状態指示情報の送信に用いられるポートを確定する。基地局は、端末に第1指示情報のMCSがMCS1であるように指示すれば、Aグループのポートにより状態指示情報を端末に送信することができ、基地局は、端末に第1指示情報のMCSがMCS2であるように指示すれば、Bグループのポートにより状態指示情報を端末に送信することができる。
【0135】
方式2:基地局は、数が第1指示情報のMCSに対応するポートにより状態指示情報を端末に送信する。例えば、基地局は、端末に指示する必要のあるMCSに基づいて状態指示情報を送信するポート数を確定し、異なる送信ポート数は異なるMCSに対応する。例えば、1つの送信ポートは第1指示情報のMCS1に対応し、2つの送信ポートは2つの第1指示情報のMCS2に対応する。基地局は、端末に通知する必要のあるMCSに基づき、状態指示情報を送信するポート数を確定することができる。基地局は、端末に第1指示情報のMCSがMCS1であるように指示すれば、1つのポートを用いて状態指示情報を送信することができ、基地局は、端末に第1指示情報のMCSがMCS2であるように指示すれば、2つのポートを用いて状態指示情報を端末に送信することができる。
【0136】
方式3:基地局は、第1指示情報のMCSに対応する送信時間領域リソースおよび周波数領域リソースの少なくとも1つを選択して状態指示情報を端末に送信する。例えば、基地局は、状態指示情報の指示する必要のあるMCSに基づき、状態指示情報のために送信時間領域リソースおよび周波数領域リソースの少なくとも1つを確定し、異なる送信時間領域リソースおよび周波数領域リソースの少なくとも1つは第1指示情報の異なるMCSに対応する。例えば、基地局および端末は、端末が第1種の時間領域リソース(例えば、番号が奇数のシンボル)で状態指示情報を検出すると、第1指示情報のMCSはMCS1であることを意味し、端末が第2種の時間領域リソース(例えば、番号が偶数のシンボル)で状態指示情報を検出すると、基地局は第1指示情報のMCSがMCS2であるように指示することを意味すると約束したと仮定する。すると、基地局は、端末に第1指示情報のMCSがMCS1であるように指示すれば、第1種の時間領域リソースを用いて状態指示情報を送信することができ、基地局は、端末に第1指示情報のMCSがMCS2であるように指示すれば、第2種の時間領域リソースを用いて状態指示情報を端末に送信することができる。
【0137】
<実施例6>
本実施例は、まず、状態指示装置および状態確定装置を提供し、
図8および
図9に示す状態指示装置80、状態確定装置90の構造模式図をそれぞれ参照する。
【0138】
状態指示装置80は情報送信モジュール802を備える。情報送信モジュール802は、状態指示情報を端末に送信し、状態指示情報により端末の状態切り替えを指示するように構成される。
【0139】
状態確定装置90は情報受信モジュール902を備える。情報受信モジュール902は、基地局から送信される状態指示情報を受信するように構成される。
【0140】
本実施例において、状態指示情報は、
第1状態および第2状態のうち、どの状態に入ることを端末に指示するための状態標識と、周波数領域リソースインデックスと、行動レベル指示と、第1指示情報の受信要否の指示と、第1指示情報の関連受信指示と、タイマーと、カウンターと、フレーム構造と、関連信号および関連チャネルの少なくとも1つを受信する必要があることとのうちの少なくとも1種の指示情報を指示するために用いられる。
【0141】
本実施例の一例において、状態指示情報は、
状態指示情報に担持されているシーケンスにより指示情報を指示するという方式と、
状態指示情報におけるシーケンスの生成パラメータにより指示情報を指示するという方式と、
状態指示情報の直交カバーコードにより指示情報を指示するという方式と、
状態指示情報にターゲット情報指示フィールドが存在するか否かにより指示情報を指示するという方式と、
状態指示情報のターゲット情報指示フィールドに担持されている情報により指示情報を指示するという方式と、
状態指示情報の送信ポートにより指示情報を指示するという方式と、
状態指示情報の送信ポート数により指示情報を指示するという方式と、
状態指示情報の送信時間領域リソースにより指示情報を指示するという方式と、
状態指示情報の送信周波数領域リソースにより指示情報を指示するという方式と、
のうちの少なくとも1種により指示情報を指示する。
【0142】
本実施例の一例において、周波数領域リソースインデックスは、BWPインデックスおよびキャリアインデックスのうちの少なくとも1種を含む。
【0143】
本実施例の一例において、行動レベル指示は複数の行動レベルのうちの1種を指示するために用いられ、行動レベルは、
第1状態または第2状態にある時間領域範囲と、
第1状態または第2状態にある周波数領域範囲と、
第1下りチャネルおよび第1下り信号の少なくとも1つを受信する必要があるか否かと、
第1上りチャネルおよび第1上り信号の少なくとも1つを送信する必要があるか否かと、
第1状態または第2状態でサポートされる送信電力レベルと、
のうちの少なくとも1種の内容である。
【0144】
上記第1下りチャネルおよび第1下り信号の少なくとも1つは、SS、PBCH、CSI-RS、PDCCH、SIB1、他のSIB、Pagingのうちの1種を含んでもよい。
【0145】
上記第1上りチャネルおよび第1上り信号の少なくとも1つは、SRS、grant-free PUSCH、DMRSのうちの少なくとも1種を含んでもよい。
【0146】
本実施例の一例において、第1指示情報の関連受信指示は、
第1指示情報の時間領域リソースを受信することと、
第1指示情報の周波数領域リソースを受信することと、
第1指示情報のMCSを受信することと、
第1指示情報の関連情報をブラインド検出することと、
のうちの少なくとも1種を含む。
【0147】
本実施例の一例において、フレーム構造は、
N個(Nは正の整数である)の時間単位における伝送方向と、
M個(Mは正の整数である)の周波数単位における伝送方向と、
のうちの少なくとも1種を指示するために用いられる。
【0148】
本実施例の一例において、情報送信モジュール802は、更に、ターゲット第1時間リソースにおけるターゲット第2時間リソースにおいて関連信号および関連チャネルの少なくとも1つを送信するように構成され、それに対応し、情報受信モジュール902は、更に、状態指示情報を受信した後、ターゲット第1時間リソースにおけるターゲット第2時間リソースにおいて関連信号および関連チャネルの少なくとも1つを検出するように構成される。ターゲット第1時間リソースは状態指示情報を受信した第1時間リソースである、またはターゲット第1時間リソースは状態指示情報の第1時間リソースを受信した後のN個目の第1時間リソースであり、nは正の整数である。ターゲット第2時間リソースは状態指示情報を受信した第2時間リソースである、またはターゲット第2時間リソースは状態指示情報の第2時間リソースを受信した後のm個目の第2時間リソースであり、mは正の整数である。第2時間リソースは、サブフレーム、スロット、ミニスロット、OFDMシンボルのうちのいずれか1種である。
【0149】
本実施例の一例において、情報送信モジュール802がシステムにより所定のまたは基地局により設定された時間領域リソースで状態指示情報を送信していなければ、関連信号および関連チャネルの少なくとも1つに対する直近の送信をキャンセルする。それに対応し、情報受信モジュール902がシステムにより所定のまたは基地局により設定された時間領域リソースで状態指示情報を受信していなければ、関連信号および関連チャネルの少なくとも1つに対する直近の検出をキャンセルする。
【0150】
本実施例の一例において、状態確定装置を更に提供し、
図11に示す状態確定装置90の別の構造模式図を参照する。
【0151】
状態確定装置90は、情報受信モジュール902に加え、指示取得モジュール904を更に備え、指示取得モジュール904は、状態指示情報に基づいて該状態指示情報が指示する1種または複数種の指示情報を取得するように構成される。指示取得モジュール904の状態指示情報が指示する各指示情報を取得する過程について、前述した実施例の説明を参照し、ここで説明を省略する。
【0152】
本実施例の一例において、状態確定装置を更に提供し、
図10に示す状態
指示装置80の別の構造模式図を参照する。
【0153】
状態指示装置80は情報設定モジュール800および情報送信モジュール802を備え、ここで、情報設定モジュール800は、状態指示情報を端末に設定するように構成され、情報送信モジュール802は、情報設定モジュール800が設定した状態指示情報を、対応する方式に従って端末に送信するように構成される。情報設定モジュール800が状態指示情報を設定するルールおよび情報送信モジュール802が状態指示情報を送信する原則については、前述した実施例の説明を参照する。
【0154】
状態指示装置80が状態指示方法を実現するおよび状態確定装置90が状態確定方法を実現する具体的な詳細については、前述した実施例の説明を参照し、ここで説明を省略する。
【0155】
本実施例において、状態指示装置80は基地局に設定されてもよく、状態指示装置80における情報送信モジュール802の機能は基地局の通信ユニットにより実現でき、情報設定モジュール800の機能は基地局のプロセッサにより実現できる。状態確定装置90は端末に設定されてもよく、状態確定装置90における情報受信モジュール902の機能は端末の通信ユニットにより実現でき、指示取得モジュール904の機能は端末のプロセッサにより実現できる。
【0156】
また、本実施例は記憶媒体を更に提供し、該記憶媒体には、1つまたは複数のプロセッサが読み取り、コンパイルし、実行可能な1つまたは複数のコンピュータプログラムが記憶でき、本実施例において、該記憶媒体には、状態指示プログラムおよび状態確定プログラムのうちの1つが記憶でき、ここで、状態指示プログラムは、1つまたは複数のプロセッサにより実行されて前述した実施例に説明された任意の状態指示方法を実現することができる。状態確定プログラムは、1つまたは複数のプロセッサに実行されて前述した実施例に説明された任意の状態確定方法を実現することができる。
【0157】
本実施例において、通信装置を更に提供し、
図12に示すように、通信装置12は、プロセッサ121、メモリ122、およびプロセッサ121とメモリ122とを接続する通信バス123を備え、ここで、メモリ122は、前述した状態指示プログラムおよび状態確定プログラムのうちの少なくとも1つが記憶された記憶媒体であってもよい。
【0158】
メモリ122に状態指示プログラムが記憶されば、プロセッサ121は状態指示プログラムを読み取り、コンパイルして前述した実施例に説明された状態指示方法を実現するステップを実行することができる。該通信装置12は基地局であってもよく、通信装置12が状態指示方法を実現する詳細は、前述した実施例の説明を参照することができ、ここで説明を省略する。
【0159】
メモリ122に状態確定プログラムが記憶されていると、プロセッサ121は状態確定プログラムを読み取り、コンパイルして前述した実施例に説明された状態確定方法を実現するステップを実行することができる。該通信装置は端末であってもよく、通信装置12が状態確定方法を実現する詳細は、前述した実施例の説明を参照することができ、ここで説明を省略する。
【0160】
本実施例は通信システムを更に提供し、
図13に示すように、該通信システム13は端末131および基地局132を備え、ここで、端末131は、
図10におけるプロセッサが状態確定プログラムを実行して状態確定方法を実現することができる通信装置であってもよい。基地局132は、
図10におけるプロセッサが状態指示プログラムを実行して状態指示方法を実現することができる通信装置であってもよい。
【0161】
本開示の実施例に係る通信システムにおいて、基地局は状態指示情報を端末に送信することができ、該状態指示情報は、前述した複数種の指示情報のうちの1種または複数種を端末に指示することができ、端末は受信した状態指示情報に基づいて対応する状態に入ることができ、関連技術案の基に、端末状態制御の柔軟性を向上させ、端末のエネルギー消費と通信効率との矛盾をバランスさせることに寄与する。
【0162】
当業者であれば、本開示の各実施例に係る状態確定方法、状態指示方法、装置、端末、基地局、および記憶媒体は、5G通信システムに適用できるだけでなく、将来の任意の通信システムにも適用できることが理解されるべきである。
【0163】
本発明において、各実施例における技術特徴は、矛盾しない限り、1つの実施例に組み合わせて使用することができる。
【0164】
明らかに、当業者であれば、上記に開示された方法における全てまたは一部のステップ、システム、装置における機能モジュールおよび機能ユニットの少なくとも1つは、ソフトウェア(計算装置が実行可能なプログラムコードで実現できる)、ファームウェア、ハードウェアおよびその適当な組み合わせとして実施できることが分かるべきである。ハードウェアの実施形態において、以上の説明に言及された機能モジュールおよび機能ユニットの少なくとも1つの間での区分は、物理コンポーネントの区分に対応するとは限らない。例えば、1つの物理コンポーネントは複数の機能を有してもよいし、または1つの機能もしくはステップは、複数の物理コンポーネントにより協働して実行されてもよい。いくつかの物理コンポーネントまたは全ての物理コンポーネントは、中央プロセッサ、デジタル信号プロセッサまたはマイクロプロセッサのようなプロセッサにより実行されるソフトウェアとして実施されてもよいし、ハードウェアとして実施されてもよいし、特定用途向け集積回路のような集積回路として実施されてもよい。このようなソフトウェアはコンピュータ可読媒体に分布され、計算装置により実行されてもよく、且つ、ある場合、ここでの順序と異なる順序で示されたまたは説明されたステップを実行しもてよく、コンピュータ可読媒体はコンピュータ記憶媒体(または非一時的媒体)および通信媒体(または一時的媒体)を含んでもよい。当業者に周知のように、コンピュータ記憶媒体という用語は、情報(例えば、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュールまたは他のデータ)を記憶するための任意の方法または技術で実施される揮発性および不揮発性、取り外し可能および取り外し不可な媒体を含む。コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリまたは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多機能ディスク(DVD)または他の光ディスクメモリ、磁気カートリッジ、磁気テープ、磁気ディスクメモリまたは他の磁気記憶装置、あるいは、所望の情報を記憶するために用いられてコンピュータによりアクセス可能な任意の他の媒体を含んでもよいが、これらに限定されない。また、当業者に周知のように、通信媒体は、通常、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、またはキャリアもしくは他の伝送メカニズムのような変調データ信号内の他データを含み、且つ、任意の情報伝達媒体を含んでもよい。従って、本開示は任意の特定のハードウェアとソフトウェアとの組み合わせに限定されない。
【0165】
以上の内容は、具体的な実施形態を参照しながら本開示の実施例について更に詳細に説明するものであり、本開示の具体的な実施はこれらの説明に限定されるとは考えられない。