(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-14
(45)【発行日】2022-12-22
(54)【発明の名称】フィーダの動作検査装置
(51)【国際特許分類】
H05K 13/02 20060101AFI20221215BHJP
【FI】
H05K13/02 B
(21)【出願番号】P 2021543910
(86)(22)【出願日】2019-09-06
(86)【国際出願番号】 JP2019035110
(87)【国際公開番号】W WO2021044607
(87)【国際公開日】2021-03-11
【審査請求日】2021-12-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000237271
【氏名又は名称】株式会社FUJI
(74)【代理人】
【識別番号】110000604
【氏名又は名称】弁理士法人 共立特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鬼頭 秀一郎
【審査官】三宅 達
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-157754(JP,A)
【文献】特開2010-186811(JP,A)
【文献】国際公開第2017/033284(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 13/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャリアテープを搬送するフィーダを対象とする動作検査装置であって、
前記フィーダは、前記キャリアテープを指定搬送量だけ搬送する搬送処理を実行し、
前記動作検査装置は、
前記搬送処理の実行中における複数の異なるタイミングで前記キャリアテープをカメラによりそれぞれ撮像させて取得した複数の画像データを記憶する記憶装置と、
前記画像データにおいて周囲との輝度の変化量が規定値以上である輝度変化点の集合である輝度変化点群の位置を複数の前記画像データごとに割り出す画像処理部と、
複数の前記画像データごとの前記輝度変化点群の位置に基づいて、前記搬送処理により実際に搬送された前記キャリアテープの実搬送量を算出する算出部と、
前記搬送処理における前記指定搬送量および前記実搬送量に基づいて前記搬送処理における前記フィーダの動作が正常であるか否かを判定する判定部と、
を備え
、
前記動作検査装置は、前記フィーダへの前記キャリアテープの装填を補助または自動的に装填するテープ装填装置に適用され、
複数の前記画像データは、前記フィーダに装填された前記キャリアテープを撮像可能に前記テープ装填装置に設けられた専用の前記カメラの撮像により取得されるフィーダの動作検査装置。
【請求項2】
前記輝度変化点群は、前記画像データで所定面積からなる占有領域、または前記画像データで所定数の画素からなる占有領域である、請求項1に記載のフィーダの動作検査装置。
【請求項3】
前記輝度変化点群は、前記キャリアテープの特徴部の少なくとも一部に対応する、請求項1または2に記載のフィーダの動作検査装置。
【請求項4】
前記キャリアテープの前記特徴部は、前記キャリアテープに搬送方向に等間隔で形成された送り穴および部品を収容するキャビティの少なくとも一方である、請求項3に記載のフィーダの動作検査装置。
【請求項5】
前記記憶装置は、前記搬送処理の実行中における複数回に亘る撮像により取得された3以上の前記画像データを記憶し、
前記画像処理部は、3以上の前記画像データごとに前記輝度変化点群の位置を割り出し、
前記算出部は、3以上の前記画像データごとの前記輝度変化点群の位置に基づいて、3以上の前記画像データにそれぞれ対応する撮像の間隔における前記キャリアテープの部分的な実搬送量をそれぞれ算出する、請求項1-4の何れか一項に記載のフィーダの動作検査装置。
【請求項6】
前記判定部は、前記搬送処理の実行中における複数回に亘る撮像の間隔ごとの前記キャリアテープの部分的な指定搬送量、および前記算出部により算出された前記部分的な実搬送量に基づいて、前記フィーダの動作が正常であるか否かを判定する、請求項5に記載のフィーダの動作検査装置。
【請求項7】
前記フィーダは、
本体部と、
前記本体部に回転可能に設けられ前記キャリアテープに搬送方向に等間隔で形成された送り穴に係合するスプロケットと、を備え、
前記判定部は、前記搬送処理の前記指定搬送量と前記実搬送量との差分が許容範囲内にない場合に、前記スプロケットと前記送り穴との係合の不良および前記スプロケットの回転動作の不良の少なくとも一方を原因として前記フィーダの動作が異常であると判定する、請求項1-6の何れか一項に記載のフィーダの動作検査装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フィーダの動作検査装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
動作検査装置は、フィーダの動作検査に用いられる。フィーダは、特許文献1に示すように、部品装着機にセットされて部品の供給に用いられる。フィーダは、部品を収容するキャリアテープを装填され、このキャリアテープを搬送することによって部品を採取可能に供給する。フィーダにキャリアテープが正常に装填されているか否かは、例えば作業者の目視により確認される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、キャリアテープの装填不良などがあると、フィーダの動作異常が発生し得る。フィーダの動作異常は、部品装着機における生産効率に影響するおそれがあるため、なるべく早期に検出されることが望ましい。また、フィーダの動作異常は、キャリアテープの装填不良とは異なる駆動系や制御系の不良に起因することがある。このような場合には、フィーダの動作異常を作業者が発見することは容易でない。
【0005】
本明細書は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、キャリアテープを装填されたフィーダの動作異常を検出できる動作検査装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書は、キャリアテープを搬送するフィーダを対象とする動作検査装置であって、前記フィーダは、前記キャリアテープを指定搬送量だけ搬送する搬送処理を実行し、前記動作検査装置は、前記搬送処理の実行中における複数の異なるタイミングで前記キャリアテープをカメラによりそれぞれ撮像させて取得した複数の画像データを記憶する記憶装置と、前記画像データにおいて周囲との輝度の変化量が規定値以上である輝度変化点の集合である輝度変化点群の位置を複数の前記画像データごとに割り出す画像処理部と、複数の前記画像データごとの前記輝度変化点群の位置に基づいて、前記搬送処理により実際に搬送された前記キャリアテープの実搬送量を算出する算出部と、前記搬送処理における前記指定搬送量および前記実搬送量に基づいて前記搬送処理における前記フィーダの動作が正常であるか否かを判定する判定部と、を備えるフィーダの動作検査装置を開示する。
【発明の効果】
【0007】
このような構成によると、キャリアテープを装填されたフィーダの動作異常を検出することができる。また、動作検査装置は、画像処理において、輝度変化点群の抽出および位置の割り出しを行う。これにより、例えば輝度変化点群に対応する送り穴が変形していたり、キャリアテープの種別や撮像環境の変動によって見かけの形状が変化していたりしても輝度変化点群として捉えることが可能であり、キャリアテープの実搬送量を算出できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施形態におけるテープ装填装置および動作検査装置の構成を示す模式図である。
【
図3】
図1における供給部の周辺を拡大して示す上面図である。
【
図4A】カメラの撮像により取得された画像データに対する画像処理を実行された状態の一例を示す図である。
【
図4B】カメラの撮像により取得された画像データに対する画像処理を実行された状態の一例を示す図である。
【
図5】3つの画像データに対する画像処理により算出された実搬送量を示す図である。
【
図7】実施形態の変形態様における部品装着機および動作検査装置の構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
1.フィーダの動作検査装置の概要
以下、フィーダの動作検査装置を具体化した実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態においてフィーダ30の動作検査装置50は、
図1に示すように、テープ装填装置10に適用された態様を例示して説明する。フィーダ30は、部品装着機20にセットされて部品の供給に用いられる(
図7を参照)。
【0010】
2.テープ装填装置10の構成
テープ装填装置10は、フィーダ30へのキャリアテープ80の装填を補助または自動的に装填する。本実施形態において、テープ装填装置10は、作業者によるフィーダ30にキャリアテープ80を装填する作業を補助する。テープ装填装置10は、
図1に示すように、基台11に設けられたフィーダ保持部12によりフィーダ30を保持する。テープ装填装置10に保持されたフィーダ30は、電力を供給されるとともに、後述する動作検査装置50と通信可能な状態となる。
【0011】
テープ装填装置10は、専用のカメラ13を備える。カメラ13は、CMOSなどの撮像素子を有するデジタル式の撮像装置である。カメラ13は、通信可能に接続された制御信号に基づいてカメラ視野Fc1(
図3を参照)に収まる範囲の撮像を行う。カメラ13は、撮像による画像データを送出する。カメラ13は、光軸が鉛直方向となるように設けられ、フィーダ保持部12に保持されたフィーダ30を上方からキャリアテープ80を撮像可能に構成される。具体的には、カメラ13は、フィーダ30のテープガイド40の少なくとも一部を撮像可能に構成される。
【0012】
3.フィーダ30およびキャリアテープ80の構成
フィーダ30は、本体部31を備える。本体部31は、扁平な箱形状に形成される。本体部31は、部品装着機20に部品を供給する供給部32を有する。供給部32は、本体部31の前部側の上部に形成されている。また、本体部31は、キャリアテープ80が巻回されたリール71を着脱可能(交換可能)に保持する。リール71は、本体部31に対して回転可能に支持される。
【0013】
ここで、キャリアテープ80は、
図2に示すように、ベーステープ81およびカバーテープ82により構成される。ベーステープ81は、搬送方向(キャリアテープの長手方向)に等間隔で形成された複数の送り穴85と、部品を収容する複数のキャビティ86とを有する。上記の送り穴85およびキャビティ86は、キャリアテープ80の外観上の特徴部になり得る。カバーテープ82は、ベーステープ81の上面に接着され、キャビティ86の開口部を閉塞する。以下、キャリアテープを単に「テープ」とも称する。
【0014】
フィーダ30は、
図1に示すように、本体部31に回転可能に支持されるスプロケット33を有する。スプロケット33は、テープ80の送り穴85に係合可能な係合突起を周方向に等間隔で配置されている。フィーダ30は、スプロケット33を回転させる駆動源としてのモータ34を有する。モータ34は、例えば供給されるパルス電力に応じてスプロケット33を所定量だけ回転させるステッピングモータを採用される。
【0015】
フィーダ30は、モータ34の動作を制御するフィーダ制御部35を有する。フィーダ制御部35は、テープ80を指定搬送量Nsだけ搬送する搬送処理を実行する。フィーダ制御部35は、搬送処理において、モータ34に給電することによりスプロケット33を回転させて、テープ80を所定位置まで搬送するように制御する。
【0016】
フィーダ30は、テープ装填装置10や部品装着機20などの外部装置にセットされると、コネクタを介して外部装置から電力を供給される。これにより、フィーダ制御部35は、外部装置との間で通信可能な状態となる。フィーダ制御部35は、外部装置による制御指令などに基づいて、モータ34の動作およびスプロケット33の回転量を制御する。また、フィーダ制御部35は、外部装置からの要求に応じて、フィーダ30に固有のフィーダIDを外部装置に送出する。
【0017】
フィーダ30は、テープガイド40を備える。テープガイド40は、フィーダ30の供給部32の付近の上部に着脱可能に取り付けられる。テープガイド40は、テープ80の上方移動および幅方向移動を規制して、テープ80とスプロケット33の係合を案内する。テープガイド40は、
図1および
図3に示すように、ガイド本体41と、剥離装置42と、折り曲げ装置43とを有する。
【0018】
ガイド本体41は、全体形状としては、下方が開放する断面U字形に形成される。ガイド本体41の上壁には、搬送されるテープ80の送り穴85の上方側に位置する範囲に、複数の開口部44,45が形成される。これにより、テープガイド40の下方にテープ80が搬送されているかを作業者が視認可能となっている。また、ガイド本体41の上壁には、供給部32を含む範囲に、切欠き部46が形成される。これにより、テープガイド40は、供給部32に位置決めされたテープ80のキャビティ86から部品を採取可能とする。
【0019】
剥離装置42は、ガイド本体41に設けられる。剥離装置42は、ベーステープ81とカバーテープ82との接着部に切り込む剥離刃421を有する。剥離刃421は、テープ80の搬送に伴って、ベーステープ81からカバーテープ82の一部を剥離する。なお、カバーテープ82は、幅方向におけるベーステープ81の送り穴85側の縁部がベーステープ81に接着した状態を維持される。
【0020】
折り曲げ装置43は、ガイド本体41に設けられ、剥離装置42に剥離刃421の刃先よりも供給部32側に位置する。折り曲げ装置43は、剥離装置42によりベーステープ81から一部を残して剥離されたカバーテープ82の部位を立ち上げて、送り穴85側へと折り曲げる。これにより、ベーステープ81のキャビティ86の開口部が、カバーテープ82によって閉塞されない状態となる。詳細には、折り曲げ装置43は、
図3に示すように、ベーステープ81から剥離されたカバーテープ82(
図3において視認可能な部位に斜線を付して示す)を立ち上げるとともに折り曲げる。
【0021】
上記のような構成により、テープガイド40は、テープ80が供給部32側に搬送されることによって、本体部31とガイド本体41との間でテープ80を保持する。さらに、テープガイド40は、テープ80の搬送に伴って、ベーステープ81からカバーテープ82を剥離しつつ折り曲げ、供給部32においてキャビティ86に収納された部品を採取可能に露出させる。テープ80のうち供給部32を通過した部位は、本体部31の前部に形成されたテープ排出部(図示しない)よりフィーダ30の外部に排出される。
【0022】
上記のような構成からなるフィーダ30は、テープ装填装置10にセットされ、リール71を交換される。このとき、テープ装填装置10のコードリーダ(図示しない)によりリール71に付されたバーコードが読み取られ、バーコードが示す部品IDがフィーダ30のフィーダIDに関連付けて記憶される。さらに、フィーダ30は、テープ80を搬送可能となるようにスプロケット33にテープ80の送り穴85が係合され、テープ80を装填される。
【0023】
テープ80を装填されたフィーダ30は、部品装着機20にセットされる。フィーダ30は、部品装着機20が基板90に部品を装着する装着処理を実行する際に、テープ80の搬送処理を実行する。フィーダ30は、搬送処理において、テープ80の複数のキャビティ86が供給部32に順次位置決めされるように指定搬送量Nsだけ搬送する。ここで、上記の指定搬送量Nsは、隣り合うキャビティ86の間隔に相当する。なお、後述する動作検査装置50によるフィーダ30の動作検査において、上記の指定搬送量Nsは、隣り合う送り穴85の間隔よりも短い量に設定される。
【0024】
4.動作検査装置50の構成
フィーダ30は、部品装着機20による装着処理の段取りとして、事前にテープ80を装填される。このとき、フィーダ30へのテープ80の装填処理が適正に行われないと装填不良となる。装填不良の原因としては、例えばテープ80の送り穴85にスプロケット33の係合突起が係合していない場合が想定される。上記のように、テープ80の装填不良があると、フィーダ30の動作異常が発生し得る。
【0025】
また、フィーダ30の動作異常は、テープ80の装填不良の他に、フィーダ30の駆動系や制御系の不良に起因することがある。具体的には、モータ34に給電されているにも関わらず、スプロケット33の回転量に許容範囲を超える過不足が発生することが想定される。これは、フィーダ30のメンテナンスが十分でなかったり、スプロケット33を回転させる際にモータ34への給電量に関する校正値の設定不良であったりすることに起因する。
【0026】
ここで、フィーダ30にテープ80が正常に装填されているか否かは、例えば作業者の目視により確認される。しかしながら、フィーダ30の送り穴85に対するスプロケット33の係合の状態など各種の原因によっては、段取り換えにおいてフィーダ30の動作異常が見落とされ得る。フィーダ30の動作異常は、部品装着機20における生産効率に影響するおそれがあるため、なるべく早期に検出されることが望ましい。
【0027】
そこで、動作検査装置50は、テープ80を装填されたフィーダ30の動作検査を行う。本実施形態において動作検査装置50は、テープ装填装置10に組み込まれ、段取り換えにおいて、リール71を交換されテープ80を装填されたフィーダ30を対象として動作検査を行う。具体的には、動作検査装置50は、フィーダ30に所定動作を実行させるとともに、カメラ13によりその動作状態を撮像し、画像処理によりフィーダ30に動作が正常であるか否かを判定する。
【0028】
動作検査装置50は、主として、CPUや各種メモリ、制御回路により構成される。動作検査装置50は、フィーダ30との通信により当該フィーダ30を特定するフィーダID、およびテープ80の搬送処理に用いられる補正情報を取得することができる。また、動作検査装置50は、通信可能に接続されたホストコンピュータに管理されるフィーダIDに関連付けられた部品IDを取得することができる。
【0029】
動作検査装置50は、
図1に示すように、記憶装置51を備える。記憶装置51は、ハードディスク装置などの光学ドライブ装置、またはフラッシュメモリなどにより構成される。記憶装置51は、カメラ13により撮像させて取得した複数の画像データ60を記憶する。ここで、本実施形態において、カメラ13のカメラ視野Fc1は、
図3に示すように、テープガイド40の開口部44に付近に設定されている。よって、カメラ13の撮像により取得される画像データ60には、
図4Aおよび
図4Bに示すように、開口部44およびテープ80の送り穴85が含まれる。
【0030】
記憶装置51には、上記の他に、カメラ13が撮像処理を行った時刻や、撮像処理を行った際のフィーダ30の駆動状態が複数の画像データ60ごとに関連付けられて記憶され得る。上記のフィーダ30の駆動状態とは、テープ80の搬送処理が開始された時の初期状態、スプロケット33が所定量だけ回転した中間状態、搬送処理が終了した時の終了状態などが含まれる。フィーダ30にテープ80が適正に装填され、駆動系や制御系に不良がなければ、搬送処理によりテープ80は、指定搬送量Nsだけ搬送される。上記の指定搬送量Nsには、予め設定される許容誤差が含まれるようにしてもよい。
【0031】
動作検査装置50は、
図1に示すように、画像処理部52を備える。画像処理部52は、
図4Aおよび
図4Bに示すように、輝度変化点群65の位置Psを複数の画像データ60ごとに割り出す。上記の「輝度変化点群」とは、画像データ60において周囲との輝度の変化量が規定値以上である輝度変化点61の集合である。複数の輝度変化点61のそれぞれは、例えば画像データ60において隣り合う領域との明度や色合い(即ち輝度)が所定の閾値を超えて相違する境界に相当する。輝度変化点61は、撮像素子の画素を最小単位(1つの点)としてもよいし、一定数の画素またはこれに相当する範囲を最小単位としてもよい。
【0032】
輝度変化点群65は、上記のような輝度変化点61が連続した集合であり、
図4Aに示すように、例えば円形状となって閉じた図形を形成し得る。また、カメラ13、図略の光源、およびテープ80の関係によっては、画像データ60における輝度変化点群65は、
図4Bに示すように、例えば円弧状となって開いた図形を形成し得る。
【0033】
また、本実施形態において、輝度変化点群65は、画像データ60で所定面積からなる占有領域としてもよく、または画像データ60で所定数の画素からなる占有領域としてもよい。輝度変化点群65をどのような占有領域とするかは、テープ80の形状や色、材質、カメラ視野Fc1に収まるテープ80の部位によって適宜切り換えることができる。
【0034】
また、本実施形態において、輝度変化点群65は、テープ80の特徴部の少なくとも一部に対応する。具体的には、輝度変化点群65は、
図4Aおよび
図4Bに示すように、テープ80の外観上の特徴部である送り穴85の周縁の少なくとも一部に相当する。画像処理部52は、画像データ60における1以上の輝度変化点群65を抽出した場合に、当該画像データにおける輝度変化点群65の位置Psを割り出す。つまり、画像処理部52は、例えば画像データ60の規定位置を原点として、輝度変化点群65の中心位置または重心位置を当該輝度変化点群65の位置Psとして割り出す。
【0035】
なお、1回の搬送処理の実行中における複数の異なるタイミングでテープ80をそれぞれ撮像させて取得した3以上の画像データ60が記憶装置51に記憶されることがある。このような場合に、画像処理部52は、3以上の画像データ60ごとに輝度変化点群65を抽出する。さらに、画像処理部52は、3以上の画像データ60ごとに輝度変化点群65の位置Psを割り出す。
【0036】
なお、画像処理部52は、複数の画像データ60ごとに抽出された複数の輝度変化点群65について、形状や面積の一致度については算出しないか、算出したとしても輝度変化点群65の移動を認識するための参考に留めてもよい。これは、カメラ13や光源に対するテープ80の移動に伴って、テープ80の特徴部の見かけの形状が変動し得ることを考慮するためである。
【0037】
動作検査装置50は、
図1に示すように、算出部53を備える。算出部53は、画像処理部52により割り出された複数の画像データ60ごとの輝度変化点群65の位置Psに基づいて、搬送処理により実際に搬送されたテープ80の実搬送量Nrを算出する(
図5を参照)。上記の実搬送量Nrとは、フィーダ30が予定される指定搬送量Nsだけテープ80を搬送方向に搬送させる搬送処理を実行した場合に、その搬送処理によるテープ80の搬送方向における移動距離に相当する。
【0038】
また、算出部53は、
図5に示すように、例えば3以上の画像データ60A-60Cごとの輝度変化点群65の位置Psに基づいて、3以上の画像データ60にそれぞれ対応する撮像の間隔におけるテープ80の部分的な実搬送量nr1,nr2をそれぞれ算出する。ここで、3つの画像データ60A-60Cは、搬送処理の開始時、指定搬送量Nsの半分だけテープ80の搬送を試行した中間時、および搬送処理の終了時にそれぞれ対応するタイミングで撮像して取得されたものである。
【0039】
動作検査装置50は、
図1に示すように、判定部54を備える。判定部54は、搬送処理における指定搬送量Nsおよび実搬送量Nrに基づいて搬送処理におけるフィーダ30の動作が正常であるか否かを判定する。詳細には、判定部54は、フィーダ30が搬送処理においてテープ80を指定搬送量Nsだけ搬送するように試行したのに対して、テープ80の実搬送量Nrが指定搬送量Nsに対して位置決め誤差程度の許容範囲に収まっているか否かを判定する。
【0040】
判定部54は、指定搬送量Nsと実搬送量Nrとの差分が許容範囲内にない場合には、フィーダ30の動作が異常であると判定する。また、実搬送量Nrが指定搬送量Nsと一致している(差分が許容範囲内にある)としても、搬送処理の実行期間の全域においてテープ80の部分的な移動距離が一定でなかったり、実際にはテープ80が逆方向に移動していたりするなど、フィーダ30の動作異常が潜在する可能性がある。
【0041】
そこで、判定部54は、搬送処理の実行中における複数回に亘る撮像の間隔ごとのテープ80の部分的な指定搬送量ns1,ns2、および算出部53により算出された部分的な実搬送量nr1,nr2に基づいて、フィーダ30の動作が正常であるか否かを判定するようにしてもよい。これにより、判定部54は、例えば搬送処理の中間時において、テープ80が搬送方向に部分的な指定搬送量ns1だけ正常に搬送されたか否かを判定できる。
【0042】
また、本実施形態において、判定部54は、搬送処理の指定搬送量Nsと実搬送量Nrとの差分が許容範囲内にない場合に、スプロケット33と送り穴85との係合の不良およびスプロケット33の回転動作の不良の少なくとも一方を原因としてフィーダ30の動作が異常であると判定する。なお、判定部54は、部分的な指定搬送量ns1,ns2と部分的な実搬送量nr1,nr2との比較結果に基づいて、フィーダ30の動作が正常であるか否かを判定したり、動作異常の原因を特定したりしてもよい。
【0043】
上記のような構成によると、テープ80を装填されたフィーダ30の動作異常を検出することができる。また、本実施形態の動作検査装置50は、画像処理において、例えばテープ80の送り穴85の円形状を検出するような手法を採用しておらず、輝度変化点群65の抽出および位置Psの割り出しを行う。これにより、例えば送り穴85が変形していたり、テープ80の種別や撮像環境の変動によって見かけの形状が変化していたりしたとしても輝度変化点群65として捉えることが可能であり、テープ80の実搬送量Nrを算出できる。
【0044】
ここで、フィーダ30の搬送処理における校正値の設定に用いられる校正装置が知られている。上記の校正装置は、例えばテープ80に換えて高精度に形成された金属製のマスタテープを装填されたフィーダ30を対象とし、当該マスタテープの搬送量を専用のカメラで撮像して実際の搬送量を測定するものがある。しかしながら、上記のような構成からなる校正装置では、校正値を算出することを目的としていることから画像処理に対する要求精度が高く、これに伴って処理負荷が高くなる。また、構成装置における撮像環境などの厳密な管理が必要とされる。
【0045】
これに対して、上記のような動作検査装置50によると、校正装置と比較して簡易的な装置構成によってテープ80が実際に搬送されたか否かを判定できる。さらに、画像処理では、輝度変化点群65の位置Psを割り出すことから、テープ80の種別や撮像環境の変化に対応することができる。また、画像処理などの処理負荷を軽減することができる。
【0046】
5.動作検査装置50による動作検査処理
上記のような構成からなる動作検査装置50によるフィーダ30の動作検査処理について、
図5および
図6を参照して説明する。動作検査装置50は、例えばテープ装填装置10にセットされたフィーダ30についてリール71の交換およびテープ80の装填が終了した後に、動作検査処理を開始する。動作検査装置50は、フィーダ30に装填された部品IDに基づいて、テープ80の種別(形状や色、材質など)を取得し、カメラ13による撮像の条件を設定してもよい。
【0047】
先ず、動作検査装置50は、フィーダ30による搬送処理におけるテープ80の指定搬送量Nsおよび撮像回数を設定する(S11)。ここで、指定搬送量Nsは、搬送処理の開始時や中間時、終了時において画像データ60に含まれる送り穴85の位置が一致しないように、隣り合う送り穴85の間隔よりも短い間隔、またはこれに送り穴の間隔の整数倍を加算した間隔に設定される。撮像回数は、最小が2回であり、ここでは3回であるものとする。
【0048】
つまり、動作検査装置50は、搬送処理の開始時、指定搬送量Nsの半分(部分的な指定搬送量ns1)だけテープ80の搬送を試行した中間時、および搬送処理の終了時にそれぞれ対応するタイミングの計3回の撮像処理をカメラ13に行わせる。搬送処理の中間時は、上記のように指定搬送量Nsの半分まで移動した時であってもよいし(ns1=ns2)、半分からずれた位置まで移動した時であってもよい(ns1≠ns2)。
【0049】
上記のように、動作検査装置50は、搬送処理の開始時において、カメラ13による撮像処理を実行させる(S12)。続いて、動作検査装置50は、フィーダ30により指定搬送量Nsの搬送が試行されたか否かを判定する(S13)。ここでは、試行されたテープ80の搬送量は0なので(S13:No)、動作検査装置50は、テープ80を部分的な指定搬送量ns1だけ搬送する(S14)。
【0050】
動作検査装置50は、上記のS14により指定搬送量Nsの半分だけ搬送を試行されたテープ80を対象として、カメラ13による再度の撮像処理を実行させる(S12)。このように、動作検査装置50は、カメラ13による撮像処理(S12)とテープ80の搬送処理(S14)とを規定回数だけ繰り返す。これにより、記憶装置51には、搬送処理の開始時、中間時、および終了時のタイミングで撮像された画像データ60A-60Cが記憶される。
【0051】
続いて、画像処理部52は、複数回に亘る撮像処理(S12)により取得された複数の画像データ60A-60Cを画像処理する(S21)。具体的には、画像処理部52は、複数の画像データ60A-60Cごとに輝度変化点群65の位置Psを割り出す。ここで、画像処理部52は、画像データ60Aにおいて輝度変化点群65となり得る領域が、テープ80の送り穴85に対応する所定面積からなる占有領域であること、および画像データ60Aにおける送り穴85が概ねどの辺りに位置しているかを認知している。
【0052】
画像処理部52は、例えばテープ80の種別に応じた画像処理を実行し、テープ80の外観上の特徴部である送り穴85に対応する輝度変化点群65を抽出し、当該輝度変化点群65の位置Psを割り出す。また、画像処理部52は、2回目以降の画像処理においては、送り穴85が予定される搬送方向にどの程度移動するかに関する搬送情報に基づいて、対応する領域から輝度変化点群65の抽出および位置Psの割り出しを行うことで画像処理の効率化を図るようにしてもよい。
【0053】
その後に、算出部53は、搬送処理により実際に搬送されたテープ80の実搬送量Nrの算出処理を行う(S22)。具体的には、算出部53は、画像処理(S21)により割り出された複数の画像データ60A,60Cごとの輝度変化点群65の位置Psに基づいて、テープ80の実搬送量Nrを算出する。さらに、算出部53は、画像データ60Bの輝度変化点群65に基づいて、テープ80の部分的な実搬送量nr1,nr2をそれぞれ算出する。
【0054】
続いて、判定部54は、フィーダ30の動作が正常であるか否かの判定処理を実行する(S23)。具体的には、判定部54は、指定搬送量Nsと実搬送量Nrとの差分が許容範囲内にない場合には、フィーダ30の動作が異常であると判定する。さらに、部分的な指定搬送量ns1,ns2、および算出部53により算出された部分的な実搬送量nr1,nr2に基づいて、フィーダ30の動作が正常であるか否かを複合的に判定する。判定部54は、両方の判定において異常がない場合に、フィーダ30の動作が正常であると判定する。
【0055】
最後に、動作検査装置50は、検査処理の結果を作業者などに通知する(S24)。具体的には、動作検査装置50は、フィーダ30の動作が正常であるか否かの結果に、指定搬送量Nsと実搬送量Nrの一致度などを併せて通知してもよい。また、動作検査装置50は、フィーダ30の動作が異常である場合に、テープ80の装填不良であるか、または駆動系や制御系に不良が見込まれるかなどを併せて通知してもよい。
【0056】
6.実施形態の変形態様
6-1.部品装着機20への動作検査装置50の適用
実施形態において、フィーダ30の動作検査装置50は、テープ装填装置10に適用される構成を例示した。これに対して、動作検査装置50は、基板90に部品を装着する部品装着機20に適用される構成としてもよい。
【0057】
部品装着機20は、
図7に示すように、基板搬送装置21、部品供給装置22、部品移載装置23、部品カメラ24、基板カメラ25、および制御装置26を備える。基板搬送装置21は、基板90を搬送方向へと順次搬送するとともに、基板90を機内の所定位置に位置決めする。部品供給装置22は、基板90に装着される部品を供給する。部品供給装置22は、複数のスロット221にフィーダ30をそれぞれセットされる。
【0058】
部品移載装置23は、部品供給装置22により供給された部品を基板90上の所定の装着位置まで移載する。部品移載装置23は、移動台231および装着ヘッド232を備える。移動台231は、直動機構により水平方向(X方向およびY方向)に移動される。装着ヘッド232は、図示しないクランプ部材により移動台231に交換可能に固定される。
【0059】
装着ヘッド232は、回転可能に且つ昇降可能に1以上の保持部材を支持する。このような構成により、装着ヘッド232は、フィーダ30により供給される部品を採取して基板90に装着する。上記の保持部材としては、負圧エアにより部品を吸着する吸着ノズルや部品を把持するチャックなどが採用され得る。
【0060】
部品カメラ24、および基板カメラ25は、CMOSなどの撮像素子を有するデジタル式の撮像装置である。部品カメラ24、および基板カメラ25は、制御信号に基づいて撮像を行い、当該撮像により取得した画像データを送出する。部品カメラ24は、装着ヘッド232の保持部材に保持された部品を下方から撮像可能に構成される。基板カメラ25は、装着ヘッド232と一体的に水平方向に移動可能に移動台231に設けられる。基板カメラ25は、基板90を上方から撮像可能に構成される。
【0061】
制御装置26は、主として、CPUや各種メモリ、制御回路により構成される。制御装置26は、基板90に部品を装着する装着処理を制御する。制御装置26には、装着処理の制御に用いられる制御プログラムなどの各種データが記憶される。装着処理には、部品供給装置22により供給された部品を装着ヘッド232により採取するとともに、採取した部品を基板90における所定の装着位置に装着するピックアンドプレースサイクル(以下、「PPサイクル」と称する)を複数回に亘って繰り返す処理が含まれる。
【0062】
制御装置26は、装着処理において、各種センサから出力される情報や画像処理の結果、制御プログラムなどに基づき、部品移載装置23の動作を制御する。これにより、装着ヘッド232に支持された複数の保持部材の位置および角度が制御される。また、制御装置26は、PPサイクルにおいて、保持部材に保持された部品を部品カメラ24により撮像し、当該撮像により取得した画像データを用いて部品の保持状態を認識する。
【0063】
さらに、制御装置26は、基板搬送装置21により機内に搬入された基板90を基板カメラ25により撮像し、当該撮像により取得した画像データを用いて基板90の位置決め状態を認識する。そして、動作検査装置50は、例えば部品装着機20の制御装置26に組み込まれ、適宜のタイミングにおいてフィーダ30を対象として動作検査を行う。上記の動作検査のタイミングとしては、例えばスロット221にフィーダ30がセットされたときや、部品装着機20に電源が投入されたとき、装着ヘッド232による部品の採取エラーが発生したときなどが想定される。
【0064】
また、上記のような構成において、動作検査処理に用いられる複数の画像データ60は、部品を供給するフィーダ30に装填されたテープ80を撮像可能に移動された基板カメラ25の撮像により取得される。つまり、移動台231に設けられた基板カメラ25は、フィーダ30をカメラ視野に収めることが可能な可動範囲を有し、フィーダ30の搬送処理の実行中におけるテープ80の撮像処理に兼用される。
【0065】
このような構成によると、部品装着機20は、例えば装着処理の実行中において、装着ヘッド232による部品の採取エラーを検出したタイミングなどにフィーダ30の動作検査処理を実行する。詳細には、上記の採取エラーの発生原因としてフィーダ30の動作異常が想定される場合に、動作検査装置50は、当該フィーダ30の上方まで基板カメラ25を移動させる。そして、動作検査装置50は、フィーダ30に対してテープ80の搬送処理を実行させるとともに、基板カメラ25による複数回に亘る撮像処理によって複数の画像データ60を取得する。
【0066】
動作検査装置50は、実施形態と同様に、取得した複数の画像データ60を用いて、フィーダ30の動作が正常であるか否かを判定する。制御装置26は、動作検査装置50から検査結果を取得し、フィーダ30に動作異常が検出された場合には、例えば作業者に対してその旨を通知したり、互換のある別のフィーダ30による部品の供給に切り換えて装着処理を再開したりすることができる。
【0067】
また、制御装置26は、フィーダ30に動作異常が検出されなかった場合には、例えば作業者に装着ヘッド232や保持部材などに採取エラーの原因があり得ることや、これらの機器にメンテナンスが必要である旨を通知してもよい。上記のような構成によると、早期にフィーダ30の動作異常などを検出でき、部品装着機20における生産効率の低下を抑制できる。
【0068】
6-2.カメラ13および画像データ60について
実施形態において、カメラ13は、
図3に示すように、例えばテープガイド40の開口部44を介してテープ80の一部を撮像可能に、カメラ視野Fc1を設定される。これに対して、カメラ13または基板カメラ25は、フィーダ30に装填されたテープ80を撮像可能であれば、上記のカメラ視野Fc1と異なる位置にカメラ視野を設定されてもよい。
【0069】
具体的には、カメラ13および基板カメラ25は、搬送処理の実行中にテープ80を撮像する際に、例えば
図3に示すように、フィーダ30の供給部32を介してテープ80を撮像可能なカメラ視野Fc2を設定されてもよい。このような構成により撮像処理で取得された画像データ60には、テープ80の外観上の特徴部であるキャビティ86が含まれる。
【0070】
そして、画像処理部52は、画像処理において、キャビティ86の周縁の少なくとも一部に対応する輝度変化点群65を複数の画像データ60ごとに抽出する。さらに、画像処理部52は、抽出された輝度変化点群65の位置Psを複数の画像データ60ごとに割り出す。このような構成によると、実施形態と同様の効果を奏する。
【0071】
また、カメラ13および基板カメラ25は、撮像処理において、送り穴85やキャビティ86以外をテープ80の特徴部として撮像してもよい。例えば、テープ80にマークが付されていたり、偶然にテープ80の上面に傷が付いていたりする場合には、これらを特徴部として撮像されるようにしてもよい。また、画像処理部52は、これらと送り穴85やキャビティ86を複合的に対応する輝度変化点群65として抽出および位置Psの割り出しを行うようにしてもよい。
【0072】
6-3.その他
実施形態および変形態様において、動作検査装置50は、テープ装填装置10または部品装着機20に適用される構成を例示した。これに対して、動作検査装置50は、テープ装填装置10や部品装着機20と異なる外部装置であってもよい。このとき、動作検査装置50は、動作検査処理の機能を主とする専用装置であってもよいし、フィーダ30の外段取りに用いられるパレットに適用される構成としてもよい。何れの構成においても実施形態と同様の効果を奏する。
【符号の説明】
【0073】
10:テープ装填装置、 13:カメラ、 20:部品装着機、 22:部品供給装置、 23:部品移載装置、 232:装着ヘッド、 25:基板カメラ、 30:フィーダ、 31:本体部、 32:供給部、 33:スプロケット、 34:モータ、 35:フィーダ制御部、 40:テープガイド、 50:動作検査装置、 51:記憶装置、 52:画像処理部、 53:算出部、 54:判定部、 60,60A-60C:画像データ、 61:輝度変化点、 65:輝度変化点群(占有領域)、 80:キャリアテープ、 85:送り穴(特徴部)、 86:キャビティ(特徴部)、 90:基板、 Fc1,Fc2:カメラ視野、 Ns:指定搬送量、 ns1,ns2:部分的な指定搬送量、 Nr:実搬送量、 nr1,nr2:部分的な実搬送量、Ps:(輝度変化点群の)位置