特許 7194870 照明デバイスを制御するための動作制御ノード

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B1)

(11)【特許番号】

(24)【登録日】2022-12-14

(45)【発行日】2022-12-22

(54)【発明の名称】照明デバイスを制御するための動作制御ノード

(51)【国際特許分類】

   H05B 47/19 20200101AFI20221215BHJP

【ＦＩ】

H05B47/19

【請求項の数】 14

(21)【出願番号】P 2022541608

(86)(22)【出願日】2020-12-22

(86)【国際出願番号】 EP2020087633

(87)【国際公開番号】W WO2021140029

(87)【国際公開日】2021-07-15

【審査請求日】2022-09-05

(31)【優先権主張番号】20150324.0

(32)【優先日】2020-01-06

(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP

【早期審査対象出願】

(73)【特許権者】

【識別番号】516043960

【氏名又は名称】シグニファイ ホールディング ビー ヴィ

【氏名又は名称原語表記】ＳＩＧＮＩＦＹ ＨＯＬＤＩＮＧ Ｂ．Ｖ．

【住所又は居所原語表記】Ｈｉｇｈ Ｔｅｃｈ Ｃａｍｐｕｓ ４８，５６５６ ＡＥ Ｅｉｎｄｈｏｖｅｎ，Ｔｈｅ Ｎｅｔｈｅｒｌａｎｄｓ

(74)【代理人】

【識別番号】100163821

【弁理士】

【氏名又は名称】柴田 沙希子

(72)【発明者】

【氏名】トール トビアス ゲオルグ

(72)【発明者】

【氏名】ローゼンダール レーンダート テウニス

【審査官】安食 泰秀

(56)【参考文献】

【文献】米国特許出願公開第２０１７／０２０８６７２（ＵＳ，Ａ１）

【文献】国際公開第２０１９／０５２８７３（ＷＯ，Ａ１）

【文献】米国特許出願公開第２０１３／０２８５５７２（ＵＳ，Ａ１）

(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)

Ｈ０５Ｂ ４７／１９

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

ローカルエリア無線通信ネットワークを介して１つ以上の外部照明デバイスの動作を制御する動作制御ノードであって、当該動作制御ノードは、
ユーザ入力デバイスからの入力信号の現在のシーケンスの受信のための入力インターフェースであって、前記入力信号は、１つ以上の外部照明デバイスのうちの少なくとも１つの照明デバイスの動作を順次制御するための照明制御パラメータの制御パラメータ値の設定の現在のシーケンスを一緒に表すそれぞれの現在の動作制御データを示す、入力インターフェースと、
ローカルエリア無線通信ネットワーク内でメッセージを送信するために利用可能な予想ネットワーク容量を示すネットワーク容量情報を確認するように構成されるネットワークトラフィック確認ユニットと、
前記入力インターフェース及び前記ネットワークトラフィック確認ユニットに接続される、出力メッセージ生成ユニットであって、
所与の入力信号の受信時に前記受信されたそれぞれの現在の動作制御データを記憶する、
前記確認されたネットワーク容量情報を使用して、前記照明制御パラメータの前記制御パラメータ値を更新するための制御出力メッセージが生成されるべきか否かを示す出力制御情報を決定する、及び
前記出力制御情報が、設定更新を含む制御出力メッセージが生成されるべきではないことを示すことを条件として、当該制御出力メッセージを生成しない、又は
前記出力制御情報が、設定更新を含む制御出力メッセージが生成されるべきであることを示すことを条件として、当該制御出力メッセージを生成し、前記ローカルエリア無線通信ネットワークを介して前記少なくとも１つの照明デバイスに提供する、
ように構成され、
前記制御出力メッセージは、前記出力メッセージ生成ユニットが、前記入力信号の現在のシーケンスの現在の受信中に制御出力メッセージの最後の先行する提供以後に受信される設定を使用して、
前記設定の現在のシーケンスが前記制御パラメータ値の絶対値のシーケンスであることを検出することに応答して、最後に受信される設定を使用する、又は
前記設定の現在のシーケンスが予め定められた増分又は減分のシーケンスであることを検出することに応答して、前記入力信号の現在のシーケンスの現在の受信中に制御出力メッセージの最後の先行する提供以後に受信される増分又は減分を使用して累積制御パラメータ値変化を算出する、
ことにより決定する、前記制御パラメータ値の設定更新を含む、動作制御ノード。

【請求項2】

前記入力インターフェースは、少なくとも１つのユーザ入力デバイスからユニキャスト入力メッセージとして前記入力信号の現在のシーケンスを受信するように構成され、前記ユニキャスト入力メッセージは、前記それぞれの動作制御データを含む、請求項１に記載の動作制御ノード。

【請求項3】

前記出力メッセージ生成ユニットは、
前記確認されたネットワーク容量情報を使用して、前記現在のシーケンスの受信された入力信号の数当たり生成されるべき制御出力メッセージの数を示すメッセージ削減比を決定する、及び
前記メッセージ削減比を使用して前記出力制御情報を生成する、
ように構成される、請求項１又は２に記載の動作制御ノード。

【請求項4】

前記出力メッセージ生成ユニットは、
前記入力信号の現在のシーケンスの終了を検出する、及び、その後、最後に決定される設定更新が対応する制御出力メッセージを介して提供されていないことを検出すると、現在の出力制御情報に関係なく、前記最後に決定される設定更新を含む最終制御出力メッセージを生成し、提供する、
ように構成される、請求項３に記載の動作制御ノード。

【請求項5】

前記ネットワークトラフィック確認ユニットは、前記入力信号の現在のシーケンスの受信中に少なくとも２回前記ネットワーク容量情報を確認するように構成され、
前記出力メッセージ生成ユニットは、前記入力信号の現在のシーケンスの受信中に前記出力制御情報を動的に適合させるように構成される、請求項１乃至４のいずれか一項に記載の動作制御ノード。

【請求項6】

前記ネットワークトラフィック確認ユニットは、
現在の時点から延びるバックワードタイムスパン内に送信されるメッセージの数又は当該動作制御ノードにより前記ローカルエリア無線通信ネットワークを介して送信するために現在キューに入れらているメッセージの数及び所定の最大ネットワーク容量を使用して前記ネットワーク容量情報を推定する、
ように構成される、請求項１乃至５のいずれか一項に記載の動作制御ノード。

【請求項7】

当該動作制御ノードは、
前記ローカルエリア無線通信ネットワークに属するものとして登録されるネットワークノードの数を含むローカルエリアネットワークトポロジデータを記憶するように構成されるトポロジデータ記憶ユニット、又は
前記入力信号の現在のシーケンスの現在の受信中に制御出力メッセージの最後の先行する提供以後に受信される選択された設定を結合又はスキップすることにより当該動作制御ノードが前記設定更新を決定するケイパビリティの有無を示すケイパビリティデータを記憶するケイパビリティデータ記憶ユニット、又は
前記ユーザ入力デバイスが前記入力信号を提供するために必要とした所定の直近のタイムスパンの割合を示す使用データを決定するように構成されるユーザ入力監視ユニット、
を含み、
前記ネットワークトラフィック確認ユニットは、追加的に前記ネットワークトポロジデータ又は前記ケイパビリティデータ又は前記使用データを使用して前記ネットワーク容量情報を確認するように構成される、請求項１乃至６のいずれか一項に記載の動作制御ノード。

【請求項8】

ローカルエリア無線通信ネットワークを介して１つ以上の照明デバイスの動作を制御するローカルエリア無線通信構成であって、当該ローカルエリア無線通信構成は、
請求項１に記載の動作制御ノードと、
前記入力信号の現在のシーケンスを提供するように構成される少なくとも１つのユーザ入力デバイスと、
光を放射するように構成される照明ユニット、
前記ローカルエリア無線通信ネットワークを介して、前記設定更新を含む前記制御出力メッセージを受信するように構成される受信インターフェース、及び
前記受信インターフェース及び前記照明ユニットに接続され、前記受信された設定更新に従って前記照明ユニットによる光の放射を制御するように構成される制御ユニット、
を含む、１つ以上の照明デバイスと、
を含む、ローカルエリア無線通信構成。

【請求項9】

前記ユーザ入力デバイスは、回転可能な制御要素を含み、提供されるべき前記制御パラメータ値の前記設定は、回転可能なインターフェースの方向及び角回転量に依存する、又は
前記ユーザ入力デバイスは、スライド可能な制御要素を含み、提供されるべき前記制御パラメータ値の前記設定は、前記スライド可能な制御要素の方向及び線形変位量に依存する、又は
前記ユーザ入力デバイスは、押圧可能な制御要素を含み、提供されるべき前記制御パラメータ値の前記設定は、前記押圧可能な制御要素の押圧イベントの数又は押圧イベントレート又は押圧イベント持続時間に依存する、請求項８に記載のローカルエリア無線通信構成。

【請求項10】

ローカルエリア無線通信ネットワークを介して１つ以上の照明デバイスの動作を制御する際の動作制御ノードを動作する方法であって、当該方法は、
ユーザ入力デバイスからの入力信号の現在のシーケンスを受信することであって、前記入力信号の現在のシーケンスは、１つ以上の照明デバイスのうちの少なくとも１つの照明デバイスの動作を順次制御するための照明制御パラメータの制御パラメータ値の設定の現在のシーケンスを一緒に形成するそれぞれの現在の動作制御データを示す、ことと、
所与の入力信号の受信時に前記受信されたそれぞれの現在の動作制御データを記憶することと、
ローカルエリア無線通信ネットワーク内でメッセージを送信するために利用可能な予想ネットワーク容量を示すネットワーク容量情報を確認することと、
前記確認されたネットワーク容量情報を使用して、前記照明制御パラメータの前記制御パラメータ値を更新するための制御出力メッセージが生成されるべきか否かを示す出力制御情報を決定することと、
前記出力制御情報が、設定更新を含む制御出力メッセージが生成されるべきであることを示すことを条件として、当該制御出力メッセージを生成し、前記ローカルエリア無線通信ネットワークを介して前記少なくとも１つの照明デバイスに提供すること、又は、前記出力制御情報が、設定更新を含む制御出力メッセージが生成されるべきではないことを示す場合、当該制御出力メッセージを生成しないことと、
を含み、
前記制御出力メッセージは、前記入力信号の現在のシーケンスの現在の受信中に制御出力メッセージの最後の先行する提供以後に受信される設定に基づいて、
前記設定の現在のシーケンスが前記制御パラメータ値の絶対値のシーケンスであることを検出することに応答して、最後に受信される設定を使用する、又は
前記設定の現在のシーケンスが予め定められた増分又は減分のシーケンスであることを検出することに応答して、前記入力信号の現在のシーケンスの現在の受信中に制御出力メッセージの最後の先行する提供以後に受信される増分又は減分を使用して累積制御パラメータ値変化を算出する、
ことにより決定される前記制御パラメータ値の設定更新を含む、方法。

【請求項11】

当該方法は、
前記確認されたネットワーク容量情報を使用して、前記入力信号の現在のシーケンスの受信された入力信号の数と生成され提供されるべき制御出力メッセージの数との比を示すメッセージ削減比を決定することと、
前記メッセージ削減比を使用して前記出力制御情報を生成することと、
を含む、請求項１０に記載の方法。

【請求項12】

当該方法は、
前記入力信号の現在のシーケンスの終了を検出する、及び、その後、最後に決定される設定更新が対応する制御出力メッセージを介して提供されていないことを検出すると、現在の出力制御情報に関係なく、前記最後に決定される設定更新を含む最終制御出力メッセージを生成し、提供すること、
を含む、請求項１０又は１１に記載の方法。

【請求項13】

ローカルエリア無線通信ネットワークを介して照明デバイスの動作を制御する方法であって、当該方法は、
少なくとも１つの照明デバイスの動作を制御するための照明制御パラメータの制御パラメータ値の設定の現在のシーケンスを一緒に形成するそれぞれの現在の動作制御データを示す入力信号の現在のシーケンスを提供することと、
請求項１０に記載の方法を実行することと、
前記ローカルエリア無線通信ネットワークを介して、前記設定更新を含む前記制御出力メッセージを受信することと、
前記受信された設定更新に従って少なくとも１つの照明デバイスの照明ユニットからの光の放射を制御することと、
を含む、方法。

【請求項14】

コンピュータプログラムであって、当該コンピュータプログラムがコンピュータによって実行された場合、前記コンピュータに請求項１０乃至１３のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を含む、コンピュータプログラム。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、ローカルエリア無線通信ネットワークを介して１つ以上の外部照明デバイスの動作を制御する動作制御ノード、ローカルエリア無線通信構成、ローカルエリア無線通信ネットワークを介して１つ以上の照明デバイスの動作を制御する際の動作制御ノードを動作する方法、ローカルエリア無線通信ネットワークを介して照明デバイスの動作を制御する方法、及びコンピュータプログラムに関する。

【背景技術】

【0002】

ＵＳ ９，６３５，７４３ Ｂ２は、ネットワークを介して照明デバイスを制御する動作制御ノードを述べている。コントローラは、第１の複数の時点に分布し、動的照明効果を規定する照明設定の第１のシーケンスを受信する受信器を含む。ＵＳ ９，６３５，７４３ Ｂ２によれば、動的照明効果は、照明デバイスのセットに適用される複数の照明設定のの経時的な変化である。コントローラはさらに、第１のシーケンスの照明設定を、第２の複数の時点に分布する照明設定の第２のシーケンスに変換するプロセッサを含む。コントローラはさらに、照明設定を照明デバイスに送信する送信器を含む。コントローラのプロセッサはさらに、ネットワークのネットワーク容量の指標を受信し、プロセッサはさらに、ネットワーク容量の指標に基づいて、第１のシーケンスの照明設定を第２のシーケンスの照明設定に変換する。

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0003】

ローカルエリア無線通信ネットワークの現在のネットワーク容量に従って、ユーザ入力デバイスのアクチュエーション(actuation)時にとりわけ低いレイテンシ(latency)で照明デバイスを制御する動作制御ノードを提供することは有益であろう。

【課題を解決するための手段】

【0004】

本発明の第１の態様によれば、ローカルエリア無線通信ネットワークを介して１つ以上の外部照明デバイスの動作を制御する動作制御ノード(operation-control node)が述べられる。動作制御ノードは、ユーザ入力デバイスからの入力信号の現在のシーケンス(current sequence of input signals)の受信のための入力インターフェースを含む。入力信号は、１つ以上の外部照明デバイスのうちの少なくとも１つの照明デバイスの動作を順次制御するための照明制御パラメータの制御パラメータ値の設定の現在のシーケンス(current sequence of settings)を一緒に表すそれぞれの現在の動作制御データ(respective current operation-control data)を示す。

【0005】

動作制御ノードはまた、ローカルエリア無線通信ネットワーク内でメッセージを送信するために利用可能な予想ネットワーク容量(expected network capacity)を示すネットワーク容量情報を確認する(ascertain)ように構成されるネットワークトラフィック確認ユニット(network-traffic ascertainment unit)を含む。

【0006】

さらに、動作制御ノードは、入力インターフェース及びネットワークトラフィック確認ユニットに接続される出力メッセージ生成ユニットを含む。出力メッセージ生成ユニットは、所与の入力メッセージ(given input message)の受信時に受信された現在の動作制御データを記憶するように構成される。出力メッセージ生成ユニットはまた、確認されたネットワーク容量情報を使用して、照明制御パラメータの制御パラメータ値を更新するための制御出力メッセージが生成されるべきか否かを示す出力制御情報を決定するように構成される。出力メッセージ生成ユニットはまた、入力メッセージの現在のシーケンスの現在の受信中に制御出力メッセージの最後の先行する提供(last preceding provision)以後に(since)受信される設定を使用して制御パラメータ値の設定更新(setting update)を決定するように構成される。さらに、出力メッセージ生成ユニットは、出力制御情報がそう示す際にのみ、設定更新を含む制御出力メッセージを生成し、少なくとも１つの照明デバイスに、ローカルエリア無線通信ネットワークを介して提供するように構成される。

【0007】

したがって、第１の態様の動作制御ノードは、少なくとも１つの照明デバイスに設定更新を提供するように構成され、設定更新は、外部ユーザ入力デバイスから受信される動作制御データを示し、提供は、ネットワークトラフィック確認ユニットによって確認されるネットワーク容量情報に依存する。確認されたネットワーク容量情報は、出力メッセージ生成ユニットによって、出力制御情報を生成するために使用され、出力制御情報は、設定更新を含む制御出力メッセージが生成され、少なくとも１つの照明デバイスに提供されるべきかどうかを決定するために使用される。

【0008】

入力信号は、ユーザ入力デバイスによって提供され、動作制御ノードの入力インターフェースに向けられる。異なる時点で受信される複数の入力信号であって、各入力信号は前の入力信号と所定の時間量未満異なる、複数の入力信号は、入力信号のシーケンス(sequence of input signals)を形成する。各入力信号は、所与の照明制御パラメータの制御パラメータ値のそれぞれの設定(respective setting)を示すそれぞれの現在の動作制御データを示す。

【0009】

出力メッセージ生成ユニットは、入力信号の現在のシーケンスの入力信号の各々に含まれる現在の動作制御データをその受信時に記憶するように構成される。出力メッセージ生成ユニットはさらに、ローカルエリア無線通信ネットワークを介して、制御出力メッセージを含む、メッセージを送信するために利用可能である予想ネットワーク容量を示す、確認されたネットワーク容量情報を使用して出力制御情報を生成するように構成される。生成された出力制御情報に依存して、出力メッセージ生成ユニットは、制御出力メッセージを生成し、少なくとも１つの照明デバイスに提供するように構成される。

【0010】

斯くして、確認されたネットワーク容量情報が、ローカルエリア無線通信ネットワーク内でメッセージを送信するために利用可能な十分な予想ネットワーク容量を示す場合、これに基づいて生成される出力制御情報は、設定更新を含む制御出力メッセージが生成され、提供されるべきであることを示す。対照的に、確認されたネットワーク容量情報が、メッセージを送信するために利用可能な不十分な予想ネットワーク容量を示す場合、これに基づいて生成される出力制御情報は、設定更新を含む制御出力メッセージが生成されるべきではないことを示し、出力メッセージ生成ユニットは、制御出力メッセージを生成せず、斯くして、ローカルエリア無線通信ネットワークの過負荷を回避し、斯くして、ローカルエリア無線通信ネットワークの現在のネットワーク容量に従って、とりわけ低いレイテンシで照明デバイスを制御するやり方を提供する。

【0011】

以下、本発明の第１の態様の動作制御ノードの実施形態が述べられる。

【0012】

一実施形態において、ユーザ入力デバイスは、動作制御ノードに対して外部デバイスである。このような外部ユーザ入力デバイスと共に使用するために、この実施形態の動作制御ノードは、ユーザ入力デバイスとの着脱可能な接続又は遠隔有線若しくは無線通信、及び動作中のユーザ入力を表すデータの受信のために適切なインターフェースを有する。ある実施形態では、このようなユーザ入力デバイスはまた、例えばグラフィカルユーザインターフェースを介して、ユーザに出力を提供する。別の実施形態では、ユーザ入力デバイスは、典型的には、通常動作では着脱可能ではなく、好適には動作制御ノードと同じハウジングを共有する、動作制御ノードの統合（内部）コンポーネントである。内部ユーザ入力デバイスを有するこのような実施形態では、入力メッセージの現在のシーケンスは、好ましくは有線接続を介して動作制御ノードに提供される。別の実施形態では、ユーザ入力デバイス及び動作制御ノードは、例えば回転イベントが算出される回転センサからの、生の入力と、無線送信との両方を処理する、共通の中央処理ユニットを有するデバイスに統合される。このような実施形態では、内部有線接続は必要ないが、同じＣＰＵ上の２つのプロセス間の何らかの通信が必要である。

【0013】

一実施形態において、ユーザ入力デバイスは、動作制御ノードに無線接続される外部ユーザ入力デバイスであり、ユーザ入力デバイスは、ユーザ入力デバイスからのユニキャスト入力メッセージのシーケンスとして入力信号の現在のシーケンスを入力インターフェースに提供するように構成され、入力メッセージのシーケンスは、それぞれの現在の動作制御データを含む。

【0014】

特定の実施形態において、出力メッセージ生成ユニットは、設定の現在のシーケンスが制御パラメータ値の絶対値のシーケンスであることを検出することに応答して、最後に受信される設定を使用して設定更新を決定するように構成される。例えば、特定の非限定的なケースにおいて、設定の現在のシーケンスが、照明制御パラメータの所与の制御パラメータ値の絶対値Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅ、Ｄのシーケンスである場合、出力メッセージ生成ユニットは、設定更新をＤとして決定するように構成され、Ｄは、最後に受信される設定である。代替的に、又は追加的に、別の実施形態において、出力メッセージ生成ユニットは、設定の現在のシーケンスが、予め定められた増分又は減分のシーケンスであることを検出することに応答して、入力メッセージのシーケンスの現在の受信中に制御出力メッセージの最後の先行する提供以後に受信される増分(increment)又は減分(decrement)を使用して累積制御パラメータ値変化(cumulative control parameter value change)を算出することにより設定更新を決定するように構成される。例えば、特定の非限定的なケースにおいて、設定の現在のシーケンスが、照明制御パラメータの所与の制御パラメータ値の予め定められた増分又は減分、すなわち、＋Ａ、＋Ａ、＋Ａ、－Ａ、＋Ａ、－Ａのシーケンスである場合、出力メッセージ生成ユニットは、設定更新を＋２Ａとして決定するように構成される。これは、これらの増分又は減分を使用して累積制御パラメータ値変化を算出した結果である。

【0015】

動作制御ノードの一実施形態において、出力メッセージ生成ユニットはさらに、確認されたネットワーク容量情報を使用して、現在のシーケンスの受信された入力信号の数当たり生成されるべき制御出力メッセージの数を示すメッセージ削減比(message-reduction ratio)を決定する、及び、メッセージ削減比を使用して出力制御情報を生成するように構成される。

【0016】

メッセージ削減比は、好ましい実施形態において、出力制御情報が、設定更新を含む制御出力メッセージが生成され、提供されるべきであることを示す前に入力信号又はメッセージの現在のシーケンスのうちのいくつの入力信号又はメッセージが受信されなければならないかを示す。制御出力メッセージ当たりの入力メッセージ又は信号の数は、メッセージを送信するために利用可能な予想ネットワーク容量に逆相関する(inversely correlated)。予想ネットワーク容量が大きいと、１：１に近い比率になり、これは、入力信号又はメッセージの現在のシーケンスの各受信された入力信号又はメッセージに対して、それぞれの制御出力メッセージが生成され提供されることを示す。予想ネットワーク容量が小さいと、１：２、１：３等、１より低い比率になり、予想ネットワーク容量が減ると０に近づく。例えば、ネットワークトラフィック確認ユニットが、利用可能なネットワーク容量が極めて低いことを示すネットワーク容量情報を確認する状況において、出力メッセージ生成ユニットは、シーケンスの１０以上の入力信号又はメッセージごとに１つの制御出力メッセージが生成され提供されることを意味する、１：１０以下のメッセージ削減比を決定してもよい。別の実施形態では、メッセージ削減比は、代替的又は追加的に、ローカルエリア無線通信ネットワークにおいて動作可能なユーザ入力デバイスの数に依存して決定される。

【0017】

好ましくは、メッセージ削減比は、入力信号又はメッセージの現在のシーケンスの最初の入力信号又はメッセージの受信時に決定される。代替的に、メッセージ削減比は、所定の決定頻度で決定され、斯くして、最初の入力信号又はメッセージが受信されたか否かに無関係に決定される。

【0018】

制御出力メッセージの生成がメッセージ削減比に依存する好ましい実施形態において、出力メッセージ生成ユニットは、追加的に、入力信号又はメッセージの現在のシーケンスの終了を検出する、及び、入力信号又はメッセージの現在のシーケンスの終了を検出し、その後、最後に決定される設定更新が対応する制御出力メッセージを介して提供されていないと判断すると、現在の出力制御情報に関係なく、最後に決定される設定更新を含む最終制御出力メッセージ(final control output message)を生成し、提供するように構成される。

【0019】

斯くして、この特定の実施形態は、出力制御情報が何を示すかに関係なく、最後に決定される設定更新が最終制御出力メッセージを介して少なくとも１つの照明デバイスに提供されることを保証する。したがって、照明デバイスの動作は、最後に決定される設定更新に従って制御される。

【0020】

好ましい実施形態において、出力メッセージ生成ユニットは、最後に受信される入力信号又はメッセージの受信時から所定の待ちタイムスパン(predetermined waiting-time span)の経過を検出することにより入力信号又はメッセージのシーケンスの終了を検出するように構成される。別の実施形態において、ユーザ入力デバイスは、動作制御ノードによって受信され、入力信号又はメッセージのシーケンスの終了の検出をトリガするために使用されるシーケンス終了信号(sequence-end signal)を提供する。

【0021】

別の実施形態において、出力メッセージ生成ユニットは、追加的又は代替的に、ユーザ入力デバイスを介して受信される設定の傾向(trend)の変化を検出することにより入力信号又はメッセージのシーケンスの終了を検出するように構成される。例えば、これまでに受信された設定が、制御パラメータ値を増加させる、又は代替的に減少させる意思(wish)を示し、任意の所与の時点から、設定が、制御パラメータを減少させる、又は代替的に増加させる意思を示すような場合である。また、所定の閾値を超える入力信号のインカミングレート(rate of incoming)の変化は、特定の実施形態によって、入力信号又はメッセージの現在のシーケンスの終了と解釈される。

【0022】

別の実施形態において、ネットワークトラフィック確認ユニットは、入力信号又はメッセージの現在のシーケンスの受信中に少なくとも２回ネットワーク容量情報を確認するように構成される。この特定の実施形態において、出力メッセージ生成ユニットは、入力信号又はメッセージの現在のシーケンスの受信中に出力制御情報を動的に適合させるように構成される。例示的な実施形態において、ネットワーク容量情報の確認は、現在のシーケンスの最初の入力信号の受信時に１回目、及び所定のタイムスパン後又は所定の数の入力信号又はメッセージが受信された後に少なくとも２回目実行される。好ましい実施形態において、ネットワーク容量情報は、入力信号又はメッセージの現在のシーケンスの各入力信号又はメッセージの受信を検出することに応答して確認され、斯くして、予想ネットワーク容量の変動に最適な反応(optimal reaction)を可能にする。

【0023】

第１の態様の動作制御ノードの別の実施形態において、ネットワークトラフィック確認ユニットは、現在の時点から延びるバックワードタイムスパン(backward time span)内に送信されるメッセージの検出数を使用してネットワーク容量情報を推定するように構成される。送信されるメッセージの数には、好ましい実施形態では、ローカルエリア無線通信ネットワークを介して外部ネットワークデバイスによって送信されるメッセージも含まれる。追加的に、又は代替的に、ネットワークトラフィック確認ユニットは、動作制御ノードによりローカルエリア無線通信ネットワークを介して送信するために現在キューに入れられている(currently queued)メッセージの数及び所定の最大ネットワーク容量を使用してネットワーク容量情報を推定するように構成される。

【0024】

別の実施形態において、動作制御ノードはさらに、ローカルエリア無線通信ネットワークに属するものとして登録されるネットワークノードの数を含むローカルエリアネットワークトポロジデータ(local-area network topology data)を記憶するように構成されるトポロジデータ記憶ユニット(topology-data storage unit)を含む。この特定の実施形態において、ネットワークトラフィック確認ユニットは、ネットワークトポロジデータを使用してネットワーク容量情報を確認するように構成される。例示的な実施形態において、ローカルエリアネットワークトポロジデータは、ローカルエリア無線通信ネットワークにおいて現在アクティブであるネットワークノードを示す情報を含む。追加的に、又は代替的に、別の実施形態において、ローカルエリアネットワークトポロジデータはさらに、所定のタイムウインドウ(predetermined time window)における各ネットワークノードのアクティビティの量(amount of activity)を示す情報を含む。

【0025】

別の実施形態において、動作制御ノードは、追加的に又は代替的に、入力信号の現在のシーケンスの現在の受信中に制御出力メッセージの最後の先行する提供以後に受信される選択された設定を結合(combine)又はスキップ(skip)することにより動作制御ノードが設定更新を決定するケイパビリティ(capability)の有無を示すケイパビリティデータ(capability data)を記憶するケイパビリティデータ記憶ユニット(capability-data storage unit)を含む。この特定の実施形態において、ネットワークトラフィック確認ユニットは、追加的にケイパビリティデータを使用してネットワーク容量情報を確認するように構成される。例えば、一実施形態において、設定更新を含む出力制御メッセージは、ネットワークブリッジを介して少なくとも１つの照明デバイスに提供される。この実施形態において、動作制御ノードは、ネットワークブリッジの所定のメッセージ結合ケイパビリティ(message-combination capability)又はメッセージスキップケイパビリティ(message-skip capability)に関するケイパビリティデータを確認して記憶し、ブリッジに関するケイパビリティデータを使用してネットワーク容量情報を確認するように構成される。例えば、好適なネットワークブリッジは、所定の状況下で、照明デバイスを動作させるために送信される必要があるグループキャストメッセージの量を減らすために出力制御メッセージ等のメッセージを結合又はスキップするように構成される。

【0026】

さらに別の実施形態において、動作制御ノードは、追加的に又は代替的に、ユーザ入力デバイスが入力信号を提供した所定のタイムスパン内の時点を示す使用データ(usage data)を決定するように構成されるユーザ入力デバイス監視ユニットを含む。この実施形態において、ネットワークトラフィック確認ユニットは、追加的に又は代替的に、使用データを使用してネットワーク容量情報を確認するように構成される。

【0027】

別の実施形態において、設定更新を含む出力制御メッセージは、ネットワークブリッジを介して少なくとも１つの照明デバイスに提供される。この実施形態において、動作制御ノードは、ネットワークブリッジの所定のメッセージ結合ケイパビリティ又はメッセージスキップケイパビリティに関するネットワークブリッジ情報を確認し、ネットワークブリッジ情報を使用してネットワーク容量情報を確認するように構成される。例えば、好適なネットワークブリッジは、所定の状況下で、照明デバイスを動作させるために送信される必要があるグループキャストメッセージの量を減らすために出力制御メッセージ等のメッセージを結合又はスキップするように構成される。

【0028】

本発明の第２の態様は、ローカルエリア無線通信ネットワークを介して１つ以上の照明デバイスの動作を制御するローカルエリア無線通信構成(local-area wireless communication arrangement)によって形成される。ローカルエリア無線通信構成は、本発明の第１の態様による動作制御ノードを含む。

【0029】

追加的に、ローカルエリア無線通信構成は、入力信号の現在のシーケンスを提供するように構成される少なくとも１つのユーザ入力デバイスを含む。ローカルエリア無線通信構成はまた、それぞれ、光を放射するように構成される照明ユニットと、ローカルエリア無線通信ネットワークを介して、設定更新を含む制御出力メッセージを受信するように構成される受信インターフェースと、受信された設定更新に従って照明ユニットによる光の放射(emission of light)を制御するように構成される制御ユニットとを含む、１つ以上の照明デバイスを含む。

【0030】

斯くして、第２の態様のローカルエリア無線通信構成は、第１の態様又はその実施形態のいずれかの動作制御ノードの利点を共有する。

【0031】

以下では、第２の態様のローカルエリア無線通信構成の実施形態が述べられる。

【0032】

特定の実施形態において、動作制御ノード及びユーザ入力デバイスは、共通のハウジングを共有する。

【0033】

一実施形態において、ユーザ入力デバイスは、光強度、光放射スペクトル(light-emission spectrum)、色温度又はこれらの任意の組み合わせの設定の現在のシーケンスを示す動作制御データを示す入力信号又はユニキャスト入力メッセージの現在のシーケンスを提供するように構成される。斯くして、ユーザ入力デバイスは、動作制御ノードを介して、少なくとも１つの照明デバイスの光強度、光放射のスペクトル(spectrum of light-emission)、色温度、又はいわゆる「シーン」を形成するこれらの組合せを制御するのに適している。ユーザ入力デバイスによって提供される動作制御データは、所望の明るさ(brightness)又は光放射スペクトルを示す。光強度の制御パラメータ値の好適な範囲は、０％から１００％までである。光放射スペクトルの制御パラメータ値の例示的な範囲は、一実施形態において、ＲＧＢ光源のＲＧＢ成分値によって与えられ、各ＲＧＢ成分値は、０％から１００％の範囲である。色温度の制御パラメータ値の例示的な範囲は、特定の実施形態において、２７００Ｋから７０００Ｋまでである。「シーン」は、色温度、光強度及び光放射スペクトルのうちの少なくとも２つ、典型的には、強度及び色温度又は強度及び光放射スペクトルの所与の値の特定の組み合わせと称される。

【0034】

第２の態様のローカルエリア無線通信構成の別の実施形態において、ユーザ入力デバイスは、ユーザインターフェースとして手動で回転可能な制御要素(manually rotatable control element)を含み、制御パラメータ値は、制御要素の方向(direction)及び角回転量(angular rotation amount)に依存して提供される。別の実施形態において、制御パラメータ値は、手動で回転可能な制御要素の位置(position)及び角回転速度(angular rotation speed)にさらに依存して提供される。

【0035】

代替的に、別の実施形態において、ユーザ入力デバイスは、ユーザインターフェースとしてスライド可能な制御要素(slideable control element)を含み、制御パラメータ値は、基準位置に対するスライド可能な制御要素の方向及び線形変位量(linear displacement amount)に依存して提供される。別の実施形態において、制御パラメータ値は、スライド可能な制御要素の位置及び線形変位速度(linear displacement speed)にさらに依存して提供される。

【0036】

代替的に、さらに別の実施形態において、ユーザ入力デバイスは、押圧可能な制御要素(pressable control element)を含み、提供されるべき制御パラメータ値の設定は、押圧可能な制御要素の押圧イベントの数(number of press-events)又は押圧イベントレート(press-event rate)に依存する。

【0037】

斯くして、回転可能な制御要素を所定の角回転量だけ回転させる、又はスライド可能な制御要素を所定の直線変位量だけスライドさせる、又は押圧可能な制御要素を所定の回数若しくは所与のレートで押圧することは、動作制御ノードに向けられる所定の量の入力信号又はユニキャスト入力メッセージを生成する。

【0038】

回転可能な制御要素は、ある実施形態では、エンドレス回転制御要素(endless-rotation control element)であり、代替的な実施形態では、固定の回転リミットを有する回転可能な制御要素である。エンドレス回転制御要素の場合、所定の角回転量の所与の第１の回転方向への回転は、制御パラメータ値を予め定められた増加分だけ増加させることを望むことを示す動作制御データを示す入力信号を生成する。反対に、第１の方向とは異なる所与の第２の回転方向にエンドレス回転制御要素を回転させることは、制御パラメータ値を予め定められた減少分だけ減少させることを望むことを示す動作制御データを示す入力信号の生成をもたらす。例えば、照明デバイスの光強度が現在５５％であり、ユーザがエンドレス回転制御要素を所定の角回転量だけ時計回りに回転させる場合、対応する入力信号で提供される動作制御データは、照明デバイスによって放射される光の光強度が、例えば、２％アブソリュート(2% absolute)だけ、すなわち、５７％に増加すべきであることを示す。エンドレス回転制御要素を反時計回りに所定の角回転量回転させることは、光強度を２％アブソリュートだけ減少させることになる。２％の増加及び減少は一例に過ぎず、任意の他の予め定められた増加又は減少も好適である。

【0039】

どちらも限られた回転又は変位のみを可能にする、固定の回転リミットを有する回転可能な制御要素、又はスライド可能な制御要素の場合、２つのリミットの各々は、制御パラメータ範囲全体の２つの端値のうちの１つと関連付けられ、中間位置は、制御パラメータ範囲の値に対応する。典型的に、値は、線形マッピングを使用して位置にマッピングされる。

【0040】

好ましい実施形態において、ローカルエリア無線通信ネットワークは、ＩＥＥＥ ８０２．１５．４規格に準拠したＬＲ－ＷＰＡＮ（Ｌｏｗ－Ｒａｔｅ Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）、好ましくは、Ｚｉｇｂｅｅ（登録商標）である。２つ以上のユーザ入力デバイスを有する好ましい実施形態において、ユーザ入力デバイスの各々は、照明デバイスの好ましくは重複しないサブセットを制御するように構成される。どの照明デバイスがどのユーザ入力デバイスによって制御されるかに関する情報は、好ましくは、動作制御ノードに記憶される。入力信号又はユニキャスト入力メッセージは、動作制御ノードにのみ向けられ、動作制御ノードは、確認されたネットワーク容量情報に依存して、対応する照明デバイスに制御出力メッセージを出力し、これは、典型的には、ユーザ入力デバイスに現在関連付けられている照明デバイスに向けられるグループキャスト又はマルチキャスト制御出力メッセージとして動作制御ノードにより提供される。

【0041】

本発明の第３の態様によれば、ローカルエリア無線通信ネットワークを介して１つ以上の照明デバイスの動作を制御する動作制御ノードを動作する方法が述べられる。方法は、
少なくとも１つの所与のユーザ入力デバイスからの入力信号の現在のシーケンスを受信することであって、入力信号の現在のシーケンスは、１つ以上の外部照明デバイスのうちの少なくとも１つの照明デバイスの動作を順次制御するための照明制御パラメータの制御パラメータ値の設定の現在のシーケンスを一緒に形成するそれぞれの現在の動作制御データを示す、ことと、
所与の入力信号の受信時に受信されたそれぞれの現在の動作制御データを記憶することと、
ローカルエリア無線通信ネットワーク内でメッセージを送信するために利用可能な予想ネットワーク容量を示すネットワーク容量情報を確認することと、
確認されたネットワーク容量情報を使用して、照明制御パラメータの制御パラメータ値を更新するための制御出力メッセージが生成されるべきか否かを示す出力制御情報を決定することと、
入力信号の現在のシーケンスの現在の受信中に制御出力メッセージの最後の先行する提供以後に受信される設定を使用して制御パラメータ値の設定更新を決定することと、
出力制御情報がそう示す際にのみ、設定更新を含む制御出力メッセージを生成し、ローカルエリア無線通信ネットワークを介して少なくとも１つの照明デバイスに提供することと、
を含む。

【0042】

斯くして、第３の態様の方法は、本発明の第１の態様の動作制御ノードの利点を共有する。

【0043】

以下では、第３の態様の方法の実施形態が述べられる。

【0044】

一実施形態において、方法はさらに、
確認されたネットワーク容量情報を使用して、入力信号の現在のシーケンスの受信された入力信号の数と生成され提供されるべき制御出力メッセージの数との比を示すメッセージ削減比を決定することと、
メッセージ削減比を使用して出力制御情報を生成することと、
を含む。

【0045】

別の実施形態において、方法はさらに、
入力信号の現在のシーケンスの終了を検出する、及び、その後、最後に決定される設定更新が対応する制御出力メッセージを介して提供されていないことを検出すると、現在の出力制御情報に関係なく、最後に決定される設定更新を含む最終制御出力メッセージを生成し、提供すること、
を含む。

【0046】

本発明の第４の態様によれば、ローカルエリア無線通信ネットワークを介して照明デバイスの動作を制御する方法が提示される。方法は、
少なくとも１つの照明デバイスの動作を制御するための照明制御パラメータの制御パラメータ値の設定の現在のシーケンスを一緒に形成するそれぞれの現在の動作制御データを示す入力信号の現在のシーケンスを提供することと、
第３の態様の方法を実行することと、
ローカルエリア無線通信ネットワークを介して、設定更新を含む制御出力メッセージを受信することと、
受信された設定更新に従って少なくとも１つの照明デバイスの照明ユニットからの光の放射を制御することと、
を含む。

【0047】

斯くして、第４の態様の方法は、第３の態様又はその実施形態のいずれかの方法の利点を共有する。

【0048】

第５の態様によれば、コンピュータプログラムが提示される。コンピュータプログラムは、コンピュータプログラムがコンピュータによって実行された場合、コンピュータに第３の態様又は第４の態様又はそれぞれの実施形態のいずれかの方法を実行させる命令を含む。

【0049】

請求項１の動作制御ノード、請求項９のローカルエリア無線通信構成、請求項１１の動作制御ノードを動作する方法、請求項１４のローカルエリア無線通信ネットワークを介して照明デバイスの動作を制御する方法、及び請求項１５のコンピュータプログラムは、とりわけ、従属請求項に規定されているように、類似及び／又は同一の好ましい実施形態を有することを理解されたい。

【0050】

本発明の好ましい実施形態は、従属請求項又は上記の実施形態とそれぞれの独立請求項との任意の組み合わせであり得ることも理解されたい。

【0051】

本発明のこれらの及び他の態様は、以下に述べられる実施形態を参照して明らかになり、解明されるであろう。

【図面の簡単な説明】

【0052】

【図1】図１は、動作制御ノード、１つのユーザ入力デバイス、及び２つの照明デバイスを含むローカルエリア無線通信構成の例示的な実施形態の概略ブロック図を示す。

【図2】図２は、動作制御ノードの例示的な実施形態の概略ブロック図を示す。

【図3】図３は、ユーザ入力デバイスのそれぞれの実施形態を表す２つの概略図を示す。

【図4】図４ａ及び図４ｂは、入力信号に依存する動作制御ノードの特定の実施形態の動作を示す時間グラフである。

【図5】図５は、ローカルエリア無線通信ネットワークを介して１つ以上の照明デバイスの動作を制御する動作制御ノードを動作する方法の特定の実施形態のフロー図を示す。

【図6】図６は、ローカルエリア無線通信ネットワークを介して照明デバイスの動作を制御する方法の特定の実施形態のフロー図を示す。

【発明を実施するための形態】

【0053】

図１は、動作制御ノード１００、１つのユーザ入力デバイス１０５、及び２つの照明デバイス１０１、１０３を含むローカルエリア無線通信構成１５０の例示的な実施形態の概略ブロック図を示している。したがって、ローカルエリア無線通信構成１５０は、ローカルエリア無線通信ネットワークを介して照明デバイス１０１、１０３の１つ以上の動作を制御するように構成される。この特定の例において、ローカルエリア無線通信ネットワークは、ＩＥＥＥ ８０２．１５．４規格に準拠したＬｏｗ－Ｒａｔｅ Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋである。他の例示的なローカルエリア無線構成は、当業者に知られている代替的な無線通信プロトコルを使用する。

【0054】

ユーザ入力デバイス１０５は、この特定の例では、ローカルエリア無線通信ネットワークを介して、ユニキャスト入力メッセージＩの現在のシーケンスを動作制御ノード１００に提供するように構成されるスタンドアロンデバイスである。代替的なローカルエリア無線通信構成（図示せず）において、ユーザ入力デバイスは、動作制御ノードと共通のハウジングを共有し、入力信号の現在のシーケンスは、好ましくは、有線接続を介して提供される。

【0055】

入力信号Ｉは、１つ以上の外部照明デバイスのうちの少なくとも１つの照明デバイスの動作を制御するための照明制御パラメータの制御パラメータ値の設定の現在のシーケンスを一緒に形成するそれぞれの動作制御データを含む。照明制御パラメータの例としては、光強度、光放射スペクトル及び色温度が挙げられるが、これらに限定されない。例示的なユーザ入力デバイスの異なる代替例は、図３を参照して以下で述べられる。

【0056】

ローカルエリア無線通信構成１５０はまた、動作制御ノード１００を含む。動作制御ノード１００は、ユーザ入力デバイス１０５によって提供されるユニキャスト入力信号Ｉの現在のシーケンスの受信のための入力インターフェース１０２を含む。代替的な動作制御ノード（図示せず）では、ユーザ入力デバイスは動作制御ノードに含まれ、ユーザ入力デバイスは入力インターフェースに電気的に接続される。この代替的な動作制御ノードでは、ユーザ入力デバイスは、それぞれの動作制御データを示す１つ以上の入力信号を提供するように構成される。

【0057】

ローカルエリア無線通信構成１００はまた、この特定の例では、入力インターフェース１０２に接続され、ローカルエリア無線通信ネットワーク内でメッセージを送信するために利用可能な予想ネットワーク容量を示すネットワーク容量情報を確認するように構成されるネットワークトラフィック確認ユニット１０４を含む。さらに、動作制御ノード１００は、入力インターフェース及びネットワークトラフィック確認ユニットに接続される出力メッセージ生成ユニット１０６を含む。出力メッセージ生成ユニット１０６は、所与の入力メッセージの受信時に受信されたそれぞれの動作制御データを記憶する、確認されたネットワーク容量情報を使用して、照明制御パラメータの制御パラメータ値を更新するための制御出力メッセージが生成されるべきか否かを示す出力制御情報を決定する、入力メッセージの現在のシーケンスの現在の受信中に制御出力メッセージの最後の先行する提供以後に受信される設定を使用して制御パラメータ値の設定更新を決定する、及び、出力制御情報がそう示す際にのみ、設定更新を含む制御出力メッセージＯを生成し、ローカルエリア無線通信ネットワークを介して少なくとも１つの照明デバイスに提供するように構成される。

【0058】

ローカルエリア無線通信構成はまた、それぞれ、光を放射するように構成される照明ユニット１０７と、ローカルエリア無線通信ネットワークを介して、設定更新を含む制御出力メッセージを受信するように構成される受信インターフェース１０９と、受信インターフェース及び照明ユニットに接続され、受信された設定更新に従って照明ユニットによる光の放射を制御するように構成される制御ユニット１１１とを含む、照明デバイス１０３及び１０５を含む。

【0059】

制御出力メッセージＯ及び同じローカルエリア無線通信ネットワーク上で送信される任意の他の関連メッセージを含む、ローカルエリア無線通信ネットワーク内でメッセージを送信するために利用可能な予想ネットワーク容量を示すネットワーク容量情報は、異なる例示的な動作制御ノードにおいて異なるように確認される。

【0060】

例えば、特定の動作制御ノードでは、ネットワーク容量情報は、所定の確認頻度によって定義される、所定の時点で確認又は決定される。代替的な動作制御ノードでは、ネットワーク容量情報は、入力メッセージの現在のシーケンスの入力メッセージ、又は所定数の入力メッセージの受信を検出することに応答して決定される。別の代替的な動作制御ノードでは、ネットワーク容量情報は、所定の時点と、メッセージ、とりわけ、入力メッセージＩを受信することに応答することの両方で確認される。

【0061】

例えば、ネットワーク容量情報は、好ましくは、少なくとも現在のシーケンスの最初の入力メッセージの受信時に、より好ましくは、利用可能なネットワーク容量のあり得る時間変動へのより良い適応を保証するために、各入力メッセージの受信時に、決定される。ネットワーク容量情報は、例示的な動作制御ノードでは、同じ現在のシーケンスに属する所定数の入力メッセージの受信後に決定される。例えば、特定の動作制御ノードのネットワークトラフィック確認ユニットは、現在のシーケンスの受信中に少なくとも２回ネットワーク容量情報を確認するように構成される。斯くして、出力メッセージ生成ユニットは、有利なことに、現在のシーケンスの受信中に出力制御情報を動的に適合させるように構成される。

【0062】

図２は、動作制御ノード２００の例示的な実施形態の概略ブロック図を示している。以下の説明は、図１の動作制御ノード１００を図２の動作制御ノード２００と区別する特徴に焦点をおく。同様に同一の機能を果たす技術的特徴は、図１の動作制御ノード１００については「１」であり、図２の動作制御ノード２００については「２」である、最初の桁を除いて、同じ参照数字を使用して参照されている。

【0063】

動作制御ノード２００はさらに、ローカルエリア無線通信ネットワークに属するものとして登録されるネットワークノードの数を含むローカルエリアネットワークトポロジデータを記憶するように構成されるトポロジデータ記憶ユニット２０８を含む。ネットワークトラフィック確認ユニットは、ネットワークトポロジデータを使用してネットワーク容量情報を確認するように構成される。斯くして、ローカルエリアネットワークトポロジデータは、それらが現在アクティブであるか否かに関係なく、例えば、それらが給電されており、メッセージを送信するために、斯くして、利用可能なネットワーク容量を潜在的に使用するように動作しているか否かに関係なく、登録されているノードの数を示す。含まれるノードが多いほど、すべてのノード又は多数のノードが同時にメッセージを送信する最悪のシナリオにおいて、利用可能なネットワーク容量がメッセージを伝達するために十分でないリスクがより高くなる。したがって、出力メッセージ生成ユニットは、登録されているノードの数に依存して、最後に受信される入力メッセージの動作制御データを含む制御出力メッセージが生成されるべきか否かを示す出力制御情報を生成することができる。例えば、登録されているノードの数が多く、それゆえ、無線通信ネットワークに過負荷がかかる危険性が高い場合、出力制御情報は、所定数の入力メッセージをスキップするように、すなわち、これらの入力メッセージの動作制御データを制御出力メッセージを介して送信しないように生成されてもよい。

【0064】

好ましい動作制御ノードでは、ローカルエリアネットワークトポロジデータは、ローカルエリア無線通信ネットワークにおいて現在アクティブであるネットワークノード、すなわち、メッセージを送信するために、斯くして、利用可能なネットワーク容量を潜在的に使用するように給電され動作しているネットワークノードを示す情報を含む。追加的に、又は代替的に、別の実施形態において、ローカルエリアネットワークトポロジデータはさらに、所定のタイムウインドウにおける各ネットワークノードのアクティビティの量を示す情報を含む。

【0065】

追加的に、又は代替的に、別の動作制御ノードでは、ネットワークトラフィック確認ユニットは、現在の時点から延びるバックワードタイムスパン内に送信されるメッセージの数又は動作制御ノードによりローカルエリア無線通信ネットワークを介して送信するために現在キューに入れられているメッセージの数及び所定の最大ネットワーク容量を使用してネットワーク容量情報を推定するように構成される。送信メッセージの数には、例示的な動作制御ノードでは、同じローカルエリア無線通信ネットワークを使用して外部ネットワークノードによって送信されるメッセージも含まれる。斯くして、動作制御ノードは、直近に送信されている、すなわち、現在の時点から延びるバックワードタイムスパン内に送信される制御出力メッセージ、若しくは送信のためにキューに入れられている制御出力メッセージ、又はこれらの両方に関する利用可能な情報を使用してネットワーク容量情報を導出する。

【0066】

図３は、図１のローカルエリア無線通信構成１５０で使用するのに適した２つの異なるユーザ入力デバイス３０５．ａ及び３０５．ｂを表す２つの概略図を示している。ユーザ入力デバイス３０５．ａは、回転可能な制御要素３１３を含む。動作制御データとして提供されるべきである制御パラメータ値は、回転可能なインターフェースの方向及び角回転量Ｒに依存する。回転可能な制御要素は、特定のユーザ入力デバイスでは、エンドレス回転可能な制御要素である。所与の方向への回転は、制御パラメータ値の増加に関連し、反対方向への回転は、制御パラメータ値の減少に関連する。角回転量Ｒは、制御パラメータ値の増加又は減少の大きさを示す。例えば、エンドレス回転可能な制御要素を時計回り方向に１°回転させると、所与の例示的なローカルエリア通信構成では、１％アブソリュートの大きさの変化(change of magnitude of 1% absolute)、すなわち、１％の予め定められた増加がもたらされる。この例は限定的ではなく、角度及び大きさの変化の他の値もまた、異なるユーザ入力デバイスで実装される。

【0067】

代替的に、回転可能な制御要素は、所定の角度範囲においてのみ回転されるように構成される。この特定の場合、角度範囲の第１の端部は、制御パラメータ範囲の第１の端部と関連付けられ、角度範囲の第２の端部は、制御パラメータ範囲の第２の端部と関連付けられる。制御パラメータ範囲に属する値は、角度範囲に属する回転可能な制御要素の位置にマッピングされる。この動作様式は、スライド可能な制御要素３１５を含み、提供されるべき制御パラメータ値がスライド可能な制御要素の方向及び線形変位量Ｌに依存する、ユーザ入力デバイス３０５．ｂの場合にも同様である。線形変位量は制限され、２つの端部を有するので、これら２つの端部の各々は、制御パラメータ範囲のそれぞれの端部と関連付けられる。

【0068】

図４ａ及び図４ｂは、動作制御ノードの特定の実施形態の動作を示す時間グラフを示している。

【0069】

Ｉ（ｔ）は、例示的に、明確化のために、照明デバイスの照明ユニットによって放射される光の強度量を減少又は増加させるためのディマー(dimmer)である、ユーザ入力デバイスによって提供されるインカミングユニキャスト入力メッセージを表す。斯くして、強度量は、ユーザ入力デバイスの動作に関連する制御パラメータ値である。ユーザは、制御要素をある角回転量又はある線形変位量回転又はスライドさせることによりユーザ入力デバイスを動作する。図４ａにおいて、前記量は、制御パラメータ範囲全体の所与の制御パラメータ間隔(given control-parameter interval)に関連する。例えば、光強度量の制御パラメータ範囲全体は０％～１００％であり、ユーザ入力デバイスの動作によって提供される設定の現在のシーケンスに関連する制御パラメータ間隔は１０％～３５％である。制御要素の動作中、ユーザ入力デバイスは、各々がそれぞれの制御パラメータ値を示し、１０％、１５％、２０％、２５％、３０％及び３５％からなる制御パラメータ値の設定の現在のシーケンスを形成する、６つのユニキャスト入力メッセージを動作制御ノードに順次提供する。これらの値の粒度は、主にユーザ入力デバイスがどのように実装されるかに依存し、５％以外の間隔も適用可能である。

【0070】

動作制御ノードは、ユニキャスト入力メッセージの現在のシーケンスを受信する。この例示的な動作制御ノードでは、出力メッセージ生成ユニットはさらに、確認されたネットワーク容量情報を使用して、現在のシーケンスの受信された入力メッセージの数当たり生成されるべき制御出力メッセージの数を示すメッセージ削減比を決定する、及び、メッセージ削減比を使用して出力制御情報を生成するように構成される。例えば、特定のケースでは、確認されたネットワーク容量情報に基づいて、１：３のメッセージ削減比が決定される。これは、３つの入力メッセージが受信されるごとに制御出力メッセージが生成され、提供されることを意味する。

【0071】

斯くして、Ｏ（ｔ）は、１：３のメッセージ削減比の場合の経時的な制御出力メッセージＯの生成及び提供を表している。１０％の制御パラメータ値を示す、第１のメッセージの動作制御データは、設定更新として、制御されるべき照明デバイス又は複数の照明デバイスに制御出力メッセージを介して提供される。しかしながら、１５％、２０％の制御パラメータ値を示す、第２、第３の入力メッセージの動作制御データ、すなわち、設定は、１：３のメッセージ削減比に基づいて、出力制御情報がそう示さないため、提供されない。２５％の所望の光強度量を示す、第４の入力メッセージが受信されると、出力制御情報は、最後に受信される設定、すなわち、２５％を含む制御出力メッセージが生成され、対応する照明デバイスに提供されるべきであることを示す。

【0072】

ネットワーク容量情報の確認は、例えば、最初の入力メッセージが受信される場合に、１回、又は入力メッセージの現在のシーケンスの受信中に動的に、すなわち、２回以上、好ましくは、各入力メッセージを受信すると行われることができる。

【0073】

これまでの図４の説明によれば、１：３の比率に従って、出力制御情報は、対応する制御出力メッセージを生成せず、提供しないことを示したため、３０％及び３５％に対応する制御パラメータ値の設定は照明デバイスに転送されない。しかしながら、ユーザは、ユーザ入力デバイスを動作して照度量を２５％ではなく３５％の値まで制御したため、これを照明デバイスを制御することに失敗したと経験する可能性がある。

【0074】

例示的な動作制御ノードは、好適には、入力メッセージの現在のシーケンスの終了を検出するように構成される。この特定の動作制御ノードは、最後に受信される入力メッセージの受信から経過する待ち時間量(waiting-time amount)を監視し、待ち時間量が所定の時間閾値ｔ_ｔｈを超える場合に入力メッセージの現在のシーケンスの終了を決定する。他の例示的な動作制御ノードでは、出力メッセージ生成ユニットは、例えばユーザ入力デバイスから、シーケンス終了信号(end-of-sequence signal)を受信するように構成される。シーケンス終了信号は、ボタンを押す等の所定のユーザ入力を必要としてもよく、又はユーザがユーザ入力デバイスの動作を停止したことを検出するように構成されるユーザ入力デバイスにおける圧力又は温度センサからの信号に基づいてもよい。

【0075】

図４ａの例では、現在のシーケンスが終了し、その後、最後に決定される設定更新が対応する制御出力メッセージを介して提供されていないと判断すると、出力メッセージ生成ユニットは、現在のシーケンスの最後の入力メッセージの動作制御データ、３５％、を設定更新として含む最終制御出力メッセージを生成し提供するように構成される。これは、照明デバイスの動作を制御する際の優れたサービス品質を保証する。

【0076】

同様に、図４ｂは、照明制御パラメータの制御パラメータ値の設定のシーケンスが、予め定められた増分又は減分、この特定の例では、２％の増分のシーケンスであるケースを例示している。図４ａを参照して述べた例と同様に、所与の確認されたネットワーク容量情報に基づいて、１：３のメッセージ削減比が決定される。これは、３つの入力メッセージが受信されるごとに制御出力メッセージが生成され、提供されることを意味する。

【0077】

制御パラメータ値の２％の増分を示す、第１のメッセージの動作制御データは、設定更新として、制御されるべき照明デバイス又は複数の照明デバイスに制御出力メッセージを介して提供される。しかしながら、２％アブソリュートのさらなる増加を示す、第２、第３の入力メッセージの動作制御データ、すなわち、設定は、１：３のメッセージ削減比に基づいて、出力制御情報がそう示さないため、提供されない。２％の所望のさらなる増分を示す、第４の入力メッセージが受信されると、出力制御情報は、制御出力メッセージが生成され、対応する照明デバイスに提供されるべきであることを示す。この場合、設定更新は、入力メッセージの現在のシーケンスの現在の、すなわち、進行中の(ongoing)受信中に制御出力メッセージの最後の先行する提供以後に受信される増分又は減分を使用して累積制御パラメータ値変化を算出することにより決定される。その結果、６％の累積増加を示す設定更新が、対応する制御出力メッセージを介して提供される。

【0078】

また、図４ａで述べた例と同様に、現在のシーケンスが終了し、その後、最後に決定される設定更新、この場合、累積＋４％アブソリュート(cumulative +4% absolute)が、対応する制御出力メッセージを介して提供されていないと判断すると、出力メッセージ生成ユニットは、現在のシーケンスの最後の入力メッセージの動作制御データを設定更新として含む最終制御出力メッセージを生成し提供するように構成される。

【0079】

図５は、ローカルエリア無線通信ネットワークを介して１つ以上の照明デバイスの動作を制御する動作制御ノードを動作する例示的な方法５００のフロー図を示している。方法は、ステップ５０２において、少なくとも１つの所与の外部ユーザ入力デバイスからのユニキャスト入力メッセージの現在のシーケンスを受信することを含み、入力メッセージのシーケンスは、１つ以上の外部照明デバイスのうちの少なくとも１つの照明デバイスの動作を制御するための照明制御パラメータの制御パラメータ値の設定の現在のシーケンスを一緒に形成するそれぞれの現在の動作制御データを示す。方法は、ステップ５０４において、所与の入力メッセージの受信時に受信されたそれぞれの動作制御データを記憶することを含む。方法はまた、ステップ５０６において、ローカルエリア無線通信ネットワーク内でメッセージを送信するために利用可能な予想ネットワーク容量を示すネットワーク容量情報を確認することを含む。方法はまた、ステップ５０８において、確認されたネットワーク容量情報を使用して、照明制御パラメータの制御パラメータ値を更新するための制御出力メッセージが生成されるべきか否かを示す出力制御情報を決定すること、及び、ステップ５１０において、入力メッセージの現在のシーケンスの受信中に制御出力メッセージの最後の先行する提供以後に受信される設定を使用して制御パラメータ値の設定更新を決定することを含む。方法はまた、ステップ５１２において、出力制御情報がそう示す際にのみ、設定更新を含む制御出力メッセージを生成し、ローカルエリア無線通信ネットワークを介して少なくとも１つの照明デバイスに提供することを含む。

【0080】

方法５００の特定の実施態様はまた、ステップ５０７において、確認されたネットワーク容量情報を使用して、現在のシーケンスの受信された入力メッセージの数と生成され提供されるべき制御出力メッセージの数との比を示すメッセージ削減比を決定することを含む。この例示的な方法は、上述したステップ５０８に類似するステップ５０８．１において、メッセージ削減比を使用して出力制御情報を生成することを含む。

【0081】

破線で示される方法ステップによって示され、上記の図４の説明に基づく、方法の別の特定の実施態様は、ステップ５１４において、入力メッセージの現在のシーケンスの終了を検出する、及び、その後、最後に決定される設定更新が対応する制御出力メッセージを介して提供されていないことを検出することを含む。方法はまた、ステップ５１６において、現在のシーケンスの終了を検出する、及び、最後に決定される設定更新が提供されていないと判断すると、最後に決定される設定更新を含む最終制御出力メッセージを生成し、提供することを含む。

【0082】

図６は、ローカルエリア無線通信ネットワークを介して照明デバイスの動作を制御する方法６００のフロー図を示している。方法は、ステップ６０２において、少なくとも１つの照明デバイスの動作を制御するための照明制御パラメータの制御パラメータ値の設定の現在のシーケンスを一緒に形成するそれぞれの動作制御データを含む入力メッセージの現在のシーケンスを提供することを含む。方法はまた、図５の方法５００を実行することを含む。方法はまた、ステップ６０４において、ローカルエリア無線通信ネットワークを介して、設定更新を含む制御出力メッセージを受信すること、及び、ステップ６０６において、受信された設定更新に従って少なくとも１つの照明デバイスの照明ユニットからの光の放射を制御することを含む。

【0083】

要約すると、本発明は、ローカルエリア無線通信ネットワークを介して１つ以上の外部照明デバイスの動作を制御する動作制御ノードに関する。動作制御ノードは、ユーザ入力デバイスから、少なくとも１つの照明デバイスの動作を制御するための照明制御パラメータの制御パラメータ値の設定の現在のシーケンスを形成するそれぞれの動作制御データを含むユニキャスト入力メッセージを受信するように構成される。動作制御ノードは、制御パラメータ値を更新するための設定更新を決定する、及び、ローカルエリア無線通信ネットワーク内でメッセージを送信するために利用可能な予想ネットワーク容量を示す確認されたネットワーク容量情報に依存する出力制御情報がそう示す際にのみ設定更新を含む出力メッセージをローカルエリア無線通信ネットワークを介して提供するように構成され、斯くして、照明デバイスの動作を制御する場合に許容可能なレイテンシが保証される。

【0084】

図面、本開示、及び添付の請求項の検討によって、開示される実施形態に対する他の変形形態が、当業者により理解されることができ、また、特許請求される発明を実施する際に実行されることができる。

【0085】

請求項では、単語「含む」は、他の構成要素又はステップを排除するものではなく、不定冠詞「１つの（a）」又は「１つの（an）」は、複数を排除するものではない。

【0086】

単一のユニット又はデバイスが、請求項において列挙される、いくつかの項目の機能を果たしてもよい。特定の手段が、互いに異なる従属請求項内に列挙されているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが、有利に使用され得ないことを示すものではない。

【0087】

コンピュータプログラムは、他のハードウェアと共に、又は他のハードウェアの一部として供給される、光学記憶媒体又は固体媒体等の、好適な媒体において記憶／頒布されてもよいが、インターネット、又は他の有線若しくは無線の電気通信システム等を介して、他の形態で頒布されてもよい。

【0088】

請求項中のいかなる参照符号も、範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。

【要約】

本発明は、ローカルエリア無線通信ネットワークを介して１つ以上の外部照明デバイス（１０１、１０３）の動作を制御する動作制御ノード（１００）に関する。動作制御ノードは、ユーザ入力デバイス（１０５）から、照明デバイスの動作を順次制御するための照明制御パラメータの制御パラメータ値の設定のリストを形成するそれぞれの動作制御データを示す入力信号（Ｉ）を受信するように構成される。動作制御ノードは、制御パラメータ値を更新するための設定更新を決定する、及び、ローカルエリア無線通信ネットワーク内でメッセージを送信するために利用可能な予想ネットワーク容量を示す確認されたネットワーク容量情報に依存する出力制御情報がそう示す際にのみ設定更新を含む出力メッセージ（Ｏ）をローカルエリア無線通信ネットワークを介して提供するように構成され、斯くして、照明デバイスの動作を制御する場合にネットワーク容量を超えるリスクを低減する。

【図1】

【図2】

【図3】

【図4A】

【図4B】

【図5】

【図6】