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特許7194871クエリモードにおけるライトコントロールデバイスによる照明デバイスの制御の無効化
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-14
(45)【発行日】2022-12-22
(54)【発明の名称】クエリモードにおけるライトコントロールデバイスによる照明デバイスの制御の無効化
(51)【国際特許分類】
   H05B 47/10 20200101AFI20221215BHJP
【FI】
H05B47/10
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2022541609
(86)(22)【出願日】2020-12-15
(86)【国際出願番号】 EP2020086308
(87)【国際公開番号】W WO2021139975
(87)【国際公開日】2021-07-15
【審査請求日】2022-09-02
(31)【優先権主張番号】20150318.2
(32)【優先日】2020-01-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】516043960
【氏名又は名称】シグニファイ ホールディング ビー ヴィ
【氏名又は名称原語表記】SIGNIFY HOLDING B.V.
【住所又は居所原語表記】High Tech Campus 48,5656 AE Eindhoven,The Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】100163821
【弁理士】
【氏名又は名称】柴田 沙希子
(72)【発明者】
【氏名】ヴォルム ケヴィン トーマス
(72)【発明者】
【氏名】アリアクセイエウ ディミトリ ヴィクトロヴィッチ
(72)【発明者】
【氏名】カタリア ソニア
【審査官】安食 泰秀
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0373796(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 47/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
照明システムを制御するためのシステムであって、前記照明システムは、ライトコントロールデバイスと照明デバイスとを含み、前記ライトコントロールデバイスは、前記照明デバイスを制御するために使用され、当該システムは、
少なくとも1つの入力インターフェースと、
少なくとも1つの出力インターフェースと、
前記少なくとも1つの入力インターフェースを介して、クエリモードをアクティブにする要求を表すユーザ入力を受け、クエリモードにおいて、ユーザは、ライトコントロールデバイスを使用して、このライトコントロールデバイスに関連する照明デバイスを制御することなく、このライトコントロールデバイスに関する情報を得ることができる、
前記少なくとも1つの出力インターフェースを介して、前記照明システムにコマンドを送り、前記コマンドは、前記ライトコントロールデバイスによる前記照明デバイスの制御を一時的に無効にするように前記照明システムに指示する、
前記少なくとも1つの入力インターフェースを介して、前記照明システムから制御情報を受け、前記制御情報は、前記ライトコントロールデバイスとのユーザインタラクションを記述する、
前記少なくとも1つの入力インターフェースを介して、前記照明システムからさらなる制御情報を受け、前記さらなる制御情報は、前記ユーザインタラクションに対応する機能を記述する、
前記少なくとも1つの出力インターフェースを介して、前記ユーザインタラクションに対応する前記機能を記述するオーディオ及び/又はビジュアル情報を前記ユーザにレンダリングする、及び
前記少なくとも1つの出力インターフェースを介して、前記照明システムにさらなるコマンドを送り、前記さらなるコマンドは、前記ライトコントロールデバイスによる前記照明デバイスの制御を有効にするように前記照明システムに指示する、
ように構成される少なくとも1つのプロセッサと、
を含む、システム。
【請求項2】
前記コマンド及び前記さらなるコマンドは、前記ライトコントロールデバイスに送られ、前記制御情報及び前記さらなる制御情報は、前記ライトコントロールデバイスから受ける、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記制御情報は、前記ライトコントロールデバイスの識別子を含み、前記ライトコントロールデバイスとのユーザインタラクションを記述し、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記識別子及び前記ユーザインタラクションの前記記述から前記機能の記述を決定するよう構成される、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
前記制御情報は、前記ライトコントロールデバイスのボタン又はロータリスイッチとのユーザインタラクションを記述し、前記さらなる制御情報は、前記ライトコントロールデバイスの前記ボタン又は前記ロータリスイッチとの前記ユーザインタラクションに対応する機能を記述する、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項5】
前記少なくとも1つのプロセッサは、モバイルデバイスのディスプレイ及び/若しくはスピーカ並びに/又は音声アシスタントを介して、前記機能を記述する前記オーディオ及び/又はビジュアル情報をレンダリングするように構成される、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項6】
前記照明システムは、複数のライトコントロールデバイスを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記複数のライトコントロールデバイスのうちのサブセットを決定し、前記ライトコントロールデバイスのサブセットは、前記ライトコントロールデバイスを含み、照明デバイスのセットを制御するために使用され、前記照明デバイスのセットは、前記照明デバイスを含む、
前記少なくとも1つの出力インターフェースを介して、前記照明システムに1つ以上のコマンドを送り、前記1つ以上のコマンドは、前記ライトコントロールデバイスのサブセットによる前記照明デバイスのセットの制御を一時的に無効にするように前記照明システムに指示する、及び
前記少なくとも1つの出力インターフェースを介して、前記照明システムに1つ以上のさらなるコマンドを送り、前記1つ以上のさらなるコマンドは、前記ライトコントロールデバイスのサブセットによる前記照明デバイスのセットの制御を有効にするように前記照明システムに指示する、
ように構成される、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項7】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記ユーザ入力に基づいて前記複数のライトコントロールデバイスのうちの前記サブセットを決定するように構成される、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記ユーザの位置を決定し、前記位置に基づいて前記複数のライトコントロールデバイスのうちの前記サブセットを決定するように構成される、請求項6に記載のシステム。
【請求項9】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記少なくとも1つの入力インターフェースを介して、前記クエリモードを非アクティブにする要求を表すさらなるユーザ入力を受ける、及び、前記少なくとも1つの出力インターフェースを介して、前記さらなるユーザ入力を受けると前記さらなるコマンドを送るように構成される、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項10】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記ユーザ入力を受けるとタイマを開始する、及び、前記少なくとも1つの出力インターフェースを介して、前記タイマの満了時に前記さらなるコマンドを送るように構成される、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項11】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記少なくとも1つの出力インターフェースを介して、前記受けた制御情報に基づいて1つ以上の照明デバイスのうちのさらなる照明デバイスを制御するように構成される、請求項6に記載のシステム。
【請求項12】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記少なくとも1つの出力インターフェースを介して、前記機能をデモンストレーションするアニメーションを表示するように構成される、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項13】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記少なくとも1つの出力インターフェースを介して、少なくとも1つの照明デバイスの仮想表現を含む仮想部屋及び前記仮想部屋に重畳される前記アニメーションを表示するように構成される、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
照明システムを制御する方法であって、前記照明システムは、ライトコントロールデバイスと照明デバイスとを含み、前記ライトコントロールデバイスは、前記照明デバイスを制御するために使用され、当該方法は、
クエリモードをアクティブにする要求を表すユーザ入力を受けることであって、クエリモードにおいて、ユーザは、ライトコントロールデバイスを使用して、このライトコントロールデバイスに関連する照明デバイスを制御することなく、このライトコントロールデバイスに関する情報を得ることができる、ことと、
前記照明システムにコマンドを送ることであって、前記コマンドは、前記ライトコントロールデバイスによる前記照明デバイスの制御を一時的に無効にするように前記照明システムに指示する、ことと、
前記照明システムから制御情報を受けることであって、前記制御情報は、前記ライトコントロールデバイスとのユーザインタラクションを記述する、ことと、
前記照明システムからさらなる制御情報を受けることであって、前記さらなる制御情報は、前記ユーザインタラクションに対応する機能を記述する、ことと、
前記ユーザインタラクションに対応する前記機能を記述するオーディオ及び/又はビジュアル情報を前記ユーザにレンダリングすることと、
前記照明システムにさらなるコマンドを送ることであって、前記さらなるコマンドは、前記ライトコントロールデバイスによる前記照明デバイスの制御を有効にするように前記照明システムに指示する、ことと、
を含む、方法。
【請求項15】
少なくとも1つのソフトウェアコード部分を含むコンピュータプログラム若しくはコンピュータプログラム一式又は前記コンピュータプログラム若しくはコンピュータプログラム一式を記憶したコンピュータ可読記憶媒体であって、前記ソフトウェアコード部分は、コンピュータシステム上で実行されると、請求項14に記載の方法を実行するように構成され、前記コンピュータシステムは、少なくとも1つの入力インターフェースと、少なくとも1つの出力インターフェースと、少なくとも1つのプロセッサとを含み、クエリモードをアクティブにする要求を表すユーザ入力は、前記少なくとも1つの入力インターフェースを介して受け、前記照明システムへの前記コマンドは、前記少なくとも1つの出力インターフェースを介して送られ、前記制御情報及び前記さらなる制御情報は、前記照明システムから前記少なくとも1つの入力インターフェースを介して受け、前記オーディオ及び/又はビジュアル情報は、前記少なくとも1つの出力インターフェースを介してレンダリングされ、前記さらなるコマンドは、前記少なくとも1つの出力インターフェースを介して前記照明システムへ送られる、コンピュータプログラム若しくはコンピュータプログラム一式又はコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明システムを制御するためのシステムであって、前記照明システムは、ライトコントロールデバイスと照明デバイスとを含み、前記ライトコントロールデバイスは、前記照明デバイスを制御するために使用される、システムに関する。
【0002】
本発明はさらに、照明システムを制御する方法であって、前記照明システムは、ライトコントロールデバイスと照明デバイスとを含み、前記ライトコントロールデバイスは、前記照明デバイスを制御するために使用される、方法に関する。
【0003】
本発明はまた、コンピュータシステムがこのような方法を実行することを可能にするコンピュータプログラムプロダクトに関する。
【背景技術】
【0004】
コネクテッドライティング(connected lighting)の普及に伴い、ますます多くの人が複数のライトコントロールデバイスを所有するようになり、多くのライトコントロールが複数の物理的コントロールを有するようになる。各ライトコントロールデバイスは、典型的には、所有者によってプログラムされる。Philips Hueシステムでは、各ボタンは部屋に割り当てられ、ボタンに対して複数の機能、例えば、シーンサイクリング(scene cycling)、光源オンオフ(light source on-off)、及び調光(dimming)がプログラムされることができ、ユーザは、異なる挙動を有するこれらのボタンを複数有することができる。WO 2018/007450A1は、プログラム可能なライトコントロールデバイスの一例を開示している。
【0005】
WO 2018/007450A1は、各々がユーザによって占有可能である1つ以上のゾーンの各々において照明を制御するためのそれぞれのルールをプログラミングする方法を開示している。ルールは、照明源によって発せられる照明がユーザインタラクションの関数としてどのように制御されるべきかを指定する。あるゾーンにおいてアクチュエータを作動させた後、ユーザは、このゾーンを照らすために配置された1つ以上の照明源を選択することができ、これは、ルールとしてメモリにプログラムされる。
【0006】
従来のリモコンでは、各ボタンの機能を識別するためにアイコンが使用されることが多いが、これは機能ごとに専用のボタン又はラベルを必要とし、プログラマブルボタンに対して現実的ではない。さらに、単一のボタンに異なる機能を関連付け、ボタンの押し方に依存していずれかの機能を選択することが可能である。例えば、ボタンは、1回押す(single press)と光源のオン/オフを切り替え、2回押す(double press)と調光をホールド(dim on hold)及びシーンサイクルする(scene cycle)ようにプログラムされてもよい。
【0007】
異なる機能を有する複数のボタンを有するという複雑さの結果、ユーザは、混乱して間違ったボタンを使用する、又は正しいボタンを間違ったやり方で使用する、例えば、リビングルームのボタンは2回押すと調光するようにプログラムされているのに対し、シーンサイクルの機能性がキッチンのボタンにプログラムされているため、シーンサイクルするためにリビングルームのボタンを2回押す可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の第1の目的は、ユーザがライトコントロールデバイスを使用するのを支援する、システムを提供することである。
【0009】
本発明の第2の目的は、ユーザがライトコントロールデバイスを使用するのを支援する、方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1の態様において、照明システムを制御するためのシステムであって、照明システムは、ライトコントロールデバイス(light control device)と照明デバイスとを含み、ライトコントロールデバイスは、照明デバイスを制御するために使用され、システムは、少なくとも1つの入力インターフェースと、少なくとも1つの出力インターフェースと、少なくとも1つの入力インターフェースを介して、クエリモード(query mode)をアクティブにする(activate)要求を表すユーザ入力を受ける、少なくとも1つの出力インターフェースを介して、照明システムにコマンドを送り、コマンドは、ライトコントロールデバイスによる照明デバイスの制御を一時的に無効にする(disable)ように照明システムに指示する(instruct)、少なくとも1つの入力インターフェースを介して、照明システムから制御情報を受け、制御情報は、ライトコントロールデバイスとのユーザインタラクション(user interaction)を記述する(describe)及び/又はユーザインタラクションに対応する機能を記述する、少なくとも1つの出力インターフェースを介して、ユーザインタラクションに対応する機能を記述するオーディオ及び/又はビジュアル情報をユーザにレンダリングする、及び、少なくとも1つの出力インターフェースを介して、照明システムにさらなるコマンドを送り、さらなるコマンドは、ライトコントロールデバイスによる照明デバイスの制御を有効にする(enable)ように照明システムに指示する、ように構成される少なくとも1つのプロセッサとを含む、システムが提供される。
【0011】
このシステムは、ユーザが、ライトコントロールデバイスの物理的コントロール(physical control)を使用して、この物理的コントロールに関連する(複数の)照明デバイスを制御することなく、この物理的コントロールに関する情報を得ることができるクエリモードを該ユーザがアクティブにすることを可能にすることによって、該ユーザが自身のライトコントロールデバイスの機能を理解するのを支援する。少なくとも1つのプロセッサは、モバイルデバイスのディスプレイ及び/若しくはスピーカ並びに/又は音声アシスタント(voice assistant)を介して、機能を記述するオーディオ及び/又はビジュアル情報をレンダリングするように構成されてもよい。音声アシスタントは、モバイルデバイスで、又は、例えば、Amazon Echo等のスマートスピーカでアクセスされてもよい。
【0012】
第1の例として、ユーザは、特定のライトコントロールデバイスのボタンの機能性について問い合わせる(enquire)意図をシステムに示す可能性がある。システムは、関連する照明デバイスを制御することに関する、当該特定のライトコントロールデバイスのすべての物理的コントロールを一時的に無効にし、ユーザが当該特定のライトコントロールデバイスとインタラクトした後、例えば、当該特定のライトコントロールデバイスのボタンを押した後、この機能性を記述する情報をレンダリングする。
【0013】
第2の例として、ユーザは、自身が見ているライトコントロールデバイスを知らず、未知のボタンの機能性について問い合わせたいことを示す可能性がある。システムは、関連する照明デバイスを制御することに関する、定義された範囲(例えば、部屋又は家庭内のすべてのデバイス)内のすべてのライトコントロールデバイスのすべての物理的コントロールを一時的に無効にするが、他のライトコントロールデバイスは、関連する照明デバイスを制御するために依然として使用されることができる。システムは、ライトコントロールデバイスとのユーザインタラクションを検出した後、これがユーザが問い合せをしたいライトコントロールデバイスであると仮定する。
【0014】
コマンド及びさらなるコマンドは、ライトコントロールデバイスに送られてもよく、制御情報は、ライトコントロールデバイスから受けてもよい。これは、システムが、(ライト)ブリッジなしで機能することを可能にする。代替例は、コマンド及びさらなるコマンドをブリッジに送り、ブリッジから制御情報を受けることである。この代替例は、ライトコントロールデバイスがよりシンプルであることを可能にする。例えば、ライトコントロールデバイスは、ライトコントロールデバイスとのユーザインタラクションを記述する制御情報を、何の機能がこのユーザインタラクションに関連付けられているかを知ることなく、ブリッジに送るだけでよい。この場合、ブリッジが、ライトコントロールデバイスによって送られた制御情報を1つ以上の照明デバイスに対するコマンドに翻訳し(translate)、ブリッジは、例えば、この制御情報をシステムに転送してもよく、又は機能を記述する制御情報をシステムに送ってもよい。
【0015】
制御情報は、ライトコントロールデバイスの識別子を含み、ライトコントロールデバイスとのユーザインタラクションを記述してもよく、少なくとも1つのプロセッサは、識別子及びユーザインタラクションの記述から機能の記述(description)を決定するよう構成されてもよい。これは、制御情報が機能の記述を含まない場合に有益である。
【0016】
制御情報は、ライトコントロールデバイスのボタン又はロータリスイッチ(rotary switch)とのユーザインタラクション及び/又はライトコントロールデバイスのボタン又はロータリスイッチとのユーザインタラクションに対応する機能を記述してもよい。ボタン及びロータリスイッチは、ライトコントロールデバイスで使用されることが多い。
【0017】
照明システムは、複数のライトコントロールデバイスを含んでもよく、少なくとも1つのプロセッサは、複数のライトコントロールデバイスのうちのサブセットを決定し、ライトコントロールデバイスのサブセットは、当該ライトコントロールデバイスを含み、照明デバイスのセットを制御するために使用され、照明デバイスのセットは、当該照明デバイスを含む、少なくとも1つの出力インターフェースを介して、照明システムに1つ以上のコマンドを送り、1つ以上のコマンドは、ライトコントロールデバイスのサブセットによる照明デバイスのセットの制御を一時的に無効にするように照明システムに指示する、及び、少なくとも1つの出力インターフェースを介して、照明システムに1つ以上のさらなるコマンドを送り、1つ以上のさらなるコマンドは、ライトコントロールデバイスのサブセットによる照明デバイスのセットの制御を有効にするように照明システムに指示する、ように構成されてもよい。ライトコントロールデバイスの(厳密な)サブセットのみによる制御を無効にすることによって、他のライトコントロールデバイスは、例えば他の人によって、クエリモードにおいて依然として使用されることができる。
【0018】
少なくとも1つのプロセッサは、ユーザ入力に基づいて複数のライトコントロールデバイスのうちのサブセットを決定するように構成されてもよい。例えば、ユーザは、例えばアプリにおいて、コミッショニングされたライトコントロールデバイスのリストからサブセットを選択することができてもよい。
【0019】
少なくとも1つのプロセッサは、ユーザの位置を決定し、位置に基づいて複数のライトコントロールデバイスのうちのサブセットを決定するように構成されてもよい。これは、ユーザが、自身が見ているライトコントロールデバイスを知らない場合に有益である。典型的には、ユーザは、自身に最も近い(複数の)ライトコントロールデバイスに関する情報を欲するであろう。ユーザの位置が分かる場合、これは、ユーザインタラクションに対応する機能を記述するオーディオ及び/又はビジュアル情報をどのデバイスでレンダリングするかを選択するためにも使用されてもよい。例えば、スマートスピーカ、例えばAmazon Echoスピーカがユーザと同じ部屋にある場合、オーディオ及び/又はビジュアル情報は、このスマートスピーカでレンダリングされてもよい。そうでない場合、オーディオ及び/又はビジュアル情報は、例えば、ユーザのモバイルフォンでレンダリングされてもよい。代替的に、例えば、ユーザインタラクションに対応する機能を記述するオーディオ及び/又はビジュアル情報をレンダリングすることができる最も近いデバイスが選択されてもよい。
【0020】
少なくとも1つのプロセッサは、ユーザ入力を受けるとタイマを開始する、及び、少なくとも1つの出力インターフェースを介して、タイマの満了時にさらなるコマンドを送るように構成されてもよい。これは、ユーザインタラクションを必要とせずに、クエリモードが自動的に終了されることを可能にする。
【0021】
少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つの入力インターフェースを介して、クエリモードを非アクティブにする(deactivate)要求を表すさらなるユーザ入力を受ける、及び、少なくとも1つの出力インターフェースを介して、さらなるユーザ入力を受けるとさらなるコマンドを送るように構成されてもよい。これは、クエリモードが自動的に終了するのを待つ必要なく、ユーザがクエリモードをより早く終了することを可能にする、又は、これは、自動的に終了するクエリモードの代わりに使用されてもよい。
【0022】
少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つの出力インターフェースを介して、受けた制御情報に基づいて1つ以上の照明デバイスのうちのさらなる照明デバイスを制御するように構成されてもよい。これは、インタラクション/物理的コントロールに関連するライトシーン(light scene)を、ライトシーンに関連する照明デバイスのうちのサブセット(例えば、1つの照明デバイス)上で又は異なる照明デバイス上でデモンストレーションする(demonstrate)ことによって、機能の記述のレンダリングを強化するために使用されてもよい。
【0023】
少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つの出力インターフェースを介して、機能をデモンストレーションするアニメーションを表示するように構成されてもよい。例えば、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つの出力インターフェースを介して、少なくとも1つの照明デバイスの仮想表現を含む仮想部屋及び仮想部屋に重畳される(superimposed over)アニメーションを表示するように構成されてもよい。これは、機能の記述のレンダリングを強化する。
【0024】
本発明の第2の態様において、照明システムを制御する方法であって、照明システムは、ライトコントロールデバイスと照明デバイスとを含み、ライトコントロールデバイスは、照明デバイスを制御するために使用され、方法は、クエリモードをアクティブにする要求を表すユーザ入力を受けることと、照明システムにコマンドを送ることであって、コマンドは、ライトコントロールデバイスによる照明デバイスの制御を一時的に無効にするように照明システムに指示する、ことと、照明システムから制御情報を受けることであって、制御情報は、ライトコントロールデバイスとのユーザインタラクションを記述する及び/又はユーザインタラクションに対応する機能を記述する、ことと、ユーザインタラクションに対応する機能を記述するオーディオ及び/又はビジュアル情報をユーザにレンダリングすることと、照明システムにさらなるコマンドを送ることであって、さらなるコマンドは、ライトコントロールデバイスによる照明デバイスの制御を有効にするように照明システムに指示する、こととを含む、方法が提供される。前記方法は、プログラマブルデバイスで実行されるソフトウェアによって実行されてもよい。このソフトウェアは、コンピュータプログラムプロダクトとして提供されてもよい。
【0025】
さらに、本明細書で説明される方法を実践するためのコンピュータプログラム、並びに、そのコンピュータプログラムを記憶している非一時的コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータプログラムは、例えば、既存のデバイスによってダウンロードされるか、又は、既存のデバイスにアップロードされてもよく、あるいは、これらのシステムの製造時に記憶されてもよい。
【0026】
非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、少なくとも1つのソフトウェアコード部分を記憶し、ソフトウェアコード部分は、コンピュータによって実行又は処理されると、照明システムを制御するための実行可能動作(executable operation)であって、照明システムは、ライトコントロールデバイスと照明デバイスとを含み、ライトコントロールデバイスは、照明デバイスを制御するために使用される、実行可能動作を実行するように構成される。
【0027】
実行可能動作は、クエリモードをアクティブにする要求を表すユーザ入力を受けることと、照明システムにコマンドを送ることであって、コマンドは、ライトコントロールデバイスによる照明デバイスの制御を一時的に無効にするように照明システムに指示する、ことと、照明システムから制御情報を受けることであって、制御情報は、ライトコントロールデバイスとのユーザインタラクションを記述する及び/又はユーザインタラクションに対応する機能を記述する、ことと、ユーザインタラクションに対応する機能を記述するオーディオ及び/又はビジュアル情報をユーザにレンダリングすることと、照明システムにさらなるコマンドを送ることであって、さらなるコマンドは、ライトコントロールデバイスによる照明デバイスの制御を有効にするように照明システムに指示する、こととを含む。
【0028】
当業者には理解されるように、本発明の諸態様は、デバイス、方法、又はコンピュータプログラムプロダクトとして具現化されてもよい。したがって、本発明の諸態様は、完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェアの実施形態(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコード等を含む)、あるいは、ソフトウェアの態様とハードウェアの態様とを組み合わせた実施形態の形態を取ってもよく、それらは全て、本明細書では「回路」、「モジュール」、又は「システム」と総称されてもよい。本開示で説明される機能は、コンピュータのプロセッサ/マイクロプロセッサによって実行される、アルゴリズムとして実装されてもよい。さらには、本発明の諸態様は、1つ以上のコンピュータ可読媒体として具現化されている、コンピュータプログラムプロダクトの形態を取ってもよく、1つ以上のコンピュータ可読媒体は、その上に具現化されている、例えば記憶されている、コンピュータ可読プログラムコードを有する。
【0029】
1つ以上のコンピュータ可読媒体の任意の組み合わせが、利用されてもよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体又はコンピュータ可読記憶媒体であってもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、限定するものではないが、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線、又は半導体の、システム、装置、若しくはデバイス、あるいは、上述の任意の好適な組み合わせであってもよい。より具体的なコンピュータ可読記憶媒体の例としては、限定するものではないが、1つ以上のワイヤを有する電気的接続、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(random access memory;RAM)、読み出し専用メモリ(read-only memory;ROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(erasable programmable read-only memory;EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み出し専用メモリ(portable compact disc read-only memory;CD-ROM)、光学記憶デバイス、磁気記憶デバイス、又は上述の任意の好適な組み合わせを挙げることができる。本発明の文脈では、コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置、若しくはデバイスによって、又はそれらに関連して使用するためのプログラムを含むか、又は記憶することが可能な、任意の有形媒体であってもよい。
【0030】
コンピュータ可読信号媒体としては、例えばベースバンド内又は搬送波の一部として、その内部に具現化されているコンピュータ可読プログラムコードを有する、伝搬データ信号を挙げることができる。そのような伝搬信号は、限定するものではないが、電磁気、光学、又はこれらの任意の好適な組み合わせを含めた、様々な形態のうちのいずれを取ってもよい。コンピュータ可読信号媒体は、コンピュータ可読記憶媒体ではなく、命令実行システム、装置、若しくはデバイスによって、又はそれらに関連して使用するためのプログラムを、通信、伝搬、又は伝送することが可能な、任意のコンピュータ可読媒体であってもよい。
【0031】
コンピュータ可読媒体上に具現化されているプログラムコードは、限定するものではないが、無線、有線、光ファイバ、ケーブル、RF等、又は上述の任意の好適な組み合わせを含めた、任意の適切な媒体を使用して送信されてもよい。本発明の諸態様に関する動作を実施するためのコンピュータプログラムコードは、Java(商標)、Smalltalk、C++等のオブジェクト指向プログラミング言語、及び、「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語等の従来の手続き型プログラミング言語を含めた、1つ以上のプログラミング言語の任意の組み合わせで書き込まれてもよい。このプログラムコードは、スタンドアロン型ソフトウェアパッケージとして、完全にユーザのコンピュータ上で、部分的にユーザのコンピュータ上で実行されてもよく、部分的にユーザのコンピュータ上かつ部分的にリモートコンピュータ上で、又は完全にリモートコンピュータ若しくはサーバ上で実行されてもよい。後者のシナリオでは、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(local area network;LAN)若しくは広域ネットワーク(wide area network;WAN)を含めた任意のタイプのネットワークを通じて、ユーザのコンピュータに接続されてもよく、又は、この接続は、外部コンピュータに対して(例えば、インターネットサービスプロバイダを使用してインターネットを通じて)実施されてもよい。
【0032】
本発明の実施形態による方法、装置(システム)、及びコンピュータプログラムプロダクトの、フローチャート図及び/又はブロック図を参照して、本発明の諸態様が以下で説明される。フローチャート図及び/又はブロック図の各ブロック、並びに、フローチャート図及び/又はブロック図内のブロックの組み合わせは、コンピュータプログラム命令によって実装されることができる点が理解されるであろう。これらのコンピュータプログラム命令は、マシンを作り出すために、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラマブルデータ処理装置の、プロセッサ、特にマイクロプロセッサ又は中央処理ユニット(central processing unit;CPU)に提供されてもよく、それにより、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置、又は他のデバイスのプロセッサを介して実行される命令が、フローチャート及び/又はブロック図のブロック内で指定されている機能/行為を実施するための手段を作り出す。
【0033】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置、又は他のデバイスに、特定の方式で機能するように指示することが可能な、コンピュータ可読媒体内に記憶されてもよく、それにより、コンピュータ可読媒体内に記憶されている命令が、フローチャート及び/又はブロック図のブロック内で指定されている機能/行為を実施する命令を含む、プロダクトを作り出す。
【0034】
コンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ実施プロセスを作り出すために、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置、又は他のデバイス上にロードされて、それらのコンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置、又は他のデバイス上で一連の動作ステップを実行させてもよく、それにより、コンピュータ又は他のプログラマブル装置上で実行される命令が、フローチャート及び/又はブロック図のブロック内で指定されている機能/行為を実施するためのプロセスを提供する。
【0035】
図におけるフローチャート及びブロック図は、本発明の様々な実施形態によるデバイス、方法、及びコンピュータプログラムプロダクトの可能な実装の、アーキテクチャ、機能性、及び動作を示す。この点に関して、フローチャート又はブロック図内の各ブロックは、指定されている論理関数を実施するための1つ以上の実行可能命令を含む、コードのモジュール、セグメント、又は部分を表してもよい。また、一部の代替的実装形態では、ブロック内に記されている機能は、それらの図に記されている順序と異なる順序で行われてもよい点にも留意されたい。例えば、連続して示されている2つのブロックは、実際には、実質的に同時に実行されてもよく、又は、それらのブロックは、関与している機能性に応じて、逆の順序で実行される場合があってもよい。また、ブロック図及び/又はフローチャート図の各ブロック、並びに、それらブロック図及び/又はフローチャート図内のブロックの組み合わせは、指定されている機能若しくは行為を実行する専用ハードウェアベースのシステム、又は、専用ハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせによって実施されることができる点にも留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0036】
本発明のこれらの及び他の態様は、以下の図面から明らかであり、例として、それらの図面を参照してさらに解明されるであろう。
図1】システムの一実施形態のブロック図である。
図2】方法の第1の実施形態のフロー図である。
図3】方法の第2の実施形態のフロー図である。
図4】方法の第3の実施形態のフロー図である。
図5】方法の第4の実施形態のフロー図である。
図6】本発明の方法を実行するための例示的なデータ処理システムを示すブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0037】
図面中の対応する要素は、同じ参照番号によって示される。
【0038】
図1は、照明システムを制御するためのシステムの一実施形態、モバイルデバイス1を示している。照明システム11は、ライトコントロールデバイス21~23と、照明デバイス31~35と、(ライト)ブリッジ16とを含む。照明デバイスは、例えば、Philips Hueの照明デバイスであってもよく、ライトコントロールデバイスは、例えば、Philips Hueのコントロールデバイスであってもよい。ライトコントロールデバイス21は、例えば、Philips Hueのディマースイッチ(dimmer switch)であってもよい。ライトコントロールデバイス22は、例えば、Philips Hueのタップスイッチ(tap switch)であってもよい。ライトコントロールデバイス23は、例えば、Philips Hueのスマートボタン(smart button)であってもよい。
【0039】
照明デバイス31~35及びライトコントロールデバイス21~23は、例えばZigbee(登録商標)技術を用いて、ブリッジ16と通信する。ブリッジ16は、例えば、Philips Hueのブリッジであってもよい。ライトコントロールデバイス21~23は、ブリッジ16を介して照明デバイス31~35を制御するために使用される。モバイルデバイス1も、ワイヤレスLANアクセスポイント17及びブリッジ16を介して照明デバイス31~35を制御することができる。ワイヤレスLANアクセスポイント17は、インターネット15に接続される。インターネットサーバ13も、インターネット15に接続されている。
【0040】
モバイルデバイス1は、トランシーバ3、トランスミッタ4、プロセッサ5、メモリ7、及びタッチスクリーンディスプレイ9を含む。プロセッサ5は、タッチスクリーンディスプレイ9を介して、クエリモードをアクティブにする要求を表すユーザ入力を受ける、及び、トランスミッタ4を介して、照明システム11にコマンドを送るように構成される。コマンドは、ライトコントロールデバイス21~23(又はそのサブセット)による照明デバイス31~35の制御を一時的に無効にするように照明システム11に指示する。図1の実施形態では、このコマンドは、ブリッジ16に送られる。代替的な実施形態では、コマンドは、ライトコントロールデバイス21~23(のサブセット)の各々に送られる。
【0041】
プロセッサ5はまた、照明システム11から、レシーバ3を介して、ライトコントロールデバイスとのユーザインタラクションを記述する及び/又はユーザインタラクションに対応する機能を記述する制御情報を受ける、及び、タッチパネルディスプレイ9を介して、ユーザインタラクションに対応する機能を記述するビジュアル情報をユーザにレンダリングするように構成される。図1の実施形態では、制御コマンドは、ブリッジ16から受ける。
【0042】
代替的な実施形態では、制御情報は、ライトコントロールデバイスから直接受ける。制御情報がユーザインタラクションに対応する機能の記述を含まない場合、制御情報は、代わりに、ライトコントロールデバイスの識別子を含み、ライトコントロールデバイスとのユーザインタラクションを記述してもよい。この場合、モバイルデバイス1は、例えば、この情報をサーバ13に送り、サーバ13からユーザインタラクションに対応する機能の記述を取得することができてもよい。
【0043】
図1の実施形態では、ビジュアル情報がレンダリングされる。代替的な実施形態では、音声アシスタント(voice assistant)が、スピーチ(speech)を介してユーザからユーザ入力を受け、この音声アシスタントが、ユーザインタラクションに対応する機能を記述するオーディオ情報をユーザにレンダリングする。例えば、この音声アシスタントは、モバイルデバイス1で動作し、モバイルフォン1のスピーカ(図示せず)若しくはモバイルフォン1の他のオーディオ出力(図示せず)を使用してもよく、又はスマートスピーカ(図示せず)で動作してもよい。
【0044】
プロセッサ5はまた、トランスミッタ4を介して、照明システム11にさらなるコマンドを送るように構成される。さらなるコマンドは、ライトコントロールデバイス21~23による照明デバイス31~35の制御を有効にするように照明システム11に指示する。図1の実施形態では、このコマンドは、ブリッジ16に送られる。代替的な実施形態では、コマンドは、ライトコントロールデバイス21~23(のサブセット)の各々に送られる。
【0045】
図1に示されるモバイルデバイス1の実施形態では、モバイルデバイス1は、1つのプロセッサ5を含む。代替的な実施形態では、モバイルデバイス1は複数のプロセッサを含む。モバイルデバイス1のプロセッサ5は、例えばARM若しくはQualcommからの汎用プロセッサ、又は特定用途向けプロセッサであってよい。モバイルデバイス1のプロセッサ5は、例えば、Android又はiOSオペレーティングシステムを実行してもよい。タッチスクリーンディスプレイ9は、例えば、LCD又はOLEDディスプレイパネルを備えてもよい。プロセッサ5は、例えば、ユーザインターフェースを提供するためにこのタッチスクリーンを使用してもよい。メモリ7は、1つ以上のメモリユニットを含んでもよい。メモリ7は、例えば、ソリッドステートメモリを含んでもよい。
【0046】
レシーバ3及びトランスミッタ4は、例えば、ワイヤレスLANアクセスポイント17と通信するためにWi-Fi(登録商標)(IEEE 802.11)等の1つ以上のワイヤレス通信技術を使用してもよい。代替的な実施形態では、単一のレシーバ及び単一のトランスミッタの代わりに、複数のレシーバ及び/又は複数のトランスミッタが使用される。図1に示される実施形態では、別個のレシーバ及び別個のトランスミッタが使用されている。代替的な実施形態では、レシーバ3及びトランスミッタ4は、トランシーバにまとめられる。モバイルデバイス1は、バッテリ及び電源コネクタ等のモバイルデバイスに典型的な他の構成要素を含んでもよい。本発明は、1つ以上のプロセッサで実行されるコンピュータプログラムを使用して実装されてもよい。
【0047】
図1の実施形態では、本発明のシステムは、モバイルデバイスである。代替的な実施形態では、本発明のシステムは、異なるデバイス、例えば、スマートスピーカである。図1の実施形態では、本発明のシステムは、単一のデバイスを含む。代替的な実施形態では、本発明のシステムは、複数のデバイスを含む。図1の実施形態では、照明システム11は、ブリッジを含む。代替的な実施形態では、ライトコントロールデバイス21~23、モバイルデバイス1及び照明デバイス31~35は、ブリッジを使用せず、例えば、Bluetooth(登録商標)を介して通信する。
【0048】
照明システムを制御する方法の第1の実施形態が図2に示されている。照明システムは、ライトコントロールデバイスと照明デバイスとを含む。ライトコントロールデバイスは、照明デバイスを制御するために使用される。ステップ101は、クエリモードをアクティブにする要求を表すユーザ入力を受けることを含む。ユーザは、例えば、音声アシスタントに「アレクサ、このヒューコントロールには何の機能が割り当てられているの(Alexa, what functions are assigned to this hue control)」と音声コマンド(voice command)を与えることによって、明示的に要求を行うことができてもよい。代替的に、同じコマンドが、例えばモバイルデバイス上のアプリにおいて、グラフィカルユーザインターフェースを介して与えられてもよい。別の実施形態では、専用の物理的コントロールが使用され、例えば、ボタン又はインタラクション(例えば、5秒間のプレスアンドホールド(press and hold))の1つが、クエリモードをトリガするために割り当てられてもよい。この専用の物理的コントロールは、ユーザが特定の物理的コントロールの機能性を学習したいライトコントロールデバイスの一部であってもよい。例えば、ユーザは、ライトコントロールデバイスのどのボタンがクエリモードをトリガするかを知っているが、他の物理的コントロールの少なくとも1つに割り当てられた機能性は知らなくてもよい。
【0049】
ステップ103は、照明システムにコマンドを送ることを含む。コマンドは、ライトコントロールデバイスによる少なくとも1つの照明デバイスの制御を一時的に無効にするように照明システムに指示する。
【0050】
ステップ105は、照明デバイスから制御情報を受けることを含む。図2の実施形態において、制御情報は、ライトコントロールデバイスの識別子を含み、ライトコントロールデバイスとのユーザインタラクション、例えば、ボタン又はロータリスイッチとのユーザインタラクションを記述する。ステップ121は、ライトコントロールデバイスの識別子及びユーザインタラクションの記述からユーザインタラクションに対応する機能の記述を決定することを含む。
【0051】
インタラクションの記述は、例えば、ボタンが押されること(又はより具体的には、1回押される、2回押される、又はホールドされる(held)こと)、又はロータリノブ(rotary knob)がある量回転されることを記述してもよい。機能は、例えば、光源をオン/オフすること、増光及び/又は減光すること、シーン呼び出しすること(scene recalling)又はシーンサイクルすること(scene cycling)であってもよい。代替的な実施形態では、制御情報は、ユーザインタラクションに対応する機能を既に記述する。
【0052】
ステップ107は、ユーザインタラクションに対応する機能を記述するオーディオ及び/又はビジュアル情報をユーザにレンダリングすることを含む。ライトコントロールデバイスによる制御が無効にされた後、ユーザは、ライトコントロールデバイスに割り当てられた異なる機能を試すことができ、照明システムの状態に影響を与える代わりに、ユーザは、インタラクションごとに何をしているかが知らされる(informed)ことになる。モダリティに依存して、情報は、例えば、一回クリックした後、「シングルクリックはリビングルームのライトをオン及びオフに切り替えます(Single click toggles the light on and off in the living room)」というように、話されてもよく、又は、モバイルデバイスのスクリーン若しくはユーザの近くにありシステムに接続されている任意の他のスクリーンに表示されてもよい。
【0053】
ステップ109は、照明システムにさらなるコマンドを送ることを含む。さらなるコマンドは、ライトコントロールデバイスによる照明デバイスの制御を有効にするように照明システムに指示する。ユーザが所望の情報を受けた後、制御が再び有効にされる必要がある。有効化(enabling)は、要求と同様のやり方でトリガされることができる。すなわち、ユーザは、制御が通常動作モードに戻る必要があることをシステムに明示的に示すことができる。代替的に、タイムアウトが使用されてもよく、例えば、ライトコントロールデバイスは、無効にされた後5分後に、又はユーザが情報を要求するのを止めた後(すなわち、無効にされたライトコントロールデバイスを使用した後)1分後に再び有効にされてもよい。
【0054】
照明システムを制御する方法の第2の実施形態が図3に示されている。この第2の実施形態では、照明システムは、複数のライトコントロールデバイスを含む。ステップ101は、クエリモードをアクティブにする要求を表すユーザ入力を受けることを含む。ユーザは、ライトコントロールデバイスのサブセットのみが無効にされる必要があるように要求において1つ以上のライトコントロールデバイスの識別情報(identification)又は特定のプロパティを示してもよい。例えば、システムに対して「アレクサ、この赤いボタンには何の機能が割り当てられているの(Alexa, what functions are assigned to this red button)」と言うことが、ユーザが話題にしているボタンが何であるかを識別するのに十分な情報をシステムに与え得る。スマートフォンのアプリを使用する場合、ユーザは、例えば、アプリで特定のコントロールを選択する、又はディマースイッチ対ボタン等、ライトコントロールデバイスのタイプを示すことができ得る。
【0055】
ステップ131は、ユーザ入力を受けるとタイマを開始することを含む。例えば、システムは、30秒以内にアクションが検出されない場合、すべてのコントロールが再び有効にされ、システムがその通常動作に戻るようなタイムアウトを実装してもよい。代替的に、タイマは、少し後に開始されてもよい。例えば、代替的な実施形態では、ステップ131は、ステップ137とステップ105の間で実行される。ステップ133は、複数のライトコントロールデバイスのうちの(厳密な)サブセットを決定することを含む。ライトコントロールデバイスのサブセットは、複数のライトコントロールデバイスよりも少ないライトコントロールデバイスからなる。ライトコントロールデバイスのサブセットは、照明デバイスのセットを制御するために使用される。
【0056】
図3の実施形態では、サブセットは、ステップ101で受けたユーザ入力に基づいて識別される。代替的な実施形態では、サブセットは、システムがその時点で収集することができる任意のコンテキスト情報(contextual information)、例えば、ユーザの位置、この位置に割り当てられた(複数の)ライトコントロールデバイスのリスト、及び/又は(複数の)ライトコントロールデバイスの位置に基づいて識別される。好ましくは、1つのライトコントロールデバイスのみが無効にされる。
【0057】
ステップ137は、照明システムに1つ以上のコマンドを送ることを含む。1つ以上のコマンドは、ライトコントロールデバイスのサブセットによる照明デバイスのセットの制御を一時的に無効にするように照明システムに指示する。ステップ137は、例えば、コマンドが照明システムのブリッジに送られる場合、単一のコマンドを送ることを含み、コマンドが照明システムの照明デバイスに送られる場合、複数のコマンドを送ることを含んでもよい。図3の実施形態では、ライトコントロールデバイスのサブセットが複数のライトコントロールデバイスを含み得るので、図2のステップ103はステップ137の一部である。
【0058】
ライトコントロールデバイスが無効にされた後、無効にされたライトコントロールデバイスのうちの1つから来る最初のイベントが、情報レンダリングをトリガする。他のすべてのライトコントロールデバイスは、その時点で有効にされてもよい。ステップ105、139又は141は、どちらのイベントが先でも、ステップ137の後に実行される。
【0059】
ステップ105は、照明デバイスから制御情報を受けることを含む。図3の実施形態において、制御情報は、ユーザインタラクション、例えば、ボタン又はロータリスイッチとのユーザインタラクションに対応する機能を記述する。ステップ107は、ステップ105で受けた制御情報に基づいて、ユーザインタラクションに対応する機能を記述するオーディオ及び/又はビジュアル情報をユーザにレンダリングすることを含む。どちらのイベントが先でも、ステップ105が、ステップ107の後に繰り返される、又は、ステップ139若しくは141が、ステップ107の後に実行される。
【0060】
ステップ139は、クエリモードを非アクティブにする要求を表すさらなるユーザ入力を受けることを含む。ステップ141は、ステップ131で開始したタイマの満了を含む。ステップ143が、ステップ139及び141の後に実行される。ステップ143は、照明システムに1つ以上のさらなるコマンドを送ることを含む。1つ以上のさらなるコマンドは、ライトコントロールデバイスのサブセットによる照明デバイスのセットの制御を有効にするように照明システムに指示する。図3の実施形態では、ライトコントロールデバイスのサブセットが複数のライトコントロールデバイスを含み得るので、図2のステップ109はステップ143の一部である。ステップ101がステップ143の後に繰り返され、その後、方法は図3に示されるように継続する。
【0061】
照明システムを制御する方法の第3の実施形態が図4に示されている。この第3の実施形態では、図2の第1の実施形態と比較して、ステップ121が省略され、ステップ151が追加されている。この実施形態では、ステップ105で受けた制御情報は、ユーザインタラクションに対応する機能を記述する。代替的な実施形態では、ステップ121及びステップ151の両方が存在する。ステップ151は、受けた制御情報に基づいて1つ以上の照明デバイスのうちのさらなる照明デバイスを制御することを含む。図4の実施形態では、ステップ151は、ステップ107と少なくとも部分的に並行して実行される。代替的な実施形態では、ステップ151は、ステップ107の前又は後に実行される。
【0062】
図4の実施形態では、機能は、オーディオ及び/又はビジュアル情報を用いて記述されるだけでなく、近くの「テスト」ライトでデモンストレーションされることができ、テストライトは、全体の光レベル/雰囲気(ambiance)に対する影響が最小となるように選択されてもよい。例えば、部屋に5つのライトがある場合、システムは1つのライトを「テスト」ライトとして割り当て、ライトコントロールデバイスの物理的コントロールとのすべてのインタラクションが当該特定のライトにのみ影響を与えるようにしてもよい。
【0063】
照明システムを制御する方法の第4の実施形態が図5に示されている。この第4の実施形態では、図2の第1の実施形態と比較して、ステップ121が省略され、ステップ107がサブステップ161を含む。この実施形態では、ステップ105で受けた制御情報は、ユーザインタラクションに対応する機能を記述する。代替的な実施形態では、ステップ121及びステップ161の両方が存在する。ステップ161は、機能をデモンストレーションするアニメーションを表示することを含む。より具体的には、ステップ161は、少なくとも1つの照明デバイスの仮想表現を含む仮想部屋及び仮想部屋に重畳されるアニメーションを表示することを含む。
【0064】
図4の実施形態では、ライト又はライトのセットの仮想表現が、機能の記述を表示するために使用されてもよい。例えば、Echo ShowでAlexaを通じてこのモードをアクティブにする場合、ライトコントロールデバイスとのインタラクションに応答して生成されるスピーチで機能を説明することに加えて、Echo Showは、ライトがこのライトコントロールデバイスによって制御されているように挙動する(behave)仮想部屋を表示してもよい。同様のアプローチは、拡張現実対応デバイス(augmented reality-capable device)で用いられることができる。
【0065】
図6は、図2~5を参照して述べられたような方法を実行し得る例示的なデータ処理システムを示すブロック図を示している。
【0066】
図6に示されるように、データ処理システム300は、システムバス306を介してメモリ要素304に結合される、少なくとも1つのプロセッサ302を含んでもよい。それゆえ、データ処理システムは、メモリ要素304内にプログラムコードを記憶してもよい。さらに、プロセッサ302は、システムバス306を介してメモリ要素304からアクセスされるプログラムコードを実行してもよい。一態様では、データ処理システムは、プログラムコードを記憶及び/又は実行するために好適なコンピュータとして実装されてもよい。しかしながら、データ処理システム300は、本明細書内で述べられる機能を実行することが可能な、プロセッサ及びメモリを含む任意のシステムの形態で実装されてもよい点を理解されたい。
【0067】
メモリ要素304は、例えば、ローカルメモリ308及び1つ以上の大容量記憶デバイス310等の、1つ以上の物理メモリデバイスを含んでもよい。ローカルメモリとは、プログラムコードの実際の実行中に一般に使用される、ランダムアクセスメモリ又は他の非永続的メモリデバイスを指してもよい。大容量記憶デバイスは、ハードドライブ又は他の永続的データ記憶デバイスとして実装されてもよい。処理システム300はまた、実行中に大容量記憶デバイス310からプログラムコードが取得されなければならない回数を低減するために、少なくとも一部のプログラムコードの一時記憶を提供する、1つ以上のキャッシュメモリ(図示せず)を含んでもよい。また、処理システム300は、例えば、処理システム300がクラウドコンピューティングプラットフォームの一部である場合、別の処理システムのメモリ要素を使用することができてもよい。
【0068】
入力デバイス312及び出力デバイス314として示される、入出力(input/output: I/O)デバイスが、オプションとして、データ処理システムに結合されることができる。入力デバイスの例としては、限定するものではないが、キーボード、マウス等のポインティングデバイス、(例えば、ボイス及び/又はスピーチ認識のための)マイク等を挙げることができる。出力デバイスの例としては、限定するものではないが、モニタ又はディスプレイ、スピーカ等を挙げることができる。入力デバイス及び/又は出力デバイスは、直接、又は介在I/Oコントローラを介して、データ処理システムに結合されてもよい。
【0069】
一実施形態では、入力デバイス及び出力デバイスは、(入力デバイス312及び出力デバイス314を取り囲む破線で図6に示されるような)複合型入力/出力デバイスとして実装されてもよい。そのような複合型デバイスの一例は、「タッチスクリーンディスプレイ」又は単に「タッチスクリーン」と称される場合もある、タッチ感知ディスプレイである。そのような実施形態では、デバイスへの入力は、タッチスクリーンディスプレイ上、又はタッチスクリーンディスプレイの近くでの、例えばスタイラス又はユーザの指等の、物理的実体の移動によって提供されてもよい。
【0070】
ネットワークアダプタ316もまた、データ処理システムに結合されて、介在する私設ネットワーク又は公衆ネットワークを介して、データ処理システムが、他のシステム、コンピュータシステム、リモートネットワークデバイス、及び/又はリモート記憶デバイスに結合されることを可能にしてもよい。ネットワークアダプタは、上述のシステム、デバイス、及び/又はネットワークによってデータ処理システム300に送信されるデータを受信するための、データレシーバと、データ処理システム300から上述のシステム、デバイス、及び/又はネットワークにデータを送信するための、データトランスミッタとを含んでもよい。モデム、ケーブルモデム、及びEthernet(登録商標)カードは、データ処理システム300と共に使用されてもよい、種々のタイプのネットワークアダプタの例である。
【0071】
図6に示されるように、メモリ要素304は、アプリケーション318を記憶してもよい。様々な実施形態では、アプリケーション318は、ローカルメモリ308、1つ以上の大容量記憶デバイス310内に記憶されてもよく、あるいは、ローカルメモリ及び大容量記憶デバイスとは別個であってもよい。データ処理システム300はさらに、アプリケーション318の実行を促すことが可能な(図6には示されない)オペレーティングシステムを実行してもよいことを理解されたい。アプリケーション318は、実行可能プログラムコードの形態で実装されており、データ処理システム300によって、例えばプロセッサ302によって、実行されることができる。アプリケーションの実行に応答して、データ処理システム300は、本明細書で述べられる1つ以上の動作又は方法ステップを実行するように構成されてもよい。
【0072】
図6は、入力デバイス312及び出力デバイス314を、ネットワークアダプタ316とは別個のものとして示している。しかしながら、追加的又は代替的に、入力はネットワークアダプタ316を介して受けられてもよく、出力はネットワークアダプタ316を介して送られてもよい。例えば、データ処理システム300は、クラウドサーバであってもよい。この場合、入力は、端末として機能するユーザデバイスから受けられてもよく、出力は、斯かるユーザデバイスに送られてもよい。
【0073】
本発明の様々な実施形態は、コンピュータシステムと共に使用するためのプログラムプロダクトとして実装されてもよく、このプログラムプロダクトのプログラムは、(本明細書で説明される方法を含めた)実施形態の機能を定義する。一実施形態では、このプログラムは、様々な非一時的コンピュータ可読記憶媒体上に含まれることができ、本明細書で使用されるとき、「非一時的コンピュータ可読記憶媒体」という表現は、全てのコンピュータ可読媒体を含むが、唯一の例外は一時的な伝搬信号である。別の実施形態では、このプログラムは、様々な一時的コンピュータ可読記憶媒体上に含まれることができる。例示的なコンピュータ可読記憶媒体としては、限定するものではないが、(i)情報が永続的に記憶される、書き込み不可記憶媒体(例えば、CD-ROMドライブによって読み取り可能なCD-ROMディスク、ROMチップ、又は任意のタイプの不揮発性固体半導体メモリ等の、コンピュータ内部の読み出し専用メモリデバイス)、及び(ii)変更可能な情報が記憶される、書き込み可能記憶媒体(例えば、フラッシュメモリ、ディスケットドライブ若しくはハードディスクドライブ内部のフロッピーディスク、又は任意のタイプのランダムアクセス固体半導体メモリ)が挙げられる。コンピュータプログラムは、本明細書で述べられるプロセッサ302上で実行されてもよい。
【0074】
本明細書で使用される用語法は、特定の実施形態を説明することのみを目的とするものであり、本発明を限定することを意図するものではない。本明細書で使用されるとき、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈がそうではないことを明確に示さない限り、複数形も含むことが意図される。本明細書で使用されるとき、用語「含む」及び/又は「含んでいる」は、記述された特徴、整数、ステップ、動作、要素、及び/又は構成要素の存在を指定するものであるが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、及び/又はそれらの群の存在若しくは追加を排除するものではない点が、さらに理解されるであろう。
【0075】
以下の請求項における全てのミーンズプラスファンクション又はステッププラスファンクションの要素の、対応する構造、材料、行為、及び均等物は、具体的に特許請求される他の特許請求要素と組み合わせて機能を実行するための、任意の構造、材料、又は行為を含むことが意図される。本発明の実施形態の説明は、例示を目的として提示されてきたが、網羅的であるか、又は開示された形態の実装形態に限定されることを意図するものではない。本発明の範囲及び趣旨から逸脱することなく、多くの修正形態及び変形形態が当業者には明らかとなるであろう。実施形態は、本発明の原理及び一部の実際的応用を最良に説明し、想到される特定の用途に適するような様々な修正を有する様々な実施形態に関して、他の当業者が本発明を理解することを可能にするために、選択及び説明されるものとした。
【要約】
照明システム(11)を制御するためのシステム(1)は、クエリモードをアクティブにする要求を表すユーザ入力を受け、照明システムにコマンドを送るように構成される。コマンドは、ライトコントロールデバイス(21~23)による照明デバイス(31~35)の制御を一時的に無効にするように照明システムに指示する。システムはさらに、照明システムから制御情報を受けるように構成される。制御情報は、ライトコントロールデバイスとのユーザインタラクションを記述する及び/又はユーザインタラクションに対応する機能を記述する。システムはまた、ユーザインタラクションに対応する機能を記述するオーディオ及び/又はビジュアル情報を、例えばディスプレイ(9)上で、ユーザにレンダリングし、照明システムにさらなるコマンドを送るように構成される。さらなるコマンドは、ライトコントロールデバイスによる照明デバイスの制御を有効にするように照明システムに指示する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6