特許7194928IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

腫瘍細胞の増殖を抑制し得る人為的に合成された抗腫瘍性ペプチドとその利用に関する。詳しくは、スフィンゴシン1リン酸レセプター1(S1PR1:sphingosine 1-phosphate receptor 1)のトランスメンブレン(TM)領域を構成するアミノ酸配列(以下「TM配列」ともいう。)と、膜透過性ペプチド配列とを備える人工ペプチドの利用

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

一方で、今日では、疾患特異的な分子を標的とした治療に関する研究が急速に進んでおり、抗体医薬品を含め、多数の分子標的治療薬が開発されてきた。がんの分子標的治療の例として、上皮成長因子受容体(EGFR:epidermal growth factor receptor, Her2)陽性乳がんに対する抗Her2抗体による薬物治療が挙げられる。分子標的治療薬は対象となるがんに対しては優れた抗腫瘍作用を現すが、薬剤が標的とする抗原を発現しないがんに対しては効果がないか、極めて低い。例えば、抗Her2抗体による治療はHer2発現乳がんには治療効果を奏するが、それらの発現がない乳がん患者への治療には選択されない。 また、抗体を薬効成分として用いる抗腫瘍剤は、たいへん高価であり、がん医療にかかるコストの問題が避けては通れない深刻な状況にある。 そこで本発明は、高価な抗体を使用する抗腫瘍剤とは異なる構成かつ抗腫瘍(抗がん)メカニズムを有する合成ペプチドを提供することを課題(目的)として創出されたものである。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明者は、各生物種、特に哺乳類において発現される7回膜貫通型タンパク質S1PR1のTM領域(配列番号1~7)に着目した。そして、驚くべきことに、特にS1PR1のN末端から2番目のTM領域を構成するアミノ酸配列(配列番号2)と、従来知られた細胞膜透過性ペプチド(cell penetrating peptide:CPP)を構成するアミノ酸配列とを組み合わせた合成ペプチドが、種々の腫瘍細胞に対し・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る

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