(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-15
(45)【発行日】2022-12-23
(54)【発明の名称】ウェブページ作成支援システム
(51)【国際特許分類】
H04L 67/02 20220101AFI20221216BHJP
H04N 21/2743 20110101ALI20221216BHJP
H04N 21/854 20110101ALI20221216BHJP
H04N 21/437 20110101ALI20221216BHJP
【FI】
H04L67/02
H04N21/2743
H04N21/854
H04N21/437
(21)【出願番号】P 2022043772
(22)【出願日】2022-03-18
【審査請求日】2022-03-18
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】508183597
【氏名又は名称】株式会社エグゼクティブ
(74)【代理人】
【識別番号】100122426
【氏名又は名称】加藤 清志
(72)【発明者】
【氏名】内山 隆
【審査官】鈴木 順三
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-025912(JP,A)
【文献】特開2006-227416(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/00 - 67/75
H04N 21/00 - 21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
クライアント端末と、サーバとを含み、
ビジネスシーンに用いられる前記クライアント端末に内蔵あるいはユーザによって既にディスプレイ上部に設置されたカメラにより撮影された自撮り動画を含むコミュニケーションツールとしてのウェブページを作成可能なウェブページ作成支援システムであって、
前記サーバは、
ユーザからのアクセスに応じて、作成支援用ウェブページを提供するウェブページ提供部と、
前記ユーザにより作成されたデータを保存するデータ保存部と、
該保存した情報を反映させ、ユーザ固有のウェブページを作成するウェブページ作成部と、
該作成した前記ウェブページの公開サイトのURLを含む情報を前記クライアント端末に送信する送信部と、
を備え、
前記クライアント端末は、
前記ユーザにより、作成支援用ウェブページ内のカメラ起動ボタンがクリックされると、内蔵あるいは前記ユーザによって既にディスプレイ上部に設置されたカメラを起動するカメラ起動部と、
前記ユーザにより、前記作成支援用ウェブページ内の撮影開始ボタンがクリックされると、前記内蔵あるいは前記ユーザによって既にディスプレイ上部に設置されたカメラによる前記ユーザの動画撮影を開始する撮影開始部と、
前記ユーザにより、前記作成支援用ウェブページ内の撮影停止ボタンがクリックされると、前記動画撮影を停止し、動画データをブラウザに保存する動画データ処理部と、
前記ユーザにより、前記作成支援用ウェブページ内のサーバ保存ボタンがクリックされると、前記ブラウザに保存されている前記動画データを含むデータを前記サーバにアップロードするアップロード処理部と、
を備え
、
前記作成支援用ウェブページには、前記動画撮影の時に話す内容について記載された原稿を前記ユーザの目線を変えないで判読可能な位置にテロップ状に表示する表示領域が設けられていることを特徴とするウェブページ作成支援システム。
【請求項2】
前記作成支援用ウェブページには、前記動画撮影についてのレクチャー動画を公開する表示エリアが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のウェブページ作成支援システム。
【請求項3】
前記クライアント端末は、前記ユーザにより、前記作成支援用ウェブページ内の動画編集ボタンがクリックされると、前記サーバに対して、動画編集のリクエストを送信するリクエスト送信部を備えることを特徴とする請求項1に記載のウェブページ作成支援システム。
【請求項4】
前記作成支援用ウェブページには、ロゴあるいはタイトル、説明文を含むテキストデータを配置する配置エリアが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のウェブページ作成支援システム。
【請求項5】
前記作成支援用ウェブページには、ダウンロード可能な資料を配置する配置エリアが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のウェブページ作成支援システム。
【請求項6】
前記サーバは、特定のウェブページに対して、複数の動画を管理する動画管理部を備えることを特徴とする請求項1に記載のウェブページ作成支援システム。
【請求項7】
前記クライアント端末は、ユーザにより、前記撮影開始ボタンがクリックされると起動し、前記動画撮影の開始までのカウントダウンを行い、前記動画撮影が開始されるとカウントアップを行うタイマ部と、
撮影時間を設定する設定部と、
備え、
前記撮影時間が設定された前記撮影時間となったときに、自動的に、前記動画撮影を停止することを特徴とする請求項1に記載のウェブページ作成支援システム。
【請求項8】
前記作成支援用ウェブページには、動画や資料を含む情報に対する閲覧者からのコメント入力欄が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のウェブページ作成支援システム。
【請求項9】
前記作成支援用ウェブページには、動画の視聴数や資料のダウンロード数を含む情報を表示する表示カウンタが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のウェブページ作成支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェブページ作成支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、働き方改革が叫ばれる中、くしくもコロナ禍の影響もあって、テレワーク勤務が広く浸透してきている。テレワーク勤務は、自己管理を伴うものの、勤務体系には柔軟性がある一方で、お客さんや上司、同僚等とのコミュニケーションツールが電話やメールのみであると、意思の伝達がうまく図れないという側面もある。
【0003】
こうしたことを解消する一つの手段として、インターネットを介した動画を利用して、相手方との意思疎通を図る、所謂、Web会議が広く利用されている。こうしたWeb会議は、メール等と比較しても情報量が多く、ビジネスシーンや教育の場等においても、有用な手段となっている。
【0004】
ところが、こうしたWeb会議を利用する場合、既に面識のある相手方であれば、さほど問題は、感じないが、相手が初対面等である場合等では、互いに同じ場の空気感を共有しながら、会話を進めることが難しい場合もある。
【0005】
この種の動画を利用して意思疎通を図るものとして、応募者が、採用の場面でツール提供部により提供されるオーサリングツールを利用して動画、静止画、テキストを組み合わせたマルチメディア履歴書を作成し、作成されたマルチメディア履歴書に含まれる動画をストリーミング処理部がストリーミング形式で閲覧者に送信し、マルチメディア履歴書に含まれるテキストや静止画を送信処理部が閲覧者に送信する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、動画制作自体をユーザに委ねるものであるが、閲覧者側の印象の度合いを考慮すると、それなりの動画を制作するには、スタジオや専用機材を使って撮影する、あるいは撮影のプロに依頼する、編集業者に依頼する等が一般的であり、相当のコストと時間を要するという問題がある。
【0008】
また、ユーザ所有のパーソナルコンピュータやスマートフォンのカメラを用いて、所謂、自撮り動画を制作する方法もあるが、閲覧者側に与える印象を考慮すると、現状では、安価で手軽に、そのような動画を制作することは、困難であるという問題もある。
【0009】
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであって、ユーザの所有する端末を用いて、安価で、且つ手軽に動画を含むウェブページを作成することを支援するウェブページ作成支援システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
形態1;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、クライアント端末と、サーバとを含み、コミュニケーションツールとしてのウェブページを作成可能なウェブページ作成支援システムであって、前記サーバは、ユーザからのアクセスに応じて、作成支援用ウェブページを提供するウェブページ提供部と、前記ユーザにより作成されたデータを保存するデータ保存部と、該保存した情報を反映させ、ユーザ固有のウェブページを作成するウェブページ作成部と、該作成した前記ウェブページの公開サイトのURLを含む情報を前記クライアント端末に送信する送信部と、を備え、前記クライアント端末は、前記ユーザにより、作成支援用ウェブページ内のカメラ起動ボタンがクリックされると、内蔵あるいは前記ユーザによって既にディスプレイ上部に設置されたカメラを起動するカメラ起動部と、前記ユーザにより、前記作成支援用ウェブページ内の撮影開始ボタンがクリックされると、前記内蔵あるいは前記ユーザによって既にディスプレイ上部に設置されたカメラによる前記ユーザの動画撮影を開始する撮影開始部と、前記ユーザにより、前記作成支援用ウェブページ内の撮影停止ボタンがクリックされると、前記動画撮影を停止し、動画データをブラウザに保存する動画データ処理部と、前記ユーザにより、前記作成支援用ウェブページ内のサーバ保存ボタンがクリックされると、前記ブラウザに保存されている前記動画データを含むデータを前記サーバにアップロードするアップロード処理部と、を備えたことを特徴とするウェブページ作成支援システムを提案している。
【0011】
形態2;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記作成支援用ウェブページには、前記動画撮影についてのレクチャー動画を公開する表示エリアが設けられていることを特徴とするウェブページ作成支援システムを提案している。
【0012】
形態3;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記クライアント端末は、前記ユーザにより、前記作成支援用ウェブページ内の動画編集ボタンがクリックされると、前記サーバに対して、動画編集のリクエストを送信するリクエスト送信部を備えることを特徴とするウェブページ作成支援システムを提案している。
【0013】
形態4;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記作成支援用ウェブページには、ロゴあるいはタイトル、説明文を含むテキストデータを配置する配置エリアが設けられていることを特徴とするウェブページ作成支援システムを提案している。
【0014】
形態5;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記作成支援用ウェブページには、ダウンロード可能な資料を配置する配置エリアが設けられていることを特徴とするウェブページ作成支援システムを提案している。
【0015】
形態6;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記サーバは、特定のウェブページに対して、複数の動画を管理する動画管理部を備えることを特徴とするウェブページ作成支援システムを提案している。
【0016】
形態7;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記クライアント端末は、ユーザにより、前記撮影開始ボタンがクリックされると起動し、前記動画撮影の開始までのカウントダウンを行い、前記動画撮影が開始されるとカウントアップを行うタイマ部と、撮影時間を設定する設定部と、備え、前記撮影時間が設定された前記撮影時間となったときに、自動的に、前記動画撮影を停止することを特徴とするウェブページ作成支援システムを提案している。
【0017】
形態8;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記作成支援用ウェブページには、動画や資料を含む情報に対する閲覧者からのコメント入力欄が設けられていることを特徴とするウェブページ作成支援システムを提案している。
【0018】
形態9;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記作成支援用ウェブページには、動画の視聴数や資料のダウンロード数を含む情報を表示する表示カウンタが設けられていることを特徴とするウェブページ作成支援システムを提案している。
【0019】
形態10;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記作成支援用ウェブページには、前記動画撮影の時に話す内容について記載された原稿を前記ユーザの目線を変えないで判読可能な位置にテロップ状に表示する表示領域が設けられていることを特徴とするウェブページ作成支援システムを提案している。
【発明の効果】
【0020】
本発明の1またはそれ以上の実施形態によれば、ユーザの所有する端末を用いて、安価で、且つ手軽に動画を含むウェブページを作成することを支援することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の実施形態に係るウェブページ作成支援システムの構成を示す図である。
【
図2】本発明の実施形態に係るウェブページ作成支援システムの処理を示す図である。
【
図3】本発明の実施形態に係るウェブページ作成支援システムの初期画面を例示する図である。
【
図4】本発明の実施形態に係るウェブページ作成支援システムのログイン画面を例示する図である。
【
図5】本発明の実施形態に係るウェブページ作成支援システムの編集画面を例示する図である。
【
図6】本発明の実施形態に係るウェブページ作成支援システムの動画管理画面を例示する図である。
【
図7】本発明の実施形態に係るウェブページ作成支援システムの動画撮影時の画面遷移を例示する図である。
【
図8】本発明の実施形態に係るウェブページ作成支援システムの動画撮影時の画面遷移を例示する図である。
【
図9】本発明の実施形態に係るウェブページ作成支援システムの動画撮影時の画面遷移を例示する図である。
【
図10】本発明の実施形態に係るウェブページ作成支援システムの作成完了時の画面を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
<実施形態>
以下、本発明の実施形態について、
図1から
図10を用いて説明する。
【0023】
<ウェブページ作成支援システム1の構成>
本実施形態に係るウェブページ作成支援システム1は、
図1に示すように、クライアント端末100と、サーバ200とを含んで構成されている。
【0024】
クライアント端末100は、ユーザが所有する端末であって、カメラが内蔵あるいはユーザによって既にディスプレイ上部に設置されたパーソナルコンピュータ、スマートフォン等である。
クライアント端末100は、wifi(登録商標)等を介したインターネット網によって、後述するサーバ200と接続されている。
【0025】
サーバ200は、管理者側端末であり、ウェブページ作成支援システム1を管理するクラウドサーバ等を例示することができる。
サーバ200は、wifi(登録商標)等を介したインターネット網によって、後述するクライアント端末100と接続されている。
【0026】
<クライアント端末100の構成>
本実施形態に係るクライアント端末100は、
図1に示すように、カメラ起動部110と、撮影開始部120と、動画データ処理部130と、リクエスト送信部140と、アップロード処理部150と、データ入出力部160と、タイマ部170と、設定部180と、表示部190と、を含んで構成されている。
【0027】
カメラ起動部110は、ユーザにより、作成支援用ウェブページ内の
図7(A)に示すようなカメラ起動ボタン(
図7における「カメラONボタン」)がクリックされると、内蔵あるいはユーザによって既にディスプレイ上部に設置されたカメラを起動する。そして、内蔵あるいはユーザによって既にディスプレイ上部に設置されたカメラを起動すると、
図7(B)に示すように、ユーザが表示される。
具体的には、クライアント端末100が、サーバ200からダウンロードする作成支援用ウェブページには、プログラム言語によって、カメラを起動させるコードが書かれている。そのため、ユーザにより、作成支援用ウェブページ内の
図7(A)に示すようなカメラ起動ボタン(
図7における「カメラONボタン」)がクリックされると、カメラを起動させるコードに従って、内蔵あるいはユーザによって既にディスプレイ上部に設置されたカメラを起動する。
【0028】
撮影開始部120は、ユーザにより、作成支援用ウェブページ内の
図7(B)に示すような撮影開始ボタン(
図7における「撮影開始ボタン」)がクリックされると、内蔵あるいはユーザによって既にディスプレイ上部に設置されたカメラによるユーザの動画撮影を開始する。
なお、この時、ユーザの姿を映す画面の上部、すなわち、ユーザの目線を変えないで判読可能な位置には、動画撮影時に話す内容について記載された原稿をテロップ状に表示する表示領域が設けられる。
また、テロップ状に表示される原稿の表示スピードは、ユーザにより変更可能となっている。
具体的には、クライアント端末100が、サーバ200からダウンロードする作成支援用ウェブページには、プログラム言語によって、カメラに撮影を開始させるコードが書かれている。そのため、ユーザにより、作成支援用ウェブページ内の
図7(B)に示すような撮影開始ボタン(
図7における「撮影開始ボタン」)がクリックされると、カメラでの撮影を開始させるコードに従って、内蔵あるいはユーザによって既にディスプレイ上部に設置されたカメラによる撮影を開始する。
【0029】
動画データ処理部130は、ユーザにより、作成支援用ウェブページ内の
図8(A)に示すように、ユーザのクリック操作によって、「撮影開始ボタン」から「撮影停止ボタン」に置き換わったボタン(
図8における「撮影停止」ボタン)がクリックされると、動画撮影を停止し、動画データをブラウザに保存する。そして、この状態で、ユーザが、
図8(B)に示すような「再生」ボタンをクリックすると、撮影された動画を再生することができる。
【0030】
リクエスト送信部140は、ユーザにより、作成支援用ウェブページ内の図示しない動画編集ボタンがクリックされると、サーバ200に対して、動画編集のリクエストを送信する。サーバ200は、リクエストを受信すると、動画管理部260に保存された動画に対して編集を実行する。
なお、ユーザが出来栄え確認をした後に、撮り直しをした方がよいと思う場合には、動画の撮り直しも可能である。この場合、ユーザが撮り直しの動画撮影において、作成支援用ウェブページ内の
図8(A)に示すような撮影停止ボタン(
図8における「撮影停止」ボタン)がクリックされると、撮り直しの動画撮影を停止し、先の動画データに取り直した動画データが上書きされて、ブラウザに保存される。
【0031】
アップロード処理部150は、ユーザにより、作成支援用ウェブページ内のサーバ保存ボタンがクリックされると、ブラウザに保存されている動画データをサーバ200にアップロードする。
この時、サーバ200は、アップロードされた動画を
図10に示す公開画面の所定の領域に、埋め込む処理を行う。また、サーバ200は、埋め込み処理を完了すると、公開サイトのURLをユーザに開示する。
また、アップロード処理部150は、ダウンロード可能な資料ファイルをサーバ200にアップロードする。
この時、サーバ200は、アップロードされた資料ファイルを
図10に示す公開画面の所定の領域に、埋め込む処理を行う。
【0032】
データ入出力部160は、ロゴあるいはタイトル、説明文を含むテキストデータを入力する。データ入出力部160は、入力されたロゴあるいはテキストデータをサーバ200に送信する。
この時、サーバ200は、入力されたロゴあるいはテキストデータを
図10に示す公開画面の所定の領域に埋め込む。
【0033】
タイマ部170は、ユーザにより、撮影開始ボタンがクリックされると起動し、動画撮影の開始までのカウントダウンを行い、動画撮影が開始されるとカウントアップを行う。
具体的には、撮影開始ボタンが押されると、タイマ部170が起動し、撮影開始までのカウントダウンを表示画面に表示する。そして、タイマ部170によるカウントがゼロになると、実際の撮影を行う処理が開始される。一方、実際の撮影が開始されると、タイマ部170による撮影時間の秒数がカウントアップされ、指定の撮影時間、例えば、撮影時間が60秒の場合には、タイマ部170によるカウントが60に達した時点で録画を自動停止させる。
【0034】
設定部180は、ユーザの操作により、撮影時間を設定する。
なお、撮影時間の設定は、ユーザが時間を入力してもよいし、動画のカテゴリーをユーザが選択することによって、カテゴリー別に、予め決められた撮影時間を自動的に設定するようにしてもよい。
【0035】
表示部190は、複数の情報を表示する。
例えば、表示部190には、
図10に示す公開画面においては、ロゴ表示領域、動画の説明文表示領域、動画表示領域、ダウンロード資料の説明表示領域、閲覧数表示領域、ダウンロード数表示領域等が設けられている。
また、表示部190には、
図3に示す初期画面においては、上記に加え、メールアドレスの入力領域が表示される。
また、表示部190には、
図4に示すログイン画面においては、メールアドレスの入力領域およびパスワードの入力領域が表示される。
また、表示部190は、撮影開始までのカウントダウンあるいは、撮影開始後のカウントアップ、撮影終了までの残り時間等を表示する。
また、表示部190には、
図6に示す動画管理画面においては、「初めての方向け」の動画撮影のレクチャー動画、「撮影の方法」に関するレクチャー動画、「撮影のコツ」に関するレクチャー動画、編集前サンプル動画、編集後サンプル動画等の表示領域が設けられている。
ここで、「初めての方向け」の動画撮影のレクチャー動画には、このシステムによって、どのようなことができるのかを機能の紹介を含めて説明する動画が含まれる。
また、「撮影の方法」に関するレクチャー動画には、動画撮影の基本的事項や注意点、例えば、動画撮影時の目線や表情、姿勢、声のトーン等に関する動画が含まれる。
また、「撮影のコツ」に関するレクチャー動画には、明るさや照明の方向あるいは、動画の編集を行うと、どのようになるのか等に関する動画が含まれる。
また、表示部190には、
図7~
図9に示す動画撮影時の画面においては、カメラで撮像された動画を表示する動画表示領域に加え、その下部に、「カメラON」ボタン、「撮影開始」ボタン、「一時停止」ボタン、「再生」ボタン、「サーバ保存」ボタン等の表示領域が設けられている。
【0036】
<サーバ200の構成>
本実施形態に係るサーバ200は、
図1に示すように、ウェブページ提供部210と、表示制御部220と、送信部230と、データ保存部240と、ウェブページ作成部250と、動画管理部260と、を含んで構成されている。
【0037】
ウェブページ提供部210は、ユーザからのアクセスに応じて、作成支援用ウェブページを提供する。具体的には、ウェブページ提供部210は、ユーザからのアクセスがあった時に、
図3に示すような初期画面を有する作成支援用ウェブページを提供する。
【0038】
表示制御部220は、初期画面、ログイン画面、編集画面、動画管理画面、動画撮影時の画面等のそれぞれに応じた表示データを制御する。
具体的には、初期画面、ログイン画面、編集画面、動画管理画面、動画撮影時の画面等のそれぞれに対して、ユーザの処理進捗に応じた表示データを、後述する送信部230を介して、クライアント端末100に供給する。
【0039】
送信部230は、ウェブページ作成部250において作成されたウェブページの公開サイトのURLを含む情報をクライアント端末100に送信する。
なお、送信部230がクライアント端末100に送信する情報には、初期画面、ログイン画面、編集画面、動画管理画面、動画撮影時の画面等のそれぞれに対して、ユーザの処理進捗に応じた表示データを含む。
【0040】
データ保存部240は、ユーザにより作成されたデータを保存する。
保存されるデータには、動画データおよびロゴデータ、テキストデータ等を含む。
【0041】
ウェブページ作成部250は、保存した情報を反映させ、ユーザ固有のウェブページを作成する。具体的には、ウェブページ作成部250は、
図10に示すような公開画面を含むウェブページを作成する。
【0042】
動画管理部260は、特定のウェブページに対して、複数の動画を管理する。
動画管理部260は、ユーザからの指示に基づいて、所望の動画をウェブページ作成部250に供給する。
【0043】
<ウェブページ作成支援システム1の処理>
以下、
図2を用いて、本実施形態に係るウェブページ作成支援システム1の処理について説明する。
【0044】
図2に示すように、サーバ200のウェブページ提供部210が、ユーザからのアクセスを受け付けると(ステップS101)、ウェブページ提供部210は、クライアント端末100に対して、作成支援用ウェブページを提供する(ステップS102)。
【0045】
ユーザが
図7(A)に示すように、「カメラON」ボタンをクリックすると、クライアント端末100のカメラ起動部110は、クライアント端末100に内蔵あるいはユーザによって既にディスプレイ上部に設置されたカメラを起動する(ステップS103)。
【0046】
次いで、ユーザが
図7(B)に示すように、ユーザが「撮影開始ボタン」をクリックすると、クライアント端末100の撮影開始部120は、クライアント端末100に内蔵あるいはユーザによって既にディスプレイ上部に設置されたカメラによって、ユーザの動画像の撮影を開始する(ステップS104)。
【0047】
ユーザが、
図8(A)に示す一時停止や
図8(B)に示す動画像を再生することによる内容確認、撮り直し等を行うと、クライアント端末100の動画データ処理部130は、動画撮影を停止し、動画データをブラウザに保存する(ステップS105)。
【0048】
ユーザが、
図9(A)に示す「サーバ保存」ボタンをクリックすると、アップロード処理部150は、ブラウザに保存されている動画データをサーバ200にアップロードする(ステップS106)。サーバ200にアップロードされた動画データは、ウェブページ作成部250により、作成支援用ウェブページの所定の領域に埋め込まれる。
【0049】
データ入出力部160は、ユーザによりロゴあるいはタイトル、説明文を含むテキストデータを配置する配置エリアにロゴあるいはテキストデータを入力されると、入力されたロゴあるいはテキストデータをサーバに出力する(ステップS107)。サーバ200に送信されたロゴあるいはテキストデータは、ウェブページ作成部250により、作成支援用ウェブページの所定の領域に反映される。
【0050】
アップロード処理部150は、ユーザにより作成支援用ウェブページの所定の領域にダウンロード資料を配置する操作が行われると、ダウンロード資料をサーバ200にアップロードする(ステップS108)。サーバ200にアップロードされたダウンロード資料は、ウェブページ作成部250により、作成支援用ウェブページの所定の領域に埋め込まれ、主たる処理が終了する。
【0051】
<作用・効果>
以上、説明したように、本実施形態に係るウェブページ作成支援システム1のサーバ200は、ユーザからのアクセスに応じて、作成支援用ウェブページを提供するウェブページ提供部210と、ユーザにより作成されたデータを保存するデータ保存部240と、保存した情報を反映させ、ユーザ固有のウェブページを作成するウェブページ作成部250とを含んで構成されている。
つまり、ユーザのアクセスに応じて、テンプレートとしての作成支援用ウェブページが提供される。
そのため、ユーザがウェブページの基本的なデザインを創作する必要はなく、指示された手順で、所定の箇所に必要なデータを配置すれば、ビジネスシーンをはじめとする様々なシーンにおける意思伝達ツールを安価で、且つ手軽に入手することができる。
【0052】
また、本実施形態に係るウェブページ作成支援システム1のサーバ200は、作成したウェブページの公開サイトのURLを含む情報をクライアント端末100に送信する送信部230を備える。
そのため、ユーザは閲覧者にメール等でURLを配布すれば、閲覧者は、いつでもユーザのウェブページを閲覧することができる。
したがって、ビジネスシーンにおいて、初対面の相手と面談する場合であっても、事前に、ウェブページを閲覧することにより、面談者の雰囲気や面談のポイントを素早く把握できるため、実際の面談で、気まずい無言の時間が発生することを抑制できるとともに、事前準備を行うことができることから、ポイントに沿った効率的な面談を行うことができる。
【0053】
また、本実施形態に係るウェブページ作成支援システム1のクライアント端末100は、ユーザにより、作成支援用ウェブページ内のカメラ起動ボタンがクリックされると、内蔵あるいはユーザによって既にディスプレイ上部に設置されたカメラを起動するカメラ起動部110と、ユーザにより、作成支援用ウェブページ内の撮影開始ボタンがクリックされると、内蔵あるいはユーザによって既にディスプレイ上部に設置されたカメラによるユーザの動画撮影を開始する撮影開始部120と、ユーザにより、作成支援用ウェブページ内の撮影停止ボタンがクリックされると、動画撮影を停止し、動画データをブラウザに保存する動画データ処理部130と、ユーザにより、作成支援用ウェブページ内のサーバ保存ボタンがクリックされると、ブラウザに保存されている動画データを含むデータをサーバ200にアップロードするアップロード処理部150と、を含んで構成されている。
つまり、特別な機器等の準備や購入を行わなくても、クライアント端末100に内蔵あるいはユーザによって既にディスプレイ上部に設置されたカメラを用いて、安価で、且つ手軽にユーザの動画像をウェブページにアップすることができる。
また、ユーザは、作成支援用ウェブページに表示されるボタンのクリック操作を行うだけで、ウェブページを入手することができるため、自身の動画作成のための時間や手間を大幅に削減することができる。
【0054】
また、本実施形態に係るウェブページ作成支援システム1の作成支援用ウェブページには、動画撮影についてのレクチャー動画を公開する表示エリアが設けられている。
加えて、動画撮影についてのレクチャー動画を公開する表示エリアは、動画撮影の開始を指示するボタンの上部に設けられている。
そのため、ユーザに対して、動画撮影する前に、動画撮影についてのレクチャー動画を視聴するように誘導することが可能となることから、初心者であっても、ある一定水準の動画像作成を期待することができる。
【0055】
また、本実施形態に係るウェブページ作成支援システム1のクライアント端末100は、ユーザにより、作成支援用ウェブページ内の動画編集ボタンがクリックされると、サーバ200に対して、動画編集のリクエストを送信するリクエスト送信部を備えている。
つまり、動画撮影についてのレクチャー動画を視聴した上で、動画撮影を行い、内容確認、撮り直しを行っても、満足する動画像が作成できない場合には、動画編集を依頼することができる。
そのため、作成した動画像を無駄にすることなく、満足する品質の動画像を得られることから、安価で、且つ手軽に、納得できる動画像を作成することができる。
【0056】
また、本実施形態に係るウェブページ作成支援システム1の作成支援用ウェブページには、ロゴあるいはタイトル、説明文を含むテキストデータを配置する配置エリアが設けられている。
そのため、所定の領域にロゴあるいはタイトル、説明文を含むテキストデータを入力配置すれば、動画像を含めて、ポイントを明確化した見栄えよいウェブページを安価に、且つ手軽に作成することができる。
【0057】
また、本実施形態に係るウェブページ作成支援システム1の作成支援用ウェブページには、ダウンロード可能な資料を配置する配置エリアが設けられている。
つまり、ユーザが伝えたい事項の詳細についての資料をダウンロードにより得られるため、面談前に、理解が整理され、質問事項等の論点を準備することができる。
【0058】
また、本実施形態に係るウェブページ作成支援システム1のサーバ200は、特定のウェブページに対して、複数の動画を管理する動画管理部260を備える。
そのため、面談の相手方や面談内容等によって、適した動画を選択し、簡便にカスタマイズを実施することができる。
【0059】
また、本実施形態に係るウェブページ作成支援システム1のクライアント端末100は、ユーザにより、撮影開始ボタンがクリックされると起動し、動画撮影の開始までのカウントダウンを行い、動画撮影が開始されるとカウントアップを行う動画撮影の開始および終了のタイミングを設定管理するタイマ部170を備える。
具体的には、撮影開始ボタンが押されると、タイマ部170が起動し、撮影開始までのカウントダウンを表示画面に表示する。そして、タイマ部170によるカウントがゼロになると、実際の撮影を行う処理が開始される。一方、実際の撮影が開始されると、タイマ部170による撮影時間の秒数がカウントアップされ、指定の撮影時間、例えば、撮影時間が60秒の場合には、タイマ部170によるカウントが60に達した時点で録画を自動停止させる。
つまり、本システムにおいて、クライアント端末100に内蔵あるいはユーザによって既にディスプレイ上部に設置されたカメラで動画像を撮影する場合、撮影の開始と終了時にボタンのクリック操作を行う必要があるが、このクリック操作時のユーザの動作が画像に写り込むことが考えられる。
この場合、この映り込みを回避するためには、写り込んだ動画像をカットする必要があるが、上記のようなタイマ部170を備えることにより、そのような処理を行う必要がなくなるため、手間なく、納得のいく動画像を作成することができる。
【0060】
また、本実施形態に係るウェブページ作成支援システム1の作成支援用ウェブページには、動画や資料を含む情報に対する閲覧者からのコメント入力欄が設けられている。
そのため、閲覧者の評価を得ることができることから、ウェブページの改善点等についての情報を容易に入手することにより、ウェブページの質を向上させることができる。
【0061】
また、本実施形態に係るウェブページ作成支援システム1の作成支援用ウェブページには、動画の視聴数や資料のダウンロード数を含む情報を表示する表示カウンタが設けられている。
そのため、ユーザは、ウェブページに関する閲覧者の反響を視覚的に把握することができる。
【0062】
また、本実施形態に係るウェブページ作成支援システム1の作成支援用ウェブページには、動画撮影時に話す内容について記載された原稿をユーザの目線を変えないで判読可能な位置にテロップ状に表示する表示領域が設けられている。
そのため、ユーザは限られた時間内に、目線を変えずに、淀みなく閲覧者に伝えたい事項について伝えることができる。
また、動画撮影時に話す内容について記載された原稿をユーザの目線を変えないで判読可能な位置にテロップ状に表示する表示領域が設けられていることにより、撮り直しの回数を減らすことができるため、手間なく、納得のいく動画像を作成することができる。
また、テロップ状に表示する原稿の表示スピードは、ユーザの設定により可変できるため、自分のペースで発話することができる。
【0063】
<変形例1>
本実施形態においては、動画編集の具体例を例示しなかったが、例えば、人が語りかける多数の動画データから学習モデルを生成し、ユーザが撮影した動画像に対して、生成した学習モデルにより機械学習を行い、明るさや照明の角度、被写体の大きさ、音楽、背景、字幕、サムネイル等の評価を行い、その評価に基づいて、画像処理を実行することによって、動画編集をしてもよい。このような仕組みとすることにより、多くの人が出来栄えのよい動画であると評価する動画を作成することができる。また、動画編集については、その編集のための工数に基づいて、ユーザに課金するようにしてもよい。
【0064】
<変形例2>
一般に、動画はその用途によって、例えば、挨拶だけなら1分以内、簡易説明を含む場合には5分以内、しっかりと説明する場合には8分以内等のように適切な動画の長さがある。そのため、撮影時間をユーザが視覚的に管理できるように、動画撮影時の画面に撮影経過時間あるいは、残り時間を表示させることが好ましい。
また、動画の用途を選択するボタンを表示する領域を設け、動画撮影前に、ユーザが選択した用途に適した動画の長さを自動的に設定して、動画撮影時の画面に撮影経過時間あるいは、残り時間を表示させるようにしてもよい。
このようにすることにより、動画撮影時のユーザの時間管理が容易になる。
【0065】
<変形例3>
本実施形態においては、動画撮影の終了後に、ユーザのボタン操作によって、撮影した動画を再生する例について説明したが、撮影終了直後に、自動的に、直前の撮影内容を再生するようにしてもよい。このようにすることにより、ユーザの手間を省きつつ、動画の撮り直し等の作業を容易にすることができる。
【0066】
<変形例4>
本実施形態においては、ロゴや動画タイトルを画面上に配置できることを例示したが、用途の異なる動画のそれぞれに紐付けて、ロゴや動画タイトルを管理するようにしてもよい。このようにすることにより、用途に応じた動画を選択するだけで、見栄えのよいウェブページを閲覧者に提供することができる。
【0067】
<変形例5>
本実施形態においては、画面上に、閲覧者がダウンロード可能な資料を配置できることを例示したが、実際に、閲覧者が資料をダウンロードする場合に、ユーザ情報の入力を条件としてもよい。このようにすることにより、興味を持った閲覧者に対して、別の方法でアクセスすることができる。
【0068】
なお、ウェブページ作成支援システム1の処理をコンピュータシステムが読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムをウェブページ作成支援システム1に読み込ませ、実行することによって本発明のウェブページ作成支援システム1を実現することができる。ここでいうコンピュータシステムとは、OSや周辺装置等のハードウェアを含む。
【0069】
また、「コンピュータシステム」は、WWW(World Wide Web)システムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
【0070】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0071】
以上、この発明の実施形態につき、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0072】
1;ウェブページ作成支援システム
100;クライアント端末
110;カメラ起動部
120;撮影開始部
130;画像データ処理部
140;リクエスト送信部
150;アップロード処理部
160;データ入出力部
170;タイマ部
180;設定部
190;表示部
200;サーバ
210;ウェブページ提供部
220;表示制御部
230;送信部
240;データ保存部
250;ウェブページ作成部
260;動画管理部
【要約】
【課題】ユーザの所有する端末を用いて、安価で、且つ手軽に動画を含むウェブページを作成する。
【解決手段】サーバ200は、ユーザからのアクセスに応じて、作成支援用ウェブページを提供し、ユーザの入力情報を反映させ、固有のウェブページを作成して、作成したウェブページの公開サイトのURL情報をクライアント端末100に送信する。クライアント端末100は、カメラ起動ボタンがクリックされると、内蔵あるいはユーザによって既にディスプレイ上部に設置されたカメラを起動し、撮影開始ボタンがクリックされると、ユーザの動画撮影を開始し、撮影停止ボタンがクリックされると、前記動画撮影を停止し、動画データをブラウザに保存して、サーバ保存ボタンがクリックされると、ブラウザに保存されている動画データをサーバ200にアップロードする。
【選択図】
図2