IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社現代ルクソンの特許一覧

特許7195301壁面構造物の上に均一照射能が備えられた発光ダイオード(LED)照明器具
<>
  • 特許-壁面構造物の上に均一照射能が備えられた発光ダイオード(LED)照明器具 図1A
  • 特許-壁面構造物の上に均一照射能が備えられた発光ダイオード(LED)照明器具 図1B
  • 特許-壁面構造物の上に均一照射能が備えられた発光ダイオード(LED)照明器具 図2
  • 特許-壁面構造物の上に均一照射能が備えられた発光ダイオード(LED)照明器具 図3
  • 特許-壁面構造物の上に均一照射能が備えられた発光ダイオード(LED)照明器具 図4A
  • 特許-壁面構造物の上に均一照射能が備えられた発光ダイオード(LED)照明器具 図4B
  • 特許-壁面構造物の上に均一照射能が備えられた発光ダイオード(LED)照明器具 図4C
  • 特許-壁面構造物の上に均一照射能が備えられた発光ダイオード(LED)照明器具 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-15
(45)【発行日】2022-12-23
(54)【発明の名称】壁面構造物の上に均一照射能が備えられた発光ダイオード(LED)照明器具
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20221216BHJP
   F21S 8/00 20060101ALI20221216BHJP
   F21V 5/00 20180101ALI20221216BHJP
   F21V 3/02 20060101ALI20221216BHJP
   F21V 3/00 20150101ALI20221216BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20221216BHJP
【FI】
F21S2/00 612
F21S8/00 100
F21V5/00 510
F21V3/02 500
F21V3/00 320
F21Y115:10
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2020214367
(22)【出願日】2020-12-23
(65)【公開番号】P2021141054
(43)【公開日】2021-09-16
【審査請求日】2020-12-28
(31)【優先権主張番号】10-2020-0026417
(32)【優先日】2020-03-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520508871
【氏名又は名称】株式会社現代ルクソン
【氏名又は名称原語表記】Hyundai Luxon co., LTD.
【住所又は居所原語表記】115, Gasan Digital 2-ro, Geumcheon-gu, Seoul, Daeryung Tecno Town 3-dong, 7-story, 713, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100062982
【弁理士】
【氏名又は名称】澤木 誠一
(74)【代理人】
【識別番号】100102749
【弁理士】
【氏名又は名称】澤木 紀一
(72)【発明者】
【氏名】権 允京
【審査官】河村 勝也
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-055982(JP,A)
【文献】特開2012-243641(JP,A)
【文献】特開2018-049748(JP,A)
【文献】特開2017-016955(JP,A)
【文献】特開2014-078384(JP,A)
【文献】特開2009-123758(JP,A)
【文献】特開2018-061024(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00
F21S 8/00
F21V 5/00
F21V 3/00
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部壁面型構造物に発光ダイオード(LED)照明を照らしたときに照射された上下左右の光が最も均一に分布されるように照度を形成するための発光ダイオード(LED)照明器具において、
電源を供給するPOWER(10)と、
発光ダイオード(LED)(21)と、発光ダイオード(LED)(21)が実装されたプリント回路基板(PCB)(23)と、前記発光ダイオード(LED)(21)の下部に設けられたレンズ(25)と、を有する光源部(20)と、
前記発光ダイオード(LED)(21)から発せられた光が通過するようにレンズ(25)と一定の間隔を形成するアクリル(30)と、
前記POWER(10)と、光源部(20)と、アクリル(30)と、を固定するPOWER固定部(40)と、
前記光源部(20)を取り囲んでいる本体アルミニウムケース(50)と、
前記本体アルミニウムケース(50)の背面にPOWER(10)が設けられ、前記本体アルミニウムケース(50)と結合されて壁面に締結する固定用アルミニウムケース(60)と、
前記固定用アルミニウムケース(60)と前記POWER固定部(40)とを支持するコラム(70)と、
を備え
前記アクリル(30)は、前記発光ダイオード(LED)(21)と近い前記壁面構造物の部分には光が拡散して分布するように光を拡散させ、前記発光ダイオード(LED)(21)から遠く離れている部分には直進性よく照射するように、拡散材と透明度の比率が調整されていることを特徴とする、壁面構造物の上に均一照射能が備えられた発光ダイオード(LED)照明器具。
【請求項2】
外部壁面型構造物に発光ダイオード(LED)照明を照らしたときに照射された上下左右の光が最も均一に分布されるように照度を形成するための発光ダイオード(LED)照明器具において、
電源を供給するPOWER(10)と、
発光ダイオード(LED)(21)と、発光ダイオード(LED)(21)が実装されたプリント回路基板(PCB)(23)と、前記発光ダイオード(LED)(21)の下部に設けられたレンズ(25)と、を有する光源部(20)と、
前記発光ダイオード(LED)(21)から発せられた光が通過するようにレンズ(25)と一定の間隔を形成するアクリル(30)と、
前記POWER(10)と、光源部(20)と、アクリル(30)と、を固定するPOWER固定部(40)と、
前記光源部(20)を取り囲んでいる本体アルミニウムケース(50)と、
前記本体アルミニウムケース(50)の背面にPOWER(10)が設けられ、前記本体アルミニウムケース(50)と結合されて壁面に締結する固定用アルミニウムケース(60)と、
前記固定用アルミニウムケース(60)と前記POWER固定部(40)とを支持するコラム(70)と、
を備え
前記アクリル(30)は、前記外部壁面型構造物に近い距離を照射する側の半分には、拡散材の多い部分が分布し、前記外部壁面型構造物に遠い距離を照射する側の他の半分には、透明度の高い部分が分布するように形成されていることを特徴とする、壁面構造物の上に均一照射能が備えられた発光ダイオード(LED)照明器具。
【請求項3】
前記発光ダイオード(LED)(21)とレンズ(25)はテーピングにより取り付けられ、前記レンズ(25)のテーピングによる取り付け後に、レンズ(25)と発光ダイオード(LED)(21)が実装されたプリント回路基板(PCB)(23)との間には1mm~2mmの厚さのシリコンが充填されることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の壁面構造物の上に均一照射能が備えられた発光ダイオード(LED)照明器具。
【請求項4】
前記レンズ(25)の直進角度は、8°~16°であることを特徴とする、請求項1または請求項2または請求項3に記載の壁面構造物の上に均一照射能が備えられた発光ダイオード(LED)照明器具。
【請求項5】
前記レンズ(25)の直進角度と光の均一度が確保されるように前記レンズ(25)とアクリル(30)との間隔を一定の間隔(L2)に保つことを特徴とする、請求項1または請求項2または請求項3または請求項4に記載の壁面構造物の上に均一照射能が備えられた発光ダイオード(LED)照明器具。
【請求項6】
前記レンズ(25)とアクリル(30)との間隔(L2)が1mm~40mmであることを特徴とする、請求項5に記載の壁面構造物の上に均一照射能が備えられた発光ダイオード(LED)照明器具。
【請求項7】
光が照射される面積の高さ(H)が3mよりも高い場合には、前記レンズ(25)とアクリル(30)との間隔は21mm以上40mm以下に保つことを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか1に記載の壁面構造物の上に均一照射能が備えられた発光ダイオード(LED)照明器具。
【請求項8】
光が照射される面積の高さ(H)が3m以下の場合には、前記レンズ(25)とアクリル(30)との間隔は1mm以上20mm以下に保つことを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか1に記載の壁面構造物の上に均一照射能が備えられた発光ダイオード(LED)照明器具。
【請求項9】
壁面からのレンズ(25)の突出間隔(L1)は、光が照射される面積の高さ(H)が3mよりも高い場合には、210mm以上300mm以下に保つことを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか1に記載の壁面構造物の上に均一照射能が備えられた発光ダイオード(LED)照明器具。
【請求項10】
壁面からのレンズ(25)の突出間隔(L1)は、光が照射される面積の高さ(H)が3m以下の場合には、壁面からのレンズ(25)の突出間隔(L1)は100mm以上200mm以下に保つことを特徴とする、請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5または請求項6または請求項8に記載の壁面構造物の上に均一照射能が備えられた発光ダイオード(LED)照明器具。
【請求項11】
アクリルの透明度は、光が照射される面積の高さ(H)が3mより高い場合には、拡散アクリル半面は40%~50%にし、かつ、透明アクリル半面は60%~100%にして結合することを特徴とする、請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5または請求項6または請求項7または請求項9に記載の壁面構造物の上に均一照射能が備えられた発光ダイオード(LED)照明器具。
【請求項12】
アクリルの透明度は、光が照射される面積の高さ(H)が3m以下の場合には、拡散アクリル半面は40%~50%にし、かつ、透明アクリル半面は60%~70%にして結合することを特徴とする、請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5または請求項6または請求項8または請求項10に記載の壁面構造物の上に均一照射能が備えられた発光ダイオード(LED)照明器具。
【請求項13】
拡散アクリル半面の上部に拡散シート(35)を貼り付けて結合することを特徴とする、請求項11または請求項12に記載の壁面構造物の上に均一照射能が備えられた発光ダイオード(LED)照明器具。
【請求項14】
前記アクリル(30)としては、全面拡散アクリル(37)または全面拡散押出板(37)を選択的に採択可能であることを特徴とする、請求項1乃至請求項13のいずれか1に記載の壁面構造物の上に均一照射能が備えられた発光ダイオード(LED)照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部壁面型構造物に発光ダイオード(LED)照明を照らしたときに照射された上下左右の光が最も均一に分布されるように照度(Lux)を形成するための発光ダイオード(LED)照明器具に関するものである。
【0002】
より具体的には、建物などの外壁または壁面構造物などの平らな構造物が設置され、その設置された外壁または壁面構造物に照射された光の最も明るい部分と最も暗い部分との間の明るさ差をなくす発光ダイオード(LED)とアクリル30構造物との間隔を発光ダイオード(LED)の直進角度とアクリル30構造物の透明性が確保されるように一定の間隔に保って、遠距離からの視認性を向上させてさらにきれいに見られるようにする発光ダイオード(LED)照明器具に関するものである。
【0003】
また、本発明は、発光ダイオード(LED)付きレンズ2 5 を通過した光がアクリル30を通過する場合に、発光ダイオード(LED)と近い部分の面には光が拡散して分布するようにアクリル30に拡散材を用い、発光ダイオードLEDから遠い距離までは直線性よく照射されるようにアクリル30を拡散材との透明度の比率を調節して作製し、それにより、発光ダイオード(LED)付きレンズ2 5 とアクリル30との間隔を保って光の均一度を高めることを特徴とする。
【0004】
さらに、本発明は、発光ダイオード(LED)付きレンズ2 5 とアクリル30構造物との間隔を壁面からの突出距離を考慮して調節してさらに美麗な光の照射効果が得られるようにすることを特徴とする。
【0005】
さらにまた、本発明は、作製するアクリル30の種類に応じて、側面の半分には拡散材の多い部分が分布するようにし、その側面の他の半分には透明度の高い部分が分布するようにして、発光ダイオード(LED)と近い距離にはその拡散材の多い部分がくるようにし、発光ダイオード(LED)から遠い距離にはその透明度の高い部分がくるようにして、さらに美麗な光の均一度が得られるようにすることを特徴とする。
【0006】
さらにまた、本発明は、作製するアクリル30の種類に応じて、側面の半分には拡散材の多い部分が分布するようにし、その上端に拡散シートを貼り付け、その側面の他の半分には透明度の高い部分が分布するようにして、発光ダイオード(LED)と近い距離にはその拡散材の多い部分がくるようにし、発光ダイオード(LED)から遠い距離にはその透明度の高い部分がくるようにして、さらに美麗な光の均一度が得られるようにすることを特徴とする。
【背景技術】
【0007】
一般に、図1Aに示すように、発光ダイオード(LED)照明器具は、光の照射方式として、高くて広い壁面構造物もしくは壁面に光を照射する方式を採用している。すなわち、壁から離れたところにアーム(支持棒)を長尺状に設けて壁面に光を対称状に照射する方式を採用しており、これまでもこの方式が主流をなしている。
【0008】
このような光の照射方式を採用すると、光源(照明)と近い部分は明る過ぎ、光源と光源との間隔による陰影(明るさと暗さ)が生じ、さらに、光源から遠く離れている下端の部分には光がほとんど届かない暗部が生じてしまうという現象が生じる結果、全体的に光が照射される壁面構造物には陰影が甚だしく生じて、均一性に劣り、しかも、視認性がよくないという欠点がある。
【0009】
前述したような従来の技術の欠点を解消するためには、アーム(支持棒)を短尺状に設け、多数台の光源をこれらの間の間隔を狭めて設置する方式を採用せねばならないが、この方式の場合、ある程度均一性は改善されるとはいえ、多数台の光源の設置に起因して設置コストや電気代が高騰するにも拘わらず、全体的に壁面に陰影が生じてしまうという現象はなくせないという欠点がある。
【0010】
また、図1Bに示すように、照度を自動的に調節可能にする発光ダイオード(LED)照明器具が、例えば、下記の特許文献1に開示されている。同照明器具は、屋内の特定の空間における照度が、滞在者が希望する照度以上になるように自動的に制御され続けることを特徴としている。しかしながら、前述した公知の技術においても、遮断構造物により、照明と近い部分は明る過ぎ、照明と照明との間隔による陰影(明るさと暗さ)が生じ、さらに、光源から遠く離れている下端の部分には光がほとんど届かない暗部が生じてしまうという現象が生じる結果、全体的に光が照射される作業面の透明度が低下する現象が生じてしまうという不都合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【文献】大韓民国公開特許第10-2013-0054694号公報(2013年05月27日)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
上述したような従来の欠点や不都合を解消するために、本発明においては、アーム(支持棒)なしで設置された壁面構造物に照射された光の最も明るい部分と最も暗い部分との明るさ差をなくすべく、発光ダイオード(LED)光源と近い部分には光が拡散して分布するように光を拡散させて照射し、発光ダイオード(LED)光源から遠く離れている遠距離までは光が十分に届くように、光を拡散させることなく、透明に近いように通過させるようにアクリルを作製している。
【0013】
また、アクリルの構造方式だけではなく、アクリルは、発光ダイオード(LED)付きレンズとの間隔を保たなければならず、壁面と発光ダイオード(LED)及びレンズを有する光源部との距離を調節して設置する。具体的に、表1の均一度遵守間隔表のように間隔を保ってはじめて、均一な照度が形成される。なお、前記間隔表から外れた数値を採用した場合であっても、ある程度の均一性は得られる。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明に係る壁面構造物の上に均一照射能が備えられた発光ダイオード(LED)照明器具は、外部壁面型構造物に発光ダイオード(LED)照明を照らしたときに照射された上下左右の光が最も均一に分布されるように照度を形成するための発光ダイオード(LED)照明器具において、電源を供給するPOWER 10と、発光ダイオード(LED)21と、発光ダイオード(LED)21が実装されたプリント回路基板(PCB)23と、前記発光ダイオード(LED)21の下部に設けられたレンズ25とを有する光源部20と、前記発光ダイオード(LED)21から発せられた光が通過するようにレンズ25と一定の間隔を形成するアクリル30と、前記POWER 10と、光源部20と、アクリル30とを固定するPOWER固定部40と、前記光源部20を取り囲んでいる本体アルミニウムケース50と、前記本体アルミニウムケース50の背面にPOWER 10が設けられ、前記本体アルミニウムケース50と結合されて壁面に締結する固定用アルミニウムケース60と、前記固定用アルミニウムケース60と前記POWER固定部40とを支持するコラム70と、を備えることを特徴とする。
【0015】
また、本発明の壁面構造物の上に均一照射能が備えられた発光ダイオード(LED)照明器具は、前記発光ダイオード(LED)21とレンズ25はテーピングにより取り付けられ、前記レンズ25のテーピングによる取り付け後に、レンズ25と発光ダイオード(LED)21が実装されたプリント回路基板(PCB)23との間には1mm~2mmの厚さのシリコンが充填されることを特徴とする。
【0016】
さらに、本発明の壁面構造物の上に均一照射能が備えられた発光ダイオード(LED)照明器具は、前記レンズ25の直進角度と光の均一度が確保されるように前記レンズ25とアクリル30との間隔を一定の間隔L2に保ち、前記レンズの直進角度は、8°~16°であり、前記レンズ(25)とアクリル(30)との間隔(L2)が1mm~40mmであることを特徴とする。
【0017】
さらにまた、本発明の壁面構造物の上に均一照射能が備えられた発光ダイオード(LED)照明器具は、光が照射される面積の高さ(H)が高ければ高いほど、前記レンズ25とアクリル30との間隔は40mm以下に保ち、光が照射される面積の高さ(H)が低ければ低いほど、前記レンズ25とアクリル30との間隔は20mm以下に保つことを特徴とし、壁面からのレンズ25の突出間隔L1は、光が照射される面積の高さ(H)が高くなればなるほど300mm以下に保ち、光が照射される面積の高さ(H)が低ければ低いほど、壁面からのレンズ25の突出間隔L1は200mm以下に保つことを特徴とする。また、アクリルの透明度は、光が照射される面積の高さ(H)が高ければ高いほど、拡散アクリル半面は40%~50%にし、かつ、透明アクリル半面は60%~100%にして結合することを特徴とする。また、アクリルの透明度は、光が照射される面積の高さ(H)が低ければ低いほど、拡散アクリル半面は40%~50%にし、かつ、透明アクリル半面は60%~70%にして結合することを特徴とする。また、拡散アクリル半面の上部に拡散シート(35)を貼り付けて結合することを特徴とする。また、前記アクリル(30)としては、必要に応じて、全面拡散アクリル(37)または全面拡散押出板(37)を選択的に採択可能であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、アーム(支持棒)がないことから、一見して壁面構造物と一体形になっているかのように見えて見栄えがよく、設置し易いことから、設置コストを節減することができる。
【0019】
また、本発明によれば、アーム(支持棒)のない通常の薄肉の形状でも十分に壁面もしくは壁面構造物に光を一様に照射することができて優れた光の均一性を示すことから、はっきりとした形状の照明構造物を作製することができるだけではなく、一見して壁面構造物と一体形になっているかのように見えて見栄えがよく、設置し易いことから、設置コストを節減することができる。
【0020】
さらに、多数台の発光ダイオード(LED)照明器具を設置しなくても、陰影の部分が生じないようになっていることから、作製コストを節減することができ、しかも、簡単に設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1A】従来の技術による発光ダイオード(LED)照明器具を示す図である。
図1B】従来の技術による発光ダイオード(LED)照明器具を示す図である。
図2】本発明に係る発光ダイオード(LED)照明器具の全体側面図である。
図3】本発明に係る発光ダイオード(LED)照明器具の光源部の細部図である。
図4A】本発明に係る発光ダイオード(LED)照明器具の拡散アクリル半面と透明アクリル半面とが結合された図である。
図4B】本発明に係る発光ダイオード(LED)照明器具の透明アクリルの上端に拡散シートが貼り付けられたことを示す図である。
図4C】本発明に係る発光ダイオード(LED)照明器具の 全面拡散アクリル または全面拡散押出板を示す図である。
図5】本発明に係る発光ダイオード(LED)照明器具の実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図2から図5は、本発明の実施形態に係る壁面構造物の上に均一照射能が備えられた発光ダイオード(LED)照明器具であって、外部壁面型構造物に発光ダイオード(LED)照明を照らしたときに照射された上下左右の光が最も均一に分布されるように照度(Lux)を形成するための発光ダイオード(LED)照明器具に関するものである。以下、図2から図5に基づいて、本発明の実施形態に係る壁面構造物の上に均一照射能が備えられた発光ダイオード(LED)照明器具の技術的な構成と作用効果について詳しく説明する。
【0023】
本発明は、外部壁面型構造物に発光ダイオード(LED)照明を照らしたときに照射された上下左右の光が最も均一に分布されるように照度を形成するための発光ダイオード(LED)照明器具において、電源を供給するPOWER 10と、発光ダイオード(LED)21と、発光ダイオード(LED)21が実装されたプリント回路基板(PCB)23と、前記発光ダイオード(LED)21の下部に設けられたレンズ25とを有する光源部20と、前記発光ダイオード(LED)21から発せられた光が通過するようにレンズ25と一定の間隔を形成するアクリル30と、前記POWER 10と、光源部20と、アクリル30とを固定するPOWER固定部40と、前記光源部20を取り囲んでいる本体アルミニウムケース50と、前記本体アルミニウムケース50の背面にPOWER 10が設けられ、前記本体アルミニウムケース50と結合されて壁面に締結する固定用アルミニウムケース60と、前記固定用アルミニウムケース60と前記POWER固定部40とを支持するコラム70と、を備えることを特徴とする。
【0024】
前述した構成によれば、アーム(支持棒)がなくても、その設置された外壁または壁面構造物に照射された光の最も明るい部分と最も暗い部分との間の明るさ差をなくす発光ダイオード(LED)とアクリル30構造物との間隔を発光ダイオード(LED)の直進角度とアクリル30構造物の透明性が確保されるように一定の間隔に保って、前記発光ダイオード(LED)21から発せられた光がレンズ25を通過してアクリル30を通過すると、壁面に照射された発光ダイオード(LED)21と近い距離の光はアクリル30によって照度(Lux)が低く拡散して分布し、発光ダイオード(LED)21から最も遠い距離にはレンズ25によって光がさらに集中して分布して、遠距離でも均一性に優れた明るさの照度(Lux)を形成し、その結果、遠距離からの視認性が向上してさらにきれいに見られるという効果がある。
【0025】
また、外部の壁面に直接的に固定することから、見栄えが良いだけではなく、距離を隔てて設置しなくても光が均一に分布することから、遠距離からも十分な視認性が得られ、従来の技術とは異なり、本発明は、均一性を持たせるために多数台を設置したり、距離を隔てるためにアーム(支持棒)を設置したりする必要がないことから、設置コストが節減され、しかも、見栄えのよい光が得られる。
【0026】
さらに、前記発光ダイオード(LED)照明器具において、前記発光ダイオード(LED)21とレンズ25はテーピングにより取り付けられ、前記レンズ25のテーピングによる取り付け後に、レンズ25と発光ダイオード(LED)21が実装されたプリント回路基板(PCB)23との間には1mm~2mmの厚さのシリコンが充填される。
【0027】
一方、下記表1は、前記発光ダイオード(LED)照明器具における均一度遵守間隔表である。
【0028】
【表1】
【0029】
表1の均一度遵守間隔表によれば、前記レンズ25の直進角度と光の均一度が確保されるように前記レンズ25とアクリル30との間隔を一定の間隔L2に保つが、前記レンズ25の直進角度は8°~16°に保ち、必要に応じて、前記レンズ25とアクリル30との間隔L2を1mm~40mmに保つことにより、壁面構造物の上に備えられる均一照射能を向上させる。
【0030】
また、前記発光ダイオード(LED)照明器具において、光が照射される面積の高さ(H)が高ければ高いほど、前記レンズ25とアクリル30との間隔は40mm以下に保ち、光が照射される面積の高さ(H)が低ければ低いほど、前記レンズ25とアクリル30との間隔は20mm以下に保つことにより、照射される光の均一度を向上させることができる。
【0031】
さらに、前記発光ダイオード(LED)照明器具において、壁面からのレンズ25の突出間隔L1は、光が照射される面積の高さ(H)が高くなればなるほど300mm以下に保ち、光が照射される面積の高さ(H)が低ければ低いほど、壁面からのレンズ25の突出間隔L1は200mm以下に保ち、かつ、前記発光ダイオード(LED)照明器具において、アクリルの透明度は、光が照射される面積の高さ(H)が高ければ高いほど、拡散アクリル半面は40%~50%にし、かつ、透明アクリル半面は60%~70%にして結合することにより、外壁または壁面構造物に照射された光の最も明るい部分と最も暗い部分との間の明るさ差をなくす発光ダイオード(LED)とアクリル30構造物との間隔を発光ダイオード(LED)の直進角度とアクリル30構造物の透明性が確保されるように一定の間隔に保って、遠距離からの視認性を向上させてさらにきれいに見られるようにすることができる。
【0032】
さらにまた、外部の壁面に直接的に固定することから、見栄えが良いだけではなく、距離を隔てて設置しなくても光が均一に分布することから、遠距離からも十分な視認性が得られる。また、既存とは異なり、本発明は、均一性を持たせるために多数台を設置したり、距離を隔てるためにアーム(支持棒)を設置したりする必要がないことから、設置コストが節減され、しかも、見栄えのよい光が得られる。
【0033】
一方、前記発光ダイオード(LED)照明器具において、拡散アクリル半面の上部に拡散シート35を貼り付けて結合することを特徴とし、前記アクリル30としては、必要に応じて、全面拡散アクリル37または全面拡散押出板(the whole surface spread extrude plate)37を選択的に採択可能であることを特徴とする。
【0034】
以上、本発明について、特定の実施形態と結び付けて図示及び説明したが、特許請求の範囲により開示された発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内において、種々に改造及び変化可能であるということは当該技術分野において通常の知識を有する者であれば誰でも容易に理解できる筈である。
【符号の説明】
【0035】
10 POWER
20 光源部
21 発光ダイオード(LED)
23 プリント回路基板(PCB)
25 レンズ
30 アクリル
40 POWER固定部
50 本体アルミニウムケース
60 固定用アルミニウムケース
70 コラム
図1A
図1B
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図5