(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-15
(45)【発行日】2022-12-23
(54)【発明の名称】情報を繰り返し伝送する方法、端末機器及びネットワーク機器
(51)【国際特許分類】
H04L 1/08 20060101AFI20221216BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20221216BHJP
H04W 28/06 20090101ALI20221216BHJP
H04J 3/16 20060101ALI20221216BHJP
【FI】
H04L1/08
H04W72/04 131
H04W28/06 110
H04J3/16 Z
(21)【出願番号】P 2021504556
(86)(22)【出願日】2018-10-12
(86)【国際出願番号】 CN2018110143
(87)【国際公開番号】W WO2020073336
(87)【国際公開日】2020-04-16
【審査請求日】2020-10-14
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100096921
【氏名又は名称】吉元 弘
(72)【発明者】
【氏名】リン、ヤナン
(72)【発明者】
【氏名】シュ、ジン
(72)【発明者】
【氏名】シー、コン
【審査官】阿部 弘
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/207488(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/175420(WO,A1)
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,On Configured Grant enhancements for NR URLLC[online],3GPP TSG RAN WG1 #94b R1- 1810662,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94b/Docs/R1-1810662.zip>,2018年09月28日,pp. 1-11
【文献】ZTE,Enhanced UL grant-free transmissions[online],3GPP TSG RAN WG1 #94 R1-1808213,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94/Docs/R1-1808213.zip>,2018年08月11日,pp. 1-6
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,On scheduled PUSCH ( & PDSCH) repetition enhancements for NR URLLC[online],3GPP TSG RAN WG1 #94b R1-1810669,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94b/Docs/R1-1810669.zip>,2018年09月28日,pp. 1-4
【文献】LG Electronics,Discussion on enhancement for grant-free transmission[online],3GPP TSG RAN WG1 #94 R1-1808533,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94/Docs/R1-1808533.zip>,2018年08月24日,pp. 1-7
【文献】Samsung,Potential enhancement for UL grant-free transmission[online],3GPP TSG RAN WG1 #94 R1-1808789,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94/Docs/R1-1808789.zip>,2018年08月11日,pp. 1-4
【文献】Intel Corporation,Remaining issues of UL transmission procedures[online],3GPP TSG RAN WG1 #92 R1-1802416,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_92/Docs/R1-1802416.zip>,2018年02月17日,pp. 1-4
【文献】NTT DOCOMO, INC.,Physical Layer Enhancements for NR URLLC[online],3GPP TSG RAN WG1 #94 R1-1809163,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94/Docs/R1-1809163.zip>,2018年08月11日,pp. 1-15
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 1/08
H04W 72/04
H04W 28/06
H04J 3/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を繰り返し伝送するための方法であって、端末機器に適用され、
前記端末機器は、少なくとも2つの連続するタイムスロットの連続する時間領域リソース上で、K個のアップリンク伝送チャネルを伝送するように構成され、前記K個のアップリンク伝送チャネルにおける各アップリンク伝送チャネルは、ターゲットデータを伝送することに用いられ、Kは2以上の整数であり、
前記方法は、前記少なくとも2つの
連続するタイムスロットにおける1つのタイムスロットの残り時間領域リソースが前記K個のアップリンク伝送チャネルにおけるn番目のアップリンク伝送チャネルを搬送するのに不十分である場合、前記タイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送することを含み、
nは1以上且つK以下の整数であり、実際に伝送するアップリンクチャネルの数はKより大きい、情報を繰り返し伝送するための方法。
【請求項2】
前記K個のアップリンク伝送チャネルは、前記ターゲットデータの異なる伝送バージョンを搬送する請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記各アップリンク伝送チャネルが占有する時間領域リソースは、1つのタイムスロット内に含まれている時間領域リソース未満である請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記タイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全な前記n番目のアップリンク伝送チャネルを伝送することは、
前記タイムスロットの残り時間領域リソースが前記n番目のアップリンク伝送チャネルの占有する時間領域リソースより小さく、且つ前記残りリソースが第2所定条件を満たす場合、前記タイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全な前記n番目のアップリンク伝送チャネルを伝送することを含み、
前記第2所定条件は、前記残り時間領域リソースの時間領域シンボルの数が予め設定された閾値以上であることである請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記予め設定された閾値は1である請求項4に記載の方法。
【請求項6】
情報を繰り返し伝送する方法であって、ネットワーク機器に適用され、
前記ネットワーク機器は、少なくとも2つの連続するタイムスロットの連続する時間領域リソース上で、K個のダウンリンク伝送チャネルを伝送するように構成され、前記K個のダウンリンク伝送チャネルにおける各ダウンリンク伝送チャネルは、ターゲットデータを伝送することに用いられ、Kは2以上の整数であり、
前記方法は、前記少なくとも2つの
連続するタイムスロットにおける1つのタイムスロットの残り時間領域リソースが前記K個のダウンリンク伝送チャネルにおけるn番目のダウンリンク伝送チャネルを搬送するのに不十分である場合、前記タイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送することを含み、
nは1以上且つK以下の整数であり、実際に伝送するダウンリンクチャネルの数はKより大きい、情報を繰り返し伝送する方法。
【請求項7】
前記K個のダウンリンク伝送チャネルは、前記ターゲットデータの異なる伝送バージョンを搬送する請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記各ダウンリンク伝送チャネルが占有する時間領域リソースは、1つのタイムスロット内に含まれている時間領域リソース未満である請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記タイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全な前記n番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送することは、
前記タイムスロットの残り時間領域リソースが前記n番目のダウンリンク伝送チャネルの占有する時間領域リソースより小さく、且つ前記残りリソースが第2所定条件を満たす場合、前記タイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全な前記n番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送することを含み、
前記第2所定条件は、前記残り時間領域リソースの時間領域シンボルの数が予め設定された閾値以上であることである請求項6~8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記予め設定された閾値は1である請求項9に記載の方法。
【請求項11】
端末機器であって、
少なくとも2つの連続するタイムスロットの連続する時間領域リソース上で、K個のアップリンク伝送チャネルを伝送する第1通信ユニットを備え、前記K個のアップリンク伝送チャネルにおける各アップリンク伝送チャネルは、ターゲットデータをに伝送することに用いられ、Kは2以上の整数であり、
前記第1通信ユニットは、前記少なくとも2つの
連続するタイムスロットにおける1つのタイムスロットの残り時間領域リソースが前記K個のアップリンク伝送チャネルにおけるn番目のアップリンク伝送チャネルを搬送するのに不十分である場合、前記タイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送し、
nは1以上且つK以下の整数であり、実際に伝送するアップリンクチャネルの数はKより大きい、端末機器。
【請求項12】
前記K個のアップリンク伝送チャネルは、前記ターゲットデータの異なる伝送バージョンを搬送する請求項11に記載の端末機器。
【請求項13】
前記各アップリンク伝送チャネルが占有する時間領域リソースは、1つのタイムスロット内に含まれている時間領域リソース未満である請求項11に記載の端末機器。
【請求項14】
前記第1通信ユニットは、前記タイムスロットの残り時間領域リソースが前記n番目のアップリンク伝送チャネルの占有する時間領域リソースより小さく、且つ前記残りリソースが第2所定条件を満たす場合、前記タイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全な前記n番目のアップリンク伝送チャネルを伝送し、
前記第2所定条件は、前記残り時間領域リソースの時間領域シンボルの数が予め設定された閾値以上であることである請求項11~13のいずれか1項に記載の端末機器。
【請求項15】
前記予め設定された閾値は1である請求項14に記載の端末機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理の技術分野に関し、特に情報を繰り返し伝送する方法、端末機器、ネットワーク機器、チップ、コンピュータ可読記憶媒体、コンピュータプログラム製品及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
無認可スペクトルは、国と地域によって割り当てられた無線機器の通信に使用できるスペクトルであり、当該スペクトルは、一般に共有スペクトルと見なされ、即ち、異なる通信システムの通信機器は、国又は地域が当該スペクトルで設定した法的要件を満たすだけで、政府に専用のスペクトル認可を申請する必要がなく、当該スペクトルを使用することができる。無線通信技術の発展に伴い、LTEシステム及びNRシステムの両方は、無認可スペクトルでデータサービスの伝送を行うために、無認可スペクトル上でネットワークを構築することを考慮する。現在の5G新無線(NR:new radio)システムには超高信頼低遅延通信(URLLC:Ultra-reliable low latency xxx)が導入され、当該サービスの特徴は、極端な遅延内に超高信頼性の伝送を実現することである。この目標を実現するために、グラントフリー(Grant free)の概念が提案され、Grant freeは、事前割り当て\半永続状態のリソース割り当て方式を使用し、端末はサービス需要に応じて割り当てられたリソースで伝送することができる。伝送性能を向上させるために、grant freeに対して繰り返し伝送をサポートするが、現在のRel-15のグラントフリーgrant freeの関連設計が無認可スペクトル上でgrant freeデータを伝送するのにあまり適用できないため、伝送の成功率が低下する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記技術的課題を解決するために、本発明の実施例は、情報を繰り返し伝送する方法、端末機器、ネットワーク機器、チップ、コンピュータ可読記憶媒体、コンピュータプログラム製品及びコンピュータプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1態様、本発明の実施例は、端末機器に適用される情報を繰り返し伝送する方法を提供し、
少なくとも1つの連続するタイムスロットの連続する時間領域リソース上で、K個のアップリンク伝送チャネルを伝送するステップを含み、前記K個のアップリンク伝送チャネルは、ターゲットデータを個別に伝送することに用いられ、Kは2以上の整数であり、
前記少なくとも1つの連続するタイムスロットの連続する時間領域リソース上で、K個のアップリンク伝送チャネルを伝送するステップは、
m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを搬送することができない場合、m+1番目のタイムスロットでn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送すること、
又は、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを搬送することができない場合、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送することを含み、
nは1以上且つK以下の整数であり、mは1以上の整数である。
【0005】
第2態様、本発明の実施例は、ネットワーク機器に適用される情報を繰り返し伝送する方法を提供し、
少なくとも1つの連続するタイムスロットの連続する時間領域リソース上で、K個のダウンリンク伝送チャネルを伝送するステップを含み、前記K個のダウンリンク伝送チャネルは、ターゲットデータを個別に伝送することに用いられ、Kは2以上の整数であり、
前記少なくとも1つの連続するタイムスロットの連続する時間領域リソース上で、K個のダウンリンク伝送チャネルを伝送するステップは、
m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを搬送することができない場合、m+1番目のタイムスロットでn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送すること、
又は、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを搬送することができない場合、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送することを含み、
nは1以上且つK以下の整数であり、mは1以上の整数である。
【0006】
第3態様、本発明の実施例は、端末機器を提供し、
少なくとも1つの連続するタイムスロットの連続する時間領域リソース上で、K個のアップリンク伝送チャネルを伝送する第1通信ユニットを備え、前記K個のアップリンク伝送チャネルは、ターゲットデータを個別に伝送することに用いられ、Kは2以上の整数であり、
前記第1通信ユニットは、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを搬送することができない場合、m+1番目のタイムスロットでn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送し、
又は、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを搬送することができない場合、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送し、
nは1以上且つK以下の整数であり、mは1以上の整数である。
【0007】
第4態様、本発明の実施例はネットワーク機器を提供し、
少なくとも1つの連続するタイムスロットの連続する時間領域リソース上で、K個のダウンリンク伝送チャネルを伝送する第2通信ユニットを備え、前記K個のダウンリンク伝送チャネルは、ターゲットデータを個別に伝送することに用いられ、Kは2以上の整数であり、
前記少なくとも1つの連続するタイムスロットの連続する時間領域リソース上で、K個のダウンリンク伝送チャネルを伝送することは、
m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを搬送することができない場合、m+1番目のタイムスロットでn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送すること、
又は、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを搬送することができない場合、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送することを含み、
nは1以上且つK以下の整数であり、mは1以上の整数である。
【0008】
第5態様、本発明の実施例は、プロセッサとメモリとを備える端末機器を提供する。当該メモリは、コンピュータプログラムを記憶することに用いられ、当該プロセッサは、当該メモリに記憶されているコンピュータプログラムを呼び出して実行して、上記第1態様又はその各実施形態の方法を実行することに用いられる。
【0009】
第6態様、プロセッサとメモリとを備えるネットワーク機器を提供する。当該メモリは、コンピュータプログラムを記憶することに用いられ、当該プロセッサは、当該メモリに記憶されているコンピュータプログラムを呼び出して実行して、上記第2態様又はその各実施形態の方法を実行することに用いられる。
【0010】
第7態様、上記第1態様~第2態様のいずれか又はその各実施形態の方法を実現するためのチップを提供する。
【0011】
具体的に、当該チップは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行して、当該チップが取り付けられる機器に上記第1態様~第2態様のいずれか又はその各実施形態の方法を実行させるためのプロセッサを備える。
【0012】
第8態様、コンピュータに上記第1態様~第2態様又はその各実施形態の方法を実行させるコンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0013】
第9態様、コンピュータに上記第1態様~第2態様のいずれか又はその各実施形態の方法を実行させるコンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。
【0014】
第10態様、コンピュータで実行するとき、コンピュータに上記第1態様~第2態様のいずれか又はその各実施形態の方法を実行させるコンピュータプログラムを提供する。
【発明の効果】
【0015】
本発明の実施例の技術案は、少なくとも1つの連続する時系列の連続する時間領域リソース上で、如何にK個の伝送チャネルを介してターゲットデータを繰り返し伝送するかを特定し、本技術案によれば、伝送チャネルが時間的に連続しない原因でLBT(Listen Before Talk)機会が増えるという問題を回避することができ、それにより、伝送の成功率を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は本願の実施例に係る通信システムの構成の模式
図1である。
【
図2】
図2は本願の実施例に係る情報を繰り返し伝送する方法のフローチャート1である。
【
図3】
図3は本発明の実施例に係るタイムスロットで情報を繰り返し伝送するシナリオ模式
図1である。
【
図4】
図4は本願の実施例に係るタイムスロットで情報を繰り返し伝送するシナリオ模式
図2である。
【
図5】
図5は本願の実施例に係るタイムスロットで情報を繰り返し伝送するシナリオ模式
図3である。
【
図6】
図6は本願の実施例に係るタイムスロットで情報を繰り返し伝送するシナリオ模式
図4である。
【
図7】
図7は本願の実施例に係るタイムスロットで情報を繰り返し伝送するシナリオ模式
図5である。
【
図8】
図8は本願の実施例に係るタイムスロットで情報を繰り返し伝送するシナリオ模式
図6である。
【
図9】
図9は本願の実施例に係る情報を繰り返し伝送する方法のフローチャート2である。
【
図10】
図10は本願の実施例に係る端末機器の概略構成図である。
【
図11】
図11は本発明の実施例に係るネットワーク機器の概略構成図である。
【
図12】
図12は本発明の実施例に係る通信機器の概略構成図である。
【
図13】
図13は本願の実施例に係るチップの概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本願の実施例の図面を参照しながら、本願の実施例の技術案を説明する。勿論、説明される実施例は本願の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例ではない。本願の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働を必要とせずに得られるすべての他の実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0018】
本願の実施例の技術案は、例えば、グローバル移動通信(GSM:Global System of Mobile communication)システム、符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)システム、広帯域符号分割多元接続(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access)システム、汎用パケット無線サービス(GPRS:General Packet Radio Service)、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)システム、LTE周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)システム、LTE時分割複信(TDD:Time Division Duplex)、ユニバーサル移動通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunication System)、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(WiMAX:Worldwide Interoperability for Microwave Access)通信システム又は5Gシステム等の様々な通信システムに適用できる。
【0019】
例示的に、本願の実施例に適用される通信システム100は
図1に示される。当該通信システム100はネットワーク機器110を備えてもよく、ネットワーク機器110は、端末機器120(又は通信端末、端末と呼称される)と通信する機器であってもよい。ネットワーク機器110は特定の地理的領域に通信カバーを提供でき、且つ当該カバー領域内に位置する端末機器と通信できる。選択可能に、当該ネットワーク機器110は、GSMシステム又はCDMAシステム内のネットワーク機器(BTS:Base Transceiver Station)であってもよく、WCDMAシステム内のネットワーク機器(NB:NodeB)であってもよく、さらにLTEシステム内の進化型ネットワーク機器(Evolutional Node B、eNB又はネットワーク機器)であってもよく、又はクラウド無線アクセスネットワーク(CRAN:Cloud Radio Access Network)内の無線コントローラであってもよく、又は当該ネットワーク機器は、移動通信交換局、中継局、アクセスポイント、車載機器、ウェアラブル機器、ハブ、交換機、ブリッジ、ルータ、5Gネットワーク内のネットワーク側機器又は将来の進化型公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN:Public Land Mobile Network)内のネットワーク機器等であってもよい。
【0020】
当該通信システム100は、ネットワーク機器110のカバー領域内に位置する少なくとも1つの端末機器120をさらに備える。ここで使用される「端末機器」は、有線回線接続(例えば、公衆交換電話網(PSTN:Public Switched Telephone Networks)、デジタル加入者線(DSL:Digital Subscriber Line)、デジタルケーブル、直接接続ケーブル、及び/又は別のデータ接続/ネットワーク)及び/又は無線インタフェース(例えば、セルラーネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN:Wireless Local Area Network)、DVB-Hネットワークのようなデジタルテレビネットワーク、衛星ネットワーク、AM-FM放送送信機、及び/又は別の端末機器に対する無線インタフェース)を介して通信信号を送受信するように構成された装置、及び/又はモノのインターネット(IoT:Internet of Things)機器を含むが、それらに限定されない。無線インタフェースを介して通信するように構成された端末機器は、「無線通信端末」、「無線端末」又は「移動端末」と呼ばれ得る。移動端末の例としては、衛星又は携帯電話と、セルラー無線電話、データ処理、ファクス及びデータ通信機能を組み合わせたパーソナル通信システム(PCS:Personal Communications System)端末と、無線電話、ページャー、インターネット/イントラネットアクセス、Webブラウザ、メモ帳、カレンダ及び/又は全地球測位システム(GPS:Global Positioning System)受信機を備えるPDAと、通常のラップトップ及び/又はパームトップ受信機又は無線電話送受信機を備える他の電子装置と、を含むが、それらに限定されない。端末機器は、アクセス端末、ユーザ機器(User Equipment、ユーザ機器)、端末機器ユニット、端末機器ステーション、移動局、モバイルステーション、遠方局、遠隔端末、移動機器、端末機器端末、端末、無線通信機器、端末機器エージェント又は端末機器装置であってもよい。アクセス端末は、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP:Session Initiation Protocol)電話、無線ローカルループ(WLL:Wireless Local Loop)ステーション、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)、無線通信機能を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス又は無線モデムに接続された他の処理機器、車載機器、ウェアラブル機器、5Gネットワーク内の端末機器又は将来の進化型PLMN内の端末機器等であってもよい。
【0021】
選択可能に、端末機器120の間は端末間の直接(D2D:Device to Device)通信を行うことができる。
【0022】
選択可能に、5Gシステム又は5Gネットワークは新無線(NR:New Radio)システム又はNRネットワークとも呼称される。
【0023】
図1は1つのネットワーク機器及び2つの端末機器を例示的に示し、選択可能に、当該通信システム100は複数のネットワーク機器を含んでもよく、各ネットワーク機器のカバー領域内には他の数の端末機器が含まれてもよく、本願の実施例はこれを限定しない。
【0024】
選択可能に、当該通信システム100はさらにネットワークコントローラ、モビリティ管理エンティティ等の他のネットワークエンティティを含んでもよく、本願の実施例はこれを限定しない。
【0025】
理解されるように、本願の実施例におけるネットワーク/システム内の通信機能を有する機器は、通信機器と呼称され得る。
図1に示される通信システム100を例として、通信機器は通信機能を有するネットワーク機器110及び端末機器120を含んでもよく、ネットワーク機器110及び端末機器120は上記の具体的な機器であってもよく、ここで繰り返し説明しない。通信機器はさらに通信システム100の他の機器、例えばネットワークコントローラ、モビリティ管理エンティティ等の他のネットワークエンティティを含んでもよく、本願の実施例はこれを限定しない。
【0026】
理解されるように、本明細書の用語「システム」及び「ネットワーク」は、本明細書ではしばしば交換可能に使用される。本明細書の用語「及び/又は」は、関連対象の関連関係を説明するためのものに過ぎず、3つの関係が存在していることを示し、例えば、A及び/又はBは、Aが単独で存在すること、A及びBが同時に存在すること、Bが単独で存在することの3つの状況を示す。また、本明細書の文字「/」は、一般的に前後の関連対象が「又は」の関係を持つことを示す。
【0027】
本発明の実施例の特徴及び技術的内容をより詳細に理解するために、以下、図面を参照しながら、本発明の実施例の実現を詳細に説明する。添付の図面は説明するためのものに過ぎず、本発明の実施例を限定するためのものではない。
【0028】
実施例1
【0029】
本発明の実施例は、端末機器に適用される情報を繰り返し伝送する方法を提供し、
図2に示すように、ステップ201を含む。
【0030】
ステップ201:少なくとも1つの連続するタイムスロットの連続する時間領域リソース上で、K個のアップリンク伝送チャネルを伝送し、前記K個のアップリンク伝送チャネルは、ターゲットデータを個別に伝送することに用いられ、Kは2以上の整数であり、
前記少なくとも1つの連続するタイムスロットの連続する時間領域リソース上で、K個のアップリンク伝送チャネルを伝送するステップは、
m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを搬送することができない場合、m+1番目のタイムスロットでn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送すること、
又は、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを搬送することができない場合、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送することを含み、
nは1以上且つK以下の整数であり、mは1以上の整数である。
【0031】
上記連続する時間領域リソースは、連続する時間領域シンボルであってもよく、アップリンク伝送チャネルは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)であってもよい。
【0032】
前記K個のアップリンク伝送チャネルのうち、各々のアップリンク伝送チャネルが占有する時間領域リソースは、1つのタイムスロット内に含まれている時間領域リソースの数未満である。例えば、1つのタイムスロットは14個のシンボルを有してもよく、それでは、1つのアップリンク伝送チャネルが占有する時間領域リソース、即ち、占有する時間領域シンボルの数は、14個のシンボル未満であり、3つのシンボルを占有してもよい。
【0033】
本実施例では、前記K個のアップリンク伝送チャネルは、完全に同じコンテンツをK回繰り返し伝送し、又は、前記K個のアップリンク伝送チャネル内の異なるアップリンク伝送チャネルは、同じターゲットデータの異なる伝送バージョンを搬送する。
【0034】
具体的には、前記K個のアップリンク伝送チャネルはターゲットデータを繰り返し伝送することに用いられ、完全に同じコンテンツを伝送してもよく、当該コンテンツは、ターゲットデータであってもよく、又は、同じ伝送バージョンのターゲットデータであってもよく、又は、前記K個のアップリンク伝送チャネルは、同じターゲットデータを伝送するが、異なる伝送バージョンを使用する。
【0035】
異なる伝送バージョンは、オリジナル情報が同じで、即ちターゲットデータが同じであるが、符号化後の情報が完全に同じではないと理解できる。同じコンテンツを伝送する場合、同じ伝送ブロック(TB)を伝送することであってもよい。
【0036】
以下、複数のシナリオで本実施例を説明する。
【0037】
シナリオ1、少なくとも1つの連続するタイムスロットの連続する時間領域リソース上で、K個のアップリンク伝送チャネルを伝送し、すなわち、複数の連続するタイムスロットの連続するシンボル上で、K個のアップリンク伝送チャネルを途切れなく伝送する。
【0038】
例えば、
図3を参照し、ターゲットデータがK=8回繰り返され、1つの物理チャネルPUSCHがN=3個の時間領域シンボルを占有し、1つのタイムスロットに含まれる時間領域シンボルの数がL=14であり、少なくとも1つの連続するタイムスロットがそれぞれタイムスロット1、タイムスロット2であるとする。K個のアップリンク伝送チャネルが途切れなく伝送され、即ち、端末機器は、K個のアップリンク伝送チャネルの伝送を完了するまで、タイムスロット1の開始シンボルから時間順序で8つのPUSCHを特定する。
【0039】
シナリオ2、タイムスロットの残り時間領域リソースが1つの完全なアップリンク伝送チャネルを搬送するのに十分でない場合、当該部分の残り時間領域リソース上でアップリンク伝送チャネルを伝送しなくてもよく、具体的には、以下のいくつかの処理方式がある。
【0040】
方式1、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを搬送することができない場合、m+1番目のタイムスロットでn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送することは、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを搬送することができない場合、m+1番目のタイムスロットの開始位置からn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送することを含む。このとき、当該残り時間領域リソース上でn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送しなくてもよい。
【0041】
アップリンク伝送チャネルが物理チャネルPUSCHであることを例として、
図4に示すように、現在、タイムスロット1及びタイムスロット2の2つのタイムスロットがあり、ターゲットデータがK=8回繰り返され、1つの物理チャネルPUSCHがN=3個の時間領域シンボルを占有し、タイムスロットに含まれる時間領域シンボルの数がL=14であるとする。端末は、開始シンボルから時間順序で各PUSCHの時間領域リソースを特定する。5番目のPUSCHについては、タイムスロット1には2つのみの時間領域シンボルが残り、1回の完全なPUSCHを搬送するのに十分でないため、タイムスロット2の開始位置から5番目のPUSCHを伝送する。
【0042】
方式2、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを搬送することができない場合、m+1番目のタイムスロットでn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送することは、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを搬送することができず、且つ前記残りリソースが第1所定条件を満たす場合、m+1番目のタイムスロットの開始位置からn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送することを含む。
【0043】
このとき、理解できるように、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを搬送することができず、且つ前記残りリソースが第1所定条件を満たす場合、前記残り時間領域リソース上でアップリンク伝送チャネルを伝送せず、m+1番目のタイムスロットの開始位置からn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送する。
【0044】
前記第1所定条件は、前記残り時間領域リソースの時間領域シンボルの数が予め設定された閾値以下であること、又は、前記残り時間領域リソースではデータを伝送するための時間領域シンボルの数が予め設定された閾値以下であることを含む。
【0045】
残り時間領域リソースの時間領域シンボルの数とは、m番目のタイムスロット上でn-1個のアップリンク伝送チャネルが伝送された後、m番目のタイムスロットに残っている全ての時間領域シンボルの数を指し、当該全ての残りシンボルの数が予め設定された閾値以下である場合、第1所定条件を満たすと判定できる。
【0046】
残り時間領域リソースではデータを伝送するための時間領域シンボルの数とは、m番目のタイムスロット上でn-1個のアップリンク伝送チャネルが伝送された後、m番目のタイムスロットに残っている全ての時間領域シンボルの数のうち、基準信号又はプレースホルダーを伝送するリソースを除いて、残っているデータを伝送するための時間領域シンボルの数を指し、例えば、全ての残り時間領域シンボルの数を2とし、プレースホルダーを伝送するための1つのシンボルを除いて、残っている1つのシンボルは、データを伝送するための時間領域シンボルの数となり、当該数が予め設定された閾値未満である場合、第1所定条件を満たすと判定する。
【0047】
アップリンク伝送チャネルが物理チャネルPUSCHであることを例として、同様に、
図4によって説明し、現在、タイムスロット1及びタイムスロット2の2つのタイムスロットがあり、ターゲットデータがK=8回繰り返され、1つの物理チャネルPUSCHがN=3個の時間領域シンボルを占有し、タイムスロットに含まれる時間領域シンボルの数がL=14であるとする。端末は、開始シンボルから時間順序で各PUSCHの時間領域リソースを特定する。5番目のPUSCHについては、タイムスロット1には2つのみの時間領域シンボルが残っているため、且つ第1所定条件に対応する閾値を2とすると、残っている2つの時間領域シンボルが予め設定された閾値以下であり、第1所定条件を満たし、タイムスロット2の開始位置から5番目のPUSCHを伝送すると決定する。
【0048】
上記シナリオ2の方式1及び方式2に基づいて、以下の処理を含んでもよい。前記m+1番目のタイムスロットの開始位置からn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送するとき、前記方法は、
前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース上で、基準信号又は占有信号を伝送するステップ、又は、
前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース上で、前記ターゲットデータを伝送するための第1不完全なアップリンクチャネルを伝送するステップをさらに含む。
【0049】
すなわち、伝送の中断を回避するために、追加のLBTを導入することができ、例えば、
図5に示すように、タイムスロット1に残っている2つの時間領域シンボルは、復調基準信号(DMRS:Demodulation Reference Signal)又はサウンディング基準信号(SRS:Sounding Reference Signal)を伝送することに用いられる。
【0050】
又は、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース上で、第1不完全なアップリンクチャネルを伝送してもよく、
図6に示すように、タイムスロット1に残っている2つの時間領域シンボルは、1つの不完全なアップリンクチャネルを伝送することに用いられる。理解されるように、当該第1不完全なアップリンクチャネルは、K+1番目のアップリンク伝送チャネルと見なすことができるが、伝送不完全なK+1番目のアップリンク伝送チャネルである。
【0051】
シナリオ3、タイムスロットの残り時間領域リソースが1つの完全なアップリンク伝送チャネルを搬送するのに十分でない場合、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送することができ、具体的には、以下のいくつかの処理方式がある。
【0052】
方式1、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを搬送することができない場合、直接前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送する。
【0053】
すなわち、残り時間領域リソースに含まれる時間領域シンボルの数に関係なく、残り時間領域リソース内でn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送する。
【0054】
このとき、n番目のアップリンク伝送チャネルの伝送回数を繰り返し回数に計数してもよく、例えば、
図7に示すように、タイムスロット1に残っている2つのシンボル上で1回の不完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送し、且つそれを繰り返し回数に計数し、それでは、タイムスロット1で5回繰り返し伝送され、タイムスロット2で3回繰り返し伝送される。
【0055】
又は、n番目のアップリンク伝送チャネルの伝送回数を繰り返し回数に計数しなくてもよく、このとき、m+1番目のタイムスロットの開始位置で完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを再送し、今回の伝送を繰り返し回数に計数する。例えば、
図8に示すように、タイムスロット1に残っている2つのシンボル上で1回の不完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送し、繰り返し回数に計数せず、それでは、タイムスロット1で4回繰り返し伝送され、最後1回の不完全なアップリンクチャネルの伝送が繰り返し回数に計数されず、タイムスロット2で4回繰り返し伝送され、繰り返し伝送の回数が合計で8回である。
【0056】
又は、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースが以下の条件を満たす場合、残り時間領域リソースで不完全なアップリンク伝送チャネルを伝送することを繰り返し伝送の回数に計数し、そうでない場合は計数しない。計数の条件は、残り時間領域リソースの全ての時間領域シンボルの数が第1予め設定された閾値以上であること、又は、残り時間領域リソースではデータを伝送するための時間領域シンボルの数が第2予め設定された閾値以上であることを含む。
【0057】
方式2、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを搬送することができず、且つ前記残りリソースが第2所定条件を満たす場合、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送する。
【0058】
本方式では、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを搬送することができず、且つ前記残りリソースが第2所定条件を満たさない場合、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送しないことをさらに含んでもよい。
【0059】
前記第2所定条件は、
前記第1所定条件を満たさないこと、
前記残り時間領域リソースの時間領域シンボルの数が予め設定された閾値以上であること、
前記残り時間領域リソースではデータを伝送するための時間領域シンボルの数が予め設定された閾値以上であること、のうちの1つである。
【0060】
第1所定条件は、前記残り時間領域リソースの時間領域シンボルの数が予め設定された閾値以下であること、又は、前記残り時間領域リソースではデータを伝送するための時間領域シンボルの数が予め設定された閾値以下であることである。それでは、第2所定条件は、残り時間領域リソースの時間領域シンボルの数が予め設定された閾値より大きいこと、又は、残り時間領域リソースでは伝送用の時間領域シンボルの数が予め設定された閾値より大きいことである。
【0061】
さらに、前記残り時間領域リソースの時間領域シンボルの数とは、m番目のタイムスロット上でn-1個のアップリンク伝送チャネルが伝送された後、m番目のタイムスロットに残っている全ての時間領域シンボルの数を指し、当該全ての残りシンボルの数が予め設定された閾値以上であり、又は予め設定された閾値以上である場合、第2所定条件を満たすと判定できる。
【0062】
残り時間領域リソースではデータを伝送するための時間領域シンボルの数とは、m番目のタイムスロット上でn-1個のアップリンク伝送チャネルが伝送された後、m番目のタイムスロットに残っている全ての時間領域シンボルの数のうち、基準信号又はプレースホルダーを伝送するリソースを除いて、残っているデータを伝送するための時間領域シンボルの数を指し、例えば、全ての残り時間領域シンボルの数を2とし、プレースホルダーを伝送するための1つのシンボルを除いて、残っている1つのシンボルは、データを伝送するための時間領域シンボルの数となり、当該数が予め設定された閾値より大きく、又は当該数が予め設定された閾値以上である場合、第2所定条件を満たすと判定する。
【0063】
前記予め設定された閾値は、第1予め設定された閾値及び/又は第2予め設定された閾値を含み、具体的には、前記第1予め設定された閾値は、1つの完全なアップリンク伝送チャネルが占有する時間領域シンボルの数に基づいて特定された閾値であり、及び/又は、前記第2予め設定された閾値は、1つの完全なアップリンク伝送チャネルに含まれるデータ伝送用の時間領域シンボルの数に基づいて特定された閾値である。
【0064】
【0065】
【0066】
実際の処理では、上記いくつかのシナリオを組み合わせて処理することができ、例えば、第1所定条件及び第2所定条件を組み合わせて使用したり、個別に使用したりすることができ、具体的には、以下のとおりである。
【0067】
第1所定条件のみを使用して判断及び後続処理を行ってもよい。m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを搬送することができず、且つ前記残りリソースが第1所定条件を満たす場合、m+1番目のタイムスロットの開始位置からn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送し、又は、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを搬送することができず、且つ前記残りリソースが第1所定条件を満たさない場合、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送する。
【0068】
第2所定条件のみを使用して判断及び後続処理を行ってもよい。m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを搬送することができず、且つ前記残りリソースが第2所定条件を満たす場合、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送し、又は、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを搬送することができず、且つ前記残りリソースが第2所定条件を満たさない場合、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース内でn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送せず、m+1番目のタイムスロットの開始位置からn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送する。
【0069】
第1所定条件及び第2所定条件を組み合わせて判断及び処理を行ってもよい。m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを搬送することができず、且つ前記残りリソースが第1所定条件を満たす場合、m+1番目のタイムスロットの開始位置からn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送し、このとき、m番目のタイムスロットの残りリソース上で第1不完全なアップリンクチャネルを伝送し、又はm番目のタイムスロットの残りリソース上で基準信号又はプレースホルダーを伝送することができる。又は、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを搬送することができず、且つ前記残りリソースが第2所定条件を満たす場合、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送する。
【0070】
なお、本実施例の前述処理はグラントフリー処理のシナリオで用いることができる。
【0071】
上記解決手段によって、少なくとも1つの連続する時系列の連続する時間領域リソース上で、如何にK個の伝送チャネルを介してターゲットデータを繰り返し伝送するかを特定し、本技術案によれば、伝送チャネルが時間的に連続しない原因でLBT機会が増えるという問題を回避することができ、それにより、伝送の成功率を向上させる。
【0072】
実施例2
【0073】
本発明の実施例は、ネットワーク機器に適用される情報を繰り返し伝送する方法を提供し、
図9に示すように、ステップ901を含む。
【0074】
ステップ901:少なくとも1つの連続するタイムスロットの連続する時間領域リソース上で、K個のダウンリンク伝送チャネルを伝送し、前記K個のダウンリンク伝送チャネルは、ターゲットデータを個別に伝送することに用いられ、Kは2以上の整数であり、
前記少なくとも1つの連続するタイムスロットの連続する時間領域リソース上で、K個のダウンリンク伝送チャネルを伝送するステップは、
m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを搬送することができない場合、m+1番目のタイムスロットでn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送すること、
又は、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを搬送することができない場合、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送することを含み、
nは1以上且つK以下の整数であり、mは1以上の整数である。
【0075】
上記連続する時間領域リソースは、連続する時間領域シンボルであってもよく、ダウンリンク伝送チャネルは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)であってもよい。
【0076】
前記K個のダウンリンク伝送チャネルのうち、各々のダウンリンク伝送チャネルが占有する時間領域リソースは、1つのタイムスロット内に含まれている時間領域リソースの数未満である。例えば、1つのタイムスロットは14個のシンボルを有してもよく、それでは、1つのダウンリンク伝送チャネルが占有する時間領域リソース、即ち、占有する時間領域シンボルの数は、14個のシンボル未満であり、3つのシンボルを占有してもよい。
【0077】
本実施例では、前記K個のダウンリンク伝送チャネルは、完全に同じコンテンツをK回繰り返し伝送し、又は、前記K個のダウンリンク伝送チャネル内の異なるダウンリンク伝送チャネルは、同じターゲットデータの異なる伝送バージョンを搬送する。
【0078】
具体的には、前記K個のダウンリンク伝送チャネルはターゲットデータを繰り返し伝送することに用いられ、完全に同じコンテンツを伝送してもよく、当該コンテンツは、ターゲットデータであってもよく、又は、同じ伝送バージョンのターゲットデータであってもよく、又は、前記K個のダウンリンク伝送チャネルは、同じターゲットデータを伝送するが、異なる伝送バージョンを使用する。
【0079】
異なる伝送バージョンは、オリジナル情報が同じで、即ちターゲットデータが同じであるが、符号化後の情報が完全に同じではないと理解できる。同じコンテンツを伝送する場合、同じ伝送ブロック(TB)を伝送することであってもよい。
【0080】
以下、複数のシナリオで本実施例を説明する。
【0081】
シナリオ1、少なくとも1つの連続するタイムスロットの連続する時間領域リソース上で、K個のダウンリンク伝送チャネルを伝送し、すなわち、複数の連続するタイムスロットの連続するシンボル上で、K個のダウンリンク伝送チャネルを途切れなく伝送する。
【0082】
例えば、
図3を参照し、ターゲットデータがK=8回繰り返され、1つの物理チャネルPUSCHがN=3個の時間領域シンボルを占有し、1つのタイムスロットに含まれる時間領域シンボルの数がL=14であり、少なくとも1つの連続するタイムスロットがそれぞれタイムスロット1、タイムスロット2であるとする。K個のダウンリンク伝送チャネルが途切れなく伝送され、即ち、端末機器は、K個のダウンリンク伝送チャネルの伝送を完了するまで、タイムスロット1の開始シンボルから時間順序で8つのPUSCHを特定する。
【0083】
シナリオ2、タイムスロットの残り時間領域リソースが1つの完全なダウンリンク伝送チャネルを搬送するのに十分でない場合、当該部分の残り時間領域リソース上でダウンリンク伝送チャネルを伝送しなくてもよく、具体的には、以下のいくつかの処理方式がある。
【0084】
方式1、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを搬送することができない場合、m+1番目のタイムスロットでn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送することは、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを搬送することができない場合、m+1番目のタイムスロットの開始位置からn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送することを含む。このとき、当該残り時間領域リソース上でn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送しなくてもよい。
【0085】
ダウンリンク伝送チャネルが物理チャネルPUSCHであることを例として、
図4に示すように、現在、タイムスロット1及びタイムスロット2の2つのタイムスロットがあり、ターゲットデータがK=8回繰り返され、1つの物理チャネルPUSCHがN=3個の時間領域シンボルを占有し、タイムスロットに含まれる時間領域シンボルの数がL=14であるとする。端末は、開始シンボルから時間順序で各PUSCHの時間領域リソースを特定する。5番目のPUSCHについては、タイムスロット1には2つのみの時間領域シンボルが残り、1回の完全なPUSCHを搬送するのに十分でないため、タイムスロット2の開始位置から5番目のPUSCHを伝送する。
【0086】
方式2、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを搬送することができない場合、m+1番目のタイムスロットでn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送することは、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを搬送することができず、且つ前記残りリソースが第1所定条件を満たす場合、m+1番目のタイムスロットの開始位置からn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送することを含む。
【0087】
このとき、理解できるように、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを搬送することができず、且つ前記残りリソースが第1所定条件を満たす場合、前記残り時間領域リソース上でダウンリンク伝送チャネルを伝送せず、m+1番目のタイムスロットの開始位置からn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送する。
【0088】
前記第1所定条件は、前記残り時間領域リソースの時間領域シンボルの数が予め設定された閾値以下であること、又は、前記残り時間領域リソースではデータを伝送するための時間領域シンボルの数が予め設定された閾値以下であることを含む。
【0089】
残り時間領域リソースの時間領域シンボルの数とは、m番目のタイムスロット上でn-1個のダウンリンク伝送チャネルが伝送された後、m番目のタイムスロットに残っている全ての時間領域シンボルの数を指し、当該全ての残りシンボルの数が予め設定された閾値以下である場合、第1所定条件を満たすと判定できる。
【0090】
残り時間領域リソースではデータを伝送するための時間領域シンボルの数とは、m番目のタイムスロット上でn-1個のダウンリンク伝送チャネルが伝送された後、m番目のタイムスロットに残っている全ての時間領域シンボルの数のうち、基準信号又はプレースホルダーを伝送するリソースを除いて、残っているデータを伝送するための時間領域シンボルの数を指し、例えば、全ての残り時間領域シンボルの数を2とし、プレースホルダーを伝送するための1つのシンボルを除いて、残っている1つのシンボルは、データを伝送するための時間領域シンボルの数となり、当該数が予め設定された閾値未満である場合、第1所定条件を満たすと判定する。
【0091】
ダウンリンク伝送チャネルが物理チャネルPUSCHであることを例として、同様に、
図4によって説明し、現在、タイムスロット1及びタイムスロット2の2つのタイムスロットがあり、ターゲットデータがK=8回繰り返され、1つの物理チャネルPUSCHがN=3個の時間領域シンボルを占有し、タイムスロットに含まれる時間領域シンボルの数がL=14であるとする。端末は、開始シンボルから時間順序で各PUSCHの時間領域リソースを特定する。5番目のPUSCHについては、タイムスロット1には2つのみの時間領域シンボルが残っているため、且つ第1所定条件に対応する閾値を2とすると、残っている2つの時間領域シンボルが予め設定された閾値以下であり、第1所定条件を満たし、タイムスロット2の開始位置から5番目のPUSCHを伝送すると決定する。
【0092】
上記シナリオ2の方式1及び方式2に基づいて、以下の処理を含んでもよい。前記m+1番目のタイムスロットの開始位置からn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送するとき、前記方法は、
前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース上で、基準信号又は占有信号を伝送するステップ、又は、
前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース上で、前記ターゲットデータを伝送するための第1不完全なダウンリンクチャネルを伝送するステップをさらに含む。
【0093】
すなわち、伝送の中断を回避するために、追加のLBTを導入することができ、例えば、
図5に示すように、タイムスロット1に残っている2つの時間領域シンボルは、DMRS又はSRSを伝送することに用いられる。
【0094】
又は、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース上で、第1不完全なダウンリンクチャネルを伝送してもよく、
図6に示すように、タイムスロット1に残っている2つの時間領域シンボルは、1つの不完全なダウンリンクチャネルを伝送することに用いられる。理解されるように、当該第1不完全なダウンリンクチャネルは、K+1番目のダウンリンク伝送チャネルと見なすことができるが、伝送不完全なK+1番目のダウンリンク伝送チャネルである。
【0095】
シナリオ3、タイムスロットの残り時間領域リソースが1つの完全なダウンリンク伝送チャネルを搬送するのに十分でない場合、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送することができ、具体的には、以下のいくつかの処理方式がある。
【0096】
方式1、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを搬送することができない場合、直接前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送する。
【0097】
すなわち、残り時間領域リソースに含まれる時間領域シンボルの数に関係なく、残り時間領域リソース内でn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送する。
【0098】
このとき、n番目のダウンリンク伝送チャネルの伝送回数を繰り返し回数に計数してもよく、例えば、
図7に示すように、タイムスロット1に残っている2つのシンボル上で1回の不完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送し、且つそれを繰り返し回数に計数し、それでは、タイムスロット1で5回繰り返し伝送され、タイムスロット2で3回繰り返し伝送される。
【0099】
又は、n番目のダウンリンク伝送チャネルの伝送回数を繰り返し回数に計数しなくてもよく、このとき、m+1番目のタイムスロットの開始位置で完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを再送し、今回の伝送を繰り返し回数に計数する。例えば、
図8に示すように、タイムスロット1に残っている2つのシンボル上で1回の不完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送し、繰り返し回数に計数せず、それでは、タイムスロット1で4回繰り返し伝送され、最後1回の不完全なダウンリンクチャネルの伝送が繰り返し回数に計数されず、タイムスロット2で4回繰り返し伝送され、繰り返し伝送の回数が合計で8回である。
【0100】
又は、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースが以下の条件を満たす場合、残り時間領域リソースで不完全なダウンリンク伝送チャネルを伝送することを繰り返し伝送の回数に計数し、そうでない場合は計数しない。計数の条件は、残り時間領域リソースの全ての時間領域シンボルの数が第1予め設定された閾値以上であること、又は、残り時間領域リソースではデータを伝送するための時間領域シンボルの数が第2予め設定された閾値以上であることを含む。
【0101】
方式2、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを搬送することができず、且つ前記残りリソースが第2所定条件を満たす場合、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送する。
【0102】
本方式では、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを搬送することができず、且つ前記残りリソースが第2所定条件を満たさない場合、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送しないことを含んでもよい。
【0103】
前記第2所定条件は、
前記第1所定条件を満たさないこと、
前記残り時間領域リソースの時間領域シンボルの数が予め設定された閾値以上であること、
前記残り時間領域リソースではデータを伝送するための時間領域シンボルの数が予め設定された閾値以上であること、のうちの1つである。
【0104】
第1所定条件は、前記残り時間領域リソースの時間領域シンボルの数が予め設定された閾値以下であること、又は、前記残り時間領域リソースではデータを伝送するための時間領域シンボルの数が予め設定された閾値以下であることである。それでは、第2所定条件は、残り時間領域リソースの時間領域シンボルの数が予め設定された閾値より大きいこと、又は、残り時間領域リソースでは伝送用の時間領域シンボルの数が予め設定された閾値より大きいことである。
【0105】
さらに、前記残り時間領域リソースの時間領域シンボルの数とは、m番目のタイムスロット上でn-1個のダウンリンク伝送チャネルが伝送された後、m番目のタイムスロットに残っている全ての時間領域シンボルの数を指し、当該全ての残りシンボルの数が予め設定された閾値以上であり、又は予め設定された閾値以上である場合、第2所定条件を満たすと判定できる。
【0106】
残り時間領域リソースではデータを伝送するための時間領域シンボルの数とは、m番目のタイムスロット上でn-1個のダウンリンク伝送チャネルが伝送された後、m番目のタイムスロットに残っている全ての時間領域シンボルの数のうち、基準信号又はプレースホルダーを伝送するリソースを除いて、残っているデータを伝送するための時間領域シンボルの数を指し、例えば、全ての残り時間領域シンボルの数を2とし、プレースホルダーを伝送するための1つのシンボルを除いて、残っている1つのシンボルは、データを伝送するための時間領域シンボルの数となり、当該数が予め設定された閾値より大きく、又は当該数が予め設定された閾値以上である場合、第2所定条件を満たすと判定する。
【0107】
前記予め設定された閾値は、第1予め設定された閾値及び/又は第2予め設定された閾値を含み、具体的には、前記第1予め設定された閾値は、1つの完全なダウンリンク伝送チャネルが占有する時間領域シンボルの数に基づいて特定された閾値であり、及び/又は、前記第2予め設定された閾値は、1つの完全なダウンリンク伝送チャネルに含まれるデータ伝送用の時間領域シンボルの数に基づいて特定された閾値である。
【0108】
【0109】
【0110】
実際の処理では、上記いくつかのシナリオを組み合わせて処理することができ、例えば、第1所定条件及び第2所定条件を組み合わせて使用したり、個別に使用したりすることができ、具体的には、以下のとおりである。
【0111】
第1所定条件のみを使用して判断及び後続処理を行ってもよい。m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを搬送することができず、且つ前記残りリソースが第1所定条件を満たす場合、m+1番目のタイムスロットの開始位置からn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送し、又は、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを搬送することができず、且つ前記残りリソースが第1所定条件を満たさない場合、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送する。
【0112】
第2所定条件のみを使用して判断及び後続処理を行ってもよい。m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを搬送することができず、且つ前記残りリソースが第2所定条件を満たす場合、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送し、又は、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを搬送することができず、且つ前記残りリソースが第2所定条件を満たさない場合、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース内でn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送せず、m+1番目のタイムスロットの開始位置からn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送する。
【0113】
第1所定条件及び第2所定条件を組み合わせて判断及び処理を行ってもよい。m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを搬送することができず、且つ前記残りリソースが第1所定条件を満たす場合、m+1番目のタイムスロットの開始位置からn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送し、このとき、m番目のタイムスロットの残りリソース上で第1不完全なダウンリンクチャネルを伝送し、又はm番目のタイムスロットの残りリソース上で基準信号又はプレースホルダーを伝送することができる。又は、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを搬送することができず、且つ前記残りリソースが第2所定条件を満たす場合、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送する。
【0114】
なお、本実施例の前述処理はグラントフリー処理のシナリオで用いることができる。
【0115】
上記解決手段によって、少なくとも1つの連続する時系列の連続する時間領域リソース上で、如何にK個の伝送チャネルを介してターゲットデータを繰り返し伝送するかを特定し、本技術案によれば、伝送チャネルが時間的に連続しない原因でLBT機会が増えるという問題を回避することができ、それにより、伝送の成功率を向上させる。
【0116】
実施例3
【0117】
本発明の実施例は、端末機器を提供し、
図10に示すように、第1通信ユニット1001を備える。
【0118】
第1通信ユニット1001は、少なくとも1つの連続するタイムスロットの連続する時間領域リソース上で、K個のアップリンク伝送チャネルを伝送し、前記K個のアップリンク伝送チャネルは、ターゲットデータを個別に伝送することに用いられ、Kは2以上の整数であり、
前記少なくとも1つの連続するタイムスロットの連続する時間領域リソース上で、K個のアップリンク伝送チャネルを伝送することは、
m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを搬送することができない場合、m+1番目のタイムスロットでn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送すること、
又は、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを搬送することができない場合、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送することを含み、
nは1以上且つK以下の整数であり、mは1以上の整数である。
【0119】
上記連続する時間領域リソースは、連続する時間領域シンボルであってもよく、アップリンク伝送チャネルは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)であってもよい。
【0120】
前記K個のアップリンク伝送チャネルのうち、各々のアップリンク伝送チャネルが占有する時間領域リソースは、1つのタイムスロット内に含まれている時間領域リソースの数未満である。例えば、1つのタイムスロットは14個のシンボルを有してもよく、それでは、1つのアップリンク伝送チャネルが占有する時間領域リソース、即ち、占有する時間領域シンボルの数は、14個のシンボル未満であり、3つのシンボルを占有してもよい。
【0121】
本実施例では、前記K個のアップリンク伝送チャネルは、完全に同じコンテンツをK回繰り返し伝送し、又は、前記K個のアップリンク伝送チャネル内の異なるアップリンク伝送チャネルは、同じターゲットデータの異なる伝送バージョンを搬送する。
【0122】
具体的には、前記K個のアップリンク伝送チャネルはターゲットデータを繰り返し伝送することに用いられ、完全に同じコンテンツを伝送してもよく、当該コンテンツは、ターゲットデータであってもよく、又は、同じ伝送バージョンのターゲットデータであってもよく、又は、前記K個のアップリンク伝送チャネルは、同じターゲットデータを伝送するが、異なる伝送バージョンを使用する。
【0123】
異なる伝送バージョンは、オリジナル情報が同じで、即ちターゲットデータが同じであるが、符号化後の情報が完全に同じではないと理解できる。同じコンテンツを伝送する場合、同じ伝送ブロック(TB)を伝送することであってもよい。
【0124】
以下、複数のシナリオで本実施例を説明する。
【0125】
シナリオ1、少なくとも1つの連続するタイムスロットの連続する時間領域リソース上で、K個のアップリンク伝送チャネルを伝送し、すなわち、複数の連続するタイムスロットの連続するシンボル上で、K個のアップリンク伝送チャネルを途切れなく伝送する。
【0126】
例えば、
図3を参照し、ターゲットデータがK=8回繰り返され、1つの物理チャネルPUSCHがN=3個の時間領域シンボルを占有し、1つのタイムスロットに含まれる時間領域シンボルの数がL=14であり、少なくとも1つの連続するタイムスロットがそれぞれタイムスロット1、タイムスロット2であるとする。K個のアップリンク伝送チャネルが途切れなく伝送され、即ち、端末機器は、K個のアップリンク伝送チャネルの伝送を完了するまで、タイムスロット1の開始シンボルから時間順序で8つのPUSCHを特定する。
【0127】
シナリオ2、タイムスロットの残り時間領域リソースが1つの完全なアップリンク伝送チャネルを搬送するのに十分でない場合、当該部分の残り時間領域リソース上でアップリンク伝送チャネルを伝送しなくてもよく、具体的には、以下のいくつかの処理方式がある。
【0128】
方式1、前記第1通信ユニット1001は、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを搬送することができない場合、m+1番目のタイムスロットの開始位置からn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送する。このとき、当該残り時間領域リソース上でn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送しなくてもよい。
【0129】
アップリンク伝送チャネルが物理チャネルPUSCHであることを例として、
図4に示すように、現在、タイムスロット1及びタイムスロット2の2つのタイムスロットがあり、ターゲットデータがK=8回繰り返され、1つの物理チャネルPUSCHがN=3個の時間領域シンボルを占有し、タイムスロットに含まれる時間領域シンボルの数がL=14であるとする。端末は、開始シンボルから時間順序で各PUSCHの時間領域リソースを特定する。5番目のPUSCHについては、タイムスロット1には2つのみの時間領域シンボルが残り、1回の完全なPUSCHを搬送するのに十分でないため、タイムスロット2の開始位置から5番目のPUSCHを伝送する。
【0130】
方式2、前記第1通信ユニット1001は、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを搬送することができず、且つ前記残りリソースが第1所定条件を満たす場合、m+1番目のタイムスロットの開始位置からn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送する。
【0131】
このとき、理解できるように、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを搬送することができず、且つ前記残りリソースが第1所定条件を満たす場合、前記残り時間領域リソース上でアップリンク伝送チャネルを伝送せず、m+1番目のタイムスロットの開始位置からn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送する。
【0132】
前記第1所定条件は、前記残り時間領域リソースの時間領域シンボルの数が予め設定された閾値以下であること、又は、前記残り時間領域リソースではデータを伝送するための時間領域シンボルの数が予め設定された閾値以下であることを含む。
【0133】
残り時間領域リソースの時間領域シンボルの数とは、m番目のタイムスロット上でn-1個のアップリンク伝送チャネルが伝送された後、m番目のタイムスロットに残っている全ての時間領域シンボルの数を指し、当該全ての残りシンボルの数が予め設定された閾値以下である場合、第1所定条件を満たすと判定できる。
【0134】
残り時間領域リソースではデータを伝送するための時間領域シンボルの数とは、m番目のタイムスロット上でn-1個のアップリンク伝送チャネルが伝送された後、m番目のタイムスロットに残っている全ての時間領域シンボルの数のうち、基準信号又はプレースホルダーを伝送するリソースを除いて、残っているデータを伝送するための時間領域シンボルの数を指し、例えば、全ての残り時間領域シンボルの数を2とし、プレースホルダーを伝送するための1つのシンボルを除いて、残っている1つのシンボルは、データを伝送するための時間領域シンボルの数となり、当該数が予め設定された閾値未満である場合、第1所定条件を満たすと判定する。
【0135】
アップリンク伝送チャネルが物理チャネルPUSCHであることを例として、同様に、
図4によって説明し、現在、タイムスロット1及びタイムスロット2の2つのタイムスロットがあり、ターゲットデータがK=8回繰り返され、1つの物理チャネルPUSCHがN=3個の時間領域シンボルを占有し、タイムスロットに含まれる時間領域シンボルの数がL=14であるとする。端末は、開始シンボルから時間順序で各PUSCHの時間領域リソースを特定する。5番目のPUSCHについては、タイムスロット1には2つのみの時間領域シンボルが残っているため、且つ第1所定条件に対応する閾値を2とすると、残っている2つの時間領域シンボルが予め設定された閾値以下であり、第1所定条件を満たし、タイムスロット2の開始位置から5番目のPUSCHを伝送すると決定する。
【0136】
上記シナリオ2の方式1及び方式2に基づいて、以下の処理を含んでもよい。前記第1通信ユニット1001は、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース上で、基準信号又は占有信号を伝送し、又は、
前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース上で、前記ターゲットデータを伝送するための第1不完全なアップリンクチャネルを伝送する。
【0137】
すなわち、伝送の中断を回避するために、追加のLBTを導入することができ、例えば、
図5に示すように、タイムスロット1に残っている2つの時間領域シンボルは、DMRS又はSRSを伝送することに用いられる。
【0138】
又は、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース上で、第1不完全なアップリンクチャネルを伝送してもよく、
図6に示すように、タイムスロット1に残っている2つの時間領域シンボルは、1つの不完全なアップリンクチャネルを伝送することに用いられる。理解されるように、当該第1不完全なアップリンクチャネルは、K+1番目のアップリンク伝送チャネルと見なすことができるが、伝送不完全なK+1番目のアップリンク伝送チャネルである。
【0139】
シナリオ3、タイムスロットの残り時間領域リソースが1つの完全なアップリンク伝送チャネルを搬送するのに十分でない場合、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送することができ、具体的には、以下のいくつかの処理方式がある。
【0140】
方式1、第1通信ユニット1001は、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを搬送することができない場合、直接前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送する。
【0141】
すなわち、残り時間領域リソースに含まれる時間領域シンボルの数に関係なく、残り時間領域リソース内でn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送する。
【0142】
このとき、n番目のアップリンク伝送チャネルの伝送回数を繰り返し回数に計数してもよく、例えば、
図7に示すように、タイムスロット1に残っている2つのシンボル上で1回の不完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送し、且つそれを繰り返し回数に計数し、それでは、タイムスロット1で5回繰り返し伝送され、タイムスロット2で3回繰り返し伝送される。
【0143】
又は、n番目のアップリンク伝送チャネルの伝送回数を繰り返し回数に計数しなくてもよく、このとき、m+1番目のタイムスロットの開始位置で完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを再送し、今回の伝送を繰り返し回数に計数する。例えば、
図8に示すように、タイムスロット1に残っている2つのシンボル上で1回の不完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送し、繰り返し回数に計数せず、それでは、タイムスロット1で4回繰り返し伝送され、最後1回の不完全なアップリンクチャネルの伝送が繰り返し回数に計数されず、タイムスロット2で4回繰り返し伝送され、繰り返し伝送の回数が合計で8回である。
【0144】
又は、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースが以下の条件を満たす場合、残り時間領域リソースで不完全なアップリンク伝送チャネルを伝送することを繰り返し伝送の回数に計数し、そうでない場合は計数しない。計数の条件は、残り時間領域リソースの全ての時間領域シンボルの数が第1予め設定された閾値以上であること、又は、残り時間領域リソースではデータを伝送するための時間領域シンボルの数が第2予め設定された閾値以上であることを含む。
【0145】
方式2、第1通信ユニット1001は、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを搬送することができず、且つ前記残りリソースが第2所定条件を満たす場合、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送する。
【0146】
本方式では、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを搬送することができず、且つ前記残りリソースが第2所定条件を満たさない場合、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送しないことをさらに含んでもよい。
【0147】
前記第2所定条件は、
前記第1所定条件を満たさないこと、
前記残り時間領域リソースの時間領域シンボルの数が予め設定された閾値以上であること、
前記残り時間領域リソースではデータを伝送するための時間領域シンボルの数が予め設定された閾値以上であること、のうちの1つである。
【0148】
第1所定条件は、前記残り時間領域リソースの時間領域シンボルの数が予め設定された閾値以下であること、又は、前記残り時間領域リソースではデータを伝送するための時間領域シンボルの数が予め設定された閾値以下であることである。それでは、第2所定条件は、残り時間領域リソースの時間領域シンボルの数が予め設定された閾値より大きいこと、又は、残り時間領域リソースでは伝送用の時間領域シンボルの数が予め設定された閾値より大きいことである。
【0149】
さらに、前記残り時間領域リソースの時間領域シンボルの数とは、m番目のタイムスロット上でn-1個のアップリンク伝送チャネルが伝送された後、m番目のタイムスロットに残っている全ての時間領域シンボルの数を指し、当該全ての残りシンボルの数が予め設定された閾値以上であり、又は予め設定された閾値以上である場合、第2所定条件を満たすと判定できる。
【0150】
残り時間領域リソースではデータを伝送するための時間領域シンボルの数とは、m番目のタイムスロット上でn-1個のアップリンク伝送チャネルが伝送された後、m番目のタイムスロットに残っている全ての時間領域シンボルの数のうち、基準信号又はプレースホルダーを伝送するリソースを除いて、残っているデータを伝送するための時間領域シンボルの数を指し、例えば、全ての残り時間領域シンボルの数を2とし、プレースホルダーを伝送するための1つのシンボルを除いて、残っている1つのシンボルは、データを伝送するための時間領域シンボルの数となり、当該数が予め設定された閾値より大きく、又は当該数が予め設定された閾値以上である場合、第2所定条件を満たすと判定する。
【0151】
前記予め設定された閾値は、第1予め設定された閾値及び/又は第2予め設定された閾値を含み、具体的には、前記第1予め設定された閾値は、1つの完全なアップリンク伝送チャネルが占有する時間領域シンボルの数に基づいて特定された閾値であり、及び/又は、前記第2予め設定された閾値は、1つの完全なアップリンク伝送チャネルに含まれるデータ伝送用の時間領域シンボルの数に基づいて特定された閾値である。
【0152】
【0153】
【0154】
実際の処理では、上記いくつかのシナリオを組み合わせて処理することができ、例えば、第1所定条件及び第2所定条件を組み合わせて使用したり、個別に使用したりすることができ、具体的には、以下のとおりである。
【0155】
第1所定条件のみを使用して判断及び後続処理を行ってもよい。m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを搬送することができず、且つ前記残りリソースが第1所定条件を満たす場合、m+1番目のタイムスロットの開始位置からn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送し、又は、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを搬送することができず、且つ前記残りリソースが第1所定条件を満たさない場合、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送する。
【0156】
第2所定条件のみを使用して判断及び後続処理を行ってもよい。m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを搬送することができず、且つ前記残りリソースが第2所定条件を満たす場合、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送し、又は、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを搬送することができず、且つ前記残りリソースが第2所定条件を満たさない場合、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース内でn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送せず、m+1番目のタイムスロットの開始位置からn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送する。
【0157】
第1所定条件及び第2所定条件を組み合わせて判断及び処理を行ってもよい。m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを搬送することができず、且つ前記残りリソースが第1所定条件を満たす場合、m+1番目のタイムスロットの開始位置からn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送し、このとき、m番目のタイムスロットの残りリソース上で第1不完全なアップリンクチャネルを伝送し、又はm番目のタイムスロットの残りリソース上で基準信号又はプレースホルダーを伝送することができる。又は、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを搬送することができず、且つ前記残りリソースが第2所定条件を満たす場合、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全なn番目のアップリンク伝送チャネルを伝送する。
【0158】
なお、本実施例の前述処理はグラントフリー処理のシナリオで用いることができる。
【0159】
上記解決手段によって、少なくとも1つの連続する時系列の連続する時間領域リソース上で、如何にK個の伝送チャネルを介してターゲットデータを繰り返し伝送するかを特定し、本技術案によれば、伝送チャネルが時間的に連続しない原因でLBT機会が増えるという問題を回避することができ、それにより、伝送の成功率を向上させる。
【0160】
実施例4
【0161】
本発明の実施例は、ネットワーク機器を提供し、
図11に示すように、第2通信ユニット1101を備える。
【0162】
第2通信ユニット1101は、少なくとも1つの連続するタイムスロットの連続する時間領域リソース上で、K個のダウンリンク伝送チャネルを伝送し、前記K個のダウンリンク伝送チャネルは、ターゲットデータを個別に伝送することに用いられ、Kは2以上の整数であり、
前記少なくとも1つの連続するタイムスロットの連続する時間領域リソース上で、K個のダウンリンク伝送チャネルを伝送することは、
m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを搬送することができない場合、m+1番目のタイムスロットでn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送すること、
又は、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを搬送することができない場合、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送することを含み、
nは1以上且つK以下の整数であり、mは1以上の整数である。
【0163】
上記連続する時間領域リソースは、連続する時間領域シンボルであってもよく、ダウンリンク伝送チャネルは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)であってもよい。
【0164】
前記K個のダウンリンク伝送チャネルのうち、各々のダウンリンク伝送チャネルが占有する時間領域リソースは、1つのタイムスロット内に含まれている時間領域リソースの数未満である。例えば、1つのタイムスロットは14個のシンボルを有してもよく、それでは、1つのダウンリンク伝送チャネルが占有する時間領域リソース、即ち、占有する時間領域シンボルの数は、14個のシンボル未満であり、3つのシンボルを占有してもよい。
【0165】
本実施例では、前記K個のダウンリンク伝送チャネルは、完全に同じコンテンツをK回繰り返し伝送し、又は、前記K個のダウンリンク伝送チャネル内の異なるダウンリンク伝送チャネルは、同じターゲットデータの異なる伝送バージョンを搬送する。
【0166】
具体的には、前記K個のダウンリンク伝送チャネルはターゲットデータを繰り返し伝送することに用いられ、完全に同じコンテンツを伝送してもよく、当該コンテンツは、ターゲットデータであってもよく、又は、同じ伝送バージョンのターゲットデータであってもよく、又は、前記K個のダウンリンク伝送チャネルは、同じターゲットデータを伝送するが、異なる伝送バージョンを使用する。
【0167】
異なる伝送バージョンは、オリジナル情報が同じで、即ちターゲットデータが同じであるが、符号化後の情報が完全に同じではないと理解できる。同じコンテンツを伝送する場合、同じ伝送ブロック(TB)を伝送することであってもよい。
【0168】
以下、複数のシナリオで本実施例を説明する。
【0169】
シナリオ1、少なくとも1つの連続するタイムスロットの連続する時間領域リソース上で、K個のダウンリンク伝送チャネルを伝送し、すなわち、複数の連続するタイムスロットの連続するシンボル上で、K個のダウンリンク伝送チャネルを途切れなく伝送する。
【0170】
例えば、
図3を参照し、ターゲットデータがK=8回繰り返され、1つの物理チャネルPUSCHがN=3個の時間領域シンボルを占有し、1つのタイムスロットに含まれる時間領域シンボルの数がL=14であり、少なくとも1つの連続するタイムスロットがそれぞれタイムスロット1、タイムスロット2であるとする。K個のダウンリンク伝送チャネルが途切れなく伝送され、即ち、端末機器は、K個のダウンリンク伝送チャネルの伝送を完了するまで、タイムスロット1の開始シンボルから時間順序で8つのPUSCHを特定する。
【0171】
シナリオ2、タイムスロットの残り時間領域リソースが1つの完全なダウンリンク伝送チャネルを搬送するのに十分でない場合、当該部分の残り時間領域リソース上でダウンリンク伝送チャネルを伝送しなくてもよく、具体的には、以下のいくつかの処理方式がある。
【0172】
方式1、第2通信ユニット1101は、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを搬送することができない場合、m+1番目のタイムスロットの開始位置からn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送する。このとき、当該残り時間領域リソース上でn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送しなくてもよい。
【0173】
ダウンリンク伝送チャネルが物理チャネルPUSCHであることを例として、
図4に示すように、現在、タイムスロット1及びタイムスロット2の2つのタイムスロットがあり、ターゲットデータがK=8回繰り返され、1つの物理チャネルPUSCHがN=3個の時間領域シンボルを占有し、タイムスロットに含まれる時間領域シンボルの数がL=14であるとする。端末は、開始シンボルから時間順序で各PUSCHの時間領域リソースを特定する。5番目のPUSCHについては、タイムスロット1には2つのみの時間領域シンボルが残り、1回の完全なPUSCHを搬送するのに十分でないため、タイムスロット2の開始位置から5番目のPUSCHを伝送する。
【0174】
方式2、前記第2通信ユニット1101は、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを搬送することができず、且つ前記残りリソースが第1所定条件を満たす場合、m+1番目のタイムスロットの開始位置からn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送する。
【0175】
このとき、理解できるように、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを搬送することができず、且つ前記残りリソースが第1所定条件を満たす場合、前記残り時間領域リソース上でダウンリンク伝送チャネルを伝送せず、m+1番目のタイムスロットの開始位置からn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送する。
【0176】
前記第1所定条件は、前記残り時間領域リソースの時間領域シンボルの数が予め設定された閾値以下であること、又は、前記残り時間領域リソースではデータを伝送するための時間領域シンボルの数が予め設定された閾値以下であることを含む。
【0177】
残り時間領域リソースの時間領域シンボルの数とは、m番目のタイムスロット上でn-1個のダウンリンク伝送チャネルが伝送された後、m番目のタイムスロットに残っている全ての時間領域シンボルの数を指し、当該全ての残りシンボルの数が予め設定された閾値以下である場合、第1所定条件を満たすと判定できる。
【0178】
残り時間領域リソースではデータを伝送するための時間領域シンボルの数とは、m番目のタイムスロット上でn-1個のダウンリンク伝送チャネルが伝送された後、m番目のタイムスロットに残っている全ての時間領域シンボルの数のうち、基準信号又はプレースホルダーを伝送するリソースを除いて、残っているデータを伝送するための時間領域シンボルの数を指し、例えば、全ての残り時間領域シンボルの数を2とし、プレースホルダーを伝送するための1つのシンボルを除いて、残っている1つのシンボルは、データを伝送するための時間領域シンボルの数となり、当該数が予め設定された閾値未満である場合、第1所定条件を満たすと判定する。
【0179】
ダウンリンク伝送チャネルが物理チャネルPUSCHであることを例として、同様に、
図4によって説明し、現在、タイムスロット1及びタイムスロット2の2つのタイムスロットがあり、ターゲットデータがK=8回繰り返され、1つの物理チャネルPUSCHがN=3個の時間領域シンボルを占有し、タイムスロットに含まれる時間領域シンボルの数がL=14であるとする。端末は、開始シンボルから時間順序で各PUSCHの時間領域リソースを特定する。5番目のPUSCHについては、タイムスロット1には2つのみの時間領域シンボルが残っているため、且つ第1所定条件に対応する閾値を2とすると、残っている2つの時間領域シンボルが予め設定された閾値以下であり、第1所定条件を満たし、タイムスロット2の開始位置から5番目のPUSCHを伝送すると決定する。
【0180】
上記シナリオ2の方式1及び方式2に基づいて、以下の処理を含んでもよい。前記m+1番目のタイムスロットの開始位置からn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送するとき、前記方法は、
前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース上で、基準信号又は占有信号を伝送するステップ、又は、
前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース上で、前記ターゲットデータを伝送するための第1不完全なダウンリンクチャネルを伝送するステップをさらに含む。
【0181】
すなわち、伝送の中断を回避するために、追加のLBTを導入することができ、例えば、
図5に示すように、タイムスロット1に残っている2つの時間領域シンボルは、DMRS又はSRSを伝送することに用いられる。
【0182】
又は、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース上で、第1不完全なダウンリンクチャネルを伝送してもよく、
図6に示すように、タイムスロット1に残っている2つの時間領域シンボルは、1つの不完全なダウンリンクチャネルを伝送することに用いられる。理解されるように、当該第1不完全なダウンリンクチャネルは、K+1番目のダウンリンク伝送チャネルと見なすことができるが、伝送不完全なK+1番目のダウンリンク伝送チャネルである。
【0183】
シナリオ3、タイムスロットの残り時間領域リソースが1つの完全なダウンリンク伝送チャネルを搬送するのに十分でない場合、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送することができ、具体的には、以下のいくつかの処理方式がある。
【0184】
方式1、第2通信ユニット1101は、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを搬送することができない場合、直接前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送する。
【0185】
すなわち、残り時間領域リソースに含まれる時間領域シンボルの数に関係なく、残り時間領域リソース内でn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送する。
【0186】
このとき、n番目のダウンリンク伝送チャネルの伝送回数を繰り返し回数に計数してもよく、例えば、
図7に示すように、タイムスロット1に残っている2つのシンボル上で1回の不完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送し、且つそれを繰り返し回数に計数し、それでは、タイムスロット1で5回繰り返し伝送され、タイムスロット2で3回繰り返し伝送される。
【0187】
又は、n番目のダウンリンク伝送チャネルの伝送回数を繰り返し回数に計数しなくてもよく、このとき、m+1番目のタイムスロットの開始位置で完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを再送し、今回の伝送を繰り返し回数に計数する。例えば、
図8に示すように、タイムスロット1に残っている2つのシンボル上で1回の不完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送し、繰り返し回数に計数せず、それでは、タイムスロット1で4回繰り返し伝送され、最後1回の不完全なダウンリンクチャネルの伝送が繰り返し回数に計数されず、タイムスロット2で4回繰り返し伝送され、繰り返し伝送の回数が合計で8回である。
【0188】
又は、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースが以下の条件を満たす場合、残り時間領域リソースで不完全なダウンリンク伝送チャネルを伝送することを繰り返し伝送の回数に計数し、そうでない場合は計数しない。計数の条件は、残り時間領域リソースの全ての時間領域シンボルの数が第1予め設定された閾値以上であること、又は、残り時間領域リソースではデータを伝送するための時間領域シンボルの数が第2予め設定された閾値以上であることを含む。
【0189】
方式2、第2通信ユニット1101は、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを搬送することができず、且つ前記残りリソースが第2所定条件を満たす場合、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送する。
【0190】
本方式では、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを搬送することができず、且つ前記残りリソースが第2所定条件を満たさない場合、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送しないことを含んでもよい。
【0191】
前記第2所定条件は、
前記第1所定条件を満たさないこと、
前記残り時間領域リソースの時間領域シンボルの数が予め設定された閾値以上であること、
前記残り時間領域リソースではデータを伝送するための時間領域シンボルの数が予め設定された閾値以上であること、のうちの1つである。
【0192】
第1所定条件は、前記残り時間領域リソースの時間領域シンボルの数が予め設定された閾値以下であること、又は、前記残り時間領域リソースではデータを伝送するための時間領域シンボルの数が予め設定された閾値以下であることである。それでは、第2所定条件は、残り時間領域リソースの時間領域シンボルの数が予め設定された閾値より大きいこと、又は、残り時間領域リソースでは伝送用の時間領域シンボルの数が予め設定された閾値より大きいことである。
【0193】
さらに、前記残り時間領域リソースの時間領域シンボルの数とは、m番目のタイムスロット上でn-1個のダウンリンク伝送チャネルが伝送された後、m番目のタイムスロットに残っている全ての時間領域シンボルの数を指し、当該全ての残りシンボルの数が予め設定された閾値以上であり、又は予め設定された閾値以上である場合、第2所定条件を満たすと判定できる。
【0194】
残り時間領域リソースではデータを伝送するための時間領域シンボルの数とは、m番目のタイムスロット上でn-1個のダウンリンク伝送チャネルが伝送された後、m番目のタイムスロットに残っている全ての時間領域シンボルの数のうち、基準信号又はプレースホルダーを伝送するリソースを除いて、残っているデータを伝送するための時間領域シンボルの数を指し、例えば、全ての残り時間領域シンボルの数を2とし、プレースホルダーを伝送するための1つのシンボルを除いて、残っている1つのシンボルは、データを伝送するための時間領域シンボルの数となり、当該数が予め設定された閾値より大きく、又は当該数が予め設定された閾値以上である場合、第2所定条件を満たすと判定する。
【0195】
前記予め設定された閾値は、第1予め設定された閾値及び/又は第2予め設定された閾値を含み、具体的には、前記第1予め設定された閾値は、1つの完全なダウンリンク伝送チャネルが占有する時間領域シンボルの数に基づいて特定された閾値であり、及び/又は、前記第2予め設定された閾値は、1つの完全なダウンリンク伝送チャネルに含まれるデータ伝送用の時間領域シンボルの数に基づいて特定された閾値である。
【0196】
【0197】
【0198】
実際の処理では、上記いくつかのシナリオを組み合わせて処理することができ、例えば、第1所定条件及び第2所定条件を組み合わせて使用したり、個別に使用したりすることができ、具体的には、以下のとおりである。
【0199】
第1所定条件のみを使用して判断及び後続処理を行ってもよい。m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを搬送することができず、且つ前記残りリソースが第1所定条件を満たす場合、m+1番目のタイムスロットの開始位置からn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送し、又は、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを搬送することができず、且つ前記残りリソースが第1所定条件を満たさない場合、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送する。
【0200】
第2所定条件のみを使用して判断及び後続処理を行ってもよい。m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを搬送することができず、且つ前記残りリソースが第2所定条件を満たす場合、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送し、又は、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを搬送することができず、且つ前記残りリソースが第2所定条件を満たさない場合、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース内でn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送せず、m+1番目のタイムスロットの開始位置からn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送する。
【0201】
第1所定条件及び第2所定条件を組み合わせて判断及び処理を行ってもよい。m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを搬送することができず、且つ前記残りリソースが第1所定条件を満たす場合、m+1番目のタイムスロットの開始位置からn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送し、このとき、m番目のタイムスロットの残りリソース上で第1不完全なダウンリンクチャネルを伝送し、又はm番目のタイムスロットの残りリソース上で基準信号又はプレースホルダーを伝送することができる。又は、m番目のタイムスロットの残り時間領域リソースで完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを搬送することができず、且つ前記残りリソースが第2所定条件を満たす場合、前記m番目のタイムスロットの残り時間領域リソース内で不完全なn番目のダウンリンク伝送チャネルを伝送する。
【0202】
なお、本実施例の前述処理はグラントフリー処理のシナリオで用いることができる。
【0203】
上記解決手段によって、少なくとも1つの連続する時系列の連続する時間領域リソース上で、如何にK個の伝送チャネルを介してターゲットデータを繰り返し伝送するかを特定し、本技術案によれば、伝送チャネルが時間的に連続しない原因でLBT機会が増えるという問題を回避することができ、それにより、伝送の成功率を向上させる。
【0204】
図12は本願の実施例に係る通信機器1200の概略構成図であり、通信機器は本実施例に記載の端末機器又はネットワーク機器であってもよい。
図12に示される通信機器1200はプロセッサ1210を備え、プロセッサ1210は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行して、本願の実施例の方法を実現することができる。
【0205】
選択可能に、
図12に示すように、通信機器1200はメモリ1220をさらに備えてもよい。プロセッサ1210は、メモリ1220からコンピュータプログラムを呼び出して実行して、本願の実施例の方法を実現することができる。
【0206】
メモリ1220は、プロセッサ1210とは独立した個別のデバイスであってもよく、プロセッサ1210に集積されてもよい。
【0207】
選択可能に、
図12に示すように、通信機器1200は送受信機1230をさらに備えてもよく、プロセッサ1210は、当該送受信機1230と他の機器との通信を制御することができ、具体的には、他の機器に情報又はデータを送信し、又は他の機器から送信された情報又はデータを受信することができる。
【0208】
送受信機1230は送信機及び受信機を備えてもよい。送受信機1230は1つ又は複数のアンテナをさらに備えてもよい。
【0209】
選択可能に、当該通信機器1200は、具体的には本願の実施例のネットワーク機器であってもよく、当該通信機器1200は、本願の実施例の各方法においてネットワーク機器によって実現する対応するプロセスを実現することができ、簡潔さのために、ここで繰り返し説明しない。
【0210】
選択可能に、当該通信機器1200は、具体的には本願の実施例の端末機器、又はネットワーク機器であってもよく、当該通信機器1200は、本願の実施例の各方法において移動端末/端末機器によって実現する対応するプロセスを実現することができ、簡潔さのために、ここで繰り返し説明しない。
【0211】
図13は本願の実施例に係るチップの概略構成図である。
図13に示されるチップ1300はプロセッサ1310を備え、プロセッサ1310は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行して、本願の実施例の方法を実現することができる。
【0212】
選択可能に、
図13に示すように、チップ1300はメモリ1320をさらに備えてもよい。プロセッサ1310は、メモリ1320からコンピュータプログラムを呼び出して実行して、本願の実施例の方法を実現することができる。メモリ1320はプロセッサ1310とは独立した個別のデバイスであってもよく、プロセッサ1310に集積されてもよい。
【0213】
選択可能に、当該チップ1300は入力インタフェース1330をさらに備えてもよい。プロセッサ1310は、当該入力インタフェース1330と他の機器又はチップとの通信を制御することができ、具体的には、他の機器又はチップから送信された情報又はデータを取得することができる。
【0214】
選択可能に、当該チップ1300は出力インタフェース1340をさらに備えてもよい。プロセッサ1310は、当該出力インタフェース1340と他の機器又はチップとの通信を制御することができ、具体的には、他の機器又はチップに情報又はデータを出力することができる。
【0215】
選択可能に、当該チップは本願の実施例のネットワーク機器に適用でき、当該チップは、本願の実施例の各方法においてネットワーク機器によって実現する対応するプロセスを実現することができ、簡潔さのために、ここで繰り返し説明しない。
【0216】
選択可能に、当該チップは本願の実施例の端末機器に適用でき、当該チップは、本願の実施例の各方法において端末機器によって実現する対応するプロセスを実現することができ、簡潔さのために、ここで繰り返し説明しない。
【0217】
理解されるように、本願の実施例に記載のチップは、システムレベルのチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップ等とも呼称される。
【0218】
図14は本願の実施例に係る通信システム1400の概略ブロック図である。
図14に示すように、当該通信システム1400は端末機器1410及びネットワーク機器1420を備える。当該端末機器1410は、上記方法において端末機器によって実現する対応する機能を実現することに用いられ、当該ネットワーク機器1420は、上記方法においてネットワーク機器によって実現する対応する機能を実現することに用いられ、簡潔さのために、ここで繰り返し説明しない。
【0219】
理解されるように、本願の実施例のプロセッサは、集積回路チップであってもよく、信号の処理能力を有する。実現過程では、上記方法実施例の各ステップはプロセッサ内のハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形態の命令によって完了することができる。上記プロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field Programmable Gate Array)又は他のプログラマブルロジックデバイス、離散ゲート又はトランジスタロジックデバイス、個別ハードウェア部品であってもよい。本願の実施例に開示されている各方法、ステップ及びロジックブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよく、又は当該プロセッサは、いずれかの通常のプロセッサ等であってもよい。本願の実施例に開示されている方法のステップは、ハードウェアデコードプロセッサによって直接実行されてもよく、又はデコードプロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ又は電気的消去可能プログラマブルメモリ、レジスタ等の本分野の成熟した記憶媒体にあってもよい。当該記憶媒体はメモリにあり、プロセッサはメモリ内の情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記方法のステップを完了する。
【0220】
理解されるように、本願の実施例のメモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、又は揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両者を含んでもよい。不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)、プログラマブルROM(PROM:Programmable ROM)、消去可能PROM(EPROM:Erasable PROM)、電気的EPROM(EEPROM:Electrically EPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)であってもよい。限定的な説明ではなく、例示的な説明によって、多くの形態のRAMが利用でき、例えば、スタティックRAM(SRAM:Static RAM)、ダイナミックRAM(DRAM:Dynamic RAM)、同期DRAM(SDRAM:Synchronous DRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDR SDRAM:Double Data Rate SDRAM)、強化SDRAM(ESDRAM:Enhanced SDRAM)、同期リンクDRAM(SLDRAM:Synchlink DRAM)及びダイレクトラムバスRAM(DR RAM:Direct Rambus RAM)が挙げられる。なお、本明細書で説明されるシステム及び方法のメモリは、これらのメモリ及び任意の他の適切な種類のメモリを含むが、それらに限定されない。
【0221】
理解されるように、上記メモリは、例示的なものに過ぎず、限定的なものではない。例えば、本願の実施例のメモリは、スタティックRAM(SRAM:static RAM)、ダイナミックRAM(DRAM:dynamic RAM)、同期DRAM(SDRAM:synchronous DRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDR SDRAM:double data rate SDRAM)、強化SDRAM(ESDRAM:enhanced SDRAM)、同期リンクDRAM(SLDRAM:synch link DRAM)及びダイレクトラムバスRAM(DR RAM:Direct Rambus RAM)等が挙げられる。すなわち、本願の実施例のメモリは、これらのメモリ及び任意の他の適切な種類のメモリを含むが、それらに限定されない。
【0222】
本願の実施例は、コンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。
【0223】
選択可能に、当該コンピュータ可読記憶媒体は本願の実施例のネットワーク機器に適用でき、当該コンピュータプログラムは、本願の実施例の各方法においてネットワーク機器によって実現する対応するプロセスをコンピュータに実行させ、簡潔さのために、ここで繰り返し説明しない。
【0224】
選択可能に、当該コンピュータ可読記憶媒体は本願の実施例の端末機器に適用でき、当該コンピュータプログラムは、本願の実施例の各方法において移動端末/端末機器によって実現する対応するプロセスをコンピュータに実行させ、簡潔さのために、ここで繰り返し説明しない。
【0225】
本願の実施例は、コンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品をさらに提供する。
【0226】
選択可能に、当該コンピュータプログラム製品は本願の実施例のネットワーク機器に適用でき、当該コンピュータプログラム命令は、本願の実施例の各方法においてネットワーク機器によって実現する対応するプロセスをコンピュータに実行させ、簡潔さのために、ここで繰り返し説明しない。
【0227】
選択可能に、当該コンピュータプログラム製品は本願の実施例の移動端末/端末機器に適用でき、当該コンピュータプログラム命令は、本願の実施例の各方法において移動端末/端末機器によって実現する対応するプロセスをコンピュータに実行させ、簡潔さのために、ここで繰り返し説明しない。
【0228】
本願の実施例は、コンピュータプログラムをさらに提供する。
【0229】
選択可能に、当該コンピュータプログラムは本願の実施例のネットワーク機器に適用でき、当該コンピュータプログラムはコンピュータで実行するとき、本願の実施例の各方法においてネットワーク機器によって実現する対応するプロセスをコンピュータに実行させ、簡潔さのために、ここで繰り返し説明しない。
【0230】
選択可能に、当該コンピュータプログラムは本願の実施例の移動端末/端末機器に適用でき、当該コンピュータプログラムはコンピュータで実行するとき、本願の実施例の各方法において移動端末/端末機器によって実現する対応するプロセスをコンピュータに実行させ、簡潔さのために、ここで繰り返し説明しない。
【0231】
当業者であれば、本明細書に開示されている実施例で説明された各例示的ユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせで実現できることを理解できる。これらの機能がハードウェアそれともソフトウェア形態で実行されるかは、技術案の特定応用及び設計制約条件に決められる。当業者は各特定の応用に対して異なる方法で説明された機能を実現することができるが、この実現は本願の範囲を超えると見なされるべきではない。
【0232】
当業者は、説明の便宜及び簡潔さのために、上記説明されたシステム、装置及びユニットの具体的な作動過程が、前述の方法実施例における対応する過程を参照することができ、ここで繰り返し説明しないことを明確に理解できる。
【0233】
本願のいくつかの実施例では、開示されたシステム、装置及び方法は、他の方式で実現できることを理解できる。例えば、上記説明された装置実施例は例示的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの分割は、単にロジック機能の分割であり、実際の実現時に別の分割方法でもよく、例えば、複数のユニット又は構成要素を組み合わせてもよく、又は別のシステムに集積してもよく、又は一部の特徴を無視してもよく、又は実行しなくてもよい。また、図示又は検討される相互結合又は直接結合又は通信接続は、あるインタフェース、装置又はユニットを介した間接結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的又は他の形態のものであってもよい。
【0234】
前記別々の部材として説明されるユニットは、物理的に分離されてもよく、物理的に分離されなくてもよく、ユニットとして示される部材は、物理ユニットであってもよく、物理ユニットでなくてもよく、即ち、1つの場所に位置してもよく、又は複数のネットワークユニットに分布してもよい。実際の需要に応じてそのうちの一部又は全部ユニットを選択して本実施例の技術案の目的を実現することができる。
【0235】
また、本願各実施例における各機能ユニットは1つの処理ユニットに集積されてもよく、各ユニットは単独で物理的に存在してもよく、2つ又は2つ以上のユニットは1つのユニットに集積されてもよい。
【0236】
以上は、本願の実施形態に過ぎず、本願の保護範囲を制限するためのものではなく、当業者は本願に開示された技術範囲内に、変化や置換を容易に想到でき、それらの変化や置換は本願の保護範囲内に含まれる。従って、本願の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲を根拠とすべきである。