(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-15
(45)【発行日】2022-12-23
(54)【発明の名称】エアロゾル生成装置及びその動作方法
(51)【国際特許分類】
A24F 40/50 20200101AFI20221216BHJP
A24F 40/51 20200101ALI20221216BHJP
【FI】
A24F40/50
A24F40/51
(21)【出願番号】P 2021523008
(86)(22)【出願日】2020-06-11
(86)【国際出願番号】 KR2020007573
(87)【国際公開番号】W WO2020256342
(87)【国際公開日】2020-12-24
【審査請求日】2021-04-26
(31)【優先権主張番号】10-2019-0071771
(32)【優先日】2019-06-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イ、チェ ミン
(72)【発明者】
【氏名】パク、サン キョ
【審査官】杉浦 貴之
(56)【参考文献】
【文献】特表2019-511909(JP,A)
【文献】特開2015-114283(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/50
A24F 40/51
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成基質を加熱するヒータと、
ユーザのタップ入力を感知する少なくとも1つのセンサと、
前記センサから前記タップ入力を示すセンシング値を受信し、前記受信されたセンシング値が可変臨界値よりも大きい場合、タップ入力回数をカウントし、前記カウントされたタップ入力回数が既設定の入力回数に到逹したか否かに基づいて、前記ヒータを動作させる制御部と、を含み、
前記制御部は、
前記カウントされたタップ入力回数に基づいて、前記可変臨界値を調節
し、
前記カウントされたタップ入力回数に反比例して前記可変臨界値を減少させる、エアロゾル生成装置。
【請求項2】
前記制御部は、
基準入力回数に到逹する前記カウントされたタップ入力回数に基づいて前記可変臨界値を減少させる、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項3】
前記基準入力回数は、2回に設定される、請求項
2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項4】
前記制御部は、
以前センシング値を受信した後、既設定の入力時間以内に受信した前記センシング値に基づいて、前記タップ入力回数をカウントする、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記タップ入力回数をカウントするカウンタをさらに含む、請求項
4に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記可変臨界値を調節した状態で既設定の入力時間以内に前記センシング値を受信していない場合、前記可変臨界値を初期化する、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項7】
前記センサは、
前記エアロゾル生成装置の加速度変化を感知する加速度センサである、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項8】
前記ヒータに電力を供給するバッテリをさらに含み、
前記制御部は、
前記タップ入力回数が既設定の入力回数に到逹した場合、前記バッテリを制御して前記ヒータに電力を供給する、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項9】
ユーザのタップ入力を感知する段階と、
前記タップ入力を示すセンシング値を受信する段階と、
前記受信されたセンシング値が可変臨界値よりも大きい場合、タップ入力回数をカウントする段階と、
前記カウントされたタップ入力回数に基づいて、ヒータを動作させる段階と、
前記カウントされたタップ入力回数に基づいて、前記可変臨界値を調節する段階と、を含
み、
前記可変臨界値を調節する段階は、
前記カウントされたタップ入力回数に反比例して前記可変臨界値を減少させる、エアロゾル生成装置の動作方法。
【請求項10】
前記可変臨界値を調節する段階は、
基準入力回数に到逹する前記カウントされたタップ入力回数に基づいて、前記可変臨界値を減少させる、請求項
9に記載のエアロゾル生成装置の動作方法。
【請求項11】
前記タップ入力回数をカウントする段階は、
以前センシング値を受信した後、既設定の入力時間以内に受信した前記センシング値に基づいて、前記タップ入力回数をカウントする、請求項
9に記載のエアロゾル生成装置の動作方法。
【請求項12】
前記可変臨界値を調節した状態で既設定の入力時間以内に前記センシング値を受信していない場合、前記可変臨界値を初期化する段階をさらに含む、請求項
9に記載のエアロゾル生成装置の動作方法。
【請求項13】
前記タップ入力回数が既設定の入力回数に到逹した場合、ヒータに電力を供給する段階をさらに含む、請求項
9に記載のエアロゾル生成装置の動作方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル生成装置及びエアロゾル生成装置の動作方法に係り、さらに詳細には、ユーザの入力によって、エアロゾル生成基質を加熱するためのヒータを作動させてエアロゾルを生成するエアロゾル生成装置及びエアロゾル生成装置の動作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、一般的なシガレットの短所を克服する代替方法に係わる需要が増加している。例えば、シガレットを燃焼させてエアロゾルを生成させる方法ではないシガレットまたは液体保存部内のエアロゾル生成物質が加熱されることにより、エアロゾルを生成する方法に係わる需要が増加している。
【0003】
一方、エアロゾル生成装置は、誤作動防止のために複数のタップ入力を受信した場合、ヒータを加熱するように設計されうるが、このように連続タップ入力を要求する場合、ユーザの指ストレスによる力の急激な低下によってエアロゾル生成装置がユーザ入力を正確に受信することができない問題が発生する。
【0004】
その結果、エアロゾル生成装置は、ユーザ連続タップのうち、一部または全部が認識できず、ユーザの入力にもかかわらず、ヒータが加熱されない場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする技術的課題は、加速度センサの感度調節を通じてユーザ入力をさらに正確に受信することができるエアロゾル生成装置及びその動作方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記技術的課題を解決するための本発明の一実施例によるエアロゾル生成装置は、エアロゾル生成基質を加熱するヒータ、ユーザのタップ入力を感知する少なくとも1つのセンサ及び前記センサから前記タップ入力を示すセンシング値を受信し、前記受信されたセンシング値が可変臨界値よりも大きい場合、タップ入力回数をカウントし、前記カウントされたタップ入力回数が既設定の入力回数に到逹したか否かに基づいて、前記ヒータを動作させる制御部を含み、前記制御部は、前記カウントされたタップ入力回数に基づいて、前記可変臨界値を調節しうる。
【発明の効果】
【0007】
本発明のエアロゾル生成装置及びその動作方法は、ユーザのタップ入力回数に対応してセンサの感度を調節するので、さらに正確にユーザ入力を認識することができる。
【0008】
また、エアロゾル生成装置及びその動作方法は、ユーザ入力をさらに正確に認識することにより、ユーザ便宜性が増大するという利点がある。
【0009】
発明の効果は、以上で例示された内容によって制限されず、さらに多様な効果が本明細書内に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された例を示す図面である。
【
図2】エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された例を示す図面である。
【
図3】エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された例を示す図面である。
【
図6】本発明の一実施例によるエアロゾル生成装置の内部ブロック図である。
【
図7】本発明の第1実施例によるセンサの臨界値調節方法を説明するための図面である。
【
図8】本発明の第2実施例によるセンサの臨界値調節方法を説明するための図面である。
【
図9】本発明の第1実施例によるエアロゾル生成装置の動作方法を示すフローチャートである。
【
図10】本発明の第2実施例によるエアロゾル生成装置の動作方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
前記技術的課題を解決するための本発明の一実施例によるエアロゾル生成装置は、エアロゾル生成基質を加熱するヒータ、ユーザのタップ入力を感知する少なくとも1つのセンサ及び前記センサから前記タップ入力を示すセンシング値を受信し、前記受信されたセンシング値が可変臨界値よりも大きい場合、タップ入力回数をカウントし、前記カウントされたタップ入力回数が既設定の入力回数に到逹したか否かに基づいて、前記ヒータを動作させる制御部を含み、前記制御部は、前記カウントされたタップ入力回数に基づいて、前記可変臨界値を調節することができる。
【0012】
また、前記制御部は、前記カウントされたタップ入力回数に反比例して前記可変臨界値を減少させうる。
【0013】
また、前記制御部は、基準入力回数に到逹する前記カウントされたタップ入力回数に基づいて、前記可変臨界値を減少させうる。
【0014】
また、前記基準入力回数は、2回である。
【0015】
また、前記制御部は、以前センシング値を受信した後、既設定の入力時間以内に受信した前記センシング値に基づいて、前記タップ入力回数をカウントすることができる。
【0016】
また、前記制御部は、前記タップ入力回数をカウントするカウンタをさらに含んでもよい。
【0017】
また、前記制御部は、前記可変臨界値を調節した状態で既設定の入力時間以内に前記センシング値を受信していない場合、前記可変臨界値を初期化することができる。
【0018】
また、前記センサは、前記エアロゾル生成装置の加速度変化を感知する加速度センサでもある。
【0019】
また、エアロゾル生成装置は、前記ヒータに電力を供給するバッテリをさらに含み、前記制御部は、前記タップ入力回数が既設定の入力回数に到逹した場合、前記バッテリを制御して前記ヒータに電力を供給することができる。
【0020】
前記技術的課題を解決するための本発明の他の実施例によるエアロゾル生成装置の動作方法は、ユーザのタップ入力を感知する段階、前記タップ入力を示すセンシング値を受信する段階、前記受信されたセンシング値が可変臨界値よりも大きい場合、タップ入力回数をカウントする段階、及び前記カウントされたタップ入力回数に基づいて、前記可変臨界値を調節する段階を含んでもよい。
【0021】
また、前記可変臨界値を調節する段階は、前記カウントされたタップ入力回数に反比例して前記可変臨界値を減少させうる。
【0022】
また、前記可変臨界値を調節する段階は、基準入力回数に到達する前記カウントされたタップ入力回数に基づいて、前記可変臨界値を減少させうる。また、前記タップ入力回数をカウントする段階は、以前センシング値を受信した後、既設定の入力時間以内に受信した前記センシング値に基づいて、前記タップ入力回数をカウントしうる。
【0023】
また、エアロゾル生成装置の動作方法は、前記可変臨界値を調節した状態で既設定の入力時間以内に前記センシング値を受信していない場合、前記可変臨界値を初期化する段階をさらに含んでもよい。
【0024】
また、エアロゾル生成装置の動作方法は、前記タップ入力回数が既設定の入力回数に到逹した場合、ヒータに電力を供給する段階をさらに含んでもよい。
【0025】
実施例で使用される用語は、本発明での機能を考慮しながら可能な限り、現在広く使用される一般的な用語を選択したが、これは、当業者の意図または判例、新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。したがって、本発明で使用される用語は、単なる用語の名称ではない、その用語が有する意味と、本発明の全般にわたる内容とに基づいて定義されねばならない。
【0026】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。また、明細書に記載された「…部」、「…モジュール」というような用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、それは、ハードウェアまたはソフトウェアによって具現されるか、あるいはハードウェアとソフトウェアとの結合によっても具現される。
【0027】
以下、添付した図面に基づいて、本発明の実施例について本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施可能なように詳細に説明する。しかし、本発明は、様々な互いに異なる形態として具現可能であり、ここで説明する実施例に限定されない。
【0028】
ここで、使用された「少なくとも1つ」のような表現は、全体構成リストを修飾し、リストの個別構成を修飾しない。例えば、「a、b及びcのうち少なくとも1つ」という表現は、「a」、「b」、「c」、「aとb」、「aとc」、「bとc」、または「a、b及びc」をいずれも含むと理解されねばならない。
【0029】
あるエレメントまたはあるレイヤが他のエレメントまたは他のレイヤの「上方に」、「上に」、「連結された」または「結合された」と指称されるとき、それは、他のエレメントまたは他のレイヤに直接連結されたり、直接結合されたり、または別途の結合されたエレメントまたはレイヤが存在してもよい。対照的に、あるエレメントが他のエレメントまたはレイヤの「直ぐ上に」、「直上に」、「直接に連結された」または「直接に結合された」と言及されるとき、中間に別途のエレメントが存在しないと理解されねばならない。 同じ参照番号は、全体として同じ要素を指称する。
【0030】
図1ないし
図3は、エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された例を示す図面である。
【0031】
図1を参照すれば、エアロゾル生成装置1は、バッテリ11、制御部12及びヒータ13を含む。
図2及び
図3を参照すれば、エアロゾル生成装置1は、蒸気化器14をさらに含む。また、エアロゾル生成装置1の内部空間には、シガレット2が挿入されてもよい。
【0032】
図1ないし
図3に示されたエアロゾル生成装置1には、本実施例と係わる構成要素が示されている。したがって、
図1ないし
図3に示された構成要素以外に他の汎用的な構成要素がエアロゾル生成装置1にさらに含まれるということを、本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0033】
また、
図2及び
図3には、エアロゾル生成装置1にヒータ13が含まれていると示されているが、必要に応じて、ヒータ13は、省略されてもよい。
【0034】
図1には、バッテリ11、制御部12、及びヒータ13が一列に配置されているように示されている。また、
図2には、バッテリ11、制御部12、蒸気化器14、及びヒータ13が一列に配置されているように示されている。また、
図3には、蒸気化器14及びヒータ13が並列に配置されているように示されている。しかし、エアロゾル生成装置1の内部構造は、
図1ないし
図3に示されたところに限定されない。すなわち、エアロゾル生成装置1の設計によって、バッテリ11、制御部12、ヒータ13、及び蒸気化器14の配置は、変更されてもよい。
【0035】
シガレット2がエアロゾル生成装置1に挿入されれば、エアロゾル生成装置1は、ヒータ13及び/または蒸気化器14を作動させ、エアロゾルを発生させうる。ヒータ13及び/または蒸気化器14によって発生したエアロゾルは、シガレット2を通過してユーザに伝達される。
【0036】
必要に応じて、シガレット2がエアロゾル生成装置1に挿入されない場合にも、エアロゾル生成装置1は、ヒータ13を加熱することができる。
【0037】
バッテリ11は、エアロゾル生成装置1の動作に用いられる電力を供給する。例えば、バッテリ11は、ヒータ13または蒸気化器14が加熱されるように電力を供給し、制御部12の動作に必要な電力を供給する。また、バッテリ11は、エアロゾル生成装置1に設けられたディスプレイ、センサ、モータなどの動作に必要な電力を供給する。
【0038】
制御部12は、エアロゾル生成装置1の動作を全般的に制御する。具体的に、制御部12は、バッテリ11、ヒータ13、及び蒸気化器14だけではなく、エアロゾル生成装置1に含まれた他の構成の動作を制御する。また、制御部12は、エアロゾル生成装置1の構成それぞれの状態を確認し、エアロゾル生成装置1が動作可能な状態であるか否かを判断しうる。
【0039】
制御部12は、少なくとも1つのプロセッサを含む。プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイとしても具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、該マイクロプロセッサで実行されるプログラムが保存されたメモリの組合せによっても具現される。また、他の形態のハードウェアによっても具現されるということを、本実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0040】
ヒータ13は、バッテリ11から供給された電力によって加熱されてもよい。例えば、シガレットがエアロゾル生成装置1に挿入されれば、ヒータ13は、シガレットの外部に位置してもよい。したがって、加熱されたヒータ13は、シガレット内のエアロゾル生成物質の温度を上昇させうる。
【0041】
ヒータ13は、電気抵抗性ヒータでもある。例えば、ヒータ13には、導電性トラック(track)を含み、導電性トラックに電流が流れることにより、ヒータ13が加熱されてもよい。しかし、ヒータ13は、前述した例に限定されず、希望温度まで加熱されるものであれば、制限なしに該当しうる。ここで、希望温度は、エアロゾル生成装置1に予め設定されていてもよく、ユーザによって所望の温度に設定されてもよい。
【0042】
一方、他の例において、ヒータ13は、誘導加熱式ヒータでもある。具体的に、ヒータ13には、シガレットを誘導加熱方式で加熱するための導電性コイルを含み、シガレットは、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタを含んでもよい。
【0043】
例えば、ヒータ13は、管状加熱要素、板状加熱要素、針状加熱要素、または棒状加熱要素を含み、加熱要素の形状によってシガレット2の内部または外部を加熱することができる。
【0044】
また、エアロゾル生成装置1には、ヒータ13が複数個配置されてもよい。この際、複数個のヒータ13は、シガレット2の内部に挿入されるように配置されてもよく、シガレット2の外部に配置されてもよい。また、複数個のヒータ13のうち、一部は、シガレット2の内部に挿入されるように配置され、残りは、シガレット2の外部に配置されてもよい。また、ヒータ13の形状は、
図1ないし
図3に示された形状に限定されず、多様な形状にも作製される。
【0045】
蒸気化器14は、液状組成物を加熱してエアロゾルを生成し、生成されたエアロゾルは、シガレット2を通過してユーザに伝達されうる。すなわち、蒸気化器14によって生成されたエアロゾルは、エアロゾル生成装置1の気流通路に沿って移動し、気流通路は、蒸気化器14によって生成されたエアロゾルがシガレットを通過してユーザに伝達されるように構成されうる。
【0046】
例えば、蒸気化器14は、液体保存部、液体伝達手段及び加熱要素を含んでもよいが、それに限定されない。例えば、液体保存部、液体伝達手段、及び加熱要素は、独立したモジュールとしてエアロゾル生成装置1に含まれてもよい。
【0047】
液体保存部は、液状組成物を保存することができる。例えば、液状組成物は、揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質を含む液体でもあり、非タバコ物質を含む液体でもある。液体保存部は、蒸気化器14から/に脱/付着されるように作製されてもよく、蒸気化器14と一体として作製されてもよい。
【0048】
例えば、液状組成物は、水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤、またはビタミン混合物を含んでもよい。香料は、メントール、ペパーミント、スペアミントオイル、各種果実香成分などを含むが、それらに制限されるものではない。香味剤は、ユーザに多様な香味または風味を提供する成分を含んでもよい。ビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、及びビタミンEのうち、少なくとも1つが混合されたものでもあるが、それらに制限されるものではない。また、液状組成物は、グリセリン及びプロピレングリコールのようなエアロゾル形成剤を含んでもよい。
【0049】
液体伝達手段は、液体保存部の液状組成物を加熱要素として伝達することができる。例えば、液体伝達手段は、綿繊維、セラミック繊維、ガラスファイバ、多孔性セラミックのような芯(wick)にもなるが、それに限定されない。
【0050】
加熱要素は、液体伝達手段によって伝達される液状組成物を加熱するための要素である。例えば、加熱要素は、金属熱線、金属熱板、セラミックヒータなどにもなるが、それらに限定されるものではない。また、加熱要素は、ニクロム線のような伝導性フィラメントで構成され、液体伝達手段に巻かれる構造によっても配置される。加熱要素は、電流供給によって加熱され、加熱要素と接触された液体組成物に熱を伝達し、液体組成物を加熱することができる。その結果、エアロゾルが生成されうる。
【0051】
例えば、蒸気化器14は、カトマイザ(cartomizer)または、霧化器(atomizer)とも称されるが、それらに限定されない。
【0052】
一方、エアロゾル生成装置1は、バッテリ11、制御部12、ヒータ13、及び蒸気化器14以外に汎用的な構成をさらに含んでもよい。例えば、エアロゾル生成装置1は、視覚情報の出力が可能なディスプレイ及び/または触覚情報の出力のためのモータを含んでもよい。また、エアロゾル生成装置1は、少なくとも1つのセンサ(パフ感知センサ、温度感知センサ、シガレット挿入感知センサなど)を含んでもよい。また、エアロゾル生成装置1は、シガレット2が挿入された状態でも、外部空気が流入されるか、内部気体が流出される構造によっても作製される。
【0053】
図1ないし
図3には、示されていないが、エアロゾル生成装置1は、別途のクレードルと共に、システムを構成してもよい。例えば、クレードルは、エアロゾル生成装置1のバッテリ11の充電に用いられる。または、クレードルとエアロゾル生成装置1とが結合された状態でヒータ13が加熱されてもよい。
【0054】
シガレット2は、一般的な燃焼型シガレットと類似してもいる。例えば、シガレット2は、エアロゾル生成物質を含む第1部分とフィルタなどを含む第2部分に区分されてもよい。または、シガレット2の第2部分にもエアロゾル生成物質が含まれる。例えば、顆粒状またはカプセル状に作られたエアロゾル生成物質が第2部分に挿入されてもよい。
【0055】
エアロゾル生成装置1の内部には、第1部分の全体が挿入され、第2部分は、外部に露出されうる。または、エアロゾル生成装置1の内部に第1部分の一部だけ挿入されてもよく、第1部分の全体及び第2部分の一部が挿入されてもよい。ユーザは、第2部分を口にした状態でエアロゾルを吸い込むことができる。この際、エアロゾルは、外部空気が第1部分を通過することで生成され、生成されたエアロゾルは、第2部分を通過してユーザの口に伝達される。
【0056】
一例として、外部空気は、エアロゾル生成装置1に形成された少なくとも1つの空気通路を通じても流入される。例えば、エアロゾル生成装置1に形成された空気通路の開閉及び/または空気通路の大きさは、ユーザによって調節されうる。これにより、霧化量、喫煙感などがユーザによって調節されうる。他の例として、外部空気は、シガレット2の表面に形成された少なくとも1つの孔(hole)を通じてシガレット2の内部に流入されうる。
【0057】
以下、
図4及び
図5を参照して、シガレット2の例を説明する。
【0058】
【0059】
図4を参照すれば、シガレット2は、タバコロッド21及びフィルタロッド22を含む。
図1ないし
図3を参照して前述した第1部分21は、タバコロッド21を含み、第2部分22は、フィルタロッド22を含む。
【0060】
図4には、フィルタロッド22が単一セグメントとして示されているが、それに限定されない。すなわち、フィルタロッド22は、複数のセグメントで構成されてもよい。例えば、フィルタロッド22は、エアロゾルを冷却するセグメント及びエアロゾル内に含まれた所定の成分をフィルタリングするセグメントを含んでもよい。また、必要に応じて、フィルタロッド22には、他の機能を遂行する少なくとも1つのセグメントをさらに含んでもよい。
【0061】
シガレット2は、少なくとも1枚のラッパ24によっても包装される。ラッパ24には、外部空気が流入されるか、内部気体が流出される少なくとも1つの孔(hole)が形成されてもよい。一例として、シガレット2は、1枚のラッパ24によっても包装される。他の例として、シガレット2は、2以上のラッパ24によって重畳して包装されてもよい。例えば、第1ラッパ241によってタバコロッド21が包装され、ラッパ242、243、244によってフィルタロッド22が包装されてもよい。そして、単一ラッパ245によってシガレット2全体が再包装されてもよい。もし、フィルタロッド22が複数のセグメントで構成されているならば、それぞれのセグメントがラッパ242、243、244によっても包装される。
【0062】
タバコロッド21は、エアロゾル生成物質を含む。例えば、エアロゾル生成物質は、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール及びオレイルアルコールのうち、少なくとも1つを含むが、それらに限定されない。また、タバコロッド21は、風味剤、湿潤剤及び/または有機酸(organic acid)のような他の添加物質を含んでもよい。また、タバコロッド21には、メントールまたは保湿剤などの加香液が、タバコロッド21に噴射されることにより添加される。
【0063】
タバコロッド21は、多様に作製されうる。例えば、タバコロッド21は、シート(sheet)によっても作製され、ストランド(strand)によっても作製される。また、タバコロッド21は、タバコシートが細かく切られた刻みタバコによっても作製される。また、タバコロッド21は、熱伝導物質によっても取り囲まれる。例えば、熱伝導物質は、アルミ箔のような金属箔でもあるが、それに限定されない。一例として、タバコロッド21を取り囲む熱伝導物質は、タバコロッド21に伝達される熱を押し並べて分散させ、タバコロッドに加えられる熱伝導率を向上させ、これにより、タバコ風味を向上させうる。また、タバコロッド21を取り囲む熱伝導物質は、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタとしての機能が行える。この際、図面に示されていないが、タバコロッド21は、外部を覆い包む熱伝導物質以外にも追加のサセプタをさらに含んでもよい。
【0064】
フィルタロッド22は、酢酸セルロースフィルタでもある。一方、フィルタロッド22の形状には、制限がない。例えば、フィルタロッド22は、円柱状ロッドでもあり、内部に中空を含むチューブ状ロッドでもある。また、フィルタロッド22は、リセス状ロッドでもある。もし、フィルタロッド22が複数のセグメントで構成された場合、複数のセグメントのうち、少なくとも1つが異なる形状にも作製される。
【0065】
また、フィルタロッド22には、少なくとも1つのカプセル23が含まれてもよい。ここで、カプセル23は、香味を発生させる機能を行ってもよく、エアロゾルを発生させる機能を行ってもよい。例えば、カプセル23は、香料を含む液体を被膜で覆い包んだ構造でもある。カプセル23は、球状または円筒状を有するが、それに制限されない。
【0066】
図5を参照すれば、シガレット3は、前端プラグ33をさらに含んでもよい。前端プラグ33は、タバコロッド31において、フィルタロッド32に対向しない一側に位置してもよい。前端プラグ33は、タバコロッド31の外部への離脱を防止し、喫煙中にタバコロッド31から液状化されたエアロゾルがエアロゾル発生装置(
図1ないし
図3の1)に流れて行くことを防止することができる。
【0067】
フィルタロッド32は、第1セグメント321及び第2セグメント322を含んでもよい。ここで、第1セグメント321は、
図4のフィルタロッド22の第1セグメントに対応し、第2セグメント322は、
図4のフィルタロッド22の第3セグメントに対応する。
【0068】
シガレット3の直径及び全長は、
図4のシガレット2の直径及び全長に対応する。例えば、前端プラグ33の長さは、約7mm、タバコロッド31の長さは、約15mm、第1セグメント321の長さは、約12mm、第2セグメント322の長さは、約14mmでもあるが、それに限定されない。
【0069】
シガレット3は、少なくとも1枚のラッパ35によっても包装される。ラッパ35には、外部空気が流入されるか、内部気体が流出される少なくとも1つの孔(hole)が形成されてもよい。例えば、第1ラッパ351によって前端プラグ33が包装され、第2ラッパ352によってタバコロッド31が包装され、第3ラッパ353によって第1セグメント321が包装され、第4ラッパ354によって第2セグメント322が包装されてもよい。 そして、第5ラッパ355によってシガレット3全体が再包装されてもよい。
【0070】
また、第5ラッパ355には、少なくとも1つの穿孔36が形成されてもよい。例えば、穿孔36は、タバコロッド31を取り囲む領域に形成されるが、それに制限されない。穿孔36は、
図2及び
図3に示されたヒータ13によって形成された熱をタバコロッド31の内部に伝達する役割を遂行することができる。
【0071】
また、第2セグメント322には、少なくとも1つのカプセル34が含まれてもよい。ここで、カプセル34は、香味を発生させる機能を行ってもよく、エアロゾルを発生させる機能を行ってもよい。例えば、カプセル34は、香料を含む液体を被膜で覆い包んだ構造でもある。カプセル34は、球状または円筒状を有するが、それに制限されない。
【0072】
図6は、本発明の一実施例によるエアロゾル生成装置の内部ブロック図である。
【0073】
図面を参照すれば、本発明によるエアロゾル生成装置600は、センサ610、バッテリ620、ヒータ630、メモリ640、制御部650を含んでもよい。
図6のバッテリ620、ヒータ630、及び制御部650は、それぞれ
図1ないし
図3のバッテリ11、ヒータ13及び制御部12に対応する。
【0074】
一方、本発明のエアロゾル生成装置600の内部構造は、
図6に示されたところに限定されない。必要によって、
図6に示されたハードウェア構成のうち、一部が省略されるか、新たな構成がさらに追加されうるということは、本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0075】
制御部650は、エアロゾル生成装置600に含まれているセンサ610、バッテリ620、ヒータ630、メモリ640を総括して制御することができる。
【0076】
センサ610は、エアロゾル生成装置600の動きを感知することができる。センサ610は、エアロゾル生成装置600の動きを感知し、エアロゾル生成装置600の動きに対応するセンシング値を制御部650に伝送しうる。
【0077】
センサ610は、加速度センサ、ジャイロセンサ、圧力センサ、振動センサのうち少なくとも1つである。
【0078】
センサ610が加速度センサである場合、加速度センサは、エアロゾル生成装置600の動きによる加速度変化を感知することができる。エアロゾル生成装置600の動きは、ユーザのタップ(tap)入力によっても発生する。加速度センサは、ユーザのタップ(tap)入力に対するエアロゾル生成装置600の加速度変化を感知し、エアロゾル生成装置600の加速度変化に対応するセンシング値を制御部650に出力することができる。例えば、加速度センサは、エアロゾル生成装置600の加速度変化に対応して7mVの電圧を出力する。7mVの出力電圧は、センシング値として制御部650に入力されうる。
【0079】
加速度センサは、エアロゾル生成装置600の加速度変化に比例する電圧を出力する。
【0080】
制御部650は、センサ610からタップ入力を示すセンシング値を受信する。制御部650は、可変臨界値よりも大きいセンシング値をユーザのタップ入力によって演算することができる。
【0081】
可変臨界値は、ユーザのタップ入力を認識することができる最小センシング値を意味する。
【0082】
センサ610が加速度センサである場合、可変臨界値は、加速度センサの敏感度(sensitivity)に係わる。または、センサ610が加速度センサである場合、可変臨界値は、加速度センサの最大振幅測定能(動的範囲)を意味する。例えば、加速度センサの敏感度が大きいという意味は、ユーザのタップ入力のための最小センシング値が小さいということを意味する。
【0083】
制御部650は、タップ入力回数をカウントすることができる。このために、制御部650は、カウンタ651を含んでもよい。 一実施例によれば、カウンタ651は、制御部650の外部に配置される独立した構成要素でもある。
【0084】
制御部650は、以前センシング値を受信した後、既設定の入力時間以内に新たな値を受信した場合、タップ入力回数をカウントすることができる。また、制御部650は、センシング値を受信した後、既設定の入力時間以内にセンシング値を受信していない場合、タップ入力回数を初期化することができる。この際、既設定の入力時間は、ユーザの連続タップ入力時間を考慮して適切に設定されてもよい。例えば、既設定の入力時間は、0.2秒でもあるが、本発明は、それに限定されない。
【0085】
制御部650は、カウントされたタップ入力回数に基づいて可変臨界値を調節する。
【0086】
具体的に、制御部650は、カウントされたタップ入力回数に比例して可変臨界値を減少させうる。
【0087】
または、制御部650は、可変臨界値を第1臨界値に保持した状態で、カウントされたタップ入力回数が基準入力回数に到逹した場合、可変臨界値を第1臨界値よりも小さい第2臨界値に減少させうる。基準入力回数は、後述する動作入力回数よりも小さく設定される。後述するように、動作入力回数は、エアロゾル生成装置600の誤作動によるヒータ630の加熱を防止するために3回に設定されるので、基準入力回数は、2回に設定されてもよい。これにより、可変臨界値の減少は、3回タップ入力以上から行われる。
【0088】
制御部650は、可変臨界値を調節した状態で既設定の入力時間以内にセンシング値を受信していない場合、可変臨界値を初期化することができる。この際、既設定の入力時間は、ユーザの連続タップ入力時間を考慮して適切に設定されてもよい。例えば、既設定の時間は、0.2秒でもあるが、本発明は、それに限定されない。可変臨界値を初期化する理由は、ユーザのタップ入力がないにも拘わらず、可変臨界値を減少させた状態に保持する場合、エアロゾル生成装置600の誤作動が発生してしまうからである。
【0089】
バッテリ620は、ヒータ630に電力を供給し、ヒータ630に供給される電力の大きさは、制御部650によって調節されてもよい。
【0090】
ヒータ630は、電流を印加すれば、固有抵抗によって発熱し、加熱されたヒータ630にエアロゾル生成基質が接触(結合)すれば、エアロゾルが生成されうる。
【0091】
制御部650は、ヒータ630にパルス幅変調(Pulse Width Modulation: PWM)信号を伝達する方式を通じて、ヒータ630に供給される電力を制御することができる。
【0092】
制御部650は、ユーザのタップ入力回数に基づいて、ヒータ630を動作させるか否かを決定する。
【0093】
制御部650は、ユーザのタップ入力回数が既設定の入力回数以上である場合、バッテリ620を制御してヒータ630に電力を供給する。この際、入力は、ヒータ630を動作させるためのユーザ入力を意味する。したがって、既設定の入力回数は、動作入力回数とも命名される。動作入力回数は、3回に設定されうる。動作入力回数を3回に設定する理由は、エアロゾル生成装置600の誤作動によるヒータ630の加熱を防止するためである。例えば、エアロゾル生成装置600が落下して地面に衝突する場合、センサ610が可変臨界値以上のセンシング値を2回出力することが一般的である。その場合、制御部650は、ユーザの連続タップ入力が受信されたと判断し、バッテリ620を制御してヒータ630を加熱させうる。これにより、ヒータ630は、ユーザの意図と無関係に加熱されてしまう。したがって、ヒータ630がユーザの意図と無関係に加熱されることを防止するために、動作入力回数は、3回に設定される。
【0094】
制御部650がセンサ610からヒータ630を加熱するためのユーザ入力を受信することにより、エアロゾル生成装置600の物理的なボタンを除去しうる。
【0095】
メモリ640は、エアロゾル生成装置600の動作のための情報を保存することができる。
【0096】
メモリ640は、基準入力回数、動作入力回数、入力時間、可変臨界値、第1臨界値、第2臨界値、タップ入力回数などの情報を保存する。
【0097】
本発明の一実施例によるセンサ610、バッテリ620、ヒータ630、メモリ640及び制御部650は、少なくとも1つ以上のプロセッサ(processor)に該当するか、少なくとも1つ以上のプロセッサを含んでもよい。これにより、センサ610、バッテリ620、ヒータ630、メモリ640、制御部650は、マイクロプロセッサや汎用コンピュータシステムのような他のハードウェア装置に含まれた形態でも駆動される。
【0098】
図7は、センサの臨界値調節方法を説明するための図面である。
【0099】
図面を参照して説明すれば、エアロゾル生成装置600は、ヒータ630を加熱するためのユーザ入力を入力されうる。エアロゾル生成装置600は、ヒータ630を加熱するために、ユーザの連続タップ入力を受信することができる。
【0100】
センサ610は、ヒータ630を加熱するためのユーザの連続したタップ入力を受信することができる。
【0101】
制御部650は、タップ入力回数をカウントする。制御部650は、以前センシング値を受信した後、既設定の入力時間以内にセンシング値を受信した場合、タップ入力を連続したタップ入力の一部としてカウントすることができる。また、制御部650は、以前センシング値を受信した後、既設定の入力時間以内にセンシング値を受信していない場合、タップ入力回数を初期化する。例えば、既設定の入力時間は、0.2秒でもあるが、本発明は、それに限定されない。
【0102】
一方、制御部650は、ヒータ630を加熱するための連続タップ入力回数を3回以上に設定する。これは、エアロゾル生成装置600の誤作動によるヒータ630の加熱を防止するためである。例えば、エアロゾル生成装置600が落下して地面に衝突する場合、センサ610が可変臨界値以上のセンシング値を2回出力することが一般的である。この場合、制御部650は、ユーザの連続タップ入力が受信されたと判断し、バッテリ620を制御してヒータ630を加熱させうる。これにより、ヒータ630は、ユーザの意図と無関係に加熱される。したがって、ヒータ630がユーザの意図と無関係に加熱されることを防止するために、動作入力回数は、3回以上に設定される。
【0103】
一方、ヒータ630を加熱させるために要求されるタップ入力回数が増加するほど、ユーザの不便さが増加する。したがって、制御部650は、動作入力回数をタップ入力回数の設定可能な範囲(3回以上)の下限値である3回に設定する。
【0104】
前述したように、ヒータ630を加熱するためには、3回のタップ入力が要求されるが、連続タップ入力時、力の低下が発生する。
【0105】
図7に示された第1グラフ710は、連続タップ入力によるユーザのタッチ力(touch strength)の減少を示す図面である。
【0106】
図7に示されたように、ユーザのタッチ力は、2回まで保持されるが、3回から急に減少することが分かる。これは、連続タップ入力によって指ストレスによる力の低下が発生するからである。そのような力の低下を反映せず、臨界値を第1臨界値th1に保持する場合、3回目のタップ入力は、第1臨界値th1以下であるので、制御部650は、それをカウントすることができない。したがって、ユーザは、3回タップ入力を入力したにも拘わらず、ヒータ630が加熱されず、また入力せねばならないなどのユーザの不便さが招かれる。本発明は、そのようなユーザの不便さを低減するために、タップ入力回数に対応して臨界値を調節することができる。
【0107】
本発明の第1実施例による制御部650は、数式1のようにカウントされたタップ入力回数に反比例して可変臨界値を減少させうる。
【0108】
【0109】
図7の第2グラフ720は、タップ入力回数が増加するほど可変臨界値が減少することを例示する。
【0110】
図7において、可変臨界値の減少傾度Δgは、エアロゾル生成装置600の平均ユーザのタッチ力を考慮して適切に設定されてもよい。例えば、加速度センサにおいて、減少傾度Δgは、-0.7mV/回数に設定される。この際、可変臨界値は、ユーザのタップ入力回数に反比例して、7.2mV、6.3mV、5.6mV、4.9mVと徐々に減少する。但し、本発明の減少傾度及び可変臨界値の初期設定値は、前述した例に限定されない。
【0111】
一方、可変臨界値を過度に減少させる場合、エアロゾル生成装置600の誤作動率がむしろ増加する。例えば、加速度センサで可変臨界値が4.9mV未満に設定される場合、加速度センサがエアロゾル生成装置600の動きに敏感に反応して、ユーザのタップ(tap)入力ではない外部ノイズをユーザのタップ(tap)入力と認識することができる。すなわち、可変臨界値が過度に低い場合、ユーザのタップ(tap)入力がないにも拘わらず、エアロゾル生成装置600が動作してしまう。したがって、制御部650は、第1臨界値th1から第2臨界値th2までだけユーザのタップ入力回数に反比例して可変臨界値を減少させ、以後、タップ入力回数が増加しても、可変臨界値を第2臨界値th2に保持することができる。
【0112】
図7の第2グラフ720は、可変臨界値が第1臨界値th1から、第1臨界値th1よりも小さい第2臨界値th2まで、タップ入力回数に反比例して減少することを例示する。例えば、センサ610が加速度センサである場合、第1臨界値th1は、7mV、第2臨界値th2は、4.9mVでもあるが、本発明は、それに限定されない。
【0113】
一方、可変臨界値を減少させるという意味は、数式2のように、センサ610の敏感度を増加させるという意味と同一である。
【0114】
【0115】
したがって、制御部650は、センサ610の可変敏感度を第1敏感度から、タップ入力回数に比例して、第2敏感度まで増加させうる。例えば、センサ610が加速度センサである場合、第1敏感度は、1.6、第2敏感度は、2.4でもあるが、本発明は、それに限定されない。
【0116】
図7に示されたように、制御部650がセンサ610の可変臨界値をタップ入力回数に比例して減少させることにより、3回のタップ入力が可変臨界値(すなわち、第2可変臨界値、th2)を超過する。したがって、本発明のエアロゾル生成装置600は、ユーザのタップ入力をさらに正確に認識可能となる。これにより、ユーザの不便さが低減する効果がある。
【0117】
図8は、本発明の第2実施例によるセンサの臨界値調節方法を説明するための図面である。
【0118】
図面を参照して説明すれば、エアロゾル生成装置600は、ヒータ630を加熱するためのユーザ入力を入力される。エアロゾル生成装置600は、ヒータ630を加熱するために、ユーザの連続タップ入力を受信することができる。
【0119】
センサ610は、ヒータ630を加熱するためのユーザの連続したタップ入力を受信することができる。
【0120】
制御部650は、タップ入力回数をカウントすることができる。制御部650は、第1センシング値を受信した後、既設定の入力時間以内にセンシング値を受信した場合、タップ入力を連続したタップ入力の一部としてカウントすることができる。また、制御部650は、以前センシング値を受信した後、既設定の入力時間以内にセンシング値を受信していない場合、タップ入力回数を初期化することができる。例えば、既設定の入力時間は、0.2秒でもあるが、本発明は、それに限定されない。
【0121】
一方、本発明の第2実施例による制御部650もエアロゾル生成装置600の誤動作を防止するために動作入力回数を3回に設定することができる。また、ヒータ630を加熱するには、3回のタップ入力が要求されるが、連続タップ入力時、力の低下が発生しうる。
【0122】
本発明の第2実施例による制御部650は、可変臨界値を第1臨界値th1に初期設定することができる。制御部650は、可変臨界値を第1臨界値th1に保持した状態で、カウントされたタップ入力回数が基準入力回数に到逹した場合にのみ、可変臨界値を第1臨界値th1よりも小さい第2臨界値th2に減少させうる。例えば、センサ610が加速度センサである場合、第1臨界値th1は、7mV、第2臨界値th2は、4.9mVでもあるが、本発明は、それに限定されない。
【0123】
一方、基準入力回数は、動作入力回数よりも少なく設定されてもよい。動作入力回数が3回に設定されるので、制御部650は、基準入力回数を2回に設定することができる。
【0124】
図7で説明したように、可変臨界値を減少させるという意味は、センサ610の敏感度を増加させるという意味と同一なので、制御部650は、可変敏感度を第1敏感度に保持した状態で、カウントされたタップ入力回数が基準入力回数に到逹した場合、可変敏感度を第1敏感度よりも大きい第2敏感度に増加させうる。例えば、加速度センサの第1臨界値th1が7.2mV、第2臨界値th2が4.9mVである場合、第1敏感度は、1.6、第2敏感度は、2.4であるが、本発明は、それに限定されない。
【0125】
図8において、制御部650が可変臨界値を第1臨界値th1に保持した状態で、2回タップ入力を受信した後、可変臨界値を第2臨界値th2に減少させることにより、3回目のタップ入力が可変臨界値(すなわち、第2臨界値th2)を超過することになる。したがって、本発明のエアロゾル生成装置600は、ユーザのタップ入力をさらに正確に認識可能になる。これにより、ユーザの不便さが低減する効果がある。
【0126】
一方、本発明の第2実施例によるエアロゾル生成装置600は、可変臨界値を、経時的に連続して可変しないので、その具現が容易であり、制御便宜性が増大するという長所がある。
【0127】
図9は、本発明の第1実施例によるエアロゾル生成装置の動作方法を示すフローチャートである。
【0128】
図面を参照して説明すれば、センサ610は、ユーザのタップ入力を感知することができる(S910)。
【0129】
センサ610が加速度センサである場合、加速度センサは、ユーザのタップ入力に対するエアロゾル生成装置600の加速度変化を感知し、加速度変化に比例する電圧を出力することができる。加速度センサは、エアロゾル生成装置600の加速度変化に対応してセンシング値を制御部650に出力することができる。
【0130】
制御部650は、センサ610からタップ入力を示すセンシング値を受信することができる(S920)。
【0131】
センサ610が加速度センサである場合、制御部650は、センシング値として所定電圧(voltage)を受信することができるが、本発明は、それに制限されない。
【0132】
制御部650は、センサ610から受信したセンシング値である既設定の可変臨界値以上であるか否かを演算することができる(S930)。可変臨界値は、ユーザのタップ入力を認識可能な最小センシング値を意味する。
【0133】
制御部650は、センシング値が既設定の可変臨界値以上である場合、センシング値をユーザのタップ入力として演算することができる。
【0134】
制御部650は、タップ入力回数をカウントすることができる(S940)。そのために制御部650は、カウンタ651を含んでもよい。
【0135】
制御部650は、以前センシング値を受信した状態で既設定の入力時間以内にセンシング値を受信した場合、タップ入力回数をカウントすることができる。また、制御部650は、以前センシング値を受信した状態で既設定の入力時間以内にセンシング値を受信していない場合、タップ入力回数を初期化することができる。この際、既設定の入力時間は、ユーザの連続タップ入力時間を考慮して適切に設定されうる。例えば、既設定の入力時間は、0.2秒でもあるが、本発明は、それに限定されない。
【0136】
制御部650は、カウントされたタップ入力回数に比例して、可変臨界値を減少させうる(S950)。
【0137】
具体的に、制御部650は、可変臨界値を第1臨界値th1から、第1臨界値th1よりも小さい第2臨界値th2まで、タップ入力回数に比例して減少させうる。例えば、センサ610が加速度センサである場合、減少傾度(Δg)は、-0.7mVでもあるが、本発明は、それに限定されない。
【0138】
一方、可変臨界値を減少させるという意味は、数式2のように、センサ610の敏感度を増加させるという意味と同一である。
【0139】
したがって、制御部650は、センサ610の可変敏感度を第1敏感度から、タップ入力回数に比例して、第2敏感度まで増加させうる。例えば、センサ610が加速度センサである場合、第1敏感度は、1.6、第2敏感度は、2.4でもあるが、本発明は、それに限定されない。
【0140】
一方、制御部650は、可変臨界値を調節した状態で既設定の入力時間以内にセンシング値を受信していない場合、可変臨界値を初期化することができる。この際、既設定の入力時間は、ユーザの連続タップ入力時間を考慮して適切に設定されてもよい。例えば、既設定の時間は、0.2秒でもあるが、本発明は、それに限定されない。可変臨界値を初期化する理由は、ユーザのタップ入力がないにも拘わらず、可変臨界値を減少させた状態を保持する場合、エアロゾル生成装置600の誤作動の可能性があるからである。
【0141】
制御部650は、タップ入力回数が既設定の動作入力回数以上であるか否かを演算することができる(S960)。動作入力回数は、ヒータ630を加熱させるために要求されるタップ入力回数として、メモリ640に保存されてもよい。
【0142】
制御部650は、ヒータ630を加熱するための連続タップ入力回数を3回以上に設定することができる。これは、エアロゾル生成装置600の誤作動によるヒータ630の加熱を防止するためである。
【0143】
例えば、エアロゾル生成装置600が落下して地面に衝突する場合、センサ610が可変臨界値以上のセンシング値を2回出力することが一般的である。その場合、制御部650は、ユーザの連続タップ入力が受信されたと判断し、バッテリ620を制御してヒータ630を加熱させうる。これにより、ヒータ630は、ユーザの意図と無関係に加熱されうる。したがって、ヒータ630がユーザの意図と無関係に加熱されることを防止するために、動作入力回数は、3回以上に設定されうる。
【0144】
一方、ヒータ630を加熱させるために要求されるタップ入力回数が増加するほど、ユーザの不便さが増加する。したがって、制御部650は、動作入力回数をタップ入力回数の設定可能な範囲(3回以上)の下限値である3回に設定する。
【0145】
制御部650は、タップ入力回数が動作入力回数未満である場合、続けてユーザタップ入力を感知することができる。
【0146】
制御部650は、タップ入力回数が動作入力回数以上である場合、バッテリ620を制御してヒータ630に電力を供給することができる。ヒータ630は、バッテリ620から供給された電力に基づいて加熱される(S970)。
【0147】
図10は、本発明の第2実施例によるエアロゾル生成装置の動作方法を示すフローチャートである。
【0148】
図9との相違点は、可変臨界値の調節方法である。
図10のS1010、S1020、S1030、S1040は、それぞれ
図9のS910、S920、S930、S940と同一なので、以下では、S1050以後の段階から説明する。
【0149】
図面を参照すれば、制御部650は、タップ入力回数が基準入力回数以上であるか否かを演算する(S1050)。
【0150】
制御部650は、タップ入力回数が基準入力回数未満である場合、初期の可変臨界値を保持することができる(S1060)。制御部650は、タップ入力回数が基準入力回数未満である場合、第1臨界値を保持することができる。
【0151】
制御部650は、タップ入力回数が基準入力回数以上である場合、可変臨界値を減少させることができる(S1070)。
【0152】
制御部650は、タップ入力回数が基準入力回数に到逹した場合、可変臨界値を第1臨界値よりも小さい第2臨界値に減少させうる。例えば、センサ610が加速度センサである場合、第1臨界値th1は、7mV、第2臨界値th2は、4.9mVでもあるが、本発明は、それに限定されない。
【0153】
一方、可変臨界値を減少させるという意味は、センサ610の敏感度を増加させるという意味と同一なので、制御部650は、可変敏感度を第1敏感度に保持した状態で、カウントされたタップ入力回数が基準入力回数に到逹した場合、可変敏感度を第1敏感度よりも大きい第2敏感度に増加させうる。
【0154】
本発明の第2実施例によるエアロゾル生成装置600は、可変臨界値を時間によって連続して可変しないので、その具現が容易であり、制御便宜性が増大するという長所がある。
【0155】
基準入力回数は、動作入力回数よりも少なく設定される。動作入力回数が3回に設定されるので、制御部650は、基準入力回数を2回に設定する。
【0156】
一方、制御部650は、可変臨界値を調節した状態で既設定の入力時間以内にセンシング値を受信していない場合、可変臨界値を初期化する。この際、既設定の入力時間は、ユーザの連続タップ入力時間を考慮して適切に設定されうる。例えば、既設定の時間は、0.2秒でもあるが、本発明は、それに限定されない。可変臨界値を初期化する理由は、ユーザのタップ入力がないにも拘わらず、可変臨界値を減少させた状態を保持する場合、エアロゾル生成装置600の誤作動の発生可能性があるからである。
【0157】
制御部650は、タップ入力回数が既設定の動作入力回数以上であるか否かを演算する(S1080)。動作入力回数は、ヒータ630を加熱させるために要求されるタップ入力回数であって、メモリ640に保存されうる。
【0158】
制御部650は、ヒータ630を加熱するための連続タップ入力回数を3回以上に設定することができる。これは、エアロゾル生成装置600の誤作動によるヒータ630の加熱を防止するためである。
【0159】
例えば、エアロゾル生成装置600が落下して地面に衝突する場合、センサ610が可変臨界値以上のセンシング値を2回出力することが一般的である。その場合、制御部650は、ユーザの連続タップ入力が受信されたと判断し、バッテリ620を制御してヒータ630を加熱させうる。これにより、ヒータ630は、ユーザの意図と無関係に加熱されうる。したがって、ヒータ630がユーザの意図と無関係に加熱されることを防止するために、動作入力回数は、3回以上に設定されうる。
【0160】
一方、ヒータ630を加熱させるために要求されるタップ入力回数が増加するほど、ユーザの不便さが増加する。したがって、制御部650は、動作入力回数をタップ入力回数の設定可能な範囲(3回以上)の下限値である3回に設定する。
【0161】
制御部650は、タップ入力回数が動作入力回数未満である場合、続けてユーザタップ入力を感知することができる。
【0162】
制御部650は、タップ入力回数が動作入力回数以上である場合、バッテリ620を制御してヒータ630に電力を供給することができる。ヒータ630は、バッテリ620から供給された電力に基づいて加熱される(S1090)。
【0163】
一実施例は、コンピュータによって実行されるプログラムモジュールのようなコンピュータによって実行可能な命令語を含む記録媒体の形態にも具現されうる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータによってアクセスされる任意の可用媒体でもあり、揮発性及び不揮発性媒体、分離型及び非分離型媒体をいずれも含む。また、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記録媒体及び通信媒体をいずれも含んでもよい。コンピュータ記録媒体は、コンピュータ可読命令語、データ構造、プログラムモジュールまたはその他データのような情報の保存のための任意の方法または技術によって具現された揮発性及び不揮発性、分離型及び非分離型媒体をいずれも含む。通信媒体は、典型的にコンピュータ可読命令語、データ構造、プログラムモジュールのような変調されたデータ信号のその他データ、またはその他伝送メカニズムを含み、任意の情報伝達媒体を含む。
【0164】
図1ないし
図3、及び
図6の制御器12及びカウンタ651のようなブロックで表現される構成要素、エレメント、モジュールまたはユニット(この段落では、「構成要素」と総称する)のうち、少なくとも1つは、前述した例示的な実施例によって、それぞれの機能を行う多様な数のハードウェア、ソフトウェア及び/またはファームウエア構造によっても具現される。例えば、これらコンポーネント構成要素のうち、少なくとも1つは、メモリ、プロセッサ、論理回路、ルックアップテーブルのような1つ以上のマイクロプロセッサの制御を通じてそれぞれの機能を行う直接回路構造または他の制御装置を使用することができる。また、かような構成要素のうち、少なくとも1つは、モジュール、プログラム、またはコードの一部によって具体的に具現され、これは、特定の論理機能を行うための1つ以上の実行可能な命令を含み、1つ以上のマイクロプロセッサまたは他の制御装置によっても実行される。また、これら構成要素のうち、少なくとも1つは、それぞれの機能を処理する中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサなどのプロセッサを含むか、それらによって具現されうる。これら構成要素の2つ以上は、1つ以上の単一コンポーネントで結合され、単一コンポーネントは、結合された2つ以上のコンポーネントの全ての動作または機能を遂行することができる。また、これらコンポーネントの少なくとも1つの機能のうち、一部は、他のコンポーネントによって遂行されうる。また、バス(bus)は、前記ブロック図に図示されていないが、コンポーネントを介した通信は、バスを通じて遂行されうる。前記例示的な実施例の機能的な側面は、1つ以上のプロセッサで実行されるアルゴリズムによって具現されうる。また、ブロックまたは処理段階で表現された構成要素は、電子構成、信号処理及び/または、制御、データ処理のための任意の数の関連技術を採用することができる。本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者は、前記記載の本質的な特性から外れない範囲で変形された形態として具現可能であるということを理解することができる。したがって、開示された方法は、限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されねばならない。本発明の範囲は、前述した説明ではなく、請求範囲に示されており、それと同等な範囲内にある全ての相違点は、本発明に含まれるものと解釈されねばならない。