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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-15
(45)【発行日】2022-12-23
(54)【発明の名称】データ伝送方法及び装置、端末
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/12 20090101AFI20221216BHJP
   H04W 28/10 20090101ALI20221216BHJP
【FI】
H04W72/12
H04W28/10
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2021523393
(86)(22)【出願日】2019-03-19
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-17
(86)【国際出願番号】 CN2019078774
(87)【国際公開番号】W WO2020107751
(87)【国際公開日】2020-06-04
【審査請求日】2021-04-28
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2018/118028
(32)【優先日】2018-11-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2019/077060
(32)【優先日】2019-03-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100120385
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 健之
(72)【発明者】
【氏名】シュ、ヤン
(72)【発明者】
【氏名】リウ、ジェンファ
【審査官】桑江 晃
(56)【参考文献】
【文献】SA WG2,3GPP TR 23.725 V1.1.0 (2018-10)[online],3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; Study on enhancement of Ultra-Reliable Low-Latency Communication (URLLC) support in the 5G Core network (5GC) (Release 16),Internet<URL:https://portal.3gpp.org/desktopmodules/Specifications/SpecificationDetails.aspx?specificationId=3453>,2018年10月31日,1-5,11-33頁
【文献】SA WG2,Presentation of TR: TR 23.793, Version 1.0.0: "Study on Access Traffic Steering, Switching and Splitting support in the 5G system architecture" for information[online],3GPP TSG SA #81 SP-180870,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/TSG_SA/TSGS_81/Docs/SP-180870.zip>,2018年09月14日,12-17,57-67頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ伝送方法であって、
端末の1つのユーザーモジュールが同じアプリケーションデータを複数の接続によって冗長伝送する第1動作を、前記端末が第1情報に基づいて実行することを含み、
前記冗長伝送が行われる前記複数の接続は異なるDNN、VLAN ID、MACアドレス又はIPアドレスに対応し、
前記複数の接続における各接続に対応するDNN、VLAN ID、MACアドレス又はIPアドレスは異なるURSPのトラヒック記述子に設定される、データ伝送方法。
【請求項2】
前記複数の接続による伝送は
なる接続において異なるコアネットワークユーザープレーン装置及び同じ基地局により伝送するシーン、
異なる接続において同じコアネットワークユーザープレーン装置及び同じ基地局により伝送するシーンのうちの少なくとも1つを含む
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数の接続による伝送は、
異なる接続において異なるコアネットワークユーザープレーン装置及び異なる基地局により伝送するシーン、
異なる接続において同じコアネットワークユーザープレーン装置及び異なる基地局により伝送するシーンのうちの少なくとも1つを含む
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1情報はURSPルールを含み、1つのトラヒック記述子における1つ又は複数のRSDは1つ又は複数の第2パラメータを含み、前記第2パラメータはセッションの属性パラメータである
請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1情報は、前記第1動作を実行するかどうかの指示情報、前記第1動作の実行に必要な接続数、前記第1動作の実行に必要なユーザーモジュール数のうちの少なくとも1つの情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1情報は、前記1つのトラヒック記述子におけるRSDに設定される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
端末であって、
前記端末の1つのユーザーモジュールが同じアプリケーションデータを複数の接続によって冗長伝送する第1動作を、第1情報に基づいて実行することに用いられる伝送ユニットを備え
前記冗長伝送が行われる前記複数の接続は異なるDNN、VLAN ID、MACアドレス又はIPアドレスに対応し、
前記複数の接続における各接続に対応するDNN、VLAN ID、MACアドレス又はIPアドレスは異なるURSPのトラヒック記述子に設定される端末
【請求項8】
前記第1動作は
なる接続において異なるコアネットワークユーザープレーン装置及び同じ基地局により伝送するシーン、
異なる接続において同じコアネットワークユーザープレーン装置及び同じ基地局により伝送するシーンのうちの少なくとも1つに応用される
請求項7に記載の端末
【請求項9】
前記第1動作は、
異なる接続において異なるコアネットワークユーザープレーン装置及び異なる基地局により伝送するシーン、
異なる接続において同じコアネットワークユーザープレーン装置及び異なる基地局により伝送するシーンのうちの少なくとも1つに応用される
請求項7に記載の端末。
【請求項10】
前記第1情報はURSPルールを含み、1つのトラヒック記述子における1つ又は複数のRSDは1つ又は複数の第2パラメータを含み、前記第2パラメータはセッションの属性パラメータである
請求項に記載の端末
【請求項11】
前記第1情報は、前記第1動作を実行するかどうかの指示情報、前記第1動作の実行に必要な接続数、前記第1動作の実行に必要なユーザーモジュール数のうちの少なくとも1つの情報を含む、請求項7に記載の端末。
【請求項12】
前記第1情報は、前記1つのトラヒック記述子におけるRSDに設定される、請求項11に記載の端末。
【請求項13】
端末であって、
プロセッサ及びメモリを備え、該メモリはコンピュータプログラムを記憶することに用いられ、前記プロセッサは前記メモリに記憶されるコンピュータプログラムを呼び出して実行して、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法を実行することに用いられる端末。
【請求項14】
チップであって、
メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、前記チップを取り付けた装置が請求項1~6のいずれか1項に記載の方法を実行するようにすることに用いられるプロセッサを備えるチップ。
【請求項15】
コンピュータ可読記憶媒体であって、
コンピュータプログラムを記憶することに用いられ、前記コンピュータプログラムによってコンピュータが請求項1~6のいずれか1項に記載の方法を実行するようにする、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の実施例は移動通信技術分野に関し、具体的にデータ伝送方法及び装置、端末に関する。
【背景技術】
【0002】
人々のサービスの速度、遅延、高速モビリティ、エネルギー効率への追求及び将来生活中のサービスの多様性、複雑性を満たすために、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:3rd Generation Partnership Project)国際標準化機構は第5世代(5G:5th Generation)移動通信技術を研究開発し始めた。
【0003】
5G移動通信技術の1つの応用シーンは低遅延高信頼性の通信(URLLC:Ultra Reliable Low Latency Communication)であり、URLLCサービスのユーザー体験を確保するために、端末は同じデータソースに対して冗長伝送を行う必要があり、どのようにこのような冗長伝送を実行するかは解決すべき課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願の実施例はデータ伝送方法及び装置、端末を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の実施例に係るデータ伝送方法は、
端末の少なくとも1つのユーザーモジュールが同じアプリケーションデータを複数の接続によって伝送する第1動作を、前記端末が第1情報に基づいて実行することを含む。
【0006】
本願の実施例に係るデータ伝送方法は、
端末の少なくとも1つのユーザーモジュールが同じアプリケーションデータを複数の接続によって伝送する第1動作を、前記端末が確立を要求するセッションの属性パラメータに基づいて実行するかどうかを決定することを含む。
【0007】
本願の実施例に係るデータ伝送装置は、
前記端末の少なくとも1つのユーザーモジュールが同じアプリケーションデータを複数の接続によって伝送する第1動作を、第1情報に基づいて実行することに用いられる伝送ユニットを備える。
【0008】
本願の実施例に係るデータ伝送装置は、
前記端末の少なくとも1つのユーザーモジュールが同じアプリケーションデータを複数の接続によって伝送する第1動作を、確立を要求するセッションの属性パラメータに基づいて実行するかどうかを決定することに用いられる決定ユニットを備える。
【0009】
本願の実施例に係る端末は、プロセッサ及びメモリを備える。該メモリはコンピュータプログラムを記憶することに用いられ、該プロセッサは該メモリに記憶されるコンピュータプログラムを呼び出して実行して、上記データ伝送方法を実行することに用いられる。
【0010】
本願の実施例に係るチップは、上記データ伝送方法を実現することに用いられる。
【0011】
具体的に、該チップは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、該チップを取り付けた装置が上記データ伝送方法を実行するようにすることに用いられるプロセッサを備える。
【0012】
本願の実施例に係るコンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶することに用いられ、該コンピュータプログラムによってコンピュータが上記データ伝送方法を実行するようにする。
【0013】
本願の実施例に係るコンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラム命令を含み、該コンピュータプログラム命令によってコンピュータが上記データ伝送方法を実行するようにする。
【0014】
本願の実施例に係るコンピュータプログラムは、コンピュータにおいて実行されるとき、コンピュータが上記データ伝送方法を実行するようにする。
【発明の効果】
【0015】
上記技術案により、ネットワーク側は第1情報によって端末が冗長伝送(すなわち、第1動作)を行うように指示し、又は、端末自体はセッションの属性パラメータに基づいて冗長伝送(すなわち、第1動作)を行うかどうかを決定し、また、第1動作は2つの意味を有し、一方はユーザーモジュールであり、他方はセッションであり、端末の1つのユーザーモジュールが同じアプリケーションデータを複数のセッションによって伝送してもよく、端末の複数のユーザーモジュールが同じアプリケーションデータを複数のセッションによって伝送してもよく、それにより端末は冗長伝送を行うことを制御する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
ここで説明する図面は本願をより理解するためのものであり、本願の一部となる。本願の例示的な実施例及びその説明は本願を説明するためのものであり、本願に対する限定にはならない。
【0017】
図1図1は本願の実施例に係る通信システムアーキテクチャの模式図である。
図2(a)】図2(a)は本願の実施例に係る冗長伝送の模式図1である。
図2(b)】図2(b)は本願の実施例に係る冗長伝送の模式図2である。
図3図3は本願の実施例に係る1つのUEに2つのPDUセッションが確立されるフローチャートである。
図4図4は本願の実施例に係る2つのUEが異なる基地局又はセルにアクセスしている模式図である。
図5(a)】図5(a)は本願の実施例に係る1つのUEの場合のPDUセッションを確立する模式図である。
図5(b)】図5(b)は本願の実施例に係る2つのUEの場合のPDUセッションを確立する模式図1である。
図5(c)】図5(c)は本願の実施例に係る2つのUEの場合のPDUセッションを確立する模式図2である。
図6図6は本願の実施例に係るデータ伝送方法のフローチャート1である。
図7図7は本願の実施例に係るデータ伝送方法のフローチャート2である。
図8図8は本願の実施例に係るデータ伝送装置の構成構造模式図1である。
図9図9は本願の実施例に係るデータ伝送装置の構成構造模式図2である。
図10図10は本願の実施例に係る通信装置の構造模式図である。
図11図11は本願の実施例のチップの構造模式図である。
図12図12は本願の実施例に係る通信システムの模式的なブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本願の実施例の図面を参照しながら、本願の実施例の技術案を説明し、明らかに、説明される実施例は本願の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。本願の実施例に基づき、当業者が進歩性のある労働を必要とせずに得られる他の実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0019】
本願の実施例の技術案は様々な通信システム、例えば、モバイル通信用グローバル(GSM:Global System of Mobile communication)システム、符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)システム、広帯域符号分割多元接続(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access)システム、汎用パケット無線サービス(GPRS:General Packet Radio Service)、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)システム、LTE周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)システム、LTE時分割複信(TDD:Time Division Duplex)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS:Universal Mobile Telecommunication System)、マイクロ波利用アクセスに関する世界的な相互運用(WiMAX:Worldwide Interoperability for Microwave Access)通信システム又は5Gシステム等に適用できる。
【0020】
例示的に、本願の実施例が適用される通信システム100は図1に示される。該通信システム100はネットワーク装置110を備えてもよく、ネットワーク装置110は端末120(通信端末、端末とも称される)と通信する装置であってもよい。ネットワーク装置110は特定の地理的領域に通信カバレッジを提供することができ、且つ該カバレッジ領域内の端末と通信することができる。選択肢として、該ネットワーク装置110はGSMシステム又はCDMAシステムにおける基地局(BTS:Base Transceiver Station)であってもよく、WCDMAシステムにおける基地局(NB:NodeB)であってもよく、LTEシステムにおける発展型基地局(eNB又はeNodeB:Evolutional Node B)であってもよく、クラウド無線アクセスネットワーク(CRAN:Cloud Radio Access Network)における無線コントローラであってもよく、又は、該ネットワーク装置は移動交換局、中継局、アクセスポイント、車載装置、ウェアラブル端末、ハブ、スイッチ、ブリッジ、ルータ、5Gネットワークにおけるネットワーク側装置又は将来発展する公衆陸上移動網(PLMN:Public Land Mobile Network)におけるネットワーク装置等であってもよい。
【0021】
該通信システム100は更にネットワーク装置110のカバレッジ範囲内の少なくとも1つの端末120を備える。ここで使用される「端末装置」としては、有線回線を介して接続するもの、例えば公衆電話交換網(PSTN:Public Switched Telephone Networks)、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)、デジタルケーブル、直接ケーブルを介して接続するもの、及び/又は他のデータ接続/ネットワーク、及び/又は無線インターフェース、例えばセルラーネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN:Wireless Local Area Network)例えばDVB-Hネットワークに対するデジタルテレビネットワーク、衛星ネットワーク、AM-FM放送送信機を介するもの、及び/又は他の端末の、通信信号を送受信するように設置される装置、及び/又はモノのインターネット(IoT:Internet of Things)装置を含むが、それらに限らない。無線インターフェースを介して通信するように設置される端末は「無線通信端末」、「無線端末」又は「モバイル端末」と称されてもよい。モバイル端末の例は衛星又は携帯電話、無線電話及びデータ処理、ファックス及びデータ通信機能を組み合わせることのできるパーソナル移動通信システム(PCS:Personal Communications System)端末、無線電話、ポケットベル、インターネット/イントラネットへのアクセス、Webブラウザ、メモ帳、カレンダー及び/又は全地球測位システム(GPS:Global Positioning System)受信機を備えてもよいPDA、及び通常のラップトップ及び/又はパームトップ受信機又は無線電話送受信機を備える他の電子装置を含むが、それらに限らない。端末はアクセス端末、ユーザー装置(UE:User Equipment)、ユーザー要素、加入者局、移動局、トラバーサー、遠隔局、遠隔端末、モバイルデバイス、ユーザー端末、端末、無線通信装置、ユーザーエージェント又はユーザーデバイスを指してもよい。アクセス端末は携帯電話、コードレスホン、セッション確立プロトコル(SIP:Session Initiation Protocol)電話、ワイヤレスローカルループ(WLL:Wireless Local Loop)局、パーソナルデジタルアシスタント(PDA:Personal Digital Assistant)、無線通信機能を有する携帯端末、コンピューティングデバイス又は無線モデムに接続される他の処理装置、車載装置、ウェアラブル端末、5Gネットワークにおける端末又は将来発展するPLMNにおける端末等であってもよい。
【0022】
選択肢として、端末120同士は装置対装置(D2D:Device to Device)通信を行うことができる。
【0023】
選択肢として、5Gシステム又は5Gネットワークは更に新無線(NR:New Radio)システム又はNRネットワークと称されてもよい。
【0024】
図1には1つのネットワーク装置及び2つの端末を例示的に示し、選択肢として、該通信システム100は複数のネットワーク装置を備えてもよく、且つ各ネットワーク装置のカバレッジ範囲内に他の数の端末が含まれてもよく、本願の実施例はこれを限定しない。
【0025】
選択肢として、該通信システム100は更にネットワークコントローラ、モビリティ管理エンティティ等の他のネットワークエンティティを備えてもよく、本願の実施例はこれを限定しない。
【0026】
理解されるように、本願の実施例では、ネットワーク/システムにおける通信機能を持つ装置は通信装置と称されてもよい。図1に示される通信システム100を例として、通信装置は通信機能を持つネットワーク装置110及び端末120を備えてもよく、ネットワーク装置110及び端末120は前記具体的な装置であってもよく、ここで詳細な説明は省略し、通信装置は更に通信システム100における他の装置、例えばネットワークコントローラ、モビリティ管理エンティティ等の他のネットワークエンティティを備えてもよく、本願の実施例はこれを限定しない。
【0027】
理解されるように、本明細書において、本明細書における用語「システム」と「ネットワーク」はしばしば交換可能に使用される。本明細書における用語「及び/又は」は関連オブジェクトの関連関係を説明するためのものに過ぎず、3つの関係が存在してもよいことを示し、例えば、「A及び/又はB」は「Aが独立して存在する」、「AとBが同時に存在する」、「Bが独立して存在する」の3つの状況を示してもよい。また、本明細書における文字「/」は一般的に前後関連オブジェクトが「又は」の関係であることを示す。
【0028】
本願の実施例の技術案は主に5G移動通信システムに適用され、無論、本願の実施例の技術案は5G移動通信システムに限らず、更に他のタイプの移動通信システムに適用されてもよい。本願の実施例の技術案を理解しやすくするために、以下に本願の実施例に関わる関連技術を説明し、なお、以下の関連技術も本願の実施例の保護範囲に属する。
【0029】
URLLCのデータは冗長伝送によって確保される必要があり、このため、3GPPネットワークは複数のセッションを確立することで実現する必要があり、なお、本願の実施例における「複数」は2つ以上を指し、代表的な実現方式では2つである。また、「セッション」はプロトコルデータユニット(PDU:Protocol Data Unit)セッションを含むが、それに限らない。
【0030】
例えば、図2(a)を参照して、冗長伝送は1つのユーザーモジュール(UEと略称される)が2つのPDUセッションによって同じアプリケーションデータを伝送することであり、なお、図2(a)における端末Bはアプリケーションサーバー又はモバイル機器であってもよい。図2(b)を参照して、冗長伝送は2つのUEが2つのPDUセッションによって同じアプリケーションデータを伝送することであり、各UEに1つのPDUセッションが確立される。以上から分かるように、冗長伝送の実現は同じアプリケーションデータを複数のセッションによって伝送することであり、複数のセッションが同じUE又は異なるUEに対応する。1つのUEに2つのPDUセッションを確立するプロセスは図3に示されるとおり、PDUセッション1を確立するステップ1と、PDUセッション2を確立するステップ2と、無線アクセスネットワーク(RAN:Radio Access Network)において二重接続を確立するステップ3と、PDUセッション2に対して経路選択を行うステップ4と、を含む。2つのUEにそれぞれ1つのPDUセッションを確立する(合わせて2つのPDUセッションである)場合、図4を参照して、2つのUEは基地局の放送した信頼グループ(RG:Reliability Group)に基づいて異なる基地局又はセル(例えば、図4におけるgNB1及びgNB2)にアクセスし、UEはパラメータ例えば単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI:Single Network Slice Selection Assistance Information)、周波数点優先度等を利用して、異なる基地局又はセルにアクセスしてもよい。
【0031】
図5(a)を参照して、図5(a)は1つのUEの場合のPDUセッションを確立する模式図であり、端末は上から下までアプリケーション層、オペレーティングシステム(OS:Operating System)層、UE(すなわち、ユーザーモジュール)を備え、更に、UEはNAS層及びAS層を備える。アプリケーション層はOS層に対して確立要求を開始し、該確立要求にアプリケーション識別子(APP ID)が含まれ、OS層はUEのNAS層に対して確立要求を開始し、該確立要求にPDUセッションの属性パラメータが含まれ、UEのNAS層はAS層に対して2つのPDUセッション確立要求、すなわちPDU-1セッション確立要求及びPDU-2セッション確立要求を開始し、その後、UEのAS層はPDU-1セッション及びPDU-2セッションを確立し、この2つのPDUセッションによって同じアプリケーションデータを伝送する。
【0032】
図5(b)を参照して、図5(b)は2つのUEの場合のPDUセッションを確立する模式図1であり、図5(b)では、アプリケーション層は確立要求を1回開始し、OS層は確立要求を2回開始する。具体的に、端末は上から下までアプリケーション層、オペレーティングシステム(OS:Operating System)層、UE-1、UE-2を備え、更に、UE-1はNAS層及びAS層を備え、UE-2はNAS層及びAS層を備える。アプリケーション層はOS層に対して確立要求を開始し、該確立要求にアプリケーション識別子(APP ID)が含まれ、OS層はUE-1のNAS層に対して確立要求-1を開始し、UE-2のNAS層に対して確立要求-2を開始し、前記確立要求-1及び前記確立要求-2に同じPDUセッションの属性パラメータが含まれ、UE-1のNAS層はAS層に対してPDU-1セッション確立要求を開始し、UE-2のNAS層はAS層に対してPDU-2セッション確立要求を開始し、その後、UE-1のAS層はPDU-1セッションを確立し、UE-2のAS層はPDU-2を確立し、この2つのPDUセッションによって同じアプリケーションデータを伝送する。
【0033】
図5(c)を参照して、図5(c)は2つのUEの場合のPDUセッションを確立する模式図2であり、図5(c)では、アプリケーション層は確立要求を2回開始し、OS層は確立要求を2回開始する。具体的に、端末は上から下までアプリケーション層、オペレーティングシステム(OS:Operating System)層、UE-1、UE-2を備え、更に、UE-1はNAS層及びAS層を備え、UE-2はNAS層及びAS層を備える。アプリケーション層はOS層に対して確立要求1及び確立要求2を開始し、前記確立要求1及び前記確立要求2に同じアプリケーション識別子(APP ID)が含まれ、OS層はUE-1のNAS層に対して確立要求-1を開始し、UE-2のNAS層に対して確立要求-2を開始し、前記確立要求-1及び前記確立要求-2に同じPDUセッションの属性パラメータが含まれ、UE-1のNAS層はAS層に対してPDU-1セッション確立要求を開始し、UE-2のNAS層はAS層に対してPDU-2セッション確立要求を開始し、その後、UE-1のAS層はPDU-1セッションを確立し、UE-2のAS層はPDU-2を確立し、この2つのPDUセッションによって同じアプリケーションデータを伝送する。
【0034】
一方、アプリケーションデータとPDUセッションとのバインディングはUEポリシー(UE policy)により実行され、1つのUE policyは複数のルール(rule)を含んでもよく、各ルールの内容は下記表1~表3に示される。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】
上記表1~表3から分かるように、該ルールは2つの部分に分けられ、第1部分はトラヒック記述子(traffic descriptor)、第2部分はルータ選択記述子(RSD:Route Selection Descriptor)である。traffic descriptorは特定のアプリケーションデータフローの特徴を説明するためのものであり、特定のアプリケーションデータフローには対応する1つ又は複数のRSDがあり、端末はRSDに基づいてPDUセッションの確立を開始することとなり、ネットワーク側が特定の特徴を持つPDUセッションを確立するようにするために、PDUセッション確立要求にRSDに含まれる属性パラメータを含ませる。
【0039】
traffic descriptorは主に端末のアプリケーション層とOS層とのインタラクションに使用され、OS層が特定のアプリケーションデータを識別した後、対応するRSDに基づいてUEへPDUセッション確立要求メッセージを送信し、又はアプリケーションデータを条件に合致する既存のPDUセッションにバインディングして伝送することとなる。従って、RSDは主にOS層とUEとのインタラクションに使用される。
【0040】
上記アプリケーションデータとPDUセッションとのバインディングメカニズムに基づき、本願の実施例はRSDに1つのパラメータ(すなわち、本願の実施例の第1情報)を追加し、該パラメータは冗長伝送を行うかどうか(即ち、本願の実施例の第1動作を実行するかどうか)を指示し、それに加えて、該パラメータはいくつのUEのPDUセッション(例えば、1つのUEそれとも複数のUE)を使用する伝送か及び冗長伝送のセッション数(例えば、2つ又は3つのセッション)を示してもよい。
【0041】
図6は本願の実施例に係るデータ伝送方法のフローチャート1であり、図6に示すように、前記データ伝送方法は、
端末の少なくとも1つのユーザーモジュールが同じアプリケーションデータを複数の接続によって伝送する第1動作を、前記端末が第1情報に基づいて実行するステップ601を含む。
【0042】
本願の実施例では、前記端末は携帯電話、タブレットコンピュータ、携帯情報端末、車載端末、ウェアラブル端末等のネットワークと通信することのできるいかなる装置であってもよい。
【0043】
本願の実施例では、前記接続はセッションにより実現されてもよいが、それには限らない。更に、前記接続はPDUセッションであってよい。
【0044】
本願の実施例では、前記端末は上から下までアプリケーション層、OS層、ユーザーモジュール(すなわち、図5(a)~図5(c)におけるUE)を備える。なお、前記端末は1つのユーザーモジュールを備えてもよく、複数のユーザーモジュール(代表的な状況は2つのユーザーモジュール)を備えてもよい。更に、前記ユーザーモジュールはNAS層及びAS層を備える。前記端末が複数のユーザーモジュールを備える場合、前記端末における異なるユーザーモジュールは、異なるNAS層及び/又はAS層を有する。
【0045】
本願の実施例では、前記端末はネットワーク側から送信された第1情報を受信して、前記端末の少なくとも1つのユーザーモジュールが同じアプリケーションデータを複数の接続によって伝送する前記第1動作を、前記第1情報に基づいて実行する。一実施形態では、前記第1情報は、ネットワーク側のコアネットワークエレメントにより、非アクセス層(NAS:Non-Access Stratum)メッセージによって前記端末に送信する。
【0046】
本願の実施例では、前記第1情報は、前記第1動作を実行するかどうかの指示情報、前記第1動作を実行するために必要な接続数、前記第1動作を実行するために必要なユーザーモジュールの数のうちの少なくとも1つの情報を含む。
【0047】
本願の実施例では、前記同じアプリケーションデータは、前記端末における同じアプリケーション識別子及び/又はデータネットワーク名(DNN:Data Networking Name)及び/又はネットワークスライス及び/又はアプリケーションサーバーIPアドレス識別子に対応するデータである。
【0048】
本願の実施例では、第1動作は冗長伝送と称されてもよく、冗長伝送は同じアプリケーションデータを複数のセッションによって伝送するものであり、複数のセッションは同じユーザーモジュール又は異なるユーザーモジュールに対応する。
【0049】
例えば、図2(a)を参照して、冗長伝送は1つのUEが2つのPDUセッションによって同じアプリケーションデータを伝送するものである。図2(b)を参照して、冗長伝送は2つのUEが2つのPDUセッションによって同じアプリケーションデータを伝送するものであり、各UEに1つのPDUセッションが確立される。
【0050】
更に、例えば、図5(a)を参照して、1つのUEは2つのPDUセッションによって同じアプリケーションデータを伝送する。具体的に、アプリケーション層はOS層に対して確立要求を開始し、該確立要求にアプリケーション識別子(APP ID)が含まれ、OS層はUEのNAS層に対して確立要求を開始し、該確立要求にPDUセッションの属性パラメータが含まれ、UEのNAS層はAS層に対して2つのPDUセッション確立要求、すなわちPDU-1セッション確立要求及びPDU-2セッション確立要求を開始し、その後、UEのAS層はPDU-1セッション及びPDU-2セッションを確立し、この2つのPDUセッションによって同じアプリケーションデータを伝送する。
【0051】
更に、例えば、図5(b)を参照して、2つのUEは2つのPDUセッションによって同じアプリケーションデータを伝送し、各UEに1つのPDUセッションが確立され、且つアプリケーション層は確立要求を1回開始し、OS層は確立要求を2回開始する。具体的に、アプリケーション層はOS層に対して確立要求を開始し、該確立要求にアプリケーション識別子(APP ID)が含まれ、OS層はUE-1のNAS層に対して確立要求-1を開始し、UE-2のNAS層に対して確立要求-2を開始し、前記確立要求-1及び前記確立要求-2に同じPDUセッションの属性パラメータが含まれ、UE-1のNAS層はAS層に対してPDU-1セッション確立要求を開始し、UE-2のNAS層はAS層に対してPDU-2セッション確立要求を開始し、その後、UE-1のAS層はPDU-1セッションを確立し、UE-2のAS層はPDU-2を確立し、この2つのPDUセッションによって同じアプリケーションデータを伝送する。
【0052】
更に、例えば、図5(c)を参照して、2つのUEは2つのPDUセッションによって同じアプリケーションデータを伝送し、各UEに1つのPDUセッションが確立され、且つアプリケーション層は確立要求を2回開始し、OS層は確立要求を2回開始する。具体的に、アプリケーション層はOS層に対して確立要求1及び確立要求2を開始し、前記確立要求1及び前記確立要求2に同じアプリケーション識別子(APP ID)が含まれ、OS層はUE-1のNAS層に対して確立要求-1を開始し、UE-2のNAS層に対して確立要求-2を開始し、前記確立要求-1及び前記確立要求-2に同じPDUセッションの属性パラメータが含まれ、UE-1のNAS層はAS層に対してPDU-1セッション確立要求を開始し、UE-2のNAS層はAS層に対してPDU-2セッション確立要求を開始し、その後、UE-1のAS層はPDU-1セッションを確立し、UE-2のAS層はPDU-2を確立し、この2つのPDUセッションによって同じアプリケーションデータを伝送する。
【0053】
本願の実施例では、新しいアプリケーションデータが上位層のアプリケーション層から生成されたたびに、端末はUE policyのルールに従ってセッションバインディングを実行することとなる。具体的な実行判断についての説明は以下のとおりである。
【0054】
各新しく生成した上位層アプリケーションデータに対して、端末はルール優先度の順序でURSPルールを評価して、該アプリケーションデータがいずれかのURSPルールにおけるtraffic descriptorにマッチングするかどうかを決定する。アプリケーション識別子、DNN又はアプリケーションの説明情報がURSPルールにおけるtraffic descriptorにマッチングすると発見した場合、端末はRSD優先度の順序で該URSPルールからRSDを選択すべきである。更に、従来のPDUセッションにはマッチングするPDUセッションがある場合、端末はアプリケーションデータを従来のPDUセッションに関連付けし、即ち、アプリケーションデータを該従来のPDUセッションにバインディングする。従来のPDUセッションにはマッチングするものがない場合、端末は選択されたRSDで指定された値を使用して新しいPDUセッションを確立してみる。上記アプリケーションデータとPDUセッションとのバインディングメカニズムに基づき、本願の実施例はRSDに1つのパラメータ(すなわち、本願の実施例の第1情報)を追加し、該パラメータは冗長伝送を行うかどうか(すなわち、本願の実施例の第1動作を実行するかどうか)を指示し、それに加えて、該パラメータはいくつのUEのPDUセッション(例えば、1つのUEそれとも複数のUE)を使用する伝送か及び冗長伝送のセッション数(例えば、2つ又は3つのセッション)を示してもよい。
【0055】
一実施形態では、前記端末は前記第1動作を実行する能力を持つかどうかをネットワーク側に報告する。ここで、端末が該能力を報告する目的は、ネットワーク側が該能力に基づいて第1情報を送信するかどうか及び/又は第1情報の内容を決定するようにすることである。更に、前記端末はNASメッセージによって、前記第1動作を実行する能力を持つかどうかをネットワーク側に報告する。
【0056】
ここで、前記第1動作の能力は複数の接続によって同じアプリケーションデータを伝送する能力を指す。
【0057】
一実施形態では、前記端末はネットワーク側から送信された、前記第1動作を実行する能力を持つかどうかを受信する。ここで、ネットワーク側が該能力情報を送信する目的は、端末が第1動作を実行するかどうか及び/又はどのように第1動作を実行するかを決定するようにすることである。
【0058】
ここで、前記第1動作の能力は複数の接続によって同じアプリケーションデータを伝送する能力を指す。
【0059】
上記案では、前記第1動作は、
異なる接続において異なるコアネットワークユーザープレーン装置及び異なる基地局により伝送するシーン、
異なる接続において異なるコアネットワークユーザープレーン装置及び同じ基地局により伝送するシーン、
異なる接続において同じコアネットワークユーザープレーン装置及び同じ基地局により伝送するシーン、
異なる接続において同じコアネットワークユーザープレーン装置及び異なる基地局により伝送するシーンのうちの少なくとも1つに応用される。
【0060】
本願の実施例では、前記同じアプリケーションデータを伝送する前記複数の接続は、異なるDNN及び/又はS-NSSAI及び/又はアプリケーション識別子に対応する。具体的に実現するとき、複数のtraffic descriptorのうちの1つのtraffic descriptorにおいて前記複数の接続のうちの1つの接続に対応するDNN及び/又はS-NSSAI及び/又はアプリケーション識別子を設定し、前記複数の接続は、異なるDNN及び/又は単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)及び/又はアプリケーション識別子に対応する。
【0061】
本願の実施例では、前記同じアプリケーションデータを伝送する前記複数の接続は、異なるDNN及び/又はS-NSSAI及び/又はアプリケーション識別子及び/又はVLAN ID及び/又はMACアドレス及び/又はIPアドレスに対応する。具体的に実現するとき、複数のtraffic descriptorのうちの1つのtraffic descriptorにおいて前記複数の接続のうちの1つの接続に対応するDNN及び/又はS-NSSAI及び/又はアプリケーション識別子を設定し、前記複数の接続は、異なるDNN及び/又は単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)及び/又はアプリケーション識別子及び/又はVLAN ID及び/又はMACアドレス及び/又はIPアドレスに対応する。ここで、前記MACアドレス及び/又はIPアドレスはアプリケーションサーバーのアドレスであってもよい。
【0062】
ここで、アプリケーション層が同じデータを複製することによって複数の同じデータが取得され、複数のアプリケーション接続によってそれぞれ前記複数の同じデータを送信し、前記アプリケーション接続はhttp接続及び/又はtcp接続を含む。
【0063】
例えば、同じアプリケーションデータに対して2つの接続によって冗長伝送を行い、同じアプリケーションに2つの異なるDNNを割り当てて、URSPルール(URSP Rule)におけるtraffic descriptorに追加して端末に送信する。2つの接続がそれぞれTraffic flow-1及びTraffic flow-2と記される場合、Traffic flow-1はDNN1に対応し、Traffic flow-2はDNN2に対応し、DNN1及びDNN2によってTraffic flow-1がURSP Rule-1に対応し、Traffic flow-2がURSP Rule-2に対応することを識別できる。また、前記2つのDNNは同じデータネットワーク(DN:Data Network)に対応してもよく、DNはサービス、例えばオペレータサービス(operator services)、インターネットアクセス(Internet access)又は第3者サービス(3rd party services)を提供するネットワークを指してもよい。
例えば、URSP Ruleにおけるtraffic descriptorにS-NSSAIパラメータを追加し(下記表4に示すように)、そうすると、2つの経路のTraffic flowに対応するS-NSSAIが異なり、異なるS-NSSAIに基づいてこの2つの経路のTraffic flowがどのURSP Ruleに対応するかを正確に識別することができる。
【0064】
【表4】
【0065】
例えば、同じアプリケーションに2つ又はより多いアプリケーション識別子(Application id)を割り当てる。そうすると、冗長伝送データがある場合、異なるTraffic flowを異なるアプリケーション識別子に対応させることができる。
【0066】
本願の実施例では、冗長伝送する必要があるサービスのタイプ、冗長伝送する必要がある指示情報、冗長伝送の経路番号のうちの少なくとも1つを示すための第1指示情報を第2情報に設定する。前記第2情報はURSP Ruleにおけるtraffic descriptor及び/又はRSDに含まれる。
【0067】
例えば、traffic descriptorにURLCCサービス(すなわち、冗長伝送する必要があるサービス)を示すための1つのパラメータを追加する。又は、従来の接続能力(Connection Capability)に冗長伝送を示し又は何番目の経路(冗長伝送経路)であるかを示すための1つの新しい値を追加する。
【0068】
本願の実施例では、前記端末はセッションの確立又は修正を開始するとき、前記セッションが冗長伝送のセッションであるかどうか、前記セッションが冗長伝送の複数のセッションのうちのどのセッションであるかのうちの少なくとも1つを示すための第1識別子をネットワークに送信する。
【0069】
例えば、RSDに第1識別子を追加し、表3に示すように、第1識別子は冗長伝送のPDUセッションであるかどうか及び/又は冗長伝送の複数のPDUセッションのうちの何番目であるかを示すことに用いられ、ここで、前記冗長伝送のPDUセッションとは、冗長データを伝送するPDUセッションが複数あることを意味する。該第1識別子はセッションを確立/修正するとき、端末がURSP Ruleに従ってRSDにおける対応する第1識別子を見つけてネットワークに報告することに用いられ、ここで、第1識別子は冗長伝送の経路番号であってもよい。
【0070】
本願の実施例では、1つのtraffic descriptorにおける1つ又は複数のRSDは1つ又は複数の第2パラメータを含み、前記第2パラメータはセッションの属性パラメータである。ここで、セッション(例えば、PDUセッション)の属性パラメータはS-NSSAI及び/又はDNNを含む。前記第2パラメータは1つのRSDに含まれ、又は前記第2パラメータは複数のRSDに含まれ、具体的に、前記第2パラメータの全部の内容は1つのRSDに含まれ、又は、前記第2パラメータの一部の内容は1つのRSD(例えば、第1RSD)に含まれ、残りの内容はもう1つのRSD(例えば、第2RSD)に含まれる。
【0071】
ここで、前記第2パラメータは、1つのtraffic descriptorにおけるデータフローが前記第2パラメータに対応する1つ又は複数のセッションによって伝送されることに用いられ、更に、前記第2パラメータに対応する1つ又は複数のセッションは、前記第2パラメータと他のRSD(前記第2パラメータの位置するRSD以外のRSD)におけるパラメータとの組み合わせに対応する1つ又は複数のセッションを指す。表5を参照して、1つのRSDはS-NSSAIに対して2組のパラメータを含み、第1組パラメータはS-NSSAI-11、S-NSSAI-12、S-NSSAI-13を含み、第2組パラメータはS-NSSAI-21、S-NSSAI-22、S-NSSAI-23を含み、1つのRSDはDNNに対して2組のパラメータを含み、第1組パラメータはDNN-11、DNN-12、DNN-13を含み、第2組パラメータはDNN-21、DNN-22、DNN-23を含む。
【0072】
【表5】
【0073】
本願の実施例では、前記端末は前記1つ又は複数のセッションのうちの各セッションのそれぞれに対応するRSD及び/又はRSDにおける第2パラメータを示すための第3情報に基づき、前記第1動作を実行する。更に、前記第3情報はネットワーク側により前記端末に送信する。ここで、端末は各セッションのそれぞれに対応するRSD及び/又はRSDにおける第2パラメータに基づき、それぞれ前記複数のセッションを確立する。
【0074】
本願の実施例の上記案では、前記第1情報、第2情報、第3情報、URSP Ruleのうちの少なくとも1つは、PCFネットワークエレメントがコンテナの方式によりAMFに送信し、AMFは前記コンテナを取得してから前記コンテナの内容をNASメッセージによって前記端末にトランスペアレント伝送する。
【0075】
図7は本願の実施例に係るデータ伝送方法のフローチャート2であり、図7に示すように、前記データ伝送方法は、
端末の少なくとも1つのユーザーモジュールが同じアプリケーションデータを複数の接続によって伝送する第1動作を、前記端末が確立を要求するセッションの属性パラメータに基づいて実行するかどうかを決定するステップ701を含む。
【0076】
本願の実施例では、前記端末は携帯電話、タブレットコンピュータ、携帯情報端末、車載端末、ウェアラブル端末等のネットワークと通信することのできるいかなる装置であってもよい。
【0077】
本願の実施例では、前記端末は上から下までアプリケーション層、OS層、ユーザーモジュール(すなわち、図5(a)~図5(c)におけるUE)を備える。なお、前記端末は1つのユーザーモジュールを備えてもよく、複数のユーザーモジュール(代表的な状況は2つのユーザーモジュール)を備えてもよい。更に、前記ユーザーモジュールはNAS層及びAS層を備える。前記端末が複数のユーザーモジュールを備える場合、前記端末における異なるユーザーモジュールは、異なるNAS層及び/又はAS層を有する。
【0078】
本願の実施例では、前記同じアプリケーションデータは、前記端末における同じアプリケーション識別子及び/又はDNN及び/又はネットワークスライス及び/又はアプリケーションサーバーIPアドレス識別子に対応するデータである。
【0079】
本願の実施例では、端末の少なくとも1つのユーザーモジュールが同じアプリケーションデータを複数の接続によって伝送する第1動作を、前記端末は確立を要求するセッションの属性パラメータに基づいて実行するかどうかを決定する。更に、前記端末は更に前記第1動作を実行するために必要な接続数、前記第1動作を実行するために必要なユーザーモジュールの数を決定する。
【0080】
一実施形態では、前記端末のアプリケーション層及び/又はOS層が同じアプリケーションデータに対して複数回の同様の接続を開始するように要求し、又は前記ユーザーモジュールにおける既存の接続と同じ接続を開始するように要求する場合、前記端末は前記第1動作を実行し、前記同様の接続は同じ又は部分的に同じ属性パラメータを有する接続を指す。
【0081】
例えば、前記端末のアプリケーション層及び/又はOS層が同じアプリケーションデータに対して同様のセッションを2回開始することを要求する場合、1つのユーザーモジュールによって同じアプリケーションデータを2つのセッションによって伝送し、又は、2つのユーザーモジュールによって同じアプリケーションデータを2つのセッションによってそれぞれ伝送してもよい。
【0082】
更に、例えば、前記端末のアプリケーション層及び/又はOS層が同じアプリケーションデータに対してユーザーモジュール1における既存のセッションと同じセッションを1回開始することを要求する場合、ユーザーモジュール1によって同じアプリケーションデータを2つのセッションによって伝送し、又は、一方のユーザーモジュール1及び他方のユーザーモジュール2によって同じアプリケーションデータを2つのセッションによってそれぞれ伝送してもよい。
【0083】
更に、前記属性パラメータはセッションタイプ、単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)、DNN、サービス及び連続性タイプ(SCC Mode)、宛先IPアドレス、宛先MACアドレスのうちの少なくとも1つを含む。
【0084】
本願の実施例では、第1動作は冗長伝送と称されてもよく、冗長伝送は同じアプリケーションデータを複数のセッションによって伝送するものであり、複数のセッションは同じユーザーモジュール又は異なるユーザーモジュールに対応する。
【0085】
本願の実施例では、新しいアプリケーションデータが上位層のアプリケーション層から生成されたたびに、端末はUE policyのルールに従ってセッションバインディングを実行することとなる。具体的な実行判断についての説明は上記図6に示される実施例の説明を参照してもよく、ここで詳細な説明は省略する。
【0086】
一実施形態では、前記端末は前記第1動作を実行する能力を持つかどうかをネットワーク側に報告する。ここで、端末が該能力を報告する目的は、ネットワーク側が該能力に基づいて第1情報を送信するかどうか及び/又は第1情報の内容を決定するようにすることである。更に、前記端末はNASメッセージによって、前記第1動作を実行する能力を持つかどうかをネットワーク側に報告する。
【0087】
ここで、前記第1動作の能力は複数の接続によって同じアプリケーションデータを伝送する能力を指す。
【0088】
一実施形態では、前記端末はネットワーク側から送信された、前記第1動作を実行する能力を持つかどうかを受信する。ここで、ネットワーク側が該能力情報を送信する目的は、端末が第1動作を実行するかどうか及び/又はどのように第1動作を実行するかを決定するようにすることである。
【0089】
ここで、前記第1動作の能力は複数の接続によって同じアプリケーションデータを伝送する能力を指す。
【0090】
上記案では、前記第1動作は、
異なる接続において異なるコアネットワークユーザープレーン装置及び異なる基地局により伝送するシーン、
異なる接続において異なるコアネットワークユーザープレーン装置及び同じ基地局により伝送するシーン、
異なる接続において同じコアネットワークユーザープレーン装置及び同じ基地局により伝送するシーン、
異なる接続において同じコアネットワークユーザープレーン装置及び異なる基地局により伝送するシーンのうちの少なくとも1つに応用される。
【0091】
本願の実施例では、前記同じアプリケーションデータを伝送する前記複数の接続は、異なるDNN及び/又はS-NSSAI及び/又はアプリケーション識別子に対応する。具体的に実現するとき、複数のtraffic descriptorのうちの1つのtraffic descriptorにおいて前記複数の接続のうちの1つの接続に対応するDNN及び/又はS-NSSAI及び/又はアプリケーション識別子を設定し、前記複数の接続は、異なるDNN及び/又はS-NSSAI及び/又はアプリケーション識別子に対応する。
【0092】
本願の実施例では、アプリケーション層が同じデータを複製することによって複数の同じデータが取得され、複数のアプリケーション接続によってそれぞれ前記複数の同じデータを送信し、前記アプリケーション接続はhttp接続及び/又はtcp接続を含む。
【0093】
例えば、同じアプリケーションデータに対して2つの接続によって冗長伝送を行い、同じアプリケーションに2つの異なるDNNを割り当てて、URSP Ruleにおけるtraffic descriptorに追加して端末に送信する。2つの接続がそれぞれTraffic flow-1及びTraffic flow-2と記される場合、Traffic flow-1はDNN1に対応し、Traffic flow-2はDNN2に対応し、DNN1及びDNN2によってTraffic flow-1がURSP Rule-1に対応し、Traffic flow-2がURSP Rule-2に対応することを識別できる。また、前記2つのDNNは同じデータネットワーク(DN:Data Network)に対応してもよく、DNはサービス、例えばオペレータサービス(operator services)、インターネットアクセス(Internet access)又は第3者サービス(3rd party services)を提供するネットワークを指してもよい。
【0094】
例えば、URSP Ruleにおけるtraffic descriptorにS-NSSAIパラメータを追加し(下記表4に示すように)、そうすると、2つの経路のTraffic flowに対応するS-NSSAIが異なり、異なるS-NSSAIに基づいてこの2つの経路のTraffic flowがどのURSP Ruleに対応するかを正確に識別することができる。
【0095】
例えば、同じアプリケーションに2つ又はより多いアプリケーション識別子(Application id)を割り当てる。そうすると、冗長伝送データがある場合、異なるTraffic flowを異なるアプリケーション識別子に対応させることができる。
【0096】
本願の実施例では、冗長伝送する必要があるサービスのタイプ、冗長伝送する必要がある指示情報、冗長伝送の経路番号のうちの少なくとも1つを示すための第1指示情報を第2情報に設定する。前記第2情報はURSP Ruleにおけるtraffic descriptor及び/又はRSDに含まれる。
【0097】
例えば、traffic descriptorにURLCCサービス(すなわち、冗長伝送する必要があるサービス)を示すための1つのパラメータを追加する。又は、従来の接続能力(Connection Capability)に冗長伝送を示し又は何番目の経路(冗長伝送経路)であるかを示すための1つの新しい値を追加する。
【0098】
本願の実施例では、前記端末はセッションの確立又は修正を開始するとき、前記セッションが冗長伝送のセッションであるかどうか、前記セッションが冗長伝送の複数のセッションのうちのどのセッションであるかのうちの少なくとも1つを示すための第1識別子をネットワークに送信する。
【0099】
例えば、RSDに第1識別子を追加し、表3に示すように、第1識別子は冗長伝送のPDUセッションであるかどうか及び/又は冗長伝送の複数のPDUセッションのうちの何番目であるかを示すことに用いられ、ここで、前記冗長伝送のPDUセッションとは、冗長データを伝送するPDUセッションが複数あることを意味する。該第1識別子はセッションを確立/修正するとき、端末がURSP Ruleに従ってRSDにおける対応する第1識別子を見つけてネットワークに報告することに用いられ、ここで、第1識別子は冗長伝送の経路番号であってもよい。
【0100】
図8は本願の実施例に係るデータ伝送装置の構成構造模式図1であり、図8に示すように、前記データ伝送装置は、
前記端末の少なくとも1つのユーザーモジュールが同じアプリケーションデータを複数の接続によって伝送する第1動作を、第1情報に基づいて実行することに用いられる伝送ユニット801を備える。
【0101】
一実施形態では、前記同じアプリケーションデータは、前記端末における同じアプリケーション識別子及び/又はDNN及び/又はネットワークスライス及び/又はアプリケーションサーバーIPアドレス識別子に対応するデータである。
【0102】
一実施形態では、前記装置は、更に、
ネットワーク側から送信された第1情報を受信して、前記第1情報に基づいて前記第1動作を実行することに用いられる受信ユニット802を備える。
【0103】
一実施形態では、前記第1情報は、ネットワーク側のコアネットワークエレメントにより、NASメッセージによって前記端末に送信する。
【0104】
一実施形態では、前記第1情報は、前記第1動作を実行するかどうかの指示情報、前記第1動作を実行するために必要な接続数、前記第1動作を実行するために必要なユーザーモジュールの数のうちの少なくとも1つの情報を含む。
【0105】
一実施形態では、前記端末における異なるユーザーモジュールは、異なるNAS層及び/又はアクセス(AS)層を有する。
【0106】
一実施形態では、前記装置は、更に、
前記第1動作を実行する能力を持つかどうかをネットワーク側に報告することに用いられる能力報告ユニット(図示せず)を備える。
【0107】
一実施形態では、前記能力報告ユニットは、NASメッセージによって前記第1動作を実行する能力を持つかどうかをネットワーク側に報告することに用いられる。
【0108】
一実施形態では、前記受信ユニット802は、更に、ネットワーク側から送信された、前記第1動作を実行する能力を持つかどうかを受信することに用いられる。
【0109】
一実施形態では、前記第1動作は、
異なる接続において異なるコアネットワークユーザープレーン装置及び異なる基地局により伝送するシーン、
異なる接続において異なるコアネットワークユーザープレーン装置及び同じ基地局により伝送するシーン、
異なる接続において同じコアネットワークユーザープレーン装置及び同じ基地局により伝送するシーン、
異なる接続において同じコアネットワークユーザープレーン装置及び異なる基地局により伝送するシーンのうちの少なくとも1つに応用される。
【0110】
本願の実施例では、前記同じアプリケーションデータを伝送する前記複数の接続は、異なるDNN及び/又はS-NSSAI及び/又はアプリケーション識別子に対応する。具体的に実現するとき、複数のtraffic descriptorのうちの1つのtraffic descriptorにおいて前記複数の接続のうちの1つの接続に対応するDNN及び/又はS-NSSAI及び/又はアプリケーション識別子を設定し、前記複数の接続は、異なるDNN及び/又はS-NSSAI及び/又はアプリケーション識別子に対応する。
【0111】
本願の実施例では、前記同じアプリケーションデータを伝送する前記複数の接続は、異なるDNN及び/又はS-NSSAI及び/又はアプリケーション識別子及び/又はVLAN ID及び/又はMACアドレス及び/又はIPアドレスに対応する。具体的に実現するとき、複数のtraffic descriptorのうちの1つのtraffic descriptorにおいて前記複数の接続のうちの1つの接続に対応するDNN及び/又はS-NSSAI及び/又はアプリケーション識別子を設定し、前記複数の接続は、異なるDNN及び/又は単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)及び/又はアプリケーション識別子及び/又はVLAN ID及び/又はMACアドレス及び/又はIPアドレスに対応する。
【0112】
本願の実施例では、冗長伝送する必要があるサービスのタイプ、冗長伝送する必要がある指示情報、冗長伝送の経路番号のうちの少なくとも1つを示すための第1指示情報を第2情報に設定する。前記第2情報はURSP Ruleにおけるtraffic descriptor及び/又はRSDに含まれる。
【0113】
本願の実施例では、1つのtraffic descriptorにおける1つ又は複数のRSDは1つ又は複数の第2パラメータを含み、前記第2パラメータはセッションの属性パラメータである。
【0114】
本願の実施例では、前記第2パラメータは1つのRSDに含まれ、又は前記第2パラメータは複数のRSDに含まれる。
【0115】
本願の実施例では、前記第2パラメータは、1つのtraffic descriptorにおけるデータフローが前記第2パラメータに対応する1つ又は複数のセッションによって伝送されることに用いられる。更に、前記第2パラメータに対応する1つ又は複数のセッションは、前記第2パラメータと他のRSDにおけるパラメータとの組み合わせに対応する1つ又は複数のセッションを指す。
【0116】
本願の実施例では、前記伝送ユニット801は、前記1つ又は複数のセッションのうちの各セッションのそれぞれに対応するRSD及び/又はRSDにおける第2パラメータを示すための第3情報に基づき、前記第1動作を実行することに用いられる。
【0117】
本願の実施例では、前記第3情報はネットワーク側により前記端末に送信する。
【0118】
本願の実施例では、前記伝送ユニット801は、更に、セッションの確立又は修正を開始するとき、前記セッションが冗長伝送のセッションであるかどうか、前記セッションが冗長伝送の複数のセッションのうちのどのセッションであるかのうちの少なくとも1つを示すための第1識別子をネットワークに送信することに用いられる。
【0119】
当業者であれば理解できるように、本願の実施例の上記データ伝送装置の関連説明は本願の実施例のデータ伝送方法の関連説明を参照して理解されてもよい。
【0120】
図9は本願の実施例に係るデータ伝送装置の構成構造模式図2であり、図9に示すように、前記データ伝送装置は、
前記端末の少なくとも1つのユーザーモジュールが同じアプリケーションデータを複数の接続によって伝送する第1動作を、確立を要求するセッションの属性パラメータに基づいて実行するかどうかを決定することに用いられる決定ユニット901を備える。
【0121】
一実施形態では、前記同じアプリケーションデータは、前記端末における同じアプリケーション識別子及び/又はDNN及び/又はネットワークスライス及び/又はアプリケーションサーバーIPアドレス識別子に対応するデータである。
【0122】
一実施形態では、前記装置は更に伝送ユニット902を備え、
前記決定ユニット901は、前記端末のアプリケーション層及び/又はOS層が同じアプリケーションデータに対して複数回の同様の接続を開始するように要求し、又は前記ユーザーモジュールにおける既存の接続と同じ接続を開始するように要求する場合、前記伝送ユニット902が前記第1動作を実行することに用いられ、前記同様の接続は同じ又は部分的に同じ属性パラメータを有する接続を指す。
【0123】
一実施形態では、前記属性パラメータはセッションタイプ、S-NSSAI、DNN、SCC Mode、宛先IPアドレス、宛先MACアドレスのうちの少なくとも1つを含む。
【0124】
一実施形態では、前記端末における異なるユーザーモジュールは、異なるNAS層及び/又はAS層を有する。
【0125】
一実施形態では、前記装置は、更に、
前記第1動作を実行する能力を持つかどうかをネットワーク側に報告することに用いられる能力報告ユニット(図示せず)を備える。
【0126】
一実施形態では、前記能力報告ユニットは、NASメッセージによって前記第1動作を実行する能力を持つかどうかをネットワーク側に報告することに用いられる。
【0127】
一実施形態では、前記装置は、更に、
ネットワーク側から送信された、前記第1動作を実行する能力を持つかどうかを受信することに用いられる受信ユニット(図示せず)を備える。
【0128】
一実施形態では、前記第1動作は、
異なる接続において異なるコアネットワークユーザープレーン装置及び異なる基地局により伝送するシーン、
異なる接続において異なるコアネットワークユーザープレーン装置及び同じ基地局により伝送するシーン、
異なる接続において同じコアネットワークユーザープレーン装置及び同じ基地局により伝送するシーン、
異なる接続において同じコアネットワークユーザープレーン装置及び異なる基地局により伝送するシーンのうちの少なくとも1つに応用される。
【0129】
本願の実施例では、前記同じアプリケーションデータを伝送する前記複数の接続は、異なるDNN及び/又はS-NSSAI及び/又はアプリケーション識別子に対応する。具体的に実現するとき、複数のtraffic descriptorのうちの1つのtraffic descriptorにおいて前記複数の接続のうちの1つの接続に対応するDNN及び/又はS-NSSAI及び/又はアプリケーション識別子を設定し、前記複数の接続は、異なるDNN及び/又はS-NSSAI及び/又はアプリケーション識別子に対応する。
【0130】
本願の実施例では、冗長伝送する必要があるサービスのタイプ、冗長伝送する必要がある指示情報、冗長伝送の経路番号のうちの少なくとも1つを示すための第1指示情報を第2情報に設定する。前記第2情報はURSP Ruleにおけるtraffic descriptor及び/又はRSDに含まれる。
【0131】
本願の実施例では、前記装置は、更に、セッションの確立又は修正を開始するとき、前記セッションが冗長伝送のセッションであるかどうか、前記セッションが冗長伝送の複数のセッションのうちのどのセッションであるかのうちの少なくとも1つを示すための第1識別子をネットワークに送信することに用いられる伝送ユニット902を備える。
【0132】
当業者であれば理解できるように、本願の実施例の上記データ伝送装置の関連説明は本願の実施例のデータ伝送方法の関連説明を参照して理解されてもよい。
【0133】
図10は本願の実施例に係る通信装置600の構造模式図である。該通信装置は端末であってもよく、図10に示される通信装置600はプロセッサ610を備え、本願の実施例の方法を実現するよう、プロセッサ610はメモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することができる。
【0134】
選択肢として、図10に示すように、通信装置600は更にメモリ620を備えてもよい。本願の実施例の方法を実現するよう、プロセッサ610はメモリ620からコンピュータプログラムを呼び出して実行することができる。
【0135】
メモリ620はプロセッサ610から独立した1つの単独のデバイスであってもよく、プロセッサ610に統合されてもよい。
【0136】
選択肢として、図10に示すように、通信装置600は更に送受信機630を備えてもよく、プロセッサ610は該送受信機630が他の装置と通信するように制御することができ、具体的に、他の装置へ情報又はデータを送信し、又は他の装置から送信された情報又はデータを受信することができる。
【0137】
送受信機630は送信機と受信機を備えてもよい。送受信機630は更にアンテナを備えてもよく、アンテナの数は1つ又は複数であってもよい。
【0138】
選択肢として、該通信装置600は具体的に本願の実施例のネットワーク装置であってもよく、且つ該通信装置600は本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置の実現する対応プロセスを実現することができ、簡潔のため、ここで詳細な説明は省略する。
【0139】
選択肢として、該通信装置600は具体的に本願の実施例のモバイル端末/端末であってもよく、且つ該通信装置600は本願の実施例の各方法におけるモバイル端末/端末の実現する対応プロセスを実現することができ、簡潔のため、ここで詳細な説明は省略する。
【0140】
図11は本願の実施例のチップの構造模式図である。図11に示されるチップ700はプロセッサ710を備え、本願の実施例の方法を実現するよう、プロセッサ710はメモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することができる。
【0141】
選択肢として、図11に示すように、チップ700は更にメモリ720を備えてもよい。本願の実施例の方法を実現するよう、プロセッサ710はメモリ720からコンピュータプログラムを呼び出して実行することができる。
【0142】
メモリ720はプロセッサ710から独立した1つの単独のデバイスであってもよく、プロセッサ710に統合されてもよい。
【0143】
選択肢として、該チップ700は更に入力インターフェース730を備えてもよい。プロセッサ710は該入力インターフェース730が他の装置又はチップと通信するように制御することができ、具体的に、他の装置又はチップから送信された情報又はデータを取得することができる。
【0144】
選択肢として、該チップ700は更に出力インターフェース740を備えてもよい。プロセッサ710は該出力インターフェース740が他の装置又はチップと通信するように制御することができ、具体的に、他の装置又はチップに情報又はデータを出力することができる。
【0145】
選択肢として、該チップは本願の実施例のネットワーク装置に適用されてもよく、且つ該チップは本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置の実現する対応プロセスを実現することができ、簡潔のため、ここで詳細な説明は省略する。
【0146】
選択肢として、該チップは本願の実施例のモバイル端末/端末に適用されてもよく、且つ該チップは本願の実施例の各方法におけるモバイル端末/端末の実現する対応プロセスを実現することができ、簡潔のため、ここで詳細な説明は省略する。
【0147】
理解されるように、本願の実施例で言及したチップは更にシステムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップ等と称されてもよい。
【0148】
図12は本願の実施例に係る通信システム900のブロック図である。図12に示すように、該通信システム900は端末910及びネットワーク装置920を備える。
【0149】
該端末910は上記方法における端末の実現する対応機能を実現することに用いられてもよく、該ネットワーク装置920は上記方法におけるネットワーク装置の実現する対応機能を実現することに用いられてもよく、簡潔のため、ここで詳細な説明は省略する。
【0150】
理解されるように、本願の実施例のプロセッサは信号処理機能を有する集積回路チップでありうる。実現過程において、上記方法実施例の各ステップはプロセッサにおけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形式の命令で行われてもよい。上記プロセッサは汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field Programmable Gate Array)又は他のプログラマブルロジックデバイス、個別ゲート又はトランジスタロジックデバイス、個別ハードウェアコンポーネントであってもよい。本願の実施例に開示される各方法、ステップ及び論理ブロックを実現又は実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、又は該プロセッサはいかなる通常のプロセッサ等であってもよい。本願の実施例に開示される方法のステップはハードウェア復号プロセッサで実行して完成し、又は復号プロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせで実行して完成するように直接具現されてもよい。ソフトウェアモジュールはランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラム可能読み出し専用メモリ又は電気消去可能プログラム可能メモリ、レジスタ等の本分野で成熟している記憶媒体に位置してもよい。該記憶媒体はメモリに位置し、プロセッサはメモリにおける情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記方法のステップを行う。
【0151】
理解されるように、本願の実施例では、メモリは揮発性メモリであっても、又は不揮発性メモリであってもよく、又は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含んでもよい。不揮発性メモリは読み出し専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)、プログラム可能読み出し専用メモリ(PROM:Programmable ROM)、消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM:Erasable PROM)、電気的消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EEPROM:Electrically EPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは外部キャッシュメモリとして使用されるランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)であってもよい。例示的な説明であって制限的ではないが、多くの形式のRAM、例えばスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM:Static RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM:Dynamic RAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM:Synchronous DRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR SDRAM:Double Data Rate SDRAM)、拡張型シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM:Enhanced SDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM:Synchlink DRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(DR RAM:Direct Rambus RAM)が利用可能である。注意されるべきように、本明細書に説明されるシステム及び方法のメモリはこれらのメモリ及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むが、それらに限らないように意図されるものである。
【0152】
理解されるように、上記メモリは例示的な説明であって制限的ではなく、例えば、本願の実施例のメモリは更にスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM:static RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM:dynamic RAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM:synchronous DRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR SDRAM:double data rate SDRAM)、拡張型シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM:enhanced SDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM:synch link DRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(DR RAM:Direct Rambus RAM)等であってもよい。すなわち、本願の実施例のメモリはこれらのメモリ及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むが、それらに限らないように意図されるものである。
【0153】
本願の実施例は更にコンピュータ可読記憶媒体を提供し、該コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムを記憶することに用いられる。
【0154】
選択肢として、該コンピュータ可読記憶媒体は本願の実施例のネットワーク装置に適用されてもよく、且つ該コンピュータプログラムによってコンピュータが本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置の実現する対応プロセスを実行するようにし、簡潔のため、ここで詳細な説明は省略する。
【0155】
選択肢として、該コンピュータ可読記憶媒体は本願の実施例のモバイル端末/端末に適用されてもよく、且つ該コンピュータプログラムによってコンピュータが本願の実施例の各方法におけるモバイル端末/端末の実現する対応プロセスを実行するようにし、簡潔のため、ここで詳細な説明は省略する。
【0156】
本願の実施例は更にコンピュータプログラム製品を提供し、該コンピュータプログラム製品はコンピュータプログラム命令を含む。
【0157】
選択肢として、該コンピュータプログラム製品は本願の実施例のネットワーク装置に適用されてもよく、且つ該コンピュータプログラム命令によってコンピュータが本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置の実現する対応プロセスを実行するようにし、簡潔のため、ここで詳細な説明は省略する。
【0158】
選択肢として、該コンピュータプログラム製品は本願の実施例のモバイル端末/端末に適用されてもよく、且つ該コンピュータプログラム命令によってコンピュータが本願の実施例の各方法におけるモバイル端末/端末の実現する対応プロセスを実行するようにし、簡潔のため、ここで詳細な説明は省略する。
【0159】
本願の実施例は更にコンピュータプログラムを提供する。
【0160】
選択肢として、該コンピュータプログラムは本願の実施例のネットワーク装置に適用されてもよく、該コンピュータプログラムがコンピュータにおいて実行されるとき、コンピュータが本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置の実現する対応プロセスを実行するようにし、簡潔のため、ここで詳細な説明は省略する。
【0161】
選択肢として、該コンピュータプログラムは本願の実施例のモバイル端末/端末に適用されてもよく、該コンピュータプログラムがコンピュータにおいて実行されるとき、コンピュータが本願の実施例の各方法におけるモバイル端末/端末の実現する対応プロセスを実行するようにし、簡潔のため、ここで詳細な説明は省略する。
【0162】
当業者であれば意識できるように、本明細書に開示される実施例を参照して説明した各例示的なユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェア及び電子ハードウェアの組み合わせで実現できる。これらの機能をハードウェアそれともソフトウェア方式で実行するかは、技術案の特定応用及び設計制約条件によって決定される。当業者は各特定応用に対して異なる方法でここの説明される機能を実現することができるが、このような実現は本願の範囲を超えるものと見なされるべきではない。
【0163】
当業者であれば明確に理解できるように、説明を容易且つ簡単にするために、上記説明されるシステム、装置及びユニットの具体的な動作過程は、前述の方法実施例における対応過程を参照してもよく、ここで詳細な説明は省略する。
【0164】
本願に係るいくつかの実施例では、理解されるように、開示されるシステム、装置及び方法は他の方式で実現されてもよい。例えば、以上に説明される装置実施例は模式的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの区分は論理機能上の区分に過ぎず、実際に実現するとき、他の区分方式があってもよく、例えば複数のユニット又はコンポーネントは他のシステムに結合又は統合されてもよく、又はいくつかの特徴は省略してもよく、又は実行しなくてもよい。一方、表示又は検討される相互間の結合又は直接結合又は通信接続はいくつかのインターフェース、装置又はユニットによる間接結合又は通信接続であってもよく、電気、機械又は他の形式であってもよい。
【0165】
分離部材として説明される前記ユニットは物理的に分離してもよく、物理的に分離しなくてもよく、ユニットとして表示される部材は物理ユニットであってもよく、物理ユニットでなくてもよく、すなわち、一箇所に位置してもよく、複数のネットワークユニットに配置されてもよい。実際の必要に応じて、その一部又は全部のユニットを選択して本実施例案の目的を実現してもよい。
【0166】
また、本願の各実施例では、各機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されてもよく、各ユニットは独立して物理的に存在してもよく、2つ又は2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。
【0167】
前記機能はソフトウェア機能ユニットの形式で実現され、独立した製品として販売又は使用されるときは、1つのコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づき、本願の技術案の本質的又は従来技術に貢献する部分、又は該技術案の一部はソフトウェア製品の形式で具現されてもよく、該コンピュータソフトウェア製品は、1台のコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ又はネットワーク装置等)に本願の各実施例に記載の方法の全部又は一部のステップを実行させるための若干の命令を含む1つの記憶媒体に記憶される。そして、上記記憶媒体はUSBメモリ、ポータブルハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスク等のプログラムコードを記憶できる様々な媒体を含む。
【0168】
以上の説明は本願の具体的な実施形態に過ぎず、本願の保護範囲を制限するためのものではなく、当業者が本願に開示される技術的範囲内で容易に想到し得る変更や置換は、いずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。従って、本願の保護範囲は特許請求の範囲に準じるべきである。
図1
図2a
図2b
図3
図4
図5a
図5b
図5c
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12