(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-15
(45)【発行日】2022-12-23
(54)【発明の名称】家電の制御方法
(51)【国際特許分類】
D06F 33/32 20200101AFI20221216BHJP
D06F 33/52 20200101ALI20221216BHJP
【FI】
D06F33/32
D06F33/52
(21)【出願番号】P 2021547222
(86)(22)【出願日】2020-02-05
(86)【国際出願番号】 CN2020074350
(87)【国際公開番号】W WO2020164424
(87)【国際公開日】2020-08-20
【審査請求日】2021-08-12
(31)【優先権主張番号】201910111481.6
(32)【優先日】2019-02-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】508231382
【氏名又は名称】チンタオ ハイアール ウォッシング マシン カンパニー,リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Qingdao Haier Washing Machine Co.,Ltd.
(73)【特許権者】
【識別番号】521161200
【氏名又は名称】ハイアール スマート ホーム カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【氏名又は名称】川上 美紀
(74)【代理人】
【識別番号】100196117
【氏名又は名称】河合 利恵
(72)【発明者】
【氏名】ヤンティン ザオ
(72)【発明者】
【氏名】シェン シュー
(72)【発明者】
【氏名】チェンシン フアン
【審査官】大内 康裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-035222(JP,A)
【文献】特開2017-067427(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第104879888(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 1/00~51/02
D06F 58/02~58/08
D06F 58/20~58/52
F24F 1/00~13/32
F25D 1/00~31/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
家電の制御方法であって、
現在時間情報を取得するステップと、
前記現在時間情報に対応する履歴パラメータを取得するステップと、
前記履歴パラメータに基づいて、現在パラメータを決定するステップと、
前記現在パラメータに基づいて、運転プログラムを生成するステップとを含
み、
現在時間情報を取得するステップは、現在時間に対応する時間帯情報を取得するステップを含み、
前記現在時間情報に対応する履歴パラメータを取得するステップは、同じ時間帯情報の全ての時間帯内の非季節類履歴パラメータを取得するステップを含み、
前記履歴パラメータに基づいて、現在パラメータを決定するステップは、前記非季節類履歴パラメータに基づいて、非季節類現在パラメータを決定するステップを含み、
前記現在パラメータに基づいて、運転プログラムを生成するステップは、前記非季節類現在パラメータに基づいて、運転プログラムを生成するステップを含むことを特徴とする制御方法。
【請求項2】
前記非季節類履歴パラメータに基づいて、非季節類現在パラメータを決定す
るステップは、
各時間帯内の使用頻度が最も高い非季節類履歴パラメータを取得するステップと、
取得した全ての使用頻度が最も高い非季節類履歴パラメータに基づいて、前記非季節類現在パラメータを決定するステップとを含むことを特徴とする請求項
1に記載の制御方法。
【請求項3】
取得した全ての使用頻度が最も高い非季節類履歴パラメータに基づいて、前記非季節類現在パラメータを決定す
るステップは、
全ての使用頻度が最も高い非季節類履歴パラメータの中に重複する非季節類履歴パラメータが存在するか否かを判断するステップと、
重複する非季節類履歴パラメータが存在する場合、各重複する非季節類履歴パラメータの重複回数を取得するステップと、
重複回数が最も多い非季節類履歴パラメータを選択し、且つ選択した非季節類履歴パラメータを前記非季節類現在パラメータとするステップと、
重複する非季節類履歴パラメータが存在しない場合に、取得した全ての時間帯の中から現在時間に最も近い時間帯を選択し、選択した時間帯内で最も使用頻度の高い非季節類履歴パラメータを前記非季節類現在パラメータとするステップとを含むことを特徴とする請求項
2に記載の制御方法。
【請求項4】
家電の制御方法であって、
現在時間情報を取得するステップと、
前記現在時間情報に対応する履歴パラメータを取得するステップと、
前記履歴パラメータに基づいて、現在パラメータを決定するステップと、
前記現在パラメータに基づいて、運転プログラムを生成するステップとを含み、
現在時間情報を取得す
るステップは、現在時間に対応する季節情報を取得するステップを含み、
前記現在時間情報に対応する履歴パラメータを取得す
るステップは、同じ季節情報の全ての四半期内の季節類履歴パラメータを取得するステップを含み、
前記履歴パラメータに基づいて、現在パラメータを決定す
るステップは、前記季節類履歴パラメータに基づいて、季節類現在パラメータを決定するステップを含み、
前記現在パラメータに基づいて、運転プログラムを生成す
るステップは、前記季節類現在パラメータに基づいて、運転プログラムを生成するステップを含むことを特徴とす
る制御方法。
【請求項5】
前記季節類履歴パラメータに基づいて、季節類現在パラメータを決定す
るステップは、
各四半期内の使用頻度が最も高い季節類履歴パラメータを取得するステップと、
取得した全ての使用頻度が最も高い季節類履歴パラメータに基づいて、前記季節類現在パラメータを決定するステップとを含むことを特徴とする請求項
4に記載の制御方法。
【請求項6】
取得した全ての使用頻度が最も高い季節類履歴パラメータに基づいて、前記季節類現在パラメータを決定す
るステップは、
全ての使用頻度が最も高い季節類履歴パラメータの中に重複する季節類履歴パラメータが存在するか否かを判断するステップと、
重複する季節類履歴パラメータが存在する場合、各重複する季節類履歴パラメータの重複回数を取得するステップと、
重複回数が最も多い季節類履歴パラメータを選択し、且つ選択した季節類履歴パラメータを前記季節類現在パラメータとするステップと、
重複する季節類履歴パラメータが存在しない場合に、取得した全ての四半期の中から現在四半期に最も近い四半期を選択し、選択した四半期内で最も使用頻度の高い季節類履歴パラメータを前記季節類現在パラメータとするステップとを含むことを特徴とする請求項
5に記載の制御方法。
【請求項7】
家電の制御方法であって、
現在時間情報を取得するステップと、
前記現在時間情報に対応する履歴パラメータを取得するステップと、
前記履歴パラメータに基づいて、現在パラメータを決定するステップと、
前記現在パラメータに基づいて、運転プログラムを生成するステップとを含み、
現在時間情報を取得するステッ
プは、
現在時間に対応する時間帯情報を取得するステップと、
現在時間に対応する季節情報を取得するステップとを含み、
前記現在時間情報に対応する履歴パラメータを取得す
るステップは、
同じ時間帯情報の全ての時間帯内の非季節類履歴パラメータを取得するステップと、
同じ季節情報の全ての四半期内の季節類履歴パラメータを取得するステップとを含み、
前記履歴パラメータに基づいて、現在パラメータを決定す
るステップは、
前記非季節類履歴パラメータに基づいて、非季節類現在パラメータを決定するステップと、
前記季節類履歴パラメータに基づいて、季節類現在パラメータを決定するステップとを含み、
前記現在パラメータに基づいて、運転プログラムを生成す
るステップは、前記季節類現在パラメータと前記非季節類現在パラメータに基づいて、運転プログラムを生成するステップを含むことを特徴とす
る制御方法。
【請求項8】
前記非季節類履歴パラメータに基づいて、非季節類現在パラメータを決定す
るステップは、
各時間帯内の使用頻度が最も高い非季節類履歴パラメータを取得するステップと、
取得した全ての使用頻度が最も高い非季節類履歴パラメータに基づいて、前記非季節類現在パラメータを決定するステップとを含み、
前記季節類履歴パラメータに基づいて、季節類現在パラメータを決定す
るステップは、
各四半期内の使用頻度が最も高い季節類履歴パラメータを取得するステップと、
取得した全ての使用頻度が最も高い季節類履歴パラメータに基づいて、前記季節類現在パラメータを決定するステップとを含むことを特徴とする請求項
7に記載の制御方法。
【請求項9】
取得した全ての使用頻度が最も高い非季節類履歴パラメータに基づいて、前記非季節類現在パラメータを決定す
るステップは、
全ての使用頻度が最も高い非季節類履歴パラメータの中に重複する非季節類履歴パラメータが存在するか否かを判断するステップと、
重複する非季節類履歴パラメータが存在する場合、各重複する非季節類履歴パラメータの重複回数を取得するステップと、
重複回数が最も多い非季節類履歴パラメータを選択し、且つ選択した非季節類履歴パラメータを前記非季節類現在パラメータとするステップと、
重複する非季節類履歴パラメータが存在しない場合に、取得した全ての時間帯の中から現在時間に最も近い時間帯を選択し、選択した時間帯内で最も使用頻度の高い非季節類履歴パラメータを前記非季節類現在パラメータとするステップとを含み、
取得した全ての使用頻度が最も高い季節類履歴パラメータに基づいて、前記季節類現在パラメータを決定す
るステップは、
全ての使用頻度が最も高い季節類履歴パラメータの中に重複する季節類履歴パラメータが存在するか否かを判断するステップと、
重複する季節類履歴パラメータが存在する場合、各重複する季節類履歴パラメータの重複回数を取得するステップと、
重複回数が最も多い季節類履歴パラメータを選択し、且つ選択した季節類履歴パラメータを前記季節類現在パラメータとするステップと、
重複する季節類履歴パラメータが存在しない場合に、取得した全ての四半期の中から現在四半期に最も近い四半期を選択し、選択した四半期内で最も使用頻度の高い季節類履歴パラメータを前記季節類現在パラメータとするステップとを含むことを特徴とする請求項
8に記載の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は家電技術の分野に属し、具体的に家電の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ネットワーク技術と情報化レベルの向上に伴い、知能型家電の応用はすでに非常に広まっている。知能型家電は、従来の家電に比べて、より敏感な認知力、正確な判断力、有効な実行力を備えている。知能型家電は、ユーザの生活環境に対する快適性と効率性の要件を自律的かつ効率的な作業方式で満足させるために、実際の作業場面に応じて自ら作業プログラムを設置することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
現在、知能型家電はユーザが複数の動作モードを自主的に使用することを推薦することができるが、ユーザの毎回の使用ニーズが完全に同一であることを保証することが困難であるため、知能型家電が推薦する動作モードはユーザが期待する動作効果を達成することが困難である。ユーザが衣類を洗濯することを例として、ユーザが洗濯するたびに衣類が全く変わらない場合であっても、洗濯時間が変化した場合には、静音運転モードと非静音運転モードとの調整など、知能洗濯機の動作モードに応じた調整が必要となる。つまり、従来の家電がユーザに推薦する運転プログラムでは、ユーザのニーズを十分に満足させることが困難である。
【0004】
したがって、当該技術分野では、上述した問題を解決するための新しい家電の制御方法が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
従来技術における上述の問題を解決するために、すなわち、従来の家電がユーザに推奨する運転プログラムがユーザのニーズをうまく満たすことが困難であるという問題を解決するために、本発明は、現在時間情報を取得するステップと、前記現在時間情報に対応する履歴パラメータを取得するステップと、前記履歴パラメータに基づいて、現在パラメータを決定するステップと、現在パラメータに基づいて、運転プログラムを生成するステップとを含む家電の制御方法を提供する。
【0006】
上記制御方法の好ましい態様では、「現在時間情報を取得する」ステップは、現在時間に対応する時間帯情報を取得するステップを含み、「前記現在時間情報に対応する履歴パラメータを取得する」ステップは、同じ時間帯情報の全ての時間帯内の非季節類履歴パラメータを取得するステップを含み、「前記履歴パラメータに基づいて、現在パラメータを決定する」ステップは、前記非季節類履歴パラメータに基づいて、非季節類現在パラメータを決定するステップを含み、「現在パラメータに基づいて、運転プログラムを生成する」ステップは、前記非季節類現在パラメータに基づいて、運転プログラムを生成するステップを含む。
【0007】
上記制御方法の好ましい態様では、「前記非季節類履歴パラメータに基づいて、非季節類現在パラメータを決定する」ステップは、各時間帯内の使用頻度が最も高い非季節類履歴パラメータを取得するステップと、取得した全ての使用頻度が最も高い非季節類履歴パラメータに基づいて、前記非季節類現在パラメータを決定するステップとを含む。
【0008】
上記制御方法の好ましい態様では、「取得した全ての使用頻度が最も高い非季節類履歴パラメータに基づいて、前記非季節類現在パラメータを決定する」ステップは、全ての使用頻度が最も高い非季節類履歴パラメータの中に重複する非季節類履歴パラメータが存在するか否かを判断するステップと、重複する非季節類履歴パラメータが存在する場合、各重複する非季節類履歴パラメータの重複回数を取得するステップと、重複回数が最も多い非季節類履歴パラメータを選択し、選択した非季節類履歴パラメータを非季節類現在パラメータとするステップと、重複する非季節類履歴パラメータが存在しない場合、取得した全ての時間帯の中から現在時間に最も近い時間帯を選択し、選択した時間帯内で使用頻度が最も高い非季節類履歴パラメータを非季節類現在パラメータとするステップとを含む。
【0009】
上記制御方法の好ましい態様では、前記家電は、洗濯装置であり、前記非季節類履歴パラメータ/前記非季節類現在パラメータは、洗剤柔軟剤パラメータ、振り落としパラメータ、ブザー音パラメータ、振動パラメータ、汚れ度パラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0010】
上記制御方法の好ましい態様では、「現在時間情報を取得する」ステップは、現在時間に対応する季節情報を取得するステップを含み、「前記現在時間情報に対応する履歴パラメータを取得する」ステップは、同じ季節情報の全ての四半期内の季節類履歴パラメータを取得するステップを含み、「前記履歴パラメータに基づいて、現在パラメータを決定する」ステップは、季節類履歴パラメータに基づいて、季節類現在パラメータを決定するステップを含み、「現在パラメータに基づいて、運転プログラムを生成する」ステップは、季節類現在パラメータに基づいて、運転プログラムを生成するステップを含む。
【0011】
上記制御方法の好ましい態様では、「季節類履歴パラメータに基づいて、季節類現在パラメータを決定する」ステップは、各四半期内の使用頻度が最も高い季節類履歴パラメータを取得するステップと、取得した全ての使用頻度が最も高い季節類履歴パラメータに基づいて、前記季節類現在パラメータを決定するステップとを含む。
【0012】
上記制御方法の好ましい態様では、「取得した全ての使用頻度が最も高い季節類履歴パラメータに基づいて、前記季節類現在パラメータを決定する」ステップは、全ての使用頻度が最も高い季節類履歴パラメータに重複する季節類履歴パラメータが存在するか否かを判断するステップと、重複する季節類履歴パラメータが存在する場合、各重複する季節類履歴パラメータの重複回数を取得するステップと、重複回数が最も多い季節類履歴パラメータを選択し、選択した季節類履歴パラメータを季節類現在パラメータとするステップと、重複する季節類履歴パラメータが存在しない場合に、取得した全ての四半期内から現在四半期に最も近い四半期を選択し、選択した四半期内の使用頻度が最も高い季節類履歴パラメータを季節類現在パラメータとするステップとを含む。
【0013】
上記制御方法の好ましい態様では、前記家電は洗濯装置であり、前記季節類履歴パラメータ/前記季節類現在パラメータは、衣類材質、衣類タイプパラメータ、洗濯時間、すすぎ回数、脱水速度、脱水時間、乾燥時間のパラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0014】
上記制御方法の好ましい態様では、「現在時間情報を取得する」ステップは、現在時間に対応する時間帯情報を取得するステップと、現在時間に対応する季節情報を取得するステップとを含み、「前記現在時間情報に対応する履歴パラメータを取得する」ステップは、同じ時間帯情報の全ての時間帯内の非季節類履歴パラメータを取得するステップと、同じ季節情報の全ての四半期内の季節類履歴パラメータを取得するステップとを含み、「前記履歴パラメータに基づいて、現在パラメータを決定する」ステップは、非季節類履歴パラメータに基づいて、非季節類現在パラメータを決定するステップと、季節類履歴パラメータに基づいて、季節類現在パラメータを決定するステップとを含み、「現在パラメータに基づいて、運転プログラムを生成する」ステップは、前記季節類現在パラメータと前記非季節類現在パラメータに基づいて、運転プログラムを生成するステップを含む。
【0015】
上記制御方法の好ましい態様では、「前記非季節類履歴パラメータに基づいて、非季節類現在パラメータを決定する」ステップは、各時間帯内の使用頻度が最も高い非季節類履歴パラメータを取得するステップと、取得した全ての使用頻度が最も高い非季節類履歴パラメータに基づいて、前記非季節類現在パラメータを決定するステップとを含み、「季節類履歴パラメータに基づいて、季節類現在パラメータを決定する」ステップは、各四半期内の使用頻度が最も高い季節類履歴パラメータを取得するステップと、取得した全ての使用頻度が最も高い季節類履歴パラメータに基づいて、前記季節類現在パラメータを決定するステップとを含む。
【0016】
上記制御方法の好ましい態様では、「取得した全ての使用頻度が最も高い非季節類履歴パラメータに基づいて、前記非季節類現在パラメータを決定する」ステップは、全ての使用頻度が最も高い非季節類履歴パラメータの中に重複する非季節類履歴パラメータが存在するか否かを判断するステップと、重複する非季節類履歴パラメータが存在する場合、各重複する非季節類履歴パラメータの重複回数を取得するステップと、重複回数が最も多い非季節類履歴パラメータを選択し、選択した非季節類履歴パラメータを非季節類現在パラメータとするステップと、重複する非季節類履歴パラメータが存在しない場合、取得した全ての時間帯の中から現在時間に最も近い時間帯を選択し、この時間帯内の使用頻度が最も高い非季節類履歴パラメータを非季節類現在パラメータとするステップとを含み、「取得した全ての使用頻度が最も高い季節類履歴パラメータに基づいて、前記季節類現在パラメータを決定する」ステップは、全ての使用頻度が最も高い季節類履歴パラメータの中に重複する季節類履歴パラメータが存在するか否かを判断するステップと、重複する季節類履歴パラメータが存在する場合、各重複する季節類履歴パラメータの重複回数を取得するステップと、重複回数が最も多い季節類履歴パラメータを選択し、選択した季節類履歴パラメータを季節類現在パラメータとするステップと、重複する季節類履歴パラメータが存在しない場合、取得した全ての四半期の中から現在四半期に最も近い四半期を選択し、選択した四半期内の使用頻度が最も高い季節類履歴パラメータを季節類現在パラメータとするステップとを含む。
【0017】
本発明の家電の制御方法は、現在時間情報を取得するステップと、現在時間情報に対応する履歴パラメータを取得するステップと、履歴パラメータに基づいて、現在パラメータを決定するステップと、現在パラメータに基づいて、運転プログラムを生成するステップとを含むことを当業者は理解するであろう。このような制御方法によれば、家電は、現在時間情報と履歴パラメータとを組み合わせて、履歴運転プログラムのうち現在運転ニーズに最も合った動作パラメータを保持(ロック)することができるので、家電は、ユーザによる設定を必要とせずに、ユーザが意図した運転プログラムを生成することができる。つまり、上記制御方法は、家電を起動する際の時間情報を家電の履歴パラメータに限定することで、現在運転ニーズに合った履歴パラメータを選別して現在新たなパラメータとすることで、新たな運転プログラムを構成してユーザに推薦することができる。従来における家電がユーザに装置本体に設定された運転プログラムを推薦する方式と比較して、各動作パラメータを基本単位として生成する運転プログラムを設定することは明らかにユーザの多様な実使用ニーズに近く、家電のプログラムのプリセット時間を短縮し、家電の全体の動作プロセスを加速し、家電の動作効率を向上させる。ユーザが家電の複数のパラメータを設定するステップを省略し、操作を容易にし、ユーザがよい体験を有する。
【0018】
好ましい実施形態として、現在時間に対応する時間帯情報を取得することで対応する非季節類履歴パラメータを取得し、それにより、取得した非季節類履歴パラメータに基づいて、非季節類現在パラメータを決定して運転プログラムを生成する。上記ステップにより、家電は異なる運転タイミングに合わせて非季節類パラメータを具体的に設定することができ、運転の時間条件に応じて運転ニーズの判断結果をさらに細分化して、ユーザの使用ニーズを判断する正確性を増加させ、さらにパラメータ設定の合理性を増加させる。例えば、時間帯情報が夕方として表される場合、洗濯機の非季節類パラメータは、少なくとも静音洗濯パラメータを含んでいてもよく、または時間帯情報が昼として表される場合、空調の非季節類パラメータは、少なくとも昼寝に適した温度、湿度パラメータを含んでいてもよい。
【0019】
さらに、各時間帯において最も使用頻度の高い非季節類履歴パラメータを取得することにより、非季節類現在パラメータを決定する。時間条件に合わせてユーザの実際のニーズを細分化する場合、ユーザの使用習慣に合わせて履歴パラメータをさらに選別して、ユーザの好みでパラメータの選択範囲を縮小して、最終的に決定されたパラメータが、ユーザがこの家電を使用する習慣をより満足させることができるようにする。
【0020】
さらに、複数の使用頻度の高い非季節類履歴パラメータを取得した場合に、重複発生回数の最も多いパラメータを最終パラメータ(すなわち、非季節類現在パラメータ)に設定し、そうでなければ現在時間に最も近いパラメータを最終パラメータに設定して、使用頻度で最終パラメータを決定することが困難な場合には、ユーザの最近の使用習慣によって最終パラメータを決定することができる。これにより、決定された最終パラメータを、ユーザの慣れた使用習慣または最新の使用習慣に適合させることができる。さらに、上記制御方法によって生成された運転プログラムを、家電使用習慣の比較的固定されたユーザだけでなく、家電使用習慣の比較的柔軟なユーザにも適合させることができる。
【0021】
別の好ましい実施形態として、現在時間に対応する季節情報を取得することで対応する季節類履歴パラメータを取得することにより、取得した季節類履歴パラメータに基づいて、季節類現在パラメータを決定して運転プログラムを生成する。上記のステップにより、家電は現在運転季節に合わせて季節類パラメータを具体的に設定することができ、現在運転季節に応じて運転ニーズの判断結果をさらに細分化し、パラメータ設定の合理性を増加させる。例えば、時間帯情報が秋として表される場合、洗濯機の季節類パラメータは、少なくともニットタイプの洗濯パラメータを含むことができ、または、時間帯情報が夏として表される場合、洗濯機の季節類パラメータは、少なくともシフォンタイプ/絹タイプの洗濯パラメータを含むことができる。
【0022】
さらに、ユーザの習慣に合わせてユーザの慣れた使用習慣および/または最新の使用習慣に合わせて季節類履歴パラメータを選別して、ユーザの好みや習慣でパラメータの選択範囲を狭くすることにより、最終的に決定された季節類パラメータは、ユーザがこの家電を使用する習慣をより満足させることができる。
【0023】
最も好ましい実施形態では、現在時間に対応する時間帯情報を取得することによって対応する非季節類履歴パラメータを取得し、ユーザの使用習慣に基づいて、非季節類現在パラメータを決定する。同時に、現在時間に対応する季節情報を取得することで対応する季節類履歴パラメータを取得し、ユーザの使用習慣に基づいて、季節類現在パラメータを決定する。最後に確定した非季節類現在パラメータと季節類現在パラメータを合わせて家電の運転プログラムを生成して、運転プログラムの中のパラメータを全てユーザの予想継続期間に一致させることができ、現在実際運行ニーズに一致するだけでなく、ユーザの個人習慣にも一致する。
【0024】
態様1:家電の制御方法であって、現在時間情報を取得するステップと、前記現在時間情報に対応する履歴パラメータを取得するステップと、前記履歴パラメータに基づいて、現在パラメータを決定するステップと、前記現在パラメータに基づいて、運転プログラムを生成するステップとを含むことを特徴とする家電の制御方法。
【0025】
態様2:「現在時間情報を取得する」ステップは、現在時間に対応する時間帯情報を取得するステップを含み、「前記現在時間情報に対応する履歴パラメータを取得する」ステップは、同じ時間帯情報の全ての時間帯内の非季節類履歴パラメータを取得するステップを含み、「前記履歴パラメータに基づいて、現在パラメータを決定する」ステップは、前記非季節類履歴パラメータに基づいて、非季節類現在パラメータを決定するステップを含み、「現在パラメータに基づいて、運転プログラムを生成する」ステップは、前記非季節類現在パラメータに基づいて、運転プログラムを生成するステップを含むことを特徴とする態様1に記載の制御方法。
【0026】
態様3:「前記非季節類履歴パラメータに基づいて、非季節類現在パラメータを決定する」ステップは、各時間帯内の使用頻度が最も高い非季節類履歴パラメータを取得するステップと、取得した全ての使用頻度が最も高い非季節類履歴パラメータに基づいて、前記非季節類現在パラメータを決定するステップとを含むことを特徴とする態様2に記載の制御方法。
【0027】
態様4:「取得した全ての使用頻度が最も高い非季節類履歴パラメータに基づいて、前記非季節類現在パラメータを決定する」ステップは、全ての使用頻度が最も高い非季節類履歴パラメータの中に重複する非季節類履歴パラメータが存在するか否かを判断するステップと、重複する非季節類履歴パラメータが存在する場合、各重複する非季節類履歴パラメータの重複回数を取得するステップと、重複回数が最も多い非季節類履歴パラメータを選択し、選択した非季節類履歴パラメータを非季節類現在パラメータとするステップと、重複する非季節類履歴パラメータが存在しない場合、取得した全ての時間帯の中から現在時間に最も近い時間帯を選択し、選択した時間帯内の使用頻度が最も高い非季節類履歴パラメータを非季節類現在パラメータとするステップとを含むことを特徴とする態様3に記載の制御方法。
【0028】
態様5:前記家電は、洗濯装置であり、前記非季節類履歴パラメータ/前記非季節類現在パラメータは、洗剤柔軟剤パラメータ、振り落としパラメータ、ブザー音パラメータ、振動パラメータ、汚れ度パラメータのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする態様2に記載の制御方法。
【0029】
態様6:「現在時間情報を取得する」ステップは、現在時間に対応する季節情報を取得するステップを含み、「前記現在時間情報に対応する履歴パラメータを取得する」ステップは、同じ季節情報の全ての四半期内の季節類履歴パラメータを取得するステップを含み、「前記履歴パラメータに基づいて、現在パラメータを決定する」ステップは、季節類履歴パラメータに基づいて、季節類現在パラメータを決定するステップを含み、「現在パラメータに基づいて、運転プログラムを生成する」ステップは、季節類現在パラメータに基づいて、運転プログラムを生成するステップを含むことを特徴とする態様1に記載の制御方法。
【0030】
態様7:「季節類履歴パラメータに基づいて、季節類現在パラメータを決定する」ステップは、各四半期内の使用頻度が最も高い季節類履歴パラメータを取得するステップと、取得した全ての使用頻度が最も高い季節類履歴パラメータに基づいて、前記季節類現在パラメータを決定するステップとを含むことを特徴とする態様6に記載の制御方法。
【0031】
態様8:「取得した全ての使用頻度が最も高い季節類履歴パラメータに基づいて、前記季節類現在パラメータを決定する」ステップは、全ての使用頻度が最も高い季節類履歴パラメータの中に重複する季節類履歴パラメータが存在するか否かを判断するステップと、重複する季節類履歴パラメータが存在する場合、各重複する季節類履歴パラメータの重複回数を取得するステップと、重複回数が最も多い季節類履歴パラメータを選択し、選択した季節類履歴パラメータを季節類現在パラメータとするステップと、重複する季節類履歴パラメータが存在しない場合に、取得した全ての四半期の中から現在四半期に最も近い四半期を選択し、選択した四半期内の使用頻度が最も高い季節類履歴パラメータを季節類現在パラメータとするステップとを含むことを特徴とする態様7に記載の制御方法。
【0032】
態様9:前記家電は洗濯装置であり、前記季節類履歴パラメータ/前記季節類現在パラメータは、衣類材質、衣類タイプパラメータ、洗濯時間、すすぎ回数、脱水速度、脱水時間、乾燥時間のパラメータのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする態様6に記載の制御方法。
【0033】
態様10:「現在時間情報を取得する」ステップは、現在時間に対応する時間帯情報を取得するステップと、現在時間に対応する季節情報を取得するステップとを含み、「前記現在時間情報に対応する履歴パラメータを取得する」ステップは、同じ時間帯情報の全ての時間帯内の非季節類履歴パラメータを取得するステップと、同じ季節情報の全ての四半期内の季節類履歴パラメータを取得するステップとを含み、「前記履歴パラメータに基づいて、現在パラメータを決定する」ステップは、非季節類履歴パラメータに基づいて、非季節類現在パラメータを決定するステップと、季節類履歴パラメータに基づいて、季節類現在パラメータを決定するステップとを含み、「現在パラメータに基づいて、運転プログラムを生成する」ステップは、前記季節類現在パラメータと前記非季節類現在パラメータに基づいて、運転プログラムを生成するステップを含むことを特徴とする態様1に記載の制御方法。
【0034】
態様11:「前記非季節類履歴パラメータに基づいて、非季節類現在パラメータを決定する」ステップは、各時間帯内の使用頻度が最も高い非季節類履歴パラメータを取得するステップと、取得した全ての使用頻度が最も高い非季節類履歴パラメータに基づいて、前記非季節類現在パラメータを決定するステップとを含み、「季節類履歴パラメータに基づいて、季節類現在パラメータを決定する」ステップは、各四半期内の使用頻度が最も高い季節類履歴パラメータを取得するステップと、取得した全ての使用頻度が最も高い季節類履歴パラメータに基づいて、前記季節類現在パラメータを決定するステップとを含むことを特徴とする態様10に記載の制御方法。
【0035】
態様12:「取得した全ての使用頻度が最も高い非季節類履歴パラメータに基づいて、前記非季節類現在パラメータを決定する」ステップは、全ての使用頻度が最も高い非季節類履歴パラメータの中に重複する非季節類履歴パラメータが存在するか否かを判断するステップと、重複する非季節類履歴パラメータが存在する場合、各重複する非季節類履歴パラメータの重複回数を取得するステップと、重複回数が最も多い非季節類履歴パラメータを選択し、選択した非季節類履歴パラメータを非季節類現在パラメータとするステップと、重複する非季節類履歴パラメータが存在しない場合、取得した全ての時間帯の中から現在時間に最も近い時間帯を選択し、選択した時間帯内の使用頻度が最も高い非季節類履歴パラメータを非季節類現在パラメータとするステップとを含み、「取得した全ての使用頻度が最も高い季節類履歴パラメータに基づいて、前記季節類現在パラメータを決定する」ステップは、全ての使用頻度が最も高い季節類履歴パラメータに重複する季節類履歴パラメータが存在するか否かを判断するステップと、重複する季節類履歴パラメータが存在する場合、各重複する季節類履歴パラメータの重複回数を取得するステップと、重複回数が最も多い季節類履歴パラメータを選択し、選択した季節類履歴パラメータを季節類現在パラメータとするステップと、重複する季節類履歴パラメータが存在しない場合、取得した全ての四半期内から現在四半期に最も近い四半期を選択し、選択した四半期内の使用頻度が最も高い季節類履歴パラメータを季節類現在パラメータとするステップとを含むことを特徴とする態様11に記載の制御方法。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【
図1】本発明の制御方法の主なステップフロー図である。
【
図2】本発明の制御方法の好ましい実施形態の詳細なステップフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、図面を参照しつつ、洗濯装置と併せて本発明の制御方法について説明する。
【0038】
これらの実施形態は本発明の技術的原理を説明するためのものに過ぎず、本発明の保護範囲を限定するものではないことを、当業者は理解するであろう。当業者は必要に応じてそれを調整して、具体的な応用状況に適応することができる。例えば、本発明は、家電が洗濯機器である場合に関連して制御方法を説明するが、これに限定されるものではなく、本発明の制御方法は、エアコン、知能冷蔵庫等の動作パラメータを設定して運転プログラムを設定することができる他の家電にも適用可能である。
【0039】
なお、本発明の説明においては、本願には特定の順序で本発明の制御方法の各ステップを説明したが、これらの順序は限定的なものではなく、本発明の基本原理から逸脱することなく、当業者であれば、異なる順序で上記ステップを実行することができる。
【0040】
本発明は、背景技術で指摘した従来のユーザに推薦する家電運転プログラムがユーザのニーズをうまく満足させることが困難であるという問題に対して、家電の推薦プログラムをユーザがその家電を使用する度に実際のニーズに合わせることを目的とする家電の制御方法を提供する。
【0041】
まず
図1を参照すると、
図1は、本発明の制御方法の主なステップフロー図である。
図1に示すように、本発明の家電の制御方法は、
【0042】
現在時間情報を取得するステップS1と、
【0043】
現在時間情報に対応する履歴パラメータを取得するステップS2と、
【0044】
履歴パラメータに基づいて、現在パラメータを決定するステップS3と、
【0045】
現在パラメータに基づいて、運転プログラムを生成するステップS4とを含む。
【0046】
上記ステップにおいて、「現在時間情報」は、ユーザが洗濯装置を起動し、洗濯装置を運転しようとする時の具体的な時間情報である。例えば、洗濯装置がユーザによって起動されて運転を開始しようとする場合、洗濯装置が即時取得した時間情報が現在時間情報である。また、現在時間情報を取得するタイミングは一定ではない。例えば、この時間情報の取得ステップの実行のタイミングは、ユーザが取得命令を主動的に発した後、例えば、洗濯装置がユーザによって発された音声取得命令またはプログラム取得命令を検出した後であってもよく、洗濯装置が取得ステップを主動的に開始した後、例えば、洗濯装置が起動されてから予め設定された時間が経過した後、上述した取得ステップの実行を開始した後であってもよく、あるいは、洗濯装置が起動された後にユーザが洗濯装置に所定の時間留まることを検出した後に、上記取得ステップを実行するようにしてもよい。
【0047】
現在時間情報を取得した後、取得した現在時間情報によって家電の履歴データを選別し、現在時間情報と一致しない履歴データをフィルタリングし、現在時間情報に対応する履歴パラメータのみを残し、残りの履歴パラメータは全て洗濯装置の現在運転状況に適合し、これらの履歴パラメータの中で洗濯装置の現在運転要求に一致するパラメータを確定して洗濯装置の運転プログラムを生成することができる。
【0048】
さらに、洗濯装置のパラメータは、季節に影響されない非季節性パラメータと、季節に応じて変化する季節性パラメータとを含む。上記「現在パラメータを設定する」ことは、非季節類パラメータの設定であってもよいし、季節類パラメータの設定であってもよい。
【0049】
好ましい実施形態では、上述の「現在パラメータを設定すること」は、洗濯装置の非季節類パラメータの設定であり、具体的には、
【0050】
上記ステップS1は、
【0051】
現在時間に対応する時間帯情報を取得するステップを含み、
【0052】
上記ステップS2は、
【0053】
同じ時間帯情報の全ての時間帯内の非季節類履歴パラメータを取得するステップを含み、
【0054】
上記ステップS3は、
【0055】
取得した非季節類履歴パラメータに基づいて、非季節類現在パラメータを決定するステップを含み、
【0056】
上記ステップS4は、
【0057】
非季節類現在パラメータに基づいて、運転プログラムを生成するステップを含む。
【0058】
上記実施形態において、「時間帯情報」とは、洗濯装置が取得した現在時間帯の具体的な時間帯をいう。上記時間帯が存在する時間範囲は限定されるものではなく、この時間範囲は日で分割されてもよく、例えば、上記時間帯が毎日のある時間帯である。また、週で分割されてもよく、例えば、上記時間帯は各週のある時間帯であってもよい。また、月で分割されてもよく、例えば上記時間帯は各月のある時間帯である。例えば、時間範囲が1日の場合には、24:00から2時間毎に1つの時間帯に分割すると、現在時間が8時15分の場合に、現在時間に対応する時間帯情報は毎日の8:00~10:00であり、上記時間範囲のみを1週間に変更した場合には、現在時間に対応する時間帯情報は各X曜日の8:00~10:00であり、上記時間範囲のみを1週間に変更した場合には、現在時間に対応する時間帯情報は、毎月X日の8:00~10:00である。上記時間範囲と分割方式はいずれも本発明が技術的解決手段を説明するために示される例であり、実際には、上記時間帯の時間長分割、分割起点時間、時間範囲等の要因は、ユーザの実際の使用ニーズに応じて設定することができる。例えば、時間帯毎に取得可能なパラメータ数を考慮して、時間帯の分割時間を長くしてもよい。あるいは、時間範囲等の要因によって異なる取得態様を設定してもよく、ユーザは、洗濯機が現在時間の取得ステップを実行し始める前に、必要な取得態様を選択してもよく、上記時間帯の具体的な分割態様、時間範囲等の要因の変化は、本発明の原理及び保護範囲を逸脱しない。
【0059】
時間帯情報を取得した後、同じ時間帯情報の全ての時間帯内の非季節類履歴パラメータを再取得し、例えば、時間帯情報が毎日の8:00~10:00であると確定された場合、一周期内の毎日8:00~10:00の時間帯内の全ての非季節類履歴パラメータを取得して、8:00~10:00の時間帯以外の非季節類履歴パラメータをフィルタリングして、非季節類履歴パラメータの選別範囲を縮小する。そして、選別された非季節類履歴パラメータの中から1つの運転パラメータを決定し、その運転パラメータを非季節類現在パラメータに設定することにより、設定された非季節類現在パラメータに基づいて、洗濯装置の運転プログラムを生成する。ここでは、1周期の時間範囲は、ユーザの習慣に応じてニーズを更新することにより設定することができる。例えば、1年間、6ヶ月等である。
【0060】
さらに、上記「非季節類履歴パラメータに基づいて、非季節類現在パラメータを決定する」ステップは、
【0061】
各時間帯内の使用頻度が最も高い非季節類履歴パラメータを取得するステップと、
【0062】
取得した全ての使用頻度が最も高い非季節類履歴パラメータに基づいて、非季節類現在パラメータを決定するステップとを含む。
【0063】
すなわち、使用頻度によって取得した非季節類現在パラメータを再び選別し、各時間帯において使用頻度が最も高い非季節類履歴パラメータを少なくとも一つ選択し(例えば、同じ時間帯における2つの異なるパラメータの使用頻度が同じで最も高い場合には、これら2つのパラメータが同時に取得されてもよい)、それにより、ユーザのパラメータ使用習慣を選別条件として非季節類現在パラメータの選択範囲をさらに縮小する。
【0064】
さらに、上記「取得した全ての使用頻度が最も高い非季節類履歴パラメータに基づいて、非季節類現在パラメータを決定する」ステップは、
【0065】
全ての使用頻度が最も高い非季節類履歴パラメータの中に重複する非季節類履歴パラメータが存在するか否かを判断するステップと、
【0066】
重複する非季節類履歴パラメータが存在する場合、各重複する非季節類履歴パラメータの重複回数を取得するステップと、
【0067】
重複回数が最も多い非季節類履歴パラメータを選択し、且つ選択した非季節類履歴パラメータを非季節類現在パラメータとするステップと、
【0068】
重複する非季節類履歴パラメータが存在しない場合に、取得した全ての時間帯の中から現在時間に最も近い時間帯を選択し、選択した時間帯内で最も使用頻度の高い非季節類履歴パラメータを非季節類現在パラメータとするステップとを含む。
【0069】
上記各非季節類履歴パラメータの重複回数の取得により、ユーザが頻繁に使用する非季節類履歴パラメータが存在するか否かを判断することができる。それにより、ユーザの使用習慣に応じて重要パラメータを保持(ロック)し、非季節類現在パラメータに設定されている履歴パラメータをユーザが長期間重複して使用するパラメータとすることで、この重要パラメータに応じて生成される運転プログラムをユーザの使用ニーズに最大程度近づけることができ、ユーザの使用習慣に合致する。
【0070】
例えば、1日(すなわち24時間)を時間範囲とし、分割時間を2時間とし、分割開始時間を24:00とし、周期を一ヵ月とした場合、現在時間をX日の8:15とすると、当月X日以前の毎日の8:00から10:00はいずれも少なくとも1つの非季節類履歴パラメータを選択することができ、現在、日毎に使用頻度が最も高いパラメータの1つしか選択できないことを例とする。パラメータ1からパラメータ(X-1)を用いて、毎日のこの時間帯中に選択された非季節類履歴パラメータを順次命名する。パラメータ1からパラメータ(X-1)の使用頻度を取得した後、パラメータ1からパラメータ(X-1)の少なくとも一部のパラメータが同一パラメータであれば、重複回数が最も多いパラメータを非季節類現在パラメータとして選択する。パラメータ1からパラメータ(X-1)の各パラメータが異なる場合、パラメータ(X-1)を、非季節類現在パラメータとして選択する。ここで、パラメータ1からパラメータ(X-1)は、同類のパラメータであってもよいし、異種のパラメータであってもよい。運転プログラムの推奨精度を拡大する必要がある場合には、パラメータの選別可能範囲、例えば、延長周期、延長分割時間等を適宜拡大することができる。
【0071】
なお、上述した例では、1つの非季節類パラメータの取得過程に関連して説明したが、洗濯装置が実際に上記ステップを実行する際には、毎回最終的に取得される非季節類現在パラメータは複数であってもよく、例えば、非季節類履歴パラメータを取得、選別する過程において、複数のパラメータを同時に使用することができ(すなわち、複数のパラメータが合理的な運転プログラムを構成することができる)、かつ重複回数が同じである、複数の非季節類なクラス履歴パラメータも存在することができる。一例として、洗濯装置がドラム洗濯機である場合、非季節類パラメータ(すなわち、非季節類履歴パラメータ/非季節類現在パラメータ)は、洗剤柔軟剤パラメータ、振り落としパラメータ、ブザー音パラメータ、振動パラメータ、汚れ度パラメータのうちの少なくとも1つを含む。もちろん、非季節類パラメータは、装置の動作の種類、タイプ、型番等によって適応的に変化させることができる。
【0072】
別の好ましい実施形態では、上記の「現在パラメータを設定する」は、洗濯装置の季節類パラメータを設定することであり、具体的には、
【0073】
ステップS1は、
【0074】
現在時間に対応する季節情報を取得するステップを含み、
【0075】
ステップS2は、
【0076】
同じ季節情報の全ての四半期内の季節類履歴パラメータを取得するステップを含み、
【0077】
ステップS3は、
【0078】
季節類履歴パラメータに基づいて、季節類現在パラメータを決定するステップを含み、
【0079】
ステップS4は、
【0080】
季節類現在パラメータに基づいて、運転プログラムを生成するステップを含み、
【0081】
上記実施形態において、「季節情報」とは、洗濯装置が取得した現在季節、例えば、春、春夏交互期、夏、夏秋交互期、秋、秋冬交互期、冬などをいう。ユーザのニーズに応じて春夏秋冬の四季を設定することができ、季節ごとに細分化して運転ニーズの判断の正確性を向上させることもでき、例えば春を早春、春、晩春などに分ける。
【0082】
季節情報を取得した後、同一季節の全ての四半期内の非季節類履歴パラメータを取得するが、この四半期は、3ヶ月の通常四半期であってもよいし、季節が細分化された場合、3ヶ月未満の小四半期であってもよい。例えば、周期が3年間の場合、取得された時間情報が夏季(すなわち、毎年の第2四半期)である場合には、3年間以内に毎年の第2四半期の全ての季節類履歴パラメータを取得して、非夏季四半期の季節類履歴パラメータがフィルタリングされ、季節類履歴パラメータの選別範囲を縮小する。そして、選別された季節類履歴パラメータの中から1つの運転パラメータを決定し、決定した運転パラメータを季節類現在パラメータに設定することにより、設定された季節現在パラメータに基づいて、洗濯装置の運転プログラムを生成する。ここでは、1周期の時間範囲は、ユーザの装置使用年数、使用習慣の更新速度等に応じて設定することができる。
【0083】
さらに、上記「季節類履歴パラメータに基づいて、季節類現在パラメータを決定する」ステップは、
【0084】
各四半期内の使用頻度が最も高い季節類履歴パラメータを取得するステップと、
【0085】
取得した全ての使用頻度が最も高い季節類履歴パラメータに基づいて、季節類現在パラメータを決定するステップとを含む。
【0086】
すなわち、使用頻度によって取得した非季節類現在パラメータを再び選別し、各四半期において使用頻度が最も高い非季節類履歴パラメータを少なくとも一つ選択し(例えば、同じ四半期における2つの異なるパラメータの使用頻度が同じで最も高い場合には、これら2つのパラメータが同時に取得されてもよい)、それにより、ユーザのパラメータ使用習慣を選別条件として非季節類現在パラメータの選択範囲をさらに縮小する。
【0087】
さらに、上記「取得した全ての使用頻度が最も高い季節類履歴パラメータに基づいて、季節類現在パラメータを決定する」ステップは、
【0088】
全ての使用頻度が最も高い季節類履歴パラメータの中に重複する季節類履歴パラメータが存在するか否かを判断するステップと、
【0089】
重複する季節類履歴パラメータが存在する場合、各重複する季節類履歴パラメータの重複回数を取得するステップと、
【0090】
重複回数が最も多い季節類履歴パラメータを選択し、且つ選択した季節類履歴パラメータを季節類現在パラメータとするステップと、
【0091】
重複する季節類履歴パラメータが存在しない場合に、取得した全ての四半期の中から現在四半期に最も近い四半期を選択し、選択した四半期内で最も使用頻度の高い季節類履歴パラメータを季節類現在パラメータとするステップとを含む。
【0092】
上記各季節類履歴パラメータの重複回数の取得により、ユーザが頻繁に使用する季節類履歴パラメータが存在するか否かを判断することができる。それにより、ユーザの装置使用習慣に応じて重要パラメータを保持(ロック)する。例えば、対応する四半期の衣類材質の洗濯パラメータを選別することによって、ユーザの四半期毎の着衣習慣を判断することができる。それによって、現在季節のユーザが洗濯を必要とする衣類材質に対して合理的な設定を行い、さらに設定された重要パラメータに基づいて、生成された運転プログラムをユーザが予想する装置運転ニーズに最大限に近づけることができる。
【0093】
例えば、4年を周期とし、季節毎に3つの小四半期に分けた場合(すなわち、1月が1つの小四半期である)、現在時間が冬季の第1四半期であれば、その年の前の3年の冬季毎の第1四半期内に少なくとも1つの季節類履歴パラメータを選択することができる。現在、毎年のこの四半期に最も使用頻度の高いパラメータが1つしか選択できない例として、年次順に四半期毎に最も使用頻度の高い季節類履歴パラメータが順にパラメータ1、パラメータ2、パラメータ3であれば、パラメータ1からパラメータ3に重複出現するパラメータがあると、その重複出現するパラメータを選択し、パラメータ1、パラメータ2、パラメータ3がそれぞれ異なっていれば、前年のパラメータ3を季節類履歴パラメータとして設定する。ユーザの装置使用年数が短い場合には、データの選別可能範囲が小さく、旧装置の使用データを導入することで履歴パラメータの選別可能数を拡大したり、前年の履歴パラメータを直接参照して季節類現在パラメータを設定したりすることができる。
【0094】
一例として、洗濯装置がドラム洗濯機である場合、上記季節類パラメータ(すなわち、季節類履歴パラメータ/季節類現在パラメータ)は、衣類材質、衣類タイプパラメータ、洗濯時間、すすぎ回数、脱水速度、脱水時間、乾燥時間パラメータのうち少なくとも1つを含む。同様に、このようなパラメータは、装置の動作の種類、タイプ、型番などによって、適応的に増減することもできる。
【0095】
好ましい実施形態では、上述の「現在パラメータを設定すること」は、洗濯装置の季節類パラメータと非季節類パラメータを設定することであり、具体的には、
【0096】
上記ステップS1は、
【0097】
現在時間に対応する時間帯情報を取得するステップと、
【0098】
現在時間に対応する季節情報を取得するステップとを含み、
【0099】
上記ステップS2は、
【0100】
同じ時間帯情報の全ての時間帯内の非季節類履歴パラメータを取得するステップと、
【0101】
同じ季節情報の全ての四半期内の季節類履歴パラメータを取得するステップとを含み、
【0102】
上記ステップS3は、
【0103】
非季節類履歴パラメータに基づいて、非季節類現在パラメータを決定するステップと、
【0104】
季節類履歴パラメータに基づいて、季節類現在パラメータを決定するステップとを含み、
【0105】
上記ステップS4は、
【0106】
季節類現在パラメータと非季節類現在パラメータに基づいて、運転プログラムを生成するステップを含む。
【0107】
上記実施形態では、季節情報によって季節類履歴パラメータを選別して季節類現在パラメータを設定し、時間帯情報によって非季節類履歴パラメータを選別して非季節類現在パラメータを設定することで、生成された運転プログラムは、ユーザの着衣習慣及び洗濯習慣により適合することができる。
【0108】
当業者には理解されるように、上述の具体的なステップは、例えば現在時間情報を取得する時に、時間帯情報を取得してから季節情報を取得するように1セットの固定された前後順序に関連して記載されておるが、これに限定されるものではない。実際には、2種類のパラメータを設定する過程で、同種の実行手順を同時に行ってもよいし、一定の順序で行ってもよい(上記の実行順序と同じか、逆の順序で実行してもよい)。例えば、現在時間情報を取得する際に、現在時間に対応する季節情報と時間帯情報とを同時に取得してもよいし、一方の情報を取得した後に他方の情報を取得してもよい。
【0109】
さらに、上記「非季節類履歴パラメータに基づいて、非季節類現在パラメータを決定する」ステップは、
【0110】
各時間帯内の使用頻度が最も高い非季節類履歴パラメータを取得するステップと、
【0111】
取得した全ての使用頻度が最も高い非季節類履歴パラメータに基づいて、非季節類現在パラメータを決定するステップとを含むステップとを含み、
【0112】
上記「季節類履歴パラメータに基づいて、季節類現在パラメータを決定する」ステップは、
【0113】
各四半期内の使用頻度が最も高い季節類履歴パラメータを取得するステップと、
【0114】
取得した全ての使用頻度が最も高い季節類履歴パラメータに基づいて、季節類現在パラメータを決定するステップとを含む。
【0115】
さらに、使用頻度が高い履歴パラメータが重複して出現した場合に、上記「取得した全ての使用頻度が最も高い非季節類履歴パラメータに基づいて、非季節類現在パラメータを決定する」ステップは、
【0116】
全ての使用頻度が最も高い非季節類履歴パラメータの中に重複する非季節類履歴パラメータが存在するか否かを判断するステップと、
【0117】
重複する非季節類履歴パラメータが存在する場合、各重複する非季節類履歴パラメータの重複回数を取得するステップと、
【0118】
重複回数が最も多い非季節類履歴パラメータを選択し、且つ選択した非季節類履歴パラメータを非季節類現在パラメータとするステップと、
【0119】
重複する非季節類履歴パラメータが存在しない場合に、取得した全ての時間帯の中から現在時間に最も近い時間帯を選択し、選択した時間帯内で最も使用頻度の高い非季節類履歴パラメータを非季節類現在パラメータとするステップとを含み、
【0120】
上記「取得した全ての使用頻度が最も高い季節類履歴パラメータに基づいて、季節類現在パラメータを決定する」ステップは、
【0121】
全ての使用頻度が最も高い季節類履歴パラメータの中に重複する季節類履歴パラメータが存在するか否かを判断するステップと、
【0122】
重複する季節類履歴パラメータが存在する場合、各重複する季節類履歴パラメータの重複回数を取得するステップと、
【0123】
重複回数が最も多い季節類履歴パラメータを選択し、且つ選択した季節類履歴パラメータを季節類現在パラメータとするステップと、
【0124】
重複する季節類履歴パラメータが存在しない場合、取得した全ての四半期内から現在四半期に最も近い四半期を選択し、選択した四半期内で最も使用頻度の高い季節類履歴パラメータを季節類現在パラメータとするステップとを含む。
【0125】
以上、具体例と関連して2種類のパラメータの具体的な設定状況を説明したので、ここでは2種類のパラメータを同時に設定する過程については説明を省略する。
【0126】
再び
図2を参照すると、
図2は、本発明の制御方法の好ましい実施形態の詳細なステップフロー図である。
図2に示すように、本発明の好ましい実施形態の詳細なステップは、以下の通りである。
【0127】
ステップS1001、現在時間に対応する時間帯情報を取得する。
【0128】
ステップS1002、現在時間に対応する季節情報を取得する。
【0129】
ステップS1003、同じ時間帯情報の全ての時間帯内の非季節類履歴パラメータを取得する。
【0130】
ステップS1004、同じ季節情報の全ての四半期内の季節類履歴パラメータを取得する。
【0131】
ステップS1005、各時間帯内の使用頻度が最も高い非季節類履歴パラメータを取得する。
【0132】
ステップS1006、各四半期内の使用頻度が最も高い季節類履歴パラメータを取得する。
【0133】
ステップS1007、全ての使用頻度が最も高い非季節類履歴パラメータの中に重複する非季節類履歴パラメータが存在するか否かを判断し、重複する非季節類履歴パラメータが存在する場合、ステップS1008を実行し、そうでなければステップS1010を実行する。
【0134】
ステップS1008、各重複する非季節類履歴パラメータの重複回数を取得する。
【0135】
ステップS1009、重複回数が最も多い非季節類履歴パラメータを非季節類現在パラメータとする。
【0136】
ステップS1010、取得した全ての時間帯の中から現在時間に最も近い時間帯を選択し、且つ選択した時間帯内の使用頻度が最も高い非季節類履歴パラメータを非季節類現在パラメータに設定する。
【0137】
ステップS1011、全ての使用頻度が最も高い季節類履歴パラメータの中に重複する季節類履歴パラメータが存在するか否かを判断し、重複する季節類履歴パラメータが存在する場合、ステップS1012を実行し、そうでなければステップS1014を実行する。
【0138】
ステップS1012、各重複する季節類履歴パラメータの重複回数を取得する。
【0139】
ステップS1013、重複回数が最も多い季節類履歴パラメータを季節類現在パラメータとする。
【0140】
ステップS1014、取得した全ての四半期内から現在四半期に最も近い四半期を選択し、かつ選択した四半期内の使用頻度が最も高い季節類履歴パラメータを季節類現在パラメータとする。
【0141】
ステップS1015、設定された季節類現在パラメータと非季節類現在パラメータに基づいて、運転プログラムを生成する。
【0142】
以上のように、本発明の制御方法は、現在時間情報と履歴パラメータ、履歴パラメータの使用頻度に基づいて、現在パラメータを設定することができる。これにより、設定された現在パラメータをユーザの慣用パラメータ設定習慣または最新なパラメータ設定習慣に適合させることができる。さらに、現在パラメータによって生成された運転プログラムを最大限にユーザの実際の使用需要に近づけることができるため、装置が推薦するプログラムのユーザ使用率を増加させることができる。これにより、本発明の制御方法を使用する装置は使用しやすく、操作しやすく、知能化程度が高い利点を有することができる。
【0143】
以上、図面に示す好適な実施形態に関連して本発明の技術的解決策を説明したが、当業者であれば、本発明の保護範囲がこれらの具体的な実施形態に限定されないことは明らかである。本発明の原理から逸脱することなく、当業者は、関連する技術的特徴を同等に変更又は置換することができ、これらの変更又は置換後の技術的解決策は、本発明の保護範囲内に含まれるものである。