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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-16
(45)【発行日】2022-12-26
(54)【発明の名称】蝶番ほぞ穴加工ツール
(51)【国際特許分類】
   B27F 5/10 20060101AFI20221219BHJP
   B27G 13/14 20060101ALI20221219BHJP
【FI】
B27F5/10
B27G13/14
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2020504402
(86)(22)【出願日】2018-07-23
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-09-24
(86)【国際出願番号】 US2018043233
(87)【国際公開番号】W WO2019023098
(87)【国際公開日】2019-01-31
【審査請求日】2021-07-13
(31)【優先権主張番号】15/658,340
(32)【優先日】2017-07-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】520028793
【氏名又は名称】ロンバルド、メイス
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100219542
【弁理士】
【氏名又は名称】大宅 郁治
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】ロンバルド、メイス
【審査官】堀内 亮吾
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2008/0263875(US,A1)
【文献】米国特許第04235268(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B27F 5/10
B27G 13/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ほぞ穴加工キットであって、
基板へとほぞ穴周長切り込みを切り込むための刃を有するチゼルと、前記チゼルは、チゼルロケータ機構を含み、前記刃は、第1の刃部と第2の刃部とを含み、前記第1の刃部と前記第2の刃部は、実質的に互いに対して垂直であり、前記チゼルロケータ機構から離間され、
外周長を有するガイドと、ここにおいて、前記ガイドは、ロケーションにおいて前記基板上に位置付け可能であり、前記ガイドは、前記ガイドと前記チゼルとの間でスライド可能な関係を確立するために、前記チゼルロケータ機構と相互作用するための少なくとも1つのガイドロケータ機構を有し、ここにおいて、前記ガイドロケータ機構と前記チゼルロケータ機構との間に前記スライド可能な関係を確立することは、前記チゼルの前記刃を、前記ガイドの前記周長の少なくとも第1の部分の周りの切り込み経路上に維持する、
を備える、ほぞ穴加工キット。
【請求項2】
前記ガイドは、前記ガイドと前記チゼルとの間で追加のスライド可能な関係を確立するために、前記チゼルロケータ機構を受け止めるための少なくとも1つの追加のロケータ機構を含み、前記追加のスライド可能な関係は、前記チゼルの前記刃を、前記ガイドの前記周長の少なくとも第2の部分の周りの追加の経路上に維持し、及び前記追加の経路は、前記スライド可能な関係にあるときに前記チゼルに加えられる力が前記基板中に第1のほぞ穴周長切り込みをもたらし、及び前記追加のスライド可能な関係にあるときに前記チゼルに加えられる力が前記基板中に前記第1のほぞ穴周長切り込みと部分的に交差する第2のほぞ穴周長切り込みをもたらすように前記経路から離間され、及び前記第1のほぞ穴周長切り込み及び前記第2のほぞ穴周長切り込みは、ほぞ穴周長を定める、請求項1に記載のほぞ穴加工キット。
【請求項3】
前記チゼルは、前記刃の移動を制限するために、前記スライド可能な関係にあるときに前記1つ又は複数のガイドロケータ機構の1つ又は複数の端面と相互作用可能な肩部を含む、請求項1に記載のほぞ穴加工キット。
【請求項4】
前記チゼルは、肩部を含み、及び前記ガイドは、前記チゼルと前記ガイドとが前記スライド可能な関係にあるときに前記刃の移動を制限するために、前記チゼルの肩部と相互作用可能な1つ又は複数のストッパを含む、請求項1に記載のほぞ穴加工キット。
【請求項5】
前記チゼルは、前記刃を取り外し可能に固定するための刃ホルダを含む、請求項1に記載のほぞ穴加工キット。
【請求項6】
前記刃と交換可能な少なくとも1つの追加の刃を更に備え、前記刃は、第1のほぞ穴形状に関連付けられたほぞ穴周長切り込みを作り出すように形成され、及び前記少なくとも1つの追加の刃は、前記第1のほぞ穴形状とは異なる1つ又は複数の追加のほぞ穴形状に関連付けられたほぞ穴周長切り込みを作り出すように形成される、請求項5に記載のほぞ穴加工キット。
【請求項7】
前記チゼルロケータ機構及び前記少なくとも1つのガイドロケータ機構は、突起を含み、前記チゼルロケータ機構及び前記少なくとも1つのガイドロケータ機構のうちのもう1つは、開口部を含み、前記突起及び前記開口部は、前記チゼルロケータ機構と前記ガイドロケータ機構とが相互作用するときに前記スライド可能な関係を確立する、請求項1に記載のほぞ穴加工キット。
【請求項8】
ほぞ穴加工キットであって、
基板へとほぞ穴周長切り込みを切り込むための刃を有するチゼルと、前記チゼルは、チゼルロケータ機構含み、前記刃は、第1の刃部と第2の刃部とを含み、前記第1の刃部と前記第2の刃部は実質的に互いに対して垂直であり、前記チゼルロケータ機構から離間され、
周長を有するガイドと、ここにおいて、前記ガイドは、前記基板上に位置付け可能であり、前記ガイドは、前記ガイドと前記チゼルを取り外し可能に結合するための第1および第2のガイドロケータ機構を有し、ここにおいて、前記第1のガイドロケータ機構を介して前記ガイドと前記チゼルを取り外し可能に結合することは、前記ガイドの外周長の少なくとも第1の部分の周りの第1の切り込み経路上に前記チゼルの刃を維持し、前記第2のガイドロケータ機構を介して前記ガイドと前記チゼルを取り外し可能に結合することは、前記ガイドの外周長の少なくとも第2の部分の周りの第2の切り込み経路上に前記チゼルの刃を維持し、ここにおいて、前記第1および第2の切り込み経路は、ほぞ穴周長を形成するように部分的に交差する、
を備える、ほぞ穴加工キット。
【請求項9】
前記チゼルロケータ機構が前記ガイドロケータ機構と相互作用するときに前記刃の移動を制限するために、前記チゼル上に位置付け可能であり、且つ前記ガイドロケータ機構の端面と相互作用可能な肩部を更に備える、請求項8に記載のほぞ穴加工キット。
【請求項10】
前記チゼル上に位置付け可能なチゼル肩部と、
前記チゼルロケータ機構が前記ガイドロケータ機構と結合するときに前記刃の移動を制限するために、前記ガイド上に位置付け可能であり、且つ前記チゼル肩部と相互作用可能なストッパと
を更に備える、請求項8に記載のほぞ穴加工キット。
【請求項11】
前記チゼルは、前記刃を取り外し可能に固定するための刃ホルダを含む、請求項8に記載のほぞ穴加工キット。
【請求項12】
前記刃と交換可能な追加の刃を更に備え、前記刃は、第1のほぞ穴形状に関連付けられたほぞ穴周長切り込みを作り出すように形成され、及び前記追加の刃は、前記第1のほぞ穴形状とは異なる第2のほぞ穴形状に関連付けられたほぞ穴周長切り込みを作り出すように形成される、請求項11に記載のほぞ穴加工キット。
【請求項13】
前記チゼルロケータ機構及び前記ガイドロケータ機構のうちの1つは、突起を含み、前記チゼルロケータ機構及び前記ガイドロケータ機構のうちのもう1つは、開口部を含む、請求項8に記載のほぞ穴加工キット。
【請求項14】
方法であって、
基板素材上にガイドを位置付けすることと、前記ガイドは、ガイドロケータ機構を含む、
チゼルのチゼルロケータ機構を前記ガイドの前記ガイドロケータ機構と整列させることと、
前記ガイドと前記チゼルを取り外し可能に結合するために、前記ガイドロケータ機構と前記チゼルロケータ機構との間の相互作用を誘発することと、ここにおいて、前記ガイドと前記チゼルを取り外し可能に結合することは、前記ガイドの外面と前記基板素材の表面に対して前記チゼルの刃の第1および第2の部分を配置し、前記刃の第1および第2の部分は、実質的に互いに対して垂直であり、前記チゼルロケータ機構から離間され、
前記刃を前記基板素材へと押し付け、及びほぞ穴周長切り込みを生じさせるために、前記チゼルに力を加えることと
を備える、方法。
【請求項15】
前記チゼルロケータ機構と前記ガイドロケータ機構とを分離することによって、前記チゼルを取り外すことと、
前記チゼルロケータ機構を前記ガイドの追加のガイドロケータ機構と整列させることと、
前記ガイドと前記チゼルを取り外し可能に結合するために、前記追加のガイドロケータ機構と前記チゼルロケータ機構との間の相互作用を誘発することと、ここにおいて、前記追加のガイドロケータ機構を介して前記ガイドと前記チゼルを取り外し可能に結合することは、前記ガイドの前記外面と前記基板素材の前記表面に対して前記チゼルの前記刃の第1および第2の部分を配置し、
前記刃の第1および第2の部分を前記基板素材へと押し付け、及び追加のほぞ穴周長切り込みを生じさせるために、前記チゼルに力を加えることと、ここにおいて、前記ほぞ穴周長切り込み及び前記追加のほぞ穴周長切り込みは、ほぞ穴周長を定めるように部分的に交差する、
を更に備える、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記ほぞ穴周長内の前記基板素材から素材を取り除くために、ブロックプレーンをあてがうこと
を更に備える、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記チゼルに力を加えることは、前記チゼルの肩部に、前記基板素材への前記刃の移動を制限するために、前記ガイドロケータ機構の端面と相互作用させるのに十分な力を加えることを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記チゼルに力を加えることは、前記チゼルの肩部に、前記基板素材への前記刃の移動を制限するために、前記ガイドのストッパと相互作用させるのに十分な力を加えることを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記チゼルロケータ機構を前記ガイドロケータ機構と整列させることは、突起を開口部と整列させることを含む、請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
[0001]本願は、2017年7月24日に出願された米国特許出願第15/658,340号の利益を主張し、それは、全ての目的についてその全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
[0002]本開示は、一般に木工に関し、及びより具体的には、蝶番及び他の金物用のほぞ穴を準備することに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]多くの従来の蝶番は、蝶番がドア又はドアの側柱のような対象素材と面一に設置され得るように、ほぞ穴又は切り出し中に設置される。この面一関係は、蝶番の適正な機能性を確実にし、蝶番の完全性を維持し、及び望ましい外観を維持するのに重要であり得る。例えば、多くのドア及びドア枠は、蝶番が設置され得るいくつかのほぞ穴が準備されることができる。これらのほぞ穴の作成は、適正に行うには困難且つ時間が掛かるタスクとなりかねない。加えて、蝶番は多くの異なる形状及びサイズで存在することから、ほぞ穴が、所望される蝶番にとって適正なサイズに切り込まれることを確実にしなければならない。
【0004】
[0004]本明細書は、以下の添付された図面に言及し、それらにおいて、異なる図面における同様の参照番号の使用は、同様又は類似のコンポーネントを例示することを意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】本開示のある特定の態様にしたがった、ほぞ穴加工キットを図示する不等角投影図である。
図2】本開示のある特定の態様にしたがった、ほぞ穴加工キットのガイドの上面図である。
図3】本開示のある特定の態様にしたがった、ほぞ穴加工キットのチゼルの側面図である。
図4】本開示のある特定の態様にしたがった、ほぞ穴加工キットのチゼルの上面図である。
図5】本開示のある特定の態様にしたがった、面取り角を有するほぞ穴加工キットのチゼルの底面図である。
図6】本開示のある特定の態様にしたがった、小半径フィレット角を有するほぞ穴加工キットのチゼルの底面図である。
図7】本開示のある特定の態様にしたがった、中半径フィレット角を有するほぞ穴加工キットのチゼルの底面図である。
図8】本開示のある特定の態様にしたがった、大半径フィレット角を有するほぞ穴加工キットのチゼルの底面図である。
図9】本開示のある特定の態様にしたがった、ほぞ穴加工キットの二枚刃チゼルの底面図である。
図10】本開示のある特定の態様にしたがった、ガイドに対するチゼルの配置を図示するほぞ穴加工キットの正面図である。
図11】本開示のある特定の態様にしたがった、ガイドによって設定された停止深度まで対象素材へと打ち込まれたチゼルを図示するほぞ穴加工キットの部分的切り欠き正面図である。
図12】本開示のある特定の態様にしたがった、ほぞ穴が切り込まれているドアを図示する側面図である。
図13】本開示のある特定の態様にしたがった、ほぞ穴が切り込まれているドアを図示する正面図である。
図14】本開示のある特定の態様にしたがった、ドア上のほぞ穴先行位置を図示する側面図である。
図15】本開示のある特定の態様にしたがった、ほぞ穴先行位置に沿って位置付けられたチゼル刃を図示するドアの側面図である。
図16】本開示のある特定の態様にしたがった、ほぞ穴先行位置に沿って位置付けられ、且つ第1のほぞ穴切り込みと重なり合うチゼル刃を図示するドアの側面図である。
図17】本開示のある特定の態様にしたがった、図15及び16に図示されたように位置付けられたチゼル刃を使用して切り込まれたほぞ穴周長を図示するドアの側面図である。
図18】本開示のある特定の態様にしたがった、ドア中のほぞ穴周長切り込みを図示する正面図である。
図19】本開示のある特定の態様にしたがった、ドアへの部分的ほぞ穴切り込みを図示する正面図である。
図20】本開示のある特定の態様にしたがった、ドアへのほぞ穴切り込みを図示する正面図である。
図21】本開示のある特定の態様にしたがった、ブロックプレーンの上部を図示する不等角投影図である。
図22】本開示のある特定の態様にしたがった、ブロックプレーンの底部を図示する不等角投影図である。
図23】本開示のある特定の態様にしたがった、ブロックプレーンの側面図である。
図24】本開示のある特定の態様にしたがった、対象素材へとほぞ穴を切り込むためのプロセスを図示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0006】
[0029]本開示のある特定の態様及び特徴は、蝶番、及び錠、受け座、及び同様のもののような他の類似の金物用のほぞ穴を作成するのに適したほぞ穴加工ツールに関する。ほぞ穴加工キットは、ドア又はドアの側柱のような、ほぞ穴加工されることになる対象への取り外し可能な取り付けに適したガイドを含むことができる。チゼルは、そのチゼルの適正な配置を確実にするために、ガイドのロケーティング機構と相互作用することができる。チゼルに加えられる力は、適した深度まで対象に切れ目を入れることができるか、又はその他の方法で切り込むことができる。ガイドのストッパ又は他の機構は、チゼルが対象内に過度に深く切れ目を入れるか、又は切り込むことを制限することができる。ガイドの両端にチゼルを配置することで、完全なほぞ穴周長の切れ目を入れるか、又は切り込むことを可能とすることができる。ガイドは、取り外されることができ、及び過剰な屑材は、例えば、ブロックプレーンの使用を通じて、ほぞ穴周長の間から取り除かれることができる。
【0007】
[0030]ほぞ穴加工キットのガイドは、最終的なほぞ穴用のパターンを提供するツールであることができる。ガイドは、金属又はプラスチックのような任意の適した素材で作られることができる。ガイドは、ドア又はドアの側柱のような、ほぞ穴加工されることになる対象に取り外し可能に取り付けられることができるが、他の対象が使用され得る。ガイドは、圧力、接着剤、磁石、又はその他を使用して取り外し可能に取り付けられ得る。いくつかのケースでは、ガイドは、対象へと突出するように設計された突起によって対象に取り外し可能に固定される。これらの突起は、鋲、釘、又は他の類似の突起であることができる。いくつかのケースでは、突起は、一体型及び/又はガイド自体へと内蔵されることができる。いくつかのケースでは、これらの突起は、ガイド中の穴又は開口部を貫いて対象へと固定された鋲のように、ガイドから分離可能であることができる。いくつかのケースでは、突起は、蝶番ねじの将来のロケーションと整列させるように位置することができる。従って、突起は、蝶番を設置するためにねじが後に使用されるであろうロケーションにおいてパイロット穴を作成するように機能することができる。いくつかのケースでは、1つ又は複数の突起はまた、ドアロックのラッチアセンブリ、ラッチ、ボルトアセンブリ、又はボルトの挿入を可能にするために穴が対象素材へと別個に穿たれ得るロケーションのような、他の穴が穿たれる必要があり得る対象素材中のロケーションをマーキングすることができる。
【0008】
[0031]ほぞ穴加工キットのガイドは、1つ又は複数のロケータ機構を含むことができる。ロケータ機構は、チゼルの繰り返し可能な適正な配置を確実にするために、チゼルと相互作用することができる。ロケータ機構は、チゼルの適正な配置を確実にするための機械的、電気的、磁気的、又は他の技法を含むことができる。いくつかのケースでは、ロケータ機構は、チゼルの突起を受け止めるための開口部を含むことができる。開口部であるそのようなロケータ機構は、チゼルの突起の側壁と相互作用するための側壁を含むことができる。いくつかのケースでは、ガイドのロケータ機構は、チゼルの開口部内に位置するように設計された突起であることができる。いくつかのケースでは、他の機械的機構が、ロケータ機構として使用されることができる。いくつかのケースでは、ロケータ機構は、ガイドのエッジに対するチゼルの刃(1つ以上)の配置に加えて使用される。いくつかのケースでは、ロケータ機構は、チゼルの刃(1つ以上)がガイドの任意のエッジに対して当て付けられることを必要とすることなしに、チゼルの適正な配置を可能にする。いくつかのケースでは、ロケータ機構は、チゼルをガイドに対する適正な配置へと促すように設計された磁石を含むことができる。いくつかのケースでは、電気的又は光学的フィードバックが、チゼルがガイドに対して適正な又は不適正な配置にあるときにそれを示すために使用されることができる。いくつかのケースでは、チゼルは、ガイドのロケータ機構と相互作用するロケータ機構を含む。いくつかのケースでは、チゼルのロケータ機構は、ガイドのロケータ機構のうちの任意のものに類似及び相補的であることができる。例えば、チゼルのロケータ機構は、突起、開口部、磁気的機構、又は任意の他の適した機構であることができる。
【0009】
[0032]1つ又は複数のストッパは、チゼルが過度に深く対象素材へと切り込むことを避けるために、ガイドとチゼルとの間に含まれることができる。例えば、ガイドは、チゼルの肩部又は他の機構と相互作用するように設計された1つ又は複数のストッパを含むことができる。チゼルに加えられる力は初めに、対象素材へと切り込むことができる。所望される深度まで切り込んだ後に、チゼルの肩部又は他の機構は、ガイドの1つ又は複数のストッパと相互作用することができ、このことから、チゼルの切り込み刃に追加の加えられる力を集中させる代わりに、ガイドの表面エリア全体を通じていかなる追加の加えられる力も放散する。従って、所望される深度まで切り込んだ後に、チゼルに加えられる追加の力は、対象素材へと更に切り込む代わりに放散され得る。1つ又は複数のストッパは、ガイドへと一体的に形成されることができるか、ガイドに結合されることができるか、又は使用中にガイドとチゼルとの間に配置されることができる(例えば、ストッパは、金属、プラスチック、又は硬質ゴムの厚板であることができる)。いくつかのケースでは、ストッパは、所望される深度までチゼル加工することを可能にするように調節可能であることができるか、又は選択されることができる。例えば、ストッパは、調節されることができる、若しくは、1つ又は複数のストッパ又はストッパ取り付け部は、その他の方法で利用可能なものより狭い又は深い切り込み深度を提供するように選択されることができる。いくつかのケースでは、ロケータ機構は、1つ又は複数のストッパを含むことができる。いくつかのケースでは、ストッパは、ロケータ機構を含むことができる。いくつかのケースでは、1つ又は複数のストッパは、チゼルの一部として含まれることができる。
【0010】
[0033]ほぞ穴加工キットは、チゼルを含むことができる。チゼルは、角チゼルであることができる。チゼルは、直角チゼルであることができ、互いに対して90°又は約90°であるか、若しくは互いの1°、2°、3°、4°、5°、6°、7°、8°、9°、10°又は約1°、2°、3°、4°、5°、6°、7°、8°、9°、10°内にあるエッジを有する切れ目を入れることができるか、又は切り込みを作ることができる。いくつかのケースでは、チゼルは、その角にフィレット又は面取りを有する切れ目又は切り込みを作り出すことができる。フィレット又は面取りは、任意の適した又は望ましいサイズであることができる。フィレット又は面取りは、5/8インチの半径を有する蝶番のような所望される蝶番と協調するように選択されることができる。いくつかのケースでは、フィレット又は面取りは、使用されない場合がある。いくつかのケースでは、正方形のエッジを有する蝶番であっても、最小面取りが使用され得る。
【0011】
[0034]チゼルは、持ち手、1つ又は複数の肩部、及び1つ又は複数の刃を含むことができる。持ち手は、平坦にされ得るか、拡大される得か、又はハンマーの一撃からもたらされるような力をその他の方法で受け止め且つ集中させるのに適し得る、衝撃を受け止める端部を含むことができる。チゼルは、衝撃力を1つ又は複数の肩部へと、そして1つ又は複数の刃へと集中させることができる。従って、ある特定の深度まで、持ち手において受け止められる衝撃力は、刃(1つ以上)を対象素材へと打ち込むことができる。しかしながら、所望される深度に達すると、1つ又は複数の肩部と1つ又は複数のストッパとの間の相互作用は、ガイド本体全体を通じて衝撃力を放散させることになり、及び刃(1つ以上)が所望されるより深く打ち込まれることを妨げることになる。
【0012】
[0035]いくつかのケースでは、チゼルは、1つ又は複数の取り外し可能又は交換可能な刃を含むことができる。例えば、チゼルは、1つ又は複数の刃を支えるための1つ又は複数の刃ホルダを含むことができる。例えば、刃ホルダは、刃を掴み、且つボルトのような締め具を締め付けることによって誘発された摩擦を通じて定位置に刃を固定することが可能な対向壁を含むことができる。他の刃ホルダが使用されることができる。1つ又は複数の刃ホルダは、1つ又は複数の肩部に結合されることができるか、又はその他の方法でチゼルの本体中に含まれるか、又は結合されることができる。交換可能な刃が使用されるとき、チゼルには、複数の刃形状を含むキットが付属し得る。例えば、キットは、その角にフィレットを有する刃、その角に面取りを有する刃、及びフィレット又は面取りを有さない90°角を有する刃のうちの少なくとも2つを含み得る。いくつかのケースでは、キットは、その角に5/8インチのフィレットを有する刃、その角に1/4インチのフィレットを有する刃、90°角を有する刃、及びその角に面取りを有する刃のうちの少なくとも2つを含み得る。使用者がチゼルを使用する準備をするとき、使用者は、蝶番の形状に最も合う刃を選択し、刃をチゼルへと固定し、本明細書により詳細に説明されるようにチゼルを使用し、蝶番用のほぞ穴を準備することができる。同じ使用者が異なる形状の蝶番でチゼルを使用することを所望するとき、使用者は、チゼルから第1の刃を取り外し、キットから異なる刃を選択し、新しい刃をチゼルに固定し、本明細書により詳細に説明されるようにチゼルを使用し、異なる形状の蝶番用のほぞ穴を準備することができる。
【0013】
[0036]いくつかのケースでは、チゼルは、1つ又は複数の永久、即ち交換可能でない刃を含むことができる。永久刃は、使用者による交換用に設計されていない方法でチゼルに固定された(例えば、強力接着剤又は溶接で固定された)刃を含むことができるか、又はチゼルの一部として一体的に形成された刃を含むことができる。そのようなケースでは、1つ又は複数の刃は、チゼルの寿命を延ばすために研ぐことが可能であり得る。いくつかのケースでは、キットは、複数の永久刃チゼルを含むことができる。例えば、キットは、その角にフィレットを有する刃を有する永久刃チゼル、その角に面取りを有する刃を有する永久刃チゼル、及びフィレット又は面取りを有さない90°角を有する刃を有する永久刃チゼルのうちの少なくとも2つの永久刃チゼルを含み得る。いくつかのケースでは、キットは、5/8インチのフィレット、1/4インチのフィレット、90°角、又は面取り角を有する少なくとも2つの刃を提供するように選択された少なくとも2つのチゼルを含むことができる。
【0014】
[0037]いくつかのケースでは、各チゼルは、所望される形状(例えば、フィレット又は面取りを有する又は有さない90°の形状)へと曲げられたか、又は形成された単一刃を含むことができる。しかしながら、そのようなケースである必要はない。いくつかのケースでは、チゼルは、所望される形状を作り出すように配置された2つ以上の刃(例えば、90°の角度で配置された2つの直刃)を含むことができる。本明細書に説明された単一刃のどの事例も、適宜、複数の刃に取って代わられ得る。
【0015】
[0038]いくつかのケースでは、チゼル及び/又はガイドのロケータ機構は、ガイドの上面又は底面に対して垂直(例えば、基板素材の表面に対して垂直)以外の角度で刃が基板素材へと切り込むことを可能にするように角度付けられることができる。従って、角度付けられた又は斜角付けられた切り込みが作られることができる。
【0016】
[0039]いくつかのケースでは、ガイドは、ロケータ機構の複数のセットを含むことができる。ロケータ機構の各セットは、特定のサイズのほぞ穴周長に関連付けられることができる。例えば、ロケータ機構の第1のセットとの、本明細書に開示されるチゼルの使用は、3インチの長さのほぞ穴を切り込むことを容易にし得るのに対して、ロケータ機構の第2のセットとのチゼルの使用は、4インチの長さのほぞ穴を切り込むことを容易にし得る。いくつかのケースでは、使用者は、異なるほぞ穴周長サイズを達成するために、異なるガイドとともに同じチゼルを使用することができる。いくつかのケースでは、使用者は、異なるほぞ穴周長サイズを達成するために、異なるチゼルとともに同じガイドを使用することができる。
【0017】
[0040]対象素材へと切り込まれるほぞ穴に関する様々な実施形態が、本明細書に説明され、そのほぞ穴は、素材のエッジにまで延在する。いくつかのケースでは、しかしながら、ほぞ穴加工キットは、(例えば、リップを有さない)ガイドと、対象素材のどのエッジからも離間されたほぞ穴を切り込むために使用されることができるチゼルとを含むことができる。
【0018】
[0041]これらの例示的な例は、ここに論述された一般的な主題を読者に紹介するために与えられており、及び開示された概念の範囲を限定することを意図されているわけではない。以下のセクションは、同様の数字が同様の要素を示す図面に関連して様々な追加の特徴及び例を説明し、及び方向の説明は、例示的な実施形態を説明するために使用されるが、例示的な実施形態と同様に、本開示を限定するために使用されるべきではない。本明細書の例示に含まれる要素は、原寸通りに描かれていない場合があり、及びある特定の寸法は、例示的な目的のために誇張され得る。
【0019】
[0042]図1は、本開示のある特定の態様にしたがった、ほぞ穴加工キット100を図示する不等角投影図である。ほぞ穴加工キット100は、ガイド102及びチゼル104を含むことができる。ガイド102は、所望されるロケーションにほぞ穴加工されることになる対象素材上に配置されることができ、及びチゼル104は、チゼル104が衝撃を受けてほぞ穴周長を切り出すときに適正なアラインメントを確実にするために、ガイドと連携して使用されることができる。
【0020】
[0043]ガイド102は、ドア又はドアの側柱の側面のような、ほぞ穴加工されることになる表面上に配置するための底面106を含むことができる。いくつかのケースでは、ガイド102は、ほぞ穴加工されることになる素材の正面に対して配置されることができるリップ108を含むことができる。リップ108は、結果として得られるほぞ穴が表面上に適した及び/又は十分な距離を延在するように、ガイド102の適正な配置を確実にすることができる。
【0021】
[0044]「正面」及び「側面」という用語は、ほぞ穴加工されることになる対象素材に関連して本明細書に使用され、及び必ずしもほぞ穴に関してではなく、その対象素材自体(例えば、ドア)に関して使用され得る。例えば、正面は、ドアが閉じられているときにドアの前方又はドアの後方から見える表面を指し得るのに対して、側面は、ドアが開けられているときにのみ見える側面のような、ドアの厚さである幅を有する表面を指し得る。蝶番及び他のそのような機構は一般に、ドアの側面に取り付けられることから、それらの用語が本明細書に使用される場合、そのような蝶番用のほぞ穴は、その長さ及び幅を「側面」図で示し得、及びその厚さを「正面」図で示し得る。これらの用語又は向きは、便宜上使用されているに過ぎず、及び本開示を限定することを意図されているわけではない。
【0022】
[0045]ガイド102は、ガイド102を対象素材に固定することを容易にするように設計された1つ又は複数の固定機構114を含むことができる。いくつかのケースでは、固定機構114は、ガイド102の底面106に又はその上にのみ存在し得る。例えば、固定機構114は、対象素材へと圧力を掛けるように設計された突起又は他の機械的機構であることができる。いくつかのケースでは、図1に図示されているように、固定機構114は、ガイド102を貫いて延在する及び/又はガイド102の上面134上に存在することができる。図1に図示されているように、固定機構114は、釘、ねじ、鋲、又は他の締め具のような締め具を受け止めるための中心開口部を含む隆起した部分である。締め具は、ガイド102の下の対象素材と係合するために、固定機構114の中心開口部を貫いて配置されることができる。
【0023】
[0046]いくつかのケースでは、1つ又は複数の固定機構114は、蝶番締め具ロケーションに位置する。蝶番締め具ロケーションは、ほぞ穴加工キット100によって形成されたほぞ穴中に蝶番が配置されるときに、蝶番を対象素材に固定するために締め具(例えば、ねじ)が使用されるであろうロケーションであることができる。このことから、対象素材上の固定機構114の任意のマーク、刻み目、又は他の残りの効果が、蝶番締め具(例えば、ねじ)用のパイロット穴の位置特定又は準備にさえ役立てるために使用されることができる。
【0024】
[0047]ガイド102は、1つ又は複数のガイドロケータ機構110を含むことができる。ガイドロケータ機構110は、チゼルロケータ機構126と相互作用するように設計されることができる。ガイドロケータ機構110及びチゼルロケータ機構126は、任意の適した形状、サイズ、又はタイプであることができる。例えば、図1に図示されているように、ガイドロケータ機構110は、突起又は杭であるチゼルロケータ機構126が配置又は挿入されることができる穴又は開口部を含むことができる。ガイドロケータ機構110及びチゼルロケータ機構126は、スライド可能に共に噛み合うように設計されることができ、チゼル104がガイド102に対して垂直に(例えば、ガイド102の底面106に対して垂直に)移動することを可能にしつつ、チゼル104が他の様式で移動する(例えば、ガイド102の底面106に対して平行な平面内で並進するように、ガイド102に対して平行に並進する)ことを制限する。
【0025】
[0048]いくつかのケースでは、ガイドロケータ機構110は、例えば、ガイド102に対して所望される向きでチゼル104の刃116を位置付けるであろうガイド102内でのチゼル104の一定の又は所望される位置を維持するために、その中でのチゼルロケータ機構126の回転運動を制限するように形成されることができる。例えば、ガイドロケータ機構110は、偏心形状(例えば、正方形又は卵形)を含むことができる、及び/又はガイドロケータ機構110に対するチゼル104の回転運動を制限するために、チゼルロケータ機構126の互換性のある部分と相互作用するキー部分を含むことができる。ガイド102が単一のガイドロケータ機構110のみを含む場合のような、いくつかのケースでは、ガイドロケータ機構110は、2つ以上の向きでチゼルロケータ機構126を受け入れるように設計されることができ、各向きは、ガイド102に対して異なるロケーションにおけるチゼル104の刃116の位置付けに対応する。
【0026】
[0049]いくつかのケースでは、ガイドロケータ機構110とチゼルロケータ機構126との間の相互作用は、対象素材の表面と垂直の向き(例えば、ガイド102の底面106及び/又は上面134と垂直な向き)にチゼル104の1つ又は複数の刃116を維持することができる。
【0027】
[0050]いくつかのケースでは、ガイド102は、少なくとも2つのガイドロケータ機構110を含むことができ、各々は、チゼルロケータ機構126と相互作用する(例えば、受け止める)ことが可能であり、及び各々は、チゼルロケータ機構126がそれぞれのガイドロケータ機構110と相互作用するときにチゼル104の一意の向きに対応する。例えば、チゼルロケータ機構126が第1のガイドロケータ機構110と相互作用するときに、チゼル104に加えられる力は、チゼルの刃116にほぞ穴周長の第1の部分を切り込ませることができ、及びチゼルロケータ機構126が第2のガイドロケータ機構110と相互作用するときに、チゼル104に加えられる力は、チゼルの刃116にほぞ穴周長の第2の部分を切り込ませることができる。いくつかのケースでは、ほぞ穴周長の第1の部分及びほぞ穴周長の第2の部分は、完全なほぞ穴周長を確立することができる。いくつかのケースでは、第1の部分及び第2の部分は、相互作用及び/又は重なり合うことができるが、そのようなケースである必要はない。
【0028】
[0051]ガイドロケータ機構110は、チゼルロケータ機構126がガイドロケータ機構110と相互作用するときに、チゼル104の1つ又は複数の刃116がガイド102に対して(例えば、ガイド102の底面106及び/又はリップ108に対して)所望される位置にあることになるように、ガイド102上に明確に位置付けられることができる。例えば、ガイドロケータ機構110は、使用中にチゼル104の刃(1つ以上)116の適正な配置を確実にするために、リップ108から所望される距離に、及びガイド102の中心から所望される距離に位置することができる。
【0029】
[0052]チゼル104は、1つ又は複数の刃116を支持するチゼルの持ち手122を含むことができる。チゼルロケータ機構126は、チゼル104に永久に又は取り外し可能に結合されることができる。チゼルロケータ機構126は、チゼルロケータ機構126がガイドロケータ機構110と相互作用するときに、1つ又は複数の刃116がガイド102に対して(例えば、ガイド102の底面106及び/又はリップ108に対して)所望される位置にあることになるように、1つ又は複数の刃116に対して明確に位置付けられることができる。
【0030】
[0053]チゼル104は、例えば、ハンマー又は他の力源からの力を受け止めるための持ち手端部124を含むことができる。持ち手端部124において受け止められる力は、チゼル104を通じて1つ又は複数の刃116へと送られ、対象素材へと切り込むことができる。1つ又は複数の刃116は、1つ又は複数の刃ホルダ118を使用してチゼル104上に固定されることができるが、例えば、刃(1つ以上)116がチゼル104の全て又はいくつかの他の部分と一体的に形成される場合には、そのようなケースである必要はない。
【0031】
[0054]チゼル104は、所望される深度を過ぎての対象素材への1つ又は複数の刃116の移動を制限するために(例えば、1つ又は複数の刃116の移動を、ガイド102の底面106を過ぎての所望される距離以下に制限するために)、ガイド102の1つ又は複数のストッパ112と相互作用することができる1つ又は複数の肩部120を含むことができる。いくつかのケースでは、1つ又は複数のストッパ112及び/又は1つ又は複数の肩部120は、チゼル104の1つ又は複数の刃116の移動の所望される深度又は所望される距離を設定するように調節可能であることができる。いくつかのケースでは、ガイドロケータ機構110は、ストッパ112として機能又はストッパ112を含むことができる。いくつかのケースでは、チゼルロケータ機構126は、肩部120として機能又は肩部120を含むことができる。いくつかのケースでは、ガイド102の上面134は、ストッパとして機能することができる。
【0032】
[0055]図1に図示されているように、ガイドロケータ機構110は、ガイド102を貫いて延在する穴であるが、そのようなケースである必要はない。いくつかのケースでは、ガイド102の何らかの断面に穴又は開口部を含むガイドロケータ機構は、ガイド102の厚さ全体を貫くよりは短い距離にわたって延在することができ、このことから、露出面を有する凹部を形成する。いくつかのケースでは、チゼルロケータ機構126の先端(例えば、図1に図示されている下端)は、所望される深度を超えてのチゼル104の移動を制限するために、ガイドロケータ機構の凹部の露出面と相互作用することができる。そのようなケースでは、ガイドロケータ機構110は、必ずしもガイド102の上面134より上に延在することなしに、ストッパ112として機能することができる。
【0033】
[0056]図1に図示されているように、4つのストッパ112が、上面134から延在する。切り込み方向(例えば、図1に見られるような下向き)にチゼル104に加えられる力は、チゼル104に、所望される深度に達するまで対象素材へと切り込ませることができ、その地点において、ストッパ112の先端(例えば、チゼルに最も近い端部)は、切り込み方向へのチゼル104の更なる移動を制限するために、肩部120と相互作用することができる。その時にチゼル104に加えられるどんな追加の力も、肩部120を通じて、ストッパ112を通じて、そしてガイド102へと放散されることができ、ガイド102は、ガイド102がそれに対して配置されている対象素材へとその力を更に放散し得る。
【0034】
[0057]任意の数のストッパ112が使用されることができ、及びストッパ(1つ以上)112は、任意の適した形状又はサイズであることができる。いくつかのケースでは、ガイド102のストッパ112は、1つ又は複数のロケーションにおいてチゼル104の肩部120と相互作用することができる。いくつかのケースでは、ガイド102のストッパ112は、同時に全てのロケーションおいてチゼル104の肩部120と相互作用することができる。いくつかのケースでは、ガイドロケータ機構110とチゼルロケータ機構126との間の相互作用は、ガイド102の底面106、ガイド102の上面134、及び/又はガイド102の1つ又は複数のストッパ112の先端と平行の向きにチゼル104の肩部120を維持することができる。
【0035】
[0058]いくつかのケースでは、任意のガイドロケータ機構110、固定機構114、及び/又はストッパ112を含むガイド102は、単一ピースの素材(例えば、プラスチック、ゴム、金属、又は任意の他の適した素材)から一体的に形成されることができるか、又は複数ピースで形成されることができる。いくつかのケースでは、ガイド102は、(例えば、接着剤、磁石、又はその他を使用して)ガイドロケータ機構110が取り付けられた既存ピースの器具を含むことができる。例えば、いくつかのケースでは、ガイド102は、ガイドロケータ機構110が取り外し可能に取り付けられた蝶番であることができる。
【0036】
[0059]いくつかのケースでは、任意のチゼルロケータ機構126、刃116、刃ホルダ118、及び/又は肩部120を含むチゼル104は、単一ピースの素材(例えば、プラスチック、ゴム、金属、又は任意の他の適した素材)から一体的に形成されることができるか、又は複数ピースで形成されることができる。いくつかのケースでは、チゼル104は、(例えば、接着剤、磁石、又はその他を使用して)チゼルロケータ機構126が取り付けられた既存ピースの器具を含むことができる。例えば、いくつかのケースでは、チゼル104は、チゼルロケータ機構126(及び/又は肩部120)が永久に又は取り外し可能に取り付けられた既存の角チゼル104であることができる。
【0037】
[0060]図2は、本開示のある特定の態様にしたがった、ほぞ穴加工キットのガイド200の上面図である。ガイド200は、図1のガイド102であることができる。ガイド200は、1つ又は複数の側を有する周長232を含むことができる。上面234が見られることができ、それは、ほぞ穴加工されることになる対象素材と接触して配置されるであろう底面とは反対に位置する。ガイド200は、リップ208が対象素材の別の表面(例えば、ドアの正面又は背面)と係合するまで、対象素材に対してスライドされ得る。
【0038】
[0061]ガイド200は、2つのガイドロケータ機構210を含むことができるが、任意の他の数のガイドロケータ機構210が使用されることができる。ガイド200はまた、4つのストッパ212を含むことができるが、任意の他の数のストッパ212が使用されることができる。ガイドロケータ機構210は、リップ208からある距離130を離間されることができ、それにより、ガイドロケータ機構210は、ガイド200が対象素材上に位置付けられるときに(例えば、リップ208が対象素材の正面又は背面に対して位置付けられるときに)、ほぞ穴加工されることになる対象素材に対して(例えば、対象素材の正面又は背面に対して)既知の位置にある。
【0039】
[0062]いくつかのケースでは、ガイド200は、1つの固定機構214を含むことができるが、任意の数の固定機構214が使用されることができる。いくつかのケースでは、固定機構214は、釘、ねじ、鋲、又は他のそのような締め具のような締め具が配置されることができる開口部228を含むことができる。締め具は、ガイド200の下の対象素材と係合するために、固定機構214の開口部228を貫いて配置されることができ、そのことから、ガイド200を対象素材に固定する。
【0040】
[0063]図3は、本開示のある特定の態様にしたがった、ほぞ穴加工キットのチゼル300の側面図である。チゼル300は、図1のチゼル104であることができる。チゼル300は、対象素材へと切り込むための刃エッジ338を有する刃316を含むことができる。刃316は、刃ホルダ318を使用してチゼル300に固定されることができる。刃ホルダ318は、刃316をチゼル300の本体に固定する1つ又は複数のピースを含むことができる。刃ホルダ318は、刃316の周囲に刃ホルダ318を締め付けるために使用されることができる1つ又は複数の締め具336(例えば、ナット及びボルト)を含むことができる。刃316をチゼル300に取り外し可能に固定するための他の技法が使用されることができる。
【0041】
[0064]チゼル300は、持ち手端部324を有する持ち手322を含むことができる。持ち手端部324は、ハンマー又は他の衝撃装置のような衝撃装置からの力を受け止めるための平坦な表面を含むことができる。チゼル300は、係合面340を有する肩部320を含むことができる。肩部320の係合面340は、ガイドに対するチゼル300の移動を制限するために、ガイドのストッパと相互作用することができ、このことから、対象素材への切り込みが所望される深度までに制限されることを確実にするために、対象素材に対するチゼル300の移動を制限する。
【0042】
[0065]チゼル300は、チゼルロケータ機構326を含むことができる。いくつかのケースでは、チゼル300は、2つ以上のような任意の数のチゼルロケータ機構326を含むことができる。チゼルロケータ機構326は、ガイドのガイドロケータ機構によって受け止め可能な突起又は杭であることができる。いくつかのケースでは、しかしながら、チゼルロケータ機構326は、開口部、ホールド、凹部、又は、ガイドロケータ機構と相互作用し、且つチゼル300とガイドとの間でスライド可能な関係を生じさせるための任意の他の適した機構であることができる。
【0043】
[0066]いくつかのケースでは、チゼルロケータ機構326は、持ち手322と平行であることができる。いくつかのケースでは、チゼルロケータ機構326は、持ち手322と共線であることができる。いくつかのケースでは、チゼルロケータ機構326及び持ち手322は、共に結合されることができるか、又は単一のピースで一体的に作られることができる。いくつかのケースでは、持ち手322は、追加の握りを含むことができる。
【0044】
[0067]図4は、本開示のある特定の態様にしたがった、ほぞ穴加工キットのチゼル400の上面図である。チゼル400は、図1のチゼル104であることができる。チゼル400は、持ち手端部424を有する持ち手422を含むことができる。締め具436は、刃をチゼル400に固定するために使用されることができる。チゼル400は、肩部420を含むことができる。
【0045】
[0068]図5は、本開示のある特定の態様にしたがった、面取り角542を有するほぞ穴加工キットのチゼル500の底面図である。チゼル500は、図1のチゼル104であることができる。チゼル500は、チゼルロケータ機構526を含むことができる。締め具536及び刃ホルダ518は、刃516をチゼル500に固定するために使用されることができる。チゼル500は、肩部520を含むことができる。図5に図示されているように、肩部520は、刃516の端部間に延在することができるが、肩部520は、その他の方法で形成されることができる。
【0046】
[0069]刃516は、面取り角542を含むことができる。面取り角542は、刃516の対向部分間に全体で90°の角度を形成することができるが、他の角度が使用され得る。面取り角542を有する刃516は、その周長に類似の面取り角を有する、結果として得られるほぞ穴をもたらすことができる。面取り角542を有する刃516は、鋭角又は面取り角を有し得るある特定の蝶番又は類似の器具に特に適し得る。
【0047】
[0070]いくつかのケースでは、図5のチゼル500は、図6~9に図示されているのと同じチゼルであることができるが、刃516に取って代わるように、異なる刃が設置されている。
【0048】
[0071]図6は、本開示のある特定の態様にしたがった、小半径フィレット角を有するほぞ穴加工キットのチゼル600の底面図である。チゼル600は、図1のチゼル104であることができる。チゼル600は、チゼルロケータ機構626を含むことができる。締め具636及び刃ホルダ618は、刃616をチゼル600に固定するために使用されることができる。チゼル600は、肩部620を含むことができる。図6に図示されているように、肩部620は、刃616の端部間に延在することができるが、肩部620は、その他の方法で形成されることができる。
【0049】
[0072]刃616は、小半径フィレットを有するフィレット角642を含むことができる。小半径フィレットは、1/4インチ以下の半径を有するフィレットのような、任意の適したサイズであることができる。フィレット角642は、刃616の対向部分間に全体で90°の角度を形成することができるが、他の角度が使用され得る。小半径フィレット角642を有する刃616は、その周長に類似のフィレット角を有する、結果として得られるほぞ穴をもたらすことができる。フィレット角642を有する刃616は、類似の形状の角を有し得るある特定の蝶番又は類似の器具に特に適し得る。
【0050】
[0073]図7は、本開示のある特定の態様にしたがった、中半径フィレット角を有するほぞ穴加工キットのチゼル700の底面図である。チゼル700は、図1のチゼル104であることができる。チゼル700は、チゼルロケータ機構726を含むことができる。締め具736及び刃ホルダ718は、刃716をチゼル700に固定するために使用されることができる。チゼル700は、肩部720を含むことができる。図7に図示されているように、肩部720は、刃716の端部間に延在することができるが、肩部720は、その他の方法で形成されることができる。
【0051】
[0074]刃716は、中半径フィレットを有するフィレット角742を含むことができる。中半径フィレットは、1/4インチ又は約1/4インチと5/8インチ又は約5/8インチとの間の半径を有するフィレットのような、任意の適したサイズであることができる。フィレット角742は、刃716の対向部分間に全体で90°の角度を形成することができるが、他の角度が使用され得る。中半径フィレット角742を有する刃716は、その周長に類似のフィレット角を有する、結果として得られるほぞ穴をもたらすことができる。フィレット角742を有する刃716は、類似の形状の角を有し得るある特定の蝶番又は類似の器具に特に適し得る。
【0052】
[0075]図8は、本開示のある特定の態様にしたがった、大半径フィレット角を有するほぞ穴加工キットのチゼル800の底面図である。チゼル800は、図1のチゼル104であることができる。チゼル800は、チゼルロケータ機構826を含むことができる。締め具836及び刃ホルダ818は、刃816をチゼル800に固定するために使用されることができる。チゼル800は、肩部820を含むことができる。図8に図示されているように、肩部820は、刃816の端部間に延在することができるが、肩部820は、その他の方法で形成されることができる。
【0053】
[0076]刃816は、大半径フィレットを有するフィレット角842を含むことができる。大半径フィレットは、5/8インチ以上の半径を有するフィレットのような、任意の適したサイズであることができる。フィレット角842は、刃816の対向部分間に全体で90°の角度を形成することができるが、他の角度が使用され得る。大半径フィレット角842を有する刃816は、その周長に類似のフィレット角を有する、結果として得られるほぞ穴をもたらすことができる。フィレット角842を有する刃816は、類似の形状の角を有し得るある特定の蝶番又は類似の器具に特に適し得る。
【0054】
[0077]図9は、本開示のある特定の態様にしたがった、ほぞ穴加工キットの二枚刃チゼル900の底面図である。チゼル900は、図1のチゼル104であることができる。チゼル900は、チゼルロケータ機構926を含むことができる。締め具936及び刃ホルダ918は、刃916、917をチゼル900に固定するために使用されることができる。チゼル900は、肩部920を含むことができる。図9に図示されているように、肩部920は、刃916、917の非接触端間に延在することができるが、肩部920は、その他の方法で形成されることができる。
【0055】
[0078]刃ホルダ918は、垂直な向きに刃916及び刃917を固定するために使用されることができるが、他の向きが使用されることができる。刃916、917は、角を形成するように接触することができる。刃916、917は、その角において接触することができるか、又は互いから離間されることができる。対象素材中に連続した切り込みを作り出さないにもかかわらず、二枚刃916、917の使用は、それでもなお、ある特定のケースでは、ほぞ穴周長用の満足のいく切り込みを作り出し得る。二枚刃916、917の使用は、(例えば、90°の、又は90°に近い)鋭角を有し得るある特定の蝶番又は類似の器具に特に適し得る。
【0056】
[0079]図10は、本開示のある特定の態様にしたがった、ガイド1002に対するチゼル1004の配置を図示するほぞ穴加工キット1000の正面図である。ほぞ穴加工キット1000は、図1のほぞ穴加工キット100であることができる。チゼル1004は、ガイド1002とアラインメントにあることが見られることができ、チゼルロケータ機構1026は、ガイドロケータ機構1010と整列する。図10に図示されているように、チゼルロケータ機構1026は、外円周を有する突起であることができ、及びガイドロケータ機構1010は、内円周1011を有する穴又は凹部であることができる。いくつかのケースでは、チゼルロケータ機構1026及び/又はガイドロケータ機構1010は、円筒形及び/又は円錐形であることができるが、他の形状が使用されることができる。いくつかのケースでは、チゼルロケータ機構1026及び/又はガイドロケータ機構1010は、ガイドロケータ機構1010内でのチゼルロケータ機構1026の回転を制限するように設計された追加のキー機構を有する円筒形及び/又は円錐形であることができる。チゼルロケータ機構1026の外円周は、チゼル1004とガイド1002との間でスライド可能な関係を形成するために、ガイドロケータ機構1010の内円周1011内に配置されることができる。
【0057】
[0080]チゼル1004は、刃1016を固定するための刃ホルダ1018及び締め具1036を含むことができる。ガイド1002のストッパ1012は、刃1016の移動を、ガイド1002の底面1006を過ぎての指定された距離に制限するために、チゼル1004の肩部1020と相互作用することができる。図10に図示されているように、ガイドロケータ機構1010の先端面1013はまた、チゼル1004の肩部1020と係合するためのストッパ1012として機能することができる。更に、リップ1008に対するガイドロケータ機構1010のロケーションと、刃1016に対するチゼルロケータ機構1026のロケーションは、リップ1008に対する刃1016のアラインメントを、及び従って、リップ1008がそれに対して配置されることができる表面素材に対する刃1016のアラインメントを容易にすることができる。
【0058】
[0081]図10に見られるように、ガイド1002は、固定機構1014を含むことができる。固定機構1014は、釘、ねじ、鋲、又は他のそのような締め具のような締め具が配置されることができる開口部1028を含むことができる。締め具は、ガイド1002の下の対象素材と係合するために、固定機構1014の開口部1028を貫いて配置され、且つガイド1002の底面1006を過ぎて延在することができ、そのことから、ガイド1002を対象素材に固定する。いくつかのケースでは、固定機構は、ガイド1002の底面1006から、ガイド1002がそれに対して配置される対象素材へと延在する突起を含むことができる。
【0059】
[0082]図11は、本開示のある特定の態様にしたがった、ガイド1102によって設定された停止深度まで対象素材1152へと打ち込まれたチゼル1104を図示するほぞ穴加工キット1100の部分的切り欠き正面図である。ほぞ穴加工キット1100は、図1のほぞ穴加工キット100であることができる。
【0060】
[0083]ガイド1102は、対象素材1152に対して位置付けられ、ガイド1102の底面1106は、対象素材1152の側面1158(例えば、ドアの側面)に対して当て付けられ、及びガイド1102のリップ1108は、対象素材1152の正面1156(例えば、ドアの正面又は背面)に対して当て付けられる。
【0061】
[0084]チゼル1104の持ち手1122の持ち手端部1124において衝撃力を受け止め、刃1116を対象素材1152へと押し込んだ後に、チゼル1104が、ガイド1102及び対象素材1152と係合することが見られる。チゼルロケータ機構1126は、対象素材1152に対する(例えば、正面1156に対する)チゼル1104の適正な配置を確実にするために、ガイドロケータ機構と整列させられ、且つガイドロケータ機構と相互作用している。
【0062】
[0085]切り欠き図により、ストッパ1112が見えており、それは、対象素材1152への刃1116の更なる移動を制限するために、肩部1120の係合面1140と係合している。結果として得られるほぞ穴周長切り込み1160の深度1154は、刃1116のエッジと、肩部1120の係合面1140がストッパ1112と接触する平面との間の距離1150によって設定されることができる。このことから、刃1116のエッジと係合面1140との間の距離を拡張し、及び/又はガイド1102のストッパ1112と底面1106との間の距離を減少させることは、ほぞ穴周長切り込み1160の深度1154を増大させるように機能することができる。同様に、刃1116のエッジと係合面1140との間の距離を減少させ、及び/又はガイド1102のストッパ1112と底面1106との間の距離を増大させることは、ほぞ穴周長切り込み1160の深度1154を減少させるように機能することができる。
【0063】
[0086]図12は、本開示のある特定の態様にしたがった、ほぞ穴1260が切り込まれているドア1200を図示する側面図である。ほぞ穴1260は、図1のほぞ穴加工キット100の適正な使用の結果であることができる。ドア1200は、側面1258及び正面1256を含むことができる。ほぞ穴1260は、ドア1200の厚さより小さい幅にわたって、正面1256から側面1258へと延在することができる。しかしながら、いくつかのケースでは、ほぞ穴は、正面1256から離間されることができるか、又はドア1200の完全な厚さである幅にわたって延在することができる。
【0064】
[0087]図13は、本開示のある特定の態様にしたがった、ほぞ穴1360が切り込まれているドア1300を図示する正面図である。ドア1300及びほぞ穴1360は、図12のドア1200及びほぞ穴1260であることができる。ドア1300は、側面1358及び正面1356を含むことができる。ほぞ穴1360は、ほぞ穴1360内に配置されることになる蝶番又は他の器具に関連付けられた深度1354にわたって、側面1358へと延在することができる。
【0065】
[0088]図14は、本開示のある特定の態様にしたがった、ドア1400上のほぞ穴先行位置1461を図示する側面図である。ほぞ穴先行位置1461は、ほぞ穴がドア1400上に所望される場所を表すことができる。任意のほぞ穴がその中に切り込まれるより前のドア1400が図示されている。
【0066】
[0089]図15は、本開示のある特定の態様にしたがった、ほぞ穴先行位置1561に沿って位置付けられたチゼル刃1516を図示するドア1500の側面図である。ドア1500は、ほぞ穴先行位置1561の少なくとも一部分上へのチゼル刃1516の配置後の図14のドア1400であることができる。チゼル刃1516に力を加えると、ドア1500へのほぞ穴周長切り込みを開始することができる。
【0067】
[0090]チゼル刃1516は、ここに説明されたようなガイド及びロケータ機構の使用を通じて、ほぞ穴先行位置1561と整列させられることができる。チゼル刃1516は、図1のほぞ穴加工キット100のようなほぞ穴加工キットのチゼルの一部であることができる。チゼル刃1516以外のほぞ穴加工キットの要素は、例示的な目的のために図示されていないが、そのような他の要素は、チゼル刃1516を適正に整列させるために使用され得る。
【0068】
[0091]図16は、本開示のある特定の態様にしたがった、ほぞ穴先行位置に沿って位置付けられ、且つ第1のほぞ穴切り込み1660と重なり合うチゼル刃1616を図示するドア1600の側面図である。ドア1600は、図15に図示されているような、ほぞ穴周長切り込み1660が作られた後のほぞ穴先行位置1661の少なくとも第2の部分上へのチゼル刃1616の配置後の図15のドア1500であることができる。チゼル刃1616に力を加えると、ドア1600への第2のほぞ穴周長切り込みを開始することができる。
【0069】
[0092]チゼル刃1616は、ここに説明されたようなガイド及びロケータ機構の使用を通じて、ほぞ穴先行位置1661と整列させられることができる。チゼル刃1616は、図1のほぞ穴加工キット100のようなほぞ穴加工キットのチゼルの一部であることができる。チゼル刃1616以外のほぞ穴加工キットの要素は、例示的な目的のために図示されていないが、そのような他の要素は、チゼル刃1616を適正に整列させるために使用され得る。
【0070】
[0093]図17は、本開示のある特定の態様にしたがった、図15及び16に図示されたように位置付けられたチゼル刃を使用して切り込まれたようなほぞ穴周長1760を図示するドア1700の側面図である。ドア1700は、完全なほぞ穴周長切り込み1760を作成するために第1及び第2のほぞ穴周長切り込みが図15及び16に図示されているように作られた後の図16のドア1600であることができる。完全なほぞ穴周長切り込み1760は、最終的なほぞ穴の外周長及び深度を確立することができる。
【0071】
[0094]図18は、本開示のある特定の態様にしたがった、ドア1800中のほぞ穴周長切り込み1860を図示する正面図である。ほぞ穴周長切り込み1860は、ほぞ穴周長切り込み1760であることができる。ほぞ穴周長切り込み1860は、ドア1800の側面1858への結果として得られるほぞ穴の深度1854を確立することができる。
【0072】
[0095]図19は、本開示のある特定の態様にしたがった、ドア1900への部分的ほぞ穴切り込み1970を図示する正面図である。ドア1900は、対象素材の一部分がほぞ穴周長切り込み1860内から取り除かれ、部分的ほぞ穴1970をもたらした後の図18のドア1800であることができる。
【0073】
[0096]図20は、本開示のある特定の態様にしたがった、ドア2000へのほぞ穴切り込み2070を図示する正面図である。ドア2000は、対象素材の残りがほぞ穴周長切り込み内から取り除かれ、ほぞ穴2070をもたらした後の図19のドア1900であることができる。
【0074】
[0097]図21は、本開示のある特定の態様にしたがった、ブロックプレーン2100の上部を図示する不等角投影図である。ブロックプレーン2100は、持ち手2172、刃ホルダ2174、及び窓2176を有する本体2170を含むことができる。刃ホルダ2174は、刃2178がブロックプレーン2100の底面より下に突出するように、窓2176を通じて刃2178を支持することができる。
【0075】
[0098]いくつかのケースでは、刃2178は、窓2176のほぼ完全な幅にわたって延在することができる。窓2176は、平坦化される対象素材がそれを通じて容易に見られることができる大きい開口を提供することができる。窓2176は、少なくとも刃2178と同じくらい幅広く、且つ少なくとも刃2178の幅の20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、又は100%と同じくらい長い開口を提示することができる。
【0076】
[0099]大きい開口は、本開示のある特定の態様に従って準備されたほぞ穴周長切り込みからほぞ穴を切り込むのに特に適し得る。いくつかのケースでは、図1のほぞ穴加工キット100のようなほぞ穴加工キットは、ブロックプレーン2100を更に含むことができる。
【0077】
[00100]図22は、本開示のある特定の態様にしたがった、ブロックプレーン2200の底部を図示する不等角投影図である。ブロックプレーン2200は、図21のブロックプレーン2100であることができる。ブロックプレーン2200は、持ち手2272、刃ホルダ2274、及び窓2276を有する本体2270を含むことができる。刃ホルダ2274は、刃2278がブロックプレーン2200の底面2280より下に突出するように、窓2276を通じて刃2278を支持することができる。
【0078】
[00101]図23は、本開示のある特定の態様にしたがった、ブロックプレーン2300の側面図である。ブロックプレーン2300は、図21のブロックプレーン2100であることができる。ブロックプレーン2300は、持ち手2372、刃ホルダ、及び窓を有する本体2370を含むことができる。刃ホルダは、刃2378がブロックプレーン2300の底面2380より下に突出するように、窓を通じて刃2378を支持することができる。
【0079】
[00102]図24は、本開示のある特定の態様にしたがった、対象素材へとほぞ穴を切り込むためのプロセス2400を図示するフローチャートである。ブロック2402において、ガイドは、所望されるロケーションに配置されることができる。ガイドの配置は、ガイドの底面を、ほぞ穴加工されることになる対象素材の表面に対して配置することと、オプションとして、ガイドのリップを対象素材の追加面(例えば、ガイドの底面がそれに対して配置される表面に対して垂直な追加面)と整列させることとを含むことができる。いくつかのケースでは、ガイドの配置はまた、例えば、締め具(例えば、釘、ねじ、等)の使用を通じて、ガイドを対象素材に取り外し可能に取り付けることを含むことができる。
【0080】
[00103]ブロック2404において、チゼルは、ガイドの第1のロケータ機構中に配置される。チゼルを第1のロケータ機構中に配置することは、チゼルロケータ機構をガイドロケータ機構と整列させる及び係合することを含むことができる。チゼルロケータ機構をガイドロケータ機構と整列させる及び係合することは、チゼルロケータ機構及びガイドロケータ機構のうちの一方を他方へと配置することを含むことができる。ガイドロケータ機構とのチゼルロケータ機構の係合は、チゼルの刃がガイドに対して予測可能且つ繰り返し可能な経路に沿って対象素材へと移動するように、チゼル及びガイドとスライド可能な関係を確立することができる。
【0081】
[00104]ブロック2406において、エッジの第1のセットを切り出すために、チゼルに力が加えられる。エッジの第1のセットは、チゼルの刃(1つ以上)が対象素材と係合する場所に対応する。ブロック2404におけるガイドの第1のロケータ機構とのチゼルの係合は、エッジの第1のセットが適切なロケーションにおいて切り込まれることを確実にすることができる。
【0082】
[00105]ブロック2408において、チゼルは、ガイドの第2のロケータ機構中に配置されることができる。いくつかのケースでは、チゼルを第2のロケータ機構中に配置する代わりに、チゼルは、第1のロケータ機構中に、しかしながら、ブロック2404における配置とは異なる向き(例えば、90°オフセット)で、配置されることができる。いくつかのケースでは、チゼルを第2のロケータ機構中に配置することは、チゼルロケータ機構を第2のガイドロケータ機構と整列させる及び係合することを含むことができる。ブロック2408におけるガイドロケータ機構とのチゼルロケータ機構の係合は、チゼルの刃がガイドに対して第2の予測可能且つ繰り返し可能な経路に沿って対象素材へと移動するように、チゼル及びガイドとスライド可能な関係を確立することができる。この第2の経路は、ブロック2404の第1の経路とは異なることができる。この第2の経路は、ブロック2404の第1の経路と部分的に交差及び/又は重なり合うことができる。
【0083】
[00106]ブロック2410において、エッジの第2のセットを切り出すために、チゼルに力が加えられる。エッジの第2のセットは、ブロック2408に従って位置付けられるときにチゼルの刃(1つ以上)が対象素材と係合する場所に対応する。ブロック2408におけるガイドのロケータ機構とのチゼルの係合は、エッジの第2のセットがエッジの第1のセットに対して適切なロケーションにおいて切り込まれることを確実にすることができる。
【0084】
[00107]ブロック2412において、ガイドが、対象素材から取り外されることができる。ブロック2414において、屑材(例えば、木屑又は他の屑材)が、エッジの第1のセットと第2のセットとの間から、対象素材から取り除かれることができる。いくつかのケースでは、エッジの第1及び第2のセットは、連続した又は連続していないほぞ穴周長を定める。ブロック2414において取り除かれる屑材は、ほぞ穴周長内に位置する屑材であることができる。ブロック2414において取り除かれる屑材は、エッジの第1及び第2のセットの深度まで取り除かれることができる。
【0085】
[00108]例示された実施形態を含む、実施形態の前述の説明は、例示及び説明を目的としてのみ提示されており、及び網羅的であることを、又は開示されたまさにその形態に限定することを意図されているわけではない。それらの数多くの修正、適応、及び使用は、当業者にとって明らかとなるであろう。
【0086】
[00109]以下に使用されるように、一連の例へのいかなる言及も、またはそれらの例の各々への言及として理解されるべきである(例えば、「例1~4」は、「例1、2、3、又は4」として理解されるべきである)。
【0087】
[00110]例1は、ほぞ穴加工キットであり、基板へとほぞ穴周長切り込みを切り込むための刃を有するチゼルと、前記チゼルは、チゼルロケータ機構を含む、ほぞ穴のロケーションにおいて前記基板上に位置付け可能であり、且つ周長を定める1つ又は複数のエッジを有するガイドと、前記ガイドは、前記ガイドと前記チゼルとの間でスライド可能な関係を確立するために、前記チゼルロケータ機構と相互作用するための少なくとも1つのガイドロケータ機構を有し、ここにおいて、前記スライド可能な関係は、前記チゼルの前記刃を、前記ガイドの前記周長に対して垂直であり、且つ前記ガイドの前記周長から離間された経路上に維持する、を備える。
【0088】
[00111]例2は、例1に記載のほぞ穴加工キットであり、前記ガイドは、前記ガイドと前記チゼルとの間で追加のスライド可能な関係を確立するために、前記チゼルロケータ機構を受け止めるための少なくとも1つの追加のロケータ機構を含み、前記追加のスライド可能な関係は、前記チゼルの前記刃を、前記ガイドの前記周長に対して垂直であり、且つ前記ガイドの前記周長から離間された追加の経路上に維持し、及び前記追加の経路は、前記スライド可能な関係にあるときに前記チゼルに加えられる力が前記基板中に第1のほぞ穴周長切り込みをもたらし、及び前記追加のスライド可能な関係にあるときに前記チゼルに加えられる力が前記基板中に前記第1のほぞ穴周長切り込みと部分的に交差する第2のほぞ穴周長切り込みをもたらすように前記経路から離間され、及び前記第1のほぞ穴周長切り込み及び前記第2のほぞ穴周長切り込みは、ほぞ穴周長を定める。
【0089】
[00112]例3は、例1又は2に記載のほぞ穴加工キットであり、前記チゼルは、前記刃の移動を制限するために、前記スライド可能な関係にあるときに前記1つ又は複数のガイドロケータ機構の1つ又は複数の端面と相互作用可能な肩部を含む。
【0090】
[00113]例4は、例1~3に記載のほぞ穴加工キットであり、前記チゼルは、肩部を含み、及び前記ガイドは、前記チゼルと前記ガイドとが前記スライド可能な関係にあるときに前記刃の移動を制限するために、前記チゼルの肩部と相互作用可能な1つ又は複数のストッパを含む。
【0091】
[00114]例5は、例1~4に記載のほぞ穴加工キットであり、前記チゼルは、前記刃を取り外し可能に固定するための刃ホルダを含む。
【0092】
[00115]例6は、例1~5に記載のほぞ穴加工キットであり、前記刃と交換可能な少なくとも1つの追加の刃を更に備え、前記刃は、第1のほぞ穴形状に関連付けられたほぞ穴周長切り込みを作り出すように形成され、及び前記少なくとも1つの追加の刃は、前記第1のほぞ穴形状とは異なる1つ又は複数の追加のほぞ穴形状に関連付けられたほぞ穴周長切り込みを作り出すように形成される。
【0093】
[00116]例7は、例1~6に記載のほぞ穴加工キットであり、前記チゼルロケータ機構及び前記少なくとも1つのガイドロケータ機構は、突起を含み、前記チゼルロケータ機構及び前記少なくとも1つのガイドロケータ機構のうちのもう1つは、開口部を含み、前記突起及び前記開口部は、前記チゼルロケータ機構と前記ガイドロケータ機構とが相互作用するときに前記スライド可能な関係を確立する。
【0094】
[00117]例8は、ほぞ穴加工キットであって、刃を有するチゼル上に、及び前記刃から離間された距離を隔てて位置付け可能なチゼルロケータ機構と、周長を有するガイド上に、及び前記周長から離間された距離を隔てて位置付け可能なガイドロケータ機構と、ここにおいて、前記刃は、前記チゼルロケータ機構が前記ガイドロケータ機構と相互作用するときに前記周長に対して垂直であり、且つ前記周長から離間された経路の範囲に留められる、を備える。
【0095】
[00118]例9は、例8に記載のほぞ穴加工キットであり、前記チゼルロケータ機構が追加のガイドロケータ機構と相互作用するときに前記刃が前記周長に対して垂直であり、且つ前記周長から離間された追加の経路の範囲に留められるように、前記ガイド上に位置付け可能な前記追加のガイドロケータ機構を更に備え、前記チゼルに加えられる力は、前記チゼルロケータ機構が前記ガイドロケータ機構と相互作用するときに第1のほぞ穴周長切り込みをもたらし、前記チゼルに加えられる力は、前記チゼルロケータ機構が前記追加のガイドロケータ機構と相互作用するときに第2のほぞ穴周長切り込みをもたらし、前記第1のほぞ穴周長切り込み及び第2のほぞ穴周長切り込みは、ほぞ穴周長を定めるように部分的に交差する。
【0096】
[00119]例10は、例8又は9に記載のほぞ穴加工キットであり、前記チゼルロケータ機構が前記ガイドロケータ機構と相互作用するときに前記刃の移動を制限するために、前記チゼル上に位置付け可能であり、且つ前記ガイドロケータ機構の端面と相互作用可能な肩部を更に備える。
【0097】
[00120]例11は、例8~10に記載のほぞ穴加工キットであり、前記チゼル上に位置付け可能なチゼル肩部と、前記チゼルロケータ機構が前記ガイドロケータ機構と相互作用するときに前記刃の移動を制限するために、前記ガイド上に位置付け可能であり、且つ前記チゼル肩部と相互作用可能なストッパとを更に備える。
【0098】
[00121]例12は、例8~11に記載のほぞ穴加工キットであり、前記チゼルは、前記刃を取り外し可能に固定するための刃ホルダを含む。
【0099】
[00122]例13は、例8~12に記載のほぞ穴加工キットであり、前記刃と交換可能な追加の刃を更に備え、前記刃は、第1のほぞ穴形状に関連付けられたほぞ穴周長切り込みを作り出すように形成され、及び前記追加の刃は、前記第1のほぞ穴形状とは異なる第2のほぞ穴形状に関連付けられたほぞ穴周長切り込みを作り出すように形成される。
【0100】
[00123]例14は、例8~13に記載のほぞ穴加工キットであり、前記チゼルロケータ機構及び前記ガイドロケータ機構のうちの1つは、突起を含み、前記チゼルロケータ機構及び前記ガイドロケータ機構のうちのもう1つは、開口部を含み、前記突起及び前記開口部は、前記チゼルロケータ機構と前記ガイドロケータ機構とが相互作用するときにスライド可能な関係を確立する。
【0101】
[00124]例15は、方法であって、基板素材上にガイドを位置付けすることと、前記ガイドは、ガイドロケータ機構を含む、チゼルのチゼルロケータ機構を前記ガイドの前記ガイドロケータ機構と整列させることと、前記ガイドロケータ機構と前記チゼルロケータ機構との間の相互作用を誘発し、及び前記基板素材の表面に対して前記チゼルの刃を配置するために、前記チゼルを操作することと、前記刃を前記基板素材へと押し付け、及びほぞ穴周長切り込みを生じさせるために、前記チゼルに力を加えることとを備える。
【0102】
[00125]例16は、例15に記載の方法であって、前記チゼルロケータ機構と前記ガイドロケータ機構とを分離することによって、前記チゼルを取り外すことと、前記チゼルロケータ機構を前記ガイドの追加のガイドロケータ機構と整列させることと、前記追加のガイドロケータ機構と前記チゼルロケータ機構との間の相互作用を誘発し、及び前記基板素材の前記表面に対して前記チゼルの前記刃を配置するために、前記チゼルを操作することと、前記刃を前記基板素材へと押し付け、及び追加のほぞ穴周長切り込みを生じさせるために、前記チゼルに力を加えることと、ここにおいて、前記ほぞ穴周長切り込み及び前記追加のほぞ穴周長切り込みは、ほぞ穴周長を定めるように部分的に交差する、を更に備える。
【0103】
[00126]例17は、例16に記載の方法であって、前記ほぞ穴周長内の前記基板素材から素材を取り除くために、ブロックプレーンをあてがうことを更に備える。
【0104】
[00127]例18は、例15~17に記載の方法であって、前記チゼルに力を加えることは、前記チゼルの肩部に、前記基板素材への前記刃の移動を制限するために、前記ガイドロケータ機構の端面と相互作用させるのに十分な力を加えることを含む。
【0105】
[00128]例19は、例15~18に記載の方法であって、前記チゼルに力を加えることは、前記チゼルの肩部に、前記基板素材への前記刃の移動を制限するために、前記ガイドのストッパと相互作用させるのに十分な力を加えることを含む。
【0106】
[00129]例20は、例15~19に記載の方法であって、前記チゼルロケータ機構を前記ガイドロケータ機構と整列させることは、突起を開口部と整列させることを含み、前記突起及び前記開口部は、前記チゼルロケータ機構と前記ガイドロケータ機構とが相互作用するときにスライド可能な関係を確立する。

以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] ほぞ穴加工キットであって、
基板へとほぞ穴周長切り込みを切り込むための刃を有するチゼルと、前記チゼルは、チゼルロケータ機構を含む、
ほぞ穴のロケーションにおいて前記基板上に位置付け可能であり、且つ周長を定める1つ又は複数のエッジを有するガイドと、前記ガイドは、前記ガイドと前記チゼルとの間でスライド可能な関係を確立するために、前記チゼルロケータ機構と相互作用するための少なくとも1つのガイドロケータ機構を有し、ここにおいて、前記スライド可能な関係は、前記チゼルの前記刃を、前記ガイドの前記周長に対して垂直であり、且つ前記ガイドの前記周長から離間された経路上に維持する、
を備える、ほぞ穴加工キット。
[2] 前記ガイドは、前記ガイドと前記チゼルとの間で追加のスライド可能な関係を確立するために、前記チゼルロケータ機構を受け止めるための少なくとも1つの追加のロケータ機構を含み、前記追加のスライド可能な関係は、前記チゼルの前記刃を、前記ガイドの前記周長に対して垂直であり、且つ前記ガイドの前記周長から離間された追加の経路上に維持し、及び前記追加の経路は、前記スライド可能な関係にあるときに前記チゼルに加えられる力が前記基板中に第1のほぞ穴周長切り込みをもたらし、及び前記追加のスライド可能な関係にあるときに前記チゼルに加えられる力が前記基板中に前記第1のほぞ穴周長切り込みと部分的に交差する第2のほぞ穴周長切り込みをもたらすように前記経路から離間され、及び前記第1のほぞ穴周長切り込み及び前記第2のほぞ穴周長切り込みは、ほぞ穴周長を定める、[1]に記載のほぞ穴加工キット。
[3] 前記チゼルは、前記刃の移動を制限するために、前記スライド可能な関係にあるときに前記1つ又は複数のガイドロケータ機構の1つ又は複数の端面と相互作用可能な肩部を含む、[1]に記載のほぞ穴加工キット。
[4] 前記チゼルは、肩部を含み、及び前記ガイドは、前記チゼルと前記ガイドとが前記スライド可能な関係にあるときに前記刃の移動を制限するために、前記チゼルの肩部と相互作用可能な1つ又は複数のストッパを含む、[1]に記載のほぞ穴加工キット。
[5] 前記チゼルは、前記刃を取り外し可能に固定するための刃ホルダを含む、[1]に記載のほぞ穴加工キット。
[6] 前記刃と交換可能な少なくとも1つの追加の刃を更に備え、前記刃は、第1のほぞ穴形状に関連付けられたほぞ穴周長切り込みを作り出すように形成され、及び前記少なくとも1つの追加の刃は、前記第1のほぞ穴形状とは異なる1つ又は複数の追加のほぞ穴形状に関連付けられたほぞ穴周長切り込みを作り出すように形成される、[5]に記載のほぞ穴加工キット。
[7] 前記チゼルロケータ機構及び前記少なくとも1つのガイドロケータ機構は、突起を含み、前記チゼルロケータ機構及び前記少なくとも1つのガイドロケータ機構のうちのもう1つは、開口部を含み、前記突起及び前記開口部は、前記チゼルロケータ機構と前記ガイドロケータ機構とが相互作用するときに前記スライド可能な関係を確立する、[1]に記載のほぞ穴加工キット。
[8] ほぞ穴加工キットであって、
刃を有するチゼル上に、及び前記刃から離間された距離を隔てて位置付け可能なチゼルロケータ機構と、
周長を有するガイド上に、及び前記周長から離間された距離を隔てて位置付け可能なガイドロケータ機構と、ここにおいて、前記刃は、前記チゼルロケータ機構が前記ガイドロケータ機構と相互作用するときに前記周長に対して垂直であり、且つ前記周長から離間された経路の範囲に留められる、
を備える、ほぞ穴加工キット。
[9] 前記チゼルロケータ機構が追加のガイドロケータ機構と相互作用するときに前記刃が前記周長に対して垂直であり、且つ前記周長から離間された追加の経路の範囲に留められるように、前記ガイド上に位置付け可能な前記追加のガイドロケータ機構を更に備え、前記チゼルに加えられる力は、前記チゼルロケータ機構が前記ガイドロケータ機構と相互作用するときに第1のほぞ穴周長切り込みをもたらし、前記チゼルに加えられる力は、前記チゼルロケータ機構が前記追加のガイドロケータ機構と相互作用するときに第2のほぞ穴周長切り込みをもたらし、前記第1のほぞ穴周長切り込み及び第2のほぞ穴周長切り込みは、ほぞ穴周長を定めるように部分的に交差する、[8]に記載のほぞ穴加工キット。
[10] 前記チゼルロケータ機構が前記ガイドロケータ機構と相互作用するときに前記刃の移動を制限するために、前記チゼル上に位置付け可能であり、且つ前記ガイドロケータ機構の端面と相互作用可能な肩部を更に備える、[8]に記載のほぞ穴加工キット。
[11] 前記チゼル上に位置付け可能なチゼル肩部と、
前記チゼルロケータ機構が前記ガイドロケータ機構と相互作用するときに前記刃の移動を制限するために、前記ガイド上に位置付け可能であり、且つ前記チゼル肩部と相互作用可能なストッパと
を更に備える、[8]に記載のほぞ穴加工キット。
[12] 前記チゼルは、前記刃を取り外し可能に固定するための刃ホルダを含む、[8]に記載のほぞ穴加工キット。
[13] 前記刃と交換可能な追加の刃を更に備え、前記刃は、第1のほぞ穴形状に関連付けられたほぞ穴周長切り込みを作り出すように形成され、及び前記追加の刃は、前記第1のほぞ穴形状とは異なる第2のほぞ穴形状に関連付けられたほぞ穴周長切り込みを作り出すように形成される、[12]に記載のほぞ穴加工キット。
[14] 前記チゼルロケータ機構及び前記ガイドロケータ機構のうちの1つは、突起を含み、前記チゼルロケータ機構及び前記ガイドロケータ機構のうちのもう1つは、開口部を含み、前記突起及び前記開口部は、前記チゼルロケータ機構と前記ガイドロケータ機構とが相互作用するときにスライド可能な関係を確立する、[8]に記載のほぞ穴加工キット。
[15] 方法であって、
基板素材上にガイドを位置付けすることと、前記ガイドは、ガイドロケータ機構を含む、
チゼルのチゼルロケータ機構を前記ガイドの前記ガイドロケータ機構と整列させることと、
前記ガイドロケータ機構と前記チゼルロケータ機構との間の相互作用を誘発し、及び前記基板素材の表面に対して前記チゼルの刃を配置するために、前記チゼルを操作することと、
前記刃を前記基板素材へと押し付け、及びほぞ穴周長切り込みを生じさせるために、前記チゼルに力を加えることと
を備える、方法。
[16] 前記チゼルロケータ機構と前記ガイドロケータ機構とを分離することによって、前記チゼルを取り外すことと、
前記チゼルロケータ機構を前記ガイドの追加のガイドロケータ機構と整列させることと、
前記追加のガイドロケータ機構と前記チゼルロケータ機構との間の相互作用を誘発し、及び前記基板素材の前記表面に対して前記チゼルの前記刃を配置するために、前記チゼルを操作することと、
前記刃を前記基板素材へと押し付け、及び追加のほぞ穴周長切り込みを生じさせるために、前記チゼルに力を加えることと、ここにおいて、前記ほぞ穴周長切り込み及び前記追加のほぞ穴周長切り込みは、ほぞ穴周長を定めるように部分的に交差する、
を更に備える、[15]に記載の方法。
[17] 前記ほぞ穴周長内の前記基板素材から素材を取り除くために、ブロックプレーンをあてがうこと
を更に備える、[16]に記載の方法。
[18] 前記チゼルに力を加えることは、前記チゼルの肩部に、前記基板素材への前記刃の移動を制限するために、前記ガイドロケータ機構の端面と相互作用させるのに十分な力を加えることを含む、[15]に記載の方法。
[19] 前記チゼルに力を加えることは、前記チゼルの肩部に、前記基板素材への前記刃の移動を制限するために、前記ガイドのストッパと相互作用させるのに十分な力を加えることを含む、[15]に記載の方法。
[20] 前記チゼルロケータ機構を前記ガイドロケータ機構と整列させることは、突起を開口部と整列させることを含み、前記突起及び前記開口部は、前記チゼルロケータ機構と前記ガイドロケータ機構とが相互作用するときにスライド可能な関係を確立する、[15]に記載の方法。
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