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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-16
(45)【発行日】2022-12-26
(54)【発明の名称】グロメット
(51)【国際特許分類】
   H01B 17/58 20060101AFI20221219BHJP
   H02G 3/22 20060101ALI20221219BHJP
   B60R 16/02 20060101ALI20221219BHJP
【FI】
H01B17/58 C
H02G3/22
B60R16/02 622
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2018022588
(22)【出願日】2018-02-10
(65)【公開番号】P2019139976
(43)【公開日】2019-08-22
【審査請求日】2021-02-02
(73)【特許権者】
【識別番号】000002082
【氏名又は名称】スズキ株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】391008537
【氏名又は名称】ASTI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092842
【弁理士】
【氏名又は名称】島野 美伊智
(74)【代理人】
【識別番号】100166578
【弁理士】
【氏名又は名称】鳥居 芳光
(72)【発明者】
【氏名】福山 泰地
(72)【発明者】
【氏名】山下 誠
(72)【発明者】
【氏名】水口 現
(72)【発明者】
【氏名】船越 誠実
(72)【発明者】
【氏名】伊奈 由理
(72)【発明者】
【氏名】土屋 浩章
【審査官】神田 太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-015869(JP,A)
【文献】実開平07-023619(JP,U)
【文献】特開2001-251737(JP,A)
【文献】特開2011-223747(JP,A)
【文献】特開2002-101529(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01B 17/58
H02G 3/22
B60R 16/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の車体側に設置され可撓性を備えた車体側グロメット要素と、
上記車体に開閉自在に取り付けられたドア側に上記車体側グロメット要素と連設された状態で設置され可撓性を備えたドア側グロメット要素と、
を具備したグロメットであって、
前記グロメットは、車体側グロメット要素とドア側グロメット要素の間に配置されたドア固定部において、車体側からドア外とドア内を貫通して構成されており、
前記ドア固定部において、上記ドア側グロメット要素は上記車体側グロメット要素に対して軸方向視で断面の一部が重なる範囲で下方にオフセットされた状態で連設されていることを特徴とするグロメット。
【請求項2】
請求項1記載のグロメットにおいて、
上記車体側グロメット要素から上記ドア側グロメット要素側に向けて下り勾配の状態になっていることを特徴とするグロメット。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載のグロメットにおいて、
上記ドア側グロメット要素にはスリットが設けられていることを特徴とするグロメット。
【請求項4】
請求項1~請求項3の何れかに記載のグロメットにおいて、
上記ドア側グロメット要素の先端はテーパ状に斜めに切り落とされていることを特徴とするグロメット。
【請求項5】
請求項1~請求項4の何れかに記載のグロメットにおいて、
上記ドア側グロメット要素には目印線が軸方向に延長・設置されていることを特徴とするグロメット。
【請求項6】
請求項1~請求項5の何れかに記載のグロメットにおいて、
上記車体側グロメット要素は蛇腹状に構成されていることを特徴とするグロメット。
【請求項7】
請求項1~請求項6の何れかに記載のグロメットにおいて、
上記ドア側グロメット要素の上記車体側は蛇腹状に構成されているとともに反車体側は筒状に構成されていることを特徴とするグロメット。
【請求項8】
請求項1~請求項7の何れかに記載のグロメットにおいて、
上記車体側グロメット要素の端には車体固定部が設けられていて、上記車体側グロメット要素と上記ドア側グロメット要素の境界にはドア固定部が設けられていることを特徴とするグロメット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、車両の車体とドアの間に設置され、車体からドアに掛けて設置されるワイヤーハーネスを支持するグロメットに係り、特に、その防水機能を高め、例えば、ドアの隙間から浸入する雨水等の車体側への浸入を防止することができるように工夫したものに関する。
【背景技術】
【0002】
グロメットの構成を開示するものとして、例えば、特許文献1、特許文献2等がある。
まず、特許文献1に記載されているグロメットの場合には、チューブがあり、このチューブの一端にはボディ側嵌合部が設けられていて、他端にはドア側嵌合部が設けられている。上記ボディ側嵌合部がボディのパネルに嵌合・固定され、上記ドア側嵌合部がドアのパネルに嵌合・固定される。そして、ボディとドアの間に上記チューブが配置される。このグロメット内にワイヤーハーネスが挿通される。
【0003】
又、特許文献2に記載されたグロメットの場合には、蛇腹部があり、この蛇腹部の両端には鍔部がそれぞれ設けられている。上記それぞれの鍔部は車体パネルとドアパネルに固定される。そして、車体とドアの間に上記蛇腹部が配置される。このグロメット内をワイヤーハーネスが挿通される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2016-157574号公報
【文献】特開2016-63623号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来の構成によると次のような問題があった。
すなわち、従来のグロメットでも防水機能はあるが必ずしも十分ではないという問題があった。特に、車両の傾斜角度が大きくなると(例えば、35°以上)、ドアの隙間から浸入した水がグロメットの内部を介してボディ側に浸入してしまう恐れがあった。この点に関して詳しく説明する。
すなわち、特許文献1に記載されたグロメットの場合には、ドア側嵌合部がドアのパネルに固定されることにより、その開口部がドア内において開放された状態となる。一方、ドア内においては、窓ガラスとドアを構成するパネルとの間には隙間があり、この隙間を介して雨水等がドア内に浸入する。浸入した雨水はドア内で解放された上記ドア側嵌合部を介してグロメット内に浸入し、グロメット内を通って車体内に浸入してしまうことになる。このような可能性は車両の傾斜角度が大きくなればなるほど顕著である。
これは特許文献2に記載されたグロメットの場合も同じである。
【0006】
本願発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、その防水機能を高め、例えば、ドアの隙間から浸入する雨水等の車体側への浸入を防止することができるグロメットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するべく本願発明の請求項1によるグロメットは、車両の車体側に設置され可撓性を備えた車体側グロメット要素と、上記車体に開閉自在に取り付けられたドア側に上記車体側グロメット要素と連設された状態で設置され可撓性を備えたドア側グロメット要素と、を具備したグロメットであって、前記グロメットは、車体側グロメット要素とドア側グロメット要素の間に配置されたドア固定部において、車体側からドア外とドア内を貫通して構成されており、前記ドア固定部において、上記ドア側グロメット要素は上記車体側グロメット要素に対して軸方向視で断面の一部が重なる範囲で下方にオフセットされた状態で連設されていることを特徴とするものである。
又、請求項2によるグロメットは、請求項1記載のグロメットにおいて、上記車体側グロメット要素から上記ドア側グロメット要素側に向けて下り勾配の状態になっていることを特徴とするものである。
又、請求項3によるグロメットは、請求項1又は請求項2記載のグロメットにおいて、上記ドア側グロメット要素にはスリットが設けられていることを特徴とするものである。
又、請求項4によるグロメットは、請求項1~請求項3の何れかに記載のグロメットにおいて、上記ドア側グロメット要素の先端はテーパ状に斜めに切り落とされていることを特徴とするものである。
又、請求項5によるグロメットは、請求項1~請求項4の何れかに記載のグロメットにおいて、上記ドア側グロメット要素には目印線が軸方向に延長・設置されていることを特徴とするものである。
又、請求項6によるグロメットは、請求項1~請求項5の何れかに記載のグロメットにおいて、上記車体側グロメット要素は蛇腹状に構成されていることを特徴とするものである。
又、請求項7によるグロメットは、請求項1~請求項6の何れかに記載のグロメットにおいて、上記ドア側グロメット要素の上記車体側は蛇腹状に構成されているとともに反車体側は筒状に構成されていることを特徴とするものである。
又、請求項8によるグロメットは、請求項1~請求項7の何れかに記載のグロメットにおいて、上記車体側グロメット要素の端には車体固定部が設けられていて、上記車体側グロメット要素と上記ドア側グロメット要素の境界にはドア固定部が設けられていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
以上述べたように本願発明の請求項1によるグロメットによると、車両の車体側に設置され可撓性を備えた車体側グロメット要素と、上記車体に開閉自在に取り付けられたドア側に上記車体側グロメット要素と連設された状態で設置され可撓性を備えたドア側グロメット要素と、を具備したグロメットであって、前記グロメットは、車体側グロメット要素とドア側グロメット要素の間に配置されたドア固定部において、車体側からドア外とドア内を貫通して構成されており、前記ドア固定部において、上記ドア側グロメット要素は上記車体側グロメット要素に対して軸方向視で断面の一部が重なる範囲で下方にオフセットされた状態で連設されているので、例えば、ドアの隙間から雨水が侵入しても、上記ドア側グロメット要素によって、浸入した雨水のグロメット内への浸入ひいては車体内への浸入を防止することができる。又、ワイヤーハーネスを車体側からドア側に掛けて無理なく設置することができる。
又、請求項2によるグロメットは、請求項1記載のグロメットにおいて、上記車体側グロメット要素から上記ドア側グロメット要素側に向けて下り勾配の状態になっているので、ワイヤーハーネスをより自然な形で車体側からドア側に延長させることができる。
又、請求項3によるグロメットによると、請求項1又は請求項2記載のグロメットにおいて、上記ドア側グロメット要素にはスリットが設けられているので、型を使用したグロメットの成形精度を高めることができる。
又、請求項4によるグロメットによると、請求項1~請求項3の何れかに記載のグロメットにおいて、上記ドア側グロメット要素の先端はテーパ状に斜めに切り落とされているので、ドア開放時におけるドア側グロメット要素の開口の拡径を防止してドア側グロメット要素のドアへの接触を防止して寿命の延長を図ることができる。
又、請求項5によるグロメットによると、請求項1~請求項4の何れかに記載のグロメットにおいて、上記ドア側グロメット要素には目印線が軸方向に延長・設置されているので、ワイヤーハーネス及びグロメット設置時の捩じれを防止することができる。
又、請求項6によるグロメットによると、請求項1~請求項5の何れかに記載のグロメットにおいて、上記車体側グロメット要素は蛇腹状に構成されているので、ワイヤーハーネスを無理なく配置することができる。
又、請求項7によるグロメットによると、請求項1~請求項6の何れかに記載のグロメットにおいて、上記ドア側グロメット要素の上記車体側は蛇腹状に構成されているとともに反車体側は筒状に構成されているので、上記効果を高めることができる。
又、請求項8によるグロメットによると、請求項1~請求項7の何れかに記載のグロメットにおいて、上記車体側グロメット要素の端には車体固定部が設けられていて、上記車体側グロメット要素と上記ドア側グロメット要素の境界にはドア固定部が設けられているので、グロメットの設置が容易である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施の形態を示す図で、車両の平面図である。
図2】本発明の一実施の形態を示す図で、図1のII部の内部構造を示す図である。
図3】本発明の一実施の形態を示す図で、図2のIII-III矢視図である。
図4】本発明の一実施の形態を示す図で、グロメットを斜め上方から視た斜視図である。
図5】本発明の一実施の形態を示す図で、グロメットを斜め下方から視た斜視図である。
図6】本発明の一実施の形態を示す図で、図6(a)はグロメットの正面図、図6(b)は図6(a)のb-b矢視図、図6(c)は図6(a)のc-c矢視図である。
図7】本発明の一実施の形態を示す図で、グロメットの平面図である。
図8】本発明の一実施の形態を示す図で、グロメットの底面図である。
図9】本発明の一実施の形態を示す図で、図7のIX-IX断面図である。
図10】本発明の一実施の形態を示す図で、図10(a)はドアが閉めた時のグロメットの状態を示す正面図、図10(b)は図10(a)のb-b矢視図である。
図11】本発明の一実施の形態を示す図で、ドアを開けた時のグロメットの状態を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図1乃至図11を参照して本発明の一実施の形態を説明する。図1は車両1の平面図であり、この車両1は車体3を備えていて、この車体3には二枚のサイドドア5、5と、一枚のリアドア7が開閉自在に取り付けられている。上記車体3は外側フレーム3aと内側フレーム3bとから構成されている。又、上記サイドドア5は外側フレーム5aと内側フレーム5bと境界フレーム5cと、上記外側フレーム5aと内側フレーム5bとの間に昇降可能に配置されたドアガラス5dとから構成されている。
【0011】
図1中II部の内部の構成を図2図3に示す。図2図3に示すように、上記車体3と上記サイドドア5の間には、本実施の形態によるグロメット9が使用されている。このグロメット9を介してワイヤーハーネス11が車体3側からドア5側に向かって延長されている。上記ワイヤーハーネス11は、図2図3に示すように、サイドドア5側において複数に分岐されている。
尚、図2に示すように、サイドドア5の外側パネル5aには、浸入した雨水等を外部に排出するための排出穴12が形成されている。
【0012】
上記グロメット9は次のような構成をなしている。まず、車体3内に車体側グロメット要素13が設置されている。この車体側グロメット要素13は蛇腹状に構成されていて可撓性を備えた構成になっている。一方、サイドドア5内にはドア側グロメット要素15が設置されていて、このドア側グロメット要素15は車体3側の蛇腹状部15aと、反車体3側の筒状部15bと、から構成されている。
尚、上記車体側グロメット要素13と上記ドア側グロメット要素15は樹脂の一体成形品である。
【0013】
上記車体側グロメット要素13の端には鍔状の車体固定部17が設けられていて、この車体固定部17にはインナープレート19が組み付けられている。上記車体側グロメット要素13は上記車体固定部17を介して車体3の内側フレーム3bに固定されている。
【0014】
一方、上記車体側グロメット要素13とドア側グロメット要素15との境界部にはドア固定部21が設置されており、上記ドア側グロメット要素15はこのドア固定部21を介してドア5の境界フレーム5cに固定されている。
上記サイドドア5の内側にはスイッチ台23が設置されていて、このスイッチ台23上には各種スイッチ25、27、29、31が設置されている。
【0015】
図4乃至図6に示すように、上記車体側グロメット要素13とドア側グロメット要素15はドア固定部21を介して上下方向にオフセットされた状態で設けられている。これは、ワイヤーハーネス11を車体3からサイドドア5にかけて無理なく設置することができるようにするためである。
【0016】
又、図5図7に示すように、上記ドア側グロメット要素15の裏側にはスリット41が長手方向に沿って延長・形成されている。これは成形時の型抜きを可能にするためである。
又、上記ドア側グロメット要素15の筒状部15bの先端開口43は斜めに切り落とされたような形状になっている。
又、上記ドア側グロメット要素15の筒状部15bの先端には舌片45が設けられている。又、上記インナープレート19の先端にも舌片47が設けられている。
又、上記ドア側グロメット要素15には目印線49が設けられている。
【0017】
以上の構成を基にその作用を説明する。
まず、サイドドア5が閉じられている場合と開放されている場合のそれぞれについて説明する。
上記サイドドア5が閉じられている場合には、図2図3図10に示すような状態にある。すなわち、車体側グロメット要素13に対してドア側グロメット要素15が略90°折り曲げられた状態になる。これに対して、上記サイドドア5が開放された場合には、図11に示すような状態になる。すなわち、車体側グロメット要素13に対してドア側グロメット要素15が真っ直ぐに延長された状態になる。何れの場合にも、車体側グロメット要素13からドア側グロメット15側に向けて下り勾配の状態となり、ワイヤーハーネス11が無理なく延長・配設される。
【0018】
次に、サイドドア5の外側パネル5a、ドアガラス5d、内側パネル5bの間の隙間を介して雨水が浸入する場合について説明する。図2に示すように、サイドドア5の外側パネル5a、ドアガラス5d、内側パネル5bの間の隙間を介して浸入した雨水51は、グロメット9のドア側グロメット要素1の表面を伝わってサイドドア5内下方に落下し、そのまま排出穴12を介して外部に排出される。
【0019】
以上本実施の形態によると次のような効果を奏することができる。
まず、サイドドア5内に浸入した雨水51のグロメット7内ひいては車体3内への浸入を防止することができる。これは、サイドドア5内にドア側グロメット要素15を設けたからであり、仮に、雨水51が浸入しても上記ドア側グロメット要素15の外側を伝わって下方に落下して排出穴12を介して外部に排出されるからである。
又、上記ドア側グロメット要素15はサイドドア5の回動中心側から外側に向かって下り勾配で設けられているので、上記効果をより高いものとすることができ、例えば、車両10の傾斜角度が35°以上になっても所望の防水機能を提供することができる。
又、車体側グロメット要素13に対してドア側グロメット要素15が下方にオフセットされた状態で設けられているので、ワイヤーハーネス9をより自然な形で車体3側からドア5側に延長させることができる。
又、ドア側グロメット要素15の筒状部15bの開口12は斜めに切り落とされた形状になっているので、サイドドア5を開放したときワイヤーハーネス11の屈曲による開口12の拡開を抑制することができ、それによって、グロメット9とサイドドア5の外側パネル5a、内側パネル5bとの接触を防止することができ、グロメット9の寿命の延長を図ることができる。
又、ドア側グロメット要素15にはスリット41が形成されているので、成形精度を高めることができる。すなわち、スリット41を介して外側の型本体と内側の中子を一体化させることができ、中子を所定の軸心位置に精度良く配置することができるからである。
又、ドア側グロメット要素15には目印線49が設けられているので、グロメット9、ワイヤーハーネス11を取り付ける際に、グロメット9を誤って捩じってしまうようなことを防止することができる。
【0020】
尚、本発明は前記一実施の形態に限定されるものではない。
例えば、前記一実施の形態では、ドア側グロメット要素を蛇腹部と筒状部とから構成したがそれに限定されるものではなく、全て蛇腹状部にしても良い。
その他図示した構成はあくまで一例でありそれに限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0021】
本発明は、例えば、車両の車体とドアの間に設置され、車体からドアに掛けて設置されるワイヤーハーネスを支持するグロメットに係り、特に、その防水機能を高め、例えば、ドアの隙間から浸入する雨水等の車体側への浸入を防止することができるように工夫したものに関し、例えば、傾斜角度が大きな状態での走行が予想される多目的乗用車(SUV:sports utility vehicle)等に好適である。
【符号の説明】
【0022】
1 車両
3 車体
5 サイドドア(ドア)
7 リアドア(ドア)
9 グロメット
11 ワイヤーハーネス
13 車体側グロメット要素
15 ドア側グロメット要素
17 車体固定部
21 ドア固定部
41 スリット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11