(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-16
(45)【発行日】2022-12-26
(54)【発明の名称】給湯器設定温度モニタリングシステムおよび給湯器設定温度モニタリング方法
(51)【国際特許分類】
F24H 15/395 20220101AFI20221219BHJP
F24H 15/10 20220101ALI20221219BHJP
F24H 15/457 20220101ALI20221219BHJP
【FI】
F24H15/395
F24H15/10
F24H15/457
(21)【出願番号】P 2018158368
(22)【出願日】2018-08-27
【審査請求日】2021-04-27
(73)【特許権者】
【識別番号】303046244
【氏名又は名称】旭化成ホームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100189337
【氏名又は名称】宮本 龍
(72)【発明者】
【氏名】鷹田 良樹
【審査官】古川 峻弘
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-015416(JP,A)
【文献】特開2016-139366(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24H 1/00-15/493
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
給湯器利用者宅に設置された給湯器の設定温度を検出する第1検出部と、
少なくとも前記第1検出部によって検出された前記設定温度の情報を給湯器利用者宅外に送信する通信部と、
前記第1検出部によって検出された前記設定温度に基づいて、前記設定温度が閾値よりも高いか否か、あるいは、前記設定温度が過去の設定温度より高い値に変更されたか否かを判定する第1判定部と、
前記設定温度が前記閾値より高いと前記第1判定部によって判定された場合、あるいは、前記設定温度が前記過去の設定温度より高い値に変更されたと前記第1判定部によって判定された場合に、給湯器利用者への連絡を促すコンテンツを提供する提供部とを備え、
前記提供部は給湯器利用者宅外に配置され、
前記提供部は、給湯器利用者の別居家族または親族が利用する機器に備えられ、
給湯器利用者に対してアラートを出力する警報部を更に備え、
前記設定温度が前記閾値より高いと前記第1判定部によって判定された場合、あるいは、前記設定温度が前記過去の設定温度より高い値に変更されたと前記第1判定部によって判定された場合に、前記警報部は、少なくとも洗面所の室温を上げることを促すアラートを出力する、
給湯器設定温度モニタリングシステム。
【請求項2】
給湯器利用者宅に設置された給湯器の設定温度を検出する第1検出部と、
少なくとも前記第1検出部によって検出された前記設定温度の情報を給湯器利用者宅外に送信する通信部と、
前記第1検出部によって検出された前記設定温度に基づいて、前記設定温度が閾値よりも高いか否か、あるいは、前記設定温度が過去の設定温度より高い値に変更されたか否かを判定する第1判定部と、
前記設定温度が前記閾値より高いと前記第1判定部によって判定された場合、あるいは、前記設定温度が前記過去の設定温度より高い値に変更されたと前記第1判定部によって判定された場合に、給湯器利用者への連絡を促すコンテンツを提供する提供部とを備え、
前記提供部は給湯器利用者宅外に配置され、
前記提供部は、給湯器利用者の別居家族または親族が利用する機器に備えられ、
前記設定温度が前記閾値より高いと前記第1判定部によって判定された場合、あるいは、前記設定温度が前記過去の設定温度より高い値に変更されたと前記第1判定部によって判定された場合に、前記提供部は、前記設定温度を下げるべき旨の給湯器利用者へのアドバイスを促すコンテンツを提供する、
給湯器設定温度モニタリングシステム。
【請求項3】
給湯器利用者宅に設置された給湯器の設定温度を検出する第1検出部と、
少なくとも前記第1検出部によって検出された前記設定温度の情報を給湯器利用者宅外に送信する通信部と、
前記第1検出部によって検出された前記設定温度に基づいて、前記設定温度が閾値よりも高いか否か、あるいは、前記設定温度が過去の設定温度より高い値に変更されたか否かを判定する第1判定部と、
前記設定温度が前記閾値より高いと前記第1判定部によって判定された場合、あるいは、前記設定温度が前記過去の設定温度より高い値に変更されたと前記第1判定部によって判定された場合に、給湯器利用者への連絡を促すコンテンツを提供する提供部とを備え、
前記提供部は給湯器利用者宅外に配置され、
前記提供部は、給湯器利用者の別居家族または親族が利用する機器に備えられ、
前記設定温度が前記閾値より高いと前記第1判定部によって判定された場合、あるいは、前記設定温度が前記過去の設定温度より高い値に変更されたと前記第1判定部によって判定された場合に、
前記提供部は、
最初に、給湯器利用者への連絡を促すコンテンツを提供し、
次いで、前記設定温度を下げるべき旨の給湯器利用者へのアドバイスを促すコンテンツを提供する、
給湯器設定温度モニタリングシステム。
【請求項4】
給湯器利用者宅に設置された給湯器の設定温度を検出する第1検出部と、
少なくとも前記第1検出部によって検出された前記設定温度の情報を給湯器利用者宅外に送信する通信部と、
前記第1検出部によって検出された前記設定温度に基づいて、前記設定温度が閾値よりも高いか否か、あるいは、前記設定温度が過去の設定温度より高い値に変更されたか否かを判定する第1判定部と、
前記設定温度が前記閾値より高いと前記第1判定部によって判定された場合、あるいは、前記設定温度が前記過去の設定温度より高い値に変更されたと前記第1判定部によって判定された場合に、給湯器利用者への連絡を促すコンテンツを提供する提供部とを備え、 前記提供部は給湯器利用者宅外に配置され、
前記提供部は、給湯器利用者の別居家族または親族が利用する機器に備えられ、
前記給湯器の作動状況を検出する第2検出部と、
前記第2検出部によって検出された前記作動状況に基づいて、前記給湯器が浴槽の湯はりに利用されているか、あるいは、前記給湯器がキッチンのカランまたは浴室のシャワーに利用されているかを推定する第1推定部とを更に備え、
前記機器はアンドロイド(登録商標)スマートフォンまたはタブレット端末であり、 前記提供部は、前記スマートフォンまたは前記タブレット端末の専用アプリケーションにおいて給湯器利用者への連絡を促すコンテンツを提供し、
前記給湯器が浴槽の湯はりに利用されていると前記第1推定部によって推定される場合に、前記機器では、給湯器利用者が入浴中であることを示すアプリケーションが、ウィジェット上に表示された状態になる、
給湯器設定温度モニタリングシステム。
【請求項5】
給湯器利用者宅に設置された給湯器の設定温度を検出する第1検出部と、
少なくとも前記第1検出部によって検出された前記設定温度の情報を給湯器利用者宅外に送信する通信部と、
前記第1検出部によって検出された前記設定温度に基づいて、前記設定温度が閾値よりも高いか否か、あるいは、前記設定温度が過去の設定温度より高い値に変更されたか否かを判定する第1判定部と、
前記設定温度が前記閾値より高いと前記第1判定部によって判定された場合、あるいは、前記設定温度が前記過去の設定温度より高い値に変更されたと前記第1判定部によって判定された場合に、給湯器利用者への連絡を促すコンテンツを提供する提供部とを備え、
前記提供部は給湯器利用者宅外に配置され、
前記提供部は、給湯器利用者の別居家族または親族が利用する機器に備えられ、
前記給湯器の作動状況を検出する第2検出部と、
前記第2検出部によって検出された前記作動状況に基づいて、前記給湯器が浴槽の湯はりに利用されているか、あるいは、前記給湯器がキッチンのカランまたは浴室のシャワーに利用されているかを推定する第1推定部と、
前記給湯器の利用時間帯と、前記第1推定部による推定結果とに基づいて、前記給湯器が前記カランに利用されているか、あるいは、前記給湯器が前記シャワーに利用されているかを推定する第2推定部とを更に備え、
前記給湯器が前記カランに利用されていないと前記第2推定部によって推定された場合に、前記提供部は、給湯器利用者への連絡を促すコンテンツを提供する、
給湯器設定温度モニタリングシステム。
【請求項6】
給湯器利用者宅に設置された給湯器の設定温度を検出する第1検出部と、
少なくとも前記第1検出部によって検出された前記設定温度の情報を給湯器利用者宅外に送信する通信部と、
前記第1検出部によって検出された前記設定温度に基づいて、前記設定温度が閾値よりも高いか否か、あるいは、前記設定温度が過去の設定温度より高い値に変更されたか否かを判定する第1判定部と、
前記設定温度が前記閾値より高いと前記第1判定部によって判定された場合、あるいは、前記設定温度が前記過去の設定温度より高い値に変更されたと前記第1判定部によって判定された場合に、給湯器利用者への連絡を促すコンテンツを提供する提供部とを備え、
前記提供部は給湯器利用者宅外に配置され、
前記提供部は、給湯器利用者の別居家族または親族が利用する機器に備えられ、
前記給湯器によって供給される湯量を検出する湯量センサと、
前記湯量センサによって検出された前記湯量に基づいて、前記給湯器が浴槽の湯はりに利用されているか、あるいは、前記給湯器がキッチンのカランまたは浴室のシャワーに利用されているかを推定する第1推定部と、
前記給湯器の利用時間帯と、前記第1推定部による推定結果とに基づいて、前記給湯器が前記カランに利用されているか、あるいは、前記給湯器が前記シャワーに利用されているかを推定する第2推定部とを更に備え、
前記給湯器が前記カランに利用されていないと前記第2推定部によって推定された場合に、前記提供部は、給湯器利用者への連絡を促すコンテンツを提供する、
給湯器設定温度モニタリングシステム。
【請求項7】
前記機器はコンピュータ端末であり、
前記提供部は、前記コンピュータ端末の専用アプリケーションにおいて給湯器利用者への連絡を促すコンテンツを提供する、
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の給湯器設定温度モニタリングシステム。
【請求項8】
前記機器はコンピュータ端末であり、
前記提供部は、前記機器が受信する電子メールにおいて給湯器利用者への連絡を促すコンテンツを提供する、
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の給湯器設定温度モニタリングシステム。
【請求項9】
前記機器はコンピュータ端末であり、
前記提供部は、インターネットホームページを表示するブラウザにおいて給湯器利用者への連絡を促すコンテンツを提供する、
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の給湯器設定温度モニタリングシステム。
【請求項10】
前記機器はコンピュータ端末であり、
前記提供部は、前記コンピュータ端末の専用アプリケーションまたは前記機器が受信する電子メールにおいて給湯器利用者への連絡を促すプッシュ通知を行い、インターネットホームページを表示するブラウザにおいて給湯器利用者への連絡を促す詳細情報を提供する、
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の給湯器設定温度モニタリングシステム。
【請求項11】
前記第1判定部は、クラウドサーバに配置され、
前記クラウドサーバは、前記機器において表示されるコンテンツを生成するウェブサーバを備える、
請求項9または請求項10に記載の給湯器設定温度モニタリングシステム。
【請求項12】
前記設定温度が前記閾値より高いと前記第1判定部によって判定された場合、あるいは、前記設定温度が前記過去の設定温度より高い値に変更されたと前記第1判定部によって判定された場合に、前記警報部は、熱中症のリスクがある旨のアラートを出力する、
請求項1に記載の給湯器設定温度モニタリングシステム。
【請求項13】
前記給湯器が前記カランに利用されておらず、前記給湯器が前記シャワーに利用されていると前記第2推定部によって推定された場合に、前記提供部は、第1レベルのアラートを出力し、
前記給湯器が前記カランに利用されておらず、かつ、前記給湯器が前記シャワーに利用されていないと前記第2推定部によって推定された場合に、前記提供部は、前記第1レベルより高い第2レベルのアラートを出力する、
請求項5または請求項6に記載の給湯器設定温度モニタリングシステム。
【請求項14】
前記通信部と前記第1判定部との間に配置されるゲートウェイ機器を更に備え、
前記通信部および前記ゲートウェイ機器は給湯器利用者宅内に配置され、
前記第1判定部は給湯器利用者宅外に配置される、
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の給湯器設定温度モニタリングシステム。
【請求項15】
前記クラウドサーバの管理者は、前記給湯器が設置された建物の建築請負を行った会社である、
請求項11に記載の給湯器設定温度モニタリングシステム。
【請求項16】
給湯器設定温度モニタリングシステムが、給湯器利用者宅に設置された給湯器の設定温度を検出する検出ステップと、
前記給湯器設定温度モニタリングシステムが、少なくとも前記検出ステップにおいて検出された前記設定温度の情報を給湯器利用者宅外に送信する通信ステップと、
前記給湯器設定温度モニタリングシステムが、前記検出ステップにおいて検出された前記設定温度に基づいて、前記設定温度が閾値よりも高いか否か、あるいは、前記設定温度が過去の設定温度より高い値に変更されたか否かを判定する判定ステップと、
前記設定温度が前記閾値より高いと前記判定ステップにおいて判定された場合、あるいは、前記設定温度が前記過去の設定温度より高い値に変更されたと前記判定ステップにおいて判定された場合に、前記給湯器設定温度モニタリングシステムが、給湯器利用者への連絡を促すコンテンツを提供する提供ステップとを備え、
前記提供ステップは、給湯器利用者宅外において実行され、
前記提供ステップは、給湯器利用者の別居家族または親族が利用する機器によって実行され、
前記給湯器設定温度モニタリングシステムが、給湯器利用者に対してアラートを出力する警報ステップを更に備え、
前記設定温度が前記閾値より高いと前記
判定ステップにおいて判定された場合、あるいは、前記設定温度が前記過去の設定温度より高い値に変更されたと前記
判定ステップにおいて判定された場合に、前記警報ステップでは、少なくとも洗面所の室温を上げることを促すアラートが出力される、
給湯器設定温度モニタリング方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は給湯器設定温度モニタリングシステムおよび給湯器設定温度モニタリング方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、浴室環境を制御する浴室管理システムが記載されている。特許文献1に記載された浴室管理システムでは、心拍測定装置が入浴者の心拍を測定し、R波間隔導出装置が入浴者の心拍のR波の間隔を算出し、体動測定装置が入浴者の体動を測定し、浴室環境制御装置は、入浴者の心拍のR波の間隔の情報および体動の情報を利用して浴室環境を制御する。
特許文献2には、地域住民のエネルギー・水道水節約と、各世帯の構成員の成長や加齢などによるエネルギー・水道水使用量の増減を把握および予測しようとする給湯需給マネジメント装置が記載されている。特許文献2に記載された給湯需給マネジメント装置では、年間を通して得られる温水使用行動量を示すデータセットを順番に並べた温水使用行動列が定義され、アンケート調査や統計処理は土台とされない。また、特許文献2に記載された給湯需給マネジメント装置では、温水使用計測制御装置が、計測データと、時刻データなどが入力されて、温水使用行動列を算出し、それに基づき温水使用行動の実態に応じた、温室効果ガス抑制の最大化につながる給湯制御を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2005-224299号公報
【文献】特開2015-132461号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1、2に記載された技術では、給湯器利用者が真に求めるサービスが提供されていない。
【0005】
上述した問題点に鑑み、本発明は、給湯器利用者が真に求めるサービスを給湯器利用者に対して提供することができる給湯器設定温度モニタリングシステムおよび給湯器設定温度モニタリング方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、鋭意研究において、例えば高齢者などの給湯器利用者は、「監視されている」と感じるような見守りサービスを嫌う傾向が強いことを見い出した。また、本発明者は、鋭意研究において、例えば高齢者などの給湯器利用者が、適切なバランスで見守られること、および、適切なバランスで他者とコミュニケーションを取ることを真に求めていることを見い出した。詳細には、本発明者は、鋭意研究において、例えば高齢者などの給湯器利用者は、適切なバランスで見守られることによって、気に掛けてもらえる幸せを感じる傾向が強いことを見い出した。
【0007】
本発明の一態様は、給湯器利用者宅に設置された給湯器の設定温度を検出する第1検出部と、少なくとも前記第1検出部によって検出された前記設定温度の情報を給湯器利用者宅外に送信する通信部と、前記第1検出部によって検出された前記設定温度に基づいて、前記設定温度が閾値よりも高いか否か、あるいは、前記設定温度が過去の設定温度より高い値に変更されたか否かを判定する第1判定部と、前記設定温度が前記閾値より高いと前記第1判定部によって判定された場合、あるいは、前記設定温度が前記過去の設定温度より高い値に変更されたと前記第1判定部によって判定された場合に、給湯器利用者への連絡を促すコンテンツを提供する提供部とを備え、前記提供部は給湯器利用者宅外に配置される、給湯器設定温度モニタリングシステムである。
【0008】
本発明の一態様の給湯器設定温度モニタリングシステムでは、前記提供部は、給湯器利用者の別居家族または親族が利用する機器に備えられてもよい。
本明細書において、「親族」とは、配偶者と6親等以内の血族、3親等以内の姻族を示唆するものである。
【0009】
本発明の一態様の給湯器設定温度モニタリングシステムでは、前記機器はコンピュータ端末であり、前記提供部は、前記コンピュータ端末の専用アプリケーションにおいて給湯器利用者への連絡を促すコンテンツを提供してもよい。
【0010】
本発明の一態様の給湯器設定温度モニタリングシステムでは、前記機器はコンピュータ端末であり、前記提供部は、前記機器が受信する電子メールにおいて給湯器利用者への連絡を促すコンテンツを提供してもよい。
【0011】
本発明の一態様の給湯器設定温度モニタリングシステムでは、前記機器はコンピュータ端末であり、前記提供部は、インターネットホームページを表示するブラウザにおいて給湯器利用者への連絡を促すコンテンツを提供してもよい。
【0012】
本発明の一態様の給湯器設定温度モニタリングシステムでは、前記機器はコンピュータ端末であり、前記提供部は、前記コンピュータ端末の専用アプリケーションまたは前記機器が受信する電子メールにおいて給湯器利用者への連絡を促すプッシュ通知を行い、インターネットホームページを表示するブラウザにおいて給湯器利用者への連絡を促す詳細情報を提供してもよい。
【0013】
本発明の一態様の給湯器設定温度モニタリングシステムでは、前記第1判定部は、クラウドサーバに配置され、前記クラウドサーバは、前記機器において表示されるコンテンツを生成するウェブサーバを備えてもよい。
【0014】
本発明の一態様の給湯器設定温度モニタリングシステムは、給湯器利用者に対してアラートを出力する警報部を更に備え、前記設定温度が前記閾値より高いと前記第1判定部によって判定された場合、あるいは、前記設定温度が前記過去の設定温度より高い値に変更されたと前記第1判定部によって判定された場合に、前記警報部は、少なくとも洗面所の室温を上げることを促すアラートを出力してもよい。
【0015】
本発明の一態様の給湯器設定温度モニタリングシステムでは、前記設定温度が前記閾値より高いと前記第1判定部によって判定された場合、あるいは、前記設定温度が前記過去の設定温度より高い値に変更されたと前記第1判定部によって判定された場合に、前記警報部は、熱中症のリスクがある旨のアラートを出力してもよい。
【0016】
本発明の一態様の給湯器設定温度モニタリングシステムでは、前記設定温度が前記閾値より高いと前記第1判定部によって判定された場合、あるいは、前記設定温度が前記過去の設定温度より高い値に変更されたと前記第1判定部によって判定された場合に、前記提供部は、前記設定温度を下げるべき旨の給湯器利用者へのアドバイスを促すコンテンツを提供してもよい。
【0017】
本発明の一態様の給湯器設定温度モニタリングシステムでは、前記設定温度が前記閾値より高いと前記第1判定部によって判定された場合、あるいは、前記設定温度が前記過去の設定温度より高い値に変更されたと前記第1判定部によって判定された場合に、前記提供部は、最初に、給湯器利用者への連絡を促すコンテンツを提供し、次いで、前記設定温度を下げるべき旨の給湯器利用者へのアドバイスを促すコンテンツを提供してもよい。
【0018】
本発明の一態様の給湯器設定温度モニタリングシステムは、前記給湯器の作動状況を検出する第2検出部と、前記第2検出部によって検出された前記作動状況に基づいて、前記給湯器が浴槽の湯はりに利用されているか、あるいは、前記給湯器がキッチンのカランまたは浴室のシャワーに利用されているかを推定する第1推定部とを更に備え、前記機器はアンドロイド(登録商標)スマートフォンまたはタブレット端末であり、前記提供部は、前記スマートフォンまたは前記タブレット端末の専用アプリケーションにおいて給湯器利用者への連絡を促すコンテンツを提供し、前記給湯器が浴槽の湯はりに利用されていると前記第1推定部によって推定される場合に、前記機器では、給湯器利用者が入浴中であることを示すアプリケーションが、ウィジェット上に表示された状態になってもよい。
【0019】
本発明の一態様の給湯器設定温度モニタリングシステムは、前記給湯器の作動状況を検出する第2検出部と、前記第2検出部によって検出された前記作動状況に基づいて、前記給湯器が浴槽の湯はりに利用されているか、あるいは、前記給湯器がキッチンのカランまたは浴室のシャワーに利用されているかを推定する第1推定部と、前記給湯器の利用時間帯と、前記第1推定部による推定結果とに基づいて、前記給湯器が前記カランに利用されているか、あるいは、前記給湯器が前記シャワーに利用されているかを推定する第2推定部とを更に備え、前記給湯器が前記カランに利用されていないと前記第2推定部によって推定された場合に、前記提供部は、給湯器利用者への連絡を促すコンテンツを提供してもよい。
【0020】
本発明の一態様の給湯器設定温度モニタリングシステムは、前記給湯器によって供給される湯量を検出する湯量センサと、前記湯量センサによって検出された前記湯量に基づいて、前記給湯器が浴槽の湯はりに利用されているか、あるいは、前記給湯器がキッチンのカランまたは浴室のシャワーに利用されているかを推定する第1推定部と、前記給湯器の利用時間帯と、前記第1推定部による推定結果とに基づいて、前記給湯器が前記カランに利用されているか、あるいは、前記給湯器が前記シャワーに利用されているかを推定する第2推定部とを更に備え、前記給湯器が前記カランに利用されていないと前記第2推定部によって推定された場合に、前記提供部は、給湯器利用者への連絡を促すコンテンツを提供してもよい。
【0021】
本発明の一態様の給湯器設定温度モニタリングシステムでは、前記給湯器が前記カランに利用されておらず、前記給湯器が前記シャワーに利用されていると前記第2推定部によって推定された場合に、前記提供部は、第1レベルのアラートを出力し、前記給湯器が前記カランに利用されておらず、かつ、前記給湯器が前記シャワーに利用されていないと前記第2推定部によって推定された場合に、前記提供部は、前記第1レベルより高い第2レベルのアラートを出力してもよい。
【0022】
本発明の一態様の給湯器設定温度モニタリングシステムは、前記通信部と前記第1判定部との間に配置されるゲートウェイ機器を更に備え、前記通信部および前記ゲートウェイ機器は給湯器利用者宅内に配置され、前記第1判定部は給湯器利用者宅外に配置されてもよい。
【0023】
本発明の一態様の給湯器設定温度モニタリングシステムでは、前記クラウドサーバの管理者は、前記給湯器が設置された建物の建築請負を行った会社であってもよい。
【0024】
本発明の一態様は、給湯器利用者宅に設置された給湯器の設定温度を検出する検出ステップと、少なくとも前記検出ステップにおいて検出された前記設定温度の情報を給湯器利用者宅外に送信する通信ステップと、前記検出ステップにおいて検出された前記設定温度に基づいて、前記設定温度が閾値よりも高いか否か、あるいは、前記設定温度が過去の設定温度より高い値に変更されたか否かを判定する判定ステップと、前記設定温度が前記閾値より高いと前記判定ステップにおいて判定された場合、あるいは、前記設定温度が前記過去の設定温度より高い値に変更されたと前記判定ステップにおいて判定された場合に、給湯器利用者への連絡を促すコンテンツを提供する提供ステップとを備え、前記提供ステップは、給湯器利用者宅外において実行される、給湯器設定温度モニタリング方法である。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、給湯器利用者が真に求めるサービスを給湯器利用者に対して提供することができる給湯器設定温度モニタリングシステムおよび給湯器設定温度モニタリング方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】第1実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステムの一例を示す図である。
【
図2】第1実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステムにおいて実行される処理の一例を説明するためのシーケンス図である。
【
図3】第2実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステムにおいて実行される処理の一例を説明するためのシーケンス図である。
【
図4】第3実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステムの一例を示す図である。
【
図5】第3実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステムにおいて実行される処理の一例を説明するためのシーケンス図である。
【
図6】第4実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステムの一例を示す図である。
【
図7】第4実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステムにおいて実行される処理の一例を説明するためのシーケンス図である。
【
図8】第5実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステムの一例を示す図である。
【
図9】第5実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステムにおいて実行される処理の一例を説明するためのシーケンス図である。
【
図10】第6実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステ1の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の給湯器設定温度モニタリングシステムおよび給湯器設定温度モニタリング方法の実施形態について、添付図面を参照して説明する。
【0028】
<第1実施形態>
図1は第1実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の一例を示す図である。
図1に示す例では、給湯器設定温度モニタリングシステム1が、例えば給湯器Aと、クラウドサーバBと、給湯器Aの利用者の宅外に配置される機器Cとを備えている。給湯器Aは、上述した利用者(給湯器利用者)の宅内に設置されており、検出部A1と、通信部A2と、記憶部A3と、警報部A4とを備えている。検出部A1は、給湯器Aの設定温度を検出する。通信部A2は、検出部A1によって検出された設定温度の情報などを、例えばネットワークNWを介して給湯器利用者の宅外に送信する。記憶部A3は、検出部A1によって検出された設定温度などを記憶する。警報部A4は、給湯器Aの利用者に対してアラート(例えば給湯器Aの設定温度が高い旨など)を例えば音声出力、画像表示などによって出力する。
図1に示す例では、給湯器Aが検出部A1と通信部A2と記憶部A3と警報部A4とを備えているが、他の例では、検出部A1と通信部A2と記憶部A3と警報部A4とが、給湯器Aとは別個に備えられていてもよい。
【0029】
図1に示す例では、クラウドサーバBが、判定部B1と、通信部B2と、記憶部B3と、コンテンツ生成部B4とを備えている。判定部B1は、給湯器Aの検出部A1によって検出された給湯器Aの設定温度に基づいて、給湯器Aの設定温度が閾値よりも高いか否かを判定する。
図1に示す例では、判定部B1がクラウドサーバBに配置されているが、他の例では、判定部B1が、クラウドサーバB以外のものに備えられていてもよい。例えば、判定部B1が給湯器Aに備えられていてもよい。あるいは、判定部B1が、給湯器Aとは別個に備えられ、給湯器利用者の宅内に配置されていてもよい。
【0030】
図1に示す例では、通信部B2が、給湯器Aの通信部A2によって送信された給湯器Aの設定温度の情報などを、例えばネットワークNWを介して受信する。また、通信部B2は、判定部B1による判定結果を、例えばネットワークNWを介して機器Cに送信する。
記憶部B3は、通信部B2によって受信された給湯器Aの設定温度の情報などを記憶する。また、記憶部B3は、判定部B1による判定に用いられる閾値を記憶する。
コンテンツ生成部B4は、機器Cにおいて提供されるコンテンツを生成する。コンテンツ生成部B4によって生成されたコンテンツは、通信部B2によって、例えばネットワークNWを介して機器Cに送信される。
図1に示す例では、クラウドサーバBがコンテンツ生成部B4を備えているが、他の例では、クラウドサーバBがコンテンツ生成部B4を備えていなくてもよい。つまり、この例では、機器Cによって機器Cの利用者(機器利用者)に提供されるコンテンツが、機器Cにおいて生成される。
【0031】
図1に示す例では、上述したように、機器Cが、給湯器Aの利用者(給湯器利用者)の宅外に配置される。機器Cは、給湯器利用者の別居家族または親族(詳細には、給湯器利用者と同居していない親族)によって利用される。機器Cは、提供部C1と、通信部C2とを備えている。つまり、提供部C1は、給湯器Aの利用者(給湯器利用者)の宅外に配置されている。
提供部C1は、給湯器Aの設定温度が閾値(例えば42℃)より高いとクラウドサーバBの判定部B1によって判定された場合に、給湯器Aの設定温度が閾値より高い旨を提示する。また、提供部C1は、給湯器Aの設定温度が閾値(例えば42℃)より高いとクラウドサーバBの判定部B1によって判定された場合に、機器Cの利用者(機器利用者)に対し、給湯器利用者への連絡を促すコンテンツを提供する。
詳細には、例えば提供部C1は、「給湯器Aの設定温度が高めになっているようです。熱中症の多くなる季節となります。ご連絡をとってみてはいかがでしょうか。」などの旨を、音声出力、画面表示などによって機器Cの利用者に提示する。
通信部C2は、クラウドサーバBの通信部B2によって送信されたコンテンツなどを、例えばネットワークNWを介して受信する。
【0032】
図2は第1実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1において実行される処理の一例を説明するためのシーケンス図である。
図2に示す例では、ステップS1において、給湯器Aの検出部A1が、給湯器Aの設定温度を検出する。
次いで、ステップS2では、給湯器Aの記憶部A3が、ステップS1において検出された給湯器Aの設定温度を記憶する。
次いで、ステップS3では、給湯器Aの通信部A2が、ステップS2において記憶された給湯器Aの設定温度(検出部A1によって検出された給湯器Aの設定温度)の情報をクラウドサーバBに送信する。
次いで、ステップS4では、クラウドサーバBの判定部B1が、ステップS1において検出された給湯器Aの設定温度が閾値よりも高いか否かを判定する。
【0033】
給湯器Aの設定温度が閾値より高いとクラウドサーバBの判定部B1によって判定された場合に、ステップS5では、クラウドサーバBの通信部B2が、ステップS4における判定結果(給湯器Aの設定温度が閾値よりも高い旨)を給湯器Aに送信する。
次いで、ステップS6において、給湯器Aの警報部A4は、給湯器Aの利用者に対し、給湯器Aの設定温度が高く、熱中症のリスクがある旨のアラートを出力する。
【0034】
また、給湯器Aの設定温度が閾値より高いとクラウドサーバBの判定部B1によって判定された場合に、ステップS7において、クラウドサーバBのコンテンツ生成部B4は、機器Cの利用者(機器利用者)に対し、給湯器Aの利用者(給湯器利用者)に連絡することを促すコンテンツを生成する。
次いで、ステップS8では、クラウドサーバBの通信部B2は、ステップS4における判定結果(給湯器Aの設定温度が閾値よりも高い旨)と、ステップS7において生成されたコンテンツとを機器Cに送信する。
次いで、ステップS9において、機器Cの提供部C1は、ステップS4における判定結果(給湯器Aの設定温度が閾値よりも高い旨)を提示すると共に、ステップS7において生成されたコンテンツ(給湯器Aの利用者に連絡することを機器Cの利用者に促すコンテンツ)を提供する。
【0035】
上述したように、
図2に示す例では、給湯器Aの設定温度が閾値より高いとクラウドサーバBの判定部B1によって判定された場合に、給湯器Aの警報部A4が、給湯器Aの利用者に対し、熱中症のリスクがある旨のアラートを出力する。
他の例では、給湯器Aの設定温度が閾値より高いとクラウドサーバBの判定部B1によって判定された場合に、給湯器Aの警報部A4が、給湯器Aの利用者に対し、熱中症のリスクがある旨のアラートを出力すると共に、洗面所の室温、例えばリビングルームなど、浴室および洗面所以外の部屋の室温を上げることを促すアラートを出力してもよい。
洗面所の室温、または、浴室および洗面所以外の部屋の室温を上げることによって、給湯器利用者が給湯器Aの設定温度を上げることを抑制できるためである。
【0036】
また、上述したように、
図2に示す例では、給湯器Aの設定温度が閾値より高いとクラウドサーバBの判定部B1によって判定された場合に、機器Cの提供部C1が、給湯器Aの利用者に連絡することを機器Cの利用者に促すコンテンツを提供する。
他の例では、給湯器Aの設定温度が閾値より高いとクラウドサーバBの判定部B1によって判定された場合に、機器Cの提供部C1が、給湯器Aの利用者に連絡することを機器Cの利用者に促すコンテンツを提供すると共に、給湯器Aの設定温度を下げるべき旨の機器利用者から給湯器利用者へのアドバイスを促すコンテンツを提供してもよい。
この例では、機器Cの提供部C1が、最初に、給湯器Aの利用者に連絡することを機器Cの利用者に促すコンテンツを提供し、次いで、所定期間経過後に、給湯器Aの設定温度を下げるべき旨の機器利用者から給湯器利用者へのアドバイスを促すコンテンツを提供する。
機器利用者から給湯器利用者への連絡のみによって(つまり、給湯器Aの設定温度を下げるべき旨のアドバイス無しで)給湯器Aの設定温度が下げられれば、「監視されている」と給湯器利用者が感じてしまうおそれを抑制できるためである。
【0037】
高齢者は、暑さを感じる感度が鈍くなってくるため、給湯器の設定温度を高めにしがちであることを、本発明者は、鋭意研究において見い出した。また、本発明者は、浴室における高齢者の事故は、給湯器の設定温度の高めにしたことに伴う熱中症がきっかけになっているケースが多いことを見い出した。
一方、上述したように、例えば高齢者などの給湯器利用者は、「監視されている」と感じるような見守りサービスを嫌う傾向が強い。また、例えば高齢者などの給湯器利用者が、適切なバランスで見守られること、および、適切なバランスで他者とコミュニケーションを取ることを真に求めている。詳細には、例えば高齢者などの給湯器利用者は、適切なバランスで見守られることによって、気に掛けてもらえる幸せを感じる傾向が強い。
【0038】
そこで、第1実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1では、給湯器Aの設定温度が閾値より高い場合に、「監視されている」と給湯器Aの利用者が感じるような見守りサービスが提供されるのではなく、機器Cの提供部C1が、給湯器Aの利用者に連絡することを機器Cの利用者に促すコンテンツを提供する。そのため、機器Cの利用者が給湯器Aの利用者に連絡することが期待できる。つまり、第1実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1では、給湯器Aの利用者が真に求めるサービスを給湯器Aの利用者に対して提供することができる。
また、第1実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1では、提供部C1が、給湯器Aの利用者の別居家族または親族が利用する機器Cに備えられている。そのため、第1実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1では、給湯器Aの利用者と同居していない別居家族または親族に、給湯器Aの利用者のことを想起させる機会を与えることができ、給湯器Aの利用者を気に掛けることができる安心感を別居家族または親族(機器Cの利用者)に与えることができる。
つまり、第1実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1では、提供部C1が、機械的な自動レコメンドを行うのではなく、自然な形で気に掛ける電話などを給湯器Aの利用者にすることを、別居家族または親族に対して促す。その結果、給湯器Aの利用者が行動を変えること(給湯器Aの設定温度を下げること)が期待できる。
【0039】
第1実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の第1例では、機器Cがコンピュータ端末である。また、機器Cの提供部C1は、コンピュータ端末の専用アプリケーションにおいて給湯器Aの利用者への連絡を促すコンテンツを提供する。つまり、この例では、クラウドサーバBのコンテンツ生成部B4が、コンピュータ端末用のコンテンツを生成する。
第1実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の第1例では、給湯器Aの設定温度が閾値より高いとクラウドサーバBの判定部B1によって判定された場合に、機器C(コンピュータ端末)の提供部C1が、機器Cの利用者(コンピュータ端末の利用者)に対し、給湯器Aの設定温度が閾値よりも高い旨を提示すると共に、給湯器Aの利用者に連絡することを促すコンテンツを提供する。
そのため、第1実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の第1例では、機器Cの利用者(コンピュータ端末の利用者)がコンピュータ端末の専用アプリケーションを起動することによって、給湯器Aの設定温度が閾値よりも高い旨、および、給湯器Aの利用者に連絡することが促されている旨を把握することができる。
「コンピュータ端末」とは、OS(オペレーティングシステム)を備える計算機である。「コンピュータ端末」には、例えばスマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ(PC)、OSを備えるテレビなどが含まれる。タブレット端末は、スマートフォンが備えるOSとほぼ同様のOSによって動作可能である。また、タブレット端末においては、スマートフォンにおいて動作可能なアプリケーションとほぼ同様のアプリケーションが動作可能である。タブレット端末がアンドロイド(登録商標)タブレット端末である場合には、そのタブレット端末において、ウィジェットが利用可能である。「タブレット端末」には、電話機能が無いものも含まれる。本明細書における「タブレット端末」は、スマートフォンと同様にタッチパネルによって利用者の入力操作を受け付けるコンピュータ端末であって、スマートフォンではないコンピュータ端末を意味する。
【0040】
第1実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の第2例では、機器Cがスマートフォンまたはタブレット端末である。また、機器Cの提供部C1は、機器C(スマートフォンまたはタブレット端末)が受信する電子メールにおいて給湯器Aの利用者への連絡を促すコンテンツを提供する。つまり、この例では、クラウドサーバBのコンテンツ生成部B4が、メールサーバとして機能し、機器C(スマートフォンまたはタブレット端末)によって受信される電子メールを生成する。
第1実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の第2例では、給湯器Aの設定温度が閾値より高いとクラウドサーバBの判定部B1によって判定された場合に、機器C(スマートフォンまたはタブレット端末)の提供部C1が、機器Cの利用者(スマートフォンまたはタブレット端末の利用者)に対し、給湯器Aの設定温度が閾値よりも高い旨を提示すると共に、給湯器Aの利用者に連絡することを促すコンテンツを提供する。
そのため、第1実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の第2例では、機器Cの利用者(スマートフォンまたはタブレット端末の利用者)が電子メールを開封することによって、給湯器Aの設定温度が閾値よりも高い旨、および、給湯器Aの利用者に連絡することが促されている旨を把握することができる。
【0041】
第1実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の第3例では、機器Cがパーソナルコンピュータ(PC)である。また、機器Cの提供部C1は、機器C(PC)が受信する電子メールにおいて給湯器Aの利用者への連絡を促すコンテンツを提供する。つまり、この例では、クラウドサーバBのコンテンツ生成部B4が、メールサーバとして機能し、機器C(PC)によって受信される電子メールを生成する。
第1実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の第3例では、給湯器Aの設定温度が閾値より高いとクラウドサーバBの判定部B1によって判定された場合に、機器C(PC)の提供部C1が、機器Cの利用者(PCの利用者)に対し、給湯器Aの設定温度が閾値よりも高い旨を提示すると共に、給湯器Aの利用者に連絡することを促すコンテンツを提供する。
そのため、第1実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の第3例では、機器Cの利用者(PCの利用者)が電子メールを開封することによって、給湯器Aの設定温度が閾値よりも高い旨、および、給湯器Aの利用者に連絡することが促されている旨を把握することができる。
他の例では、機器Cがスマートフォン、タブレット端末、PC以外のコンピュータ端末(例えばOSを備えるテレビ)であってもよい。
【0042】
第1実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の第4例では、機器Cがスマートフォンまたはタブレット端末である。また、機器Cの提供部C1は、インターネットホームページを表示するブラウザにおいて給湯器Aの利用者への連絡を促すコンテンツを提供する。つまり、この例では、クラウドサーバBのコンテンツ生成部B4が、ウェブサーバとして機能し、機器C(スマートフォンまたはタブレット端末)において閲覧可能なインターネットホームページを生成する。
第1実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の第4例では、給湯器Aの設定温度が閾値より高いとクラウドサーバBの判定部B1によって判定された場合に、機器C(スマートフォンまたはタブレット端末)の提供部C1が、機器Cの利用者(スマートフォンまたはタブレット端末の利用者)に対し、給湯器Aの設定温度が閾値よりも高い旨を提示すると共に、給湯器Aの利用者に連絡することを促すコンテンツを提供する。
そのため、第1実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の第4例では、機器Cの利用者(スマートフォンまたはタブレット端末の利用者)がインターネットホームページを閲覧することによって、給湯器Aの設定温度が閾値よりも高い旨、および、給湯器Aの利用者に連絡することが促されている旨を把握することができる。
【0043】
第1実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の第5例では、機器Cがパーソナルコンピュータ(PC)である。また、機器Cの提供部C1は、インターネットホームページを表示するブラウザにおいて給湯器Aの利用者への連絡を促すコンテンツを提供する。つまり、この例では、クラウドサーバBのコンテンツ生成部B4が、ウェブサーバとして機能し、機器C(PC)において閲覧可能なインターネットホームページを生成する。
第1実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の第5例では、給湯器Aの設定温度が閾値より高いとクラウドサーバBの判定部B1によって判定された場合に、機器C(PC)の提供部C1が、機器Cの利用者(PCの利用者)に対し、給湯器Aの設定温度が閾値よりも高い旨を提示すると共に、給湯器Aの利用者に連絡することを促すコンテンツを提供する。
そのため、第1実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の第5例では、機器Cの利用者(PCの利用者)がインターネットホームページを閲覧することによって、給湯器Aの設定温度が閾値よりも高い旨、および、給湯器Aの利用者に連絡することが促されている旨を把握することができる。
他の例では、機器Cがスマートフォン、タブレット端末、PC以外のコンピュータ端末(例えばOSを備えるテレビ)であってもよい。
【0044】
第1実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の第6例では、機器Cがスマートフォンまたはタブレット端末である。機器Cの提供部C1は、スマートフォンまたはタブレット端末の専用アプリケーションにおいて給湯器Aの利用者への連絡を促すプッシュ通知を行う。また、機器Cの提供部C1は、インターネットホームページを表示するブラウザにおいて給湯器Aの利用者への連絡を促す詳細情報(コンテンツ)を提供する。つまり、この例では、クラウドサーバBのコンテンツ生成部B4が、ウェブサーバとしての機能を有し、機器C(スマートフォンまたはタブレット端末)において閲覧可能なインターネットホームページを生成する。
第1実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の第6例では、給湯器Aの設定温度が閾値より高いとクラウドサーバBの判定部B1によって判定された場合に、機器C(スマートフォンまたはタブレット端末)の提供部C1が、機器Cの利用者(スマートフォンまたはタブレット端末の利用者)に対し、給湯器Aの設定温度が閾値よりも高い旨を提示すると共に、給湯器Aの利用者に連絡することを促すプッシュ通知を行い、給湯器Aの利用者への連絡を促す詳細情報(インターネットホームページに掲載されたもの)を提供する。
そのため、第1実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の第6例では、機器Cの利用者(スマートフォンまたはタブレット端末の利用者)がスマートフォンまたはタブレット端末の専用アプリケーションを起動することによって、給湯器Aの設定温度が閾値よりも高い旨、および、給湯器Aの利用者に連絡することが促されている旨を把握することができる。また、機器Cの利用者(スマートフォンまたはタブレット端末の利用者)がインターネットホームページを閲覧することによって、給湯器Aの利用者への連絡を促す詳細情報を把握することができる。
【0045】
第1実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の第7例では、機器Cがパーソナルコンピュータ(PC)である。機器Cの提供部C1は、機器C(PC)が受信する電子メールにおいて給湯器Aの利用者への連絡を促すプッシュ通知を行う。また、機器Cの提供部C1は、インターネットホームページを表示するブラウザにおいて給湯器Aの利用者への連絡を促す詳細情報(コンテンツ)を提供する。つまり、この例では、クラウドサーバBのコンテンツ生成部B4が、メールサーバとして機能し、機器C(PC)によって受信される電子メール(詳細には、プッシュ通知機能付きの電子メール)を生成する。また、この例では、クラウドサーバBのコンテンツ生成部B4が、ウェブサーバとしての機能も有し、機器C(PC)において閲覧可能なインターネットホームページを生成する。
第1実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の第7例では、給湯器Aの設定温度が閾値より高いとクラウドサーバBの判定部B1によって判定された場合に、機器C(PC)の提供部C1が、機器Cの利用者(PCの利用者)に対し、給湯器Aの設定温度が閾値よりも高い旨を提示すると共に、給湯器Aの利用者に連絡することを促すプッシュ通知を行い、給湯器Aの利用者への連絡を促す詳細情報(インターネットホームページに掲載されたもの)を提供する。
そのため、第1実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の第7例では、機器Cの利用者(PCの利用者)がプッシュ通知機能付きの電子メールソフトを起動することによって、給湯器Aの設定温度が閾値よりも高い旨、および、給湯器Aの利用者に連絡することが促されている旨を把握することができる。また、機器Cの利用者(PCの利用者)がインターネットホームページを閲覧することによって、給湯器Aの利用者への連絡を促す詳細情報を把握することができる。
他の例では、機器Cがスマートフォン、タブレット端末、PC以外のコンピュータ端末(例えばOSを備えるテレビ)であってもよい。
【0046】
<第2実施形態>
以下、本発明の給湯器設定温度モニタリングシステムの第2実施形態について説明する。
第2実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1は、後述する点を除き、上述した第1実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1と同様に構成されている。従って、第2実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1によれば、後述する点を除き、上述した第1実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1と同様の効果を奏することができる。
【0047】
第2実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1は、
図1に示す第1実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1と同様に構成されている。
上述したように、第1実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1では、クラウドサーバBの判定部B1が、給湯器Aの検出部A1によって検出された給湯器Aの設定温度に基づいて、給湯器Aの設定温度が閾値よりも高いか否かを判定する。クラウドサーバBの記憶部B3は、判定部B1による判定に用いられる閾値などを記憶する。
一方、第2実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1では、クラウドサーバBの判定部B1が、給湯器Aの検出部A1によって検出された給湯器Aの設定温度に基づいて、給湯器Aの現在の設定温度が過去の設定温度より高い値に変更されたか否かを判定する。クラウドサーバBの記憶部B3は、判定部B1による判定に用いられる給湯器Aの過去の設定温度などを記憶する。
【0048】
第2実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1では、給湯器Aの現在の設定温度が過去の設定温度より高い値に変更されたとクラウドサーバBの判定部B1によって判定された場合に、機器Cの提供部C1は、給湯器Aの現在の設定温度が過去の設定温度より高い値に変更された旨を提示する。また、提供部C1は、給湯器Aの現在の設定温度が過去の設定温度より高い値に変更されたとクラウドサーバBの判定部B1によって判定された場合に、機器Cの利用者(機器利用者)に対し、給湯器利用者への連絡を促すコンテンツを提供する。
詳細には、例えば提供部C1は、「給湯器Aの現在の設定温度が過去の設定温度より高い値に変更されているようです。熱中症の多くなる季節となります。ご連絡をとってみてはいかがでしょうか。」などの旨を、音声出力、画面表示などによって機器Cの利用者に提示する。
【0049】
図3は第2実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1において実行される処理の一例を説明するためのシーケンス図である。
図3に示す例では、ステップS11において、給湯器Aの検出部A1が、給湯器Aの設定温度を検出する。
次いで、ステップS12では、給湯器Aの記憶部A3が、ステップS1において検出された給湯器Aの設定温度を記憶する。
次いで、ステップS13では、給湯器Aの通信部A2が、ステップS2において記憶された給湯器Aの設定温度(検出部A1によって検出された給湯器Aの設定温度)の情報をクラウドサーバBに送信する。
次いで、ステップS14では、クラウドサーバBの記憶部B3が、ステップS1において検出された給湯器Aの設定温度を、「過去の設定温度」として記憶する。
次いで、ステップS15において、給湯器Aの検出部A1が、給湯器Aの設定温度(現在の設定温度)を検出する。
次いで、ステップS16では、給湯器Aの記憶部A3が、ステップS15において検出された給湯器Aの設定温度(現在の設定温度)を記憶する。
次いで、ステップS17では、給湯器Aの通信部A2が、ステップS16において記憶された給湯器Aの設定温度(現在の設定温度)の情報をクラウドサーバBに送信する。
次いで、ステップS18では、クラウドサーバBの判定部B1が、ステップS15において検出された給湯器Aの設定温度(現在の設定温度)が、ステップS14において記憶された過去の設定温度より高い値に変更されているか否かを判定する。
【0050】
給湯器Aの現在の設定温度が過去の設定温度より高い値に変更されたとクラウドサーバBの判定部B1によって判定された場合に、ステップS19では、クラウドサーバBの通信部B2が、ステップS18における判定結果(給湯器Aの現在の設定温度が過去の設定温度より高い値に変更された旨)を給湯器Aに送信する。
次いで、ステップS20において、給湯器Aの警報部A4は、給湯器Aの利用者に対し、給湯器Aの現在の設定温度が過去の設定温度より高い値に変更されており、熱中症のリスクがある旨のアラートを出力する。
【0051】
また、給湯器Aの現在の設定温度が過去の設定温度より高い値に変更されたとクラウドサーバBの判定部B1によって判定された場合に、ステップS21において、クラウドサーバBのコンテンツ生成部B4は、機器Cの利用者(機器利用者)に対し、給湯器Aの利用者(給湯器利用者)に連絡することを促すコンテンツを生成する。
次いで、ステップS22では、クラウドサーバBの通信部B2は、ステップS18における判定結果(給湯器Aの現在の設定温度が過去の設定温度より高い値に変更された旨)と、ステップS21において生成されたコンテンツとを機器Cに送信する。
次いで、ステップS23において、機器Cの提供部C1は、ステップS17における判定結果(給湯器Aの現在の設定温度が過去の設定温度より高い値に変更された旨)を提示すると共に、ステップS21において生成されたコンテンツ(給湯器Aの利用者に連絡することを機器Cの利用者に促すコンテンツ)を提供する。
【0052】
上述したように、
図3に示す例では、給湯器Aの現在の設定温度が過去の設定温度より高い値に変更されたとクラウドサーバBの判定部B1によって判定された場合に、給湯器Aの警報部A4が、給湯器Aの利用者に対し、熱中症のリスクがある旨のアラートを出力する。
他の例では、給湯器Aの現在の設定温度が過去の設定温度より高い値に変更されたとクラウドサーバBの判定部B1によって判定された場合に、給湯器Aの警報部A4が、給湯器Aの利用者に対し、熱中症のリスクがある旨のアラートを出力すると共に、洗面所の室温、例えばリビングルームなど、浴室および洗面所以外の部屋の室温を上げることを促すアラートを出力してもよい。
【0053】
また、上述したように、
図3に示す例では、給湯器Aの現在の設定温度が過去の設定温度より高い値に変更されたとクラウドサーバBの判定部B1によって判定された場合に、機器Cの提供部C1が、給湯器Aの利用者に連絡することを機器Cの利用者に促すコンテンツを提供する。
他の例では、給湯器Aの現在の設定温度が過去の設定温度より高い値に変更されたとクラウドサーバBの判定部B1によって判定された場合に、機器Cの提供部C1が、給湯器Aの利用者に連絡することを機器Cの利用者に促すコンテンツを提供すると共に、給湯器Aの設定温度を下げるべき旨の機器利用者から給湯器利用者へのアドバイスを促すコンテンツを提供してもよい。
この例では、機器Cの提供部C1が、最初に、給湯器Aの利用者に連絡することを機器Cの利用者に促すコンテンツを提供し、次いで、所定期間経過後に、給湯器Aの設定温度を下げるべき旨の機器利用者から給湯器利用者へのアドバイスを促すコンテンツを提供する。
【0054】
上述したように、第2実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1では、給湯器Aの現在の設定温度が過去の設定温度より高い値に変更された場合に、「監視されている」と給湯器Aの利用者が感じるような見守りサービスが提供されるのではなく、機器Cの提供部C1が、給湯器Aの利用者に連絡することを機器Cの利用者に促すコンテンツを提供する。そのため、機器Cの利用者が給湯器Aの利用者に連絡することが期待できる。つまり、第2実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1では、給湯器Aの利用者が真に求めるサービスを給湯器Aの利用者に対して提供することができる。
また、第2実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1では、提供部C1が、給湯器Aの利用者の別居家族または親族が利用する機器Cに備えられている。そのため、第2実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1では、給湯器Aの利用者と同居していない別居家族または親族に、給湯器Aの利用者のことを想起させる機会を与えることができ、給湯器Aの利用者を気に掛けることができる安心感を別居家族または親族(機器Cの利用者)に与えることができる。
つまり、第2実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1では、提供部C1が、機械的な自動レコメンドを行うのではなく、自然な形で気に掛ける電話などを給湯器Aの利用者にすることを、別居家族または親族に対して促す。その結果、給湯器Aの利用者が行動を変えること(給湯器Aの設定温度を下げること)が期待できる。
【0055】
第2実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の第1例では、機器Cがコンピュータ端末である。また、機器Cの提供部C1は、コンピュータ端末の専用アプリケーションにおいて給湯器Aの利用者への連絡を促すコンテンツを提供する。つまり、この例では、クラウドサーバBのコンテンツ生成部B4が、コンピュータ端末用のコンテンツを生成する。
第2実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の第1例では、給湯器Aの現在の設定温度が過去の設定温度より高い値に変更されたとクラウドサーバBの判定部B1によって判定された場合に、機器C(コンピュータ端末)の提供部C1が、機器Cの利用者(コンピュータ端末の利用者)に対し、給湯器Aの現在の設定温度が過去の設定温度より高い値に変更された旨を提示すると共に、給湯器Aの利用者に連絡することを促すコンテンツを提供する。
そのため、第2実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の第1例では、機器Cの利用者(コンピュータ端末の利用者)がコンピュータ端末の専用アプリケーションを起動することによって、給湯器Aの現在の設定温度が過去の設定温度より高い値に変更された旨、および、給湯器Aの利用者に連絡することが促されている旨を把握することができる。
【0056】
第2実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の第2例では、機器Cがスマートフォンまたはタブレット端末である。また、機器Cの提供部C1は、機器C(スマートフォンまたはタブレット端末)が受信する電子メールにおいて給湯器Aの利用者への連絡を促すコンテンツを提供する。つまり、この例では、クラウドサーバBのコンテンツ生成部B4が、メールサーバとして機能し、機器C(スマートフォンまたはタブレット端末)によって受信される電子メールを生成する。
第2実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の第2例では、給湯器Aの現在の設定温度が過去の設定温度より高い値に変更されたとクラウドサーバBの判定部B1によって判定された場合に、機器C(スマートフォンまたはタブレット端末)の提供部C1が、機器Cの利用者(スマートフォンまたはタブレット端末の利用者)に対し、給湯器Aの現在の設定温度が過去の設定温度より高い値に変更された旨を提示すると共に、給湯器Aの利用者に連絡することを促すコンテンツを提供する。
そのため、第2実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の第2例では、機器Cの利用者(スマートフォンまたはタブレット端末の利用者)が電子メールを開封することによって、給湯器Aの現在の設定温度が過去の設定温度より高い値に変更された旨、および、給湯器Aの利用者に連絡することが促されている旨を把握することができる。
【0057】
第2実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の第3例では、機器Cがパーソナルコンピュータ(PC)である。また、機器Cの提供部C1は、機器C(PC)が受信する電子メールにおいて給湯器Aの利用者への連絡を促すコンテンツを提供する。つまり、この例では、クラウドサーバBのコンテンツ生成部B4が、メールサーバとして機能し、機器C(PC)によって受信される電子メールを生成する。
第2実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の第3例では、給湯器Aの現在の設定温度が過去の設定温度より高い値に変更されたとクラウドサーバBの判定部B1によって判定された場合に、機器C(PC)の提供部C1が、機器Cの利用者(PCの利用者)に対し、給湯器Aの現在の設定温度が過去の設定温度より高い値に変更された旨を提示すると共に、給湯器Aの利用者に連絡することを促すコンテンツを提供する。
そのため、第2実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の第3例では、機器Cの利用者(PCの利用者)が電子メールを開封することによって、給湯器Aの現在の設定温度が過去の設定温度より高い値に変更された旨、および、給湯器Aの利用者に連絡することが促されている旨を把握することができる。
他の例では、機器Cがスマートフォン、タブレット端末、PC以外のコンピュータ端末(例えばOSを備えるテレビ)であってもよい。
【0058】
第2実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の第4例では、機器Cがスマートフォンまたはタブレット端末である。また、機器Cの提供部C1は、インターネットホームページを表示するブラウザにおいて給湯器Aの利用者への連絡を促すコンテンツを提供する。つまり、この例では、クラウドサーバBのコンテンツ生成部B4が、ウェブサーバとして機能し、機器C(スマートフォンまたはタブレット端末)において閲覧可能なインターネットホームページを生成する。
第2実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の第4例では、給湯器Aの現在の設定温度が過去の設定温度より高い値に変更されたとクラウドサーバBの判定部B1によって判定された場合に、機器C(スマートフォンまたはタブレット端末)の提供部C1が、機器Cの利用者(スマートフォンまたはタブレット端末の利用者)に対し、給湯器Aの現在の設定温度が過去の設定温度より高い値に変更された旨を提示すると共に、給湯器Aの利用者に連絡することを促すコンテンツを提供する。
そのため、第2実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の第4例では、機器Cの利用者(スマートフォンまたはタブレット端末の利用者)がインターネットホームページを閲覧することによって、給湯器Aの現在の設定温度が過去の設定温度より高い値に変更された旨、および、給湯器Aの利用者に連絡することが促されている旨を把握することができる。
【0059】
第2実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の第5例では、機器Cがパーソナルコンピュータ(PC)である。また、機器Cの提供部C1は、インターネットホームページを表示するブラウザにおいて給湯器Aの利用者への連絡を促すコンテンツを提供する。つまり、この例では、クラウドサーバBのコンテンツ生成部B4が、ウェブサーバとして機能し、機器C(PC)において閲覧可能なインターネットホームページを生成する。
第2実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の第5例では、給湯器Aの現在の設定温度が過去の設定温度より高い値に変更されたとクラウドサーバBの判定部B1によって判定された場合に、機器C(PC)の提供部C1が、機器Cの利用者(PCの利用者)に対し、給湯器Aの現在の設定温度が過去の設定温度より高い値に変更された旨を提示すると共に、給湯器Aの利用者に連絡することを促すコンテンツを提供する。
そのため、第2実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の第5例では、機器Cの利用者(PCの利用者)がインターネットホームページを閲覧することによって、給湯器Aの現在の設定温度が過去の設定温度より高い値に変更された旨、および、給湯器Aの利用者に連絡することが促されている旨を把握することができる。
他の例では、機器Cがスマートフォン、タブレット端末、PC以外のコンピュータ端末(例えばOSを備えるテレビ)であってもよい。
【0060】
第2実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の第6例では、機器Cがスマートフォンまたはタブレット端末である。機器Cの提供部C1は、スマートフォンまたはタブレット端末の専用アプリケーションにおいて給湯器Aの利用者への連絡を促すプッシュ通知を行う。また、機器Cの提供部C1は、インターネットホームページを表示するブラウザにおいて給湯器Aの利用者への連絡を促す詳細情報(コンテンツ)を提供する。つまり、この例では、クラウドサーバBのコンテンツ生成部B4が、ウェブサーバとしての機能を有し、機器C(スマートフォンまたはタブレット端末)において閲覧可能なインターネットホームページを生成する。
第2実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の第6例では、給湯器Aの現在の設定温度が過去の設定温度より高い値に変更されたとクラウドサーバBの判定部B1によって判定された場合に、機器C(スマートフォンまたはタブレット端末)の提供部C1が、機器Cの利用者(スマートフォンまたはタブレット端末の利用者)に対し、給湯器Aの現在の設定温度が過去の設定温度より高い値に変更された旨を提示すると共に、給湯器Aの利用者に連絡することを促すプッシュ通知を行い、給湯器Aの利用者への連絡を促す詳細情報(インターネットホームページに掲載されたもの)を提供する。
そのため、第2実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の第6例では、機器Cの利用者(スマートフォンまたはタブレット端末の利用者)がスマートフォンまたはタブレット端末の専用アプリケーションを起動することによって、給湯器Aの現在の設定温度が過去の設定温度より高い値に変更された旨、および、給湯器Aの利用者に連絡することが促されている旨を把握することができる。また、機器Cの利用者(スマートフォンまたはタブレット端末の利用者)がインターネットホームページを閲覧することによって、給湯器Aの利用者への連絡を促す詳細情報を把握することができる。
【0061】
第2実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の第7例では、機器Cがパーソナルコンピュータ(PC)である。機器Cの提供部C1は、機器C(PC)が受信する電子メールにおいて給湯器Aの利用者への連絡を促すプッシュ通知を行う。また、機器Cの提供部C1は、インターネットホームページを表示するブラウザにおいて給湯器Aの利用者への連絡を促す詳細情報(コンテンツ)を提供する。つまり、この例では、クラウドサーバBのコンテンツ生成部B4が、メールサーバとして機能し、機器C(PC)によって受信される電子メール(詳細には、プッシュ通知機能付きの電子メール)を生成する。また、この例では、クラウドサーバBのコンテンツ生成部B4が、ウェブサーバとしての機能も有し、機器C(PC)において閲覧可能なインターネットホームページを生成する。
第2実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の第7例では、給湯器Aの現在の設定温度が過去の設定温度より高い値に変更されたとクラウドサーバBの判定部B1によって判定された場合に、機器C(PC)の提供部C1が、機器Cの利用者(PCの利用者)に対し、給湯器Aの現在の設定温度が過去の設定温度より高い値に変更された旨を提示すると共に、給湯器Aの利用者に連絡することを促すプッシュ通知を行い、給湯器Aの利用者への連絡を促す詳細情報(インターネットホームページに掲載されたもの)を提供する。
そのため、第2実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の第7例では、機器Cの利用者(PCの利用者)がプッシュ通知機能付きの電子メールソフトを起動することによって、給湯器Aの現在の設定温度が過去の設定温度より高い値に変更された旨、および、給湯器Aの利用者に連絡することが促されている旨を把握することができる。また、機器Cの利用者(PCの利用者)がインターネットホームページを閲覧することによって、給湯器Aの利用者への連絡を促す詳細情報を把握することができる。
他の例では、機器Cがスマートフォン、タブレット端末、PC以外のコンピュータ端末(例えばOSを備えるテレビ)であってもよい。
【0062】
<第3実施形態>
以下、本発明の給湯器設定温度モニタリングシステムの第3実施形態について説明する。
第3実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1は、後述する点を除き、上述した第1または第2実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1と同様に構成されている。従って、第3実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1によれば、後述する点を除き、上述した第1または第2実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1と同様の効果を奏することができる。
【0063】
図4は第3実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の一例を示す図である。
図1に示す例では、給湯器Aが検出部A5を備えていないが、
図4に示す例では、給湯器Aが検出部A5を備えている。検出部A5は、給湯器Aの作動状況(ON状態であるか、あるいは、OFF状態であるか)を検出する。
図1に示す例では、クラウドサーバBが推定部B5を備えていないが、
図4に示す例では、クラウドサーバBが推定部B5を備えている。
図4に示す例では、クラウドサーバBの推定部B5が、給湯器Aの検出部A5によって検出された給湯器Aの作動状況に基づいて、給湯器Aが浴槽の湯はりに利用されているか、あるいは、給湯器Aがキッチンのカランまたは浴室のシャワーに利用されているかを推定する。
給湯器Aが浴槽の湯はりに利用される場合には、給湯器AのON状態の継続時間が長い。一方、給湯器Aがキッチンのカランに利用される場合、および、給湯器Aが浴室のシャワーに利用される場合には、給湯器Aが浴槽の湯はりに利用される場合よりも、給湯器AのON状態の継続時間が短い。
従って、クラウドサーバBの推定部B5は、給湯器AのON状態の継続時間が閾値より長い場合に、給湯器Aが浴槽の湯はりに利用されていると推定し、給湯器AのON状態の継続時間が閾値以下の場合に、給湯器Aがキッチンのカランまたは浴室のシャワーに利用されていると推定する。
あるいは、クラウドサーバBの推定部B5は、例えば特開2012-168711号公報に記載された「対象行為推定」技術を用いることによって、給湯器Aが浴槽の湯はりに利用されているか、あるいは、給湯器Aがキッチンのカランまたは浴室のシャワーに利用されているかを推定する。
【0064】
図4に示す例では、機器Cがアンドロイド(登録商標)スマートフォンまたはタブレット端末である。機器Cの提供部C1は、第1実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の第1例と同様に、スマートフォンまたはタブレット端末の専用アプリケーションにおいて給湯器Aの利用者への連絡を促すコンテンツを提供する。つまり、
図4に示す例では、クラウドサーバBのコンテンツ生成部B4が、スマートフォンまたはタブレット端末用のコンテンツを生成する。
アンドロイドスマートフォンまたはタブレット端末は、「ウィジェット」と呼ばれる機能を備えている。ウィジェットとは、アプリケーションのショートカット機能のことである。アンドロイドスマートフォンまたはタブレット端末の利用者は、ホーム画面上のアイコンを見るだけで、情報をチェックすることができる。また、アンドロイドスマートフォンまたはタブレット端末の利用者は、ウィジェットを利用することによって、アプリケーションに備えられている一部の機能だけを呼び出すことができる。
図4に示す例では、給湯器Aが浴槽の湯はりに利用されているとクラウドサーバBの推定部B5によって推定される場合に、機器Cでは、給湯器Aの利用者が入浴中であることを示すアプリケーションが、ウィジェット上に表示された状態になる。
【0065】
図5は第3実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1において実行される処理の一例を説明するためのシーケンス図である。
図5に示す例では、ステップS21において、給湯器Aの検出部A5は、給湯器AがON状態である旨を検出する。
次いで、ステップS22では、給湯器Aの記憶部A3が、ステップS21において検出された給湯器AがON状態である旨の検出結果を記憶する。
次いで、ステップS23では、給湯器Aの通信部A2が、ステップS22において記憶された給湯器Aが継続的にON状態である旨の情報をクラウドサーバBに送信する。
次いで、ステップS24では、クラウドサーバBの推定部B5は、ステップS23においてクラウドサーバBの通信部B2が受信した情報(給湯器Aが継続的にON状態である旨の情報)に基づいて、給湯器Aが浴槽の湯はりに利用されていると推定する。
次いで、ステップS25では、クラウドサーバBの通信部B2が、ステップS24において推定された、給湯器Aが浴槽の湯はりに利用されている旨の推定結果を機器Cに送信する。
次いで、ステップS26では、機器Cは、ステップS25において機器Cの通信部C2が受信した推定結果(給湯器Aが浴槽の湯はりに利用されている旨の推定結果)に基づいて、給湯器Aの利用者が入浴中であることを示すアプリケーションが、ウィジェット上に表示された状態にする。
【0066】
<第4実施形態>
以下、本発明の給湯器設定温度モニタリングシステムの第4実施形態について説明する。
第4実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1は、後述する点を除き、上述した第1または第2実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1と同様に構成されている。従って、第4実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1によれば、後述する点を除き、上述した第1または第2実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1と同様の効果を奏することができる。
【0067】
図6は第4実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の一例を示す図である。
図1に示す例では、給湯器Aが検出部A5を備えていないが、
図6に示す例では、給湯器Aが検出部A5を備えている。検出部A5は、
図4に示す例と同様に、給湯器Aの作動状況(ON状態であるか、あるいは、OFF状態であるか)を検出する。
図1に示す例では、クラウドサーバBが推定部B5を備えていないが、
図6に示す例では、クラウドサーバBが推定部B5を備えている。
図6に示す例では、
図4に示す例と同様に、クラウドサーバBの推定部B5が、給湯器Aの検出部A5によって検出された給湯器Aの作動状況に基づいて、給湯器Aが浴槽の湯はりに利用されているか、あるいは、給湯器Aがキッチンのカランまたは浴室のシャワーに利用されているかを推定する。
【0068】
図1に示す例では、クラウドサーバBが推定部B6を備えていないが、
図6に示す例では、クラウドサーバBが推定部B6を備えている。
図6に示す例では、クラウドサーバBの推定部B6が、給湯器Aの利用時間帯と、推定部B5による推定結果とに基づいて、給湯器Aがキッチンのカランに利用されているか、あるいは、給湯器Aが浴室のシャワーに利用されているかを推定する。
給湯器Aがキッチンのカランに利用される場合には、主に昼間の時間帯における給湯器AのON状態が、給湯器Aの検出部A5によって検出される。一方、給湯器Aが浴室のシャワーに利用される場合には、主に夜間の時間帯における給湯器AのON状態が、給湯器Aの検出部A5によって検出される。
従って、クラウドサーバBの推定部B6は、主に昼間の時間帯における給湯器AのON状態が検出部A5によって検出される場合に、給湯器Aがキッチンのカランに利用されていると推定し、主に夜間の時間帯における給湯器AのON状態が検出部A5によって検出される場合に、給湯器Aが浴室のシャワーに利用されていると推定する。
あるいは、クラウドサーバBの推定部B6は、例えば特開2012-168711号公報に記載された「対象行為推定」技術を用いることによって、給湯器Aがキッチンのカランに利用されているか、あるいは、給湯器Aが浴室のシャワーに利用されているかを推定する。
【0069】
本発明者は、鋭意研究において、高齢者が体調を崩すと、まず、高齢者はキッチンを利用しなくなり(つまり、調理しなくなり)、体調の崩れ始めの段階では、高齢者の浴室のシャワーなどの利用頻度が意外と低下しないことを見い出した。また、本発明者は、高齢者の体調不良が更に続くと、高齢者の浴室のシャワーなどの利用頻度が低下し始めることを見い出した。
【0070】
そこで、第4実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1では、給湯器Aがキッチンのカランに利用されておらず、給湯器Aが浴室のシャワーに利用されているとクラウドサーバBの推定部B6によって推定された場合に(つまり、給湯器Aの利用者の体調の崩れ始めの段階で)、機器Cの提供部C1は、第1レベルのアラートを出力する。
また、給湯器Aがキッチンのカランに利用されていないとクラウドサーバBの推定部B6によって推定された場合に(つまり、給湯器Aの利用者の体調の崩れ始めの段階で)、機器Cの提供部C1は、給湯器Aの利用者への連絡を促すコンテンツを提供する。
次いで、給湯器Aの利用者の体調不良が更に続いた段階、つまり、給湯器Aがキッチンのカランに利用されておらず、かつ、給湯器Aが浴室のシャワーに利用されていないとクラウドサーバBの推定部B6によって推定された場合に、機器Cの提供部C1は、第1レベルより高い第2レベルのアラートを出力する。
【0071】
図7は第4実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1において実行される処理の一例を説明するためのシーケンス図である。
図7に示す例では、ステップS31において、給湯器Aの検出部A5は、給湯器Aの作動状況(ON状態であるか、あるいは、OFF状態であるか)を検出する。
次いで、ステップS32では、給湯器Aの記憶部A3が、ステップS31において検出された給湯器Aの作動状況(ON状態であるか、あるいは、OFF状態であるか、および、ON状態になった時間帯)の検出結果を記憶する。
次いで、ステップS33では、給湯器Aの通信部A2が、ステップS32において記憶された給湯器Aの作動状況(ON状態であるか、あるいは、OFF状態であるか、および、ON状態になった時間帯)の検出結果の情報をクラウドサーバBに送信する。
次いで、ステップS34では、クラウドサーバBの推定部B5は、ステップS33においてクラウドサーバBの通信部B2が受信した情報(例えば、給湯器AのON状態の継続時間が短い旨の情報)に基づいて、給湯器Aが浴槽の湯はりに利用されておらず、給湯器Aがキッチンのカランまたは浴室のシャワーに利用されていると推定する。
次いで、ステップS35では、クラウドサーバBの推定部B6は、ステップS33においてクラウドサーバBの通信部B2が受信した情報(例えば、昼間の時間帯における給湯器AのON状態が検出部A5によって検出されず、夜間の時間帯における給湯器AのON状態が検出部A5によって検出された旨の情報)に基づいて、給湯器Aがキッチンのカランに利用されておらず、給湯器Aが浴室のシャワーに利用されていると推定する。
次いで、ステップS36では、クラウドサーバBの通信部B2が、ステップS35において推定された、給湯器Aがキッチンのカランに利用されておらず、給湯器Aが浴室のシャワーに利用されている旨の推定結果を機器Cに送信する。
次いで、ステップS37では、機器Cの提供部C1が、ステップS36において機器Cの通信部C2が受信した推定結果(給湯器Aがキッチンのカランに利用されておらず、給湯器Aが浴室のシャワーに利用されている旨の推定結果)に基づいて、第1レベルのアラートを出力すると共に、給湯器Aの利用者に連絡することを機器Cの利用者に促すコンテンツを提供する。
【0072】
次いで、ステップS38において、給湯器Aの検出部A5は、給湯器Aの作動状況(ON状態であるか、あるいは、OFF状態であるか)を検出する。
次いで、ステップS39では、給湯器Aの記憶部A3が、ステップS38において検出された給湯器Aの作動状況(ON状態であるか、あるいは、OFF状態であるか、および、ON状態になった時間帯)の検出結果を記憶する。
次いで、ステップS40では、給湯器Aの通信部A2が、ステップS39において記憶された給湯器Aの作動状況(ON状態であるか、あるいは、OFF状態であるか、および、ON状態になった時間帯)の検出結果の情報をクラウドサーバBに送信する。
次いで、ステップS41では、クラウドサーバBの推定部B5は、ステップS40においてクラウドサーバBの通信部B2が受信した情報(例えば、給湯器AのON状態が検出されない旨の情報)に基づいて、給湯器Aが浴槽の湯はりに利用されておらず、給湯器Aがキッチンのカランまたは浴室のシャワーにも利用されていないと推定する。
次いで、ステップS42では、クラウドサーバBの推定部B6は、ステップS40においてクラウドサーバBの通信部B2が受信した情報(例えば、昼間の時間帯における給湯器AのON状態が検出部A5によって検出されず、夜間の時間帯における給湯器AのON状態も検出部A5によって検出されない旨の情報)に基づいて、給湯器Aがキッチンのカランに利用されておらず、給湯器Aが浴室のシャワーにも利用されていないと推定する。
次いで、ステップS43では、クラウドサーバBの通信部B2が、ステップS42において推定された、給湯器Aがキッチンのカランに利用されておらず、給湯器Aが浴室のシャワーにも利用されていない旨の推定結果を機器Cに送信する。
次いで、ステップS44では、機器Cの提供部C1が、ステップS43において機器Cの通信部C2が受信した推定結果(給湯器Aがキッチンのカランに利用されておらず、給湯器Aが浴室のシャワーにも利用されていない旨の推定結果)に基づいて、第1レベルより高い第2レベルのアラートを出力する。
【0073】
<第5実施形態>
以下、本発明の給湯器設定温度モニタリングシステムの第5実施形態について説明する。
第5実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1は、後述する点を除き、上述した第1または第2実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1と同様に構成されている。従って、第5実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1によれば、後述する点を除き、上述した第1または第2実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1と同様の効果を奏することができる。
【0074】
図8は第5実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の一例を示す図である。
図1に示す例では、給湯器Aが湯量センサA6を備えていないが、
図8に示す例では、給湯器Aが湯量センサA6を備えている。湯量センサA6は、給湯器Aによって供給される湯量(浴室の浴槽の湯はりに利用される湯量、浴室のシャワーに利用される湯量、キッチンのカランに利用される湯量などの合計値)を検出する。
図1に示す例では、クラウドサーバBが推定部B5を備えていないが、
図8に示す例では、クラウドサーバBが推定部B5を備えている。
図8に示す例では、クラウドサーバBの推定部B5が、給湯器Aの湯量センサA6によって検出された湯量に基づいて、給湯器Aが浴槽の湯はりに利用されているか、あるいは、給湯器Aがキッチンのカランまたは浴室のシャワーに利用されているかを推定する。
【0075】
図1に示す例では、クラウドサーバBが推定部B6を備えていないが、
図8に示す例では、クラウドサーバBが推定部B6を備えている。
図8に示す例では、クラウドサーバBの推定部B6が、給湯器Aの利用時間帯と、推定部B5による推定結果とに基づいて、給湯器Aがキッチンのカランに利用されているか、あるいは、給湯器Aが浴室のシャワーに利用されているかを推定する。
給湯器Aがキッチンのカランに利用される場合には、主に昼間の時間帯に給湯器Aから供給される湯量が、給湯器Aの湯量センサA6によって検出される。一方、給湯器Aが浴室のシャワーに利用される場合には、主に夜間の時間帯に給湯器Aから供給される湯量が、給湯器Aの湯量センサA6によって検出される。
従って、クラウドサーバBの推定部B6は、主に昼間の時間帯に給湯器Aから供給される湯量が湯量センサA6によって検出される場合に、給湯器Aがキッチンのカランに利用されていると推定し、主に夜間の時間帯に給湯器Aから供給される湯量が湯量センサA6によって検出される場合に、給湯器Aが浴室のシャワーに利用されていると推定する。
あるいは、クラウドサーバBの推定部B6は、例えば特開2012-168711号公報に記載された「対象行為推定」技術を用いることによって、給湯器Aがキッチンのカランに利用されているか、あるいは、給湯器Aが浴室のシャワーに利用されているかを推定する。
【0076】
上述したように、高齢者が体調を崩すと、まず、高齢者はキッチンを利用しなくなり(つまり、調理しなくなり)、体調の崩れ始めの段階では、高齢者の浴室のシャワーなどの利用頻度が意外と低下しない。高齢者の体調不良が更に続くと、高齢者の浴室のシャワーなどの利用頻度が低下し始める。
【0077】
そこで、第5実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1では、第4実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1と同様に、給湯器Aがキッチンのカランに利用されておらず、給湯器Aが浴室のシャワーに利用されているとクラウドサーバBの推定部B6によって推定された場合に(つまり、給湯器Aの利用者の体調の崩れ始めの段階で)、機器Cの提供部C1は、第1レベルのアラートを出力する。
また、給湯器Aがキッチンのカランに利用されていないとクラウドサーバBの推定部B6によって推定された場合に(つまり、給湯器Aの利用者の体調の崩れ始めの段階で)、機器Cの提供部C1は、給湯器Aの利用者への連絡を促すコンテンツを提供する。
次いで、給湯器Aの利用者の体調不良が更に続いた段階、つまり、給湯器Aがキッチンのカランに利用されておらず、かつ、給湯器Aが浴室のシャワーに利用されていないとクラウドサーバBの推定部B6によって推定された場合に、機器Cの提供部C1は、第1レベルより高い第2レベルのアラートを出力する。
【0078】
図9は第5実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1において実行される処理の一例を説明するためのシーケンス図である。
図9に示す例では、ステップS51において、給湯器Aの湯量センサA6は、給湯器Aから供給される湯量を検出する。
次いで、ステップS52では、給湯器Aの記憶部A3が、ステップS51において検出された湯量の検出結果(給湯器Aから供給される湯量の有無、給湯器Aから湯が供給される時間帯などの検出結果)を記憶する。
次いで、ステップS53では、給湯器Aの通信部A2が、ステップS52において記憶された検出結果(給湯器Aから供給される湯量の有無、給湯器Aから供給される時間帯などの検出結果)の情報をクラウドサーバBに送信する。
次いで、ステップS54では、クラウドサーバBの推定部B5は、ステップS53においてクラウドサーバBの通信部B2が受信した情報(例えば、給湯器Aから供給される湯量が湯量センサA6によって検出される状態の継続時間が短い旨の情報)に基づいて、給湯器Aが浴槽の湯はりに利用されておらず、給湯器Aがキッチンのカランまたは浴室のシャワーに利用されていると推定する。
次いで、ステップS55では、クラウドサーバBの推定部B6は、ステップS53においてクラウドサーバBの通信部B2が受信した情報(例えば、昼間の時間帯に給湯器Aから供給される湯量が湯量センサA6によって検出されず、夜間の時間帯に給湯器Aから供給される湯量が湯量センサA6によって検出された旨の情報)に基づいて、給湯器Aがキッチンのカランに利用されておらず、給湯器Aが浴室のシャワーに利用されていると推定する。
次いで、ステップS56では、クラウドサーバBの通信部B2が、ステップS55において推定された、給湯器Aがキッチンのカランに利用されておらず、給湯器Aが浴室のシャワーに利用されている旨の推定結果を機器Cに送信する。
次いで、ステップS57では、機器Cの提供部C1が、ステップS56において機器Cの通信部C2が受信した推定結果(給湯器Aがキッチンのカランに利用されておらず、給湯器Aが浴室のシャワーに利用されている旨の推定結果)に基づいて、第1レベルのアラートを出力すると共に、給湯器Aの利用者に連絡することを機器Cの利用者に促すコンテンツを提供する。
【0079】
次いで、ステップS58において、給湯器Aの湯量センサA6は、給湯器Aから供給される湯量を検出する。
次いで、ステップS59では、給湯器Aの記憶部A3が、ステップS58において検出された湯量の検出結果(給湯器Aから供給される湯量の有無、給湯器Aから供給される時間帯などの検出結果)を記憶する。
次いで、ステップS60では、給湯器Aの通信部A2が、ステップS59において記憶された検出結果(給湯器Aから供給される湯量の有無、給湯器Aから湯が供給される時間帯などの検出結果)の情報をクラウドサーバBに送信する。
次いで、ステップS61では、クラウドサーバBの推定部B5は、ステップS60においてクラウドサーバBの通信部B2が受信した情報(例えば、給湯器Aから供給される湯量が湯量センサA6によって検出されない旨の情報)に基づいて、給湯器Aが浴槽の湯はりに利用されておらず、給湯器Aがキッチンのカランまたは浴室のシャワーにも利用されていないと推定する。
次いで、ステップS62では、クラウドサーバBの推定部B6は、ステップS60においてクラウドサーバBの通信部B2が受信した情報(例えば、昼間の時間帯に給湯器Aから供給される湯量が湯量センサA6によって検出されず、夜間の時間帯に給湯器Aから供給される湯量が湯量センサA6によって検出されない旨の情報)に基づいて、給湯器Aがキッチンのカランに利用されておらず、給湯器Aが浴室のシャワーにも利用されていないと推定する。
次いで、ステップS63では、クラウドサーバBの通信部B2が、ステップS62において推定された、給湯器Aがキッチンのカランに利用されておらず、給湯器Aが浴室のシャワーにも利用されていない旨の推定結果を機器Cに送信する。
次いで、ステップS64では、機器Cの提供部C1が、ステップS63において機器Cの通信部C2が受信した推定結果(給湯器Aがキッチンのカランに利用されておらず、給湯器Aが浴室のシャワーにも利用されていない旨の推定結果)に基づいて、第1レベルより高い第2レベルのアラートを出力する。
【0080】
<第6実施形態>
以下、本発明の給湯器設定温度モニタリングシステムの第6実施形態について説明する。
第6実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1は、後述する点を除き、上述した第1または第2実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1と同様に構成されている。従って、第6実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1によれば、後述する点を除き、上述した第1または第2実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1と同様の効果を奏することができる。
【0081】
図10は第6実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1の一例を示す図である。
図1に示す例では、給湯器設定温度モニタリングシステム1がゲートウェイ機器Dを備えていないが、
図10に示す例では、給湯器設定温度モニタリングシステム1がゲートウェイ機器Dを備えている。
図10に示す例では、ゲートウェイ機器Dが、給湯器Aの通信部A2とクラウドサーバBの判定部B1との間の通信経路上に配置されている。つまり、例えば給湯器Aの通信部A2が送信した情報は、ゲートウェイ機器DおよびネットワークNWを介して、例えばクラウドサーバBの通信部B2によって受信される。
詳細には、給湯器Aの通信部A2およびゲートウェイ機器Dが、給湯器Aの利用者の宅内に配置されている。クラウドサーバBの判定部B1は、給湯器Aの利用者の宅外に配置されている。
【0082】
図10に示す例では、例えば給湯器Aが故障予見情報を生成する場合、その故障予見情報は、給湯器Aの通信部A2から、ゲートウェイ機器DおよびネットワークNWを介してクラウドサーバBに送信される。
図10に示す例では、ゲートウェイ機器Dに対して給湯器Aのみが接続されているが、他の例では、ゲートウェイ機器Dに対して、給湯器Aおよび他の機器(図示せず)が接続されている。この例では、他の機器が生成する故障予見情報も、ゲートウェイ機器DおよびネットワークNWを介してクラウドサーバBに送信される。
【0083】
図10に示す例では、ゲートウェイ機器Dが、HEMS(Home Energy Management System)機器である。HEMS機器は、家庭で使うエネルギーを節約するための管理を行う。ゲートウェイ機器Dは、給湯器Aにおけるガスの使用量を表示するモニター画面(図示せず)を備えており、給湯器Aにおけるガスの使用量のデータ収集を行う。
図10に示す例では、ゲートウェイ機器Dが、テレビ、ビテオ機器などの機能を備えていないが、他の例では、ゲートウェイ機器Dが、テレビ、ビテオ機器などの機能を備えていてもよい。つまり、この例では、ゲートウェイ機器Dが、テレビチューナーの機能を備えており、テレビ、ビテオ機器などのモニター画面が、ゲートウェイ機器Dのモニター画面として利用される。
図10に示す例では、ゲートウェイ機器Dが、高機能分電盤の機能を備えていないが、他の例では、ゲートウェイ機器Dが、高機能分電盤の機能を備えていてもよい。
【0084】
<第7実施形態>
以下、本発明の給湯器設定温度モニタリングシステムの第7実施形態について説明する。
第7実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1は、後述する点を除き、上述した第1または第2実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1と同様に構成されている。従って、第7実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1によれば、後述する点を除き、上述した第1または第2実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1と同様の効果を奏することができる。
【0085】
第7実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1は、
図1に示す第1実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1と同様に構成されている。
第1実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1では、クラウドサーバBの管理者は、給湯器Aが設置された建物の建築請負を行った会社ではないが、第7実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1では、クラウドサーバBの管理者は、給湯器Aが設置された建物の建築請負を行った会社である。
【0086】
上述した第1から第7実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1が適用される例では、給湯器Aの耐用年数は、給湯器Aが設置された建物の耐用年数よりも短い。
第1から第7実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1が適用される例では、給湯器Aがガス給湯器であるが、他の例では、給湯器Aが、例えば電気給湯器などのようなガス給湯器以外の給湯器であってもよい。
第1から第7実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1が適用される例では、給湯器Aが設置された建物に、イーサネット(登録商標)HUBあるいはアクセスポイント機器が備えられていてもよい。あるいは、給湯器Aが設置された建物に、DHCPサーバ機能を有する機器が備えられていてもよい。
第1から第7実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1が適用される例では、給湯器Aが、給湯器Aの故障をクラウドサーバBなどに伝える機能を備えていてもよい。給湯器Aは、給湯器Aが故障しそうな状況をクラウドサーバBなどに伝える機能を備えていてもよい。給湯器Aは、給湯器Aが故障した状況と、給湯器Aが故障しそうな状況とを異なる色で区別して表示する機能を備えていてもよい。給湯器Aは、給湯器Aが故障するおそれがない状況から、給湯器Aが故障した状況までを、例えば0%~100%の比率で段階的に表示する機能を備えていてもよい。給湯器Aは、給湯器Aが故障した状況になるまでの残期間を表示する機能を備えていてもよい。給湯器Aは、異なる色で区別して表示する機能と、段階的に表示する機能と、残期間を表示する機能とを組み合わせて備えていてもよい。
第1から第7実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1が適用される例では、給湯器Aが、点検申し込みボタンを備えていてもよい。給湯器Aの利用者が点検申し込みボタンを押すと、サービス提供会社に情報が通知される。給湯器Aの利用者が点検申し込みボタンを押すと、必要情報を入力する画面が表示され、必要情報の入力後に、サービス提供会社に情報が通知されてもよい。必要情報を入力するフォームには、給湯器Aの利用者の同意を得るためのチェックボックスが備えられていてもよい。点検申し込みボタンが給湯器Aの画面に表示され、給湯器Aの利用者が画面をクリックすると、電子メールソフトが起動され、送信用電子メールが生成されてもよい。点検申し込みボタンが給湯器Aの画面に表示され、給湯器Aの利用者が画面をクリックすると、ダイヤルアップが起動し、通話でコールセンターへの接続が促されてもよい。
【0087】
第1から第7実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1が適用される例では、給湯器Aのエラー発生時(例えば故障発生時)に、エラーが発生した旨を機器Cのアプリケーションに通知してもよい。また、給湯器Aのサポートの連絡が機器Cに対して行われ、修理訪問のアポイント取りが行われてもよい。また、機器Cによって給湯器Aが遠隔操作されてもよい。給湯器Aが使用したガス量、給湯器Aが供給した湯量などがHEMS機器に表示されてもよい。また、給湯器Aの利用アドバイスが、クラウドサーバBから機器Cにプッシュ通知されてもよい。また、浴室の室温が検出され、浴室の温度に基づくヒートショックへの注意が、機器Cに対して行われてもよい。また、浴室の人感センサによって入浴中の状況が検知され、キッチンのリモコンに入浴中の旨が表示されてもよい。また、予め入力された入浴者の身長および体重に基づいて、入浴中に体脂肪が演算されてもよい。また、入浴者の音声指示に基づいて、湯沸かしが開始されてもよい。また、給湯器Aの利用状況が、機器Cに通知されてもよい。また、給湯器Aが使用したガス量、給湯器Aが供給した湯量などが、機器CのPCブラウザに表示されてもよい。
【0088】
第1から第7実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1が適用される例では、例えばクラウドサーバBにおいて、アカウントごとに給湯器Aの利用者の年齢情報が保持され、機器Cの提供部C1が提供するコンテンツが変更されてもよい。
【0089】
第1から第7実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1が子育て世代に適用されてもよい。その場合には、機器Cが、同居の家族であって、外出している家族に利用される。また、浴槽の掃除の自動化、浴槽の栓を閉める作業の自動化、浴槽の蓋を閉める作業の自動化などが行われてもよい。また、湯はり時間(詳細には、湯はり完了時間)の定時登録が、機器Cにおいて行われ、湯はりを行うか否かが、機器Cにおいて操作されてもよい。また、給湯器Aの利用者が湯はりを数日おきに行う場合には、追い炊き時間(詳細には、追い炊き完了時間)の定時登録が、機器Cにおいて行われ、追い炊きを行うか否かが、機器Cにおいて操作されてもよい。
【0090】
第1から第7実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1が二世帯同居家族に適用されてもよい。その場合には、浴室が二世帯で共用され、各世帯が機器Cを利用する。一方の世帯が入浴中の旨は、他方の世帯が利用する機器Cに通知される。二世帯同居家族の構成員が多い場合には、入浴順番を決定するために、第1から第7実施形態の給湯器設定温度モニタリングシステム1が利用されてもよい。また、一方の世帯の入浴中の経過時間(累積経過時間)が、他方の世帯が利用する機器Cに通知されてもよい。
【0091】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。上述した各実施形態および各例に記載の構成を適宜組み合わせてもよい。
【0092】
なお、上述した実施形態における給湯器設定温度モニタリングシステム1が備える各部の機能全体あるいはその一部は、これらの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶部のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【符号の説明】
【0093】
1…給湯器設定温度モニタリングシステム、A…給湯器、A1…検出部、A2…通信部、A3…記憶部、A4…警報部、A5…検出部、A6…湯量センサ、B…クラウドサーバ、B1…判定部、B2…通信部、B3…記憶部、B4…コンテンツ生成部、B5…推定部、B6…推定部、C…機器、C1…提供部、C2…通信部、D…ゲートウェイ機器、NW…ネットワーク