(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-16
(45)【発行日】2022-12-26
(54)【発明の名称】無線通信装置
(51)【国際特許分類】
H04L 1/20 20060101AFI20221219BHJP
H03M 13/29 20060101ALI20221219BHJP
【FI】
H04L1/20
H03M13/29
(21)【出願番号】P 2018179763
(22)【出願日】2018-09-26
【審査請求日】2021-08-05
(73)【特許権者】
【識別番号】000001122
【氏名又は名称】株式会社日立国際電気
(74)【代理人】
【識別番号】110000350
【氏名又は名称】ポレール弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】藤倉 幹夫
【審査官】谷岡 佳彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-217017(JP,A)
【文献】特開2003-230070(JP,A)
【文献】特開平10-023475(JP,A)
【文献】特開2004-228973(JP,A)
【文献】特開2006-128841(JP,A)
【文献】特開2001-086494(JP,A)
【文献】特開2004-040296(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 1/20
H03M 13/29
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の誤り訂正内符号及び誤り訂正外符号の組み合わせからなる誤り訂正を施したデジタル信号を所定の変調方式に変調して伝送する無線通信システムにおいて用いられる無線通信装置であって、
誤り訂正内復号前後の信号から誤り訂正内復号前のビットエラーレート(RAW-BER)を算出するRAW-BER算出部と、
誤り訂正外復号前後の信号から誤り訂正外復号前のビットエラーレート(BER)を算出するBER算出部と、
前記RAW-BER算出部が算出したRAW-BER値及び前記BER算出部が算出したBER値に基づいて受信マージン値を算出するマージン算出部と、
を備え、
前記マージン算出部は、前記変調方式及び誤り訂正符号化率により決まるRAW-BERに対応する受信マージン値が予め格納されたRAW-BER換算テーブル、及びBERに対応する受信マージン値が予め格納されたBER換算テーブルを備え、前記BER算出部が算出した前記BER値がエラーフリーに相当するマージン値で前記RAW-BER換算テーブルと前記BER換算テーブルとを切換えて参照することで受信マージン値を算出する様にし
た無線通信装置。
【請求項2】
前記所定の誤り訂正内復号はビタビ復号であり、前記誤り訂正外復号はリードソロモン復号である請求項
1に記載の無線通信装置。
【請求項3】
前記エラーフリーの前記BER値は1×10
-9未満である請求項
1に記載の無線通信装置。
【請求項4】
ダウンコンバータ部とデジタル復調部とをさらに備える請求項1から
3の何れか1項に記載の無線通信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は無線通信装置に関し、例えば、伝送路状態の余裕度(受信マージン)を算出する手段を有するデジタル無線通信装置に適用可能である。
【背景技術】
【0002】
従来のデジタル無線伝送システムにおいて、変調方式や誤り訂正符号の能力によって決まる受信限界点(例えば、BER(Bit Error Rate(符号誤り率)):1×10-4に相当するC/N(Carrier to Noise(搬送波対雑音))比)から、どの程度余裕度を持った回線状態のもとで受信しているかを把握する指標として、受信マージンがある。ここで、デジタル無線通信システムは、例えば、地上波デジタル放送やデジタルFPUである。FPU(Field Pickup Unit) は、テレビジョン放送用の無線中継伝送装置のことである。
【0003】
当該受信マージンの算出方法として、ビットエラーレート情報を用いる方法がある。それは、誤り訂正内復号、又は誤り訂正外復号にて訂正したデータの個数から誤り率を算出し、その値と予め格納されたC/N換算テーブルより回線状態(受信マージン値相当)を求める方法である(特許文献1、2)。
【0004】
特許文献1は、誤り訂正内復号部の前後の信号を比較して誤り訂正内復号部に入力される信号のBER(以下、RAW-BER)値を求め、その値と予め格納されたC/N対RAW-BER特性の換算テーブルより限界点に対するマージン値を算出することを特徴としている。
【0005】
特許文献2は、誤り訂正外復号部の前後の信号を比較して誤り訂正内復号部に入力される信号のBER値を求め、その値と予め格納されたC/N対BER特性の換算テーブルより受信限界点に対するマージン値を算出することを特徴としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2006-128841号公報
【文献】特開2003-230070号公報
【非特許文献】
【0007】
【文献】ARIB STB-B11テレビジョン放送番組素材伝送用可搬形マイクロ波帯デジタル無線伝送システム
【文献】ARIB STB-B33 テレビジョン放送番組素材伝送用可搬形OFDM方式デジタル無線伝送システム
【文献】ARIB STB-B57 1.2GHz/2.3GHz帯テレビジョン放送番組素材伝送用可搬形OFDM方式デジタル無線伝送システム
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1のC/N対RAW-BER特性から受信マージンを算出する方式においては、C/N値が高く比較的受信状態がよい領域のマージン算出において有効であるが、C/N値が低く受信限界点(受信マージン0dB)付近のマージン算出においては特性カーブが飽和することから十分有効な手法ではない。
【0009】
また、特許文献2のC/N対BER特性から受信マージンを算出する方式においては、C/N値が低く受信限界点(受信マージン0dB)付近のマージン算出においては有効であるが、C/N値が高く比較的受信状態がよい領域のマージン算出においてはリアルタイム性に欠けることから実用的とは言えない。
【0010】
本開示は、ビットエラーレートを用いた受信マージン算出において、受信限界点(受信マージン0dB)付近からC/N値が高く比較的受信状態がよい領域までの全てにおいて有効且つ実用的な受信マージン値を算出可能な無線通信装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本開示のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
すなわち、無線通信装置は、所定の誤り訂正内符号及び誤り訂正外符号の組み合わせからなる誤り訂正を施したデジタル信号を所定の変調方式に変調して伝送する無線通信システムにおいて用いられる。無線通信装置は、誤り訂正内復号前後の信号から誤り訂正内復号前のビットエラーレート(RAW-BER)を算出するRAW-BER算出部と、誤り訂正外復号前後の信号から誤り訂正外復号前のビットエラーレート(BER)を算出するBER算出部と、前記RAW-BER算出部が算出したRAW-BER値及び前記BER算出部が算出したBER値に基づいて受信マージン値を算出するマージン算出部と、を備える。
【発明の効果】
【0012】
上記無線通信装置によれば、受信限界点(受信マージン0dB)付近からC/N値が高く比較的受信状態がよい領域までの全てにおいて、有効且つ実用的な受信マージンを算出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図2】実施形態の各変調方式で共通化した受信マージン対RAW-BER特性、及び受信マージン対BER特性例を示す図
【
図3】実施形態の受信マージン対BER特性、及び受信マージン対RAW-BER特性の換算テーブル例を示す図
【
図4】実施形態の受信マージン対BER特性、及び受信マージン対RAW-BER特性の切換え制御によるマージン算出例を示す図
【
図5】デジタルFPUにおける誤り訂正内復号前のC/N対RAW-BER特性、及び誤り訂正外復号前のC/N対BER特性の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0014】
まず、C/N対RAW-BER特性およびC/N対RAW-BER特性について
図5を用いて説明する。
図5は非特許文献1~3に記載のデジタルFPUにおける誤り訂正内復号前のC/N対RAW-BER特性、及び誤り訂正外復号前のC/N対BER特性の一例を示した図である。
【0015】
図5では、誤り訂正内復号としてビタビ復号、誤り訂正外復号としてリードソロモン復号を用いており、畳み込み符号化率を1/2、変調方式が64QAM、32QAM、16QAM各々におけるC/N対RAW-BER特性カーブ(E)及びC/N対BER特性カーブ(F)を記載している。
【0016】
C/N対RAW-BER特性は、誤り率が大きくなるにつれて飽和カーブとなる特徴がある。特に最も重要な誤り訂正外復号(リードソロモン復号)の限界点であるBER値:1×10-4付近(受信マージン:0dB)に相当するRAW-BER特性カーブ(E)の1×10-1以上の領域(傾き飽和領域(G))のカーブの傾きが殆ど無いことから、検出したRAW-BER値をC/Nへ換算(例えば1dBステップ)するのが非常にクリティカルな領域となっており、有効な指標とは言えない。
【0017】
また、誤り訂正外復号前のC/N対BER特性は、リニアな傾きではあるが、リードソロモン復号の限界点であるBER値:1×10-4点(受信マージン:0dB相当)から、エラーフリーと判断可能な1×10-9未満となる点まで、C/N値で凡そ4dB程度の狭い領域しかないという特徴がある。
【0018】
更に、C/N対RAW-BER特性カーブ(E)及びC/N対BER特性カーブ(F)の両方に関して言えることであるが、64QAM、32QAM、16QAMといった異なった変調モードであっても、相対的に見てC/N値に対する各特性カーブの傾きが凡そ同じとなる、という特徴がある。
【0019】
図5に示すように、C/N対RAW-BER特性は、最も重要な受信限界点であるBER値:1×10
-4点(受信マージン:0dB)近辺のカーブが飽和した傾きとなっているため、特許文献1は受信マージンを算出するのに十分有効な手法とは言えない。
【0020】
図5に示すように、誤り訂正外復号前のC/N対BER特性は、リニアな傾きを持ってはいるものの、リードソロモン復号の限界点であるBER値:1×10
-4点(受信マージン:0dB)から、エラーフリーと判断可能な1×10
-9未満となる点までC/N値で凡そ4dB程度しかないため、特許文献2はマージン5dB以上の算出が困難である。ここで、BER特性:1×10
-9未満を算出することにより、マージン5dB以上の検出も可能であるが、例えば1×10
-10を算出するにはデータサンプル数が1/1×10
-10=10
10個必要となってくる。当該データサンプル数を受信するだけでも、数秒間を要することになり、リアルタイム性がなくなる事から有効な手法であるとは言えない。一般的には、1×10
-9未満程度でエラーフリー(誤りなし)と判断するのが通常である。
【0021】
尚、特許文献2においては、デジタル復調したI/Qマッピング点の各振幅情報を求め、その値と予め格納されたC/N換算テーブルより回線状態(受信マージン値相当)を求める方法も示している。本方式においては、I/Qマッピング点の各振幅情報に対応したC/N比換算テーブルを準備する場合、例えば64QAM、32QAM、16QAM、QPSK、BPSKと言った変調方式毎に換算テーブルを準備する必要がある。また、上記の変調方式に加え、例えば1/2、2/3、3/4、5/6と言った誤り訂正符号率によって受信限界点が変わる為、変調方式数×誤り訂正符号率数分の組合せの換算テーブルを準備する必要があり、回路規模が大きくなる傾向にある、といった課題がある。
【0022】
以下、実施形態について、図面を用いて説明する。ただし、以下の説明において、同一構成要素には同一符号を付し繰り返しの説明を省略することがある。
【0023】
図1は実施形態の無線通信装置の構成を示す図である。
実施形態の無線通信装置10は、受信アンテナ1と、ダウンコンバータ部2と、デジタル復調部3と、ビタビ復号部4と、RAW-BER算出部5と、リードソロモン復号部6と、BER算出部7と、マージン算出部8と、を備える。
【0024】
受信アンテナ1は、図示しないデジタル送信装置側から送信されるデジタル信号を受信する。デジタル信号は、例えば、非特許文献1~3に記載されたデジタルFPUからのビタビ符号(畳み込み符号)等の所定の誤り訂正内符号及びソロモン符号等の誤り訂正外符号の組み合わせからなる誤り訂正を施したOFDM変調信号やシングルキャリアQAM変調信号である。
【0025】
ダウンコンバータ部2は、受信アンテナ1で受信されたデジタル信号を周波数変換処理やAGC制御等を行い所定レベルのベースバンド信号(例えば130MHz帯信号)に変換する。デジタル復調部3は、ベースバンド信号をデジタル復調処理してI/Q信号に変換する。
【0026】
ビタビ復号部4は、I/Q信号に対して誤り訂正内復号処理を施したデータを出力する。リードソロモン復号部6は、誤り訂正内復号したデータに対して更に誤り訂正外復号処理を施し、元の符号化映像・音声信号を出力する。尚、実際にはビタビ復号部4やリードソロモン復号部6の前後にデインタリーブやエネルギー逆拡散と言った処理も含まれるが割愛する。
【0027】
RAW-BER算出部5では、ビタビ復号部4に入力される誤り訂正を施す前のI/Q信号のビットエラーレート(RAW-BER)を算出する。具体的には、ビタビ復号部4により誤り訂正されたデータに対して再び誤り訂正内符号化処理を施したデータと、ビタビ復号部4に入力されるI/Q信号を所定の時間遅延させて位相調整したデータとを比較することで、ビタビ復号部4で誤り訂正されたデータの検出が可能となる。誤り訂正されたデータ数を所定期間カウントし、同じく所定期間に受信した総データ数で割る事でRAW-BERを算出することが可能となる。
【0028】
BER算出部7では 、リードソロモン復号部6に入力される誤り訂正内復号(ビタビ復号)を施した後データのビットエラーレート(BER)を算出する。具体的には、リードソロモン復号により誤り訂正されたデータと、リードソロモン復号部6に入力されるデータを所定の時間遅延させて位相調整したデータとを比較することで、リードソロモン復号部6で誤り訂正されたデータの検出が可能となる。誤り訂正されたデータ数を所定期間カウントし、同じく所定期間に受信した総データ数で割る事でBERを算出することが可能となる。
【0029】
次に、マージン算出部8について説明する。マージン算出部8では、前記求めたRAW-BER及びBER情報からマージン値を算出する。
【0030】
本実施形態では、
図5に示した誤り訂正内復号前のC/N対RAW-BER特性、及び誤り訂正外復号前のC/N対BER特性が、64QAM、32QAM、16QAMといった異なった変調モードであっても、C/Nに対する特性カーブの傾きが、相対的に凡そ同じ特性を持つという特徴があるため、それらを同等として考える。具体的には、受信マージン:0dB相当(BER:1×10
-4点)に相当するC/N値を基準としたRAW-BER値及びBER値からのC/N換算テーブルを共通化し、回路規模の削減を図ることができる。
【0031】
図2は実施形態の各変調方式で共通化した受信マージン対RAW-BER特性、及び受信マージン対BER特性例を示す図である。受信限界点(BER値: 1×10
-4に相当するC/N値)をマージン0dB点(C)として、そこからのマージン値(余裕度)をC/N換算(1dBステップ)したものを横軸としたグラフである。このように、各変調方式において、受信マージン対BER特性カーブ(A)及び受信マージン対RAW-BER特性カーブ(B)に対応した換算テーブルを共通化することで回路規模の削減を図っている。
【0032】
図3は実施形態の受信マージン対BER特性、及び受信マージン対RAW-BER特性の換算テーブル例を示す図である。
図2における受信マージン対BER特性カーブ(A)及び受信マージン対RAW-BER特性カーブ(B)を表にしたものである。
【0033】
図2において、前述の通り、受信マージン対BER特性カーブ(A)は、リニアな傾きではあるが、リードソロモン復号の限界点であるマージン0dB点(C)から、切換制御点(D)に相当するエラーフリーと判断可能な1×10
-9未満となる点まで凡そ4dB程度の狭い領域まであり、それ以上の領域のマージン算出においてはリアルタイム性に欠けることから実用的とは言えない。また、受信マージン対RAW-BER特性カーブ(B)についても、誤り率が大きくなるにつれて飽和カーブとなるため、受信限界点に相当するマージン0dB点(C)~切替制御点(D)に相当するマージン4dBまでの特性カーブの傾きが殆ど無く、検出したRAW-BER値をC/Nへ換算(例えば1dBステップ単位)するのが非常にクリティカルな領域となっており、有効な手段とは言えない。
【0034】
本実施形態は、受信マージン対BER特性カーブ(A)及び受信マージン対RAW-BER特性カーブ(B)を所定の条件で切換えることによりの有効的に受信マージンを算出するものである。
【0035】
図4は実施形態の受信マージン対BER特性、及び受信マージン対RAW-BER特性の切換え制御によるマージン算出例を示す図である。
【0036】
RAW-BER算出部5がRAW-BER値を算出し、BER算出部7がBER値を算出する(ステップS1)。マージン算出部8はBER値が1×10
-9以上かどうかを判断する(ステップS2)。1×10
-9以上である場合は、BER算出部7が算出したBER値と
図3に示した受信マージン対BER換算テーブルを参照して(ステップS3)受信マージンを算出する(ステップS5)。一方1×10
-9未満である場合は、RAW-BER算出部5が算出したRAW-BER値と
図3に示した受信マージン対RAW-BER換算テーブルを参照して(ステップS4)受信マージンを算出する(ステップS5)。こうしてマージン算出部8においてRAW-BER値及びBER値からマージン値を算出することが可能となる。
【0037】
実施形態の無線通信装置10は、誤り訂正内復号(ビタビ復号)前後の信号から誤り訂正内復号前のRAW-BERを算出するRAW-BER算出部5と、誤り訂正外復号(リードソロモン復号)前後の信号から誤り訂正外復号前のBERを算出するBER算出部7と、RAW-BER算出部5が算出したRAW-BER値及びBER算出部7が算出したBER値を基に受信マージン値を算出するマージン算出部8と、を備える。マージン算出部8は、変調方式及び誤り訂正符号化率により決まるRAW-BERに対応する受信マージン値が予め格納されたRAW-BER換算テーブル及びBERに対応する受信マージン値が予め格納されたBER換算テーブルを備える。マージン算出部8は、BER算出部7が算出したBER値がエラーフリー(例えば1×10-9未満)である場合はRAW-BER換算テーブルより受信マージン値を算出し、BER値がエラーフリーでない(例えば1×10-9以上)場合はBER換算テーブルより受信マージン値を算出するといった切換え手段を備えている。
【0038】
本実施形態によれば、受信マージン対BER特性、及び受信マージン対RAW-BER特性のうち、有効的な領域のみを切換えて参照することで、受信限界点(受信マージン0dB)付近からC/N値が高く比較的受信状態がよい場合の全領域において、有効且つ実用的な受信マージンを算出することが可能となる。また、各変調方式において、受信マージン対BER特性及び受信マージン対RAW-BER特性の換算テーブルを共通化することで回路規模の削減を図ることができる。
【0039】
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々変更可能であることはいうまでもない。
【符号の説明】
【0040】
1・・・受信アンテナ
2・・・ダウンコンバータ部
3・・・デジタル復調部
4・・・ビタビ復号部
5・・・RAW-BER算出部
6・・・リードソロモン復号部
7・・・BER算出部
8・・・マージン算出部
10・・・無線通信装置