(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-16
(45)【発行日】2022-12-26
(54)【発明の名称】電荷放出回路、表示基板、表示装置及びその電荷放出方法
(51)【国際特許分類】
G09G 3/36 20060101AFI20221219BHJP
G02F 1/1368 20060101ALI20221219BHJP
G02F 1/133 20060101ALI20221219BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20221219BHJP
G09G 3/20 20060101ALI20221219BHJP
【FI】
G09G3/36
G02F1/1368
G02F1/133 550
G09F9/30 330
G09F9/30 338
G09G3/20 621M
G09G3/20 680G
G09G3/20 621G
G09G3/20 642A
(21)【出願番号】P 2018548389
(86)(22)【出願日】2017-11-08
(86)【国際出願番号】 CN2017109965
(87)【国際公開番号】W WO2018126785
(87)【国際公開日】2018-07-12
【審査請求日】2020-11-02
(31)【優先権主張番号】201720002380.1
(32)【優先日】2017-01-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.10 Jiuxianqiao Rd.,Chaoyang District,Beijing 100015,CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】程 ▲鴻▼▲飛▼
【審査官】橋本 直明
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0206477(US,A1)
【文献】特開2012-173469(JP,A)
【文献】特開平10-282471(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0232964(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2010/0109996(US,A1)
【文献】特開2003-295829(JP,A)
【文献】特開2012-108548(JP,A)
【文献】特開2004-109824(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0143702(US,A1)
【文献】特開2011-059380(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第104297969(CN,A)
【文献】中国実用新案第202473180(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/36
G02F 1/1368
G02F 1/133
G09F 9/30
G09G 3/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コントローラと、電荷放出サブ回路と、第1の導体とを含み、
前記電荷放出サブ回路は、前記コントローラ、前記第1の導体及びアレイ基板の有効表示領域内の第2の導体にそれぞれ接続され、
前記電荷放出サブ回路は、前記コントローラの制御によって、前記第1の導体及び前記第2の導体を導通して、前記第2の導体上の電荷を前記第1の導体に向って移動させるように配置され、
前記第2の導体は、少なくとも一つのデータ線を含み、前記コントローラは、第2の制御線を含み、
前記電荷放出サブ回路は、第2の電荷放出ユニットを含み、
前記第2の電荷放出ユニットは、前記少なくとも一つのデータ線、前記第2の制御線及び前記第1の導体にそれぞれ接続され、
前記第2の電荷放出ユニットは、前記第2の制御線上の制御信号によって、前記第1の導体と前記少なくとも一つのデータ線を導通するように配置され、
前記第2の導体は、ゲート線と少なくとも一つの画素電極をさらに含み、
前記コントローラは、第3の制御線をさらに含み、
前記電荷放出サブ回路は、第3の電荷放出ユニットをさらに含み、
前記第3の電荷放出ユニットは、前記アレイ基板における前記ゲート線及び前記第3の制御線にそれぞれ接続され、
前記第3の電荷放出ユニットは、前記第3の制御線上の制御信号を前記ゲート線に書き込むことで、各前記画素電極と、前記画素電極に接続されるデータ線とを導通させるように配置され、
前記第2の導体は、複数のデータ線を含み、前記第2の電荷放出ユニットは、複数の第2のトランジスタを含み、前記複数の第2のトランジスタの各々のゲートは、前記第2の制御線に接続され、前記複数の第2のトランジスタの各々の第1の極は、前記複数のデータ線のうちの一つのデータ線に接続され、前記複数の第2のトランジスタの各々の第2の極は、前記第1の導体に接続され、
前記第2の導体は、複数のゲート線を含み、前記第3の電荷放出ユニットは、複数の第3のトランジスタを含み、前記複数の第3のトランジスタの各々のゲート及び第1の極の双方は、前記第3の制御線に接続され、前記複数の第3のトランジスタの各々の第2の極は、前記複数のゲート線のうちの一つのゲート線に接続され、
前記複数のゲート線及び前記複数のデータ線は、前記有効表示領域内に配置され、互いに絶縁され、かつ互いに交差して複数の画素領域を形成し、トランジスタ及び画素電極が前記複数の画素領域の各々に配置され、前記トランジスタのゲートは、一つのゲート線に接続され、前記トランジスタのソースは、前記データ線に接続され、前記トランジスタのドレインは、前記画素領域内の前記画素電極に接続され、
前記第2の制御線は、前記第3の制御線から絶縁されている、電荷放出回路。
【請求項2】
前記コントローラは、第1の制御線を含み、
前記電荷放出サブ回路は、第1の電荷放出ユニットを含み、
前記第1の電荷放出ユニットは、前記複数のゲート線における少なくとも一つのゲート線、前記第1の制御線及び前記第1の導体に接続され、
前記第1の電荷放出ユニットは、前記第1の制御線上の制御信号によって、前記第1の導体と前記少なくとも一つのゲート線を導通するように配置される
請求項1に記載の電荷放出回路。
【請求項3】
前記第1の電荷放出ユニットは、複数の第1のトランジスタを含み、
前記第1の制御線は、前記ゲート線に対して垂直であり、
前記複数の第1のトランジスタは、前記複数のゲート線に一対一に対応し、
前記複数の第1のトランジスタの各々のゲートは、いずれも前記第1の制御線に接続され、前記複数の第1のトランジスタの各々の第1の極は、いずれも前記複数のゲート線のうちのの一つのゲート線に接続され、前記複数の第1のトランジスタの各々の第2の極は、いずれも前記第1の導体に接続される
請求項2に記載の電荷放出回路。
【請求項4】
前記第2の制御線は、前記データ線に対して垂直であり、
前記複数の第2のトランジスタは、前記複数のデータ線に一対一に対応する
請求項3に記載の電荷放出回路。
【請求項5】
前記複数の第3のトランジスタは、前記アレイ基板における複数のゲート線に一対一に対応し、
前記第2の導体は、各前記ゲート線に接続される複数の画素電極を含み、
前記第3の制御線は、前記ゲート線に対して垂直である
請求項1ないし4のいずれか一項に記載の電荷放出回路。
【請求項6】
前記第1の導体の線幅は、前記第2の導体の線幅より大きい
請求項1ないし5のいずれか一項に記載の電荷放出回路。
【請求項7】
前記第1の導体は、共通電極線または蓄積電極線である
請求項1ないし6のいずれか一項に記載の電荷放出回路。
【請求項8】
請求項1ないし7のいずれか一項に記載の電荷放出回路を備える、表示基板。
【請求項9】
請求項8に記載の表示基板を含む表示パネルを備える、表示装置。
【請求項10】
請求項9に記載の表示装置における電荷放出方法であって、
前記表示パネルがブランクスクリーンになる場合、前記コントローラに制御信号を印加するステップと、
前記コントローラの制御によって、前記第1の導体及び前記第2の導体を導通させるステップと、
前記第2の導体上の電荷を前記第1の導体に向って移動させるステップと、を含み、
前記コントローラの制御によって、前記第1の導体及び前記第2の導体を導通させるステップは、
前記第2の制御線に制御信号を入力し、前記データ線上の電荷を前記第1の導体に移動させるステップと、
前記第3の制御線に制御信号を入力し、前記画素電極上の電荷を前記第1の導体に移動させるステップと、を含む
電荷放出方法。
【請求項11】
前記第1の導体は、共通電極線または蓄積電極線であり、
前記第2の導体は、ゲート線、データ線または画素電極の少なくとも一つを含む
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1の導体の線幅は、前記第2の導体の線幅より大きい
請求項10または11に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願発明は、出願日が2017年1月3日であり、出願番号が第201720002380.1である中国特許出願に対して優先権を主張し、前記中国特許出願に開示された内容の全文が本開示の例示の一部として引用される。
【0002】
本開示の例示は、電荷放出回路、表示基板、表示装置及びその電荷放出方法に関する。
【背景技術】
【0003】
液晶表示パネルは、互いに対向して設置されたカラーフィルム基板とアレイ基板、及びカラーフィルム基板とアレイ基板との間に位置する液晶を含む。
【0004】
例えば、カラーフィルム基板のベース基板には、共通電極が形成され、アレイ基板のベース基板には、複数の横方向に配列されるゲート線及び複数の縦方向に配列されるデータ線が形成され、ゲート線とデータ線が交叉して複数の画素領域が形成され、各画素領域内には一つの薄膜トランジスタ及び一つの画素電極が形成される。例えば、薄膜トランジスタは、ゲート線に接続されたゲート、データ線に接続されたソース及び画素電極に接続されたドレインを含む。表示パネルを制御して画像を表示する時、ゲート線を介してゲートに電圧を印加することで薄膜トランジスタを導通し、データ線、ソース及びドレインを介して画素電極に画素電圧を印加し、また、共通電極に共通電圧を印加することで、画素電圧及び共通電圧の作用下で液晶が偏向され、表示パネルが画像を表示するようになる。画像を表示するために表示パネルを制御する必要がない場合、画素電極及び共通電極に電圧を印加することを停止し、液晶が偏向されなく、表示パネルがブランクスクリーンの状態になるようになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の例示は、電荷放出回路、表示基板、表示装置及びその電荷放出方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の少なくとも一つの例示は、コントローラと、電荷放出サブ回路と、第1の導体とを含み、前記電荷放出サブ回路は、コントローラと、第1の導体と、アレイ基板の有効表示領域内の第2の導体とにそれぞれ接続され、前記電荷放出サブ回路は、前記コントローラの制御によって、前記第1の導体及び前記第2の導体を導通して、前記第2の導体上の電荷を前記第1の導体に向って移動させるように配置される、電荷放出回路を提供する。
【0007】
本開示の一例示が提供する電荷放出回路によれば、前記第2の導体は、少なくとも一つのゲート線を含み、前記コントローラは、第1の制御線を含み、前記電荷放出サブ回路は、第1の電荷放出ユニットを含み、前記第1の電荷放出ユニットは、前記少なくとも一つのゲート線と、前記第1の制御線と、前記第1の導体とに接続され、前記第1の電荷放出ユニットは、前記第1の制御線上の制御信号によって、前記第1の導体と、前記少なくとも一つのゲート線を導通するように配置される。
【0008】
本開示の一例示が提供する電荷放出回路によれば、前記第2の導体は、複数のゲート線を含み、前記第1の電荷放出ユニットは、複数の第1のトランジスタを含み、前記第1の制御線は、前記ゲート線に対して垂直であり、前記複数の第1のトランジスタは、前記複数のゲート線に一対一に対応し、各前記第1のトランジスタのゲートは、いずれも前記第1の制御線に接続され、各前記第1のトランジスタの第1の極は、いずれも前記複数のゲート線のうちの一つのゲート線に接続され、各前記第1のトランジスタの第2の極は、いずれも前記第1の導体に接続される。
【0009】
本開示の一例示が提供する電荷放出回路によれば、前記第2の導体は、少なくとも一つのデータ線を含み、前記コントローラは、第2の制御線を含み、前記電荷放出サブ回路は、第2の電荷放出ユニットを含み、前記第2の電荷放出ユニットは、前記少なくとも一つのデータ線と、前記第2の制御線と、前記第1の導体とにそれぞれ接続され、前記第2の電荷放出ユニットは、前記第2の制御線上の制御信号によって、前記第1の導体と前記少なくとも一つのデータ線を導通するように配置される。
【0010】
本開示の一例示が提供する電荷放出回路によれば、前記第2の導体は、複数のデータ線を含み、前記第2の電荷放出ユニットは、複数の第2のトランジスタを含み、前記第2の制御線は、前記データ線に対して垂直であり、前記複数の第2のトランジスタは、前記複数のデータ線に一対一に対応し、各前記第2のトランジスタのゲートは、いずれも前記第2の制御線に接続され、各前記第2のトランジスタの第1の極は、いずれも前記複数のデータ線のうちの一つのデータ線に接続され、各前記第2のトランジスタの第2の極は、いずれも前記第1の導体に接続される。
【0011】
本開示の一例示が提供する電荷放出回路によれば、前記第2の導体は、少なくとも一つの画素電極をさらに含み、前記コントローラは、第3の制御線をさらに含み、前記電荷放出サブ回路は、第3の電荷放出ユニットをさらに含み、前記第3の電荷放出ユニットは、前記アレイ基板におけるゲート線及び前記第3の制御線にそれぞれ接続され、前記第3の電荷放出ユニットは、前記第3の制御線上の制御信号を前記ゲート線に書き込むことで、各前記画素電極と、前記画素電極に接続されるデータ線を導通するように配置される。
【0012】
本開示の一例示が提供する電荷放出回路によれば、前記第3の電荷放出ユニットは、複数の第3のトランジスタを含み、前記複数の第3のトランジスタは、前記アレイ基板における複数のゲート線に一対一に対応し、前記第2の導体は、各前記ゲート線に接続される複数の画素電極を含み、前記第3の制御線は、前記ゲート線に対して垂直であり、各前記第3のトランジスタのゲート及び第1の極は、いずれも前記第3の制御線に接続され、各前記第3のトランジスタの第2の極は、いずれも前記複数のゲート線のうちの一つのゲート線に接続される。
【0013】
本開示の一例示が提供する電荷放出回路によれば、前記第1の導体の体積は、前記第2の導体の体積より大きい。
【0014】
本開示の一例示が提供する電荷放出回路によれば、前記第1の導体は、共通電極線または蓄積電極線である。
【0015】
本開示の少なくとも一つの例示は、前記いずれか1つの電荷放出回路を備える表示基板を提供する。
【0016】
本開示の少なくとも一つの例示は、前記いずれか1つの表示基板を含む表示パネルを備える表示装置をさらに提供する。
【0017】
本開示の少なくとも一つの例示は、表示パネルがブランクスクリーンになる場合、前記コントローラに制御信号を印加し、前記コントローラの制御によって、前記第1の導体及び前記第2の導体を導通して、前記第2の導体上の電荷を前記第1の導体に向って移動させるステップを含む、前記いずれか1つの表示装置の電荷放出方法をさらに提供する。
【0018】
本開示の一例示が提供する方法によれば、前記第1の導体は、共通電極線または蓄積電極線であり、前記第2の導体は、ゲート線、データ線、または画素電極のうちの少なくとも一つを含む。
【0019】
本開示の一例示が提供する方法によれば、前記第1の導体の体積は、前記第2の導体の体積より大きい。
【0020】
本開示の例示中の技術案をより明確に説明するために、以下には、例示の説明で必要になる図面について簡単に記述し、以下で描写する図面は単なる本開示の例示の一例に過ぎないことは明らかであり、当業者にとっては、創作的な労働をせずにこれらの図面に従って他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本開示の一例示が提供する電荷放出回路の構造模式図である。
【
図3】本開示の一例示が提供する他の電荷放出回路の構造模式図である。
【
図4】本開示の一例示が提供するもう一つの電荷放出回路の構造模式図である。
【
図5】本開示の一例示が提供するさらにもう一つの電荷放出回路の構造模式図である。
【
図6】本開示の他の例示が提供する一つの電荷放出回路の構造模式図である。
【
図7】本開示の他の例示が提供する他の一つの電荷放出回路の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本開示の例示の目的、技術案及び利点がより明確にするために、以下は、本開示の例示の図面に合わせて、本開示の例示の技術案をより明確に、完璧に記述する。記述した例示は、本開示の一部の例示であり、全ての例示ではないことは明らかである。記述した本開示の例示に基づいて、当業者が創作的な労働をせずに得る他の全ての例示は、本発明の保護範囲に属する。
【0023】
他に定義されない限り、本明細書で使用される技術的用語または科学的用語は、本発明が属する技術分野の当業者に理解される通常の意味である。本開示において使用される「第1の」、「第2の」及び類似の用語は、順序、数または重要性を示すものではなく、ただ異なる構成要素を区別するために使用される。同様に、「一つの」、「一」または「この」等の類似な用語は、数を制限することを示すものではなく、少なくとも一つ存在することを示す。「備える」または「含む」等の類似の用語は、この用語の先行部分に記載された要素または部品がこの用語の後ろに記載された要素または部品及びその同等物を含むことを意図し、他の要素または部品を除外しないことを意味する。「接続」または「連続」等の類似の用語は、物理的接続または機械的接続に限定されず、直接的または間接的な電気的接続を含み得る。「上」、「下」、「左」、「右」等は、相対的な位置関係を示すためだけに用いられ、記載される対象の絶対位置が変化した場合には、それに応じて相対的な位置関係も変化する。
【0024】
画像を表示するために表示パネルを制御する必要がない場合、アレイ基板の有効表示領域内の一部の導体(例えば、ゲート線やデータ線)に前回の時刻に電圧を印加する時残留した電荷が存在するため、一部の液晶が依然として偏向が発生していることで、ブランクスクリーン状態である表示パネルが輝点を表示してしまう。
【0025】
本開示の全ての例示で採用されたトランジスタは、薄膜トランジスタまたは電界効果トランジスタまたは同じ特性を有する他のデバイスであってもよく、回路内の役割に従って、本開示の例示で採用されるトランジスタは、主に、スイッチングトランジスタである。ここで採用されたスイッチングトランジスタのソース、ドレインは、対称的であるので、そのソースとドレインは、交換可能である。本開示の例示において、トランジスタのゲートを除いた二つの極を区別するために、その中のソースを第1の極と称し、ドレインを第2の極と称する。図面中の形態従って、トランジスタの中間端をゲートとし、信号入力端をソースとし、信号出力端をドレインとして規定する。また、本開示の例示で採用されたスイッチングトランジスタは、P型スイッチングトランジスタとN型スイッチングトランジスタとの少なくとも一つを含み、ここで、P型スイッチングトランジスタは、ゲートがローレベルである時に導通され、ゲートがハイレベルである時に遮断され、N型スイッチングトランジスタは、ゲートがハイレベルである時に導通し、ゲートがローレベルである時に遮断される。
【0026】
図1は、本開示の一例示が提供する電荷放出回路0の構造模式図であり、
図1に示されたように、この電荷放出回路0は、コントローラ01と、電荷放出サブ回路02と、第1の導体03とを含み、電荷放出サブ回路02は、コントローラ01、第1の導体03及びアレイ基板の有効表示領域内の第2の導体Aにそれぞれ接続される。コントローラ01は、制御モジュールであってもよく、電荷放出サブ回路02は、電荷放出モジュールであってもよい。
【0027】
電荷放出サブ回路02は、コントローラ01の制御によって、第1の導体03及び第2の導体Aを導通して、第2の導体A上の電荷を第1の導体03に向って移動させるように配置される。例えば、第1の導体03は、接地されることができる。
【0028】
例えば、本開示の例示が提供する電荷放出回路において、電荷放出サブ回路02は、コントローラ01と第1の導体03に接続され、電荷放出サブ回路02は、コントローラ01の作用下で、第1の導体03とアレイ基板の有効表示領域の第2の導体Aを導通して、第2の導体A上の電荷が第1の導体03までに移動させることができ、それで、アレイ基板の有効表示領域内の第2の導体A上の電荷を減少させ、表示パネルがブランクスクリーン状態である場合の液晶偏向の確率を低減させ、ブランクスクリーン状態の表示パネル上の輝点の数量を減少させる。
【0029】
図2Aは、アレイ基板1の構造模式図であり、
図2Aに示されたように、アレイ基板1は、ベース基板100を含んでもよく、ベース基板100の有効表示領域Y内には、複数のゲート線A1と複数のデータ線A2が形成され、この複数のゲート線A1と複数のデータ線A2は、互いに絶縁されて交差して複数の画素領域が形成され、各画素領域内には一つのトランジスタA4と一つの画素電極A3が形成されており、このトランジスタA4のゲートは、この画素領域を囲むゲート線A1に接続され、トランジスタA4のソースは、この画素領域を囲むデータ線A2に接続され、トランジスタA4のドレインは、この画素領域内の画素電極A3に接続される。例えば、ベース基板100の非有効表示領域(即ち、エッジ領域)内には、第1の共通電極線031及び第2の共通電極線032が形成されている。例えば、第1の共通電極線031は、ゲート線A1に対して垂直であり、第2の共通電極線032は、データ線A2に対して垂直である。例えば、第1の共通電極線031は、ゲート線A1と絶縁され、第2の共通電極線032は、データ線A2と絶縁される。例えば、データ線は、例えば、階調電圧などのデータ信号を画素に入力するように配置される。例えば、ゲート線は、例えば、ゲート電圧などのゲート信号をトランジスタに入力するように配置される。
【0030】
図2Bに示されたように、ベース基板100の有効表示領域Y内には、さらに、複数の蓄積電極線A0が形成されてもよく、各蓄積電極線A0は、一行の画素領域を通過してゲート線A1と平行に設置される。
【0031】
例えば、
図2A及び2Bに示されたように、トランジスタA4は、アレイに配列され、各ゲート線は、一行のトランジスタA4に接続され、各データ線は、一列のトランジスタA4に接続され、各画素電極は、一つのトランジスタA4に接続される。各ゲート線に対応する画素電極は、トランジスタA4を介してこのゲート線に接続された画素電極である。各画素電極に対応するデータ線は、トランジスタA4を介してこの画素電極に接続されたデータ線である。
【0032】
例えば、第1の導体03の体積は、第2の導体Aの体積より大きくてもよい。この時、第1の導体03の体積が大きいため、第1の導体03が受け可能な電荷量も多いので、第1の導体03は、第2の導体Aのために、多くの電荷を分担することができる。例えば、第1の導体03の線幅は、第2の導体Aの線幅より大きくてもよく、それで、第1の導体03が受け可能な電荷量が大きくなる。例示的に、アレイ基板は、ベース基板を含み、ベース基板には、各種の導線が形成されており、ここで、共通電極線と蓄積電極線が広いが、他の導線(例えば、ゲート線やデータ線など)が狭い。第1の導体03は、アレイ基板上の共通電極線または蓄積電極線であってもよく、第2の導体Aは、アレイ基板の有効表示領域内のいずれか1つの導体であり、例えば、第2の導体Aは、ゲート線、データ線または画素電極であってもよい。
【0033】
以下は、第1の導体がアレイ基板上の共通電極線であり、第2の導体がそれぞれアレイ基板上のゲート線、データ線及び画素電極である場合を例として、本開示の例示が提供する電荷放出回路について解釈し説明する。
【0034】
第1の方面において、第2の導体は、少なくとも一つのゲート線を含み、コントローラは、第1の制御線を含み、電荷放出サブ回路は、第1の電荷放出ユニットを含み、第1の電荷放出ユニットは、少なくとも一つのゲート線、第1の制御線及び第1の導体にそれぞれ接続され、第1の電荷放出ユニットは、第1の制御線上の制御信号によって、第1の導体と少なくとも一つのゲート線を導通するように配置される。
【0035】
図3は、本開示の例示が提供する電荷放出回路0の構造模式図であり、
図3に示されたように、第2の導体は、複数のゲート線A1を含み、第1の電荷放出ユニット021は、複数の第1のトランジスタ0211を含み、複数の第1のトランジスタ0211は、複数のゲート線A1に一対一で対応する。各第1のトランジスタ0211のゲートGは、いずれも第1の制御線011に接続され、各第1のトランジスタ0211の第1の極J1は、いずれも対応するゲート線A1に接続され、各第1のトランジスタ0211の第2の極J2は、いずれもゲート線A1に対して垂直である第1の共通電極線031に接続され、ここで、第1の制御線011は、ゲート線A1に対して垂直である。例えば、第1の制御線011は、各ゲート線A1と互いに絶縁される。
【0036】
ブランクスクリーン状態になるように表示パネルを制御する必要がある場合、複数の第1のトランジスタ0211のうちの各第1のトランジスタ0211が導通状態である(即ち、各第1のトランジスタ0211のうちの第1の極J1と第2の極J2が連通状態である)ように、第1の制御線011に制御信号を入力し、これによって、各第1のトランジスタ0211は、接続されているゲート線A1と第1の共通電極線031を導通し、この時、ゲート線A1に電荷が残留されていると、この残留された電荷は、第1の共通電極線031に向って流れることができ、従って、ゲート線A1上の電荷が減少し、この時、第2の導体上の電荷を分担するための第1の導体が第1の共通電極線031である。表示パネルがブランクスクリーン状態になってから、ゲート線上の電荷が少ないため、電圧の作用下で液晶が偏向されることを防止し、表示パネル上で輝点を表示することを防止し、ブランクスクリーン状態である表示パネルが輝点を表示する問題を解決することができる。
【0037】
第2の方面において、第2の導体は、少なくとも一つのデータ線を含み、コントローラは、第2の制御線を含み、電荷放出サブ回路は、第2の電荷放出ユニットを含み、第2の電荷放出ユニットは、少なくとも一つのデータ線、第2の制御線及び第1の導体にそれぞれ接続されることができ、第2の電荷放出ユニットは、第2の制御線上の制御信号によって、第1の導体と少なくとも一つのデータ線を導通するように配置される。
【0038】
図4は、本開示の例示が提供するもう一つの電荷放出回路0の構造模式図であり、
図4に示されたように、第2の導体におけるの少なくとも一つのデータ線は、複数のデータ線A2を含み、第2の電荷放出ユニット022は、複数の第2のトランジスタ0221を含み、複数の第2のトランジスタ0221は、複数のデータ線A2と一対一に対応し、各第2のトランジスタ0221のゲートGは、いずれも第2の制御線012に接続され、各第2のトランジスタ0221の第1の極J1は、いずれも対応するデータ線A2に接続され、各第2のトランジスタ0221の第2の極J2は、いずれもデータ線A2に対して垂直である第2の共通電極線032に接続される。例えば、第2の制御線012は、データ線A2に対して垂直であってもよい。
【0039】
ブランクスクリーン状態になるように表示パネルを制御する必要がある場合、各第2のトランジスタ0221がいずれも導通状態になるように、第2の制御線012に制御信号を入力し、従って、各第2のトランジスタ0221は、接続されているデータ線A2と第2の共通電極線032を導通し、この時、データ線A2上に電荷が残留されていると、この残留された電荷は、第2の共通電極線032に向って流れることができ、従って、データ線A2上の電荷を減少し、この時、第2の導体上の電荷を分担するための第1の導体が第2の共通電極線032である。表示パネルがブランクスクリーン状態になってから、データ線上の電荷が少なくて、電圧の作用下で液晶が偏向されることを防止し、表示パネル上で輝点を表示することを防止する。
【0040】
第3の方面において、第2の方面に加えて、第2の導体は、少なくとも一つの画素電極をさらに含み、コントローラは、第3の制御線をさらに含み、電荷放出サブ回路は、第3の電荷放出ユニットをさらに含み、第3の電荷放出ユニットは、アレイ基板におけるゲート線及び第3の制御線にそれぞれ接続され、第3の電荷放出ユニットは、第3の制御線上の制御信号をゲート線に書き込むことによって、画素電極と画素電極に対応するデータ線とを導通する。
【0041】
図5は、本開示の例示が提供するさらにもう一つの電荷放出回路0の構造模式図であり、
図5に示されたように、
図4に加えて、電荷放出サブ回路は、第3の電荷放出ユニット023をさらに含み、第3の電荷放出ユニット023は、複数の第3のトランジスタ0231を含み、複数の第3のトランジスタ0231は、アレイ基板における複数のゲート線A1と一対一に対応し、第2の導体における少なくとも一つの画素電極は、各ゲート線A1に対応する複数の画素電極A3を含み、各第3のトランジスタ0231のゲートGと第1の極J1は、いずれも第3の制御線013に接続され、各第3のトランジスタ0231の第2の極J2は、いずれもこの第3のトランジスタ0231に対応するゲート線A1に接続され、第3の制御線013は、ゲート線A1に対して垂直することができる。
【0042】
ブランクスクリーン状態になるように表示パネルを制御する必要がある場合、各第3のトランジスタ0231が全て導通状態になるように、第3の制御線013に制御信号を入力することもでき、従って、第3のトランジスタ0231の第1の極と第2の極に沿って、第3の制御線013上の制御信号をこの第3のトランジスタ0231に対応するゲート線A1に入力し、このゲート線A1に接続された画素領域中のトランジスタを導通することで、このゲート線A1に対応する画素電極A3と画素電極A3に対応するデータ線A2を導通する。例えば、各第2のトランジスタ0221が全て導通の状態になるように、第2の制御線012に制御信号を入力することもでき、従って、各第2のトランジスタ0221は、接続されているデータ線A2と第2の共通電極線032を導通する。この時、画素電極A3上に電荷が残留されていると、この残留された電荷は、データ線A2に向って流れ、さらに、第2の共通電極線032に流れるkとができ、それで、データ線A2と画素電極A3上の電荷を減少し、この時、第2の導体上の電荷を分担するための第1の導体が第2の共通電極線032である。表示パネルがブランクスクリーン状態になってから、データ線と画素電極上の電荷が少なくて、電圧の作用下で液晶が偏向されることを防止し、表示パネル上で輝点を表示することを防止する。
【0043】
第4の方面において、
図6は、本開示の他の例示が提供する電荷放出回路0の構造模式図であり、
図6に示されたように、第2の導体は、アレイ基板上の複数のゲート線A1と複数のデータ線A2を含み、この電荷放出回路0は、複数の第1のトランジスタ0211と、複数の第2のトランジスタ0221と、第1の制御線011と、第2の制御線012と、第1の共通電極線031と、第2の共通電極線032とを含むことができる。
【0044】
例えば、第1の共通電極線031は、ゲート線A1に対して垂直であり、また、データ線A2に対して平行であり、第1の制御線011は、第1の共通電極線031に対して平行である。第2の共通電極線032は、データ線A2に対して垂直であり、また、ゲート線A1に対して平行であり、第2の制御線012は、第2の共通電極線032に対して平行である。複数の第1のトランジスタ0211は、複数のゲート線A1に一対一に対応し、複数の第2のトランジスタ0221は、複数のデータ線A2に一対一に対応する。各第1のトランジスタ0211のゲートは、いずれも第1の制御線011に接続され、各第1のトランジスタ0211の第1の極は、いずれもこの第1のトランジスタに対応するゲート線A1に接続され、各第1のトランジスタ0211の第2の極は、いずれも第1の共通電極線031に接続される。各第2のトランジスタ0221のゲートは、いずれも第2の制御線012に接続され、各第2のトランジスタ0221の第1の極は、いずれもこの第2のトランジスタに対応するデータ線A2に接続され、各第2のトランジスタ0221の第2の極は、いずれも第2の共通電極線032に接続される。
【0045】
ブランクスクリーン状態になるように表示パネルを制御する必要がある場合、各第1のトランジスタ0211が全て導通の状態になるように、第1の制御線011に制御信号を入力することができ、従って、各第1のトランジスタ0211は、接続されているゲート線A1と第1の共通電極線031を導通し、この時、ゲート線A1に電荷が残留されていると、この残留された電荷は第1の共通電極線031に向って流れることができ、それで、ゲート線A1上の電荷が減少する。また、各第2のトランジスタ0221が導通の状態になるように、第2の制御線012に制御信号を入力することができ、従って、各第2のトランジスタ0221は、接続されているデータ線A2と第2の共通電極線032を導通し、この時、データ線A2に電荷が残留されていると、この残留された電荷は、第2の共通電極線032に向って流れることができ、それで、データ線A2上の電荷が減少する。この時、第2の導体上の電荷を分担するための第1の導体は、第1の共通電極線031と第2の共通電極線032である。表示パネルがブランクスクリーン状態になってから、データ線上の電荷が少なくなる。
【0046】
第5の方面において、
図7は、本開示の他の例示が提供する他の一つの電荷放出回路0の構造模式図であり、
図7に示されたように、第2の導体は、アレイ基板上の複数のゲート線A1、複数のデータ線A2及び複数の画素電極A3を含み、この電荷放出回路0は、複数の第1のトランジスタ0211と、複数の第2のトランジスタ0221と、複数の第3のトランジスタ0231と、第1の制御線011と、第2の制御線012と、第3の制御線013と、第1の共通電極線031と、第2の共通電極線032とを含んでもよい。
【0047】
例えば、第1の共通電極線031は、ゲート線A1に対して垂直であり、また、データ線A2に対して平行である。第1の制御線011と第3の制御線013は、いずれも、第1の共通電極線031に対して垂直であり、また、第1の共通電極線031の近傍に設置され、例えば、第1の制御線011は、第1の共通電極線031の有効表示領域に近い一側に設置され、第3の制御線013は、第1の共通電極線031の有効表示領域から離れる一側に設置される。第2の共通電極線032は、データ線A2に対して垂直であり、また、ゲート線A1に対して平行である。第2の制御線012は、第2の共通電極線032に対して平行であり、また、第2の共通電極線032の近傍に設置され、例えば、第2の共通電極線032の有効表示領域に近い一側に設置される。
【0048】
複数の第1のトランジスタ0211は、複数のゲート線A1に一対一に対応し、複数の第2のトランジスタ0221は、複数のデータ線A2に一対一に対応し、複数の第3のトランジスタ0231は、複数のゲート線A1に一対一に対応する。各第1のトランジスタ0211のゲートは、いずれも第1の制御線011に接続され、各第1のトランジスタ0211の第1の極は、いずれもこの第1のトランジスタに対応するゲート線A1に接続され、各第1のトランジスタ0211の第2の極は、いずれも第1の共通電極線031に接続される。各第2のトランジスタ0221のゲートは、いずれも第2の制御線012に接続され、各第2のトランジスタ0221の第1の極は、いずれもこの第2のトランジスタに対応するデータ線A2に接続され、各第2のトランジスタ0221の第2の極は、いずれも第2の共通電極線032に接続される。各第3のトランジスタ0231のゲートと第1の極は、いずれも第3の制御線013に接続され、各第3のトランジスタ0231の第2の極は、いずれもこの第3のトランジスタに対応するゲート線A1に接続される。
【0049】
ブランクスクリーン状態になるように表示パネルを制御する必要がある場合、各第1のトランジスタ0211が全て導通の状態になるように、第1の制御線011に制御信号を入力することができ、従って、各第1のトランジスタ0211は、接続されるゲート線A1と第1の共通電極線031を導通し、この時、ゲート線A1に電荷が残留されていると、この残留された電荷は、第1の共通電極線031に流れることができて、ゲート線A1上の電荷が減少する。
【0050】
例えば、各第2のトランジスタ0221が全て導通の状態になるように、第2の制御線012に制御信号を入力することもでき、従って、各第2のトランジスタ0221は、接続されているデータ線A2と第2の共通電極線032を導通し、この時、データ線A2に電荷が残留されていると、この残留された電荷は、第2の共通電極線032に流れることができ、それて、データ線A2上の電荷が減少する。表示パネルがブランクスクリーン状態になってから、データ線上の電荷が少なくなる。
【0051】
さらに、各第3のトランジスタ0231が全て導通の状態になるように、第3の制御線013に制御信号を入力することもでき、従って、第3の制御線013上の制御信号を、第3のトランジスタ0231の第1の極と第2の極からこの第3のトランジスタ0231に対応するゲート線A1までに入力し、このゲート線A1に対応する画素電極A3とこの画素電極A3に対応するデータ線A2を導通する。この時、画素電極A3に電荷が残留されていると、この残留された電荷は、データ線A2に流れ、さらに第2の共通電極線032に流れることができ、それで、データ線A2と画素電極A3上の電荷が減少する。
【0052】
この時、第2の導体上電荷を分担するための第1の導体は、第1の共通電極線031と第2の共通電極線032である。表示パネルがブランクスクリーン状態になってから、アレイ基板の有効表示領域内の導体(例えば、ゲート線、データ線及び画素電極など)上の電荷がす少なくなり、電圧の作用下で液晶が偏向されることを防止し、表示パネル上で輝点を表示することを防止する。
【0053】
例えば、本開示の例示において、同じ方向に延びる部材を同一層に形成することができる。例えば、データ線A2、第1の共通電極線031、第1の制御線011及び第3の制御線013の少なくとも二つは、同一層に形成されてもよく、例えば、第1の層に位置する。ゲート線A1、第2の制御線012及び共通電極線032の少なくとも二つは同一層に形成されてもよく、例えば、第2の層に位置する。例えば、二つの線の交差点が電気的に接続されないように、第1の層と第2の層との間に絶縁層を設置することができる。
【0054】
例えば、本開示の例示において、二つの部材は、トランジスタを介して接続されることができる。例えば、各図中の黒い点は、電気的接続を表すことができる。例えば、各図において、交差している二つの線は、交差点において互いに絶縁される。
【0055】
まとめ、本開示の例示が提供する電荷放出回路には、電荷放出サブ回路がコントローラと第1の導体にそれぞれ接続され、また、電荷放出サブ回路は、コントローラの作用下で、第1の導体とアレイ基板有効表示領域の第2の導体を導通することで、第2の導体上の電荷を第1の導体に移動させることができ、それで、アレイ基板の有効表示領域内の第2の導体上の電荷が減少し、表示パネルがブランクスクリーン状態である時に液晶が偏向される確率を減少し、ブランクスクリーン状態である表示パネル上の輝点の数量が減少する。
【0056】
本開示の例示は、
図1、
図3、
図4、
図5、
図6または
図7のいずれか1つに示された電荷放出回路を含む表示基板をさらに提供する。
【0057】
さらに、本開示の例示は、
図1、
図3、
図4、
図5、
図6または
図7の何れか1つに示された電荷放出回路を設置した表示基板を含む表示パネルをさらに提供する。例えば、この表示基板は、アレイ基板であってもよい。例えば、表示パネルは、アレイ基板に対向する対向基板をさらに含んでもよい。例えば、対向基板は、カラーフィルム基板であってもよいが、これに限定されない。実装中、この表示基板は対向基板であってもよいが、本開示の例示はこれに対して限定しない。
【0058】
さらに、本開示の例示は、表示パネルを備える表示装置をさらに提供し、この表示パネルにおける表示基板は、
図1、
図3、
図4、
図5、
図6または
図7のいずれか1つに示された電荷放出回路を含む。この表示装置は、液晶パネル、電子ペーパー、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)パネル、アクティブマトリックス有機発光ダイオード(Active-matrix organic light emitting diode、AMOLED)パネル、携帯電話、タブレットPC、テレビ、テレビ、ノートブックコンピュータ、デジタルフレーム、ナビゲータなど、表示機能を備えた任意の製品や部材であってもよい。
【0059】
本開示の少なくとも一つの例示は、上述したいずれか1つの電荷放出回路を用いて電荷を放出することを含む表示装置の電荷放出方法をさらに提供する。この方法は、表示パネルがブランクスクリーンになる場合、コントローラに制御信号を印加して、コントローラの制御下で、第1の導体と第2の導体を導通することで、第2の導体上の電荷を第1の導体に移動させる。
【0060】
例えば、表示パネルがブランクスクリーン状態である場合、表示装置は、スタンバイ状態である。
【0061】
以上の説明は、本発明の具体的な実施形態に過ぎず、本発明の保護範囲はこれに限定されるものではなく、当業者にとって、本発明に開示された技術範囲内で変更または置換を容易に想到し、それらの変更または置換も本発明の保護範囲内に入るべきである。従って、本発明の保護範囲は、請求の範囲の保護範囲に準拠する。