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特許7195935画像表示方法、表示システム及びコンピューター読取可能記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-16
(45)【発行日】2022-12-26
(54)【発明の名称】画像表示方法、表示システム及びコンピューター読取可能記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G06T 3/40 20060101AFI20221219BHJP
【FI】
G06T3/40 750
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2018566354
(86)(22)【出願日】2018-04-09
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-10-08
(86)【国際出願番号】 CN2018082294
(87)【国際公開番号】W WO2019029177
(87)【国際公開日】2019-02-14
【審査請求日】2021-04-02
(31)【優先権主張番号】201710674693.6
(32)【優先日】2017-08-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.10 Jiuxianqiao Rd.,Chaoyang District,Beijing 100015,CHINA
(73)【特許権者】
【識別番号】507134301
【氏名又は名称】北京京東方光電科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】BEIJING BOE OPTOELECTRONICS TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 8 Xihuanzhonglu, BDA, Beijing, 100176, P.R.CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】史 天▲闊▼
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 小▲マン▼
(72)【発明者】
【氏名】代 斌
(72)【発明者】
【氏名】▲時▼ 凌云
(72)【発明者】
【氏名】▲孫▼ ▲偉▼
(72)【発明者】
【氏名】高 博
(72)【発明者】
【氏名】李 越
【審査官】梅本 章子
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0267884(US,A1)
【文献】特開2010-210704(JP,A)
【文献】特表2017-517025(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0267713(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06T 3/00-5/50
G09G 5/00-5/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1画像を取得することと、
前記第1画像における第1エリアと第2エリアを特定することと、
第1のレンダリングアルゴリズムを利用して前記第1画像における第1エリアに対して処理を行うと共に、第1のレンダリングアルゴリズムよりレンダリング解像度が小さい第2のレンダリングアルゴリズムを利用して前記第1画像における第2エリアに対して処理を行うことで、第2画像を得ることと、
前記第2画像を表示することと
を含み、
原始画像を生成することと、
前記原始画像における第1エリアと第2エリアを特定することと、
前記原始画像における第1エリアに対して高解像度レンダリング処理を行うと共に、前記原始画像における第2エリアに対して圧縮レンダリング処理を行うことで、圧縮された前記第1画像を生成することと、
圧縮された前記第1画像を出力することと
をさらに含み、
前記原始画像における第2エリアは、第1のサブエリアと、第2のサブエリアと、第3のサブエリアとを備え、
前記原始画像における第1のサブエリアは、第1方向で前記原始画像における第1エリアに隣接し、前記原始画像における第2のサブエリアは、前記第1方向に直交する第2方向で前記原始画像における第1エリアに隣接し、前記原始画像における第3のサブエリアは、前記原始画像における第1エリアに隣接せず、
前記原始画像における前記第2エリアに対して圧縮レンダリング処理を行うことは、
前記第1方向に沿って、前記原始画像における第1のサブエリアに対して、比率1/F1で圧縮処理を行うことと、
前記第2方向に沿って、前記原始画像における第2のサブエリアに対して、比率1/F2で圧縮処理を行うことと、
前記第1方向に沿って、前記原始画像における第3のサブエリアに対して、比率1/F1で圧縮処理を行うと共に、前記第2方向に沿って、前記原始画像における第3のサブエリアに対して、比率1/F2で圧縮処理を行うことと
を含み、
ここで、F1、F2はいずれも1以上の正数であり、F1、F2は前記原始画像の第2エリアの大きさに応じて変化する
画像表示方法。
【請求項2】
前記第2画像における各サブ画素は、Bright View 3アレイ配列方式を利用して配列される
請求項1に記載の画像表示方法。
【請求項3】
前記第1のレンダリングアルゴリズムを利用して前記第1画像における第1エリアに対して処理を行うことは、
第1変換式を利用して前記第1画像の第1エリアにおける奇数行の画素に対して画素変換を行うことと、
第2変換式を利用して前記第1画像の第1エリアにおける偶数行の画素に対して画素変換を行うことと、
を含む、請求項2に記載の画像表示方法。
【請求項4】
各前記画素は、少なくとも第1のサブ画素と、第2のサブ画素と、第3のサブ画素とを含み、
前記第1変換式は、
【数1】
と表現され、ここで、i=1,3,5,…,n-1は奇数行の列数を表し、j=1,3,5,…,m-1は奇数行の行数を表し、nとmはいずれも正の整数であり、
【数2】
は、それぞれ前記第2画像の第1エリアにおける第j行第
【数3】
列の第1のサブ画素と、第2のサブ画素と、第3のサブ画素とのデータ信号を表し、
【数4】
は、それぞれ前記第1画像の第1エリアにおける第j行第i列の第1のサブ画素と、第2のサブ画素と、第3のサブ画素とのデータ信号を表し、
【数5】
は、それぞれ前記第1画像の第1エリアにおける第j行第(i+1)列の第1のサブ画素と、第2のサブ画素と、第3のサブ画素とのデータ信号を表し、
【数6】
は前記第1画像の第1エリアにおける第j行の前記第1のサブ画素の変換係数を表し、
【数7】
は前記第1画像の第1エリアにおける第j行の前記第2のサブ画素の変換係数を表し、
【数8】
は前記第1画像の第1エリアにおける第j行の前記第3のサブ画素の変換係数を表し、
【数9】
であり、
前記第2変換式は、
【数10】
と表現され、ここで、i、j、nはいずれも正の整数であり、iは偶数行の列数を表し、jは偶数行の行数を表し、
【数11】
は、それぞれ前記第2画像の第1エリアにおける第j行第
【数12】
列の第1のサブ画素と、第2のサブ画素と、第3のサブ画素とのデータ信号を表し、
【数13】
は、それぞれ前記第2画像の第1エリアにおける第j行第
【数14】
列の第1のサブ画素と第2のサブ画素のデータ信号を表し、
【数15】
は前記第2画像の第1エリアにおける第j行第1列の第3のサブ画素のデータ信号を表し、
【数16】
は、それぞれ前記第1画像の第1エリアにおける第j行第(i+1)列と、第j行第(i+2)列と、第j行第n列との第1のサブ画素のデータ信号を表し、
【数17】
は、それぞれ前記第1画像の第1エリアにおける第j行第(i+1)列と、第j行第(i+2)列と、第j行第n列との第2のサブ画素のデータ信号を表し、
【数18】
は、それぞれ前記第1画像の第1エリアにおける第j行第(i-1)列と、第j行第i列と、第j行第1列との第3のサブ画素のデータ信号を表し、
【数19】
は前記第1画像の第1エリアにおける第j行の前記第1のサブ画素の変換係数を表し、
【数20】
は前記第1画像の第1エリアにおける第j行の前記第2のサブ画素の変換係数を表し、
【数21】
は前記第1画像の第1エリアにおける第j行の前記第3のサブ画素の変換係数を表し、
【数22】
である
請求項3に記載の画像表示方法。
【請求項5】
前記第1画像における第2エリアも、第1のサブエリアと、第2のサブエリアと、第3のサブエリアとを備え、それぞれ前記原始画像における第2エリアの第1のサブエリアと、第2のサブエリアと、第3のサブエリアとに一対一で対応し、
前記第2のレンダリングアルゴリズムを利用して前記第1画像における第2エリアに対して処理を行うことは、
前記第1方向に沿って、前記第1画像における第1のサブエリアに対して、比率F1/2で拡大処理を行うと共に、前記第2方向に沿って、前記第1画像における第1のサブエリアに対して、比率1/2で圧縮処理を行うことと、
前記第2方向に沿って、前記第1画像における第2のサブエリアに対して、比率F2/2で拡大処理を行うと共に、前記第1方向に沿って、第1の原始画像における第2のサブエリアに対して、比率1/2で圧縮処理を行うことと、
前記第1方向に沿って、前記第1画像における第3のサブエリアに対して、比率F1/2で拡大処理を行うと共に、前記第2方向に沿って、前記第1画像における第3のサブエリアに対して、比率F2/2で拡大処理を行うことと
を含む、請求項に記載の画像表示方法。
【請求項6】
前記第1画像における第2エリアに対して前記圧縮処理と前記拡大処理を行った後、
前記第2のレンダリングアルゴリズムを利用して前記第1画像における第2エリアに対して処理を行うことは、さらに、第3変換式を利用して前記第1画像における第2エリアの画素に対して画素変換を行うことを含み、
各前記画素は、少なくとも第1のサブ画素と、第2のサブ画素と、第3のサブ画素とを含み、
前記第3変換式は、
【数23】
と表現され、ここで、k=1,2,3,…,mは行数を表し、l=1,2,3,…,nは列数を表し、k、l、m、nはいずれも正の整数であり、
【数24】
は、それぞれ前記第2画像における第2エリアの各サブエリアにおける第(2k-1)行第l列の第1のサブ画素と、第2のサブ画素と、第3のサブ画素とのデータ信号を表し、
【数25】
は、それぞれ前記第2画像における第2エリアの各サブエリアにおける第(2k)行第l列の第1のサブ画素と第2のサブ画素のデータ信号を表し、
【数26】
は前記第2画像における第2エリアの各サブエリアにおける第(2k)行第(l+1)列の第3のサブ画素のデータ信号を表し、
【数27】
は、それぞれ前記第1画像における第2エリアの各サブエリアにおける第k行第l列の第1のサブ画素と、第2のサブ画素と、第3のサブ画素とのデータ信号を表す
請求項に記載の画像表示方法。
【請求項7】
前記第1画像における前記第2エリアの解像度は、前記第2画像における前記第2エリアの解像度よりも小さい
請求項1に記載の画像表示方法。
【請求項8】
表示装置を備える表示システムであって、
前記表示装置は、表示パネルと、第1のプロセッサーと、第1メモリとを備え、
前記第1メモリは、第1のコンピューター指示を記憶しており、前記第1のコンピューター指示は、前記第1のプロセッサーによって実行される場合、
第1画像を取得することと、
前記第1画像における第1エリアと第2エリアを特定することと、
第1のレンダリングアルゴリズムを利用して前記第1画像における第1エリアに対して処理を行うと共に、第1のレンダリングアルゴリズムよりレンダリング解像度が小さい第2のレンダリングアルゴリズムを利用して前記第1画像における第2エリアに対して処理を行うことで、第2画像を得ることと、
前記表示パネル上で前記第2画像を表示することと、
の操作を実現し、
画像処理装置をさらに備え、
前記画像処理装置は、
第2のプロセッサーと、
第2コンピューター指示を記憶している第2メモリと、を備え、
前記第2コンピューター指示は、前記第2のプロセッサーによって実行される場合、
原始画像を生成することと、
前記原始画像における第1エリアと第2エリアを特定することと、
前記画像処理装置を利用して前記原始画像における第1エリアに対して高解像度レンダリングを行うと共に、前記原始画像における第2エリアに対して圧縮レンダリング処理を行うことで、圧縮された前記第1画像を生成することと、
圧縮された前記第1画像を前記表示装置に出力することと、
の操作を実現し、
前記原始画像における第2エリアは、第1のサブエリアと、第2のサブエリアと、第3のサブエリアとを備え、
前記原始画像における第1のサブエリアは、第1方向で前記原始画像における第1エリアに隣接し、前記原始画像における第2のサブエリアは、前記第1方向に直交する第2方向で前記原始画像における第1エリアに隣接し、前記原始画像における第3のサブエリアは、前記原始画像における第1エリアに隣接せず、
前記第2コンピューター指示は、前記第2のプロセッサーによって実行される場合、さらに、
前記第1方向に沿って、前記原始画像における第1のサブエリアに対して、比率1/F1で圧縮処理を行うことと、
前記第2方向に沿って、前記原始画像における第2のサブエリアに対して、比率1/F2で圧縮処理を行うことと、
前記第1方向に沿って、前記原始画像における第3のサブエリアに対して、比率1/F1で圧縮処理を行うと共に、前記第2方向に沿って、前記原始画像における第3のサブエリアに対して、比率1/F2で圧縮処理を行うことと、
の操作を実現し、
ここで、F1、F2はいずれも1以上の正数であり、F1、F2は前記原始画像の第2エリアの大きさに応じて変化する、表示システム。
【請求項9】
前記第2画像における各サブ画素は、Bright View 3アレイ配列方式を利用する
請求項に記載の表示システム。
【請求項10】
前記第1のコンピューター指示は、前記第1のプロセッサーによって実行される場合、さらに、
第1変換式を利用して前記第1画像の第1エリアにおける奇数行の画素に対して画素変換を行うことと、
第2変換式を利用して前記第1画像の第1エリアにおける偶数行の画素に対して画素変換を行うことと、
の操作を実現する
請求項に記載の表示システム。
【請求項11】
各前記画素は、少なくとも第1のサブ画素と、第2のサブ画素と、第3のサブ画素とを含み、前記第1変換式は、
【数28】
と表現され、ここで、i=1,3,5,…,n-1は奇数行の列数を表し、j=1,3,5,…,m-1は奇数行の行数を表し、nは第j行画素の総列数を表し、mは前記第1画像の第1エリアにおける前記画素の総行数を表し、nとmはいずれも正の整数であり、
【数29】
は、それぞれ前記第2画像の第1エリアにおける第j行第
【数30】
列の第1のサブ画素と、第2のサブ画素と、第3のサブ画素とのデータ信号を表し、
【数31】
は、それぞれ前記第1画像の第1エリアにおける第j行第i列の第1のサブ画素と、第2のサブ画素と、第3のサブ画素とのデータ信号を表し、
【数32】
は、それぞれ前記第1画像の第1エリアにおける第j行第(i+1)列の第1のサブ画素と、第2のサブ画素と、第3のサブ画素とのデータ信号を表し、
【数33】
は前記第1画像の第1エリアにおける第j行の前記第1のサブ画素の変換係数を表し、
【数34】
は前記第1画像の第1エリアにおける第j行の前記第2のサブ画素の変換係数を表し、
【数35】
は前記第1画像の第1エリアにおける第j行の前記第3のサブ画素の変換係数を表し、
【数36】
であり、
前記第2変換式は、
【数37】
と表現され、ここで、i、j、nはいずれも整数であり、iは偶数行の列数を表し、jは偶数行の行数を表し、nは第j行画素の総列数を表し、
【数38】
は、それぞれ前記第2画像の第1エリアにおける第j行第
【数39】
列の第1のサブ画素と、第2のサブ画素と、第3のサブ画素とのデータ信号を表し、
【数40】
は、それぞれ前記第2画像の第1エリアにおける第j行第
【数41】
列の第1のサブ画素と第2のサブ画素のデータ信号を表し、
【数42】
は前記第2画像の第1エリアにおける第j行第1列の第3のサブ画素のデータ信号を表し、
【数43】
は、それぞれ前記第1画像の第1エリアにおける第j行第(i+1)列と、第j行第(i+2)列と、第j行第n列との第1のサブ画素のデータ信号を表し、
【数44】
は、それぞれ前記第1画像の第1エリアにおける第j行第(i+1)列と、第j行第(i+2)列と、第j行第n列との第2のサブ画素のデータ信号を表し、
【数45】
は、それぞれ前記第1画像の第1エリアにおける第j行第(i-1)列と、第j行第i列と、第j行第1列との第3のサブ画素のデータ信号を表し、
【数46】
は前記第1画像の第1エリアにおける第j行の前記第1のサブ画素の変換係数を表し、
【数47】
は前記第1画像の第1エリアにおける第j行の前記第2のサブ画素の変換係数を表し、
【数48】
は前記第1画像の第1エリアにおける第j行の前記第3のサブ画素の変換係数を表し、
【数49】
である
請求項10に記載の表示システム。
【請求項12】
前記第1画像における第2エリアも、第1のサブエリアと、第2のサブエリアと、第3のサブエリアとを備え、それぞれ前記原始画像における第2エリアの第1のサブエリアと、第2のサブエリアと、第3のサブエリアとに一対一で対応し、
前記第1のコンピューター指示は、前記第1のプロセッサーによって実行される場合、さらに、
前記第1方向に沿って、前記第1画像における第1のサブエリアに対して、比率F1/2で拡大処理を行うと共に、前記第2方向に沿って、前記第1画像における第1のサブエリアに対して、比率1/2で圧縮処理を行うことと、
前記第2方向に沿って、前記第1画像における第2のサブエリアに対して、比率F2/2で拡大処理を行うと共に、前記第1方向に沿って、前記第1画像における第2のサブエリアに対して、比率1/2で圧縮処理を行うことと、
前記第1方向に沿って、前記第1画像における第3のサブエリアに対して、比率F1/2で拡大処理を行うと共に、前記第2方向に沿って、前記第1画像における第3のサブエリアに対して、比率F2/2で拡大処理を行うことと、
の操作を実現する
請求項に記載の表示システム。
【請求項13】
前記第1のコンピューター指示は、前記第1のプロセッサーによって実行される場合、さらに、第3変換式を利用して、前記第1画像における第2エリアの画素に対して画素変換を行うこと、の操作を実現し、
各前記画素は、少なくとも第1のサブ画素と、第2のサブ画素と、第3のサブ画素とを含み、前記第3変換式は、
【数50】
と表現され、ここで、k=1,2,3,…,mは行数を表し、l=1,2,3,…,nは列数を表し、nは第k行画素の総列数を表し、mは前記第1のサブエリアや第2のサブエリアや第3のサブエリアにおける前記画素の総行数を表し、k、l、m、nはいずれも整数であり、
【数51】
は、それぞれ前記第2画像における第2エリアの各サブエリアにおける第(2k-1)行第l列の第1のサブ画素と、第2のサブ画素と、第3のサブ画素とのデータ信号を表し、
【数52】
は、それぞれ前記第2画像における第2エリアの各サブエリアにおける第(2k)行第l列の第1のサブ画素と第2のサブ画素のデータ信号を表し、
【数53】
は前記第2画像における第2エリアの各サブエリアにおける第(2k)行第(l+1)列の第3のサブ画素のデータ信号を表し、
【数54】
は、それぞれ前記第1画像における第2エリアの各サブエリアにおける第k行第l列の第1のサブ画素と、第2のサブ画素と、第3のサブ画素とのデータ信号を表す
請求項12に記載の表示システム。
【請求項14】
前記第1画像における前記第2エリアの解像度は、前記第2画像における前記第2エリアの解像度よりも小さい
請求項に記載の表示システム。
【請求項15】
プロセッサーによって実行されることによって請求項1ないしのいずれか一項に記載の画像表示方法が実現されるコンピューター指示を記憶している、コンピューター読取可能記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2017年8月9日に出願された中国特許出願第201710674693.6号の優先権を主張し、前記中国特許出願の内容を援用により全てここに引用して本出願の一部とする。
【0002】
本開示の実施態様は、画像表示方法、表示システム及びコンピューター読取可能記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
バーチャルリアリティ(VR:Virtual Reality)技術は、仮想世界を作成/体験できるコンピューターシミュレーション技術である。VR技術は、医学、エンターテインメント、ゲーム、軍事・航空、展覧・展示などの分野に適用される。
【0004】
表示技術の進展に伴い、表示装置の解像度に対する要求が高くなる。高解像度(例えば、4K解像度)の製品は、大きなデータ伝送量が必要であり、よって電子製品のリフレッシュレートが低下してしまう。VR技術は、解像度及びリフレッシュレート等に対する要求が厳しくて、ユーザーが目まいと感じられないように90Hz以上のリフレッシュレートを必要とする。従って、データ伝送量が、VR技術において解決すべき課題となる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の少なくとも一実施態様は、第1画像を取得することと、前記第1画像における第1エリアと第2エリアを特定することと、第1のレンダリングアルゴリズムを利用して前記第1画像における第1エリアに対して処理を行うと共に、第1のレンダリングアルゴリズムよりレンダリング解像度が小さい第2のレンダリングアルゴリズムを利用して前記第1画像における第2エリアに対して処理を行うことで第2画像を得ることと、前記第2画像を表示することとを含む画像表示方法を提供する。
【0006】
本開示の少なくとも一実施態様は、さらに、表示装置を備える表示システムを提供する。前記表示装置は、表示パネルと、第1のプロセッサーと、第1メモリとを備える。前記第1メモリは、第1のコンピューター指示を記憶しており、前記第1のコンピューター指示は、前記第1のプロセッサーによって実行される場合、第1画像を取得することと、前記第1画像における第1エリアと第2エリアを特定することと、第1のレンダリングアルゴリズムを利用して前記第1画像における第1エリアに対して処理を行うと共に、第1のレンダリングアルゴリズムよりレンダリング解像度が小さい第2のレンダリングアルゴリズムを利用して前記第1画像における第2エリアに対して処理を行うことで第2画像を得ることと、前記表示パネル上で前記第2画像を表示することと、という操作を実現する。
【0007】
本開示の少なくとも一実施態様は、さらに、コンピューター指示が記憶されているコンピューター読取可能記憶媒体を提供する。前記コンピューター指示は、プロセッサーによって実行される場合、上記いずれか一態様による画像表示方法を実行することができる。
【0008】
本開示の少なくとも一実施態様は、画像表示方法、表示システム及びコンピューター読取可能記憶媒体を提供する。当該画像表示方法は、表示装置で異なる表示エリアに対して異なるレンダリングアルゴリズムを利用して処理を行うことで、固視点レンダリング(Fixation Point Rendering)効果を実現しつつ、画像のデータ伝送量を低減し、ホストの消費電力を節約し、表示画面のリフレッシュレートを向上する。
【0009】
以下に、本開示の実施形態の技術案をより明らかに説明するために、実施形態の図面を簡単に説明する。以下に説明する図面が、本開示のいくつかの実施形態に係るものであり、本開示に対する制限ではないことは、言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の一実施形態による画像表示方法の模式的なフローチャートである。
図2A】本開示の一実施形態による第1画像における第1エリアと第2エリアの模式図である。
図2B】本開示の一実施形態による第1画像における第1エリアと第2エリアの模式図である。
図3】本開示の別の一実施形態による第1画像における第1エリアと第2エリアの模式図である。
図4】本開示の一実施形態による原始画像と、第1画像と、第2画像間の変換模式図である。
図5A】本開示の一実施形態による第1画像における第1エリアの部分的な模式図である。
図5B】本開示の一実施形態による第2画像における第1エリアの部分的な模式図である。
図6A】本開示の一実施形態による第1画像における第2エリアの部分的な模式図である。
図6B】本開示の一実施形態による第2画像における第2エリアの部分的な模式図である。
図7】本開示の一実施形態による表示システムの模式的なブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本開示の実施形態の目的、技術案、メリットをより明らかにするために、本開示の実施形態の図面を参照して、本開示の実施形態の技術案に対して明瞭かつ十分に説明していく。説明する実施形態が本開示の一部の実施形態であり、全ての実施形態ではないことは、明らかである。説明する本開示の実施形態に基づいて、当業者の創造性のある労働を要せずに得られる全ての他の実施形態は、本開示の保護を求める範囲に属する。
【0012】
別途定義しない限り、本開示で使用される技術的な用語或いは科学用語は、当業者が理解する通常な意味であるべきである。本開示で使用される「第1」、「第2」及び類似する文言は、いかなる順序、数量或いは重要性を表すわけではなく、異なる部品を区別するためのみ用いられる。「備える」或いは「含む」などの類似する文言は、当該文言の前で現れる素子又は部品が、当該文言の後ろに挙げられた素子又は部品又はその同等物を包含することを意味しており、その他の素子又は部品を除外することではない。「接続」又は「繋がる」などの類似する文言は、物理的な接続或いは機械的な接続に限らず、直接か間接かを問わず、電気的な接続を含む。「上」、「下」、「左」、「右」などは、相対位置の関係を表すためのみ用いられ、説明対象の絶対位置が変更された後、当該相対位置の関係も相応に変更される可能性がある。本開示の実施形態の以下の説明を明瞭かつ簡潔にするために、本開示は、既知の機能と既知の部品の詳細な説明を省略する。
【0013】
固視点レンダリング(Fixation Point Rendering)技術は、選択的な画像レンダリング技術であり、眼球追跡技術に基づいて人の眼の固視エリアを選択して全解像度レンダリングを行う一方、人の眼の固視エリア以外のエリアでファズィーレンダリングを行うことで、固視エリアが澄んで、非固視エリアがファズィーである画像を表示する。固視点レンダリング技術は、固視エリアの画像のみをレンダリングすることで、伝送データ量を節約する目的を達成して、コンピューター演算リソースを節約して消費電力を低減する。固視点レンダリング技術によるVR製品は、データ伝送量を低減し、コンピューターのレンダリング負荷を低下し、高解像度と高リフレッシュレートを実現できる。
【0014】
本開示の少なくとも一実施形態は、画像表示方法、表示システム及びコンピューター読取可能記憶媒体を提供する。当該画像表示方法は、表示装置で異なる表示エリアに対して異なるレンダリングアルゴリズムを利用して処理することで、固視点レンダリング効果を実現し、画像のデータ伝送量を低減し、ホストの消費電力を節約し、表示画面のリフレッシュレートを向上する。
【0015】
以下に、図面を参照しながら、本開示の実施形態を詳細に説明するが、本開示はこれらの具体的な実施形態に限定されない。
【0016】
図1は、本開示の一実施形態による画像表示方法の模式的なフローチャートである。図2A及び図2Bは、本開示の一実施形態による第1画像における第1エリアと第2エリアの模式図を示す。図3は、本開示の別の一実施形態による第1画像における第1エリアと第2エリアの模式図を示す。図4は、本開示の一実施形態による原始画像と、第1画像と、第2画像との間の変換模式図を示す。
【0017】
例えば、図1に示すように、本開示の実施形態による画像表示方法は、以下の操作を含む:
操作S51:第1画像を取得することと、
操作S52:第1画像における第1エリアと第2エリアを特定することと、
操作S53:第1のレンダリングアルゴリズムを利用して第1画像における第1エリアに対して処理を行うと共に、第1のレンダリングアルゴリズムよりレンダリング解像度が小さい第2のレンダリングアルゴリズムを利用して第1画像における第2エリアに対して処理を行うことで、第2画像を得ることと、
操作S54:第2画像を表示すること。
【0018】
本開示の実施形態による画像表示方法は、表示装置端で実行されることができる。表示装置で異なる表示エリアに対して異なるレンダリングアルゴリズムを利用して処理を行うことで、固視点レンダリング効果を実現する。従って、ホスト(例えば、コンピューターの中央プロセッサー(CPU))のデータ伝送量を低減し、表示画面のリフレッシュレートを向上することができる。
【0019】
例えば、表示装置では、駆動チップを利用して異なる表示エリアに対して異なるレンダリングアルゴリズムを利用して処理を行うことができる。
【0020】
例えば、第1のレンダリングアルゴリズムのレンダリング解像度は全解像度であってもよい。従って、第1エリアについては、高解像度表示が可能になる。例えば、第1エリアにおいて、各サブ画素は、一つのデータ信号によりレンダリングされる。第2のレンダリングアルゴリズムのレンダリング解像度は、第1のレンダリングアルゴリズムのレンダリング解像度よりも小さい。例えば、第2エリアにおいて、二つの同じのサブ画素は、一つのデータ信号によりレンダリングされることができる。ただ、これに限定されず、第2エリアにおいて、複数の同じサブ画素ごとに、例えば一つのデータ信号によりレンダリングされることができる。
【0021】
例えば、図2Aに示すように、第1画像20は、第1エリア21と第2エリア22を含む。第1画像20は、長方形形状(又はその他の形状)を有し、また、第1エリア21は、長方形の任意の一隅に位置されることができる。この時、図2Bに示すように、第1画像20は、四つのサブエリアに分割されてもよい。第2エリア22は、第1のサブエリアBと、第2のサブエリアCと、第3のサブエリアDとを含むことができる。第1エリア21は、第4のサブエリアAであってもよい。
【0022】
例えば、第1画像20の第1のサブエリアBは、第1方向で第1画像20の第1エリア21(すなわち、第4のサブエリアA)と隣接し、第1画像20の第2のサブエリアCは、第2方向で第1画像20の第1エリア21と隣接し、第1画像20の第3のサブエリアDは、第1画像20の第1エリア21と隣接しない。例えば、第1方向と第2方向は互いに垂直する。
【0023】
ここで注意すべきは、本開示において、「隣接」とは、第2エリア22におけるサブエリア(例えば、図2Bにおける第1のサブエリアBと第2のサブエリアC)と第1エリア21とが、少なくとも一つの辺が隣接することを表す。“隣接しない”とは、第2エリア22におけるサブエリア(例えば、図2Bにおける第3のサブエリアD)と第1エリア21とがいずれの辺でも隣接しないことを表す。
【0024】
例えば、第1画像20の第1のサブエリアBと、第2のサブエリアCと、第3のサブエリアDとは、さらに分割されてもよい。例えば、第2方向で、第1画像20の第1のサブエリアBはさらに複数の部分に分割されることができ、当該複数の部分は、形状が同じでもよいし、異なってもよい。第1方向で、第1画像20の第2のサブエリアCはさらに複数の部分に分割されることができる。第1方向又は第2方向で、第1画像20の第3のサブエリアDもさらに複数の部分に分割されることもできる。本開示の実施形態では、第2エリア22における各サブエリアの分割や数量と配列の方式を限定しない。
【0025】
例えば、第1画像20の第1エリア21は、第1画像20のいずれの辺に位置されてもよい。或いは、第1画像20の第1エリア21は、第1画像20の中央に位置されてもよい。言い換えると、第1画像20の第1エリア21は、第1画像20の辺又は角と接しない。本開示の実施形態は、第1エリア21の具体的な位置を限定しない。
【0026】
例えば、第1画像20は、四つのサブエリアに分割されてもよい。第1エリア21は、一つのサブエリアを備え、第2エリア22は、三つのサブエリアを備える。
【0027】
例えば、第1エリア21は、第1画像20のいずれの辺に位置できる。このような場合、第1エリア21は、一つのサブエリアを備え、第2エリア22は、三つのサブエリアを備える。例えば、三つのサブエリアは、それぞれ第1のサブエリアBと、第2のサブエリアCと、第3のサブエリアDとであり、さらに、第1のサブエリアBが二つの部分を備え、第3のサブエリアDが二つの部分を備え、第2のサブエリアCが一つの部分だけを備える。これにより、第1画像20は、六つの部分に分割される。
【0028】
例えば、図3に示すように、第1エリア21は、第1画像20の中央に位置されてもよい。このような場合、第1エリア21は第4のサブエリアAであり、第2エリア22は、第1のサブエリアBと、第2のサブエリアCと、第3のサブエリアDとを備え、さらに、第1のサブエリアBは第1部分B1と第2部分B2を備える。第2のサブエリアCは第3部分C1と第4部分C2を備える。第3のサブエリアDは、第5部分D1と、第6部分D2と、第7部分D3と、第8部分D4を備える。これにより、第1画像20は、九つの部分に分割される。注意すべきは、各部分はさらに分割されてもよい。
【0029】
説明すべきは、本開示の以下の説明において、第1画像が九つの部分に分割されること(すなわち、図3に示す例示)を例として説明するが、当業者にとっては、本開示の実施形態による画像表示方法が、他の方式で分割される第1画像に適用されることもできるのは理解されることであろう。
【0030】
例えば、操作S51を実行する前に、画像表示方法は、さらに、
操作S41:原始画像を生成することと、
操作S42:原始画像における第1エリアと第2エリアを特定することと、
操作S43:原始画像における第1エリアに対して高解像度レンダリング処理を行うと共に、原始画像における第2エリアに対して圧縮レンダリング処理を行うことで、圧縮後の第1画像を生成することと、
操作S44:圧縮後の第1画像を出力すること
という操作を含むことができる。
【0031】
例えば、図4に示すように、原始画像10は、表示すべき画像のデータ信号によって生成される。原始画像10により圧縮後の第1画像20を生成する手順は、画像処理装置内で完了される。その後、画像処理装置は、圧縮後の第1画像20を表示装置に伝送する。これにより、画像処理装置により表示装置に伝送されるデータ量は、圧縮後の第1画像20のデータ信号量に過ぎず、よってデータ伝送量を低減し、画像処理装置の消費電力を低減する。
【0032】
説明すべきは、実際の応用では、第1画像20を表示しなくてもよい。すなわち、画像処理装置では、原始画像10から圧縮後の第1画像20における各画素のデータ信号を得てから、第1画像20のデータ信号を表示装置に伝送して、その後の処理を行ってもよい。
【0033】
例えば、画像処理装置は、コンピューターのCPUであってもよいし、画像プロセッサー(GPU:Graphic Processing Unit)などであってもよい。
【0034】
例えば、操作S42で、原始画像10における第1エリアと第2エリアを予め設定しておき、画像を表示する間にそのままにしてよい。或いは、例えば、原始画10における第1エリアと第2エリアを、人の目線方向に応じて変化してもよい。この場合、操作S42は、人の眼線を検出することと、人の眼線に従って原始画像10における第1エリアを特定することとを含むことができる。例えば、原始画像10において、第1エリア以外のエリアが原始画像10の第2エリアである。例えば、第1エリアは人の眼の固視エリアであり、第2エリアは非固視エリアである。
【0035】
例えば、図4に示すように、原始画像10は、九つの部分に分割される。例えば、原始画像10の第1エリアは第4のサブエリアA''であり、原始画像10の第2エリアは、それぞれ第1画像20における第1のサブエリアBと、第2のサブエリアCと、第3のサブエリアDとに一対一で対応する第1のサブエリアB''と、第2のサブエリアC''と、第3のサブエリアD''とを備える。原始画像10における第1のサブエリアB''は、第1方向で原始画像10における第1エリア(すなわち、第4のサブエリアA'')と隣接し、原始画像10における第2のサブエリアC''は、第2方向で原始画像10における第1エリアと隣接し、原始画像10における第3のサブエリアD''は、原始画像10における第1エリアと隣接しない。第1のサブエリアB''は、第1部分B''1と第2部分B''2を備え、第2のサブエリアC''は、第3部分C''1と第4部分C''2を備え、第3のサブエリアD''は第5部分D''1と、第6部分D''2と、第7部分D''3と、第8部分D''4とを備える。
【0036】
例えば、第1画像20における九つの部分は、原始画像10における九つの部分と互いに一対一で対応してもよい。
【0037】
例えば、図4に示す原始画像10を例とする。操作S43では、原始画像10における第2エリアに対して圧縮レンダリング処理を行うことは、
操作S431:第1方向に沿って、原始画像10における第1のサブエリアB''に対して、比率1/F1で圧縮処理を行うことと、
操作S432:第2方向に沿って、原始画像10における第2のサブエリアC''に対して、比率1/F2で圧縮処理を行うことと、
操作S433:第1方向に沿って、原始画像10における第3のサブエリアD''に対して、比率1/F1で圧縮処理を行うと共に、第2方向に沿って、原始画像10における第3のサブエリアD''に対して、比率1/F2で圧縮処理を行うことと、
の操作を含む。
【0038】
例えば、圧縮処理は、補間アルゴリズムを利用してもよい。補間アルゴリズムは、例えば、ラグランジュ補間、ニュートン補間及びHermite補間などを含む。
【0039】
例えば、F1とF2はいずれも1より大きい。必要に応じて、F1とF2が同じであってもよいし、異なってもよく、限られていない。また、例えば、F1とF2を予め設定し、画像表示の間にそのまましてもよい。または、F1とF2を原始画像10における第2エリアのサイズに応じて変化してもよい。例えば、データ伝送量が同じであり原始画像のサイズが固定されている場合、第1の原始画像と第2の原始画像については、第1の原始画像のサイズと第2の原始画像のサイズが同じである(例えば、720×1080)が、第1の原始画像と第2の原始画像の人の眼の固視エリアは異なる。つまり、第1の原始画像における第1エリアのサイズと第2の原始画像における第1エリアのサイズとが異なる。例えば、第1の原始画像における第1エリアのサイズが第2の原始画像における第1エリアのサイズよりも小さい場合、即ち第1の原始画像における第2エリアのサイズが第2の原始画像における第2エリアのサイズよりも大きい場合、上記操作S431から操作S433までにおいては、第1の原始画像における第2エリアに対して圧縮処理を行う比率1/F1と1/F2は、それぞれ第2の原始画像における第2エリアに対して圧縮処理を行う比率1/F1'と1/F2'よりも大きく、よって第1の原始画像と第2の原始画像のデータ伝送量を同じにすることができる。
【0040】
例えば、操作S433は、単なる一つの操作ステップであってもよいが、これに限られない。操作S433における第3のサブエリアD''に対する処理手順は、操作S431と操作S432において実現されてもよい。すなわち、操作S431において、第1方向に沿って原始画像10における第1のサブエリアB''と第3のサブエリアD''に対して同時に比率1/F1で圧縮処理を行ってもよい。操作S432において、第2方向に沿って原始画像10における第2のサブエリアC''と第3のサブエリアD''に対して同時に比率1/F2で圧縮処理を行ってもよい。
【0041】
例えば、図4に示すように、第1のレンダリングアルゴリズムを利用して第1画像20における第1エリア21(即ち、第4のサブエリアA)に対して処理を行うと共に、第2のレンダリングアルゴリズムを利用して第1画像20における第2エリア22(即ち、部分B1、B2、C1、C2、D1、D2、D3、D4ごと)に対して処理を行うことで、第2画像30が得られる。第2画像30には、例えば、第1画像20における九つの部分と互いに一対一で対応する九つの部分が備えられてもよい。例えば、第1画像20における第4のサブエリアAに対して、第1のレンダリングアルゴリズム処理することによって、第2画像30における第4のサブエリアA'が得られる。第1画像20における第1のサブエリアBと、第2のサブエリアCと、第3のサブエリアDに対して、第2のレンダリングアルゴリズム処理することによって、それぞれ第2画像30における第1のサブエリアB'と、第2のサブエリアC'と、第3のサブエリアD'が得られる。例えば、第1画像20における第1部分B1と、第2部分B2と、第3部分C1と、第4部分C2と、第5部分D1と、第6部分D2と、第7部分D3と、第8部分D4とが、それぞれに第2画像30における第1部分B'1と、第2部分B'2と、第3部分C'1と、第4部分C'2と、第5部分D'1と、第6部分D'2と、第7部分D'3と、第8部分D'4とに対応する。
【0042】
例えば、原始画像10において、第1のサブエリアB''における二つの部分(即ち、第1部分B''1と第2部分B''2)は、異なる比率で圧縮処理されてもよいし、同じ比率で圧縮処理されてもよい。例えば、第1方向で、第1部分B''1が比率1/T1で圧縮処理され、第2部分B''2が比率1/T2で圧縮処理され、T1とT2はいずれも1よりも大きい。同様に、第2のサブエリアC''における二つの部分は、異なる比率で圧縮処理されてもよいし、同じ比率で圧縮処理されてもよい。第3のサブエリアD''における四つの部分は、異なる比率で圧縮処理されてもよいし、同じ比率で圧縮処理されてもよい。
【0043】
説明すべきは、第1方向では、原始画像10における第1部分B''1と、第5部分D''1と、第6部分D''2の圧縮比率が同じであってもよい。原始画像10における第2部分B''2と、第7部分D''3と、第8部分D''4との圧縮比率は同じであってもよい。第2方向では、原始画像10における第3部分C''1と、第5部分D''1と、第7部分D''3との圧縮比率は同じであってもよい。原始画像10における第4部分C''2と、第6部分D''2と、第8部分D''4との圧縮比率は同じであってもよい。
【0044】
例えば、原始画像10における第4のサブエリアA''と、第1画像20における第4のサブエリアAと、第2画像30における第4のサブエリアA'とは、形状がいずれも同じである。第1画像20における第2エリアにおける各部分のサイズ(例えば、画素単位である)は、第2画像30における第2エリアのうち対応する各部分のサイズ(例えば、画素単位である)よりも小さい。例えば、原始画像10における第2エリアにおける各部分の物理サイズは、第2画像30における第2エリアのうち対応する各部分の物理的なサイズと同じでもよい。
【0045】
例えば、第1画像20は、2K*2Kの圧縮画像であってもよい。第2画像30は、2K*4Kの表示画像であってもよい。これにより、当該画像表示方法は、2K*2Kのデータ信号だけを入力して、エリア別レンダリングアルゴリズムにより、2K*4KのBV3表示モジュールで表示して固視点レンダリング効果を実現し、データ伝送量を低減し、リフレッシュレートを向上することができる。説明すべきは、上記2K*2Kと2K*4Kなどは、画素数量を表す。
【0046】
説明すべきは、第1のレンダリングアルゴリズムと第2のレンダリングアルゴリズムは、第1画像20の各エリアにおけるサブ画素のデータ信号に対して処理を行うことを表す。
【0047】
例えば、第1画像20における第1エリアと第2エリアは、それぞれ、原始画像10の第1エリアと第2エリアに対応する。これにより、第1画像20における第1エリア21と第2エリア22を予め設定して画像を表示する間にそのままにしてもよいし、或いは、第1画像20における第1エリア21と第2エリア22を、人の目線方向に応じて変化してもよい。この場合、例えば、第1エリア21が固視エリアであり、第2エリア22が非固視エリアであってもよい。これにより、当該画像表示方法は、固視点表示を実現することができる。
【0048】
例えば、第1画像20の解像度が2Kであって、第2画像30の解像度が4Kであってもよい。例えば、第1画像20における第2エリアの解像度が、第2画像30における第2エリアの解像度よりも小さい。説明すべきは、上記「解像度」とは、例えば、視覚的解像度を表す。
【0049】
例えば、第1画像20における各サブ画素は、基準となるRBGアレイ配列方式を利用して配列されてもよいが、第2画像30における各サブ画素は、BV3(Bright View 3)アレイ配列方式を利用して配列される。BV3アレイ配列は、三角式(delta,Δ)アレイ配列であり、視覚的解像度を向上し、表示画質を向上することができる。
【0050】
図5Aは、本開示の一実施形態による第1画像における第1エリアの部分的な模式図を示す。図5Bは、本開示の一実施形態による第2画像における第1エリアの部分的な模式図を示す。
【0051】
例えば、操作S53では、第1のレンダリングアルゴリズムを利用して第1画像における第1エリア21に対して処理を行うことは、第1変換式を利用して第1画像における第1エリア21のうち奇数行の画素に対して画素変換を行うことと、第2変換式を利用して第1画像における第1エリア21のうち偶数行の画素に対して画素変換を行うことと、を含む。
【0052】
例えば、レンダリング中、第1画像20の第1エリア21の物理的サイズは変わらず、即ち、第1画像20の第1エリア21と第2画像30の第1エリアとは、形状と物理的サイズが同じでもよい。
【0053】
例えば、第2画像30の第1エリアにおいて、全ての画素が、BV3アレイ配列方式を利用して配列される。
【0054】
例えば、図5Bに示す第2画像における第1エリアは、図5Aに示す第1画像における第1エリアに対応する。つまり、図5Aに示す第1画像における第1エリアは、第1変換式と第2変換式を介してレンダリング変換されて、図5Bに示す第2画像における第1エリアが得られる。
【0055】
例えば、図5Aに示すように、第1画像20における第1エリア21は、複数の画素100を備え、各画素100は、少なくとも第1のサブ画素101と、第2のサブ画素102と、第3のサブ画素103とを備える。例えば、第1画像20の第1エリア21における第1のサブ画素101と、第2のサブ画素102と、第3のサブ画素103とは、それぞれ赤サブ画素と、緑サブ画素と、青サブ画素であってもよい。また、例えば、各画素100は、白サブ画素である第4のサブ画素をさらに備えてもよい。
【0056】
説明すべきは、第1のサブ画素101と、第2のサブ画素102と、第3のサブ画素103とは、例えば、それぞれイエローサブ画素、マゼンタサブ画素とシアンサブ画素であってもよい。本開示の実施形態はこれに限られない。
【0057】
例えば、図5Bに示すように、第2画像30における第1エリアが、複数の画素200を備え、各画素200が、少なくとも第1のサブ画素201と、第2のサブ画素202と、第3のサブ画素203とを備えてもよい。これに応じて、第2画像30の第1エリアにおける第1のサブ画素201と、第2のサブ画素202と、第3のサブ画素203とは、それぞれに第1画像20の第1エリアにおける第1のサブ画素101と、第2のサブ画素102と、第3のサブ画素103とに対応してもよい。第2画像30の第1エリアにおける第1のサブ画素201と、第2のサブ画素202と、第3のサブ画素203とは、例えば、それぞれが赤サブ画素と、緑サブ画素と、青サブ画素であってもよい。
【0058】
例えば、第1変換式は、
【数1】
と表現されてもよい。ここで、iとjはいずれも整数であり、i=1,3,5,…,n-1は奇数行の列数(例えば、第1画像の第1エリアにおける奇数行の列数)を表し、j=1,3,5,…,m-1は奇数行の行数(例えば、第1画像の第1エリアにおける奇数行の行数)を表し、nとmはいずれも正の整数であり、
【数2】
は、それぞれ第2画像30の第1エリアのうち、第j行第
【数3】
列の第1のサブ画素201と、第2のサブ画素202と、第3のサブ画素203とのデータ信号である。
【数4】
は、それぞれ第1画像20の第1エリアにおける第j行第i列の第1のサブ画素101と、第2のサブ画素102と、第3のサブ画素103とのデータ信号であり、
【数5】
は、それぞれ第1画像20の第1エリアにおける第j行第(i+1)列の第1のサブ画素101と、第2のサブ画素102と、第3のサブ画素103とのデータ信号である。
【数6】
は、第1画像の第1エリアにおける第j行の第1のサブ画素101の変換係数であり、
【数7】
は、第1画像の第1エリアにおける第j行の第2のサブ画素102の変換係数であり、
【数8】
は、第1画像の第1エリアにおける第j行の第3のサブ画素103の変換係数であり、
【数9】
である。
【0059】
例えば、第2変換式は、
【数10】
と表現されてもよい。ここで、iと、jと、nは、いずれも正の整数であり、iは偶数行の列数(例えば、第1画像の第1エリアにおける偶数行の列数)を表し、jは偶数行の行数(例えば、第1画像の第1エリアにおける偶数行の行数)を表し、nは第j行の画素の総列数を表し、
【数11】
は、それぞれ第2画像30の第1エリアにおける第j行第
【数12】
列の第1のサブ画素201と、第2のサブ画素202と、第3のサブ画素203とのデータ信号を表し、
【数13】
は、それぞれ第2画像30の第1エリアにおける第j行第
【数14】
列の第1のサブ画素201と第2のサブ画素202のデータ信号を表し、
【数15】
は第2画像30の第1エリアにおける第j行第1列の第3のサブ画素203のデータ信号を表す。
【数16】
は、それぞれ第1画像20の第1エリアのうち第j行第(i+1)列と、第j行第(i+2)列と、第j行第n列との第1のサブ画素101のデータ信号を表し、
【数17】
は、それぞれ第1画像20の第1エリアにおける第j行第(i+1)列と、第j行第(i+2)列と、第j行第n列の第2のサブ画素102のデータ信号を表し、
【数18】
は、それぞれ第1画像の第1エリアにおける第j行第(i-1)列と、第j行第i列と、第j行第1列との第3のサブ画素103のデータ信号を表す。
【数19】
は、第1画像の第1エリアにおける第j行の第1のサブ画素101の変換係数を表し、
【数20】
は、第1画像の第1エリアにおける第j行の第2のサブ画素102の変換係数を表し、
【数21】
は、第1画像の第1エリアにおける第j行の第3のサブ画素103の変換係数を表し、
【数22】
である。
【0060】
例えば、第1画像20において、各奇数行の第1のサブ画素101の変換係数
【数23】
はそれぞれ異なってもよいし、同じであってもよい。各奇数行の第2のサブ画素102の変換係数
【数24】
はそれぞれ異なってもよいし、同じであってもよい。各奇数行の第3のサブ画素103の変換係数
【数25】
はそれぞれ異なってもよいし、同じであってもよい。同様に、第1画像20において、各偶数行の各サブ画素の変換係数については、
【数26】
はそれぞれ異なってもよいし、同じであってもよい。
【数27】
はそれぞれ異なってもよいし、同じであってもよい。
【数28】
はそれぞれ異なってもよいし、同じであってもよい。
【0061】
例えば、変換係数
【数29】
の初期値は、いずれも0.5であってもよい。変換係数
【数30】
は、経験値に応じて予め設定されてもよい。変換係数
【数31】
は、それぞれ、第1画像20の第1エリアにおける第j行第i列の第1のサブ画素101のデータ信号
【数32】
と第j行第(i+1)列の第1のサブ画素101のデータ信号
【数33】
との重みを表す。例えば、上記式において、変換係数
【数34】
は、それぞれ第1画像20の第1エリアのうち第j行第i列の第1のサブ画素101と第j行第(i+1)列の第1のサブ画素101との面積や、相対位置の関係などに応じて決定されることができる。同様に、
【数35】
も、それぞれ各サブ画素の重みを表す。
【0062】
例えば、第1画像20において、mは、第1エリアの画素の総行数を表し、nは第1エリアにおける第j行の画素の総列数を表し、nは第1エリアにおける第j行の画素の総列数を表す。例えば、nとnは等しくてもよく、よって第1エリアは、m*n(又はn)に配列される画素アレイを備える。
【0063】
例えば、mと、nと、nとは、いずれも正の整数であり、nとnとはいずれも偶数である。
【0064】
例えば、データ信号は、画素のグレースケール輝度、即ち光度を表す。
【0065】
例えば、第1エリアは長方形であってもよいし、円形や、台形又は多角形などであってもよい。例えば、第1エリアが円形や、台形又は多角形などになるように、第1エリアの端部に対して画像フィルタリング処理を行うことができる。画像フィルタリング処理は、例えば、平滑化フィルタリング、ガウスフィルタリングなどのフィルタリング関数を利用することができる。
【0066】
例えば、図5Aと5Bに示すように、一つの部分的な模式図には、第1画像20の第1エリアにおいて、行毎に四つの画素100を備え、第2画像30の第1エリアにおいて、行毎に二つの画素200を備える。つまり、第1画像20における行毎の四つの画素100は、第2画像30における行毎の二つの画素200に変換されることができる。
【0067】
例えば、行方向では、第2画像30の第1エリアにおける各サブ画素の画素幅は、第1画像20の第1エリアにおける対応する各サブ画素の画素幅よりも大きい。列方向では、第2画像30の第1エリアにおける各サブ画素の画素長さは、第1画像20の第1エリアにおける対応する各サブ画素の画素長さと等しい。例えば、ある例示において、第2画像30の第1エリアにおける各サブ画素の画素幅は、第1画像20の第1エリアにおける各サブ画素の画素幅の二倍である。
【0068】
例えば、図5Aと5Bに示すように、ある具体的な例示において、第1画像20の第1エリアにおける各画素100と、第2画像30の第1エリアにおける各画素200との間の変換関係は、以下のように表現されてもよい。
【0069】
第2画像30の第1エリアにおける第1行画素(奇数行画素、第1変換式を利用する)について、
【数36】
である。
【0070】
第2画像30の第1エリアにおける第2行画素(偶数行画素、第2変換式を利用する)について、
【数37】
である。
【0071】
上記により、RBG配列方式の第1画像20の第1エリアは、BV3配列方式の第2画像30の第1エリアに変換される。
【0072】
図6Aは、本開示の一実施形態による第1画像における第2エリアの部分的な模式図を示す。図6Bは、本開示の一実施形態による第2画像における第2エリアの部分的な模式図を示す。
【0073】
例えば、図4に示す第1画像20を例とする。操作S53では、第2レンダリングアルゴリズムを利用して第2エリアに対して処理を行うことは、
操作S5301:第1方向に沿って、第1画像20における第1のサブエリアBに対して、比率F1/2で拡大処理を行うと共に、第2方向に沿って、第1画像20における第1のサブエリアBに対して、比率1/2で圧縮処理を行うことと、
操作S5302:第2方向に沿って、第1画像20における第2のサブエリアCに対して、比率F2/2で拡大処理を行うと共に、第1方向に沿って、第1画像20における第2のサブエリアCに対して、比率1/2で圧縮処理を行うことと、
操作S5303:第1方向に沿って、第1画像20における第3のサブエリアDに対して、比率F1/2で拡大処理を行うと共に、第2方向に沿って、第1画像20における第3のサブエリアDに対して、比率F2/2で拡大処理を行うことと、
の操作を含む。
【0074】
例えば、拡大処理は、補間アルゴリズムを利用してもよい。
【0075】
例えば、操作S53における拡大処理は、操作S43における圧縮処理に対応しており、即ち、操作S53における拡大処理の方向は、操作S43における圧縮処理の方向に対応する。例えば、操作S43では、原始画像10における第1のサブエリアB''に対して、第1方向に沿って、比率1/F1で圧縮処理を行うと、操作S53では、第1画像20における第1のサブエリアBに対して、第1方向に沿って、比率F1/2で拡大処理を行う。
【0076】
例えば、操作S53では、第1画像20における第2エリアに対して圧縮処理と拡大処理を行った後、第2のレンダリングアルゴリズムを利用して第1画像20における第2エリアに対して処理を行うことは、第3変換式を利用して第1画像における第2エリアの画素に対して画素変換を行うことをさらに含む。
【0077】
例えば、図6Aに示すように、第1画像20における第2エリア21は、複数の画素110を備え、それに、各画素110は、少なくとも第1のサブ画素111と、第2のサブ画素112と、第3のサブ画素113とを備える。例えば、図6Bに示すように、第2画像30における第2エリアは、複数の画素210を備え、それに、各画素210は、少なくとも第1のサブ画素211と、第2のサブ画素212と、第3のサブ画素213とを含む。例えば、第1画像20の第2エリア21における第1のサブ画素111と、第2のサブ画素112と、第3のサブ画素113とは、例えば、それぞれ赤サブ画素、緑サブ画素と青サブ画素であってもよい。これに応じて、第2画像30の第2エリアにおける第1のサブ画素211と、第2のサブ画素212と、第3のサブ画素213とは、例えば、それぞれ赤サブ画素、緑サブ画素と青サブ画素であってもよい。
【0078】
例えば、第1画像20の第2エリアにおける全ての画素のデータ信号は、第3変換式によって変換された後、二行のSmart View配列方式を利用して表示装置の対応するエリアに配列されて表示されてもよい。
【0079】
例えば、第3変換式は、
【数38】
と表現されてもよい。ここで、kとlはいずれも整数であり、k=1,2,3,…,mは行数(例えば、第1画像における第2エリアの各サブエリアの行数)を表し、l=1,2,3,…,nは列数(例えば、第1画像における第2エリアの各サブエリアの列数)を表し、
【数39】
は、それぞれ第2画像30における第2エリアの各サブエリアにおける第(2K-1)行第l列の第1のサブ画素211と、第2のサブ画素212と、第3のサブ画素213とのデータ信号を表し、
【数40】
は、それぞれ第2画像30における第2エリアの各サブエリアにおける第(2K)行第l列の第1のサブ画素211と第2のサブ画素212とのデータ信号を表し、
【数41】
は、第2画像30における第2エリアの各サブエリアにおける第(2K)行第(l+1)列の第3のサブ画素213のデータ信号を表し、
【数42】
は、それぞれ第1画像における第2エリアの各サブエリアにおける第K行第l列の第1のサブ画素111と、第2のサブ画素112と、第3のサブ画素113とのデータ信号を表す。
【0080】
例えば、mとnはいずれも正の整数である。nは第k行画素の総列数を表し、mは第1画像の第2エリアにおける第1のサブエリアや、第2のサブエリアや、第3のサブエリアにおける画素の総行数を表す。
【0081】
例えば、第1画像20には、mは第2エリアのうちあるサブエリア(又はあるサブエリアにおけるある部分)の画素の総行数を表し、例えば、第1のサブエリアBにおける第1部分B1に対して画素変換を行うと、mは第1部分B1における画素の総行数を表し、第2のサブエリアCにおける第3部分C1に対して画素変換を行うと、mは第3部分C1における画素の総行数を表す、等々。nは第2エリアのうちあるサブエリア(又はあるサブエリアにおけるある部分)の第k行画素の総列数を表す。例えば、第2エリアの各サブエリアについて、nは同じでもよいし、異なってもよく、mは同じでもよいし、異なってもよい。図4に示すように、第1のサブエリアBにおける第1部分B1と第2部分B2について、その画素の総列数nは同じでもよいが、その画素の総行数mは異なり、第2のサブエリアCにおける第3部分C1と第4部分C2について、その画素の総列数nは異なってもよいが、その画素の総行数mは同じである。
【0082】
例えば、図6Aと6Bに示すように、ある部分的な模式図で、第1画像20の第2エリアは、二行二列の四つの画素110を備え、第2画像30の第2エリアは、四行二列の8画素210を備える。つまり、第1画像20における行毎の二つの画素110は、第2画像30における二行ごとの四つの画素210に変換されることができる。例えば、行方向では、第2画像30の第2エリアにおける各サブ画素の画素幅は、第1画像20の第2エリアのうち対応する各サブ画素の画素幅よりも大きい。列方向では、第2画像30の第2エリアにおける各サブ画素の画素長さは、第1画像20の第2エリアのうち対応する各サブ画素の画素長さと等しい。例えば、ある例示には、第2画像30の第2エリアにおける各サブ画素の画素幅は、第1画像20の第2エリアにおける各サブ画素の画素幅の二倍である。
【0083】
例えば、第2画像30の第2エリアにおける各サブ画素も、BV3アレイ配列方式を利用して配列される。
【0084】
例えば、図6Aと6Bに示すように、ある具体的な例示では、第1画像20の第2エリアにおける各画素110と第2画像30の第2エリアにおける各画素210との間の変換関係は、以下のように表現できる。
【0085】
第2画像30の第2エリアにおける第1行と第2行の画素について、
【数43】
である。
【0086】
第2画像30の第2エリアにおける第3行と第4行の画素について、
【数44】
である。
【0087】
例えば、第2画像30の第2エリアにおける偶数行の1番目のサブ画素について、そのデータ信号
【数45】
は予め設定されてもよい。例えば、
【数46】
である。
【0088】
上記より、RBG配列方式の第1画像20の第2エリアは、BV3配列方式の第2画像30の第2エリアに変換される。
【0089】
例えば、第1のサブ画素211と、第2のサブ画素212と、第3のサブ画素213とがそれぞれ赤サブ画素Rと、緑サブ画素Gと、青サブ画素Bとを表すと、第2画像30では、奇数行の各サブ画素が、RGBRGBの順序で配列される場合、偶数行の各サブ画素は、BRGBRGの順序で配列されるが、これに限られない。第2画像30では、例えば、奇数行の各サブ画素がGBRGBRの順序で配列される場合、偶数行の各サブ画素はRGBRGBの順序で配列される。
【0090】
例えば、操作S54では、第1のレンダリングアルゴリズムと第2のレンダリングアルゴリズムによって処理されて得られた第2画像の各画素を、BV3配列方式で表示装置に配列して当該第2画像を表示する。
【0091】
図7は、本開示の一実施形態による表示システムの模式的なブロック図を示す。
【0092】
例えば、図7に示すように、本開示の実施形態による表示システムは、表示装置1と画像処理装置2を備える。表示装置1は、表示パネル705と、第1のプロセッサー710と第1メモリ715とを備える。画像処理装置2は、第2のプロセッサー720と第2メモリ725を備える。注意すべきは、図7に示す表示システムの部品は例示的なものに過ぎず、制限的なものではない。必要に応じて、当該表示システムは、その他部品を備えてもよい。
【0093】
例えば、表示装置1と画像処理装置2との間で、ネットワークによって情報伝送を行うことができる。
【0094】
例えば、ネットワークは、無線ネットワーク、有線ネットワーク、及び/又は無線ネットワークと有線ネットワークの任意の組み合わせを備える。ネットワークは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、電気通信ネットワーク、インターネット及び/又は電気通信ネットワークによるIoT(Internet of Things)、及び/又は以上のネットワークの任意の組み合わせなどを備える。有線ネットワークは、例えば、ツイストペア、同軸ケーブル又は光ファイバ伝送などの方式を利用して通信することができ、無線ネットワークは、例えば、3G/4G/5G移動通信ネットワーク、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)又はWiFiなどの通信方式を利用することができる。本開示は、ネットワークの種類と機能を限定しない。
【0095】
例えば、表示装置1における各部品間に、バスシステム及び/又はその他形式の接続機構(図示せず)によって互いに繋がって情報伝送を実現することができる。画像処理装置2における各部品間も、バスシステム及び/又はその他形式の接続機構(図示せず)によって互いに繋がって情報伝送を実現することができる。
【0096】
例えば、第1のプロセッサー710は、表示装置1の駆動チップに設置されてもよい。第1のプロセッサー710は、データ処理能力及び/又はプログラム実行能力を有する処理ユニットである。第1のプロセッサー710は、表示装置1におけるその他の部品を制御して所望の機能を実行することができる。
【0097】
例えば、第2のプロセッサー720は、中央処理ユニット(CPU)又はデータ処理能力及び/又はプログラム実行能力を有するその他の形式の処理ユニットであり、例えば、画像処理ユニット(GPU)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field Programmable Gate Array)或いはテンソル処理ユニット(TPU)などである。第2のプロセッサー720は、画像処理装置2におけるその他の部品を制御して所望の機能を実行することができる。また、例えば、中央テンソル(CPU)は、X86又はARM架構などであってもよい。
【0098】
例えば、第1メモリ715と第2メモリ725は、一つ又は複数のコンピュータープログラム製品の任意の組み合わせを備えてもよい。コンピュータープログラム製品は、様々な形式のコンピューター読取可能記憶媒体、例えば、揮発性メモリ及び/又は不揮発性メモリを備えてもよい。揮発性メモリは、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)及び/又はキャッシュ(cache)などを含む。不揮発性メモリは、例えば、読み取り専用メモリ(ROM:Read Only Memory)、ハードディスク、消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM:Erasable Programmable Read Only Memory)、携帯式コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM:Compact Disk ROM)、USBメモリ、フラッシュなどを含む。コンピューター読取可能記憶媒体には、さらに、様々な応用プログラムと様々なデータ、例えば、変換係数、及び応用プログラムによって使用及び/又は生成される様々なデータなどを記憶することができる。
【0099】
例えば、第1メモリ715には、一つ又は複数の第1のコンピューター指示を記憶することができる。第1のプロセッサー710は、第1のコンピューター指示を実行して様々な機能(例えば、第1のレンダリングアルゴリズムと第2のレンダリングアルゴリズムなど)を実現することができる。第2メモリ725にも、一つ又は複数の第2コンピューター指示を記憶することができる。第2のプロセッサー720は、第2コンピューター指示を実行して様々な機能(例えば、圧縮された第1画像を生成するなど)を実現することができる。
【0100】
例えば、表示パネル705は、第2画像を表示するために用いられる。表示パネルは、液晶表示パネル(LCD)、有機発光ダイオード表示パネル(OLED)などであってもよい。
【0101】
例えば、第1のコンピューター指示は、第1のプロセッサー710によって実行される場合、圧縮後の第1画像を取得することと、第1画像における第1エリアと第2エリアを特定することと、第1のレンダリングアルゴリズムを利用して第1画像における第1エリアに対して処理を行うと共に、第1のレンダリングアルゴリズムよりレンダリング解像度が小さい第2のレンダリングアルゴリズムを利用して第1画像における第2エリアに対して処理を行うことで、第2画像を得ることと、表示パネル上で第2画像を表示することと、の操作を実現することができる。
【0102】
例えば、第1画像における各サブ画素は、基準となるRBGアレイ配列方式を利用して配列され、第2画像における各サブ画素は、Bright View 3(BV3)アレイ配列方式を利用して配列されてもよい。
【0103】
例えば、第1画像における第2エリアの解像度は、第2画像における第2エリアの解像度よりも小さい。
【0104】
例えば、ある例示において、第1のコンピューター指示は、第1のプロセッサー710によって実行される場合、さらに、第1変換式を利用して第1画像の第1エリアにおける奇数行の画素に対して画素変換を行うことと、第2変換式を利用して第1画像の第1エリアにおける偶数行の画素に対して画素変換を行うことと、の操作を実現する。
【0105】
例えば、第1画像における第1エリアは、複数の画素を備え、各画素は、少なくとも第1のサブ画素と、第2のサブ画素と、第3のサブ画素とを備える。説明すべきは、各画素の具体的な説明については、画像表示方法の実施形態における関する説明を参照すればよいので、ここでは重複的な説明を省略する。
【0106】
例えば、第1変換式は、
【数47】
と表現されることができる。ここで、i、j、n、mはいずれも整数であり、i=1,3,5,…,n-1は、奇数行の列数を表し、j=1,3,5,…,m-1は奇数行の行数を表し、nは第j行の画素の総列数を表し、mは第1画像の第1エリアにおける画素の総行数を表し、
【数48】
は、それぞれ第2画像30の第1エリアにおける第j行第
【数49】
列の第1のサブ画素と、第2のサブ画素と、第3のサブ画素とのデータ信号を表す。
【数50】
は、それぞれ第1画像の第1エリアにおける第j行第i列の第1のサブ画素と、第2のサブ画素と、第3のサブ画素とのデータ信号を表し、
【数51】
は、それぞれ第1画像の第1エリアにおける第j行第(i+1)列の第1のサブ画素と、第2のサブ画素と、第3のサブ画素とのデータ信号を表す。
【数52】
は、第1画像の第1エリアにおける第j行の第1のサブ画素の変換係数を表し、
【数53】
は、第1画像の第1エリアにおける第j行の第2のサブ画素の変換係数を表し、
【数54】
は、第1画像の第1エリアにおける第j行の第3のサブ画素の変換係数を表し、
【数55】
である。
【0107】
例えば、第2変換式は、
【数56】
と表現されることができる。ここで、i、j、nはいずれも整数であり、iは偶数行の列数を表し、jは偶数行の行数を表し、nは第j行の画素の総列数を表し、
【数57】
は、それぞれ第2画像の第1エリアにおける第j行第
【数58】
列の第1のサブ画素と、第2のサブ画素と、第3のサブ画素のデータ信号を表し、
【数59】
は、それぞれ第2画像の第1エリアにおける第j行第
【数60】
列の第1のサブ画素と第2のサブ画素のデータ信号を表し、
【数61】
は、第2画像の第1エリアにおける第j行第1列の第3のサブ画素のデータ信号を表す。
【数62】
は、それぞれ第1画像の第1エリアにおける第j行第(i+1)列、第j行第(i+2)列第j行第n列の第1のサブ画素のデータ信号を表し、
【数63】
は、それぞれ第1画像の第1エリアにおける第j行第(i+1)列と、第j行第(i+2)列と、第j行第n列との第2のサブ画素のデータ信号を表し、
【数64】
は、それぞれ第1画像の第1エリアにおける第j行第(i-1)列と、第j行第i列と、第j行第1列との第3のサブ画素103のデータ信号を表す。
【数65】
は、第1画像の第1エリアにおける第j行の第1のサブ画素の変換係数を表し、
【数66】
は、第1画像の第1エリアにおける第j行の第2のサブ画素の変換係数を表し、
【数67】
は、第1画像の第1エリアにおける第j行の第3のサブ画素の変換係数を表し、
【数68】
である。
【0108】
例えば、ある例示において、第2コンピューター指示は、第2のプロセッサー720によって実行される場合、原始画像を生成することと、原始画像における第1エリアと第2エリアを特定することと、画像処理装置を利用して原始画像における第1エリアに高解像度レンダリングを行うと共に、原始画像における第2エリアに対して圧縮レンダリング処理を行うことで圧縮後の第1画像を生成することと、圧縮後の第1画像を表示装置に出力することと、の操作を実現することができる。
【0109】
例えば、第1エリアが固視エリアであり、第2エリアが非固視エリアであってもよい。これにより、表示システムは、さらに、眼制御装置(図示せず)を備えてもよい。眼制御装置は、眼球追跡技術により人の目線を検出して原始画像における第1エリアを特定することができる。
【0110】
例えば、眼制御装置は、眼球と眼球周辺の特徴の変化により人の目線を追跡してもよいし、虹彩角度の変化に応じて人の眼線を追跡してもよい。眼制御装置は、虹彩に赤外線などのビームを投影することで眼球の特徴を抽出することによって、人の眼線を追跡することを実現する。
【0111】
例えば、眼制御装置は、赤外線装置または画像収集装置などのハードウェア装置を備える。画像収集装置は、携帯電話又はコンピューター等の電子装置のカメラであってもよい。
【0112】
例えば、ある例示においては、第2コンピューター指示は、第2のプロセッサー720によって実行される場合、眼制御装置を利用して人の眼線を検出することと、人の眼線に応じて原始画像における第1エリアを特定することと、の操作を実現することもできる。例えば、原始画像において第1エリア以外のエリアを第2エリアとする。
【0113】
例えば、各画像(第1画像、第2画像、原始画像)の第2エリアは、第1のサブエリアと、第2のサブエリアと、第3のサブエリアとを備える。第1のサブエリアは、第1方向で第1エリアと隣接し、第2のサブエリアは、第2方向で第1エリアと隣接し、第3のサブエリアは、第1エリアと隣接しない。
【0114】
例えば、第1方向と第2方向は互いに垂直する。
【0115】
例えば、原始画像における第2エリアは、第1のサブエリアと、第2のサブエリアと、第3のサブエリアとを備える。原始画像における第1のサブエリアは、第1方向で原始画像における第1エリアと隣接し、原始画像における第2のサブエリアは、第2方向で原始画像における第1エリアと隣接し、原始画像における第3のサブエリアは、原始画像における第1エリアと隣接しない。第1画像における第2エリアも、第1のサブエリアと、第2のサブエリアと、第3のサブエリアとを備え、それぞれ原始画像における第2エリアに備えられる第1のサブエリアと、第2のサブエリアと、第3のサブエリアとに一対一で対応する。
【0116】
例えば、第1のサブエリアは、少なくとも一つの部分を備え、第2のサブエリアは、少なくとも一つの部分を備え、第3のサブエリアも、少なくとも一つの部分を含む。これにより、原始画像は、複数の部分に分割され、これに応じて、第1画像と第2画像も、複数の部分に分割されてもよい。本開示の実施形態は、原始画像と、第1画像と、第2画像とにおける各部分の数及び配列方式については限定しない。
【0117】
例えば、ある例示において、第2コンピューター指示は、第2のプロセッサー720によって実行される場合、第1方向に沿って、原始画像における第1のサブエリアに対して、比率1/F1で圧縮処理を行うことと、第2方向に沿って、原始画像における第2のサブエリアに対して、比率1/F2で圧縮処理を行うことと、第1方向に沿って、原始画像における第3のサブエリアに対して、比率1/F1で圧縮処理を行うことと共に、第2方向に沿って、原始画像における第3のサブエリアに対して、比率1/F2で圧縮処理を行うことと、の操作を実現することもできる。
【0118】
例えば、ある例示において、第1のコンピューター指示は、第1のプロセッサー710によって実行される場合、第1方向に沿って、第1画像における第1のサブエリアに対して、比率F1/2で拡大処理を行うと共に、第2方向に沿って、第1画像における第1のサブエリアに対して、比率1/2で圧縮処理を行うことと、第2方向に沿って、第1画像における第2のサブエリアに対して、比率F2/2で拡大処理を行うと共に、第1方向に沿って、第1画像における第2のサブエリアに対して、比率1/2で圧縮処理を行うことと、第1方向に沿って、第1画像における第3のサブエリアに対して、比率F1/2で拡大処理を行うと共に、第2方向に沿って、第1画像における第3のサブエリアに対して、比率F2/2で拡大処理を行うことと、の操作も実現できる。
【0119】
例えば、拡大処理と圧縮処理は、いずれも補間アルゴリズムを利用してもよい。
【0120】
例えば、ある例示において、第1のコンピューター指示は第1のプロセッサー710によって実行される場合、第3変換式を利用して第1画像における第2エリアの画素に対して画素変換を行うことと、の操作も実現できる。
【0121】
例えば、第3変換式は、
【数69】
と表現されることができる。ここで、k、l、m、nはいずれも整数であり、nは第k行の画素の総列数を表し、mは第1のサブエリアや第2のサブエリアや第3のサブエリアにおける画素の総行数を表し、k=1,2,3,…,mは行数を表し、l=1,2,3,…,nは列数を表し、
【数70】
は、それぞれ第2画像における第2エリアの各サブエリアにおける第(2k-1)行第l列の第1のサブ画素と、第2のサブ画素と、第3のサブ画素とのデータ信号を表し、
【数71】
は、それぞれ第2画像における第2エリアの各サブエリアにおける第(2k)行第l列の第1のサブ画素と第2のサブ画素のデータ信号を表し、
【数72】
は第2画像における第2エリアの各サブエリアにおける第(2k)行第(l+1)列の第3のサブ画素のデータ信号を表し、
【数73】
は、それぞれ第1画像における第2エリアの各サブエリアにおける第k行第l列の第1のサブ画素と、第2のサブ画素と、第3のサブ画素とのデータ信号を表す。
【0122】
説明すべきは、拡大処理、m、圧縮処理、第1変換式、第2変換式、第3変換式並びに各サブ画素の変換係数などに関する詳細な説明は、画像表示方法の実施形態における関連する説明を参照すればよいので、ここでは重複な説明を省略する。
【0123】
本開示の少なくとも一実施形態は、さらに、プロセッサーによって実行されるコンピューター指示が記憶されたコンピューター読取可能記憶媒体を提供する。当該コンピューター指示は、ロセッサーによって実行される場合、圧縮後の第1画像を取得することと、第1画像における第1エリア和第2エリアを特定することと、第1のレンダリングアルゴリズムを利用して第1エリアに対して処理を行うと共に、第1のレンダリングアルゴリズムよりレンダリング解像度が小さい第2のレンダリングアルゴリズムを利用して第2エリアに対して処理を行うことで第2画像を得ることと、第2画像を表示することと、の操作を実現する。
【0124】
例えば、当該コンピューター指示は、プロセッサーによって実行される場合、上述した画像表示方法における一つ又は複数のステップを実行してもよい。
【0125】
例えば、本開示の実施形態のある例示において、当該コンピューター読取可能記憶媒体は、上記いずれかの実施形態の表示システムに適用される。例えば、コンピューター読取可能記憶媒体は、表示システムの表示装置における第1メモリであってもよい。
【0126】
例えば、コンピューター読取可能記憶媒体の説明については、表示システムに係る実施形態における第1メモリに関する説明を参照すればよいので、ここでは重複な説明を省略する。
【0127】
本開示について、以下の方面について説明する必要がある。即ち、
(1)本開示の実施形態の図面は、本開示の実施形態に係る構成に関するのみであり、その他の構成は通常な設計を参照すればよい。
(2)矛盾しない場合、本開示の実施形態及び実施形態における特徴を互いに組み合わせて新たな実施形態を得ることができる。
【0128】
上記は本開示の具体的な実施方式に過ぎず、本開示の保護範囲はこれに限られない。本開示の保護範囲は、請求項の範囲に従うべきである。
【符号の説明】
【0129】
1 表示装置
2 画像処理装置
705 表示パネル
710 第1のプロセッサー
715 第1メモリ
720 第2のプロセッサー
725 第2メモリ
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5A
図5B
図6A
図6B
図7