(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-16
(45)【発行日】2022-12-26
(54)【発明の名称】時計
(51)【国際特許分類】
G04B 19/08 20060101AFI20221219BHJP
【FI】
G04B19/08
(21)【出願番号】P 2019025711
(22)【出願日】2019-02-15
【審査請求日】2021-10-27
(73)【特許権者】
【識別番号】000001960
【氏名又は名称】シチズン時計株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001771
【氏名又は名称】弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】金子 翔哉
【審査官】吉田 久
(56)【参考文献】
【文献】スイス国特許発明第316830(CH,A)
【文献】特開昭47-8491(JP,A)
【文献】特開2005-345340(JP,A)
【文献】実公昭36-12890(JP,Y1)
【文献】実開昭49-41565(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G04B 19/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口を有する胴と、
前記開口の一方を覆い、かつ前記胴に固定される風防と、
前記開口の他方を覆い、かつ前記胴に固定される裏蓋と、
前記風防を介して外部から視認することができる見返しリングと、
前記見返しリングに設けられ、かつ上下方向において前記風防と対向する1以上の時字と、
を備え、
前記見返しリングは、上下方向において上方向側から下方向側に向かって径方向外側に傾斜する傾斜部を有し、
前記時字は、前記傾斜部に設けられ
、
前記見返しリングは、上下方向において少なくとも一部が前記胴の前記上方向側の端部より上方向側に突出している、
ことを特徴とする時計。
【請求項2】
開口を有する胴と、
前記開口の一方を覆い、かつ前記胴に固定される風防と、
前記開口の他方を覆い、かつ前記胴に固定される裏蓋と、
前記風防を介して外部から視認することができる見返しリングと、
前記見返しリングに設けられ、かつ上下方向において前記風防と対向する1以上の時字と、
前記胴の内部空間部に収容され、かつ上下方向において前記風防と対向する透過性を有する透過基板と、
を備え、
前記見返しリングは、上下方向において上方向側から下方向側に向かって径方向外側に傾斜する傾斜部を有し、
前記時字は、前記傾斜部に設けられ
、
前記胴は、上方向側に前記傾斜部が積層される対応傾斜部を有し、
前記対応傾斜部は、下方向側に、前記内部空間部を構成する内周面より、径方向外側に切り欠かれる文字板用切欠部を有し、
前記透過基板は、径方向において外周端部が前記文字板用切欠部に挿入される、
ことを特徴とする時計。
【請求項3】
前記時字は、上下方向において少なくとも一部が前記胴の前記上方向側の端部より上方向側に突出している
請求項1または2に記載の時計。
【請求項4】
前記胴は、上下方向において上方向側に突出する外壁部を有し、
前記外壁部は径方向において前記風防と対向し、
前記胴の前記上方向側の端部は前記外壁部である
請求項1~3のいずれか1項に記載の時計。
【請求項5】
前記時字は、上下方向において一部が前記見返しリングより上方向側に突出している
請求項1から4のいずれか1項に記載の時計。
【請求項6】
前記風防は、
外周端部が上下方向において前記下方向側に突出して形成され、
前記外周端部の厚さは、上下方向において前記開口と対向する部分における厚さよりも薄い、
請求項1~5のいずれか1項に記載の時計。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、時計に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、時計は、ユーザーが風防を介して、文字板上の時字と指針との相対位置から時刻表示を視認する(特許文献1参照)。時計においては、文字板を囲うように配置された見返しリングを備えるものがあり、時字を見返しリングに設けるものがある(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2009-63490号
【文献】特開2015-137884号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
見返しリングは、文字板よりも径方向外側に位置しているため、ユーザーが時計と正対していない場合、すなわち時計を上下方向(文字板に略垂直な方向)ではない方向から見た場合、文字板と比較して視認性が高い。つまり、見返しリングに時字を設けることで、時刻表示の視認性を向上することができる。
【0005】
しかしながら、例えば、ユーザーが現在時刻を確認したい際に、時計とユーザーとの位置関係によっては、時計を真横、すなわち上下方向と直交する方向あるいはほぼ真横から見る場合もある。この場合、視認できる時字の面積が正面から見た場合と比較して著しく小さくなるため、視認性が十分ではないという問題がある。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、時計に対してユーザーが正対してない場合における時刻表示の視認性を向上することができる時計を提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本実施形態における時計は、開口を有する胴と、前記開口の一方を覆い、かつ前記胴に固定される風防と、前記開口の他方を覆い、かつ前記胴に固定される裏蓋と、前記風防を介して外部から視認することができる見返しリングと、前記見返しリングに設けられ、かつ上下方向において前記風防と対向する1以上の時字と、備え、前記見返しリングは、上下方向において上方向側から下方向側に向かって径方向外側に傾斜する傾斜部を有し、前記時字は、前記傾斜部に設けられ、前記見返しリングは、上下方向において少なくとも一部が前記胴の前記上方向側の端部より上方向側に突出している、ことを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本実施形態における時計は、開口を有する胴と、前記開口の一方を覆い、かつ前記胴に固定される風防と、前記開口の他方を覆い、かつ前記胴に固定される裏蓋と、前記風防を介して外部から視認することができる見返しリングと、前記見返しリングに設けられ、かつ上下方向において前記風防と対向する1以上の時字と、前記胴の内部空間部に収容され、かつ上下方向において前記風防と対向する透過性を有する透過基板と、を備え、前記見返しリングは、上下方向において上方向側から下方向側に向かって径方向外側に傾斜する傾斜部を有し、前記時字は、前記傾斜部に設けられ、前記胴は、上方向側に前記傾斜部が積層される対応傾斜部を有し、前記対応傾斜部は、下方向側に、前記内部空間部を構成する内周面より、径方向外側に切り欠かれる文字板用切欠部を有し、前記透過基板は、径方向において外周端部が前記文字板用切欠部に挿入される、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明における時計は、時計に対してユーザーが正対してない場合における時刻表示の視認性を向上することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施形態における時計の全体構成図である。
【
図2】
図2は、実施形態における時計の断面図である。
【
図3】
図3は、実施形態における時計の要部拡大断面図である。
【
図4】
図4は、実施形態における時計の断面斜視図である。
【
図5】
図5は、実施形態における時計表示部の一部正面図である。
【
図6】
図6は、実施形態における透明基板の正面図である。
【
図7】
図7は、実施形態における化粧板の正面図である。
【
図8】
図8は、実施形態における装飾基板の正面図である。
【
図9】
図9は、実施形態における装飾基板の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の実施形態により本発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
【0011】
〔実施形態〕
図1は、実施形態における時計の全体構成図である。
図2は、実施形態における時計の断面図である。
図3は、実施形態における時計の要部拡大断面図である。
図4は、実施形態における時計の断面斜視図である。なお、
図2および
図4は、
図1に示す時計1のうち、指針中心と9時との間の断面の一部で、かつ6時方向に見たものである。
図3は、
図2の一部拡大図である。また、
図1~
図4(
図5~
図9も同様)におけるX方向は時計の12時6時方向であり、Y方向は時計の3時9時方向であり、Z方向は時計の上下方向である。X1は12時方向、X2は6時方向、Y1は3時方向、Y2は9時方向、Z1は上方向、Z2は下方向である。Oは時計1の中心であり、Oを中心としたXY平面における方向を径方向と呼ぶ。
【0012】
実施形態における時計1は、水晶発振器の出力に基づいて内部時刻を計時し、計時した時刻を指針で示す電子時計である。時計1は、計時以外にもアラーム機能やクロノグラフなどの機能を有する多機能型電子時計であってもよい。また、標準電波や衛星が出力するGPS(GLOBAL POSITIONING SYSTEM)電波を受信し、受信した電波の時刻情報に基づいて内部時刻を補正する電波時計であってもよい。さらに、通信部により外部の端末機器と無線あるいは有線の少なくともいずれか一方により接続され、端末機器において設定された指示に基づいて、特定の機能(例えば、アラーム機能、端末機器の内部時刻情報に基づいた時刻補正機能、メール受信時などに報知する報知機能など)を実現する端末機器連動時計であってもよい。
【0013】
時計1は、
図1~
図4に示すように、外装ケース10と、時計表示部3と、ムーブメント8と、を備える。本実施形態における時計1は、時計表示部3がアナログ表示式のアナログ電子腕時計であり、腕時計式として説明するが、掛け時計式、置き時計式、懐中時計式であってもよい。
【0014】
外装ケース10は、時計1の最外郭を構成するものであり、胴2と風防4と裏蓋5とで構成される。胴2は、開口を有し、開口内部の空間にあたる内部空間部S1に時計表示部3やムーブメント8が保持される。本実施形態においては、胴2は円環状であり、開口は時計1の中心Oを中心とする円形形状である。開口の形状は、時計1の外装ケース10の外形形状や、デザインに合わせて任意の形状とすることができる。胴2は、外周側面の12時方向及び6時方向からそれぞれ突出して形成された先かん22を備える。12時側の先かん22にはベルト9の一端が連結され、6時側の先かん22にはベルト9の他端が連結される。
【0015】
胴2の開口の一方の側である上方向開口21aを風防4が覆い、他方の側である下方向開口21bを裏蓋5が覆い、それぞれ固定することによって、内部空間部S1は閉塞空間となるため、時計表示部3やムーブメント8を保護することができる。風防4や裏蓋5を胴2に固定するのに際してそれぞれゴムパッキンなどの防水部材6,7を介することにより、保持力を高め、時計1の防塵性や防水性を高めることができる。
胴2は、例えば、樹脂材料や金属材料、セラミック材料などにより形成されている。
風防4は、上方向側開口21aを覆う形状であり、上方向側から挿入し胴2に固定することで内部空間部S1を閉塞する。本実施形態では風防4の平面視における外形形状は、円形状をしている。風防4は、例えば、ガラスや透過性の樹脂材料などにより形成されている。
裏蓋5は、下方向開口部21bと略同形状の係合部を有し、下方向側から挿入し胴2に固定することで内部空間部S1を閉塞する。本実施形態では裏蓋5の外形形状は円形状である。裏蓋5は、例えば、胴2と同様に樹脂材料や金属材料、セラミック材料などにより形成されている。
【0016】
ムーブメント8は、発振器、制御回路、駆動機構、発電機構、二次電池、地板83、押え板84などを備え、時計1の計時機能やその他の機能動作などを行う。
発振器は、時計1の表示時刻の計時やその他の機能動作に関する基準周波数を生成するための源振であり、例えば水晶振動子を用いることが出来る。水晶振動子は外部温度により発振特性が変動しやすいため、温度補償型水晶振動器(TCXO)を用いてもよい。
制御回路は、時計1の制御を行う回路であり、発振器から出力されたクロック信号に基づき、時計1の内部時刻を計時したり、各機能に応じた制御信号を出力する。制御回路はCPU(Central Processing Unit)及びRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)といったメモリを含む回路で構成される。
【0017】
駆動機構は、駆動回路やモータ、輪列歯車等を含み、制御回路からの制御信号が駆動回路に入力され、入力された信号に応じてモータを駆動させる。モータに連結された輪列歯車などは協働して動く。例えば輪列歯車の一端に指針が取り付けられている場合は、指針を回転駆動することができる。本実施形態において、モータは、ステップモータ(不図示)及びエレクトレットモータ(以下、「EM」と称することがある。)85が配置されている。EM85の詳細については後述する。
【0018】
発電機構は、外部エネルギーによって発電し、発電した電力を二次電池や制御回路などの電子部品に供給する。発電機構には、光エネルギーを変換する光電変換素子や、熱エネルギーを変換する熱電変換素子、振動エネルギー等の機械運動から発電する機械電気変換素子等を用いることが出来る。本実施形態においては、発電機構として機械電気変換素子である2つのエレクトレットジェネレータ(以下、「EG」と称することがある。)81,82を用いている。EG81,82の詳細については後述する。
二次電池は、発電機構によって発電した電力を蓄電することができるとともに、制御回路や駆動機構、その他の電子部品等に供給する電力源である。二次電池には例えば、リチウムイオン電池や全個体電池を用いることができる。
【0019】
ここで、本実施形態の駆動機構及び発電機構に用いられるエレクトレットモータ(EM85)及びエレクトレットジェネレータ(EG81,82)について説明する。EM85及びEG81,82はいずれも静電誘導型の機械電気変換素子である。静電誘導型機械電気変換素子は、例えば、複数の帯電電極が形成された移動子と、当該帯電電極に対向して配置される複数の対向電極が形成された固定子とで構成され、移動子と固定子とが相対的に移動することにより、電気-機械変換をすることができる。
本実施形態において、移動子は略円盤形状をしており、回転軸を中心として回転する回転子である。移動子の回転軸には歯車が取り付けられており、図示しない輪列歯車に連結されている。固定子は回転子の電極と略胴形状の複数の電極が形成された基板であり、基板に樹脂基板やガラス基板を用いることができる。
【0020】
静電誘導型機械電気変換素子をエレクトレットモータとして使用する場合は、例えば、駆動回路から複数の固定電極のうち隣り合う電極に異なる電位を印加するような信号を入力することにより、回転子を回転駆動することができる。継続的に回転するためには固定電極に印加する電位を経時的に切り替えていけばよい。回転速度は信号の切り替え間隔(周波数)に依存する。
静電誘導型機械電気変換素子をエレクトレットジェネレータとして使用する場合は、例えば、輪列歯車に図示しない回転錘を連結する。回転錘は時計1の姿勢変化に伴って回転軸を中心として自由に回動可能に構成され、回転錘が回転することによって、輪列歯車を介した回転子が回転する。これにより複数の固定電極のうち隣り合う電極間に電位差が生じるため、発電することができる。
本実施形態のEM85及びEG81,82は、少なくとも上方向側に配置される固定子が透明基板上に複数の透明導電膜を形成された構成となっており、時計1に組み込んだ際に、ユーザーが視認可能なようにムーブメント8の上方向側に配置されている。
【0021】
地板83は、駆動機構や発電機構などが取り付けられるものである。押え板84は、各地板83との間に配置される各輪列歯車を回転自在に支持するものである。
【0022】
時計表示部3は、指針33と文字板34と見返しリング31とを有する。時計表示部3は、ムーブメント8の制御回路によって計時された内部時刻を表示したり、その他の機能に関する機能表示を行う。
【0023】
指針33は、時計1の中心Oを回転軸として回動可能なように配置され、ムーブメント8の輪列歯車に連結し、駆動回路の駆動信号に応じて駆動するモータを介して、回転駆動をする。指針33は棒状であり、金属材料や樹脂材料などにより形成される。
本実施形態において、指針33は、秒針33A、分針33B、時針33Cであり、胴2の上方向側開口21aよりも上方向側(風防4側)に配置される。指針33が指し示す位置に応じて、内部時刻に基づいた現在時刻を表示したり、その他の機能を有する場合にはその機能に応じた設定情報などを表示することができる。その他の機能の情報表示としては、アラーム機能のON・OFFの設定や、アラームの設定時刻、クロノグラフ表示、電池残量などが挙げられる。
【0024】
文字板34は、指針33とムーブメント8との間に配置され、ムーブメント8を保護する。
見返しリング31は、指針33の回転面における周方向に沿うように配置される。見返しリング31の表面上(風防4と対向する側)には、時字32(時字32A,32B)が設けられている。つまり、時字32は、上下方向において風防4と対向するように配置され、風防4を介してユーザーが視認することができる。指針33(秒針33A、分針33Bおよび時針33C)と時字32との相対位置により、ユーザーは現在時刻や機能の設定情報等を認識することができる。
【0025】
見返しリング31は、上下方向において上方向側から下方向側に向かって径方向外側に傾斜する傾斜部312を有する。時字32は、傾斜部312に形成される。これにより、時計1に対してユーザーが正対してない場合において、時字32の視認面積を正対している場合と比較して増加、あるいは減少することを抑制できるので、時字32に対する各針33A~33Cの相対位置をユーザーが確認し易くなる。従って、時計1に対してユーザーが正対してない場合における時刻表示の視認性を向上することができる。
【0026】
本実施形態においては、
図3に示すように、見返しリング31は胴2に形成された見返し受け部29上に配設される。見返し受け部29の内周が上述した上方向側開口21aに相当し、見返しリング31は、この上方向側開口21aを囲う構成となっている。また、見返しリング31は、径方向の外側から内側に向かって平坦部311、傾斜312部、先端部313を有しており、見返し受け部29は、平坦部311、傾斜部312、先端部313の各部分にそれぞれ対応するように、対応平坦部24、対応傾斜部25、対応先端部26を有している。
【0027】
平端部311は見返しリング31のうち径方向の外側に位置し、上下方向から見た場合に、傾斜部312や先端部313よりも裏蓋5側に位置している。また、上下方向から見た場合に、下方向側端面311aが平坦面として形成されている。平端部311に対応する対応平坦部24は、平端部311の下方向側端面311aに対応する平坦面である上方向側端面24aを有しており、平端部311が載置される。
傾斜部312は、見返しリング31のうち、径方向中央部に位置している。傾斜部312は、上方向側から下方向側に向かって径方向外側に傾斜するものであり、上方向側端面312aが傾斜面として形成されている。つまり、上方向側端面312aは、上方向と径方向外方向との間の方向に向かって形成されている。本実施形態における上方向側端面312aは、環状の平らな面で形成されているが、湾曲面など曲面、あるいは曲面と平らな面とを複合した複合面であってもよい。傾斜部312に対応する対応傾斜部25は、傾斜部312と同様に、上下方向において下方向側から上方向側に向かって、径方向内側に傾斜して形成されており、傾斜部312が載置される。
先端部313は、見返しリング31のうち、径方向の内側端部に位置し、傾斜部312から内側に突出するように形成され、上下方向から見た場合に、平端部311よりも上方向側に位置している。先端部313に対応する対応先端部26は、対応傾斜部25の径方向内側から径方向内側方向に突出して形成されており、先端部313が載置される。
【0028】
見返しリング31の平端部311は、下方向側に突出するように形成されたボス314を有し、見返し受け部29の対応平端部24は、ボス314に対応する位置に対応平端部24の上方向側端面24aから下方向に向かって凹んで形成されたボス孔27を有する。ボス孔27にボス314が挿入されることにより、胴2(時計1)における見返しリング31の位置を決めることができるとともに、容易に固定することができる。
ボス314は、上下方向から見た場合に、見返しリング31の周方向に対して1つ又は複数形成され、ボス孔27は少なくともボス314に対応する数が見返し受け部29の周方向に形成されている。
【0029】
本実施形態において、見返しリング31は径方向において傾斜部312の外側と内側にそれぞれ平端部311と先端部313を有する構成としたが、これに限定されない。平端部311や先端部313のどちらか一方または両方は省略されてもよい。また、見返しリングのボス314は平端部311に形成されているが、これに限定されず傾斜部312や先端部313に形成してもよく、ボス孔27もボス314の位置に対応するように対応傾斜部25や対応先端部26に形成されていてもよく、見返しリング31の形状に合わせて任意に設けることが好ましい。
また、見返しリング31は胴2の見返し受け部29に配置することには限定されず、文字板34にボス孔27を設けて文字板34上に直接見返しリング31を配置してもよいし、ムーブメント8の図示しないムーブメント受け部材にボス孔27を設けて見返しリング31を配置する構成としてもよい。
また、見返しリング31の固定はボス314とボス孔27の組み合わせに限定されず、接着材を使用して見返しリング31と受け部材とを接着固定してもよい。
【0030】
ここで、見返しリング31の傾斜部312は、上下方向において、胴2における上方向側の表面又は端部よりも少なくとも一部が上方向側の端部より上方向側に突出していることが好ましい。
本実施形態では
図2,3に示すように、胴2は上下方向における上方向側であって径方向外側の外周部に環状の外壁部23を有する。言い換えると対応平坦部24の径方向外側から上方向側に突出するように外壁部23が形成されている。外壁部23は、防水部材6を介在させて風防4を挿入し、位置決め及び固定するための位置決め固定部材として機能する。そして、外壁部23と見返し受け部29とで囲まれた環状の収容空間部S2を構成する。つまり、風防4や防水部材6、時計表示部3の一部である見返しリング31及び時字32は、収容空間部S2に配置されているといえる。
【0031】
本実施形態における胴2における上方向側の表面又は端部は、外壁部23の上方向側端部に相当し、胴2において最も上方向側に位置する。そして、見返しリング31の傾斜部312の一部と先端部313は、上下方向において、外壁部23の上方向端部よりも上方向側に位置する。これにより、外壁部23により見返しリング31の傾斜部312が隠されることを抑制できるので、時刻表示や機能表示等の視認性をさらに向上することができる。
【0032】
時字32は、指針33の位置に対する情報をユーザーが認識するための指標であり見返しリング31の傾斜部312に固定されている。時字32は、見返しリング31の表面に印刷形成してもよいし、見返しリング31と一体に形成されていてもよいし、別体に形成されていてもよい。時字32は、別体に形成されている場合は、接着剤や、ボスとボス孔などで、見返しリング31に固定されている。以降では、別体で形成された飾り部材を時字32として接着固定した例として説明する。時字32は見返しリング31の周方向に沿って複数配置される。時字32の形状はそれぞれ異なっていてもよい。本実施形態においては、
図1に示すように2種類の時字32Aと32Bとが規則的に配列された構成としている。時字32Aは、見返しリング31の周方向において、例えば、12時位置を起点として30度ごとに等間隔に形成される。つまり、各時字32Aは、1時~12時にそれぞれ対応する。時字32Bは、見返しリング31の周方向において、隣り合う時字32Aの間に5度ごとに等間隔に形成されている。時字32Aと時字32Bにより、時刻情報における「分」、「秒」に対応する。なお、時字32は、時計1が有する機能の状態確認表示や、機能に起因する情報を表示するために、単独あるいは指針33とともに用いることもできる。
【0033】
時字32Aは、上下方向において、少なくとも一部が傾斜部312の径方向内側や先端部314よりも、上方向側に突出して形成されている。言い換えると、時字32Aの一部は、上下方向において、見返しリング31における上方向側の端部よりも上方向側に突出している。これにより、ユーザーが時計1に対して正対していない方向から時計表示部を見た際に、ユーザーの見ている側とは反対側に位置する時字も視認することができる。従って、時刻表示や機能表示等の視認性をさらに向上することができる。
また、指針33と時字32との上下方向における距離を短くすることができるので、時字32に対する指針33の相対位置をユーザーがさらに確認し易くなる。
なお、本実施形態においては、時字32Aのそれぞれが見返しリング31の上方向側の端部よりも上方向側に突出している例を説明していたが、複数ある時字32Aのうちの少なくとも1個だけが上方向側に突出していてもよい。例えば12時位置に配置された時字32Aのみ突出するような構成とすれば、視認している方向をユーザーが認識しやすくなる。同様に、3時、6時、9時、12時方向の4か所の時字32Aを突出するような構成としてもよい。また、時字32Bも時字32Aと同様に、見返しリング31よりも上方向側に突出した構成としてもよい。
【0034】
時字32Aは、上下方向において、少なくとも一部が上述した胴2の外壁部23より上方向側に突出して形成されている。言い換えると、時字32Aの一部は、上下方向において、胴2における上方向側の端部よりも上方向側に突出している。これにより、ユーザーが正対方向とは異なる方向であって、特に上下方向と直交する水平面(XY平面)に近い方向から時計表示部3を見たときでも、外壁部23により時字32Aが隠されることなく視認することができる。従って、外壁部23により時字32が隠されることを抑制できるので、時刻表示や機能表示等の視認性をさらに向上することができる。
【0035】
風防4は、本体部41と、外周端部42とを有する。本体部41は、円径状に形成され、上下方向において平坦状あるいは上方向に突出する湾曲状に形成されている。外周端部42は、本体部41の径方向外側に形成されている。外周端部42は、上下方向において裏蓋5側、すなわち下方向側に突出して形成されている。外周端部42は、上方向側開口21a側から挿入され、径方向において外周壁23との間に防水部材6を介在させることで保持されている。風防4の外周端部42は、径方向において外壁部23と対向する。
ここで、外周端部42の厚さは、上下方向において上方向側開口21aと対向する部分、すなわち本体部41における厚さよりも薄く形成されている。外周端部42の厚さを薄くすることにより上下方向から見た場合に、同じ厚さとした場合に比べて風防4と見返しリング31の傾斜部311までのスペース(収容空間部S2)を広くすることができ、これにより時字32を大きくすることができる。従って、ユーザーによる時字32の視認性を向上することができる。
なお、
図3において風防4は、防水部材6の介在により風防4と見返しリング31との間が離間して固定されているが、風防4と見返しリング31とが接していてもよい。また、風防4は、見返しリング31の平端部311上に配置されるがこれに限定されず、胴2の対応平坦部24の直上に配置するような構成としてもよい。また、風防4の外周端部42は径方向において外壁部23の内周よりも内側であって収容空間部S2に配置される形状であるとして説明を行ったが、外周端部42の外形形状が外壁部23の外周側の外形形状よりも大きくてもよい。このような場合であっても、防水部材6を介して胴2に対して風防4を固定することができる。
【0036】
文字板34は、
図1~
図4に示すように、指針33とムーブメント8との間であって内部空間部S1内に配置され、ムーブメント8を保護するとともに、ユーザーに対して時計1の美観を与える機能を有する。本実施形態では、文字板34は透過基板36と、飾り部材である化粧基板37及び装飾基板38A,38Bから構成される。文字板34の構造や配置について
図1~
図9を用いて詳細に説明する。
図5は、実施形態における文字板34の正面図である。
図6は、実施形態における透明基板36の正面図である。
図7は、実施形態における化粧基板37の正面図である。
図8は、実施形態における装飾基板38Aの正面図である。
図9は、実施形態における装飾基板38Bの正面図である。
【0037】
本実施形態の文字板34は、透過基板36上に、装飾部材である化粧基板37が積層され、化粧基板37上に装飾基板38A及び装飾基板38Bが積層された多層構造である。文字板34は、胴2の開口部分の内壁に沿って挿入され固定される。そのため、胴2の開口部分の内壁には、上述した多層構造の文字板34の各層(透過基板36、化粧基板37、装飾基板38A,38B)の厚さに対応するように文字板用切欠部28が形成されている。
【0038】
文字板用切欠部28は、内部空間部S1を構成する胴2の内周面21cより径方向外側に切り欠かれることで形成されている。つまり、文字板用切欠部28は、上下方向から見た場合に、環状に形成されており、上方向側開口21aよりも径方向外側に形成されている。本実施形態における文字板用切欠部28は、複数の段差により形成されており、第1段差部28aと、第2段差部28bと、第3段差部28cとにより構成され、第1段差部28a、第2段差部28b、第3段差部28cの順番で外径が広くなる。第1段差部28aは、径方向において時計表示部3の後述する化粧基板37と対向するものであり、化粧基板37の外周端部37aが挿入されるものである。第2段差部28bは、径方向において透過基板36と対向するものであり、透過基板36の外周端部36aが挿入されるものである。第3段差部28cは、径方向において上述したムーブメント8の押え板84と対向するものである。
【0039】
透過基板36は、
図1~
図6に示すように、内部空間部S1に収容される。透過基板36は、上下方向において風防4と対向するものであり、透過性を有する。本実施形態における透過基板36は、円形状に形成され、透明な樹脂材料により構成されている。つまり、ユーザーは、透過基板36が透明であるため、風防4および透過基板36を介して、少なくとも内部空間部S1の一部を視認することができる。透過基板36は、上下方向から見た場合に、外径が上方向側開口21aの開口径よりも大きく形成されており、外周端部36aが基板用切欠部28の第2段差部28bに挿入される。従って、透過基板36は、上下方向から見た場合に、外周端部36aが胴2に積層された見返しリング31と重なることで、視認することができない。透過基板36は、中央貫通孔36b、第1貫通孔36c、第2貫通孔36d、第3貫通孔36eが形成されている。各貫通孔36b~36eは、透過基板36を上下方向において貫通するものである。中央貫通孔36bは、指針33とムーブメント8の輪列歯車とを連結する指針軸が挿入されるための孔である。第1貫通孔36cは、上下方向において、EG81と対向して形成されている。第2貫通孔36dは、上下方向において、EG82と対向して形成されている。第3貫通孔36eは、上下方向において、EM85と対向して形成されている。
【0040】
化粧基板37は、
図1~
図5、
図7に示すように、内部空間部S1に収容される。化粧基板37は、透過基板36の上方向側に積層され、透過基板36を上方向側で覆うものである。本実施形態における化粧基板37は、円形状に形成され、例えば、樹脂材料や金属材料などにより構成されている。化粧基板37は、上下方向から見た場合に、外径が上方向側開口21aの開口径よりも大きく形成されており、透過基板36の外径よりも小さく形成されており、外周端部37aが文字板用切欠部28の第1段差部28aに挿入される。従って、化粧基板37は、上下方向から見た場合に、外周端部37aが胴2に積層された見返しリング31と重なることで、視認することができない。
【0041】
化粧基板37は、中央貫通孔37b、第1貫通孔37c、第2貫通孔37d、第3貫通孔37e、第4貫通孔37fが形成されている。各貫通孔37b~fは、化粧基板37を上下方向において貫通するものである。中央貫通孔37bは、指針33とムーブメント8の輪列歯車とを連結する指針軸が挿入されるための孔である。第1貫通孔37cは、上下方向において、第1貫通孔36cおよびEG81と対向して、周方向に複数形成されている。なお、隣り合う第1貫通穴37cの間には、装飾基板38Aの後述する一方の環状部38aに対応する各アーム38b~38dにそれぞれ対応する対応アーム部が形成されている。第2貫通孔37dは、上下方向において、第2貫通孔36dおよびEG82と対向して、周方向に複数形成されている。なお、隣り合う第2貫通穴37dの間には、装飾基板38Aの後述する他方の環状部38aに対応する各アーム38b~38dにそれぞれ対応する対応アーム部が形成されている。第3貫通孔37eは、上下方向において、第3貫通孔36eおよびEM85と対向して、周方向に複数形成されている。なお、隣り合う第3貫通穴37eの間には、装飾基板38Bの後述する環状部38aに対応する各アーム部38b~38dにそれぞれ対応する対応アーム部が形成されている。第4貫通穴37fは、化粧基板37に対して複数形成されている。本実施形態における各第4貫通穴37fは、第1貫通穴37c、第2貫通穴37d、第3貫通穴37eを取り囲むように形成されている。つまり、化粧基板37は透過基板36を上方向側で覆うが、ユーザーは、化粧基板37の各貫通穴37c~37fを介して、化粧版37の下方向側、すなわち透過基板36側を視認することができる。従って、ユーザーは、化粧基板37を有していても、風防4、化粧基板37の各貫通穴37c~37fおよび透過基板36を介して、EG81,82、EM85および少なくとも内部空間部S1の一部を視認することができる。
【0042】
装飾基板38A,38Bは、
図1~
図5、
図8、
図9に示すように、内部空間部S1に収容される。
【0043】
装飾基板38Aは、環状部38aと、第1アーム部38bと、第2アーム部38cと、第3アーム部38dと、連結部38eとを有する。環状部38aは、幅方向に2つ形成されている。一方の環状部38aは、上下方向において化粧版37の軸貫通穴、第1貫通孔36cおよびEG81と対向するものである。一方の環状部38aに対応する第1アーム部38bは、9時方向に向けて突出して形成されている。一方の環状部38aに対応する第2アーム部38cは、3時方向および6時方向の間の方向に向けて突出して形成されている。一方の環状部38aに対応する第3アーム部38dは、3時方向および12時方向に向けて突出して形成されている。一方の環状部38aに連結する各アーム部38b~38dの周方向における間は、上下方向において、各第1貫通孔37c、第1貫通孔36cおよびEG81と対向して形成されている。他方の環状部38aは、上下方向において化粧版37の軸貫通穴、第2貫通孔36dおよびEG82と対向するものである。他方の環状部38aに対応する第1アーム部38bは、3時方向に向けて突出して形成されている。他方の環状部38aに対応する第2アーム部38cは、9時方向および6時方向の間の方向に向けて突出して形成されている。他方の環状部38aに対応する第3アーム部38dは、9時方向および12時方向の間の方向に向けて突出して形成されている。連結部38eは、2つの第1アーム部38bの先端が連結されており、幅方向において2つの環状部38a、38aの間に位置する。他方の環状部38aに連結する各アーム部38b~38dの間は、上下方向において、各第2貫通孔37d、第2貫通孔36dおよびEG82と対向して形成されている。他方の環状部38aに連結する各アーム部38b~38dの周方向における間は、上下方向において、各第2貫通孔37d、第1貫通孔36dおよびEG82と対向して形成されている。つまり、装飾基板38Aは化粧基板37を上方向側で覆うが、ユーザーは、装飾基板38Aの各アーム部38b~38dの周方向における間を介して、装飾基板38Aの下方向側、すなわち化粧版37側を視認することができる。従って、ユーザーは、装飾基板38Aを有していても、風防4、各アーム部38b~38dの周方向における間、化粧基板37の各貫通穴37b~37cおよび透過基板36を介して、EG81,82を視認することができる。
【0044】
装飾基板38Bは、環状部38aと、第1アーム部38bと、第2アーム部38cと、第3アーム部38dと、半環状部38fとを有する。環状部38aは、上下方向において化粧版37の軸貫通穴、第3貫通孔36eおよびEM85と対向するものである。第1アーム部38bは、9時方向および12時方向の間の方向に向けて突出して形成されている。第2アーム部38cは、3時方向および12時方向の間の方向に向けて突出して形成されている。第3アーム部38dは、3時方向および9時方向の間の方向に向けて突出して形成されている。半環状部38fは、各アーム部38b~38dの先端が連結されており、第1アーム部38bの先端と第2アーム部38cの先端との間および第2アーム部38cの先端と第3アーム部38dの先端との間を連結する。環状部38aに連結する各アーム部38b~38dの周方向における間は、上下方向において、各第3貫通孔37e、第3貫通孔36eおよびEM85と対向して形成されている。つまり、装飾基板38Bは化粧基板37を上方向側で覆うが、ユーザーは、装飾基板38Bの各アーム部38b~38dの周方向における間を介して、装飾基板38Bの下方向側、すなわち化粧版37側を視認することができる。従って、ユーザーは、装飾基板38Bを有していても、風防4、各アーム部38b~38dの周方向における間、化粧基板37の各貫通穴37fおよび透過基板36を介して、EM85を視認することができる。
【0045】
ここで、各アーム部38b~38dの周方向における間隔は、第1アーム部38bと第2アーム部38cとの間の間隔および第2アーム部38cと第3アーム部38dとの間の間隔よりも第1アーム部38bと第3アーム部38dとの間の間隔が広い。言い換えると、第1アーム部38bと第2アーム部38cとの間のなす角および第2アーム部38cと第3アーム部38dとの間のなす角よりも第1アーム部38bと第3アーム部38dとの間のなす角が大きい。間隔が広い(なす角が大きい)第1アーム部38bと第3アーム部38dとの間は、間隔が狭い(なす角が小さい)第1アーム部38bと第2アーム部38cとの間および第2アーム部38cと第3アーム部38dとの間と比較して、ユーザーの目につきやすく、隣合うアーム部38b~38d群間で、間隔が広い(なす角が大きい)側が対向しているためユーザーの視線を誘導することができる。
【0046】
なお、本実施形態における時計1は、化粧基板37の外周端部37aが文字板用切欠部28の第1段差部28aに挿入されるがこれに限定されるものではない。化粧基板37は、外径が上方向側開口21aの開口径よりも小さく形成されていてもよい。この場合、文字板用切欠部28において最も風防4側、すなわち上方向側に透明基板36の外周端部36aが位置することとなる。従って、ユーザーは、上下方向において文字板用切欠部28よりも下方向側に位置する内部空間部S1の一部を視認することができる。これにより、ユーザーは、上方向側開口21aの開口径よりも広い範囲で、内部空間部S1を視認することができる。
【符号の説明】
【0047】
1 時計
10 外装ケース
2 胴
21 環状部
22 かん
23 外壁部
24 対応平坦部
25 対応傾斜部
26 対応先端部
27 ボス孔
28 文字板用切欠部
29 見返し受け部
3 時計表示部
31 見返しリング
311 平坦部
312 傾斜部
313 先端部
314 ボス
32、32A,32B 時字
33 指針
33A 秒針
33B 分針
33C 時針
34 文字板
36 透過基板
36a 外周端部
37 化粧基板
38A,38B 装飾基板
4 風防
41 本体部
42 外周端部
5 裏蓋
6,7 防水部材
8 ムーブメント
9 ベルト
S1 内部空間部
S2 収容空間部