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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-16
(45)【発行日】2022-12-26
(54)【発明の名称】X線管
(51)【国際特許分類】
   H01J 35/06 20060101AFI20221219BHJP
   H01J 35/14 20060101ALI20221219BHJP
【FI】
H01J35/06 H
H01J35/14
H01J35/06 C
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019167643
(22)【出願日】2019-09-13
(65)【公開番号】P2021044226
(43)【公開日】2021-03-18
【審査請求日】2022-02-24
(73)【特許権者】
【識別番号】503382542
【氏名又は名称】キヤノン電子管デバイス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】弁理士法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】清水 克則
(72)【発明者】
【氏名】田村 久幸
(72)【発明者】
【氏名】笹部 明宏
【審査官】鳥居 祐樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-036460(JP,A)
【文献】特開2001-068045(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01J 35/06
H01J 35/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子ビームが入射されることによりX線を放出するターゲット層と、前記ターゲット層を囲む外周部と、を有する陽極と、
電子を放出し第1方向に長軸を有するフィラメントと、前記フィラメントから放出された前記電子ビームを収束させる電子収束カップと、を有する陰極と、を備え、
前記電子収束カップは、前記陽極側に位置する第1面と、前記第1面に開口し前記フィラメントを収容する電子収束溝と、を有し、
前記第1面は、前記開口側に位置する第1縁部と、前記開口側に位置し前記第1方向において前記第1縁部に対向する第2縁部と、を有し、
前記第1縁部は前記第2縁部よりも前記外周部に近接し、
前記第1方向において前記第1縁部と前記フィラメントとの距離を第1距離とし、前記第1方向において前記第2縁部と前記フィラメントとの距離を第2距離とした場合、前記第1距離は前記第2距離より短いX線管。
【請求項2】
前記第2距離は前記第1距離の1.25倍以上である請求項1に記載のX線管。
【請求項3】
前記第2距離は1.3mm以上である請求項1又は2に記載のX線管。
【請求項4】
前記ターゲット層と前記陰極との間には、50kv以上かつ160kv以下の電圧が印加される請求項1に記載のX線管。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、X線管に関する。
【背景技術】
【0002】
X線管は、X線画像診断用途や、非破壊検査用途などに利用されている。X線管としては、固定陽極型のX線管や、回転陽極型のX線管があり、用途に対応した方が用いられている。X線管は、陽極と、陰極と、真空外囲器とを備えている。陽極は、電子ビームが入射されることによりX線を放出する焦点面が形成される。陰極は、フィラメントと、フィラメントが収容された収束溝を有する電子収束カップとを備えている。フィラメントは、電子を放出することができる。陽極及び陰極間には、管電圧が印加される。このため、電子収束カップは、電子レンズの役割を果たすことができ、すなわち陽極に向かう電子ビームを収束させることができる。
近年、X線フラットパネルディテクタ等のX線ディテクタの性能が向上している。このため、同じ焦点サイズであるなら、より強度の高いX線を照射できるX線管の要求が高まっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開昭59-165353号公報
【文献】特開2001-135265号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本実施形態の目的は、焦点面の長さ方向において焦点面の電子密度分布を疎密にすることにより、高強度のX線を照射することが可能なX線管を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本実施形態によれば、
電子ビームが入射されることによりX線を放出するターゲット層と、前記ターゲット層を囲む外周部と、を有する陽極と、電子を放出し第1方向に長軸を有するフィラメントと、前記フィラメントから放出された前記電子ビームを収束させる電子収束カップと、を有する陰極と、を備え、前記電子収束カップは、前記陽極側に位置する第1面と、前記第1面に開口し前記フィラメントを収容する電子収束溝と、を有し、前記第1面は、前記開口側に位置する第1縁部と、前記開口側に位置し前記第1方向において前記第1縁部に対向する第2縁部と、を有し、前記第1縁部は前記第2縁部よりも前記外周部に近接し、前記第1方向において前記第1縁部と前記フィラメントとの距離を第1距離とし、前記第1方向において前記第2縁部と前記フィラメントとの距離を第2距離とした場合、前記第1距離は前記第2距離より短いX線管が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1図1は、一実施形態のX線管装置の断面図である。
図2図2は、図1に示した陰極及び陽極を示す断面図である。
図3図3は、上記実施形態に係る実施例の陰極を拡大して示す図であり、(a)正面図と、(b)断面図とで示す図である。
図4図4は、比較例の陰極を拡大して示す図であり、(a)正面図と、(b)断面図とで示す図である。
図5図5は、焦点面の長さ方向における焦点面の電子密度分布を説明するための図であり、(a)上記実施例のX線管装置の概略図及び焦点面の電子密度分布と、(b)上記比較例のX線管装置の概略図及び焦点面の電子密度分布とで示すである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、開示はあくまで一例に過ぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べて、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する詳細な説明を適宜省略することがある。
【0008】
図1は、一実施形態のX線管装置の断面図である。
図1に示すように、X線管装置は、X線管1と、筐体20と、絶縁油9と、を備えている。この実施の形態において、X線管1は回転陽極型X線管である。
【0009】
X線管1は、陰極10と、陽極11と、回転体5と、固定体6と、真空外囲器19と、ステム部2と、を備えている。
回転体5は、筒状に形成され、一端部が閉塞されている。回転体5は、この回転体の回転動作の中心軸となる回転軸Rに沿って延出している。回転体5は、回転軸Rを中心に回転可能である。回転体5は、Fe(鉄)やMo(モリブデン)等の材料で形成されている。方向Zは回転軸Rに平行な方向であり、方向X、方向Y及び方向Zは、互いに直交している。
【0010】
固定体6は柱状に形成されている。固定体6の直径は回転体5の内径より小さい。固定体6は、回転体5と同軸的に設けられ、回転軸Rに沿って延出している。固定体6は、FeやMo等の材料で形成されている。固定体6は、回転体5に嵌合され、また、真空外囲器19に固定されている。なお、図示しないが、回転体5及び固定体6間の隙間にガリウム・インジウム・錫合金(GaInSn)等の金属潤滑剤が充填されている。このため、X線管1はすべり軸受けを使っている。
【0011】
陽極11は、回転軸Rに沿った方向に、固定体6の一端部に対向配置されている。陽極11は、陽極の外面に位置したターゲット層11aと、ターゲット層11aを囲む外周部11oを有している。陽極11は、接続部材7を介して回転体5に固定されている。陽極11は、重金属等の材料で形成され、例えばMoで形成されている。ターゲット層11aは、陽極11に利用する材料より融点が高い金属で形成されている。例えばタングステン合金で形成されている。
陽極11は、回転体5及び固定体6と同軸的に設けられている。陽極11は、回転軸Rを中心に回転可能である。陽極11は、陰極10から放出される電子がターゲット層11aに衝突することによりX線を放出するものである。陽極11は、回転体5及び固定体6などを介し、端子4と電気的に接続されている。
【0012】
陰極10は、フィラメント17及び電子収束カップ18を有している。陰極10は、陽極11のターゲット層11aに間隔を置いて対向配置されている。フィラメント17はターゲット層11aに衝突する電子を放出するものである。電子収束カップ18は、フィラメント17から陽極11に向かう電子の軌道を取り囲んで設けられ、収束電極として機能している。
【0013】
真空外囲器19は、陽極11及び陰極10を収容している。真空外囲器19は、ガラス及びセラミックなどの絶縁材又は、絶縁材と金属などの導電部材との組合せで形成されている。真空外囲器19は密閉され、内部は真空状態に維持されている。真空外囲器19は、陰極10と対向したターゲット層11a付近にX線を透過させるX線透過窓19aを有している。ステム部2は、真空外囲器19に連結し、複数のピン3が取り付けられている。
【0014】
筐体20は、X線管1を収容している。筐体20は、陰極10と対向したターゲット層11a付近にX線を透過させるX線透過窓20aを有している。筐体20の内部には、X線管1等が収容されている他、冷却液としての絶縁油9が充填されている。なお、図示しないが、筐体20の内部には、回転体5を回転させるステータコイルも収容されている。
【0015】
図2は、図1に示した陰極10及び陽極11を示す断面図である。
図2に示すように、陰極10は、フィラメント15、フィラメント16及びフィラメント17を有している。本実施形態においては、陰極10は3つのフィラメントを有している。なお、陰極10は、1つのフィラメントを有してもよいし、2つのフィラメントを有してもよい。
【0016】
フィラメント15乃至17は、ターゲット層11aの回転方向に間隔をおいて位置している。ここでは、フィラメント15乃至17は、タングステンを主成分とする材料で形成されている。フィラメント15乃至17及び電子収束カップ18は、それぞれ図1に示したピン3に接続されている。
【0017】
電子収束カップ18は、陽極11側に位置する面25f,面26f,面27fを有している。面25f乃至27fは、それぞれ陽極11に対向している。図示した例では、面25f、面26f及び27fは連続していて、面25f及び面27fは面26fに対して斜めに傾いている。
電子収束カップ18は、フィラメントが収められる1つ又は複数の電子収束溝を有している。この実施形態において、電子収束カップ18は、フィラメント15乃至17が個別に収められる3つの電子収束溝(電子収束溝25、電子収束溝26及び電子収束溝27)を有している。電子収束溝25は面25fに開口25oを形成し、電子収束溝26は面26fに開口26oを形成し、電子収束溝27は面27fに開口27oを形成している。
【0018】
フィラメント15乃至17及び電子収束カップ18には、それぞれ相対的に負の電流が与えられる。陽極11には、相対的に正の電圧が与えられる。陽極11及び陰極10間にX 線管電圧(以下、管電圧と称する)が印加されるため、フィラメント15乃至17から放出された電子は、加速され、電子ビームとしてターゲット層11aに入射される。一例として、管電圧は50kv以上かつ160kv以下である。
【0019】
フィラメント15乃至17から放出された電子は、それぞれ、電子収束溝25乃至27の開口25o乃至27o近傍の電界で収束され、ターゲット層11a上に焦点面30を形成している。焦点面30は、ターゲット層11aの傾斜方向に長さ方向、陽極11の回転方向に幅方向を有している。焦点面30は、陽極11の回転中心に近い端部32と、陽極11の回転中心から遠い端部31と、を有している。
【0020】
次に、本実施形態に係る実施例のX線管装置の構成と、比較例のX線管装置の構成について説明する。実施例及び比較例のX線管装置において、電子収束カップ18以外は同様に形成されている。
【0021】
図3は、上記実施形態に係る実施例の陰極10を拡大して示す図であり、(a)正面図と、(b)断面図とで示す図である。
図3に示すように、フィラメント15乃至17は、それぞれ方向d1に長軸を有しているフィラメントコイルである。方向d1は図1に示した方向Yと交差する方向であるが、方向d1は方向Yと平行であってもよい。フィラメント16は、フィラメント15及び17のそれぞれより方向d1において大きい。
【0022】
開口26oは、面26fに矩形状に形成され、方向d1に長さ方向を有している。面26fは、開口26o側に位置する縁部E1及び縁部E2を有している。縁部E1と縁部E2とは、方向d1において対向している。
【0023】
フィラメント16と開口26oとの位置関係に注目する。方向d1においてフィラメント16と縁部E1との距離を距離D1とし、方向d1においてフィラメント16と縁部E2との距離を距離D2とする。距離D1は距離D2より短い。距離D2は距離D1の1.25倍以上であることが望ましい。より好ましくは、距離D2は、1.3mm以上が望ましい。図3(a)で示すように、フィラメント16は縁部E2より縁部E1に近接している。また、フィラメント16は、方向d1において、開口26oの中心からずれて配置されていると言える。
【0024】
本実施形態のX線管は、例えば、X線量を調整する場合、大きさが異なる焦点をターゲット層上に形成する構造になっている。
本実施例において、方向d1は第1方向に相当し、縁部E1は第1縁部に相当し、縁部E2は第2縁部に相当し、距離D1は第1距離に相当し、距離D2は第2距離に相当する。
【0025】
図4は、比較例の陰極10を拡大して示す図であり、(a)正面図と、(b)断面図とで示す図である。
図4に示した比較例は、図3に示した実施例と比較して、電子収束カップ18が電子収束溝26の代わりに電子収束溝36を有している点で相違している。
【0026】
電子収束溝36は、面26fに開口36oを形成している。開口36oは、面26fに矩形状に形成され、方向d1に長さ方向を有している。面26fは、開口36oに位置する縁部E3及び縁部E4を有している。縁部E3と縁部E4とは、方向d1において対向している。
【0027】
フィラメント16と開口36oとの位置関係に注目する。方向d1においてフィラメント16と縁部E3との距離を距離D3とし、方向d1においてフィラメント16と縁部E4との距離を距離D4とする。距離D3と距離D4とは同等である。図4(a)で示すように、フィラメント16は開口36oの中心に配置されている。
【0028】
図5は、焦点面の長さ方向(ターゲット層11aの傾斜方向)における焦点面の電子密度分布を説明するための図であり、(a)上記実施例のX線管装置の概略図及び電子密度分布と、(b)比較例のX線管装置の概略図及び電子密度分布とで示す図である。
図5(a)に示すように、フィラメント16から放出された電子ビームが開口26oの前面に形成された電界(図示せず)により収束されることにより、焦点面30の長さ方向(端部31から端部32に向かう方向)における電子密度分布は電子密度分布50になる。電子密度分布50は、ピークが一つの三角形状である。図示した例では、縁部E1は、縁部E2より方向Yにおいて陽極11の外周部11oに近接している。なお、縁部E1は、縁部E2より陽極11の径方向において外周部11oに近接していてもよい。
【0029】
図5(b)に示すように、フィラメント16から放出された電子ビームが開口36oの前面に形成された電界(図示せず)により収束されることにより、焦点面40の長さ方向(端部41から端部42に向かう方向)における電子密度分布は電子密度分布60になる。焦点面40と焦点面30とは同じサイズである。電子密度分布60は、ピークが二つである台形状である。一般的に、電子密度分布のピークが二つに分離した分布になると、X線画像の解像度は低くなってしまう。これは、二か所から物体に光を照射すると、物体の影がぼやけてしまうことと類似している。
【0030】
本実施形態の実施例によれば、フィラメント16が電子収束溝26の開口26oの中心からずれて配置されている。開口26oとフィラメント16との距離が近い方(縁部E1側)では、電子に働く電界強度が強く収束作用が強い。開口26oとフィラメント16との距離が遠い方(縁部E2側)では、電子に働く電界強度が弱く収束作用が弱い。このため、陽極11の中心から外周部11oに向かうにしたがって開口26o前面の電界強度が高くなっており、端部32から端部31に向かう方向に電子密度が高まり、ピークが一つの三角形状である電子密度分布50を得ることができる。
実施例のX線管1は、比較例のX線管と比較して、同一の焦点面のサイズであればより強度の高いX線を発生することができ、解像度の高いX線画像を得ることができる。
【0031】
また、電子密度分布50がピークは一つである三角形状をしているため、焦点面30の見かけ上のサイズ(実効的なサイズ)は焦点面30より小さくなるので、X線の照射される方向が限定され、より解像度の高いX線画像を得ることができる。
【0032】
焦点面30の実効的なサイズが小さくなるほど、焦点面30の表面温度の上昇が高くなりターゲット層11aが融ける可能性がある。本実施形態によれば、縁部E1は、縁部E2より陽極11の外周部11oに近接している。
軌道半径が大きく回転速度が速い陽極11の外周側では、軌道半径が小さく回転速度が遅い陽極11の内周側よりも、電子ビームの衝突による焦点面30の表面温度の上昇を抑えることができる。これにより、電子ビームの強度が高い方(縁部E1側)を、陽極11に対して、陽極11の外周部11o側に配置することで、焦点面30の表面温度の上昇を抑制することができ、X線管の信頼性の低下を抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、焦点面の長さ方向において焦点面の電子密度分布を疎密にすることにより、高強度のX線を照射することが可能なX線管を提供することができる。
【0033】
なお、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0034】
電子放出源としてのフィラメントは、フィラメントコイルに限定されるものではなく、各種のフィラメントを利用することが可能である。例えば、陰極10は、フィラメントコイルの替わりに平板フィラメントを有していてもよい。この場合も、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。平板フィラメントは、平面として平坦なフィラメント上面(電子放出面)及び裏面を有する平板状のフィラメントである。
【0035】
例えば、本発明の実施形態は、上述した回転陽極型のX線管1に限定されるものではなく、各種の回転陽極型のX線管や各種の固定陽極型X線管及びその他のX線管に適用可能である。
【符号の説明】
【0036】
1…X線管 10…陰極 11…陽極 11a…ターゲット層 11o…外周部
15、16、17…フィラメント 18…電子収束カップ
25f、26f、27f…面 25、26、27、36…電子収束溝
25o、26o、27o、36o…開口 E1~E4…縁部
50、60…電子密度分布
図1
図2
図3
図4
図5