(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-16
(45)【発行日】2022-12-26
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいてアップリンク送信を行う方法及びそのための装置
(51)【国際特許分類】
H04W 28/06 20090101AFI20221219BHJP
H04W 72/14 20090101ALI20221219BHJP
H04W 72/12 20090101ALI20221219BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20221219BHJP
【FI】
H04W28/06 110
H04W72/14
H04W72/12 150
H04W72/04 136
(21)【出願番号】P 2021127971
(22)【出願日】2021-08-04
(62)【分割の表示】P 2019090999の分割
【原出願日】2019-05-13
【審査請求日】2021-08-04
(32)【優先日】2018-05-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-05-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】ペ ドクヒョン
(72)【発明者】
【氏名】イ ユンチョン
(72)【発明者】
【氏名】ファン テソン
【審査官】青木 健
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/003913(WO,A1)
【文献】国際公開第2016/021949(WO,A1)
【文献】NTT DOCOMO, INC.,Offline summary for AI 7.1.3.3.4 UL data transmission procedure,3GPP TSG RAN WG1 #92b R1-1805539,2018年04月18日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて
基地局(BS)がアップリンク送信を
受信する方法であって、
端末(UE)に、設定されたグラントベースのPUSCH(physical uplink shared channel)に対する第1RRC(radio resource control)設定情報を
送信する段階と、
前記
端末に、動的グラントベースのPUSCHに対する第2RRC設定情報を
送信する段階と、
前記
端末に、configured scheduling(CS)-RNTI(radio network temporary identifier)によりスクランブルされた第1DCIを
送信する段階と、
前記第1DCI
は前記設定されたグラントベースのPUSCHの有効活性化又は有効リリースとして有効とされ、
設定されたグラントベースのPUSCH送信に対する前記第1DCIのDCIフォーマットにしたがって、前記第1DCIに前記第1RRC設定情報のパラメータ
が適用される段階と、
前記
端末から前記設定されたグラントベースのPUSCH送信を
受信する段階と、
前記
端末に、前記CS-RNTIによりスクランブルされた第2DCIを
送信する段階と、
PUSCH再送信を示す第2DCIのNDI(New Data Indicator)フィールドに基づいて、(i)前記PUSCH再送信に対して、前記第1DCIと同じDCIフォーマットにしたがって、前記第2RRC設定情報のパラメータ
が前記第2DCIに適用
され、(ii)前記
端末から前記PUSCH再送信を
受信する段階とを含み、
前記CS-RNTIによりスクランブルされる前記第1DCIの少なくとも一つのフィールドは、セルRNTI(C-RNTI)によりスクランブルされる第3DCIの少なくとも一つのフィールドにそれぞれ対応する同じサイズを有するゼロパディングを含み、前記第3DCIは前記第1DCIと同じDCIフォーマットを有する、方法。
【請求項2】
前記CS-RNTIによりスクランブルされた前記第1DCI及び前記第2DCIのそれぞれは、前記CS-RNTIによりスクランブルされたcyclic redundancy check(CRC)を含み、
前記C-RNTIによりスクランブルされた前記第3DCIは、前記C-RNTIによりスクランブルされたCRCを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1DC
Iは、「New Data Indicator(NDI)」フィールド、「Redundancy version(RV)」フィールド及び「HARQ process number」フィールドのいずれか1つ以上に基づいて
有効とされる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1DCIの少なくとも一つのフィールドでの前記ゼロパディングは、前記第1DCIのフィールドが前記第3DCIの対応するフィールドと同じサイスを有するように前記第1DCIの少なくとも一つのフィールドのそれぞれに挿入される少なくとも一つの0を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1DCIの少なくとも一つのフィールドでの前記ゼロパディングは、前記第1DCIの少なくとも一つのフィールドのそれぞれの内の最上位ビット(most significant bit:MSB)位置に挿入される少なくとも一つの0を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1DC
Iは、前記第1DCIの用途を特定する前記第1DCIの一つ以上の特定フィールドに基づいて
有効とされ、前記第1DCIの前記一つ以上の特定フィールドは前記第1DCIの用途と関係なく構成される前記第1DCIの共通フィールドの後に位置する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1DCIは、値0を有する前記第1DCIの中のNew Data Indicator(NDI)に基づいて有効とされる、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1DCI,前記第2DCI及び前記第3DCIのDCIフォーマットは、「DCIformat0_1」である、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
無線通信システムにおいてアップリンク送信を
受信する
基地局(BS)であって、
送受信装置と、
少なくとも一つのプロセッサと、
前記少なくとも一つのプロセッサと接続可能な少なくとも一つのコンピュータメモリであって、前記少なくとも一つのプロセッサが動作するとき動作を実行するインストラクションを格納する少なくとも一つのコンピュータメモリとを含み、
前記動作は、
端末(UE)に、前記送受信装置を介して、設定されたグラントベースのPUSCH(physical uplink shared channel)に対する第1RRC(radio resource control)設定情報を
送信し、
前記
端末に、前記送受信装置を介して、動的グラントベースのPUSCHに対する第2RRC設定情報を
送信し、
前記
端末に、前記送受信装置を介して、configured scheduling (CS)radio network temporary identifier(RNTI)によりスクランブルされた第1DCIを
送信し、
前記第1DCI
は前記設定されたグラントベースのPUSCHの有効活性化又は有効リリースとして有効
とされ、
設定されたグラントベースのPUSCH送信に対する前記第1DCIのDCIフォーマットにしたがって、前記第1DCIに前記第1RRC設定情報のパラメータ
は適用
され、
前記送受信装置を介して前記
端末から前記設定されたグラントベースのPUSCH送信を
受信し、
前記
端末に、前記送受信装置を介して、前記CS-RNTIによりスクランブルされた第2DCIを
送信し、
PUSCH再送信を示す前記第2DCIのNDI(New Data Indicator)に基づいて、(i)前記PUSCH再送信に対して、前記第1DCIと同じDCIフォーマットにしたがって、前記第2RRC設定情報のパラメータ
は前記第2DCIに適用
され、(ii)前記送受信装置を介して前記
端末から前記PUSCH再送信を
受信する段階とを含み、
前記CS-RNTIによりスクランブルされる前記第1DCIの少なくとも一つのフィールドは、セルRNTI(C-RNTI)によりスクランブルされる第3DCIの少なくとも一つのフィールドにそれぞれ対応する同じサイズを有するゼロパディングを含み、前記第3DCIは前記第1DCIと同じDCIフォーマットを有する、
基地局。
【請求項10】
前記第1DCI及び前記第2DCIのそれぞれは、前記CS-RNTIによりスクランブルされたcyclic redundancy check(CRC)を含む前記CS-RNTIによりスクランブルされ、前記C-RNTIによりスクランブルされた前記第2DCIは、前記C-RNTIによりスクランブルされたCRCを含む、請求項
9に記載の
基地局。
【請求項11】
前記第1DC
Iは、前記第1DCIの用途を特定する前記第1DCIの一つ以上の特定フィールドに基づいて
有効とされ、前記第1DCIの一つ以上の特定フィールドは、「New Data Indicator(NDI)」フィールド、「Redundancy version(RV)」フィールド及び「HARQ process number」フィールドの少なくとも一つを含む、請求項
9に記載の
基地局。
【請求項12】
前記第1DCIの少なくとも一つのフィールド内の前記ゼロパディングは、前記第1DCIのフィールドが前記第3DCIの対応フィールドと同じサイズを有するように前記第1DCIの少なくとも一つのフィールドのそれぞれに挿入される少なくとも一つの0を含む、請求項
9に記載の
基地局。
【請求項13】
前記第1DCIの少なくとも一つのフィールド内の前記ゼロパディングは、前記第1DCIの少なくとも一つのフィールドのそれぞれの内の最上位ビット(most significant bit:MSB)位置に挿入される少なくとも一つの0を含む、請求項
9に記載の
基地局。
【請求項14】
前記第1DC
Iは、前記第1DCIの用途を特定する前記第1DCIの一つ以上の特定フィールドに基づいて
有効とされ、前記第1DCIの前記一つ以上の特定フィールドは、前記第1DCIの用途と関係なく構成される前記第1DCIの共通フィールドの後に位置する、請求項
9に記載の
基地局。
【請求項15】
前記第1DC
Iは、値0を有する前記第1DCIの中のNew Data Indicator(NDI)に基づいて
有効とされる、請求項
9に記載の
基地局。
【請求項16】
前記第1DCI,前記第2DCI及び前記第3DCIのDCIフォーマットは、「DCIformat0_1」である、請求項
9に記載の
基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、無線通信システムに関し、アップリンク送信を行う方法及びこれをサポートする装置に関する。
【背景技術】
【0002】
移動通信システムは、ユーザの活動性を保障しながら音声サービスを提供するために開発された。しかしながら、移動通信システムは、音声だけでなくデータサービスまで領域を拡張し、現在では、爆発的なトラヒックの増加によってリソースの不足現象が引き起こされ、ユーザがより高速のサービスを要求するので、より発展した移動通信システムが要求されている。
【0003】
次世代の移動通信システムの要求条件は大きく、爆発的なデータトラヒックの収容、ユーザ当たり送信率の画期的な増加、大幅増加した連結デバイス個数の収容、非常に低い端対端遅延(End-to-End Latency)、高エネルギー効率をサポートできなければならない。そのため、二重連結性(Dual Connectivity)、大規模多重入出力(Massive MIMO:Massive Multiple Input Multiple Output)、全二重(In-band Full Duplex)、非直交多重接続(NOMA:Non-Orthogonal Multiple Access)、超広帯域(Super wideband)サポート、端末ネットワーキング(Device Networking)など、様々な技術が研究されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本明細書は、アップリンクを送信する方法を提供することを目的とする。
【0005】
また、本明細書は、DCIの用途に応じて相異なるRRC設定を適用してDCIのフォーマット及びフィールドを解析する方法を提供することを目的とする。
【0006】
また、本明細書は、DCIの用途に応じてDCIのフィールドを解析することにおいて、ゼロビットパディング又は切断を利用してフィールドサイズを設定する方法を提供することを目的とする。
【0007】
本発明で達成しようとする技術的課題は以上で言及した技術的課題に制限されず、言及しない更に他の技術的課題は以下の記載から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解できるはずである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本明細書は、無線通信システムにおいてアップリンク送信を行う方法を提供する。
【0009】
具体的には、端末により行われる方法は、基地局からダウンリンク制御情報(downlink control information:DCI)と関連した複数のRRC設定情報を受信する段階と、前記基地局からアップリンク送信のためのDCIを受信する段階と、前記DCIは前記DCIの用途に応じて前記複数のRRC設定情報のうち特定のRRC設定情報のパラメータが適用され、前記基地局に、前記DCIに基づいてアップリンク送信を行う段階とを含み、前記DCIは、前記DCIの用途と関連したフィールドを含み、及び前記DCIのフィールドサイズがPUSCH送信のためのDCIのフィールドサイズより小さい場合、前記DCIのフィールドはゼロビットパディング(zero bit padding)されてデコードされることを特徴とする。
【0010】
また、本明細書において、前記DCIはCS-RNTIによりスクランブルされたDCIであり、前記PUSCH送信のためのDCIはC-RNTIによりスクランブルされたDCIであることを特徴とする。
【0011】
また、本明細書において、前記DCIの用途を区分するための特定フィールドは、「New Data Indicator(NDI)」フィールド、「Redundancy version(RV)」フィールド及び/又は「HARQ process number」フィールドのいずれか1つであることを特徴とする。
【0012】
また、本明細書において、前記ゼロビットパディングは、前記DCIのフィールドサイズが前記PUSCH送信のためのDCIのフィールドサイズと同一のサイズまで各フィールド内のビットに0が挿入されることを特徴とする。
【0013】
また、本明細書において、前記ゼロビットパディングは、前記DCIのフィールド内の最上位ビット(most significant bit:MSB)又は最下位ビット(least significant bit:LSB)に0が挿入されることを特徴とする。
【0014】
また、本明細書において、前記DCIの用途を区分するための特定フィールドは、DCIの用途と関係なく構成される共通フィールド以後に位置することを特徴とする。
【0015】
また、本明細書において、前記DCIのフィールドサイズがPUSCH送信のためのDCIのフィールドサイズより大きい場合、前記DCIは有効ではないDCIであることを特徴とする。
【0016】
また、本明細書において、無線通信システムにおいてアップリンクを送信する端末であって、無線信号を送受信するためのRF(Radio Frequency)モジュールと、前記RFモジュールと機能的に接続されるプロセッサとを含み、前記プロセッサは、基地局からダウンリンク制御情報(downlink control information:DCI)と関連した複数のRRC設定情報を受信し、前記基地局からアップリンク送信のためのDCIを受信し、前記DCIは前記DCIの用途に応じて前記複数のRRC設定情報のうち特定のRRC設定情報のパラメータが適用され、前記基地局に、前記DCIに基づいてアップリンク送信を行い、前記DCIは前記DCIの用途と関連したフィールドを含み、前記DCIのフィールドサイズがPUSCH送信のためのDCIのフィールドサイズより小さい場合、前記DCIのフィールドはゼロビットパディング(zero bit padding)されてデコードされることを特徴とする。
【0017】
また、本明細書において、前記DCIはCS-RNTIによりスクランブルされたDCIであり、前記PUSCH送信のためのDCIはC-RNTIによりスクランブルされたDCIであることを特徴とする。
【0018】
また、本明細書において、前記DCIの用途を区分するための特定フィールドは、「New Data Indicator(NDI)」フィールド、「Redundancy version(RV)」フィールド及び/又は「HARQ process number」フィールドのいずれか1つであることを特徴とする。
【0019】
また、本明細書において、前記ゼロビットパディングは、前記DCIのフィールドサイズが前記PUSCH送信のためのDCIのフィールドサイズと同一のサイズまで各フィールド内のビットに0が挿入されることを特徴とする。
【0020】
また、本明細書において、前記ゼロビットパディングは、前記DCIのフィールド内の最上位ビット(most significant bit:MSB)又は最下位ビット(least significant bit:LSB)に0が挿入されることを特徴とする。
【0021】
また、本明細書において、前記DCIの用途を区分するための特定フィールドは、DCIの用途と関係なく構成される共通フィールド以後に位置することを特徴とする。
【0022】
また、本明細書において、前記DCIのフィールドサイズがPUSCH送信のためのDCIのフィールドサイズより大きい場合、前記DCIは有効ではないDCIであることを特徴とする。
【0023】
また、本明細書において、無線通信システムにおいてアップリンクを受信する方法であって、基地局により行われる方法は、端末に、ダウンリンク制御情報(downlink control information:DCI)と関連した複数のRRC設定情報を送信する段階と、前記端末に、アップリンク送信のためのDCIを送信する段階と、前記端末から、前記DCIの用途に応じて前記複数のRRC設定情報のうち特定のRRC設定情報のパラメータが適用されたDCIに基づいて送信されるアップリンクを受信する段階とを含み、前記DCIは、前記DCIの用途と関連したフィールドを含み、前記DCIのフィールドサイズがPUSCH送信のためのDCIのフィールドサイズより小さい場合、前記DCIのフィールドはゼロビットパディング(zero bit padding)されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
本明細書は、CS-RNTI(configured scheduling-RNTI)によりスクランブルされたDCIを用途に応じて区分することにより、相異なる設定を適用することができるため、DCIの解析を効率的に行うことができるという効果がある。
【0025】
また、相異なるパラメータにより構成されたDCIのフィールドサイズを同一に解析して、DCIデコードのときに複雑度を減少させることができるという効果がある。
【0026】
本発明で得ることができる効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及しない更に他の効果は以下の記載から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解できるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0027】
本発明に関する理解を助けるために詳細な説明の一部として含まれる添付図面は、本発明に対する実施形態を提供し、詳細な説明と共に本発明の技術的特徴を説明する。
【0028】
【
図1】本明細書で提案する方法が適用できるAI装置を示す図である。
【
図2】本明細書で提案する方法が適用できるAIサーバを示す図である。
【
図3】本明細書で提案する方法が適用できるAIシステムを示す図である。
【
図4】本明細書で提案する方法が適用できるNRの全体的なシステム構造の一例を示す図である。
【
図5】本明細書で提案する方法が適用できる無線通信システムにおいてアップリンクフレームとダウンリンクフレーム間の関係を示す。
【
図6】本明細書で提案する方法が適用できる無線通信システムでサポーグリッド(resource grid)の一例を示す。
【
図7】本明細書で提案する方法が適用できるアンテナポート及びヌメロロジー別のリソースグリッドの例を示す。
【
図8】本明細書で提案する方法が適用できる自己完結型スロット(self-contained slot)構造の一例を示す図である。
【
図9】本明細書で提案するアップリンクを送信する方法を行う端末の動作方法を示すフローチャートである。
【
図10】本明細書で提案するアップリンクを受信する方法を行う基地局の動作方法を示すフローチャートである。
【
図11】本明細書で提案する方法が適用できる無線通信装置のブロック構成図の例示である。
【
図12】本明細書で提案する方法が適用できる無線通信装置のブロック構成図の他の例示である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明に従う好ましい実施形態を添付した図面を参照して詳細に説明する。添付した図面と共に以下に開示される詳細な説明は、本発明の例示的な実施形態を説明しようとするものであり、本発明が実施できる唯一の実施形態を示そうとするものではない。以下の詳細な説明は、本発明の完全な理解を提供するために、具体的な細部事項を含む。しかしながら、当業者は本発明がこのような具体的な細部事項無しでも実施できることが分かる。
【0030】
幾つかの場合、本発明の概念が曖昧になることを避けるために公知の構造及び装置は省略されるか、または各構造及び装置の核心機能を中心としたブロック図形式に図示できる。
【0031】
本明細書で、基地局は端末と直接的に通信を行うネットワークの終端ノード(terminal node)としての意味を有する。本文書で、基地局により遂行されるものとして説明された特定動作は、場合によっては、基地局の上位ノード(upper node)により行われることもできる。即ち、基地局を含む複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークで、端末との通信のために遂行される様々な動作は基地局または基地局以外の他のネットワークノードにより遂行できることは自明である。「基地局(BS:Base Station)」は、固定局(fixed station)、Node B、eNB(evolved-NodeB)、BTS(base transceiver system)、アクセスポイント(AP:Access Point)、gNB(general NB) などの用語により取替できる。また、「端末(Terminal)」は、固定されるか又は移動性を有することができ、UE(User Equipment)、MS(Mobile Station)、UT(user terminal)、MSS(Mobile Subscriber Station)、SS(Subscriber Station)、AMS(Advanced Mobile Station)、WT(Wireless terminal)、MTC(Machine-Type Communication)装置、M2M(Machine-to-Machine)装置、D2D(Device-to-Device)装置などの用語に取替できる。
【0032】
以下、ダウンリンク(DL:downlink)は基地局から端末への通信を意味し、アップリンク(UL:uplink)は端末から基地局への通信を意味する。ダウンリンクで、送信機は基地局の一部であり、受信機は端末の一部でありうる。アップリンクで、送信機は端末の一部であり、受信機は基地局の一部でありうる。
【0033】
以下の説明で使用される特定用語は本発明の理解を助けるために提供されたものであり、このような特定用語の使用は本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で異なる形態に変更できる。
【0034】
以下の技術は、CDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC-FDMA(single carrier frequency division multiple access)、NOMA(non-orthogonal multipleaccess)などの様々な無線接続システムに利用できる。CDMAは、UTRA(universal terrestrial radio access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)で実現できる。TDMAは、GSM(global system for mobile communications)/GPRS(general packet radio service)/EDGE(enhanced data rates for GSM evolution)のような無線技術で実現できる。OFDMAは、IEEE 802.11(WiFi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802-20、E-UTRA(evolved UTRA)などの無線技術で実現できる。UTRAは、UMTS(universal mobile telecommunications system)の一部である。3GPP(3rd generation partnership project) LTE(long term evolution)は、E-UTRAを使用するE-UMTS(evolved UMTS)の一部であって、ダウンリンクでOFDMAを採用し、アップリンクでSC-FDMAを採用する。LTE-A(advanced)は3GPP LTEの進化である。
【0035】
また, 5G NRは、使用シナリオ(usage scenario)によってeMBB(enhanced Mobile Broadband)、mMTC(massive Machine Type Communications)、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communications)、V2X(vehicle-to-everything)を定義する。
【0036】
そして、5G NR規格(standard)はNRシステムとLTEシステムとの間の共存(co-existence)によってstandalone(SA)とnon standalone(NSA)とに区分する。
【0037】
そして、5G NRは様々なサブキャリア間隔(subcarrier spacing)をサポートし、ダウンリンクでCP-OFDMを、アップリンクでCP-OFDM及びDFT-s-OFDM(SC-OFDM)をサポートする。
【0038】
本発明の実施形態は無線接続システムであるIEEE 802、3GPP、及び3GPP2のうち、少なくとも1つに開示された標準文書により裏付けられる。即ち、本発明の実施形態のうち、本発明の技術的思想を明確に示すために説明しないステップまたは部分は前記文書により裏付けられる。また、本文書で開示している全ての用語は前記標準文書により説明できる。
【0039】
説明を明確にするために、3GPP LTE/LTE、NR(New Radio)を中心として記述するが、本発明の技術的特徴がこれに制限されるものではない。
【0040】
また、本明細書で「A及び/又はB」は「A又はBのうち少なくとも1つを含む」ということと同一の意味に解析されることができる。
【0041】
以下、本明細書で提案する方法が適用できる5G使用シナリオの一例について説明する。
【0042】
5Gの3つの主要要求事項領域は、(1)改善されたモバイルブロードバンド(Enhanced Mobile Broadband:eMBB)領域、(2)多量のマシンタイプ通信(massive Machine Type Communication:mMTC)領域、及び(3)超信頼及び低遅延通信(Ultra-reliable and Low Latency Communications:URLLC)領域を含む。
【0043】
一部の使用例(Use Case)は、最適化のために多数の領域が要求されることがあり、他の使用例は、1つの重要業績評価指標(Key Performance Indicator:KPI)にのみフォーカスされることができる。5Gは、このような多様な使用例を柔軟で信頼できる方法でサポートする。
【0044】
eMBBは、基本的なモバイルインターネットアクセスをはるかに凌ぐようにし、豊富な双方向作業、クラウド又は増強現実においてメディア及びエンターテインメントアプリケーションをカバーする。データは、5Gの核心動力の1つであり、5G時代において初めて専用音声サービスを見ることができない可能性がある。5Gにおいて、音声は単に通信システムにより提供されるデータ接続を使用して応用プログラムとして処理されることが期待される。増加されたトラヒック量(volume)のための主要原因は、コンテンツサイズの増加及び高いデータ送信率を要求するアプリケーション数の増加である。ストリーミングサービス(オーディオ及びビデオ)、対話型ビデオ及びモバイルインターネット接続は、より多くの装置がインターネットに接続されるほどより広く使用される。このような多くの応用プログラムは、ユーザにリアルタイム情報及び通知をプッシュするために常にオンになっている接続性が必要である。クラウドストレージ及びアプリケーションはモバイル通信プラットフォームで急速に増加しており、これは業務及びエンターテインメントの両方ともに適用できる。そして、クラウドストレージは、アップリンクデータ送信率の成長を牽引する特別な使用例である。5Gはまた、クラウドの遠隔業務にも使用され、触覚インターフェースが使用されるときに優秀なユーザ経験を維持するようにはるかに低いエンドツーエンド(end-to-end)遅延を要求する。エンターテインメント、例えば、クラウドゲーム及びビデオストリーミングは、モバイルブロードバンド能力に対する要求を増加させるもう1つ核心要素である。エンターテインメントは、汽車、車、及び飛行機のような高い移動性環境を含むどんなところでもスマートフォン及びタブレットにおいて必須的である。また他の使用例は、エンターテインメントのための増強現実及び情報検索である。ここで、増強現実は、非常に低い遅延と瞬間的なデータ量を必要とする。
【0045】
また、最も多く予想される5G使用例の1つは、すべての分野で埋め込みセンサ(embedded sensor)を円滑に接続できる機能、すなわち、mMTCに関することである。2020年まで潜在的なIoT装置は204億個に達すると予測される。産業IoTは、5Gがスマートシティ、資産追跡(asset tracking)、スマートユーティリティ、農業及びセキュリティインフラを可能にする主要な役割を行う領域の1つである。
【0046】
URLLCは、重要インフラの遠隔制御及び自動運転車両(self-driving vehicle)などの超信頼/利用可能な遅延が少ないリンクを介して産業を変化させる新しいサービスを含む。信頼性と遅延の水準は、スマートグリッド制御、産業自動化、ロボット工学、ドローン制御、及び調整に必須的である。
【0047】
以下、多数の使用例についてより具体的に説明する。
【0048】
5Gは、秒当たり数百メガビットから秒当たりギガビットと評価されるストリームを提供する手段としてFTTH(fiber-to-the-home)及びケーブルベースブロードバンド(又は、DOCSIS)を補完することができる。このような速い速度は、仮想現実と増強現実だけでなく、4K以上(6K、8K及びそれ以上)の解像度でTVを伝達するのに要求される。VR(Virtual Reality)及びAR(Augmented Reality)アプリケーションは、大部分没入型(immersive)スポーツを含む。特定応用プログラムは、特別なネットワーク設定が要求されることがある。例えば、VRゲームの場合、ゲーム会社が遅延を最小化するためにコアサーバをネットワークオペレータのエッジネットワークサーバと統合しなければならないことがある。
【0049】
自動車(Automotive)は、車両に対する移動通信のための多くの使用例とともに5Gにおいて重要な新しい動力になると予想される。例えば、乗客のためのエンターテインメントは、同時に高い容量と高い移動性モバイルブロードバンドを要求する。その理由は、未来のユーザは自分の位置及び速度に関係なく高品質の接続を継続して期待するためである。自動車分野の他の活用例は、増強現実のダッシュボードである。これは、運転者が前面窓を通じて見ているものの上に、闇の中で物体を識別し、物体の距離と動きに対して運転者に知らせる情報を重ねてディスプレイする。未来に、無線モジュールは、車両間の通信、車両とサポートするインフラ構造間の情報交換、及び自動車と他の接続されたデバイス(例えば、歩行者が携帯するデバイス)間の情報交換を可能にする。安全システムは、運転者がより安全に運転することができるように、行動の代替コースを案内して事故の危険を減らすことができるようにする。次の段階は、遠隔操縦又は自動運転車両(self-driven vehicle)になる。これは、相異なる自動運転車両の運転車両間及び自動車とインフラ間で非常に信頼性があり、非常に速い通信を要求する。未来に、自動運転車両が全ての運転活動を行い、運転者は車両自体が識別できない交通異常にのみ集中するようにする。自動運転車両の技術的な要求事項は、トラヒック安全を人が達成できない程度の水準まで増加するように超低遅延と超高速信頼性を要求する。
【0050】
スマート社会(smart society)として言及されるスマートシティやスマートホームは、高密度無線センサネットワークで埋め込まれる(embedded)。知能型センサの分散ネットワークは、シティ又はホームの費用及びエネルギー効率的な維持に対する条件を識別する。類似の設定が各家庭のために行われることができる。温度センサ、窓及び暖房コントローラ、盗難警報機及び家電製品は全て無線で接続される。このようなセンサのうち多くのセンサが典型的に低いデータ送信速度、省電力及び低コストである。しかしながら、例えば、リアルタイムHDビデオは、監視のために特定タイプの装置により要求される可能性がある。
【0051】
熱又はガスを含むエネルギーの消費及び分配は、高度に分散化されており、分散センサネットワークの自動化制御が要求される。スマートグリッドは、情報を収集し、これによって行動するようにデジタル情報及び通信技術を使用してこのようなセンサを相互接続する。この情報は、供給会社と消費者の行動を含むことができるので、スマートグリッドが効率性、信頼性、経済性、生産の持続可能性、及び自動化方式で電気などの燃料の分配を改善するようにすることができる。スマートグリッドは、遅延が少ない他のセンサネットワークとして見ることもできる。
【0052】
健康部門は、移動通信の恵みを享受できる多くの応用プログラムを保有している。通信システムは、遠く離れた所で臨床診療を提供する遠隔診療をサポートすることができる。これは、距離に対する障壁を減らすようにするとともに、遠距離の農村で持続的に利用できない医療サービスへの接近を改善させることができる。これはまた、重要な診療及び応急状況で命を救うために使用される。移動通信ベースの無線センサネットワークは、心拍数及び血圧のようなパラメータに対する遠隔モニタリング及びセンサを提供することができる。
【0053】
無線及びモバイル通信は、産業応用分野でますます重要になっている。配線は設置及び維持費用が高い。従って、ケーブルを再構成できる無線リンクへの交替可能性は、多くの産業分野で魅力的な機会である。しかしながら、これを達成することは、無線接続がケーブルと類似した遅延、信頼性、及び容量で動作することと、その管理が単純化されることが要求される。低い遅延と非常に低い誤り確率は、5Gで接続される必要のある新たな要求事項である。
【0054】
物流(logistics)及び貨物追跡(freight tracking)は、位置ベース情報システムを使用してとこでもインベントリ(inventory)及びパッケージの追跡を可能にする移動通信に対する重要な使用例である。物流及び貨物追跡の使用例は、典型的に低いデータ速度を要求するが、広い範囲と信頼性のある位置情報が必要である。
【0055】
人工知能(AI:Artificial Intelligence)
【0056】
人工知能は、人工的な知能又はこれを作ることができる方法論を研究する分野を意味し、マシンラーニング(機械学習(Machine Learning))は、人工知能の分野において扱う多様な問題を定義し、それを解決する方法論を研究する分野を意味する。マシンラーニングは、ある作業に対して多くの経験を重ねてその作業に対する性能を高めるアルゴリズムと定義することもある。
【0057】
人工ニューラルネットワーク(ANN:Artificial Neural Network)は、マシンラーニングで使用されるモデルとして、シナプスの結合でネットワークを形成した人工ニューロン(ノード)で構成される、問題解決能力を有するモデル全般を意味する。人工ニューラルネットワークは、他のレイヤのニューロン間の接続パターン、モデルパラメータを更新する学習過程、出力値を生成する活性化関数(Activation Function)により定義されることができる。
【0058】
人工ニューラルネットワークは、入力レイヤ(Input Layer)、出力レイヤ(Output Layer)、及び選択的に1つ以上の隠れレイヤ(Hidden Layer)を含むことができる。各レイヤは、1つ以上のニューロンを含み、人工ニューラルネットワークは、ニューロンとニューロンを接続するシナプスを含むことができる。人工ニューラルネットワークにおいて各ニューロンは、シナプスを介して入力される入力信号、加重値、偏向に対する活性関数の関数値を出力することができる。
【0059】
モデルパラメータは、学習により決定されるパラメータを意味し、シナプス接続の加重値とニューロンの偏向などが含まれる。そして、ハイパーパラメータは、マシンラーニングアルゴリズムにおいて学習前に設定されなければならないパラメータを意味し、学習率(Learning Rate)、繰り返しの回数、ミニ配置サイズ、初期化関数などが含まれる。
【0060】
人工ニューラルネットワークの学習の目的は、損失関数を最小化するモデルパラメータを決定することと見ることができる。損失関数は、人工ニューラルネットワークの学習過程で最適のモデルパラメータを決定するための指標として利用されることができる。
【0061】
マシンラーニングは、学習方式によって教師あり学習(Supervised Learning)、教師なし学習(Unsupervised Learning)、強化学習(Reinforcement Learning)に分類できる。
【0062】
教師あり学習は、学習データに対するラベル(label)が与えられた状態で人工ニューラルネットワークを学習させる方法を意味し、ラベルとは、学習データが人工ニューラルネットワークに入力される場合、人工ニューラルネットワークが推論しなければならない正解(又は、結果値)を意味することができる。教師なし学習は、学習データに対するラベルが与えられない状態で人工ニューラルネットワークを学習させる方法を意味する。強化学習は、ある環境内で定義されたエージェントが各状態で累積補償を最大化する行動又は行動順序を選択するように学習させる学習方法を意味する。
【0063】
人工ニューラルネットワークのうち複数の隠れレイヤを含む深層ニューラルネットワーク(DNN:Deep Neural Network)で実現されるマシンラーニングをディープラーニング(深層学習(Deep Learning))といい、ディープラーニングは、マシンラーニングの一部である。以下で、マシンラーニングは、ディープラーニングを含む意味として使用される。
【0064】
ロボット(Robot)
【0065】
ロボットは、自分が保有した能力により与えられた仕事を自動で処理するか作動する機械を意味する。特に、環境を認識し、自ら判断して動作を行う機能を有するロボットを知能型ロボットということができる。
【0066】
ロボットは、使用目的や分野に応じて産業用、医療用、家庭用、軍事用などに分類できる。
【0067】
ロボットは、アクチュエータ又はモータを含む駆動部を備えてロボット関節を動かすなどの様々な物理的動作を行うことができる。また、移動可能なロボットは、駆動部にホイール、ブレーキ、プロペラなどが含まれて、駆動部により地上で走行するか空中で飛行することができる。
【0068】
自律走行(Self-Driving, Autonomous-Driving)
【0069】
自律走行は、自ら走行する技術を意味し、自律走行車両は、ユーザの操作なしに又はユーザの最小の操作で走行する車両(Vehicle)を意味する。
【0070】
例えば、自律走行には、走行中の車線を維持する技術、アダプティブクルーズコントロールのように速度を自動で調整する技術、定められた経路に沿って自動で走行する技術、目的地が設定されると自動で経路を設定して走行する技術などが全て含まれることができる。
【0071】
車両は、内燃機関のみを備える車両、内燃機関と電気モータを共に備えるハイブリッド車両、電気モータのみを備える電気車両を全て包括し、自動車だけでなく汽車、バイクなどを含む。
【0072】
ここで、自律走行車両は、自律走行機能を有するロボットと見ることもできる。
【0073】
拡張現実(XR:eXtended Reality)
【0074】
拡張現実は、仮想現実(VR:Virtual Reality)、拡張現実(AR:Augmented Reality)、複合現実(MR:Mixed Reality)を総称する。VR技術は、現実世界のオブジェクトや背景などをCG映像のみで提供し、AR技術は、実物映像の上に仮想で作られたCG映像を共に提供し、MR技術は、現実世界に仮想オブジェクトを混ぜて結合させて提供するコンピュータグラフィックスの技術である。
【0075】
MR技術は、現実オブジェクトと仮想オブジェクトを共に見せてくれるという点でAR技術と類似している。しかしながら、AR技術では、仮想オブジェクトが現実オブジェクトを補完する形態で使用されるのに対して、MR技術では、仮想オブジェクトと現実オブジェクトが同等な性格で使われるという点で違いがある。
【0076】
XR技術は、HMD(Head-Mount Display)、HUD(Head-Up Display)、携帯電話、タブレットPC、ラップトップ、デスクトップ、TV、デジタルサイネージなどに適用されることができ、XR技術が適用された装置をXR装置(XR Device)という。
【0077】
図1は、本発明の一実施形態によるAI装置100を示す。
【0078】
AI装置100は、TV、プロジェクター、携帯電話、スマートフォン、デスクトップパソコン、ノートパソコン、デジタル放送用端末、PDA(personal digital assistants)、PMP(portable multimedia player)、ナビゲーション、タブレットPC、ウェアラブル装置、セットトップボックス(STB)、DMB受信機、ラジオ、洗濯機、冷蔵庫、デスクトップパソコン、デジタルサイネージ、ロボット、車両などの、固定型機器又は移動可能な機器などで実現されることができる。
【0079】
図1に示すように、端末機100は、通信部110、入力部120、ラーニングプロセッサ130、センシンブ部140、出力部150、メモリ170、及びプロセッサ180などを含む。
【0080】
通信部110は、有線無線通信技術を利用して他のAI装置100aないし100eやAIサーバ200などの外部装置とデータを送受信することができる。例えば、通信部110は、外部装置とセンサ情報、ユーザ入力、学習モデル、制御信号などを送受信することができる。
【0081】
ここで、通信部110が利用する通信技術には、GSM(Global System for Mobile communication)、CDMA(Code Division Multi Access)、LTE(Long Term Evolution)、5G、WLAN(Wireless LAN)、Wi-Fi(Wireless-Fidelity)、ブルートゥース
、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(Infrared Data Association:IrDA)、ZigBee、NFC(Near Field Communication)などがある。
【0082】
入力部120は、多様な種類のデータを取得することができる。
【0083】
ここで、入力部120は、映像信号入力のためのカメラ、オーディオ信号を受信するためのマイクロフォン、ユーザから情報入力を受けるためのユーザ入力部などを含むことができる。ここで、カメラやマイクロフォンをセンサとして取り扱い、カメラやマイクロフォンから取得した信号をセンシングデータ又はセンサ情報とも言える。
【0084】
入力部120は、モデル学習のための学習データ及び学習モデルを利用して出力を取得するときに使われる入力データなどを取得することができる。入力部120は、加工されていない入力データを取得することもでき、この場合、プロセッサ180又はラーニングプロセッサ130は、入力データに対して前処理として入力特徴点(input feature)を抽出することができる。
【0085】
ラーニングプロセッサ130は、学習データを利用して人工ニューラルネットワークで構成されたモデルを学習させることができる。ここで、学習された人工ニューラルネットワークを学習モデルという。学習モデルは、学習データではない新しい入力データに対して結果値を推論するのに使用されることができ、推論された値はある動作を行うための判断の基礎として利用されることができる。
【0086】
ここで、ラーニングプロセッサ130は、AIサーバ200のラーニングプロセッサ240とともにAIプロセッシングを行うことができる。
【0087】
ここで、ラーニングプロセッサ130は、AI装置100に統合されるか、実現されたメモリを含むことができる。または、ラーニングプロセッサ130は、メモリ170、AI装置100に直接結合された外部メモリ、又は外部装置で維持されるメモリを使用して実現されることもできる。
【0088】
センシンブ部140は、多様なセンサを利用してAI装置100の内部情報、AI装置100の周辺環境情報、及び利用者情報のうち少なくとも1つを取得することができる。
【0089】
ここで、センシンブ部140に含まれるセンサには、近接センサ、照度センサ、加速度センサ、磁気センサ、ジャイロセンサ、慣性センサ、RGBセンサ、IRセンサ、指紋認識センサ、超音波センサ、光センサ、マイクロホン、ライダー、レーダーなどがある。
【0090】
出力部150は、視覚、聴覚、又は触覚などと関連した出力を発生させることができる。
【0091】
ここで、出力部150には、視覚情報を出力するディスプレイ部、聴覚情報を出力するスピーカ、触覚情報を出力するハプティックモジュールなどが含まれる。
【0092】
メモリ170は、AI装置100の多様な機能をサポートするデータを保存することができる。例えば、メモリ170は、入力部120から取得した入力データ、学習データ、学習モデル、学習ヒストリーなどを保存することができる。
【0093】
プロセッサ180は、データ分析アルゴリズム又はマシンラーニングアルゴリズムを使用して決定又は生成された情報に基づいて、AI装置100の少なくとも1つの実行可能な動作を決定することができる。また、プロセッサ180は、AI装置100の構成要素を制御して決定された動作を行うことができる。
【0094】
このために、プロセッサ180は、ラーニングプロセッサ130又はメモリ170のデータを要求、検索、受信、又は活用することができ、前記少なくとも1つの実行可能な動作のうち予測される動作や、好ましいと判断される動作を行うようにAI装置100の構成要素を制御することができる。
【0095】
ここで、プロセッサ180は、決定された動作を行うために外部装置の連携が必要である場合、当該外部装置を制御するための制御信号を生成し、生成した制御信号を当該外部装置に送信することができる。
【0096】
プロセッサ180は、ユーザ入力に対して意図情報を取得し、取得した意図情報に基づいてユーザの要求事項を決定することができる。
【0097】
ここで、プロセッサ180は、音声入力を文字列に変換するためのSTT(Speech To Text)エンジン又は自然言語の意図情報を取得するための自然言語処理(NLP:Natural Language Processing)エンジンのうち少なくとも1つ以上を利用して、ユーザ入力に相応する意図情報を取得することができる。
【0098】
ここで、STTエンジン又はNLPエンジンのうち少なくとも1つ以上は、少なくとも一部がマシンラーニングアルゴリズムによって学習された人工ニューラルネットワークで構成されることができる。そして、STTエンジン又はNLPエンジンのうち少なくとも1つ以上は、ラーニングプロセッサ130により学習されたものであるか、AIサーバ200のラーニングプロセッサ240により学習されたものであるか、又はこれらの分散処理により学習されたものであり得る。
【0099】
プロセッサ180は、AI装置100の動作内容や動作に対するユーザのフィードバックなどを含む履歴情報を収集してメモリ170又はラーニングプロセッサ130に保存するか、AIサーバ200などの外部装置に送信することができる。収集された履歴情報は、学習モデルを更新するのに利用できる。
【0100】
プロセッサ180は、メモリ170に保存された応用プログラムを駆動するために、AI装置100の構成要素のうち少なくとも一部を制御することができる。さらに、プロセッサ180は、前記アプリケーションプログラムの駆動のために、AI装置100に含まれた構成要素のうち2つ以上を互いに組み合わせて動作させることができる。
【0101】
図2は、本発明の一実施形態によるAIサーバ200を示す。
【0102】
図2に示すように、AIサーバ200は、マシンラーニングアルゴリズムを用いて人工ニューラルネットワークを学習させるか、学習された人工ニューラルネットワークを利用する装置を意味する。ここで、AIサーバ200は、複数のサーバで構成されて分散処理を行うこともでき、5Gネットワークと定義されることができる。ここで、AIサーバ200は、AI装置100の一部の構成に含まれ、AIプロセッシングのうち少なくとも一部を共に行うこともできる。
【0103】
AIサーバ200は、通信部210、メモリ230、ラーニングプロセッサ240、及びプロセッサ260を含むことができる。
【0104】
通信部210は、AI装置100などの外部装置とデータを送受信することができる。
【0105】
メモリ230は、モデル保存部231を含むことができる。モデル保存部231は、ラーニングプロセッサ240により学習中の又は学習されたモデル(又は、人工ニューラルネットワーク231a)を保存することができる。
【0106】
ラーニングプロセッサ240は、学習データを利用して人工ニューラルネットワーク231aを学習させることができる。学習モデルは、人工ニューラルネットのAIサーバ200に搭載された状態で利用されるか、AI装置100などの外部装置に搭載されて利用されることもできる。
【0107】
学習モデルは、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアの組み合わせで実現されることができる。学習モデルの一部又は全部がソフトウェアで実現される場合、学習モデルを構成する1つ以上の命令語(instruction)はメモリ230に保存されることができる。
【0108】
プロセッサ260は、学習モデルを利用して新しい入力データに対して結果値を推論し、推論した結果値に基づいた回答や制御命令を生成することができる。
【0109】
図3は、本発明の一実施形態によるAIシステム1を示す。
【0110】
図3に示すように、AIシステム1は、AIサーバ200、ロボット100a、自律走行車両100b、XR装置100c、スマートフォン100d、又は家電100eのうち少なくとも1つ以上がクラウドネットワーク10と接続される。ここで、AI技術が適用されたロボット100a、自律走行車両100b、XR装置100c、スマートフォン100d、又は家電100eなどをAI装置100aないし100eということができる。
【0111】
クラウドネットワーク10は、クラウドコンピューティングインフラの一部を構成するか、クラウドコンピューティングインフラ内に存在するネットワークを意味することができる。ここで、クラウドネットワーク10は、3Gネットワーク、4GあるいはLTE(Long Term Evolution)ネットワーク、又は5Gネットワークなどを利用して構成されることができる。
【0112】
すなわち、AIシステム1を構成する各装置(100aないし100e、200)は、クラウドネットワーク10を介して互いに接続されることができる。特に、各装置(100aないし100e、200)は、基地局を介して互いに通信することもできるが、基地局を介さずに直接互いに通信することもできる。
【0113】
AIサーバ200は、AIプロセッシングを行うサーバとビッグデータに対する演算を行うサーバを含むことができる。
【0114】
AIサーバ200は、AIシステム1を構成するAI装置のロボット100a、自律走行車両100b、XR装置100c、スマートフォン100d、又は家電100eのうち少なくとも1つ以上とクラウドネットワーク10を介して接続され、接続されたAI装置100aないし100eのAIプロセッシングの少なくとも一部を助けることができる。
【0115】
ここで、AIサーバ200は、AI装置100aないし100eの代わりにマシンラーニングアルゴリズムに従って人工ニューラルネットワークを学習させることができ、学習モデルを直接保存するか、AI装置100aないし100eに送信することができる。
【0116】
ここで、AIサーバ200は、AI装置100aないし100eから入力データを受信し、学習モデルを利用して受信した入力データに対して結果値を推論し、推論した結果値に基づいた回答や制御命令を生成してAI装置100aないし100eに送信することができる。
【0117】
または、AI装置100aないし100eは、直接学習モデルを用いて入力データに対して結果値を推論し、推論した結果値に基づいた回答や制御命令を生成することもできる。
【0118】
以下では、前述した技術が適用されるAI装置100aないし100eの多様な実施形態について説明する。ここで、
図3に示すAI装置100aないし100eは、
図1に示すAI装置100の具体的な実施形態であり得る。
【0119】
AI+ロボット
【0120】
ロボット100aは、AI技術が適用されて、案内ロボット、運搬ロボット、掃除ロボット、ウェアラブルロボット、エンターテインメントロボット、ペットロボット、無人飛行ロボットなどで実現されることができる。
【0121】
ロボット100aは、動作を制御するためのロボット制御モジュールを含み、ロボット制御モジュールは、ソフトウェアモジュール又はこれをハードウェアで実現したチップを意味することができる。
【0122】
ロボット100aは、様々な種類のセンサから取得したセンサ情報を利用してロボット100aの状態情報を取得するか、周辺環境及びオブジェクトを検出(認識)するか、マップデータを生成するか、移動経路及び走行計画を決定するか、ユーザ相互作用に対する回答を決定するか、動作を決定することができる。
【0123】
ここで、ロボット100aは、移動経路及び走行計画を決定するために、ライダー、レーダー、カメラのうち少なくとも1つ以上のセンサから取得したセンサ情報を利用することができる。
【0124】
ロボット100aは、少なくとも1つ以上の人工ニューラルネットワークで構成された学習モデルを利用して前記動作を行うことができる。例えば、ロボット100aは、学習モデルを利用して周辺環境及びオブジェクトを認識することができ、認識された周辺環境情報又はオブジェクト情報を利用して動作を決定することができる。ここで、学習モデルは、ロボット100aにおいて直接学習されるか、AIサーバ200などの外部装置において学習されたものであり得る。
【0125】
ここで、ロボット100aは、直接学習モデルを利用して結果を生成して動作を行うこともできるが、AIサーバ200などの外部装置にセンサ情報を送信し、それによって生成された結果を受信して動作を行うこともできる。
【0126】
ロボット100aは、マップデータ、センサ情報から検出したオブジェクト情報又は外部装置から取得したオブジェクト情報のうち少なくとも1つ以上を利用して移動経路と走行計画を決定し、駆動部を制御して決定された移動経路と走行計画によってロボット100aを走行させることができる。
【0127】
マップデータにはロボット100aが移動する空間に配置された多様なオブジェクトに関するオブジェクト識別情報が含まれることができる。例えば、マップデータには、壁、門などの固定オブジェクトと植木鉢、机などの移動可能なオブジェクトに対するオブジェクト識別情報が含まれることができる。そして、オブジェクト識別情報には、名称、種類、距離、位置などが含まれることができる。
【0128】
また、ロボット100aは、ユーザの制御/相互作用に基づいて駆動部を制御することにより、動作を行うか走行することができる。ここで、ロボット100aは、ユーザの動作や音声発話による相互作用の意図情報を取得し、取得した意図情報に基づいて回答を決定して動作を行うことができる。
【0129】
AI+自律走行
【0130】
自律走行車両100bは、AI技術が適用されて、移動型ロボット、車両、無人飛行体などで実現されることができる。
【0131】
自律走行車両100bは、自律走行機能を制御するための自律走行制御モジュールを含み、自律走行制御モジュールは、ソフトウェアモジュール又はこれをハードウェアで実現したチップを意味することができる。自律走行制御モジュールは、自律走行車両100bの構成として内部に含まれることもできるが、自律走行車両100bの外部に別のハードウェアとして構成されて接続されることもできる。
【0132】
自律走行車両100bは、様々な種類のセンサから取得したセンサ情報を利用して自律走行車両100bの状態情報を取得するか、周辺環境及びオブジェクトを検出(認識)するか、マップデータを生成するか、移動経路及び走行計画を決定するか、動作を決定することができる。
【0133】
ここで、自律走行車両100bは、移動経路及び走行計画を決定するために、ロボット100aと同様に、ライダー、レーダー、カメラのうち少なくとも1つ以上のセンサから取得したセンサ情報を利用することができる。
【0134】
特に、自律走行車両100bは、視界が遮られる領域や一定距離以上の領域に対する環境やオブジェクトは外部装置からセンサ情報を受信して認識するか、外部装置から直接認識された情報を受信することができる。
【0135】
自律走行車両100bは、少なくとも1つ以上の人工ニューラルネットワークで構成された学習モデルを利用して前述した動作を行うことができる。例えば、自律走行車両100bは、学習モデルを利用して、周辺環境及びオブジェクトを認識することができ、認識された周辺環境情報又はオブジェクト情報を利用して走行動線を決定することができる。ここで、学習モデルは、自律走行車両100bにおいて直接学習されるか、AIサーバ200などの外部装置において学習されたものであり得る。
【0136】
ここで、自律走行車両100bは、直接学習モデルを利用して結果を生成して動作を行うこともできるが、AIサーバ200などの外部装置にセンサ情報を送信し、それによって生成された結果を受信して動作を行うこともできる。
【0137】
自律走行車両100bは、マップデータ、センサ情報から検出したオブジェクト情報、又は外部装置から取得したオブジェクト情報のうち少なくとも1つ以上を利用して移動経路と走行計画を決定し、駆動部を制御して決定された移動経路と走行計画によって自律走行車両100bを走行させることができる。
【0138】
マップデータには自律走行車両100bが走行する空間(例えば、道路)に配置された多様なオブジェクトに対するオブジェクト識別情報が含まれることができる。例えば、マップデータには、街灯、岩、建物などの固定オブジェクトと、車両、歩行者などの移動可能なオブジェクトに関するオブジェクト識別情報が含まれることができる。そして、オブジェクト識別情報には、名称、種類、距離、位置などが含まれることができる。
【0139】
また、自律走行車両100bは、ユーザの制御/相互作用に基づいて駆動部を制御することにより、動作を行うか走行することができる。ここで、自律走行車両100bは、ユーザの動作や音声発話による相互作用の意図情報を取得し、取得した意図情報に基づいて回答を決定して動作を行うことができる。
【0140】
AI+XR
【0141】
XR装置100cは、AI技術が適用されて、HMD(Head-Mount Display)、車両に装備されたHUD(Head-Up Display)、TV、携帯電話、スマートフォン、コンピュータ、ウェアラブルデバイス、家電機器、デジタルサイネージ、車両、固定型ロボットや移動型ロボットなどで実現されることができる。
【0142】
XR装置100cは、多様なセンサを介して又は外部装置から取得した3次元ポイントクラウドデータ又はイメージデータを分析して3次元ポイントに対する位置データ及び属性データを生成することにより周辺空間又は現実オブジェクトに対する情報を取得し、出力するXRオブジェクトをレンダリングして出力することができる。例えば、XR装置100cは、認識された物体に関する追加情報を含むXRオブジェクトを該当認識された物体に対応させて出力することができる。
【0143】
XR装置100cは、少なくとも1つ以上の人工ニューラルネットワークで構成された学習モデルを利用して前述した動作を行うことができる。例えば、XR装置100cは、学習モデルを利用して3次元ポイントクラウドデータ又はイメージデータから現実オブジェクトを認識することができ、認識した現実オブジェクトに相応する情報を提供することができる。ここで、学習モデルは、XR装置100cにおいて直接学習されるか、AIサーバ200などの外部装置において学習されたものであり得る。
【0144】
ここで、XR装置100cは、直接学習モデルを利用して結果を生成して動作を行うこともできるが、AIサーバ200などの外部装置にセンサ情報を送信し、それによって生成された結果を受信して動作を行うこともできる。
【0145】
AI+ロボット+自律走行
【0146】
ロボット100aは、AI技術及び自律走行技術が適用されて、案内ロボット、運搬ロボット、掃除ロボット、ウェアラブルロボット、エンターテインメントロボット、ペットロボット、無人飛行ロボットなどで実現されることができる。
【0147】
AI技術と自律走行技術が適用されたロボット100aは、自律走行機能を有するロボット自体や、自律走行車両100bと相互作用するロボット100aなどを意味することができる。
【0148】
自律走行機能を有するロボット100aはユーザの制御がなくても与えられた動線に沿って自ら動くか、動線を自ら決定して動く装置を通称することができる。
【0149】
自律走行機能を有するロボット100a及び自律走行車両100bは、移動経路又は走行計画の1つ以上を決定するために共通的なセンシング方法を使用することができる。例えば、自律走行機能を有するロボット100a及び自律走行車両100bは、ライダー、レーダー、カメラによりセンシングされた情報を利用して、移動経路、又は走行計画の1つ以上を決定することができる。
【0150】
自律走行車両100bと相互作用するロボット100aは、自律走行車両100bと別個に存在しながら、自律走行車両100bの内部又は外部で自律走行機能に連携されるか、自律走行車両100bに搭乗したユーザと連携された動作を行うことができる。
【0151】
ここで、自律走行車両100bと相互作用するロボット100aは、自律走行車両100bの代わりにセンサ情報を取得して自律走行車両100bに提供するか、センサ情報を取得し、周辺の環境情報又はオブジェクト情報を生成して自律走行車両100bに提供することにより、自律走行車両100bの自律走行機能を制御又は補助することができる。
【0152】
または、自律走行車両100bと相互作用するロボット100aは、自律走行車両100bに搭乗したユーザをモニターするか、ユーザとの相互作用により自律走行車両100bの機能を制御することができる。例えば、ロボット100aは、運転手が居眠り状態であると判断される場合、自律走行車両100bの自律走行機能を活性化するか、自律走行車両100bの駆動部の制御を補助することができる。ここで、ロボット100aが制御する自律走行車両100bの機能には単に自律走行機能だけでなく、自律走行車両100bの内部に備えられたナビゲーションシステムやオーディオシステムで提供する機能も含まれることができる。
【0153】
または、自律走行車両100bと相互作用するロボット100aは、自律走行車両100bの外部から自律走行車両100bに情報を提供するか、機能を補助することができる。例えば、ロボット100aは、スマート信号とともに自律走行車両100bに信号情報などを含む交通情報を提供することもでき、電気車両の自動電気の充電器のように自律走行車両100bと相互作用して充電口に電気の充電器を自動的に接続することもできる。
【0154】
AI+ロボット+XR
【0155】
ロボット100aは、AI技術及びXR技術が適用されて、案内ロボット、運搬ロボット、掃除ロボット、ウェアラブルロボット、エンターテインメントロボット、ペットロボット、無人飛行ロボット、ドローンなどで実現されることができる。
【0156】
XR技術が適用されたロボット100aは、XR映像内での制御/相互作用の対象となるロボットを意味することができる。この場合、ロボット100aは、XR装置100cと区分され、互いに連動されることができる。
【0157】
XR映像内での制御/相互作用の対象となるロボット100aがカメラを含むセンサからセンサ情報を取得すると、ロボット100a又はXR装置100cは、センサ情報に基づいたXR映像を生成し、XR装置100cは、生成されたXR映像を出力することができる。そして、このようなロボット100aは、XR装置100cを介して入力される制御信号又はユーザの相互作用に基づいて動作することができる。
【0158】
例えば、ユーザは、XR装置100cなどの外部装置を介して遠隔で連動されたロボット100aの視点に相応するXR映像を確認することができ、相互作用によりロボット100aの自律走行経路を修正するか、動作又は走行を制御するか、周辺オブジェクトの情報を確認することができる。
【0159】
AI+自律走行+XR
【0160】
自律走行車両100bは、AI技術及びXR技術が適用されて、移動型ロボット、車両、無人飛行体などで実現されることができる。
【0161】
XR技術が適用された自律走行車両100bは、XR映像を提供する手段を備えた自律走行車両や、XR映像内での制御/相互作用の対象となる自律走行車両などを意味することができる。特に、XR映像内での制御/相互作用の対象となる自律走行車両100bは、XR装置100cと区分され、互いに連動されることができる。
【0162】
XR映像を提供する手段を備えた自律走行車両100bは、カメラを含むセンサからセンサ情報を取得し、取得したセンサ情報に基づいて生成されたXR映像を出力することができる。例えば、自律走行車両100bは、HUDを備えてXR映像を出力することにより、搭乗者に現実オブジェクト又は画面内のオブジェクトに対応されるXRオブジェクトを提供することができる。
【0163】
ここで、XRオブジェクトがHUDに出力される場合は、XRオブジェクトの少なくとも一部が搭乗者の視線が向かう実際オブジェクトにオーバーラップされるように出力されることができる。それに対して、XRオブジェクトが自律走行車両100bの内部に備えられるディスプレイに出力される場合は、XRオブジェクトの少なくとも一部が画面内のオブジェクトにオーバーラップされるように出力されることができる。例えば、自律走行車両100bは、車で、他の車両、信号灯、交通標識、二輪車、歩行者、建物などのオブジェクトと対応されるXRオブジェクトを出力することができる。
【0164】
XR映像内での制御/相互作用の対象となる自律走行車両100bがカメラを含むセンサからセンサ情報を取得すると、自律走行車両100b又はXR装置100cは、センサ情報に基づいたXR映像を生成し、XR装置100cは生成されたXR映像を出力することができる。そして、このような自律走行車両100bは、XR装置100cなどの外部装置を介して入力される制御信号又はユーザの相互作用に基づいて動作することができる。
【0165】
用語の定義
【0166】
eLTE eNB:eLTE eNBは、EPC(Evolved Packet Core)及びNGC(Next Generation Core)に対する接続をサポートするeNBの進化(evolution)である。
【0167】
gNB:NGCとの接続だけでなく、NRをサポートするノード。
【0168】
新たなRAN:NR又はE-UTRAをサポートするか、又はNGCと相互作用する無線アクセスネットワーク。
【0169】
ネットワークスライス(network slice):ネットワークスライスは、終端間の範囲と共に特定要求事項を要求する特定市場シナリオに対して最適化されたソリューションを提供するようにオペレータ(operator)により定義されたネットワーク。
【0170】
ネットワーク機能(network function):ネットワーク機能は、よく定義された外部インターフェースとよく定義された機能的動作を有するネットワークインフラ内での論理的ノード。
【0171】
NG-C:新たなRANとNGCとの間のNG2レファレンスポイント(reference point)に使用される制御プレーンインターフェース。
【0172】
NG-U:新たなRANとNGCとの間のNG3レファレンスポイント(reference point)に使用されるユーザプレーンインターフェース。
【0173】
非独立型(Non-standalone)NR:gNBがLTE eNBをEPCに制御プレーン接続のためのアンカーとして要求するか、又はeLTE eNBをNGCに制御プレーン接続のためのアンカーとして要求する配置構成。
【0174】
非独立型E-UTRA:eLTE eNBがNGCに制御プレーン接続のためのアンカーとしてgNBを要求する配置構成。
【0175】
ユーザプレーンゲートウェイ:NG-Uインターフェースの終端点。
【0176】
ヌメロロジー(numerology):周波数領域で1つのサブキャリア間隔(subcarrier spacing)に対応する。レファレンスサブキャリア間隔(Reference subcarrier spacing)を整数Nにスケーリング(scaling)することにより、相異なるヌメロロジーが定義されることができる。
【0177】
NR:NR Radio Access又はNew Radio
【0178】
システム一般
【0179】
図4は、本明細書で提案する方法が適用できるNRの全体的なシステム構造の一例を示す図である。
【0180】
図4に示すように、NG-RANは、NG-RAユーザプレーン(新たなAS sublayer/PDCP/RLC/MAC/PHY)及びUE(User Equipment)に対する制御プレーン(RRC)プロトコル終端を提供するgNBで構成される。
【0181】
前記gNBは、Xnインターフェースを通じて相互接続される。
【0182】
また、前記gNBは、NGインターフェースを通じてNGCに接続される。
【0183】
より具体的には、前記gNBはN2インターフェースを介してAMF(Access and Mobility Management Function)に、N3インターフェースを介してUPF(User Plane Function)に接続される。
【0184】
NRヌメロロジー(Numerology)及びフレーム(frame)構造
【0185】
NRシステムでは、複数のヌメロロジー(numerology)がサポートできる。ここで、ヌメロロジーはサブキャリア間隔(subcarrier spacing)とCP(Cyclic Prefix)オーバーヘッドにより定義できる。この際、複数のサブキャリア間隔は基本サブキャリア間隔を整数N(又は、μ)にスケーリング(scaling)することにより誘導できる。また、非常に高い搬送波周波数で非常に低いサブキャリア間隔を利用しないと仮定されても、用いられるヌメロロジーは周波数帯域と独立的に選択できる。
【0186】
また、NRシステムでは複数のヌメロロジーに従う様々なフレーム構造がサポートできる。
【0187】
以下、NRシステムで考慮できるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)ヌメロロジー及びフレーム構造を説明する。
【0188】
NRシステムでサポートされる複数のOFDMヌメロロジーは、表1のように定義できる。
【0189】
【0190】
NRシステムにおけるフレーム構造(frame structure)と関連して、時間領域の様々なフィールドサイズは
の時間単位の倍数として表現される。ここで、
であり、
である。ダウンリンク(downlink)及びアップリンク(uplink)送信は
の区間を有する無線フレーム(radio frame)で構成される。ここで、無線フレームは各々
の区間を有する10個のサブフレーム(subframe)で構成される。この場合、アップリンクに対する1セットのフレーム及びダウンリンクに対する1セットのフレームが存在することができる。
【0191】
図5は、本明細書で提案する方法が適用できる無線通信システムにおけるアップリンクフレームとダウンリンクフレームとの間の関係を示す。
【0192】
図5に示すように、端末(User Equipment:UE)からのアップリンクフレーム番号iの送信は、当該端末での該当ダウンリンクフレームの開始より
以前に始めなければならない。
【0193】
ヌメロロジーμに対して、スロット(slot)はサブフレーム内で
の増加する順に番号が付けられて、無線フレーム内で
の増加する順に番号が付けられる。1つのスロットは
の連続するOFDMシンボルで構成され、
は用いられるヌメロロジー及びスロット設定(slot configuration)によって決定される。サブフレームでスロット
の開始は同一サブフレームでOFDMシンボル
の開始と時間的に整列される。
【0194】
全ての端末が同時に送信及び受信できるものではなく、これはダウンリンクスロット(downlink slot)またはアップリンクスロット(uplink slot)の全てのOFDMシンボルが利用できないことを意味する。
【0195】
表2はヌメロロジーμでの一般(normal)CPに対するスロット当たりOFDMシンボルの数を示し、表3はヌメロロジーμでの拡張(extended)CPに対するスロット当たりOFDMシンボルの数を示す。
【0196】
【0197】
【0198】
NR物理リソース(NR Physical Resource)
【0199】
NRシステムにおける物理リソース(physical resource)と関連して、アンテナポート(antenna port)、リソースグリッド(resource grid)、リソース要素(resource element)、リソースブロック(resource block)、キャリアパート(carrier part)などが考慮できる。
【0200】
以下、NRシステムで考慮できる前記物理リソースに対して具体的に説明する。
【0201】
先に、アンテナポートと関連して、アンテナポートはアンテナポート上のシンボルが運搬されるチャンネルが同一なアンテナポート上の他のシンボルが運搬されるチャンネルから推論できるように定義される。1つのアンテナポート上のシンボルが運搬されるチャンネルの広範囲特性(large-scale property)が他のアンテナポート上のシンボルが運搬されるチャンネルから類推できる場合、2つのアンテナポートはQC/QCL(quasico-locatedまたはquasi co-location)関係にあるということができる。ここで、前記広範囲特性は遅延拡散(Delay spread)、ドップラー拡散(Doppler spread)、周波数シフト(Frequency shift)、平均受信パワー(Average received power)、受信タイミング(Received Timing)のうち、1つ以上を含む。
【0202】
図6は、本明細書において提案する方法が適用され得る無線通信システムでサポートするリソースグリッド(resource grid)の一例を示す。
【0203】
図6に示すように、リソースグリッドが周波数領域上に
サブキャリアで構成され、1つのサブフレームが14・2μOFDMシンボルで構成されることを例示的に技術するが、これに限定されるものではない。
【0204】
NRシステムにおいて、送信される信号(transmitted signal)は、
サブキャリアで構成される1つまたはそれ以上のリソースグリッド及び
のOFDMシンボルにより説明される。ここで、
である。前記
は、最大送信帯域幅を表し、これは、ヌメロロジーだけでなく、アップリンクとダウンリンクとの間にも変わることができる。
【0205】
この場合、
図7のように、ヌメロロジー
及びアンテナポートp別に1つのリソースグリッドが設定され得る。
【0206】
図7は、本明細書において提案する方法が適用され得るアンテナポート及びヌメロロジー別リソースグリッドの例を示す。
【0207】
ヌメロロジー
及びアンテナポートpに対するリソースグリッドの各要素は、リソース要素(resource element)と称され、インデックス対
により固有的に識別される。ここで、
は、周波数領域上のインデックスであり、
は、サブフレーム内でシンボルの位置を称する。スロットでリソース要素を称するときには、インデックス対
が用いられる。ここで、
である。
【0208】
ヌメロロジー
及びアンテナポートpに対するリソース要素
は、複素値(complex value)
に該当する。混同(confusion)される危険がない場合、あるいは特定アンテナポートまたはヌメロロジーが特定されなかった場合には、インデックスp及び
は、ドロップ(drop)されることができ、その結果、複素値は、
または
になることができる。
【0209】
また、物理リソースブロック(physical resource block)は、周波数領域上の
連続的なサブキャリアで定義される。周波数領域上で、物理リソースブロックは、0から
まで番号が付けられる。このとき、周波数領域上の物理リソースブロック番号(physical resource block number)
とリソース要素
との間の関係は、数式1のように与えられる。
【0210】
【0211】
また、キャリアパート(carrier part)と関連して、端末は、リソースグリッドのサブセット(subset)だけを用いて受信または送信するように設定されることができる。このとき、端末が受信または送信するように設定されたリソースブロックの集合(set)は、周波数領域上で0から
まで番号が付けられる。
【0212】
自己完結型スロット構造(self-contained slot structure)
【0213】
TDDシステムにおいてデータ送信の遅延(latency)を最小化するために、5世代New RAT(NR)では
図8のような自己完結型スロット構造(self-contained slot structure)を考慮している。
【0214】
すなわち、
図8は、本明細書で提案する方法が適用される自己完結型スロット(self-contained slot)構造の一例を示す図である。
【0215】
図8において、斜線領域810はダウンリンク制御(downlink control)領域を示し、黒い部分820はアップリンク制御(uplink control)領域を示す。
【0216】
何の表示もない部分830は、ダウンリンクデータ送信のために使用されることもでき、アップリンクデータ送信のために使用されることもできる。
【0217】
このような構造の特徴は、1つのスロット内でダウンリンク送信とアップリンク送信が順次行われ、1つのスロット内でダウンリンクデータを送信し、アップリンクAck/Nackも送受信できる。
【0218】
このようなスロットを「自己完結型スロット(self-contained slot)」と定義する。
【0219】
すなわち、このようなスロット構造により、基地局は、データ送信エラー発生時に端末へのデータ再送信までかかる時間を減らすことになり、これにより、最終データ伝達の遅延(latency)を最小化することができる。
【0220】
このような自己完結型スロット(self-contained slot)構造において、基地局と端末は、送信モードから受信モードに転換する過程又は受信モードから送信モードに転換する過程のための時間間隔(time gap)が必要である。
【0221】
このために、当該スロット構造において、ダウンリンクからアップリンクに転換される時点の一部OFDMシンボルが保護区間(guard period:GP)と設定される。
【0222】
アナログビームフォーミング(Analog beamforming)
【0223】
ミリメートル波 (Millimeter Wave:mmW)では、波長が短くなって同一面積に複数のアンテナの設置が可能となる。すなわち、30GHz帯域において波長は1cmであり、5×5(5 by 5)cmのパネル(panel)に0.5ラムダ(lambda)(すなわち、波長)間隔で2次元配列形態でトータル100個のアンテナ要素(antenna element)が設置できる。従って、mmWでは複数のアンテナ要素を用いてビームフォーミング(beamforming:BF)利得を向上させてカバレッジを増加させるか、スループット(throughput)を向上させようとする。
【0224】
この場合は、アンテナ要素別に送信パワー及び位相調節ができるようにトランシーバユニット(transceiver unit:TXRU )を有すると、周波数資源別に独立的なビームフォーミングが可能である。しかしながら、約100個のアンテナ要素の全てにTXRUを設置することにはコストの側面で実効性が低下するという問題がある。従って、1つのTXRUに複数のアンテナ要素をマッピングし、アナログ位相シフター(analog phase shifter)でビームの方向を調節する方式が考慮されている。このようなアナログビームフォーミング方式は全帯域において1つのビーム方向のみを生成できるため、周波数選択的BFができないという欠点がある。
【0225】
デジタル(Digital)BFとアナログ(analog)BFの中間形態としてQ個のアンテナ要素より少ない個数であるB個のTXRUを有するハイブリッドビームフォーミング(hybrid BF)を考慮することができる。この場合、B個のTXRUとQ個のアンテナ要素の接続方式によって違いはあるが、同時に送信できるビームの方向はB個以下に制限される。
【0226】
次期システム(例えば、5G)では応用分野及び/又はトラヒック(traffic)の種類によって端末がアップリンク送信を行う前にULグラントを受信しなく、半永久的(semi-persistent)のリソースにおいてアップリンク送信を行う設定されたグラント(Configured grant)送信が可能である。また、既存システム、すなわち、LTEにおいても半永久的スケジューリング(semi-persistent scheduling:SPS)を介してDLとULで類似した動作が可能である。設定されたグラント送信には、相異なる端末が競争ベース(contention-based)に共有する無線リソースや端末が独立的(dedicated)に割り当てを受けた無線リソースが使用されることができる。設定されたグラント送信は、送信の前にULグラント受信の動作が不要であるため、より低い遅延時間を要求する分野のサービスやトラヒックにおいて活用されることができる。このような設定されたグラントの送信に使用される無線リソースは、ULグラントを介して割り当てられる無線リソースと相異なる変調及び符号方式又は相異なる送信ブロックサイズ又は相異なる送信時間間隔(TT)を使用することが考慮されている。端末は、設定されたグラント送信のために1つあるいは複数の無線リソースの割り当てを受けることができる。設定されたグラント送信に使用される複数の無線リソースは、そのサイズあるいは変調及び符号方式、時間及び/又は周波数スケジューリング単位(unit)が互いに同一か異なり、重複(overlap)が許容されることができる。端末がこのような設定されたグラント送信の成功率を高めるために同一のデータに対する送信を何度も連続して試みる方法も考慮されている。次期システムにおいては設定されたグラント送信のために分離されたRRCの設定を行うことができる。
【0227】
次期システム(例えは、5G)の半永久的スケジューリング(semi-persistent scheduling:SPS)及び/又は設定されたグラント(configured grant)を利用したダウンリンク及びアップリンク送信、特に設定されたグラントを利用したアップリンクの送信は、一般的なDCIによるアップリンクとダウンリンク送信において使用するRRCパラメータとは異なる別途のRRC設定(configuration)の割り当てを受けることができる。
【0228】
例えば、設定されたグラントによるPUSCHの送信は、動的なアップリンクグラント(dynamic UL grant)において使用するものとは異なる波形(waveform)、リソース割り当て類型(resource allocation type:RAタイプ)などを使用することができる。
【0229】
このような別途の設定(configuration)は、端末に伝達されなければならないDCI情報の違いを発生させる。
【0230】
DCI情報の違いは、結局、端末にPDCCHブラインドデコーディング(blind decoding)複雑度を増加させ、従って、端末の設計が複雑となり、電力消耗が大きくなるなどの問題点がある。
【0231】
DCIのサイズが同一であっても、端末は、DCIフィールド(field)を解析するために該当DCIがどのようなパラメータにより構成されているかを把握する必要がある。
【0232】
すなわち、設定されたグラントPUSCH送信のためのDCIと動的なアップリンクグラントPUSCH送信のためのDCIが同一のサイズを有しても、端末は、受信したDCIがどの送信の上位層パラメータ(higher layer parameter)に連関しているかを区分できるべきである。
【0233】
従って、本明細書では、前述したような問題点を解決するために、DCIが相異なるRRCパラメータにより構成されても、各DCIのサイズ又は各DCIフィールドサイズを同一に合わせる方法を提案する。
【0234】
すなわち、本明細書では、端末がDCIを受信する場合、受信したDCIが連関された設定(configuration)を把握する方法を提案する。
【0235】
これに加えて、追加的に考慮できるオプションは次の通りである。
【0236】
端末は、1つのノン-フォールバックDCIサイズ(non-fallback DCI size)の構成のために設定されたスケジューリング(configured scheduling)とアップリンクグラント(UL grant)によるPUSCHスケジューリングが同一に適用されると仮定することができる。
【0237】
端末は、ノン-フォールバックDCIによる波形(waveform)や他のパラメータ設定でグラントフリータイプ1(grant free type1)又はグラントフリータイプ2が設定された場合、少なくとも活性及び/又は解除(activation/release)信号はノン-フォールバックDCIに来ることを期待しないことがある。すなわち、端末は2つを仮定することができる。
【0238】
端末は、ノン-フォールバックDCIに活性(activation)信号が下りてくる場合、すべてのパラメータがグラントベース(grant-based)とグラントフリー(grant-free)に同一に適用されることを仮定することができる。
【0239】
また、端末は、全てのパラメータがグラントベースとグラントフリーに同一に適用されないように構成された場合、ノン-フォールバックDCIに活性信号が送信されないことを仮定することができる。
【0240】
このような場合、端末は、グラントフリーに対する再送信(retransmission)はグラントベースPUSCHの構成に従うと仮定することができる。
【0241】
設定されたグラント(configured grant)により送信された送信ブロック(transport block:TB)の再送信のために、端末はCS-RNTI(configured scheduling-RNTI)によりスクランブルされたDCIを受信しなければならない。
【0242】
このようなDCIは、タイプ2設定されたグラント設定(type 2 configured grant configuration)の活性及び解除にも使用される。
【0243】
NRにおいて、設定されたグラントによるPUSCHのための一部のRRCパラメータは、動的グラント(dynamic grant)によるPUSCHとは別途に構成されることができる。
【0244】
すなわち、設定されたグラント及び動的グラントのDCIフィールドは相異なるように構成されることができる。
【0245】
特に、他の波形又はリソースの割り当てタイプがCS及びアップリンクグラント間に異なって構成なると、DCIフィールドは相異なるように構成されることができる。
【0246】
CS-RNTIによる活性DCIがC-RNTIによる動的グラントと異なるビットサイズを有する場合、ブラインドデコーディングの複雑度を増加させることになる。
【0247】
活性DCI受信のためにのみこのような複雑度が増加することは合理的ではない。
【0248】
言い換えると、活性DCIと動的DCIのビットサイズは同一でなければならない。
【0249】
別途のRRC設定(RRC configuration)によるC-RNTIとCS-RNTI間に同一のDCIのサイズを有するようにするために、2つの方法を考慮することができる。
【0250】
1番目の方法は、端末はそれぞれのDCIフォーマットに対して同一のフィールドフォーマット及びフィールドサイズを有するようにCS-RNTIとC-RNTI間には同一の構成が適用されると仮定する方法である。
【0251】
すなわち、端末は、同一のリソース割り当て及び同一の波形構成がCS-RNTI及びC-RNTIを使用する同一のDCIのフォーマットにより与えられると仮定する方法である。
【0252】
2番目の方法は、CS-RNTIに対するDCIのフォーマットにおいてタイプ1又はタイプ2に潜在的に他の構成を許容する方法である。
【0253】
以下、再送信に使用されるCS-RNTIを使用するDCIフォーマットについて説明する。
【0254】
また、活性化及び/又は非活性化に対するハンドリング方法についても説明する。
【0255】
フォールバックDCIフォーマットを使用するCS-RNTIに従う再送信グラントは、タイプ1及び/又はタイプ2の構成と関係なくC-RNTI(例えば、Msg3による波形)によるアップリンクグラント(UL grant)と同一の構成に従うことができる。
【0256】
フォールバックDCIを使用した活性化において、端末は、設定されたスケジューリングに基づいたアップリンク送信のためにタイプ1及び/又はタイプ2の構成の波形に従うと仮定することができる。
【0257】
方法1
【0258】
再送信又は活性及び/又は解除に関係なく、CS-RNTIのノン-フォールバックDCIフォーマットはタイプ1及び/又はタイプ2の構成を有することができる。
【0259】
同一のDCIサイズを維持するために、動的BWP(Bandwidth part)スイッチングと類似したハンドリング方法が必要である。
【0260】
例えば、CS-RNTIの各DCIフィールドサイズは、C-RNTIの各DCIフィールドサイズと同一に配列されなければならない。
【0261】
CS-RNTIのDCIのサイズが相異なるRAタイプ又は波形によりC-RNTIのDCIに比べてより大きなDCIサイズを要求する場合、切断(truncation)が行われることができる。
【0262】
また他の場合、ゼロパディング(zero-padding)を考慮することもできる。
【0263】
言い換えると、CS-RNTIのDCIフィールド及びフィールドサイズはC-RNTIのDCIフィールド及びフィールドサイズと同一であることがあり、必要であれば、DCIフィールドが切断又はゼロパディングされることがある。
【0264】
また、CS-RNTI及びC-RNTIのノン-フォールバックDCIサイズは、それぞれの場合に要求されるDCIサイズの最大値により決定されることができる。
【0265】
方法2
【0266】
CS-RNTIのノン-フォールバックDCIフォーマットは、再送信のためのC-RNTIのアップリンクグラントの構成に従うことができる。
【0267】
活性及び/又は解除の場合、タイプ1及び/又はタイプ2の構成に従うことができる。
【0268】
ここで、曖昧性を避けるために、フィールドサイズを含む各DCIフィールド(CS-RNTI、C-RNTIによる)を整列する必要がある。
【0269】
コードポイント(code points)に基づいて、端末はDCIが活性であるか解除であるかを決定することができる。
【0270】
この後、タイプ1及び/又はタイプ2の構成のためのリソースの割り当てタイプ及び/又は波形が解除及び/又は活性のために使用されている間、端末は再送信のためのアップリンクグラントのためのリソースの割り当てタイプ及び/又は波形に基づいて必要なDCIの解析を行うことができる。
【0271】
以下、上述した方法に対する具体的な過程及び上述した方法以外の他の方法について説明する。
【0272】
CS-RNTIによりスクランブルされたノン-フォールバックDCIのハンドリング(handling of non-fallback DCI scrambled by CS-RNTI)
【0273】
次期システム(例えば、5G)においてDL SPS又は設定されたグラント(configured grant)送信に対するDCIを受信するとき、CS-RNTIを使用することができる。
【0274】
DL SPS又は設定されたグラント送信に対するDCIのCRCパリティビット(parity bit)は、CS-RNTIによりスクランブリング又はマスキングされることができる。
【0275】
ここで、端末は、DCIを受信した後、CRC確認過程でCS-RNTIを使用してCRCパリティビットに対する無欠性検査を行うことができる。
【0276】
端末は、無欠性が確認されたDCIについて既知のDCIフォーマットを介してDCIを解析する。
【0277】
DCIフォーマットの構成(細部的なフィールドの有無、サイズ、及び解析)又はDCIフォーマット自体が該当DCIと連関したRRCパラメータにより決定されることができる。
【0278】
一方、ノン-フォールバックDCIは、フォールバックDCIよりRRCパラメータにより変更される部分が多い可能性がある。
【0279】
DL SPS又は設定されたグラント送信に対するDCI、言い換えると、CS-RNTIによりスクランブルされたDCI(DCI scrambled by CS-RNTI)の用途は次の通りである。
【0280】
用途1:DL SPS又は設定されたグラントの構成のための活性(activation)及び解除(release)メッセージ
【0281】
用途2:DL SPS又は設定されたグラントにより最初に送信されたTBの再送信のためのDCI
【0282】
前記活性又は解除メッセージは、DL SPS又は設定されたグラントのためのリソース割り当て及び解除のためのDCIである。
【0283】
該当DCIの解析のために、端末は、DL SPS又は設定されたグラントに連関したRRC設定(configuration)を使用する。
【0284】
ここで、前記再送信のためのDCIの場合、基地局は、以下の2つの方法のうち1つを使用することができる。
【0285】
(方法a-1)
【0286】
方法a-1は、再送信又は活性及び/又は解除とは関係なく、CS-RNTIのノン-フォールバックDCIフォーマットはSPS又は設定されたグラント設定に従う方法である。
【0287】
すなわち、DCI用途(usage)とは関係なく、CS-RNTIによりスクランブルされたDCIに使用されたDCIフォーマット又はDCIの構成は、SPS又は設定されたグラント設定(configured grant configuration)と決定されることができる。
【0288】
このような方法を利用すると、端末は、CS-RNTIを利用して送信されるDCIを解析するのにおいて常に同一の方法を適用できるという効果がある。
【0289】
(方法a-2)
【0290】
方法a-2は、再送信のために、CS-RNTIのノン-フォールバックDCIフォーマットは、C-RNTIのULグラントに対する設定に従う方法である。
【0291】
活性及び/又は解除は、SPS又は設定されたグラント設定(configured grant configuration)に従うことができる。
【0292】
すなわち、SPS又は設定されたグラントの活性及び/解除、シグナリングに使用されるDCIフォーマット又はDCI構成は、SPS又は設定されたグラント設定のパラメータと決定される。
【0293】
しかしながら、当該DCIがSPS又は設定されたグラントの再送信に使用される場合、一般的な送信に使用されるDCIフォーマット又はDCI構成を使用することができる。
【0294】
言い換えると、該当DCIがSPS又は設定されたグラントの再送信に使用される場合は、C-RNTIによりスクランブルされたDCIに使用されるDCIフォーマット又はDCI構成を使用することができる。
【0295】
すなわち、端末は、基地局から受信したDCIが活性及び/又は解除のための用途であるか、再送信のための用途であるか区分し、区分された用途に応じて基地局から受信したRRC設定を適用することができる。
【0296】
これにより、端末は、一般的な送信と同一の方法でSPS又は設定されたグラントの再送信を行うことができる。
【0297】
また、方法a-2によると、端末は、SPS又は設定されたグラント送信と再送信の送信方式を異なるようにして、より柔軟なスケジューリングを行うことができるという効果がある。
【0298】
例えば、設定されたグラント送信と再送信に相異なる繰り返し送信回数が適用されるか、他のRAタイプを適用してリソースの割り当てがより柔軟になることができる。
【0299】
方法a-2を使用する場合、CS-RNTIによりスクランブルされたDCIは2つのDCIフォーマット又はDCI構成を使用することができる。
【0300】
すなわち、CS-RNTIによりスクランブルされたDCIは、SPS又は設定されたグラント設定によるDCIフォーマット又は構成として使用されるか、再送信のためのDCIフォーマット又は構成として使用されることができる。
【0301】
より具体的に、活性及び/又は解除時にはSPS又は設定されたグラント設定により決定されたDCIフォーマット又はDCI構成を使用し、再送信のためのレイヤ1(L1)シグナリングのためにはC-RNTIによりスクランブルされたDCIに使用されるDCIフォーマット又はDCI構成を使用することができる。
【0302】
ここで、端末は、活性及び/又は解除の有効性確認(validation)により有効性が確認された場合、SPS又は設定されたグラント設定により決定されたDCIフォーマット又はDCI構成を使用して非有効(invalid)及び/又は有効性確認(validation)の対象ではない場合は、C-RNTIによりスクランブルされたDCIに使用されるDCIフォーマット又はDCI構成を使用することができる。
【0303】
ここで、有効性確認とは、特定フィールドに基づいて行われることであり得る。
【0304】
例えば、DCIのNDIフィールドがトグル(toggled)されないか、されないと仮定するNDIフィールド値を有する場合、すなわち、再送信に使用されるL1シグナリングの場合、C-RNTIによりスクランブルされたDCIに使用されるDCIフォーマット又はDCI構成を使用できる。
【0305】
端末は、CS-RNTIによりスクランブルされたDCIのNDIフィールド値が「0」である場合は、特別な送信のためのDCIと、「1」である場合は、再送信に使用されるDCIと解析されることができる。
【0306】
具体的に、NDIフィールド値が「0」である場合、端末はSPSの活性/解除に使用されるDCIであると判断することができ、NDIフィールド値が「1」である場合、PUSCH再送信のためのDCIであると判断することができる。
【0307】
すなわち、端末は、基地局からDCIを受信し、受信されたDCIの用途(活性DCIのためのものであるか、再送信DCIのためのものであるか)を特定のフィールド(例えば、NDIフィールド)に基づいて区分することができる。
【0308】
このような動作をサポートするためには、活性(activation)と再送信(retransmission)に共通に使用されるDCIフィールドは少なくとも固定される場所に位置しなければならない。
【0309】
その理由は、CS-RNTIでアンマスキング(unmasking)した後、端末は、特定フィールドを読み出して活性のためのDCIであるか、再送信のためのDCIであるかを区分しなければならないためである。
【0310】
方法a-2によると、端末は、CS-RNTIによりスクランブルされたDCIを受信し、DCIに含まれた特定フィールド値によってDCIの用途を区分する。
【0311】
そして、端末は、区分されたDCIの用途に応じて適用するRRCパラメータセットを決定し、決定されたパラメータセットによってDCIフィールド構成及びDCIフォーマットを決定することができる。
【0312】
また、活性と解除を区別するために以下の事項を考慮する必要がある。
【0313】
以下の表4ないし表6に示すように、HARQ process numberとRV、MCS、NDIフィールドは、少なくとも活性及び/又は解除に使用されることができる。
【0314】
ノン-フォールバックDCIを利用した解除(release)がないと仮定する場合、活性DCIと再送信DCIの用途を区分する必要があり、このために、少なくともHARQ process number、RV、NDIなどのフィールドが必要である。
【0315】
以下の表4は、DL SPS及びULグラントタイプ2スケジューリング活性化(activation)PDCCH有効性確認のためのスペシャルフィールドに関する表である。
【0316】
【0317】
表4によれば、各DCIフォーマットにおいてHARQ process numberフィールド及び/又はRVフィールドによって活性DCIの有効性が決定されることができる。
【0318】
以下の表5は、DL SPS及びULグラントタイプ2スケジューリング解除(release)PDCCH有効性確認のためのスペシャルフィールドに対する表である。
【0319】
【0320】
表5によれば、各DCIのフォーマットにおいてHARQ process numberフィールド、RVフィールド、MCSフィールド及び/又はResource block assignmentフィールドにより解除DCIの有効性が決定されることができる。
【0321】
上述したフィールド以外に追加的に必要なフィールドがあると、DCIフォーマットは共通したフィールドが優先的に来て、相異なるフィールドが以後に来ることを仮定することができる。
【0322】
すなわち、DCIフォーマット0_1のフィールド順序(order)は以下の表6のように変更されて構成される。
【0323】
表6は、DCIフォーマット0_1を構成するフィールド値及びフィールドの順序を示す表である。
【0324】
【0325】
表6によれば、NDI(new data indicator)フィールドより前に位置するフィールドとしてCarrier indicatorフィールド、UL/SUL indicatorフィールド、Identifier for DCI formatsフィールド、Bandwidth part indicatorフィールドがあり得る。
【0326】
上述したように、NDIフィールドより前に位置するフィールドを共通したフィールドと仮定することができる。
【0327】
上述した方法a-2を使用する場合、活性DCI(activation DCI)に必要なフィールド(CS設定によって構成)を構成して、DCIフォーマット0_1’(with CS-RNTI for activation)を生成することができる。
【0328】
ここで、当該DCIフォーマット0_1’とDCIフォーマット0_1のフィールドサイズが異なる場合、端末は以下の動作を考慮することができる。
【0329】
DCIフォーマット0_1’とDCIフォーマット0_1の最大値に合わせて必要なサイズだけパディング(padding)をDCIフォーマット0_1’又はDCIフォーマット0_1に行うことができる。
【0330】
例えば、DCIフォーマット0_1’のフィールドをDCIフォーマット0_1のフィールドサイズに合わせてパディングすることができ、もしDCIフォーマット0_1’のフィールドサイズがDCIフォーマット0_1より大きい場合、DCIフォーマット0_1’のフィールドを切断(truncation)することができる。
【0331】
切断により切られた(部分又は全体)DCIフィールドは、デフォルト値を使用するか、まったく使用しないと仮定することができる。
【0332】
活性(activation)DCIにおいて使用されるフィールドとしては、表7に示すフィールドを仮定することができる。
【0333】
表7は、活性DCIのためのDCIフィールドを示す表である。
【0334】
【0335】
上述した方法a-1又は方法a-2を使用する活性及び/又は解除シグナリングの場合、SPS又は設定されたグラントの分離されたRRC設定、RRCパラメータによりCS-RNTIによりスクランブルされたDCIのDCIフィールド構成及び各フィールドサイズは、C-RNTIによりスクランブルされたDCIと異なる可能性がある。
【0336】
言い換えると、他のDCIフィールド解析方法又は他のDCIフォーマットを使用することができる。
【0337】
CS-RNTIによりスクランブルされたDCIとC-RNTIによりスクランブルされたDCIの全体サイズが異なる場合、端末が行わなければならないPDCCHブラインドデコーディングの複雑度を増加させることになるという問題がある。
【0338】
このような問題を解決するためにSPS又は設定されたグラント設定により構成されたDCIの全体サイズと一般的なDCIの全体サイズを同一にするために、以下のいくつかの方法を考慮することができる。
【0339】
(方法b-1)
【0340】
方法b-1は、SPS又は設定されたグラント設定を常に一般的なDCIと同一の構成を有するように設定する方法である。
【0341】
すなわち、端末は、設定されたグラント設定により構成されたDCIを受信しても、一般的な(例えは、PUSCHの送信)のためのDCIと認識して解析することができる。
【0342】
(方法b-2)
【0343】
方法b-2は、CS-RNTIによりスクランブルされたDCIとC-RNTIによりスクランブルされたDCIとの両方のDCIフォーマット又はDCI構成のうちDCIの全体サイズがより大きいDCIフォーマット又はDCI構成に合わせてゼロビットパディング(zero bit padding)を行う方法である。
【0344】
ここで、ゼロビットパディングは、両方のDCIサイズが同一になるまで行われる。
【0345】
(方法b-3)
【0346】
方法b-3は、CS-RNTIによりスクランブルされたDCIがC-RNTIによりスクランブルされたDCIと同一のフィールド構成及びフィールドサイズを使用する方法である。
【0347】
すなわち、基地局から受信したDCI(CS-RNTIによりスクランブルされたDCI)は、その用途に応じて前記基地局から受信したRRC設定が異なって適用されることができる。
【0348】
言い換えると、CS-RNTIによりスクランブルされたDCIにおいて、C-RNTIによりスクランブルされたDCIに存在しないフィールドは省略することができ、存在するフィールドはC-RNTIによりスクランブルされたDCIフィールドと同一のサイズを有するように最上位ビット(most significant bit:MSB)又は最下位ビット(least significant bit:LSB)にゼロビットパディング又は切断を行うことができる。
【0349】
例えば、CS-RNTIによりスクランブルされたDCIとC-RNTIによりスクランブルされたDCIとの両方ともに存在する特定フィールドがあり得る。
【0350】
ここで、特定フィールドのビットサイズが、CS-RNTIによりスクランブルされたDCIは11ビットであり、C-RNTIによりスクランブルされたDCIは13ビットである場合、不足した2ビットだけ追加的にゼロビットパディングを行うことができる。
【0351】
ゼロビットパディングは、DCIフィールド内のビットに0を挿入することである。
【0352】
反対の場合も、特定フィールドのビットサイズが、CS-RNTIによりスクランブルされたDCIは13ビットであり、C-RNTIによりスクランブルされたDCIは11ビットである場合、13ビットのうち2ビットを切断することができる。
【0353】
ここで、ゼロビットパディング又は切断される2ビットは、特定フィールド内のMSBであるかLSBであり得る。
【0354】
言い換えると、CS-RNTIによりスクランブルされたDCIとC-RNTIによりスクランブルされたDCIの特定フィールドサイズを比較して、CS-RNTIによりスクランブルされたDCIの特定フィールドサイズが小さいと、ゼロビットパディングを行い、CS-RNTIによりスクランブルされたDCIの特定のフィールドサイズが大きいと、切断することができる。
【0355】
省略されたフィールドに対しては、フィールド値を0と仮定するか、別途のデフォルト値と仮定することができ、切断されたフィールドに対しては、ビットの前部又は後部が0又は1で充填されたと仮定して解析することができる。
【0356】
これは、動的なBWPスイッチングに適用する同一方式を2つの相異なるDCIフォーマットに適用すると理解されることもできる。
【0357】
(方法b-4)
【0358】
方法b-4は、グラントのためのDCIフォーマット0_1が構成された場合、DCIフォーマット0_1と同一のサイズを使用する方法である。
【0359】
例えば、予め構成されたDCIフォーマット0_1のフィールドよりCS-RNTIベースの活性DCI(方法a-2)又は活性及び/又は再送信DCI(方法a-1)のフィールドサイズが大きい場合、後ろからフィールドを切断してフィールドサイズを合わせることができる。
【0360】
ここで、部分的に又は全体的に切断されたフィールドは、デフォルト値を使用するか存在しないと仮定することができる。
【0361】
C-RNTIによりスクランブルされたDCIを介した送信がCS-RNTIによりスクランブルされたDCIを介した送信より一般的で頻繁に発生する点を考慮すると、C-RNTIによりスクランブルされたDCIに対するサイドエフェクト(side effect)を最小化する必要がある。
【0362】
上述した方法a-2を使用する場合、端末は、活性及び/又は解除時にのみSPS又は設定されたグラント設定により構成されるDCIフォーマット又はDCI構成を使用することになる。
【0363】
従って、CS-RNTIによりスクランブルされたDCIのDCIフォーマット又はDCI構成の全体サイズをC-RNTIによりスクランブルされたDCIの全体サイズと同一に又は小さく作るとともに、これによるスケジューリング制限(scheduling restriction)を最小化すると、前記b-2による方法より効果的にサイドエフェクト(side effect)なしに活性及び/又は解除を行うことができる。
【0364】
ここで、後述する方法によりSPS又は設定されたグラント設定により構成されるDCIフォーマット又はDCI構成をデザインすることができる。
【0365】
(方法c-1)
【0366】
方法c-1は、活性及び/又は解除の有効性確認(validation)を行うためにSPS又は設定されたグラントの設定により構成されるDCIフォーマット又はDCIの構成の一部はC-RNTIによりスクランブルされたDCIと同一になる方法である。
【0367】
例えば、有効性確認に使用されるDCIフィールド(例えば、NDI、HPN、MCS、RV、RB allocationなどのフィールド)のビット領域は、DCI内でC-RNTIによりスクランブルされたDCIのフィールドと同一の位置、同一のサイズを有するものであり得る。
【0368】
これにより、両DCIの間で端末は活性及び/又は解除の有効性確認によりDCIフォーマットDCI構成を決定することができる。
【0369】
(方法c-2)
【0370】
一方、NDIフィールドのみでDCIの用途を区別する場合、両DCIフォーマット及び構成間でNDIフィールドの位置及びサイズは同一であり得る。
【0371】
すなわち、SPS又は設定されたグラント設定により構成されるDCIフォーマット又はDCI構成のNDIフィールドより前に位置したフィールドのビット総合は、C-RNTIによりスクランブルされたDCIのDCIフォーマット又はDCI構成のNDIフィールドより前に位置したフィールドのビット総合と同一であり得る。
【0372】
または、このために、NDIフィールドをFrequency domain resource assignmentフィールドより先に置くことができる。
【0373】
例えば、Identifier for DCI formatsフィールド、Carrier indicatorフィールド、UL/SUL indicatorフィールド、Bandwidth part indicatorフィールド、New data indicatorフィールドの順でDCIが構成されることができる。
【0374】
(方法c-3)
【0375】
方法c-3は、SPS又は設定されたグラント設定により構成されるDCIフォーマット又はDCI構成が活性及び/又は解除のみに使用される場合、より小さなサイズを有するようにするために再送信に使用されるフィールドを省略し、必須的なフィールドのみで構成されたDCIフォーマット又はDCI構成が使用できる方法である。
【0376】
例えば、DAIフィールド、TPCフィールド、SRS RIフィールド、SRS requestフィールド、CSI requestフィールド及び/又はCBG-TIフィールドを省略したDCIの構成が使用されることができる。
【0377】
または、上述した表7の活性(Activation)に使用されるフィールドのみで構成されたDCIフォーマット又はDCI構成がされることが使用できる。
【0378】
(方法c-4)
【0379】
方法c-4は、端末は、SPS又は設定されたグラントの設定により構成されるDCIフォーマット又はDCI構成が常にC-RNTIによりスクランブルされたDCIのサイズより小さいと仮定する方法である。
【0380】
言い換えると、SPS又は設定されたグラントの設定を考慮したDCI構成がC-RNTIによりスクランブルされたDCIのサイズより大きい場合、SPS又は設定されたグラントの設定を有効ではない設定(invalid configuration)であると仮定することである。
【0381】
すなわち、端末は、基地局を介して送信されたCS-RNTIによりスクランブルされたDCIのサイズが、C-RNTIによりスクランブルされたDCIのサイズより大きい場合を仮定しない。もし、端末が基地局から受信したDCIのフィールドサイズが、C-RNTIによりスクランブルされたDCIのフィールドサイズより大きい場合、端末は受信したDCIが有効ではないと判断することができる。
【0382】
(その方法c-5)
【0383】
方法c-5は、基地局が、SPS又は設定されたグラント設定により構成されるDCIフォーマット又はDCI構成のサイズがC-RNTIによりスクランブルされたDCIのサイズより大きい場合、DCI全体をこれに合わせて切断できる方法である。
【0384】
例えば、後ろにあるフィールドから省略されるか、切断されることであり得る。
【0385】
ここで、端末は、全体又は部分が省略されたDCIフィールドに対してはビットの前部又は後部が0又は1で充填されたと仮定して解析することができる。
【0386】
(方法c-6)
【0387】
フィールド間には特定基準に従う優先順位が存在することができる。
【0388】
例えば、SPS又は設定されたグラントの設定により構成されるDCIフォーマット又はDCI構成のサイズがC-RNTIによりスクランブルされたDCIのサイズより大きい場合があり得る。
【0389】
ここで、端末は、優先順位が低いフィールドから省略されるか切断されると仮定することができる。
【0390】
ここで、端末は、全体又は部分が省略されたDCIフィールドに対してはビットの前部又は後部が0又は1で充填されたと仮定して解析することができる。
【0391】
また、上述した方法c-1、c-2のためにNDIフィールド又は有効ポイント(validation point)に含まれたフィールドのうち最も後に位置するフィールドまで上述した方法b-3(ゼロビットパディング又は切断)が使用されることができる。
【0392】
CS-RNTIによりスクランブルのフォールバックDCIのハンドリング(handling of fallback DCI scrambled by CS-RNTI)
【0393】
SPS又は設定されたグラントのためにフォールバックDCIフォーマットを使用する場合、フィールド構成が可能ではないため、C-RNTIによりスクランブルされたフォールバックDCIとフィールド構成が常に同一になる。
【0394】
これにより、前述したようにフィールド構成とDCIサイズが相異なることにより現れる曖昧性やブラインドデコーディングの複雑度が増加するという問題点を解決することができる。
【0395】
CS-RNTIによりスクランブルされたフォールバックDCIをSPS又は設定されたグラント設定のL1シグナリングとして使用するために以下の事項を追加的に考慮することができる。
【0396】
(方法d-1)
【0397】
方法d-1は、再送信又は活性及び/又は解除とは関係なくCS-RNTIのフォールバックDCIはSPS又は設定されたグラント設定に従う方法である。
【0398】
言い換えると、DCIの用途と関係なくCS-RNTIによりスクランブルされたフォールバックDCIを使用する場合、波形などの送信パラメータはSPS又は設定されたグラントの設定によって決定されることができる。
【0399】
また、方法d-1を利用する場合、端末は、CS-RNTIを利用して送信されるDCIを解析することにおいて、常に同様な方法を適用することができる。
【0400】
(方法d-2)
【0401】
方法d-2は、CS-RNTIのフォールバックDCIは再送信のためのC-RNTIのULグラントの設定に従い、活性及び/又は解除はSPS又は設定されたグラント設定に従う方法である。
【0402】
SPS又は設定されたグラント設定とは関係なく、CS-RNTIによりスクランブルされたフォールバックDCIが再送信に使用される場合、波形などの送信パラメータはC-RNTIによりスクランブルされたDCIと同一のものを使用することができる(例えば、Msg3に対する波形)。
【0403】
活性及び/又は解除にCS-RNTIによりスクランブルされたフォールバックDCIを使用する場合、波形などの送信パラメータはSPS又は設定されたグラント設定に従うことができる。
【0404】
(方法d-3)
【0405】
方法d-3は、再送信又は活性及び/又は解除とは関係なくCS-RNTIのフォールバックDCIフォーマットはC-RNTIの設定に従う方法である。
【0406】
言い換えると、DCIの用途と関係なく、CS-RNTIによりスクランブルされたフォールバックDCIを使用する場合、波形などの送信パラメータはC-RNTIによりスクランブルされたDCIと同一のものを使用することができる(例えば、Msg3に対する波形)。
【0407】
方法d-3を使用することにより、端末は、フォールバックDCIを利用して送信されるDCIの解析に常に同一の方法を適用することができる。
【0408】
また、基地局がDCIフォーマットを選択することにより、端末に割り当てられる設定されたグラントの送信パラメータ(例えば、波形、DMRS、RAタイプなど)をより多様に構成することができる。
【0409】
フォールバックDCIがSPS及び/又はグラントフリー設定(configuration)に従う場合、ノン-フォールバックDCIと異なってフォールバックDCIにはRSパラメータ(例えば、DMRSポート値(port value)など)など、一部のDCIフィールドが存在しないことがある。
【0410】
一部のDCIフィールドが存在しないことにより、以下のような問題が発生する可能性がある。
【0411】
波形(すなわち、変換プリコーダ)などの他の設定(configuration)は、SPS及び/又は設定されたグラントに設定された値に従うが、フォールバックDCIにおいて用いられる予め設定された値は、SPS及び/又はグラントフリー設定において使用する値によって適用できない場合があり得る。
【0412】
例えば、フォールバックDCIにDFT-s-OFDMが設定された場合、グラントフリー設定において使用するCP-OFDMのDMRS値は適用されないことがある。
【0413】
また、SPS及び/又は設定されたグラントの設定に従わなくても、フォールバックDCIの設定を使用すると、端末マルチプレキシング(UE multiplexing)、競争ベース(contention-based)などのためのDMRSの設定が柔軟にならないという問題点があり得る。
【0414】
このような問題を解決するために、以下を考慮することができる。
【0415】
(方法e-1)
【0416】
方法e-1は、フォールバックDCIがSPS及び/又はグラントフリー設定に従う場合、フォールバックDCIの波形(又は、Msg.3の波形)及び/又はRAタイプとSPS及び/又はグラントフリー設定の波形及び/又はRAタイプが同一の場合にのみ該当DCIが有効(valid)であると仮定する方法である。
【0417】
(方法e-2)
【0418】
方法e-2は、フォールバックDCIがSPS及び/又はグラントフリー設定に従う場合、フォールバックDCIの波形(又は、Msg.3の波形)及び/又はRAタイプとSPS及び/又はグラントフリー設定の波形及び/又はRAタイプとが異なる場合、DCIを解析する方法に関する。
【0419】
すなわち、SPS及び/又はグラントフリー設定に従うフォールバックDCIとSPS及び/又はグラントフリー設定の波形及び/又はRAタイプが相異なって、同一の解析が不可能であるか又は存在しないDCIフィールドに対して当該フィールド値を0又は1に使用するか、予め設定された値を使用してDCIを解析することができる。
【0420】
(方法e-2-1)
【0421】
方法e-2-1は、前記方法e-2の適用が不可能なフィールドに対してはSPS及び/又はグラントフリーの設定に従うDCIフィールドが切断及び/又はゼロパディングされたと仮定して解析できる方法である。
【0422】
言い換えると、フォールバックDCIの解析において、BWPスイッチングDCIと同一の解析を仮定することであり得る。
【0423】
(方法e-2-2)
【0424】
方法e-2-2は、RB allocationフィールドはSPS及び/又はグラントフリー設定のRAタイプと関係なくフォールバックDCIのRAタイプに応じて解析できる方法である。
【0425】
これにより、フォールバックDCI受信において曖昧性を解決することができる。
【0426】
(方法e-3)
【0427】
方法e-3は、フォールバックDCIの設定とSPS及び/又はグラントフリー設定の曖昧さを解決して設定をより柔軟にするために、フォールバックDCIの一部のフィールドがSPS及び/又はグラントフリーの設定に連関する場合にのみ異なる解析を適用できる方法である。
【0428】
言い換えると、フォールバックDCIがCS-RNTIによりスクランブルされるか、活性及び/又は解除に使用される場合、C-RNTIのフォールバックDCIと異なる解析を使用することであり得る。
【0429】
例えば、既存フォールバックDCIのTPC、RV及び/又はDAIフィールドを他のDCIフィールド(例えば、DMRS/MIMO関連フィールド)のいずれか1つであると解析するか、他のパラメータセット(例えば、DMRS/MIMO関連パラメータセット)を定義できるテーブル(table)のインデックスを示すと解析することができる。
【0430】
言い換えると、フォールバックDCIがCS-RNTIによりスクランブルされるか、活性及び/又は解除に使用される場合、TPC、RV及び/又はDAIフィールドの代わりに他のパラメータ(例えば、DMRS/MIMOと関連したDCIフィールド)が存在すると解析することができる。
【0431】
(方法e-4)
【0432】
フォールバックDCIの設定とSPS及び/又はグラントフリー設定の曖昧さを解決するために、フォールバックDCIが使用する設定又はデフォルト値がCP-OFDM、DFT-s-OFMの2つの場合を全て含むことができる。
【0433】
例えば、フォールバックDCI、RARグラントによるMsg.3が使用する波形などのパラメータは、RMSIなどの上位層シグナリング又はL1シグナリングを介して定められるか、予め定められたものであり得る。
【0434】
ここで、フォールバックDCIに使用できる全ての場合を考慮してフォールバックDCIが使用する設定又は予め定められた値を使用することができる。
【0435】
具体的に、CP-OFDM、DFT-s-OFM、言い換えると、変換プリコーダが存在するか存在しない2つの場合の全てに対するデフォルト値を上位層シグナリングを介して決定することができる。
【0436】
例えば、Msg.3がDFT-s-OFDMのみを使用し、フォールバックDCIもDFT-s-OFDMを使うが、SPS及び/又はグラントフリーの設定にフォールバックDCIが使用できる点を考慮してMsg.3、フォールバックDCIが使用できるDMRSと関連したパラメータの場合は、CP-OFDM、DFT-s-OFDMの両方ともを設定することができる。
【0437】
ここで、予め定められた値を使用する場合、予め定められた値は、単に1番目の値ではない、フォールバックDCIにおいて使用される全ての場合にできる限り多く使用できる値を選択することができる。
【0438】
例えば、2つの波形(変換プリコーダ)又はRAタイプなどがフォールバックDCIにおいて使用可能である場合、最大の長さは1(maxLengthは1)、DMRSポートは0を仮定し、データのないDMRS CDMグループの数(Number of DMRS CDM group(s) without data)は2を仮定することができる。
【0439】
すなわち、波形と関係なく使用できる値を優先的に選択することである。
【0440】
BWPスイッチングとCS-RNTIによりスクランブルされたDCIのハンドリング(handling DCI scrambled by CS-RNTI with BWP switching)
【0441】
次期システムにおいてはBWP(Bandwidth part)を介して端末が使用する周波数領域を調整することができる。
【0442】
このような周波数領域の調節は、端末が基地局から割り当てられた周波数リソースのリソース割り当て方式に影響を与える可能性がある。
【0443】
言い換えると、BWPの変化はDCIの構成に変化を与えることがある。
【0444】
このようなBWPの変化を動的にするためにDCIの構成の変化なしに解析を異にして対象BWPへのリソース割り当てとBWP変更が同時に行われるようにする必要がある。
【0445】
このために非活性BWPP(inactive BWP)に設定されたSPS及び/又は設定されたグラント設定に対するCS-RNTIによりスクランブルされたDCIを活性BWP(active BWP)において受信する場合、該当DCIを活性BWPのC-RNTIによりスクランブルされたDCIと同一のサイズを有するようにする方法が必要であり、従って、以下の方法を考慮することができる。
【0446】
(方法f-1)
【0447】
非活性BWPのCS-RNTIによりスクランブルされたDCIを非活性BWPのC-RNTIによりスクランブルされたDCIと同一のサイズを有するようにマッチングすることができる。
【0448】
同一のサイズを有するようにするために、前述した方法aないし方法cを利用するか、動的BWPスイッチング(dynamic BWP switching)においてDCIのサイズマッチング時に使用する方法を適用することができる。
【0449】
このような方法は、BWPスイッチングを考慮せずにCS-RNTIによりスクランブルされたDCI構成をC-RNTIによりスクランブルされたDCIに基づいてデザインできるようにすることである。
【0450】
(方法f-1-1)
【0451】
上述した方法f-1によってマッチングされたCS-RNTIによりスクランブルされたDCIを活性BWPのC-RNTIによりスクランブルされたDCIとマッチングすることができる。
【0452】
このために、前述した方法aないし方法cの方法を使用するか、動的BWPスイッチングにおいてDCIサイズマッチングのときに使用する方法を適用することができる。
【0453】
(方法f-1-2)
【0454】
上述した方法f-1によってマッチングされたCS-RNTIによりスクランブルされたDCIを活性BWPのCS-RNTIによりスクランブルされたDCIとマッチングすることができる。
【0455】
このために、前述した方法aないし方法cの方法を使用するか、動的BWPスイッチングにおいてDCIサイズマッチングのときに使用する方法を適用することができる。
【0456】
これは、活性BWPのCS-RNTIによりスクランブルされたDCIと活性BWPのC-RNTIによりスクランブルされたDCIの構成が異なる場合、スケジューリング制限(scheduling restriction)を緩和する効果がある。
【0457】
(方法f-2)
【0458】
非活性BWPPのCS-RNTIによりスクランブルされたDCIを活性BWPのC-RNTIによりスクランブルされたDCIと同一のサイズを有するようにマッチングすることができる。
【0459】
このために、前述した方法aないし方法cの方法を使用するか、動的BWPスイッチングにおいてDCIサイズマッチングのときに使用する方法を適用することができる。
【0460】
これは、DCIサイズマッチングによるスケジューリング制限を緩和させる効果がある。
【0461】
(方法f-3)
【0462】
非活性BWPPのCS-RNTIによりスクランブルされたDCIを活性BWPのCS-RNTIによりスクランブルされたDCIと同一のサイズを有するようにマッチングすることができる。
【0463】
このために、前述した方法aないし方法cを使用するか、動的BWPスイッチングにおいてDCIサイズマッチングのときに使用する方法を適用することができる。
【0464】
これは、活性BWPのCS-RNTIによりスクランブルされたDCIと活性BWPのC-RNTIによりスクランブルされたDCIの構成が異なる場合、スケジューリング制限を緩和させる効果がある。
【0465】
前記CS-RNTIによりスクランブルされたDCIは、活性/解除のためのCS-RNTIによりスクランブルされたDCI及び/又は再送信のためのCS-RNTIによりスクランブルされたDCIを意味することであり得る。
【0466】
特に、非活性BWPPのCS-RNTIによりスクランブルされたDCIの用途に応じて他の方法を使用することができる。
【0467】
すなわち、非活性BWPPの再送信のためのCS-RNTIによりスクランブルされたDCIに対しては方法f-1-1又はf-1-2を使用し、非活性BWPの活性/解除のためのCS-RNTIによりスクランブルされたDCIに対しては方法f-2又はf-3を使用することができる。
【0468】
これは、再送信のためのCS-RNTIによりスクランブルされたDCIの構成がC-RNTIによりスクランブルされたDCIの構成と同一の場合に容易に適用できる。
【0469】
また他の方法でBWPスイッチングとCS-RNTIの活性が同時にトリガーされることがあるが、BWPスイッチングとCS-RNTI再送信は同時に起こらないと仮定することができ、さらに、CS-RNTI再送信時には常にC-RNTI構成(configuration)に従うとみなすことができる。
【0470】
このような場合、活性化(activation)のときにBWPスイッチングがトリガーされると、以下によってDCIフィールドを構成することができる。これは、上述した方法と類似し、上述した方法の一例を示すことであり得る。
【0471】
(1)ビットフィールド(Bit field)は、CS-RNTI活性DCIを構成する方式を新しい活性BWPによって設定することができる。
【0472】
すなわち、タイプ2の構成は、新しいBWPにおいて設定された方式によって活性DCIを構成し、必要に応じて切断を行うことができる。
【0473】
これは、前述の方法a-2によって決定されることでもあり得る。
【0474】
また、全体DCIのサイズは、現在BWP(current BWP)のC-RNTIによって設定されることであるが、DCIフィールドは新しいBWP(new BWP)のCS-RNTI設定によって構成されることであり得る。
【0475】
これは、必要な場合、再送信CS-RNTIにも使用可能である。
【0476】
言い換えると、DCIサイズは、現在BWPのC-RNTIによってフォーマット0_1が決定され、DCI内の各フィールドサイズは新しいBWPのCS設定によって構成される。
【0477】
(2)ビットフィールドは現在活性BWPのCS-RNTIの活性DCIを構成する方式(方法a-2)によって構成される。
【0478】
ここで、現在BWPと新しいBWPにそれぞれ異なる設定がある場合を考慮して、各フィールドのサイズを現在BWP内のCS-RNTIによって構成した後、各フィールド別の異なる設定のとき、必要に応じてパディング及び/又は切断を行うことができる。
【0479】
加えて、これは、再送信CS-RNTIにも使用可能である。
【0480】
言い換えると、DCIのサイズは、C-RNTIに基づいて現在のBWPを基準に設定され、各DCIフィールドは、現在BWPのCS設定によって構成される。
【0481】
すなわち、各DCIフィールド別に現在BWPと新しいBWPのCS設定によって必要なときにパディング/切断を行って、それぞれのDCIフィールドをマッチングする方法である。
【0482】
上述した方法を利用すると、端末がSPS又は設定されたグラントのためのDCIを受信するにおいてDCIが相異なるRRCパラメータにより構成されても、各DCI又はDCIフィールドのサイズを同一に仮定できるようになる。
【0483】
また、端末がDCIを受信する場合、端末が受信したDCIに連関した設定を決定することができる。
【0484】
前述した各実施形態又は各方法は、別個に行われることもでき、1つ又はそれ以上の実施形態又は方法の組み合わせにより行われることにより、本明細書で提案する方法を実現することができる。
【0485】
図9は、本明細書で提案する方法を行う端末の動作方法を示すフローチャートである。
【0486】
すなわち、
図9は、無線通信システムにおいてアップリンクを送信する方法を行う端末の動作方法を示す。
【0487】
まず、端末は、基地局からダウンリンク制御情報(downlink control information:DCI)と関連した複数のRRC設定情報を受信する(S910)。
【0488】
そして、端末は、前記基地局からアップリンク送信のためのDCIを受信する(S920)。
【0489】
ここで、前記DCIは、前記DCIの用途に応じて前記複数のRRC設定情報のうち特定の1つのRRC設定情報のパラメータが適用されることができる。
【0490】
この後、端末は、前記基地局に、前記DCIに基づいてアップリンク送信を行う(S930)。
【0491】
ここで、前記DCIには前記DCIの用途を区分するためのフィールドを含むことができる。
【0492】
ここで、前記DCIのフィールドサイズがPUSCH送信のためのDCIのフィールドサイズより小さい場合、前記DCIのフィールドはゼロビットパディング(zero bit padding)されてデコードされることができる。
【0493】
ここで、前記DCIはCS-RNTIによりスクランブルされたDCIであり、前記PUSCH送信のためのDCIはC-RNTIによりスクランブルされたDCIであることを特徴とする方法。
【0494】
ここで、前記DCIの用途を区分するための特定のフィールドは、「New Data Indicator(NDI)」フィールド、「Redundancy version(RV)」フィールド及び/又は「HARQ process number」フィールドのいずれか1つであり得る。
【0495】
ここで、前記ゼロビットパディングは、前記DCIのフィールドサイズが前記PUSCH送信のためのDCIのフィールドサイズと同一のサイズまで各フィールド内のビットに0が挿入されることであり得る。
【0496】
また、前記ゼロビットパディングは、前記DCIのフィールド内の最上位ビット(most significant bit:MSB)又は最下位ビット(least significant bit:LSB)に0が挿入されることであり得る。
【0497】
そして、前記DCIの用途を区分するための特定のフィールドは、DCIの用途と関係なく構成される共通フィールド以後に位置することができる。
【0498】
そして、前記DCIのフィールドサイズがPUSCH送信のためのDCIのフィールドより大きい場合、前記DCIは有効ではないDCIであり得る。
【0499】
図11及び
図12を参照して本明細書で提案するアップリンクを送信する方法が端末装置で実現される内容について説明する。
【0500】
無線通信システムにおいてアップリンクを送信する端末は、無線信号を送受信するためのRF(Radio Frequency)モジュールと、前記RFモジュールと機能的に接続されるプロセッサとを含むことができる。
【0501】
まず、端末のプロセッサは、基地局からダウンリンク制御情報(downlink control information:DCI)と関連した複数のRRC設定情報を受信するように前記RFモジュールを制御する。
【0502】
そして、前記プロセッサは、基地局からアップリンク送信のためのDCIを受信するように前記RFモジュールを制御する。
【0503】
ここで、前記DCIには前記DCIの用途に応じて前記複数のRRC設定情報のうち特定のRRC設定情報のパラメータが適用されることができる。
【0504】
そして、前記プロセッサは、前記基地局に、前記DCIに基づいてアップリンク送信を行うように前記RFモジュールを制御する。
【0505】
ここで、前記DCIには前記DCIの用途を区分するためのフィールドを含むことができる。
【0506】
ここで、前記DCIのフィールドサイズがPUSCH送信のためのDCIのフィールドサイズより小さい場合、前記DCIのフィールドはゼロビットパディング(zero bit padding)されてデコードされることができる。
【0507】
ここで、前記DCIはCS-RNTIによりスクランブルされたDCIであり、前記PUSCH送信のためのDCIはC-RNTIによりスクランブルされたDCIであることを特徴とする。
【0508】
ここで、前記DCIの用途を区分するための特定のフィールドは、「New Data Indicator(NDI)」フィールド、「Redundancy version(RV)」フィールド及び/又は「HARQ process number」フィールドのいずれか1つであり得る。
【0509】
ここで、前記ゼロビットパディングは、前記DCIのフィールドサイズが前記PUSCH送信のためのDCIのフィールドサイズと同一のサイズまで各フィールド内のビットに0が挿入されることであり得る。
【0510】
また、前記ゼロビットパディングは、前記DCIのフィールド内の最上位ビット(most significant bit:MSB)又は最下位ビット(least significant bit:LSB)に0が挿入されることであり得る。
【0511】
そして、前記DCIの用途を区分するための特定フィールドは、DCIの用途と関係なく構成される共通フィールド以後に位置することができる。
【0512】
そして、前記DCIのフィールドサイズがPUSCH送信のためのDCIのフィールドより大きい場合、前記DCIは有効ではないDCIであり得る。
【0513】
図10は、本明細書で提案するアップリンクを受信する方法を行う基地局の動作方法を示すフローチャートである。
【0514】
すなわち、
図10は、無線通信システムにおいてアップリンクを端末から受信する基地局の動作方法を示す。
【0515】
まず、基地局は、端末にダウンリンク制御情報(downlink control information:DCI)と関連した複数のRRC設定情報を送信する(S1010)。
【0516】
そして、基地局は、前記端末にアップリンク送信のためのDCIを送信する(S1020)。
【0517】
そして、基地局は、前記端末から、前記DCIの用途に応じて前記複数のRRC設定情報のうち特定のRRC設定情報のパラメータが適用されたDCIに基づいて送信されるアップリンクを受信する(S1030)。
【0518】
ここで、前記DCIは、前記DCIの用途を区分するためのフィールドを含むことができる。
【0519】
ここで、前記DCIのフィールドサイズがPUSCH送信のためのDCIのフィールドサイズより小さい場合、前記DCIのフィールドはゼロビットパディング(zero bit padding)されることであり得る。
【0520】
図11及び
図12を参照して本明細書で提案する無線通信システムにおいてアップリンクを端末から受信する動作が基地局装置で実現される内容について説明する。
【0521】
無線通信システムにおいてアップリンクを受信する基地局は、無線信号を送受信するためのRF(Radio Frequency)モジュールと、前記RFモジュールと機能的に接続されるプロセッサとを含むことができる。
【0522】
まず、基地局のプロセッサは、端末にダウンリンク制御情報(downlink control information:DCI)と関連した複数のRRC設定情報を送信するように前記RFモジュールを制御する。
【0523】
そして、前記プロセッサは、前記端末にアップリンク送信のためのDCIを送信するように前記RFモジュールを制御する。
【0524】
そして、前記プロセッサは、前記端末から、前記DCIの用途に応じて前記複数のRRC設定情報のうち特定のRRC設定情報のパラメータが適用されたDCIに基づいて送信されるアップリンクを受信するように前記RFモジュールを制御する。
【0525】
ここで、前記DCIは、前記DCIの用途を区分するためのフィールドを含むことができる。
【0526】
ここで、前記DCIのフィールドサイズがPUSCH送信のためのDCIのフィールドサイズより小さい場合、前記DCIのフィールドはゼロビットパディング(zero bit padding)されることであり得る。
【0527】
本発明が適用できる装置一般
【0528】
以下、本発明が適用できる装置について説明する。
【0529】
図11は、本発明の一実施形態による無線通信装置を示す。
【0530】
図11に示すように、無線通信システムは、第1装置1110と第2装置1120を含むことができる。
【0531】
前記第1装置1110は、基地局、ネットワークノード、送信端末、受信端末、無線装置、無線通信装置、車両、自律走行機能を搭載した車両、コネクティドカー(Connected Car)、ドローン(Unmanned Aerial Vehicle:UAV)、AI(Artificial Intelligence)モジュール、ロボット、AR(Augmented Reality)装置、VR(Virtual Reality)装置、MR(Mixed Reality)装置、ホログラム装置、公共安全装置、MTC装置、IoT装置、医療装置、フィンテック装置(又は、金融装置)、セキュリティ装置、気候/環境装置、5Gサービスと関連した装置又はそれ以外の4次産業革命分野と関連した装置であり得る。
【0532】
前記第2装置1120は、基地局、ネットワークノード、送信端末、受信端末、無線装置、無線通信装置、車両、自律走行機能を搭載した車両、コネクティドカー(Connected Car)、ドローン(Unmanned Aerial Vehicle:UAV)、AI(Artificial Intelligence)モジュール、ロボット、AR(Augmented Reality)装置、VR(Virtual Reality)装置、MR(Mixed Reality)装置、ホログラム装置、公共安全装置、MTC装置、IoT装置、医療装置、フィンテック装置(又は、金融装置)、セキュリティ装置、気候/環境装置、5Gサービスと関連された装置又はそれ以外4次産業革命分野と関連した装置であり得る。
【0533】
例えば、端末は、携帯電話、スマートフォン(smart phone)、ノートパソコン(laptop computer)、デジタル放送用端末、PDA(personal digital assistants)、PMP(portable multimedia player)、ナビゲーション、スレートPC(slate PC)、タブレットPC(tablet PC)、ウルトラブック(ultrabook)、ウェアラブルデバイス(wearable device)(例えば、スマートウオッチ(smartwatch)、スマートグラス(smart glass)、HMD(head mounted display))などを含むことができる。例えば、HMDは、頭に着用する形態のディスプレイ装置であり得る。例えば、HMDは、VR、AR又はMRを実現するために使われることができる。
【0534】
例えば、ドローンは、人が乗らずに無線コントロール信号により飛行する飛行体である。例えば、VR装置は、仮想世界のオブジェクト又は背景などを実装する装置を含むことができる。例えば、AR装置は、現実世界のオブジェクト又は背景などに仮想世界のオブジェクト又は背景を連結して実現する装置を含むことができる。例えば、MR装置は、現実世界のオブジェクト又は背景などに仮想世界のオブジェクト又は背景を融合して実現する装置を含むことができる。例えば、ホログラム装置は、ホログラフィという2つのレーザー光が会って発生する光の干渉現象を活用して、立体情報を記録及び再生して360度立体映像を実現する装置を含むことができる。例えば、公共安全装置は、映像中継装置又はユーザの人体に着用可能な映像装置などを含むことができる。例えば、MTC装置及びIoT装置は、人の直接的な介入又は操作を必要としない装置であり得る。例えば、MTC装置及びIoT装置はMスマートメーター、ベンディングマシーン、温度計、スマート電球、ドアロック又は各種センサなどを含むことができる。例えば、医療装置は、疾病を診断、治療、軽減、処置又は予防する目的で使用される装置であり得る。例えば、医療装置は、傷害又は障害を診断、治療、軽減又は補正する目的で使用される装置であり得る。例えば、医療装置は、構造又は機能を検査、代替、又は変形する目的で使用される装置であり得る。例えば、医療装置は、妊娠を調節する目的で使用される装置であり得る。例えば、医療装置は、診療用装置、手術用装置、(体外)診断用装置、補聴器又は施術用装置などを含むことができる。例えば、セキュリティ装置は、発生する恐れのある危険を防止し、安全を維持するために設置した装置であり得る。例えば、セキュリティ装置は、カメラ、CCTV、レコーダ(recorder)又はブラックボックスなどであり得る。例えば、フィンテック装置は、モバイル決済など金融サービスを提供できる装置の可能性もある。例えば、フィンテック装置は、決済装置又はPOS(Point of Sales)などを含むことができる。例えば、気候/環境装置は、気候/環境をモニタリング又は予測する装置を含むことができる。
【0535】
前記第1装置1110は、プロセッサ1111のような少なくとも1つ以上のプロセッサと、メモリ1112のような少なくとも1つ以上のメモリと、送受信機1113のような少なくとも1つ以上の送受信機とを含むことができる。前記プロセッサ1111は、前述した機能、手順、及び/又は方法を行うことができる。前記プロセッサ1111は、1つ以上のプロトコルを実行することができる。例えば、前記プロセッサ1111は、無線インターフェースプロトコルの1つ以上の階層を実行することができる。前記メモリ1112は、前記プロセッサ1111と接続され、様々な形態の情報及び/又は命令を保存することができる。前記送受信機1113は、前記プロセッサ1111と接続され、無線シグナルを送受信するように制御されることができる。
【0536】
前記第2装置1120は、プロセッサ1121のような少なくとも1つのプロセッサと、メモリ1122のような少なくとも1つ以上のメモリ装置と、送受信機1123のような少なくとも1つの送受信機とを含むことができる。前記プロセッサ1121は、前述した機能、手順、及び/又は方法を行うことができる。前記プロセッサ1121は、1つ以上のプロトコルを実行することができる。例えば、前記プロセッサ1121は、無線インターフェースプロトコルの1つ以上の階層を実現することができる。前記メモリ1122は、前記プロセッサ1121と接続され、様々な形態の情報及び/又は命令を保存することができる。前記送受信機1123は、前記プロセッサ1121と接続され、無線シグナルを送受信するように制御されることができる。
【0537】
前記メモリ1112及び/又は前記メモリ1122は、前記プロセッサ1111及び/又は前記プロセッサ1121の内部又は外部でそれぞれ接続されることもでき、有線又は無線の接続などの多様な技術により他のプロセッサに接続されることもできる。
【0538】
前記第1装置1110及び/又は前記第2装置1120は、1つ以上のアンテナを有することができる。例えば、アンテナ1114及び/又はアンテナ1124は、無線信号を送受信するように構成される。
【0539】
図12は、本明細書で提案する方法適用できる無線通信装置のブロック構成図の他の例示である。
【0540】
図12に示すように、無線通信システムは、基地局1210と基地局の領域内に位置した多数の端末1220を含む。基地局は送信装置で、端末は受信装置で表現されることができ、その逆も可能である。基地局と端末は、プロセッサ(processor)1211、1221、メモリ(memory)1214、1224、1つ以上のTx/Rx RFモジュール(radio frequency module)1215、1225、Txプロセッサ1212、1222、Rxプロセッサ1213、1223、アンテナ1216、1226を含む。プロセッサは、前述した機能、過程及び/又は方法を実現する。より具体的に、DL(基地局から端末への通信)において、コアネットワークからの上位層パケットはプロセッサ1211に提供される。プロセッサは、L2層の機能を実現する。DLにおいて、プロセッサは、論理チャンネルと送信チャネル間の多重化(multiplexing)、無線リソースの割り当てを端末1220に提供し、端末へのシグナリングを担当する。送信(TX)プロセッサ1212は、L1層(すなわち、物理層)に対する多様な信号処理機能を実装する。信号処理機能は、端末においてFEC(forward error correction)を容易にし、コーディング及びインターリービング(coding and interleaving)を含む。符号化及び変調されたシンボルは、並列ストリームに分割され、それぞれのストリームはOFDM副搬送波にマップされ、時間及び/又は周波数領域において基準信号(Reference Signal:RS)とマルチプレキシングされ、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)を使用して共に結合されて時間領域OFDMAシンボルストリームを運搬する物理的チャンネルを生成する。OFDMストリームは、多重空間ストリームを生成するために空間的にプリコーディングされる。それぞれの空間ストリームは、個別Tx/Rxモジュール(又は、送受信機1215)を介して相異なるアンテナ1216に提供されることができる。それぞれのTx/Rxモジュールは、送信のためにそれぞれの空間ストリームにRF搬送波を変調することができる。端末において、それぞれのTx/Rxモジュール(又は、送受信機1225)は、各Tx/Rxモジュールの各アンテナ1226を介して信号を受信する。それぞれのTx/Rxモジュールは、RFキャリアに変調された情報を復元して、受信(RX)プロセッサ1223に提供する。RXプロセッサは、レイヤ1の多様な信号処理機能を実現する。RXプロセッサは、端末に向かう任意の空間ストリームを復旧するために情報に空間プロセスを行うことができる。もし多数の空間ストリームが端末に向かう場合、多数のRXプロセッサにより単一OFDMAシンボルストリームに結合されることができる。RXプロセッサは、高速フーリエ変換(FFT)を使用してOFDMAシンボルストリームを時間領域から周波数領域に変換する。周波数領域の信号は、OFDM信号のそれぞれのサブキャリアに対する個別的なOFDMAシンボルストリームを含む。それぞれのサブキャリア上のシンボル及び基準信号は、基地局により送信された最も可能性のある信号配置ポイントを決定することにより復元され、復調される。このような軟判定(soft decision)は、チャネル推定値に基づくことができる。軟判定は、物理チャンネル上で基地局により本来送信されたデータ及び制御信号を復元するためにデコーディング及びデインターリービングされる。当該データ及び制御信号は、プロセッサ1221に提供される。
【0541】
UL(端末から基地局への通信)は、端末1220において受信機機能と関連して記述されたものと類似の方式で基地局1210において処理される。それぞれのTx/Rxモジュール1225は、それぞれのアンテナ1226を介して信号を受信する。それぞれのTx/Rxモジュールは、RF搬送波及び情報をRXプロセッサ1223に提供する。プロセッサ1221は、プログラムコード及びデータを保存するメモリ1224と関連することがある。メモリはコンピュータ判読媒体として称されてことができる。
【0542】
以上で説明された実施形態は本発明の構成要素と特徴が所定の形態に結合されたものである。各構成要素または特徴は別途の明示的な言及がない限り、選択的なものとして考慮されなければならない。各構成要素または特徴は他の構成要素や特徴と結合されない形態に実施できる。また、一部の構成要素及び/又は特徴を結合して本発明の実施形態を構成することも可能である。本発明の実施形態で説明される動作の順序は変更できる。ある実施形態の一部の構成や特徴は他の実施形態に含まれることができ、または他の実施形態の対応する構成または特徴と取替できる。特許請求範囲で明示的な引用関係がない請求項を結合して実施形態を構成するか、または出願後の補正により新たな請求項に含めることができることは自明である。
【0543】
本発明に従う実施形態は、多様な手段、例えば、ハードウェア、ファームウエア(firmware)、ソフトウェア、またはそれらの結合などにより実現できる。ハードウェアによる実現の場合、本発明の一実施形態は1つまたはその以上のASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラー、マイクロプロセッサなどにより実現できる。
【0544】
ファームウエアやソフトウェアによる実現の場合、本発明の一実施形態は以上で説明された機能または動作を行うモジュール、手続、関数などの形態に実現できる。ソフトウェアコードはメモリに格納されてプロセッサにより駆動できる。前記メモリは前記プロセッサの内部または外部に位置し、既に公知された多様な手段により前記プロセッサとデータをやり取りすることができる。
【0545】
本発明は本発明の必須的な特徴を逸脱しない範囲で他の特定の形態に具体化できることは通常の技術者に自明である。したがって、前述した詳細な説明は全ての面で制限的に解析されてはならず、例示的なものとして考慮されなければならない。本発明の範囲は添付した請求項の合理的な解析により決定されなければならず、本発明の等価的な範囲内での全ての変更は本発明の範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0546】
本発明は、3GPP LTE/LTE-A/NRシステムに適用される例を中心に説明したが、3GPP LTE/LTE-A/NRシステム以外にも多様な無線通信システムに適用することが可能である。