(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-16
(45)【発行日】2022-12-26
(54)【発明の名称】5Gネットワークにおけるアプリケーション機能に対する分析開示用のデバイスおよび方法
(51)【国際特許分類】
H04L 41/142 20220101AFI20221219BHJP
H04L 43/04 20220101ALI20221219BHJP
H04L 41/16 20220101ALI20221219BHJP
【FI】
H04L41/142
H04L43/04
H04L41/16
(21)【出願番号】P 2021527048
(86)(22)【出願日】2018-11-16
(86)【国際出願番号】 EP2018081549
(87)【国際公開番号】W WO2020098951
(87)【国際公開日】2020-05-22
【審査請求日】2021-07-01
(73)【特許権者】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】クラリッサ・マーケザン
(72)【発明者】
【氏名】リカルド・トリビソンノ
(72)【発明者】
【氏名】チン・ウェイ
【審査官】安藤 一道
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0262924(US,A1)
【文献】特開2010-267070(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 41/142
H04L 43/04
H04L 41/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワーク用の第1のエンティテ
ィであって、
第2のエンティテ
ィから、
分析情報の要求、および
前記第1のエンティテ
ィによって提供され得る分析情報に関連するルールの要求、
のうちの1つ以上を含む、前記第2のエンティテ
ィの情報を取得し、
前記第2のエンティテ
ィに、
前記分析情報の要求を含む
前記ルールに従った分析情報、および
前記要求されたルール、
のうちの1つ以上を提供し、かつ
前記ルールに従って、前記取得した情報を第4のエンティテ
ィに転送する、
ように構成さ
れ、
前記ルールが、
分析情報を消費する要求において、前記第2のエンティティが使用を許可される態様を定義する、インバウンド制限、
分析情報からの応答において、前記第2のエンティティが取得を許可される態様を定義する、アウトバウンド制限、および
前記第2のエンティティがいつ前記分析情報に対するアクセスを許可されるかを定義する、時間的制限、
のうちの1つ以上に基づく、
第1のエンティテ
ィ。
【請求項2】
前記通信ネットワークのネットワークデータ分析機能(NWDAF)から、少なくとも部分的に前記分析情報
を取得するように構成される、請求項
1に記載の第1のエンティテ
ィ。
【請求項3】
要求またはサブスクリプション要求に応答して、前記要求またはサブスクリプション要求が前
記ルールに従っている場合に、前記第2のエンティテ
ィに前記分析情報を提供するように構成される、請求項1
または2に記載の第1のエンティテ
ィ。
【請求項4】
前記ルール
は、1つ以上のインバウンド制限
を含み、前記1つ以上のインバウンド制限は、前記第2のエンティテ
ィが、
前記分析情報の1つ以上のパラメータおよび/またはパラメータ範囲に関連付けることによって、アクセスおよび/またはサブスクライブを要求することを許可される、前記分析情報の1つ以上の態様に関連付けられる、請求項1から
3のいずれか一項に記載の第1のエンティテ
ィ。
【請求項5】
前記ルール
は、1つ以上のアウトバウンド制限
を含み、前記1つ以上のアウトバウンド制限は、前記第2のエンティテ
ィが、
前記分析情報の1つ以上のパラメータおよび/またはパラメータ範囲、ならびに/あるいはパラメータ形式に関連付けることによって、
要求および/またはサブスクリプションに対する応答として受信するためにアクセスを許可される、前記分析情報の1つ以上の態様に関連付けられる、請求項1から
4のいずれか一項に記載の第1のエンティテ
ィ。
【請求項6】
前記第2のエンティティがアクセスを許可されていない分析情報に関連する前
記ルールに従って、
通知メッセージによって、前記第2のエンティテ
ィに前記情報を提供するように構成される、請求項1から
5のいずれか一項に記載の第1のエンティテ
ィ。
【請求項7】
前
記ルールを調整するように構成される、請求項1から
6のいずれか一項に記載の第1のエンティテ
ィ。
【請求項8】
前記ルールが、
前
記ルールが、1つ以上の時間的制限を含む、第1の開示サービスモデル、
前
記ルールが、前記1つ以上のアウトバウンド制限、および前記1つ以上の時間的制限を含む、第2の開示サービスモデル、および
前
記ルールが、前記1つ以上のインバウンド制限、および/または前記1つ以上のアウトバウンド制限、および前記1つ以上の時間的制限を含む、第3の開示サービスモデル、
のうちの少なくとも1つの開示サービスモデルに関連する、請求項
1から
7のいずれか一項に記載の第1のエンティテ
ィ。
【請求項9】
前記ルールが、
前記ルールの識別子、
前記第2のエンティテ
ィの識別子、
前記分析情報の識別子、および
前
記ルールに関連する開示サービスモデルの識別子、
のうちの1つ以上の要素を含む、請求項1から
8のいずれか一項に記載の第1のエンティテ
ィ。
【請求項10】
前記ルールが、1つ以上のインバウンド制限に関する情報
を含み、前記1つ以上のインバウンド制限に関する前記情報は、前記第2のエンティテ
ィがアクセスを要求することを許可されている前記分析情報の1つ以上のパラメータおよび/またはパラメータ範囲に関する情報を含む、請求項
9に記載の第1のエンティテ
ィ。
【請求項11】
前記ルールが、1つ以上のアウトバウンド制限に関する情報
を含み、前記1つ以上のアウトバウンド制限に関する前記情報は、別のエンティティがアクセスを許可されている前記分析情報の1つ以上のパラメータおよび/またはパラメータ範囲、ならびに/あるいはパラメータ形式に関する情報を含む、請求項
8から
10のいずれか一項に記載の第1のエンティテ
ィ。
【請求項12】
前記ルールが、1つ以上の時間的制限に関する情報
を含み、前記1つ以上の時間的制限に関する前記情報は、前記ルールが有効なときの1つ以上の時間窓についての情報、インバウンド制限が有効なときの1つ以上の時間窓についての情報、および/またはアウトバウンド制限が有効なときの1つ以上の時間窓に関する情報を含む、請求項
8から
11のいずれか一項に記載の第1のエンティテ
ィ。
【請求項13】
請求項1から
12のいずれか一項に記載の第1のエンティテ
ィを含む、モバイル通信ネットワーク。
【請求項14】
通信ネットワークにおける、第1のエンティテ
ィを動作させる方法であって、前記方法が、
第2のエンティテ
ィから、
分析情報の要求、および
前記第1のエンティテ
ィによって提供され得る分析情報に関連するルールの要求、
のうちの1つ以上を含む、前記第2のエンティテ
ィの情報を取得する、ステップ、
前記第2のエンティテ
ィに、
前記分析情報の要求を含む
前記ルールに従った分析情報、および
前記要求されたルール、
のうちの1つ以上を提供する、ステップ、および
前記ルールに従って、前記取得した情報を第4のエンティテ
ィに転送する、ステップ、を含
み、
前記ルールが、
分析情報を消費する要求において、前記第2のエンティティが使用を許可される態様を定義する、インバウンド制限、
分析情報からの応答において、前記第2のエンティティが取得を許可される態様を定義する、アウトバウンド制限、および
前記第2のエンティティがいつ前記分析情報に対するアクセスを許可されるかを定義する、時間的制限、
のうちの1つ以上に基づく、
方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
一般に、本開示は、電気通信の分野に関する。より具体的には、本開示は、通信ネットワーク、特に5Gネットワークにおける、サードパーティアプリケーション機能に分析情報を開示するためのデバイス、システム、および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
通信ネットワークで収集された分析情報に対して、サードパーティアプリケーション機能(AF)を開示するための現行の解決策は、特に5G通信ネットワークにおいて、分析情報にサブスクライブするために、サードパーティAFからの要求に対する処置を区別/カスタマイズすることをネットワーク事業者に許可しておらず、これは5G通信ネットワークのフレームワークでは、ネットワークデータ分析機能(NWDAF)によって提供される。例えば、異なるサードパーティAF要求は、NWDAF分析情報の要求に対して、異なるパラメータを適用しない場合がある。現行の解決策は、分析情報タイプ(すなわちEventIDレベル)を認証することのみを許可しており、結果として、サードパーティAFが分析情報を消費することを許可されるかされないかのいずれかの、シングルモードの動作になる。
【0003】
したがって、通信ネットワーク、特に5G通信ネットワークで収集した分析情報を、通信ネットワークに実装されるサードパーティアプリケーション機能に開示するための、改善したデバイス、システム、および方法が必要とされている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の実施形態は、独立請求項の特徴および従属請求項の特徴による実施形態のさらに有利な実施態様によって定義される。
【0005】
一般に、本開示の実施形態は、サードパーティAFに、5G事業者の分析機能(例えば、NWDAF)から分析情報を消費することを許可すると同時に、事業者が、様々なサードパーティAFに個別の開示サービスモデルを適用することによって、分析情報の開示をカスタマイズすることが可能になる、エンティティ、サービスモデル、データ構造、サービスおよび方法を提供する。
【0006】
より詳細には、第1の態様によれば、本開示は、通信ネットワーク、特にモバイル通信ネットワークの第1のエンティティに関する。第1のエンティティは、
-第2のエンティティおよび/または第3のエンティティから、
-分析情報の要求、
-第1のエンティティによって提供され得る分析情報に関連するルールの要求、
のうちの1つ以上を含む、第2のエンティティの情報を取得し、
-第2のエンティティに、
-1つ以上のルールに従った、特に分析情報の要求に従った分析情報、
-要求されたルール、
のうちの1つ以上を提供し、
-1つ以上のルールに従って、取得した情報を第4のエンティティに転送する、
ように構成される。
【0007】
第1~第4のエンティティは、サーバなど、通信ネットワークの単一または分散した物理的デバイスであってもよく、かつ/あるいは通信ネットワークの1つ以上の物理的デバイスに実装される1つ以上のネットワーク機能を含む、または1つ以上のネットワーク機能によって提供されることができる。
【0008】
以下でさらに詳しく説明するように、本開示の実施形態によれば、第1のエンティティは、通信ネットワークの分析機能、特にNWDAFとして実装されてもよく、第2のエンティティは、通信ネットワークのサードパーティAFとして実装されてもよく、かつ/または第3のエンティティは、通信ネットワークの(強化された)NFとして実装されてもよい。本開示の別の実施形態によれば、第1のエンティティは、通信ネットワークの(強化された)NFとして実装されてもよく、第2のエンティティは、通信ネットワークのサードパーティAFとして実装されてもよく、かつ/または第4のエンティティは、通信ネットワークのネットワーク機能、または分析機能、特にNWDAFとして実装されてもよい。
【0009】
情報が第3のエンティティから取得された場合は、第3のエンティティは、要求に従って分析情報および/またはルールを提供する状態ではなかった。しかし、特に情報を転送するために、当然のことながら、ルールを適用することができる。取得した情報が第4のエンティティに転送された場合は、第1のエンティティは、要求に従って分析情報および/またはルールを提供する状態ではなかった。したがって、要求された分析情報、および/または要求されたルールを提供する状態になっているエンティティによって取得されるまで、第2のエンティティの情報が複数回転送される状況になっている場合がある。
【0010】
第1の態様の別の可能な実施の形態では、ルールは、
-特に分析情報を消費する要求において、態様、すなわち、第2のエンティティが使用を許可される分析情報に関するパラメータのサブセットを定義する、インバウンド制限、および/または、
-特に分析情報からの応答において、第2のエンティティが取得を許可される態様を定義する、アウトバウンド制限、および/または、
-第2のエンティティがいつ分析情報に対するアクセスを許可されるかを定義する、時間的制限、
のうちの1つ以上に基づく。
【0011】
したがって、本明細書で使用する「ルール」は、分析情報を消費するためにエンティティが認証される方法に関する1つ以上の制限を定義し、分析情報に対する全面的なアクセスを限定的なアクセスに制限する。以下でさらに詳細に説明されるように、本明細書で使用する「ルール」は、例えば、データ構造の形態で実施され得る(本明細書では、分析可視性ルール(AVR)データ構造と呼ぶ)。
【0012】
第1の態様の別の可能な実施の形態では、第1のエンティティは、第5のエンティティから、少なくとも部分的に分析情報、特に、通信ネットワークのネットワークデータ分析機能(NWDAF)を取得するように構成される。
【0013】
第1の態様の別の可能な実施の形態では、第1のエンティティは、特に、要求またはサブスクリプション要求に応答して、要求またはサブスクリプション要求が1つ以上のルールに従っている場合に、第2のエンティティに分析情報を提供するように構成される。
【0014】
第1の態様の別の可能な実施の形態では、ルール、特に1つ以上のインバウンド制限は、第2のエンティティが、特に分析情報の1つ以上のパラメータおよび/またはパラメータ範囲に関連付けることによって、アクセスおよび/またはサブスクライブを要求することを許可される、分析情報の1つ以上の態様に関連付けられる。
【0015】
第1の態様の別の可能な実施の形態では、ルール、特に1つ以上のアウトバウンド制限は、第2のエンティティが、特に分析情報の1つ以上のパラメータおよび/またはパラメータ範囲、ならびに/あるいはパラメータ形式に関連付けることによって、特に要求および/またはサブスクリプションに対する応答として受信するためにアクセスを許可される、分析情報の1つ以上の態様に関連付けられる。
【0016】
第1の態様の別の可能な実施の形態では、第1のエンティティは、第2のエンティティがアクセスを許可されていない分析情報に関連する1つ以上のルールに従って、特に通知メッセージおよび/または応答メッセージによって、第2のエンティティに情報を提供するように構成される。より詳細には、第1のエンティティは、分析情報にアクセスするために、第2のエンティティによる要求に応答して、通知メッセージによって、この情報を提供するように構成されてもよい。
【0017】
第1の態様の別の可能な実施の形態では、第1のエンティティは、1つ以上のルールを調整するように構成される。
【0018】
第1の態様の別の可能な実施の形態では、1つ以上のルールは、
-1つ以上のルールが、1つ以上の時間的制限を含む、第1の開示サービスモデル、および/または、
-1つ以上のルールが、1つ以上のアウトバウンド制限、および1つ以上の時間的制限を含む、第2の開示サービスモデル、および/または、
-1つ以上のルールが、1つ以上のインバウンド制限、および/または1つ以上のアウトバウンド制限、および1つ以上の時間的制限を含む、第3の開示サービスモデル、
のうちの少なくとも1つの開示サービスモデルに関連する。
【0019】
第1の態様の別の可能な実施の形態では、ルールは、
-ルールの識別子、および/または、
-第2のエンティティの識別子、および/または、
-分析情報の識別子、および/または、
-1つ以上のルールに関連付けられた開示サービスモデルの識別子、
のうちの1つ以上の要素を含む。
【0020】
第1の態様の別の可能な実施の形態では、ルールは、1つ以上のインバウンド制限に関する情報、特に、第2のエンティティがアクセスを要求することを許可されている分析情報の1つ以上のパラメータおよび/またはパラメータ範囲に関する情報を含む。
【0021】
第1の態様の別の可能な実施の形態では、ルールは、1つ以上のアウトバウンド制限に関する情報、特に、別のエンティティがアクセスを許可されている分析情報の1つ以上のパラメータおよび/またはパラメータ範囲、ならびに/あるいはパラメータ形式に関する情報を含む。
【0022】
第1の態様の別の可能な実施の形態では、ルールは、1つ以上の時間的制限に関する情報、特に、ルールが有効なときの1つ以上の時間窓についての情報、インバウンド制限が有効なときの1つ以上の時間窓についての情報、および/またはアウトバウンド制限が有効なときの1つ以上の時間窓に関する情報を含む。
【0023】
第2の態様によれば、本開示は通信ネットワーク、特に5Gモバイル通信ネットワークに関し、通信ネットワークは、本発明の第1の態様による、第1のエンティティを含む。
【0024】
第3の態様によれば、本開示は、特に5Gモバイル通信ネットワークにおいて、(通信ネットワークで)第1のエンティティを動作させる方法に関し、本方法は、第2のエンティティおよび/または第3のエンティティから、分析情報の要求、および/または第1のエンティティによって提供され得る、分析情報に関するルールの要求を含む、第2のエンティティの情報を取得するステップと、1つ以上のルールに従って、特に分析情報の要求および/または要求されたルールに従って、第2のエンティティおよび/または分析情報に提供するステップ、あるいは1つ以上のルールに従って、取得した情報を第4のエンティティに転送するステップのいずれかとを含む。
【0025】
したがって、本開示の実施形態は、開示サービスモデルで動作する能力で強化した、ネットワーク機能(NF)を提供する。より詳細には、5G NFは、サードパーティAFと、事業者ネットワークの分析機能(例えば、NWDAF)との間の相互作用を実行するように強化され、この相互作用には、各サードパーティAFに対する、かつ/または各サードパーティAFと分析情報との関連性に対する、開示サービスモデルの定義を適用する。
【0026】
本開示の実施形態は、分析を消費するための異なる開示サービスモデルを提供し、すなわち本明細書の開示サービスモデルは、「ミラー」、「制限的」、および「代用的」と呼ばれる。
【0027】
「ミラー」開示サービスモデルによれば、コンシューマ(例えば、サードパーティAF)は、事業者の分析機能(すなわちNWDAF)の機能性にアクセスでき(すなわちサービス動作をその通りに使用する)、コンシューマ(例えば、サードパーティAF)が分析情報の消費を許可される時期に対しての時間的制限のみが施行され得る。
【0028】
「制限的」な開示サービスモデルによれば、コンシューマ(例えば、サードパーティAF)は、分析機能で利用可能な分析情報に限定的にアクセスでき、事業者によって、時間的制限およびアウトバウンド制限が施行され得る。
【0029】
「代用的」な開示サービスモデルによれば、コンシューマ(例えば、サードパーティAF)は、事業者によって許可された分析のみを取得でき、事業者によって、時間的制限、インバウンド制限、およびアウトバウンド制限が施行され得る。
【0030】
すでに前述したように、本開示の実施形態によれば、動作パラメータに対する制限は、インバウンド制限、アウトバウンド制限、および/または時間的制限を含むことができる。
【0031】
本開示の実施形態によれば、強化されたNFは、コンシューマ(例えば、サードパーティAF)に代わって、分析機能に対するサブスクリプション/要求のパラメータに、事業者によって定義されたインバウンド制限を適用する。制限は、例えば、一定のパラメータに適用され得る値の範囲に対するものであってもよく(例えば、報告の周期が1時間以上)、あるいはパラメータの値(例えば、イベント報告のターゲットの定義)を示しているサードパーティAFの拒否であってもよい。この後者の事例では、事業者は、サードパーティAFに代わって分析機能から分析情報を受信するためにサブスクライブするときに、強化されたNFによって使用される、デフォルト値を構成することができる。
【0032】
本開示の実施形態によれば、強化されたNFは、コンシューマ(例えば、サードパーティAF)が受信を許可された通知/応答のパラメータに、事業者によって定義されたアウトバウンド制限を適用する。例えば、応答の確率アサーションの除去、または分析推奨の最初の値のみの開示、または事業者が開示を望まない読み取り可能情報(sensible information)を含む分析情報のフィールドの、匿名化の施行などである。
【0033】
実施形態によれば、分析情報に関連する1つ以上の「ルール」は、分析可視性ルール(AVR)データ構造として実施され得る。本開示の実施形態によれば、AVRデータ構造は、パラメータに関して、開示サービスモデル、すなわち1つ以上のルールを捕捉する。言い換えれば、AVRデータ構造は、どの分析情報が、各コンシューマ(例えば、サードパーティAF)によって可視であるか、ならびにコンシューマ(例えば、サードパーティAF)は、コンシューマ(例えば、サードパーティAF)に関連する開示サービスモデルに従って許可された分析情報を、いつどのようにして消費できるかを定義する。したがって、例えば、AVRデータ構造は、サードパーティAFが、分析を取得(サブスクライブ/通知、および/または要求/応答)するために事業者の分析サービスと相互作用する方法を、事業者がカスタマイズすることを可能にする。事業者は、サードパーティAFごとにAVRを定義でき、この情報はその後の、分析機能からの分析情報に対するサブスクライブ/要求、ならびに分析情報を要求するサードパーティAFへの通知/応答のために、強化されたNFによって使用される。
【0034】
本開示の実施形態は、開示サービスモデルの構成および管理を可能にする、手順すなわちサービスを定義する。
【0035】
より詳細には、本開示の実施形態によれば、強化されたNFによって開示される、開示サービスモデルの有効性の生成、更新、削除、照会、サブスクライブ/通知、および制御のための新しい手順、すなわちサービスが提供され、AVRは、開示サービスモデルを表すデータ構造として使用される、1つの可能なデータ構造である。このようなサービスのコンシューマは、開示サービスモデルの構成を生成、更新、および削除する、事業者OAM、または通信ネットワークの別のNF(例えば、PCF)のいずれかであってもよく、その一方で、このような方法の照会およびサブスクライブ/通知動作は、任意の認証済みのAF、NF、および/または事業者によって実行され得る。
【0036】
さらに、本開示の実施形態によれば、「失敗理由(Failure Reason)」のフィールドを含めるために、イベント開示サブスクリプション/要求のための、サービスの出力フィールドの拡張が提供される。本開示の実施形態によれば、可能な「失敗理由」の値は以下の通りである。
i.許可されていない分析。サードパーティAFが、要求した情報、この場合は分析情報にサブスクライブすることを許可されていない。
ii.未認証の分析入力パラメータ。サードパーティAFが、サブスクリプション/要求に含まれるパラメータを使用して、要求した情報にサブスクライブすることを許可されていない。例として、サードパーティAFが、「ネットワークスライスごと」を含むイベント報告のターゲットを使用して、分析情報にサブスクライブしようとし、そのときに、サードパーティ用のAVRが、このレベルのイベント報告のターゲットを許可しない場合、あるいは事業者が、NWDAF分析の観測期間パラメータを、サードパーティAFごとに定義することを望んでいる場合が考えられる。
iii.一時的に無効な要求。サードパーティAFが、所与の期間中は分析情報の受信を許可されていない。
【0037】
本開示の実施形態は、NWDAFから分析を消費するために、サードパーティAFが5G NFと相互作用する方法の、きめ細かい制御および構成を可能にする。本開示の実施形態は、事業者が、どの情報かを決定し、いつどのようにして分析がサードパーティAFに開示され得るかを決定できるようにする。本開示の実施形態は、サードパーティAFに対する分析開示の収益化を可能にする。より詳細には、ベンダならびに事業者は、サードパーティAFに分析の消費を許可するために、様々な開示サービスモデルに対して様々な支払い方法を適用することができる。
【0038】
本開示の実施形態は、5Gネットワークの分析情報のコンシューマ(例えば、サードパーティAF、AF、NF、OAM)に対して、異なる開示サービスモデル、すなわち異なる制限モデルを適用する能力を有する、強化された5G NFを提供し、開示サービスモデルは、特に要求/サブスクライブを行って分析情報を取得するための、インバウンドパラメータに対する制限の態様と、特に受信する、および/または通知されることによって分析情報を取得するための、アウトバウンドパラメータに対する制限の態様と、かつ/あるいはコンシューマが、特に要求/サブスクライブ、ならびに/あるいは、応答の受信および/または通知されることによって取得を許可されたときに、分析情報を定義する、時間的制限の態様とのうちの少なくとも1つの態様で構成される。
【0039】
本開示の実施形態は、別のNF、特に強化された5G NFを提供し、これは、特に照会/応答、および/またはサブスクライブ/通知を使用して、分析情報のコンシューマ用に構成されたAVR情報を取得し、開示サービスモデルの態様に従っていない分析情報のコンシューマから、特に応答コードとして、要求/サブスクリプションに関する情報を提供し、分析情報に対する要求/サブスクリプションを受信して、分析情報を生成できる別のNFに対して分析情報をさらに要求するため、かつ/あるいは分析情報を生成するために、要求に関連する開示サービスモデルを適用し、ならびに/あるいは、開示サービスモデルを適用するコンシューマに、特に応答を通知/送信して、分析情報を提供して、態様、すなわち開示サービスモデルのAVRを構成する能力を有する。
【0040】
本開示の実施形態によれば、分析コンシューマ(例えば、サードパーティAF)ごと、および/または分析情報ごとの開示サービスモデルの構成をサポートするための開示サービスモデルの態様、すなわちAVRデータ構造は、以下の情報の1つ以上に関連付けられ得る。
○AVRの識別、
○分析情報のコンシューマの識別子、
○分析情報の識別子、
○開示サービスモデルの識別子、
○分析情報に対するサブスクリプション/要求のどのフィールドが、コンシューマによって使用され得るかを定義する、分析情報のインバウンドパラメータの可視性、
○分析情報に対するサブスクリプション/要求の可視フィールドのどの値がコンシューマによって使用され得るかを定義する、分析情報のインバウンドパラメータの構成、
○分析情報を含む通知/応答のどのフィールドがコンシューマによって取得され得るかを定義する、分析情報のアウトバウンドパラメータの可視性、
○分析情報の通知/応答の可視性フィールドのどの値がコンシューマによって使用され得るかを定義する、分析情報のアウトバウンドパラメータの構成、
○AVRが有効になる(すなわち強化された5G NFが定義された制限を適用するときの)時間間隔を表す時間的有効性、
○インバウンドパラメータの可視性および構成が有効になる時間間隔を定義する、インバウンドパラメータの時間的有効性、
○アウトバウンドパラメータの可視性および構成が有効になる時間間隔を定義する、アウトバウンドパラメータの時間的有効性。
【0041】
本開示の実施形態は、コンシューマ(例えば、サードパーティAF)が、開示サービスモデルを適用する能力で強化された5G NFから分析情報を取得できるようにする方法を提供する。
【0042】
本開示の実施形態は、5Gネットワークの分析情報を開示するために、開示サービスモデルを適用する能力で強化した5G NFを構成する方法を提供し、特に、分析情報を要求/サブスクライブしたコンシューマに、応答を通知および/または送信する方法を提供する。
【0043】
1つまたは複数の実施形態の詳細は、添付の図面および以下の説明に記載されている。他の特徴、目的、および利点は、説明、図面、および特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【0044】
以下の本開示の実施形態は、添付の図面および図面を参照してより詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【
図1】本
開示の実施形態によって実施されるような、開示サービスモデルの構成を示す図である。
【
図2】本
開示の実施形態によって実施されるような、アプリケーション機能に関連した、開示サービスモデルに関する情報の照会を示す図である。
【
図3】本
開示の実施形態によって実施されるような、分析情報にアクセスするための、ルールの時間的制限のアクティブ化および非アクティブ化を示す図である。
【
図4】本
開示の実施形態によって実施されるような、開示サービスモデルに基づく、アプリケーション機能に対する分析情報の開示を示す図である。
【
図5】本
開示の別の実施形態によって実施されるような、開示サービスモデルに基づく、アプリケーション機能に対する分析情報の開示を示す図である。
【
図6】本
開示の実施形態によって実施されるような、分析情報にアクセスするための1つ以上のルールを管理するための、ネットワーク開示機能によって提供されるサービスを示す表である。
【
図7】本
開示の実施形態によって実施されるような、分析可視性ルール(AVR)データ構造の態様を示す表である。
【
図8】本
開示の実施形態によって実施されるような、AVR情報を管理する手順を示す図である。
【
図9】本
開示の実施形態によって実施されるような、AVR情報を照会する手順を示す図である。
【
図10】本
開示の実施形態によって実施されるような、開示サービスモデルを使用して、NEFから分析情報を消費する手順を示す図である。
【
図11】本
開示の実施形態によって実施されるような、開示サービスモデルの時間的制限の非アクティブ化を制御する手順を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0046】
以下、同一の参照記号は、同一もしくは少なくとも機能的に同等の特徴を指す。
【0047】
以下の説明では、添付の図面を参照するが、これらは本開示の一部を形成し、例として、本開示の実施形態の特定の態様または本開示の実施形態が使用され得る特定の態様を示す。本開示の実施形態は他の態様で使用されてもよく、図面に示されていない構造的または論理的な変更を含んでもよいことが理解される。したがって、以下の詳細な説明は、限定的な意味で解釈されるべきではなく、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲によって規定される。
【0048】
例えば、記載の方法に関連する開示は、その方法を実行するように構成された対応するデバイスまたはシステムにも当てはまり、その逆も同様であることが理解される。例えば、1つまたは複数の特定の方法ステップが記載されている場合には、対応するデバイスは、記載された1つまたは複数の方法ステップを実行するための1つまたは複数のユニット、例えば機能ユニット(例えば、1つまたは複数のステップを実行する1つのユニット、または各々が複数のステップの1つもしくは複数を実行する複数のユニット)を、そのような1つまたは複数のユニットが図面に明示的に記載または図示されていなくても、含むことができる。一方、例えば、特定の装置が1つまたは複数のユニット、例えば機能ユニットに基づいて記載されている場合には、対応する方法は、1つまたは複数のユニットの機能を実行するための1つのステップ(例えば、1つまたは複数のユニットの機能を実行する1つのステップ、あるいは各々が複数のユニットの1つまたは複数の機能を実行する複数のステップ)を、そのような1つまたは複数のステップが図面に明示的に記載または図示されていなくても、含むことができる。さらに、特に断らない限り、本明細書に記載された様々な例示的な実施形態および/または態様の特徴は、互いに組み合わされてもよいことが理解される。
【0049】
以下の本
開示の実施形態の詳細な説明は、2つの主要部分で構成される。第1の主要部分は、本
開示の実施形態によって実施される開示サービスモデルの管理、特に、
図1に関連する開示サービスモデルの態様の構成、
図2に関連する開示サービスモデル情報の照会、および
図3に関連する分析情報開示の時間的制御についての詳細な説明を提供する。第2の主要部分は、本
開示の実施形態によって実施されるような、
図4およびそれ以降の図に関連する、開示サービスモデルを使用した分析情報の消費の詳細な説明を提供する。
【0050】
以下でより詳細に説明されるように、
図1から
図4に関連して、本
開示は、通信ネットワーク、特に5Gモバイル通信ネットワーク用の、第1のエンティティを提供し、これは、第2のエンティティおよび/または第3のエンティティから、分析情報の要求、および/または第1のエンティティによって提供され得る分析情報に関するルールの要求を含む、第2のエンティティの情報を取得するように構成される。第1のエンティティは、1つ以上のルールに従って、特に、分析情報の要求、および/または要求されたルールに従って、第2のエンティティに分析情報を提供するようにさらに構成され得る。あるいは、第1のエンティティは、1つ以上のルールに従って、第4のエンティティに、取得した情報を転送するようにさらに構成され得る。さらに本
開示は、これに対応する、第1のエンティティを動作させる方法を提供する。
【0051】
第1~第4のエンティティは、サーバなど、通信ネットワークの単一または分散した物理的デバイスであってもよく、かつ/あるいは通信ネットワークの1つ以上の物理的デバイスに実装される1つ以上のネットワーク機能を含む、または1つ以上のネットワーク機能によって提供されることができる。
【0052】
以下でさらに詳しく説明するように、本
開示の実施形態によれば、第1のエンティティは、例えば
図4に示す分析機能403、特にNWDAFとして実装されてもよく、第2のエンティティは、例えば、
図2および
図4に示すサードパーティAF 201として実装されてもよく、かつ/または第3のエンティティは、例えば、
図1から
図4に示す(強化された)NF 101として実装されてもよい。本
開示の別の実施形態によれば、第1のエンティティは、例えば、
図1から
図4に示す(強化された)NF 101として実装されてもよく、第2のエンティティは、例えば、
図2および
図4に示すサードパーティAF 201として実装されてもよく、かつ/または第4のエンティティは、例えば、
図4に示す別のネットワーク機能NF2、または例えば、
図4に示す分析機能、特に、NWDAF 403として実装されてもよい。
【0053】
図1に示すステップ1aおよび1bからわかるように、事業者、すなわちPCFなどの、OAMおよび/または5G NF 103は、分析のコンシューマ(例えば、サードパーティAF)のために、例えば、(AFが事業者ネットワークを使用する前の段階で)事業者とサードパーティAFとの間で取り決められたコンシューマの開示サービスモデルに従って、AVRデータ構造を構成するために、(分析開示で強化された)NF1 101によって開示された「AnalyticsVisibilityManagement_Create」サービス動作を呼び出してもよい。
【0054】
ここで
図2をさらに詳しく参照すると、本
開示の実施形態による開示サービスモデル情報の照会は、以下の方法で実施され得る。
【0055】
任意の第1のステップにおいて、サードパーティAF 201は、例えば、NF/AF/OAMなどの、分析情報の他のコンシューマを排除するものではないが、NF1 101に照会して、そのAVR情報を取得してもよい。サードパーティAF 201は、例えば、サードパーティAF 201が事業者ネットワークの使用を開始する前の、サードパーティと事業者との間の同意に基づいて、NF1 101に照会するまでもなく、すでにこの情報を有していることもある。
【0056】
より詳細には、第1の変形例(
図2にステップ1aとして示す)によれば、サードパーティAF 201は、AVR情報を要求するために、NF1 101の「NF1_AnalyticsVisibilityManagement_Query_request」サービス動作を呼び出してもよい。第2の変形例(
図2にステップ1bとして示す)によれば、NF1 101は、特定のサードパーティAF 201用のAVR情報で構成されている場合は、AVR情報を含む「NF1_AnalyticsVisibilityManagement_Query_response」サービス動作を使用して、サードパーティAF 201に応答を送信してもよい。
【0057】
第2のステップ2において、サードパーティAF 201は、新しいAVRの作成、または既存のものの変更のいずれかのAVR情報に関する通知を受信するために、NF1 101にサブスクライブ/アンサブスクライブしてもよい。
【0058】
より詳細には、第1の変形例(
図2にステップ2aとして示す)によれば、サードパーティAF 201は、AVR情報ステータスにサブスクライブするために、NF1 101の「NF1_AnalyticsVisibilityManagement_EventSubscribe_request」サービス動作を呼び出してもよく、かつAVR情報ステータスの受信を停止するために、「NF1_AnalyticsVisibilityManagement_EventUnsubscribe_request」サービス動作を呼び出してもよい。第2の変形例(
図2にステップ2bとして示す)によれば、NF1 101は、「NF1_AnalyticsVisibilityManagement_EventSubscribe_response」、または「AnalyticsVisibilityManagement_EventUnsubscribe_response」サービス動作を使用して、サードパーティAF 201に、AVR情報ステータスに対するサブスクリプション/アンサブスクリプションの確認または拒否を含む応答を送信してもよい。
【0059】
第3のステップ(
図2にステップ3として示す)において、NF1 101は、「NF1_AnalyticsVisibilityManagement_EventSubscribe_response」サービス動作を使用して、AVRステータスでサブスクライブされたイベントに関する通知を、発生した時点でサードパーティAF 201に送信する。
【0060】
ここで
図3をさらに詳しく参照すると、本
開示の実施形態によれば、分析情報開示の時間的制御は、以下の方法で実施され得る。
【0061】
第1のステップ(
図3にステップ1として示す)において、OAMおよび/または5G NF(例えば、PCF)103は、サードパーティAF用のAVRの時間的制限を構成するために、NF1 101によって開示された「AnalyticsVisibilityManagement_ControlActivation_request」および/または「AnalyticsVisibilityManagement_ControlDeactivation_request」サービス動作を呼び出してもよい。
【0062】
第2のステップ(
図3にステップ2として示す)において、NF1 101は、アクティブ化された、または非アクティブ化されたAVRの時間的制限を施行するために必要なステップをトリガしてもよい。例えば、時間的制限がAVR IDの非アクティブ化であればそれを無効にし、NF1 101は、分析情報をアンサブスクライブするように、サードパーティAFに指示することができる、あるいはネットワークの分析機能を、非アクティブ化されたAVRに関連するサードパーティAF 201用の分析情報を生成しないように構成することができる。
【0063】
第3のステップ(
図3にステップ3として示す)において、NF1 101は、「AnalyticsVisibilityManagement_ControlActivation_response」および/または「AnalyticsVisibilityManagement_ControlDeactivation_response」サービス動作を使用して、OAMおよび/または5G NF103に、要求された時間的制限動作のステータスを示してもよい。
【0064】
ここで
図4をさらに詳しく参照すると、本
開示の実施形態によれば、開示サービスモデルを使用した分析の消費は、以下の方法で実施され得る。
【0065】
第1のステップ(
図4にステップ1として示す)において、サードパーティAF 201は、分析情報にサブスクライブするために、NF1 101から「NF1_EventSubscription_Subscribe_Request」サービス動作を呼び出してもよい。また、サードパーティAF 201は、分析情報に対するサブスクリプションを取り消すために、「NF1_EventSubscription_Unsubscribe」サービス動作を呼び出してもよい。
【0066】
サードパーティAFのサブスクリプション/要求がAVRに従っていない場合は、NF1 101は別のステップ(
図4にステップ2として示す)において、要求を分析機能403にさらに転送することはなく、「NF1_EventSubscription_Subscribe_Response」サービス動作を使用して、定義済みの応答コードで、サードパーティAF 201に拒否応答を送信する。
【0067】
そうでない場合、すなわちサードパーティAFサブスクリプション/要求がAVRに従っている場合は、NF1 101は別のステップにおいて、サードパーティAFサブスクリプション/要求に関連する開示サービスモデルに従って、分析機能403にサブスクライブする。より詳細には、第1の代替実施例(
図4にステップ3aとして示す)によれば、インバウンド制限が適用されない場合は、NF1 101は、サードパーティAF 201からの同じパラメータを使用して、分析機能403からサービス動作(例えば、「Event_Subscription_Subscribe_request」)を呼び出す。第2の代替実施例(
図4にステップ3bとして示す)によれば、インバウンド制限が適用される場合は、NF1 101は、AVRデータ構造で定義されたインバウンドパラメータを使用して、分析機能403からサービス動作(例えば、「Event_Subscription_Subscribe_request」)を呼び出す。実施形態によれば、NF1 101は、分析機能サービスにサブスクライブするために、事業者によって構成された場合は、中間NF2(例えば、UDM)401を使用してもよい。
【0068】
別のステップ(
図4にステップ4として示す)において、分析機能403は、サブスクライブされた/要求された分析情報/データを生成してもよく、そのサービス動作(例えば、「EventSubscription_Notify」)を使用して、分析情報を含む通知/応答をNF1 101に送信する。分析機能403からの分析情報は、事業者によって構成された場合は、最初に中間NF2(例えば、UDM)401によって消費されてもよく、次に、NF2 401は、分析機能403からNF1 101に分析情報をさらに送信するために、そのサービス動作(例えば、「EventSubscription_Notify」)を使用してもよい。
【0069】
分析機能403から通知/応答を受信すると、NF1 101は、サードパーティAFサブスクリプション/要求に関連する開示サービスモデルに従って、通知/応答をサードパーティAF 201に送信してもよい。より詳細には、アウトバウンド制限が適用されない場合は、
図4のステップ5aに示すように、「NF1_Event_Subscribe_Notify」サービス動作を使用して、NF1 101によって、分析機能403から受信した同じ分析情報が、サードパーティAF 201に送信されてもよい。そうでない場合、すなわちアウトバウンド制限が適用される場合は、分析機能403から受信した分析情報にアウトバウンド制限が適用され、アウトバウンド分析情報は、
図4のステップ5bに示すように、「NF1_Event_Subscribe_Notify」サービス動作を使用して、NF1 101によってサードパーティAF 201に送信される。
【0070】
図5は、
図4に示すシナリオに代わるシナリオを示す。
図5のステップ1aにおいて、サードパーティAF 201は、分析情報にサブスクライブするために、NF1 101から「NF1_EventSubscription_Subscribe_Request」サービス動作を呼び出す。また、サードパーティAF 201は、分析情報に対するサブスクリプションを取り消すために、「NF1_EventSubscription_Unsubscribe」サービス動作を呼び出してもよい。
【0071】
図5のステップ1bにおいて、OAM、NF、AF 103は、分析機能403にサブスクライブする。実施形態によれば、OAM、NF、AF 103は、分析機能サービスにサブスクライブするために、事業者によって構成された場合は、中間NF2(例えば、UDM)401を使用してもよい。
【0072】
サードパーティAFのサブスクリプション/要求がAVRに従っていない場合は、NF1 101は、要求を分析機能403にさらに転送することはなく、
図5にステップ2aとして示すように、「NF1_EventSubscription_Subscribe_Response」サービス動作を使用して、定義済みの応答コードで、サードパーティAF 201に拒否応答を送信する。
【0073】
あるいは、OAM、NF、AFのサブスクリプション/要求がAVRに従っていない場合は、分析機能403は、
図5にステップ2bとして示すように、「EventSubscription_Subscribe_Response」サービス動作を使用して、定義済みの応答コードで拒否応答を送信する。
【0074】
サードパーティAFサブスクリプション/要求がAVRに従っている場合は、NF1 101は、サードパーティAFサブスクリプション/要求に関連する開示サービスモデルに従って、分析機能403にサブスクライブする。より詳細には、インバウンド制限が適用されない場合は、NF1 101は、
図5のステップ3aに示すように、サードパーティAF 201からの同じパラメータを使用して、分析機能403から「Event_Subscription_Subscribe_request」サービス動作を呼び出す。あるいは、インバウンド制限が適用される場合は、NF1 101は、
図5のステップ3bに示すように、AVRで定義されたインバウンドパラメータを使用し、分析機能403から「Event_Subscription_Subscribe_request」サービス動作を呼び出す。実施形態によれば、NF1 101は、分析機能サービスにサブスクライブするために、事業者によって構成された場合は、中間NF2(例えば、UDM)401を使用してもよい。
【0075】
分析情報のコンシューマがNF1 101である場合は、分析機能403は、その「EventSubscription_Notify」サービス動作を使用して、
図5のステップ4aで示すように、分析情報を含む通知/応答をNF1 101に送信する。分析機能403からの分析情報は、事業者によって構成された場合は、最初に中間NF2(例えば、UDM)401によって消費されてもよく、次に、NF2 401は、分析機能403からNF1 101に分析情報をさらに送信するために、その「EventSubscription_Notify」サービス動作を使用する。
【0076】
分析情報のコンシューマがOAM、NF、AF 103であって、アウトバウンド制限が適用されない場合は、分析機能403は、その「EventSubscription_Notify」サービス動作を使用して、
図5のステップ4bで示すように、分析情報を含む通知/応答をOAM、NF、AF 103に送信する。分析機能403からの分析情報は、事業者によって構成された場合は、最初に中間NF2(例えば、UDM)401によって消費されてもよく、次に、NF2 401は、分析機能403からOAM、NF、AF 103に分析情報をさらに送信するために、その「EventSubscription_Notify」サービス動作を使用してもよい。
【0077】
分析情報のコンシューマがOAM、NF、AF 103であって、アウトバウンド制限が適用される場合は、分析機能403は、生成された分析情報にアウトバウンド制限を適用し、その「EventSubscription_Notify」サービス動作を使用して、
図5のステップ4cで示すように、アウトバウンド分析情報を含む通知/応答をOAM、NF、AF 103に送信する。分析機能403からのアウトバウンド分析情報は、事業者によって構成された場合は、最初に中間NF2(例えば、UDM)401によって消費されてもよく、次に、NF2 401は、分析機能403からOAM、NF、AF 103にアウトバウンド分析情報をさらに送信するために、その「EventSubscription_Notify」サービス動作を使用してもよい。
【0078】
分析機能403から通知/応答を受信すると、NF1 101は、サードパーティAFサブスクリプション/要求に関連する開示サービスモデルに従って、通知/応答をサードパーティAF 201に送信してもよい。
【0079】
より詳細には、アウトバウンド制限が適用されない場合は、
図5のステップ5aで示すように、その「NF1_Event_Subscribe_Notify」サービス動作を使用して、NF1 101によって、分析機能403から受信した同じ分析情報が、サードパーティAF 201に送信される。
【0080】
アウトバウンド制限が適用される場合は、分析機能403から受信した分析情報にアウトバウンド制限が適用され、アウトバウンド分析情報は、
図5のステップ5bで示すように、その「NF1_Event_Subscribe_Notify」サービス動作を使用して、NF1によって、サードパーティAF 201に送信される。
【0081】
本開示の実施形態は、TS 23.501で定義される3GPP 5Gネットワークアーキテクチャに基づく。本開示の実施形態を実施するために、TS 23.501で定義される現行の3GPP 5Gネットワークアーキテクチャを拡張する、可能な代替実施形態が少なくとも2つある。
【0082】
NEFに基づく第1の代替実施形態によれば、NEFは、開示サービスモデルに従って動作し、かつAVRデータ構造を構成し維持するように機能を拡張でき、AVRデータ構造は、サードパーティAFごと、分析情報ごとに開示サービスモデルを記述する。さらに、NEFサービスは、本明細書で定義されるサービスを含むように拡張され得る。
【0083】
PCFに基づく第2の代替実施形態によれば、NEFは、開示サービスモデルに従って動作し、かつAVRデータ構造を構成し維持するように機能を拡張でき、AVRデータ構造は、サードパーティAFごと、分析情報ごとに開示サービスモデルを記述する。さらに、PCFサービスは、本明細書で定義されるサービスを含むように拡張され得る。
【0084】
以下において、本開示の実施形態がより詳細に説明され、これは、前述した第1の代替実施形態、すなわちTS 23.501で定義される3GPP 5Gネットワークアーキテクチャの、NEFベースの拡張に基づく。
【0085】
実施形態によれば、分析機能403は、TS 23.501で定義されるように、NWDAFによって提供され得る。実施形態によれば、TS 23.501で定義されるように、サードパーティ方式に対する分析開示方法を含むNF1 101が、NEFによって提供され得る。実施形態によれば、NF1 101と分析機能403との間で使用される、可能な中間NFであるNF2 401が、(TS 23.502の4.15.3.2.3章の仕様と互換性がある)UDMによって提供され得る。
【0086】
実施形態によれば、NEF 101のサービスは、以下のサービスの1つ以上をサポートするために拡張され、そのサービスとは、分析可視性ルール(AVR)データ構造を構成および管理するための新しいサービス「Nnef_AnalyticsVisibilityManagement」、ならびに/あるいは、
フィールドが誤っていたため(例えば、TS 29.122で定義するように)、またはAVRデータ構造で許可されていないために要求が許可されなかったことを示す、応答コード間のあいまいさを排除するために、サードパーティAF 201が要求拒否の理由を決定できるようにするための「Nnef_EventExposure_Subscribe」サービス動作用の出力フィールド、ならびに/あるいは、サードパーティAF 201からのサブスクリプション/要求を本発明の実施形態によるAVRデータ構造と一致させられるように、必要に応じてNEF 101によって実行されるように指示される、認証である(したがって、事業者は、各サードパーティAF 201、かつ/またはそれぞれの可能な分析に関連する各サードパーティAFに対して、AVRデータ構造を指定することができる)。
【0087】
以下、本開示の実施形態によって実施される様々な開示サービスモデルをサポートするために、本開示の実施形態で実施されるサービスおよび/またはサービス動作が、より詳細に説明される。
【0088】
実施形態によれば、分析可視性ルール(AVR)データ構造を管理するための新しいサービスが提供される。
図6に示す表は、本
開示の実施形態によるNEF 101によって実施される、新しいサービスについてより詳細に示しており、その目的は、サードパーティAF 201によって所望される分析情報をサブスクリプション/要求するための、認証およびその後のNWDAF 403との相互作用を行うために、NEF 101によって使用される分析可視性ルールデータ構造を管理することである。
【0089】
従来のNEF用の「Nnef_EventExposure_Subscribe」サービス動作が可能な出力として定義され、これはTS 23.502の5.2.6.2.2章に「出力(必須):サブスクリプション受諾時:サブスクリプション相関ID。出力(任意):存在する場合は、最初の対応イベントレポートが含まれる(4.15.1章を参照)。(Outputs(required):When the subscription is accepted:Subscription Correlation ID.
Outputs(optional):First corresponding event report is included,if available(see clause 4.15.1))」と示されている通りである。
【0090】
本開示の実施形態は、本明細書で説明する「失敗理由(Failure Reason)」のフィールドを含めるために、NEF 101の「Nnef_EventExposure_Subscribe」サービス動作の出力を拡張する。
【0091】
図7に示す表は、本
開示の実施形態によって実施される、AVRデータ構造のフィールドについて記述している。インバウンドおよびアウトバウンドの、可視性およびパラメータ値に関する表7のフィールドは、NWDAFサービス動作で定義される、同じ組の入出力パラメータを反映しており、インターフェースの定義は3GPP TS 23.502およびTR 23.791で規定されている。
・Nnwdaf_EventsSubscription_Subscribe(インバウンドパラメータ)、Nnwdaf_EventsSubscription_Notify(アウトバウンドパラメータ)
、
・Nnwdaf_AnalyticsInfo_Request_request(インバウンドパラメータ)Nnwdaf_AnalyticsInfo_Request_response(アウトバウンドパラメータ)
、
・Nnwdaf_Reccomendation_Subscribe(インバウンドパラメータ、Nnwdaf_ Reccomendation_Notify(アウトバウンドパラメータ)
、
・Nnwdaf_Reccomendation_Request_request(インバウンドパラメータ)、Nnwdaf_Reccomendation_Request_response(アウトバウンドパラメータ)。
【0092】
以下、本開示の実施形態が、3GPP 5Gネットワークに固有の観点からより詳細に記載される。
【0093】
さらに
図8を参照すると、本
開示の実施形態は、AVR情報を管理する手順を提供する。
図8に示すステップは、
図1に示すサービス開示モデルを構成するステップについて、より詳細に示したものである。
【0094】
第1のステップ(
図8にステップ1として示す)において、事業者すなわちOAM 103は、NEF 101によって使用される分析可視性ルール(AVR)情報を生成または更新するために、NEF 101から「Nnef_AnalyticsVisibilityManagement」サービス動作を呼び出してもよく、その目的は、分析情報を要求しているサードパーティAFの認証、ならびに、サードパーティAF 201によって要求された分析情報を受信するための、NWDAFサービスに対するその後のサブスクリプションのためである。また、OAM 103は、既存のAVRデータ構造を削除するために、このNEFサービスを使用することもできる。
【0095】
別のステップ(
図8にステップ2として示す)において、NEF 101は、「Nnef_AnalyticsVisibilityManagement」応答メッセージで、肯定的な場合におけるAVRデータ構造の生成、更新、または削除の確認をOAM 103に返信してもよい。
【0096】
さらに
図9を参照すると、本
開示の実施形態は、AFが、許可されたNWDAF分析をNEF 101に照会する手順を提供する。
図9に示すステップは、
図2に示す、AVR情報を照会するステップについてより詳細に示したものである。サードパーティAF 201は、消費できる許可された分析情報についての情報を得るために、NEF 101に照会してもよい。不要な繰り返しを避けるために、以下では本
開示の実施形態による、NEF 101によって実施される「AnalyticsVisibilityManagement」サービス動作のみが説明されるが、AVR情報を取得するためのサブスクライブ/通知モードに関する同様の実施形態もまた、本
開示によってカバーされることは理解されよう。
【0097】
第1のステップ(
図9にステップ1として示す)において、1つ以上のサードパーティAF 201は、消費できる許可された分析情報を照会するために、NEF 101から「Nnef_AnalyticsVisibilityManagement_Query」サービス動作を呼び出してもよい。照会要求は、AF識別子、および任意で分析識別子(TR 23.791で定義される分析EventIDなど)のリストを含むことができる。分析情報が示されない場合は、NEF 101は、サードパーティAF 201によって消費され得る分析情報をすべて戻す。
【0098】
別のステップ(
図9にステップ2として示す)において、NEF 101は、サードパーティAF 201によって消費されることが許可された分析情報を含む、「Nnef_AnalyticsVisibilityManagement_Query」サービス動作の応答を送信する。また、応答は、サードパーティAF 201が各分析情報を要求するのに使用できる、インバウンドパラメータを含むことができる。
【0099】
さらに
図10を参照すると、本
開示の実施形態は、すでに前述したように、サードパーティAF 201に対する分析情報開示の手順を提供する。
図10に示すステップは、
図4に示す、分析情報を消費するために開示サービスモデルを使用するステップについて、より詳細に示したものである。
【0100】
第1のステップ(
図10にステップ1として示す)において、サードパーティAF 201は、分析情報にサブスクライブするために、NEF 101から「Nnef_EventExposure_Subscribe request」サービス動作を呼び出す。入力パラメータは、AF ID(分析情報識別子(例えば、EventID))、および/またはイベントフィルタ情報、および/またはイベント報告情報、および/または分析の任意のプリファレンス、および/または観測期間、および/またはイベント報告のターゲットであってもよい。サードパーティAF 201が、分析情報に対するサブスクリプションを取り消すために、「Nnef_EventExposure_Unsubscribe」サービス動作を呼び出す場合は、使用される入力パラメータは、AF ID、および分析識別子(すなわちEventID)であってもよい。
【0101】
サードパーティAFのサブスクリプション/要求がAVRに従っていない場合は、NEF 101は、要求をNWDAF 403にさらに転送することはなく、
図10にステップ2として示すように、「Nnef_EventExposure_Subscribe_Response」サービス動作を使用して、定義済みの応答コードで、サードパーティAF 201に拒否応答を送信する。
【0102】
そうでない場合、すなわちサードパーティAFサブスクリプション/要求がAVRに従っている場合は、NEF 101は、サードパーティAFサブスクリプション/要求に関連する開示サービスモデルに従って、NWDAF 403にサブスクライブする。
【0103】
図10のステップ3aに示すように、インバウンド制限が適用されず、NEF 101が、分析情報をNWDAF 403に対して/NWDAF 403から直接サブスクライブ/要求できる場合は、NEF 101は、
図10の第1のステップで定義されているように、サードパーティAF 201からの同じパラメータを入力パラメータとして使用して、NWDAF 403から「Nnwdaf_EventsSubscription_Subscribe request」サービス動作を呼び出してもよい。
【0104】
図10のステップ3bに示すように、インバウンド制限が適用されず、NEF 101が、分析情報をNWDAF 403に対して/NWDAF 403から直接サブスクライブ/要求できない場合は、NEF 101は、
図10のステップ1で定義されているように、サードパーティAF 201からの同じパラメータを入力パラメータとして使用して、UDM 401から「Nudm_EventExposure_Subscribe request」サービス動作を呼び出してもよい。次に、UDM 401は、NEF 101が認証されている場合は、
図10のステップ3cに示されているように、NEF 101からのサブスクリプション要求で受信した同じパラメータを入力パラメータとして使用して、NWDAF 403から「Nnwdaf_EventsSubscription_Subscribe」要求サービス動作を呼び出してもよい。
【0105】
図10のステップ3dに示すように、インバウンド制限が適用され、NEF 101が、分析情報をNWDAF 403に対して/NWDAF 403から直接サブスクライブ/要求できる場合は、NEF 101は、NWDAF 403から「Nnwdaf_EventsSubscription_Subscribe request」サービス動作を呼び出してもよく、NEF 101は、NWDAF 403から動作を呼び出すときに、サードパーティAF(AF ID)および要求された分析情報(EventID)用のAVRデータ構造において、事業者によって定義されたインバウンドパラメータを使用する。
【0106】
図10のステップ3eおよび3fに示すように、インバウンド制限が適用され、NEF 101が、分析情報をNWDAF 403に対して/NWDAF 403から直接サブスクライブ/要求できない場合は、NEF 101は、UDM 401から「Nudm_EventExposure_Subscribe request」サービス動作を呼び出してもよく、NEF 101は、UDM 401から動作を呼び出すときに、サードパーティAF(AF ID)および要求された分析情報(EventID)用のAVRデータ構造において、事業者によって定義されたインバウンドパラメータを使用する。次に、UDM 401は、NEF 101が認証されている場合は、NEF 101からのサブスクリプション要求で受信した同じパラメータを入力パラメータとして使用して、NWDAF 403から「Nnwdaf_EventsSubscription_Subscribe request」サービス動作を呼び出す。この事例では、UDM 401は開示サービスモデルを知らず、NEF 101によって定義された入力パラメータを使用して、NEF 101の代わりに、単にNWDAF 403にサブスクライブする。
【0107】
本開示の実施形態によれば、NWDAF 403は、サブスクライブされた/要求された分析情報を生成し、その「Nnwdaf_EventSubscription_Notify」サービス動作を使用して、分析情報を含む通知/応答をサブスクライバに送信する。
【0108】
図10のステップ4aに示すように、NEF 101が、サードパーティAF 201に開示されるNWDAF分析情報に対して直接サブスクライブできる場合は、NEF 101が、分析情報に対する1つのサブスクライバであってもよく、NWDAF 403からの通知を受信する。
【0109】
図10のステップ4bおよび4cに示すように、NEF 101が、サードパーティAF 201に開示されるNWDAF分析情報に対して直接サブスクライブできない場合は、UDM 401が、NWDAF 403から分析情報を受信するサブスクライバであってもよく、かつUDM 401は、その「Nudm_EventExposure_Notify」サービス動作を使用して、そのサブスクライバ、この場合はNEF 101に分析情報を含む通知を送信する。
【0110】
本開示の実施形態によれば、NEF 101は、NWDAF 403から(すなわちNEF 101が、NWDAF 403から分析情報を直接サブスクライブ/要求して、サードパーティAF 201にこのような情報を開示できる場合)、あるいは、サードパーティAF 201用の分析情報に関連付けられたUDM 401から(すなわちNEF 101が、NWDAF 403から分析情報を直接サブスクライブ/要求して、サードパーティAF 201にこのような情報を開示できない場合)、通知/応答を受信すると、NEF 101は、サブスクリプション/要求のために、サードパーティAF 201に関連する開示サービスモデルに従って、サードパーティAF 201に通知/応答を送信する。
【0111】
より詳細には、アウトバウンド制限が適用されない場合は、NEF 101は、
図10のステップ5aに示すように、「Nnef_EventExposure_Notify」サービス動作を使用して、サードパーティAF 201に、NWDAF 403および/またはUDM 401から受信した同じ分析情報を送信する。
【0112】
アウトバウンド制限が適用される場合は、NEF 101は、NWDAF 403および/またはUDM 401から受信した分析情報に対して、分析情報に関連付けられたサードパーティAF 201用の、AVRデータ構造で定義したアウトバウンド制限を適用し、次に、NEF 101は、
図10のステップ5bに示すように、「Nnef_EventExposure_Notify」サービス動作を使用して、サードパーティAF 201にアウトバウンド分析情報を送信する。
【0113】
さらに
図11を参照すると、本
開示の実施形態は、すでに前述したように、サードパーティAF 201に対する分析情報の開示に、時間的制限を適用する手順を提供する。
図11に示すステップは、
図3に示す実施形態の、2つの別の代替実施形態を提供する。ここで、サードパーティAF用の、構成済みのAVRデータ構造の一時的非アクティブ化の実施形態が、
図3のステップ2で考察した以下の代替実施形態とともに説明される。
【0114】
第1の代替実施形態によれば、一時的に非アクティブ化されたAVRに関連する分析情報の生成は、中断されてもよい。この解決策は、NWDAF 403がさらに、一時的に非アクティブ化されたAVRに関連する分析情報の生成に必要なデータ収集を停止することにもつながる場合がある。
【0115】
第2の代替実施形態によれば、一時的に非アクティブ化されたAVRに関連する分析情報の生成は中断されないが、生成された分析情報は、サードパーティAF 201にこれ以上開示されない。
【0116】
より詳細には、
図11のステップ1において、OAM 103は、サードパーティAF 201に関連するAVRデータ構造を一時的に非アクティブ化するために、NEF 101によって開示された「Nnef_AnalyticsVisibilityManagement_ControlDeactivation_request」サービス動作を呼び出す。
【0117】
これに応答して、NEF 101は、AVRの非アクティブ化された時間的制限を施行するために、必要なステップをトリガしてもよい。
【0118】
より詳細には、
図11のステップ2aに示すように、NEF 101は、「Nnef_AnalyticsVisibilityManagement_EventSubscription_Notify」サービス動作を使用して、サードパーティAF 201によって要求された分析情報の時間的態様の変更について、サードパーティAF 201に通知してもよい。
【0119】
図11のステップ2b、2c、および2dで実施される代替実施形態については、以下でさらに詳細に説明され、これらは分析情報の生成の中断を伴う、前述した第1の代替実施形態に基づいている。
【0120】
より詳細には、
図11のステップ2bに示すように、NEF 101が、NWDAF分析情報に対して直接アンサブスクライブできる場合は、NEF 101は、一時的に非アクティブ化されたAVRに関連する分析情報をアンサブスクライブするために、NWDAF 403によって提供される「Nnwdaf_EventsSubscription_Unsubscribe_request」サービス動作を呼び出してもよい。
【0121】
図11のステップ2cおよび2dに示すように、NEF 101が、NWDAF分析情報に対して直接アンサブスクライブできない場合は、NEF 101は、一時的に非アクティブ化されたAVRに関する分析情報をアンサブスクライブするために、UDM 401によって提供される「Nudm_EventExposure Unsubscribe_request」サービス動作を呼び出してもよく、UDMは、NWDAFによって提供された「Nnwdaf_EventsSubscription_Unsubscribe_request」サービス動作を使用して、一時的に非アクティブ化されたAVRに関連する分析情報に対してさらにアンサブスクライブする。
【0122】
図11のステップ2e、2f、および2gで実施される代替実施形態については、以下でさらに詳細に説明され、これらはサードパーティAF 201に対する分析開示のブロッキングを伴う、前述した第2の代替実施形態に基づいている。
【0123】
より詳細には、
図11のステップ2eに示すように、NEF 101が、サードパーティAF 201に開示されるNWDAF分析情報に対して直接サブスクライブできる場合は、NWDAF 403は、その「Nnwdaf_EventsSubscription_Notify」サービス動作を使用して、NEF 101に生成された分析情報を提供してもよい。NEF 101は、受信した分析情報に関連するAVRを確認して、AVRが一時的に非アクティブ化されたときは、この情報がサードパーティAF 201にさらに送信されないようにブロックしてもよく、例えば、受信した分析情報を、このような情報をサブスクライブ/要求したサードパーティAFに送信する代わりに廃棄する。
【0124】
図11のステップ2fおよび2gに示すように、NEF 101が、サードパーティAF 201に開示されるNWDAF分析情報に対して直接サブスクライブできない場合は、UDM 401が、NWDAF 403から分析情報を受信するサブスクライバであってもよく、かつNWDAF 403は、その「Nnwdaf_EventsSubscription_Notify」サービス動作を使用して、UDM 401に生成された分析情報を提供する。UDM 401は、次に、その「Nudm_EventExposure_Notify」サービス動作を使用して、分析情報を含む通知をNEF 101に送信する。NEF 101は、受信した分析情報に関連するAVRを確認して、AVRが一時的に非アクティブ化されたときは、この情報がサードパーティAF 201にさらに送信されないようにブロックし、例えば、受信した分析情報を、このような情報をサブスクライブ/要求したサードパーティAFに送信する代わりに廃棄する。
【0125】
別のステップ(
図11にステップ3として示す)において、NEF 101は、「Nnwef_AnalyticsVisibilityManagement_ControlDeactivation_response」サービス動作を使用して、要求された時間的制限動作のステータスを事業者に示してもよい。このステップは、
図11のステップ2e~2fと並行して、またはその前に行うことができる。
【0126】
当業者は、様々な図面(方法および装置)の「ブロック」(「ユニット」)が(必ずしもハードウェアまたはソフトウェアの個々の「ユニット」ではなく)本開示の実施形態の機能を表すまたは説明しており、したがって、装置の実施形態ならびに方法の実施形態(ユニット=ステップ)の機能または特徴を等しく説明していることを理解するであろう。
【0127】
本願で提供される複数の実施形態では、開示したシステム、装置および方法は、他の方法で実現されてもよいことが理解されるべきである。例えば、説明する装置の実施形態は単に例示に過ぎない。例えば、ユニットの分割は、単に論理的な機能分割に過ぎず、実際の実現では他の分割であってもよい。例えば、複数のユニットもしくはコンポーネントが組み合わされ、または統合されて別のシステムになる場合もあり、いくつかの特徴が無視されたり実行されなかったりする場合もある。さらに、提示されたまたは述べられた相互結合または直接的な結合もしくは通信接続は、いくつかのインターフェースを使用して実施されてもよい。装置またはユニット間の間接結合または通信接続は、電子的、機械的、または他の形態で実現されてもよい。
【0128】
別々の部分として説明されているユニットは、物理的に分離されていてもいなくてもよく、また、ユニットとして提示されている部分は、物理的なユニットであってもなくてもよいし、1つの位置に配置されてもよいし、または複数のネットワークユニットに分散されてもよい。ユニットの一部または全部は、実施形態の解決策の目的を達成するための実際の必要に従って選択されることができる。
【0129】
さらに、本発明の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよいし、あるいはユニットの各々が物理的に単独で存在してもよいし、あるいは2つ以上のユニットが1つのユニットに一体化されてもよい。
【符号の説明】
【0130】
101 NF1、NEF
103 OAM、NF、AF
201 サードパーティAF
401 NF2、UDM
403 分析機能(NWDAF)