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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-16
(45)【発行日】2022-12-26
(54)【発明の名称】光源装置および導光方法
(51)【国際特許分類】
   A61B 1/07 20060101AFI20221219BHJP
   G02B 6/42 20060101ALI20221219BHJP
【FI】
A61B1/07 731
G02B6/42
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2021528615
(86)(22)【出願日】2019-06-21
(86)【国際出願番号】 JP2019024793
(87)【国際公開番号】W WO2020255397
(87)【国際公開日】2020-12-24
【審査請求日】2021-09-10
(73)【特許権者】
【識別番号】000000376
【氏名又は名称】オリンパス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田端 基希
(72)【発明者】
【氏名】花野 和成
(72)【発明者】
【氏名】村山 和章
【審査官】森口 正治
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-248834(JP,A)
【文献】特開2013-244291(JP,A)
【文献】特開平04-326306(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 1/00-1/32
G02B 6/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の第1の半導体光源と、
前記複数の第1の半導体光源を保持するホルダと、
前記複数の第1の半導体光源から出射された光を集光する集光レンズと、
1つの底面に入射面を有し、他の底面に出射面を有する角柱形状をなし、前記入射面に、前記集光レンズが集光した光が入射し、前記入射面に入射された光を、内部において複数回反射させながら、前記出射面に導光する導光部材と、
を備え、
前記角柱形状の高さ方向からみた平面視において、前記第1の半導体光源から前記集光レンズを経て前記入射面に入射する光の進行方向と、該入射する光が前記導光部材において反射する反射面とは垂直である
光源装置。
【請求項2】
前記高さ方向からみた平面視において、前記入射面の外縁と直交する第1の直線が、前記複数の第1の半導体光源のうちのいずれかを通過する
請求項1に記載の光源装置。
【請求項3】
前記第1の直線は、前記入射面の重心を通過する
請求項2に記載の光源装置。
【請求項4】
前記複数の第1の半導体光源は、前記集光レンズの有効径以下の直径を有する第1の円の円周上に配置される、
請求項2に記載の光源装置。
【請求項5】
前記第1の円の円周上、かつ、前記高さ方向からみた平面視において、前記入射面の外縁と交差する前記第1の直線とは異なる第2の直線が通過する位置に配置される複数の第2の半導体光源、
を備える請求項4に記載の光源装置。
【請求項6】
前記第1の円の直径よりも小さい直径を有する第2の円の円周上に配置される複数の第3の半導体光源、
を備える請求項5に記載の光源装置。
【請求項7】
前記第1の半導体光源および前記第2の半導体光源のすべてが点灯している状態から消灯させる場合において、前記第2の半導体光源を、前記第1の半導体光源より先に消灯させる照明制御部、
を備える請求項5に記載の光源装置。
【請求項8】
前記複数の第1の半導体光源は、
第1の波長帯域の光を発する二つ以上の第1色半導体光源と、
第1の波長帯域とは異なる第2の波長帯域の光を発する二つ以上の第2色半導体光源と、
からなり、
前記第1および前記第2色半導体光源は、各々の少なくとも一つが、前記第1の円の円周上、かつ、前記第1の直線が通過する位置に配置される、
請求項4に記載の光源装置。
【請求項9】
前記第1の半導体光源は、配光分布が楕円状をなし、
前記導光部材を経て対向する位置に配置される前記第1の半導体光源は、前記楕円の第1の方向が、互いに垂直の関係を有する
請求項1に記載の光源装置。
【請求項10】
前記複数の第1の半導体光源は、
前記集光レンズの有効径以下の直径を有する第1の円の円周上に配置される複数の第1の光量調整光源と、
前記第1の円より内側に設けられ、前記第1の光量調整光源よりも調光分解能が低い複数の第2の光量調整光源と、
からなり、
前記ホルダは、前記第1の半導体光源の配設面において、角部に前記第1の光量調整光源を配置する
請求項1に記載の光源装置。
【請求項11】
1つの底面に入射面を有し、他の底面に出射面を有する、角柱形状を成す導光部材によって当該導光部材に入射する光を導光する導光方法であって、
複数の光源が、それぞれ光を出射し、
集光レンズが、前記導光部材の角柱形状の高さ方向からみた平面視において、光を反射する反射面に対して垂直方向に、前記光源から出射された前記光を集光して入射させ、
前記導光部材が、前記入射面に入射された光を、内部において複数回反射させながら、前記出射面に導光する、
導光方法。
【請求項12】
光を発する複数の半導体光源と、
前記複数の半導体光源からそれぞれ発された光を集光する集光レンズと、
前記集光レンズにより集光された光が入射される入射面、および、前記入射面に対向する出射面を有し、前記入射面から前記出射面へ光を導光する導光部材と、
を備え、
前記集光レンズは、
前記導光部材の中心軸方向からみた平面視において、
前記入射面及び前記出射面を底面としたときの側面である反射面に対して垂直な方向に光を入射させる、
光源装置。
【請求項13】
光が入射される入射面と、前記入射面に対向する出射面とを有し、前記入射面から前記出射面へ光を導光する導光部材により導光する導光方法であって、
複数の光源が、それぞれ光を出射し、
集光レンズが、前記導光部材の中心軸方向からみた平面視において、前記入射面および前記出射面を底面としたときの側面である反射面に対し、入射する光の進行方向と反射した光の進行方向とが垂直となる方向に光を入射させ、
前記導光部材が、前記入射面に入射された光を、内部において複数回反射させながら、前記出射面に導光する、
導光方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光源装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、医療分野においては、被検体内部の観察のために内視鏡システムが用いられている。内視鏡は、一般に、患者等の被検体内に細長形状をなす可撓性の挿入部を挿入し、この挿入部先端から光源装置によって供給された照明光によって被検体内部を照明する。内視鏡では、照明光の反射光を挿入部先端の撮像部で受光することによって体内画像を撮像する。内視鏡の撮像部によって撮像された体内画像は、内視鏡システムの処理装置において所定の画像処理を施された後に、内視鏡システムのディスプレイに表示される。医師等のユーザは、ディスプレイに表示される体内画像に基づいて、被検体の臓器を観察する。
【0003】
照明光を出射する光源装置として、互いに異なる同心円上にそれぞれ配置される複数の光源と、各光源が出射した光の照度を均一にする円柱状のロッドとを備える光源装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1では、各同心円上に光源を配置し、ロッドによって各光源の光を混ぜることによって、有効照射範囲の中心の照度と、その周辺の照度との均一化をはかっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2004-248834号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の、単に円柱状のロッドに光を入射させる構成では、ロッドにおいて、各光源からの光が混ざらずに、照度にムラが生じることがあった。このため、均一に混ぜることができる技術が求められていた。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複数の光源からの光を均一に混ぜて、照度ムラを抑制した光を出射することができる光源装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る光源装置は、複数の第1の半導体光源と、前記複数の第1の半導体光源を保持するホルダと、前記複数の第1の半導体光源から出射された光を集光する集光レンズと、1つの底面に入射面を有し、他の底面に出射面を有する角柱形状をなし、前記入射面に、前記集光レンズが集光した光が入射し、前記入射面に入射された光を、内部において複数回反射させながら、前記出射面に導光する導光部材と、を備え、前記角柱形状の高さ方向からみた平面視において、前記第1の半導体光源から前記集光レンズを経て前記入射面に入射する光の進行方向と、該入射する光が前記導光部材において反射する反射面とは垂直であることを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る光源装置は、上記発明において、前記高さ方向からみた平面視において、前記入射面の外縁と直交する第1の直線が、前記複数の第1の半導体光源のうちのいずれかを通過することを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る光源装置は、上記発明において、前記第1の直線は、前記入射面の重心を通過することを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る光源装置は、上記発明において、前記複数の第1の半導体光源は、前記集光レンズの有効径以下の直径を有する第1の円の円周上に配置されることを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る光源装置は、上記発明において、前記第1の円の円周上、かつ、前記高さ方向からみた平面視において、前記入射面の外縁と交差する前記第1の直線とは異なる第2の直線が通過する位置に配置される複数の第2の半導体光源、を備えることを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る光源装置は、上記発明において、前記第1の円の直径よりも小さい直径を有する第2の円の円周上に配置される複数の第3の半導体光源、を備えることを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る光源装置は、上記発明において、前記第1の半導体光源および前記第2の半導体光源のすべてが点灯している状態から消灯させる場合において、前記第2の半導体光源を、前記第1の半導体光源より先に消灯させる照明制御部、を備えることを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る光源装置は、上記発明において、前記複数の第1の半導体光源は、第1の波長帯域の光を発する二つ以上の第1色半導体光源と、第1の波長帯域とは異なる第2の波長帯域の光を発する二つ以上の第2色半導体光源と、からなり、前記第1および前記第2色半導体光源は、各々の少なくとも一つが、前記第1の円の円周上、かつ、前記第1の直線が通過する位置に配置されることを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係る光源装置は、上記発明において、前記第1の半導体光源は、配光分布が楕円状をなし、前記導光部材を経て対向する位置に配置される前記第1の半導体光源は、前記楕円の第1の方向が、互いに垂直の関係を有することを特徴とする。
【0016】
また、本発明に係る光源装置は、上記発明において、前記複数の第1の半導体光源は、前記集光レンズの有効径以下の直径を有する第1の円の円周上に配置される複数の第1の光量調整光源と、前記第1の円より内側に設けられ、前記第1の光量調整光源よりも調光分解能が低い複数の第2の光量調整光源と、からなり、前記ホルダは、前記第1の半導体光源の配設面において、角部に前記第1の光量調整光源を配置することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、複数の光源からの光を均一に混ぜて、照度ムラを抑制した光を出射することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1図1は、本発明の実施の形態1に係る内視鏡システムの概略構成を示す図である。
図2図2は、本発明の実施の形態1に係る内視鏡システムの概略構成を示すブロック図である。
図3図3は、本発明の実施の形態1に係る内視鏡システムが備える光源装置の要部の構成を説明する図である。
図4図4は、本発明の実施の形態1に係る内視鏡システムが備える光源装置における光源の配置を説明する図である。
図5図5は、本発明の実施の形態1に係る内視鏡システムが備える光源装置におけるロッドの作用を説明する図である。
図6図6は、本発明の実施の形態1に係る内視鏡システムが備える光源装置におけるロッドの作用を説明する図である。
図7図7は、本発明の実施の形態1の変形例に係る光源装置の要部の構成を説明する図である。
図8図8は、本発明の実施の形態2に係る光源装置の要部の構成を説明する図である。
図9図9は、本発明の実施の形態3に係る内視鏡システムが備える光源装置における光源の配置を説明する図である。
図10図10は、本発明の実施の形態3に係る光源装置における光源の出射強度分布を示す図である。
図11図11は、本発明の実施の形態3に係る光源装置における光源の出射強度分布を示す図である。
図12図12は、本発明の実施の形態4に係る光源装置の要部の構成を説明する図である。
図13図13は、本発明の実施の形態4に係る光源装置における光源のビーム形成領域を説明する図である。
図14図14は、本発明の実施の形態4に係る光源装置における光源のビーム形成領域を説明する図である。
図15図15は、本発明の実施の形態5に係る内視鏡システムが備える光源装置における光源の配置を説明する図である。
図16図16は、本発明の実施の形態5に係る光源装置における光源の出射強度分布を示す図である。
図17図17は、本発明の実施の形態5に係る光源装置における光源の出射強度分布を示す図である。
図18図18は、本発明の実施の形態5に係る光源装置における光源の出射強度分布を示す図である。
図19図19は、本発明の実施の形態5に係る光源装置における光混合後の出射強度分布を示す図である。
図20図20は、本発明の実施の形態6に係る内視鏡システムが備える光源装置における光源の配置を説明する図である。
図21図21は、本発明の実施の形態6に係る内視鏡システムが備える光源装置における光源の出射パターンの一例を説明する図である。
図22図22は、本発明の実施の形態6の変形例に係る内視鏡システムが備える光源装置における光源の配置を説明する図である。
図23図23は、本発明の実施の形態6の変形例に係る内視鏡システムが備える光源装置における光源の出射パターンの一例を説明する図である。
図24図24は、本発明の実施の形態7に係る内視鏡システムが備える光源装置における光源の配置を説明する図である。
図25図25は、本発明の実施の形態8に係る内視鏡システムが備える光源装置の要部の構成を説明する図である。
図26図26は、本発明の実施の形態8に係る内視鏡システムが備える光源装置における光源の配置を説明する図である。
図27図27は、本発明の実施の形態9に係る光源装置の要部の構成を説明する図である。
図28図28は、本発明の実施の形態9の変形例1に係る光源装置の要部の構成を説明する図である。
図29図29は、本発明の実施の形態9の変形例2に係る光源装置の要部の構成を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」という)を説明する。実施の形態では、本発明に係る光源装置を含むシステムの一例として、患者等の被検体内の画像を撮像して表示する医療用の内視鏡システムについて説明する。また、この実施の形態によって、この発明が限定されるものではない。さらに、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付して説明する。
【0020】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る内視鏡システムの概略構成を示す図である。図2は、本実施の形態1に係る内視鏡システムの概略構成を示すブロック図である。
【0021】
図1および図2に示す内視鏡システム1は、被検体内に先端部を挿入することによって被検体の体内画像を撮像する内視鏡2と、内視鏡2の先端から出射する照明光を発生する光源装置3と、内視鏡2が撮像した撮像信号に所定の信号処理を施すとともに、内視鏡システム1全体の動作を統括的に制御する処理装置4と、処理装置4の信号処理によって生成された体内画像を表示する表示装置5と、を備える。なお、図2では、画像データに関する信号の伝送を実線の矢印で示し、制御に関する信号の伝送を破線の矢印で示している。
【0022】
内視鏡2は、可撓性を有する細長形状をなす挿入部21と、挿入部21の基端側に接続され、各種の操作信号の入力を受け付ける操作部22と、操作部22から挿入部21が延びる方向と異なる方向に延び、光源装置3および処理装置4に接続する各種ケーブルを内蔵するユニバーサルコード23と、を備える。
【0023】
挿入部21は、光を受光して光電変換することによって信号を生成する画素が2次元状に配列された撮像素子244を内蔵した先端部24と、複数の湾曲駒によって構成された湾曲自在な湾曲部25と、湾曲部25の基端側に接続され、可撓性を有する長尺状の可撓管部26と、を有する。挿入部21は、被検体の体腔内に挿入され、外光の届かない位置にある生体組織などの被写体を撮像素子244によって撮像する。
【0024】
先端部24は、複数のグラスファイバ等を用いて構成されて光源装置3が発光した光の導光路をなすライトガイド241と、ライトガイド241の先端に設けられた照明レンズ242と、集光用の光学系243と、光学系243の結像位置に設けられ、光学系243が集光した光を受光して電気信号に光電変換して所定の信号処理を施す撮像素子244(撮像部)とを有する。
【0025】
光学系243は、一または複数のレンズを用いて構成され、画角を変化させる光学ズーム機能および焦点を変化させるフォーカス機能を有する。
【0026】
撮像素子244は、光学系243からの光を光電変換して電気信号(画像信号)を生成する。具体的には、撮像素子244は、光量に応じた電荷を蓄積するフォトダイオードや、フォトダイオードから転送される電荷を電圧レベルに変換するコンデンサなどをそれぞれ有する複数の画素がマトリックス状に配列され、各画素が光学系243からの光を光電変換して電気信号を生成する受光部244aと、受光部244aの複数の画素のうち読み出し対象として任意に設定された画素が生成した電気信号を順次読み出して、画像信号として出力する読み出し部244bとを有する。撮像素子244は、例えばCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサや、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサを用いて実現される。
【0027】
なお、内視鏡2は、撮像素子244が各種動作を実行するための実行プログラム及び制御プログラムや、内視鏡2の識別情報を含むデータを記憶するメモリを有する(図示せず)。識別情報には、内視鏡2の固有情報(ID)、年式、スペック情報、および伝送方式等が含まれる。また、メモリは、撮像素子244が生成した画像データ等を一時的に記憶してもよい。
【0028】
操作部22は、湾曲部25を上下方向および左右方向に湾曲させる湾曲ノブ221と、被検体の体腔内に生検鉗子、電気メスおよび検査プローブ等の処置具を挿入する処置具挿入部222と、処理装置4に加えて、送気手段、送水手段、画面表示制御等の周辺機器の操作指示信号を入力する操作入力部である複数のスイッチ223と、を有する。処置具挿入部222から挿入される処置具は、先端部24の処置具チャンネル(図示せず)を経由して開口部(図示せず)から表出する。
【0029】
ユニバーサルコード23は、ライトガイド241と、一または複数の信号線をまとめた集合ケーブル245と、を少なくとも内蔵している。集合ケーブル245は、撮像信号を伝送するための信号線や、撮像素子244を駆動するための駆動信号を伝送するための信号線、内視鏡2(撮像素子244)に関する固有情報などを含む情報を送受信するための信号線を含む。なお、本実施の形態では、信号線を用いて電気信号を伝送するものとして説明するが、光信号を伝送するものであってもよいし、無線通信によって内視鏡2と処理装置4との間で信号を伝送するものであってもよい。
【0030】
続いて、光源装置3の構成について説明する。光源装置3は、光源部31と、照明制御部32と、光源ドライバ33とを備える。
【0031】
光源部31は、互いに異なる波長帯域を有する複数の照明光を出射する複数の光源や、複数のレンズ等を用いて構成され、各光源の駆動によって所定の波長帯域の光を含む照明光を出射する。光源部31の構成については後述する。
【0032】
照明制御部32は、制御部44からの制御信号(調光信号)に基づいて、各光源に供給する電力量を制御するとともに、光源部31が備える各光源の駆動タイミングを制御する。本実施の形態1において、調光信号は、例えば所定の波形をなすパルス信号である。
【0033】
光源ドライバ33は、照明制御部32の制御のもと、光源部31に対して電流を供給することによって、各光源に光を出射させる。光源部31では、いずれかの光源に照明光を出射させて単一の色の照明光を外部に出射するか、またはすべての光源から光を出射させて白色の照明光を外部に出射する。
【0034】
ここで、光源部31の構成について、図3、4を参照して説明する。図3は、本発明の実施の形態1に係る内視鏡システムが備える光源装置の要部の構成を説明する図である。光源部31は、それぞれ同じ配置で複数の光源が設けられる第1出射部310G、第2出射部310Bおよび第3出射部310Rを備える。
【0035】
具体的に、光源部31は、495~590nmの波長帯域の光(緑色照明光)を出射する第1出射部310Gと、390~495nmの波長帯域の光(青色照明光)を出射する第2出射部310Bと、590~750nmの波長帯域の光(赤色照明光)を出射する第3出射部310Rとを備える。
第1出射部310Gは、緑色照明光をそれぞれ出射する複数の第1光源311Gを備える。複数の第1光源311Gは、ホルダ312Gに配置される。
第2出射部310Bは、青色照明光をそれぞれ出射する複数の第2光源311Bを備える。複数の第2光源311Bは、ホルダ312Bに配置される。
第3出射部310Rは、赤色照明光をそれぞれ出射する複数の第3光源311Rを備える。複数の第3光源311Rは、ホルダ312Rに配置される。
【0036】
第1出射部310G、第2出射部310Bおよび第3出射部310Rが備える各光源は、それぞれ半導体レーザー(半導体光源)を用いて構成される。
【0037】
各出射部(第1出射部310G、第2出射部310Bおよび第3出射部310R)は、光源およびホルダに加え、各光源が出射する照明光をそれぞれ導光する第1レンズ(第1レンズ313G、313B、313R)と、第1レンズを通過した照明光をそれぞれ集光する集光レンズ(集光レンズ314G、314B、314R)と、集光レンズによって集光された光が導入され、均一な照度分布の光を出射するロッド(ロッド315G、315B、315R)と、ロッドが出射した光を平行光に変換するコリメートレンズ(コリメートレンズ316G、316B、316R)とを備える。本明細書において、ロッドは導光部材に相当する。
【0038】
光源部31は、第1出射部310Gが出射する波長帯域の光を折り曲げるとともに、第3出射部310Rが出射する光の波長帯域の光を透過するダイクロイックミラー317と、第2出射部310Bが出射する波長帯域の光を折り曲げるとともに、第1出射部310Gおよび第2出射部310Rが出射する光の波長帯域の光を透過するダイクロイックミラー318と、ダイクロイックミラー318を通過した光、またはダイクロイックミラー318が折り返した光をライトガイド241に導光する第2レンズ319とをさらに備える。ダイクロイックミラー317、318は、コリメートレンズから入射される光を通過させるか、折り曲げるかして、それぞれ同じ光軸上を進行する向きに光路を変更させる。
【0039】
ここで、第1出射部310Gおよび第2出射部310Bは、第1レンズ、集光レンズ、ロッドおよびコリメートレンズからなる光学系の光軸が、第3出射部310Rにおける、第1レンズ、集光レンズ、ロッドおよびコリメートレンズからなる光学系の光軸に対して垂直である。具体的には、第3出射部310Rの光軸は、第2レンズ319の光軸と平行であり、第1出射部310Gおよび第2出射部310Bの光軸は、第2レンズ319の光軸に対して互いに垂直である。
【0040】
図4は、本発明の実施の形態1に係る内視鏡システムが備える光源装置における光源の配置を説明する図である。図4では、第1出射部310Gにおける光源の配置を示している。なお、ロッドに対する光源の配置については、第2出射部310Bおよび第3出射部310Rについても同様である。
第1出射部310Gでは、四つの第1光源311Gが設けられる。四つの第1光源311Gは、ホルダ312Gの同一面上に設けられる(図3参照)。
【0041】
ここで、ロッド315Gは、角柱形状をなして延び、長手方向と直交する面(端面および断面)の外縁が矩形をなす。本実施の形態1において、ロッド315Gの長手方向に延びる中心軸(後述する中心軸N1)は、第1レンズ313G、集光レンズ314G、ロッド315Gおよびコリメートレンズ316Gからなる光学系の光軸と一致する。
【0042】
四つの第1光源311Gは、ロッド315Gの集光レンズ314G側と反対側の端部から光軸方向でみた平面視(図4参照)において、ロッド315Gの周囲に配置される。具体的に、四つの第1光源311Gは、上述した平面視において、ロッド315Gの入射面の重心G1を中心とする円S1上に均等な間隔で配置される。円S1の直径は、集光レンズ314Gの有効径以下に設定される。
さらに、四つの第1光源311Gは、ロッド315Gの重心G1を通過し、互いに直交する直線L1、L2のいずれかが通過する。この直線L1、L2は、第1光源311Gの中心(重心)を通過し、かつロッド315Gの側面のうち、当該直線と交差する側面とそれぞれ直交する。本実施の形態1において、ロッド315Gは一様な大きさ(断面)で延びる角柱形状をなしているため、ロッド315Gの重心G1は、入射面(後述する入射面P1)の重心と一致する。
【0043】
さらに、各第1光源311Gの光軸は、ロッド315Gの長手方向と平行である。なお、ロッド315Gの中心軸(重心G1を通過し長手方向に延びる軸)は、自身を含む光学系の光軸と一致している。
【0044】
図5および図6は、本発明の実施の形態1に係る内視鏡システムが備える光源装置におけるロッドの作用を説明する図である。図6は、ロッド315Gの集光レンズ314G側と反対側の端部から、図5に示すロッド315Gの中心軸N1方向からみたロッド315Gの平面視である。図5図6では、一例として、一つの第1光源311Gからの光の軌跡のみを示している。
【0045】
第1光源311Gから出射された光(緑色照明光)は、第1レンズ313Gを経て集光レンズ314Gに入射する。集光レンズ314Gに入射した光は、折り曲げられてロッド315Gに入射する(図5参照)。この際、ロッド315Gに入射する光は、進行方向(光軸)が、ロッド315Gの中心軸N1に対して傾斜している。
ここで、ロッド315Gは、中心軸N1方向の一端に光が入射する入射面P1を有し、中心軸N1方向の他端に光が出射する出射面P2を有する。また、ロッド315Gは、入射面P1を一つの底面、出射面P2を他の底面とする角柱形状をなしている。ロッド315Gの中心軸N1は、入射面P1の重心および出射面P2の重心をそれぞれ通過する。中心軸N1方向は、角柱形状の高さ方向に相当する。
【0046】
また、ロッド315Gに入射する光LGの進行方向は、ロッド315Gにおける光LGの反射面PR(ここでは外部との境界面に相当する)に対して垂直である。ここでいう垂直とは、製造上の誤差等を含む。すなわち、垂直は、例えば、90°と、90°±3°程度の範囲のずれとを含む。
【0047】
ロッド315Gに入射した光は、ロッド315G内で反射しながら入射した側と端部と反対側の端部(反射面)に向かって進行する。
各第1光源311Gが出射した光が、それぞれロッド315Gに入射して反射を繰り返すことによって各光源の光が混合され、ロッド315Gの断面における光の強度分布が均一な光が生成される。この際、各光源の光の反射回数が多いほど、光源位置由来の光強度の位置ムラが解消され、強度分布の均一化効果が高くなる。
強度分布が均一化された光は、第2レンズ319を経てライトガイド241に入射する。この際、ライトガイド241の各グラスファイバに、同等の強度の光がそれぞれ導光される。
【0048】
次に、処理装置4の構成について説明する。処理装置4は、画像処理部41と、同期信号生成部42と、入力部43と、制御部44と、記憶部45と、を備える。
【0049】
画像処理部41は、内視鏡2から、撮像素子244が撮像した各色の照明光の画像データを受信する。画像処理部41は、内視鏡2からアナログの画像データを受信した場合はA/D変換を行ってデジタルの撮像信号を生成する。また、画像処理部41は、内視鏡2から光信号として画像データを受信した場合は光電変換を行ってデジタルの画像データを生成する。
【0050】
画像処理部41は、内視鏡2から受信した画像データに対して所定の画像処理を施して画像を生成して表示装置5へ出力する。ここで、所定の画像処理とは、同時化処理、階調補正処理および色補正処理等である。同時化処理は、光源部31がR照明光の照射時に撮像素子244が生成した画像データに基づくR画像データ、光源部31がG照明光の照射時に撮像素子244が生成した画像データに基づくG画像データ、および光源部31がB照明光の照射時に撮像素子244が生成した画像データに基づくB画像データの各々を同時化する処理である。階調補正処理は、画像データに対して階調の補正を行う処理である。色補正処理は、画像データに対して色調補正を行う処理である。画像処理部41は、上述した画像処理によって生成された体内画像を含む処理後の撮像信号(以下、単に撮像信号ともいう)を生成する。なお、画像処理部41は、画像の明るさに応じてゲイン調整してもよい。画像処理部41は、CPU(Central Processing Unit)等の汎用プロセッサやASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の機能を実行する各種演算回路等の専用プロセッサを用いて構成される。
【0051】
また、画像処理部41は、R画像データ、G画像データおよびB画像データを保持するフレームメモリを有する構成としてもよい。
【0052】
同期信号生成部42は、処理装置4の動作の基準となるクロック信号(同期信号)を生成するとともに、生成した同期信号を光源装置3や、画像処理部41、制御部44、内視鏡2へ出力する。ここで、同期信号生成部42が生成する同期信号は、水平同期信号と垂直同期信号とを含む。
このため、光源装置3、画像処理部41、制御部44、内視鏡2は、生成された同期信号によって、互いに同期をとって動作する。
【0053】
入力部43は、キーボード、マウス、スイッチ、タッチパネルを用いて実現され、内視鏡システム1の動作を指示する動作指示信号等の各種信号の入力を受け付ける。なお、入力部43は、操作部22に設けられたスイッチや、外部のタブレット型のコンピュータなどの可搬型端末を含んでいてもよい。
【0054】
制御部44は、撮像素子244および光源装置3を含む各構成部の駆動制御、および各構成部に対する情報の入出力制御などを行う。制御部44は、記憶部45に記憶されている撮像制御のための制御情報データ(例えば、読み出しタイミングなど)を参照し、集合ケーブル245に含まれる所定の信号線を経由して駆動信号として撮像素子244へ送信する。また、制御部44は、記憶部45に記憶されている光源制御のための制御情報データを参照して、照明制御部32に、光源部を制御させる。制御部44は、CPU等の汎用プロセッサやASIC等の特定の機能を実行する各種演算回路等の専用プロセッサを用いて構成される。
【0055】
記憶部45は、内視鏡システム1を動作させるための各種プログラム、および内視鏡システム1の動作に必要な各種パラメータ等を含むデータを記憶する。また、記憶部45は、処理装置4の識別情報を記憶する。ここで、識別情報には、処理装置4の固有情報(ID)、年式およびスペック情報等が含まれる。また、記憶部45は、光源装置3が備える光源の配置等に関する情報を記憶する照明情報記憶部451を有する。照明情報記憶部451には、例えば、設定される光量(この場合は光源装置3が発する照明光の光量)や、光源の点灯順(例えばRGBの光源発光順)等に応じた光源の発光条件等が記憶されている。
【0056】
また、記憶部45は、処理装置4の画像取得処理方法を実行するための画像取得処理プログラムを含む各種プログラムを記憶する。各種プログラムは、ハードディスク、フラッシュメモリ、CD-ROM、DVD-ROM、フレキシブルディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して広く流通させることも可能である。なお、上述した各種プログラムは、通信ネットワークを経由してダウンロードすることによって取得することも可能である。ここでいう通信ネットワークは、例えば既存の公衆回線網、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などによって実現されるものであり、有線、無線を問わない。
【0057】
以上の構成を有する記憶部45は、各種プログラム等が予めインストールされたROM(Read Only Memory)、および各処理の演算パラメータやデータ等を記憶するRAMやハードディスク等を用いて実現される。
【0058】
表示装置5は、映像ケーブルを経由して処理装置4(画像処理部41)から受信した画像信号に対応する表示画像を表示する。表示装置5は、液晶または有機EL(Electro Luminescence)等のモニタを用いて構成される。
【0059】
以上説明した実施の形態1では、ロッドの中心軸(例えば図5に示す中心軸N1)方向からみた平面視において、ロッドの周囲に設けられ、かつロッド内の反射面(例えばロッド315G内の反射面PR)に対して垂直な方向に光を入射させる位置に複数の光源(例えば図4に示す第1光源311G)を配置する。本実施の形態1によれば、各光源が出射した光が、ロッドの中心軸に対して傾斜した入射し、ロッド内で複数回反射を繰り返すことによって混合されるため、複数の光源からの光を均一に混ぜて、光強度の位置ムラを抑制した光を出射することができる。この結果、有効照射範囲の中心の照度と、その周辺の照度との均一化が確実に施され、照度ムラが抑制された光を被写体に照射することができる。
【0060】
ここで、実施の形態1ではロッドが角柱形状をなす例を説明したが、例えば、ロッドが円柱形状をなす場合は、光の反射面が曲面をなすため、反射した光の広がりが抑制され、角柱形状と比して均一化効果が低い。このため、ロッドは、角柱形状をなし、光の反射面を平面とすることが好ましい。
【0061】
(実施の形態1の変形例)
次に、本発明の実施の形態1の変形例について、図7を参照して説明する。図7は、本発明の実施の形態1の変形例に係る光源装置の要部の構成を説明する図である。本変形例1に係る内視鏡システムは、上述した内視鏡システム1の光源装置3におけるロッドと光源の数(配置)を変えた以外は、同じ構成である。以下、上述した実施の形態1とは異なる光源装置の要部の構成について説明する。以下、第1出射部(上述した第1出射部310Gに相当)における構成について説明するが、実施の形態1と同様、第2出射部および第3出射部についても同様の構成が採用され得る。
【0062】
本変形例に係る第1出射部は、六つの第1光源311Gと、各光源が出射する照明光をそれぞれ導光する第1レンズ313Gと、第1レンズ313Gを通過した照明光をそれぞれ集光する集光レンズ314Gと、第1レンズ313Gによって集光された光が導入され、均一な照度分布の光を出射するロッド320と、ロッド320が出射した光を平行光に変換するコリメートレンズ316Gとを備える。第1光源311Gの構成や、第1レンズ313G、集光レンズ314Gおよびコリメートレンズ316Gは、上述した実施の形態1と同様である。
【0063】
ロッド320は、長手方向の一端に入射面、他端に出射面を有する角柱形状をなし、長手方向と直交する面(端面および断面)の外縁が六角形をなす。本変形例において、ロッド320の長手方向に延びる中心軸は、第1レンズ313G、集光レンズ314G、ロッド320およびコリメートレンズ316Gからなる光学系の光軸と一致する。
【0064】
六つの第1光源311Gは、ロッド320の集光レンズ314G側と反対側の端部から光軸方向でみた平面視(図7参照)において、ロッド320の周囲に配置される。具体的に、六つの第1光源311Gは、上述した平面視において、ロッド320の重心G2を中心とする円S2上に均等な間隔で配置される。さらに、六つの第1光源311Gは、ロッド320の重心G2を通過し、互いに直交する直線L11、L12、L13のいずれかが通過する。この直線L11、L12、L13は、第2光源311Bの中心(入射面の重心)を通過し、かつロッド320の側面のうち、当該直線と交差する側面とそれぞれ直交する。
【0065】
さらに、各第1光源311Gの光軸は、ロッド320の長手方向と平行である。なお、ロッド320の中心軸(重心G2を通過し長手方向に延びる軸)は、自身を含む光学系の光軸と一致している。
【0066】
第1光源311Gから出射された光(緑色照明光)は、第1レンズ313Gを経て集光レンズ314Bに入射する。集光レンズ314Gに入射した光は、折り曲げられてロッド320に入射する(例えば、図5参照)。この際、ロッド320に入射する光は、進行方向(光軸)が、ロッド320の中心軸に対して傾斜している。また、ロッド320に入射する光の進行方向は、ロッド320における光の反射面(ここでは外部との境界面に相当する)に対して垂直である。
【0067】
ロッド320に入射した光は、ロッド320内で反射しながら入射した側と端部と反対側の端部に向かって進行する。各第1光源311Gが出射した光が、それぞれロッド320に入射して反射を繰り返すことによって各光源の光が混合され、ロッド320の断面における光の強度分布が均一な光が生成される。
【0068】
以上説明した変形例では、ロッドの中心軸方向からみた平面視において、ロッド320の周囲に設けられ、かつロッド内の反射面(例えばロッド320内の反射面)に対して垂直な方向に光を入射させる位置に複数の光源を配置する。本変形例によれば、各光源が出射した光が、ロッドの中心軸に対して傾斜した入射し、ロッド内で複数回反射を繰り返すことによって混合されるため、複数の光源からの光を均一に混ぜて、照度ムラを抑制した光を出射することができる。この結果、有効照射範囲の中心の照度と、その周辺の照度との均一化が一層確実に施され、照度ムラが抑制された光を被写体に照射することができる。
【0069】
なお、上述した変形例に示す六角形状のロッドのほか、偶数の頂点を有する多角形状であれば適用することができる。
【0070】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について、図8を参照して説明する。図8は、本発明の実施の形態2に係る光源装置の要部の構成を説明する図である。本実施の形態2に係る内視鏡システムは、上述した内視鏡システム1の光源装置3における光源部の構成を変えた以外は、同じ構成である。以下、上述した実施の形態1とは異なる光源装置の要部(光源部31A)の構成について説明する。
【0071】
本実施の形態2に係る光源部31Aは、第1出射部330G、第2出射部330Bおよび第3出射部330Rを備える。
【0072】
具体的に、光源部31Aは、緑色照明光を出射する第1出射部330Gと、青色照明光を出射する第2出射部330Bと、赤色照明光を出射する第3出射部330Rとを備える。
【0073】
各出射部(第1出射部330G、第2出射部330Bおよび第3出射部330R)は、複数の光源(第1光源311G、第2光源311B、第3光源311R)と、各光源が配置されるホルダ(ホルダ312G、312B、312R)と、各光源が出射する照明光をそれぞれ導光する第1レンズ(第1レンズ313G、313B、313R)と、第1レンズを通過した照明光をそれぞれ集光する集光レンズ(集光レンズ314G、314B、314R)と、集光レンズによって集光された光が導入され、均一な照度分布の光を出射するロッド(ロッド340G、340B、340R)と、ロッドが出射した光を平行光に変換するコリメートレンズ(コリメートレンズ316G、316B、316R)とを備える。
【0074】
また、光源部31Aは、上述したダイクロイックミラー317、ダイクロイックミラー318および第2レンズ319を有する。
ここで、ロッド以外の構成は、上述した実施の形態1と同じであるため、説明を省略する。以下、実施の形態1とは構成が異なるロッドについて説明する。
【0075】
ロッド(ロッド340G、340B、340R)は、集光レンズによって集光された光が導入される第1ロッド(第1ロッド341G、341B、341R)と、第1ロッドが出射した光において、角度成分を位置成分に変換する変換レンズ(変換レンズ342G、342B、342R、343G、343B、343R)と、変換レンズを通過した光が入射する第2ロッド(第2ロッド344G、344B、344R)とを有する。以下、第1出射部330Gの構成を例に説明するが、第2出射部330B、第3出射部330Rについても同様である。
【0076】
第1ロッド341Gおよび第2ロッド344Gは、各々が、長手方向の一端に入射面、他端に反射面を有する角柱形状をなし、長手方向と直交する面(端面および断面)の外縁が矩形をなす。第1ロッド341Gおよび第2ロッド344Gの長手方向に延びる中心軸は、各出射部の第1レンズ313G、集光レンズ314G、ロッド340Gおよびコリメートレンズ316Gからなる光学系の光軸と一致する。なお、第1ロッド341Gや第2ロッド344Gに対する第1光源311Gの配置は、実施の形態1と同様である。
【0077】
光源から出射された光は、第1レンズ313Gを経て集光レンズ314Gに入射する。集光レンズ314Gに入射した光は、折り曲げられてロッド340Gに入射する。この際、ロッド340Gに入射する光は、進行方向(光軸)が、ロッド340Gの中心軸に対して傾斜している。また、ロッド340Gに入射する光の進行方向は、ロッド340Gにおける光の反射面(ここでは外部との境界面に相当する)に対して垂直である。
【0078】
ロッド340Gに入射した光は、第1ロッド341G内で反射しながら入射した側と端部と反対側の端部に向かって進行する。具体的に、例えば、第1出射部330Gでは、集光レンズ314Gからの光が第1ロッド341Gに入射する。第1ロッド341Gに入射して反射を繰り返すことによって各第1光源311Gの光が混合され、位置ムラが解消された光が生成される。
【0079】
その後、第1ロッド341Gからの光が、変換レンズ342G、343Gに入射する。変換レンズ342G、343Gでは、互いに入射角度が異なる光の角度成分を位置成分に変換した光を生成する。
【0080】
変換レンズ343Gを経て第2ロッド344Gに入射した光は、第2ロッド344G内で反射しながら入射した側と端部と反対側の端部に向かって進行する。第2ロッド344Gに入射して反射を繰り返すことによって各第1光源311Gの光が混合される。この際、変換レンズ342G、343Gによって角度成分が位置成分に変換されているため、角度ムラおよび位置ムラが抑制された光が生成される。
【0081】
以上説明した実施の形態2では、実施の形態1と同様に、ロッドの中心軸方向からみた平面視において、ロッドの周囲に設けられ、かつロッド内の反射面(例えば第1ロッド341Gや第2ロッド344Gの反射面)に対して垂直な方向に光を入射させる位置に複数の光源を配置する。本実施の形態2によれば、各光源が出射した光が、ロッドの中心軸に対して傾斜した入射し、ロッド内で複数回反射を繰り返すことによって混合されるため、複数の光源からの光を均一に混ぜて、照度ムラを抑制した光を出射することができる。この結果、有効照射範囲の中心の照度と、その周辺の照度との均一化が一層確実に施され、照度ムラが抑制された光を被写体に照射することができる。
【0082】
さらに、実施の形態2では、第1ロッドによって位置ムラを解消した後、変換レンズによって角度成分を位置成分に変換し、第2ロッドによって再度位置ムラを抑制する。本実施の形態2によれば、角度成分を位置成分に変換して角度ムラを抑制し、かつ第1ロッドおよび第2ロッドによって位置ムラを抑制するため、角度ムラについても均一化して、一層高精度にムラを抑制した光を出射することができる。この結果、有効照射範囲の中心の照度と、その周辺の照度との均一化が一層確実に施された光を被写体に照射することができる。
【0083】
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について、図9図11を参照して説明する。図9は、本発明の実施の形態3に係る内視鏡システムが備える光源装置における光源の配置を説明する図である。本実施の形態3に係る内視鏡システムは、上述した実施の形態1と同じ構成である。以下、上述した実施の形態1とは異なる部分について説明する。以下、第1出射部310Gにおける要部の構成について説明するが、第2出射部310Bおよび第3出射部310Rについても同様に構成され得る。
【0084】
半導体レーザーからなる光源は、一般に、出射面における配光分布が楕円状をなす。このため、光源から出射される光も配光分布が楕円状をなす。例えば、各光源(ここでは第1光源311G)において、配光分布における楕円の長軸方向に相当するH方向と、短軸方向に相当するV方向とで照射範囲が異なる。
図10および図11は、本発明の実施の形態3に係る光源装置における光源の出射強度分布を示す図である。図10は、楕円の長軸方向に相当するH方向における配光分布を示す。図11は、楕円の短軸方向に相当するV方向における配光分布を示す。図10および図11では、光源の中心(光の出射部分の中心)を0°とし、この中心軸を通過する光軸に対して傾斜した角度で進行する光の出射強度を示している。なお、角度は、中心に対して任意に設定される側の角度を正、その反対側を負としている。
【0085】
H方向およびV方向の配向分布は、ともに角度が大きくなるにしたがって出射強度が小さくなる。H方向の配光分布における出射範囲(出射強度が0より大きい範囲)は、V方向の配光分布における出射範囲よりも大きい。すなわち、H方向の方が、V方向よりも広い範囲に光が照射されることになる。半導体レーザーを用いた光源では、上述したH方向、V方向によって、照射範囲や光の強度が異なる。
【0086】
本実施の形態3では、ロッド315Gを経て対向する二つの第1光源311Gにおいて、H方向(V方向)が互いに垂直となる向きに配置する。例えば、図9においてロッド315Gの上下に位置する第1光源311Gでは、H方向(V方向)が、互いに垂直な方向を向いている。
また、H方向およびV方向の配光分布の差異に起因するムラを抑制するため、例えば、各光源のH方向およびV方向は、ロッド315Gの重心G1を通過し、互いに直交する直線L1、L2のうち自身を通過する直線に対し、それぞれ45°をなすことが好ましい。
【0087】
本実施の形態3によれば、上述した実施の形態1の効果に加え、ロッド315Gを介在して対向する二つの第1光源311GのH方向(V方向)を、互いに垂直となる向きに配置することによって、上述したH方向およびV方向の配光分布の差異を小さくし、配光のムラを抑制することができる。
【0088】
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4について、図12図14を参照して説明する。図12は、本発明の実施の形態4に係る光源装置の要部の構成を説明する図である。本実施の形態4に係る内視鏡システムは、出射部の構成以外は上述した実施の形態1と同じ構成である。以下、上述した実施の形態1とは異なる部分について説明する。以下、第1出射部における要部の構成について説明するが、第2出射部および第3出射部についても同様に構成され得る。
【0089】
本実施の形態4に係る第1出射部は、上述した第1出射部310Gの構成に加え、シリンドリカルレンズ350Gを備える。なお、各光源におけるH方向およびV方向の向きは、例えば実施の形態3と同様の関係を有する。シリンドリカルレンズ350Gは、第1レンズ313Gと集光レンズ314Gとの間に設けられる。シリンドリカルレンズ350Gは、楕円ビームを真円ビームに変換する。このシリンドリカルレンズ350Gによって、楕円状をなす配光分布の光が、真円の配光分布の光に変換される。
【0090】
図13および図14は、本発明の実施の形態4に係る光源装置における光源のビーム形成領域を説明する図である。図13は、シリンドリカルレンズ350Gに入射する前(図12の面PA)における配光分布RAを示している。図14は、シリンドリカルレンズ350Gに通過後(図13の面PB)における配光分布RBを示している。半導体レーザーからなる光源から、楕円状の配光分布を有する光(図13参照)が出射された場合、この光がシリンドリカルレンズ350Gに入射すると、真円の配光分布を有する光(図14参照)に変換される。なお、図13に示すH方向、V方向は、実施の形態3において説明した、配光分布における楕円の長軸方向、短軸方向に相当する。
【0091】
本実施の形態4によれば、上述した実施の形態1の効果に加え、第1レンズ313Gと集光レンズ314Gとの間にシリンドリカルレンズ350Gを配置することによって、上述したH方向およびV方向の照射範囲の差異を小さくし、配光のムラを抑制することができる。
【0092】
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5について、図15図19を参照して説明する。図15は、本発明の実施の形態5に係る内視鏡システムが備える光源装置における光源の配置を説明する図である。本実施の形態5に係る内視鏡システムは、出射部の構成以外は上述した実施の形態1と同じ構成である。以下、上述した実施の形態1とは異なる部分について説明する。以下、第2出射部における要部の構成について説明するが、第2出射部および第3出射部についても同様に構成され得る。
【0093】
本実施の形態5に係る第1出射部は、上述した第1出射部310Gに対し、第1光源311Gの数と、その配置とが異なる。本実施の形態5では、12個の第1光源311Gが設けられる。各第1光源311Gは、互いに異なる二つの円のいずれかの円上に配置される。具体的には、第1光源311Gは、ロッド315Gの中心軸方向からみた平面視において、ロッド315Gの重心G1を中心とし、互いに径が異なる二つの円S11、S12のいずれかの円上に配置される。ここで、円S11の径は、円S12の径よりも大きく、集光レンズ314Gの有効径以下である。さらに、各第1光源311Gは、ロッド315Gの重心G1を通過する直線L21~L24のいずれかが通過する。直線L21、L23は、第2光源311Bの中心(重心)を通過し、かつロッド315Gの側面のうち、当該直線と交差する側面とそれぞれ直交する。また、直線L22、L24は、第1光源311Gの中心(重心)を通過し、かつロッド315Gの四つの頂点のうち、重心G1を経て対向する二つの頂点を通過する。
【0094】
本実施の形態5において、各第1光源311Gは、ロッド315Gに対する配置によって以下の三つの群に分けられる。
A群(GA):円S11上に配置され、かつ直線L21、L23が通過する第1光源311Gからなる。
B群(GB):円S11上に配置され、かつ直線L22、L24が通過する第1光源311Gからなる。
C群(GC):円S12上に配置される第1光源311Gからなる。
【0095】
ロッド315Gに対する光の入射角度や入射位置が異なるため、各群の配光分布も異なる。例えば、A群は、上述した実施の形態1の光源配置に相当し、ロッド315Gに入射した光の進行方向と、ロッド315Gにおける反射面とは垂直である。B群は、ロッド315Gの重心G1までの距離はA群と同じであるが、ロッド315Gに入射した光はロッド315Gの角部で反射する。C群は、ロッド315Gに入射した光の進行方向と、ロッド315Gにおける反射面とは垂直であるものの、ロッド315Gの重心G1までの距離がA群と比して短い。
【0096】
図16図18は、本発明の実施の形態5に係る光源装置における光源の出射強度分布を示す図である。図16は、A群の出射強度分布を示す。図17は、B群の出射強度分布を示す。図18は、C群の出射強度分布を示す。図16図18では、光源の中心を0°とし、この中心軸を通過する光軸に対して傾斜した角度の方向における光の出射強度を示している。なお、図16図18では、各出射強度の最大値を1として規格化した値を示している。
図16図18を比較すると、A群の出射強度のムラが最も小さく、C群の出射強度のムラが最も大きくなる。この例では、ロッド315Gまでの距離が短いC群が、最もムラの大きい光源群となる。
【0097】
各群の光源を同時に点灯すると、それぞれの光がロッド315G内で反射して混合する。図19は、本発明の実施の形態5に係る光源装置における光混合後の出射強度分布を示す図である。図19では、光源の中心を0°とし、この中心軸を通過する光軸に対して傾斜した角度の方向における光の出射強度を示している。なお、図19では、各出射強度の最大値を1として規格化した値を示している。ロッド315GによってA群~C群の光を混合することによって、出射強度のムラが抑制された光が生成される。特に、強度のムラが大きかったC群を含む場合であっても、A群やB群の光と混合することによってムラが抑制される。
【0098】
本実施の形態5は、上述した実施の形態1の効果に加え、光源の数を増やした場合であっても、ロッド315Gに対する配置に起因する強度のムラを抑制した光を生成することができる。本実施の形態5によれば、光量を増大させつつ、ムラを抑制することができる。
【0099】
また、本実施の形態5では、強度のムラの大きいC群の光源を使用する場合であっても、ロッド315Gにおいて強度のムラの小さいA群の光と混ぜることによってムラが抑制されるため、C群の光源のみを使用する場合と比して、ロッド315Gの長手方向の長さ(ムラ抑制に必要な長さ)が長くなるのを抑制できる。
【0100】
(実施の形態6)
次に、本発明の実施の形態6について、図20図21を参照して説明する。図20は、本発明の実施の形態6に係る内視鏡システムが備える光源装置における光源の配置を説明する図である。本実施の形態6に係る内視鏡システムは、出射部の構成以外は上述した実施の形態1と同じ構成である。以下、上述した実施の形態1とは異なる部分について説明する。以下、第1出射部における要部の構成について説明するが、第2出射部および第3出射部についても同様に構成され得る。
【0101】
本実施の形態6に係る第1出射部は、上述した第1出射部310Gに対し、第1光源311Gの数と、その配置とが異なる。本実施の形態6では、8個の第1光源311Gが設けられる。各第1光源311Gは、ロッド315Gの中心軸方向からみた平面視において、ロッド315Gの重心G1を中心とする円S1上に配置される。さらに、各第1光源311Gは、ロッド315Gの重心G1を通過する直線L31~L34のいずれかが通過する。直線L31、L33は、第1光源311Gの中心(重心)を通過し、かつロッド315Gの側面のうち、当該直線と交差する側面とそれぞれ直交する。また、直線L32、L34は、第1光源311Gの中心(重心)を通過し、かつロッド315Gの四つの頂点のうち、重心G1を経て対向する二つの頂点を通過する。
【0102】
本実施の形態6において、各第1光源311Gには、ロッド315Gに対する周回方向にしたがって番号が付される。具体的には、直線L31が通過する一方の第1光源311Gに番号1を付し、この1番の第1光源311Gから順に8番までの番号が各第1光源311Gにそれぞれ付される。図20に示す例では、時計回りに番号が付される(図20の括弧内の数値を参照)。
【0103】
直線L31、L33が通過する第1光源311Gは、上述したA群の光源に相当する。一方で、直線L32、L34が通過する第1光源311Gは、上述したB群の光源に相当する。このため、直線L31、L33が通過する第1光源311Gは、直線L32、L34が通過する第1光源311Gよりも光強度のムラが小さい(図16、17参照)。
【0104】
本実施の形態6に係る光源の出射制御について、図21を参照して説明する。図21は、本発明の実施の形態6に係る内視鏡システムが備える光源装置における光源の出射パターンの一例を説明する図である。図21では、最初のフレーム(F1)においてすべての第1光源311Gを点灯した後、複数フレームにわたって出射光量を小さくする例を示している。
【0105】
第1光源311Gの消灯順は、B群に相当する第1光源311Gを先に消灯し、その後、A群に相当する第1光源311Gを消灯する。例えば、8番、4番、2播、6播、7番3番、1播、5播の順に消灯する。図21に示す例では、フレームごとに、光量に相当するパルス高を小さくするか、出射時間に相当するパルス幅を小さくするかしてフレームあたりの光量を小さくする。例えば、2フレーム目(F2)から3フレーム目にかけて、全光源のパルス高を第1閾値(Isp-th)まで小さくする。その後、8番目の光源から、パルス幅を順次小さくしていき、パルス幅が最小幅(PWmin)になった後、発光の下限値である第2閾値(th)より小さいパルス高まで下げる。
ここで、第1閾値は、消灯する際に、全体の光量を一律に下げるために設定される値であり、スペックルが生じにくい光量の下限値に基づいて設定される。第2閾値は、光源として発光しておらず、次の発光まで待機させるためのパルス高が設定される。また、パルス幅の最小幅は、制御可能な最小のパルス幅が設定される。
上述した光源の制御に関する情報は、例えば、照明情報記憶部351に記憶される。
【0106】
本実施の形態6は、上述した実施の形態1の効果に加え、光源を消灯する際に、配光のムラが大きい光源から順次消灯させることによって、消灯時、光量が減少する際の光強度のムラを抑制することができる。
【0107】
(実施の形態6の変形例)
次に、本発明の実施の形態6の変形例について、図22図23を参照して説明する。図22は、本発明の実施の形態6の変形例に係る内視鏡システムが備える光源装置における光源の配置を説明する図である。本実施の形態6の変形例に係る内視鏡システムは、上述した実施の形態6と同じ構成である。以下、上述した実施の形態6とは異なる処理について説明する。
【0108】
本変形例では、同じ直線が通過する光源を組として、発光が制御される。具体的に、直線L31が通過する1番目、5番目の第1光源311Gを第1グループ(Gr1)とし、直線L32が通過する2番目、6番目の第1光源311Gを第2グループ(Gr2)とし、直線L33が通過する3番目、7番目の第1光源311Gを第3グループ(Gr3)とし、直線L34が通過する4番目、8番目の第1光源311Gを第4グループ(Gr4)とする。
【0109】
本変形例に係る光源の出射制御について、図23を参照して説明する。図23は、本発明の実施の形態6の変形例に係る内視鏡システムが備える光源装置における光源の出射パターンの一例を説明する図である。図23では、図21と同様に、最初のフレーム(F1)においてすべての第1光源311Gを点灯した後、複数フレームにわたって出射光量を小さくする例を示している。
【0110】
第1光源311Gの消灯順は、第2グループ、第4グループにそれぞれ属する光源を消灯し、その後、第1グループ、第3グループにそれぞれ属する光源を消灯する。例えば、第2グループ、第4グループ、第3グループ、第1グループの順に消灯する。例えば、2フレーム目(F2)から3フレーム目にかけて、全光源のパルス高を第1閾値(Isp-th)まで小さくする。その後、第2グループの光源から、パルス幅を順次小さくしていき、パルス幅が最小幅(PWmin)になった後、発光の下限値である第2閾値(th)より小さいパルス高まで下げる。
【0111】
本変形例は、上述した実施の形態1の効果に加え、光源を消灯する際に、配光のムラが大きいグループの光源から順次消灯させることによって、消灯時、光量が減少する際の配光のムラを抑制することができる。
【0112】
(実施の形態7)
次に、本発明の実施の形態7について、図24を参照して説明する。図24は、本発明の実施の形態7に係る内視鏡システムが備える光源装置における光源の配置を説明する図である。本実施の形態7に係る内視鏡システムは、出射部の構成以外は上述した実施の形態1と同じ構成である。以下、上述した実施の形態1とは異なる部分について説明する。以下、第2出射部における要部の構成を例に説明する。
【0113】
本実施の形態7に係る第2出射部は、上述した第2出射部310Bに対し、第2光源の数と、その配置とが異なる。本実施の形態7では、実施の形態6と同様に、8個の第2光源が設けられる。各第2光源は、ロッド315Bの中心軸方向からみた平面視において、ロッド315Bの重心G3を中心とする円S1上に配置される。さらに、各第2光源は、ロッド315Gの重心G3を通過する直線L31~L34のいずれかが通過する。
【0114】
本実施の形態7では、第2光源として、青色の波長帯域内において、互いに波長が異なる複数種の光源が用いられる。具体的には、470nm以上の波長帯域の光を発する第2光源361Bと、445nmの光を発する第2光源362Bとが用いられる。図24に示す例では、第2光源361Bが、直線L31の一方を通過する位置と、直線L34の一方を通過する位置とに配置される。その他の位置には、第2光源362Bが配置される。
このほか、青色の光を出射する光源として、455nmの光を出射する光源が設けられ得る。また、緑色の光を出射する出射部においても、520nmや532nmの光を出射する光源が設けられ得る。
【0115】
本実施の形態7において、同一の波長の光源を複数配置する場合、複数の光源のうちの少なくとも一つは、ロッド315Bの角部を通過する直線(ここでは直線L32、L34)に配置する。図24に示す例において、互いに異なる波長の光を出射する複数種の光源を用いる場合は、光強度のムラが均一化される位置に各光源を配置する。
【0116】
本実施の形態7は、上述した実施の形態1の効果に加え、同一色の波長帯域内において互いに波長が異なる複数種の光源を備えるため、色再現性を向上することができる。また、被写体に対し、特定の波長帯域の光を照明することによって、特定の観察物の視認性を向上させることができる。
【0117】
ここで、実施の形態7では、特殊光観察に応じた波長の光源を配置することができる。例えば、AFI(Auto Fluorescence Imaging)観察では、390nm~470nmの励起光を照射して、490nm~630nmの自家蛍光を検出する。AFI観察では、蛍光を取得するために、AFI観察時、撮像素子には、励起光の波長帯域の光をカットするフィルタが設けられる。そのため、第2出射部には、例えば445nmの光を出射する光源と、470nm以上の波長帯域の光を出射する光源とが設けられる。AFI観察を行う場合は445nmの光源を出射させ、通常の白色光観察を行う場合は470nm以上の光源を出射させる。
また、ICG-PDD観察では、インドシアニングリーン(Indocyanine Green:ICG)を静脈注射し、780nm~800nmの光によってICGを励起して830nm付近の蛍光を観察する。ICG-PDD観察では、830nmの蛍光によって生体深部の血管画像を得ることができる。ICG-PDD観察に対応させるためには、赤色の光を出射する出射部(例えば第3出射部310R)に、780nm~800nmの光を出射する光源を配置する。
共焦点内視鏡観察では、494nmの光で励起され、521nmにピークを有する蛍光を発するフルオレセインが用いられる。共焦点内視鏡観察に対応させるためには、青色の光を出射する出射部(例えば第2出射部310B)または緑色の光を出射する出射部(例えば第1出射部310G)に494nmの光を出射する光源を配置する。
近赤外線光免疫療法では、690nmで励起され、830nmにピークを有する蛍光を発するIRDyeが用いられる。近赤外線光免疫療法に対応させるためには、赤色の光を出射する出射部(例えば第3出射部310R)に、690nmの光を出射する光源を配置する。
実施の形態7では、一部の光源を変えることによって、基本的な設計を変えずに、特殊光に応じた光源を配置することができる。
【0118】
また、一部の光源配設位置を空にして、ユーザが、実施する観察に応じた波長の光を出射する光源を取り付ける構成とすることが可能である。
【0119】
(実施の形態8)
次に、本発明の実施の形態8について、図25図26を参照して説明する。図25は、本発明の実施の形態8に係る内視鏡システムが備える光源装置の要部の構成を説明する図である。図26は、本発明の実施の形態8に係る内視鏡システムが備える光源装置における光源の配置を説明する図である。本実施の形態8に係る内視鏡システムは、上述した内視鏡システム1の光源装置3における光源部の構成を変えた以外は、同じ構成である。以下、上述した実施の形態1とは異なる光源装置の要部(光源部31B)の構成について説明する。
【0120】
本実施の形態8に係る光源部31Bは、複数の光源が設けられる出射部310Wを備える。具体的に、出射部310Wは、緑色照明光を出射する二つの第1光源371と、青色照明光を出射する二つの第2光源372と、赤色照明光を出射する二つの第3光源373と、380~450nmの波長帯域の光(紫色照明光)を出射する二つの第4光源374とを備える。
【0121】
さらに、出射部310Wは、上述した光源に加え、各光源が配置されるホルダ312Wと、各光源が出射する照明光をそれぞれ導光する第1レンズ313Wと、第1レンズ313Wを通過した照明光をそれぞれ集光する集光レンズ314Wと、集光レンズ314Wによって集光された光が導入され、均一な照度分布の光を出射するロッド315Wと、ロッドが出射した光を平行光に変換するコリメートレンズ316Wとを備える。
【0122】
ロッド315Wは、角柱状をなして延び、長手方向と直交する方向の外縁(断面)が矩形をなす。ロッド315Wの長手方向に延びる中心軸は、第1レンズ313W、集光レンズ314W、ロッド315Wおよびコリメートレンズ316Wからなる光学系の光軸と一致する。
【0123】
また、光源部31Bは、上述した第2レンズ319を有する。第2レンズ319は、コリメートレンズ316Wからの光を集光し、ライトガイド241に出射する。
【0124】
第1光源371~第4光源374は、ロッド315Wの中心軸方向からみた平面視において、ロッド315Wの重心G4を中心とする円S1上にそれぞれ配置される。さらに、各光源(第1光源371、第2光源372、第3光源373、第4光源374)には、ロッド315Wの重心G4を通過する直線L31~L34のいずれかが通過する。ここで、同一の波長帯域の光源は、直線L31または直線L33のいずれかと、直線L32または直線L34のいずれかと、にそれぞれ配置される。そのため、直線L31、L33が通過する位置に第1光源371~第4光源374の一方がそれぞれ配置されるとともに、直線L32、L34が通過する位置に第1光源371~第4光源374の他方がそれぞれ配置される。
【0125】
光源から出射された光は、第1レンズ313Wを経て集光レンズ314Wに入射する。集光レンズ314Wに入射した光は、折り曲げられてロッド315Wに入射する。この際、ロッド315Wに入射する光は、進行方向(光軸)が、ロッド315Wの中心軸に対して傾斜している。また、ロッド315Wに入射する光の進行方向は、ロッド315Wにおける光の反射面に対して垂直である。
【0126】
ロッド315Wに入射した光は、反射しながら入射した側と端部と反対側の端部に向かって進行する。具体的に、ロッド315Wに入射して反射を繰り返すことによって各光源の各波長帯域の光が混合され、位置ムラが解消された白色光が生成される。
【0127】
以上説明した実施の形態8では、実施の形態1と同様に、ロッド315Wの中心軸方向からみた平面視において、ロッド315Wの周囲に設けられ、かつロッド内の反射面(例えばロッド315W内の反射面)に対して垂直な方向に光を入射させる位置に複数の光源を配置する。本実施の形態8によれば、各光源が出射した光が、ロッドの中心軸に対して傾斜した入射し、ロッド内で複数回反射を繰り返すことによって混合されるため、複数の光源からの光を均一に混ぜて、照度ムラを抑制した光を出射することができる。この結果、有効照射範囲の中心の照度と、その周辺の照度との均一化が一層確実に施され、照度ムラが抑制された光を被写体に照射することができる。
【0128】
また、本実施の形態8では、一つのホルダ312Wに、各色の光源を配置して、白色光を生成しているため、光源部31と比して小型化することができる。
【0129】
なお、本実施の形態8において、直線L32、L34が通過する位置に光源を配置しない構成、すなわち直線L31、L33が通過する位置のみに光源を配置した構成としてもよい。
【0130】
(実施の形態9)
次に、本発明の実施の形態9について、図27を参照して説明する。図27は、本発明の実施の形態9に係る内視鏡システムが備える光源装置の要部の構成を説明する図である。本実施の形態9に係る内視鏡システムは、出射部の構成以外は上述した実施の形態1と同じ構成である。以下、上述した実施の形態1とは異なる部分について説明する。以下、第1出射部における要部の構成について説明するが、第2出射部および第3出射部についても同様に構成され得る。
【0131】
本実施の形態9に係る第1出射部は、上述した第1出射部310Gに対し、第2光源311Bに代えて微調整用光源311Gaおよび大光量光源311Gbを有する。その他の構成は同じであるため、説明を省略する。
微調整用光源311Gaは、本実施の形態1の第1光源311Gと同じ位置に配置される。すなわち。微調整用光源311Gaは、ロッド315Gの中心軸方向からみた平面視において、ロッド315Gの側面のうち、当該直線と交差する側面とそれぞれ直交する直線L1、L2上に設けられる。
また、大光量光源311Gbは、ロッド315Gの四つの頂点のうち、重心G1を経て対向する二つの頂点を通過する直線L3、L4上に設けられる。本実施の形態9において、直線L3、L4は、ホルダ312Gの光源配設面における対角線と一致する。
ここで、図27に示す二点鎖線Q1は、集光レンズ314Gの有効径の最大径を示している。
【0132】
ロッド315Gに入射した光は、実施の形態1と同様に、反射しながら入射した側と端部と反対側の端部に向かって進行する。具体的に、ロッド315Gに入射して反射を繰り返すことによって微調整用光、および大光量の光が混合され、位置ムラが解消された白色光が生成される。
【0133】
以上説明した実施の形態9では、実施の形態1と同様に、ロッドの中心軸方向からみた平面視において、ロッドの周囲に設けられ、かつロッド内の反射面(例えばロッド315G内の反射面)に対して垂直な方向に光を入射させる位置に複数の光源を配置する。本実施の形態9によれば、各光源が出射した光が、ロッドの中心軸に対して傾斜した入射し、ロッド内で複数回反射を繰り返すことによって混合されるため、複数の光源からの光を均一に混ぜて、照度ムラを抑制した光を出射することができる。この結果、有効照射範囲の中心の照度と、その周辺の照度との均一化が一層確実に施され、照度ムラが抑制された光を被写体に照射することができる。
【0134】
また、本実施の形態9では、微調整用光源が、ロッドに対して大光量光源よりも遠い位置に配置され、ムラの低減効果を大きくしている。
【0135】
(実施の形態9の変形例1)
次に、本発明の実施の形態9の変形例1について、図28を参照して説明する。図28は、本発明の実施の形態9の変形例1に係る光源装置の要部の構成を説明する図である。本実施の形態9の変形例1に係る内視鏡システムは、ロッド315Gに対するホルダ312Gの配置以外は上述した実施の形態9と同じ構成である。以下、上述した実施の形態9とは異なる部分について説明する。
【0136】
本変形例1に係る第1出射部は、光源およびロッド315Gの配置に対し、ホルダ312Gを45°回転させた構成としている(図28では光源およびロッド315Gを45°回転)。回転後のホルダ312Bをホルダ312G´とする。ホルダ312G´には、光源配設面において、角部に微調整用光源311Gaが配置される。このため、ホルダ312G´は、実施の形態9に係るホルダ312Gよりも小型化することができる。例えば、ホルダ312G´は、集光レンズ314Gの外縁を示す二点鎖線Q1に内接する程度の大きさとすることができる。
【0137】
また、ホルダ312G´には、各光源に接続する基板380が設けられる。基板380は、一枚ですべての光源(微調整用光源311Baおよび大光量光源311Gb)に接続する。この際、基板380と、基板380に近い光源(ここでは二つの微調整用光源311Ga)とが、実施の形態9の配置と比して短い距離で接続される。これによって、例えば、部材間を接続する配線の長さを、設計上で最短とすることができる。
【0138】
以上説明した変形例1では、実施の形態1と同様に、ロッドの中心軸方向からみた平面視において、ロッドの周囲に設けられ、かつロッド内の反射面(例えばロッド315G内の反射面)に対して垂直な方向に光を入射させる位置に複数の光源を配置する。本変形例1によれば、各光源が出射した光が、ロッドの中心軸に対して傾斜した入射し、ロッド内で複数回反射を繰り返すことによって混合されるため、複数の光源からの光を均一に混ぜて、照度ムラを抑制した光を出射することができる。この結果、有効照射範囲の中心の照度と、その周辺の照度との均一化が一層確実に施された光を被写体に照射することができる。
【0139】
また、本変形例1では、微調整用光源(微調整用光源311Ga)の一部が、最短距離で基板(基板380)に接続されるため、基板と光源との間の配線長を短くし、パルスのなまりを抑制して、高精度に光源を制御することを可能とする。
【0140】
(実施の形態9の変形例2)
次に、本発明の実施の形態9の変形例2について、図29を参照して説明する。図29は、本発明の実施の形態9の変形例2に係る光源装置の要部の構成を説明する図である。本実施の形態9の変形例2に係る内視鏡システムは、ロッド315Gに対するホルダ312Gの配置以外は上述した実施の形態9と同じ構成である。以下、上述した実施の形態9とは異なる部分について説明する。
【0141】
本変形例2に係る第1出射部は、変形例1と同様に、光源およびロッド315Gの配置に対し、ホルダ312Gを45°回転させた構成としている(図29では光源およびロッド315Gを45°回転)。回転後のホルダ312Gをホルダ312G´とする。ホルダ312G´には、光源配設面において、角部に微調整用光源311Gaが配置される。
【0142】
また、ホルダ312G´には、各光源に接続する二つの基板(基板390A、390B)が設けられる。基板390A、390Bは、光源配設面を経て互いに反対側となる側面に設けられる。各光源(微調整用光源311Gaおよび大光量光源311Gb)は、基板390A、390Bのいずれかに接続する。この際、基板390Aは、当該基板390Aに近い光源(ここでは基板390A側の二つの微調整用光源311Ga)に対し、実施の形態9の配置と比して短い距離で接続する。また、基板390Bは、当該基板390Bに近い光源(ここでは基板390B側の二つの微調整用光源311Ga)に対し、実施の形態9の配置と比して短い距離で接続する。
【0143】
以上説明した変形例2では、実施の形態1と同様に、ロッドの中心軸方向からみた平面視において、ロッドの周囲に設けられ、かつロッド内の反射面(例えばロッド315G内の反射面)に対して垂直な方向に光を入射させる位置に複数の光源を配置する。本変形例2によれば、各光源が出射した光が、ロッドの中心軸に対して傾斜した入射し、ロッド内で複数回反射を繰り返すことによって混合されるため、複数の光源からの光を均一に混ぜて、照度ムラを抑制した光を出射することができる。この結果、有効照射範囲の中心の照度と、その周辺の照度との均一化が一層確実に施された光を被写体に照射することができる。
【0144】
また、本変形例2では、特に、各微調整用光源(微調整用光源311Ga)が、最短距離で二つの基板(基板390A、390B)のいずれかに接続されるため、各基板と光源との間の配線長を短くし、パルスのなまりを抑制して、高精度に光源を制御することを可能とする。
【0145】
ここまで、本発明を実施するための形態を説明してきたが、本発明は上述した実施の形態によってのみ限定されるべきものではない。本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含み得るものである。
【0146】
また、上述した実施の形態1~9では、光源装置3が内視鏡2とは別体で構成されているものとして説明したが、例えば、内視鏡2の先端に半導体レーザーを設けるなど、光源装置を内視鏡2に設けた構成であってもよい。さらに、内視鏡2に処理装置4の機能を付与してもよい。
【0147】
本実施の形態1~7、9では、光源部が、緑色照明光を出射する第1出射部、青色照明光を出射する第2出射部、赤色照明光を出射する第3出射部を備える構成を例に説明したが、四つ以上の出射部を備えてもよい。例えば、上述した第1~第3出射部に加え、380~450nmの波長帯域の光(紫色照明光)を出射する第4出射部をさらに備える構成としてもよい。第4出射部は、例えば、第2出射部の第1出射部とは反対側(ライトガイド側)に設けられ、さらに第4出射部が出射する光を折り曲げるダイクロイックミラーが設けられる。
【0148】
また、上述した実施の形態1~9では、光源装置3が、処理装置4とは別体であるものとして説明したが、光源装置3および処理装置4が一体であって、例えば処理装置4の内部に光源部31、照明制御部32および光源ドライバ33が設けられているものであってもよい。
【0149】
また、上述した実施の形態1~9において、光源装置3は、白色の半導体レーザーと、照明光の光路上に、赤色の波長帯域、緑色の波長帯域および青色の波長帯域の各々を透過させる3つの透過フィルタを有する回転フィルタと、を設け、回転フィルタを回転させることによって、赤色、緑色および青色の各々の波長帯域を含む照明光を照射してもよい。
【0150】
また、上述した実施の形態1~9では、本発明に係る内視鏡システムが、観察対象が被検体内の生体組織などである軟性の内視鏡2を用いた内視鏡システム1であるものとして説明したが、硬性の内視鏡や、材料の特性を観測する工業用の内視鏡、カプセル型の内視鏡、ファイバースコープ、光学視管などの光学内視鏡の接眼部にカメラヘッドを接続したものを用いた内視鏡システムであっても適用できる。
【産業上の利用可能性】
【0151】
以上、本発明に係る光源装置は、複数の光源からの光を均一に混ぜて、照度ムラを抑制した光を出射するのに有用である。
【符号の説明】
【0152】
1 内視鏡システム
2 内視鏡
3 光源装置
4 処理装置
5 表示装置
21 挿入部
22 操作部
23 ユニバーサルコード
24 先端部
25 湾曲部
26 可撓管部
31、31A、31B 光源部
32 照明制御部
33 光源ドライバ
41 画像処理部
42 同期信号生成部
43 入力部
44 制御部
45 記憶部
310G、330G 第1出射部
310B、330B 第2出射部
310R、330R 第3出射部
311G、371 第1光源
311B、361B、362B、372 第2光源
311R、373 第3光源
312G、312B、312R ホルダ
313G、313B、313R 第1レンズ
314G、314B、314R 集光レンズ
315G、315B、315R、320、340G、340B、340R ロッド
316G、316B、316R コリメートレンズ
317、318 ダイクロイックミラー
319 第2レンズ
350G シリンドリカルレンズ
380、390A、390B 基板
451 照明情報記憶部
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