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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-16
(45)【発行日】2022-12-26
(54)【発明の名称】表示制御方法および関連機器
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0481 20220101AFI20221219BHJP
   G06F 3/14 20060101ALI20221219BHJP
   G06F 3/041 20060101ALI20221219BHJP
【FI】
G06F3/0481
G06F3/14 350B
G06F3/14 360Z
G06F3/041 640
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021561751
(86)(22)【出願日】2020-02-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-16
(86)【国際出願番号】 CN2020076582
(87)【国際公開番号】W WO2020211532
(87)【国際公開日】2020-10-22
【審査請求日】2021-11-25
(31)【優先権主張番号】201910304644.2
(32)【優先日】2019-04-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 秀峰
【審査官】塩屋 雅弘
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第107765971(CN,A)
【文献】特表2019-516187(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第108196810(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F3/01
3/03
3/041-3/04895
3/14-3/153
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
折り畳み式ディスプレイと併せて構成された電子デバイスに適用される表示制御方法であって、
前記電子デバイスにより、前記折り畳み式ディスプレイを使用して第1のインターフェイスを全画面表示するステップと、
前記電子デバイスにより、前記折り畳み式ディスプレイに対する第1の折り畳み操作を受け取るステップであって、前記折り畳み式ディスプレイの表示エリアが主ディスプレイと副ディスプレイと側面ディスプレイとに分割される、ステップと、
前記電子デバイスにより、前記第1の折り畳み操作に応じて、前記折り畳み式ディスプレイの前記主ディスプレイまたは前記副ディスプレイに第2のインターフェイスを表示し、前記折り畳み式ディスプレイの前記側面ディスプレイに美化層を表示するステップであって、前記美化層に模様が表示され、前記第2のインターフェイスのインターフェイスコンテンツが前記第1のインターフェイスのインターフェイスコンテンツと同じである、ステップとを含む方法。
【請求項2】
前記方法は、
前記電子デバイスにより、前記側面ディスプレイの前記美化層に対する第1の入力操作を受け取るステップと、
前記電子デバイスにより、前記第1の入力操作に応じて、前記美化層に表示される模様を切り替えるステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法は、
前記電子デバイスにより、前記側面ディスプレイの前記美化層に対する第2の入力操作を受け取るステップと、
前記電子デバイスにより、前記第2の入力操作に応じて、前記側面ディスプレイに前記美化層を表示することをキャンセルするステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記電子デバイスにより、前記側面ディスプレイに前記美化層を表示することをキャンセルする前記ステップの後に、前記方法は、
前記電子デバイスにより、前記側面ディスプレイに対する第3の入力操作を受け取るステップと、
前記電子デバイスにより、前記第3の入力操作に応じて、前記側面ディスプレイに前記美化層を表示するステップとをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、
前記電子デバイスにより、前記折り畳み式ディスプレイに対する第1の展開操作を受け取るステップと、
前記電子デバイスにより、前記第1の展開操作に応じて、第1の期間内に、前記第2のインターフェイスを、前記折り畳み式ディスプレイに全画面表示される前記第1のインターフェイスに拡張し、前記電子デバイスにより、前記第1の期間内に、前記第2のインターフェイスが拡張される方向に前記美化層をスライドさせて前記折り畳み式ディスプレイの前記表示エリアから出すステップとをさらに含む、請求項1、2、または4に記載の方法。
【請求項6】
前記方法は、
前記電子デバイスにより、前記折り畳み式ディスプレイに対する第2の展開操作を受け取るステップと、
前記電子デバイスにより、前記第2の展開操作に応じて、第2の期間内に、前記第2のインターフェイスを、前記折り畳み式ディスプレイに全画面表示される前記第1のインターフェイスに拡張し、前記電子デバイスにより、前記第2の期間内に、前記第2のインターフェイスが拡張される方向に対して垂直の方向に前記美化層をスライドさせて前記折り畳み式ディスプレイの表示エリアから出すステップとをさらに含む、請求項1、2、または4に記載の方法。
【請求項7】
前記電子デバイスにより、前記折り畳み式ディスプレイの前記主ディスプレイまたは前記副ディスプレイに第2のインターフェイスを表示することは、
前記電子デバイスにより、前記折り畳み式ディスプレイの前記主ディスプレイが水平面に対して上を向いているか否かを判断し、前記折り畳み式ディスプレイの前記主ディスプレイが水平面に対して上を向いている場合に、前記電子デバイスにより、前記折り畳み式ディスプレイの前記主ディスプレイに前記第2のインターフェイスを表示し、または、前記折り畳み式ディスプレイの前記主ディスプレイが水平面に対して上を向いていない場合に、前記電子デバイスにより、前記折り畳み式ディスプレイの前記副ディスプレイに前記第2のインターフェイスを表示することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
1つ以上のメモリーと、折り畳み式ディスプレイと、1つ以上のプロセッサとを含む電子デバイスであって、前記1つ以上のメモリーは前記1つ以上のプロセッサに結合され、前記折り畳み式ディスプレイは前記1つ以上のプロセッサと通信し、前記1つ以上のメモリーはコンピュータプログラムコードを記憶するように構成され、前記プログラムコードはコンピュータ命令を含み、前記1つ以上のプロセッサが前記コンピュータ命令を実行すると、前記電子デバイスは、請求項1から7のいずれか一項に記載の表示制御方法を実行することが可能となる、電子デバイス。
【請求項9】
コンピュータ命令を含むコンピュータ記憶媒体であって、前記コンピュータ命令が電子デバイスで実行されると、前記電子デバイスは、請求項1から7のいずれか一項に記載の表示制御方法を実行することが可能となる、コンピュータ記憶媒体。
【請求項10】
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムがコンピュータで作動すると、前記コンピュータは、請求項1から7のいずれか一項に記載の表示制御方法を実行することが可能となる、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、参照により全体が本出願に組み込まれる、2019年4月16日に中国国家知識産権局に出願された、発明の名称を「表示制御方法および関連機器」とする中国特許出願第201910304644.2号の優先権を主張する。
【0002】
本出願は電子技術分野に関し、特に表示制御方法および関連機器に関する。
【背景技術】
【0003】
デジタル技術の急速な発展にともない、インテリジェント電子デバイスが人々の生活に欠かせないものとなっている。インテリジェント電子デバイスのアプリケーション機能はますます広範囲に及んでいるため、インテリジェント電子デバイスの画面サイズに対する人々の要求は使用シナリオの変化にともない変化している。
【0004】
現在、インテリジェント電子デバイスは、フレキシブルディスプレイと併せて、すなわち折り畳み式ディスプレイと併せて、構成されている。フレキシブルディスプレイは、ユニークな特徴と多大なる可能性のため、大きな注目を集めている。従来のディスプレイと比べて、フレキシブルディスプレイは強力な柔軟性と屈曲性の特徴を備え、屈曲性を基にした新しいインタラクションモードをユーザーに提供することで、電子デバイスに対するユーザーのより多くの要求を満たすことができる。折り畳み式ディスプレイと併せて構成された電子デバイスの場合は、電子デバイスの折り畳み式ディスプレイを折り畳み形態の小さい画面と展開形態の大きい画面にいつでも切り替えることができる。折り畳み形態では、主ディスプレイと副ディスプレイと側面ディスプレイという3つの表示エリアに折り畳み式ディスプレイを分割できる。折り畳み式ディスプレイが展開形態から折り畳み形態に切り替えられると、折り畳み式ディスプレイは展開形態における表示要素のレイアウトを変更し、折り畳み形態にて主ディスプレイ上に表示要素を表示する。それ故、ディスプレイの表示エリアは十分に活用されない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本出願は、折り畳み式ディスプレイの側面ディスプレイに模様を有する美化層を表示するために、表示制御方法および関連機器を提供する。これは折り畳み式ディスプレイの表示エリアを十分に活用し、ユーザーの視覚体験を向上させる。
【0006】
第1の態様によると、本出願は、折り畳み式ディスプレイと併せて構成された電子デバイスに適用される表示制御方法を提供する。該方法は、まず、電子デバイスが折り畳み式ディスプレイを使用して第1のインターフェイスを全画面表示するステップを含む。その後、電子デバイスは、折り畳み式ディスプレイに対する第1の折り畳み操作を受け取る。折り畳み式ディスプレイの表示エリアは、主ディスプレイと副ディスプレイと側面ディスプレイとに分割される。電子デバイスは、第1の折り畳み操作に応じて、折り畳み式ディスプレイの主ディスプレイか副ディスプレイに第2のインターフェイスを表示し、折り畳み式ディスプレイの側面ディスプレイに美化層を表示する。美化層には模様が表示され、第2のインターフェイスのインターフェイスコンテンツは第1のインターフェイスのインターフェイスコンテンツと同じである。
【0007】
本出願において、電子デバイスは、折り畳み式ディスプレイが展開状態になっているときに、折り畳み式ディスプレイでインターフェイス(例えば、ホーム画面またはアプリケーションインターフェイス)を全画面表示できる。電子デバイスは、折り畳み式ディスプレイが展開状態から折り畳み状態に切り替えられると、主ディスプレイか副ディスプレイ上でインターフェイスを縮小することによって、折り畳み式ディスプレイが展開状態になっているときに全画面表示されるインターフェイスを表示でき、あるいは、インターフェイスが縮小されたインターフェイスコンテンツを主ディスプレイと副ディスプレイの両方に表示できる。加えて、電子デバイスは折り畳み式ディスプレイの側面ディスプレイに美化層を表示し、美化層は模様(例えば、背表紙の模様)を表示できる。側面ディスプレイには模様(例えば、背表紙タイプの模様)を有する美化層が表示されるため、ユーザーの視覚体験は高められる。
【0008】
可能な一実装において、該方法は、電子デバイスが側面ディスプレイの美化層に対する第1の入力操作を受け取るステップをさらに含む。電子デバイスは、第1の入力操作に応じて、美化層に表示される模様を切り替える。このように、ユーザーは側面ディスプレイの美化層で模様を簡便に変更できる。これはユーザー体験を向上させる。
【0009】
可能な一実装において、該方法は、電子デバイスが側面ディスプレイの美化層に対する第2の入力操作を受け取るステップをさらに含む。電子デバイスは、第2の入力操作に応じて、側面ディスプレイにおける美化層の表示をキャンセルする。このように、電子デバイスはユーザー要求に基づくユーザー入力を受け取り、折り畳み式ディスプレイの側面ディスプレイにおける美化層の表示をキャンセルすることができる。これはユーザー体験を向上させる。
【0010】
可能な一実装において、電子デバイスが側面ディスプレイにおける美化層の表示をキャンセルした後に、該方法は、電子デバイスが側面ディスプレイに対する第3の入力操作を受け取るステップをさらに含む。電子デバイスは、第3の入力操作に応じて、側面ディスプレイに美化層を表示する。このように、電子デバイスは、側面ディスプレイにおける美化層の表示をキャンセルした後に、ユーザー要求に基づくユーザー入力を受け取り、側面ディスプレイに美化層を再び表示することができる。これはユーザー体験を向上させる。
【0011】
可能な一実装において、電子デバイスは、折り畳み式ディスプレイに対する第1の展開操作を受け取る。電子デバイスは、第1の展開操作に応じて、第1の期間内に、第2のインターフェイスを、折り畳み式ディスプレイに全画面表示される第1のインターフェイスに拡張し、さらに電子デバイスは、第1の期間内に、第2のインターフェイスが拡張される方向に美化層をスライドさせて折り畳み式ディスプレイの表示エリアから出す。このように、屈曲エリアに表示される美化層の漸進的な退去を実現でき、主ディスプレイ表示から全画面表示に至るアプリケーションインターフェイスの連続的な変化を実現できる。これは、アプリケーションインターフェイスが全画面まで拡張されるときに、ユーザーにスキップする視覚をもたらすことを回避し、ユーザーの視覚体験を向上させる。
【0012】
可能な一実装において、該方法は、電子デバイスが折り畳み式ディスプレイに対する第2の展開操作を受け取るステップをさらに含む。電子デバイスは、第2の展開操作に応じて、第2の期間内に、第2のインターフェイスを、折り畳み式ディスプレイに全画面表示される第1のインターフェイスに拡張し、さらに電子デバイスは、第1の期間内に、第2のインターフェイスが拡張される方向に対して垂直の方向に美化層をスライドさせて折り畳み式ディスプレイの表示エリアから出す。このように、屈曲エリアに表示される美化層の漸進的な退去を実現でき、主ディスプレイ表示から全画面表示に至るアプリケーションインターフェイスの連続的な変化を実現できる。これは、アプリケーションインターフェイスが全画面まで拡張されるときに、ユーザーにスキップする視覚をもたらすことを回避し、ユーザーの視覚体験を向上させる。
【0013】
可能な一実装において、電子デバイスが折り畳み式ディスプレイの主ディスプレイか副ディスプレイに第2のインターフェイスを表示するステップは、折り畳み式ディスプレイの主ディスプレイが水平面を基準にして上を向いているか否かを電子デバイスが判断するステップを含む。折り畳み式ディスプレイの主ディスプレイが水平面を基準にして上を向いている場合は、電子デバイスが折り畳み式ディスプレイの主ディスプレイに第2のインターフェイスを表示する。折り畳み式ディスプレイの主ディスプレイが水平面を基準にして上を向いていない場合は、電子デバイスが折り畳み式ディスプレイの副ディスプレイに第2のインターフェイスを表示する。このように、ユーザーは、折り畳み式ディスプレイが展開形態から折り畳み形態に切り替えられるときに、電子デバイスの表示システムによって出力されるインターフェイスコンテンツを最初に見ることができる。
【0014】
本出願の第2の態様によると、本出願は、1つ以上のメモリーと、折り畳み式ディスプレイと、1つ以上のメモリーとを含む電子デバイスを提供する。1つ以上のメモリーは1つ以上のプロセッサに結合され、折り畳み式ディスプレイは1つ以上のプロセッサと通信する。1つ以上のメモリーはコンピュータプログラムコードを保存するように構成され、コンピュータプログラムコードはコンピュータ命令を含み、1つ以上のプロセッサがコンピュータ命令を実行すると、電子デバイスは、上記の態様のいずれかの可能な実装の表示制御方法を実行することが可能となる。
【0015】
第3の態様によると、本出願の一実施形態は、コンピュータ命令を含むコンピュータ記憶媒体を提供する。コンピュータ命令が電子デバイスで実行されると、電子デバイスは、上記の態様のいずれかの可能な実装の表示制御方法を実行することが可能となる。
【0016】
第4の態様によると、本出願の一実施形態は、コンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータで作動すると、コンピュータは、上記の態様のいずれかの可能な実装の表示制御方法を実行することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本出願の一実施形態による電子デバイスの構造の概略図である。
図2A】本出願の一実施形態による一組の折り畳み式ディスプレイの形態の概略図である。
図2B】本出願の一実施形態による一組の折り畳み式ディスプレイの形態の概略図である。
図2C】本出願の一実施形態による一組の折り畳み式ディスプレイの形態の概略図である。
図3】本出願の一実施形態による一組のインターフェイスの概略図である。
図4】本出願の一実施形態による一組のインターフェイスの概略図である。
図5A】本出願の一実施形態による折り畳み形態で表示された一組の折り畳み式ディスプレイのインターフェイスの概略図である。
図5B】本出願の一実施形態による折り畳み形態で表示された一組の折り畳み式ディスプレイのインターフェイスの概略図である。
図6A】本出願の一実施形態による別の一組のインターフェイスの概略図である。
図6B】本出願の一実施形態による別の一組のインターフェイスの概略図である。
図6C】本出願の一実施形態による別の一組のインターフェイスの概略図である。
図7A】本出願の一実施形態による別の一組のインターフェイスの概略図である。
図7B】本出願の一実施形態による別の一組のインターフェイスの概略図である。
図7C】本出願の一実施形態による別の一組のインターフェイスの概略図である。
図8A】本出願の一実施形態による別の一組のインターフェイスの概略図である。
図8B】本出願の一実施形態による別の一組のインターフェイスの概略図である。
図8C】本出願の一実施形態による別の一組のインターフェイスの概略図である。
図8D】本出願の一実施形態による別の一組のインターフェイスの概略図である。
図8E】本出願の一実施形態による別の一組のインターフェイスの概略図である。
図8F】本出願の一実施形態による別の一組のインターフェイスの概略図である。
図8G】本出願の一実施形態による別の一組のインターフェイスの概略図である。
図9A】本出願の一実施形態による別の一組のインターフェイスの概略図である。
図9B】本出願の一実施形態による別の一組のインターフェイスの概略図である。
図9C】本出願の一実施形態による別の一組のインターフェイスの概略図である。
図9D】本出願の一実施形態による別の一組のインターフェイスの概略図である。
図10】本出願の一実施形態による表示制御方法の概略フローチャートである。
図11A】本出願の一実施形態による折り畳み形態で表示された別の一組の折り畳み式ディスプレイのインターフェイスの概略図である。
図11B】本出願の一実施形態による折り畳み形態で表示された別の一組の折り畳み式ディスプレイのインターフェイスの概略図である。
図11C】本出願の一実施形態による折り畳み形態で表示された別の一組の折り畳み式ディスプレイのインターフェイスの概略図である。
図12】本出願の一実施形態による別の表示制御方法の概略フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
これ以降は、添付の図面を参照しながら本出願の実施形態の技術的なソリューションを明確に詳述する。本出願の実施形態の説明において、別段の指定のない限り、「/」は「または」を意味する。例えば、A/Bは、AまたはBを意味し得る。本明細書で「および/または」は、ただ単に関連する対象物の関連関係を説明するものであり、3つの関係が存在し得ることを意味する。例えば、Aおよび/またはBは、以下の3つの場合を表すことができる。Aのみが存在する、AとBの両方が存在する、およびBのみが存在する。加えて、本出願の実施形態の説明で「複数の」は2つ以上を意味する。
【0019】
以下の「第1の」および「第2の」という用語は、説明を目的としたものにすぎず、相対的な重要性の指示もしくは示唆として、または示されている技術的特徴の数の暗黙的な指示として、理解されるべきものではない。したがって、「第1の」または「第2の」によって限定される特徴は、特徴の1つ以上を明示的または暗黙的に含み得る。本出願の実施形態の説明では、別段の指定がない限り、「複数の」は2つ以上を意味する。
【0020】
図1は、電子デバイス100の構造の概略図である。
【0021】
これ以降は、電子デバイス100を一例に挙げて本実施形態を具体的に説明する。図1に示された電子デバイス100が一例にすぎず、電子デバイス100が図1に示されたものより多い、または少ない、コンポーネントを有してよいこと、あるいは2つ以上のコンポーネントを組み合わせてよいこと、あるいは異なるコンポーネント構成を有してよいことを理解されたい。図に示された様々なコンポーネントは、ハードウェア、ソフトウェア、または1つ以上の信号処理および/または特定用途向け集積回路を含むハードウェアとソフトウェアの組み合わせで実装されてよい。
【0022】
電子デバイス100は、プロセッサ110、外部メモリーインターフェイス120、内部メモリー121、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)インターフェイス130、充電管理モジュール140、電力管理モジュール141、バッテリ142、アンテナ1、アンテナ2、移動通信モジュール150、無線通信モジュール160、オーディオモジュール170、スピーカ170A、レシーバ170B、マイクロフォン170C、ヘッドセットジャック170D、センサーモジュール180、ボタン190、モーター191、インジケータ192、カメラ193、ディスプレイ194、加入者識別モジュール(subscriber identification module、SIM)カードインターフェイス195などを含み得る。センサーモジュール180は、圧力センサー180A、ジャイロスコープセンサー180B、気圧センサー180C、磁気センサー180D、加速度センサー180E、距離センサー180F、光学式近接センサー180G、指紋センサー180H、温度センサー180J、タッチセンサー180K、周囲光センサー180L、骨伝導センサー180Mなどを含み得る。
【0023】
本発明の本実施形態に示される構造が電子デバイス100を具体的に制限するものではないことは理解できるであろう。本出願のいくつかの他の実施形態において、電子デバイス100は、図に示されたものより多い、または少ない、コンポーネントを有してよく、いくつかのコンポーネントを組み合わせてよく、いくつかのコンポーネントを分割してよく、あるいは異なるコンポーネント構成を有してよい。図に示されたコンポーネントは、ハードウェア、ソフトウェア、またはソフトウェアとハードウェアの組み合わせを使用して実装されてよい。
【0024】
プロセッサ110は1つ以上の処理ユニットを含み得る。例えば、プロセッサ110は、アプリケーションプロセッサ(application processor、AP)、モデムプロセッサ、グラフィックス処理ユニット(graphics processing unit、GPU)、画像信号プロセッサ(image signal processor、ISP)、コントローラ、メモリー、ビデオコーデック、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、ベースバンドプロセッサ、ニューラルネットワーク処理ユニット(neural-network processing unit、NPU)などを含み得る。各処理ユニットは独立したコンポーネントであってよく、あるいは1つ以上のプロセッサに統合されてもよい。
【0025】
コントローラは、電子デバイス100の神経中枢および指令センターであってよい。コントローラは、命令の読み取りおよび命令の実行の制御を完遂するために、命令操作コードと時系列信号とに基づいて動作制御信号を生成できる。
【0026】
メモリーはさらに、プロセッサ110内に配置されてもよく、命令とデータを保存するように構成される。いくつかの実施形態において、プロセッサ110内のメモリーは高速キャッシュメモリーである。メモリーは、プロセッサ110によって使用されたばかりの、またはプロセッサ110によって周期的に使用される、命令またはデータを保存できる。プロセッサ110は、命令またはデータを再び使用する必要がある場合に、メモリーから命令またはデータを直接呼び出すことができる。これはアクセスの繰り返しを回避し、プロセッサ110の待ち時間を短縮する。したがって、システム効率が上がる。
【0027】
いくつかの実施形態において、プロセッサ110は1つ以上のインターフェイスを含み得る。インターフェイスは、集積回路間(inter-integrated circuit、I2C)インターフェイス、集積回路間サウンド(inter-integrated circuit sound、I2S)インターフェイス、パルス符号変調(pulse code modulation、PCM)インターフェイス、汎用非同期送受信機(universal asynchronous receiver/transmitter、UART)インターフェイス、モバイルインダストリプロセッサインターフェイス(mobile industry processor interface、MIPI)、汎用入出力(general-purpose input/output、GPIO)インターフェイス、加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)インターフェイス、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)インターフェイスなどを含み得る。
【0028】
I2Cインターフェイスは双方向同期シリアルバスであり、シリアルデータ線(serial data line、SDA)とシリアルクロック線(serial clock line、SCL)とを含む。いくつかの実施形態において、プロセッサ110はI2Cバスからなる複数のグループを含み得る。プロセッサ110は、別々のI2Cバスインターフェイスを通じて、タッチセンサー180K、充電器、フラッシュ、カメラ193などに別々に結合されてよい。例えば、プロセッサ110はI2Cインターフェイスを通じてタッチセンサー180Kに結合されてよく、これによりプロセッサ110は、電子デバイス100のタッチ機能を実施するために、I2Cバスインターフェイスを通じてタッチセンサー180Kと通信する。
【0029】
I2Sインターフェイスは、音声通信を実行するように構成されてよい。いくつかの実施形態において、プロセッサ110はI2Sバスからなる複数のグループを含み得る。プロセッサ110は、プロセッサ110とオーディオモジュール170との間で通信を実施するために、I2Sバスを通じてオーディオモジュール170に結合されてよい。いくつかの実施形態において、オーディオモジュール170は、Bluetoothヘッドセットを使用して呼びかけに答える機能を実施するために、I2Sインターフェイスを通じて無線通信モジュール160へ音声信号を送信できる。
【0030】
PCMインターフェイスもまた、音声通信を実行し、アナログ信号をサンプリングし、量子化し、符号化するように構成されてよい。いくつかの実施形態において、オーディオモジュール170はPCMバスインターフェイスを通じて無線通信モジュール160に結合されてよい。いくつかの実施形態において、オーディオモジュール170は、代わりに、Bluetoothヘッドセットを使用して呼びかけに答える機能を実施するために、PCMインターフェイスを通じて無線通信モジュール160へ音声信号を送信することもできる。I2SインターフェイスとPCMインターフェイスはいずれも、音声通信を実行するように構成されてよい。
【0031】
UARTインターフェイスはユニバーサルシリアルデータバスであり、非同期通信を実行するように構成される。このバスは双方向通信バスであってよく、シリアル通信とパラレル通信とで送信されるデータを変換する。いくつかの実施形態において、UARTインターフェイスは通常、プロセッサ110を無線通信モジュール160へ接続するように構成される。例えば、プロセッサ110は、Bluetooth機能を実施するために、UARTインターフェイスを通じて無線通信モジュール160内のBluetoothモジュールと通信する。いくつかの実施形態において、オーディオモジュール170は、Bluetoothヘッドセットを使用して音楽を再生する機能を実施するために、UARTインターフェイスを通じて無線通信モジュール160へ音声信号を送信できる。
【0032】
MIPIインターフェイスは、ディスプレイ194やカメラ193といった周辺機器にプロセッサ110を接続するように構成されてよい。MIPIインターフェイスは、カメラシリアルインターフェイス(camera serial interface、CSI)、ディスプレイシリアルインターフェイス(display serial interface、DSI)などを含む。いくつかの実施形態において、プロセッサ110は、電子デバイス100の撮影機能を実施するために、CSIインターフェイスを通じてカメラ193と通信する。プロセッサ110は、電子デバイス100の表示機能を実施するために、DSIインターフェイスを通じてディスプレイ194と通信する。
【0033】
GPIOインターフェイスは、ソフトウェアを使用して構成されてよい。GPIOインターフェイスは、制御信号またはデータ信号として構成されてよい。いくつかの実施形態において、GPIOインターフェイスは、カメラ193、ディスプレイ194、無線通信モジュール160、オーディオモジュール170、センサーモジュール180などにプロセッサ110を接続するように構成されてよい。GPIOインターフェイスは、代わりに、I2Cインターフェイス、I2Sインターフェイス、UARTインターフェイス、MIPIインターフェイスなどとして構成されてもよい。
【0034】
USBインターフェイス130はUSB規格仕様に準拠するインターフェイスであり、具体的には、Mini USBインターフェイス、Micro USBインターフェイス、USB Type-Cインターフェイスなどであってよい。USBインターフェイス130は、電子デバイス100を充電するために、充電器に接続するように構成されてよく、電子デバイス100と周辺機器との間でデータを送信するように構成されてもよい。USBインターフェイス130は、代わりに、ヘッドセットを通じてオーディオを再生するために、ヘッドセットに接続するように構成されてもよい。あるいは、このインターフェイスは、別の電子デバイスに、例えばARデバイスに、接続するように構成されてもよい。
【0035】
本発明の本実施形態に示されているモジュール間のインターフェイス接続関係が説明のための一例にすぎず、電子デバイス100の構造を制限するものではないことは理解できるであろう。本出願のいくつかの他の実施形態において、電子デバイス100は、代わりに、本実施形態のインターフェイス接続方式とは異なるインターフェイス接続方式を、あるいは複数のインターフェイス接続方式からなる組み合わせを、使用してもよい。
【0036】
充電管理モジュール140は、充電器から充電入力を受け取るように構成される。充電器は無線充電器か有線充電器であってよい。有線充電のいくつかの実施形態では、充電管理モジュール140がUSBインターフェイス130を通じて有線充電器から充電入力を受け取ることができる。無線充電のいくつかの実施形態では、充電管理モジュール140が電子デバイス100の無線充電コイルを通じて無線充電入力を受け取ることができる。充電管理モジュール140はさらに、バッテリ142を充電している間に電力管理モジュール141を使用して電子デバイスに電力を供給できる。
【0037】
電力管理モジュール141は、バッテリ142と充電管理モジュール140をプロセッサ110に接続するように構成される。電力管理モジュール141はバッテリ142および/または充電管理モジュール140から入力を受け取り、プロセッサ110、内部メモリー121、外部メモリー、ディスプレイ194、カメラ193、無線通信モジュール160などに電力を供給する。電力管理モジュール141はさらに、バッテリ容量、バッテリサイクル数、バッテリ健全状態(漏電やインピーダンス)といったパラメータを監視するように構成されてよい。いくつかの他の実施形態において、電力管理モジュール141は、代わりに、プロセッサ110内に配置されてもよい。いくつかの他の実施形態において、電力管理モジュール141と充電管理モジュール140は、代わりに、同一デバイス内に配置されてもよい。
【0038】
電子デバイス100の無線通信機能は、アンテナ1、アンテナ2、移動通信モジュール150、無線通信モジュール160、モデムプロセッサ、ベースバンドプロセッサなどを通じて実施されてよい。
【0039】
アンテナ1とアンテナ2は、電磁波信号を送受するように構成される。電子デバイス100内の各アンテナは1つ以上の通信帯域をカバーするように構成されてよい。アンテナ利用を向上させるため、各アンテナがさらに多重化されてよい。例えば、アンテナ1は、無線ローカルエリアネットワークのダイバーシティアンテナとして多重化されてよい。いくつかの他の実施形態において、アンテナはチューニングスイッチと組み合わせて使用されてよい。
【0040】
移動通信モジュール150は、電子デバイス100に適用されるソリューションを、2G、3G、4G、5Gなどを含む無線通信に提供できる。移動通信モジュール150は、少なくとも1つのフィルタ、スイッチ、電力増幅器、低雑音増幅器(low noise amplifier、LNA)などを含み得る。移動通信モジュール150は、アンテナ1を通じて電磁波を受信し、受信した電磁波に対してフィルタリングや増幅などの処理を行い、処理した電磁波を復調のためモデムプロセッサへ送信することができる。移動通信モジュール150はさらに、モデムプロセッサによって変調された信号を増幅し、その信号を、アンテナ1を通じて放射するため、電磁波に変換することができる。いくつかの実施形態において、移動通信モジュール150の少なくともいくつかの機能モジュールは、プロセッサ110内に配置されてよい。いくつかの実施形態において、移動通信モジュール150の少なくともいくつかの機能モジュールとプロセッサ110の少なくともいくつかのモジュールは、同一デバイス内に配置されてよい。
【0041】
モデムプロセッサは変調器と復調器とを含み得る。変調器は、送信される低周波ベースバンド信号を中間高周波信号に変調するように構成される。復調器は、受信した電磁波信号を低周波ベースバンド信号に復調するように構成される。次に、復調器は、復調で得られた低周波ベースバンド信号を処理のためベースバンドプロセッサへ送信する。低周波ベースバンド信号は、ベースバンドプロセッサによって処理された後に、アプリケーションプロセッサへ送信される。アプリケーションプロセッサはオーディオデバイス(これはスピーカ170A、レシーバ170Bなどに限定されない)を通じて音響信号を出力し、あるいはディスプレイ194を通じて画像またはビデオを表示する。いくつかの実施形態において、モデムプロセッサは独立したコンポーネントであってよい。いくつかの他の実施形態において、モデムプロセッサはプロセッサ110から独立してよく、移動通信モジュール150や他の機能モジュールと共に同一デバイス内に配置されてよい。
【0042】
無線通信モジュール160は、電子デバイス100に適用されるソリューションを、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)(例えば、ワイヤレスフィディリティ(wireless fidelity、Wi-Fi)ネットワーク)、Bluetooth(bluetooth、BT)、全地球航法衛星システム(global navigation satellite system、GNSS)、周波数変調(frequency modulation、FM)、近距離無線通信(near field communication、NFC)技術、赤外線(infrared、IR)技術などを含む無線通信に提供できる。無線通信モジュール160は、少なくとも1つの通信プロセッサモジュールを統合する1つ以上のコンポーネントであってよい。無線通信モジュール160は、アンテナ2を通じて電磁波を受信し、電磁波信号に対して周波数変調とフィルタリングを行い、処理した信号をプロセッサ110へ送信する。無線通信モジュール160はさらに、送信されるべき信号をプロセッサ110から受信し、信号に対して周波数変調と増幅を行い、処理した信号を、アンテナ2を通じて放射するため、電磁波に変換する。
【0043】
いくつかの実施形態において、電子デバイス100では、アンテナ1と移動通信モジュール150が結合され、アンテナ2と無線通信モジュール160が結合されているため、電子デバイス100は無線通信技術を使用してネットワークや他のデバイスと通信できる。無線通信技術は、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(global system for mobile communications、GSM)、ジェネラル・パケット・ラジオ・サービス(general packet radio service、GPRS)、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access、WCDMA(登録商標))、時分割符号分割多元接続(time-division code division multiple access、TD-SCDMA)、ロング・ターム・エボリューション(long term evolution、LTE)、BT、GNSS、WLAN、NFC、FM、IR技術などを含み得る。GNSSは、全地球測位システム(global positioning system、GPS)、全地球航法衛星システム(global navigation satellite system、GLONASS)、北斗衛星導航系統(beidou navigation satellite system、BDS)、準天頂衛星システム(quasi-zenith satellite system、QZSS)、および/または静止衛星型衛星航法補強システム(satellite based augmentation system、SBAS)を含み得る。
【0044】
電子デバイス100は、GPU、ディスプレイ194、アプリケーションプロセッサなどを使用して表示機能を実施する。GPUは画像処理のためのマイクロプロセッサであり、ディスプレイ194とアプリケーションプロセッサに接続される。GPUは、数学的および幾何学的計算を行い、画像をレンダリングするように構成される。プロセッサ110は、表示情報を生成または変更するためにプログラム命令を実行する1つ以上のGPUを含み得る。
【0045】
ディスプレイ194は、画像、ビデオなどを表示するように構成される。ディスプレイ194は表示パネルを含む。表示パネルは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)、アクティブマトリックス式有機発光ダイオード(active-matrix organic light emitting diode、AMOLED)、フレキシブル発光ダイオード(flex light-emitting diode、FLED)、Miniled、MicroLed、Micro-oLed、量子ドット発光ダイオード(quantum dot light emitting diodes、QLED)などであってよい。いくつかの実施形態において、電子デバイス100は1個またはN個のディスプレイ194を含み得、ここでNは1より大きい正の整数である。
【0046】
本出願のいくつかの実施形態において、表示パネルがOLED、AMOLED、またはFLEDなどの材料で作られる場合は、図1のディスプレイ194を曲げることができる。ここで、ディスプレイ194を曲げることができるとは、ディスプレイを任意の部分で任意の角度に曲げることができ、なおかつその角度に保つことができることを意味する。例えば、ディスプレイ194は、中央から左右に折り畳むことができ、あるいは中央から上下に折り畳むことができる。本出願の本実施形態では、曲げることができるディスプレイが折り畳み式ディスプレイと呼ばれる。折り畳み式ディスプレイは1つの画面であってよく、あるいは複数の画面を組み合わせることによって形成されるディスプレイであってもよい。これはここで限定されない。
【0047】
例えば、図2A図2B、および図2Cを参照されたい。折り畳み式ディスプレイは、少なくとも2つの物理的形態を、すなわち展開形態と折り畳み形態とを、含み得る。図2Aに示されているように、折り畳み式ディスプレイは展開形態になっており、具体的に述べると、折り畳み式ディスプレイが左方向か右方向に折り畳まれる折り畳み式ディスプレイの中央屈曲部分の左端と右端との間の(または、折り畳み式ディスプレイが上方向か下方向に折り畳まれる場合は、折り畳み式ディスプレイの中央屈曲部分の上端と下端との間の)夾角は、範囲が第1の角度から180度に至る。第1の角度は0度より大きく180度に満たない。例えば、第1の角度は90度であってよい。図2Bおよび図2Cに示されているように、折り畳み式ディスプレイは、代わりに、折り畳み形態であってもよく、具体的に述べると、折り畳み式ディスプレイの中央屈曲部分の左端と右端との間の(または、折り畳み式ディスプレイが上方向か下方向に折り畳まれる場合は、折り畳み式ディスプレイの中央屈曲部分の上端と下端との間の)夾角は、範囲が0度から第1の角度に至る。本出願の本実施形態において、折り畳み形態になる折り畳み式ディスプレイの表示エリアは、主ディスプレイと副ディスプレイと側面ディスプレイとに分割できる。展開形態の折り畳み式ディスプレイは、主ディスプレイと副ディスプレイが互いに対面する方向に折り畳むことができ、あるいは主ディスプレイと副ディスプレイが互いに反対向きになる方向に折り畳むことができる。いくつかの実施形態において、折り畳み式ディスプレイの中央屈曲部分の左端と右端との間の(または、折り畳み式ディスプレイが上方向か下方向に折り畳まれる場合は、折り畳み式ディスプレイの中央屈曲部分の上端と下端との間の)夾角は、範囲が0度から+180度に至り得る。例えば、折り畳み式ディスプレイは、主ディスプレイが副ディスプレイと対面する方向に30度の夾角で折り畳むことができ、あるいは、主ディスプレイが副ディスプレイと反対向きになる方向に30度の夾角で折り畳むことができる。
【0048】
いくつかの実施形態において、電子デバイス100は、重力センサー、加速度センサー、およびジャイロスコープのうちのいずれか1つ以上を使用して、折り畳み式ディスプレイが折り畳み形態か展開形態かを判断できる。電子デバイス100はさらに、重力センサー、加速度センサー、およびジャイロスコープを使用して折り畳み式ディスプレイの曲げ夾角を検出でき、その後、電子デバイス100は、曲げ夾角に基づいて、折り畳み式ディスプレイが折り畳み形態か展開形態かを判断できる。電子デバイス100はさらに、重力センサー、加速度センサー、およびジャイロスコープのうちのいずれか1つ以上を使用して、折り畳み形態の折り畳み式ディスプレイの向きを判断でき、さらに、表示システムによって出力されるインターフェイスコンテンツの表示エリアを判断できる。例えば、折り畳み式ディスプレイの主ディスプレイが地面を基準にして上を向いているときは、電子デバイス100は、表示システムによって出力されるインターフェイスコンテンツを主ディスプレイに表示できる。折り畳み式ディスプレイの副ディスプレイが地面を基準にして上を向いているときは、電子デバイス100は、表示システムによって出力されるインターフェイスコンテンツを副ディスプレイに表示できる。
【0049】
いくつかの実施形態において、電子デバイス100は角変換器(図1に図示せず)をさらに含み得る。角変換器は折り畳み式ディスプレイの屈曲部分に配置されてよい。電子デバイス100は、折り畳み式ディスプレイの屈曲部分に配置された角変換器(図1に図示せず)を使用して、折り畳み式ディスプレイの中央屈曲部分の両端間の夾角を測定できる。夾角が第1の角度以上なら、電子デバイス100は、角変換器を使用することによって、折り畳み式ディスプレイが展開状態に入ると確認できる。夾角が第1の角度以下なら、電子デバイス100は、角変換器を使用することによって、折り畳み式ディスプレイが折り畳み形態に入ると確認できる。
【0050】
いくつかの他の実施形態において、電子デバイス100は、折り畳み式ディスプレイの屈曲部分に配置された物理的なスイッチを使用することによって、折り畳み式ディスプレイが折り畳み形態になっているか否かを確認することもできる。例えば、電子デバイスが折り畳み式ディスプレイ上でユーザーによって行われる折り畳み操作を受け取ると、電子デバイスに配置された物理的なスイッチがトリガーされてオンになり、電子デバイス100は、折り畳み式ディスプレイが折り畳み形態になっていると判断できる。電子デバイス100が折り畳み式ディスプレイ上でユーザーによって行われる展開操作を受け取ると、電子デバイスに配置された物理的なスイッチがトリガーされてオフになり、電子デバイスは、折り畳み式ディスプレイが展開形態になっていると判断できる。上記の例は本出願を説明するために使用されているにすぎず、制限するものではない。
【0051】
折り畳み式ディスプレイが折り畳み形態になっているときは、コンテンツを一部のエリアだけに表示でき、あるいはコンテンツを折り畳み式ディスプレイの全エリアに表示できる。例えば、図2Cに示されているように、折り畳み形態の折り畳み式ディスプレイは、主ディスプレイと副ディスプレイと側面ディスプレイとに分割できる。システムによって出力されるインターフェイスコンテンツを表示するために主ディスプレイだけが使用されてよく、あるいはシステムによって出力されるインターフェイスコンテンツを表示するために主ディスプレイと側面ディスプレイだけが使用されてよい。副ディスプレイは、インターフェイス要素を表示せずにオフにできる。一実装において、副ディスプレイは、日付や時刻などを表示するように構成されてよい。
【0052】
折り畳み式ディスプレイは、展開形態になっているときに、コンテンツを全画面表示できる。可能な一実装において、インターフェイスコンテンツが全画面表示されるときには、インターフェイスコンテンツが折り畳み式ディスプレイの表示エリアの一部分を占めることができる。例えば、ディスプレイ194が変則的にカットされた画面(Notch画面)である場合は、変則的にカットされた画面の中間部分にインターフェイスコンテンツが表示される。2面の1つまたは複数の側端に黒い画面が生じる場合は、折り畳み式ディスプレイがインターフェイスコンテンツを全画面表示すると考えることもできる。
【0053】
電子デバイス100は、ISP、カメラ193、ビデオコーデック、GPU、ディスプレイ194、アプリケーションプロセッサなどを使用して撮影機能を実施できる。
【0054】
ISPは、カメラ193によってフィードバックされるデータを処理するように構成される。例えば、撮影時には、シャッタが押され、光がレンズを通ってカメラの感光素子へ伝達され、光信号が電気信号に変換され、電気信号を可視画像に変換する処理のために、カメラの感光素子が電気信号をISPへ送る。ISPはさらに、画像のノイズ、輝度、および色合いに対してアルゴリズム最適化を実行できる。ISPはさらに、撮影シナリオの露出や色温度などのパラメータを最適化できる。いくつかの実施形態において、ISPはカメラ193内に配置されてよい。
【0055】
カメラ193は、静止画像またはビデオを取り込むように構成される。物体の光学画像がレンズを通して生成され、感光素子上に投影される。感光素子は、電荷結合素子(charge coupled device、CCD)、または相補形金属酸化膜半導体(complementary metal-oxide-semiconductor、CMOS)フォトトランジスタであってよい。感光素子は光信号を電気信号に変換し、次いで、電気信号をデジタル画像信号に変換するために、電気信号をISPへ送る。ISPはデジタル画像信号を処理のためDSPに出力する。DSPは、デジタル画像信号を、RGB形式やYUV形式などの標準の画像信号に変換する。いくつかの実施形態において、電子デバイス100は1個またはN個のカメラ193を含み得、ここでNは1より大きい正の整数である。
【0056】
デジタル信号プロセッサは、デジタル信号を処理するように構成され、デジタル画像信号に加えて別のデジタル信号を処理できる。例えば、電子デバイス100が周波数を選択すると、デジタル信号プロセッサは、周波数エネルギについてフーリエ変換などを行うように構成される。
【0057】
ビデオコーデックは、デジタルビデオを圧縮または展開するように構成される。電子デバイス100は、1つ以上のビデオコーデックをサポートできる。このように、電子デバイス100は、複数の符号化形式で、例えば、動画専門家グループ(moving picture experts group、MPEG)-1、MPEG-2、MPEG-3、およびMPEG-4で、ビデオを再生または録画できる。
【0058】
NPUは、ニューラルネットワーク(neural-network、NN)計算プロセッサであり、生物の神経回路網の構造を参照することによって、例えばヒトの脳神経細胞間の伝達モードを参照することによって、入力情報を迅速に処理し、さらに自己学習を継続的に実行できる。画像認識、顔認識、音声認識、およびテキスト理解など、電子デバイス100のインテリジェントな認知などの応用は、NPUを使用して実現できる。
【0059】
外部メモリーインターフェイス120は、電子デバイス100の保存能力を拡張するために、外部メモリーカードに、例えばMicro SDカードに、接続するように構成されてよい。外部ストレージカードは、データ保存機能を実施するために、外部メモリーインターフェイス120を通じてプロセッサ110と通信する。例えば、外部ストレージカードには音楽やビデオなどのファイルが保存される。
【0060】
内部メモリー121は、コンピュータ実行可能プログラムコードを保存するように構成されてよい。実行可能プログラムコードは命令を含む。プロセッサ110は、電子デバイス100の様々な機能アプリケーションとデータ処理を実施するために、内部メモリー121に保存された命令を実行する。内部メモリー121はプログラム保存領域とデータ保存領域とを含み得る。プログラム保存領域は、オペレーティングシステム、および少なくとも1つの機能(例えば、音響再生機能や画像再生機能)によって必要とされるアプリケーションなどを保存できる。データ保存領域は、電子デバイス100を使用する過程で生成されるデータ(例えば、オーディオデータや電話帳)などを保存できる。加えて、内部メモリー121は、高速ランダムアクセスメモリーを含み得、あるいは不揮発性メモリー、例えば、少なくとも1つの磁気ディスクストレージコンポーネント、フラッシュメモリーコンポーネント、もしくはユニバーサルフラッシュストレージ(universal flash storage、UFS)を含み得る。
【0061】
電子デバイス100は、オーディオモジュール170、スピーカ170A、レシーバ170B、マイクロフォン170C、ヘッドセットジャック170D、アプリケーションプロセッサなどを使用することによって、オーディオ機能を、例えば音楽の再生および録音を、実施できる。
【0062】
オーディオモジュール170は、デジタル音声情報を出力のためにアナログ音声信号に変換するように構成され、また、アナログ音声入力をデジタル音声信号に変換するように構成される。オーディオモジュール170はさらに、オーディオ信号を符号化および復号するように構成されてよい。いくつかの実施形態において、オーディオモジュール170はプロセッサ110内に配置されてよく、あるいはオーディオモジュール170のいくつかの機能モジュールがプロセッサ110内に配置される。
【0063】
「ホーン」とも呼ばれるスピーカ170Aは、電気音声信号を音響信号に変換するように構成される。電子デバイス100は、スピーカ170Aを使用することによって、音楽を聴いたり、ハンズフリー通話に応答したりするように構成されてよい。
【0064】
「イヤホン」とも呼ばれるレシーバ170Bは、電気音声信号を音響信号に変換するように構成される。電子デバイス100を使用して電話に出たり音声情報を受け取ったりする場合は、音声を受け取るために、レシーバ170Bを人の耳に近づけることができる。
【0065】
「マイク」または「マイクロフォン」とも呼ばれるマイクロフォン170Cは、音響信号を電気信号に変換するように構成される。ユーザーは、電話をかけたり音声情報を送ったりする際に、マイクロフォン170Cにヒトの口を近づけて音声を発し、マイクロフォン170Cに音声信号を入力できる。少なくとも1つのマイクロフォン170Cが電子デバイス100内に配置されてよい。いくつかの他の実施形態では、音響信号の収集に加えて、ノイズ低減機能を実施するために、2つのマイクロフォン170Cが電子デバイス100内に配置されてよい。代わりに、いくつかの他の実施形態では、音響信号を収集し、ノイズを低減し、音源を識別し、指向性録音機能を実施するなどのために、電子デバイス100内に3つ、4つ、またはそれ以上のマイクロフォン170Cが配置されてもよい。
【0066】
ヘッドセットインターフェイス170Dは、有線ヘッドセットに接続するように構成される。ヘッドセットインターフェイス170DはUSBインターフェイス130であってよく、あるいは3.5mmのオープンモバイル端末プラットフォーム(open mobile terminal platform、OMTP)標準インターフェイス、または米国セルラー通信工業会(cellular telecommunications industry association of the USA、CTIA)標準インターフェイスであってよい。
【0067】
圧力センサー180Aは、圧力信号を感知するように構成され、圧力信号を電気信号に変換できる。いくつかの実施形態では、圧力センサー180Aがディスプレイ194上に配置されてよい。複数のタイプの圧力センサー180Aが、例えば、抵抗式圧力センサー、誘導式圧力センサー、静電容量式圧力センサーが、ある。静電容量式圧力センサーは、導電性材料で作られた少なくとも2つの平行なプレートを含み得る。圧力センサー180Aに力が加わると、電極間の静電容量が変化する。電子デバイス100は、静電容量の変化に基づいて圧力強度を判断する。ディスプレイ194上でタッチ操作が行われると、電子デバイス100は圧力センサー180Aを使用することによってタッチ操作強度を検出する。電子デバイス100は、圧力センサー180Aの検出信号に基づいてタッチ位置を計算できる。いくつかの実施形態では、同じタッチ位置で行われるが、異なるタッチ操作強度を有するタッチ操作が、異なる操作命令に対応し得る。例えば、タッチ操作強度が第1の圧力閾値未満であるタッチ操作がメッセージのアイコン上で行われると、SMSメッセージを見るための命令が実行される。タッチ操作強度が第1の圧力閾値以上であるタッチ操作がメッセージのアイコン上で行われると、SMSメッセージを作成するための命令が実行される。
【0068】
ジャイロスコープセンサー180Bは、電子デバイス100の運動姿勢を判断するように構成されてよい。いくつかの実施形態では、3つの軸(すなわち、軸x、y、およびz)周りの電子デバイス100の角速度をジャイロスコープセンサー180Bで判断できる。ジャイロスコープセンサー180Bは、撮影中に画像安定化を行うように構成されてよい。例えば、シャッタが押されると、ジャイロスコープセンサー180Bは、電子デバイス100が微動する角度を検出し、その角度に基づく計算によって、レンズモジュールが補償する必要がある距離を取得し、レンズが逆運動によって電子デバイス100の微動を相殺することを可能にし、画像安定化を実現する。ジャイロスコープセンサー180Bはさらに、ナビゲーションシナリオや運動感知ゲームシナリオに使用できる。
【0069】
気圧センサー180Cは、気圧を測定するように構成される。いくつかの実施形態において、電子デバイス100は、測位とナビゲーションを支援するために、気圧センサー180Cによって測定される気圧の値に基づいて高度を計算する。
【0070】
磁気センサー180Dはホールセンサーを含む。電子デバイス100は、磁気センサー180Dを使用することによって、フリップレザーケースの開閉を検出できる。いくつかの実施形態では、電子デバイス100が二つ折りの携帯電話機である場合に、電子デバイス100は磁気センサー180Dを使用することによってフリップカバーの開閉を検出できる。さらに、検出されたレザーケースの開閉状態や検出されたフリップカバーの開閉状態に基づいて、フリップカバーを開けたときの自動ロック解除などの機能が設定される。
【0071】
加速度センサー180Eは、電子デバイス100の様々な方向(通常は3軸上の)の加速度の大きさを検出でき、電子デバイス100が静止しているときの重力の大きさと方向を検出できる。加速度センサー180Eはさらに、電子デバイスの姿勢を確認するように構成されてもよく、横置きモードと縦置きモードの切り替えや歩数計などの用途に使用される。
【0072】
距離センサー180Fは、距離を測定するように構成される。電子デバイス100は、赤外線方式かレーザー方式で距離を測定できる。いくつかの実施形態では、撮影シナリオにおいて、電子デバイス100は、素早いピント合わせを実施するために、距離センサー180Fを使用して距離を測定できる。
【0073】
光学式近接センサー180Gは、例えば、発光ダイオード(LED)、およびフォトダイオードなどの光検出器を含み得る。発光ダイオードは赤外線発光ダイオードであってよい。電子デバイス100は、発光ダイオードを使用することによって赤外光を発する。電子デバイス100は、フォトダイオードを使用することによって近くの物体からの赤外線反射光を検出する。十分な反射光が検出されると、電子デバイス100の近くに物体があると判断できる。不十分な反射光が検出されると、電子デバイス100は、電子デバイス100の近くに物体がないと判断できる。電子デバイス100は、光学式近接センサー180Gを使用して、ユーザーが通話のために電子デバイス100を耳のそばに保持していることを検出して、節電のために画面を自動的にオフにすることができる。光学式近接センサー180Gはまた、画面を自動的にロック解除またはロックするために、レザーケースモードまたはポケットモードで使用されてもよい。
【0074】
周囲光センサー180Lは、周囲光の明るさを感知するように構成される。電子デバイス100は、感知された周囲光の明るさに基づいてディスプレイ194の明るさを適応的に調整できる。周囲光センサー180Lは、撮影時にホワイトバランスを自動的に調整するように構成されてもよい。周囲光センサー180Lは、偶発的なタッチを回避するために、光学式近接センサー180Gと協働して電子デバイス100がポケットの中にあるか否かを検出することもできる。
【0075】
指紋センサー180Hは、指紋を収集するように構成される。電子デバイス100は、収集された指紋の特徴を使用して、指紋を基にしたロック解除、アプリケーションロックアクセス、指紋を基にした撮影、指紋を基にした電話応答などを実施できる。
【0076】
温度センサー180Jは、温度を検出するように構成される。いくつかの実施形態では、電子デバイス100は、温度センサー180Jによって検出される温度に基づいて温度処理ポリシーを実行する。例えば、温度センサー180Jによって報告される温度が閾値を超えると、電子デバイス100は、温度センサー180Jの近くに位置するプロセッサの性能を低下させて、電力消費を減らして熱保護を実施する。いくつかの他の実施形態では、温度が別の閾値未満であるときに、低温に起因して電子デバイス100が異常に電源オフされるのを防止するために、電子デバイス100はバッテリ142を加熱する。いくつかの他の実施形態では、温度がさらに別の閾値未満であるとき、低温によって発生する異常な電源オフを防止するために、電子デバイス100はバッテリ142の出力電圧を上げる。
【0077】
タッチセンサー180Kは「タッチパネル」とも呼ばれる。タッチセンサー180Kはディスプレイ194に配置されてよく、タッチセンサー180Kとディスプレイ194は、「タッチ画面」とも呼ばれるタッチスクリーンを構成する。タッチセンサー180Kは、タッチセンサー180K上で行われたりタッチセンサー180Kの近傍で行われたりするタッチ操作を検出するように構成される。タッチセンサーは、タッチイベントのタイプを判断するために、検出されたタッチ操作をアプリケーションプロセッサに転送できる。ディスプレイ194は、タッチ操作に関連する視覚的な出力を提供できる。いくつかの他の実施形態において、タッチセンサー180Kは、代わりに、電子デバイス100の表面上でディスプレイ194の位置とは異なる位置に配置されてもよい。
【0078】
骨伝導センサー180Mは振動信号を取得できる。いくつかの実施形態では、骨伝導センサー180Mは、ヒトの声部の振動骨の振動信号を取得できる。骨伝導センサー180Mはヒトの脈拍に接触して、血圧拍動信号を受け取ることもできる。いくつかの実施形態では、骨伝導センサー180Mは、代わりに、ヘッドセット内に配置されて骨伝導ヘッドセットを形成してもよい。オーディオモジュール170は、音声機能を実施するために、骨伝導センサー180Mによって取得される、声部の振動骨の振動信号に基づく解析によって音声信号を取得できる。アプリケーションプロセッサは、心拍数検出機能を実施するために、骨伝導センサー180Mによって取得される血圧拍動信号に基づいて心拍数情報を解析できる。
【0079】
ボタン190は、電源ボタン、音量ボタンなどを含む。ボタン190は機械的なボタンであってよく、あるいはタッチボタンであってもよい。電子デバイス100はキー入力を受け取り、電子デバイス100のユーザー設定や機能制御に関連するキー信号入力を生成することができる。
【0080】
モーター191は振動プロンプトを生成できる。モーター191は、着信振動プロンプトまたはタッチ振動フィードバックを提供するように構成されてよい。例えば、様々なアプリケーション(例えば、撮影やオーディオ再生)で行われるタッチ操作は、様々な振動フィードバック効果に対応してよい。モーター191は、ディスプレイ194の様々なエリアで行われるタッチ操作の様々な振動フィードバック効果に対応してもよい。様々なアプリケーションシナリオ(例えば、タイムリマインダ、情報受信、目覚まし時計、およびゲーム)も様々な振動フィードバック効果に対応してよい。タッチ振動フィードバック効果はさらにカスタマイズされてよい。
【0081】
インジケータ192は表示灯であってよく、充電状態や電力の変化を示すように構成されてよく、あるいはメッセージ、不在着信、通知などを示すように構成されてもよい。
【0082】
SIMカードインターフェイス195は、SIMカードに接続するように構成される。電子デバイス100との接触を、または電子デバイス100からの分離を、実施するため、SIMカードは、SIMカードインターフェイス195に挿入でき、またはSIMカードインターフェイス195から外すことができる。電子デバイス100は1個またはN個のSIMカードインターフェイスをサポートでき、ここでNは1よりも大きい正の整数である。SIMカードインターフェイス195は、Nano SIMカード、Micro SIMカード、SIMカードなどをサポートできる。複数のカードが同じSIMカードインターフェイス195に同時に挿入されてもよい。複数のカードは、同じタイプか、または異なるタイプのものであってよい。SIMカードインターフェイス195は様々なタイプのSIMカードに適合し得る。SIMカードインターフェイス195は外部ストレージカードにも適合し得る。電子デバイス100は、通話やデータ通信などの機能を実施するために、SIMカードを通じてネットワークとやり取りする。いくつかの実施形態において、電子デバイス100は、eSIMを、すなわち組み込みSIMカードを、使用する。eSIMカードは電子デバイス100に組み込まれてよく、電子デバイス100から分離できない。
【0083】
これ以降は、図1に示された電子デバイス100に基づき、他の添付の図面を参照しながら、本出願の一実施形態で提供される表示制御方法を詳しく説明する。
【0084】
本出願のいくつかの応用シナリオにおいて、電子デバイスは、折り畳み式ディスプレイが展開状態になっているときに、折り畳み式ディスプレイでインターフェイス(例えば、ホーム画面またはアプリケーションインターフェイス)を全画面表示できる。折り畳み式ディスプレイが展開状態から折り畳み状態に切り替えられると、折り畳み式ディスプレイの表示エリアは3つの表示エリアに、すなわち、主ディスプレイと副ディスプレイ側面ディスプレイとに、分割できる。電子デバイスは、主ディスプレイか副ディスプレイ上でインターフェイスを縮小することによって、折り畳み式ディスプレイが展開状態になっているときに全画面表示されるインターフェイスを表示できる。しかし、折り畳み式ディスプレイが折り畳み状態になっているときには、ほとんどの場合、ユーザーは、折り畳み式ディスプレイの表示エリアが主ディスプレイと側面ディスプレイを、または副ディスプレイと側面ディスプレイを、含んでいることを見ることができる。折り畳み式ディスプレイの表示エリアを十分に活用し、より良い視覚体験をユーザーにもたらすため、本出願の本実施形態は表示制御方法を提供する。電子デバイスは、折り畳み式ディスプレイが展開状態になっているときに、折り畳み式ディスプレイでインターフェイス(例えば、ホーム画面またはアプリケーションインターフェイス)を全画面表示できる。電子デバイスは、折り畳み式ディスプレイが展開形態から折り畳み状態に切り替えられると、主ディスプレイか副ディスプレイ上でインターフェイスを縮小することによって、折り畳み式ディスプレイが展開状態になっているときに全画面表示されるインターフェイスを表示でき、あるいは、インターフェイスが縮小されたインターフェイスコンテンツを主ディスプレイと副ディスプレイの両方に表示できる。加えて、折り畳み式ディスプレイの側面ディスプレイには美化層が表示され、美化層は模様(例えば、背表紙の模様)を表示できる。側面ディスプレイには模様(例えば、背表紙タイプの模様)を有する美化層が表示されるため、ユーザーの視覚体験は高められる。
【0085】
例えば、図3に示されているように、電子デバイスの折り畳み式ディスプレイは展開形態になっている。展開形態では、電子デバイスが折り畳み式ディスプレイにホーム画面310を全画面表示できる。ホーム画面310はアプリケーションアイコンが配置されたページを表示する。このページは複数のアプリケーションアイコン(例えば、天気のアプリケーションアイコン、株価のアプリケーションアイコン、計算機のアプリケーションアイコン、設定のアプリケーションアイコン、Eメールのアプリケーションアイコン、Alipayのアプリケーションアイコン、Facebookのアプリケーションアイコン、ブラウザのアプリケーションアイコン、ギャラリのアプリケーションアイコン311、ミュージックのアプリケーションアイコン、ビデオのアプリケーションアイコン、およびApp Storeのアプリケーションアイコン)を含む。現在表示されているページと別のページとの位置関係を示すため、複数のアプリケーションアイコンの下にはページインジケータがさらに含まれる。ページインジケータの下には複数のトレーアイコン(例えば、電話のアプリケーションアイコン、メッセージのアプリケーションアイコン、連絡先のアプリケーションアイコン、およびカメラのアプリケーションアイコン)がある。トレーアイコンはページが切り替えられるときに表示され続け、ページは複数のアプリケーションアイコンとページインジケータとを含むことができる。あるいは、ページインジケータはページの一部でなくてもよく、独立して存在してもよく、トレーアイコンも任意である。これは本出願の本実施形態で限定されない。
【0086】
電子デバイスはギャラリのアプリケーションアイコン311上でのユーザーの入力操作312(例えば、タップ)を受け取ることができ、この入力操作に応じて、モバイル端末は図4に示されたギャラリアプリケーションインターフェイス410を表示できる。
【0087】
図4に示されているように、ギャラリアプリケーションインターフェイス410はアルバムコントロールとその他のコントロール(例えば、写真コントロールと見つけるコントロール)とを含む。ユーザーがアルバムコントロールをタップすると、電子デバイスはアルバムに対応するインターフェイスを表示する。アルバムコントロールに対応する表示インターフェイスは1つ以上のアルバム項目(例えば、全てのフォトのアルバム項目、全てのビデオのアルバム項目、カメラのアルバム項目、スクリーンショットカタログのアルバム項目、最近削除のアルバム項目、WeChatのアルバム項目、Weiboのアルバム項目、My Favoritesのアルバム項目、または他のアルバム項目)を含み得る。ギャラリアプリケーションインターフェイス410はアルバムツールバーをさらに含む。アルバムツールバーはさらなるコントロールとその他のコントロール(例えば、検索コントロールや新規アルバムコントロール)を含む。
【0088】
電子デバイスは、折り畳み式ディスプレイ上でのユーザーの折り畳み操作411を受け取ることができる。電子デバイスは、折り畳み操作411に応じて、展開形態から折り畳み形態に折り畳み式ディスプレイを切り替え、折り畳み形態にて主ディスプレイにギャラリアプリケーションインターフェイスのインターフェイスコンテンツを表示し、折り畳み形態にて側面ディスプレイに美化層を同時に表示することができる。このように、折り畳み形態の折り畳み式ディスプレイを十分に活用して、側面ディスプレイに美化層を表示できる。これはユーザーのために美しい表示効果を提供し、本の背表紙などの文化遺産を表示することができ、ユーザー体験を向上させる。
【0089】
例えば、図5Aに示されているように、折り畳み式ディスプレイは折り畳み状態になっており、電子デバイスは主ディスプレイにギャラリアプリケーションインターフェイス510を表示し、側面ディスプレイには美化層520を表示することができる。前述したギャラリアプリケーションインターフェイス410と比べて、ギャラリアプリケーションインターフェイス510は縮小されており、美化層520に模様が表示されている。図5Bに示されているように、電子デバイスは、折り畳み式ディスプレイが折り畳み形態になっているときに、副ディスプレイにインターフェイスコンテンツを表示しない場合がある。いくつかの実施形態において、副ディスプレイは、電子デバイスのシステムによって出力される、図5Aのギャラリアプリケーションインターフェイス510とは異なる、別のインターフェイス要素を表示するように構成されてもよい。副ディスプレイがインターフェイスコンテンツを表示しないということは、副ディスプレイが画面オフ状態になっていて、インターフェイス要素を表示しないことを意味し得る。副ディスプレイがインターフェイスコンテンツを表示しないということは、副ディスプレイが低電力稼働状態になっていることをさらに意味し得る。副ディスプレイはインターフェイスコンテンツを表示しないが、ユーザー操作を受け取り、そのユーザー操作に従って該当するインターフェイスコンテンツを表示することもできる。
【0090】
電子デバイスは1つまたは複数の層ファイルを保存でき、この層ファイルは、模様、透明度値、ぼかし度値などを含む。複数の層ファイルは電子デバイスに予め保存でき、あるいはサーバーからリアルタイムで取得することもできる。これはここで限定されない。図4に示された折り畳み操作411を受け取ると、電子デバイスは、折り畳み操作411に応じて、層ファイルを読み取り、層ファイル内の模様を側面ディスプレイの美化層に表示し、層ファイル内の透明度値に基づいて美化層の透明度を設定し、第1の層ファイル内のぼかし度値に基づいて美化層のぼかし度を設定する。
【0091】
可能な一実装において、折り畳み式ディスプレイが展開形態から折り畳み形態に切り替えられると、電子デバイスは、加速度センサーやジャイロスコープセンサーなどを使用して折り畳み形態の折り畳み式ディスプレイの画面の向きを検出できる。折り畳み式ディスプレイの副ディスプレイが水平面を基準にして上を向いているときは、電子デバイスは副ディスプレイにレイヤーアプリケーションインターフェイス510を表示し、側面ディスプレイに美化層520を表示し、主ディスプレイにはインターフェイスコンテンツを表示せず、あるいは、電子デバイスのシステムによって出力される、ギャラリアプリケーションインターフェイス510とは異なる、別のインターフェイス要素を、主ディスプレイに表示することができる。このように、電子デバイスは、折り畳み式ディスプレイが折り畳み形態になっているときに、折り畳み式ディスプレイが展開形態になっているときに表示されるコンテンツを、ユーザーが見やすい表示エリア(例えば、水平面を基準にして上を向いている表示エリア)に縮小表示できる。このように、折り畳み式ディスプレイの形態が切り替えられるときに、ユーザーが折り畳み式ディスプレイに表示されるインターフェイスコンテンツを見ることは簡便であり得る。
【0092】
いくつかの応用シナリオにおいて、電子デバイスは、折り畳み式ディスプレイが折り畳み形態になっているときに、折り畳み式ディスプレイの主ディスプレイにアプリケーションインターフェイスを表示し、側面ディスプレイに美化層を表示することができる。電子デバイスはユーザーの展開操作を受け取り、展開操作に応じて、折り畳み式ディスプレイを折り畳み形態から展開形態に切り替えることができる。電子デバイスは、折り畳み式ディスプレイが展開形態に切り替えられた後の一定期間内(例えば0.5s以内)に、側面ディスプレイに表示されている美化層を、副ディスプレイがある側方向にスライドさせて出すことができる。同時に、主ディスプレイに表示されているアプリケーションインターフェイスは、折り畳み式ディスプレイがアプリケーションインターフェイスを全画面表示するまで、美化層がスライドする方向に同期的に拡張する。可能な一実装において、電子デバイスは、折り畳み式ディスプレイが折り畳み形態になっているときに、副ディスプレイにアプリケーションインターフェイスを表示し、側面ディスプレイに美化層を表示することができる。電子デバイスがユーザーの展開操作を受け取ると、電子デバイスは、展開操作に応じて、折り畳み式ディスプレイを折り畳み形態から展開形態に切り替えることができる。加えて、電子デバイスは、一定期間内(例えば、0.5s以内)に、側面ディスプレイに表示されている美化層を、主ディスプレイがある側方向にスライドさせて出すことができ、主ディスプレイに表示されているアプリケーションインターフェイスは、折り畳み式ディスプレイがアプリケーションインターフェイスを全画面表示するまで、美化層がスライドする方向に同期的に拡張する。このように、屈曲エリアに表示される美化層の漸進的な退去を実現でき、主ディスプレイ表示から全画面表示に至るアプリケーションインターフェイスの連続的な変化を実現できる。これは、アプリケーションインターフェイスが全画面まで拡張されるときに、ユーザーにスキップする視覚をもたらすことを回避し、ユーザーの視覚体験を向上させる。
【0093】
例えば、図6Aに示されているように、電子デバイスは、電子デバイスの折り畳み式ディスプレイが展開形態に切り替えられるときに、折り畳み式ディスプレイの側面ディスプレイに表示されている美化層620を、副ディスプレイがある方向(例えば、折り畳み式ディスプレイの左側方向)にスライドさせることができる。同期的に、電子デバイスは、ギャラリアプリケーションインターフェイス610を美化層620と共に副ディスプレイがある方向(例えば、折り畳み式ディスプレイの左側)にスライドさせることができる。屈曲エリア内の美化層620のスライドプロセスと、ギャラリアプリケーションインターフェイス610を全画面まで拡張するプロセスについては、図6A図6B、および図6Cを参照されたい。
【0094】
図6Bに示されているように、側面ディスプレイの美化層620は副ディスプレイがある方向(例えば、折り畳み式ディスプレイの左側)にスライドする。同期的に、ギャラリアプリケーションインターフェイス610も側面ディスプレイの美化層620と共に副ディスプレイがある方向(例えば、折り畳み式ディスプレイの左側方向)に拡張する。
【0095】
図6Cに示されているように、電子デバイスは折り畳み式ディスプレイでギャラリアプリケーションインターフェイス630を全画面表示する。図6Aに示されたギャラリアプリケーションインターフェイス610と比べて、ギャラリアプリケーションインターフェイス630は拡大されている。図6Cのギャラリアプリケーションインターフェイス630は図4のギャラリアプリケーションインターフェイス410と同じである。したがって、図4のギャラリアプリケーションインターフェイス410のテキスト記述はギャラリアプリケーションインターフェイス630にも当てはまり、ここでは詳細を再度説明しない。
【0096】
可能な一実装において、電子デバイスは、折り畳み式ディスプレイが展開形態から折り畳み形態に切り替えられるときに、折り畳み式ディスプレイが展開形態に切り替えられた後の一定期間内(例えば0.5s以内)に、側面ディスプレイに表示されている美化層を、屈曲エリアの上方向または下方向にスライドさせて出すことができる。同時に、電子デバイスは、主ディスプレイに表示されているアプリケーションインターフェイスを、アプリケーションインターフェイスが折り畳み式ディスプレイで全画面表示されるまで、副ディスプレイの方向に拡張できる。このように、屈曲エリアに表示される美化層の漸進的な退去を実現でき、主ディスプレイ表示から全画面表示に至るアプリケーションインターフェイスの連続的な変化を実現できる。これは、アプリケーションインターフェイスが全画面まで拡張されるときに、ユーザーにスキップする視覚をもたらすことを回避し、ユーザーの視覚体験を向上させる。
【0097】
例えば、図7Aに示されているように、電子デバイスは、電子デバイスの折り畳み式ディスプレイが展開形態に切り替えられるときに、側面ディスプレイの美化層720を、側面ディスプレイの上から下の方向にスライドさせることができる。美化層720がスライドすると、電子デバイスは、ギャラリアプリケーションインターフェイス710を、副ディスプレイがある方向(例えば、折り畳み式ディスプレイの左側)にスライドさせることができる。図7Aのギャラリアプリケーションインターフェイス710は図6Aのギャラリアプリケーションインターフェイス610と同じである。したがって、図6Aのギャラリアプリケーションインターフェイス610のテキスト記述はギャラリアプリケーションインターフェイス710にも当てはまり、ここでは詳細を再度説明しない。屈曲エリア内の美化層620のスライドプロセスと、ギャラリアプリケーションインターフェイス610を全画面まで拡張するプロセスについては、図7A図7B、および図7Cを参照されたい。
【0098】
図7Bに示されているように、側面ディスプレイの美化層720は側面ディスプレイの上から下の方向にスライドする。同期的に、ギャラリアプリケーションインターフェイス710も副ディスプレイがある方向(例えば、折り畳み式ディスプレイの左側方向)に拡張する。
【0099】
図7Cに示されているように、電子デバイスは折り畳み式ディスプレイでギャラリアプリケーションインターフェイス730を全画面表示する。図7Aに示されたギャラリアプリケーションインターフェイス710と比べて、ギャラリアプリケーションインターフェイス730は拡大されている。図7Cのギャラリアプリケーションインターフェイス730は図4のギャラリアプリケーションインターフェイス410と同じである。したがって、図4のギャラリアプリケーションインターフェイス410のテキスト記述はギャラリアプリケーションインターフェイス730にも当てはまり、ここでは詳細を再度説明しない。
【0100】
いくつかの応用シナリオにおいて、異なるユーザーは異なる美意識を有するので、ユーザーは、折り畳み式ディスプレイの側面ディスプレイ上の美化層の模様について個人的な要求を持つ。したがって、本出願の本実施形態では、電子デバイスが各ユーザーの要求に基づいて側面ディスプレイ上の美化層に異なる模様を設定できる。電子デバイスはユーザーの入力を受け取り、サーバーから1つ以上の層ファイル(例えば、RGBA8888形式)をダウンロードすることができる。層ファイルは、側面ディスプレイ上の美化層に設定するために使用できる模様と、透明度値と、ぼかし度値とを含む。可能な一実装において、電子デバイスは、サーバーから1つ以上の層ファイルを定期的に(例えば毎週)ダウンロードできる。電子デバイスは、1つ以上の層ファイルをダウンロードした後に、ユーザーの入力を受け取り、側面ディスプレイの美化層についてユーザーによって選択される模様を設定することができる。このように、側面ディスプレイに表示される模様に対するユーザーの個人的な要求を満たすことができる。
【0101】
例えば、図8Aに示されているように、電子デバイスの折り畳み式ディスプレイは展開形態になっている。展開形態では、電子デバイスがホーム画面810を全画面表示できる。ホーム画面810はアプリケーションアイコンが配置されたページを表示する。このページは複数のアプリケーションアイコン(例えば、天気のアプリケーションアイコン、株価のアプリケーションアイコン、計算機のアプリケーションアイコン、設定のアプリケーションアイコン811、Eメールのアプリケーションアイコン、Alipayのアプリケーションアイコン、Facebookのアプリケーションアイコン、ブラウザのアプリケーションアイコン、ギャラリのアプリケーションアイコン、ミュージックのアプリケーションアイコン、ビデオのアプリケーションアイコン、およびApp Storeのアプリケーションアイコン)を含む。電子デバイスは設定のアプリケーションアイコン811上でのユーザーの入力操作812(例えば、タップ)を受け取ることができ、入力操作812に応じて、電子デバイスは、折り畳み式ディスプレイを使用することによって、図8Bに示された設定アプリケーションインターフェイス820を表示できる。
【0102】
図8Bに示されているように、設定アプリケーションインターフェイス820は、無線とネットワークの設定項目、デバイス接続の設定項目、デスクトップと壁紙の設定項目821、アプリケーションと通知の設定項目、バッテリの設定項目、ディスプレイの設定項目、サウンドの設定項目、ストレージの設定項目、セキュリティとプライバシの設定項目、およびユーザーとアカウントの設定項目を表示する。設定アプリケーションインターフェイス820の各設定項目には、対応するタイトルとテキスト記述が表示される。例えば、無線とネットワークの設定項目に対応するタイトルは「無線とネットワーク」であり、テキスト記述は「WLAN、デュアルSIM設定、モバイルネットワーク」である。デバイス接続の設定項目に対応するタイトルは「デバイス接続」であり、テキスト記述は「Bluetooth、NFC、イージープロジェクション」である。デスクトップと壁紙の設定項目821に対応するタイトルは「デスクトップと壁紙」であり、テキスト記述は「テーマ、側面ディスプレイの模様」である。アプリケーションの設定項目に対応するタイトルは「アプリケーション」であり、テキスト記述は「権限管理、デフォルトアプリケーション、アップツイン」である。バッテリの設定項目に対応するタイトルは「バッテリ」であり、テキスト記述は「節電モード、バッテリ使用」である。ディスプレイの設定項目に対応するタイトルは「ディスプレイ」であり、テキスト記述は「明るさ、デスクトップスタイル、テキストとディスプレイのサイズ」である。サウンドの設定項目に対応するタイトルは「サウンド」であり、テキスト記述は「サイレント、着信音、バイブ」である。ストレージの設定項目に対応するタイトルは「ストレージ」であり、テキスト記述は「クリーンアップ」である。セキュリティとプライバシの設定項目に対応するタイトルは「セキュリティとプライバシ」であり、テキスト記述は「顔ロック解除、指紋、ロック画面パスワード」である。ユーザーとアカウントの設定項目に対応するタイトルは「ユーザーとアカウント」であり、テキスト記述は「マルチユーザー、クラウド、アカウント」である。
【0103】
電子デバイスは、デスクトップと壁紙の設定項目821に対するユーザーの入力操作822(例えば、タップ)を受け取ることができる。電子デバイスは、入力操作822に応じて、図8Cに示されたデスクトップと壁紙の設定インターフェイス830を表示できる。
【0104】
図8Cに示されているように、デスクトップと壁紙の設定インターフェイス830は、テーマの設定項目、壁紙の設定項目、側面ディスプレイの模様の設定項目831、デスクトップの設定項目、デスクトップスタイルの設定項目、ロック画面署名の設定項目、およびロック画面にステップカウントを表示するスイッチを表示する。テーマの設定項目は、ユーザーの入力を受け取るために使用されてよい。電子デバイスは、入力に応じて、電子デバイスの表示インターフェイスのテーマを設定できる。テーマは、デスクトップの壁紙、アプリケーションアイコンのスタイル、フォントなどを含み得る。壁紙の設定インターフェイスは、ユーザーの入力を受け取るために使用されてよい。電子デバイスは、入力に応じて、電子デバイスのロック画面の壁紙かデスクトップの壁紙を設定できる。デスクトップの設定項目は、ユーザーの入力を受け取るために使用されてよい。電子デバイスは、入力に応じて、デスクトップ上でのアプリケーションアイコンのレイアウトを設定できる。
【0105】
電子デバイスは、側面ディスプレイの模様の設定項目831に対するユーザーの入力操作832(例えば、タップ)を受け取ることができる。電子デバイスは、入力操作832に応じて、図8Dに示された側面ディスプレイの模様の設定インターフェイス840を表示できる。
【0106】
図8Dに示されているように、側面ディスプレイの模様の設定インターフェイス840は1つ以上の画像を含む。それぞれの画像は異なる模様を含み、模様は側面ディスプレイの美化層に表示できる。例えば、図8Dに示された画像841、画像843など。電子デバイスは画像841にマーク842を表示できる。マーク842は、側面ディスプレイ層に現在表示されている模様が画像841の模様であることをユーザーに伝えるために使用されてよい。
【0107】
電子デバイスは、画像843に対するユーザーの入力操作844(例えば、タップ)を受け取ることができる。電子デバイスは、入力操作844に応じて、図8Eに示された側面ディスプレイの模様の設定ウィンドウ850を折り畳み式ディスプレイ上に表示できる。
【0108】
図8Eに示されているように、側面ディスプレイの模様の設定ウィンドウ850は、模様851、キャンセルボタン852、ぼかし設定バー853、透明度設定バー854、および確定ボタン855を含み得る。キャンセルボタン852は、ユーザーの入力を受け取るために使用される。電子デバイスは、この入力に応じて、ぼかし設定バー853に表示されたぼかし度値と透明度設定バー854に表示された透明度値を保存しなくてよく、図8Dに示された側面ディスプレイの模様の設定インターフェイス840に戻る。ぼかし設定バー853は、模様851のぼかし度を調節するため、ユーザーの入力を受け取るために使用されてよい。透明度設定バー854は、模様851の透明度を調節するため、ユーザーの入力を受け取るために使用されてよい。確定ボタン855は、側面ディスプレイの美化層に表示されるために使用される層ファイル(例えば、RGBA8888形式であってよい)を生成するため、ユーザーの入力を受け取るために使用される。層ファイルは、模様851、ぼかし設定バー853に表示されたぼかし度、および透明度設定バー854に表示された透明度値を含み得る。
【0109】
電子デバイスは、確定ボタン855に対するユーザーの入力操作856(例えば、タップ)を受け取ることができる。電子デバイスは、入力操作856に応じて、屈曲エリアの表示層の模様として図8Eに示された模様851を決定し、図8Fに示された側面ディスプレイの模様の設定インターフェイス860を表示することができる。
【0110】
図8Fに示されているように、側面ディスプレイの模様の設定インターフェイス860は1つ以上の画像(例えば、画像861と画像863)を含む。画像863は図8Eに示された模様851を含む。側面ディスプレイの美化層に現在表示されている模様が画像863の模様であることをユーザーに伝えるため、電子デバイスは画像863にマーク862を表示できる。
【0111】
電子デバイスはユーザーの折り畳み操作864を受け取ることができる。電子デバイスは、折り畳み操作864に応じて、折り畳み式ディスプレイを展開形態から折り畳み形態に切り替えることができる。折り畳み式ディスプレイが折り畳み形態に切り替えられると、電子デバイスは図8Gに示された美化層880を側面ディスプレイに表示できる。
【0112】
図8Gに示されているように、折り畳み式ディスプレイは折り畳み状態になっており、電子デバイスは主ディスプレイに側面ディスプレイの模様の設定インターフェイス870を表示できる。図8Gに示された美化層880の模様は、図8Eに示された美化層851の模様と同じである。図8Fに示された側面ディスプレイの模様の設定インターフェイス860と比べて、図8Gに示された側面ディスプレイの模様の設定インターフェイス870は縮小されている。
【0113】
可能な一実装において、電子デバイスは、折り畳み式ディスプレイが折り畳み形態になっているときに、システムによって出力されるインターフェイスコンテンツを折り畳み式ディスプレイの主ディスプレイか副ディスプレイに表示し、側面ディスプレイに美化層を表示することができる。電子デバイスは側面ディスプレイに対するユーザーの入力操作(例えば、スライド)を受け取ることができる。電子デバイスは、この入力操作(例えば、スライド)に応じて、折り畳み式ディスプレイの美化層で模様を切り替えることができる。
【0114】
例えば、図9Aに示されているように、電子デバイスの折り畳み式ディスプレイは折り畳み形態になっており、電子デバイスは折り畳み式ディスプレイの主ディスプレイにホーム画面910を表示し、折り畳み式ディスプレイの側面ディスプレイに美化層920を表示することができる。美化層920には模様921が表示されている。ホーム画面910はアプリケーションアイコンが配置されたページを表示し、このページは複数のアプリケーションアイコン(例えば、天気のアプリケーションアイコン、株価のアプリケーションアイコン、計算機のアプリケーションアイコン、設定のアプリケーションアイコン、Eメールのアプリケーションアイコン、Alipayのアプリケーションアイコン、Facebookのアプリケーションアイコン、ブラウザのアプリケーションアイコン、ギャラリのアプリケーションアイコン、ミュージックのアプリケーションアイコン、ビデオのアプリケーションアイコン、およびApp Storeのアイコン)を含む。
【0115】
電子デバイスは、図9Aで側面ディスプレイに対するユーザーの入力操作922(例えば、上から下へのスライド)を受け取ることができる。電子デバイスは、入力操作922に応じて、側面ディスプレイの美化層920に表示されている模様921から図9Bに示された模様923に切り替えることができる。
【0116】
電子デバイスは複数の層ファイルを保存でき、この層ファイルは、模様、透明度値、ぼかし度値などを含む。複数の層ファイルは電子デバイスに予め保存でき、あるいはサーバーからリアルタイムで取得することもできる。これはここで限定されない。電子デバイスは複数の層ファイルを並べ替えることができる。電子デバイスは、側面ディスプレイの美化層に第1の層ファイル(例えば、連番が2である層ファイル)内の模様を表示し、第1の層ファイル内の透明度値に基づいて美化層の透明度を設定し、第1の層ファイル内のぼかし度値に基づいて美化層のぼかし度を設定する。電子デバイスは、入力操作922を受け取ると、第2の層ファイル(例えば、連番が3である層ファイル)を読み取り、側面ディスプレイの美化層に第2の層ファイル内の模様を表示し、第2の層ファイル内の透明度値に基づいて美化層の透明度を設定し、第2の層ファイル内のぼかし度値に基づいて美化層のぼかし度を設定する。
【0117】
可能な一実装において、電子デバイスは、折り畳み式ディスプレイが折り畳み形態になっているときに、システムによって出力されるインターフェイスコンテンツを折り畳み式ディスプレイの主ディスプレイか副ディスプレイに表示し、側面ディスプレイに美化層を表示することができる。美化層には模様が表示される。電子デバイスは側面ディスプレイに対するユーザーの入力操作を受け取ることができる。電子デバイスは、この入力操作に応じて、側面ディスプレイに美化層を表示しなくてよい。このように、電子デバイスはユーザー要求に基づくユーザー入力を受け取り、折り畳み式ディスプレイの側面ディスプレイにおける美化層の表示をキャンセルすることができる。これはユーザー体験を向上させる。
【0118】
例えば、図9Bに示されているように、折り畳み式ディスプレイは折り畳み形態になっており、電子デバイスは折り畳み式ディスプレイの主ディスプレイにホーム画面910を表示し、折り畳み式ディスプレイの側面ディスプレイに美化層920を表示する。図9Bに示されているように、美化層920には模様923が表示されている。ホーム画面910のテキスト記述については、図9Aに示された実施形態を参照されたい。ここでは詳細を再度説明しない。
【0119】
図9Cに示されているように、電子デバイスは側面ディスプレイに対するユーザーの入力操作924(例えば、ダブルタップ)を受け取ることができる。電子デバイスは、入力操作924に応じて、折り畳み式ディスプレイの側面ディスプレイに美化層を表示しなくてよい。
【0120】
可能な一実装において、電子デバイスは、折り畳み式ディスプレイが折り畳み形態になっているときに、システムによって出力されるインターフェイスコンテンツを折り畳み式ディスプレイの主ディスプレイか副ディスプレイに表示でき、側面ディスプレイに美化層を表示しなくてよい。電子デバイスは側面ディスプレイに対するユーザーの入力操作を受け取ることができる。電子デバイスは、この入力操作に応じて、側面ディスプレイに美化層を表示できる。美化層には模様が表示される。このように、電子デバイスは、側面ディスプレイにおける美化層の表示をキャンセルした後に、ユーザー要求に基づくユーザー入力を受け取り、側面ディスプレイに美化層を再び表示することができる。これはユーザー体験を向上させる。
【0121】
例えば、図9Cに示されているように、折り畳み式ディスプレイは折り畳み形態になっており、電子デバイスは折り畳み式ディスプレイの主ディスプレイにホーム画面910を表示する。図9Cに示されているように、電子デバイスは折り畳み式ディスプレイの側面ディスプレイに美化層を表示していない。ホーム画面910のテキスト記述については、図9Aに示された実施形態を参照されたい。ここでは詳細を再度説明しない。
【0122】
電子デバイスは側面ディスプレイに対するユーザーの入力操作926(例えば、ダブルタップ)を受け取ることができる。電子デバイスは、入力操作926に応じて、図9Dに示された美化層930を側面ディスプレイに表示できる。美化層930には模様931が表示される。
【0123】
図10は、本出願の一実施形態による表示制御方法の概略フローチャートである。図10に示されているように、この方法は以下のステップを含む。
【0124】
S1001:電子デバイスは、重力センサー、加速度センサー、およびジャイロスコープのうちのいずれか1つ以上のセンサーのデータを取得する。
【0125】
S1002:電子デバイスは、1つ以上のセンサーのデータを使用することによって、折り畳み式ディスプレイが折り畳み形態になっているか否かを判断し、「はい」の場合はステップS1004が実行され、「いいえ」の場合はステップS1003が実行される。
【0126】
電子デバイスは、重力センサー、加速度センサー、およびジャイロスコープのうちのいずれか1つ以上のセンサーを使用して、折り畳み/展開形態、画面の向き、および折り畳み式ディスプレイの画面夾角、および変化のプロセスなどの情報を判断できる。
【0127】
S1003:電子デバイスは、折り畳み式ディスプレイの側面ディスプレイを使用してアプリケーションインターフェイスの一部のコンテンツを表示する。
【0128】
電子デバイスは、電子デバイスの折り畳み式ディスプレイが展開形態になっているときに、折り畳み式ディスプレイの全ての表示エリアを使用してアプリケーションインターフェイスを表示できる。折り畳み式ディスプレイの側面ディスプレイの表示エリアは、アプリケーションインターフェイスの一部のコンテンツを表示できる。
【0129】
S1004:電子デバイスは主ディスプレイを使用するか否かを判断する。「はい」の場合はステップS1005またはステップS1006が実行され、「いいえ」の場合はステップS1007が実行される。
【0130】
電子デバイスは、重力センサー、加速度センサー、およびジャイロスコープのうちのいずれか1つ以上のセンサーを使用して、折り畳み式ディスプレイが折り畳み形態になっているときの主ディスプレイの向きを判断できる。主ディスプレイが水平線を基準にして上向きになっている場合は、電子デバイスが表示システムによって出力されるインターフェイスコンテンツを表示のため主ディスプレイに投影でき、副ディスプレイはインターフェイスコンテンツを表示しなくてよい。副ディスプレイが水平線を基準にして上を向いている場合は、電子デバイスが表示システムによって出力されるインターフェイスコンテンツを表示のため副ディスプレイに投影でき、主ディスプレイはインターフェイスコンテンツを表示しなくてよい。
【0131】
可能な一実装において、折り畳み式ディスプレイが展開形態から折り畳み形態に切り替えられると、電子デバイスは、デフォルトにより、表示システムによって出力されるインターフェイスコンテンツを主ディスプレイに投影でき、副ディスプレイを使用してインターフェイスコンテンツを表示しない。
【0132】
可能な一実装において、折り畳み式ディスプレイが折り畳み形態になっているときに、電子デバイスが撮影アプリケーションかビデオ再生アプリケーションを現在開いているなら、電子デバイスは、主ディスプレイと副ディスプレイの両方を使用してアプリケーションインターフェイスコンテンツを表示できる。例えば、電子デバイスは主ディスプレイと副ディスプレイの両方に撮影インターフェイスを表示でき、あるいは電子デバイスは主ディスプレイと副ディスプレイの両方にビデオ再生インターフェイスを表示できる。
【0133】
S1005:電子デバイスは折り畳み式ディスプレイの主ディスプレイだけを使用してアプリケーションインターフェイスを表示し、側面ディスプレイを使用して美化層を表示する。
【0134】
図11Aに示されているように、電子デバイスは、折り畳み式ディスプレイが折り畳み形態になっているときに、折り畳み式ディスプレイの主ディスプレイを使用してアプリケーションインターフェイスを表示でき、側面ディスプレイを使用して美化層を表示し、副ディスプレイを使用してアプリケーションインターフェイスを表示することはせず、あるいは副ディスプレイは画面オフ状態になっている。
【0135】
S1006:電子デバイスは折り畳み式ディスプレイの主ディスプレイと副ディスプレイの両方を使用してアプリケーションインターフェイスを表示し、側面ディスプレイを使用して美化層を表示する。
【0136】
図11Bに示されているように、電子デバイスは、折り畳み式ディスプレイが折り畳み形態になっているときに、折り畳み式ディスプレイの主ディスプレイと副ディスプレイを使用してアプリケーションインターフェイスを同時に表示し、側面ディスプレイを使用して美化層を表示することができる。例えば、折り畳み式ディスプレイは折り畳み形態になっている。電子デバイスが撮影のために撮影アプリケーションを開くと、撮影者と撮影される人の両方がプレビュー画像を見られるようにするために、電子デバイスは、主ディスプレイと副ディスプレイを使用して、カメラが捉える画像を同時に表示し、側面ディスプレイを使用して美化層を表示することができる。別の一例として、折り畳み式ディスプレイは折り畳み形態になっている。電子デバイスがビデオを再生するためにビデオ再生アプリケーションを開くと、ユーザーと、このユーザーの反対側に座っている別のユーザーの両方がビデオを見られるようにするために、電子デバイスは、折り畳み式ディスプレイの主ディスプレイと副ディスプレイを使用してビデオ再生コンテンツを同時に表示し、側面ディスプレイを使用して美化層を表示することができる。この例は本出願を説明するために使用されているにすぎず、制限するものではない。
【0137】
S1007:電子デバイスは折り畳み式ディスプレイの副ディスプレイだけを使用してアプリケーションインターフェイスを表示し、側面ディスプレイを使用して美化層を表示する。
【0138】
図11Cに示されているように、折り畳み式ディスプレイが折り畳み形態になっているときに、電子デバイスの副ディスプレイが水平面を基準にして上を向いている場合は、電子デバイスが副ディスプレイを使用してアプリケーションインターフェイスを表示し、側面ディスプレイを使用して美化層を表示することができる。
【0139】
本出願の本実施形態において、電子デバイスは、折り畳み式ディスプレイが展開状態になっているときに、折り畳み式ディスプレイにインターフェイス(例えば、ホーム画面またはアプリケーションインターフェイス)を全画面表示できる。電子デバイスは、折り畳み式ディスプレイが展開状態から折り畳み状態に切り替えられると、主ディスプレイか副ディスプレイ上でインターフェイスを縮小することによって、折り畳み式ディスプレイが展開状態になっているときに全画面表示されるインターフェイスを表示し、あるいは、インターフェイスが縮小されたインターフェイスコンテンツを主ディスプレイと副ディスプレイの両方に表示することができる。加えて、電子デバイスは折り畳み式ディスプレイの側面ディスプレイに美化層を表示し、美化層は模様(例えば、背表紙の模様)を表示できる。側面ディスプレイには模様(例えば、背表紙タイプの模様)を有する美化層が表示されるため、ユーザーの視覚体験は高められる。
【0140】
図12は、本出願の一実施形態による表示制御方法の概略フローチャートである。図12に示されているように、この方法は以下のステップを含む。
【0141】
S1201:電子デバイスは折り畳み式ディスプレイを使用して第1のインターフェイスを全画面表示できる。
【0142】
例えば、第1のインターフェイスは図4に示されたギャラリアプリケーションインターフェイス410であってよく、ただしこれに限定されず、あるいは別のインターフェイス(例えば、ホーム画面)であってもよい。具体的なコンテンツについては、前述の実施形態を参照されたい。ここでは詳細を再度説明しない。
【0143】
S1202:電子デバイスは折り畳み式ディスプレイに対する第1の折り畳み操作を受け取ることができる。
【0144】
折り畳み式ディスプレイの表示エリアは、主ディスプレイと副ディスプレイと側面ディスプレイとに分割される。第1の折り畳み操作は上の図4に示された折り畳み操作411であってよい。具体的なコンテンツについては、前述の実施形態を参照されたい。ここでは詳細を再度説明しない。
【0145】
S1203:電子デバイスは、第1の折り畳み操作に応じて、折り畳み式ディスプレイの主ディスプレイか副ディスプレイに第2のインターフェイスを表示し、折り畳み式ディスプレイの側面ディスプレイには美化層を表示する。美化層には模様が表示され、第2のインターフェイスのインターフェイスコンテンツは第1のインターフェイスのインターフェイスコンテンツと同じである。
【0146】
第2のインターフェイスのインターフェイスコンテンツと第1のインターフェイスのインターフェイスコンテンツは同じであるが、表示比は異なる。
【0147】
例えば、電子デバイスによって折り畳み式ディスプレイの主ディスプレイに表示される第2のインターフェイスは、図5Aのギャラリアプリケーションインターフェイス510であってよい。図5Aに示されたギャラリアプリケーションインターフェイス510に含まれた1つ以上のアルバム項目は、図4に示されたギャラリアプリケーションインターフェイス410に含まれた1つ以上のアルバム項目と同じである。
【0148】
ギャラリアプリケーションインターフェイス510の側面ディスプレイに表示される美化層は、図5Aまたは図5Bに示された美化層520であってよい。美化層520の模様は一例にすぎず、それに限定されず、別のスタイルの模様であってもよい。具体的なコンテンツについては、前述の実施形態を参照されたい。ここでは詳細を再度説明しない。
【0149】
可能な一実装において、電子デバイスは、側面ディスプレイの美化層に対する第1の入力操作を受け取ることができる。電子デバイスは、第1の入力操作に応じて、美化層に表示される模様を切り替えることができる。例えば、第1の入力操作は図9Aの入力操作922(例えば、上から下のスライド)であってよい。電子デバイスは、入力操作922に応じて、図9Aに示された側面ディスプレイの美化層920に表示されている模様921を、図9Bに示された模様923に切り替えることができる。このように、ユーザーは側面ディスプレイの美化層で模様を簡便に変更できる。これはユーザー体験を向上させる。具体的なコンテンツについては、前述の実施形態を参照されたい。ここでは詳細を再度説明しない。
【0150】
可能な一実装において、電子デバイスは、側面ディスプレイの美化層に対する第2の入力操作を受け取ることができる。電子デバイスは、第2の入力操作に応じて、側面ディスプレイにおける美化層の表示をキャンセルできる。例えば、第2の入力操作は、図9Bに示された美化層920に対する入力操作924(例えば、ダブルタップ)であってよい。電子デバイスは、入力操作924に応じて、折り畳み式ディスプレイの側面ディスプレイにおける美化層の表示をキャンセルできる。具体的なコンテンツについては、前述の実施形態を参照されたい。ここでは詳細を再度説明しない。このように、電子デバイスはユーザー要求に基づくユーザー入力を受け取り、折り畳み式ディスプレイの側面ディスプレイにおける美化層の表示をキャンセルすることができる。これはユーザー体験を向上させる。
【0151】
可能な一実装において、電子デバイスは、側面ディスプレイにおける美化層の表示をキャンセルした後に、側面ディスプレイに対する第3の入力操作を受け取ることができる。電子デバイスは、第3の入力操作に応じて、側面ディスプレイに美化層を表示できる。例えば、第3の入力操作は、図9Cに示された側面ディスプレイに対する入力操作926(例えば、ダブルタップ)であってよい。電子デバイスは、入力操作926に応じて、図9Dに示された美化層を側面ディスプレイに表示できる。このように、電子デバイスは、側面ディスプレイにおける美化層の表示をキャンセルした後に、ユーザー要求に基づくユーザー入力を受け取り、側面ディスプレイに美化層を再び表示することができる。これはユーザー体験を向上させる。
【0152】
可能な一実装において、電子デバイスは折り畳み式ディスプレイに対する第1の展開操作を受け取ることができる。電子デバイスは、第1の展開操作に応じて、第1の期間内に、第2のインターフェイスを、折り畳み式ディスプレイに全画面表示される第1のインターフェイスに拡張し、さらに電子デバイスは、第1の期間内に、第2のインターフェイスが拡張される方向に美化層をスライドさせて折り畳み式ディスプレイの表示エリアから出す。例えば、第1の展開操作は図5Aまたは図5Bに示された展開操作511であってよい。電子デバイスは、展開操作511に応じて、第1の期間内(例えば、0.5s以内)に、側面ディスプレイに表示されている美化層を、副ディスプレイがある側方向にスライドさせて出すことができ、主ディスプレイに表示されているアプリケーションインターフェイスは、折り畳み式ディスプレイがアプリケーションインターフェイスを全画面表示するまで、美化層がスライドする方向に同期的に拡張する。具体的なコンテンツについては、図6A図6B、および図6Cに示された前述の実施形態を参照されたい。ここでは詳細を再度説明しない。このように、屈曲エリアに表示される美化層の漸進的な退去を実現でき、主ディスプレイ表示から全画面表示に至るアプリケーションインターフェイスの連続的な変化を実現できる。これは、アプリケーションインターフェイスが全画面まで拡張されるときに、ユーザーにスキップする視覚をもたらすことを回避し、ユーザーの視覚体験を向上させる。
【0153】
可能な一実装において、電子デバイスは折り畳み式ディスプレイに対する第2の展開操作を受け取ることができる。電子デバイスは、第2の展開操作に応じて、第2の期間内に、第2のインターフェイスを、折り畳み式ディスプレイに全画面表示される第1のインターフェイスに拡張し、第1の期間内に、第2のインターフェイスが拡張される方向に対して垂直の方向に美化層をスライドさせて折り畳み式ディスプレイの表示エリアから出す。例えば、第1の展開操作は図5Aまたは図5Bに示された展開操作511であってよい。電子デバイスは、展開操作511に応じて、第2の期間内(例えば、0.5s以内)に、側面ディスプレイに表示されている美化層を、屈曲エリアの下方向か上方向にスライドさせて出すことができる。同時に、電子デバイスは、主ディスプレイに表示されているアプリケーションインターフェイスを、アプリケーションインターフェイスが折り畳み式ディスプレイで全画面表示されるまで、副ディスプレイの方向に拡張できる。具体的なコンテンツについては、図7A図7B、および図7Cに示された前述の実施形態を参照されたい。ここでは詳細を再度説明しない。このように、屈曲エリアに表示される美化層の漸進的な退去を実現でき、主ディスプレイ表示から全画面表示に至るアプリケーションインターフェイスの連続的な変化を実現できる。これは、アプリケーションインターフェイスが全画面まで拡張されるときに、ユーザーにスキップする視覚をもたらすことを回避し、ユーザーの視覚体験を向上させる。
【0154】
可能な一実装において、電子デバイスは折り畳み式ディスプレイの主ディスプレイが水平面を基準にして上を向いているか否かを判断でき、「はい」の場合は、折り畳み式ディスプレイの主ディスプレイに第2のインターフェイスを表示し、「いいえ」の場合は、折り畳み式ディスプレイの副ディスプレイに第2のインターフェイスを表示する。例えば、折り畳み式ディスプレイの主ディスプレイが地面を基準にして上を向いているときは、電子デバイス100が表示システムによって出力されるインターフェイスコンテンツを主ディスプレイに表示できる。折り畳み式ディスプレイの副ディスプレイが地面を基準にして上を向いているときは、電子デバイス100は、表示システムによって出力されるインターフェイスコンテンツを副ディスプレイに表示できる。このように、ユーザーは、折り畳み式ディスプレイが展開形態から折り畳み形態に切り替えられるときに、電子デバイスの表示システムによって出力されるインターフェイスコンテンツを最初に見ることができる。
【0155】
本出願の本実施形態において、電子デバイスは、折り畳み式ディスプレイが展開状態になっているときに、折り畳み式ディスプレイにインターフェイス(例えば、ホーム画面またはアプリケーションインターフェイス)を全画面表示できる。電子デバイスは、折り畳み式ディスプレイが展開状態から折り畳み状態に切り替えられると、主ディスプレイか副ディスプレイ上でインターフェイスを縮小することによって、折り畳み式ディスプレイが展開状態になっているときに全画面表示されるインターフェイスを表示し、あるいは、インターフェイスが縮小されたインターフェイスコンテンツを主ディスプレイと副ディスプレイの両方に表示することができる。加えて、電子デバイスは折り畳み式ディスプレイの側面ディスプレイに美化層を表示し、美化層は模様(例えば、背表紙の模様)を表示できる。側面ディスプレイには模様(例えば、背表紙タイプの模様)を有する美化層が表示されるため、ユーザーの視覚体験は高められる。
【0156】
前述の実施形態は、本出願を制限することではなく、本出願の技術的なソリューションを説明することを意図しているにすぎない。上記の実施形態を参照しながら本出願が詳しく説明されているが、当業者なら、本出願の実施形態の技術的なソリューションの範囲から逸脱することなく、上記の実施形態で説明されている技術的なソリューションに変更を加えることができること、あるいはそのいくつかの技術的特徴に等価の代替を行うことができることを理解するはずである。
【符号の説明】
【0157】
100 電子デバイス
110 プロセッサ
120 外部メモリーインターフェイス
121 内部メモリー
130 USBインターフェイス
140 充電管理モジュール
141 電力管理モジュール
142 バッテリ
150 移動通信モジュール
160 無線通信モジュール
170 オーディオモジュール
170A スピーカ
170B 受信器
170C マイクロフォン
170D ヘッドセットジャック
180 センサーモジュール
180A 圧力センサー
180B ジャイロスコープセンサー
180C 気圧センサー
180D 磁気センサー
180E 加速度センサー
180F 距離センサー
180G 光学式近接センサー
180H 指紋センサー
180J 温度センサー
180K タッチセンサー
180L 周囲光センサー
180H 骨伝導センサー
190 ボタン
191 モーター
192 インジケータ
193 カメラ
194 ディスプレイ
195 SIMカードインターフェイス
310 ホーム画面
311 ギャラリのアプリケーションアイコン
312 入力操作
410 ギャラリアプリケーションインターフェイス
411 折り畳み操作
510 ギャラリアプリケーションインターフェイス
511 展開操作
520 美化層
610 ギャラリアプリケーションインターフェイス
620 美化層
630 ギャラリアプリケーションインターフェイス
710 ギャラリアプリケーションインターフェイス
720 美化層
730 ギャラリアプリケーションインターフェイス
810 ホーム画面
811 設定のアプリケーションアイコン
812 入力操作
820 設定アプリケーションインターフェイス
821 デスクトップと壁紙の設定項目
822 入力操作
830 デスクトップと壁紙の設定インターフェイス
831 側面ディスプレイの模様の設定項目
832 入力操作
840 側面ディスプレイの模様の設定インターフェイス
841 画像
842 マーク
843 画像
844 入力操作
850 側面ディスプレイの模様の設定ウィンドウ
851 模様、美化層
852 キャンセルボタン
853 ぼかし設定バー
854 透明度設定バー
855 確定ボタン
856 入力操作
860 側面ディスプレイの模様の設定インターフェイス
861 画像
862 マーク
863 画像
864 折り畳み操作
870 側面ディスプレイの模様の設定インターフェイス
880 美化層
910 ホーム画面
920 美化層
921 模様
922 入力操作
923 模様
924 入力操作
926 入力操作
930 美化層
931 模様
図1
図2A
図2B
図2C
図3
図4
図5A
図5B
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B
図7C
図8A
図8B
図8C
図8D
図8E
図8F
図8G
図9A
図9B
図9C
図9D
図10
図11A
図11B
図11C
図12