(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-19
(45)【発行日】2022-12-27
(54)【発明の名称】内燃機関のインレットダクト
(51)【国際特許分類】
F02M 35/10 20060101AFI20221220BHJP
【FI】
F02M35/10 101N
F02M35/10 301L
(21)【出願番号】P 2019126147
(22)【出願日】2019-07-05
【審査請求日】2022-01-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000241500
【氏名又は名称】トヨタ紡織株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】木村 龍介
【審査官】櫻田 正紀
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-178904(JP,A)
【文献】特開2019-085964(JP,A)
【文献】特開平11-343939(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0195049(US,A1)
【文献】独国特許出願公開第3536379(DE,A1)
【文献】特開2015-034508(JP,A)
【文献】特開2003-035225(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F02M 35/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧縮成形された繊維成形体により形成された筒状の本体部を備える内燃機関のインレットダクトにおいて、
前記本体部は、非通気性の高圧縮部と、前記高圧縮部よりも低い圧縮率にて圧縮成形された通気性の低圧縮部とが前記本体部の軸線方向に交互に配列された交互配列領域を有しており、
前記交互配列領域を、前記インレットダクトの軸線方向の中心位置よりも吸気流れ方向の上流側の領域と下流側の領域とに分けたとき、
前記上流側の領域及び前記下流側の領域のうち前記中心位置までの前記軸線方向の距離が互いに等しい任意の一対の部分は、いずれも前記低圧縮部からなる部分、及び一方が前記低圧縮部からなるとともに他方が前記高圧縮部からなる部分のみからなる、
内燃機関のインレットダクト。
【請求項2】
前記低圧縮部を第1低圧縮部とするとき、
前記本体部の周方向の一部には、前記軸線方向に沿って延在するとともに前記高圧縮部よりも低い圧縮率にて圧縮成形された通気性の第2低圧縮部が設けられており、
前記交互配列領域は、前記本体部の前記周方向において前記第2低圧縮部と隣り合って設けられている、
請求項1に記載の内燃機関のインレットダクト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関のインレットダクトに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、熱可塑性樹脂バインダを含む不織布を圧縮成形することにより形成された内燃機関のインレットダクトが開示されている。同文献に記載のインレットダクトは、圧縮率の大きな硬質部と圧縮率の小さな軟質部とを有している。また、硬質部と軟質部とがインレットダクトの軸線方向において交互に配置されている。同文献に記載のインレットダクトによれば、管壁の少なくとも一部が、ある程度の通気性を有する軟質部により形成されているため、吸気の音波が軟質部を構成する繊維を振動させることにより熱エネルギに変換される。このことにより吸気音の定在波の発生が抑制でき、吸気騒音が低減される。また、硬質部によってインレットダクトの剛性が確保される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、こうした内燃機関のインレットダクトでは、特定の周波数の吸気騒音を低減することはできる。しかしながら、幅広い周波数の吸気騒音を低減する上で、なお、改善の余地を残すものとなっている。
【0005】
本発明の目的は、幅広い周波数の吸気騒音を低減することのできる内燃機関のインレットダクトを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための内燃機関のインレットダクトは、圧縮成形された繊維成形体により形成された筒状の本体部を備えるものにおいて、前記本体部は、非通気性の高圧縮部と、前記高圧縮部よりも低い圧縮率にて圧縮成形された通気性の低圧縮部とが前記本体部の軸線方向に交互に配列された交互配列領域を有しており、前記交互配列領域を、前記インレットダクトの軸線方向の中心位置よりも吸気流れ方向の上流側の領域と下流側の領域とに分けたとき、前記上流側の領域及び前記下流側の領域のうち前記中心位置までの前記軸線方向の距離が互いに等しい任意の一対の部分は、いずれも前記低圧縮部からなる部分、及び一方が前記低圧縮部からなるとともに他方が前記高圧縮部からなる部分のみからなる。
【0007】
インレットダクトの内部には、吸気音の定在波が発生する。定在波の腹は、インレットダクトの軸線方向の中心位置を基準として軸線方向において対称に位置する。また、インレットダクトの内部には、様々な周波数の吸気音の定在波が発生する。上記中心位置から定在波の腹までの軸線方向の距離は、当該定在波の周波数によって異なる。ここで、吸気の音波が低圧縮部を構成する繊維を振動させることにより熱エネルギに変換されるため、吸気音の定在波の発生が抑制される。ただし、上記中心位置から低圧縮部までの軸線方向の距離によって、当該低圧縮部により発生を抑制できる吸気の定在波の周波数が異なる。このため、上記中心位置から吸気流れ方向の上流側及び下流側に互いに等しい距離に一対の高圧縮部がそれぞれ設けられていると、これら高圧縮部によっては、当該距離に対応する特定の周波数の定在波の発生を抑制することが難しい。
【0008】
この点、上記構成によれば、本体部に設けられた交互配列領域において、上記中心位置から互いに等しい距離にある任意の一対の部分には、いずれも高圧縮部となる部分が存在しない。すなわち、上記任意の一対の部分の少なくとも一方が低圧縮部であるため、当該部分において発生し得る特定の周波数の定在波の発生を低圧縮部により抑制することができる。これにより、交互配列領域の軸線方向の全体を利用して吸気音の定在波の発生を抑制することができる。したがって、幅広い周波数の吸気騒音を低減することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、幅広い周波数の吸気騒音を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】内燃機関のインレットダクトの一実施形態について、インレットダクトを構成する上流側接続部材、本体部、及び下流側接続部材を互いに分離して示す分解斜視図。
【
図2】同実施形態のインレットダクトを示す側面図。
【
図3】同実施形態の交互配列領域を中心に拡大して示す側面図。
【
図4】同実施形態のインレットダクトを示す断面図。
【
図5】(a)~(c)は、比較例のインレットダクトと、インレットダクトの内部に発生する特定の周波数の定在波をそれぞれ模式的に示す側面図。
【
図6】同実施形態のインレットダクトにおける吸気騒音の周波数と騒音レベルとの関係を示すグラフ。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、
図1~
図6を参照して、内燃機関のインレットダクト10の一実施形態について説明する。なお、以降において、インレットダクト10内における吸気の流れ方向の上流側及び下流側をそれぞれ単に上流側及び下流側と称する。
【0012】
図1、
図2、及び
図4に示すように、内燃機関のインレットダクト10は、筒状の本体部20、本体部20の上流側に設けられた筒状の上流側接続部材12、及び本体部20の下流側に設けられた筒状の下流側接続部材14を備えている。
【0013】
上流側接続部材12は、インレットダクト10の入口を構成するものであり、円筒状の接続部12a、接続部12aの外周面に突設された円環状のフランジ部12b、及び接続部12aの上流側に連なるとともに上流側ほど外周側に位置するように反り返った形状のファンネル部12cを有している。
【0014】
下流側接続部材14は、インレットダクト10の出口を構成するものであり、円筒状の第1接続部14a、及び第1接続部14aの外周面に突設された円環状の第1フランジ部14bを有している。また、下流側接続部材14は、第1接続部14aの下流側に連なるとともに第1接続部14aよりも拡径された円筒状の第2接続部14c、及び第2接続部14cの外周面に突設された円環状の第2フランジ部14dを有している。第1接続部14aと第2接続部14cとは同一軸線C上に設けられており、第1接続部14aと第2接続部14cとの間には、全周にわたって段差が形成されている。なお、下流側接続部材14の下流側端部は、エアクリーナのインレット(図示略)に接続される。
【0015】
本体部20は、半割円筒状をなす第1半割体30及び第2半割体40を互いに接合することにより形成されている。第1半割体30及び第2半割体40は、圧縮成形された繊維成形体によって形成されている。
【0016】
各半割体30,40の周方向の両端には、外周側にそれぞれ突出する一対の接合部32,42が軸線C方向全体にわたって形成されている。第1半割体30の接合部32と第2半割体40の接合部42とが接合されることにより、本体部20が形成されている。
【0017】
本体部20は、軸線C方向の両側に設けられ、本体部20を構成する他の部分よりも拡径された端部24,25を有している。
図4に示すように、上流側接続部材12の接続部12aが本体部20の上流側の端部24に内挿され、フランジ部12bに対して端部24が突き当てられた状態において、接続部12aの外面と端部24の内面とが接着剤を介して接合されている。
【0018】
下流側接続部材14の第1接続部14aが本体部20の下流側の端部25に内挿され、第1フランジ部14bに対して端部25が突き当てられた状態において、第1接続部14aの外面と端部25の内面とが接着剤を介して接合されている。
【0019】
図1~
図4に示すように、本体部20の端部24,25同士の間には、非通気性の複数の高圧縮部27と、高圧縮部27よりも低い圧縮率にて熱圧縮成形された通気性の第1低圧縮部28Aとが軸線C方向に交互に配列された交互配列領域26が設けられている。
【0020】
高圧縮部27は、本体部20の周方向及び軸線C方向にそれぞれ沿って延在する長辺及び短辺を有する側面視矩形状である。
交互配列領域26は、本体部20の周方向に互いに所定の間隔をおいて複数設けられている。
【0021】
周方向において隣り合う交互配列領域26同士の間には、軸線C方向に沿って延在する第2低圧縮部28Bが設けられている。第2低圧縮部28Bは、本体部20の端部24,25同士の間において軸線C方向全体にわたって設けられている。第2低圧縮部28Bは、高圧縮部27よりも低い圧縮率にて熱圧縮成形されて通気性を有している。なお、本実施形態では、第2低圧縮部28Bは、第1低圧縮部28Aと同一の圧縮率にて熱圧縮成形されている。
【0022】
図2及び
図3に示すように、交互配列領域26を、インレットダクト10の軸線C方向の中心位置Oよりも上流側の領域及び下流側の領域に分ける。このとき、上流側の領域及び下流側の領域のうち中心位置Oまでの軸線C方向の距離が互いに等しい任意の一対の部分は、いずれも低圧縮部からなる部分、及び一方が低圧縮部からなるとともに他方が高圧縮部からなる部分のみからなる。
【0023】
ここで、
図3に例示するように、一対の部分Xは、上流側の部分X1及び下流側の部分X2のいずれも第1低圧縮部28Aからなる。また、一対の部分Yにおいては、上流側の部分Y1が第1低圧縮部28Aからなるとともに下流側の部分Y2が高圧縮部27からなる。また、一対の部分Zにおいては、上流側の部分Z1が高圧縮部27からなるとともに下流側の部分Z2が第1低圧縮部28Aからなる。
【0024】
すなわち、交互配列領域26には、上流側の領域及び下流側の領域のうち中心位置Oまでの軸線C方向の距離が互いに等しい任意の一対の部分がいずれも高圧縮部27となる部分は存在しない。
【0025】
なお、本実施形態において、上記中心位置Oは、上流側接続部材12の上流側端部から、下流側接続部材14のうちエアクリーナのインレットとの接続端(第2フランジ部14d)までの中心である(
図4参照)。これは、吸気音の定在波が、インレットダクト10の上流側端から、インレットダクト10の内径が下流側において拡径される直前の上記接続端までの領域で発生するためである。
【0026】
図3及び
図4に示すように、本体部20の外面においては高圧縮部27と第1低圧縮部28Aとが段差29を介して連なる一方、本体部20の内面においては高圧縮部27と第1低圧縮部28Aとが平らに連なっている。
【0027】
次に、各半割体30,40を構成する繊維成形体について説明する。
繊維成形体は、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)からなる芯部と、同PET繊維よりも融点の低い変性PETからなる鞘部(いずれも図示略)とを有する周知の芯鞘型の複合繊維からなる不織布と、PET繊維からなる不織布とにより構成されている。なお、上記複合繊維の鞘部をなす変性PETが繊維同士を結合するバインダとして機能する。
【0028】
変性PETの配合割合は、30~70%であることが好ましい。本実施形態では、変性PETの配合割合が50%とされている。
なお、こうした複合繊維としては他に、PETよりも融点の低いPP(ポリプロピレン)を有するものであってもよい。
【0029】
繊維成形体の目付け量は、500~1500g/m2であることが好ましい。本実施形態では、繊維成形体の目付け量が800g/m2とされている。
各半割体30,40は、所定の厚さ(例えば30mm~100mm)の上記不織布シートを熱圧縮(熱プレス)することにより成形されている。
【0030】
高圧縮部27の通気度(JISL1096,A法(フラジール形法))は、略0cm3/cm2・sとされている。また、上記高圧縮部の板厚としては、0.5~1.5mmであることが好ましい。本実施形態では、上記高圧縮部の板厚が0.7mmとされている。なお、本実施形態において、本体部20の各端部24,25、及び各半割体30,40の接合部32,42は、上記高圧縮部27と同等の圧縮率にて熱圧縮成形されている。
【0031】
第1低圧縮部28A及び第2低圧縮部28Bの通気度は、3cm3/cm2・sとされている。また、各低圧縮部28A,28Bの板厚としては、0.8~3.0mmであることが好ましい。本実施形態では、各低圧縮部28A,28Bの板厚が1.0mmとされている。
【0032】
次に、本実施形態の作用について説明する。
図5(a)~(c)に示すように、インレットダクト110の内部には、吸気音の定在波が発生する。定在波の腹は、インレットダクト110の軸線C方向の中心位置O1を基準として軸線C方向において対称に位置する。また、インレットダクト110の内部には、様々な周波数の吸気音の定在波が発生する。上記中心位置O1から定在波の腹までの軸線C方向の距離は、当該定在波の周波数によって異なる。ここで、吸気の音波が低圧縮部を構成する繊維を振動させることにより熱エネルギに変換されるため、吸気音の定在波の発生が抑制される。ただし、上記中心位置O1から低圧縮部までの軸線C方向の距離によって、当該低圧縮部により発生を抑制できる吸気の定在波の周波数が異なる。このため、上記中心位置O1から吸気流れ方向の上流側及び下流側に互いに等しい距離に一対の高圧縮部がそれぞれ設けられていると、これら高圧縮部によっては、当該距離に対応する特定の周波数の定在波の発生を抑制することが難しい。
【0033】
この点、本実施形態によれば、本体部20に設けられた交互配列領域26において、上記中心位置Oから互いに等しい距離にある任意の一対の部分X,Y,Zには、いずれも高圧縮部27となる部分が存在しない。すなわち、上記任意の一対の部分X,Y,Zの少なくとも一方が第1低圧縮部28Aであるため、当該部分X,Y,Zにおいて発生し得る特定の周波数の定在波の発生を第1低圧縮部28Aにより抑制することができる。これにより、交互配列領域26の軸線C方向の全体を利用して吸気音の定在波の発生を抑制することができる。
【0034】
図6を参照して、本実施形態のインレットダクト10と、硬質樹脂製の比較例のインレットダクトとの吸気騒音の騒音レベルについて比較する。なお、インレットダクト10の入口付近に配置したマイクによって吸気騒音の騒音レベルを検出している。
【0035】
図6に一点鎖線にて示すように、比較例のインレットダクトの場合、騒音レベルは、高いベース値Bを有するとともに、共鳴周波数H1,H2,H3において吸気管共鳴による高いピーク値Pを有している。
【0036】
一方、
図6に実線にて示すように、本実施形態のインレットダクト10の場合、上述した作用を奏することから、比較例のインレットダクトに比べて騒音レベルのベース値Bが幅広い周波数にわたって低減されている。また、吸気の音波が第1低圧縮部28A及び第2低圧縮部28Bを構成する繊維を振動させることにより熱エネルギに変換されるため、吸気管共鳴が抑制され、吸気管共鳴によるピーク値Pが低減されている。
【0037】
次に、本実施形態の効果について説明する。
(1)インレットダクト10は、圧縮成形された繊維成形体により形成された筒状の本体部20を備えている。本体部20は、非通気性の高圧縮部27と、高圧縮部27よりも低い圧縮率にて圧縮成形された通気性の第1低圧縮部28Aとが本体部20の軸線C方向に交互に配列された交互配列領域26を有している。交互配列領域26の上流側及び下流側の領域のうち中心位置Oまでの軸線C方向の距離が互いに等しい任意の一対の部分は、いずれも第1低圧縮部28Aからなる部分、及び一方が第1低圧縮部28Aからなるとともに他方が高圧縮部27からなる部分のみからなる。
【0038】
こうした構成によれば、上述した作用を奏することから、幅広い周波数の吸気騒音を低減することができる。
(2)本体部20の周方向の一部には、軸線C方向に沿って延在するとともに高圧縮部27よりも低い圧縮率にて圧縮成形された通気性の第2低圧縮部28Bが設けられており、交互配列領域26は、本体部20の周方向において第2低圧縮部28Bと隣り合って設けられている。
【0039】
こうした構成によれば、インレットダクト10の内部に発生し得る様々な周波数の定在波の腹となる位置に第2低圧縮部28Bが位置することとなる。このため、交互配列領域26による吸気騒音の低減効果に加えて、第2低圧縮部28Bによって幅広い周波数の吸気騒音を一層低減することができる。
【0040】
<変更例>
上記実施形態は、例えば以下のように変更して実施することもできる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0041】
・インレットダクトは、上流側接続部材12及び下流側接続部材14を繊維成形体により本体部20と一体形成されていてもよい。
・
図7に示すように、例えば中心位置Oよりも下流側において、高圧縮部27a,27bの配置態様を第1半割体30と第2半割体40とで異ならせてもよい。また、こうした変更を中心位置Oよりも上流側において適用してもよい。
【0042】
・第2低圧縮部28Bを省略することもできる。
【符号の説明】
【0043】
10,110…インレットダクト、12…上流側接続部材、12a…接続部、12b…フランジ部、12c…ファンネル部、14…下流側接続部材、14a…第1接続部、14b…第1フランジ部、14c…第2接続部、14d…第2フランジ部、20…本体部、24,25…端部、26…交互配列領域、27,27a,27b…高圧縮部、28A…第1低圧縮部、28B…第2低圧縮部、29…段差、30…第1半割体、32…接合部、40…第2半割体、42…接合部、O,O1…中心位置。