(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-19
(45)【発行日】2022-12-27
(54)【発明の名称】無線通信に用いられる電子装置及び方法
(51)【国際特許分類】
H04W 24/08 20090101AFI20221220BHJP
H04W 4/08 20090101ALI20221220BHJP
H04W 16/04 20090101ALI20221220BHJP
H04W 4/46 20180101ALI20221220BHJP
【FI】
H04W24/08
H04W4/08
H04W16/04
H04W4/46
(21)【出願番号】P 2019516934
(86)(22)【出願日】2018-05-02
(86)【国際出願番号】 CN2018085312
(87)【国際公開番号】W WO2018202034
(87)【国際公開日】2018-11-08
【審査請求日】2021-04-26
(31)【優先権主張番号】201710308297.1
(32)【優先日】2017-05-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】郭 欣
(72)【発明者】
【氏名】スン チェン
【審査官】篠田 享佑
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/055157(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1-4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信に用いられる電子装置であって、
車群のネットワーク構成を確認し、
前記ネットワーク構成に対応するリンク安定性測定配置を確定し、前記リンク安定性測定配置は、リンクの受信端装置が伝送された
データの受信状態に基づいて前記リンクの安定性を確定するために使用される、
ように配置される処理回路を含
み、
前記処理回路はさらに、確認されたネットワーク構成に基づいて、ネットワーク端に車群にネットワーク伝送リソースを割り当てるように要求するためのリソース割り当て要求を生成するように配置される電子装置。
【請求項2】
前記処理回路は、所定の時間が経過したこと、車群規模変更、車群メンバーの情報やり取り需要変更、利用可能なネットワーク伝送リソース変更のうち少なくとも1つに応答して前記確認及び前記確定を実行するように配置される請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記車群のネットワーク構成は、車群規模、車群形式、ネットワーク通信のアーキテクチャ、のうち1つ又は複数を含む請求項1に記載の電子装置。
【請求項4】
前記車群のネットワーク通信のアーキテクチャは、1)車群マネージャーが車群メンバーに情報をブロードキャストし、車群メンバーがシングルホップリンクを介して車群マネージャーに情報を送信することと、2)車群マネージャーが車群メンバーに情報をブロードキャストし、車群メンバーが隣接する車群メンバー間の一方向リンクを使用して車群マネージャーに情報を送信することと、3)車群マネージャーが車群メンバーに情報をブロードキャストし、隣接する車群メンバーの間に双方向リンクがあることと、4)隣接する車群メンバー間が双方向リンクを介して情報をやりとることと、5)車群が複数のクラスタに分割され、隣接するクラスタマネージャーの間が双方向リンクを介して情報をやり取り、各クラスタがそれぞれ1)から4)のいずれかで配置されることと、の少なくとも1つを含む請求項3に記載の電子装置。
【請求項5】
前記処理回路はさらに、車群内部のリソース需要の総量を推定し、前記リソース割り当て要求に推定されたリソース需要の総量を含める、ように配置される請求項
1に記載の電子装置。
【請求項6】
前記処理回路は、前記ネットワーク構成、転送ノードのデータ処理モード、単位時間内に車群メンバーによって伝送される情報量のうち少なくとも1つに基づいて前記推定を行う、ように配置されており、或いは、
前記処理回路は、推定されたリソース需要の総量に基づいて、1つ又は複数の半永続スケジューリング配置要求を前記リソース割り当て要求として生成する、ように配置される請求項
5に記載の電子装置。
【請求項7】
前記リソース割り当て要求は、車群のネットワーク通信のアーキテクチャの標識及び車群規模の情報を含む、請求項
1に記載の電子装置。
【請求項8】
前記処理回路はさらに、前記ネットワーク構成に基づいて、単位時間内に車群メンバーによって伝送される情報量を確定し、ネットワーク構成と単位時間内に車群メンバーによって伝送される情報量とが対応関係を有するように配置される、請求項1に記載の電子装置。
【請求項9】
前記処理回路はさらに、ネットワーク端によって実際に割り当てられたネットワーク伝送リソースに基づいて、車群のネットワーク構成を調整し、調整されたネットワーク構成に基づいて車群内の伝送リソース割り当てを行う、ように配置される請求項
1に記載の電子装置。
【請求項10】
前記処理回路はさらに、割り当てられたネットワーク伝送リソースの調整可能範囲を前記ネットワーク端から取得し、ネットワーク伝送リソースを車群メンバーに割り当てる際に前記車群メンバーに当該調整可能範囲を通知するように配置される、請求項
1に記載の電子装置。
【請求項11】
前記処理回路は、前記リンク安定性測定配置をネットワーク端から取得するか、又は、予め記憶されたネットワーク構成とリンク安定性測定配置との対応関係に基づいて前記リンク安定性測定配置を確定するように配置される、請求項1に記載の電子装置。
【請求項12】
前記リンク安定性測定配置はリンク伝送モードとリンク安定性との対応関係を含む、請求項1に記載の電子装置。
【請求項13】
前記リンク伝送モードは、所定の時間内にリンク上で伝送を実行する回数を含み、前記リンク安定性には、固定期間に成功した受信の回数又は割合を含む、請求項
12に記載の電子装置。
【請求項14】
前記処理回路はさらに、各リンクに割り当てられた伝送リソースに基づいて、対応する車群メンバーに提供するための、前記リンクに対するリンク安定性測定配置を確定するように配置される、請求項
9に記載の電子装置。
【請求項15】
無線通信に用いられる電子装置であって、
リンクに対するリンク安定性測定配置に基づいてリンク安定性の測定を行い、その中、前記リンクの受信端が前記電子装置の位置する車両であって、前記リンクの送信端が車群のうち他の車両であり、
前記測定の結果に基づいて対応するイベントをトリガーする
ように配置される処理回路を含
み、
前記処理回路は、リソース配置調整が調整可能範囲内にある時に、前記リンクの送信端に送信される調整要求を生成し、リソース配置調整が調整可能範囲内ではない時に、前記電子装置が位置する車両の車群マネージャーに送信される調整要求を生成する、ように配置される電子装置。
【請求項16】
無線通信に用いられる方法であって、
車群のネットワーク構成を確認することと、
前記ネットワーク構成に対応するリンク安定性測定配置を確定し、前記リンク安定性測定配置は、リンクの受信端装置が伝送された
データの受信状態に基づいて前記リンクの安定性を確定するために使用されることと、を含
み、
確認されたネットワーク構成に基づいて、ネットワーク端に車群にネットワーク伝送リソースを割り当てるように要求するためのリソース割り当て要求を生成する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2017年5月4日に中国特許庁に提出された、出願番号が201710308297.1であって、発明の名称が「無線通信に用いられる電子装置及び方法」である中国特許出願の優先権を主張するものであり、その全内容を本出願に参照により援用する。
【0002】
本発明の実施例は、一般的に、無線通信の分野に関し、具体的には、車のネットワークにおけるシステム配置に関し、より具体的には、無線通信に用いられる電子装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
コンピュータ及び通信技術の急速な発展に伴い、無線装置と無線データは指数関数的に増加し、システムの共存に関連する無線ビジネスケースの多様性は、毎日変化しており、無限のビジネスチャンスをもたらすので、業界からますます注目を集めている。例えば、当初、自動車メーカーが共同スポンサーを務めた車のネットワーク(V2V)は、交通事故の頻度を減らす目的で、車両システム内部及び近距離車両と車両の間の走行安全管理に使用される。現在では、車載通信装置をグループ化し、情報の伝送及び共有にネットワークを使用し、走行車両の安全保証を向上させるように進化した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車のネットワークの中心的な目標は、車両走行状態又は事故警告情報が車両間で確実かつ迅速にやり取ることを確保し、安全な運転を保証し、事故の影響を低減することである。
【0005】
現在検討しているV2Xは、主に高度な運転スタイルのサポートを追加した。高度な運転スタイルには、車群運転(Vehicles Platooning)、半自動(Semi-automated)運転、全自動(Full-automated)運転及び遠隔運転(Remote Driving)が含まれる。その中、車群通信システムは、比較的近づいたチェーン方式で運転する車両群として説明する。車間距離を制御するために、車両の間でやり取る必要のある情報は少なくとも、車速、走行方向、制動や加速などの意図などを含む。車群方式で運転すると、車間距離を減らし、エネルギー消費を低減し、運転者の数を減らすことができる。全ての車群メンバーは、車群メンバーでもある直接的な近隣者の通信範囲内に位置する。そのため、車群通信システムでは、車群メンバーの間の通信の低遅延及び高信頼性のニーズがますます厳しくなっている。車群運転スタイルの実際のニーズに対するリンク管理技術を提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に関するある態様の基本的理解を提供するように、本発明に関する簡単な概説を以下に示す。この概説が本発明に関する網羅的な概説ではないと理解すべきである。それは、本発明の肝心又は重要部分を確定することを意図するものではなく、本発明の範囲を限定することを意図するものでもない。その目的は、後述するより詳細な説明の前置きとして、簡略化された形でいくつかの概念を提示することである。
【0007】
本出願の一態様によれば、無線通信に用いられる電子装置を提供し、車群のネットワーク構成を確認し、ネットワーク構成に対応するリンク安定性測定配置を確定し、当該リンク安定性測定配置が、リンクの受信端装置が伝送されたコンテンツの受信状態に基づいて、リンクの安定性を確定するために使用されるように配置される処理回路を含む。
【0008】
本出願の別の態様によれば、無線通信に用いられる電子装置を提供し、リンクに対するリンク安定性測定配置に基づいて、リンク安定性の測定を行い、その中、リンクの受信端が当該電子装置の位置する車両であり、リンクの送信端が車群のうち他の車両であり、及び、測定の結果に基づいて、対応するイベントをトリガーするように配置される処理回路を含む。
【0009】
本出願の別の態様によれば、無線通信に用いられる方法を提供し、車群のネットワーク構成を確認することと、ネットワーク構成に対応するリンク安定性測定配置を確定し、当該リンク安定性測定配置が、リンクの受信端装置が伝送されたコンテンツの受信状態に基づいて、リンクの安定性を確定するために使用されることとを含む。
【0010】
本出願の別の態様によれば、無線通信に用いられる方法を提供し、リンクに対するリンク安定性測定配置に基づいて、リンク安定性の測定を行い、その中、リンクの受信端が当該電子装置の位置する車両であり、リンクの送信端が車群のうち他の車両であることと、測定の結果に基づいて、対応するイベントをトリガーすることと、を含む。
【0011】
本出願の上述した電子装置及び方法によれば、車群のネットワーク構成に対応するリンク安定性測定配置を使用してリンク安定性の測定を行うことによって、車群におけるリンクの安定性を迅速かつ正確に測定することができて、車群メンバーにとって信頼性が高く、遅延が少ない通信を実現する。
【0012】
本出願の一態様によれば、無線通信に用いられる電子装置を提供し、車群メンバーの感知動作に関するパラメータを取得し、当該パラメータに基づいて、車群のうち複数の車群メンバーに対する感知配置を生成し、複数の車群メンバーが当該感知配置に基づいて協調感知を行うように配置される処理回路を含む。
【0013】
本出願の別の態様によれば、無線通信に用いられる方法を提供し、車群メンバーの感知動作に関するパラメータを取得することと、当該パラメータに基づいて、車群のうち複数の車群メンバーに対する感知配置を生成し、複数の車群メンバーが当該感知配置に基づいて協調感知を行うことと、を含む。
【0014】
本出願の上述した電子装置及び方法によれば、複数の車群メンバーが協調感知を実現するように、各車群メンバーに対する感知配置を生成することによって、感知の精度及び速度が向されて、車群メンバーにとって信頼性が高く、遅延が少ない通信を実現する。
【0015】
本出願の他の態様によれば、上記方法を実現するためのコンピュータプログラムコードと、コンピュータプログラム製品と、上記方法を実現するためのコンピュータプログラムコードが記録されたコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。
【0016】
本発明の上記及びその他の利点は、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施例の以下の詳細な説明からより明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本発明の上記及びその他の利点及び特徴についてさらに記述するために、以下、本発明の具体的な実施形態について添付の図面を参照してさらに詳細に説明する。前記添付の図面は、以下の詳細な説明と共に本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を形成する。同じ機能及び構造を有する構成要素は同じ参照符号によって示されている。これらの図面が本発明の典型的な例のみを示しており、本発明の範囲を限定するものとみなされるべきではないことは理解すべきである。図面において、
【0018】
【
図1】車群運転モードにおけるエンティティの一例を示す。
【
図2】本出願の一実施例による無線通信に用いられる電子装置の機能モジュールブロック図を示す。
【
図3】a)からe)は、本出願の一実施例によるネットワーク通信のアーキテクチャの5つの例を示す。
【
図4】本出願の一実施例による無線通信に用いられる電子装置の機能モジュールブロック図を示す。
【
図5】本出願の一実施例によるネットワーク端と車群マネージャーとの間の情報のやり取りのフローチャートを示す。
【
図6】本出願の一実施例による無線通信に用いられる電子装置の機能モジュールブロック図を示す。
【
図7】本出願の一実施例による車群マネージャーと車群メンバーとの間の情報の流れを示す概略図である。
【
図8】本出願の一実施例による無線通信に用いられる電子装置の機能モジュールブロック図を示す。
【
図9】本出願の一実施例によるリンク安定性測定の開始及びイベント処理のトリガーの情報の流れを示す概略図である。
【
図10】本出願の別の実施例による無線通信に用いられる電子装置の機能モジュールブロック図を示す。
【
図11】本出願の一実施例によるリソース配置調整の情報の流れを示す概略図である。
【
図12】本出願の一実施例による中断処理の情報の流れを示す概略図である。
【
図13】本出願の別の実施例による無線通信に用いられる電子装置の機能モジュールブロック図を示す。
【
図14】本出願の一実施例による車両が車群に加入する時の情報の流れを示す。
【
図15】協調感知の結果に基づいて、車群に対する感知された周波数スペクトルの使用者の位置を測定するための適用の例示的な一例を示す。
【
図16】本出願の一実施例による無線通信に用いられる方法のフローチャートを示す。
【
図17】本出願の別の実施例による無線通信に用いられる方法のフローチャートを示す。
【
図18】本出願の別の実施例による無線通信に用いられる方法のフローチャートを示す。
【
図19】本開示の技術を適用できるスマートフォンの概略構成の例を示すブロック図である。
【
図20】本開示の技術を適用できるカーナビゲーションの概略構成の例を示すブロック図である。
【
図21】本発明の実施例による方法及び/又は装置及び/又はシステムを実現できる汎用コンピューターの例示的構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の例示的な実施例について添付図面を参照して説明する。明確化と簡潔さのために、実際の実施形態の全ての特徴が明細書に記述されているわけではない。しかしながら、こういう実際の実施例の開発において多くの実施形態特有の決定が行われなければならなく、開発者の具体的な目標を達成し、例えば、システムや業務に関連する制約条件を満たし、これらの制約条件は実施形態に応じて変更される可能性があることと理解すべきである。加えて、開発作業は非常に複雑で時間がかかるが、そのような開発作業は本開示の利益を有する当業者にとって日常的なものであることも理解されるべきである。
【0020】
ここで、不必要な詳細によって本発明を不明瞭にすることを避けるために、本発明による方案に密接に関連する装置構造及び/又は処理ステップのみが図面に示され、本発明とはほとんど関係のない他の詳細は省略されることにも注意されたい。
【0021】
<第1の実施例>
【0022】
図1は車群運転モードにおけるエンティティの一例を示した。この例では、車群作成者(Platooning Creator)は、車群の作成を担当する。車群マネージャー(Platooning Leader)は車群の管理を担当する。車群作成者と車群マネージャーは同じでも、異なってもよい。車群のうち他の車両は車群メンバー(Platooning Member)とは呼ばれる。以下、例えば車群のうちすべての車両の特徴を説明するなどの適切な場合に、車群メンバーには車群マネージャーが含まれることを理解されたい。
【0023】
例えば、車群マネージャーは、車群メンバーからの周囲交通情報をリアルタイムで更新し、路側装置(Road Side Unit, RSU)にレポートする。また、車群マネージャーは路側装置から遠く離れた道路の交通情報を受信して、車群メンバーと共有してもよい。全ての車群メンバーはV2Xストレートリンク(Sidelink、又は、PC5リンクとは呼ばれる)の方式によって車群内部において情報を共有することができる。車群運転モードのシステム性能は、車群内部メンバー間の通信リンクの品質及びその安定性に依存することが分かる。
【0024】
本実施例は車群におけるリンク安定性測定に用いられる電子装置を提供する。
図2に、当該電子装置100の機能モジュールブロック図を示し、
図2に示すように、電子装置100は、車群のネットワーク構成を確認するように配置される確認ユニット101と、ネットワーク構成に対応するリンク安定性測定配置を確定するように配置される確定ユニット102とを含み、当該リンク安定性測定配置は、リンクの受信端装置が伝送されたコンテンツの受信状態に基づいてリンクの安定性を確定するために使用される。
【0025】
その中、確認ユニット101と確定ユニット102は、例えばチップとして実施することができる1つ又は複数の処理回路によって実現することができる。当該電子装置100は例えば車群マネージャーに位置することができる。
【0026】
例えば、車群のネットワーク構成は車群規模(Platoon Size)、車群形式、ネットワーク通信のアーキテクチャのうち1つ又は複数を含んでもよい。その中、車群規模は、車群に含まれた車群メンバーの数であってもよい。車群形式は、(
図1の例に示すような)一列に並ぶ車群又は必ずしも一列に並んでいるわけではなく柔軟に配置される協調運転車群などの車群の編成形式である。ネットワーク通信のアーキテクチャは、リンクの構成と通信の具体的な形式などの車群メンバー間で通信する方式を表す。
【0027】
図3のa)からe)は、ネットワーク通信のアーキテクチャの5つの例を示した。以下、これらの5つの形式のネットワークアーキテクチャのそれぞれについて説明する。しかし、本出願は、
図3に示すネットワーク通信のアーキテクチャに限定されず、これが単なる例示であることを理解されたい。説明の便宜のために、データリンクにおける車群マネージャーへのデータ伝送方向を前方伝送(Forward Transmission)と定義し、車群マネージャーから離れた伝送方向を後方伝送(Backward Transmission)と定義し、前方伝送のうち最も近い隣接メンバーは現在メンバーの先行(Predecessor)と呼ばれ、後方伝送のうち最も近い隣接メンバーは現在メンバーの後継(Successor)と呼ばれる。
【0028】
図3のaでは、車群マネージャーは車群メンバーに情報をブロードキャストし、車群メンバーは、例えば、V3→V1であるシングルポップリンクを介して車群マネージャーに情報を送信する。車群マネージャーで同じ受信品質を達成する場合、マネージャーに近いほど、メンバーに必要な送信電力が小さくなる。
【0029】
図3のbでは、車群マネージャーは車群メンバーに情報をブロードキャストし、車群メンバーは隣接する車群メンバー間の一方向リンクを利用して車群マネージャーに情報を送信する。言い換えれば、車群メンバーと先行メンバーとは例えば、V3→V2である一方向のリンクを確立し、。このように、隣接する2つの車群メンバー間で一方向の前方伝送リンクを構成する。隣接する車間距離が近いので、当該リンクは低い送信電力しか必要としない。
【0030】
図3のcでは、車群マネージャーは車群メンバーに情報をブロードキャストし、隣接する車群メンバーの間に双方向リンクがある。即ち、アーキテクチャbに基づいて、例えばV2→V3である車群メンバーと後継メンバーとの一方向リンクを追加した。このように隣接する2つの車群メンバー間で双方向リンクを構成する。当該アーキテクチャの利点は、隣接する車群メンバー間の情報のやり取りが容易に実現することである。
【0031】
図3のdでは、隣接する車群メンバーの間は双方向リンクを介して情報をやり取る。言い換えれば、アーキテクチャdとアーキテクチャcとの違いは、アーキテクチャdに車群マネージャーから車群メンバーへのブロードキャストリンクがなく、すべてのメンバーと隣接メンバーが双方向リンクを維持することである。当該アーキテクチャの利点は隣接するメンバー間の短いリンクが低い送信電力を必要とすることである。
【0032】
図3のeでは、車群は複数のクラスタ(Cluster)に分割され、隣接するクラスタマネージャーの間に双方向リンクを介して情報をやり取り、各クラスタはそれぞれ、aからdのいずれかで配置されることができる。当該アーキテクチャは特に、規模が大きい車群に適している。例えば、LTE eV2Xでサポートできる車群メンバーの数は最大19である。車群マネージャーとメンバーとの間の情報やり取りの遅延を減らすために、アーキテクチャeに従って車群を複数のクラスタに分割することができ、各クラスタはクラスタマネージャーとクラスタメンバーからなる。車群マネージャーは最初のクラスタのクラスタマネージャーでもあり、隣接するクラスタマネージャーの間は双方向リンクを構成し、クラスタ内部はアーキテクチャa~dに従って任意に構成することができる。車群マネージャーは、クラスタマネージャーを管理する必要のみがあり、クラスタ内部はクラスタマネージャーによって管理される。アーキテクチャeでは、電子装置100はクラスタマネージャーに位置してもよい。
【0033】
車群内のネットワーク通信のアーキテクチャは車群の規模、通信電力設定などによって設置することができる。車群規模は車群に含まれた車群メンバーの数であってもよい。例えば、車群規模が閾値N1(例えば、3)よりも低い場合に、アーキテクチャaを選択し、車群規模がN1よりも大きくN2(例えば、5)よりも小さい場合に、アーキテクチャbを選択し、車群規模がN1よりも大きくN2よりも小さく、隣接する車両間の情報のやり取りが必要な場合に、アーキテクチャcを選択し、車群マネージャーの送信電力が限られる場合に、アーキテクチャdを選択し、車群規模がN2よりも大きい場合に、先にクラスタに分割して、クラスタマネージャーを選択する必要があり、各クラスタにおけるネットワーク構成は車群マネージャーによって統一的に選択してもよいし、クラスタマネージャーによって自行選択してもよい。
【0034】
確認ユニット101と確定ユニット102は例えば、所定の時間が経過したこと、車群規模変更、車群メンバーの情報やり取り需要変更、利用可能なネットワーク伝送リソース変更の少なくとも1つに応答してそれぞれの動作を実行することができる。言い換えれば、確認ユニット101と確定ユニット102の動作は、周期的及び/又はトリガーされるものである。
【0035】
確認ユニット101と確定ユニット102は所定の周期で動作を実行し、例えば、車群メンバーの入退出、車群形式の変更、アーキテクチャaからアーキテクチャcに変更されるなどの車群のネットワーク通信アーキテクチャの変更などの、ネットワーク構成の変更を適時に確定することができる、。
【0036】
確認ユニット101と確定ユニット102はトリガーによっても動作可能である。トリガー条件はネットワーク構成の変更を引き起こす可能性のある任意の条件であってもよい。例えば、車群規模が変更する場合、車群のネットワーク通信のアーキテクチャは変更されることがある。また、車群メンバーの情報やり取り需要が変更される場合、例えば、走行状態又は周囲交通環境の状態変化によってやり取る情報量が変化した場合、ネットワーク通信のアーキテクチャは変化する可能性がある。車群メンバー間の情報やり取りの量子化パラメータは、単一の車群メンバーが単位時間内にレポートする必要な情報量であってもよいし、単一のリンクが単位時間内に伝送する必要な情報量であってもよく、MessageSizePerUnitと記載され、後述するように、当該パラメータはネットワーク構成に関連することができる。又は、トリガー条件は、ネットワーク端(eNB/RSU)に通知された利用可能な伝送リソースの変更であってもよく、この場合に、ネットワーク構成を伝送リソースの変更に適応するように変更する必要がある可能性がある。
【0037】
以上のように、異なるネットワーク構成が使用される場合、車群におけるリンク配置は異なってもよいので、確定ユニット102は当該ネットワーク構成に基づいて対応するリンク安定性測定配置を確定する。本出願の実施例では、リンク安定性測定配置は、リンクの受信端装置が伝送されたコンテンツの受信状態に基づいてリンクの安定性を確定するために使用される。言い換えれば、リンクの伝送状況を利用してリンクの安定性を評価する。
【0038】
LTEは、ストレートリンク基準信号受信電力S-RSRP(Sidelink reference signal received power)とストレートリンク発見基準信号受信電力SD-RSRP(Sidelink discovery reference signal received power)との2つのストレートリンクに関するリンク品質測定パラメータを提供する。しかし、これらの2つのパラメータを測定する場合に、ユーザー装置は、同時にデータ送受信を行うことができない。そのため、これらの2つのパラメータを測定することによってリンクの安定性を確定することは、有效なデータの伝送に多くの時間を要するので、車群運転モードにおける頻繁な情報交換を必要とする場面に適していない。
【0039】
本実施例は、車群における車両間の情報交換が頻繁に行われる特点を利用して、受信端車両が有用な情報を受信しながら受信の状態をモニタリングすることでリンクの安定性を評価するようになることで、制御シグナリングオーバーヘッド、発生した時間遅延及び必要なエネルギー消費が大幅に減される場合に、リンクの安定性正確に評価することができる。一方、上記2つのパラメータを測定することによってリンク安定性を評価する方式では、データを同時に送受信することができると仮定すると、本実施例の方法はこれと比べると、制御シグナリングオーバーヘッド及び必要なエネルギー消費を減し、実際のデータ伝送效率を向上させることができる。
【0040】
リンク安定性測定配置は例えば、リンク伝送モードとリンク安定性との対応関係を含む。リンク伝送モードは例えば、所定の時間内にリンク上で伝送を実行する回数を含み、リンク安定性は例えば単位時間内などの固定期間に成功した受信の回数又は割合を含む。伝送されたコンテンツは、beacon、制御シグナリング、発見メッセージなどのシグナリングであってもよく、データなどであってもよい。
【0041】
一例として、リンクにおける伝送が周期的伝送である場合に、リンク伝送モードはリンク上で伝送を実行する間隔周期であって、リンク安定性は固定期間に成功した受信の割合であってもよい。例えば、電子装置100はeNB/RSUによって決定され、配置を提供する2種類の中央制御のスケジューリング方法をサポートすることができ、動的スケジューリング(Dynamic Scheduling)と半永続スケジューリング(Semi-persistent Scheduling, SPS)である。その中、動的スケジューリングは各サブフレームにおいて新しいスケジューリング決定、即ち、リソース位置の決定を行わなければならず、このような方法のリソース使用の柔軟性が高い。半永続スケジューリングは、リソース位置だけでなく、スケジューリング間隔、即ち、伝送周期情報を決定し、配置が変わらない場合に、リソース位置は一回だけPDCCHによって送信する必要があり、伝送周期はRRCシグナリングによって配置され、つまり、設定された周期でスケジューリングされたリソースを使用することができる。このような方法はシグナリングオーバヘッドを低減し、車群運転モードにおける伝送などのデータ量の周期的な伝送需要に適している。そのため、SPSが採用される場合、リンク安定性測定配置は、具体的なリソース割り当て方式に依存する。一方、SPSが採用されない場合、伝送は周期的ではないかもしれないが、各リンクに割り当てられた伝送リソースは所定の時間内に伝送回数にも影響を与えて、ひいては、リンク安定性測定配置に影響を与える。確定ユニット102は各リンクに割り当てられた伝送リソースに基づいて、対応する車群メンバーに提供するための当該リンクに対するリンク安定性測定配置を確定するように配置されることがである。
【0042】
また、リンク安定性測定配置はさらに、周囲の車両の数及び密度、周囲車両によって送信されたメッセージの数及び頻度、伝送されたコンテンツのタイプなどのネットワーク環境によっても影響を受ける。
【0043】
他の例として、リンク安定性は固定期間に連続した正常に受信されない伝送の回数、又は予想される伝送回数に対するこれらの伝送回数の比であってもよい。又は、リンク安定性は、メッセージによって解析された情報が、車間距離が一定時間安定していることを示すことであってもよい。
【0044】
リンク安定性測定配置はネットワーク端から取得してもよいし、予め記憶されたネットワーク構成とリンク安定性測定配置との対応関係に基づいて確定してもよい。また、以上のように、各リンクに対して、確定ユニット102は割り当てられた伝送リソースに基づいてそのリンク安定性測定配置を調整してもよい。
【0045】
車群における通信に必要な伝送リソースは例えば、車群マネージャーによってeNBやRSUなどのネットワーク端に要求されて取得されるものであり、車群内部において、車群マネージャーによって、取得されたた伝送リソースを割り当てる。
図4に示すように、電子装置100は、確認されたネットワーク構成に基づいて、ネットワーク端に車群にネットワーク伝送リソースを割り当てるように要求するためのリソース割り当て要求を生成するように配置される生成ユニット103をさらに含む。
【0046】
一例では、生成ユニット103は、車群内部のリソース需要の総量を推定し、推定されたリソース需要の総量をリソース割り当て要求に含めることができる。車群内部リソース需要には、車群マネージャー/車群クラスタマネージャーによってメッセージを送信し、及び、車群クラスタマネージャー/又は車群メンバーがメッセージを返すために必要なリソースが含まれる。例えば、生成ユニット103はネットワーク構成、転送ノードのデータ処理モード、単位時間内に車群メンバーによって伝送される情報量のうち少なくとも1つに基づいて推定されることができる。
【0047】
その中、転送ノードのデータ処理モードは、転送のみ又はマージ転送を含んでもよく、これら2つの方式で必要とされるリソース量は異なる。例示的に、生成ユニット103はネットワーク構成に基づいて、単位時間内に車群メンバによって伝送される情報量を確定することができ、その中、ネットワーク構成は単位時間内に車群メンバによって伝送される情報量と対応関係を有する。当該対応関係は例えば、車群マネージャーの記憶装置に予め記憶されてもよい。このように、ネットワーク構成を確認した後、単位時間内に車群メンバによって伝送される情報量を知ることができる。
【0048】
また、以上のように、SPSリソース割り当て方式は、車群運転モードでの通信に適するので、生成ユニット103は、推定されたリソース需要の総量に基づいて1つ又は複数のSPS配置要求をリソース割り当て要求として生成することができる。一例では、各車両又は各リンクは、1つ又は複数のSPS配置を必要とする可能性があり、生成ユニット103は、リソース割り当て要求シグナリングに必要な情報量を低下する考慮に基づいてこれらのSPS配置をマージすることができる。マージの方法は例えば、伝送開始時間と間隔周期が同じであるSPS配置のマージ、又は、同じ周波数スペクトルリソースのSPS配置が間隔周期上でマージすることを含み、マージの結果は1つ又は複数のSPS配置要求を生発生する可能性がある。その中、各車両又は各リンクの複数のSPS配置は異なるタイプの情報のやり取りに使用されることができる。
【0049】
別の例では、生成ユニット103によって生成されたリソース割り当て要求は、車群のネットワークアーキテクチャの標識及び車群規模の情報を含んでもよい。この例では、ネットワーク端はリソース割り当て要求を受信した後、車群のネットワークアーキテクチャの標識に基づいて車群のネットワークアーキテクチャを確定することができ、車群規模を結合して車群リソース需要の総量を推定することができる。言い換えれば、車群リソース需要の総量に対する推定はネットワーク端で行われる。
【0050】
次に、ネットワーク端は車群リソース需要の総量に基づいて車群にリソースを割り当てることができ、例えば、周波数スペクトルリソースと時間配置が含まれる。SPSリソース割り当て方式が使用される場合に、ネットワーク端は1つ又は複数のSPS配置を生成することができる。
【0051】
図4に示されないが、電子装置100は、ネットワーク端にリソース割り当て要求を送信し、ネットワーク端からのリソース割り当て結果を受信するように配置される送受信ユニットをさらに含んでもよい。送受信ユニットは例えば、アンテナ及び対応する送受信回路などとして実現することができる。
【0052】
理解を容易にするために、
図5はネットワーク端と車群マネージャーとの間の情報やり取りのフローチャートを示した。その中、車群マネージャーは、例えば、上記した特定条件の1つに応答して車群ネットワーク構成の確認をトリガーして、リソース割り当て要求を生成し、当該リソース割り当て要求をネットワーク端(eNB/RSU)に送信し、eNB/RSUは当該要求に基づいてリソース割り当てを行うと共に、車群マネージャーにリソース割り当て応答を送信する。一例では、リソース割り当て応答には、ネットワーク構成に対応するリンク安定性測定配置が含まれてもよい。
【0053】
伝送リソースを取得した後、車群マネージャーは車群内部で伝送リソースの割り当てを行う。これに対応して、
図6に示すように、電子装置100は、車群内の伝送リソースの割り当てを実行するように配置される割り当てユニット104をさらに含んでもよい。
【0054】
ネットワーク端によって割り当てられた伝送リソースが車群のリソース需要の総量と一致する場合、割り当てユニット104は、事前に確認されたネットワーク構成と各リンクの需要に基づいて車群メンバーに伝送リソースを割り当てる。ネットワーク端によって割り当てられた伝送リソースが車群のリソース需要の総量よりも小さい場合、確認ユニット101は、ネットワーク端によって実際に割り当てられたネットワーク伝送リソースに基づいて、車群のネットワーク通信のアーキテクチャなどの車群のネットワーク構成を調整し、そして、割り当てユニット104は調整されたネットワーク構成に基づいて車群内の伝送リソースの割り当てを行うことができる。
【0055】
また、ネットワーク端は、車群にネットワーク伝送リソースを割り当てる際に、当該ネットワーク伝送リソースの調整可能範囲を含んでもよく、割り当てユニット104は、車群メンバーに伝送リソースを割り当てる際に、当該調整可能範囲を車群メンバーに通知する。例えば、当該調整可能範囲は、少なくともメッセージがリソース割り当てに合わせる範囲内で送信される頻度又は回数を低下するか、又は、元のリソース配置を復元するように調整される。又は、当該調整可能範囲は車群マネージャーによって設定することができる。
【0056】
調整可能範囲を設置するのは、車両走行状態が安定している場合やリンク品質が良好である場合、データやり取りの頻度を低減することができ、必要な伝送リソースを低減することができるからである。
【0057】
割り当てユニット104がリソースの割り当てを完了し、送受信ユニットが割り当て結果及び上記安定性測定配置を各車群メンバーに通知した後、車群のうち各メンバーは、当該割り当て結果に基づいて通信すると同時に当該安定性測定配置に基づいてリンクの安定性を測定することができる。
【0058】
理解を容易にするために、
図7は、車群マネージャーと車群メンバーとの間の情報の流れの概略図を示す。その中、車群マネージャーはネットワーク構成に基づいて、各メンバー(又は各リンク)に伝送リソースを割り当て、リソース割り当て結果を各メンバーに提供する。
図7に示すリソース割り当て結果は、上記安定性測定配置及び/又はリソース調整可能範囲をさらに含んでもよい。その後、車群メンバーは当該リソース割り当て結果に基づいて、通信及びリンク安定性測定を行う。
【0059】
さらに、
図8に示すように、電子装置100は、リンク安定性測定の結果に基づいて対応するイベントを処理するように配置されるイベント処理ユニット105をさらに含んでもよい。これらのイベントは例えば、リンクリソース配置調整、中断処理などを含んでもよい。
【0060】
ここで記載されたリンク安定性測定の結果には車群メンバーのリンク安定性測定結果が含まれてもよいし、車群マネージャー又はクラスタマネージャー自身のリンク安定性測定結果が含まれてもよいことは理解されべきである。また、図に示されないが、電子装置100は
図6に示す生成ユニット103と割り当てユニット104をさらに含んでもよい。
【0061】
例えば、リンク安定性測定の結果が現在リンク状態が良好であることを示す場合に、データやり取りの頻度を減らすことができ、そうではない場合、データやり取りの頻度を高める必要がある。また、データやり取りの頻度の調整はデータタイプによって要求される頻度範囲を満たす必要があり、例えば、走行安全に関する情報は、最低限の頻度制限を有する場合があり、データやり取りの頻度調整結果は、当該最低限の頻度制限を満たしなければならない。さらに、データやり取り頻度の調整はデータ更新能力の固有の限界を満たす必要があり、例えば、センサーにを介して車載制御システムによって処理されたデータ更新の頻度は、最高の頻度制限が存在する可能性があり、データやり取り頻度の調整結果は当該最高頻度制限を考慮し、不必要な情報やり取りを低減することができる。データやり取りの頻度が変化した場合に、伝送リソースの割り当てを変更する、即ち、リンクリソース配置調整を実行する必要がある可能性がある。そのため、割り当てユニット104は、リンク安定性測定結果に基づいて車群内の伝送リソースの再割り当てを実行するように配置されることができる。一例では、例えば、データやり取りの頻度を低減するか又は元のリソース配置を復元する場合などの、リソース配置の変更がリソース調整可能範囲内にある場合に、リンクの送信端装置は自分で調整することができ、リンクの受信端装置は車群マネージャー又はクラスタマネージャーに当該調整を報告することができる。又は、割り当てユニット104はそれに応じて当該リンクに対するリソース割り当てを調整してもよい。また、リソース配置の変更がリソース調整可能範囲外である場合、リソース再割り当ては、割り当てユニット104によって行われる。
【0062】
一方、割り当てユニット104は車群メンバーによって伝送される情報量の変化に基づいて、車群内の伝送リソースの再割り当てを実行してもよい。例えば、車群メンバーによって伝送される情報量は、車両の走行状態及び周囲交通状態によって影響を受ける。走行状態が不安定になったり、周囲交通状態が不安定になったりする場合に、伝送される情報量は大きくなることで、割り当てユニット104は、これらの車両が位置するリンクの伝送リソースの割り当てを増加する必要がある。
【0063】
リンク安定性測定結果がリンクが中断されることを示す場合に、イベント処理ユニット105は、中断処理を実行し、その中、リンク中断処理の策略はネットワーク構成及び/又はリンクの中断が車群走行に与えた影響の程度に依存する。リンク中断は、リンク安定性が低下した極端な状況である。例えば、一定時間連続して受信に失敗した場合や、所定回数の受信に失敗した場合には、リンクが中断されるとみなされる。リンク中断は例えば、車両間の障碍物や、他の割り込み車両があること、市道の交通信号によってリンクの一端の車両の走行が阻止されるなどの交通ルールなどによって引き起こされる可能性がある。
【0064】
具体的に、リンクの受信端装置は、車両マネージャー又はクラスタマネージャーからのリンクが中断されることを確認する場合に、車群マネージャー又はクラスタマネージャーに中断復元要求を送信することができ、車群マネージャー又はクラスタマネージャーの中断処理応答が所定の時間内に受信された場合、直前のリンクを復元することができ、そうではない場合、リンク形式や車群のネットワーク構成を変更するか、又は、当該リンクを放棄することができ、具体的な策略は、現在のネットワーク構成及び/又はリンク中断が車群走行に与えた影響の程度に依存する。これらの策略は、最初、リンクに伝送リソースを割り当てる時に、各車群メンバーに通知されてもよい。
【0065】
また、リンクの受信端装置が他の車群メンバーからのリンクが中断されたことを確認する場合に、同様に、中断復元要求を送信端とする当該車群メンバーに送信することができ、送信端によって送信される中断処理応答が所定の時間内に受信された場合、直前のリンクを復元することができ、そうではない場合、リンク中断を車群マネージャー又はクラスタマネージャーに報告し、車群マネージャー又はクラスタマネージャーによってさらに決定される。
【0066】
図9は、リンク安定性測定を開始し、イベント処理をトリガーする情報の流れの概略図を示し、リンク送信端車群メンバーAは受信端車群メンバーBにメッセージを送信し、車群メンバーBは受信中にリンク安定性測定を行い、所定の条件が満たされた時に対応するイベント処理をトリガーする。当該イベント処理はリンク受信端、及び/又は、車群マネージャー又はクラスタマネージャーによって実行することができる。ここで、送信側及び受信側が車群メンバーとして示されているが、これに限定されないことは理解されべきである。送信側及び受信側の一方は車群マネージャー又はクラスタマネージャーであってもよい。
【0067】
要約すると、当該実施例による電子装置100は、車群のネットワーク構成に対応するリンク安定性測定配置を採用してリンク安定性の測定を行うことによって、車群におけるリンクの安定性を迅速かつ正確に測定し、利用可能なリンク安定性測定結果に基づいて対応するイベントの処理を実行することができる。
【0068】
<第2の実施例>
【0069】
図10は本出願の別の実施例による無線通信に用いられる電子装置200の機能モジュールブロック図を示し、
図10に示すように、電子装置200は、リンクに対するリンク安定性測定配置に基づいてリンク安定性の測定を行い、その中、リンクの受信端が電子装置の位置する車両(又は、具体的に、車両における車載端末)であって、リンクの送信端が車群のうち他の車両(又は、具体的に、他の車両における車載端末)であるように配置される測定ユニット201と、測定の結果に基づいて対応するイベントをトリガーするように配置されるイベントトリガーユニット202とを含む。
【0070】
その中、測定ユニット201とイベントトリガーユニット202は、例えばチップとして実施することができる1つ又は複数の処理回路によって実現することができる。当該電子装置200は例えば、車群メンバー又は車群マネージャーに位置することができる。
【0071】
一例では、リンク安定性測定配置は、リンクの受信端装置が伝送されたコンテンツの受信状態に基づいてリンクの安定性を確定するために使用される。詳細について、第1の実施例では既に説明したが、ここで繰り返さない。
【0072】
イベントトリガーユニット202は測定した結果に基づいてリソース配置調整イベントをトリガーしてもよい。これに対応して、図の破線のボックスに示すように、電子装置200は、リソース配置調整要求を生成するように配置される生成ユニット203をさらに含んでもよい。また、図に示されないが、電子装置200は、生成されたリソース配置調整要求を送信するための送受信ユニットをさらに含んでもよい。送受信ユニットは例えば、アンテナ及び送受信回路によって実現することができる。
【0073】
具体的には、リンク安定性測定の結果は現在のリンクの安定性を反映することができる。リンクの安定性が良好である場合に、データ伝送の頻度を減らすことができ、それによって、伝送リソースに対する需要を低下することができる。リソース配置調整がリソース調整可能範囲内にある場合に、送信頻度を低下するか又は元のリソース配置に復元し、生成ユニット203はリンクの送信端に送信されるリソース配置調整要求を生成してもよい。
図3のアーキテクチャbにおけるV3及びV4などのいくつかのケースでは、送信端V1との間に直接リンクがなく、他の車両によって当該要求を中継する必要がある。リンク送信端は、当該要求を受信した後、リソース調整が行えるかどうかを確定し、結果をリソース調整応答としてリンク受信端装置に送信する。リンク受信端装置は当該リソース調整応答に基づいて、リソース調整再配置を行う。リンク両端の装置がリソース調整再配置を行った場合、リンク受信端は、調整結果を車群マネージャー又はクラスタマネージャーにレポートして、車群マネージャー又はクラスタマネージャーは当該結果に基づいて車群内部のリソース割り当てを調整するようにしてもよい。
【0074】
一方、リソース配置調整がリソース調整可能範囲内にない場合に、例えば、送信頻度を増やしたり、送信される情報量を増やしたりし、生成ユニット203は、車群マネージャーがリソース再割り当てを行うように、電子装置が位置する車両の車群マネージャーに送信される調整要求を生成してもよい。
【0075】
また、以上のように、イベントトリガーユニット202は伝送する必要のある情報量の変化に基づいてリソース配置調整イベントをトリガーしてもよい。伝送する必要のある情報には例えば、車両位置、速度、加速度などの車両走行のパラメータ、及び周囲交通状態測定結果などが含まれてもよい。情報量は車両走行状態及び周囲交通状態の影響を受け、両方が比較適安定している場合に、情報量が減少し、両方が不安定である場合に、情報量が増加する。
【0076】
理解を容易にするために、
図11は、リソース配置調整の情報の流れの概略図を示した。その中、リンク受信端車群メンバーBでは、リンク安定性測定結果又は伝送する必要な情報量の変化に基づいてリソース配置調整をトリガーして、リソース配置調整要求を生成してリンク送信端車群メンバーAに送信する。車群メンバーAは当該要求を処理し、リソース調整応答を生成して車群メンバーBに送信する。車群メンバーBは当該応答に基づいてリソース調整再配置を行い、リソース調整の結果を車群マネージャーにレポートする。車群マネージャーと車群メンバーは
図11に2つのエンティティとして示されたが、リンク送信端が車群マネージャーであってもよく、両方をマージすることができることは理解されるべきである。また、リンク受信端は車群マネージャーであってもよく、この場合、リソース調整結果を報告する必要がない。
【0077】
イベントトリガーユニット202は、測定の結果に基づいてリンク中断処理イベントをトリガーしてもよい。以上のように、一定時間連続して受信に失敗した場合や、所定回数の受信に失敗した場合には、リンクは中断したとみなされる。リンク中断処理では、まず、リンク復元の試みを行い、試みが失敗した場合、所定の策略に従って中断処理を行う。その中、リンク中断処理の策略は、当該リンクの中断が車群走行に影響を与える程度及び/又は車群のネットワーク構成に依存する。当該策略は、車群マネージャーが当該リンクに伝送リソースを割り当てる時又は安定性測定配置を行う時に一緒にリンクの受信端に通知することができる。
【0078】
例えば、いくつかのリンクが中断された場合、
図3のアーキテクチャaからcにおける車群マネージャーからのブロードキャストリンクのように、車群が走行することができない。この場合に、中断処理策略は、リンク受信端の車両を車群から除外し、それに応じて車群のネットワークアーキテクチャを調整する可能性があり、
図3のアーキテクチャcにおけるV2→V3のように、リンクが中断されても車群が依然として走行することがあり、パフォーマンスのみに影響を与える可能性がある。この場合に、中断策略は、未処理のままであるか、又は、車群マネージャーやクラスタマネージャーが実際の状況によってさらに決定する可能性がある。
【0079】
また、生成ユニット203は、車群のマネージャーに通知するための、中断処理結果が含まれる報告を生成してもよい。当該通知を行うリンクは、リンク受信端から車群マネージャーへの直接リンク、車群における車群マネージャーに到達する間接リンクであってもく、又は、ネットワーク端(eNB/RSU)によって転送される。これは、中断処理後のリンク受信端の車両の走行方式及び通信状態に依存する。
【0080】
理解を容易にするために、例として、
図12は、中断処理の情報の流れの概略図を示した。その中、リンク受信端によって中断処理をトリガーして中断処理要求を生成し、同時にタイマーを開始し、中断処理要求をリンク送信端に送信し、リンク送信端は中断処理を行って中断処理応答を送信し、リンク受信端が中断処理の終了前に当該中断処理応答を受信した場合、通信を復元することができ、そうではない場合、通信を復元することができない。その後、リンク受信端は中断処理の結果を車群マネージャーにレポートする。車群マネージャーとリンク送信端が
図12に、2つの別々のエンティティとして示されるが、リンク送信端が車群マネージャーであってもよく、両方をマージすることができることに注意すべきである。また、リンク受信端は車群マネージャーであってもよく、この場合、中断処理結果を報告する必要がない。
【0081】
以下、異なるネットワーク通信のアーキテクチャで異なるリンクが中断された時の処理の例を示す。
【0082】
第1の例では、V1→Vm+1のようなアーキテクチャeにおけるクラスタマネージャー間の後方リンクは中断される。
図12のフローによれば、リンク受信端クラスタマネージャーVm+1は中断処理をトリガーして、中断処理要求を生成し、タイマーTimer1を開始し、リンクVm+1→V1によってリンク送信端クラスタマネージャーV1に中断処理要求を送信し、V1が要求を受信した後、中断復元処理を行うと共に中断処理応答を送信する。Timer1が満了する前に、リンク受信端クラスタマネージャーVm+1が中断処理応答を受信するか、又は、V1からのデータを受信する場合、元の車群方式を引き続き使用して走行し、正常通信に復元し、Timer1が満了する前にリンクを復元できない場合、元の車群はV1とVm+1をそれぞれ車群マネージャーとして機能する2つの車群に分割される。その中、Vm+1車群のうちメンバー情報は、以前の走行中に車群マネージャーV1によって周期的に他のクラスタマネージャーに対して更新してもよく、Vm+1によって路側装置から取得してもよい。この場合、リンク受信端クラスタマネージャーVm+1はネットワーク端(eNB/RSU)が中断処理結果を転送することによって車群マネージャーVmに報告する。以上の処理は同様に、アーキテクチャeにおけるクラスタマネージャー間の前方リンクは例えば、Vm+1→V1が中断されるか又は2つのリンクがいずれも中断されるのに適し、又は、アーキテクチャdにおける隣接するメンバー間の前方又は後方リンクが中断されるのに適する。
【0083】
第2の例では、V1→V3のようなアーキテクチャaからcにおける車群マネージャーとメンバーとの間の後方リンクは中断される。
図12のフローによれば、リンク受信端メンバーV3は中断処理をトリガーし、中断処理要求を生成し、タイマーTimer2を開始し、前方リンクを介してリンク送信端車群マネージャーV1に中断処理要求を送信し、V1は要求を受信した後、中断復元処理を行うと共に中断処理応答を送信する。Timer2が満了する前に、V3は中断処理応答を受信するか又はV1からのデータを受信する場合、元の車群方式を引き続き使用して走行し、正常通信に復元し、Timer2が満了する前にリンクを復元できない場合、次のような具体的なアーキテクチャ処理に依存し、即ち、アーキテクチャaでは、V3は独立した走行状態に移行し、V1がメンバー情報を更新し、アーキテクチャbでは、V3は独立した走行状態に移行し、V1、V4と車群のうち他の近隣とが前方リンクを確立するための通知を送信し、アーキテクチャcでは、V3は独立した走行状態に移行し、V1はV4と車群のうち他の近隣とが双方向リンクを確立するための通知を送信する。この場合、リンク受信端メンバーV3はネットワーク端によって中断処理結果を転送して車群マネージャーV1に報告する。上記処理が同様に、アーキテクチャaからcの前方リンクにも適している。
【0084】
第3の例では、V2→V3のようなアーキテクチャcにおける隣接するメンバーの間の後方リンクは中断される。
図12のフローによれば、リンク受信端メンバーV3は中断処理をトリガーして、中断処理要求を生成すると共に、タイマーTimer3を開始し、前方リンクを介してリンク送信端メンバーV2に中断処理要求を送信し、V2は要求を受信して、中断復元処理を行うと共に中断処理応答を送信する。Timer3が満了する前に、リンク受信端メンバーV3が中断処理応答を受信するか、又はV2からのデータを受信する場合、元の車群方式を引き続き使用して走行し、正常通信に復元し、Timer3が満了する前にリンクが復元できない場合、V3は前方リンクを介して車群マネージャーに当該リンク中断を報告し、車群マネージャーは、さらに決定する。
【0085】
要約すると、当該実施例による電子装置100は、車群のネットワーク構成に対応するリンク安定性測定配置を採用してリンク安定性の測定を行うことによって、車群におけるリンクの安定性を迅速かつ正確に測定し、安定性測定結果に基づいて、対応するイベントをトリガーすることができる。
【0086】
<第3の実施例>
【0087】
図13は、本出願の別の実施例による無線通信に用いられる電子装置300の機能モジュールブロック図を示し、
図13に示すように、電子装置300は、車群メンバーの感知動作に関するパラメータを取得するように配置される取得ユニット301と、当該パラメータに基づいて、車群のうち複数の車群メンバーに対する感知配置を生成し、複数の車群メンバーが感知配置に基づいて、協調感知を行うように配置される生成ユニット302とを含む。
【0088】
その中、取得ユニット301と生成ユニット302は、例えばチップとして実施され得る1つ又は複数の処理回路によって実現することができる。当該電子装置300は例えば、車群マネージャーに配置されることができる。
【0089】
V2Xでは、車両感知周波数スペクトルリソースでの信号強度はリソース使用の繁忙程度を判断するためのであり、送信端のパラメータ配置を調整するのを支援する。単一のネットワークノードに基づく感知と決定システムは、高度な運転スタイルのニーズを満たすことができなく、先進的な車群運転方式の実際のニーズに合わせた感知技術を提供する必要がある。
【0090】
本実施例では、信号のフェージングの影響を克服し、迅速な感知を行うために、使用了協調感知方式が用いられる。言い換えれば、車群のうち複数のメンバーによって共同で周波数スペクトルリソースを感知して、情報やり取りによって最終的な感知結果を取得する。協調感知は、周波数領域及び/又は時間領域における複数の車群メンバーの協調であってもよい。
【0091】
協調感知では、感知に関与する車群メンバー及び感知に関与する各車群メンバーの感知配置を確定する必要がある。感知配置は例えば、感知に関与する車群メンバー、感知される周波数スペクトル範囲と時間範囲、感知結果の報告、結果の報告に用いられるリソース配置のうち1つ又は複数を含む。具体的に、感知に関与する車群メンバーは、どの車群メンバーが感知に関与するかを指定し、感知される周波数スペクトル範囲と時間範囲は、各協調車群メンバーによって感知される対象を指定し、感知結果の報告は、バイナリの知覚結果を使用する報告、直接エネルギーサンプリング結果報告、エネルギー量子化結果報告などの感知結果レポートの形式を指定し、異なる形式に含まれた情報量は異なり、結果の報告に用いられるリソース配置は、レポートに使用される伝送リソースを指定する。その中、協調感知の総的感知周波数スペクトルはネットワーク端によって車両マネージャーに指定されたリソースのセットであってもよく、車両マネージャーが利用可能なリソースプールであってもよい。
【0092】
本実施例では、生成ユニット302は、感知動作に関するパラメータに基づいて、上記感知配置を生成する。これらのパラメータは取得ユニット301によってネットワーク端又は車群メンバーから取得される。例として、感知動作に関するパラメータは、非相関距離、有效な感知ノードの数、車群メンバー感知能力、車群メンバーの位置のうち1つ又は複数を含んでもよい。
【0093】
その中、非相関距離と有效な感知ノードの数は、ネットワーク端への要求によって取得されることができる。これらのパラメータの要求について、ネットワーク端にそれぞれ単独で送信されてもよいし、交通環境情報要求に含まれてネットワーク端に送信されてもよい。
【0094】
協調感知性能に影響を与える2つの主な要因は、同じ周波数スペクトルを感知する感知ノードの数及び互いの間の距離である。感知ノードが多くすぎると、エネルギー消費が大きくなるので、その数は、有效な感知ノードの数で制限される。一方、感知ノードは互い遠く離れておらず、シャドー相関性に抵抗することができない。当該相関性は、伝搬環境の影響を受け、一般的な方法では指数関数R(d)=e-adとして記述され、その中、dは感知ノード間の距離(m)を表し、aは環境のパラメータを表し、例えば、都市の非視線(on-line-of-sight)環境では、a≒0.1204/mであり、郊外環境ではa≒0.002/mであり、eは自然の定数である。非相関距離d0は、シャドー相関性をある所定の閾値以下にする最小距離と定義することができる。従って、非相関距離は、ネットワーク端(eNB又はRSU)によって環境要因に基づいて車群マネージャーに対して直接配置されてもよい。或いは、計算モデルを予め設定し、ネットワーク端は車群マネージャーに対して環境パラメータと閾値を配置し、車群マネージャーが非相関距離を単独で計算する。また、ネットワーク端又は車群マネージャーは、平均値又は事前に設定した静的値を非相関距離として使用してもよい。
【0095】
また、車群メンバー感知能力及び車群メンバーの位置は車群メンバーから取得することができる。その中、車群メンバー感知能力の情報は、当該車群メンバーが車群に加入する時に加入要求と共に車群マネージャーにレポートすることができる。
図14は、対応する情報の流れを示した。その中、加入する車両Aは車群発見プロセスによって、車群を発見して加入しようとし、車両Aは、車群加入要求を目標車群マネージャーに送信し、その中、感知能力を標識する関連パラメータが含まれてもよく、これらのパラメータは例えば、受信感度及び調整可能範囲を含み、車群マネージャーは、当該車両が加入できるかどうか、車群システムが調整を必要するかどうかを決定し、車群マネージャーは車群加入応答によって、決定結果を車両Aに通知し、加入が許可される場合、応答には、加入の配置が含まれ、両方は後続の動作を完了し、そうではない場合、加入が許可されない。車両Aの加入が車群システム配置に影響を与える場合、車群マネージャーは、調整された配置を影響を受けた車群メンバーBに送信する必要がある。また、車群マネージャーが変更された場合、車群メンバー情報は、元の車群マネージャーによって転送されるか、又は、車群メンバーの再報告の形式によって新しい車群マネージャーに通知されることができる。又は、車群メンバー情報はRSUにバックアップされ、RSUによって新しい車群マネージャーに転送される。
【0096】
生成ユニット302は、上述した各種パラメータを総合的に考慮して、適切な感知配置を生成する。協調に関与する車群メンバーは、それぞれの感知配置に基づいて感知を行って、感知された結果を車群マネージャーに提供する。
【0097】
一例では、感知結果の報告の形式は、少なくとも、リンク安定性測定の結果に依存するように配置される。以上のように、感知結果の報告の異なる形式は、異なる量の情報量を有する可能性があるので、当該報告形式は、取得する必要のある情報、報告に用いられるリソース配置に基づいて決定される。目標周波数スペクトル範囲に信号強度があるかどうかを単純に判断するだけでない場合、又は、報告のリソースが極端に制限されている場合、又はリンク安定性が悪い場合は、バイナリの知覚結果のみを報告するなどの単純な報告形式を使用することができる。
【0098】
また、感知結果報告に用いられるリソース配置について、1つの設計は、一部の車群メンバーが感知する時に、他の部分の車群メンバーが結果レポートを行うものであり、これにより、結果レポートのリソースが競合することを防ぐことができる。この場合に、感知結果の正確さを保証するために、感知に用いられる周波数スペクトルとレポートに用いられる周波数スペクトルとの間に、帯域内又は帯域外のリークによる干渉が含まれた干渉が存在してはならない。
【0099】
それに対応して、
図13の破線のボックスに示すように、電子装置300は、車群のネットワーク構成に対応するリンク安定性測定配置を確定するように配置される確定ユニット303をさらに含んでもよく、当該リンク安定性測定配置は、リンクの受信端装置が伝送されたコンテンツの受信状態に基づいてリンクの安定性を確定するのに使用される。リンク安定性測定配置の詳細について、第1の実施例で説明したので、ここで繰り返さない。
【0100】
また、直接エネルギーサンプリング結果及びエネルギー量子化情報は車群に対する目標周波数スペクトルの使用者の位置などの追加情報を提供することができる。これに対応して、確定ユニット303は、協調感知の結果に基づいて、車群に対する感知された周波数スペクトルの使用者の位置を確定するように配置されることもできる。
【0101】
図15は、協調感知の結果に基づいて、車群に対する感知された周波数スペクトルの使用者の位置を確定する適用の一例を示した。その中、V1、V2、V3は、車群を構成する3台の車であり、その中、V1は車群マネージャーであり、車群によって感知されている目標周波数スペクトルは、車両Vaによって使用されている。(1)~(3)は車両Vaの3つの異なる位置である。矢印付きの破線は無線信号の伝搬経路を表している。例えば、位置(1)において、Vaと車両V1~V3との経路差は、V1~V3で感知されたエネルギーのレベルの差に繋がり、例えば、最高のエネルギーはV1で感知され、最低のエネルギーはV3で感知されている。同様に、Vaが位置(2)にある場合、V2で感知されたエネルギーは最高であり、V1とV3は近づいている。Vaが位置(3)にある場合、V3で感知されたエネルギーが最高であり、V1で最低である。そのため、V1~V3で感知されたエネルギーの結果の比較によって、Vaの位置と車群との位置関係を推定することができる。車群に対する目標車両の位置を推定することが望まれる場合、協調感知する車両は、同じ時間範囲内で感知を行う必要があるので、感知配置における対応周波数スペクトル範囲は、感知時間範囲を設定する必要があることが分かる。また、感知目標周波数スペクトルを使用している車両が多い場合、感知結果に基づいて確定したのは、ある車両と車群との相対的な位置ではなく、車群に対する複数の車両リソースで使用される重合エネルギーの位置である。
【0102】
要約すると、本実施例による電子装置300は、複数の車群メンバーが協調感知を実現するように、各車群メンバーに対する感知配置を生成することによって、感知の精度及び速度を向上させる。
【0103】
<第4の実施例>
【0104】
上記実施態様では電子装置について説明した過程では、いくつかの処理又は方法が明らかに開示されている。以下、これらの方法の概要については既に説明した事項の一部を繰り返すことなく説明するが、注意すべきことは、これらの方法は電子装置の説明に開示されるが、必ずしもこれらの構成要素を使用するか、又はこれらの構成要素によって実行するものではない。例えば、電子装置の実施態様は、ハードウェア及び/又はファームウェアによって部分的又は完全に実現されてもよく、以下に説明する方法は、電子装置のハードウェア及び/又はファームウェアを使用することができるが、コンピューター実行可能プログラムによって完全的に実現することもできる。
【0105】
図16は、本出願の一実施例による無線通信に用いられる方法のフローチャートを示した。当該方法は、車群のネットワーク構成を確認することと(S11)、前記ネットワーク構成に対応するリンク安定性測定配置を確定することと(S13)を含み、前記リンク安定性測定配置は、リンクの受信端装置が伝送されたコンテンツの受信状態に基づいて前記リンクの安定性を確定するために使用される。
【0106】
例えば、上記方法は、所定の時間が経過したことと、車群規模変更、車群メンバーの情報やり取り需要変更と、利用可能なネットワーク伝送リソース変更のうち少なくとも1つに応答して実行する。
【0107】
車群のネットワーク構成は、車群規模、車群形式、ネットワーク通信のアーキテクチャのうち1つ又は複数を含んでもよい。例として、車群のネットワーク通信のアーキテクチャは、1)車群マネージャーが車群メンバーに情報をブロードキャストし、車群メンバーがシングルホップリンクを介して車群マネージャーに情報を送信することと、2)車群マネージャーが車群メンバーに情報をブロードキャストし、車群メンバーが隣接する車群メンバー間の一方向リンクを使用して車群マネージャーに情報を送信することと、3)車群マネージャーが車群メンバーに情報をブロードキャストし、隣接する車群メンバーの間に双方向リンクがあることと、4)隣接する車群メンバー間が双方向リンクを介して情報をやりとることと、5)車群が複数のクラスタに分割され、隣接するクラスタマネージャーの間が双方向リンクを介して情報をやり取り、各クラスタがそれぞれ1)から4)のいずれかで配置されることとのうち少なくとも1つを含んでもよい。
【0108】
図16の破線のボックスに示すように、上記方法は、確認されたネットワーク構成に基づいて、ネットワーク端に車群にネットワーク伝送リソースを割り当てるように要求するためのリソース割り当て要求を生成するステップS12をさらに含んでもよい。ステップS12では、車群内部のリソース需要の総量を推定し、リソース割り当て要求に推定されたリソース需要の総量を含めてもよい。例えば、ネットワーク構成、転送ノードのデータ処理モード、単位時間内に車群メンバーによって伝送される情報量のうち少なくとも1つに基づいて推定してもよい。その中、ネットワーク構成に基づいて、単位時間内に車群メンバーによって伝送される情報量を確定することができ、その中、ネットワーク構成は単位時間内に車群メンバーによって伝送される情報量と対応関係を有している。例として、推定されたリソース需要の総量に基づいて、1つ又は複数の半永続スケジューリング配置要求をリソース割り当て要求として生成してもよい。
【0109】
又は、リソース割り当て要求は、車群のネットワーク通信のアーキテクチャの標識及び車群規模の情報を含んでもよく、ネットワーク端はこれらの情報に基づいてリソース需要の総量の推定を行う。
【0110】
図16の別の破線のボックスに示すように、上記方法は、実際にネットワーク端によって割り当てられたネットワーク伝送リソースに基づいて、車群のネットワーク構成を調整し、調整されたネットワーク構成に基づいて車群内の伝送リソース割り当てを行うステップS14をさらに含んでもよい。
【0111】
また、割り当てられたネットワーク伝送リソースの調整可能範囲をネットワーク端から取得して、ネットワーク伝送リソースを車群メンバーに割り当てる際に、前記車群メンバーに当該調整可能範囲を通知してもよい。
【0112】
その中、ステップS13におけるリンク安定性測定配置はネットワーク端から取得するか、又は、予め記憶されたネットワーク構成とリンク安定性測定配置との対応関係に基づいて確定することができる。例えば、リンク安定性測定配置は、リンク伝送モードとリンク安定性との対応関係を含む。リンク伝送モードは、所定の時間内にリンク上で伝送を実行する回数を含み、リンク安定性は、固定期間に成功した受信の回数又は割合を含んでもよい。
【0113】
各リンクに割り当てられた伝送リソースに基づいて、対応する車群メンバーに提供するための、当該リンクに対するリンク安定性測定配置を確定してもよい。
【0114】
図16の別の破線のボックスに示すように、上記方法は、リンク安定性測定の結果に基づいて対応するイベントを処理するステップS15をさらに含んでもよい。例えば、リンク安定性測定結果及び/又は車群メンバーによって伝送される情報量の変化に基づいて、車群内の伝送リソースの再割り当てを実行することができる。リンク安定性測定結果に基づいて、リンク中断処理を実行することができ、その中、リンク中断処理の策略はネットワーク構成及び/又はリンク中断が車群走行に与えた影響の程度に依存する。
【0115】
図17は、本出願の別の実施例による無線通信に用いられる方法のフローチャートを示した。当該方法は、リンクに対するリンク安定性測定配置に基づいてリンク安定性の測定を行い(S21)、その中、リンクの受信端が電子装置の位置する車両であって、リンクの送信端が車群のうち他の車両であることと、測定の結果に基づいて対応するイベントをトリガーすることと(S22)を含む。
【0116】
例えば、ステップS22では、測定の結果に基づいてリソース配置調整イベントをトリガーする。リソース配置調整イベントは、伝送する必要のある情報量の変化に基づいてトリガーされてもよい。リソース配置調整が調整可能範囲内にある時に、リンクの送信端に送信される調整要求を生成し、リソース配置調整が調整可能範囲内にない時に、車群マネージャーに送信される調整要求を生成する。
【0117】
ステップS22では、測定の結果に基づいてリンク中断処理イベントをトリガーしてもよい。その中、リンク中断処理の策略は、リンクの中断が車群走行に与えた影響の程度及び/又は車群のネットワーク構成に依存する。
【0118】
上記方法は、車群のマネージャーに通知するための、リソース調整結果が含まれる報告又は中断処理結果が含まれる報告を生成することをさらに含んでもよい。
【0119】
図18は、本出願の別の実施例による無線通信に用いられる方法のフローチャートを示した。当該方法は、車群メンバーの感知動作に関するパラメータを取得することと(S31)、当該パラメータに基づいて車群のうち複数の車群メンバーに対する感知配置を生成して、複数の車群メンバーが当該感知配置に基づいて協調感知を行うことと(S32)、を含む。
【0120】
その中、上記パラメータは、非相関距離、有效感知ノードの数、車群メンバー感知能力、車群メンバーの位置のうち1つ又は複数を含んでもよい。感知配置は、感知に関与する車群メンバー、感知される周波数スペクトル範囲と時間範囲、感知結果の報告、結果の報告に用いられるリソース配置のうち1つ又は複数を含んでもよい。
【0121】
図に示されないが、上記方法は、車群のネットワーク構成に対応するリンク安定性測定配置を確定することをさらに含んでもよく、リンク安定性測定配置は、リンクの受信端装置が伝送されたコンテンツの受信状態に基づいてリンクの安定性を確定するのに使用される。その中、感知結果の報告の形式は、少なくともリンク安定性測定の結果に依存するように配置される。
【0122】
図18の破線のボックスに示すように、上記方法は、協調感知の結果に基づいて、車群に対する感知された周波数スペクトルの使用者の位置を確定することをさらに含んでもよい。
【0123】
なお、上述した各方法は、組み合わせて用いてもよいし、単独で用いてもよく、その詳細については第1から第3の実施例で詳細に説明したので、ここでは繰り返さない。
【0124】
本開示の技術は各種の製品に適用できる。例えば、電子装置100-300は端末装置として実現することができる。端末装置は、携帯端末(例えばスマートフォン、タブレットパーソナルコンピューター(PC)、ノートPC、携帯ゲーム端末、ポータブル/ドングルモバイルルーターとデジタル撮影装置など)又は車載端末(例えば、車載ユーザー装置(Vehicle User Equipment, VUE)、インテリジェントカー制御システム、カーナビゲーション装置など)として実現することができる。これらの車載端末は、内蔵又は外付け可能である。端末装置はマシンツーマシン(M2M)通信を実行する端末(マシンタイプ通信(MTC)端末とも呼ばれる)として実現することもできる。なお、ユーザー装置は、上記端末のうちの各端末に搭載された無線通信モジュール(例えば単一チップを含む集積回路モジュール)であってもよい。
【0125】
[端末装置の適用例について]
【0126】
(第1の適用例)
【0127】
図19は本開示の技術を適用できるスマートフォン900の概略構成の例を示すブロック図である。スマートフォン900はプロセッサ901、メモリ902、記憶装置903、外部接続インターフェース904、撮影装置906、センサ907、マイク908、入力装置909、表示装置910、スピーカ911、無線通信インターフェース912、1つ又は複数のアンテナスイッチ915、1つ又は複数のアンテナ916、バス917、バッテリ918及び補助コントローラ919を含む。
【0128】
プロセッサ901は例えばCPU又はシステムオンチップ(SoC)であり、スマートフォン900のアプリケーション層と他の層の機能を制御することができる。メモリ902はRAMとROMを含み、データとプロセッサ901によって実行されるプログラムが記憶される。記憶装置903は例えば半導体メモリとハードディスクのような記憶媒体を含むことができる。外部接続インターフェース904は外部装置(例えばメモリカードとユニバーサルシリアルバス(USB)装置)をスマートフォン900に接続するためのインターフェースである。
【0129】
撮影装置906はイメージセンサー(例えば電荷結合デバイス(CCD)と相補型金属酸化物半導体(CMOS))を含み、撮影した画像を生成する。センサー907は例えば測定センサー、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサのような1組みのセンサーを含んでもよい。マイク908はスマートフォン900に入力された音をオーディオ信号に変換する。入力装置909は例えば表示装置910のスクリーン上のタッチを検出するように構成されるタッチセンサー、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチを含み、ユーザーから入力された動作又は情報を受信する。表示装置910はスクリーン(例えば液晶ディスプレイ(LCD)と有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ)を含み、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911はスマートフォン900から出力したオーディオ信号を音に変換する。
【0130】
無線通信インターフェース912は任意のセルラー通信方式(例えば、LTE和LTE-先進)をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インターフェース912は通常、例えばBBプロセッサ913とRF回路914を含むことができる。BBプロセッサ913は例えば、シンボル化/復号化、変調/復調、多重化/多重化解除を実行するとともに、無線通信のための各種のタイプの信号処理を実行することができる。同時に、RF回路914は例えばミキサ、フィルタ、増幅器を含んで、アンテナ916を介して無線信号を送受信することができる。無線通信インターフェース912はその上にBBプロセッサ913とRF回路914が集積化される1つのチップモジュールであってもよい。
図19に示すように、無線通信インターフェース912は複数のBBプロセッサ913と複数のRF回路914を含んでもよい。
図19に、無線通信インターフェース912に複数のBBプロセッサ913と複数のRF回路914が含まれる例を示したが、無線通信インターフェース912は単一のBBプロセッサ913又は単一のRF回路914を含んでもよい。
【0131】
なお、セルラー通信方式の以外、無線通信インターフェース912は、例えば短距離無線通信方式、近接通信方式や無線ローカルネットワーク(LAN)方式などの別タイプの無線通信方式をサポートすることができる。この場合、無線通信インターフェース912は各種の無線通信方式に対するBBプロセッサ913とRF回路914を含んでもよい。
【0132】
アンテナスイッチ915のそれぞれは無線通信インターフェース912に含まれる複数の回路(例えば異なる無線通信方式に使用される回路)間でアンテナ916の接続先を切り替える。
【0133】
アンテナ916のそれぞれは単一又は複数のアンテナ素子(例えばMIMOアンテナに含まれた複数のアンテナ素子)を含んで、無線通信インターフェース912の無線信号の送受信に使用される。
図19に示すように、スマートフォン900は複数のアンテナ916を含んでもよい。
図19に、スマートフォン900に複数のアンテナ916が含まれる例を示したが、スマートフォン900は単一のアンテナ916を含んでもよい。
【0134】
なお、スマートフォン900は各種の無線通信方式に対するアンテナ916を含んでもよい。この場合に、アンテナスイッチ915はスマートフォン900の配置から省略されてもよい。
【0135】
バス917はプロセッサ901、メモリ902、記憶装置903、外部接続インターフェース904、撮像装置906、センサー907、マイク908、入力装置909、表示装置910、スピーカ911、無線通信インターフェース912及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリ918は給電線によって
図19に示すスマートフォン900の各ブロックに電力を提供し、給電線は図面において部分的に点線によって表される。補助コントローラ919は例えば睡眠モードでスマートフォン900の最少の必要な機能を動作する。
【0136】
図19に示すスマートフォン900では、第1から第3の実施例で説明した送受信ユニットは無線通信インターフェース912によって実現することができる。機能の少なくとも一部はプロセッサ901又は補助コントローラ919によって実現することができる。例えば、プロセッサ901又は補助コントローラ919は、確認ユニット101と確定ユニット102の機能を実行することによってネットワーク構成の確認及びリンク安定性測定配置の確定を行うことができ、測定ユニット201とトリガーユニット202の機能を実行することによって、リンク安定性の測定と対応するイベントのトリガーを行うことができ、取得ユニット301と生成ユニット302の機能を実行することによって、協調感知に用いられる感知配置を生成することができる。
【0137】
(第2の適用例)
【0138】
図20は本開示の技術を適用できるカーナビゲーション装置920の概略構成の例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920はプロセッサ921、メモリ922、全球位置決めシステム(GPS)モジュール924、センサ925、データインターフェース926、コンテンツプレーヤー927、記憶媒体インターフェース928、入力装置929、表示装置930、スピーカ931、無線通信インターフェース933、1つ又は複数のアンテナスイッチ936、1つ又は複数のアンテナ937及びバッテリ938を含む。
【0139】
プロセッサ921は例えばCPU又はSoCであり、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能と他の機能を制御することができる。メモリ922はRAMとROMを含み、データとプロセッサ921によって実行されたプログラムを記憶する。
【0140】
GPSモジュール924はGPS衛星から受信したGPS信号を使用してカーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度、高度)を測定する。センサー925は例えばジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどの1組みのセンサーを含んでもよい。データインターフェース926は図示しない端末を介して例えば車のネットワーク941に接続し、車両が生成したデータ(例えば、車速データ)を取得する。
【0141】
コンテンツプレーヤー927は記憶媒介(例えば、CDとDVD)に記憶されたコンテンツを再生して、この記憶媒介は記憶媒介インターフェース928に挿入される。入力装置929は例えば表示装置930のスクリーン上のタッチを検出するように構成されるタッチセンサー、ボタン又はスイッチを含み、ユーザーから入力された動作又は情報を受信する。表示装置930は例えばLCDやOLEDディスプレイのスクリーンを含み、ナビゲーション機能の画像又は再生されたコンテンツを表示する。スピーカ931はナビゲーション機能の音又は再生されたコンテンツを出力する。
【0142】
無線通信インターフェース933は任意のセルラー通信方式(例えば、LTE和LTE-先進)をサポートし、無線通信を実行することができる。無線通信インターフェース933は通常、例えばBBプロセッサ934とRF回路935を含むことができる。BBプロセッサ934は、例えばシンボル化/復号化、変調/復調、及び多重化/多重化解除を実行すると共に、無線通信に使用される各種のタイプの信号処理を実行することができる。同時に、RF回路935は例えばミキサ、フィルタ、増幅器を含んで、アンテナ937を介して無線信号を送受信することができる。無線通信インターフェース933はその上にBBプロセッサ934とRF回路935が集積化される1つのチップモジュールであってもよい。
図20に示すように、無線通信インターフェース933は複数のBBプロセッサ934と複数のRF回路935を含んでもよい。
図20に、無線通信インターフェース933に複数のBBプロセッサ934と複数のRF回路935が含まれた例を示したが、無線通信インターフェース933は単一のBBプロセッサ934又は単一のRF回路935を含んでもよい。
【0143】
なお、セルラー通信方式の以外、無線通信インターフェース933は、例えば短距離無線通信方式、近接通信方式と無線LAN方式などの別タイプの無線通信方式をサポートすることができる。この場合、各種の無線通信方式に対して、無線通信インターフェース933はBBプロセッサ934とRF回路935を含んでもよい。
【0144】
アンテナスイッチ936のそれぞれは無線通信インターフェース933に含まれる複数の回路(例えば異なる無線通信方式に使用される回路)間でアンテナ937の接続先を切り替える。
【0145】
アンテナ937のそれぞれは単一又は複数のアンテナ素子(例えばMIMOアンテナに含まれる複数のアンテナ素子)を含み、無線通信インターフェース933の無線信号の送受信に使用される。
図20に示すように、カーナビゲーション装置920は複数のアンテナ937を含んでもよい。
図20に、カーナビゲーション装置920に複数のアンテナ937が含まれる例を示したが、カーナビゲーション装置920は単一のアンテナ937を含んでもよい。
【0146】
なお、カーナビゲーション装置920は各種の無線通信方式に対するアンテナ937を含んでもよい。この場合、アンテナスイッチ936はカーナビゲーション装置920の配置から省略されてもよい。
【0147】
バッテリ938は給電線によって
図20に示すカーナビゲーション装置920の各ブロックに電力を提供し、給電線は図面において部分的に点線によって表される。バッテリ938は車両から提供した電力を蓄積する。
【0148】
図20に示すカーナビゲーション装置920では、第1から第3の実施例で説明した送受信ユニットは無線通信インターフェース933によって実現することができる。機能の少なくとも一部はプロセッサ921によって実現することができる。例えば、プロセッサ921は、確認ユニット101と確定ユニット102の機能を実行することによってネットワーク構成の確認及びリンク安定性測定配置の確定を行うことができ、測定ユニット201とトリガーユニット202の機能を実行することによって、リンク安定性の測定と対応するイベントのトリガーを行うことができ、取得ユニット301と生成ユニット302の機能を実行することによって、協調感知に用いられる感知配置を生成することができる。
【0149】
本開示の技術はカーナビゲーション装置920、車載ネットワーク941及び車両モジュール942のうち1つ又は複数のブロックが含まれた車載システム(又は車両)940として実現されることができる。車両モジュール942は車両データ(例えば車速、エンジン速度、故障情報)を生成して、生成されたデータを車載ネットワーク941に出力する。
【0150】
本発明の基本的な原理は、特定の実施例を参照して説明されている。しかしながら、当業者には、本発明の方法および装置のすべて又は任意のステップや部材は、任意のコンピューティングデバイス(プロセッサ、メモリ媒体などを含む)又はコンピューティングデバイスのネットワークにおいて、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はそれらの組み合わせの形態で実現できることを理解することができることに留意すべきである。これは、本発明の説明を読んだ場合に、それらの基本的な回路設計知識又は基本的なプログラミング技能を使用して当業者によって実現され得る。
【0151】
そして、本発明は、機械可読命令コードが記憶されたプログラム製品をさらに提供する。前記命令コードが機械によって読み取って実行される時に、前記本発明実施例による方法を実行することができる。
【0152】
それに対応して、前記機械可読命令コードが記憶されたプログラム製品を担う記憶媒体も本発明の開示に含まれた。前記記憶媒体は、フロッピーディスク、光ディスク、光磁気ディスク、メモリカード、メモリスティックなどを含むが、これらに限定されない。
【0153】
ソフトウェア又はファームウェアによって本発明を実現する場合に、記憶媒体又はネットワークから専用のハードウェア構成を有するコンピューター(例えば、
図21に示す汎用コンピューター2100)に当該ソフトウェアを構成するプログラムをインストールして、該当コンピューターは各プログラムがインストールされる場合に、各種の機能などを実行することができる。
【0154】
図21において、中央処理装置(CPU)2101は、読み取り専用メモリ(ROM)2102に記憶されたプログラム又は記憶部2108からランダムアクセスメモリ(RAM)2103にロードされたプログラムによって各種の処理を実行する。RAM2103に、必要に応じても、CPUが各種の処理などを実行する時に必要なデータが記憶される。CPU2101とRAM2103はバス2104を介して相互に接続される。入力/出力インタフェース2105もバス2104に接続される。
【0155】
入力部分2106(キーボード、マウスなどを含む)、出力部分2107(例えば陰極線管(CRT)、液晶ディスプレイ(LCD)などのディスプレイとスピーカなどを含む)、記憶部分2108(ハードウェアなどを含む)、通信部分2109(例えばLANカードやモデムなどのネットワークインターフェースカードを含む)が入力/出力インターフェース2105に接続された。通信部分2109は例えばインターネットなどのネットワークを介して通信処理を実行する。必要に応じて、ドライバー2110も入力/出力インタフェース2105に接続されることができる。例えば磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブルメディア2111は、必要に応じてドライバー2110に装着されて、その中から読み出したコンピュータプログラムが必要に応じて記憶部2108にインストールされるようにする。
【0156】
ソフトウェアによって上記した一連の処理を実現する場合に、例えばインターネットなどのネットワーク或いは例えばリムーバブルメディア2111などの記憶媒体から、ソフトウェアを構成するプログラムをインストールする。
【0157】
当業者が理解すべきことは、このような記憶媒体が
図21に示すような、その中にプログラムが記憶され、装置に別途配分してユーザーにプログラムを提供するリムーバブルメディア2111に限定されない。リムーバブルメディア2111の例は、磁気ディスク(フロッピーディスク(登録商標)を含む)、光ディスク(光ディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)とデジタル多用途ディスク(DVD)を含む)、光磁気ディスク(ミニディスク(MD)(登録商標)を含む)、半導体メモリを含む。或いは、記憶媒体は、ROM2102、記憶部分2108に含まれたハードウェアなどであってもよく、その中にプログラムが記憶され、且つこれらが含まれた装置と一緒にユーザーに配布する。
【0158】
なお、本発明の装置、方法、及びシステムでは、各構成要素又は各ステップが分解及び/又は再結合することができるものであってもよい。これらの分解及び/又は再結合は本発明の均等の方案とみなすべきである。さらに、上記した一連の処理を実行するステップは当然、説明の順序に沿って時系列に実行することができるが、必ずしも時系列に実行される必要はない。いくつかのステップは並行的又は互いに独立に実行されてもよい。
【0159】
最後、説明する必要なことは、用語「包括」、「含む」又はそのいかなる他の変形は、非排他的な包含を含むことを意味することで、一連の要素を含むプロセス、方法、物品、又はデバイスは、それらの要素を含むだけではなく、明確に記載されていない他の要素をさらに含み、或いは、このようなプロセス、方法、物品、又はデバイスに固有する要素をさらに含む。より多い制限が存在しない場合、「...を一つ含む」という文によって限定される要素は、前記要素を含むプロセス、方法、物品又はデバイスに他の同じ要素がさらに含まれることを排除しない。
【0160】
以上、図面を結合して本開示の実施例について詳細に説明したが、上記した実施形態は本発明を説明するためのものであり、本発明を限定するものではないと理解すべきである。当業者にとって、本発明の精神および範囲から逸脱することがなく、上記した実施形態に対して、様々な修正及び変更が可能である。そのため、本発明の範囲は添付した特許請求の範囲及びその等価物のみによって限定される。
【0161】
本技術は以下のように配置されてもよい。
【0162】
(1)無線通信に用いられる電子装置であって、
車群のネットワーク構成を確認し、
前記ネットワーク構成に対応するリンク安定性測定配置を確定し、前記リンク安定性測定配置が、リンクの受信端装置が伝送されたコンテンツの受信状態に基づいて前記リンクの安定性を確定するために使用される、ように配置される処理回路を含む。
【0163】
(2)前記電子装置において、前記処理回路は、所定の時間が経過したこと、車群規模変更、車群メンバーの情報やり取り需要変更、利用可能なネットワーク伝送リソース変更のうち少なくとも1つに応答して前記確認及び前記確定を実行するように配置される。
【0164】
(3)前記電子装置において、前記車群のネットワーク構成は、車群規模、車群形式、ネットワーク通信のアーキテクチャ、のうち1つ又は複数を含む。
【0165】
(4)前記電子装置において、前記車群のネットワーク通信のアーキテクチャは、1)車群マネージャーが車群メンバーに情報をブロードキャストし、車群メンバーがシングルホップリンクを介して車群マネージャーに情報を送信することと、2)車群マネージャーが車群メンバーに情報をブロードキャストし、車群メンバーが隣接する車群メンバー間の一方向リンクを使用して車群マネージャーに情報を送信することと、3)車群マネージャーが車群メンバーに情報をブロードキャストし、隣接する車群メンバーの間に双方向リンクがあることと、4)隣接する車群メンバー間が双方向リンクを介して情報をやりとることと、5)車群が複数のクラスタに分割され、隣接するクラスタマネージャーの間が双方向リンクを介して情報をやり取り、各クラスタがそれぞれ1)から4)のいずれかで配置されることと、の少なくとも1つを含む。
【0166】
(5)前記電子装置において、前記処理回路はさらに、確認されたネットワーク構成に基づいて、ネットワーク端に車群にネットワーク伝送リソースを割り当てるように要求するためのリソース割り当て要求を生成するように配置される。
【0167】
(6)前記電子装置において、前記処理回路はさらに、車群内部のリソース需要の総量を推定し、前記リソース割り当て要求に推定されたリソース需要の総量を含める、ように配置される。
【0168】
(7)前記電子装置において、前記処理回路は、前記ネットワーク構成、転送ノードのデータ処理モード、単位時間内に車群メンバーによって伝送される情報量のうち少なくとも1つに基づいて前記推定を行う、ように配置される。
【0169】
(8)前記電子装置において、前記処理回路は、推定されたリソース需要の総量に基づいて、1つ又は複数の半永続スケジューリング配置要求を前記リソース割り当て要求として生成する、ように配置される。
【0170】
(9)前記電子装置において、前記リソース割り当て要求は、車群のネットワーク通信のアーキテクチャの標識及び車群規模の情報を含む。
無線通信に用いられる電子装置であって、
【0171】
(10)前記電子装置において、前記処理回路はさらに、前記ネットワーク構成に基づいて、単位時間内に車群メンバーによって伝送される情報量を確定し、ネットワーク構成と単位時間内に車群メンバーによって伝送される情報量とが対応関係を有するように配置される。
【0172】
(11)前記電子装置において、前記処理回路はさらに、ネットワーク端によって実際に割り当てられたネットワーク伝送リソースに基づいて、車群のネットワーク構成を調整し、調整されたネットワーク構成に基づいて車群内の伝送リソース割り当てを行う、ように配置される。
【0173】
(12)前記電子装置において、前記処理回路はさらに、割り当てられたネットワーク伝送リソースの調整可能範囲を前記ネットワーク端から取得し、ネットワーク伝送リソースを車群メンバーに割り当てる際に前記車群メンバーに当該調整可能範囲を通知するように配置される。
【0174】
(13)前記電子装置において、前記処理回路は、前記リンク安定性測定配置をネットワーク端から取得するか、又は、予め記憶されたネットワーク構成とリンク安定性測定配置との対応関係に基づいて前記リンク安定性測定配置を確定するように配置される。
【0175】
(14)前記電子装置において、前記リンク安定性測定配置はリンク伝送モードとリンク安定性との対応関係を含む。
【0176】
(15)前記電子装置において、前記リンク伝送モードは、所定の時間内にリンク上で伝送を実行する回数を含み、前記リンク安定性には、固定期間に成功した受信の回数又は割合を含む。
【0177】
(16)前記電子装置において、前記処理回路はさらに、各リンクに割り当てられた伝送リソースに基づいて、対応する車群メンバーに提供するための、前記リンクに対するリンク安定性測定配置を確定するように配置される。
【0178】
(17)前記電子装置において、前記処理回路はさらに、リンク安定性測定の結果に基づいて対応するイベントを処理する。
【0179】
(18)前記電子装置において、前記処理回路は、前記リンク安定性測定結果及び/又は車群メンバーによって伝送される情報量の変化に基づいて、車群内の伝送リソースの再割り当てを実行するように配置される。
【0180】
(19)前記電子装置において、前記処理回路は、前記リンク安定性測定結果に基づいて、リンク中断処理を実行し、その中、リンク中断処理の策略は前記ネットワーク構成及び/又はリンク中断が車群走行に与えた影響の程度に依存するように配置される。
【0181】
(20)本技術は、無線通信に用いられる電子装置をさらに提供し、
リンクに対するリンク安定性測定配置に基づいてリンク安定性の測定を行い、その中、前記リンクの受信端が前記電子装置の位置する車両であって、前記リンクの送信端が車群のうち他の車両であり、
前記測定の結果に基づいて対応するイベントをトリガーする、ように配置される処理回路を含む。
【0182】
(21)(20)に記載の電子装置であって、前記処理回路は、前記測定の結果に基づいてリソース配置調整イベントをトリガーするように配置される。
【0183】
(22)(21)に記載の電子装置であって、前記処理回路はさらに、伝送する必要のある情報量の変化に基づいて前記リソース配置調整イベントをトリガーするように配置される。
【0184】
(23)(21)に記載の電子装置であって、前記処理回路は、リソース配置調整が調整可能範囲内にある時に、前記リンクの送信端に送信される調整要求を生成し、リソース配置調整が調整可能範囲内にない時に、前記電子装置が位置する車両の車群マネージャーに送信される調整要求を生成する、ように配置される。
【0185】
(24)(20)に記載の電子装置であって、前記処理回路は、前記測定の結果に基づいてリンク中断処理イベントをトリガーするように配置される。
【0186】
(25)(24)に記載の電子装置であって、リンク中断処理の策略は、リンク中断が車群走行に与えた影響の程度及び/又は車群のネットワーク構成に依存する。
【0187】
(26)(24)に記載の電子装置であって、前記処理回路はさらに、前記車群のマネージャーに通知するための、中断処理結果が含まれる報告を生成するように配置される。
【0188】
(27)無線通信に用いられる電子装置であって、
車群メンバーの感知動作に関するパラメータを取得し、
前記パラメータに基づいて、車群のうち複数の車群メンバーに対する感知配置を生成し、前記複数の車群メンバーが前記感知配置に基づいて協調感知を行う、ように配置される処理回路を含む。
【0189】
(28)(27)に記載の電子装置であって、前記パラメータは、非相関距離、有効感知ノードの数、車群メンバー感知能力、車群メンバーの位置、のうち1つ又は複数を含む。
【0190】
(29)(27)に記載の電子装置であって、前記感知配置感知に関与する車群メンバー、感知される周波数スペクトル範囲及び時間範囲、感知結果の報告、結果の報告に用いられるリソース配置、のうち1つ又は複数を含む。
【0191】
(30)(29)に記載の電子装置であって、前記感知結果の報告の形態は、少なくともリンク安定性測定の結果に依存するように配置される。
【0192】
(31)(30)に記載の電子装置であって、前記処理回路はさらに、車群のネットワーク構成に対応するリンク安定性測定配置を確定し、前記リンク安定性測定配置が、リンクの受信端装置が伝送されたコンテンツの受信状態に基づいて前記リンクの安定性を確定するために使用されるように配置される。
【0193】
(32)(27)に記載の電子装置であって、前記処理回路はさらに、前記協調感知の結果に基づいて、車群に対する感知された周波数スペクトルの使用者の位置を確定するように配置される。
【0194】
(33)無線通信に用いられる方法であって、
車群のネットワーク構成を確認することと、
前記ネットワーク構成に対応するリンク安定性測定配置を確定し、前記リンク安定性測定配置が、リンクの受信端装置が伝送されたコンテンツの受信状態に基づいて前記リンクの安定性を確定するために使用されることと、を含む。
【0195】
(34)無線通信に用いられる方法であって、
リンクに対するリンク安定性測定配置に基づいてリンク安定性の測定を行い、その中、前記リンクの受信端が前記電子装置の位置する車両であって、前記リンクの送信端が車群のうち他の車両であることと、
前記測定の結果に基づいて対応するイベントをトリガーすることと、を含む。
【0196】
(35)無線通信に用いられる方法であって、
車群メンバーの感知動作に関するパラメータを取得することと、
前記パラメータに基づいて、車群のうち複数の車群メンバーに対する感知配置を生成し、前記複数の車群メンバーが前記感知配置に基づいて協調感知を行うことと、を含む。