(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-19
(45)【発行日】2022-12-27
(54)【発明の名称】キャパシタ
(51)【国際特許分類】
H01G 4/33 20060101AFI20221220BHJP
H01G 4/30 20060101ALI20221220BHJP
【FI】
H01G4/33 102
H01G4/30 541
(21)【出願番号】P 2021519273
(86)(22)【出願日】2020-03-03
(86)【国際出願番号】 JP2020008961
(87)【国際公開番号】W WO2020230414
(87)【国際公開日】2020-11-19
【審査請求日】2021-10-26
(31)【優先権主張番号】P 2019090617
(32)【優先日】2019-05-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000006231
【氏名又は名称】株式会社村田製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100132252
【氏名又は名称】吉田 環
(74)【代理人】
【識別番号】100221501
【氏名又は名称】式見 真行
(72)【発明者】
【氏名】松原 弘
(72)【発明者】
【氏名】原田 真臣
(72)【発明者】
【氏名】香川 武史
【審査官】西間木 祐紀
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/026641(WO,A1)
【文献】特開2017-195322(JP,A)
【文献】特開2008-252011(JP,A)
【文献】特開2007-081325(JP,A)
【文献】国際公開第2008/149622(WO,A1)
【文献】特開平06-302466(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01G 4/33
H01G 4/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板上に形成された下部電極と、
前記下部電極上に形成された誘電体膜と、
前記誘電体膜上に形成された上部電極と、
前記下部電極、前記誘電体膜および前記上部電極上に形成された、貫通開口部を有する保護層と、
前記貫通開口部内に形成された凸状部と、
前記貫通開口部および前記凸状部を覆うように形成された外部電極と
を有
し、
前記凸状部は、樹脂により形成されていることを特徴とするキャパシタ。
【請求項2】
前記凸状部は、柱状である、請求項1に記載のキャパシタ。
【請求項3】
前記柱状の凸状部は、前記貫通開口部内に複数設けられている、請求項2に記載のキャパシタ。
【請求項4】
前記柱状の凸状部は、前記貫通開口部の外周部に設けられている、請求項3に記載のキャパシタ。
【請求項5】
前記凸状部は、ループ状である、請求項1に記載のキャパシタ。
【請求項6】
前記ループ状の凸状部は、前記貫通開口部の外周部に設けられている、請求項5に記載のキャパシタ。
【請求項7】
前記凸状部は、逆テーパーを有する、請求項1~6のいずれか1項に記載のキャパシタ。
【請求項8】
前記凸状部の下に金属膜が設けられている、請求項1~7のいずれか1項に記載のキャパシタ。
【請求項9】
前記凸状部の下に耐湿膜が設けられている、請求項1~8のいずれか1項に記載のキャパシタ。
【請求項10】
前記保護層の下に耐湿膜が設けられている、請求項
1~9のいずれか1項に記載のキャパシタ。
【請求項11】
前記外部電極の下にシード層が設けられている、請求項
1~10のいずれか1項に記載のキャパシタ。
【請求項12】
平面視において、前記下部電極が存在する領域内に前記上部電極が存在し、前記上部電極が存在する領域内に前記外部電極が存在する、請求項
1~11のいずれか1項に記載のキャパシタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、キャパシタに関する。
【背景技術】
【0002】
半導体集積回路に用いられる代表的なキャパシタ素子として、例えばMIM(Metal Insulator Metal)キャパシタがよく知られている。MIMキャパシタは、絶縁体を下部電極と上部電極とで挟んだ平行平板型の構造を有するキャパシタである。
【0003】
例えば、特許文献1には、
図10に示すように、基板101上に絶縁膜102、下部電極103、誘電体膜104、上部電極105が順次形成されたキャパシタであって、これらの上に形成された保護層106を貫通して、一の外部電極107aが上記上部電極105に、上記保護層106を貫通して形成された別の外部電極107bが上記下部電極103に、それぞれ接続されたキャパシタが開示されている。このようなキャパシタは、外部電極107a,107bのそれぞれのエッジ部分108a,108bが、下層の保護層106の貫通開口部の形状を反映して、凸形状となり得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記したように、特許文献1に記載のようなキャパシタは、外部電極のエッジ部分が、下層の保護層の貫通開口部の形状を反映して、凸形状となり得る。チップ小型化に伴い、外部電極も小さくせざるを得なくなり、実装性を確保することが困難になる。
【0006】
従って、本開示は、実装性が高いMIMキャパシタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は以下の態様を含む。
[1] 基板と、
前記基板上に形成された下部電極と、
前記下部電極上に形成された誘電体膜と、
前記誘電体膜上に形成された上部電極と、
前記下部電極、前記誘電体膜および前記上部電極上に形成された、貫通開口部を有する保護層と、
前記貫通開口部内に形成された凸状部と、
前記貫通開口部および前記凸状部を覆うように形成された外部電極と
を有することを特徴とするキャパシタ。
[2] 前記凸状部は、柱状である、上記[1]に記載のキャパシタ。
[3] 前記柱状の凸状部は、前記貫通開口部内に複数設けられている、上記[2]に記載のキャパシタ。
[4] 前記柱状の凸状部は、前記貫通開口部の外周部に設けられている、上記[3]に記載のキャパシタ。
[5] 前記凸状部は、ループ状である、上記[1]に記載のキャパシタ。
[6] 前記ループ状の凸状部は、前記貫通開口部の外周部に設けられている、上記[5]に記載のキャパシタ。
[7] 前記凸状部は、逆テーパーを有する、上記[1]~[6]のいずれか1つに記載のキャパシタ。
[8] 前記凸状部の下に金属膜が設けられている、上記[1]~[7]のいずれか1つに記載のキャパシタ。
[9] 前記凸状部の下に耐湿膜が設けられている、上記[1]~[8]のいずれか1つに記載のキャパシタ。
[10] 前記凸状部は、樹脂により形成されている、上記[1]~[9]のいずれか1つに記載のキャパシタ。
[11] 前記凸状部は、金属により形成されている、上記[1]~[9]のいずれか1つに記載のキャパシタ。
[12] 前記凸状部は、耐湿性材料により形成されている、上記[1]~[9]のいずれか1つに記載のキャパシタ。
[13] 前記保護層の下に耐湿膜が設けられている、上記[1]~[12]のいずれか1つに記載のキャパシタ。
[14] 前記外部電極の下にシード層が設けられている、上記[1]~[13]のいずれか1つに記載のキャパシタ。
[15] 平面視において、前記下部電極が存在する領域内に前記上部電極が存在し、前記上部電極が存在する領域内に前記外部電極が存在する、上記[1]~[14]のいずれか1つに記載のキャパシタ。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、実装性が高いMIMキャパシタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1(a)は、本開示の第1実施形態であるキャパシタ1aの断面図であり、
図1(b)は、平面図である。
【
図2】
図2(a)は、本開示の第2実施形態であるキャパシタ1bの断面図であり、
図2(b)は、平面図である。
【
図3】
図3(a)は、本開示の第3実施形態であるキャパシタ1cの断面図であり、
図3(b)は、平面図である。
【
図4】
図4(a)は、本開示の第4実施形態であるキャパシタ1dの断面図であり、
図4(b)は、平面図である。
【
図5】
図5(a)は、本開示の第5実施形態であるキャパシタ1eの断面図であり、
図5(b)は、平面図である。
【
図6】
図6は、本開示の第6実施形態であるキャパシタ1fの断面図である。
【
図7】
図7は、本開示の第7実施形態であるキャパシタ1gの断面図である。
【
図8】
図8は、本開示の第8実施形態であるキャパシタ1hの断面図である。
【
図9】
図9(a)~(i)は、本開示の第1実施形態であるキャパシタ1aの製造方法を説明するための断面図である。
【
図10】
図10は、従来のMIMキャパシタの構造を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示のキャパシタについて、図面を参照しながら詳細に説明する。但し、本開示のキャパシタおよび各構成要素の形状および配置等は、図示する例に限定されない。
【0011】
(第1実施形態)
第1実施形態のキャパシタ1aの断面図を
図1(a)に、平面図を
図1(b)に示す。
【0012】
図1(a)および
図1(b)に示されるように、本実施形態のキャパシタ1aは、概略的には、基板2と、該基板2上に設けられた絶縁膜3と、該絶縁膜3上に設けられた下部電極4と、該下部電極4上に設けられた誘電体膜5と、該誘電体膜5上に設けられた上部電極6と、該誘電体膜5および該上部電極6上に設けられた耐湿膜7と、該耐湿膜7上に設けられた貫通開口部15a,15bを有する保護層8と、該貫通開口部15a,15bのそれぞれの中に設けられた凸状部9a,9bと、該貫通開口部15a,15bの側面上および凸状部9a,9b上に設けられたシード層10a,10bと、該シード層10a,10b上に設けられた外部電極11a,11bを有する。キャパシタ1aにおいて、下部電極4と誘電体膜5と上部電極6とは、この順に積層されており、MIMキャパシタ構造を構成しており、下部電極4と上部電極6の間に電圧を印加することにより、誘電体膜5に電荷を蓄積することができる。外部電極11a側の電流は、外部電極11a-シード層10a-上部電極6の順(またはこの逆)に流れる。一方、外部電極11b側の電流は、外部電極11b-シード層10b-下部電極4の順(またはこの逆)に流れる。
【0013】
平面視において、凸状部9a,9bは、それぞれ、貫通開口部15a,15bの中央部に設けられている。尚、本明細書において、「平面視」とは、キャパシタを外部電極側から基板の主面に垂直に平面視した場合をいう。外部電極11a,11bは、それぞれ、貫通開口部15a,15bの外側の領域まで形成されている。即ち、外部電極11a,11bは、凸状部9a,9bを覆い、貫通開口部15a,15bの内部を埋め、さらに貫通開口部の外側の保護層8上にも存在する。外部電極の保護層上の部分および凸状部上の部分は、凸状に形成されている。即ち、外部電極11a,11bの外縁部および中央部は、凸状になっており、外部電極表面は、全体として凹凸形状を有している。凸状に形成された外部電極11a,11bの外縁部の内側の縁は、それぞれ、貫通開口部15a,15bの内壁よりも内側に存在する。また、凸状に形成された外部電極11a,11bの中央部は、それぞれ、凸状部9a,9bよりも外側の領域まで存在する。本開示のキャパシタは、従来のキャパシタと比較して、外部電極表面の凹凸が多く存在するので、はんだ実装時等に接続面積が大きくなる。従って、本開示のキャパシタは、接続面積が大きく、実装性が高い。また、実装時などに、外部電極に荷重がかかる場合には、
図10に記載のような従来のキャパシタは、外部電極の外縁部に存在する凸形状部分に上記荷重が集中し、耐荷重性が低くなり得る。一方、本開示のキャパシタは、凸形状部分が外縁部だけではなく、中央部にも存在することから、荷重が外縁部だけではなく中央部にも分散され、耐荷重性が高くなる。従って、本開示のキャパシタは、取り扱いが容易である。
【0014】
また、平面視において、外部電極11aは、上部電極6の形成領域内に形成されており、外部電極11a,11bおよび上部電極6は、下部電極4の形成領域内に形成されている。このような外部電極、上部電極および下部電極をこのような形状に形成することにより、浮遊容量を抑制し、キャパシタ1aの容量精度を高めることが可能になる。
【0015】
上記のようなキャパシタ1aは、例えば以下のようにして製造される。尚、下記の説明および
図9においては、1つのキャパシタ素子に着目して記載しているが、実際には、基板上に複数のキャパシタ素子が同時に形成される。即ち、キャパシタを複数有する集合基板が製造され、最後に各キャパシタに個片化される。
【0016】
まず、基板2を準備する。
【0017】
上記基板2は、特に限定されないが、好ましくは、シリコン基板またはガリウム砒素基板等の半導体基板、ガラスまたはアルミナ等の絶縁性基板であり得る。
【0018】
上記基板2の厚さは、特に限定されないが、好ましくは50μm以上300μm以下、より好ましくは80μm以上200μm以下である。基板の厚さを50μm以上にすることにより、基板の機械的強度を高くすることができ、キャパシタの製造において、バックグラインドまたはダイシング時に、基板に割れまたは欠けが生じにくくなる。基板の厚さを300μm以下とすることにより、キャパシタの縦、横の長さよりも薄くすることが可能になり、キャパシタの実装時のハンドリングが容易になる。
【0019】
次に、上記基板2上に基板全体に絶縁膜3を形成する(
図9(a))。
【0020】
本実施形態において、上記絶縁膜3は、上記基板2上に基板全体を覆うように設けられている。
【0021】
上記絶縁膜3の形成は、例えば、スパッタリング法やCVD(化学的気相堆積)法などで行うことができる。
【0022】
上記絶縁膜3の厚さは、基板2と絶縁膜の上に形成される層が絶縁できる限り特に限定されず、例えば、0.05μm以上、好ましくは0.10μm以上である。また、絶縁膜3の厚さは、キャパシタ1aの低背化の観点から、好ましくは10μm以下、より好ましくは1.0μm以下、さらに好ましくは0.50μm以下である。
【0023】
上記絶縁膜3を構成する材料は、特に限定されないが、好ましくは、SiO2、Si3N4、Al2O3、HfO2、Ta2O5、ZrO2等が挙げられ、SiO2、Si3N4またはAl2O3がより好ましい。
【0024】
次に、上記絶縁膜3上に、下部電極4のパターンを形成する(
図9(a))。
【0025】
本実施形態において、上記下部電極4は、上記絶縁膜3上に、絶縁膜3の外縁部以外の領域に設けられている。換言すれば、平面視した場合に、下部電極4は、基板2および絶縁膜3が占める領域よりも内側の領域に設けられている。下部電極を絶縁膜および基板の端まで形成しないことにより、キャパシタ1aの端面に下部電極4が露出し、他の部品などとショートすることを防止することができる。
【0026】
上記下部電極4のパターン形成の方法は、例えばリフトオフ法、めっき法、スパッタ、蒸着、フォトリソグラフィー、エッチング等により行うことができる。例えば、パターニング形成は、スパッタ、フォトリソグラフィー、およびエッチングを組み合わせて行われる。
【0027】
上記下部電極4の厚さは、特に限定されないが、0.5μm以上10μm以下が好ましく、1μm以上6μm以下がさらに好ましい。下部電極の厚さを0.5μm以上にすることにより、電極の抵抗を低減することができ、キャパシタの高周波特性への影響を抑制することができる。下部電極の厚さを10μm以下とすることにより、電極の応力による素子の機械的強度の低下を抑制することができ、キャパシタの変形を抑制することができる。
【0028】
上記下部電極4を構成する材料は、特に限定されないが、好ましくは、Cu、Ag、Au、Al、Ni、Cr、もしくはTiまたはこれらの合金、あるいはこれらを含む導電体等が挙げられ、Cu、Ag、AuまたはAlがより好ましい。
【0029】
次に、上記下部電極4上に、誘電体膜5のパターンを形成する(
図9(b))。
【0030】
本実施形態において、上記誘電体膜5は、上記下部電極4を覆うように基板全体に設けられている。ただし、誘電体膜5は、外部電極11bと下部電極4とが接続される領域には存在しない。下部電極の外部電極との接続領域以外の領域を、誘電体膜で覆うことにより、下部電極が意図しない部材と電気的に接触することを防止することができる。
【0031】
上記誘電体膜5の形成は、例えば、スパッタリング法、CVD法などで行うことができる。また、上記誘電体膜5のパターン形成の方法は、例えばフォトリソグラフィー、エッチング等により行うことができる。
【0032】
上記誘電体膜5の厚さは、特に限定はないが、好ましくは50nm以上10μm以下、より好ましくは0.1μm以上3.0μm以下である。誘電体膜の厚さを50nm以上にすることにより、絶縁耐性を高めることができる。誘電体膜の厚さを10μm以下とすることにより、誘電体膜の応力による素子の機械的強度の低下を抑制することができ、キャパシタの変形を抑制することができる。
【0033】
上記誘電体膜5を構成する材料は、特に限定されないが、好ましくは、SiO2、Si3N4、Al2O3、HfO2、Ta2O5、ZrO2等の酸化物または窒化物が挙げられる。
【0034】
次に、上記誘電体膜5上に、上部電極6のパターンを形成する(
図9(c))。
【0035】
本実施形態において、上記上部電極6は、上記誘電体膜5上の一部に設けられている。かかる上部電極6が形成された領域が、静電容量形成部となりキャパシタとして機能する。
【0036】
上記上部電極6のパターン形成の方法は、例えば、上記下部電極4と同様であり、リフトオフ法、めっき法、スパッタ、蒸着、フォトリソグラフィー、エッチング等により行うことができる。例えば、パターニング形成は、スパッタ、フォトリソグラフィー、およびエッチングを組み合わせて行われる。
【0037】
上記上部電極6の厚さは、特に限定されないが、下部電極4と同様の理由から、0.5μm以上10μm以下が好ましく、1μm以上6μm以下がさらに好ましい。また、上部電極6の厚さは、下部電極4の厚さよりも薄いことが好ましい。上部電極6の長さは下部電極4の長さより短いことが好ましい。下部電極4の厚さが薄い場合、等価直列抵抗(ESR)が大きくなるためである。
【0038】
上記上部電極6を構成する材料は、特に限定されないが、好ましくは、Cu、Ag、Au、Al、Ni、Cr、もしくはTiまたはこれらの合金、あるいはこれらを含む導電体等が挙げられ、Cu、Ag、AuまたはAlがより好ましい。
【0039】
次に、上記誘電体膜5および上部電極6上に、耐湿膜7のパターンを形成する(
図9(d))。
【0040】
本実施形態において、上記耐湿膜7は、上記誘電体膜5および上部電極6を覆うように設けられている。ただし、耐湿膜7は、外部電極11aと上部電極6とが接続される領域および外部電極11bと下部電極4とが接続される領域には存在しない。
【0041】
上記耐湿膜7の形成は、例えば、スパッタリング法、CVD法などで行うことができる。パターニングは、例えばフォトリソグラフィー、エッチング等により行うことができる。
【0042】
上記耐湿膜7の厚さは、特に限定されないが、好ましくは0.5μm以上10μm以下、より好ましくは1μm以上3μm以下である。耐湿膜7の厚さを0.5μm以上にすることにより、耐湿性をより確実に確保することができる。耐湿膜7の厚さを10μm以下にすることにより、膜応力による機械的強度の低下を抑制することができ、キャパシタの変形を抑制することができる。
【0043】
上記耐湿膜7を構成する材料は、特に限定されないが、好ましくは、Si3N4、SiO2の耐湿性材料が挙げられる。
【0044】
次に、上記耐湿膜7上に、保護層8のパターンを形成する(
図9(e))。
【0045】
本実施形態において、上記保護層8は、外部電極11a,11bを形成するための貫通開口部15a,15bを有し、当該貫通開口部が存在する箇所以外の領域を覆うように設けられている。上記貫通開口部15aは、上部電極6上に設けられ、貫通開口部15bは、上部電極6が存在しない領域に設けられる。
【0046】
上記保護層8の形成は、例えば、スピンコートなどで行うことができる。また、上記保護層8のパターン形成の方法は、例えばフォトリソグラフィー、エッチング等により行うことができる。
【0047】
上記保護層8の厚さは、特に限定されないが、好ましくは1μm以上20μm以下、より好ましくは3μm以上15μm以下である。保護層の厚さを1μm以上にすることにより、保護層8を挟んだ外部電極11a,11bと下部電極4の間の容量が、誘電体膜5を挟んだ下部電極4と上部電極6の間の容量と比較して小さくなり、保護層8を挟んだ容量の電圧変動や周波数特性がキャパシタ全体に及ぼす影響を小さくすることができる。保護層8の厚さを20μm以下にすることにより、低粘度の保護層材料を使用することが可能になり、厚さの制御が容易になり、キャパシタ容量のばらつきを抑制することができる。
【0048】
上記保護層8を構成する材料は、特に限定されないが、好ましくは、ポリイミド等の樹脂材料が挙げられる。
【0049】
次に、上記貫通開口部15a,15b内に、それぞれ、凸状部9a,9bを形成する(
図9(f))。
【0050】
本実施形態において、上記凸状部9a,9bは、それぞれ、貫通開口部15a,15b内に設けられる。各凸状部は、各貫通開口部の中央部に、柱状に設けられる。
【0051】
上記凸状部の高さは、特に限定されないが、好ましくは0.5μm以上20μm以下、より好ましくは2μm以上15μm以下である。凸状部の高さを0.5μm以上にすることにより、外部電極の凹凸による表面積拡大効果を高めることができる。凸状部の高さを20μm以下にすることにより、低粘度の保護層材料を使用することが可能になり、厚さの制御が容易になり、キャパシタ容量のばらつきを抑制することができる。
【0052】
好ましい態様において、上記凸状部9aの高さは、上記貫通開口部15aにおける耐湿膜7と保護層8の厚さの和と等しく、上記凸状部9bの高さは、貫通開口部15bにおける耐湿膜7と保護層8と誘電体膜5の厚さの和と等しい。換言すれば、保護層8の上面と凸状部9の上面は、面一であることが好ましい。
【0053】
別の態様において、上記凸状部の上面は、保護層の上面よりも上方に位置する。かかる態様において、凸状部の高さは、貫通開口部の高さの好ましくは1.1倍以上2.0倍以下、より好ましくは1.2倍以上1.5倍以下であり得る。
【0054】
さらに別の態様において、上記凸状部の上面は、保護層の上面よりも下方に位置する。かかる態様において、凸状部の高さは、貫通開口部の高さの好ましくは0.3倍以上0.9倍以下、より好ましくは0.5倍以上0.8倍以下であり得る。
【0055】
上記凸状部9a,9bの形成は、例えば、スパッタリング法、CVD法、スピンコート法などで行うことができる。また、上記凸状部9a,9bのパターン形成の方法は、例えばフォトリソグラフィー、エッチング等により行うことができる。
【0056】
尚、上記凸状部9a,9bは、上記保護層8を形成した後に形成してもよく、あるいは先に凸状部9a,9bを形成した後に保護層8を形成してもよい。さらに、可能である場合、凸状部9a,9bおよび保護層8を同時に形成してもよい。
【0057】
上記凸状部9a,9bを構成する材料は、特に限定されないが、例えばポリイミド等の樹脂材料、Cu等の金属材料、SiO2等の無機材料が挙げられる。該金属材料としては、低ヤング率の金属が好ましい。該無機材料としては、耐湿性の無機材料が好ましく、また、低ヤング率の無機材料が好ましい。
【0058】
一の態様において、上記凸状部9a,9bを構成する材料は、ポリイミド等の樹脂材料である。樹脂材料を用いることにより、キャパシタ1aに荷重がかかった場合に、該凸状部が外部電極とMIM構造に存在することにより、MIM構造への荷重が緩和され、耐衝撃性が向上する。
【0059】
かかる態様において、上記凸状部9a,9bを構成する材料は、保護層8を構成する材料と同じであってもよい。凸状部材料と保護層の材料を同じものとすることにより、保護層と凸状部の形成を同時に行うことができる。
【0060】
一の態様において、上記凸状部9a,9bを構成する材料は、Cu等の金属材料である。金属材料を用いることにより、外部電極と上部電極との間の電流パスのコンタクト面積を大きくすることができ、Q値をより高めることができる。また、低ヤング率の金属材料を用いることにより、キャパシタ1aに荷重がかかった場合に、該凸状部が外部電極とMIM構造に存在することにより、MIM構造への荷重が緩和され、耐衝撃性が向上する。
【0061】
かかる態様において、上記凸状部9a,9bを構成する材料は、下記するシード層を構成する材料と同じである。凸状部材料とシード層の材料を同じものとすることにより、シード形成と凸状部の形成を同時に行うことができ、さらに異種材料間の接続が少なくなることから接触抵抗が小さくなる。
【0062】
一の態様において、上記凸状部9a,9bを構成する材料は、SiO2等の無機材料である。耐湿性の無機材料を用いることにより、水分による上部電極の腐食を防止することができる。また、低ヤング率の無機材料を用いることにより、キャパシタ1aに荷重がかかった場合に、該凸状部が外部電極とMIM構造に存在することにより、MIM構造への荷重が緩和され、耐衝撃性が向上する。
【0063】
尚、図示する例において、凸状部は四角柱状であるが、本開示のキャパシタはこれに限定されず、例えば円柱状、三角柱状等の任意の形状であり得る。
【0064】
次に、上記保護層8および凸状部9上に、シード層10を形成する(
図9(g))。
【0065】
本実施形態において、上記シード層は、保護層8および凸状部、ならびに貫通開口部に露出した他の層を覆うように形成される。
【0066】
上記シード層の形成方法は、例えば、スパッタリング法、無電解めっきなどで行うことができる。
【0067】
上記シード層の厚さは、特に限定されないが、好ましくは0.5μm以上10μm以下、より好ましくは1μm以上3μm以下である。シード層の厚さを0.5μm以上にすることにより、その後の外部電極の形成が容易になる。シード層の厚さを10μm以下にすることにより、シード層の応力による素子の機械的強度の低下を抑制することができ、キャパシタの変形を抑制することができる。
【0068】
上記シード層を構成する材料は、特に材料に限定されないが、好ましくは、Ti、Cuが挙げられる。
【0069】
次に、上記シード層上の所定の箇所に、外部電極11a,11bのパターンを形成する(
図9(h))。
【0070】
本実施形態において、上記外部電極11a,11bは、それぞれ、上記貫通開口部15a,15bおよび上記凸状部9a,9bを覆うように形成される。外部電極の外縁は、保護層8の上面に存在する。即ち、外部電極は、凸状部を覆い、さらに貫通開口部の底面および側面を覆って、保護層の上面まで延在している。
【0071】
上記外部電極11a,11bのパターン形成の方法は、例えば、セミアディティブ工法を使用することができる。
【0072】
上記外部電極11a,11bを構成する材料は、特に限定されないが、好ましくは、CuまたはAlが挙げられる。
【0073】
好ましい態様において、外部電極は、Ni、Au等のめっき層を有していてもよく、好ましくは最表面にはAuめっき層を有する。
【0074】
好ましい態様において、上記外部電極11a,11bを構成する材料は、下部電極4および上部電極6の材料よりも抵抗率の低い材料であり、例えばCuまたはAlであり得る。
【0075】
次いで、外部電極11a,11bがシード層により互いに接続されないように、不要なシード層を除去する(
図9(i))。その結果、シード層は、外部電極11a,11bのそれぞれの部分に位置するシード層10a,10bに分離する。シード層の除去は、エッチング等により行うことができる。
【0076】
上記一連の工程により、複数のキャパシタ素子を有する集合基板が製造される。かかる集合基板を、バックグラインドを行なうことにより、所望の素子厚さにまで薄くする。その後、ブレードダイシング、ステルスダイシング、プラズマダイシングなどのうちのいずれかの方法により個片化する。すなわち、集合基板から個別のキャパシタのサイズに切り分ける。このようにして、本開示のキャパシタ1aを得ることができる。
【0077】
以上のようにして実施形態1に係るキャパシタ1aが製造される。
【0078】
得られたキャパシタ1a全体(基板2も含める)の厚さは、好ましくは10μm以上300μm以下、より好ましくは20μm以上200μm以下である。
【0079】
(第2実施形態)
第2実施形態のキャパシタ1bのMIM構造が存在する部分の断面図を
図2(a)に、平面図を
図2(b)に示す。
【0080】
図2(a)および
図2(b)に示されるように、第2実施形態のキャパシタ1bは、凸状部9aが複数存在すること以外は、上記第1実施形態のキャパシタ1aと同様の構成を有する。なお、図示していないが、凸状部9bも複数存在してもよい。凸状部9a,9bを複数設けることにより、外部電極11a,11bの表面の凹凸の数が増え、外部電極の表面積が増えることから、実装性がより向上する。また、キャパシタ1bに負荷された荷重がより分散しやすくなることから、耐荷重性がより向上する。
【0081】
図示する例においては、凸状部は、等間隔に縦横に同じ数ずつ(即ち、3つずつ計9つ)設けられている。各凸状部の上方において、外部電極も同様に凸形状となっている。尚、本実施形態において、複数の凸状部の数および配置は、図示した例に限定されない。例えば、凸状部の数は、2以上であり、好ましくは4以上、より好ましくは9以上であり得る。また、凸状部の配置は、直線状、環状等、任意の形状に配置してもよい。
【0082】
平面視において、凸状部が占める領域は、外部電極の凸形状部分の領域内にある。
【0083】
上記凸状部間の距離は、好ましくは1μm以上、より好ましくは5μm以上、さらに好ましくは10μm以上であり得る。凸状部間の距離を1μm以上にすることにより、外部電極形成の際に、外部電極表面の凹凸が潰れることを抑制することができる。
【0084】
(第3実施形態)
第3実施形態のキャパシタ1cのMIM構造が存在する部分の断面図を
図3(a)に、平面図を
図3(b)に示す。
【0085】
図3(a)および
図3(b)に示されるように、第3実施形態のキャパシタ1cは、凸状部9aが平面視においてループ状に形成されていること以外は、上記第1実施形態のキャパシタ1aと同様の構成を有する。なお、図示していないが、凸状部9bも同様に平面視においてループ状に形成されていてもよい。凸状部9a,9bをループ状に設けることにより、外部電極11a,11bの凹凸領域が増え、外部電極の表面積が増えることから、実装性がより向上する。
【0086】
図示する例においては、凸状部は、平面視において、四角に閉じた形状に設けられている。各凸状部の上方において、外部電極も同様に、平面視において四角に閉じた形状に凸形状部分が形成されている。尚、本実施形態において、凸状部が為すループの形状および大きさは、図示した例に限定されない。例えば、ループは、円状、楕円状、三角状等の任意の形状に形成してもよい。
【0087】
(第4実施形態)
第4実施形態のキャパシタ1dのMIM構造が存在する部分の断面図を
図4(a)に、平面図を
図4(b)に示す。
【0088】
図4(a)および
図4(b)に示されるように、第4実施形態のキャパシタ1dは、凸状部9aが複数存在し、該複数の凸状部が、平面視において貫通開口部の外周部に設けられていること以外は、上記第1実施形態のキャパシタ1aと同様の構成を有する。なお、図示していないが、凸状部9bも、凸状部9aと同様に、貫通開口部の外周部に複数存在してもよい。かかる実施形態は、第2実施形態の複数の凸状部が、平面視において貫通開口部の外周部に設けられている態様と同様である。凸状部9a,9bを複数設けることにより、外部電極11a,11bの表面の凹凸の数が増え、外部電極の表面積が増えることから、実装性がより向上する。また、凸状部を、貫通開口部の外周部に配置していることから、その上方に形成される外部電極も同様に、外周部に凸形状部分を有することとなり、その中央部が平坦となる。これによりプロービングが容易になる。
【0089】
(第5実施形態)
第5実施形態のキャパシタ1eのMIM構造が存在する部分の断面図を
図5(a)に、平面図を
図5(b)に示す。
【0090】
図5(a)および
図5(b)に示されるように、第5実施形態のキャパシタ1eは、凸状部9aが平面視においてループ状に貫通開口部の外周部に設けられていること以外は、上記第1実施形態のキャパシタ1aと同様の構成を有する。なお、図示していないが、凸状部9bも同様に平面視においてループ状に貫通開口部の外周部に形成されていてもよい。かかる実施形態は、第3実施形態のループ状の凸状部が、平面視において貫通開口部の外周部に設けられている態様と同様である。凸状部9a,9bをループ状に設けることにより、外部電極11a,11bの凹凸領域が増え、外部電極の表面積が増えることから、実装性がより向上する。また、凸状部を、貫通開口部の外周部に配置していることから、その上方に形成される外部電極も同様に、外周部に凸形状部分を有することとなり、その中央部が平坦となる。これによりプロービングが容易になる。
【0091】
尚、上記「貫通開口部の外周部」とは、貫通開口部を平面視し、互いに向き合う面を6等分した場合の、貫通開口部の最も側面側に位置する領域、あるいは、貫通開口部の側面から30μm以内に凸状部の一部が形成されている領域をいう。
【0092】
(第6実施形態)
第6実施形態のキャパシタ1fのMIM構造が存在する部分の断面図を
図6に示す。
【0093】
図6に示されるように、第6実施形態のキャパシタ1fは、凸状部9aと上部電極6との間に耐湿膜17aが設けられていること以外は、上記第4実施形態または第4実施形態のキャパシタと同様の構成を有する。なお、図示していないが、凸状部9bと下部電極4との間にも、同様に耐湿膜17bを設けてもよい。凸状部と上部電極または下部電極との間に耐湿膜を設けることにより、凸状部から上部電極または下部電極への水分の浸入を防止することができ、耐湿性が向上し、信頼性が向上する。
【0094】
かかる耐湿膜17a,17bは、耐湿膜7と同時に形成してもよく、また、別個に形成してもよい。また、耐湿膜17a,17bを構成する材料は、上記耐湿膜7を構成する材料として挙げたものと同様である。耐湿膜17a,17bと耐湿膜7は、同じ材料であっても、異なる材料であってもよいが、好ましくは同じ材料である。
【0095】
(第7実施形態)
第7実施形態のキャパシタ1gのMIM構造が存在する部分の断面図を
図7に示す。
【0096】
図7に示されるように、第7実施形態のキャパシタ1gは、耐湿膜17aが金属膜18aに変更されていること以外は、上記第6実施形態のキャパシタと同様の構成を有する。なお、図示していないが、凸状部9bと下部電極4との間にも、同様に金属膜18bを設けてもよい。かかる金属膜18a,18bは、好ましくは、それぞれシード層10a,10bに接触し、電気的に接続されている。凸状部と上部電極または下部電極との間に金属膜を設けることにより、外部電極と上部電極または下部電極間のコンタクト面積を増やすことができ、キャパシタのQ値が向上する。
【0097】
かかる金属膜18a,18bは、シード層と同時に形成してもよく、また、別個に形成してもよい。また、金属膜18a,18bを構成する材料は、上記下部電極またはシード層を構成する材料として挙げたものと同様であり得る。好ましい態様において、金属膜18a,18bを構成する材料は、低ヤング率の金属であり得る。低ヤング率の金属材料を用いることにより、キャパシタ1gに荷重がかかった場合に、MIM構造への荷重が緩和され、耐衝撃性が向上する。
【0098】
(第8実施形態)
第8実施形態のキャパシタ1hの断面図を
図8に示す。
【0099】
図8に示されるように、第8実施形態のキャパシタ1hは、凸状部21a,21bが逆テーパー状であること以外は、上記第1実施形態のキャパシタ1aと同様の構成を有する。凸状部21a,21bを逆テーパー状に形成することにより、外部電極11a,11bと、シード層10a,10bとのコンタクト面積を大きくすることができ、Q値が向上する。
【実施例】
【0100】
実施例
凸状部の数および配置箇所を
図4に示す構造に合わせた以外は、
図9に示す製造方法に従って、
図4に示すキャパシタを製造した。製造したキャパシタの構成を下記に示す。
基板:シリコン基板,200μm
絶縁膜:SiO
2,1μm
下部電極:Cu,3μm
誘電体膜:Si
3N
4,3μm
上部電極:Cu,3μm
耐湿膜:SiO
2,2μm
保護層:ポリイミド
凸状部:ポリイミド
シード層:Cu,1μm
外部電極:Ni,Auめっき
【0101】
比較例
比較例として、凸状部を形成しないこと以外は実施例と同様にキャパシタを製造した。比較例のキャパシタは、外部電極表面に、凸状部に起因する凹凸を有しなかった。
【0102】
試験例
上記で得られた実施例および比較例のキャパシタを、基板にリフロー処理により実装した場合の故障率を調査した。具体的には、キャパシタをマウンタでリフロー実装後に容量測定を実施し、基準値から外れるキャパシタを故障としてカウントした。結果を下記表に示す。
【0103】
【産業上の利用可能性】
【0104】
本開示のキャパシタは、実装性が高いことから、種々の電子機器に好適に用いられる。
【符号の説明】
【0105】
1…キャパシタ
2…基板
3…絶縁膜
4…下部電極
5…誘電体膜
6…上部電極
7…耐湿膜
8…保護層
9a,9b…凸状部
10a,10b…シード層
11a,11b…外部電極
15a,15b…貫通開口部
17a,17b…耐湿膜
18a,18b…金属膜
19a,19b…テーパー状凸状部
101…基板
102…絶縁膜
103…下部電極
104…誘電体膜
105…上部電極
106…保護層
107a,107b…外部電極
108a,108b…エッジ部分